説明

画面操作装置および画面操作方法ならびにこの画面操作装置に用いられる表示入力装置

【課題】操作者の指示位置および操作者の接近方向を検出することができる画面操作装置および画面操作方法ならびにこの画面操作装置に用いられる表示入力装置を提供する。
【解決手段】画面操作装置10は、CPU11、RAM12、ROM13および表示入力装置20を有するものである。CPU11は、ROM13に記憶された画面操作制御プログラムによって、少なくとも指示判定手段、指示位置検出手段、接近方向判定手段、右方向表示制御手段および左方向表示制御手段として機能する。表示入力装置20は、CPU11により制御され、画面表示を行うとともに、操作者の指や専用のペンなどの接近または接触を検知するものであり、表示装置、第1検出手段、第2検出手段および筐体を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作者を判別する画面操作装置および画面操作方法ならびにこの画面操作装置に用いられる表示入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、液晶などの表示装置上にタッチパネルを取り付けた表示入力装置を備えた画面操作装置が、車載用ナビゲーション装置、タブレットパーソナルコンピュータなどの携帯型電子機器または銀行のATMなどで、広く用いられている。この画面操作装置は、操作者が、画面操作装置の制御により表示された表示装置上の画像(ボタンなど)を指や専用のペンなどで直接触れるなどすることにより直感的に操作できるため、操作者にとって非常に扱いやすい装置といえる。
【0003】
この画面操作装置の普及に伴い、複数の操作者が一つの表示入力装置を扱う場面が増えている。このため、実際に操作を行った操作者を判別する画面操作技術の開発が望まれている。
【0004】
従来、この種の操作者を判別する画面操作技術には、特開2004−245606号公報(特許文献1)に記載された車載機器の操作装置がある。
【0005】
この車載機器の操作装置は、操作者の手が前記表示画面に接近もしくは接触した場合に前記操作者の手との間に静電容量を形成する静電容量形成膜とこの静電容量形成膜に対して複数箇所から検出電流を通電する通電手段とを有する検出手段を備えたもので、表示装置の表示画面全体を覆うようにこの検出手段を貼り付け、検出電流の値から静電容量形成位置を算出することにより、操作者の手の接近位置および指示位置を検出することができるようになっている。
【特許文献1】特開2004−245606号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の操作者を判別する画面操作技術では、静電容量形成位置により検出電流が異なることを利用している。このため、タッチパネル上の表面電荷が変化してしまうと、正確な検出電流を得ることはできず、周囲の環境によっては誤動作してしまう恐れがある。
【0007】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、操作者の指示位置および操作者の接近方向を検出することができる画面操作装置および画面操作方法ならびにこの画面操作装置に用いられる表示入力装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る表示入力装置は、上述した課題を解決するために、表示画面を有する表示装置と、前記表示画面上の任意の位置に対する操作者の指または専用のペンなどによる指示位置の情報を検出する前記表示画面近傍に設けられた第1検出手段と、この第1検出手段より前記操作者に近い表示画面に平行な平面上における前記操作者の指または専用のペンなどの座標の情報を検出する第2検出手段と、を有するものである。
【0009】
また、本発明に係る画面操作装置は、上述した課題を解決するために、表示画面を有する表示装置と、前記表示画面上の任意の位置に対する操作者の指または専用のペンなどによる指示位置の情報を検出する前記表示画面近傍に設けられた第1検出手段と、この第1検出手段より前記操作者に近い表示画面に平行な平面上における前記操作者の指または専用のペンなどの座標の情報を検出する第2検出手段とを有する表示入力装置と、前記第1検出手段から前記操作者の指示位置の情報を受けこの情報から前記操作者の指示位置の座標を算出する機能と、前記第2検出手段から前記第1検出手段より前記操作者に近い表示画面に平行な平面上における前記操作者の指または専用のペンなどの座標の情報を受けこの情報から前記第1検出手段より前記操作者に近い表示画面に平行な平面上における前記操作者の指または専用のペンなどの座標を算出する機能と、を有する指示位置検出手段と、前記指示位置の座標および前記第1検出手段より前記操作者に近い表示画面に平行な平面上における前記操作者の指または専用のペンなどの座標にもとづき、前記前記操作者の前記表示入力装置に対する方向を判定する接近方向判定手段と、を有するものである。
【0010】
また、本発明に係る画面操作方法は、上述した課題を解決するために、表示画面上の任意の位置に対する操作者の指または専用のペンなどによる指示位置の座標およびこの指示位置より前記操作者に近い表示画面に平行な平面上における前記操作者の指または専用のペンなどの座標を算出するステップと、前記指示位置の座標と前記操作者に近い表示画面に平行な平面上における前記操作者の指または専用のペンなどの座標とを比較することにより前記操作者の前記表示入力装置に対する方向を判定するステップと、を有する方法である。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る画面操作装置および画面操作方法ならびにこの画面操作装置に用いられる表示入力装置によれば、操作者の指示位置および操作者の接近方向を検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明に係る画面操作装置および画面操作方法ならびにこの画面操作装置に用いられる表示入力装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明に係る画面操作装置の一実施形態を示す概略的な全体構成図である。
【0014】
画面操作装置10は、CPU11、RAM12、ROM13および表示入力装置20を有する。
【0015】
CPU11は、ROM13内に記憶されたプログラムに従って、画面操作装置10の処理動作を制御する。CPU11は、ROM13内に記憶された画面操作制御プログラムおよびプログラムの実行のために必要なデータをRAM12へロードし、画面操作制御プログラムに従って、表示入力装置20に適当な画面を表示するとともに、この表示入力装置20を介して操作者が行う指示位置の検出およびこの操作者の接近方向の検出を行うための処理を実行する。
【0016】
RAM12は、CPU11が実行するプログラムおよびデータを一時的に格納するワークエリアを提供する。
【0017】
ROM13は、画面操作装置10の起動プログラム、画面操作制御プログラムや、これらのプログラムを実行するために必要な各種データを記憶する。
【0018】
なお、ROM13は、磁気的もしくは光学的記憶媒体または半導体メモリなどの、CPU11により読み取り可能な記憶媒体を含んだ構成を有し、ROM13内のプログラムおよびデータの一部または全部は電子ネットワークを介してダウンロードされるように構成してもよい。
【0019】
表示入力装置20は、CPU11により制御され、画面表示を行うとともに、操作者の指や専用のペンなどの接近または接触を検知する。
【0020】
図2は、表示入力装置20の構成例を示す断面斜視図である。なお、図2において、紙面左から右をx軸正の向きとする。
【0021】
表示入力装置20は、表示装置21、第1検出手段22、第2検出手段23および筐体30を有する。
【0022】
表示装置21は、液晶などの表示装置であり、CPU11により制御され、適当な画面を操作者に提示する。この表示装置21は、方向によって見える映像が異なる表示を行うものであってもよい。たとえば左方向と右方向で見える映像が異なる表示(以下、デュアル表示という)を行う表示装置であれば、車載用ナビゲーション装置などに用いることにより、図3に示すように、表示入力装置20に向かって右の位置(以下、運転席という)からは地図、表示入力装置20に向かって左の位置(以下、助手席という)からはテレビ画面を見ることができる。
【0023】
以下、本実施形態では、表示装置21を左右のデュアル表示が可能な表示装置として説明する。
【0024】
第1検出手段22は、一般的なタッチパネルで構成され、表示装置21の表面を覆うように設けられる。たとえば、操作者が操作を指で行う場合は、抵抗膜方式、超音波表面弾性波方式または静電容量方式などのタッチパネルを用いることができる。また、操作者が磁場を発生できる専用のペンを用いる場合は、電磁誘導方式のタッチパネルを用いることができる。
【0025】
第1検出手段22は、操作者の指示位置の情報をCPU11に与える。たとえば、図3に示すデュアル表示画面において、助手席にいる操作者(映画表示が見えている)が表示装置21に表示された画面上の映画ボタン1を押下する操作を意図した場合、操作者は映画ボタン1に接触しようとして第1検出手段22の映画ボタン1相当部に接触する。第1検出手段22は、この接触により得た情報、たとえば電圧検知方式の抵抗膜式タッチパネルでは接触により生じた電圧の値を、操作者の指示位置の情報として取得し、CPU11に与える。
【0026】
第2検出手段23は、赤外線遮光方式などの一般的な光学式タッチパネルで構成され、第1検出手段22近傍の操作者側に、好ましくは第1検出手段22から0.1mm〜50mm操作者側の位置に設けられる。この第2検出手段23は、x軸位置検出手段23aとy軸位置検出手段23bを備える。操作者は、第1検出手段22に接触する際には、必ず第2検出手段23の光をさえぎることになる。第2検出手段23は、このさえぎられた光の設置位置の情報を、操作者の接近位置の情報として取得し、CPU11に与える。
【0027】
x軸位置検出手段23aは、LEDなどの発光部とフォトダイオードなどの受光部を備え、第1検出手段22の表面周囲のx軸方向に平行な二枚の壁(図2において筐体30の長辺の壁)に設けられる。y軸位置検出手段23bは、LEDなどの発光部とフォトダイオードなどの受光部を備え、第1検出手段22の表面周囲のy軸方向に平行な二枚の壁(図2において筐体30の短辺の壁)に設けられる。このx軸位置検出手段23aおよびy軸位置検出手段23bは、表示画面21に平行な平面と筐体30の交線上に並べ設けられる。
【0028】
発光部と受光部は、発光部の出射光を受けることができるように向かい合うもう一方の壁に受光部を設ければよく、たとえば一方の壁に発光部を並べてもう一方の壁に受光部を並べて向かい合わせてもよいし、それぞれの壁に発光部と受光部を交互に並べて向かい合わせてもよい。
【0029】
また、図4に示すように、第1検出手段22を光学式タッチパネルで構成してもよい。
【0030】
図5は、CPU11による機能実現手段の構成例を示す概略的なブロック図である。
【0031】
CPU11は、ROM13に記憶された画面操作制御プログラムによって、少なくとも指示判定手段11a、指示位置検出手段11b、接近方向判定手段11c、右方向表示制御手段11dおよび左方向表示制御手段11eとして機能する。この各手段は、RAM12の所要のワークエリアを、データの一時的な格納場所として利用する。なお、この各手段は、CPUを用いずに、ハードウエアロジックによって構成してもよい。
【0032】
指示判定手段11aは、第1検出手段22が操作者の指示位置の情報を取得したかどうかを判定する機能を有する。
【0033】
指示位置検出手段11bは、第1検出手段22から操作者の指示位置の情報を受け、この情報から操作者の指示位置の座標(x1、y1)を算出する機能を有する。また、指示位置検出手段11bは、第2検出手段23から操作者の接近位置の情報を受け、この情報から操作者の接近位置の座標(x2、y2)を算出する機能を有する。
【0034】
接近方向判定手段11cは、操作者が表示入力装置20に向かっていずれの方向にいるかを判定する機能を有する。たとえば左右のいずれかを判定する場合、接近方向判定手段11cは、x1とx2の値を比較し、x1<x2であれば右方向からの操作であると判定する。また、誤動作やいたずらなどの弊害を防止するため、x1とx2の差の絶対値が所定の値、たとえば1mm以下である場合には、操作者の入力を無効であると判定する機能を有する。
【0035】
右方向表示制御手段11dは、表示入力装置20に向かって右から見ることのできる表示(以下、右方向表示という)を行う機能を有する。また、右方向表示制御手段11dは、右方向表示に対して操作者が行う指示を受け、この指示に応じた処理を行う。
【0036】
左方向表示制御手段11eは、表示入力装置20に向かって左から見ることのできる表示(以下、左方向表示という)を行う機能を有する。また、左方向表示制御手段11eは、左方向表示に対して操作者が行う指示を受け、この指示に応じた処理を行う。
【0037】
次に、画面操作装置10の作用について説明する。
【0038】
図6は、図1に示す画面操作装置10により、表示入力装置20を介して操作者が行う指示の位置の検出およびこの操作者の接近方向の検出を行う際の手順を示すフローチャートである。図6において、Sに数字を付した符号は、フローチャートの各ステップを示す。
【0039】
図6に示すフローチャートは、右方向表示制御手段11dおよび左方向表示制御手段11eにより、表示装置21に適切な表示が行われて開始となり、ステップS1の処理へと移行する。
【0040】
まず、ステップS1において、指示判定手段11aは、第1検出手段22を監視し、第1検出手段22が操作者の指示位置の情報を取得したかどうかを判定する。第1検出手段22が操作者の指示位置の情報を取得した場合はステップS2に進む。一方、取得していない場合には引き続き第1検出手段22の監視を続ける。
【0041】
次に、ステップS2において、指示位置検出手段11bは、第1検出手段22から操作者の指示位置の情報を受け、この情報から操作者の指示位置の座標(x1、y1)を算出する。また、指示位置検出手段11bは、第2検出手段23から操作者の接近位置の情報を受け、この情報から操作者の接近位置の座標(x2、y2)を算出する。
【0042】
次に、ステップS3において、接近方向判定手段11cは、x1とx2の差の絶対値があらかじめ設定した所定の値以上であるかどうかを判定する。たとえば所定の値が1mmの場合は、x1とx2の差の絶対値が1mm以上であるかどうかを判定する。1mm以上の場合は、ステップS4に進む。一方、1mm未満の場合には、ステップS1に戻る。
【0043】
次に、ステップS4において、接近方向判定手段11cは、x1とx2の値を比較することにより、操作者が表示入力装置20に向かって左右いずれの方向にいるかを判定する。x1<x2であれば右方向からの操作であると判定しステップS5に進む。一方、x1>x2であれば左方向からの操作であると判定しステップS6に進む。
【0044】
次に、ステップS5において、右方向表示制御手段11dは、指示位置検出手段11bから右方向にいる操作者が行った指示位置の座標(x1、y1)を受け、この指示に応じた処理を行う。たとえば、図3において、(x1、y1)が映画ボタン1および地図ボタン1の重なった部分の座標だった場合には、右方向表示制御手段11dは、この指示が右方向にいる操作者からの指示であるため、地図ボタン1が押下されたと判断し、この地図ボタン1の押下に割り当てられた処理を行う。
【0045】
他方、ステップS6において、左方向表示制御手段11eは、指示位置検出手段11bから左方向にいる操作者が行った指示位置の座標(x1、y1)を受け、この指示に応じた処理を行う。たとえば、図3において、(x1、y1)が映画ボタン1および地図ボタン1の重なった部分の座標だった場合には、左方向表示制御手段11eは、この指示が左方向にいる操作者からの指示であるため、映画ボタン1が押下されたと判断し、この映画ボタン1の押下に割り当てられた処理を行う。
【0046】
以上の手順により、表示入力装置20を介して操作者が行う指示の位置の検出およびこの操作者の接近方向の検出を行うことができる。
【0047】
図1に示した画面操作装置10は、表示装置21の画面からの検出高さの異なる2系統の検出手段を備えた表示入力装置を有する。このため、表示装置21直近の位置(第1検出手段22の位置)での操作者の指または専用のペンなどの座標のみならず、この位置から操作者に近づいた位置(第2検出手段23の位置)での操作者の指または専用のペンなどの座標をも得ることができる。したがって、この両座標の差から、入力操作を行った操作者が表示装置21に向かってどの方向にいるのかを容易に知ることができる。
【0048】
また、この画面操作装置10は、表示装置21の画面からの検出高さの異なる2系統の検出手段から得られる座標の比較のみから操作者の方向を判定する。このため、上下左右のどの方向に対しても適用が可能である。したがって、さまざまな場面での応用が期待でき、その工業的価値は大きい。
【0049】
たとえば、デュアル表示を行わない表示装置では、全方向に同一の画面を表示する。このような表示装置を用いてこの画面操作装置10を構成すれば、特定の方向からの入力操作のみを禁止することなどが可能である。このため、この画面操作装置10をたとえば車載用ナビゲーション装置などに用いれば、助手席からの操作を許容しつつ、運転席からの操作は禁止することが容易に可能である。
【0050】
また、たとえばタブレットパーソナルコンピュータなどの携帯型電子機器や対戦型のゲーム機などにこの画面操作装置10を用いれば、4人の人間が表示装置の上下左右の各方向から、各方向に割り当てられた操作を行うことなどが容易に可能となる。
【0051】
なお、本実施形態においては、検出手段が二つの場合について説明したが、表示装置21からの距離の異なる検出手段をさらに一つ以上設けてもよい。この場合、操作者の方向の判定をより確実に行うことができる。
【0052】
また、本実施形態においては、第1検出手段22の指示位置の情報と第2検出手段23の接近位置の情報を同時に取得しているが、図6のステップS1の前に、第2検出手段23が接近位置の情報を取得した時点でこの情報を指示位置検出手段11bに与え、座標(x2、y2)をRAM12などに記憶させておいてもよい。この場合、図6のステップS1で第1検出手段22が指示位置の情報を取得できなかった場合は、再び第2検出手段23が接近位置の情報を取得してRAM12などに記憶している情報を上書きし、これを第1検出手段22が指示位置の情報を取得するまで繰り返せば、表示装置21に対する操作者の方向を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明に係る画面操作装置の一実施形態を示す概略的な全体構成図。
【図2】図1に示す表示入力装置の構成例を示す断面斜視図。
【図3】図2に示す表示装置によるデュアル表示の表示画面例を示す説明図。
【図4】図2に示す第1検出手段を光学式タッチパネルで構成した表示入力装置の構成例を示す断面斜視図。
【図5】図1に示すCPUによる機能実現手段の構成例を示す概略的なブロック図。
【図6】図1に示す画面操作装置により、表示入力装置を介して操作者が行う指示の位置の検出およびこの操作者の接近方向の検出を行う際の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0054】
10 画面操作装置
11 CPU
11a 指示判定手段
11b 指示位置検出手段
11c 接近方向判定手段
11d 右方向表示制御手段
11e 左方向表示制御手段
12 RAM
13 ROM
20 表示入力装置
21 表示装置
22 第1検出手段
23 第2検出手段
23a x軸位置検出手段
23b y軸位置検出手段
30 筐体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を有する表示装置と、
前記表示画面上の任意の位置に対する操作者の指または専用のペンなどによる指示位置の情報を検出する前記表示画面近傍に設けられた第1検出手段と、
この第1検出手段より前記操作者に近い表示画面に平行な平面上における前記操作者の指または専用のペンなどの座標の情報を検出する第2検出手段と、
を有する表示入力装置。
【請求項2】
前記第2検出手段は複数の検出手段により構成され、
この複数の検出手段は、前記第1検出手段より前記操作者に近い表示画面に平行な各検出手段に対応する平面上における前記操作者の指または専用のペンなどの座標の情報をそれぞれ検出するものである請求項1記載の表示入力装置。
【請求項3】
表示画面を有する表示装置と、前記表示画面上の任意の位置に対する操作者の指または専用のペンなどによる指示位置の情報を検出する前記表示画面近傍に設けられた第1検出手段と、この第1検出手段より前記操作者に近い表示画面に平行な平面上における前記操作者の指または専用のペンなどの座標の情報を検出する第2検出手段とを有する表示入力装置と、
前記第1検出手段から前記操作者の指示位置の情報を受けこの情報から前記操作者の指示位置の座標を算出する機能と、前記第2検出手段から前記第1検出手段より前記操作者に近い表示画面に平行な平面上における前記操作者の指または専用のペンなどの座標の情報を受けこの情報から前記第1検出手段より前記操作者に近い表示画面に平行な平面上における前記操作者の指または専用のペンなどの座標を算出する機能と、を有する指示位置検出手段と、
前記指示位置の座標および前記第1検出手段より前記操作者に近い表示画面に平行な平面上における前記操作者の指または専用のペンなどの座標にもとづき、前記前記操作者の前記表示入力装置に対する方向を判定する接近方向判定手段と、
を有する画面操作装置。
【請求項4】
表示画面上の任意の位置に対する操作者の指または専用のペンなどによる指示位置の座標およびこの指示位置より前記操作者に近い表示画面に平行な平面上における前記操作者の指または専用のペンなどの座標を算出するステップと、
前記指示位置の座標と前記操作者に近い表示画面に平行な平面上における前記操作者の指または専用のペンなどの座標とを比較することにより前記操作者の前記表示入力装置に対する方向を判定するステップと、
を有する画面操作方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2007−310477(P2007−310477A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−136653(P2006−136653)
【出願日】平成18年5月16日(2006.5.16)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】