説明

番組再生装置及び番組再生方法

【課題】簡単操作で、1番組中のCM時間変化に対応したスキップ再生が可能な番組再生装置を提供すること。
【解決手段】番組再生装置は、番組再生中の連続スキップ指示に対応した連続スキップ時間を登録し、また連続スキップリピート指示とこの連続スキップリピート指示にさらに連続する1以上の連続リプレイ指示とに対応した連続スキップ時間と1以上の連続リプレイ時間とから算出される第1の連続スキップ更新時間を登録済みの前記連続スキップ時間に替えて登録する登録手段とを備え、前記再生制御手段は、前記連続スキップリピート指示に対応して、前記登録手段に登録された前記連続スキップ時間又は前記第1の連続スキップ更新時間に基づく前記スキップ再生を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、録画した番組再生中の複数回のスキップ指示に対応してスキップ時間を算出し、現在再生位置よりスキップ時間進んだ位置から再生を再開する番組再生装置及び番組再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DVD又はHDD等に対して番組を録画するレコーダが普及している。また、このようなレコーダを内蔵したTVも普及している。ユーザは、録画した番組中のCM区間を飛ばした(スキップして)番組視聴を希望することがある。例えば、レコーダがCM区間判別機能を備えていれば、レコーダはCM区間別機能により判別されたCM区間をスキップして番組を再生することができる。或いは、ユーザが、再生映像を目視しながらレコーダに対してスキップ操作又は早送り操作を行うことが考えられる。例えば、レコーダは、1回のスキップ操作に対応して現在再生位置より30秒進んだ位置から再生を再開し、早送り操作に対応して2倍速、4倍速、8倍速で番組を再生する。ユーザは、レコーダに対して複数回のスキップ操作を行ったり、早送り操作と停止操作を行ったりして、CM区間を飛ばして番組を視聴することができる。
【0003】
しかしながら、上記したCM区間判別機能はCM区間を誤判別してしまうことがあるため、CM区間のスキップ手法として十分ではない。また、ユーザが、再生映像を目視しながらスキップ操作又は早送り操作によりCM区間をスキップすればより確実であるが、CMが再生される度に複数回の操作が必要となってしまう。
【0004】
このような複数回の操作を簡略化する技術が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1は、スキップ又はトリック再生の入力から最初のCM時間にほぼ相当する時間を検出し、この検出時間を次回以降のスキップ時間として登録し、1回のスキップの入力操作で登録したスキップ時間に対応したスキップを実行する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−339717
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、1番組中のCM時間の変化に十分に対応するのが難しい。上記特許文献1に開示された技術では、最初のCM時間を基準として、次回以降のスキップ時間を登録している。そのため1番組中でCM時間が変化してしまうような場合に、簡単操作でCM区間をスキップすることが難しい。
【0007】
本発明の目的は、簡単操作で、1番組中のCM時間変化に対応したスキップ再生が可能な番組再生装置及び番組再生方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る番組再生装置は、番組再生中の1回のスキップ指示に対応して現在再生位置より規定スキップ時間進んだ位置からのスキップ再生を実行し、番組再生中の1回のリプレイ指示に対応して現在再生位置より前記規定リプレイ時間戻った位置からのリプレイを実行する再生制御手段と、番組再生中の連続スキップ指示に対応した連続スキップ時間を登録し、また連続スキップリピート指示とこの連続スキップリピート指示にさらに連続する1以上の連続リプレイ指示とに対応した連続スキップ時間と1以上の連続リプレイ時間とから算出される第1の連続スキップ更新時間を登録済みの前記連続スキップ時間に替えて登録する登録手段とを備え、前記再生制御手段は、前記連続スキップリピート指示に対応して、前記登録手段に登録された前記連続スキップ時間又は前記第1の連続スキップ更新時間に基づく前記スキップ再生を実行する。
【0009】
本発明の一実施形態に係る番組再生方法は、再生指示に対応して番組を再生し、番組再生中の連続スキップ指示に対応して連続スキップ時間を登録するとともに、現在再生位置より前記連続スキップ時間進んだ位置からのスキップ再生を実行し、連続スキップリピート指示に対応して、登録された前記連続スキップ時間に基づく前記スキップ再生を実行し、前記連続スキップリピート指示とこの連続スキップリピート指示にさらに連続する1以上の連続リプレイ指示に対応して、前記連続スキップ時間と1以上の連続リプレイ時間とから算出される連続スキップ更新時間を登録された前記連続スキップ時間に替えて登録するとともに、現在再生位置より前記連続スキップ時間進んだ位置からのスキップ再生を実行しさらに前記1以上の連続リプレイ時間戻った位置からのリプレイを実行し、前記連続スキップリピート指示に対応して、前記連続スキップ更新時間に基づく前記スキップ再生を実行する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡単操作で、1番組中のCM時間変化に対応したスキップ再生が可能な番組再生装置及び番組再生方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る番組再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係る番組再生装置で実行される第1のCMスキップ処理の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る番組再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】第2の実施形態に係る番組再生装置で実行される第2のCMスキップ処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る番組再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図6】第3の実施形態に係る番組再生装置で実行される第3のCMスキップ処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】CM時間が一定(90秒)の番組に対して適用した第1のCMスキップ処理の一例を示す図である。
【図8】CM時間が一定(120秒)の番組に対して適用した第1のCMスキップ処理の一例を示す図である。
【図9】CM時間が変動する番組に対して適用した第1のCMスキップ処理の一例を示す図である。
【図10】第2のCMスキップ処理の一例を示す図である。
【図11】第3のCMスキップ処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0013】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る番組再生装置100Aの概略構成を示す図である。図1に示す番組再生装置100Aは、番組(放送コンテンツ)を録画し、また録画番組を再生することができる。さらに、この番組再生装置100Aは、番組再生中のスキップ操作(スキップ指示)に対応して現在再生位置よりスキップ時間進んだ位置から再生を再開することができる。つまり、この番組再生装置100Aは、スキップ操作に対応して番組中の所定区間(CM区間)をスキップしながら再生することができる。
【0014】
図1に示すように、番組再生装置100Aは、信号受信モジュール101、機器情報管理モジュール102、番組情報管理モジュール103、記憶モジュール104、デコードモジュール105、ビデオデコーダ105a、オーディオデコーダ105b、再生時間管理モジュール106、再生制御モジュール110、再生処理モジュール111、リプレイ処理モジュール112、スキップ処理モジュール113、CM時間測定モジュール120、CMスキップ終了判定モジュール121、CMスキップ開始判定モジュール122、CMスキップ時間計測モジュール123、CMスキップ時間保存モジュール124を備えている。
【0015】
また、赤外線リモートコントローラ200は、再生ボタン201、停止ボタン202、スキップボタン203、リプレイボタン204、早送りボタン205、早戻しボタン206、CMスキップボタン207などを備えている。赤外線リモートコントローラ200は、各ボタン操作に対応した制御信号を出力し、番組再生装置100Aの信号受信モジュール101が制御信号を受信し、番組再生装置100Aは制御信号に基づき動作する。
【0016】
機器情報管理モジュール102は、番組再生装置に関する情報を管理する。番組情報管理モジュール103は、コンテンツ名などの番組情報を管理する。
【0017】
再生制御モジュール110及び再生処理モジュール111は、再生ボタン201の操作に対応した再生指示に基づき記憶モジュール104に記憶された番組の再生を開始し、また停止ボタン202の操作に対応した停止指示に基づき番組の再生を停止する。即ち、再生ボタン201の操作に対応した再生指示に基づき記憶モジュール104に記憶された録画データ(番組データ)がデコードモジュール105へ送信される。デコードモジュール105のビデオデコーダ105aは、録画データ中のビデオデータをデコードしディスプレイ300へ出力する。また、デコードモジュール105のオーディオデコーダ105bは、録画データ中のオーディオデータをデコードしスピーカ等へ出力する。
【0018】
また、再生制御モジュール110及びスキップ処理モジュール113は、スキップボタン203のa回の連続操作に対応したスキップ指示に基づき(n×a)秒(n、a:自然数)の規定スキップ時間を算出し、再生中番組の現在再生位置より規定スキップ時間進んだ位置からのスキップ再生を制御する。例えば、再生制御モジュール110及びスキップ処理モジュール113は、スキップボタン203の1回の押下に対応したスキップ指示に基づき、(30×1)秒の規定スキップ時間を算出し、再生中番組の現在再生位置より30秒進んだ位置からのスキップ再生を制御する。このスキップ再生の制御により、デコードモジュール105は、再生中番組の現在再生位置より30秒進んだ位置のビデオデータ及びオーディオデータをデコードし出力する。
【0019】
従って、再生制御モジュール110及びスキップ処理モジュール113は、スキップボタン203の3回の連続押下に対応した連続スキップ指示に基づき、(30×3)秒の連続スキップ時間を算出し、再生中番組の現在再生位置より90秒進んだ位置からのスキップ再生を制御する。また、再生制御モジュール110及びスキップ処理モジュール113は、スキップボタン203の4回の連続押下に対応した連続スキップ指示に基づき、(30×4)秒の連続スキップ時間を算出し、再生中番組の現在再生位置より120秒進んだ位置からのスキップ再生を制御する。
【0020】
なお、信号受信モジュール101で受信された複数回のスキップ指示は、機器情報管理モジュール102を介して再生制御モジュール110へ通知され、再生制御モジュール110は、複数回のスキップ指示の間隔に基づき、これら複数回のスキップ指示が連続操作(連続押下)に該当するか否かを判断する。例えば、前回操作のタイミング(前回のスキップ指示の受信タイミング)から今回操作のタイミング(今回のスキップ指示の受信タイミング)までの時間が、所定時間未満であれば、前回操作と今回操作を連続操作と判断する。
【0021】
また、再生制御モジュール110及びリプレイ処理モジュール112は、リプレイボタン204のb回の連続操作に対応したリプレイ指示に基づき(m×b)秒(m、b:自然数)の規定リプレイ時間を算出し、再生中番組の現在再生位置より規定リプレイ時間戻った位置からのリプレイを制御する。例えば、再生制御モジュール110及びリプレイ処理モジュール112は、リプレイボタン204の1回の押下に対応したリプレイ指示に基づき、(10×1)秒の規定リプレイ時間を算出し、再生中番組の現在再生位置より10秒戻った位置からのリプレイを制御する。このリプレイの制御により、デコードモジュール105は、再生中番組の現在再生位置より10秒戻った位置のビデオデータ及びオーディオデータをデコードし出力する。
【0022】
従って、再生制御モジュール110及びリプレイ処理モジュール112は、リプレイボタン204の3回の連続押下に対応した連続リプレイ指示に基づき、(10×3)秒の連続リプレイ時間を算出し、再生中番組の現在再生位置より30秒戻った位置からのリプレイを制御する。また、再生制御モジュール110及びリプレイ処理モジュール112は、リプレイボタン204の4回の連続押下に対応した連続リプレイ指示に基づき、(10×4)秒の連続リプレイ時間を算出し、再生中番組の現在再生位置より40秒戻った位置からのリプレイを制御する。
【0023】
なお、信号受信モジュール101で受信された複数回のリプレイ指示は、機器情報管理モジュール102を介して再生制御モジュール110へ通知され、再生制御モジュール110は、複数回のリプレイ指示の間隔に基づき、これら複数回のスキップ指示が連続操作(連続押下)に該当するか否かを判断する。例えば、前回操作のタイミング(前回のリプレイ指示の受信タイミング)から今回操作のタイミング(今回のリプレイ指示の受信タイミング)までの時間が、所定時間未満であれば、前回操作と今回操作を連続操作と判断する。
【0024】
また、再生制御モジュール110は、早送りボタン205の操作に対応した早送り指示に基づき、例えば、2倍速再生、4倍速再生、8倍速再生、16倍速再生を制御する。例えば、再生制御モジュール110は、早送りボタン205の1回の押下に対応して2倍速再生を開始し、さらに2倍速再生中の早送りボタン205の1回の押下に対応して4倍速再生を開始し、さらに4倍速再生中の早送りボタン205の1回の押下に対応して8倍速再生を開始し、さらに8倍速再生中の早送りボタン205の1回の押下に対応して16倍速再生を開始する。
【0025】
また、再生制御モジュール110は、早戻しボタン206の操作に対応した早戻し指示に基づき、例えば、2倍速後退再生、4倍速後退再生、8倍速後退再生、16倍速後退再生を制御する。例えば、再生制御モジュール110は、早戻しボタン206の1回の押下に対応して2倍速後退再生を開始し、さらに2倍速後退再生中の早戻しボタン206の1回の押下に対応して4倍速後退再生を開始し、さらに4倍速後退再生中の早戻しボタン206の1回の押下に対応して8倍速後退再生を開始し、さらに8倍速後退再生中の早戻しボタン206の1回の押下に対応して16倍速後退再生を開始する。
【0026】
また、再生時間管理モジュール106は、録画データの再生時間情報を管理する。例えば、再生時間管理モジュール106は、現在再生位置に対応する再生時間情報を管理する。スキップ再生時には、現在再生位置に対応する再生時間情報を基準として、n秒進んだ位置(30秒先の時間)へジャンプし、またリプレイ時には、現在再生位置に対応する再生時間情報を基準として、m秒戻った位置(30秒後の時間)へジャンプする。
【0027】
CM時間測定モジュール120は、再生時間情報、スキップ指示、及びリプレイ指示に基づきCM時間を測定する。このCM時間の測定について後に詳しく説明する。
【0028】
番組情報管理モジュール103は、記憶モジュール104に記憶された各番組に関する番組情報を管理する。例えば、番組情報は、保護設定情報、連続ドラマ録画情報(シリーズ録画情報)、CM時間情報を含む。保護設定情報は、番組の削除の可能/不能を制御するための情報である。連続ドラマ録画情報は、連続ドラマに該当するか否かを示す情報である。例えば、番組又は放送時間の直接指定により選択され録画された番組の連続ドラマ録画情報は「連続ドラマに該当せず」を示し、キーワード又は放送周期などの間接指定により選択され録画された番組の連続ドラマ録画情報は「連続ドラマに該当する」を示す。CM時間情報は、CM時間測定モジュール120により算出されたCM時間情報である。例えば、CM時間情報は、番組の再生中のスキップ指示及びリプレイ指示のうちの少なくとも一方の連続操作に基づき算出されたCM時間情報である。さらに言うと、CM時間情報は、最後(直近)の連続操作に基づき算出されたCM時間情報である。
【0029】
CM時間測定モジュール120は、例えば、番組再生中の連続スキップ指示に基づきCM時間を測定する。例えば、CM時間測定モジュール120は、番組再生中の3連続スキップ指示に基づきCM時間90秒と判断し、CM時間90秒を登録する。CM時間90秒が登録された状態で、CMスキップボタン207の1操作に対応したCMスキップ指示(連続スキップリピート指示)に基づき、再生制御モジュール110及びスキップ処理モジュール113は、CM時間90秒(連続スキップ時間)に基づくスキップ再生を実行する。つまり、CMスキップボタン207の1操作で、現在再生位置より90秒進んだ位置からの再生を実現することができる。つまり、CMスキップボタン207の1操作で、スキップボタン203の3連続操作と同様のスキップ再生を実現することができる。
【0030】
なお、スキップボタン203の長押し操作で、現在再生位置より90秒進んだ位置からの再生を実現するようにしてもよい。つまり、スキップボタン203の短押し操作(第1の操作時間)で現在再生位置より30秒進んだ位置からの再生(規定スキップ再生)が実現され、スキップボタン203の長押し操作(第2の操作時間)で現在再生位置より90秒進んだ位置からの再生(連続スキップ再生)が実現される。
【0031】
次に、図2に示すフローチャートを参照し、第1のCMスキップ処理について説明する。
【0032】
機器情報管理モジュール102は、赤外線リモートコントローラ200の操作に対応して選択された番組の番組情報を番組情報管理モジュール103から読み込む(S101)。番組情報の読み込みが完了すると、再生制御モジュール110は、番組情報に基づき、選択番組が保護設定番組に該当するか否か、連続ドラマに該当するか否かなどを判断する(S102)。
【0033】
保護設定番組又は連続ドラマに該当する場合(S102、YES)、再生制御モジュール110は、選択番組に対応したCM時間情報が既に保存されているか否かを確認する(S104)。例えば選択番組が連続ドラマに該当する場合には、選択番組のタイトルと同じタイトルに対応付けられたCM時間情報が既に保存されていることがある。同一の連続ドラマに該当する各番組中のCM時間は同一であることが多い。そこで、このような場合には(S104、YES)、再生制御モジュール110は、既に保存されているCM時間情報を選択番組のCMスキップ時間としてCMスキップ時間保存モジュール124に設定する(S105)。選択番組に対応したCM時間情報が既に保存されていなければ(S104)、初期値x秒(x:自然数)を選択番組のCMスキップ時間としてCMスキップ時間保存モジュール124に設定する(S103)。例えば、初期値x秒は、0秒又は90秒などであり、初期値x秒をユーザが自由に変更することもできる。また、選択番組が保護設定番組又は連続ドラマに該当しない場合も(S102、NO)、初期値x秒を選択番組のCMスキップ時間としてCMスキップ時間保存モジュール124に設定する(S103)。
【0034】
CMスキップ時間の設定が完了すると、再生制御モジュール110は、選択番組に対応した録画データをデコードモジュール105へ供給し、デコードモジュール105のビデオデコーダ105aが、録画データ中のビデオデータをデコードしディスプレイ300へ出力し、デコードモジュール105のオーディオデコーダ105bが、録画データ中のオーディオデータをデコードしスピーカ等へ出力する(S106)。
【0035】
例えば、図7に示すように、番組再生中のCM放送(1)の再生開始のタイミングで(S107、NO)、スキップボタン203が1回操作され、さらに続けてスキップボタン203が2回操作されるとする。つまり、合計でスキップボタン203が3連続操作され(S108、YES)、連続スキップ指示が通知されると、CMスキップ開始判定モジュール122は、その瞬間(最初のスキップ操作の瞬間)の再生位置(現在再生位置)を再生時間管理モジュール106からCMスキップ開始時間として取得し(S109)(S110、NO)、再生制御モジュール110及びスキップ処理モジュール113は、(30×3)秒の連続スキップ時間を算出し、現在再生位置より90秒進んだ位置からのスキップ再生を実行する(S112)。
【0036】
この後、上記した3連続操作に連続したスキップ指示及びリプレイ指示がなければ(S113、YES)、3連続操作後の再生位置からユーザが番組の視聴を再開したと考えられる。つまり、3連続操作後の再生位置が適切な番組再生再開位置であると判断できる。従って、上記した3連続操作に連続したスキップ指示及びリプレイ指示がなければ(S113、YES)、CMスキップ終了判定モジュール121は、再生再開位置を再生時間管理モジュール106からCMスキップ終了時間として取得する(S114)。
【0037】
CMスキップ時間計測モジュール123は、CMスキップ開始時間とCMスキップ終了時間との差分に基づき、CMスキップ時間(90秒)を算出する(S115)。CMスキップ時間の算出が完了すると、CMスキップ時間保存モジュール124は、既に登録されているCMスキップ時間を算出されたCMスキップ時間へ更新する(S116)。又は、CMスキップ時間計測モジュール123は、番組再生中の連続スキップ指示に基づきCMスキップ時間を測定する。例えば、CM時間計測モジュール123は、番組再生中の3連続スキップ指示に基づきCMスキップ時間(30×3=90秒)を算出する。S103、S105でCMスキップ時間が設定されているが、CM放送(1)に対応したスキップ操作に対応して、より正確なCMスキップ時間を取得することができる。
【0038】
CMスキップ時間に90秒が登録された状態で、例えば、図7に示すように、番組再生中のCM放送(2)の再生開始のタイミングで(S107、NO)、CMスキップボタン207が操作されると(S110、YES)、CMスキップ指示(連続スキップリピート指示)が通知され、スキップ処理モジュール113は、CMスキップ時間(90秒)に基づくスキップ再生を実行する。つまり、スキップ処理モジュール113は、現在再生位置よりCMスキップ時間(90秒)進んだ位置から再生を再開する(S111)。このように、CMスキップボタン207の1回の操作で、スキップボタン203の3回分の操作に相当するスキップ再生を実行することができる。
【0039】
上記説明では、図7を参照し、番組中のCM時間が90秒で一定のケースにおいてCMスキップ処理を適用するケースについて説明したが、図8に示すように、番組中のCM時間が120秒で一定のケースでもCMスキップ処理を適用することができる。つまり、図8に示すように、番組再生中のCM放送(1)の再生開始のタイミングで、スキップボタン203が1回操作され、さらに続けてスキップボタン203が3回操作されるとする。つまり、合計でスキップボタン203が4連続操作され、連続スキップ指示が通知されると、再生制御モジュール110及びスキップ処理モジュール113は、(30×4)秒の連続スキップ時間を算出し、現在再生位置より120秒進んだ位置からのスキップ再生を実行する。その後、番組再生中のCM放送(2)の再生開始のタイミングで、CMスキップボタン207が操作されると、CMスキップ指示(連続スキップリピート指示)が通知され、スキップ処理モジュール113は、CMスキップ時間(120秒)に基づくスキップ再生を実行する。つまり、スキップ処理モジュール113は、現在再生位置よりCMスキップ時間(120秒)進んだ位置から再生を再開する。このように、CMスキップボタン207の1回の操作で、スキップボタン203の4回分の操作に相当するスキップ再生を実行することができる。
【0040】
また、図9に示すように、番組再生中のCM放送(1)の再生開始のタイミングで(S107、NO)、スキップボタン203が1回操作され、さらに続けてスキップボタン203が3回操作されるとする。つまり、合計でスキップボタン203が4連続操作され(S108、YES)、連続スキップ指示が通知されると、CMスキップ開始判定モジュール122は、その瞬間(最初のスキップ指示の受信タイミング)の再生位置(現在再生位置)を再生時間管理モジュール106からCMスキップ開始時間として取得し(S109)(S110、NO)、再生制御モジュール110及びスキップ処理モジュール113は、(30×4)秒の連続スキップ時間を算出し、現在再生位置より120秒進んだ位置からのスキップ再生を実行する(S112)。
【0041】
この後、上記した4連続操作に連続したスキップ指示及びリプレイ指示がなければ(S113、YES)、4連続操作後の再生位置からユーザが番組の視聴を再開したと考えられる。つまり、4連続操作後の再生位置が適切な番組再生再開位置であると判断できる。従って、上記した4連続操作に連続したスキップ指示及びリプレイ指示がなければ(S113、YES)、CMスキップ終了判定モジュール121は、再生再開位置を再生時間管理モジュール106からCMスキップ終了時間として取得する(S114)。
【0042】
CMスキップ時間計測モジュール123は、CMスキップ開始時間とCMスキップ終了時間との差分に基づき、CMスキップ時間(120秒)を算出する(S115)。CMスキップ時間保存モジュール124は、既に登録されているCMスキップ時間を算出されたCMスキップ時間へ更新する(S116)。又は、CMスキップ時間計測モジュール123は、番組再生中の連続スキップ指示に基づきCMスキップ時間を測定する。例えば、CM時間計測モジュール123は、番組再生中の4連続スキップ指示に基づきCMスキップ時間(30×4=120秒)を算出する。
【0043】
CMスキップ時間(120秒)が登録された状態で、例えば、図9に示すように、番組再生中のCM放送(2)の再生開始のタイミングで(S107、NO)、CMスキップボタン207が操作されると(S110、YES)、CMスキップ指示(連続スキップリピート指示)が通知され、スキップ処理モジュール113は、CMスキップ時間(120秒)に基づくスキップ再生を実行する。つまり、スキップ処理モジュール113は、現在再生位置よりCMスキップ時間(120秒)進んだ位置から再生を再開する(S111)。
【0044】
このとき、再生再開位置がCM放送(2)を通り越して本編中に入り込んでしまった場合、例えばユーザは直ちにリプレイボタン204を必要回数操作し、再生再開位置を後戻しすることが考えられる。つまり、CMスキップ指示(連続スキップリピート指示)に続く1以上のリプレイ指示(連続リプレイ指示)により再生再開位置を後戻しすることが考えられる。図9のケースでは、CMスキップ指示(連続スキップリピート指示)に続く3回のリプレイ指示により、再生再開位置が30秒(10×3)後戻しされる。この後、上記したCMスキップ指示(連続スキップリピート指示)と3回のリプレイ指示の後にさらに連続したスキップ指示及びリプレイ指示がなければ(S113、YES)、CMスキップ指示(連続スキップリピート指示)から30秒後戻しされた再生再開位置からユーザが番組の視聴を再開したと考えられる。つまり、CMスキップ指示から30秒後戻しされた再生再開位置が適切な番組再生再開位置であると判断できる。従って、上記したCMスキップしじと3回のリプレイ指示の後にさらに連続したスキップ指示及びリプレイ指示がなければ(S113、YES)、CMスキップ終了判定モジュール121は、再生再開位置を再生時間管理モジュール106からCMスキップ終了時間として取得する(S114)。
【0045】
CMスキップ時間計測モジュール123は、CMスキップ開始時間とCMスキップ終了時間との差分に基づき、CMスキップ時間(90秒)を算出する(S115)。CMスキップ時間保存モジュール124は、既に登録されているCMスキップ時間(120秒)を算出されたCMスキップ時間(90秒)へ更新する(S116)。又は、CMスキップ時間計測モジュール123は、番組再生中のCMスキップ指示(120秒)及び3回のリプレイ指示(30秒)に基づきCMスキップ時間(120−30=90秒)を算出する。
【0046】
CMスキップ時間(90秒)が登録された状態で、例えば、図9に示すように、番組再生中のCM放送(3)の再生開始のタイミングで(S107、NO)、CMスキップボタン207が操作されると(S110、YES)、CMスキップ指示(連続スキップリピート指示)が通知され、スキップ処理モジュール113は、CMスキップ時間(90秒)に基づくスキップ再生を実行する。つまり、スキップ処理モジュール113は、現在再生位置よりCMスキップ時間(90秒)進んだ位置から再生を再開する(S111)。このように、前回の操作に基づきCMスキップ時間が更新されるため、1番組中で変動するCM時間にも対応することができる。
【0047】
また、90秒のCM区間の後に150秒のCM区間が複数回繰り返されるケースでも、第1のCMスキップ処理は、登録されたCMスキップ時間を更新するので、変動するCM区間に対応することができる。つまり、CMスキップ指示(90秒スキップ)に連続する2回のリプレイ指示(30秒×2)により、登録されたCMスキップ時間(90秒)が更新(150秒)される。
【0048】
番組再生が終了すると(S117)、再生制御モジュール110は、再生終了番組が保護設定番組に該当するか又は連続ドラマ録画番組に該当するかを判断し(S118)、保護設定番組に該当するか又は連続ドラマ録画番組に該当する場合には(S118、YES)、登録したCMスキップ時間を番組情報管理モジュール103のCM時間情報に保存し(S120)、登録したCMスキップ時間を初期値へ戻し(S119)、CMスキップ処理を終了する。該当しない場合には(S118、NO)、登録したCMスキップ時間を初期値へ戻す(S119)。このように登録したCMスキップ時間を初期値へ戻すことにより、番組により異なるCM長に対応する。
【0049】
図3は、本発明の第2の実施形態に係る番組再生装置100Bの概略構成を示す図である。また、図4は、第2のCMスキップ処理の一例を示すフローチャートである。図3に示す番組再生装置100Bは、図1に示す番組再生装置100Aの構成に加えて、CMスキップ履歴保存モジュール125を備える。共通の構成については詳細な説明を省略する。図4に示す第2のCMスキップ処理のS201-S216、S218-S220は、図2に示す第1のCMスキップ処理のS101-S116、S117-S119と対応する。共通の処理については詳細な説明を省略する。
【0050】
第2のCMスキップ処理では、CMスキップ履歴保存モジュール125が、算出されたCMスキップ時間を全て登録しておく(S217)。番組再生が終了すると(S218)、再生制御モジュール110は、再生終了番組が保護設定番組に該当するか又は連続ドラマ録画番組に該当するかを判断し(S219)、保護設定番組に該当するか又は連続ドラマ録画番組に該当する場合には(S219、YES)、登録された全てのCMスキップ時間の中で、最初と最後に登録されたCMスキップ時間を除いたCMスキップ時間の中で、最も頻度の高いCMスキップ時間を番組情報管理モジュール103のCM時間情報に保存し(S221)、登録したCMスキップ時間を初期値へ戻し(ST220)、CMスキップ処理を終了する。該当しない場合には(S219、NO)、登録したCMスキップ時間を初期値へ戻す(S220)。
【0051】
登録された全てのCMスキップ時間の中から最初と最後に登録されたCMスキップ時間を除く理由は、番組の最初の連続スキップ操作が番組のオープニングに対応した操作であったり、番組の最後の連続スキップ操作が番組のエンディングに対応した操作であったりするからである。上記した最も頻度の高いCMスキップ時間を保存する処理により、番組のオープニング及び番組のエンディングに影響されないCMスキップ時間を設定することができる。
【0052】
但し、上記した最も頻度の高いCMスキップ時間を保存する処理は、番組の初回再生時のみの実行とする。これは、番組の2回目以降の再生時に、ユーザの嗜好に応じて、CM以外の本編部分でもスキップ再生が多用される可能性があるためである。
【0053】
図10を参照して、さらに具体的に説明する。図10に示された番組は、本編以外に、オープニング(t1-t2)、CM1(t3-t4)、CM2(t5-t6)、及びエンディング(t7-t8)を含む。この時、本編以外の部分はスキップして再生することが考えられる。このとき、最後にスキップした時間をCMスキップ時間として保存した場合、エンディングのスキップ時間(150秒)がCMスキップ時間として設定してしまう。しかし、第2のCMスキップ処理では、登録された全てのCMスキップ時間の中で、最初と最後に登録されたCMスキップ時間を除く最も頻度の高いCMスキップ時間を設定する。つまり、オープニングとエンディングに影響されず正しいCMスキップ時間(90秒)を設定することができる。
【0054】
図5は、本発明の第3の実施形態に係る番組再生装置100Cの概略構成を示す図である。また、図6は、第3のCMスキップ処理の一例を示すフローチャートである。図5に示す番組再生装置100Cは、図1に示す番組再生装置100Aの構成に加えて、スキップ時間決定モジュール114を備える。共通の構成については詳細な説明を省略する。図6に示す第3のCMスキップ処理のS301-S309、S312-S322は、図2に示す第1のCMスキップ処理のS101-S109、S110-S120と対応する。共通の処理については詳細な説明を省略する。
【0055】
第3のCMスキップ処理では、再生制御モジュール110は、番組再生中のスキップボタン203の操作直前のリプレイボタン204の操作の有無を判断する(S310)。つまり、スキップ指示の直前にリプレイ指示があれば(S310、YES)、スキップ時間決定モジュール114は、直前のリプレイ指示に対応したリプレイ時間の半分の時間をスキップ時間に決定し、スキップ処理モジュール113は、決定したスキップ時間に基づきスキップ再生を実行する(S311)。
【0056】
スキップボタン203の操作直前のリプレイボタン204の操作を、CM区間だけをスキップしようとしたがCM区間よりも先にスキップしてしまったので再生再開位置を戻そうとした操作と推定する。そうすると、リプレイボタン204の操作直後のスキップボタン203の操作により、再びCM区間よりも先にスキップしてしまうのを防ぎたい。そこで、上記したように、リプレイ時間の半分の時間をスキップ時間に決定し、決定したスキップ時間に基づきスキップ再生を実行する。
【0057】
図11を参照して、さらに具体的に説明する。図11に示す番組は、60秒のオープニング、90秒のCM1、85秒のCM2を含む。例えば、この番組再生中のオープニングの再生開始のタイミングで、スキップボタン203が2連続操作され、これに対応してCMスキップ時間(60秒)が登録され、オープニングの再生開始位置から60秒進んだ位置から再生が再開される。
【0058】
続いて、CM1の再生開始のタイミングでCMスキップボタン207が1回操作されると、CM1の再生開始位置からCMスキップ時間(60秒)だけ進んだ位置から再生が再開される。このとき、CM1の途中であることから、さらに、スキップボタン203が1回操作され、これに対応して登録されたCMスキップ時間(60秒)が更新(90秒)され、CM1の再生開始位置から90秒進んだ位置から再生が再開される。
【0059】
続いて、CM2の再生開始のタイミングでCMスキップボタン207が1回操作されると、CM1の再生開始位置からCMスキップ時間(90秒)だけ進んだ位置から再生が再開される。このとき、再生再開位置がCM1を通り過ぎて本編に入り込んでしまっているので、さらに、リプレイボタン204が1回操作され、これに対応して再生再開位置が10秒後戻りする。ところが、5秒戻り過ぎてしまう。
【0060】
このようなスキップボタン203の操作とリプレイボタン204の操作の繰り返しによる進み過ぎを想定し、このスキップボタン203の操作直前にリプレイボタン204が操作されている場合には、直前のリプレイ指示に対応したリプレイ時間(10秒)の半分の時間(5秒)をスキップ時間に決定し、決定したスキップ時間に基づきスキップ再生を実行する。
【0061】
なお、以下のようにして、第1、第2、及び第3のCMスキップ処理を実行するようにしてもよい。
【0062】
例えば、図9を参照して説明したように、CMスキップ指示に連続したリプレイ指示に基づき、登録されたCMスキップ時間(120秒)を更新(90秒)するケースについて説明したが、CMスキップ指示に連続したリプレイ指示に基づき、登録されたCMスキップ時間(120秒)を初期値に戻すようにしてもよい。
【0063】
また、登録されたCMスキップ時間をディスプレイ300へ出力するようにしてもよい。これにより、ディスプレイ300にはCMスキップ時間が表示されるため、ユーザはCMスキップキー207の操作によりどの程度の時間をスキップできるのかを知ることができ、CMスキップキーが使用し易くなる。
【0064】
また、CMスキップ時間の表示タイミングは、以下の通りである。
【0065】
1.CMスキップ時間の新規登録時及び更新時
2.番組再生の終了時
3.赤外線リモートコントローラ200によるCMスキップ時間の表示操作時
4.番組再生時(常時)
また、第1、第2、又は第3のCMスキップ処理とCM区間自動判別技術とを併用し、高精度なCMスキップを可能にすることができる。CM区間自動判別技術は、例えば録画データ中のビデオデータ又はオーディオデータの変化等に基づきCM区間を判別する技術である。例えば、本編とCMとの境界にブルーの映像を挟む放送方式が知られている。このブルーの映像を検出することにより、CM区間を自動判別することもできる。CM区間自動判別技術により判別されたCM区間中のスキップ指示及びリプレイ指示に基づきCMスキップ時間を計測するようにしてもよい。
【0066】
また、第2のCMスキップ処理によってCMスキップ時間の設定が行われた場合、2回目以降の視聴中に、最初に行われる連続したスキップ処理では、CM時間の再設定を行わないようにしてもよい。これは、番組の最初の連続したスキップ処理が、CMではなく番組オープニングを飛ばすことを目的として行われている可能性が高いためである。上記した条件の下ではCM時間の再設定を行わないことにより、第2のCMスキップ処理によって設定したCMスキップ時間が、番組オープニングの時間に置き換わってしまうのを防止することができる。
【0067】
なお、ディスプレイ300にCMが表示されてから、CMスキップボタン207を押すまでに数秒かかることが知られている。このことを考慮して、連続したCMスキップ処理のうち、最初のスキップ操作のスキップ時間を設定されている時間より3秒程度短くしてもよい。このことは、特開2002-152687に開示されている。
【0068】
また、上記説明では、番組再生装置に第1、第2、及び第3のCMスキップ処理を適用するケースについて説明したが、番組録画装置にこれら第1、第2、及び第3のCMスキップ処理を適用することもできる。
【0069】
また、上記説明では、スキップ再生とリプレイを使ったCMスキップ処理について説明したが、スキップを早送りに置き換えて、リプレイを早戻しに置き換えることもできる。例えば、早送りの種類(2倍速、4倍速など)と早送りの実行時間から、現在再生位置から早送りされた時間を検出することができ、この早送りされた時間をCMスキップ時間に設定することができる。同様に、早送りの種類と早送りの実行時間と早戻しの種類と早戻しの実行時間とから、早送りされた時間と早戻しされた時間を検出することができ、この早送りされた時間と早戻しされた時間とから算出される移動時間をCMスキップ時間に設定することができる。
【0070】
上記説明した第1、第2、及び第3のCMスキップ処理により以下の作用効果が得られる。
【0071】
(1)簡単操作で(少ない操作回数で)、CM区間をスキップすることができる。
【0072】
(2)スキップ操作及びリプレイ操作に応じてCMスキップ時間が更新されるので、CM区間の変動にも対応することができる。
【0073】
なお、上記したモジュールとは、ハードウェアで実現するものであっても良いし、CPU等を使ってソフトウェアで実現するものであってもよい。
【0074】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0075】
100A、100B、100C…番組再生装置、101…信号受信モジュール、102…機器情報管理モジュール、103…番組情報管理モジュール、104…記憶モジュール、105…デコードモジュール、105a…ビデオデコーダ、105b…オーディオデコーダ、106…再生時間管理モジュール、110…再生制御モジュール、111…再生処理モジュール、112…リプレイ処理モジュール、113…スキップ処理モジュール、114…スキップ時間決定モジュール、120…CM時間測定モジュール、121…CMスキップ終了判定モジュール、122…CMスキップ開始判定モジュール、123…CMスキップ時間計測モジュール、124…CMスキップ時間保存モジュール、125…CMスキップ履歴保存モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組再生中の1回のスキップ指示に対応して現在再生位置より規定スキップ時間進んだ位置からのスキップ再生を実行し、番組再生中の1回のリプレイ指示に対応して現在再生位置より前記規定リプレイ時間戻った位置からのリプレイを実行する再生制御手段と、
番組再生中の連続スキップ指示に対応した連続スキップ時間を登録し、また連続スキップリピート指示とこの連続スキップリピート指示にさらに連続する1以上の連続リプレイ指示とに対応した連続スキップ時間と1以上の連続リプレイ時間とから算出される第1の連続スキップ更新時間を登録済みの前記連続スキップ時間に替えて登録する登録手段と、
を備え、
前記再生制御手段は、
前記連続スキップリピート指示に対応して、前記登録手段に登録された前記連続スキップ時間又は前記第1の連続スキップ更新時間に基づく前記スキップ再生を実行することを特徴とする番組再生装置。
【請求項2】
前記再生制御手段は、所定時間未満の連続した前記スキップ指示を前記連続スキップ指示と判断し、また前記連続スキップリピート指示の後の前記所定時間未満のリプレイ指示を前記連続リプレイ指示と判断することを特徴とする請求項1に記載の番組再生装置。
【請求項3】
前記スキップ指示を出力する第1の操作子と、前記連続スキップリピート指示を出力する第2の操作子とを含む操作手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の番組再生装置。
【請求項4】
第1操作時間に対応して前記スキップ指示を出力し、前記第1操作時間より長い第2操作時間に対応して前記連続スキップリピート指示を出力する操作子を含む操作手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の番組再生装置。
【請求項5】
前記登録手段は、前記連続スキップリピート指示とこの連続スキップリピート指示にさらに連続する1以上の連続スキップ指示とに対応した前記連続スキップ時間と1以上の連続スキップ時間とを加算した第2の連続スキップ更新時間を登録済みの前記連続スキップ時間に替えて登録することを特徴とする請求項1に記載の番組再生装置。
【請求項6】
再生指示に対応して番組を再生し、
番組再生中の連続スキップ指示に対応して連続スキップ時間を登録するとともに、現在再生位置より前記連続スキップ時間進んだ位置からのスキップ再生を実行し、
連続スキップリピート指示に対応して、登録された前記連続スキップ時間に基づく前記スキップ再生を実行し、
前記連続スキップリピート指示とこの連続スキップリピート指示にさらに連続する1以上の連続リプレイ指示に対応して、前記連続スキップ時間と1以上の連続リプレイ時間とから算出される連続スキップ更新時間を登録された前記連続スキップ時間に替えて登録するとともに、現在再生位置より前記連続スキップ時間進んだ位置からのスキップ再生を実行しさらに前記1以上の連続リプレイ時間戻った位置からのリプレイを実行し、
前記連続スキップリピート指示に対応して、前記連続スキップ更新時間に基づく前記スキップ再生を実行する、
ことを特徴とする番組再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−277661(P2010−277661A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−131129(P2009−131129)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】