説明

癌の処置のための不連続方法

タキサン感受性腫瘍(すなわち、タキサンで処置可能な癌)を、タキサン、およびロナファミブの不連続投与を使用して処置する方法が開示される。本発明は、処置が必要な患者におけるタキサン感受性腫瘍(すなわち、タキサンで処置可能な癌)を処置する、不連続投与方法を提供し、上記処置は、有効量のロナファミブ(lonafamib)を、上記タキサン感受性腫瘍のためのケア治療(care therapy)(例えば、使用される化学療法剤)の標準と組み合わせて投与する工程を包含する。当業者は、タキサン感受性腫瘍のための治療の標準が、タキサンの投与を含むことを認識する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、2006年10月25日に出願された米国仮特許出願第60/854342号および2006年11月20日に出願された米国仮特許出願第60/860206号の利益を請求する。
【0002】
(背景)
卵巣癌は、相変わらず、婦人科癌の死亡の主要な原因である。全体として、卵巣癌は、女性における全ての癌の診断のうちの4%の原因であり、全ての癌の死亡のうちの5%の原因である。卵巣癌のうちの大部分(>90%)は、起源が上皮であり、しばしば、これら癌は、診断時には、既に進んだステージに進行してしまっている。
【0003】
卵巣癌および他の癌(例えば、前立腺癌)を処置することにおける重要性に鑑みると、このような癌を処置する方法が、当該分野に歓迎される寄与である。本発明は、このような寄与を提供する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、処置が必要な患者におけるタキサン感受性腫瘍(すなわち、タキサンで処置可能な癌)を処置する、不連続投与方法を提供し、上記処置は、有効量のロナファミブ(lonafamib)を、上記タキサン感受性腫瘍のためのケア治療(care therapy)(例えば、使用される化学療法剤)の標準と組み合わせて投与する工程を包含する。当業者は、タキサン感受性腫瘍のための治療の標準が、タキサンの投与を含むことを認識する。上記ロナファミブは、不連続投与スケジュール(例えば、ロナファミブは、処置サイクルの一部のみにわたって投与され、例えば、ロナファミブは、上記処置サイクルの合計期間より短い期間にわたって投与される)。本発明の方法の一例において、ロナファミブは、上記処置サイクルの最大7日間(例えば、1〜7日間)にわたって投与される。本発明の方法の別の例において、ロナファミブは、上記処置サイクルの最大5日間(例えば、1〜約5日間)にわたって投与される。本発明の方法の別の例において、ロナファミブは、上記処置サイクルの最大3日間(例えば、1〜約3日間)にわたって投与される。
【0005】
本発明の方法において処置可能な癌の例としては、例えば、 卵巣癌(例ば、上皮性卵巣癌)、前立腺癌、乳癌、胃癌(gastric cancer)(胃癌(stomach cancer))、頭部および頸部癌、および肺癌が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、22Rv1前立腺腫瘍異種移植片の増殖に対する、ドセタキセル(1週間に1回)と組み合わせたロナファミブを用いる周期的な投与(3.5日間投与/3.5日間投与せず)の効果を示す。
【図2】図2は、図1から21日目の結果を示し、その結果を棒グラフとして表す。
【図3】図3は、22Rv1前立腺腫瘍異種移植片の増殖に対する、ドセタキセル(10日間ごとに1回)と組み合わせたロナファミブを用いる周期的な投与(5日間投与/5日間投与せず)の効果を示す。
【図4】図4は、図3から24日目の結果を示し、その結果を棒グラフとして表す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(発明の詳細な説明)
本明細書において使用される場合、別段規定されなければ、「患者」は、ヒトおよび動物を包含する。「患者」は、ヒトまたは非ヒト動物である。一実施形態において、患者は、ヒトである。別の実施形態において、患者は、非ヒト哺乳動物であり、サル、イヌ、ヒヒ、アカゲザル、マウス、ラット、ウマ、ネコまたはウサギが挙げられるが、これらに限定されない。別の実施形態において、患者は、コンパニオンアニマルであり、イヌ、ネコ、ウサギ、ウマまたはフェレットが挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態において、患者はイヌである。別の実施形態において、患者はネコである。「哺乳動物」とは、ヒトまたは他の哺乳動物を意味する。
【0008】
本明細書において使用される場合、別段規定されなければ、「少なくとも1つ」または「1つ以上」とは、1または数個(例えば、1、または1〜2、または1〜3または1〜4など)があることを意味する。
【0009】
本明細書において使用される場合、別段規定されなければ、「有効量」または「治療上有効な量」とは、所望の治療効果、緩和効果、阻害効果または予防効果を生じるに有効な量の薬物、化合物または組成物を記載することを意味する。
【0010】
(前立腺癌におけるドセタキセルの投与を中心としたロナファミブ(lonafarnib)の周期的投与)
ドセタキセルの投与を中心とした60 mpk BIDでのロナファミブの周期的投与を、22Rv1アンドロゲン非依存性前立腺癌異種移植片モデルを使用して2回の実験において試験した。両方の実験において、22Rv1前立腺腫瘍異種移植片を、雄性無胸腺ヌードマウスにおいて増殖させた。腫瘍体積が約100mmになったときに、その動物を群分けするために無作為化した(n=10/処置群)。両方の実験において、ドセタキセルの投与を中心としたロナファミブの周期的投与は、いずれか一方の薬剤単独を用いた単一薬剤処置よりも優れていた。さらに、周期的ロナファミブをドセタキセルと組み合わせた場合に、腫瘍退縮が認められた。
【0011】
1回目の実験(図1を参照のこと)において、22Rv1腫瘍異種移植片を有する雄性マウス(n=10/処置群)を、30mpk BIDにおいて連続してか、または60mpk BIDにおいて周期的に(3.5日間投与/3.5日間投与せず)かのいずれかでロナファミブを投与することで処置した。ドセタキセルを、ロナファミブの4回目の投与の後に、1週間に1回、20mpkにおいて投与した。腫瘍体積を1週間に2回測定した。処置の3週間(21日間)後、単一薬剤、ドセタキセルは、22Rv1腫瘍増殖を66%阻害した。単一薬剤、ロナファミブ(30mpk BID)での連続処置は、腫瘍増殖を85%阻害し、単一薬剤、ロナファミブ(60mpk BID)の周期的投与は、腫瘍増殖を80%阻害した。1週間に1回のドセタキセルの投与と組み合わせた場合、30mpk BID ロナファミブの連続処置は、22Rv1腫瘍を23%退縮させた。しかし、ドセタキセルと組み合わせた場合、周期的ロナファミブ(60mpk BID)は、その腫瘍を46%退縮させた。周期的ロナファミブとの組み合わせ処置は、いずれか一方の薬剤単独での単一薬剤処置より有意に良好であった(P<0.01)。
【0012】
図1は、22Rv1前立腺腫瘍異種移植片の増殖に対する、ドセタキセル(1週間に1回)と組み合わせたロナファミブの周期的投与(3.5日間投与/3.5日間投与せず)の効果を示す
図1において:
黒四角は、コントロールビヒクルで処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0013】
黒菱形は、ドセタキセル(20mpk(i.p.)、2日目、9日目、16日目)で処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0014】
下向き黒三角は、ロナファミブ(60mpk,p.o.,BID,周期的)で処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0015】
上向き黒三角は、ロナファミブ(30mpk(p.o.),BID連続)で処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0016】
白丸は、ドセタキセル(20 mpk,i.p.,2日目、9日目、16日目)およびロナファミブ(30mpk,p.o.,BID連続)の組み合わせにおいて処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0017】
アスタリスク(*)は、ドセタキセル(20mpk,i.p.,2日目、9日目、16日目)およびロナファミブ(60mpk,p.o.,BID,周期的)の組み合わせで処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0018】
図2は、ドセタキセル(1週間に1回)との組み合わせにおいて周期的(3.5日間投与/3.5日間投与せず)ロナファミブでの処置の21日間後の最終腫瘍体積を示す。
【0019】
実験の最後に、種々の処置群における最終腫瘍体積を測定した。棒グラフ(図2を参照のこと)は、種々の処置群の各々について、10匹の動物の群あたりの最終的体積を示す。
【0020】
図2において:
1は、コントロールビヒクルで処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0021】
2は、ロナファミブ(30mpk,p.o.,BID連続)で処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0022】
3は、ロナファミブ(60mpk,p.o.,BID,周期的)で処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0023】
4は、ドセタキセル(20mpk,i.p.,2日目、9日目、16日目)で処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0024】
5は、ドセタキセル(20mpk,i.p.,2日目、9日目、16日目)およびロナファミブ(30mpk,p.o.,BID連続)の組み合わせで処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0025】
6は、ドセタキセル(20mpk,i.p.,2日目、9日目、16日目)およびロナファミブ(60mpk,p.o.,BID,周期的)の組み合わせで処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0026】
***ビヒクル処置動物に対してP<0.0001。
【0027】
# 単一薬剤、ロナファミブ処置動物および単一薬剤、ドセタキセル処置動物に対してP<0.01。
【0028】
2回目の実験(図3を参照のこと)はまた、約100mm(体積)である22Rv1前立腺腫瘍異種移植片を有する雄性マウス(n=10/処置群)で行った。ロナファミブを、30mpk BIDにおいて連続的に、または60mpk BIDにおいて周期的に(5日間投与/5日間投与せず)投与した。ドセタキセルを、ロナファミブの2回目の投与の後に、10日間ごとに1回、20mpkにおいて投与した。処置の24日間後、単一薬剤、ドセタキセルは、22Rv1腫瘍増殖を78%阻害した。単一薬剤、ロナファミブ(30mpk BID)での連続処置は、腫瘍増殖を68%阻害し、単一薬剤、ロナファミブ(60mpk BID)の周期的投与は、腫瘍増殖を78%阻害した。ドセタキセルと組み合わせた場合、30mpk BID ロナファミブでの連続処置は、22Rv1腫瘍を10%退縮させた。しかし、ドセタキセルと組み合わせた場合、周期的ロナファミブ(60mpk BID)は、その腫瘍を37%退縮させた。周期的ロナファミブとの組み合わせ処置は、いずれか一方の薬剤単独での単一薬剤処置より有意に良好であった。
【0029】
図3は、22Rv1前立腺腫瘍異種移植片の増殖に対する、ドセタキセル(10日間ごとに1回)と組み合わせたロナファミブでの周期的投与(5日間投与/5日間投与せず)の効果を示す。
【0030】
図3において:
黒四角は、コントロールビヒクルで処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0031】
黒菱形は、ドセタキセル(20mpk,i.p.,1日目、11日目、21日目)で処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0032】
下向き黒三角は、ロナファミブ(60mpk,p.o.,BID,周期的)で処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0033】
上向き黒三角は、ロナファミブ(30mpk,p.o.,BID連続)で処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0034】
白丸は、ドセタキセル(20mpk,i.p.,1日目、11日目、21日目)およびロナファミブ(30mpk,p.o.,BID連続)の組み合わせで処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0035】
アスタリスク(*)は、ドセタキセル(20mpk,i.p.,2日目、9日目、16日目)およびロナファミブ(60mpk,p.o.,BID,周期的)の組み合わせで処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0036】
図4は、ドセタキセル(10日間ごとに1回)と組み合わせた、周期的(5日間投与/5日間投与せず)ロナファミブでの24日間の処置後の、最終腫瘍体積を示す。
【0037】
実験の最後に、種々の群における最終腫瘍体積を測定した。棒グラフ(図4を参照のこと)は、種々の処置群の各々について、10匹の動物の群あたりの最終的体積を示す。
【0038】
図4において:
1は、コントロールビヒクルで処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0039】
2は、ロナファミブ(30mpk,p.o.,BID連続)で処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0040】
3は、ロナファミブ(60mpk,p.o.,BID,周期的)で処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0041】
4は、ドセタキセル(20mpk,i.p.,1日目、11日目、21日目)で処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0042】
5は、ドセタキセル(20mpk,i.p.,1日目、11日目、21日目)およびロナファミブ(30mpk,p.o.,BID連続)の組み合わせで処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0043】
6は、ドセタキセル(20mpk,i.p.,1日目、11日目、21日目)およびロナファミブ(60mpk,p.o.,BID,周期的)の組み合わせで処置した動物における腫瘍体積(平均±平均の標準誤差)を表す。
【0044】
***ビヒクル処置動物に対してP<0.0001。
【0045】
# 単一薬剤、ロナファミブ処置動物および単一薬剤、ドセタキセル処置動物に対してP<0.01。
【0046】
特定の癌に対するケアの標準は、当業者に周知である。ケアの標準は、専門家が同意し、適切であり、受け入れられかつ広く使用される処置である。ケアの標準はまた、標準的治療または最良の実施(best practice)といわれる。ケアの標準において使用される化学療法剤は、彼らの認識する投与量および投与に従って使用される。例えば、the Physician’s Desk Reference,60th edition,2006(Thompson PDR(Montvale,N.J.07645−1742)によって刊行)を参照のこと(その開示は、本明細書に参考として援用される)。
【0047】
例えば、タキソテールは、以下のラベル指示を有する:
(1)乳房:タキソテールは、以前の化学療法が失敗した後に、局所的に進行した乳癌または転移性乳癌を有する患者の処置に関して指示される;そしてドキソルビシンおよびシクロホスファミドとの組み合わせにおけるタキソテールは、手術可能なリンパ節陽性(operable node−positive)乳癌を有する患者の補助的処置に関して指示される;
(2)NSCLC:単一薬剤としてのタキソテールは、以前の白金ベースの化学療法が失敗した後に、局所的に進行した非小細胞肺癌または転移性非小細胞肺癌を有する患者の処置に関して指示される;そしてシスプラチンと組み合わせたタキソテールは、この状態について以前に化学療法を受けたことのない、切除不能な局所的に進行した非小細胞肺癌または転移性非小細胞肺癌を有する患者の処置に関して指示される;
(3)前立腺:プレドニゾンと組み合わせたタキソテールは、アンドロゲン非依存性(ホルモン無反応性)転移性前立腺癌を有する患者の処置に関して指示される;
(4)胃腺癌:シスプラチンおよびフルオロウラシルと組み合わせたタキソテールは、進行した疾患について以前に化学療法を受けたことのない、進行した胃腺癌(胃食道接合部の腺癌を含む)を有する患者の処置に関して指示される;ならびに
(5)頭部および頸部:シスプラチンおよびフルオロウラシルと組み合わせたタキソテールは、手術不能の、局所的に進行した頭部および頸部の扁平上皮癌(SCCHN)を有する患者の誘導処置(induction treatment)に関して指示される。
【0048】
例えば、タキソールは、以下のラベル指示を有する:
(1)タキソールは、卵巣の進行した癌腫の処置に関して最も重要かつ次の治療として指示される;最も重要な治療として、タキソールは、シスプラチンとの組み合わせにおいて指示される;
(2)タキソールは、標準的なドキソルビシンを含む併用化学療法に対して連続的に施されたリンパ節陽性乳癌の補助的処置に関して指示される;ラベル情報によれば、臨床試験において、レセプター陽性腫瘍およびレセプター陰性腫瘍を有する患者の全集団において疾患なしかつ総合的な生存に対して、総合的に有利な効果が存在したが、その利益は、エストロゲンレセプターおよびプロゲステロンレセプター陰性腫瘍を有する患者においてのみ利用可能なデータ(メジアン追跡30ヶ月)によって具体的に実証された;
(3)タキソールは、転移性疾患に関する併用化学療法が失敗したかまたは補助的化学療法の6ヶ月以内に再発した後の乳癌の処置に関して指示される;以前の治療は、臨床的に禁忌(contraindicate)でなければ、アントラサイクリンを含んでいたはずである;
(4)シスプラチンと組み合わせたタキソールは、治癒の可能性のある(potentially curative)手術および/または放射線療法の候補でない患者における非小細胞肺癌の最も重要な処置に関して指示される;ならびに
(5)タキソールは、AIDS関連カポージ肉腫の二番手の(the second−line)処置に関して指示される。
【0049】
タキソールは、3時間の静脈内注入として約135mg/m〜約175mg/mの量において投与され得る。
【0050】
例えば、ラベル表示によれば、卵巣の癌腫を有する患者について、以下のレジメンが推奨される:
(1)卵巣の癌腫を有する以前に処置されていない患者については、以下のレジメンのうちの1つが、3週間ごとに与えられ得る(適切なレジメンを選択する際に、毒性の差異が、当該分野の医師によって考慮される):
(a)タキソールが175mg/mの用量で3時間にわたって静脈内に投与され、続いてシスプラチンが75mg/mの用量において投与される;または
(b)タキソールが135mg/mの用量において24時間にわたって静脈内投与され、続いて、シスプラチンが75mg/mの用量において投与される;および
(2)卵巣の癌腫について化学療法を以前に受けた患者については、タキソールは、いくつかの用量およびスケジュールにおいて使用され得る;しかし、最適なレジメンは未だ明らかでない;推奨されるレジメンは、3週間ごとに3時間にわたって、タキソール135mg/mまたは175mg/mの静脈内投与である。
【0051】
乳房の腺癌を有する患者については、ラベル表示によれば、以下のレジメンが推奨される:
(1)リンパ節陽性乳癌の補助的処置については、推奨されるレジメンは、タキソールが、4回の過程の間に、3週間ごとに3時間にわたって静脈内に175mg/mの用量において、ドキソルビシンを含む併用化学療法(例えば、600mg/mの用量のシクロホスファミドおよび60mg/m(1日目)、75mg/m(1日目および2日目に2回に分割した用量で)、または90mg/m(予防的G−CSF支援およびシプロフロキサシンとともに1日目および2日目に2回に分割した用量で))の用量のいずれかのドキソルビシンに連続して投与されるものである;ならびに
(2)転移性疾患のための最初の化学療法が失敗したか、または補助的化学療法の6ヶ月以内に再発した後、タキソールは、175mg/mの用量において、3週間ごとに3時間にわたって静脈内に投与される。
【0052】
非小細胞肺癌腫を有する患者については、ラベルによって、3週間ごとに与えられる推奨されるレジメンは、タキソールが135mg/mの用量において24時間にわたって静脈内に投与され、続いて、シスプラチン(75mg/m)が投与されるものである。
【0053】
AIDS関連カポージ肉腫を有する患者については、ラベルによれば、推奨されるレジメンは、タキソールが、135mg/mの用量において、3週間ごとに3時間にわたって静脈内に与えられてか、または100mg/mの用量において、2週間ごとに3時間にわたって静脈内に与えられて(投与強度45〜50mg/m/週)投与されるものである。ラベルによれば、これらスケジュールを評価する2回の臨床試験において、前者のスケジュール(3週間ごとに135mg/m)は、後者より毒性が高かった。さらに、ラベルによれば、低い能力状態を有する全ての患者を、後者のスケジュール(2週間ごとに100mg/m)で処置した。ラベルによれば、進行したHIV疾患を有する患者における免疫抑制に基づいて、以下の改変がこれら患者において推奨される:(1)3回の前投薬のうちの1回としてのデキサメタゾンの用量を、(20mg POの代わりに)10mg POに減少させる;(2)好中球数が少なくとも1000細胞/mmである場合にのみ、タキソールでの処置を開始するかまたは反復する;(3)重篤な好中球減少症(好中球が、1週間以上にわたって500細胞/mm未満)を経験する患者については、タキソールのその後の過程の用量を20%減少させる;および(4)臨床的に指示される場合、付随した造血性増殖因子(G−CSF)を開始する。
【0054】
ラベルによれば、固形腫瘍(卵巣、乳房、NSCLC(非小細胞肺癌))を有する患者の治療については、タキソールの過程は、その好中球数が少なくとも1500細胞/mmになりかつ血小板数が少なくとも100,000細胞/mmになるまで、反復されるべきではない。タキソールは、ベースライン好中球数またはその後の好中球数が1000細胞/mm未満である場合、AIDS関連カポージ肉腫を有する患者に与えられるべきではない。タキソール治療の間に重篤な好中球減少症(1週間以上にわたって好中球が500細胞/mm未満)または重篤な末梢神経変性障害を経験する患者は、タキソールのその後の過程の間の投与量を20%減少させるべきである。神経毒性の発生率および好中球減少症の重篤度は、用量とともに増大する。
【0055】
タキソテールは、乳癌、NSCLC、前立腺癌、胃癌、ならびに頭部および頸部癌を処置するために使用される。
【0056】
ラベルによれば、乳癌の処置については、タキソテールの推奨される用量は、60〜100mg/mが3週間ごとに1時間にわたって静脈内に投与されるものである。手術可能なリンパ節陽性乳癌の補助的処置において、推奨されるタキソテール用量は、75mg/mが、6回の過程にわたって3週間ごとにドキソルビシン50mg/mおよびシクロホスファミド500mg/mの1時間後に投与されるものである。予防的G−CSFは、血液学的毒性の危険性を軽減するために使用され得る。
【0057】
ラベルによれば、以前の白金ベースの化学療法が失敗した後のNSCLCの処置については、タキソテールを、単治療(monotherapy)として評価した。そしてその推奨される用量は、3週間ごとに1時間にわたって静脈内に投与される75mg/mである。ラベルによれば、化学療法で以前に処置した患者における100mg/mの用量は、無作為化の制御された治験において、増大した血液学的毒性、感染、および処置関連死亡率と関連した。ラベルによれば、化学療法を受けたことのない患者については、タキソテールを、シスプラチンとの組み合わせにおいて評価した。タキソテールの推奨される用量は、75mg/mが1時間にわたって投与され、直後に、シスプラチン75mg/mが3週間ごとに30〜60分間にわたって投与されるものである。
【0058】
ラベルによれば、ホルモン無反応性転移性前立腺癌の処置については、タキソテールの推奨される用量は、1時間の静脈内注入として、3週間ごとに75mg/mである。1日に経口で2回のプレドニゾン5mgが、連続して投与される。
【0059】
ラベルによれば、胃腺癌については、タキソテールの推奨される用量は、75mg/mが1時間の静脈内注入として、続いて、シスプラチン75mg/mが1〜3時間の静脈内注入として(両方1日目のみ)、続いて、フルオロウラシル750mg/m/日が5日間にわたって24時間連続静脈内注入として(シスプラチン注入が終わったら開始する)与えられるものである。ラベルによれば、処置は、3週間ごとに反復される(患者は、制吐剤での前投薬およびシスプラチン投与のための適切な水分摂取(hydration)を受ける)。
【0060】
頭部および頸部癌の処置については、ラベルによれば、局所的に進行した手術不能なSCCHNの誘導処置については、タキソテールの推奨される用量は、75mg/mが1時間の静脈内注入として、続いて、シスプラチン75mg/mが1日目に1時間にわたって静脈内に、続いて、フルオロウラシルが連続静脈内注入として750mg/m/日において5日間にわたって投与されるものである。ラベルによれば、このレジメンは、4サイクルにわたって3週間ごとに投与される。ラベルによれば、化学療法後に、患者は放射線療法を受けるべきである。ラベルによれば、患者は、制吐剤での前投薬および適切な水分摂取(シスプラチン投与の前および/または後)を受けなければならない。
【0061】
タキソテールラベルによれば、全ての患者は、3日間にわたって経口コルチコステロイド(例えば、デキサメタゾン16mg/日(例えば、8mg BID))で前投薬されるべきである(体液滞留(fluid retention)の発生率および重篤度、ならびに過敏性反応の重篤度を低下させるために、タキソテール投与の1日前に開始する)。ラベルによれば、ホルモン無反応性転移性前立腺癌については、プレドニゾンの同時使用を考慮すると、推奨される前投薬レジメンは、タキソテール注入12時間前、3時間前および1時間前に、経口デキサメタゾン8mgである。
【0062】
当該分野の臨床医が認識するように、タキソテールの用量は、認められる薬物反応に応じて、処置の間に調節され得る。このような推奨される投与量調節は、タキソテールのラベルに記載される(例えば、上記に引用されかつ本明細書に参考として援用されるPDRを参照のこと)。
【0063】
従って、一実施形態において、本発明は、処置の必要な患者におけるタキサン感受性腫瘍(すなわち、タキサンで処置可能な癌)を処置するための不連続投与方法を提供し、この処置方法は、有効量のタキサン、および必要に応じて、有効量の白金配位錯体(platinum coordinator complex)と組み合わせた、有効量のロナファミブの投与を包含する。上記ロナファミブは、不連続投与スケジュールにおいて投与される(例えば、ロナファミブは、処置サイクルの一部のみにわたって投与され、例えば、ロナファミブは、上記処置サイクルの合計期間より短い期間にわたって投与される)。本発明の方法の一例において、ロナファミブは、上記処置サイクルの最大7日間(例えば、1〜約7日間)にわたって投与される。本発明の方法の別の例において、ロナファミブは、上記処置サイクルの最大5日間(例えば、1〜約5日間)にわたって投与される。本発明の方法の別の例において、ロナファミブは、上記処置サイクルの最大3日間(例えば、1〜約3日間)にわたって投与される。
【0064】
別の実施形態において、本発明は、処置を必要とする患者における癌を処置するための方法を提供し、上記処置方法は、ロナファミブ(例えば、ロナファミブのSarasar(登録商標)ブランド)を、有効量の以下:(1)タキサン(例えば、パクリタキセルまたはドセタキセル)、および(2)必要に応じて、白金配位錯体(例えば、カルボプラチン、シスプラチンまたはオキサリプラチン)と組み合わせて投与する工程を包含し、ここで上記ロナファミブは、不連続投与スケジュールにおいて投与される。
【0065】
別の実施形態において、本発明は、このような処置を必要とする患者における癌を処置するための方法を提供し、上記処置方法は、有効量のロナファミブ(例えば、ロナファミブのSarasar(登録商標)ブランド)を、以下からなる群より選択される少なくとも1種の、有効量の化学療法剤と組み合わせて投与する工程を包含する:(1)パクリタキセル(例えば、パクリタキセルのタキソール(登録商標)ブランド、またはパクリタキセルのAbraxane(登録商標)ブランド))およびドセタキセル(例えば、ドセタキセルのタキソテール(登録商標)ブランド)からなる群より選択されるタキサン、ならびに(2)カルボプラチン、シスプラチンおよびオキサリプラチン(例えば、オキサリプラチンのEloxatin(登録商標)ブランド)からなる群より選択される白金配位錯体。ここで上記ロナファミブは、不連続投与スケジュールにおいて投与される。
【0066】
本発明はまた、処置の必要な患者における癌を処置するための方法を提供し、上記処置方法は、有効量のロナファミブ(例えば、ロナファミブのSarasar(登録商標)ブランド)を、パクリタキセル(例えば、パクリタキセルのタキソール(登録商標)ブランドまたはパクリタキセルのAbraxane(登録商標)ブランド)およびドセタキセル(例えば、ドセタキセルのタキソテール(登録商標)ブランド)からなる群より選択される有効量のタキサンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで上記ロナファミブは、不連続投与スケジュールにおいて投与される。
【0067】
従って、本発明の方法において、ロナファミブは、上記処置サイクルの一部のみにわたって投与され、すなわち、ロナファミブは、上記処置サイクルの合計期間より短い期間にわたって投与される。例えば、ロナファミブは、最大7日間(例えば、1〜約7日間)にわたって投与される。別の例において、ロナファミブは、最大5日間(例えば、1〜約5日間)にわたって投与される。別の例において、ロナファミブは、最大3日間(例えば、1〜約3日間)にわたって投与される。通常、ロナファミブの投与は、上記処置サイクルの1日目に開始する。ロナファミブは、上記処置サイクルが開始する前の日に(すなわち、上記処置サイクルの1日目の前の日、すなわち、0日目)に開始して投与され得る。従って、例えば、21日の処置サイクルにおいて、ロナファミブは、21日間未満の期間にわたって投与される。例えば、21日の処置サイクルにおいて、ロナファミブは、最大7日間(例えば、1〜約7日間)にわたって投与される。別の例において、21日の処置サイクルにおいて、ロナファミブは、最大5日間(例えば、1〜約5日間)にわたって投与される。別の例において、21日の処置サイクルにおいて、ロナファミブは、最大3日間(例えば、1〜約3日間)にわたって投与される。別の例において、21日の処置サイクルにおいて、ロナファミブは、最大7日間(例えば、1〜約7日間)にわたって投与され、上記処置サイクルの1日目に開始する。別の例において、21日の処置サイクルにおいて、ロナファミブは、最大5日間(例えば、1〜約5日間)にわたって投与され、上記処置サイクルの1日目に開始する。別の例において、21日の処置サイクルにおいて、ロナファミブは、最大3日間(例えば、1〜約3日間)にわたって投与され、上記処置サイクルの1日目に開始する。
【0068】
通常、ロナファミブの投与は、処置サイクルにおける投与日数にわたって連続する。従って、ロナファミブが例えば、上記処置サイクルの1〜7日目にわたって投与される場合、上記投与は、投与の1日目から投与の7日目まで連続している。同様に、ロナファミブが例えば、上記処置サイクルの1〜5日間にわたって投与される場合、上記投与は、投与の1日目から投与の5日目まで連続している。そして同様に、ロナファミブが例えば、上記処置サイクルの1〜3日目にわたって投与される場合、上記投与は、投与の1日目から投与の5日目まで連続している。
【0069】
本発明の一実施形態において、上記ロナファミブは、上記処置サイクルの0日目に開始して投与され、そして化学療法剤が上記処置サイクルの1日目に投与される。
【0070】
本発明の一実施形態において、上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1日目に開始して投与され、そして上記化学療法剤は、上記処置サイクルの2日目に投与される。
【0071】
本発明の別の実施形態において、上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1日目に開始して投与され、そして上記化学療法剤は、上記処置サイクルの1日目に投与される。
【0072】
一般に、本発明の方法において、ロナファミブは、上記処置サイクルの間に各投与日にわたって、約25〜約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において投与される。別の例において、ロナファミブは、約100mg PO BIDの量において投与される。別の例において、ロナファミブは、約150〜約200mg PO BIDの量において投与される。一例において、ロナファミブは、約200mg PO BIDの量において投与される。通常、ロナファミブの用量は、12時間間隔を空けて与えられ、そして通常、ロナファミブの用量は、12時間間隔を空けて、食物とともに与えられる。
【0073】
一般に、パクリタキセルは、上記処置サイクルの間に1回、約135mg/m〜約185mg/mの量において投与される。
【0074】
通常、パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回与えられる。通常、パクリタキセルは、注入として、通常、約3時間の注入として、与えられる。通常、パクリタキセルは、上記処置サイクルの間に1回、約135mg/m〜約185mg/mの量において投与される。パクリタキセルは、一般に、約175mg/mの用量において投与される。従って、パクリタキセルは、一般に、約3時間の注入として、175mg/mの用量において投与される。
【0075】
一般に、カルボプラチンは、上記処置サイクルの間に1回、約4〜約6のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0076】
通常、カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回与えられる。通常、カルボプラチンは、注入として、通常、約30分間の注入として投与される。通常、カルボプラチンは、約4〜約6のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。カルボプラチンは、一般に、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。従って、カルボプラチンは、一般に、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する用量において投与される。
【0077】
カルボプラチンおよびパクリタキセルが上記処置方法において投与される場合、一般に、上記パクリタキセルの注入が最初に与えられ、続いて、カルボプラチンの注入が与えられる。
【0078】
一般に、シスプラチンは、上記処置サイクルの間に1回、約30mg/m〜約100mg/m(例えば、75mg/m)の量において投与される。
【0079】
一般に、オキサリプラチン(例えば、オキサリプラチンのEloxatin(登録商標)ブランド)が、上記処置サイクルの間に1回、50〜100mg/mの量において投与される。
【0080】
一般に、ドセタキセル(例えば、ドセタキセルのタキソテール(登録商標)ブランド)は、上記処置サイクルの間に1回、約50〜約100mg/m(例えば、75mg/m)の量において投与される。
【0081】
上記治療剤(例えば、上記ロナファミブ、上記タキサンおよび上記白金配位錯体、通常、上記タキサンおよび上記白金配位錯体、または上記タキサンもしくは白金配位錯体のいずれか一方)の開始用量は、上記患者における毒性副作用に応じて、当該分野の臨床医によって調節され得る。
【0082】
通常、本発明の実施形態において、1回より多い処置サイクルが施され、すなわち、通常、上記処置サイクルは反復される。従って、本発明の一実施形態において、上記処置サイクルは、最大6回まで反復される。本発明の別の実施形態において、上記処置サイクルは、6回反復される。
【0083】
一般に、処置サイクルは21日間である。
【0084】
一般に、複数の処置サイクルが施され、すなわち、上記処置サイクルは反復される。例えば、上記処置サイクルは、最大6回まで反復され得る。
【0085】
上記処置サイクルの最後に、ロナファミブは、単治療として投与され得る。上記単治療において、ロナファミブは、約25〜約200mg PO BIDの量において投与され得る。通常、ロナファミブは、200mg PO BIDの用量において投与される。通常、各用量は、12時間間隔を空けて投与され、そして通常各用量は、食物とともに投与される。上記ロナファミブでの単治療は、上記患者が安定な疾患、NED(疾患の証拠なし)または客観的応答(CR/PR)、および管理可能な毒性を経験する程度の長さにわたって継続され得る。従って、例えば、上記ロナファミブ単治療は、併用療法の中止後(すなわち、上記タキサンおよび上記白金配位錯体との治療の中止後)に、最大6ヶ月(例えば、6ヶ月間)にわたって継続され得る。
【0086】
本発明の一実施形態は、卵巣癌の処置に関する。上皮性卵巣癌は、本発明の方法において処置される上記卵巣癌の例である。
【0087】
本発明の別の実施形態は、前立腺癌の処置に関する。
【0088】
本発明の別の実施形態は、乳癌の処置に関する。
【0089】
別の実施形態は、肺癌の処置に関する。
【0090】
別の実施形態は、胃癌の処置に関する。
【0091】
本発明の別の実施形態は、頭部および頸部癌の処置に関する。
【0092】
一般に、卵巣癌(例えば、上皮性卵巣癌)の処置において、カルボプラチンおよびパクリタキセルが使用される。
【0093】
本発明の一実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌(例えば、上皮性卵巣癌)を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセル(例えば、パクリタキセルのタキソール(登録商標)ブランド、またはパクリタキセルのAbraxane(登録商標)ブランド)、およびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで上記ロナファミブは、不連続投与スケジュールにおいて投与される。
【0094】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1〜約7日間にわたって、約25〜約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、上記処置サイクルにおける各投与日の間に連続して投与され;
(b)上記パクリタキセルは、上記処置サイクルの間に1回、約135mg/m〜約185mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、上記処置サイクルの間に1回、約4〜約6のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0095】
一般に、卵巣癌の処置において、上記処置サイクルは21日間である。
【0096】
従って、本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜7日間にわたって、約100mgの量において、1日2回、各投与日に連続して投与され;
(b)上記パクリタキセルは、上記処置サイクルの間に1回、約175mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、上記処置サイクルの間に1回、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0097】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜7日間にわたって、約100mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約175mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0098】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜7日間にわたって、約100mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0099】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1日間から7日間にわたって、約100mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与され;そして
(d)上記カルボプラチンは、上記パクリタキセルの後に投与される。
【0100】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜7日間にわたって、約100mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて食物とともに投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与され;そして
(d)上記カルボプラチンは、上記パクリタキセルの後に投与される。
【0101】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜7日間にわたって、約100mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から12時間間隔を空けて食物とともに投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与され;
(d)上記カルボプラチンは、上記パクリタキセルの後に投与され;そして
(e)最終処置サイクルの後(すなわち、パクリタキセルおよびカルボプラチンとの併用療法の中止後)、ロナファミブは、単治療として、約200mg PO BIDの用量において(通常、各用量は、12時間間隔を空けて投与され、通常、各用量は、食物とともに投与される)連続して投与され、そして通常、上記単治療は、最大6ヶ月まで継続される。
【0102】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1〜約5日間にわたって、約25〜約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、上記処置サイクルにおける各投与日に連続して投与され;
(b)上記パクリタキセルは、上記処置サイクルの間に1回、約135mg/m〜約185mg/m の量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、上記処置サイクルの間に1回、約4〜約6のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0103】
従って、本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約100mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され;
(b)上記パクリタキセルは、上記処置サイクルの間に1回、約175mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、上記処置サイクルの間に1回、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0104】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約100mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約175mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0105】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約100mgの量において、1日2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0106】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約100mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175 mg/mの量において投与される;
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与され;そして
(d)上記カルボプラチンは、上記パクリタキセルの後に投与される。
【0107】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約100mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて食物とともに投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与され;そして
(d)上記カルボプラチンは、上記パクリタキセルの後に投与される。
【0108】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約100mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の容量から約12時間間隔を空けて食物とともに投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175 mg/mの量において投与され;
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与され;
(d)上記カルボプラチンは、上記パクリタキセルの後に投与され;そして
(e)最終処置サイクルの後(すなわち、パクリタキセルおよびカルボプラチンでの併用療法の中止後)、ロナファミブは、単治療として、約200mg PO BID(通常、各容量は、12時間間隔を空けて投与され、そして通常、各用量は、食物とともに投与される)の用量において、連続して投与され、そして通常、上記単治療は、最大6ヶ月にわたって継続される。
【0109】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜7日間にわたって、約200mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され;
(b)上記パクリタキセルは、上記処置サイクルの間に1回、約175mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、上記処置サイクルの間に1回、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0110】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜7日間にわたって、約200mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約175mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0111】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜7日間にわたって、約200mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の容量から約12時間間隔を空けて投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0112】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜7日間にわたって、約200mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与され;そして
(d)上記カルボプラチンは、上記パクリタキセルの後に投与される。
【0113】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜7日間にわたって、約200mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて食物とともに投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与され;そして
(d)上記カルボプラチンは、上記パクリタキセルの後に投与される。
【0114】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜7日間にわたって、約200mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて食物とともに投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与され;
(d)上記カルボプラチンは、上記パクリタキセルの後に投与され;そして
(e)最終処置サイクルの後(すなわち、パクリタキセルおよびカルボプラチンでの併用療法を中止した後)、ロナファミブは、単治療として、約200mg PO BIDの用量において(通常、各用量は、12時間間隔を空けて投与され、そして通常、各用量は、食物とともに投与される)、連続して投与され、そして通常、上記単治療は、最大6ヶ月にわたって継続される。
【0115】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1〜約5日間にわたって、約25〜約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、上記処置サイクルにおける各投与日に連続して投与され;
(b)上記パクリタキセルは、上記処置サイクルの間に1回、約135mg/m〜約185mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、上記処置サイクルの間に1回、約4〜約6のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0116】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約100mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され;
(b)上記パクリタキセルは、上記処置サイクルの間に1回、約175mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、上記処置サイクルの間に1回、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0117】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約100mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約175mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0118】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約100mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0119】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約100mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与され;そして
(d)上記カルボプラチンは、上記パクリタキセルの後に投与される。
【0120】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約100mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて食物とともに投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与され;そして
(d)上記カルボプラチンは、上記パクリタキセルの後に投与される。
【0121】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約100mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて食物とともに投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与され;
(d)上記カルボプラチンは、上記パクリタキセルの後に投与され;そして
(e)最終処置サイクルの後(すなわち、パクリタキセルおよびカルボプラチンでの併用療法を中止した後)、ロナファミブは、単治療として、約200mg PO BIDの用量において連続して投与され(通常、各用量は、12時間間隔を空けて投与され、そして通常、各用量は、食物とともに投与される)、そして通常上記単治療は、最大6ヶ月にわたって継続される。
【0122】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約200mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され;
(b)上記パクリタキセルは、上記処置サイクルの間に1回、約175mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、上記処置サイクルの間に1回、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0123】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約200mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約175mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0124】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約200mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;そして
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される。
【0125】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約200mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与され;そして
(d)上記カルボプラチンは、上記パクリタキセルの後に投与される。
【0126】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約200mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて食物とともに投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与され;そして
(d)上記カルボプラチンは、上記パクリタキセルの後に投与される。
【0127】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における卵巣癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、1〜5日間にわたって、約200mgの量において、1日に2回、各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて食物とともに投与され;
(b)上記パクリタキセルは、各処置サイクルの1日目に1回、約3時間の注入として、約175mg/mの量において投与され;
(c)上記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、約30分間の注入として、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与され;
(d)上記カルボプラチンは、上記パクリタキセルの後に投与され;そして
(e)最終処置サイクルの後(すなわち、パクリタキセルおよびカルボプラチンでの併用療法を中止した後)、ロナファミブは、単治療として、約200mg PO BIDの用量において連続して投与され(通常、各用量は、12時間間隔を空けて投与され、そして通常、各用量は、食物とともに投与される)、そして通常は、上記単治療は、最大6ヶ月にわたって継続される。
【0128】
本発明の別の実施形態は、本明細書に記載される卵巣癌を処置するための方法のうちのいずれか1つに関し、ここで上記ロナファミブの投与は、上記処置サイクルの1日目に開始する。
【0129】
本発明の別の実施形態は、卵巣癌を処置するための方法のうちのいずれか1つに関し、ここで処置サイクルは、21日間である。
【0130】
本発明の別の実施形態は、卵巣癌を処置するための方法のうちのいずれか1つに関し、ここで最大6回までの処置サイクルが施される。
【0131】
本発明の別の実施形態は、卵巣癌を処置するための方法のうちのいずれか1つに関し、ここで6回の処置サイクルが施される。
【0132】
カルボプラチンは、卵巣癌を処置するための方法において使用される好ましい白金配位錯体である。他の金配位錯体(例えば、シスプラチンまたはオキサリプラチン)は、カルボプラチンの代わりに使用され得る。例えば、化学療法剤であるシスプラチンは、約30mg/m〜約100mg/m(例えば、75mg/m)の量において使用され得る。また、例えば、化学療法剤であるオキサリプラチン(オキサリプラチンのEloxatin(登録商標)ブランド)は、50〜100mg/mの量において投与される。
【0133】
パクリタキセルは、卵巣癌を処置するための方法において使用される好ましいタキサンである。他のタキサン(例えば、ドセタキセル)は、パクリタキセルの代わりに使用され得る。例えば、ドセタキセル(例えば、ドセタキセルのタキソテール(登録商標)ブランド)は、約50〜約100mg/m(例えば、75mg/m)の量において投与され得る。
【0134】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における前立腺癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、有効量のロナファミブ(例えば、ロナファミブのSarasar(登録商標)ブランド)を、有効量のタキサン(例えば、パクリタキセルまたはドセタキセル)と組み合わせて投与する工程を包含し、ここで上記ロナファミブは、不連続投与スケジュールにおいて投与される。
【0135】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における前立腺癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、有効量のロナファミブを、有効量のドセタキセルと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで上記ロナファミブは、不連続投与スケジュールにおいて投与される。一実施形態において、上記ロナファミブは、上記処置サイクルにおいて1〜約7日間にわたって連続して投与される。別の実施形態において、上記ロナファミブは、上記処置サイクルにおいて1〜約5日間にわたって連続して投与される。一般に、各処置サイクルは、約21日間である。一般に、各処置サイクルは、反復され得る。例えば、各処置サイクルは、最大6回まで反復され得る。一例において、上記処置サイクルは、6回反復され得る。最終処置サイクルの後、ロナファミブは、単治療として継続され得る。上記単治療において、ロナファミブは、約25〜約200mg PO BIDの量において投与され得る。通常、ロナファミブは、200mg PO BIDの用量において投与される。通常、各用量は、12時間間隔を空けて投与され、そして通常、各用量は、食物とともに投与される。ロナファミブを用いた上記単治療は、上記患者が安定な疾患、NED(疾患の証拠なし)または客観的応答(CR/PR)、および管理可能な毒性を経験する程度の長さにわたって継続され得る。従って、例えば、上記ロナファミブ単治療は、併用療法の中止後(すなわち、ドセタキセルでの治療の中止後)に、6ヶ月間にわたって継続され得る。
【0136】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における前立腺癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、有効量のロナファミブを、有効量のドセタキセルと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1〜約7日間にわたって、約25〜約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、上記処置サイクルにおける各投与日に連続して投与され;そして
(b)上記ドセタキセルは、上記処置サイクルにおいて1回、約50〜約100mg/m(例えば、75mg/m)の量において投与される。
【0137】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における前立腺癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、有効量のロナファミブを、有効量のドセタキセルと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1〜約7日間にわたって、約25〜約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、上記処置サイクルにおける各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され;そして
(b)上記ドセタキセルは、上記処置サイクルにおいて1回、約50〜約100mg/m(例えば、75mg/m)の量において投与される。
【0138】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における前立腺癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、有効量のロナファミブを、有効量のドセタキセルと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1〜約7日間にわたって、約25〜約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、上記処置サイクルにおける各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され、そして各用量は、食物とともに投与され;そして
(b)上記ドセタキセルは、上記処置サイクルにおいて1回、約50〜約100mg/m(例えば、75mg/m)の量において投与される。
【0139】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における前立腺癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、有効量のロナファミブを、有効量のドセタキセルと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1〜約7日間にわたって、約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、上記処置サイクルにおける各投与日に連続して投与され;そして
(b)上記ドセタキセルは、上記処置サイクルにおいて1回、約75mg/mの量において投与される。
【0140】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における前立腺癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、有効量のロナファミブを、有効量のドセタキセルと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1〜約7日間にわたって、約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、上記処置サイクルにおける各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され;そして
(b)上記ドセタキセルは、上記処置サイクルにおいて1回、約75mg/mの量において投与される。
【0141】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における前立腺癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、有効量のロナファミブを、有効量のドセタキセルと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1〜約7日間にわたって、約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、上記処置サイクルにおける各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され、そして各用量は、食物とともに投与され;そして
(b)上記ドセタキセルは、上記処置サイクルにおいて1回、約75mg/mの量において投与される。
【0142】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における前立腺癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、有効量のロナファミブを、有効量のドセタキセルと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1〜約5日間にわたって、約25〜約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、上記処置サイクルにおける各投与日に連続して投与され;そして
(b)上記ドセタキセルは、上記処置サイクルにおいて1回、約50〜約100mg/m(例えば、75mg/m)の量において投与される。
【0143】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における前立腺癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、有効量のロナファミブを、有効量のドセタキセルと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1〜約5日間にわたって、約25〜約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、上記処置サイクルにおける各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され;そして
(b)上記ドセタキセルは、上記処置サイクルにおいて1回、約50〜約100mg/m(例えば、75mg/m)の量において投与される。
【0144】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における前立腺癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、有効量のロナファミブを、有効量のドセタキセルと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1〜約5日間にわたって、約25〜約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、上記処置サイクルにおける各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され、そして各用量は、食物とともに投与され;そして
(b)上記ドセタキセルは、上記処置サイクルにおいて1回、約50〜約100mg/m(例えば、75mg/m)の量において投与される。
【0145】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における前立腺癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、有効量のロナファミブを、有効量のドセタキセルと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1〜約5日間にわたって、約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、上記処置サイクルにおける各投与日に連続して投与され;そして
(b)上記ドセタキセルは、上記処置サイクルにおいて1回、約75mg/mの量において投与される。
【0146】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における前立腺癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、有効量のロナファミブを、有効量のドセタキセルと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1〜約5日間にわたって、約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、上記処置サイクルにおける各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され;そして
(b)上記ドセタキセルは、上記処置サイクルにおいて1回、約75mg/mの量において投与される。
【0147】
本発明の別の実施形態は、処置を必要とする患者における前立腺癌を処置するための方法に関し、上記処置方法は、有効量のロナファミブを、有効量のドセタキセルと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1〜約5日間にわたって、約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、上記処置サイクルにおける各投与日に連続して投与され、ここで各用量は、前の用量から約12時間間隔を空けて投与され、そして各用量は、食物とともに投与され;そして
(b)上記ドセタキセルは、上記処置サイクルにおいて1回、約75mg/mの量において投与される。
【0148】
本発明の別の実施形態は、前立腺癌を処置するための方法のうちのいずれか1つに関し、ここで上記ドセタキセルは、上記ロナファミブと同じ日に投与される。
【0149】
本発明の別の実施形態は、前立腺癌を処置するための方法のうちのいずれか1つに関し、ここで上記ロナファミブは、上記サイクルの1日目に開始して投与される。
【0150】
本発明の別の実施形態は、前立腺癌を処置するための方法のうちのいずれか1つに関し、上記ドセタキセルは、上記処置サイクルの1日目に投与される。
【0151】
本発明の別の実施形態は、前立腺癌を処置するための方法のうちのいずれか1つに関し、ここで上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1日目に開始され、そして上記ドセタキセルは、上記処置サイクルの1日目に投与される。
【0152】
本発明の別の実施形態は、前立腺癌を処置するための方法のうちのいずれか1つに関し、上記ロナファミブは、上記処置サイクルの1日目に開始され、上記ドセタキセルは、上記処置サイクルも2日目に開始される。
【0153】
本発明の別の実施形態は、前立腺癌を処置するための方法のうちのいずれか1つに関し、処置サイクルは21日間である。
【0154】
本発明の別の実施形態は、前立腺癌を処置するための方法のうちのいずれか1つに関し、上記処置サイクルは反復される。
【0155】
本発明の別の実施形態は、前立腺癌を処置するための方法のうちのいずれか1つに関し、6回の処置サイクルが存在する。
【0156】
本発明の別の実施形態は、前立腺癌を処置するための方法のうちのいずれか1つに関し、ここで上記ロナファミブは、単治療として、最終処置サイクルの後に継続される。上記単治療において、ロナファミブは、約25〜約200mg PO BIDの量において投与される。通常、ロナファミブは、200mg PO BIDの用量において投与される。通常、各用量は、12時間間隔を空けて投与され、そして通常、各用量は、食物とともに投与される。ロナファミブでの上記単治療は、上記患者が安定な疾患、NED(疾患の証拠なし)または客観的応答(CR/PR)、および管理可能な毒性を経験する程度の長さにわたって継続され得る。従って、例えば、上記ロナファミブ単治療は、併用療法の中止後(すなわち、ドセタキセルでの治療の中止後)に、6ヶ月間にわたって継続され得る。
【0157】
ロナファミブ(ロナファミブのSarasar(登録商標)ブランドとしてSchering−Plough Corporationから入手可能)は、以下の式を有するFPTインヒビターであり:
【0158】
【化1】

上記化合物は、以下の式によっても表され得る:
【0159】
【化2】

すなわち、((11R) 4[2[4−(3,10−ジブロモ−8−クロロ−6,11−ジヒドロ−5H−ベンゾ[5,6]シクロヘプタ−[1,2−b]ピリジン−11イル)−1−ピペラジニル]−2−オキソエチル]−1−ピペリジンカルボキサミド))。この化合物は、米国特許第5,874,442号(1999年2月23日発行)およびWO99/32118(1999年7月1日公開)において記載され、これらの開示は、本明細書に参考として援用される。
【0160】
上記タキサンおよび上記白金配位錯体は、特定の癌(例えば、卵巣癌または前立腺癌)の処置について当該分野で周知の治療プロトコルに従って投与され得る。また、当該分野の臨床医の知見によれば、上記治療プロトコル(例えば、投与量および投与の時間)は、上記患者に対する上記投与される治療剤(例えば、ロナファミブ、上記タキサンおよび上記白金配位錯体)の認められる効果に鑑みて、および上記投与される治療剤に対する上記卵巣癌の認められる応答に鑑みて、変化させられ得る。
【0161】
初期投与は、当該分野で公知の確立されたプロトコルに従って行われ得、その後、認められる効果に基づいて、投与量、投与様式、および投与時間が当該分野の臨床医によって改変され得る。
【0162】
従って、経験および知見に従って、開業医は、個々の患者の必要性に応じて、上記処置プロトコルが進行するにつれて、上記治療剤の投与についての各プロトコルを改変し得る。全てのこのような改変は、本発明の範囲内である。
【0163】
例えば、主治医は、投与される用量において処置が有効であるか否かを判断するにあたって、患者の全般的な満足のいく状態、およびより明確な徴候(例えば、癌関連症状(例えば、疼痛)の軽減、腫瘍増殖の阻害、腫瘍の実際の縮小、または転移の阻害)を考慮する。腫瘍の大きさ、または腫瘍負荷は、標準的な方法(例えば、血清CA−125レベルの連続した測定または放射線研究(例えば、CATもしくはMRIスキャン))によって測定され得、連続的な測定は、腫瘍の増殖が遅れたかまたはさらに改善されたか否かを判断するために使用され得る。疾患関連症状(例えば、疼痛)の軽減、および全体的な状態における改善はまた、処置の有効性の判断の一助にするために使用され得る。
【0164】
処置に対する応答および進行は、当該分野で公知の基準(例えば、RECIST(Response Evaluation Criteria in Solid Tumors)委員会によって提唱される基準(Therasse P,Arbuck SG,Eisenhauer EAら,J Natl Cancer Inst 2000,92:205−216,New guidelines to evaluate the response to treatment in solid tumorsを参照のこと)に従って、Vergoteら,J Natl Cancer Inst 2000,92:1534−1535, Re: new guidelines to evaluate the response to treatment in solid tumors [ovarian cancer]. Gynecological Cancer Intergroup.)によって刊行されたような進行の補助的定義とともに評価され得る。
【0165】
進行−再発は、上記RECIST基準およびGCIG改変に従って定義され、そしてまた、以下を包含する:(a)新たな病変の発生(臨床的にまたは画像徴候)、(b)上記疾患に帰する健康状態の悪化、(c)進行が診断される前の任意の原因による死亡、(d)GCIG基準によって規定されるようなCA 125上昇、および(e)RECIST基準によって規定されるような、測定可能および/または測定不能な腫瘍の増加。
【0166】
測定可能な疾患は、従来の技術で≧20mmとして(またはスパイラルCTスキャン(spiral CT scan)で≧10mmとして)、少なくとも1つの寸法(最長の直径(LD)が記録される)において正確に測定され得る病変として定義され得る。測定不能な病変は、全ての他の病変(小さな病変(従来の技術でLD<20mmまたはスパイラルCTスキャンで<10mm)および全く測定不可能な病変を含む)として定義され得る。全く測定不可能と考えられる病変としては、以下が挙げられる:骨の病変、軟髄膜の疾患、腹水、胸膜滲出液/心嚢滲出液、炎症性胸部疾患、皮膚/肺リンパ肝炎(lymphangitis cutis/pulmonis)、確認できず、かつ画像化技術によって追跡される腹部の塊、および嚢胞性病変。測定可能な病変は、少なくとも1つの測定可能な病変の存在である。上記測定可能な疾患が孤立性の病変に限定される場合、その新生物的性質は、細胞学/組織学(当業者に周知の技術)によって確認されるべきである。
【0167】
最大5つの病変/器官の全ての測定可能な病変および全ての関与する器官の全ての代表において10個の病変は、標的病変として同定されるべきであり、ベースラインのときに記録および測定されるべきである。標的病変は、1つの一貫した評価方法(画像化技術または臨床的によるかのいずれか)による正確な反復測定に関して、それらのサイズ(最長の寸法を有する病変)およびそれらの適性に基づいて選択されるべきである。全ての標的病変についての最長寸法(LD)の合計が計算されかつベースライン合計LDとして報告されるべきである。ベースライン合計LDは、上記疾患の測定可能な寸法の客観的腫瘍応答をさらに特徴づけるために、基準として使用される。
【0168】
全ての他の病変(または疾患部位)は、非標的病変として同定されるべきであり、そしてまた、ベースラインのときに記録されるべきである。これら病変の測定は必要とはされないが、それらは「しない」として理解されるべきである。
【0169】
標的病変の評価において:(1)完全応答(CR)とは、全ての標的病変の消失を意味する;(2)部分的応答(PR)とは、ベースライン合計LDを基準として選択したときに、標的病変の最長直径(LD)の合計における少なくとも30%減少を意味する;(3)安定な疾患(SD)とは、PRとするために十分な縮小も意味せず、処置を開始して以来の最小合計LDを基準として選択したときにPD(進行性疾患)とするために十分な増加も意味しない;および(4)進行性疾患(PD)とは、処置を開始して以来記録された最小合計LDを基準として選択したときに、標的病変のLDの合計において少なくとも20%増加、または1つ以上の新たな病変の出現を意味する。
【0170】
非標的病変の評価において:(1)完全応答(CR)とは、すべての非標的病変の消失および腫瘍マーカーの標準化(normalization)を意味する;(2)不完全応答/安定な疾患(SD)とは、1つ以上の非標的病変の残留および/または正常限界を上回る腫瘍マーカーレベルの維持を意味する;ならびに(3)進行性疾患(PD)とは、1つ以上の新たな病変の出現および/または既存の非標的病変の明白な進行を意味する。
【0171】
最良の全般的応答は、疾患進行/再発までに上記処置の開始から記録された最良の応答(進行性疾患の基準として選択したとき、上記処置を開始して以来記録された最小の測定値)である。上記患者の最良の応答割り当ては、測定基準および確認基準の両方の達成に依存する。
【0172】
本発明の他の実施形態は、約25〜約200mg PO BIDのロナファミブ(例えば、上記処置サイクルにおいてまたは上記単治療において)を使用する上記の実施形態のうちのいずれか1つに関し、ここで代わりに、約25〜約350mg PO BID(例えば、約200mg〜約350mg PO BID、同様に、例えば、約200mg〜約250mg、同様に、例えば、350mg PO BID、同様に、例えば、250mg PO BID)が使用される。本発明の他の実施形態は、約200mg PO BIDのロナファミブを使用する上記実施形態のうちのいずれか1つに関し、ここで代わりに、約200〜約350mg PO BID、または約250mg PO BID、または約350mg PO BID(上記処置サイクルまたは単治療において)が使用される。他の実施形態は、上記処置サイクルにおいて、最大7日間(例えば、1〜約7日間)にわたって、200mg PO BIDより高い用量の投与を包含する。
【0173】
本発明は、上記の特定の実施形態とともに記載されてきたが、その多くの変更、改変およびバリエーションは、当業者に明らかである。すべてのこのような変更、改変およびバリエーションは、本発明の趣旨および範囲内に入ることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処置の必要な患者におけるタキサン感受性腫瘍を処置するための方法であって、該処置方法は、有効量のタキサンおよび必要に応じて有効量の白金配位錯体と組み合わせて、有効量のロナファミブの不連続投与量投与を含み、該タキサンは、パクリタキセルおよびドセタキセルからなる群より選択され、該白金配位錯体は、カルボプラチン、シスプラチンおよびオキサリプラチンからなる群より選択される、方法。
【請求項2】
処置の必要な患者における卵巣癌を処置するための方法であって、該処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)該ロナファミブは、処置サイクルの1〜約7日間にわたって、約25〜約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、該処置サイクルにおける各投与日の間に連続して投与され;
(b)該パクリタキセルは、該処置サイクルの間に1回、約135mg/m〜約185mg/mの量において投与され;そして
(c)該カルボプラチンは、該処置サイクルの間に1回、約4〜約6のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される、
方法。
【請求項3】
前記ロナファミブは、各投与日に、1日あたり2回、約100mgの量において投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記パクリタキセルは、前記処置サイクルの間に1回、約175mg/mの量において投与される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記カルボプラチンは、前記処置サイクルの間に1回、約5のAUC (mg/ml×分)を提供する量において投与される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記パクリタキセルおよび前記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回、投与される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ロナファミブの各用量は、12時間間隔を空けて投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記ロナファミブの各用量は、食物とともに投与される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ロナファミブの各用量は、12時間間隔を空けて投与される、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記ロナファミブの各用量は、食物とともに投与される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
処置サイクルは21日間である、請求項2に記載の方法。
【請求項12】
処置サイクルは21日間である、請求項6に記載の方法。
【請求項13】
処置サイクルは21日間である、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
処置サイクルは21日間である、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
6回までの処置サイクルが存在する、請求項2に記載の方法。
【請求項16】
6回までの処置サイクルが存在する、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
6回までの処置サイクルが存在する、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
6回までの処置サイクルが存在する、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
6回までの処置サイクルが存在する、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項2に記載の方法。
【請求項21】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項16に記載の方法。
【請求項23】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項19に記載の方法。
【請求項26】
処置の必要な患者における卵巣癌を処置するための方法であって、該処置方法は、ロナミファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)該ロナファミブは、処置サイクルの1〜約5日間にわたって、約25〜約200mg PO BID(すなわち、1日あたり経口で2回)の量において、該処置サイクルにおける各投与日の間に連続して投与され;
(b)該パクリタキセルは、該処置サイクルの間に1回、約135mg/m〜約185mg/mの量において、投与され;そして
(c)該カルボプラチンは、該処置サイクルの間に1回、約4〜約6のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される、
方法。
【請求項27】
前記ロナファミブは、各投与日に、1日あたり2回、約100mgの量において投与される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記パクリタキセルは、前記処置サイクルの間に1回、約175mg/mの量において投与される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記カルボプラチンは、前記処置サイクルの間に1回、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記パクリタキセルおよび前記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回投与される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記ロナファミブの各用量は、12時間間隔を空けて投与される、請求項26に記載の方法。
【請求項32】
前記ロナファミブの各用量は、食物とともに投与される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記ロナファミブの各用量は、12時間間隔を空けて投与される、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
前記ロナファミブの各用量は、食物とともに投与される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
処置サイクルは21日間である、請求項26に記載の方法。
【請求項36】
処置サイクルは21日間である、請求項30に記載の方法。
【請求項37】
処置サイクルは21日間である、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
処置サイクルは21日間である、請求項34に記載の方法。
【請求項39】
6回までの処置サイクルが存在する、請求項26に記載の方法。
【請求項40】
6回までの処置サイクルが存在する、請求項35に記載の方法。
【請求項41】
6回までの処置サイクルが存在する、請求項36に記載の方法。
【請求項42】
6回までの処置サイクルが存在する、請求項37に記載の方法。
【請求項43】
6回までの処置サイクルが存在する、請求項38に記載の方法。
【請求項44】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項26に記載の方法。
【請求項45】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項39に記載の方法。
【請求項46】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項40に記載の方法。
【請求項47】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項41に記載の方法。
【請求項48】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項42に記載の方法。
【請求項49】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項43に記載の方法。
【請求項50】
処置の必要な患者における卵巣癌を処置するための方法であって、該処置方法は、ロナファミブを、パクリタキセルおよびカルボプラチンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)該ロナファミブは、処置サイクルの1〜約7日間にわたって、約200mg PO BIDの量において、該処置サイクルにおける各投与日の間に連続して投与され;
(b)該パクリタキセルは、該処置サイクルの間に1回、約135mg/m〜約185mg/mの量において投与され;そして
(c)該カルボプラチンは、該処置サイクルの間に1回、約4〜約6のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される、
方法。
【請求項51】
前記パクリタキセルは、前記処置サイクルの間に1回、約175mg/mの量において投与される、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記カルボプラチンは、前記処置サイクルの間に1回、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記パクリタキセルおよび前記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回投与される、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記ロナファミブの各用量は、12時間間隔を空けて投与される、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
前記ロナファミブの各用量は、食物とともに投与される、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記ロナファミブの各用量は、12時間間隔を空けて投与される、請求項53に記載の方法。
【請求項57】
前記ロナファミブの各用量は、食物とともに投与される、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
処置サイクルは21日間である、請求項50に記載の方法。
【請求項59】
処置サイクルは21日間である、請求項53に記載の方法。
【請求項60】
処置サイクルは21日間である、請求項56に記載の方法。
【請求項61】
処置サイクルは21日間である、請求項57に記載の方法。
【請求項62】
6回までの処置サイクルが存在する、請求項50に記載の方法。
【請求項63】
6回までの処置サイクルが存在する、請求項58に記載の方法。
【請求項64】
6回までの処置サイクルが存在する、請求項59に記載の方法。
【請求項65】
6回までの処置サイクルが存在する、請求項60に記載の方法。
【請求項66】
6回までの処置サイクルが存在する、請求項61に記載の方法。
【請求項67】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項50に記載の方法。
【請求項68】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項62に記載の方法。
【請求項69】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項63に記載の方法。
【請求項70】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項64に記載の方法。
【請求項71】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項65に記載の方法。
【請求項72】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、約200mg PO BIDの量において、単治療として続けられる、請求項66に記載の方法。
【請求項73】
前記ロナファミブは、1〜5日間にわたって投与される、請求項50に記載の方法。
【請求項74】
前記パクリタキセルおよび前記カルボプラチンは、各処置サイクルの1日目に1回投与される、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記ロナファミブの各用量は、12時間間隔を空けて投与される、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
処置サイクルは21日間であり、該処置サイクルは反復される、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、200mg PO BIDにおいて、単治療として続けられる、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記パクリタキセルは、前記処置サイクルの間に1回、約175mg/mの量において投与され、前記カルボプラチンは、該処置サイクルの間に1回、約5のAUC(mg/ml×分)を提供する量において投与される、請求項76に記載の方法。
【請求項79】
ロナファミブは、最終処置サイクルの後、200mg PO BIDにおいて、単治療として続けられる、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
前記パクリタキセルおよび前記カルボプラチンは、処置サイクルの2日目に投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項81】
前記パクリタキセルおよび前記カルボプラチンは、処置サイクルの2日目に投与される、請求項26に記載の方法。
【請求項82】
前記パクリタキセルおよび前記カルボプラチンは、処置サイクルの2日目に投与される、請求項50に記載の方法。
【請求項83】
前記パクリタキセルおよび前記カルボプラチンは、処置サイクルの2日目に投与される、請求項73に記載の方法。
【請求項84】
処置の必要な患者における前立腺癌を処置するための方法であって、該処置方法は、有効量のロナファミブを、有効量のタキサンと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで該ロナファミブは、不連続投与スケジュールで投与される、方法。
【請求項85】
処置の必要な患者における前立腺癌を処置するための方法であって、該処置方法は、有効量のロナファミブを、有効量のドセタキセルと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで該ロナファミブは、不連続投与スケジュールで投与される、方法。
【請求項86】
処置の必要な患者における前立腺癌を処置するための方法であって、該処置方法は、有効量のロナファミブを、有効量のドセタキセルと組み合わせて投与する工程を包含し、ここで:
(a)該ロナファミブは、処置サイクルの1〜約7日間にわたって、約25〜約200mg PO BIDの量において、該処置サイクルにおける各投与日の間に連続して投与され;そして
(b)該ドセタキセルは、該処置サイクルにおいて1回、約50〜約100mg/mの量において投与される、
方法。
【請求項87】
前記ロナファミブは、約200mg PO BIDの量において投与される、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記ドセタキセルは、約75mg/mの量において投与される、請求項86に記載の方法。
【請求項89】
前記ドセタキセルは、約75mg/mの量において投与される、請求項87に記載の方法。
【請求項90】
前記ロナファミブの各用量は、12時間間隔を空けて投与される、請求項86に記載の方法。
【請求項91】
前記ロナファミブの各用量は、12時間間隔を空けて投与される、請求項89に記載の方法。
【請求項92】
前記ロナファミブは食物とともに投与される、請求項90に記載の方法。
【請求項93】
前記ロナファミブは食物とともに投与される、請求項91に記載の方法。
【請求項94】
処置サイクルは21日間である、請求項86に記載の方法。
【請求項95】
処置サイクルは21日間である、請求項89に記載の方法。
【請求項96】
処置サイクルは21日間である、請求項90に記載の方法。
【請求項97】
前記処置サイクルは反復される、請求項94に記載の方法。
【請求項98】
前記処置サイクルは反復される、請求項95に記載の方法。
【請求項99】
前記処置サイクルは反復される、請求項96に記載の方法。
【請求項100】
前記処置サイクルは6回まで反復される、請求項97に記載の方法。
【請求項101】
前記処置サイクルは6回まで反復される、請求項98に記載の方法。
【請求項102】
前記処置サイクルは6回まで反復される、請求項99に記載の方法。
【請求項103】
前記ドセタキセルは、前記ロナファミブが投与される日に投与される、請求項86に記載の方法。
【請求項104】
前記ドセタキセルは、処置サイクルの1日目に投与される、請求項86に記載の方法。
【請求項105】
前記ロナファミブは、処置サイクルの1日目に開始される、請求項86に記載の方法。
【請求項106】
前記ロナファミブは、処置サイクルの1日目に開始され、前記ドセタキセルは、処置サイクルの1日目に与えられる、請求項86に記載の方法。
【請求項107】
ドセタキセルは、処置サイクルの2日目に与えられる、請求項86に記載の方法。
【請求項108】
前記ロナファミブは、処置サイクルの1日目に開始される、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
処置の必要な患者におけるタキサン感受性腫瘍を処置するための不連続投与方法であって、該処置方法は、有効量のロナファミブを、該タキサン感受性腫瘍のための治療の標準と組み合わせて投与する工程を包含し、該治療の標準は、該タキサンのケア用量の標準の投与を包含する、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−507662(P2010−507662A)
【公表日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−534621(P2009−534621)
【出願日】平成19年10月23日(2007.10.23)
【国際出願番号】PCT/US2007/022462
【国際公開番号】WO2008/051531
【国際公開日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【Fターム(参考)】