説明

癌の治療のための置換キノリン

式G-L-Gで、-Gがクリプトレピンに構造的に近似した基であり、-L-が、(CH)NR'''(CH)及び-(CH)NR'''(CH)NR''''(CH)t-から選択される共有結合ビラジカル又は単共有結合であり;ここで、-R'''及び-R''''は同一又は異なっており、H及び(C-C)-アルキルからなる群から選択される基であり;r、s及びtが1〜3の整数であり;-Gが、H又は-Gと構造的に近似した基である化合物は、インターカレータである。それらはDNA塩基対間にインターカレートする化合物であり、癌の治療剤、ヒト白血病細胞ジャーカットE6-1及びヒト癌腫細胞GLC-4を用いた細胞傷害性のインビトロテストによるアッセイに有用である。好ましい化合物は、-Gがカルボニルアミノを介して-L-に結合しており、-L-が-(CH)NCH(CH)又は-(CH)NCH(CH)NCH(CH)-であり、s=2又は3であるものである。-Gは(IIa)y(IIb)から選択される基であり;-GはH、式(IIa)の基、式(IIb)の基、1,8-ナフタルイミドのN基、2-フェニルキノリンのC4基、及びアクリジンのC9基から選択される基である。


【発明の詳細な説明】
【発明の開示】
【0001】
この発明は、DNA塩基対間にインターカレートする新規化合物に関する。
このような化合物は、癌の治療に使用することができる。
【0002】
(背景技術)
インターカレータは、DNA塩基対間に結合する化合物群である。このインターカレーションは、転写、複製及び/又はトポイソメラーゼ活性の阻害を生じさせ得る。インターカレーションによってDNAに結合する多くの化合物が、抗増殖特性及びインビボ抗腫瘍効果を有していることが見出されている。インターカレータは抗癌剤としても使用されている。クリプトレピン(Cryptolepine)は天然に生じるアルカロイドであり、マラリアに対する伝統的な医薬に使用されている。以下に示すその式は、本発明のいくつかの化合物と構造的に近い。クリプトレピンは、非交互CC部位を含むDNAのCGリッチ配列に結合可能であり、有望な抗癌剤として報告されている(例えば、J. N. Lisgarten, 「The antimalarial and cytotoxic drug cryptolepine intercalates into DNA at cytosine-cytosine sites」, Nature Structural Biology 2002, vol.9, pp.57-60)。よって、抗癌活性を有する新規のインターカレータを提供することが、非常に切望されている。

【0003】
(発明の概要)
本発明の一側面では、次の式(I):
-L-G (I)
{上式中、
−Gは次の式(IIa)y(IIb)

[上式中、
-R'は電子対又は(C-C)-アルキル基であり;但し
(i)-R'が電子対である場合、aはN=C二重結合であり、縮合環:

は次の式:

のビラジカルであり、よって基(IIa)及び(IIb)はそれぞれ次の式(IIa')及び(IIb'):

のものであり、
(ii)-R'が(C-C)-アルキル基である場合、aはN-C単結合であり、縮合環は次の式:

のトリラジカルであり、よって基(IIa)及び(IIb)はそれぞれ次の式(IIa''及び(IIb''):

のものであり、
ここで-Rないし-R12は同一又は異なっており、H、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-アルキルアミノ、フェニル、F、Cl、Br、アミノ、ヒドロキシ及びニトロからなる群から選択される基を表し、
-Bは、-CONH-、-NR13-、-O-、-(CH)NH-、-(CH)O-、-CONH(CH)Z-、-CONH(CH)CH(CHOH)CHZ-及び-CO[NHCHR''CO]O-からなる群から選択されるビラジカルであり;ここで-R13は、H、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ及び(C-C)-アルキルアミノからなる群から選択され;-R''は同一又は異なっており、天然アミノ酸に相当する側鎖基であり;nは1〜3の整数であり;mは1〜3の整数であり;uは1〜3の整数であり、-Z-は、5'末端又は3'末端でメチレン基に結合し、4及び23塩基対の長さのリン酸オリゴヌクレオチドのビラジカルである]
から選択される基であり;
-L-は、単共有結合又は
-(CH)NR'''(CH)-
-(CH)NR'''(CH)NR''''(CH)t-
から選択される共有結合ビラジカルであり;
ここで、-R'''及び-R''''は同一又は異なっており、H及び(C-C)-アルキルからなる群から選択される基であり;rは1〜3の整数であり;sは1〜3の整数であり;tは1〜3の整数であり;
-Gは、H、式(IIa)の基、式(IIb)の基、1,8-ナフタルイミドのN基、2-フェニルキノリンのC4基、及びアクリジンのC9基から選択される基である}
の化合物、又はその製薬的に許容可能な塩が提供される。但し、(I)は過去に記載されている(ケミカルアブストラクト登録番号(Chemical Abstracts Registry number, CAS RN)が付与されている)以下に列挙の化合物の一つではないが、本発明の産業上の利用性がないわけではない。また式(I)の基において次の対応基のものが含まれる:
10H-キンドリン(quindoline)-11-カルボキサミド(CAS RN 367911-30-6;-G=IIa';-B-=-CONH-;-R'=電子対;-RないしR=H;-L=単共有結合;-G=-H);
2-ブロモ-10H-キンドリン-11-カルボキサミド(CAS RN 241470-56-4;-G=IIa';-B-=-CONH-;-R'=電子対;-R=-Br;-R、-Rないし-R、-Rないし-R=H、-L-=単共有結合;-G=-H);
N-10H-キンドリン-11-イル-1,3-プロパンジアミン(CAS RN 188630-48-0;-G=IIa';-B-=-NH-;-R'=電子対;-Rないし-R、-Rないし-R=H、-L-=-(CH)NH-;-G=-H);
10H-キンドリン-11-アミンモノヒドロクロリド(CAS RN 164406-49-9;G=IIa';-B-=-NH;-R'=電子対;-Rないし-R、-Rないし-R=-H;-L=単共有結合;-G=-H);
10H-キンドリン-11-メタノール(CAS RN 241470-44-0;G=IIa';-B-=-CHO-;-R'=電子対;-Rないし-R、-Rないし-R=H;-L=単共有結合;-G=-H);又は
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-10H-キンドリン-4-カルボキサミド(CAS RN 191172-25-5;G=IIb';-B-=-CONH-;-R'=電子対;-Rないし-R、-Rないし-R=-H、-L-=-(CH)N(CH)CH-;-G=-H)。
【0004】
好ましい実施態様では、式(I)の化合物は、(IIa)が基(IIa')であるものである。

【0005】
好ましい化合物は、(IIa)が(IIa')であり、-B-が-CONH-又は-NR13-である、式(I)のものである。また好ましくは、(IIa)が(IIa')であり、-B-が-CO[NHCHR''CO]O-である式(I)のもの、さらに好ましくはm=2であり、左側の-R''がグリシン側鎖であり、右側の-R''がアルギニン側鎖である化合物である。またさらに好ましい化合物は、(IIa)が(IIa')であり、-B-が-CONH(CH)Z-又は-CONH(CH)CH(CHOH)CHZ-である、式(I)のものである。さらに好ましくは、-Z-が3'末端又は5'末端に結合する-TTCCGGAA-、又は3'末端に結合する-CTTCTTCTTCT-である化合物である。特に好ましくは、-L-が単共有結合であるものである。またさらに好ましくは、-L-が
-(CH)NR'''(CH)-
-(CH)NR'''(CH)NR''''(CH)t-
のものから選択される共有結合ビラジカルであるものである。
最も好ましくは、-Lがビラジカル-(CH)NR'''(CH)-であり、-R'''がメチルであり、rとsの双方が3である化合物、-L-がビラジカル-(CH)NR'''(CH)NR''''(CH)t-であり、-R'''及び-R''''がメチルであり;rとtの双方が2であり、sが2〜3の整数である化合物である。
【0006】
他の好ましい実施態様では、式(I)の化合物は、(IIa)が次の基であるものである。
【化9】

【0007】
好ましい化合物は、(IIa)が(IIa'')であり、-B-が-CONH-又は-NR13-であるものである。また好ましくは、-B-が-CO[NHCHR''CO]O-であり、さらに好ましくはm=2であり、左側の-R''がグリシン側鎖であり、右側の-R''がアルギニン側鎖である化合物である。またさらに好ましい化合物は、(IIa)が(IIa'')であり、-B-が-CONH(CH)Z-又は-CONH(CH)CH(CHOH)CHZ-である、式(I)のものである。さらに好ましくは、-Z-が3'又は5'末端に結合する-TTCCGGAA-、又は3'末端に結合する-CTTCTTCTTCT-である化合物である。一層好ましくは、-R'がメチルであるものである。特に好ましくは、-L-が単共有結合であるものである。またさらに好ましくは、-L-が、
-(CH)NR'''(CH)-、
-(CH)NR'''(CH)NR''''(CH)t-
のものから選択される共有結合ビラジカルであるものである。
最も好ましくは、-Lがビラジカル-(CH)NR'''(CH)-であり、-R'''がメチルであり、rとsの双方が3である化合物、及び-L-がビラジカル-(CH)NR'''(CH)NR''''(CH)t-であり、-R'''及び-R''''がメチルであり;rとtの双方が2であり、sが2〜3の整数である化合物である。
【0008】
式(I)の最も好ましい化合物は、以下に列挙するもので、その調製は添付する実施例に初めて記載される:N-[3-[[3-[(9-アクリジンカルボニル)アミノ]プロピル]メチルアミノ]プロピル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ia);N,N'-(4-メチル-4-アザヘプタメチレン)-ジ-(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド)(Ib);N-[3-[3-[[2-(1,3-ジオキソ-(2,3-ジヒドロ)-1H-ベンゾ[デ]イソキノリニル)プロピル]メチルアミノ]プロピル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ic);N-[3-[[3-[2-フェニル-4-キノリンカルボニル)アミノ]プロピル]メチルアミノ]プロピル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Id);N,N'-(3,7-ジメチル-3,7-ジアザノナメチレン)-ジ-(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド)(Ie);N-[(9-アクリジンカルボニル)-3,7,10-トリアザ-3,7-ジメチルデシル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(If);N,N'-(3,6-ジメチル-3,6-ジアザオクタメチレン)-ジ-(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド)(Ig);N-[(9-アクリジンカルボニル)-3,6-ジメチル-3,6-ジアザオクタメチレン]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ih);N-[[1,3-ジオキソ-(2,3-ジヒドロ)-1H-ベンゾ[デ]イソキノリル]-3,6-ジメチル-3,6-ジアザオクタメチレン]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ii);N-[[1,3-ジオキソ-(2,3-ジヒドロ)-1H-ベンゾ[デ]イソキノリル]-3,7,10-トリアザ-3,7-ジメチルデシル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ij);N,N'-(4-メチル-4-アザヘプタメチレン)-ジ-(メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド)(Im);10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボニル-グリシン-アルギニン(Io);N,N-ジメチル-N'-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-イル)-エタン-1,2-ジアミン(Ip);N,N'-(4-メチル-4-アザヘプタメチレン)-ジ-(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-アミン(Iq);N-1-[(5-ヒドロキシメチル-6-(5'-TTCCGGAA-3'-ホスファート)-ヘキシル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ir);N-1-[(5-ヒドロキシメチル-6-(5'-CTTCCTCCTCT-3'-ホスファート)-ヘキシル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Is);及びN-1-[6-(5'-ホスファート-TTCCGGAA)-ヘキシル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(It);10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(2-ジメチルアミノ-エチル)アミド(Iu);10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(2-ジメチルアミノ-プロピル)アミド(Iv);N,N-ジメチル-N'-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-イル)-プロパン-1,2-ジアミン(Iw);N-[3-[[3-(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-4-カルボキサミド]プロピル]メチルアミノ]プロピル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ix);N,N'-(3,7-ジメチル-3,7-ジアザノナメチレン)-ジ-(メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド)(Iy);N,N'-(3,6-ジメチル-3,6-ジアザオクタメチレン)-ジ-(メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド)(Iz);(3,7-ジアザノナメチレン)-ジ-(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド(Iaa);N,N'-(3,7-ジメチル-3,7-ジアザノナメチレン)-ジ-(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-アミン(Iab);N,N'-(3,6-ジメチル-3,6-ジアザオクタメチレン)-ジ-(10H-インドロ[3,2-b]キノリン)-11,11'-アミン(Iac)。
【0009】
本発明の他の側面は、癌治療薬の調製のための、上述した式(I)の化合物の使用にある。本発明のさらなる態様は、適切な製薬用賦形剤又は担体と共に、上述した式(I)の化合物の治療的有効量を活性成分として含有する製薬用組成物に関する。
【0010】
-Gのビラジカル-B-が-CONH-であり、-Gが1,8-ナフタルイミドのN基ではない式(I)の化合物は、スキームIに要約したプロセスに従って調製することができ、ここでGPはアミノ保護基を表す。プロセスは式(III)の化合物と式(Vb)の化合物とのカップリング反応を含む。式(Vb)の化合物は、式(III)の化合物と式(IV)の一保護ビス-アミンとを反応させ、続いてアミノ保護基を除去することにより調製される。式(IV)の一保護ビス-アミン類は、商業的に入手可能な化合物であり、又は当該技術で公知の方法に調製することができる(例えば、Spicerら, Bioorg. Med. Chem. 2002, vol.10, p.19;Deadyら, Bioorg. Med. Chem. 2000, vol.8, p.977)。アミノ保護基の例はt-ブトキシカルボニル(BOC)である。
スキームI;

【0011】
-Gのビラジカル-B-が-CONH-であり、-Gが1,8-ナフタルイミドである場合、式(I)の化合物はスキームIIに要約したプロセスに従って調節することができる。このプロセスは式(III)の化合物と式(VII)の化合物とのカップリング反応を含む。式(VII)の化合物は、1,8-ナフタル酸無水物(VI)と式(IV)の一保護ビス-アミンとを反応させ、続いてアミノ保護基を除去することにより調製される。
スキームII;

【0012】
-B-が-NR13-、-O-、-(CH)NH-、-(CH)O-等、他の基から選択されるビラジカルである式(I)の化合物は、このようなタイプの化合物の生産において、当該技術でよく知られている標準的な有機化学プロセスを使用することにより、同様に得ることができる。例えば、-B-=-NH-の場合、スキームIIIのプロセスは、実施例15の化合物でなされたようにされると理解できる。
スキームIII;

【0013】
ビラジカル-B-が-CO[NHCHR''CO]O-であり、-R''が同一又は異なっており、天然アミノ酸に相当する側鎖基であり、mが1〜3から選択される整数である式(I)の化合物は、固相法により得ることができる。合成は、p-メチルベンズヒドリルアミンレジン(resine)において、N-保護されたアミノ酸又はペプチドを構築することで実施される。保護基を除去した後、式(IIa)から選択される11-アミノカルボキシル基又は式(IIb)から選択される4-アミノカルボキシル基は、ベンゾトリアゾール-1-イルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロ-ホスファート(PyBOP)及びジイソプロピルアミンによりカップリングされ、続いて酸分解される。
【0014】
-B-が-CONH(CH)Z-又は-CONH(CH)CH(CHOH)CHZ-から選択されるビラジカルであり、uが1〜6の整数であり、-Z-が5'末端又は3'末端でメチレン基に結合し、4及び23塩基対の長さのリン酸オリゴヌクレオチドのビラジカルである式(I)の化合物は、固相又は液相におけるペプチド結合の従来的方法により調製することができる。
式(I)の化合物は、常法によって、製薬的に許容可能な酸付加塩に転換されてもよく、また該塩は遊離化合物に転換されてよい。例えば酸付加塩は、常法によって、適量の所望する酸と遊離の塩基とを接触させることにより調製されてもよい。
式(I)の化合物はインターカレータ(すなわちDNA塩基対間にインターカレートする化合物)であり、実施例30の生物学的結果に例証されているように癌治療に対して活性がある。
本明細書及び特許請求の範囲において、「含む(含有する)」なる用語及びこの用語の変形例は、他の技術的特徴、添加物、成分又は工程を除外することを意図しているものではない。この出願の要約は出典明示によりここに援用される。本発明のさらなる目的、利点及び特徴は、明細書を読むと当業者には明らかになるであろうし、又は本発明の実施により知得されるであろう。以下の実施例は例証のために提供するものであって、本発明を限定することを意図したものではない。
【実施例】
【0015】
実施例1:N-[3-[[3-[(9-アクリジンカルボニル)アミノ]プロピル]メチルアミノ]プロピル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ia)の調製
過去に調製された10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(例えば、Biererら, J. Med. Chem. 1998, vol.41, p.894)(0.2g、0.76mol)を、5mlの還流SOClに溶解させた。6時間後、透明な溶液が得られ、全ての揮発性物質を真空にて除去した。粗酸塩化物を5mlのCHClに懸濁させた。過去に調製された[3-[(3-アミノプロピル)メチルアミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチルエステル(Spicerら, Bioorg. Med. Chem. 2002, vol.10, p.19)(0.26g、1.1mmol)とトリエチルアミン(0.4ml)が5mlのCHClに入った溶液を室温で添加し、混合物を14時間攪拌した。有機相を洗浄し(NaHCO、鹹水)、乾燥させた(MgSO)。溶媒を除去し、アルミナにおいてクロマトグラフィー(CHCl/MeOH、90:10)で精製したところ、[2-[[2-[(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボニル)アミノ]エチル]メチルアミノ)エチル]カルバミン酸tert-ブチルエステル(0.26g、70%)が、粘性のある油として得られた。H-NMR[MeOD, ,ppm]:8.48(d, J=7.8Hz, 1H)、7.25(m, 2H)、7.64(m, 4H)、7.35(dd, J=8.0Hz, 1H)、3.67(t, J=6.9Hz, 2H, CHNO)、3.07(t, J=6.9Hz, 2H, CHNHBOC)、2.56(m, 2H, CHN(CH))、2.43(m, 2H, CHN(CH))、2.26(s, 3H, N(CH))、1.66(m, 4H, 2CHCN(CH))、1.48(s, 9H, C(CH))。
【0016】
CHCl(15ml)に[2-[[2-[(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボニル)アミノ]エチル]メチルアミノ)エチル]カルバミン酸tert-ブチルエステル(0.13g、0.27mmol)が入った溶液に、トリフルオロ酢酸(3ml)を添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌し、その時点で反応がTLCにより完了した。全ての溶媒を減圧下で除去したところ、油として次の反応に直接使用される10H-インドロ[3,2-b]キノリン-3-[3-[(3-アミノプロピル)メチルアミノ]プロピル]-11-カルボキサミド(0.09g、92%)が得られた。H-NMR[MeOD, ,ppm]:8.51(d, J=7.8Hz, 1H)、8.32(m, 2H)、8.02(m, 1H)、7.84(m, 2H)、7.67(d, J=8.0Hz, 1H)、7.44(m, 1H)、3.76(t, J=6.9Hz, 2H, CHNO)、3.31(m, 2H, CHNH)、2.96(s, 3H, N(CH))、2.27(m, 2H, CHN(CH))、2.15(m, 2H, CHN(CH))、1.26(m, 4H, 2CHCN(CH))。
【0017】
9-アクリジンカルボン酸(0.036g、0.16mmol)を、3mlの還流SOClに溶解させた。6時間後、透明な溶液が得られ、全ての揮発性物質を真空除去した。粗酸塩化物を4mlのCHClに懸濁させた。10H-インドロ[3,2-b]キノリン-[3-[(3-アミノプロピル)メチル-アミノ]プロピル]-11-カルボキサミド(0.076g、0.19mmol)とトリエチルアミン(0.2ml)が4mlのCHClに入った溶液を室温で添加し、反応混合物を14時間攪拌した。有機相を洗浄し(NaHCO、鹹水)、乾燥させた(MgSO)。溶媒を除去し、アルミナにおいてクロマトグラフィー(CHCl/MeOH、95:5)で精製したところ、融点108〜110℃の固体として所望の化合物(55mg、50%)が生じた。H-NMR[CDCl, ,ppm]:8.38(m, 1H)、8.05(m, 7H)、7.58(m, 7H)、7.26(m, 1H)、3.59(m, 4H, 2CHNO)、2.55(m, 4H, 2CHNO)、2.26(s, 3H, N(CH))、1.91(m, 4H, 2CHCN(CH));MS(El, m/z)595(M+1)。
【0018】
実施例2:N,N'-(4-メチル-4-アザヘプタメチレン)-ジ-(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド(Ib)の調製
10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(0.02g、0.08mol)を、2mlの還流SOClに溶解させた。6時間後、透明な溶液が得られ、全ての揮発性物質を真空にて除去した。粗酸塩化物を2mlのCHClに懸濁させた。実施例1で調製された10H-インドロ[3,2-b]キノリン-[3-[(3-アミノプロピル)メチルアミノ]プロピル]-11-カルボキサミド(0.037g、0.09mmol)とトリエチルアミン(0.2ml)が2mlのCHClに入った溶液を室温で添加し、混合物を14時間攪拌した。有機相を洗浄し(NaHCO、鹹水)、乾燥させた(MgSO)。溶媒を除去し、アルミナにおいてクロマトグラフィー(CHCl/MeOH、95:5)で精製したところ、融点124〜126℃の固体として所望の化合物(30mg、50%)が生じた。H-NMR[CDCl, ,ppm]:8.47(m, 2H)、8.17(m, 4H)、7.59(m, 8H)、7.25(m, 2H)、3.65(m, 4H, 2CHNO)、2.63(m, 4H, 2CHNO)、2.33(s, 3H, N(CH))、1.99(m, 4H, 2CHCN(CH));MS(El, m/z)634(M+1)。
【0019】
実施例3:N-[3-[3-[2-[1,3-ジオキソ-(2,3-ジヒドロ)-1H-ベンゾ[デ]イソキノリニル]プロピル]メチルアミノ]プロピル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ic)の調製
1,8-ナフタル酸無水物(0.18g、0.9mmol)を、無水エタノール(20ml)に過去に調製された[3-[(3-アミノプロピル)メチルアミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチルエステル(Spicerら, Bioorg. Med. Chem. 2002, vol.10, p.19)(0.2g、0.8mmol)が入った溶液に添加した。反応混合物を一晩、還流下で加熱した。溶媒を除去し、アルミナにおいてクロマトグラフィー(CHCl/MeOH、50:1)で精製したところ、泡として[3-[[3-(1,3-ジオキソ-3a,9b-ジヒドロ-1H,3H-ベンゾ[デ]イソキノリン-2-イル)プロピル]メチルアミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチルエステル(0.37g、90%)が生じた。H-NMR[CDCl, ,ppm]:8.62(m, 2H)、8.22(m, 2H)、7.72(m, 2H)、4.23(m, 2H, 2CHNO)、3.20(m, 2H, CHNH)、2.55(m, 4H, 2(CH))、2.26(s, 3H, N(CH))、1.93(m, 2H, (CH))、1.68(m、2H, (CH))、1.48(s, 9H, C(CH))。
【0020】
CHCl(24ml)に[3-[[3-(1,3-ジオキソ-3a,9b-ジヒドロ-1H,3H-ベンゾ[デ]イソキノリン-2-イル)プロピル]メチルアミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチルエステル(0.34g、0.81mmol)が入った溶液に、トリフルオロ酢酸(6ml)を添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌し、その時点で反応がTLCにより完了した。全ての溶媒を減圧下で除去したところ、油として次の反応に直接使用される、2-[3-[(3-アミノプロピル)メチルアミノ]プロピル]-3a,9b-ジヒドロ-ベンゾ[デ]イソキノリン-1,3-ジオン(0.24g、92%)が得られた。H-NMR[MeOD, ,ppm]:8.64(m, 2H)、8.54(m, 2H)、7.92(m, 2H)、4.45(m, 2H, 2CHNO)、3.55(m, 4H, 2CH)、3.33(m, 2H, CH)、3.22(s, 3H, N(CH))、2.44(m, 4H, 2(CH))。
【0021】
10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(0.24g、0.9mmol)を、7mlの還流SOClに溶解させた。6時間後、透明な溶液が得られ、全ての揮発性物質を真空にて除去した。粗酸塩化物を10mlのCHClに懸濁させた。2-[3-[(3-アミノプロピル)メチル-アミノ]プロピル]-3a,3b-ジヒドロベンゾ[デ]イソキノリン-1,3-ジオン(0.24g、0.73mmol)とNEt(1ml)が10mlのCHClに入った溶液を室温で添加し、反応混合物を14時間攪拌した。有機相を洗浄し(NaHCO、鹹水)、乾燥させた(MgSO)。溶媒を除去し、アルミナにおいてクロマトグラフィー(CHCl/MeOH、95:5)で精製したところ、融点200〜204℃の固体として所望の化合物(0.13g、30%)が生じた。H-NMR[CDCl, ,ppm]:8.38-8.02(m, 7H)、7.61-7.37(m, 7H)、3.86(m, 4H, 2CHNO)、2.60及び2.40(m, 4H, 2CHNO)、2.22(s, 3H, N(CH))、1.91及び1.61(m, 4H, 2CHCN(CH))。
【0022】
実施例4:N-[3-[[3-[2-フェニル-4-キノリンカルボニル)アミノ]プロピル]メチルアミノ]プロピル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Id)の調製
10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸と2-フェニル-キノリン-[3-[(3-アミノプロピル)メチルアミノ]プロピル]-4-カルボキサミド(2-フェニル-4-キノリンカルボン酸から実施例1と同様にして調製)とを活性化させカップリングさせたところ、融点が144〜148℃の固体として、所望の化合物が36%得られた。H-NMR[MeOD, ,ppm]:8.18(m, 2H)、8.08(m, 4H)、7.61-7.44(m, 10H)、7.28(m, 1H)、3.68(m, 2H, 2CHNO)、3.54(m, 2H, 2CHNO)、3.34(s, 3H, N(CH))、2.64(m, 4H, 2CHCN(CH));1.98(m, 4H, 2CH);MS(El, m/z)619(M−1)。
【0023】
実施例5:N,N'-(3,7-ジメチル-3,7-ジアザノナメチレン)-ジ-(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド)(Ie)の調製
10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(0.25g、0.95mmol)を、5mlの還流SOClに溶解させた。6時間後、透明な溶液が得られ、全ての揮発性物質を真空にて除去した。粗酸塩化物を5mlのCHClに懸濁させた。[2-[[3-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]プロピル]メチルアミノ]エチル]カルバミン酸tert-ブチルエステル(Deadyら, Bioorg. Med. Chem. 2000, vol.8, p.977)(0.38g、1.3mmol)とトリエチルアミン(0.4ml)が5mlのCHClに入った溶液を室温で添加した。反応混合物を14時間攪拌した。有機相を洗浄し(NaHCO、鹹水)、乾燥させた(MgSO)。溶媒を除去し、アルミナにおいてクロマトグラフィー(CHCl/MeOH、90:10)で精製したところ、粘性のある油として、[2-[[3-[[2-[(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボニル)アミノ]エチル]メチルアミノ]プロピル]メチル-アミノ]エチル]カルバミン酸tert-ブチルエステル(0.31g、62%)が生じた。H-NMR[CDCl, ,ppm]:8.45(d, J=7.8Hz, 1H)、8.25(m, 2H)、7.62(m, 4H)、7.35(dd, J=8.0, 8.0Hz, 1H)、3.85(m, 2H, CHNO)、3.21(m, 2H, CH)、3.07(m, 2H, CHNHBOC)、2.79(m, 4H, 2CHN(CH))、2.37-2.19(m, 4H, 2(CH))、2.15(s, 6H, 2N(CH))、1.48(s, 9H, C(CH))。
【0024】
CHCl(20ml)に[2-[[3-[[2-[(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボニル)アミノ]エチル]メチルアミノ]プロピル]メチルアミノ]エチル]カルバミン酸tert-ブチルエステル(0.3g、0.57mmol)が入った溶液に、トリフルオロ酢酸(6ml)を添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌し、その時点で反応がTLCにより完了した。全ての溶媒を減圧下で除去したところ、油として直接使用される10H-インドロ[3,2-b]キノリン-[2-[[3-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]プロピル]メチルアミノ]エチル]-11-カルボキサミド(0.23g、92%)が得られた。H-NMR[MeOD, ,ppm]:8.59(d, J=7.8Hz, 1H)、8.44(m, 2H)、8.09(m, 1H)、7.94(m, 2H)、7.87(d, J=8.0Hz, 1H)、7.51(m, 1H)、3.68(m, 2H, CHNO)、3.46(m, 8H, 4CH)、3.11(m, 4H, 2CHN(CH))、2.97(s, 6H, 2N(CH))。
【0025】
10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(0.11g、0.41mmol)を、10mlの還流SOClに溶解させた。6時間後、透明な溶液が得られ、全ての揮発性物質を真空にて除去した。粗酸塩化物を15mlのCHClに懸濁させた。10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸[2-[[3-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]プロピル]メチルアミノ]-エチル]-アミド(0.23g、0.5mmol)とトリエチルアミン(0.5ml)が15mlのCHClに入った溶液を室温で添加した。反応混合物を14時間攪拌した。有機相を洗浄し(NaHCO、鹹水)、乾燥させた(MgSO)。溶媒を除去し、アルミナにおいてクロマトグラフィー(CHCl/MeOH、95:5)で精製したところ、泡として所望の化合物(0.14g、52%)が生じた。H-NMR[CDCl, ,ppm]:8.48(m, 2H)、8.30(m, 4H)、7.73-7.54(m, 8H)、7.25(m, 2H)、3.77(m, 4H, 2CHNO)、2.58(m, 4H, 2CHN(CH))、2.38(m, 6H, 4CH)、2.15(s, 6H, 2N(CH))。
【0026】
実施例6:N-[(9-アクリジンカルボニル)-3,7,10-トリアザ-3,7-ジメチルデシル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(If)の調製
9-アクリジンカルボン酸(0.15g、0.67mmol)を、15mlの還流SOClに溶解させた。6時間後、透明な溶液が得られ、全ての揮発性物質を真空にて除去した。粗酸塩化物を15mlのCHClに懸濁させた。10H-インドロ[3,2-b]キノリン-[2-[[3-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]プロピル]メチルアミノ]エチル]-11-カルボキサミド(0.4g、0.92mmol)とトリエチルアミン(1ml)が15mlのCHClに入った溶液を室温で添加した。反応混合物を14時間攪拌した。有機相を洗浄し(NaHCO、鹹水)、乾燥させた(MgSO)。溶媒を除去し、アルミナにおいてクロマトグラフィー(CHCl/MeOH、95:5)で精製したところ、泡として所望の化合物(0.38g、88%)が生じた。H-NMR[CDCl, ,ppm]:8.12(m, 1H)、8.02(m, 7H)、7.58(m, 7H)、7.33(m, 1H)、3.77(m, 4H, 2CHNO)、2.58(m, 4H, 2CHN(CH))、2.48(m, 6H, 4CH)、2.28(s, 6H, 2N(CH))。
【0027】
実施例7:N,N'-(3,6-ジメチル-3,6-ジアザオクタメチレン)-ジ-(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド(Ig)の調製
10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸と10H-インドロ[3,2-b]キノリン-[2-[[2-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]-エチル]メチルアミノ]エチル]-11-カルボキサミド([2-[[2-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]エチル]メチルアミノ]エチル]カルバミン酸tert-ブチルエステルから実施例5と同様にして調製)とを活性化させカップリングさせたところ、泡として、所望の化合物が38%得られた。H-NMR[CDCl, ,ppm]:8.46(m, 2H)、8.30(m, 4H)、7.73-7.54(m, 8H)、7.18(m, 2H)、3.62(m, 4H, 2CHNO)、2.58(m, 4H, 2CHN(CH))、2.38(m, 4H, 4CH)、2.35(s, 6H, 2N(CH))。
【0028】
実施例8:N-[(9-アクリジンカルボニル)-3,6-ジメチル-3,6-ジアザオクタメチレン)-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ih)の調製
9-アクリジンカルボン酸と10H-インドロ[3,2-b]キノリン-[2-[[2-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]エチル]メチルアミノ]エチル]-11-カルボキサミド([2-[[2-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]エチル]メチルアミノ]エチル]カルバミン酸tert-ブチルエステルから実施例5と同様にして調製)とを活性化させカップリングさせたところ、泡として、所望の化合物が48%得られた。H-NMR[CDCl, ,ppm]:8.12(m, 1H)、8.02(m, 7H)、7.58(m, 7H)、7.33(m, 1H)、4.02(m, 4H, 2CHNO)、3.98(m, 4H, 2CHN(CH))、3.01(m, 4H, 4CH)、2.70(s, 6H, 2N(CH))。
【0029】
実施例9:N-[[1,3-ジオキソ-(2,3-ジヒドロ)-1H-ベンゾ[デ]イソキノリル]-3,6-ジメチル-3,6-ジアザオクタメチレン]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ii)の調製
10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸と2-[2-[[2-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]エチル]メチルアミノ]エチル]-ベンゾ[デ]イソキノリン-1,3-ジオン(2-[[2-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]エチル]メチルアミノ]エチル]カルバミン酸tert-ブチルエステルから実施例3と同様にして調製)とを活性化させカップリングさせたところ、泡として、所望の化合物が37%得られた。H-NMR[CDCl, ,ppm]:8.55-8.11(m, 7H)、7.72-7.17(m, 7H)、4.03(m, 4H, 2CHNO)、3.80(m, 4H, 2CHN(CH))、2.93-2.64(m, 4H, 4CH)、2.55(s, 6H, 2N(CH))。
【0030】
実施例10:N-[[1,3-ジオキソ-(2,3-ジヒドロ)-1H-ベンゾ[デ]イソキノリル]-3,7,10-トリアザ-3,7-ジメチルデシル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ij)の調製
10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸と2-[2-[[3-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]プロピル]メチルアミノ]エチル]-ベンゾ[デ]イソキノリン-1,3-ジオン(2-[[3-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]プロピル]メチルアミノ]エチル]カルバミン酸tert-ブチルエステルから実施例3と同様にして調製)とを活性化させカップリングさせたところ、泡として、所望の化合物が40%得られた。H-NMR[CDCl, ,ppm]:8.59-8.02(m, 7H)、7.77-7.25(m, 7H)、4.05(m, 4H, 2CHNO)、3.82(m, 4H, 2CHN(CH))、2.78-2.34(m, 6H, 4CH)、2.25(s, 6H, 2N(CH))。
【0031】
実施例11:(Im)調製の中間体である5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸の調製
5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸は、植物抽出物Cryptolepis sanguinolentaの一部として、文献でも公知である(例えば、Pauloら, Planta Medica 2000, vol.66, p.30)。また、次のプロセスにて調製することもできる:
5,11-ジメチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン(例えば、Yangら, J. Nat. Prod, 1999, vol.62, pp.976)(0.1g、0.4mmol)を10mlの水に添加した。KMnO(64mg、0.4mmol)を添加し、溶液を加熱して1時間還流する。ついで、KMnOの第2の部分(64mg、0.4mmol)、続いて10mlの水を導入し、1時間、加熱し続ける。反応混合物をわずかに冷却し、沈殿したマンガンの酸化物を濾過し、温水で洗浄する。減圧下、濾液を半分の容量まで濃縮し、濾過して濃塩酸で酸性化させる。ついで、この酸性溶液を、減圧下、所定の乾燥度が得られるまで蒸発させたところ、直接使用される所望の化合物(70mg、64%)が得られた。H-NMR[MeOD ,ppm]:8.24(m, 2H)、7.79(m, 2H)、7.54(m, 4H)、5.15(s, 3H)、MS(El, m/z)277(M+1)。
【0032】
実施例12:N,N'-(4-メチル-4-アザヘプタメチレン)-ジ-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド)(Im)の調製
実施例11で調製された5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸と5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-[3-[(3-アミノプロピル)メチルアミノ]プロピル]-11-カルボキサミド(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸から実施例1と同様にして調製)とを活性化させカップリングさせたところ、泡として、所望の化合物が50%得られた。H-NMR[CDCl, ,ppm]:8.47(m, 2H)、8.17(m, 4H)、7.59(m, 8H)、7.25(m, 2H)、5.15(s, 6H)、3.65(m, 4H, 2CHNO)、2.63(m, 4H, 2CHNO)、2.33(s, 3H, N(CH))、1.99(m, 4H, 2CHCN(CH))。
【0033】
実施例13:10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボニル-グリシン-アルギニン(Io)の調製
表題の化合物を固相法により調製した。p-メチルベンズヒドリルアミン樹脂に、Boc-グリシン-アルギニン配列を構成させた後、N末端を脱保護し、10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸を、DMSO-DMF1:1において、ベンゾトリアゾール-1-イルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロ-ホスファート(PyBOP)及びジイソプロピルエチルアミン(それぞれ5、5及び10当量)を用いて1時間カップリングした。HF/アニソール(9:1、0℃、1時間)を用いた酸分解により、かなり均一な形態(>98%、HPLCによる)の所望の化合物が得られた。MS(MALDI-TOF):EM(予測):474.1;EM(実測):475.5(M+H)。
【0034】
実施例14:N,N-ジメチル-N'-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-イル)-エタン-1,2-ジアミン(Ip)の調製
過去に調製された11-クロロ-5-メチル(metil)-5H-インドロ[3,2-b]キノリン(例えば、Biererら, J. Med. Chem. 1998, vol.41, p.2754)(66mg、0.25mmol)とN,N-ジメチルエチレンジアミン(94ml、1mmol)が、2-エトキシエタノール(10ml)に入った溶液を、120℃で10分加熱した。溶媒を除去し、アルミナでクロマトグラフィー(CHCl、100%)を行ったところ、融点162〜164℃の黄色固体として所望の化合物(36mg、46%)が生じた。H NMR[CDCl, ,ppm]:8.28(d, J=8.5Hz, 1H)、7.89(m, 2H)、7.69-7.61(m, 3H)、7.31(m, 2H)、4.58(s, 3H, NCH)、4.32(m, 2H, CH)、3.14(m, 2H, CH)、2.51(s, 6H, N(CH))。
【0035】
実施例15:N,N'-(4-メチル-4-アザヘプタメチレン)-ジ-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-アミン(Iq)の調製
過去に調製された[[3-[(3-アミノ-プロピル)メチルアミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチルエステル(Spicerら, Bioorg, Med. Chem. 2002, vol.10, p.19)(84ml、0.34mmol)と11-クロロ-5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン(例えば、Biererら, J. Med. Chem. 1998, vol.41, p.2754)(61mg、0.23mmol)が、2-エトキシエタノール(10ml)に入った溶液を、120℃で10分加熱した。溶媒を除去し、アルミナにおいてクロマトグラフィー(CHCl:MeOH、2%)で精製したところ、泡として[3-[メチル-[3-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-イル-アミノ)プロピル]-アミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチルエステル(49mg、49%)が生じた。H NMR[CDCl, ,ppm]:8.16(d, J=8.5Hz, 1H)、7.81(m, 4H)、7.55-7.48(m, 2H)、7.21(m, 1H)、4.51(s, 3H, NCH)、4.27(m, 2H, CHNO)、3.12(m, 2H, CHNHBOC)、2.76(m, 2H, CHN(CH))、2.63(m、2H、CHN(CH))、2.39(s, 3H, N(CH))、2.34(m, 2H, CHCN(CH))、1.73(m, 2H, CHCN(CH))、1.37(s, 9H, C(CH))。
【0036】
CHCl(10ml)に[3-[メチル-[3-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-イルアミノ)プロピル]アミノ]プロピル]-カルバミン酸tert-ブチルエステル(49mg、0.1mmol)が入った溶液に、トリフルオロ酢酸(12ml)を添加した。この混合物を、反応がTLCにより完了する点にて、室温で16時間攪拌した。減圧下、全ての溶媒を除去したところ、油として直接使用されるN-メチル-N-[3-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-イルアミノ)プロピル]プロパン-1,3-ジアミン(38mg、92%)が付与された。H-NMR[MeOD, ,ppm]:8.52(d, J=8.5Hz, 1H)、8.35-7.73(m, 4H)、7.63-7.60(m, 2H)、7.31(m, 1H)、4.45(s, 3H, NCH)、3.60(m, 2H, CHNO)、3.02(m, 2H, CHN(CH))、2.92(s, 3H, N(CH))、2.36(m, 4H, 2CHCN(CH))、2.14(m, 2H, CHN(CH))、1.90(m, 2H, CHCN(CH))。
【0037】
過去に調製された11-クロロ-5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン(例えば、Biererら, J. Med. Chem. 1998, vol.41, p.2754)(40mg、0.15mmol)とN-メチル-N-[3-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-イルアミノ)プロピル]プロパン-1,3-ジアミン(38mg、0.1mmol)が、2-エトキシエタノール(10ml)に入った溶液を、120℃で10分加熱した。溶媒を除去し、アルミナにおいてクロマトグラフィー(CHCl、100%)で精製したところ、泡として所望の化合物(17mg、46%)が生じた。H NMR[CDCl, ,ppm]:8.16-8.21(m, 4H)、8.01(m, 2H)、7.93-7.71(m, 4H)、7.50-7.30(m, 2H)、7.23-7.25(m, 4H)、4.26(s, 3H, NCH)、4.24(s, 3H, NCH)、4.12(m, 2H, CHNO)、3.03(m, 2H, CH)、2.80(m, 2H, CHN(CH))、2.70(m, 2H, CHN(CH))、2.44(s, 3H, N(CH))、2.16(m, 2H, CHCN(CH))、1.72(m, 2H, CHCN(CH))。
【0038】
実施例16:固相カップリングによるN-1-[5-ヒドロキシメチル-6-(5'-TTCCGGAA-3'-ホスファート)ヘキシル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ir)の調製
3'末端でアミノ基を担持している5'TTCCGGAA-NH-3'オリゴニクレオチド配列を、3-O-ジメトキシトリチロキシ(dimethoxytrityloxy)-2-(N-9-フルオレンフェニルメトキシカルボニル-4-アミノブチル)-1-プロパニルエステルスクシンアミジル-制御ポアガラス(Glen Research社の3'アミノC7修飾因子、CPG)を使用して調製した。配列の構成後に得られた固体状支持体を、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ-7-エン(DBU)が乾燥アセトニロリルに入った0.1M溶液で処理した(2分、室温)。このような方法で、アミノ基を保護するFmoc基を、非求核性塩基を用い、選択的に除去する。得られた支持体をアセトニトリルで洗浄し、次のとおり、10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸と反応させた。10モル超の10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸、塩基性触媒として20モル超のジイソプロピルエチルアミン(DIEA)、及びカルボキシル活性剤として10モル超の(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリスピロリジノホスホニウム-ヘキサフルオロホスファート(PyBOP)を含有する混合物を、乾燥ジメチルホルムアミド(DMF)(0.2ml)に調製した。混合物を室温で2分放置し、支持体に添加した。室温にて1時間後、混合物を濾過し、DMFで洗浄した。支持体を乾燥させ、濃アンモニア(1ml)を添加した。アンモニア水を50℃で1時間放置した。混合物を濾過し、アンモニア水を所定の乾燥度になるまで濃縮した。残渣を水に溶解させ、水で溶出したNAP-10(SephadexG-25)により脱塩した。最後に、オリゴヌクレオチドフラクションをHPLCにより分析した。HPLC溶液は次のとおりである。溶媒A:100mMのトリエチルアンモニウムアセタートに5%のACN、pH6.5、及び溶液B:100mMのトリエチルアンモニウムアセタートに70%のACN、pH6.5。カラム:PRP-1(Hamilton)、250x10mm。流速:3ml/分。5-35%で20分、直線状の勾配。表題の化合物が14.0分に溶出した。非反応性のアミノ-オリゴヌクレオチドが、約9分に溶出した。所望の生成物をUV-スペクトルにより特徴付けした。UVmax:258,348。
収率:7%。
【0039】
実施例17:固相カップリングによるN-1-[5-ヒドロキシメチル-6-(5'-TTCCGGAA-3'-ホスファート)ヘキシル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ir)の調製
3'末端でアミノ基を担持している5'TTCCGGAA-NH3'オリゴニクレオチド配列を、3'アミノC7修飾因子CPG(Glen Research)を使用して調製した。配列の構成後に得られた固体状支持体を濃アンモニアを用い、50℃で1時間処理した。混合物を濾過し、アンモニア水を所定の乾燥度になるまで濃縮した。残渣をDowex 50x4(Na+形態)カラムに通し、アンモニウムイオンをナトリウムイオンに交換した。得られたアミノ-オリゴヌクレオチドを0.1mlの水に溶解させ、0.1mlの1M炭酸ナトリウム水性バッファー、pH8-9と混合した。別の容器において、10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(10モル超)を0.1mlのDMFに溶解させ、N-ヒドロキシスクシンイミド(10モル超)及びN,N-ジイソプロピルカルボジイミド(10モル超)と混合した。混合物を室温で10分放置し、アミノ-オリゴヌクレオチド水溶液に添加した。反応混合物を一晩室温で保持した。混合物を所定の乾燥度になるまで濃縮し、残渣を水に溶解させた。溶液をNAP-10カラムに通した。オリゴヌクレオチドを含有するフラクションをHPLCにより分析した。HPLC溶液は次のとおりである。溶媒A:100mMのトリエチルアンモニウムアセタートに5%のACN、pH6.5、及び溶液B:100mMのトリエチルアンモニウムアセタートに70%のACN、pH6.5。カラム:PRP-1(Hamilton)、250x10mm。流速:3ml/分。5-35%で20分、直線状の勾配。表題の化合物が14.0分に溶出した。非反応性のアミノ-オリゴヌクレオチドが、約9分に溶出した。所望の生成物をUV-スペクトルにより特徴付けした。UVmax:258,348、及び質量分析(MALDI-TOF):実測2861(M+H)予測2862。収率:18%。
【0040】
実施例18:固相カップリングによるN-1-[5-ヒドロキシメチル-6-(5'-CTTCCTCCTCT-3'-ホスファート)-ヘキシル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Is)の調製
アンモニア処理を室温で2時間実施した以外は、実施例16と同様の方法で、表題の化合物が得られた。表題の化合物は13.8分に溶出した。UV-スペクトルにより特徴付けした。UVmax:273,349。収率:5%。
【0041】
実施例19:液相カップリングによるN-1-[5-ヒドロキシメチル-6-(5'-CTTCCTCCTCT-3'-ホスファート)-ヘキシル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Is)の調製
実施例17と同様の方法で、表題の化合物が得られた。表題の化合物は13.9分に溶出した。UV-スペクトルにより特徴付けした。UVmax:273,349、及び質量分析(MALDI-TOF):実測3646(M+H)予測3647。収率:20%。
【0042】
実施例20:液相カップリングによるN-1-[6-(5'-ホスファート-TTCCGGAA)-ヘキシル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(It)の調製
5'末端でアミノ基を担持している5'NH-TTCCGGAA3'オリゴヌクレオチド配列を、6-アミノヘキサノールのN6-モノメトキシトリチル(MMT)保護された誘導体のホスホラミダイトを使用して調製した(Glen Research)。配列の構成後に得られた固体状支持体を濃アンモニアを用い、50℃で1時間処理した。5'アミノ-オリゴヌクレオチドと10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸との反応を、実施例17に記載したようにして実施した。表題の化合物が16分に溶出した。所望の生成物をUV-スペクトルにより特徴付けした。UVmax:268,349。収率:12%。
【0043】
実施例21:10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(2-ジメチルアミノ-エチル)アミド(Iu)の調製
10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(0.5g、1.9mmol)を、20mlの還流SOClに溶解させた。6時間後、透明な溶液が得られ、全ての揮発性物質を真空にて除去した。粗酸塩化物を10mlのCHClに懸濁させた。N,N-ジメチルエチレンジアミン(0.2mL、2.26mmol)とトリエチルアミン(2.2ml)が10mlのCHClに入った溶液を室温で添加し、混合物を14時間攪拌した。有機相を洗浄し(NaHCO、鹹水)、乾燥させた(MgSO)。溶媒を除去し、アルミナにおいてクロマトグラフィー(CHCl/MeOH、90:10)で精製したところ、融点が175-176℃の固体として、所望の化合物(0.38g、61%)が生じた。H-NMR[MeOD, ,ppm]:8.16(d, J=7.8Hz, 1H)、7.92(m, 2H)、7.35-7.20(m, 3H)、7.04(m, 2H)、3.62(m, 2H, CHNO)、2.55(m, 2H, CHN(CH))、2.29(s, 6H, N(CH))、MS(El, m/z)277(M+1)。
【0044】
実施例22:10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(2-ジメチルアミノ-プロピル)アミド(Iv)の調製
10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(0.2g、0.76mmol)を、8mlの還流SOClに溶解させた。6時間後、透明な溶液が得られ、全ての揮発性物質を真空にて除去した。粗酸塩化物を10mlのCHClに懸濁させた。N,N-ジメチルプロピレンジアミン(0.1mL、0.97mmol)とトリエチルアミン(1ml)が10mlのCHClに入った溶液を室温で添加し、混合物を14時間攪拌した。有機相を洗浄し(NaHCO、鹹水)、乾燥させた(MgSO)。溶媒を除去し、アルミナにおいてクロマトグラフィー(CHCl/MeOH、90:10)で精製したところ、融点が188-189℃の固体として、所望の化合物(80mg、31%)が生じた。H-NMR[MeOD, ,ppm]:8.16(d, J=7.8Hz, 1H)、7.92(m, 2H)、7.35-7.20(m, 3H)、7.04(m, 2H)、3.62(m, 2H, CHNO)、2.55(m, 2H, CHN(CH))、2.29(s, 6H, N(CH))、2.29(s, 6H, N(CH))、1.88(m, 2H, CH)、MS(El, m/z)347(M+1)。
【0045】
実施例23:N,N-ジメチル-N'-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-イル)-プロパン-1,2-ジアミン(Iw)の調製
11-クロロ-5-メチル(metil)-5H-インドロ[3,2-b]キノリン(47mg、0.17mmol)とN,N-ジメチルプロピレンジアミン(78ml、0.76mmol)が、2-エトキシエタノール(5ml)に入った溶液を、120℃で10分加熱した。溶媒を除去し、アルミナでクロマトグラフィー(CHCl、100%)を行ったところ、泡として所望の化合物(20mg、35%)が生じた。H NMR[CDCl, ,ppm]:8.28(d, J=8.5Hz, 1H)、7.89(m, 2H)、7.69-7.61(m, 3H)、7.31(m, 2H)、4.58(s, 3H, NCH)、4.23(m, 2H, CH)、3.86(m, 2H, CH)、3.55(m, 2H, CH)、2.55(s, 6H, N(CH))。MS(El, m/z)333(M+1)。
【0046】
実施例24:N-[3-[[3-[(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-4-カルボキサミド]プロピル]メチルアミノ]プロピル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ix)の調製
10H-インドロ[3,2-b]キノリン-4-カルボン酸(0.2g、0.76mmol)を、5mlの還流SOClに溶解させた。6時間後、透明な溶液が得られ、全ての揮発性物質を真空にて除去した。粗酸塩化物を5mlのCHClに懸濁させた。[3-[(3-アミノプロピル)メチルアミノ]プロピル]カルバミン酸tert-ブチルエステル(0.26g、1.1mmol)とトリエチルアミン(0.4ml)が5mlのCHClに入った溶液を室温で添加し、混合物を14時間攪拌した。有機相を洗浄し(NaHCO、鹹水、HCl 1N)、乾燥させた(MgSO)。全ての溶媒を減圧下で除去したところ、次の反応で直接使用される油として、10H-インドロ[3,2-b]キノリン-[3-[(3-アミノプロピル)メチルアミノ]プロピル]-4-カルボキサミド(0.14g、48%)が付与された。H-NMR[MeOD, ,ppm]:8.72(d, J=7.8Hz, 1H)、8.63(d, J=7.8Hz, 1H)、8.51(d, J=7.8Hz, 1H)、7.97(m, 2H)、7.79(d, J=8.0Hz, 1H)、7.43(m, 2H)、3.75(t, J=6.9Hz, 2H, CHNO)、3.31(m, 2H, CHNH)、2.96(s, 3H, N(CH))、2.27(m, 2H, CHN(CH))、2.15(m, 2H, CHN(CH))、1.35(m, 4H, 2CHCN(CH))。
【0047】
10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(0.066g、0.25mmol)を、3mlの還流SOClに溶解させた。6時間後、透明な溶液が得られ、全ての揮発性物質を真空にて除去した。粗酸塩化物を2mlのCHClに懸濁させた。10H-インドロ[3,2-b]キノリン-[3-[(3-アミノプロピル)メチル-アミノ]プロピル]-4-カルボキサミド(0.14g、0.36mmol)とトリエチルアミン(0.2ml)が2mlのCHClに入った溶液を室温で添加し、反応混合物を14時間攪拌した。有機相を洗浄し(NaHCO、鹹水)、乾燥させた(MgSO)。溶媒を除去し、アルミナにおいてクロマトグラフィー(CHCl/MeOH、95:5)で精製したところ、油として所望の化合物(27mg、17%)が生じた。H-NMR[CDCl3, ,ppm]:8.43(m, 1H)、8.28(m, 7H)、7.58(m, 7H)、7.26(m, 1H)、3.20(m, 4H, 2CHNO)、2.49(m, 4H, 2CHNO)、2.05(s, 3H, N(CH))、1.64(m, 4H, 2CHCN(CH))。
【0048】
実施例25:N,N'-(3,7-ジメチル-3,7-ジアザノナメチレン)-ジ-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド)(Iy)の調製
5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸と5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-[2-[[2-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]-エチル]メチルアミノ]エチル]-11-カルボキサミド([2-[[3-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]プロピル]メチルアミノ]エチル]カルバミン酸tert-ブチルエステルと5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸から実施例5と同様にして調製)とを活性化させカップリングさせたところ、泡として所望の化合物(4mg、15%)が付与された。H NMR[CDCl, ,ppm]:8.47(m, 2H)、8.17(m, 4H)、7.59(m, 8H)、7.25(m, 2H)、5.15(s, 6H)、3.77(m, 4H, 2CHNO)、2.58(m, 4H, 2CHN(CH))、2.38(m, 6H, 4CH)、2.15(s, 6H, 2N(CH))。
【0049】
実施例26:N,N'-(3,6-ジメチル-3,6-ジアザオクタメチレン)-ジ-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド)(Iz)の調製
5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸と5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-[2-[[2-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]-エチル]-メチルアミノ]エチル]-11-カルボキサミド([2-[[2-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]エチル]メチルアミノ]エチル]カルバミン酸tert-ブチルエステルと5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸から実施例7と同様にして調製)とを活性化させカップリングさせたところ、泡として所望の化合物(28mg、10%)が付与された。H NMR[CDCl, ,ppm]:8.47(m, 2H)、8.17(m, 4H)、7.59(m, 8H)、7.25(m, 2H)、5.15(s, 6H)、3.65(m, 4H, 2CHNO)、2.58(m, 4H, 2CHN(CH))、2.38(m, 4H, 4CH)、2.35(s, 6H, 2N(CH))。
【0050】
実施例27:(3,7-ジアザノナメチレン)-ジ-(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド(Iaa)の調製
10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(0.056g、0.21mmol)を、2mlの還流SOClに溶解させた。6時間後、透明な溶液が得られ、全ての揮発性物質を真空にて除去した。粗酸塩化物を2mlのCHClに懸濁させた。(2-[3-(2-アミノ-エチルアミノ]-エチル)-カルバミン酸tert-ブチルエステル(0.079g、0.3mmol)とトリエチルアミン(0.2ml)が2mlのCHClに入った溶液を室温で添加した。反応混合物を14時間攪拌した。有機相を洗浄し(NaHCO、鹹水)、乾燥させた(MgSO)。溶媒を除去し、アルミナにおいてクロマトグラフィー(CHCl/MeOH、90:10)で精製したところ、粘度のある油として、[2-(3-{2-[10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボニル)-アミノ]-エチルアミノ}-プロピルアミノ)-エチル]カルバミン酸tert-ブチルエステル(0.025g、25%)が生じた。H-NMR[CDCl, ,ppm]:8.46(d, J=7.8Hz, 1H)、8.30(m, 2H)、7.68(m, 4H)、7.53(dd, J=8.0, 8.0Hz, 1H)、3.65(m, 2H, CHNO)、3.12(m, 2H, CH)、3.07(m, 2H, CHNHBOC)、2.06(m, 4H, 2CHNH)、1.67-1.55(m, 4H, 2(CH))、1.48(s, 9H, C(CH))。
【0051】
CHCl(5ml)に[2-(3-{2-[10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボニル)-アミノ]-エチルアミノ}-プロピルアミノ)-エチル]カルバミン酸tert-ブチルエステル(0.025g、0.049mmol)が入った溶液に、トリフルオロ酢酸(1ml)を添加した。反応混合物を、反応がTLCにより完了する点にて、室温で16時間攪拌した。減圧下、全ての溶媒を除去したところ、油として直接使用される、10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(2-[3-(2-アミノ-エチルアミノ)-プロピルアミノ]-エチル]-アミド(0.02g、95%)が付与された。H-NMR[MeOD, ,ppm]:8.55(d, J=7.8Hz, 1H)、8.26(m, 2H)、8.00(m, 1H)、7.80(m, 2H)、7.64(d, J=8.0Hz, 1H)、7.26(m, 1H)、4.19(m, 2H, CHNO)、3.56(m, 8H, 4CH)、3.20(m, 4H, 2CHNH)。
【0052】
10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(0.009g、0.034mmol)を、2mlの還流SOClに溶解させた。6時間後、透明な溶液が得られ、全ての揮発性物質を真空にて除去した。粗酸塩化物を2mlのCHClに懸濁させた。10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボン酸(2-[3-(2-アミノ-エチルアミノ)-プロピルアミノ]-エチル]-アミド(0.02g、0.049mmol)とトリエチルアミン(0.2ml)が2mlのCHClに入った溶液を室温で添加した。反応混合物を14時間攪拌した。有機相を洗浄し(NaHCO、鹹水)、乾燥させた(MgSO)。溶媒を除去し、アルミナにおいてクロマトグラフィー(CHCl/MeOH、95:5)で精製したところ、泡として所望の化合物(0.015g、68%)が生じた。H-NMR[CDCl, ,ppm]:8.56(m, 2H)、8.30(m, 4H)、7.88-7.65(m, 8H)、7.15(m, 2H)、3.62(m, 4H, 2CHNO)、2.37(m, 4H, 2CHNH)、2.17(m, 6H, 4CH)。
【0053】
実施例28:N,N'-(3,7-ジメチル-3,7-ジアザノナメチレン)-ジ-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-アミン(Iab)の調製
11-クロロ-5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリンとN-(2-アミノ-エチル)-(N,N'-ジメチル-N'-[2-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-イルアミノ)-エチル]-プロパン-1,3-ジアミン([2-[[3-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]プロピル]メチルアミノ]エチル]カルバミン酸tert-ブチルエステルと11-クロロ-5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリンから実施例15と同様にして調製)とを活性化させカップリングさせたところ、泡として所望の化合物(13mg、16%)が付与された。H NMR[CDCl, ,ppm]:8.58-8.40(m, 4H)、8.01(m, 2H)、7.84-7.64(m, 4H)、7.63-7.55(m, 2H)、7.42-7.27(m, 4H)、4.61(s, 6H, NCH)、4.12(m, 4H, 2CHNH)、2.58(m, 4H, 2CHN(CH))、2.38(m, 6H, 4CH)、2.15(s, 6H, 2N(CH))。
【0054】
実施例29:N,N'-(3,6-ジメチル-3,6-ジアザオクタメチレン)-ジ-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-アミン(Iac)の調製
11-クロロ-5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリンとN-(2-アミノ-エチル)-(N,N'-ジメチル-N'-[2-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-イルアミノ)-エチル]-エタン-1,2-ジアミン([2-[[2-[(2-アミノエチル)メチルアミノ]エチル]メチルアミノ]エチル]カルバミン酸tert-ブチルエステルと11-クロロ-5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリンから実施例15と同様にして調製)とを活性化させカップリングさせたところ、泡として所望の化合物(23mg、56%)が付与された。H NMR[CDCl ,ppm]:8.66-8.21(m, 4H)、8.01(m, 2H)、7.84-7.64(m, 4H)、7.63-7.55(m, 2H)、7.42-7.27(m, 4H)、4.91(s, 6H, NCH)、4.12(m, 4H, 2CHNH)、2.58(m, 4H, 2CHN(CH))、2.38(m, 4H, 4CH)、2.35(s, 6H, 2N(CH))。
【0055】
実施例30:インビトロにおける生物学的テスト
本発明の化合物のインビトロでの細胞傷害性を、それぞれジャーカットクローン(Jurkat clon)E6-1及びGLC-4、ヒト白血病及び癌腫株化細胞において、テトラゾール塩(MTT)を用いた比色分析アッセイにより評価した。このアッセイは、赤色誘導体において黄色の色調を伴う、MTTの導入及び還元に対する細胞の生存能力に基づく。この還元は、生存細胞でのみ活性なミトコンドリア酵素スクシナートヒドロゲナーゼの作用によりなされる。観察される色調の強度は、Mosmannら, J. Immunol. Methods 1983, vol.65, p.55に記載されるように、サンプル中の生存細胞の量と直接相関している。全てのケースにおいて、使用された濃度は100マイクロMまでであり、インキュベート時間は72時間までである。表1には、式(I)のいくつかの化合物の生物活性(IC50)が示されている。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の式(I):
-L-G (I)
{上式中、
-Gは次の式(II):

[上式中、-R'は電子対又は(C-C)-アルキル基であり;但し
(i)-R'が電子対である場合、aはN=C二重結合であり、縮合環:

は次の式:

のビラジカルであり、よって基(II)は次の式(IIa'):

のものであり、
(ii)-R'が(C-C)-アルキル基である場合、aはN-C単結合であり、縮合環は次の式:

のトリラジカルであり、よって基(II)は次の式(IIa''):

のものであり、
ここで-Rないし-R12は同一又は異なっており、H、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-アルキルアミノ、フェニル、F、Cl、Br、アミノ、ヒドロキシ、及びニトロからなる群から選択される基を表し、
-Bは、-CONH-、-NR13-、-O-、-(CH)NH-、-(CH)O-、及び-CO[NHCHR''CO]O-からなる群から選択されるビラジカルであり;ここで-R13は、H、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ及び(C-C)-アルキルアミノからなる群から選択され;-R''は同一又は異なっており、天然アミノ酸に相当する側鎖基であり;nは1〜3の整数であり、またmは1〜3の整数である]
の基であり;
-L-は、単共有結合又は
-(CH)NR'''(CH)-
-(CH)NR'''(CH)NR''''(CH)t-
から選択される共有結合ビラジカルであり;
ここで、-R'''及び-R''''は同一又は異なっており、H及び(C-C)-アルキルからなる群から選択される基であり;rは1〜3の整数であり;sは1〜3の整数であり;tは1〜3の整数であり;
-Gは、式(II)の基、1,8-ナフタルイミドのN基、2-フェニルキノリンのC4基、及びアクリジンのC9基から選択される基である}
の化合物、又はその製薬的に許容可能な塩。
【請求項2】
(II)が次の基(IIa')

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
-B-が-CONH-及び-NR13-からなる群から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
-B-が-CO[NHCHR''CO]O-である、請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
m=2であり、左側の-R''がグリシン側鎖であり、右側の-R''がアルギニン側鎖である、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
-L-が単共有結合である、請求項2ないし5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
-L-が
-(CH)NR'''(CH)-
-(CH)NR'''(CH)NR''''(CH)t-
から選択される共有結合ビラジカルである、請求項2ないし5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
-Lがビラジカル-(CH)NR'''(CH)-であり、-R'''がメチルであり、rとsの双方が3である、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
-L-が共有結合ビラジカル-(CH)NR'''(CH)NR''''(CH)t-であり、-R'''と-R''''の双方がメチルであり;rとtの双方が2であり、sが2又は3である、請求項7に記載の化合物。
【請求項10】
(II)が次の基(IIa'')

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
-B-が-CONH-及び-NR13-からなる群から選択される、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
-B-が-CO[NHCHR''CO]O-である、請求項10に記載の化合物。
【請求項13】
m=2であり、左側の-R''がグリシン側鎖であり、右側の-R''がアルギニン側鎖である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
-R'がメチルである、請求項10ないし13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
-L-が単共有結合である、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
-L-が
-(CH)NR'''(CH)-
-(CH)NR'''(CH)NR''''(CH)t-
から選択されるビラジカルである、請求項14に記載の化合物。
【請求項17】
-Lがビラジカル-(CH)NR'''(CH)-であり、-R'''がメチルであり、rとsの双方が3である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
-L-がビラジカル-(CH)NR'''(CH)NR''''(CH)t-であり、-R'''と-R''''の双方がメチルであり;rとtの双方が2であり、sが2〜3の整数である、請求項16に記載の化合物。
【請求項19】
N-[3-[[3-[(9-アクリジンカルボニル)アミノ]プロピル]メチルアミノ]プロピル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ia);
N,N'-(4-メチル-4-アザヘプタメチレン)-ジ-(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド)(Ib);
N-[3-[3-[[2-(1,3-ジオキソ-(2,3-ジヒドロ)-1H-ベンゾ[デ]イソキノリニル]プロピル]メチルアミノ]プロピル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ic);
N-[3-[[3-[(2-フェニル-4-キノリンカルボニル)アミノ]プロピル]メチルアミノ]プロピル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Id);
N,N'-(3,7-ジメチル-3,7-ジアザノナメチレン)-ジ-(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド)(Ie);
N-[(9-アクリジンカルボニル)-3,7,10-トリアザ-3,7-ジメチルデシル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(If);
N,N'-(3,6-ジメチル-3,6-ジアザオクタメチレン)-ジ-(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド)(Ig);
N-[(9-アクリジンカルボニル)-3,6-ジメチル-3,6-ジアザオクタメチレン]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ih);
N-[[1,3-ジオキソ-(2,3-ジヒドロ)-1H-ベンゾ[デ]イソキノリル]-3,6-ジメチル-3,6-ジアザオクタメチレン]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ii);
N-[[1,3-ジオキソ-(2,3-ジヒドロ)-1H-ベンゾ[デ]イソキノリル]-3,7,10-トリアザ-3,7-ジメチルデシル]-10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11-カルボキサミド(Ij);
N,N'-(4-メチル-4-アザヘプタメチレン)-ジ-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド)(Im);
N,N'-(4-メチル-4-アザヘプタメチレン)-ジ-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-アミン(Iq);
N,N'-(3,7-ジメチル-3,7-ジアザノナメチレン)-ジ-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド)(Iy);
N,N'-(3,6-ジメチル-3,6-ジアザオクタメチレン)-ジ-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド)(Iz);
(3,7-ジアザノナメチレン)-ジ-(10H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-カルボキサミド(Iaa);
N,N'-(3,7-ジメチル-3,7-ジアザノナメチレン)-ジ-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン-11,11'-アミン(Iab);及び
N,N'-(3,6-ジメチル-3,6-ジアザオクタメチレン)-ジ-(5-メチル-5H-インドロ[3,2-b]キノリン)-11,11'-アミン(Iac);
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
癌治療薬の調製のための、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項21】
適量の製薬用賦形剤又は担体と共に、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の化合物の治療的有効量を含有する製薬用組成物。

【公表番号】特表2007−511573(P2007−511573A)
【公表日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−540327(P2006−540327)
【出願日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【国際出願番号】PCT/EP2004/013106
【国際公開番号】WO2005/054236
【国際公開日】平成17年6月16日(2005.6.16)
【出願人】(506172425)クリスタックス ファーマシューティカルズ エス.エル. (1)
【出願人】(500515956)
【出願人】(506173271)ユニベルシタート ポリテクニカ デ カタルーニャ (3)
【Fターム(参考)】