説明

疎水変性カチオン性増粘ポリマーを含む毛髪又は皮膚コンディショニング組成物

開示されているものは、毛髪又は皮膚コンディショニング組成物であって、(a)約0.01重量%〜約5重量%の疎水変性カチオン性増粘ポリマー;(b)約0.05重量%〜約10重量%の、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から成る群から選択される界面活性剤;(c)約0.1重量%〜約10重量%の疎水変性シリコーン;及び(d)水性キャリア、を含む毛髪又は皮膚コンディショニング組成物である。本発明のコンディショニング組成物は、コンディショニング組成物に適したレオロジーを有し、コンディショニング利益を提供する。この組成物は、特に、リンスオフ使用向けのヘアコンディショニング製品などのヘアケア製品に好適である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、疎水変性カチオン性増粘ポリマー、カチオン性又は非イオン性界面活性剤、及び疎水変性シリコーンを含むコンディショニング組成物に関する。本発明のコンディショニング組成物は、コンディショニング組成物に適したレオロジーを有し、コンディショニング利益を提供する。この組成物は、リンスオフ使用向けのヘアコンディショニング製品などのヘアケア製品に特に好適である。
【背景技術】
【0002】
ヘアコンディショニング組成物及び皮膚コンディショニング組成物のような多様なコンディショニング組成物が、毛髪及び皮膚などの種々の物質に使用されてきた。コンディショニング利益を提供する一般的な方法は、カチオン性界面活性剤及びポリマー類、高融点脂肪族化合物、低融点オイル類、シリコーン化合物並びにこれらの混合物のようなコンディショニング剤の使用を介する。これらのコンディショニング剤の大部分は、様々なコンディショニング利益を提供することが知られている。例えば、一部のカチオン性界面活性剤は、一部の高融点脂肪族化合物と共に使用されると、コンディショニング組成物に適したレオロジーを有し、濡れた毛髪のつるつるした感触、柔軟性及びもつれの軽減、並びに乾燥した時の毛髪の柔軟性及び潤った感触のような種々のコンディショニング利益を、特にヘアケア製品で使用された時に提供するのに適したゲルマトリックスを提供すると考えられている。
【0003】
上記のゲルマトリックスの形成以外の方法によってコンディショニング組成物に適したレオロジーを実現し、同時にゲルマトリックスのコンディショニング利益を維持する必要性が存在する。
【0004】
加えて、上記コンディショニング剤の大部分は組成物を不透明にすることも知られている。したがって、清澄な製品外観、すなわち透明又は半透明の製品外観を有するコンディショニング組成物の必要性が存在する。
更に、これらのコンディショニング剤がヘアケア組成物に含まれている時、上記コンディショニング剤の大部分が毛髪を抑えつけることも知られている。細い毛髪を有する消費者のような毛髪量の維持又は増加を所望する消費者にとって、毛髪を抑えつけることは望ましくない。したがって、毛髪を抑えつけず、同時にコンディショング利益を提供するヘアコンディショニング組成物の必要性が存在する。
【0005】
組成物がリンスオフ製品の形態で使用された時、消費者がすすぎ落とし易いと感じ、同時にコンディショニング利益を提供するコンディショニング組成物の必要性も存在する。上記ゲルマトリックスを含有するコンディショナー組成物は、物質をすすぐ時に持続性のあるつるつるした感触も提供する。したがって、物質をすすぐ時に清浄な感覚を物質に容易に残すことができ、同時に十分な量のコンディショニング剤を物質に付着させるコンディショニング組成物の必要性が存在する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記に基づき、カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物を含むゲルマトリックス以外の方法によって、コンディショニング組成物に適したレオロジーを有し、同時にコンディショニング利益、特に柔軟性及び濡れた毛髪のもつれの軽減を、ヘアコンディショニング製品などのヘアケア製品に使用する時に提供するコンディショニング組成物の必要性が残る。清澄な製品外観、毛髪を抑えつけない、及びすすぎ落とし易い感覚のような更なる利益を提供し、同時に上記のレオロジー及びコンディショニング利益を提供するのに好適なコンディショニング組成物の必要性も存在する。
【0007】
既存の技術には、本発明の利点及び利益の全てを提供するものは存在しない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、毛髪又は皮膚コンディショニング組成物であって、以下の:
(a)約0.01重量%〜約5重量%の疎水変性カチオン性増粘ポリマー;
(b)約0.05重量%〜約10重量%の、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から成る群から選択される界面活性剤;
(c)約0.1重量%〜約10重量%の疎水変性シリコーン;及び
(d)水性キャリア、を含む毛髪又は皮膚コンディショニング組成物を対象とする。
【0009】
本発明のこれらの及びその他の特徴、態様、及び利点は、以下の記載及び添付の特許請求の範囲を読むことで、よりよく理解される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本明細書は本発明を特に指摘し、本発明を明確に主張している特許請求の範囲でまとめているが、本発明は以下の記載からよりよく理解されると考えられる。
【0011】
本明細書では、「含む」とは、最終結果に影響を与えない他の工程及び他の成分を追加できることを意味する。この用語は、「から成る」及び「から本質的に成る」という用語を包含する。
【0012】
特に指定しない限り、全ての百分率、部及び比率は、本発明の組成物の総重量を基準とする。記載した成分などに関するこのような重量は、全て活性レベルに基づいており、そのため、市販材料に含まれることがあるキャリア又は副産物を含まない。
【0013】
本明細書では、「混合物」とは、物質の単純な組み合わせ及びそれらの組み合わせの結果として生じ得るあらゆる化合物も包含することを意味する。
【0014】
(組成物)
本発明の毛髪又は皮膚組成物は以下を含む:
(a)約0.01重量%〜約5重量%の疎水変性カチオン性増粘ポリマー;
(b)約0.05重量%〜約10重量%の、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から成る群から選択される界面活性剤;
(c)約0.1重量%〜約10重量%の疎水変性シリコーン;及び
(d)水性キャリア。
【0015】
本発明のコンディショニング組成物は、コンディショニング組成物に適したレオロジーを有し、ヘアコンディショニング製品などのヘアケア製品に使用される時にコンディショニング利益、特に濡れた毛髪の柔軟性及びもつれの軽減を提供する。本発明のコンディショニング組成物は、清澄な製品外観、毛髪を抑えつけない、及びすすぎ落とし易い感覚のような更なる利益を提供し、同時に上記のレオロジー及びコンディショニング利益を提供するのに好適である。したがって、本発明の組成物は、上記のレオロジー及びコンディショニング利益に加えて、清澄な製品外観を提供することができる。本発明の組成物は、ヘアケア製品に使用される時、上記のレオロジー及びコンディショニング利益を提供し、同時に毛髪を抑えつけない。更に、リンスオフ製品の形態で使用される時、本発明の組成物は、すすぎ落とし易い感覚を提供することができ、同時に上記のレオロジー及びコンディショニング利益を提供する。
【0016】
理論に束縛されることなく、疎水変性カチオン性増粘ポリマー類は、界面活性剤及び疎水変性シリコーンと相互作用して、物理的に架橋しているマトリックスを形成し、それは、カチオン性界面活性剤と高融点脂肪化合物を含むゲルマトリックスが存在しないコンディショニング組成物に適したレオロジーを提供することができ、同時にコンディショニング利益、特に濡れた毛髪の柔軟性及びもつれの軽減を、ヘアコンディショニング製品などのヘアケア製品に使用される時に提供する。
【0017】
好ましくは本発明の組成物は、炭化水素類、脂肪族化合物、及びこれらの混合物から選択される非水溶性油状化合物を実質的に含まない。本発明において、組成物が「非水溶性油状化合物を実質的に含まない」とは、該組成物が1.0%以下、好ましくは0.5%以下、より好ましくは0.1%以下、なおより好ましくは0%の非水溶性油状化合物を含むことを意味する。本明細書の非水溶性油状化合物は、25℃の水中で約1g/水100g未満、好ましくは約0.5g/水100g未満、より好ましくは約0.1g/水100g未満の溶解度を有するものである。そのような非水溶性油状化合物は、炭化水素類、脂肪族化合物、及びこれらの混合物から選択される。そのような炭化水素類には、例えば、ポリα−オレフィン油類、パラフィン類、ろう類、及びこれらの混合物が挙げられる。そのような脂肪族化合物には、例えば、セチルアルコール及びステアリルアルコールのような脂肪族アルコール類、ステアリン酸のような脂肪酸、脂肪族アルコール誘導体及び脂肪酸誘導体、例えば、そのエステル類及びエーテル類、並びに及びこれらの混合物が挙げられる。
【0018】
好ましくは本発明の組成物は、透明又は半透明であり、より好ましくは透明である。本発明において、組成物が「透明」であるとは、組成物が約50%以上、好ましくは約65%以上、より好ましくは約80%以上の透過性を有することを意味する。本発明において、組成物が「半透明」であるとは、組成物が約25%〜約50%、好ましくは約35%〜約50%の透過性を有することを意味する。透過性は、シマズ(Shimadzu)から入手可能なUV−可視分光光度計であるUV−1601を使用して、600nmで測定される。
【0019】
好ましくは組成物は、アニオン性化合物を実質的に含まない。本明細書のアニオン性化合物は、アニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーを包含する。本発明において、組成物が「アニオン性化合物を実質的に含まない」とは、組成物が1.0%以下、好ましくは0.5%以下、より好ましくは0%のアニオン性化合物を包むことを意味する。
【0020】
(疎水変性カチオン性増粘ポリマー)
本発明のコンディショニング組成物は、疎水変性カチオン性増粘ポリマーを含む。本明細書で有用な増粘ポリマーは、本発明の組成物の組成が好適な粘度、好ましくは約0.1Pa・s(100cps)〜約100Pa・s(100,000cps)、より好ましくは約1Pa・s(1,00cps)〜約50Pa・s(50,000cps)、なおより好ましくは約2Pa・s(2,000cps)〜約50Pa・s(50,000cps)、さらにより好ましくは約5Pa・s(5,000cps)〜約20Pa・s(20,000cps)を有するように、適切な粘度及びレオロジー特性を組成物に提供することができるものである。本明細書の粘度は、ブルックフィールド(Brookfield)RVTにより剪断速度2・s−1、26.7℃で適切に測定することができる。
【0021】
好ましくは、本明細書で有用な疎水変性カチオン性増粘ポリマー類は、親水性であり、25℃の水中で少なくとも0.25g/水100g、より好ましくは少なくとも2g/水100g、なおより好ましくは少なくとも5g/水100g、さらにより好ましくは少なくとも15g/水100gの溶解度を有する。
【0022】
増粘ポリマー類は、約0.01重量%〜約5.0重量%、好ましくは約0.1重量%〜約3.0重量%、より好ましくは約0.3重量%〜約2.0重量%、なおより好ましくは約0.4重量%〜約0.8重量%の濃度で本発明の組成物に含まれる。
【0023】
本明細書で有用な疎水変性カチオン性増粘ポリマーは、親水性ポリマー主鎖及び疎水性置換基を含む。本明細書で有用な疎水変性カチオン性増粘ポリマーは、また、カチオン性置換基も含む。
【0024】
本明細書で有用な親水性ポリマー主鎖には、例えば、親水性セルロース、親水性グアーガム、親水性合成ポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書で有用な親水性セルロースには、例えば、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシブチルセルロース、及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書で有用な親水性合成ポリマーには、例えば親水性モノマー類を含有するものが挙げられる。そのような本明細書で有用なモノマー類には、例えば、約1〜約50個、好ましくは約5〜約45個、より好ましくは約10〜約40個のアルキレンオキシドを含有するポリアルキレンオキシド基を有するものが挙げられる。アルキレンオキシド類は、好ましくは、エチレンオキシド類、プロピレンオキシド類、及びこれらの混合物から選択される。好ましくは、ビニルアルコキシラート類、ポリエチレングリコール10〜40(メタ)アクリレート類、及びこれらの混合物から成る群から選択されるものである。上記の親水性ポリマー主鎖のうち、好ましいものは、ヒドロキシエチルセルロースである。
【0025】
疎水変性カチオン性増粘ポリマーは、更に、カチオン性置換基を含む。本明細書で有用な好ましいカチオン性置換基は、下記式(i)を有し、
【0026】
【化1】

式中、R1は、炭素原子約1〜約7個、好ましくは炭素原子約1〜約3個を有するアルキルであり、より好ましくはR1はメチルである。
【0027】
親水性ポリマー主鎖は、疎水性置換基で更に置換されている。本明細書で有用な好ましい疎水性置換基はカチオン性であり、下記式(ii)を有し、
【0028】
【化2】

式中、R2は、炭素原子約8〜約22個、好ましくは炭素原子約10〜約18個のアルキル基であり、より好ましくはR2は、炭素原子12個のアルキル基である。
【0029】
本明細書で有用な疎水変性カチオン性増粘ポリマー類は、好ましくは約50,000〜約10,000,000、より好ましくは約75,000〜約2,000,000、なおより好ましくは約100,000〜約500,000の分子量を有する。本明細書で有用な疎水変性カチオン性増粘ポリマー類は、好ましくは約0.1meq/g〜約2.0meq/g、より好ましくは約0.3meq/g〜約1.5meq/g、さらにより好ましくは約0.5〜約1.2meq/gのカチオン電荷密度を有する。カチオン性電荷は、式(i)を有するカチオン性置換基と式(ii)を有する疎水性置換基の両方により起こり得る。本明細書で有用な疎水変性カチオン性増粘ポリマー類は、また、好ましくは約0.05〜約0.15、より好ましくは約0.07〜約0.15、なおより好ましくは約0.10〜約0.12の疎水性置換度を有する。「疎水性置換度」により、何が意味されているかというと、グルコース1つ当たり、マンノース1つ当たり、又は親水性合成モノマー単位1つ当たりの疎水性置換のモル数(上記式(ii)のR2基に相当する)である。特に、疎水変性カチオン性増粘ポリマー類が約500,000未満の分子量を有する場合、これらは、好ましくは約0.10〜約0.15、より好ましくは約0.10〜約0.12の疎水性置換度を有する。
【0030】
本発明の極めて好ましい疎水変性カチオン性増粘ポリマーは、式(i)を有するカチオン性置換基と式(ii)を有する疎水性置換基の両方を有する。これらの置換基により、本発明の疎水変性カチオン性増粘ポリマー類は、高いカチオン電荷密度及び高い疎水性置換度を有する。上記式の増粘ポリマー類のうち、より多くの分子量を有するものが、より高い粘性の組成物を提供し、より高いカチオン電荷密度を有するものが、より低い粘性の組成物を提供し、より高い疎水性置換を有するものが、より粘稠な組成物を提供すると考えられている。分子量、カチオン電荷密度、及び疎水性置換度を選択することにより、本発明の増粘ポリマーは、コンディショニング組成物に適した釣合のとれた粘度とレオロジーを提供することができる。
【0031】
本発明の組成物は、疎水変性カチオン性増粘ポリマー類の混合物を含有することができる。好ましくは、混合物は、約50,000〜約500,000の分子量を有する第1疎水変性カチオン性増粘ポリマー及び約500,000〜約10,000,000の分子量を有する第2疎水変性カチオン性増粘ポリマーを含有する。そのような混合物は、レオロジーとコンディショニング特性の観点から、総濃度の低い増粘ポリマー類により、釣合のとれた利益を提供することができる。
【0032】
好ましい疎水変性カチオン性増粘ポリマーは、下記式を有する疎水変性カチオン性ヒドロキシエチルセルロースポリマーであり、
【0033】
【化3】

式中、R1及びR2は、上記で定義され;nは、200〜約7,000の整数、好ましくは約250〜約5,000のであり;xは0又は1〜約6,好ましくは約1〜約3の整数である。特に、本明細書で有用な好ましい疎水変性カチオン性増粘ポリマー類には、例えば、アマコール(Amerchol)から入手可能な疎水変性カチオン性セルロースが挙げられる。
【0034】
(界面活性剤)
本発明の組成物は、界面活性剤を含む。界面活性剤は、約0.05重量%〜約5重量%、好ましくは約0.1重量%〜約3重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約2重量%、なおより好ましくは約0.3〜約1重量%の濃度で組成物に含まれる。
【0035】
好ましくは、透明又は半透明な外観を望む観点から、界面活性剤系は、使用される濃度で組成物に実質的に可溶性である。「実質的に可溶性な」界面活性剤系により、何が意味されているかというと、組成物が、使用される濃度で界面活性剤系を含有する場合、25℃で50%以上、好ましくは約65%以上、より好ましくは約80%以上の透過性を有する、ということである。
【0036】
本明細書で有用な界面活性剤は、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0037】
本発明の組成物に使用することができる種々のカチオン性界面活性剤が下記に記載される。それらのうち、好ましいものは、モノ−長アルキルトリメチルアンモニウム塩である。本明細書で有用なモノ−長アルキルトリメチルアンモニウム塩は、アルキルが炭素原子12〜28個、好ましくは炭素原子16〜22個を有するものである。極めて好ましいモノ−長アルキルトリメチルアンモニウム塩は、例えば、セチルトリメチル塩化アンモニウム、ステアリルトリメチル塩化アンモニウムである。
【0038】
本明細書で有用なカチオン性界面活性剤は、例えば、一般式(I)に対応するものが含まれ、
【0039】
【化4】

式中、R71、R72、R73及びR74のうちの少なくとも1つは、炭素原子8〜30個の脂肪族基、又は炭素原子約22個までを有する、芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール若しくはアルキルアリール基から選択され、R71、R72、R73及びR74の残りは、独立して、炭素原子1〜約22個の脂肪族基、又は炭素原子約22個までを有する、芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール若しくはアルキルアリール基から選択され;Xは、ハロゲン(例えば、塩化物、臭化物)、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニトレート、スルホネート、サルフェート、アルキルサルフェート、及びアルキルスルホネートラジカルから選択されるもののような塩生成アニオンである。脂肪族基は、炭素及び水素原子に加えて、エーテル結合、及びアミノ基のような他の基を含有することができる。長鎖の脂肪族基、例えば、炭素数約12個以上のものは、飽和であるか又は不飽和であることができる。好ましいものは、R71、R72、R73及びR74が、独立して、C1〜約C22のアルキルから選択される場合である。本発明において有用なカチオン性界面活性剤の非限定例には、次のCTFA名称:クオタニウム−8、クオタニウム−14、クオタニウム−18、クオタニウム−18メトサルフェート、クオタニウム−24を有する物質及びこれらの混合物が挙げられる。
【0040】
一般式(I)のカチオン性界面活性剤のうち、好ましくは、少なくとも炭素数16個の炭素を有する少なくとも1つのアルキル鎖を分子に含有しているものである。そのような好ましいカチオン性界面活性剤の非限定例には、例えば、クラリアント(Clariant)製の商標名ゲナミン(Genamine)KDMP、クローダ(Croda)製の商標名インクロクアット(INCROQUAT)TMC−80、及び三洋化成(Sanyo Kasei)製の商標名エコノール(ECONOL)TM22で入手可能なベヘニルトリメチル塩化アンモニウム;KCI製の商標名CTAC 30KC、及びニッコー・ケミカルズ(Nikko Chemicals)製の商標名CA−2350で入手可能なセチルトリメチル塩化アンモニウム;例えばクラリアント製の商標名ゲナミンSTACPで入手可能なステアリルトリメチル塩化アンモニウム;例えばクローダ製の商標名インクロクアットO−50で入手可能な塩化オレアルコニウム;水素添加タローアルキルトリメチル塩化アンモニウム、ジアルキル(14−18)ジメチル塩化アンモニウム、ジタローアルキルジメチル塩化アンモニウム、二水素添加タローアルキルジメチル塩化アンモニウム、ジステアリルジメチル塩化アンモニウム、ジセチルジメチル塩化アンモニウム、ジ(ベヘニル/アラキジル)ジメチル塩化アンモニウム、ジベヘニルジメチル塩化アンモニウム、ステアリルジメチルベンジル塩化アンモニウム、ステアリルプロピレングリコールホスフェートジメチル塩化アンモニウム、ステアロイルアミドプロピルジメチルベンジル塩化アンモニウム、ステアロイルアミドプロピルジメチル(ミリスチルアセテート)塩化アンモニウム、及びN−(ステアロイルコラミノホルミルメチル)塩化ピリジニウムが挙げられる。
【0041】
また好ましいものは、置換基の少なくとも1つが、ラジカル連鎖に置換基又は結合として存在する1つ以上の芳香族、エーテル、エステル、アミド、又はアミノ部分を含有し、R71〜R74ラジカルの少なくとも1つが、アルコキシ(好ましくはC1〜C3アルコキシ)、ポリオキシアルキレン(好ましくはC1〜C3ポリオキシアルキレン)、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アルキルエステル、及びそれらの組み合わせから選択される1つ以上の親水性部分を含む、親水性置換カチオン性界面活性剤である。好ましくは、親水性置換カチオン性コンディショニング界面活性剤は、上記範囲内に位置する2個〜約10個の非イオン性親水性部分を含有する。極めて好ましい親水性置換チオン性界面活性剤には、ジアルキルアミドエチルヒドロキシエチルモニウム塩、ジアルキルアミドエチルジモニウム塩、ジアルキロイルエチルヒドロキシエチルモニウム塩、ジアルキロイルエチルジモニウム塩及びこれらの混合物が挙げられ、例えば、次の商標名;ウィトコ・ケミカル(Witco Chemical)製のバリソフト(VARISOFT)110、バリソフト222、バリクァット(VARIQUAT)K1215及びバリクァット638、マックインタイア(McIntyre)製のマックプロ(MACKPRO)KLP、マックプロWLW、マックプロMLP、マックプロNSP、マックプロNLW、マックプロWWP、マックプロNLP、マックプロSLP、アクゾ(Akzo)製のエトクァッド(ETHOQUAD)18/25、エトクァッドO/12PG、エトクァッドC/25、エトクァッドS/25及びエトデュオクァッド(ETHODUOQUAD)、ヘンケル(Henkel)製のデヒクァット(DEHYQUAT)SP、並びにアイシーアイ・アメリカズ(ICI Americas)製のアトラス(ATLAS)G265、で市販されている。商標名インクロクアット(Incroquat)BA−85でクローダ(Croda)から入手可能な塩化ババスアミドプロパルコニウムも好ましくは組成物に使用される。
【0042】
アミンはカチオン性界面活性剤として好適である。第一級、第二級、及び第三級脂肪族アミンが有用である。特に有用なものは、炭素数約12〜約22個のアルキル基を有する第三級アミドアミンである。代表的な第三級アミドアミンには、ステアルアミドプロピルジメチルアミン、ステアルアミドプロピルジエチルアミン、ステアルアミドエチルジエチルアミン、ステアルアミドエチルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジメチルアミン、パルミトアミドプロピルジエチルアミン、パルミトアミドエチルジエチルアミン、パルミトアミドエチルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアルアミドが挙げられる。また有用なものは、ジメチルステアルアミン、ジメチルソイアミン、ソイアミン、ミリスチルアミン、トリデシルアミン、エチルステアリルアミン、N−タロープロパンジアミン、エトキシル化(5モルのエチレンオキシドを使用した)ステアリルアミン、ジヒドロキシエチルステアリルアミン及びアラキジルベヘニルアミンである。本発明において有用なアミン類は、米国特許第4,275,055号(ナハティガル(Nachtigal)ら)で開示されている。これらのアミン類はまた、l−グルタミン酸、乳酸、塩化水素酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、l−グルタミン酸塩酸塩、マレイン酸及びこれらの混合物、より好ましくはl−グルタミン酸、乳酸、クエン酸のような酸類と組み合わせて使用することができる。本明細書におけるアミンは、好ましくは、約1:0.3〜約1:2、より好ましくは約1:0.4〜約1:1のアミンと酸のモル比で、いずれかの酸により部分的に中和されている。
【0043】
多様な非イオン性界面活性剤を本発明の組成物で使用することができる。そのような非イオン性界面活性剤には、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類;ポリソルベート−20〜80のようなポリソルベート類;ポリエチレングリコール−40〜100硬化ヒマシ油を含む硬化ヒマシ油のポリエチレングリコール誘導体及びポリエチレングリコール−10〜55ステアレートを含むステアリン酸のポリエチレングリコール誘導体のようなグリセリド類のポリエチレングリコール誘導体が挙げられる。
【0044】
多様な非イオン性界面活性剤のうち、好ましいものは、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類である。本明細書で有用な特に好ましいポリオキシエチレンアルキルエーテル類は、C12〜C22アルキル鎖を有し、上記HLB値を有するものである。極めて好ましいポリオキシエチレンアルキルエーテル類には、例えばラウレスー7〜12のようなラウレスシリーズの化合物;セテス−7〜20のようなセテスシリーズの化合物;及びパレス(pareth)−9〜15のようなパレスシリーズの化合物が挙げられる。
【0045】
(疎水変性シリコーン)
本発明の組成物は、疎水変性シリコーンを含む。疎水変性シリコーンコポリオールは、約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約8重量%、なおより好ましくは約1重量%〜約6重量%、さらにより好ましくは約2重量%〜約5重量%の濃度で組成物に含まれる。
【0046】
多様なシリコーン化合物のうち、好ましいものは、透明又は半透明な外観を望む観点から、(i)組成物に含有されている時、300nm以下、好ましくは200nm以下、より好ましくは100nm以下の平均粒径を有するシリコーンナノエマルション、(ii)組成物に実質的に可溶性であるシリコーン化合物、及び(iii)これらの混合物から成る群から選択される。「実質的に可溶性な」シリコーン化合物により、何が意味されているかというと、組成物が、使用される濃度で、25℃で50%以上、好ましくは約65%以上、より好ましくは約80%以上の透過性を有する、ということである。
【0047】
本明細書で有用な市販のシリコーンナノエマルションには、例えば、ダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能な商標名シリコーン(Silicone)DC−8177のもの;ダウ・コーニングから入手可能な商標名DC5−7133の四級化シリコーンナノエマルション;ゼネラル・エレクトリック(General Electric)から入手可能な商標名XS65−B6413のアモジメチコーンナノエマルションが挙げられる。
【0048】
実質的に可溶性のシリコーン化合物に関しては、例えば、その構造における親水性基の濃度に応じて下記の物質が実質的に可溶性であり得る:ダウ・コーニング製の商標名シリコーンDC−5330であるジメチコンコポリオールのようなシリコーンコポリオール類;ダウ・コーニング製の商標名DC2−8500で入手可能なビス(C13〜C15アルコキシ)PGアモジメチコーンのINCI名称を有するもののようなアミノシリコーンコポリオール類;疎水変性アミノシリコーンコポリオール類;疎水変性アミドシリコーンコポリオール類;及び四級化シリコーン類。これらの実質的に可溶性のシリコーン化合物のうち、より好ましくはアミノシリコーンコポリオール類、疎水変性アミノシリコーンコポリオール類、及び疎水変性アミドシリコーンコポリオール類、並びにこれらの混合物から成る群から選択されるもの、改良されたシリコーン付着の観点から、さらにより好ましくは疎水変性アミドシリコーンコポリオール類であり、これにより改良されたコンディショニング性能を提供し、同時に透明又は半透明の外観への要望を満たす。そのような疎水変性アミドメチコーン(amidomethicone)コポリオール類は、下記式を有し、
【0049】
【化5】

式中、R1、R2、R4はそれぞれC1〜C3アルキル、好ましくはエチルを表し;R3は8〜22個の炭素原子、好ましくは炭素原子10〜20個、より好ましくは炭素原子12〜16個、さらにより好ましくは炭素原子12個を有するアルキル基であり;R5はH又はC1〜C3アルキル、好ましくはメチルであり;R6はOH又はCH3、好ましくはメチルであり;nは1〜10の整数、極めて好ましくは5であり;mは2〜20の整数、極めて好ましくは12であり;n+m=3〜30、好ましくは5〜25、より好ましくは8〜20、さらにより好ましくは17であり;xは200〜500、好ましくは300〜400の整数であり;yは5〜40、好ましくは10〜30の整数であり;zは0又は1〜30、好ましくは5〜20の整数である。市販の疎水変性アミドシリコーンコポリオール類は、例えば、ダウ・コーニング製の商標名シリコーンBY16−906で入手可能なポリエチレングリコール−12メチルエーテル/ラウロキシ(Lauroxy)ポリエチレングリコール−5アミドプロピルジメチコンのINCI名称を有するものである。
【0050】
改良されたコンディショニング利益を提供する観点から、本発明の組成物は、毛髪から組成物がすすぎ落とされた後でさえも、改良されたシリコーン付着を提供することが好ましい。例えば、組成物は、毛髪からすすぎ落とされた後、約50ppm以上、より好ましくは約100ppm以上、なおより好ましくは200ppm以上、さらにより好ましくは400ppm以上のシリコーン付着を提供することが好ましい。シリコーン付着の量は、(i)ヘアピースの準備及び(ii)シリコーン付着測定から構成される方法により測定することができる。
【0051】
(i)ヘアピースの準備
シリコーン付着測定において、2gのヘアピースが使用される。ヘアピースは下記の工程により準備される:
(a)ヘアピースに5サイクルのシャンプー/コンディショニングトリートメントを提供する工程であり、シャンプー/コンディショニングトリートメンの各サイクルは下記の工程から構成される:
(a−1)シャンプーを0.2ccの量で適用し、ヘアピースを泡立て、そしてヘアピースをすすぐ工程;
(a−2)シャンプーを0.2ccの量で再び適用し、ヘアピースを泡立て、そしてヘアピースをすすぐ工程;
(a−3)次にヘアピースにコンディショナートリートメントを提供する工程であり、コンディショナートリートメントは、コンディショナーを0.2ccの量で適用し、ヘアピースを処置し、そしてヘアピースをすすぐことから構成される;
(b)次にヘアピースを乾燥する工程。
ヘアピースのシリコーン付着量測定の準備が整う。
【0052】
(ii)シリコーン付着測定
ヘアピース上に付着したシリコーンは、適切な溶媒で抽出される。次に抽出物は、原子吸収/発光検出器中に導入され、適切な波長で測定される。次に機器から得られた吸光度/発光値が、研究に基づいてより明確に特徴付けられている標準シリコーン化合物の既知の重量により得られた外部検量線によりよって、毛髪上に付着されたシリコーン化合物の実際の濃度(ppm)に変換される。
【0053】
(水性キャリア)
本発明の組成物は水性キャリアを含む。このキャリアの濃度と種は、他の構成成分との相溶性及び製品の他の所望の特性により選択される。
本発明で有用なキャリアとしては、水及び低級アルキルアルコール類の水溶液が挙げられる。本明細書で有用な低級アルキルアルコール類は、炭素数1〜6個の炭素を有する一価アルコール、より好ましくはエタノール及びイソプロパノールである。
【0054】
好ましくは、水性キャリアは実質的に水である。脱イオン水が好ましく使用される。製品の所望の特性に応じて、ミネラルカチオンを含む天然供給源からの水を使用することもできる。一般に、本発明の組成物は約20%〜約99%、好ましくは約40%〜約98%、更に好ましくは約50%〜約98%の水を含む。
本発明のpHは、好ましくは約3〜約9、より好ましくは約3〜約7、なおより好ましくは4〜6である。緩衝剤及び他のpH調整剤を、望ましいpHを達成するために含むことができる。
【0055】
(追加の構成成分)
本発明の組成物は追加の構成成分を含んでもよく、それは最終的な製品の所望の特性によって当業者により選択されてもよく、それは組成物をより美容的若しくは審美的に許容可能なものするか、又は、追加的な使用上の利益を組成物に提供するのに好適なものである。
【0056】
(保湿剤及び/又は共溶媒)
本発明の組成物は、界面活性剤系及び/又はシリコーン化合物が組成物に実質的に可溶性であることを助けるために、保湿剤及び/又は共溶媒を含んでもよい。本明細書の保湿剤及び/又は共溶媒は、多価アルコール類、水溶性アルコキシル化非イオン性ポリマー類、及びこれらの混合物から成る群から選択される。本明細書の保湿剤及び/又は共溶媒は、好ましくは、組成物の約0.1重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約5重量%の濃度で使用される。
【0057】
本明細書で有用な多価アルコール類には、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、エトキシル化グルコース、1,2−ヘキサンジオール、ヘキサントリオール、ジプロピレングリコール、エリスリトール、トレハロース、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、グルコース、フルクトース、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アデノシンリン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカーボネート、グルコサミン、シクロデキストリン及びこれらの混合物が挙げられる。それらのうち、共溶媒に好ましいものは、1,2−ヘキサンジオール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、及びこれらの混合物である。
【0058】
本明細書で有用な水溶性アルコキシル化非イオン性ポリマーには、約10,000までの分子量を有するポリエチレングリコール類及びポリプロピレングリコール類、例えば、CTFA名称ポリエチレングリコール−4、ポリエチレングリコール−8、ポリエチレングリコール−12、ポリエチレングリコール−20、ポリエチレングリコール−150のもの、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0059】
(追加のシリコーン構成成分)
本発明の組成物は、追加のシリコーン構成成分を含んでもよい。このような追加のシリコーン構成成分としては、例えば、ゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)製のTSF451シリーズ及びダウ・コーニング(Dow Corning)製のダウ・コーニング(Dow Corning)SH200シリーズのポリジメチルシロキサンのようなポリアルキルシロキサン類;ポリアリールシロキサン類;ポリアルキルアリールシロキサン類;ポリエーテルシロキサンコポリマー類;ダウ・コーニングより入手可能な商標名BY16−872のアモジメチコンのようなアミノ置換シリコーン類;ダウ・コーニングより入手可能な商標名DC2−8194のシリコーンマイクロエマルション;ユニオン・カーバイド(Union Carbide)製の商標名ウカル・シリコーン(UCAR SILICONE)ALE56で入手可能なもの及びノベオン(Noveon)製の商標名ウルトラシルQ−プラス(Ultrasil Q-Plus)で入手可能なもののような四級化シリコーン類;及びこれらの混合物が挙げられる。
【0060】
(追加の増粘ポリマー)
本発明の組成物は、追加の増粘ポリマー類を含有することができる。本明細書で有用な追加の増粘ポリマー類は、本発明の組成物が適した粘度を有するように、適切な粘度及びレオロジー特性を提供できるものである。
追加の増粘ポリマーは、約0.01重量%〜約5重量%、なおより好ましくは約0.05重量%〜約3重量%、さらにより好ましくは約0.1重量%〜約2.0重量%の濃度で本発明の組成物に含まれ得る。
【0061】
上記の表題「疎水変性カチオン性増粘ポリマー」で記載されたもの以外の多様な追加の増粘ポリマー類を、本発明の組成物に使用することができる。本明細書で有用な追加の増粘ポリマー類には、例えば、商標名ナトロゾルプラス(NATROSOL PLUS)330CS及びポリサーフ(POLYSURF)67(両方ともアクアロン社(Aqualon Company)(米国デラウエア州(Del,USA))から入手可能)を有するヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、セチルヒドロキシエチルセルロースのようなセルロース及びその誘導体;カチオン性又は非イオン性グアーガム類のようなグアーガム類;非イオン性架橋ポリマー類及びカチオン性架橋ポリマー類のような架橋ポリマー類;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリレート、及びポリアクリルアミドのようなアクリレートポリマー類;商標名シンタレン(Synthalen)CR、シンタレンCU及びシンタレンCNで3Vシグマ(Sigma)から入手可能なポリクオタニウム−37が挙げられる。本明細書で有用な増粘ポリマーは、「カチオン性コンディショニングポリマー」の表題で以下に開示するポリマーを包含してもよい。
【0062】
(カチオン性コンディショニングポリマー)
本発明のコンディショニング組成物は、更に、カチオン性コンディショニングポリマーを含んでもよい。本発明のカチオン系ポリマーは、一般に、少なくとも約5,000、典型的には少なくとも約10,000であり、及び約1,000万未満の重量平均分子量を有し、好ましくは分子量が約100,000〜約200万である。本明細書で有用なカチオン性ポリマーは、「追加の増粘ポリマー」の表題で以下に開示されるポリマーを包含してもよい。
【0063】
カチオン性コンディショニングポリマーは、好ましくは約0.01重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約5重量%の濃度で組成物に含まれ得る。
好適なカチオン性コンディショニングポリマーには、例えば:BASFワイアンドット社(Wyandotte Corp)(米国ニュージャージー州パセパニー(Parsippany,NJ,USA))から商標名ルビクァット(LUVIQUAT)として市販されているもの(例えば、ルビクァットFC370)のような1−ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩(例えば塩化物)のコポリマー(産業界においては、米国化粧品工業協会(Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association)(CTFA)によってポリクオタニウム(Polyquaternium)−16と称される);ガフコーポレーション(Gaf Corporation)(米国ニュージャージー州ウェイン(Wayne,NJ,USA)))から商標名ガフクァット(GAFQUAT)として市販されているもの(例えば、ガフクァット755N)のような1−ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートとのコポリマー(産業界においては、CTFAよってポリクオタニウム−11と称される);カチオン性ジアリル四級アンモニウム含有ポリマー類、例えば、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドホモポリマー及びアクリルアミドとジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマー(産業界(CTFA)においては、それぞれ、ポリクオタニウム6及びポリクオタニウム7と称され、ポリクオタニウム7は、商標名メルクァット(Merquat)550でオンデオ・ナルコ(Ondeo Nalco)より市販されているものを包含する);商標名ポリケア(Polycare)133でローヌ・プーラン(Rhone-Poulenc)より市販されているもののようなポリメタクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド;及び3Vシグマ(Sigma)より商標名シンタレン(Synthalen)CR、シンタレンCU、及びシンタレンCNとして入手可能なポリクオタニウム−37が挙げられる。
【0064】
本明細書で好適なカチオン性コンディショニングポリマーは、カチオン性セルロース誘導体も包含する。本明細書で有用なカチオン性セルロース誘導体には、例えば、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの塩が挙げられ、産業界(CTFA)においては、アマコール社(Amerchol Corp)(米国ニュージャージー州エジソン(Edison,NJ,USA))からポリマー(Polymer)JR(登録商標)及びLR(登録商標)シリーズで入手可能な、またナショナル・スターチ&ケミカル(National Starch & Chemical)から商標名セルカット(Celquat)SC−230Mで入手可能なポリクオタニウム10と称され、ナショナル・スターチ&ケミカルから商標名セルカットH−100で入手可能なポリクオタニウム4と称される。
【0065】
その他の好適なカチオン性コンディショニングポリマーとしては、ローディア(Rhodia)よりジャガー(Jaguar)シリーズで市販されているグアーヒドロキシプロピル塩化トリモニウムのようなカチオン性グアーガム誘導体が挙げられる。
【0066】
(他の追加的な構成成分)
本発明の組成物は、更に、他の追加的な構成成分を含んでもよい。他の追加的な構成成分は一般に、組成物の約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは約5重量%までの濃度で個々に使用される。
【0067】
他の多種多様な追加的な構成成分を本組成物中に配合することができる。これらには、他のコンディショニング剤、例えば、ホーメル(Hormel)より入手可能な商標名ペプテイン(Peptein)2000の加水分解されたコラーゲン、エーザイ(Eisai)より入手可能な商標名Eミックス−d(Emix-d)のビタミンE、ロッシュ(Roche)より入手可能なパンテノール、ロッシュより入手可能なパンテニルエチルエーテル、ステパン・ケミカルズ(Stepan Chemicals)より入手可能なグリセリルステアレートのような非イオン性界面活性剤、加水分解されたケラチン、タンパク質、植物抽出物、及び栄養素;皮膚軟化剤、例えば、ゴールドシュミット(Goldschmidt)より入手可能な商標名ヴァロニック(Varonic)APMのPPG−3ミリスチルエーテル、トリメチルペンタノールヒドロキシエチルエーテル、ゴールドシュミットより入手可能な商標名ヴァロニックAPSのPPG−11ステアリルエーテル、ゴールドシュミットより入手可能な商標名テゴソフト(Tegosoft)SHのステアリルヘプタノエート、ゴールドシュミットより入手可能なラクチル(Lactil)(乳酸ナトリウム、PCAナトリウム、グリシン、フルクトース、尿素、ナイアシンアミド、イノシトール、安息香酸ナトリウム、及び乳酸の混合物)、日清製油(Nishin Seiyu)より入手可能な商標名サラコス(Saracos)及びゴールドシュミットより入手可能な商標名テゴソフトOPのエチルヘキシルパルミテート;毛髪固定用ポリマー類、例えば、両性固定用ポリマー類、カチオン性固定用ポリマー類、アニオン性固定用ポリマー類、非イオン性固定用ポリマー類、及びシリコーングラフトコポリマー類;防腐剤、例えば、ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、及びイミダゾリジニル尿素;pH調整剤、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム;塩全般、例えば酢酸カリウム及び塩化ナトリウム;着色剤、例えば、いずれかのFD&C又はD&C染料;毛髪酸化(漂白)剤、例えば、過酸化水素、過ホウ酸塩、及び過硫酸塩;毛髪還元剤、例えば、チオグリコレート類;香料;及び金属イオン封鎖剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム;紫外線及び赤外線スクリーニング剤及び吸収剤、例えば、オクチルサリチラート;抗ふけ剤、例えば、ジンクピリジンチオン及びサリチル酸;インドゥケム(Induchem)AG(スイス)より入手可能な商標名ユニスフェア(Unisphere)及びユニセリン(Unicerin)の可視粒子;及びGE−東芝シリコーン(Toshiba Silicone)より入手可能な商標名XS63−B8929のもののような消泡剤が挙げられる。
【0068】
(製品形態)
本発明のコンディショニング組成物は、リンスオフ製品又はリーブオン製品の形態であることができ、透明、半透明、又は不透明であることができ、クリーム、ジェル、エマルション、ムース、及びスプレーなどが挙げられるが、これらに限定されない多種多様な製品形態で配合され得る。
【0069】
本発明のコンディショニング組成物は、組成物を毛髪及び/又は皮膚に適用することにより、毛髪及び/又は皮膚をコンディショニングするために使用することができる。本発明のコンディショニング組成物は、特に、ヘアコンディショナーなどのヘアケア製品及びスキンコンディショナーなどのスキンケア製品に好適である。
【0070】
本発明のコンディショニング組成物は、特に、リンスオフ使用向けのヘアコンディショナーに好適である。そのような組成物は、好ましくは下記の工程で使用される:
(i)毛髪をシャンプーした後、毛髪をコンディショニングするため、コンディショニング組成物の有効量を毛髪に適用する工程、
(ii)次に、毛髪をすすぐ工程。
【実施例】
【0071】
以下の実施例は、本発明の範囲内にある実施形態を更に記載し、実証するものである。これらの実施例は、単に説明の目的で与えられるに過ぎず、本発明の精神及び範囲から逸脱することなくそれらの多くの変形形態が可能であるため、本発明を制限するものと解釈されるべきではない。成分は化学名又はCTFA名により識別され、そうでない場合は以下のように定義される。
【0072】
【表1】

【0073】
【表2】

【0074】
【表3】

【0075】
【表4】

【0076】
(構成成分の定義)
*1 疎水変性カチオン性セルロースポリマー−1:ヒドロキシエチルセルロース主鎖、式(i)を有するカチオン性置換基、及び式(ii)を有する疎水性置換基から構成され、
【0077】
【化6】

式中、R1はメチルであり、R2は炭素原子12個を有するアルキル基であり、約420,000の分子量、約0.8meq/gのカチオン電荷密度、及び約0.115の疎水性置換度を有する。
【0078】
*2 疎水変性カチオン性セルロースポリマー−2:ポリマー−1と同一の主鎖及び置換基から構成され、約470,000の分子量、約1.8meq/gのカチオン電荷密度、及び約0.115の疎水性置換度を有する。
*3 疎水変性カチオン性セルロースポリマー−3:ポリマー−1と同一の主鎖及び置換基から構成され、約1,300,000の分子量、約0.8meq/gのカチオン電荷密度、及び約0.115の疎水性置換度を有する。
*4 疎水変性カチオン性セルロースポリマー−4:ポリマー−1と同一の主鎖及び置換基から構成され、約1,500,000の分子量、約1.8meq/gのカチオン電荷密度、及び約0.115の疎水性置換度を有する。
*5 疎水変性カチオン性セルロースポリマー−5:ポリマー−1と同一の主鎖及び置換基から構成され、約2,200,000の分子量、約0.8meq/gのカチオン電荷密度、及び約0.10の疎水性置換度を有する。
*6 疎水変性カチオン性セルロースポリマー−6:ポリマー−1と同一の主鎖及び置換基から構成され、約2,500,000の分子量、約1.8meq/gのカチオン電荷密度、及び約0.115の疎水性置換度を有する。
*7 疎水変性カチオン性セルロースポリマー−7:ポリマー−1と同一の主鎖及び置換基から構成され、約2,100,000の分子量、約0.3meq/gのカチオン電荷密度、及び約0.075の疎水性置換度を有する。
*8 疎水変性カチオン性グアーポリマー−1:ポリマー−1と同一の主鎖及び置換基から構成され、約2,200,000の分子量、約1.2meq/gのカチオン電荷密度、及び約0.05の疎水性置換度を有する。
*9 疎水変性カチオン性グアーポリマー−2:ポリマー−1と同一の主鎖及び置換基から構成され、約400,000の分子量、約0.8meq/gのカチオン電荷密度、及び約0.10の疎水性置換度を有する。
*10 セチルトリメチル塩化アンモニウム:KCIから入手可能なCTAC30KC。
*11 ステアリルトリメチル塩化アンモニウム:クラリアント(Clariant)より入手可能なゲナミン(Genamine)STACP。
*12 ラウレス−9:ニッコー・ケミカルス(Nikko Chemicals)より入手可能なBL−9EX。
*13 疎水変性アミドメチコーンコポリオール:下記式を有するダウ・コーニング(Dow Corning)より入手可能なシリコーン(Silicone)BY16−906であり、
【0079】
【化7】

式中、R1、R2、及びR4はエチルであり;R3は炭素原子12個を有するアルキル基であり;R5及びR6はメチルであり;nは5の整数であり;mは12の整数であり;n+m=17であり;xは200〜500の整数であり;yは5〜40の整数であり;zは0又は1〜30の整数である。
【0080】
*14 疎水変性アミノメチコーンコポリオール:下記式を有し、
【0081】
【化8】

式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、n、m、n+m、x、y、及びzは上記の「疎水変性アミドメチコーンコポリオール」で定義されたものと同一である。
【0082】
*15 メチルクロロイソチアゾリノン/メチルイソチアゾリノン:ローム・アンド・ハース(Rohm&Haas)から入手可能なカトン(Kathon)CG。
*16 四級化シリコーンナノエマルション:ダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能なDC5−7133。
*17 シリコーンマイクロエマルション:ダウ・コーニングから入手可能なDC2−8194。
*18 ポリエチレングリコール−12:ダウ・ケミカル(Dow Chemical)から入手可能。
*19 ポリエチレングリコール−200:ICIより入手可能なエムカポール(Emkapol)。
【0083】
(調製方法)
上記で示された「実施例1」〜「実施例28」のコンディショニング組成物は、当該技術分野において周知のあらゆる従来の方法により調製することができる。これらは、次のようにして好適に調製される。
【0084】
高分子物質が室温で水中に分散され、激しい攪拌により混合され、50〜70℃で加熱される。シリコーン類並びに、含まれる場合にはカチオン性界面活性剤、及びその他の温度の影響を受けない構成成分が、攪拌しながら混合物に添加される。次に混合物が40℃未満に冷却され、次に、含まれる場合は非イオン性界面活性剤、並びに香料、防腐剤及び消泡剤のような残りの構成成分が攪拌しながら混合物に添加される。
【0085】
実施例1〜28は、特にリンスオフ使用に有用なヘアコンディショニング組成物である、本発明のコンディショニング組成物である。これらの実施例は多くの利点を有している。
例えば、「実施例1」〜「実施例28」の組成物は、コンディショニング組成物に適したレオロジーを有し、コンディショニング利益、特に濡れた毛髪の柔軟性及びもつれの軽減を、ヘアコンディショニング製品などのヘアケア製品に使用される時に提供する。「実施例1」〜「実施例28」の組成物は、透明又は半透明の外観を有する。ヘアケア製品に使用される時、「実施例1」〜「実施例28」の組成物は、上記のレオロジー及びコンディショニング利益を提供することができ、同時に毛髪を抑えつけない。リンスオフ製品の形態で使用される時、「実施例1」〜「実施例28」の組成物は、すすぎ落とし感覚を提供し、同時に上記のレオロジー及びコンディショニング利益を提供することができる。
【0086】
「発明を実施するための最良の形態」において引用したすべての文書は、関連する部分において、参考として本明細書に組み込まれるが、いかなる文書の引用も、本発明に関する先行技術であることの容認と考えられるべきではない。
本発明の特定の実施形態について説明し記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、その他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)約0.01重量%〜約5.0重量%、好ましくは約0.1重量%〜約3.0重量%、より好ましくは約0.3重量%〜約2.0重量%、なおより好ましくは約0.4重量%〜約0.8重量%の疎水変性カチオン性増粘ポリマー;
(b)約0.05重量%〜約10.0重量%、好ましくは約0.1重量%〜約3.0重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約2.0重量%、なおより好ましくは約0.3重量%〜約2.0重量%の、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から成る群から選択される界面活性剤;
(c)約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.5重量%〜約8.0重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約6.0重量%、なおより好ましくは約2.0重量%〜約5.0重量%の疎水変性シリコーン;及び
(d)水性キャリア
を含む、毛髪又は皮膚コンディショニング組成物。
【請求項2】
前記組成物が、非水溶性高融点油状化合物を実質的に含まない、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
【請求項3】
前記組成物が透明又は半透明であり、前記組成物が好ましくは透明であり、前記組成物がより好ましくは50%以上、好ましくは65%以上、より好ましくは80%以上の透過性を有する、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
【請求項4】
前記疎水変性カチオン性増粘ポリマーが、親水性ポリマー主鎖及び疎水性置換基を含み、前記親水性ポリマー主鎖が、好ましくは、親水性セルロース、親水性グアーガム、親水性合成ポリマー、及びこれらの混合物から成る群から選択され、好ましくは、前記疎水性置換基が、カチオン性であり、下記式(ii)を有し、
【化1】

式中、R2は、約8〜約22個の炭素を有するアルキル基である、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
【請求項5】
前記疎水変性カチオン性増粘ポリマーが、更に、下記式(i)を有するカチオン性置換基を含み、
【化2】

式中、R1は、約1〜約7個の炭素を有するアルキルである、請求項4に記載のコンディショニング組成物。
【請求項6】
前記疎水変性カチオン性増粘ポリマーが、式(i)を有するカチオン性置換基及び式(ii)を有する疎水性置換基を含み、好ましくは、R1が、炭素原子1〜約3個を有するアルキルであり、R2が、炭素原子約10〜約18個を有するアルキル基であり、より好ましくは、R1が、メチルであり、R2が、炭素原子12個を有するアルキル基である、請求項4及び5に記載のコンディショニング組成物。
【請求項7】
前記疎水変性カチオン性増粘ポリマーが、500,000未満の分子量及び約0.10〜約0.15の疎水性置換度を有する、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
【請求項8】
前記疎水変性シリコーンが、前記組成物中で300nm以下の平均粒径を有し、前記組成物中で実質的に可溶性であるもの、及びこれらの混合物から選択され、実質的に可溶性の前記シリコーン化合物が、好ましくは、アミノシリコーンコポリオール類、疎水変性アミノシリコーンコポリオール類、疎水変性アミドシリコーンコポリオール類、及びこれらの混合物から成る群から選択され、より好ましくは、疎水変性アミドシリコーンコポリオール、なおより好ましくは、下記式を有する疎水変性アミドシリコーンコポリオールであり、
【化3】

式中、R1、R2、R4が、それぞれC1〜C3アルキル、好ましくはエチルであり;R3が、炭素原子約8〜約22個、好ましくは炭素原子約10〜約20個、より好ましくは炭素原子約12〜約16個、なおより好ましくは炭素原子12個を有するアルキル基であり;R5がH又はC1〜C3アルキル、好ましくはメチルであり;R6がOH又はCH3、好ましくはメチルであり;nが1〜10の整数、好ましくは5であり;mが2〜20の整数、好ましくは12であり;n+m=3〜30、好ましくは5〜25、より好ましくは8〜20、なおより好ましくは17であり;xが200〜500、好ましくは300〜400の整数であり;yが5〜40、好ましくは10〜30の整数であり;zが0又は1〜30、好ましくは5〜20の整数である、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
【請求項9】
共溶媒を更に含み、前記共溶媒が、好ましくは、1,2−ヘキサンジオール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、及びこれらの混合物から成る群から選択される、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
【請求項10】
ヘアコンディショニング組成物である、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
【請求項11】
リンスオフ使用向けである、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
【請求項12】
毛髪からすすぎ落とされた後、約50ppm以上、より好ましくは約100ppm以上、なおより好ましくは約200ppm以上、さらにより好ましくは約400ppm以上のシリコーン付着をもたらす、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
【請求項13】
(i)毛髪をシャンプーした後、前記毛髪をコンディショニングするため、請求項1に記載のコンディショニング組成物の有効量を前記毛髪に適用する工程;及び
(ii)次に、前記毛髪をすすぐ工程
を含む、毛髪のコンディショニング方法。

【公表番号】特表2006−526029(P2006−526029A)
【公表日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−515251(P2006−515251)
【出願日】平成16年6月7日(2004.6.7)
【国際出願番号】PCT/US2004/017986
【国際公開番号】WO2004/108099
【国際公開日】平成16年12月16日(2004.12.16)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】