説明

画像送信装置、情報処理装置、画像送信方法および画像送信プログラム

【課題】ユーザが画像送信装置で送信条件の設定操作中であっても、ユーザは使い勝手のよい外部装置を用いて送信条件の設定操作を行うことができ、操作性の向上と、操作時間の短縮を図ることができる画像送信装置、情報処理装置、画像増進方法、画像送信プログラムを提供する。
【解決手段】画像送信装置100は、送信条件の設定操作中にユーザに送信宛先の設定操作を要求し、ユーザは、画像送信装置100の操作表示部、外部装置であるユーザ端末400、画像送信装置200、210などから送信宛先の設定操作を行う装置を選択する。ユーザは、画像送信装置100の操作表示部よりも大きいキーボードであって、かつユーザの使い慣れた操作部を備えた装置を選択することができるので、送信宛先の設定操作を容易に行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像送信装置、情報処理装置、画像送信方法および画像送信プログラムに係り、特に、外部装置から送信される宛先設定を受け付けて、その宛先設定に従って画像データを送信する画像送信装置、情報処理装置、画像送信方法および画像送信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像データを読み取り、その画像データを送信することができる画像処理装置や画像送信装置(これらをMFP(Multifunction Peripheral)ともいう。)が一般に知られている。このようなMFPでは、該MFPを使用する際に、画像データを読み取る読取設定やその画像データの送信宛先を示す宛先設定について、文字入力が要求されることがある。
【0003】
通常、MFPの操作パネルは、操作パネルの設置されるスペースなどの制限から、普通の情報処理装置のキーボードなどと比べてサイズが小さく、文字入力をする場合の使い勝手があまり良くなかった。
【0004】
そのため、自装置の操作パネルから宛先入力を行う場合には、比較的文字入力の時間を要していた。そこで、原稿の読み取り中に宛先設定を実施することで、宛先設定に要する時間の節約を図る技術が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
一方、MFPの操作パネルを使用しないで文字入力を行う技術が提案されている。たとえば、予め画像送信装置に送信宛先を登録しておき、その登録された送信宛先に画像データを送信することができる画像送信装置が知られている。この画像送信装置は、送信宛先が予め登録されていない場合でも、情報処理装置から宛先情報を画像送信装置に事前に送信しておくことで、その宛先情報が示す外部装置に画像データを送信することができる(たとえば、特許文献2参照)。
【0006】
この特許文献2に開示された画像送信装置では、使い勝手の良くない画像送信装置の操作パネルを使用することなく、外部の情報処理装置から画像データの送信先である宛先設定を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−60323号公報
【特許文献2】特開2007−174069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載された画像処理装置では、文字入力を行う際、使い勝手の良い情報処理装置のキーボードを使用することができない。特許文献2に記載された画像送信装置では、情報送信装置から宛先情報を事前に受信しておくことで、その宛先情報を送信宛先として画像データを送信することができる。
【0009】
しかしながら、たとえば、ユーザが情報処理装置から画像送信装置へ事前に宛先情報を送信せずに画像送信装置に出向いていき、画像送信装置で送信条件の設定操作を開始したが、その設定中に宛先情報が画像送信装置に登録されていないことにユーザが気付く場合がある。この場合、事前に宛先情報の受信を必須とする特許文献2では、ユーザは、画像送信装置の操作パネルから宛先情報であるアドレス情報を文字入力しなければならなかった。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、ユーザが画像送信装置で送信条件の設定操作中であっても、ユーザは使い勝手のよい外部装置を用いて送信条件の設定操作を行うことができ、操作性の向上と、操作時間の短縮を図ることができる画像送信装置、情報処理装置、画像送信方法および画像送信プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
【0012】
[1]送信条件の設定操作を受ける操作部と、
ネットワークを介して接続された外部装置と通信するネットワーク通信部と、
前記操作部で送信条件の設定操作をユーザから受け付け中に、少なくとも文字入力する項目の設定操作は、前記外部装置からも受け付け可能とする制御部と、
設定された送信条件に基づいて、画像データを送信する送信部と、
を有する
ことを特徴とする画像送信装置。
【0013】
上記発明では、画像送信装置は、文字入力する項目の設定操作を、自装置の操作部または外部装置の操作部のどちらでも受け付けることができる。この文字入力する項目の設定操作を行う操作部は、たとえば、ユーザに選択されてもよく、また一義的に特定される所定の外部装置の操作部から操作を受け付けるようにしてもよい。
【0014】
[2]前記制御部は、
前記操作部で送信条件の設定操作をユーザから受け付け中に、文字入力する項目の設定操作を前記操作部から行うか外部装置から行うかの選択をユーザから受け付け、前記操作部から行う旨の選択を受けた場合は前記文字入力する項目に対する設定操作は該操作部から受け付け、外部装置から行う旨の選択を受けた場合は少なくとも前記文字入力する項目に対する設定操作は外部装置から受け付ける
ことを特徴とする[1]に記載の画像送信装置。
【0015】
上記発明では、制御部は、送信条件の設定操作をユーザから受け付けている最中であっても、文字入力する項目の設定操作を操作部から行うか外部装置から行うかの選択を受け付ける。たとえば、ユーザは、自装置に設けられた操作部、ユーザが通常使用するユーザ端末の操作部もしくは他の画像送信装置の操作部などから、文字入力する項目の設定操作を行う操作部(装置)を選択する。制御部は、選択された装置の操作部から送信条件の設定操作を受け付ける。これにより、ユーザは、ユーザにとって使い勝手がよく操作性の高い操作部を有する装置を選択することができる。
【0016】
[3]前記文字入力する項目は、送信宛先である
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の画像送信装置。
【0017】
上記発明では、文字入力する項目は、画像データを送信する送信宛先である。また、送信宛先は、メールアドレスやIP(Internet Protocol)アドレスなどのアドレス情報が該当する。
【0018】
[4]前記制御部は、
前記操作部で前記送信条件の設定操作を受け付け中に前記文字入力する項目の設定操作を受け付け可能な場面において、前記文字入力する項目の設定操作を前記操作部から行うか外部装置から行うかの選択をユーザから受け付ける
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1項に記載の画像送信装置。
【0019】
上記発明では、文字入力する項目の設定操作を行う装置を選択するタイミングは、操作部で送信条件の設定操作を受け付け中に文字入力する項目の設定操作をユーザから受け付け可能な場面になったときである。この受け付け可能な場面とは、たとえば、文字入力する画面が表示されたときや文字入力を受け付けたときである。
【0020】
[5]前記制御部は、
前記ネットワークを介して接続されている外部装置の操作部のサイズと自装置の操作部のサイズとを比較して、自装置より大きいサイズの操作部を有する外部装置を前記文字入力する項目に対する設定操作を受け付ける外部装置の候補としてユーザに通知し、該候補の中から少なくとも前記文字入力する項目に対する設定操作の受け付けに使用する外部装置の指定をユーザから受ける
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1項に記載の画像送信装置。
【0021】
上記発明では、制御部は、外部装置の操作部のサイズと自装置の操作部のサイズを比較する。制御部は、自装置より大きい操作部を有する外部装置を抽出し、その抽出された外部装置を文字入力する項目に対する設定操作を行わせる外部装置の候補とする。ここで、操作部のサイズは、たとえば、ソフトウエアキーボードを使用するときは操作表示部の画面サイズで判断し、ハードウエアキーボードを使用するときはキーボードのサイズ(たとえば、スタンダードサイズやコンパクトサイズ)で判断する。なお、ハードウエアキーボードを使用する際の該装置の表示部の画面サイズも判断材料の1つとして含めるようにしてもよい。
【0022】
[6]原稿を光学的に読み取って画像データを取得する読取部と、
記憶部と、
を備え、
前記制御部は、
少なくとも前記文字入力する項目の設定操作を外部装置から受け付ける場合には、自装置の操作部での送信条件の設定操作の終了を検出した段階で、前記読取部にセットされている原稿の読み取りを行わせ、該読み取りで得た画像データと、前記設定操作の終了が検出される前に自装置の操作部で設定操作を受けて設定された送信条件とを関連付けて前記記憶部に保存する
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1項に記載の画像送信装置。
【0023】
上記発明では、制御部は、送信条件の設定操作の終了を検出した段階で読取部に原稿の読み取りを行わせ、その読み取った画像データと、自装置の操作部で設定操作を受け付けて設定された送信条件とを関連付けて記憶部に保存する。
【0024】
[7]前記制御部は、
少なくとも前記文字入力する項目の設定操作を外部装置から受け付ける場合には、自装置の操作部で設定操作を受けて設定された第1送信条件と、該第1送信条件に関連付けて前記記憶部に保存されている画像データと、前記外部装置で設定操作を受けて設定された第2送信条件とを結合させて送信ジョブを生成する
ことを特徴とする[6]に記載の画像送信装置。
【0025】
上記発明では、制御部は、自装置の操作部で設定された第1送信条件と、その第1送信条件と関連付けて保存されている画像データと、外部装置で設定された第2送信条件とを結合させて送信ジョブを生成する。
【0026】
[8]前記制御部は、
前記記憶部に保存した画像データのサムネイル画像を生成し、前記文字入力する項目を含んだ設定操作が行われる外部装置へ該サムネイル画像を送信する
ことを特徴とする[6]または[7]に記載の画像送信装置。
【0027】
上記発明では、制御部は、記憶部に保存した画像データのサムネイル画像を生成し、文字入力する項目を含んだ設定操作が行われる外部装置に該サムネイル画像を送信する。ユーザは、その外部装置において受信したサムネイル画像を確認しながら文字入力する項目の設定操作を行い、サムネイル画像に対応する画像データの送信条件の設定操作を該外部装置で行う。
【0028】
[9]前記制御部は、
前記文字入力する項目を含んだ設定操作を外部装置から受け付ける場合は、自装置の操作部での設定操作が終了した段階で未設定の項目を前記外部装置に通知し、該未設定の項目に対する設定操作を該外部装置から受け付ける
ことを特徴とする[1]乃至[8]のいずれか1項に記載の画像送信装置。
【0029】
上記発明では、制御部は、文字入力する項目を含んだ設定操作を外部装置から受け付ける場合、自装置の操作部で未設定の項目を該外部装置に通知し、該未設定の項目に対する設定操作を該外部装置から受け付ける。
【0030】
[10]前記外部装置は、
自装置とネットワークを介して接続された情報処理装置であり、前記情報処理装置は、前記操作表示部を操作しているユーザの情報処理装置である
ことを特徴とする[1]乃至[9]のいずれか1項に記載の画像送信装置。
【0031】
上記発明では、外部装置は、ネットワークを介して接続されたユーザの情報処理装置である。
【0032】
[11][9]に記載の画像送信装置から前記未設定の項目が通知され、該未設定の項目に対する設定操作の画面を表示部に表示する
ことを特徴とする情報処理装置。
【0033】
上記発明では、情報処理装置は、画像送信装置から通知された未設定の項目に対する設定操作の画面を表示部に表示する。
【0034】
[12]送信条件の設定操作を操作部で受けるステップと、
ネットワークを介して接続された外部装置とネットワーク通信部で通信するステップと、
前記操作部で送信条件の設定操作をユーザから受け付け中に、少なくとも文字入力する項目の設定操作は、前記外部装置からも受け付け可能な設定操作ステップと、
設定された送信条件に基づいて、画像データを送信部で送信するステップと、
を含む
ことを特徴とする画像送信方法。
【0035】
上記発明は、[1]に対応する画像送信方法の発明である。
【0036】
[13]前記設定操作ステップでは、
前記操作部で送信条件の設定操作をユーザから受け付け中に、文字入力する項目の設定操作を前記操作部から行うか外部装置から行うかの選択をユーザから受け付け、前記操作部から行う旨の選択を受けた場合は前記文字入力する項目に対する設定操作は該操作部から受け付け、外部装置から行う旨の選択を受けた場合は少なくとも前記文字入力する項目に対する設定操作は外部装置から受け付ける
ことを特徴とする[12]に記載の画像送信方法。
【0037】
上記発明は、[2]に対応する画像送信方法の発明である。
【0038】
[14]コンピュータに、
送信条件の設定操作を操作部で受ける機能と、
ネットワークを介して接続された外部装置とネットワーク通信部で通信する機能と、
前記操作部で送信条件の設定操作をユーザから受け付け中に、少なくとも文字入力する項目の設定操作は、前記外部装置からも受け付け可能な設定操作機能と、
設定された送信条件に基づいて、画像データを送信部で送信する機能と、
を実行させるための画像送信プログラム。
【0039】
上記発明は、[1]に対応する画像送信プログラムの発明である。
【0040】
[15]前記コンピュータを、
前記設定操作機能では、
前記操作部で送信条件の設定操作をユーザから受け付け中に、文字入力する項目の設定操作を前記操作部から行うか外部装置から行うかの選択をユーザから受け付け、前記操作部から行う旨の選択を受けた場合は前記文字入力する項目に対する設定操作は該操作部から受け付け、外部装置から行う旨の選択を受けた場合は少なくとも前記文字入力する項目に対する設定操作は外部装置から受け付けるように動作させる
ことを特徴とする画像送信プログラム。
【0041】
上記発明は、[2]に対応する画像送信プログラムの発明である。
【発明の効果】
【0042】
本発明の画像送信装置、情報処理装置、画像送信方法および画像送信プログラムによれば、ユーザが画像送信装置で送信条件の設定操作中であっても、ユーザは使い勝手のよい外部装置を用いて送信条件の設定操作を行うことができ、操作性の向上と、操作時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像送信装置が接続されたネットワークシステムの一例を示した概略構成図である。
【図2】画像送信装置の概略構成を示したブロック図である。
【図3】不揮発メモリに格納されている管理テーブルを示した説明図である。
【図4】不揮発メモリに格納されている管理サーバ情報を示した説明図である。
【図5】管理サーバに登録されている外部装置情報を示した説明図である。
【図6】原稿を読み取って画像データを送信する画像送信装置の動作を示した流れ図である。
【図7】送信宛先を設定する外部装置を選択する動作を示した流れ図である。
【図8】図7の結合子Cの続きを示す流れ図である。
【図9】図7の結合子Bの続きを示す流れ図である。
【図10】ユーザー端末のプリンタドライバを使用して、画像送信装置に送信宛先を入力する場合の流れ図である。
【図11】不揮発メモリのアドレス帳に送信宛先が登録されていない場合に、送信宛先を直接入力する場合の表示画面である。
【図12】送信宛先を外部装置で入力するか、画像送信装置の操作表示部で入力するかをユーザに確認する場合の表示画面である。
【図13】プリンタドライバ設定情報に送信宛先を事前に登録する場合の表示画面である。
【図14】抽出された外部装置の一覧から1つの外部装置を選択する選択画面である。
【図15】ステップS128において、画像送信装置の操作表示部にサムネイル画像が表示された状態を示す表示画面である。
【図16】ステップS128において、ユーザー端末の表示部にサムネイル画像が表示された状態を示す表示画面である。
【図17】ユーザー端末の表示部に表示された送信宛先を、画像送信装置に登録するか否かをユーザに確認する際の表示画面である。
【図18】画像送信装置がプリンタドライバ設定情報から受信した送信宛先(宛先情報)を、画像送信装置に登録するか否かを確認する表示画面である。
【図19】画像送信装置とユーザー端末との処理の流れを示す第1の実施例のシーケンス図である。
【図20】画像送信装置とユーザー端末との処理の流れを示す第2の実施例のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
【0045】
<ネットワークシステム5の全体構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る画像送信装置100が接続されたネットワークシステム5の一例を示している。ネットワークシステム5は、画像送信装置100と、画像送信装置200、210と、管理サーバ300と、ユーザー端末400と、リモートUI(User Interface)端末500とをLAN(Local Area Network)600や公衆電話網などのネットワークを通じて通信可能に接続されて構成されている。
【0046】
画像送信装置100は、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピージョブ、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり、ネットワークを通じて外部端末へ送信したりするスキャンジョブ、ユーザー端末400からLAN600を通じて受信した印刷データに係る画像を記録紙上に形成して印刷出力するプリントジョブ、ファクシミリ送受信するFAXジョブなどのジョブを実行する機能を備えた複合機(MFP)である。
【0047】
画像送信装置100は、各種ジョブを設定するための操作表示部を有している。画像送信装置100では、送信宛先などを文字入力で設定する場合にこの操作表示部を使用できるほか、使い勝手の良い外部装置のユーザI/F(Interface)を使用して文字入力することが可能になっている。本実施の形態では、文字入力に関するユーザI/Fの使い勝手の良さを表す指標を、操作部サイズ、とする。操作部サイズは、操作部と表示部をそれぞれ構成する物理的な大きさ等が考慮されて便宜的な数値で表示される。すなわち、操作部サイズは、表示部である画面サイズと文字入力操作を行う操作部の操作性を含めた指標として使用されるようになっている。
【0048】
本実施の形態の画像送信装置100では、操作表示部の画面上に表示されるソフトウエアキーボードを使用して文字入力を行うようになっているので、操作部サイズは、操作表示部の画面サイズによって決定される。また、本例では、原則として、液晶画面の横幅の全幅がソフトウエアキーボードの横幅になるものとする。なお、ソフトウエアキーボードを表示する場合の縦方向の幅は、画面サイズの横幅に応じて任意の比率で決定されるものとする。
【0049】
このように画像送信装置100の操作部サイズは液晶画面のサイズに依存するので、本実施の形態では、操作部サイズの単位として、液晶画面サイズを表す“型”を用いるものとする。なお、本実施の形態に係る画像送信装置100の操作表示部の操作部サイズ(パネルサイズ)は、“5型”である。
【0050】
端末装置などで文字入力用のユーザI/Fとしてハードウエアキーボードが使用される場合には、操作部サイズは、入力装置として使用されるキーボードのサイズに基づいて決定される。さらに、マウスやキーボードによって入力された文字が表示される領域のサイズなどから操作部サイズを決定してもよい。ここでは、ハードウエアキーボードなどについても、操作部サイズの単位を「型」に統一して表す。たとえば、ハードウエアキーボードの横幅が、画面サイズの場合の横幅に対応するものとして“型”に換算する。
【0051】
画像送信装置200、210は、外部装置を構成する画像送信装置である。画像送信装置200、210もそれぞれ操作表示部を有しており、画像送信装置200の操作表示部の操作部サイズは、“9型”であり、画像送信装置210の操作表示部の操作部サイズは、“7型”である。
【0052】
管理サーバ300は、LAN600を介して管理サーバ300と通信可能な外部装置の情報(以下、これを外部装置情報ともいう。)を有している。この外部装置情報には、管理サーバ300と通信可能な外部装置の各種情報とその装置の操作部サイズが記載されている。管理サーバ300は、画像送信装置100から外部装置情報の要求を受け付けると、外部装置情報を画像送信装置100に送信する。なお、管理サーバ300は、予め自装置に登録されている外部装置情報を画像送信装置100に送信してもよく、また管理サーバ300が通信可能な外部装置をリアルタイムに接続を確認し、画像送信装置100からの要求に応じて更新される外部装置情報を画像送信装置100に送信してもよい。
【0053】
ユーザー端末400は、ユーザが通常自席で使用している情報処理装置である。ユーザー端末400は表示部を有しており、その操作部サイズは、“17型”である。また、ユーザー端末400は、操作部としてハードウエアキーボードを有している。なお、ユーザー端末400が有するハードウエアキーボードは、JIS(Japanese industrial standards)キーボードである。
【0054】
リモートUI端末500は、LAN600を介して画像送信装置100と通信可能な携帯型情報処理端末である。リモートUI端末500は、操作表示部を有しており、リモートUI端末500の操作表示部の操作部サイズは、“7型”とする。しかしながら、リモートUI端末500の操作表示部には、表示画面上にソフトウエアキーボードだけでなく複数のアイコンも同時に表示され、操作表示部の全幅がキーボードの横幅とならない。そのため、リモートUI端末500の操作表示部は、ソフトウエアキーボードの操作部サイズを“約4型”とする。
【0055】
<ネットワークシステム5の全体動作の概略説明>
本実施の形態に係る画像送信装置100は、自装置が有する画像読取部でスキャンジョブを実行するために画像データを読み取り、その読み取った画像データをE−mail(電子メール:Electronic-mail)で外部装置に送信する(いわゆるScan to E-mailである。)。読み取った画像データを送信する送信条件の設定は、自装置が有する操作表示部で設定することもできるが、自装置の操作表示部よりも大きい操作表示部を有する外部装置を使用して行うことができる。
【0056】
具体的にはたとえば、画像送信装置100の操作表示部の操作部サイズが5型であるため、画像送信装置100は、操作部サイズが17型でJISキーボードを有するユーザー端末400、操作部サイズが9型の操作表示部を有する画像送信装置200、または操作部サイズが7型の操作表示部を有する画像送信装置210から、ユーザによる任意の外部装置の選択を受け付ける。
【0057】
画像送信装置100は、送信条件の設定操作をユーザから受け付け中に、文字入力する項目の設定操作を行わせる装置をユーザに選択させる。ユーザが外部装置を選択すると、画像送信装置100は、選択された外部装置でユーザに文字入力させる項目の設定操作を行わせ、その外部装置において文字入力により設定された送信条件と、自装置の操作表示部で設定された送信条件とに基づいて送信ジョブを生成する。そして、画像送信装置100は、生成された送信ジョブにより画像データを送信する。なお、選択された外部装置において文字入力により設定される送信条件には、送信宛先を含むものとする。
【0058】
なお、画像送信装置100は、外部装置をユーザに選択させるだけでなく、プリンタドライバを用いて所定の外部装置に送信宛先を設定させ、その設定された送信宛先に画像データを送信する機能も備えている。
【0059】
また、本実施の形態では、外部装置による操作表示部の選択処理を第1の送信設定とし、プリンタドライバを用いた送信宛先を設定する処理を第2の送信設定と定義する。また、第2の送信設定は、プリンタドライバ設定情報に送信宛先を事前に登録する第2の送信設定Aと、画像送信装置100からプリンタドライバを起動して送信宛先を入力させる第2の送信宛先Bとを含んでいる。
【0060】
<画像送信装置100の概略構成>
図2は、画像送信装置100の概略構成を示している。画像送信装置100は、当該画像送信装置100の動作を統括制御するCPU(Central Processing Unit)10と、画像処理部20と、不揮発メモリ30と、ファクシミリ通信部40と、ネットワーク通信部50と、HDD(Hard Disk Drive:記憶部)60と、サイズ情報取得部70と、ROM(Read Only Memory)80と、RAM(Random Access Memory)90と、ユーザ認証部110と、プリンタ部120と、画像読取部130と、操作表示部140とを備えている。CPU10は、内部バス150を介して、全ての構成要素と接続されている。
【0061】
CPU10は、画像処理部20、ファクシミリ通信部40、ネットワーク通信部50、プリンタ部120、画像読取部130、操作表示部140などを必要に応じて使用して各種ジョブの実行を制御する。たとえば、操作表示部140において設定されたスキャンジョブに関する画像の読み取りを画像読取部130に行わせるように制御する。
【0062】
ROM80には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU10が処理を実行することで、ジョブの実行など画像送信装置100の各機能が実現される。RAM90は、CPU10がプログラムを実行する際に、各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
【0063】
不揮発メモリ30は、電源がオフされても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)である。不揮発メモリ30には、E−mailを送信する際のアドレス帳が格納されている。HDD60は、大容量不揮発の記憶装置であり、たとえば、ジョブデータや画像データの保存に使用される。
【0064】
画像処理部20は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。
【0065】
ファクシミリ通信部40は、ファクシミリ送信および受信に係る動作を制御する。ネットワーク通信部50は、LAN600を通じてその他の外部装置と各種のデータを送受信する機能を果たす。
【0066】
プリンタ部120は、画像データに応じた画像を記録紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。画像形成は他の方式でもかまわない。
【0067】
操作表示部140は、表示部と操作部を備えて構成される。表示部は、液晶ディスプレイなどで構成され、各種の操作画面、設定画面などを表示する機能を果たす。操作部は、ユーザからジョブの投入や設定など各種の操作を受け付ける機能を果たす。操作部は、表示部の画面上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルのほか、テンキーやスタートキーなどを備えて構成される。なお、本実施の形態では、文字情報を入力するための文字入力キーが表示部上に表示され、文字を押下操作することによりその文字入力を実施することができる。
【0068】
画像読取部130は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。画像読取部130は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
【0069】
サイズ情報取得部70は、管理サーバ300に接続されている複数の外部装置(たとえば、画像送信装置200やユーザー端末400など)の操作表示部の操作部サイズ(操作部のサイズ)を、ネットワーク通信部50を介して管理サーバ300から取得するようになっている。
【0070】
ユーザ認証部110は、画像送信装置100にログインするユーザを認証する認証処理部である。ユーザ認証部110は、操作表示部140から入力されるユーザID(Identification)やパスワードなどの入力情報に基づいてユーザ認証を行う。たとえば、予め不揮発メモリ30にユーザごとの設定情報(これをユーザ情報ともいう。)を記憶した管理テーブルを格納しておき、ユーザ認証を行う際、ユーザ認証部110は、不揮発メモリ30に格納された管理テーブルからユーザ情報を読み出して、操作表示部140から入力されたユーザIDとパスワードが一致するか否かを判定する。ユーザ認証部110は、ユーザを特定することができた場合には、認証成功と判定し、そのユーザをログインユーザとして画像送信装置100をログイン状態に移行させる。
【0071】
本実施の形態では、操作表示部140を用いて送信条件の設定操作中に、送信宛先を文字入力によって設定する場合、CPU10は、その送信宛先を操作表示部140で設定するか、外部装置で設定するかの選択を受け付ける。CPU10は、操作表示部140で送信宛先を設定する選択を受け付けた場合は、操作表示部140でユーザに文字入力を行わせて送信宛先の設定を受け付け、外部装置で送信宛先を設定する選択を受け付けた場合は、選択された外部装置でユーザに文字入力を行わせて送信宛先の設定を受け付ける。
【0072】
図3は、不揮発メモリ30に格納されている管理テーブル700である。図3に示す管理テーブル700には、ユーザ名の欄と、パスワードの欄と、IPアドレスの欄と、ホスト名の欄が記載されている。ユーザ名は、画像送信装置100を使用するユーザが、管理テーブルに登録された状態を示す名前である。なお、ここでは、ユーザ名は、ユーザIDとして利用することもできる。パスワードは、ユーザ名に対応した固有の符号列である。IPアドレスは、コンピュータを識別するために各コンピュータに割り当てられた32ビットの数字列(識別番号)である。ホスト名は、ネットワークに接続されたコンピュータを、人間が識別しやすいようにつけた名前である。図3に示す管理テーブル700は、ユーザ名が、「Yamada−tarou」であり、パスワードが「*****」であり、IPアドレスが「10.12.13.14」であり、ホスト名が「abc」となっている。
【0073】
図4は、不揮発メモリ30に格納されている管理サーバ情報710である。図4に示す管理サーバ情報710には、管理サーバのホスト名の欄と、IPアドレスの欄が記載されている。それぞれの欄は、図3で示した同一の欄と同一の意味を有しているため説明を省略する。図4に示す管理サーバ情報710は、ホスト名が「kanri−1」であり、IPアドレスが「10.22.23.24」となっている。
【0074】
図5は、管理サーバ300に登録されている外部装置情報720である。図5に示す外部装置情報720には、外部機器名の欄と、操作部サイズの欄と、IPアドレスの欄と、ホスト名の欄が記載されている。図3と同一の欄は、同一の意味を有しているため説明を省略する。外部機器名の欄には、管理サーバ300と通信することができる外部装置の識別名が記載されている。操作部サイズの欄には、各外部機器に設けられた操作表示部の操作部サイズ(型)が記載されている。外部機器名が「ユーザ端末400」は、操作部サイズが「17型」であり、IPアドレスが「10.12.13.14」であり、ホスト名が「abc」である。外部機器名が「画像送信装置200」は、操作部サイズが「9型」であり、IPアドレスが「10.12.13.15」であり、ホスト名が「gazou−30」である。外部機器名が「画像送信装置210」は、操作部サイズが「7型」であり、IPアドレスが「10.12.13.16」であり、ホスト名が「gazou−40」である。
【0075】
なお、ユーザが通常使用する外部機器が固定の場合には、画像送信装置100は、この外部装置情報720を不揮発メモリ30に格納しておき、ユーザが外部機器を用いて送信宛先を設定する場合は、外部装置情報720の外部機器名からユーザー端末400を自動的に選択する構成にしてもよい。
【0076】
次に、画像送信装置100が原稿を読み取って、読み取ったその画像データを外部装置に送信する動作について説明する。
【0077】
<画像送信装置100の動作説明>
図6から図9は、画像読取部130で原稿を読み取って、読み取ったその画像データを外部装置に送信する画像送信装置100の動作を示した流れ図である。なお、図6は、一般的な動作を示した流れ図である。
【0078】
<一般的な動作>
ユーザは、画像送信装置100のところに行き、画像送信装置100にてユーザ認証を実施する(ステップS101)。ユーザ認証は、ユーザ名(ユーザID)とパスワードを入力する形態であってもよく、社員証によるユーザ認証や指紋認証などであってもよい。
【0079】
ユーザ認証に成功すると、ユーザは、原稿を画像送信装置100の画像読取部130に載せる。CPU10は、その原稿の画像データを送信する送信宛先が、不揮発メモリ30のアドレス帳に登録されているか否かを判断し、アドレス帳に画像データを送信する送信宛先が登録されていない場合は(ステップS102;Yes)、送信宛先を直接入力するためのソフトウエアキーボードとソフトウエアテンキーを操作表示部140上に表示する。アドレス帳に画像データを送信する送信宛先が登録されている場合は(ステップS102;No)、ステップS107へ移行する。
【0080】
図11は、不揮発メモリ30のアドレス帳に送信宛先が登録されていない場合に、送信宛先を直接入力する場合の表示画面である。図11(A)では、ソフトウエアキーボードとソフトウエアテンキーから構成された文字入力するための画面が操作表示部140上に表示されている。図11(B)では、送信宛先のキー入力を受け付けたタイミングで表示されたソフトウエアキーボードとソフトウエアテンキーが表示されている。ユーザは、操作表示部140に表示されたソフトウエアキーボードとソフトウエアテンキーを用いて、送信宛先を入力することができる。
【0081】
CPU10は、送信宛先に関する設定画面を操作表示部140に表示し(ステップS103;Yes)、送信宛先の入力に関し、操作表示部140により送信宛先を入力するか、外部装置の操作表示部により送信宛先を入力するかの選択画面を表示する(ステップS104)。
【0082】
図12は、送信宛先を外部装置で入力するか、自装置の操作表示部140で入力するかをユーザに確認する場合の表示画面である。外部装置から送信宛先を入力する場合は、ユーザは、図12に示された「YES」ボタンを押下操作する。画像送信装置100の操作表示部140から送信宛先を入力する場合は、ユーザは、図12に示された「NO」ボタンを押下操作する。
【0083】
CPU10は、ユーザの選択を待ち受けており、画像送信装置100の操作表示部140から送信宛先を入力する場合は、ユーザにより「NO」ボタンが押下操作される。CPU10は、ユーザによる「NO」ボタンの押下操作を検出すると(ステップS105;No)、ユーザから操作表示部140を用いて送信宛先である宛先情報を受け付ける。CPU10は、操作表示部140から送信宛先である宛先情報の入力が完了したことを検出すると(ステップS106;Yes)、続いて、送信宛先以外の送信条件の設定操作を行う(ステップS107)。
【0084】
CPU10は、ユーザによる送信条件の設定操作が全部完了すると(ステップS108;Yes)、画像読取部130で原稿を読み込ませて画像データを生成し(ステップS109)、生成した画像データと、設定した送信条件とを結合し、送信ジョブを生成する(ステップS110)。
【0085】
CPU10は、図12に示された「YES」ボタンの押下操作を検出した場合は(ステップS105;Yes)、図7に示す結合子Aへ続く。なお、図7は、送信宛先を設定する外部装置を選択する動作を示した流れ図である。
【0086】
CPU10は、外部装置で送信宛先を設定することが選択された押下操作を検出すると、不揮発メモリ30に格納されている管理テーブル700を参照して、現在認証されているユーザのユーザー端末400のIPアドレスおよびホスト名を参照する(ステップS111)。CPU10は、参照したユーザー端末400に、プリンタドライバ設定情報要求を送信する(ステップS112)。
【0087】
CPU10は、現在認証しているユーザのユーザー端末400から、プリンタドライバ設定情報を受信するまで待ち受ける(ステップS113)。CPU10は、プリンタドライバ設定情報要求を受信すると(ステップS113;Yes)、受信したプリンタドライバ設定情報に宛先情報が登録されているか否かを判断し(ステップS114)、宛先情報が登録されている場合は(ステップS114;Yes)、図9の結合子Bへ進む。
【0088】
図13は、プリンタドライバ設定情報に送信宛先を事前に登録する場合の表示画面である。ユーザは、ユーザー端末400を用いて、プリンタドライバ設定情報に送信宛先を事前に、すなわち、ユーザが画像送信装置100に出向いて送信条件の設定操作を開始する前に、登録しておくことができる(第2の送信設定A)。
【0089】
<第1の送信設定>
受信したプリンタドライバ設定情報に宛先情報が登録されていない場合は(ステップS114;No)、文字入力が可能な外部装置を検索するため、不揮発メモリ30に格納された管理サーバー情報710を参照し、管理サーバ300のIPアドレスとホスト名を取得する(ステップS115)。
【0090】
CPU10は、その取得したIPアドレスとホスト名を基に、管理サーバ300に外部装置情報720の要求を送信する(ステップS116)。CPU10は、管理サーバ300から外部装置情報720を受信するまで待ち受けており、外部装置情報720を受信した場合は(ステップS117;Yes)、その外部装置情報720に記載されている操作部サイズと画像送信装置100の操作表示部140の操作部サイズとを比較し、操作部サイズが画像送信装置100の操作表示部140よりも大きい外部装置を抽出する(ステップS118)。
【0091】
CPU10は、操作表示部140より操作部サイズが大きい外部装置の一覧を操作表示部140に表示して、送信宛先を入力するための外部装置を選択する選択画面を表示する(ステップS119)。
【0092】
図14は、抽出された外部装置の一覧から1つの外部装置を選択する選択画面を示している。図14に示す選択画面には、ユーザー端末400と、リモートUI端末500と、画像送信装置200の外部装置が表示されており、送信宛先の入力を行う外部装置を1つ選択するようになっている。なお、リモートUI端末500の操作表示部は、画像送信装置100の操作表示部140よりも操作部サイズが小さいため、選択できないようになっている。
【0093】
CPU10は、操作表示部140上において、送信宛先を入力する外部装置が1つ選択されたか否かを判断しており(ステップS120)、1つの外部装置が選択された場合は(ステップS120;Yes)、操作中の操作表示部140を用いて、送信宛先以外の送信条件の設定操作をユーザから受け付ける(ステップS121)。送信宛先以外の送信条件の設定操作が完了した場合は(ステップS122;Yes)、図8の結合子Cへ移行する。なお、本実施の形態はこれに限定されるものではなく、ステップS120において外部装置が選択された後、以降の送信条件の設定操作は選択された外部装置で全て行うようにしてもよい。
【0094】
CPU10は、送信宛先以外の設定が完了しているので、画像読取部130を用いて原稿の画像を読み込む(ステップS123)。CPU10は、読み込んだ画像から画像データを生成し、その画像データからサムネイル画像を生成する(ステップS124)。また、CPU10は、生成した画像データと、操作表示部140で設定操作された送信条件とを関連付けて不揮発メモリ30に保存する。
【0095】
CPU10は、ユーザによって選択された外部装置を判別しており(ステップS125)、選択された外部装置が画像送信装置200の場合は(ステップS125;Yes)、その選択された画像送信装置200のIPアドレスに宛先入力要求を送信する(ステップS126)。なお、CPU10は、その選択された画像送信装置200にユーザIDも同時に送信し、送信宛先を入力する際にユーザ認証を行わせる。
【0096】
<第2の送信設定A>
CPU10は、ユーザー端末400の操作部で送信宛先の入力をユーザから受け付ける場合は(ステップS125;No)、選択されたユーザー端末400にプリンタドライバの起動要求を送信する(ステップS127)。なお、ユーザ端末400にプリンタドライバを監視する常駐プログラムがインストールされていれば、CPU10は、ユーザ端末400を直接起動させることもできるが、本実施の形態では該当する常駐プログラムはインストールされておらず、ユーザがユーザ端末400に戻り、ログインした後に、プリンタドライバを起動させるようになっている。
【0097】
CPU10は、図7のステップS120で選択された外部装置に、サムネイル画像を送信する(ステップS128)。ユーザは、この時点で、選択された外部装置に移動し、その選択された外部装置においてユーザー認証などを行い、送信されたサムネイル画像を確認する。
【0098】
図15は、ステップS128において、画像送信装置200の操作表示部にサムネイル画像が表示された状態を示す表示画面である。画像送信装置200の操作表示部には、画像送信装置100で読み込んだ画像データのサムネイル画像が表示されている。ユーザは、画像送信装置200においてユーザー認証に成功すると、このサムネイル画像を確認しながら、画像送信装置200の操作表示部から送信宛先を入力する。
【0099】
図16は、ステップS128において、ユーザー端末400の表示部にサムネイル画像が表示された状態を示す表示画面である。ユーザは、自席に戻ってログインに成功すると、ユーザー端末400の表示部に、画像送信装置100で読み込んだ画像データのサムネイル画像が表示される。ユーザは、このサムネイル画像を確認しながら、ユーザー端末400の操作部から送信宛先を入力する。
【0100】
CPU10は、図7のステップS120で選択された外部装置から送信宛先を待ち受けており、選択された外部装置から送信宛先を受信した場合は(ステップS129;Yes)、画像送信装置100のアドレス帳に登録するか否かの選択画面を、その外部装置の操作表示部に表示する(ステップS130)。
【0101】
図17は、ユーザー端末400の表示部に表示された送信宛先を、画像送信装置100に登録するか否かをユーザに確認する際の表示画面である。図17に示す宛先情報は、ユーザー端末400から画像送信装置100に送信した送信宛先である。
【0102】
CPU10は、選択された外部装置から、その送信宛先を登録する旨を受信した場合は(ステップS131;Yes)、その送信宛先を不揮発メモリ30のアドレス帳に保存(登録)する(ステップS132)。CPU10は、画像読取部130に読み込ませた画像データと受信した送信宛先とを結合して送信ジョブを生成し、その画像データを受信した送信宛先(宛先情報)へ送信する。また、アドレス帳に保存しない場合であっても(ステップS131;No)、CPU10は、その画像データを受信した送信宛先へ送信する(ステップS133)。
【0103】
次に、図7のステップS114において、プリンタドライバ設定情報に宛先情報(送信宛先)が登録されていた場合は(ステップS144;Yes)、図9のステップS150へ進む。
【0104】
<第2の送信設定B>
CPU10は、画像送信装置100において、送信宛先以外の送信条件の設定操作をユーザから受け付ける(ステップS150)。CPU10は、送信に関する全ての送信条件の設定操作が完了したか否かを判別し(ステップS151)、全ての送信条件の設定操作が完了した場合は(ステップS151;Yes)、画像読取部130に原稿を読み込ませる(ステップS152)。
【0105】
CPU10は、図13に示したプリンタドライバ設定情報から受信した送信宛先を、アドレス帳に登録するか否かを選択する選択画面を操作表示部140に表示する(ステップS153)。
【0106】
図18は、画像送信装置100がプリンタドライバ設定情報から受信した送信宛先(宛先情報)を、画像送信装置100に登録するか否かを確認する表示画面である。図18に示す宛先情報は、現在認証しているユーザのユーザー端末400から画像送信装置100に送信されたプリンタドライバ設定情報に登録されていた送信宛先である。
【0107】
CPU10は、ユーザー端末400のプリンタドライバ設定情報から受信した送信宛先を登録する場合は(ステップS154;Yes)、その宛先情報を不揮発メモリ30のアドレス帳に保存(登録)する(ステップS155)。CPU10は、ステップS152で画像読取部130に読み込ませた画像データと、受信した送信宛先とを結合して送信ジョブを生成し、その画像データを送信宛先に送信する。なお、アドレス帳に送信宛先を登録しない場合でも(ステップS154;No)、CPU10は、ステップS152で画像読取部130に読み込ませた画像データと、受信した送信宛先とを結合して送信ジョブを生成し、その画像データを送信宛先に送信する(ステップS156)。
【0108】
上述した第2の送信設定Bでは、ユーザー端末400のプリンタドライバ設定情報に送信宛先が登録されていたが、第2の送信設定Aでは、ステップS127でユーザー端末400のプリンタドライバを起動するようになっていた。
【0109】
次に、第2の送信設定Aにおけるユーザー端末400の動作について説明する。
【0110】
<ユーザー端末400の動作説明>
図10は、ユーザー端末400のプリンタドライバを使用して、画像送信装置100に送信宛先を入力する場合の流れ図である。ユーザー端末400は、画像送信装置100から宛先情報(送信宛先)を含んだプリンタドライバ設定情報の設定要求を受信した場合は(ステップS201;Yes)、プリンタドライバの設定画面をユーザー端末400の表示部に表示する(ステップS202)。ユーザー端末400の制御部は、ユーザによって設定される設定操作を受け付ける。
【0111】
ユーザー端末400は、宛先情報を含んだ設定操作をユーザから全て受け付けて完了した場合は(ステップS203;Yes)、宛先情報を含んだ設定操作のプリンタドライバ設定情報を画像送信装置100へ送信する(ステップS204)。ユーザー端末400は、プリンタドライバの設定画面を表示部から非表示にする(ステップS205)。
【0112】
次に、本実施の形態に係るネットワークシステム5の実施例について説明する。まず第1の実施例として、原稿の画像を読み取る読み取り設定を先に行い、送信宛先を外部装置で後から設定する選択を行った後、スキャンジョブを開始する場合について説明する。
【0113】
<第1の実施例>
図19は、画像送信装置100とユーザー端末400との処理の流れを示す第1の実施例のシーケンス図である。なお、図19において、破線の左側が画像送信装置100の処理(タスク)であり、破線の右側がユーザー端末400の処理(プログラム)である。また、各タスクやプログラムは、それぞれROMやRAMなどに格納されており、各機能を実行するための要素を構成する。
【0114】
パネルタスクは、ユーザによる操作表示部140の操作を監視しており、ユーザがスキャンジョブを実行するスキャン実行ボタンの押下操作を検出する(P101)。パネルタスクは、スキャン実行ボタンを検出するとスキャンジョブタスクを起動させ、スキャンジョブの処理を指示する(P102)。スキャンジョブタスクは起動すると、指示に従ってスキャンジョブを実行する(P103)。
【0115】
スキャンジョブタスクは、スキャンジョブの処理が完了すると、パネルタスクにスキャンジョブが終了した旨を通知して、待機状態となる(P104)。パネルタスクは、スキャンジョブタスクによって送信宛先のない特定スキャンの終了を検知する(P105)。パネルタスクは、スキャンジョブを完了させるために必要なユーザ入力データ(すなわち送信宛先)を、ネットワーク(ネットスタックタスク)を介して、ユーザー端末400に要求を発行する(P106)。
【0116】
ネットワーク処理を行うユーザー端末400のドライバプログラム(アプリケーション)は、ユーザ入力データ(送信宛先)の要求を受信する(P107)。受信したドライバプログラムは、ユーザ入力を促すための入力画面を表示するアプリケーションプログラムを起動する(P108)。ユーザー端末400において、入力画面からユーザによって入力されるスキャンジョブを完結するために必要なデータの入力を受け付ける(P109)。
【0117】
ユーザ入力を促す画面を表示しているアプリケーションは、ドライバプログラムを介して(P110)、ユーザ入力データ(送信宛先)を、応答通信で画像送信装置100に応答する(P111)。
【0118】
パネルタスクは、ネットスタックタスクを介して、処理結果の応答通知を受信する(P112)。パネルタスクは、ユーザ入力データ(送信宛先)を受信し、受信したデータを解析する(P113)。パネルタスクは、ユーザ入力データ(送信宛先)をスキャンジョブタスクに渡し、待機中のスキャンジョブを再開させる(P114)。スキャンジョブタスクは、残りの処理(Scan to E−mail:送信処理)を、ネットスタックタスクに実行させる(P115)。
【0119】
ネットスタックタスクは、送信処理(Scan to E−mail)を実行する(P116)。ネットスタックタスクは、送信処理が完了すると、スキャンジョブタスクに処理完了を通知する(P117)。スキャンジョブタスクは、送信処理が完了した通知をネットスタックタスクから受けると、その送信処理が完了した通知をパネルタスクに通知する(P118)。
【0120】
このように、第1の実施例では、画像送信装置100は、ユーザー端末400に送信宛先の入力を要求し、ユーザがユーザー端末400から送信宛先を応答することができるので、ユーザは、画像送信装置100の操作表示部140よりも大きいキーボードであって、かつ使い慣れた入力装置を用いて送信宛先の入力操作をすることができる。
【0121】
次に、第2の実施例として、画像送信装置100のWebサーバを介して、待機状態のスキャンジョブの情報を外部装置で取得し、取得したスキャンジョブの情報に対して送信宛先をその外部装置で後から設定する場合について説明する。
【0122】
<第2の実施例>
図20は、画像送信装置100とユーザー端末400との処理の流れを示す第2の実施例のシーケンス図である。第2の実施例では、Webブラウザを介して、ユーザー端末400から画像送信装置100の確認や設定を行っている。なお、図20におけるP201〜P205は、第1の実施例で説明した図19のP101〜P105と同じ動作である。また、図20におけるP221〜P226は、第1の実施例で説明した図19のP113〜P118と同じ動作である。第1の実施例と同じ動作については、ここでは説明を省略する。
【0123】
パネルタスクは、P205においてスキャンジョブタスクによって送信宛先のない特定スキャンの終了を検知すると、スキャンジョブが待機状態のまま保存された旨を、パネル(たとえば操作表示部140)に表示を行う(P206)。
【0124】
ユーザは、ユーザー端末400を操作して画像送信装置100のPSWC(Page Scope Web Connection)に接続(アクセス)し、画像送信装置100の待機中のスキャンジョブ一覧の表示を要求する(P207)。ここで、PSWCとは、Webブラウザを介してWebサーバにアクセスすることにより、Webページで画像送信装置100のシステム情報やステータスの確認、ネットワーク設定などを行うことができるユーティリティーである。
【0125】
ユーザー端末400は、Webサーバを介して、ネットスタックタスクに、画像送信装置100で待機状態のスキャンジョブ一覧表の表示画面を要求する(P208)。ネットスタックタスクは、パネルタスクに、画像送信装置100で待機状態のスキャンジョブ一覧表の表示画面を要求する(P209)。
【0126】
パネルタスクは、ネットスタックタスクに、待機状態のスキャンジョブ一覧表の表示画面を応答する(P210)。ネットスタックタスクは、Webサーバを介してユーザー端末400のWebブラウザに、画像送信装置100で待機状態のスキャンジョブ一覧表の表示画面を応答する(P211)。ユーザは、ユーザー端末400の操作表示部を操作して、スキャンジョブの一覧表示から1つのスキャンジョブを選択する(P212)。
【0127】
ユーザー端末400は、Webサーバを介してネットスタックタスクに、ユーザによって選択された1つのスキャンジョブについて詳細情報の表示を要求する(P213)。ネットスタックタスクは、パネルタスクに、ユーザによって選択された1つのスキャンジョブについて詳細情報の表示を要求する(P214)。
【0128】
パネルタスクは、ネットスタックタスクに、選択されたスキャンジョブの詳細情報の表示について応答する(P215)。ネットスタックタスクは、Webサーバを介してユーザー端末400のWebブラウザに、選択されたスキャンジョブの詳細情報の表示について応答する(P216)。ユーザは、ユーザー端末400の操作表示部を操作して、選択したスキャンジョブの詳細表示画面から必要項目(送信宛先)を入力または変更してスキャンジョブの再開を指示する(P217)。
【0129】
ユーザー端末400は、Webサーバを介してネットスタックタスクに、スキャンジョブのデータ項目設定とスキャンジョブの再開を要求する(P218)。ネットスタックタスクは、Webサーバを介して、ユーザー端末400から受け付けたデータ項目設定とスキャンジョブの再開について、肯定応答(Acknowledge)を返答する(P219)。また、ネットスタックタスクは、パネルタスクに、待機状態のスキャンジョブに送信宛先(データ)が設定された旨の通知を行う(P220)。
【0130】
このように、第2の実施例では、ユーザー端末400は、画像送信装置100のPSWCを介して、画像送信装置100で待機状態のスキャンジョブ一覧の中から送信処理を行わせるスキャンジョブを選択するとともに、ユーザー端末400から送信宛先を入力することができるので、ユーザは、使い慣れた入力装置を用いて画像送信装置100のスキャンジョブの送信宛先を設定することができる。
【0131】
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0132】
たとえば、本実施の形態では、送信宛先の文字入力について外部装置で行っていたが、本実施の形態はこれに限らず、CPU10は、画像送信装置100において未設定の項目があれば、その未設定の項目を選択された外部装置に通知し、その外部装置にて未設定の項目を設定し得るようにしてもよい。この場合、CPU10は、未設定の項目をプリンタドライバやPSWCを介して外部装置に通知して、使い勝手の良い外部装置のキーボードやマウスなどの操作部を用いて、送信宛先以外の送信条件も外部装置を用いてユーザから受け付けることができる。
【0133】
また、本実施の形態は、外部装置で設定する項目を送信宛先に限定するものではなく、送信する画像データのファイル形式、解像度、その他設定に必要な項目を、選択された外部装置の操作部で設定し得るようにしてもよい。また、外部装置から画像送信装置100の送信宛先を設定するプログラム(ソフトウエア)は、プリンタドライバに限定されるものではなく、ユーティリティなどであってもよい。
【0134】
また、本実施の形態では、図14において、外部装置の操作部サイズが、画像送信装置100の操作表示部140の操作部サイズよりも大きい外部装置を抽出して、ユーザに外部装置を選択させるようになっていたが、本実施の形態はこれに限定されるものではない。たとえば、外部装置の画面サイズに代わる外部装置抽出法の1つとして、キーボードの入力の容易さを示す指標を予め登録しておき、その指標に基づいて自装置よりも文字入力が容易な外部装置を選別し、選別した外部装置が抽出される形態であってもよい。この場合、操作部の画面サイズやキーボードの大きさなど複数の要素の各々の使い易さを数値化すると共に、それらの操作性の容易さを示す総合的な指標を算出し、その算出した指標を不揮発メモリ30などに登録する。CPU10は、その指標に基づいて文字入力が容易な外部装置を抽出する。また、CPU10は、操作部の画面サイズなど各要素の情報を外部装置ごとに操作表示部140に数値表示したり、これらを操作表示部140に一覧表示するようにしてもよい。
【0135】
また、図14において、CPU10は、操作部サイズの大きさを外部装置ごとに操作表示部140に表示したり、操作部サイズの大きい順に操作表示部140に表示するようにしてもよい。
【0136】
また、外部装置の操作部サイズの大きさが画像送信装置100の操作部サイズ以上の大きさを備えた外部装置が複数台存在する場合、CPU10は、ユーザが現在設定操作中の画像送信装置100から近い順に外部装置を一覧表で表示するようにしてもよい。この場合、ユーザは、設定操作中の画像送信装置100の近くにある外部装置を選択することができるので、送信宛先の設定操作の手間が軽減されるだけではなく、画像送信装置100からの移動時間や移動の手間も軽減することができる。
【符号の説明】
【0137】
5…ネットワークシステム
10…CPU(制御部)
20…画像処理部
30…不揮発メモリ
40…ファクシミリ通信部
50…ネットワーク通信部
60…HDD(記憶部)
70…サイズ情報取得部
80…ROM
90…RAM
100…画像送信装置(MFP)
110…ユーザ認証部
120…プリンタ部
130…画像読取部
140…操作表示部
150…内部バス
200…画像送信装置
210…画像送信装置
300…管理サーバ
400…ユーザー端末
500…リモートUI端末
600…LAN
700…管理テーブル
710…管理サーバー情報
720…外部装置情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信条件の設定操作を受ける操作部と、
ネットワークを介して接続された外部装置と通信するネットワーク通信部と、
前記操作部で送信条件の設定操作をユーザから受け付け中に、少なくとも文字入力する項目の設定操作は、前記外部装置からも受け付け可能とする制御部と、
設定された送信条件に基づいて、画像データを送信する送信部と、
を有する
ことを特徴とする画像送信装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記操作部で送信条件の設定操作をユーザから受け付け中に、文字入力する項目の設定操作を前記操作部から行うか外部装置から行うかの選択をユーザから受け付け、前記操作部から行う旨の選択を受けた場合は前記文字入力する項目に対する設定操作は該操作部から受け付け、外部装置から行う旨の選択を受けた場合は少なくとも前記文字入力する項目に対する設定操作は外部装置から受け付ける
ことを特徴とする請求項1に記載の画像送信装置。
【請求項3】
前記文字入力する項目は、送信宛先である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像送信装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記操作部で前記送信条件の設定操作を受け付け中に前記文字入力する項目の設定操作を受け付け可能な場面において、前記文字入力する項目の設定操作を前記操作部から行うか外部装置から行うかの選択をユーザから受け付ける
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像送信装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記ネットワークを介して接続されている外部装置の操作部のサイズと自装置の操作部のサイズとを比較して、自装置より大きいサイズの操作部を有する外部装置を前記文字入力する項目に対する設定操作を受け付ける外部装置の候補としてユーザに通知し、該候補の中から少なくとも前記文字入力する項目に対する設定操作の受け付けに使用する外部装置の指定をユーザから受ける
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像送信装置。
【請求項6】
原稿を光学的に読み取って画像データを取得する読取部と、
記憶部と、
を備え、
前記制御部は、
少なくとも前記文字入力する項目の設定操作を外部装置から受け付ける場合には、自装置の操作部での送信条件の設定操作の終了を検出した段階で、前記読取部にセットされている原稿の読み取りを行わせ、該読み取りで得た画像データと、前記設定操作の終了が検出される前に自装置の操作部で設定操作を受けて設定された送信条件とを関連付けて前記記憶部に保存する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像送信装置。
【請求項7】
前記制御部は、
少なくとも前記文字入力する項目の設定操作を外部装置から受け付ける場合には、自装置の操作部で設定操作を受けて設定された第1送信条件と、該第1送信条件に関連付けて前記記憶部に保存されている画像データと、前記外部装置で設定操作を受けて設定された第2送信条件とを結合させて送信ジョブを生成する
ことを特徴とする請求項6に記載の画像送信装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記記憶部に保存した画像データのサムネイル画像を生成し、前記文字入力する項目を含んだ設定操作が行われる外部装置へ該サムネイル画像を送信する
ことを特徴とする請求項6または7に記載の画像送信装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記文字入力する項目を含んだ設定操作を外部装置から受け付ける場合は、自装置の操作部での設定操作が終了した段階で未設定の項目を前記外部装置に通知し、該未設定の項目に対する設定操作を該外部装置から受け付ける
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像送信装置。
【請求項10】
前記外部装置は、
自装置とネットワークを介して接続された情報処理装置であり、前記情報処理装置は、前記操作表示部を操作しているユーザの情報処理装置である
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像送信装置。
【請求項11】
請求項9に記載の画像送信装置から前記未設定の項目が通知され、該未設定の項目に対する設定操作の画面を表示部に表示する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
送信条件の設定操作を操作部で受けるステップと、
ネットワークを介して接続された外部装置とネットワーク通信部で通信するステップと、
前記操作部で送信条件の設定操作をユーザから受け付け中に、少なくとも文字入力する項目の設定操作は、前記外部装置からも受け付け可能な設定操作ステップと、
設定された送信条件に基づいて、画像データを送信部で送信するステップと、
を含む
ことを特徴とする画像送信方法。
【請求項13】
前記設定操作ステップでは、
前記操作部で送信条件の設定操作をユーザから受け付け中に、文字入力する項目の設定操作を前記操作部から行うか外部装置から行うかの選択をユーザから受け付け、前記操作部から行う旨の選択を受けた場合は前記文字入力する項目に対する設定操作は該操作部から受け付け、外部装置から行う旨の選択を受けた場合は少なくとも前記文字入力する項目に対する設定操作は外部装置から受け付ける
ことを特徴とする請求項12に記載の画像送信方法。
【請求項14】
コンピュータに、
送信条件の設定操作を操作部で受ける機能と、
ネットワークを介して接続された外部装置とネットワーク通信部で通信する機能と、
前記操作部で送信条件の設定操作をユーザから受け付け中に、少なくとも文字入力する項目の設定操作は、前記外部装置からも受け付け可能な設定操作機能と、
設定された送信条件に基づいて、画像データを送信部で送信する機能と、
を実行させるための画像送信プログラム。
【請求項15】
前記コンピュータを、
前記設定操作機能では、
前記操作部で送信条件の設定操作をユーザから受け付け中に、文字入力する項目の設定操作を前記操作部から行うか外部装置から行うかの選択をユーザから受け付け、前記操作部から行う旨の選択を受けた場合は前記文字入力する項目に対する設定操作は該操作部から受け付け、外部装置から行う旨の選択を受けた場合は少なくとも前記文字入力する項目に対する設定操作は外部装置から受け付けるように動作させる
ことを特徴とする請求項12に記載の画像送信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図19】
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【図20】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−5341(P2013−5341A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−136607(P2011−136607)
【出願日】平成23年6月20日(2011.6.20)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】