説明

略球状体の被選別物を搬送するための装置及びそれを用いた色彩選別装置

【課題】被選別物が球体であっても、被選別物が極端に前後左右に回転等することなく搬送することが可能な平面ベルトコンベアタイプの略球状体の被選別物を搬送するための装置及びそれを用いた色彩選別装置であって、かつ、全体的に見て耐久性の高いものを提供する。
【解決手段】球状の被選別物を搬送するための装置であって、被選別物を搬送すると共に一定方向に一定速度で投げ出す搬送コンベアからなり、搬送コンベアが平面ベルトと、少なくとも2本のローラシャフトとを備え、平面ベルトの幅方向に、少なくとも1つの被選別物を収容し得る間隔を空けて複数本の縦桟を並設し、さらに、縦桟の夫々には、上記搬送コンベアの搬送方向に沿った方向に、上記ローラシャフトの周長の略1/3〜略1/10のピッチで切り込みを入れた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、略球状体の被選別物を搬送する装置及びそれを用いた色彩選別装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
略球状体の被選別物を正確に画像処理、色彩選別するためには、被選別物を回転させずに高速の一定速度で選別部に供給することが必要である。
【0003】
一般に、球体をシュートで自然落下させると、真円度の低い球体はシュート面上から跳ね上がり、一定の位置に対象物を供給できないと言う問題があり、そもそも余り適さない。
【0004】
また、球体を平面のベルトコンベアで搬送すると、ベルト上で球体が転がり、搬送速度が一定にならない。ただし、これを是正し、搬送速度を一定にしてやることで、正確な測定を実現することが可能となる。
【0005】
そこで、従来、画像処理、色彩選別のために略球状体を搬送する手法として、平面ベルトコンベアー、自然落下式のシュート、平面ベルト上を流れるものをローラで圧着させる方法等、これまで種々のものが提案されてきている(特許文献1参照)。
【0006】
それらのうちの一例(平面ベルト上を流れるものをローラで圧着させる方法)につき、特許文献1の記載に基づき簡単に説明すると、ベルトコンベア12によって搬送される被選別物2が押し付けローラ20と接触すると、押し付けローラ20が弾性的に凹みながら被選別物2をベルトコンベア12上に押し付ける。この押し付けにより被選別物2はベルトコンベア12上に安定的に落ち着いた状態となり、その後の搬送中にベルトコンベア12上で転がることがなくなる。これによりセンサ15による検知情報と、この検知に基づいたイジェクタ19のエアー吹き出しタイミングとが被選別物2の位置および搬送速度に合わせて行われるため、良否の選別を正確に行うことができ、その精度が向上する。尚以上の符号は特許文献1のものである。
【0007】
しかしながら、特許文献1記載の手法においては、被選別物2を圧迫するため、被選別物の破損、或いは本実施例の如く被選別物2が豆類のような食品である場合には裂皮、さらには押し付けローラ20のローラ表層部材の付着等の問題がある。
【0008】
すなわち、押し付けローラ20の押し付け圧を制御したり、或いは押し付けローラ20の表層部分の素材を軟質なものとしても、押し付けローラ20の押し付けによって被選別物2が損傷したり、圧壊することや、不良品発生を防止することができなかった。
【0009】
被選別物2が食品の場合、ローラ表層部材の破片等が被選別物に混入する可能性が多く存在することは食品衛生上も非常に問題であった。
【特許文献1】特開平6―269743号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって本発明は、まず、被選別物が略球状体であっても、被選別物が極端に前後左右に回転等することなく搬送することが可能な平面ベルトコンベアタイプの略球状体の被選別物を搬送するための装置及びそれを用いた色彩選別装置を提供することを課題とする。
また本発明は、i)被選別物がコンベアベルト上を規則良く整列して蛇行することなく搬送され、そしてベルトコンベアの終端から、複数のイジェクタに対して可能な限り定位置に向けて投げ出され、ii)光学的観察、判定とイジェクタによるイジェクトとのタイミングのずれが生じにくく、iii)装置全体として見たときの歩留まりが良い略球状体の被選別物を搬送するための装置及びこれを用いた色彩選別装置を提供することを課題とする。
さらに本発明は、上記課題を解決すべくベルトコンベアのベルト面に対し上記被選別物の搬送補助のために何らかの搬送補助手段を採用した際には、この補助手段に対しても、転回点或いはローラシャフト近傍でストレスを掛けることが無いように、全体的に見て耐久性の高い略球状体の被選別物を搬送するための装置及びそれを用いた色彩選別装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決すべく種々検討の結果、本発明者は、平面ベルト上に発泡ウレタン又はスポンジでできた縦桟を備え、且つ一定間隔で切り込みを入れることによって上記課題を悉く解決可能なことを見い出し、本発明を完成した。
【0012】
上記課題を解決可能な本発明の略球状体の被選別物を搬送するための装置は、(1)略球状体の被選別物を搬送するための装置であって、被選別物を搬送すると共に一定方向に一定速度で投げ出す搬送コンベアからなり、前記搬送コンベアが平面ベルトと、少なくとも2本のローラシャフトとを備え、前記平面ベルトの幅方向に、少なくとも1つの被選別物を収容し得る間隔を空けて複数本の縦桟を並設し、さらに、前記縦桟の夫々には、前記搬送コンベアの搬送方向に沿った方向に、前記ローラシャフトの周長の略1/3〜略1/10のピッチで切り込みを入れたことを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明の色彩選別装置は、(2)被選別物を搬送すると共に一定方向に一定速度で投げ出す搬送コンベアと、前記被選別物の色を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて前記被選別物を判別する判別手段と、前記判別手段の判別結果に基づいて前記被選別物が投げ出される軌道を変更する軌道変更手段と、を備え、被選別物の色に基づいて良否を判別し選別する色彩選別装置であって、前記搬送コンベアが平面ベルトと、少なくとも2本のローラシャフトからなると共に、前記平面ベルトの幅方向に、少なくとも1つの被選別物を収容し得る間隔を空けて複数本の縦桟を並設し、さらに、前記縦桟の夫々には、前記搬送コンベアの搬送方向に沿った方向に、前記ローラシャフトの周長の略1/3〜略1/10のピッチで切り込みを入れたことを特徴とするものである。
【0014】
好ましくは、上記縦桟の高さは、前記被選別物の高さの略2倍〜略1/3である。また上記縦桟は発泡ウレタン又はスポンジからなっている。さらに、互いに隣り合う縦桟同士の切り込みの位置は、幅方向で見たときに夫々異なっていてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、まず、ベルトコンベアのベルト面に備えた縦桟により、被選別物が略球状体であっても、被選別物が極端に前後左右に回転等することなく搬送することが可能になった。このとき、被選別物は、各縦桟間に規則良く整列して蛇行することなく搬送され、そしてベルトコンベアの終端から、複数のイジェクタに対して可能な限り定位置に向けて投げ出される。したがって、光学的観察、判定とイジェクタによるイジェクトとのタイミングのずれが生じにくく、装置全体として見たときの歩留まりが良いと言う特徴がある。
さらに、各縦桟のベルト進行方向に切り欠きを入れたことにより、縦桟にローラシャフト近傍でストレスが掛かることが無く、縦桟の耐久性が大幅にのびた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を詳細に説明するに当たり、上記特許文献1に準じた一実施例を以って説明することとする。図1は本発明の一実施例を示す全体側面図、図2は一実施例の要部の斜視図である。
【0017】
[実施例]
図1は本発明の一実施例の全体側面図である。この図において、1は本発明の一実施例にあたる搬送装置を示し、Cはその搬送装置1を適用した色彩選別装置全体を示すものである。又この図において10はホッパであり、被選別物2が蓄えられている。被選別物2は本実施例では球状の物体であって、例えば豆類の様なものが想定されている。このホッパ10は振動フィーダ11上に設けられており、蓄えている被選別物2を振動フィーダ11へ供給する。振動フィーダ11は振動しつつ被選別物2を移送し、ベルトコンベア12上へ供給する。その際振動フィーダ11は被選別物2の前後左右の間隔をあけ、さらに供給量が常に一定となるようにする。
【0018】
ベルトコンベア12の搬送面は矢印Y方向に一定の速度で移動しており、振動フィーダ11から供給された被選別物2を搬送し、そしてその終端12aから搬送軌道に沿って投げ出す。この様に搬送されている被選別物2を搬送軌道に沿って投げ出すことにより、あらゆる種類の被選別物2について放出速度及び放出方向が一定となり、ベルトコンベア12から放出される被選別物2は、その種類の如何を問わず、常に同一の速度で、同一の軌道に沿って飛ぶ。
【0019】
ここでベルトコンベア12の色は排除しようとする被選別物2の色の明度により決定される。例えば被選別物2が豆類であり、黒ずんだ不良品を排除しようとする場合には、ベルトコンベア12の色を白くする。また逆に熟成が足りなくて白っぽ過ぎる不良品を排除しようとする場合には、ベルトコンベア12の色を黒くする。
【0020】
ベルトコンベア12の終端12aの若干上流の上方には照明13が設置されている。この照明13はコンベア12の搬送方向に沿って配置された2つの部分13a,13bからなり各部分は蛍光灯あるいは白熱灯を有している。またこの照明13a,13bにはカバー14がかけられており、このカバー14は照明13a,13bから発せられる光が真下のコンベア12上にのみ照射されるようにし、他の方向には照射されないようにする。なお、コンベア12上の搬送面において照明13a,13bにより照らされる箇所を観察部Aと称する。コンベア12によって搬送される被選別物2がこの観察部Aを通過する際に照明13によって照らされる。本実施例においては被選別物2をコンベア12上で観察している。搬送最中の(略球状体の)被選別物2は、ベルトコンベア12のベルト面100の幅方向Wに略等間隔tで備えられた縦桟201〜20nの効果により、前後左右に回転する等の付加的な運動を一切しておらず安定した状態にある。したがって、後段の判定回路その他における観察精度は極めて高い。
【0021】
また、観察部Aの上方にはセンサ15が設けられている。このセンサ15はCCDアレー或いはダイオードアレー等の受光素子を有しており、上記観察部Aを照明13aと13bとの間からベルトコンベア12の幅方向Wにスキャンしつつ、被選別物2からの反射光を受光し、これを電気信号に変換して良否判定回路16へ供給する。またセンサ15はスキャンするタイミング信号をイジェクト位置決定回路17へ供給する。
【0022】
良否判定回路16はセンサ15から供給される受光信号に基づいて被選別物2の良否の判定を行い判定結果をイジェクト位置決定回路17へ供給する。なお、良否判定回路16の詳細、ひいてはコンベア式或いはシュート式を問わず色彩選別装置の基本選別原理については、特願昭61−42614号、或いは本願出願人の出願による特許第3606863号その他で公知である。
【0023】
イジェクト位置決定回路17は、良否判定回路16から被選別物2が不良である旨の判定結果を受けた場合、同時にセンサ15から供給されているタイミング信号により、不良の被選別物2がコンベア12の幅方向Wのどの位置にあるかを決定する。
【0024】
一方、ベルトコンベア12の幅方向Wすなわち、コンベアべルトの搬送面の延長面上、あるいは同延長面の若干下方には複数のイジェクタ19が配置されている。これらイジェクタ19,19・・・は、エアーの吹き出し口を下に向け、コンベアベルト12の幅方向Wに一列に配設されている。なおイジェクタ19,19・・・を含む鉛直面と、コンベア12から放出された被選別物2の軌道とが交差する所を排除部Bと称する。
【0025】
さて、前記イジェクタ位置決定回路17は、不良な被選別物2がコンベア12の幅方向のどの位置にあるかを決定した後、同不良な被選別物2の軌道に対応するイジェクタ19を選択し、所定のタイミングで選択したイジェクタ19のドライブ回路18に起動信号を供給する。このタイミングは、被選別物2が観察部Aを通過してから排除部Bに達するまでの時間に基づいて予め決定されている。すなわち、イジェクタ位置決定回路17は、観察部Aにおいて不良が検出された被選別物2が排除部Bに達する時を見計らって起動信号をドライブ回路18へ供給する。これによって選択されたイジェクタ19から圧搾空気が下方に向かって吹き出し、排除部Bを通過しようとする被選別物2へ吹きかけられる。この結果、空気を吹きかけられた被選別物2の軌道が変化し、他の被選別物2と分けられる。
【0026】
以上の構成に加えて、本実施例では図2に示す通り、ベルトコンベア12のベルト面100には、縦桟201〜20nが、幅方向Wに略等間隔tで接着されている。縦桟の材質は、発泡ウレタンやスポンジ等、比較的柔軟な材質とされる。
この縦桟201〜20nは、ベルトコンベア12の終端12aから、被選別物2を可能な限り定位置に向けて投げ出すことを目的としている。
【0027】
縦桟201〜20nは、ベルトコンベア12の搬送方向Yに沿って平行に、かつ、少なくとも被選別物2を収容し得る間隔tを空けて並設されている。本実施例の場合、それぞれの縦桟間には、1つの被選別物2が入る様、間隔tは設計されている。
上記縦桟201〜20nの高さについては、i)低すぎると、被選別物が縦桟を越えて隣のレーンに飛び移ったりしてしまい、そもそも縦桟を並設した意味がなくなってしまう一方、ii)逆に高すぎると、センサ15をはじめとする後段の観察系の正確さに支障をきたす恐れがある。そのため、最適な高さとしては、概ね被選別物2の高さの略2倍〜1/3程度とすることが好ましい。本実施例では、各縦桟の高さは、被選別物2の高さと略同様とされている。
【0028】
ところで、本実施例の場合は、縦桟201〜20nをベルトコンベア12の搬送方向Yに沿って平行に並設しているが、逆に横桟をベルトコンベア12の搬送方向Yに直交する方向に沿って所定間隔で並設するような例では、被選別物2を搬送し、そして終端12aから搬送軌道に沿って投げ出す際に、(横桟の影響により)被選別物2に下向きの力が掛かるおそれがある。
この場合、被選別物2の(イジェクタ19或いはそこから発せられる圧搾空気に向かって)飛び出す方向がバラバラになるおそれが連鎖的にあるため、横桟の使用はあまり推奨されていない。
【0029】
次に、本実施例の場合、各縦桟201〜20nには、ベルトコンベア12の搬送方向Yに沿った方向に略所定間隔で切り欠きcが入れられている。この切り欠きcのピッチは、適用機種に応じて種々異なるが、好ましくは、図2に示す通り転回部Tにおけるローラシャフト21の周長(最外面の一周の長さ)の1/3〜1/10程度である。これ以上だと効果を発揮せず、またこれ以下だと縦桟自身が千切れてしまう恐れがある。
【0030】
各縦桟201〜20nに入れた切り欠きcにより、ベルトコンベア12の転回部T周りにおける各縦桟201〜20nのストレス或いは無理な張力が掛かることが無くなり、各縦桟201〜20nの寿命が大幅に伸びる効果が得られる。すなわち、従来半年程度であったものを、3年程度にまで寿命を延ばすことが可能となる。
【0031】
なお、ベルトの幅方向Wに縦桟を、下記の切り欠きcを入れないまま略等間隔tで並設する技法も考えられるが、その場合、縦桟の材質を発泡ウレタンやスポンジ等に工夫したところでやはり、上記したとおり直ぐ千切れてしまい、寿命が半年程度しかもたないと言う問題があった。また、被選別物が食品の場合には、千切れたスポンジの破片等が被選別物に混入する可能性が多く存在することは食品衛生上も非常に問題であった。
【0032】
以上に説明した本実施例の特徴を簡単にまとめると、次のとおりである。
まず、ベルトコンベア12のベルト面100に接着した縦桟201〜20nにより、被選別物2が略球状体であっても、被選別物2が極端に前後左右に回転等することなく搬送することが可能になった。
またこのとき、被選別物2は、各縦桟201〜20n間に規則良く整列して蛇行することなく搬送され、そしてベルトコンベア12の終端12aから、複数のイジェクタ19に対して可能な限り定位置に向けて投げ出される。したがって、光学的観察、判定とイジェクタによるイジェクトとのタイミングのずれが生じにくく、装置全体として見たときの歩留まりが良いと言う特徴がある。
さらに、各縦桟201〜20nに切り欠きcを入れたことにより、縦桟にローラシャフト21近傍でストレスが掛かることが無く、縦桟の耐久性が大幅にのびた。
【0033】
[変形例]
以上、本発明の内容を一実施例を以って詳細に説明したが、本発明は上記に何ら限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0034】
例えば、上記実施例ではベルトコンベア12は往きと帰りしかない最も単純な構成のものとしたが、ローラシャフト21の数や転回部Tの数は上記に限定されず、種々の構成として構わない。例えば、ベルトコンベア12はつづら折れの様な構成のものであっても構わない。
【0035】
また、被選別物2は本実施例では略球状体の物体であって、例えば豆類の様なものが想定されているところ、被選別物2としては球状の形状のものに限定されず、例えばラグビーボールのように、一定のアスペクト比(7:3程度まで)を持った形状のものであっても構わない。
「球状」の用語についても、本明細書では、一定程度のいびつなものまで包含されるものとする。
【0036】
さらに、被選別物2については、例えば豆類の様なものが想定されていると言ったところ、大きさや色に特に制限は無く、例えば、豆類とは全く異なるコショウの選別等に本発明に係る装置を適用しても構わない。
【0037】
その他、図2に示す通り、上記実施例では、互いに隣り合う縦桟同士の切り込みの位置が、幅方向で見たときに同じであることを前提としたが、これに限定されず、図3に示す通り、互いに隣り合う縦桟同士の切り込みの位置が、幅方向で見たときに夫々異なっていても構わない。この場合、被選別物2の幅方向Wへの移動のリスクはより低くなるものと予想される。
【0038】
このように、本発明は、被選別物が略球状体であっても、被選別物が極端に前後左右に回転等することなく搬送することが可能な平面ベルトコンベアタイプの略球状体の被選別物を搬送するための装置及びそれを用いた色彩選別装置であって、かつ、全体的に見て耐久性の高いものを提供する、新規且つ有用なるものであることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施例を示す全体側面図である。
【図2】一実施例の要部の斜視図である。
【図3】本発明の別の実施例を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
【0040】
1 球体搬送装置
2 被選別物
10 ホッパ
11 振動フィーダ
12 ベルトコンベア
12a 終端
13a,13b 照明
14 カバー
15 センサ
16 良否判定回路
17 イジェクト位置決定回路
18 ドライブ回路
19 イジェクタ
21 ローラシャフト
100 ベルト面
201〜20n 縦桟
c 切り欠き
t 間隔
A 観察部
B 排除部
C 色彩選別装置
S 直進部
T 転回部
Y 搬送方向
W 幅方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略球状体の被選別物を搬送するための装置であって、
被選別物を搬送すると共に一定方向に一定速度で投げ出す搬送コンベアからなり、
前記搬送コンベアが平面ベルトと、少なくとも2本のローラシャフトとを備え、
前記平面ベルトの幅方向に、少なくとも1つの被選別物を収容し得る間隔を空けて複数本の縦桟を並設し、
さらに、前記縦桟の夫々には、前記搬送コンベアの搬送方向に沿った方向に、前記ローラシャフトの周長の略1/3〜略1/10のピッチで切り込みを入れたことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記縦桟の高さが、前記被選別物の高さの略2倍〜略1/3であることを特徴とする請求項1に記載の略球状体の被選別物を搬送するための装置。
【請求項3】
互いに隣り合う縦桟同士の切り込みの位置が、幅方向で見たときに夫々異なっていることを特徴とする請求項1または2に記載の略球状体の被選別物を搬送するための装置。
【請求項4】
被選別物を搬送すると共に一定方向に一定速度で投げ出す搬送コンベアと、
前記被選別物の色を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて前記被選別物を判別する判別手段と、
前記判別手段の判別結果に基づいて前記被選別物が投げ出される軌道を変更する軌道変更手段と、
を備え、被選別物の色に基づいて良否を判別し選別する色彩選別装置であって、
前記搬送コンベアが平面ベルトと、少なくとも2本のローラシャフトからなると共に、
前記平面ベルトの幅方向に、少なくとも1つの被選別物を収容し得る間隔を空けて複数本の縦桟を並設し、
さらに、前記縦桟の夫々には、前記搬送コンベアの搬送方向に沿った方向に、前記ローラシャフトの周長の略1/3〜略1/10のピッチで切り込みを入れたことを特徴とする色彩選別装置。
【請求項5】
前記縦桟の高さが、前記被選別物の高さの略2倍〜略1/3であることを特徴とする請求項4に記載の色彩選別装置。
【請求項6】
互いに隣り合う縦桟同士の切り込みの位置が、幅方向で見たときに夫々異なっていることを特徴とする請求項4または5に記載の色彩選別装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−96566(P2009−96566A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−266763(P2007−266763)
【出願日】平成19年10月12日(2007.10.12)
【出願人】(591164381)
【Fターム(参考)】