説明

発光キーボード

【課題】
本発明は支持板、透光フレーム、キー、キーと透光フレームの間に位置する光源と薄膜スイッチ回路を提供する。
【解決手段】
透光フレームは支持板上に設置され、発光キーボードの構造をさらに堅固にする。光源が発するビームは透光フレームへ進入し支持板で反射され透光フレーム、薄膜スイッチ回路およびキーへと進入しキーを発光させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キーボードに関し、より詳しくは、発光機能を有する発光キーボードに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、パソコン周辺機器の入力装置はマウス、キーボード及びトラックボール等で、ここではキーボードは直接文字と記号をパソコンに入力出来る。このためユーザーや入力装置メーカーから相当に重視されている。次に従来のキーボードの構造と機能を説明する。図1は、従来のキーボードの外観構造の概略図である。従来のキーボード1は表面上に複数個のキーを有し、これらのキーは標準タイプキー10、テンキー11及びファンクションキー12等に分類される。これらのキーはユーザーに指で押されることで対応する信号を発信させコンピューターに送信し、コンピューターに押されたキーの機能を実行させる。例えば標準タイプキー10は英字等の記号を入力するために用い、テンキー11は数字を入力するために用い、ファンクションキー12は例えばF1〜F12等にある、各種機能を提供する。
【0003】
科学技術の進歩に伴い、キーボードメーカーは各種特殊な機能を有するキーボードの研究開発に注力し異なるユーザーの各種需要を満足させてきた。発光機能を有する発光キーボードを例にとり説明すると、図2は、従来の発光キーボードの構造を側面から見た概略図である。発光キーボード2はキー20と、金属底板21と、薄膜スイッチ回路22と、光源23及び導光板24で構成される。キー20はキーキャップ201と、はさみ型接合部材202及び弾性要素203で構成される。発光キーボード2の中の、上記各部品は上から下にかけてキーキャップ201、はさみ型接合部材202、弾性要素203、薄膜スイッチ回路22、金属底板21及び導光板24の順に配列されており、光源23は導光板24の側面に位置している。光源23はフレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuit,FPC)25により発光キーボード2のプリント基板(図示せず)に接続され、またフレキシブルプリント基板25により電力を獲得し、光源23によりビームBを発生させ、ここでは光源23は発光ダイオード(Light Emitter Diode,LED)であり、また弾性要素203は透光ゴムである。
【0004】
図2に示す、導光板24によりビームBは案内され、ビームBはキーボード全体に拡散され、またビームBの進行方向は変更されビームBは上方向へ進行する。薄膜スイッチ回路22は金属底板21上に設置され、また金属底板21は第一固定構造211と、第二固定構造212及び二つの空洞部213を有し、空洞部213が弾性要素203に貫通されることで弾性要素203は薄膜スイッチ回路22と接触する。キーキャップ201は第一キーキャップ固定構造2011と、第二キーキャップ固定構造2012及び透光エリア2013からなり、またはさみ型接合部材202は第一フレーム2021と第二フレーム2022からなる。第一フレーム2021の第一端2021Aは第二固定構造212に接続され、第一フレーム2021の第二端2021Bは第一キーキャップ固定構造2011に接続され、第二フレーム2022の第一端2022Aは第一固定構造211に接続され、また第二フレーム2022の第二端2022Bは第二キーキャップ固定構造2012に接続される。
【0005】
図2に示すキー2が押され金属底板21に対向し下方に移動した時、はさみ型接合部材202の第一フレーム2021と第二フレーム2022は開いた状態から折り畳まれた状態に変化し、また下方に移動したキーキャップ201は弾性要素203を抑圧し、弾性要素203を薄膜スイッチ回路22に接触させキー20に対応するキー信号を発信させる。またキー20が触圧から解放された時、弾性要素203はキーキャップ201に対し弾力を発生させキーキャップ201を金属底板21に対し上方に移動させ、また第一フレーム2021と第二フレーム2022は折り畳まれた状態から開いた状態に変化しキーキャップ201を復位させる。光源23がビームBを発する時、ビームBは導光板24に進入し、導光板24はビームBの方向を変え、ビームBは部分的に金属底板21で塞がれ、残りのビームBは空洞部213を透過し薄膜スイッチ回路22に進入する。そして、ビームBは薄膜スイッチ回路22、弾性要素203及びキーキャップ201上の透光エリア2013の順に透過し、キー20を発光させる。然しながら、従来の発光キーボードは運用時に、金属底板21の下方に位置する光源23の発するビームBの大部分が金属底板21により塞がれ、これにより従来の発光キーボードが発生させる光量の明度が不均一であるといった現象があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本発明は、光量の明度が均一化された発光キーボードを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の好ましい実施形態において、発光キーボードであって、
支持板と、
前記支持板上に設置される透光フレームと、
前記透光フレームに接続され、透光エリアを有する、少なくとも一つのキーと、
前記キーと前記支持板の間に位置し、ビームを発生させる光源を含み、ここでは前記ビームは前記支持板、前記透光フレーム及び前記キーの前記透光エリアを順に透過することを特徴とする、発光キーボード。
【0008】
本発明の好ましい実施形態においては、前記透光フレームと前記キーの間に設置される薄膜スイッチ回路をさらに含み、前記薄膜スイッチ回路は、
少なくとも一つの上部接続点上部を有するプリント基板と、
前記上部プリント基板の下方に位置し、前記上部接続点に対応する隔離層開口部を有する隔離層と、
前記隔離層の下方に位置し、前記上部接続点に対応する下部接続点を有する下部プリント基板を含むことを特徴とする、発光キーボード。
【0009】
本発明の好ましい実施形態においては、前記薄膜スイッチ回路と前記透光フレームの間に位置し、前記ビームを案内するための導光フィルムをさらに含み、前記ビームは前記支持板、導光フィルム、前記透光フレーム、前記薄膜スイッチ回路及び前記キーの前記透光エリアの順に透過することを特徴とする、発光キーボード。
【0010】
本発明の好ましい実施形態においては、前記キーは、
前記発光キーボードの表面に露呈され、前記透光エリアはその上に位置されるキーキャップと、
前記透光フレームと前記キーキャップの間に位置し、前記透光フレームと前記キーキャップを接続させ、また前記キーキャップを前記透光フレームに対向させ上下移動させるはさみ型接合部材と、
前記薄膜スイッチ回路と前記キーキャップの間に位置し、前記キーキャップが押された時、それは圧縮され前記薄膜スイッチ回路に接触し前記信号を出力させ、また前記キーキャップが触圧から解放された時、それは前記キーキャップに対し弾力を発生し、前記キーキャップを復位させる弾性要素を含むことを特徴とする、発光キーボード。
【0011】
本発明の好ましい実施形態においては、前記キーキャップはキーキャップ固定槽とキーキャップスライド槽を有し、前記透光フレームは第一フレーム固定構造と第二フレーム固定構造を有し、また前記第一フレーム固定構造と、前記第二フレーム固定構造と前記透光フレームは一体成型となり、前記はさみ型接合部材は第一フレームと一第二フレームからなり、前記第一フレームの第一端は前記第二フレーム固定構造に接続され、前記第一フレームの第二端は前記キーキャップ固定槽に接続され、前記第二フレームの第一端は前記第一フレーム固定構造に接続され、前記第二フレームの第二端は前記キーキャップスライド槽に接続されることを特徴とする、発光キーボード。
【0012】
本発明の好ましい実施形態においては、前記光源は発光ダイオードであることを特徴とする、発光キーボード。
【0013】
本発明の好ましい実施形態においては、前記支持板は金属により製造されることを特徴とする、発光キーボード。
【0014】
本発明の好ましい実施形態においては、前記透光フレームは透明素材により製造されることを特徴とする、発光キーボード。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】従来のキーボードの外観構造の概略図である。
【図2】従来の発光キーボードの構造を側面から見た概略図である。
【図3】本発明に係る好ましい第1実施形態における発光キーボードの構造の概略図である。
【図4】本発明に係る好ましい第1実施形態における発光キーボードの部分構造の分解図である。
【図5】本発明に係る好ましい第1実施形態における発光キーボードの部分構造を側面から見た概略図である。
【図6】本発明に係る好ましい第2実施形態における発光キーボードの部分構造の分解図である。
【図7】本発明に係る好ましい第2実施形態における発光キーボードの部分構造を側面から見た概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に図面を参照して本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【0017】
図3は本発明に係る好ましい第1実施形態における発光キーボードの構造の概略図である。発光キーボード3は支持板30と、透光フレーム31と、複数個のキー32と、列になる光源33(図示するのは一つのみ)と薄膜スイッチ回路34で構成される。複数個のキー32は薄膜スイッチ回路34上に設置され、薄膜スイッチ回路34は透光フレーム31上に設置され、透光フレーム31は支持板30上に設置される。この好ましい実施形態における、光源33は発光ダイオード(Light Emitter Diode、LED)であり、また光源33は一対一でキー32に対応するのではなく、発光キーボード3全体については、列になる光源33が発生させるビームが全てのキー32に発光機能を提供する。
【0018】
次に発光キーボード3の細部構造について説明する。図3に示す単一のキー32を例に説明する。図4は、本発明に係る好ましい第1実施形態における発光キーボードの部分構造の分解図である。図4は支持板30と、透光フレーム31と、キー32と、光源33及び薄膜スイッチ回路34を図示している。透光フレーム31は第一フレーム固定構造311と第二フレーム固定構造312を有し、また第一フレーム固定構造311と、第二フレーム固定構造312及び透光フレーム31は一体成型となり、ここでは透光フレーム31は透明素材で製造され、これにより透光フレーム31は光を透過する機能を有する。キー32はキーキャップ321と、はさみ型接合部材322と弾性要素323からなり、キーキャップ321はキーキャップ321の表面上に位置する透光エリア3211を有し、はさみ型接合部材322は第一フレーム3221と第二フレーム3222からなり、この好ましい実施形態における、弾性要素323は透光ゴムで製造される。
【0019】
光源33は透光フレーム31とキー32の間に位置し、また光源33によりビームB’(図5に図示する)を発生させ、支持板30によりビームB’は反射される。この好ましい実施形態における、支持板30は金属で製造され、また金属で製造された支持板30は良好な光の反射性を有する。薄膜スイッチ回路34は透光フレーム31とキー32の間に位置し、また薄膜スイッチ回路34は上部プリント基板341と、隔離層342及び下部プリント基板343からなる。上部プリント基板341は少なくとも一つの上部接続点3411を有し、隔離層342は隔離層開口部3421を有する。下部プリント基板343は上部接続点3411に対応する下部接続点3431を有する。薄膜スイッチ回路34が押された時、上部接続点3411は層開口部3421に進入して下部接続点3431と接触し上部接続点3411と下部接続点3431間の電気的接続を確立させる。
【0020】
図5は本発明に係る好ましい第1実施形態における発光キーボードの部分構造を側面から見た概略図である。発光キーボード3における、透光フレーム31は支持板30上に設置され、光源33は透光フレーム31と薄膜スイッチ回路34の間に設置され、また薄膜スイッチ回路34は光源33の上方に位置され、ここでは上部プリント基板341は隔離層342上に折り畳まれて設置され、隔離層342は下部プリント基板343上に折り畳まれて設置される。弾性要素323は薄膜スイッチ回路34上に設置され、またキーキャップ321は弾性要素323上に設置される。はさみ型接合部材322は透光フレーム31とキーキャップ321の間に位置し、これにより透光フレーム31とキーキャップ321は接続されキーキャップ321を透光フレーム31に対向させて上下移動させ、ここでははさみ型接合部材322の第一フレーム3221の第一端3221Aは第二フレーム固定構造312に接続され、第一フレーム3221の第二端3221Bはキーキャップ固定槽3212に接続され、はさみ型接合部材322の第二フレーム3222の第一端3222Aはキーキャップスライド槽3213に接続され、第二フレーム3222の第二端3222Bは第一フレーム固定構造311に接続される。
【0021】
キー32が押され透光フレーム31に対向し下方に移動した時、はさみ型接合部材322の第一フレーム3221と第二フレーム3222は開いた状態から折り畳まれた状態に変化し、また下方へ移動したキーキャップ321は弾性要素323を抑圧し、弾性要素323を薄膜スイッチ回路34に接触させキー32に対応するキー信号を発信させる。キー32が触圧から解放された時、弾性要素323はキーキャップ321に対し弾力を発生させ、キーキャップ321を透光フレーム31に対向させ上方に移動させ、また第一フレーム3221と第二フレーム3222は折り畳まれた状態から開いた状態に変化しキーキャップ321を復位させる。光源33がビームB’を発生させた時、ビームB’の一部分は下方へ投射され透光フレーム31に進入し、透光フレーム31内部を進行し、次にビームB’は透光フレーム31を透過し支持板30により反射され進行方向を変更させられ、ビームB’は再度透光フレーム31を透過し薄膜スイッチ回路34に進入する。薄膜スイッチ回路34を透過したビームB’は弾性要素323も透過しキーキャップ321に投射され、ビームB’はキーキャップ321上の透光エリア3211の位置に透過され、これにより発光キーボード3は発光できる。上記のとおり、透光フレーム31と薄膜スイッチ回路34の間に位置する光源33の発するビームB’の進行経路は順に下方の透光フレーム31へ進入し、支持板30により反射され、上方の透光フレーム31と、薄膜スイッチ回路34とキー32の透光エリア3211を順に進入する。
【0022】
ちなみに、キーキャップ321上の透光エリア3211はキーキャップ321の表面に有する字或いは記号の部分で、例えばAのキー上ではAの字の部分である。上記の構造によりビームB’は透光エリア3211を透過でき、キー32上の字或いは記号を発光させることが可能になる。
【0023】
また、本発明はさらに好ましい第2実施形態における発光キーボードを提供する。図6は本発明に係る好ましい第2実施形態における発光キーボードの部分構造の分解図である。発光キーボード4は支持板40と、透光フレーム41と、少なくとも一つのキー42(単一のキーを例に説明する)と、光源43と、薄膜スイッチ回路44及び導光フィルム45で構成される。透光フレーム41は第一フレーム固定構造411と第二フレーム固定構造412を有し、また第一フレーム固定構造411と、第二フレーム固定構造412と透光フレーム41は一体成型となり、ここでは透光フレーム41は透明素材で製造され、これにより透光フレーム41は光を塞がず透過させる機能を有することができる。キー42はキーキャップ421と、はさみ型接合部材422と弾性要素423からなり、キーキャップ421はキーキャップ421の表面上に位置する透光エリア4211を有し、はさみ型接合部材422は第一フレーム4221と第二フレーム4222からなる。
【0024】
光源43については、ビームB’(図7に図示する)を発生させ、好ましい実施形態においては、光源43は発光ダイオードであり、支持板40によりビームB’は反射される。薄膜スイッチ回路44は上部プリント基板441と、隔離層442と下部プリント基板443で構成される。上部プリント基板441は少なくとも一つの上部接続点4411を有し、隔離層442は隔離層開口部4421を有する。下部プリント基板443は上部接続点4411に対応する下部接続点4431を有する。導光フィルム45によりビームB’は案内され、ビームB’はその他のキー42の下方の透光フレーム41に拡散されるか、或いはビームB’は進行方向を変更させられる。
【0025】
図7は本発明に係る好ましい第二実施形態における発光キーボードの部分構造を側面から見た概略図である。発光キーボード4の、透光フレーム41は支持板40上に設置され、また薄膜スイッチ回路44は透光フレーム41上に設置される。光源43は透光フレーム41と薄膜スイッチ回路44の間に設置され、導光フィルム45は支持板40と透光フレーム41の間に位置する。薄膜スイッチ回路44の、上部プリント基板441は隔離層442上に折り畳まれて設置され、隔離層442は下部プリント基板443上に折り畳まれて設置される。キーキャップ421は弾性要素423上に設置され、弾性要素423は薄膜スイッチ回路44上に設置され、またキーキャップ421が押され弾性要素423を圧縮した時、弾性要素423はこれの下方にある薄膜スイッチ回路44に接触する。はさみ型接合部材422は透光フレーム41とキーキャップ421の間に位置され、これにより透光フレーム41とキーキャップ421は接続されキーキャップ421は透光フレーム41に対向して上下移動する。はさみ型接合部材422の第一フレーム4221及び第二フレーム4222と、透光フレーム41及びキーキャップ421の間の接続関係は好ましい第1実施形態におけるものと完全に同じで再度詳述する必要はない。
【0026】
キー42が押され透光フレーム41に対向し下方に移動した時、はさみ型接合部材422の第一フレーム4221と第二フレーム4222は開いた状態から折り畳まれた状態に変化し、また下方に移動したキーキャップ421は弾性要素423を抑圧し、弾性要素423を薄膜スイッチ回路44に接触させ、これにより上部プリント基板441の上部接続点4411と下部プリント基板443の下部接続点4431は電気的に接続されキー42に対応するキー信号を発生させる。キー42が触圧から解放された時、弾性要素423はキーキャップ421に対し弾力を発生させ、キーキャップ421を透光フレーム41に対向させ上方に移動させ、また第一フレーム4221と第二フレーム4222を折り畳まれた状態から開いた状態に変化させキーキャップ421を復位させる。
【0027】
光源43がビームB’を発生させる時、ビームB’の一部分は下方へ投射され透光フレーム41に進入し、透光フレーム41内部を進行し、次にビームB’は透光フレーム31を透過し導光フィルム45内部を進行し、導光フィルム45を透過したビームB’は支持板40により反射され進行方向を変更させられ、ビームB’は導光フィルム45と透光フレーム41を透過し薄膜スイッチ回路44に進入する。ビームB’は薄膜スイッチ回路44と弾性要素423を透過しキーキャップ421に投射され、ビームB’はキーキャップ421上の透光エリア4211に透過され、これにより発光キーボード4は発光が可能となる。導光フィルム45を透過せず、また支持板40にも反射されていないビームB’は導光フィルム45により案内されその他のキー42の下方の透光フレーム41に拡散される。上記のとおり、導光フィルム45による除去によりビームB’が案内される状況下では、透光フレーム41と薄膜スイッチ回路44の間に位置する光源43の発生するビームB’の進行経路は順に下方に向かい透光フレーム41へ進入し、さらに下方に向かい導光フィルム45へ進入し、支持板40により反射され、上方に向かい導光フィルム45へ進入し、さらに上方に向かい透光フレーム41と、薄膜スイッチ回路44及びキー42の透光エリア4211へと進入する。
【0028】
本発明の好ましい実施形態において、透光フレーム41と支持板40の間にさらに設置される導光フィルム45は、光源43の発生するビームB’をその他のキー42の下方の透光フレーム41に拡散させ、さらに光量の明度を均一化させる。
【0029】
上記のとおり各好ましい実施形態では、本発明における発光キーボードの透光フレームは従来の金属底板と相当の機能を有しはさみ型接合部材と接続しキーと透光フレーム(或いは従来の金属底板)の結合を確立させ、また透光フレームは透明素材により製造され、光源は透光フレームの上方或いは下方に設置され、ビームを透光フレームの下方或いは上方へと透過させ従来の金属底板に遮蔽させず、これによりキーキャップを透過したビームは明度は高めることが可能になり、またビームが部分的に従来の金属底板により遮蔽され光量の明度が不均一になる現象を回避できる。これ以外に、発光キーボードの堅固性を高めるため、本発明における発光キーボードの透光フレームの下方には支持板が設置され、発光キーボードの構造を強化し容易に折れ曲がり損壊しないようにしている。
【0030】
上述の実施形態は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当前記技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0031】
1、2、3、4 キーボード
10 標準タイプキー
11 テンキー
12 ファンクションキー
20、32、42 キー
21 金属底板
22、34、44 薄膜スイッチ回路
23、33、43 光源
24 導光板
25 フレキシブルプリント基板
30、40 支持板
31、41 透光フレーム
45 導光フィルム
201、321、421 キーキャップ
202、322、422 はさみ型接合部材
203、323、423 弾性要素
211 第一固定構造
212 第二固定構造
213 空洞部
311、411 第一フレーム固定構造
312、412 第二フレーム固定構造
341、441 上部プリント基板
342、442 隔離層
343、443 下部プリント基板
2011、3212、4212 第一キーキャップ固定構造
2012、3213、4213 第二キーキャップ固定構造
2021、3221、4221 第一フレーム
2022、3222、4222 第二フレーム
3211、4211 透光エリア
3411、4411 上部接続点
3421、4421 隔離層開口部
3431、4431 下部接続点
2021A、3221A 第一フレームの第一端
2021B、3221B 第一フレームの第二端
2022A、3222A 第二フレームの第一端
2022B、3222B 第二フレームの第二端
B、B’ビーム


【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光キーボードであって、
支持板と、
支持板上に設置される透光フレームと、
前記透光フレームに接続され、透光エリアを有する少なくとも一つのキーと
前記キーと前記支持板の間に位置し、ビームを発生させる光源を含み、ここでは前記ビームは前記支持板、前記透光フレーム及び前記キーの前記透光エリアを順に透過することを特徴とする、発光キーボード。
【請求項2】
前記透光フレームと前記キーの間に設置される薄膜スイッチ回路をさらに含み、前記薄膜スイッチ回路は、
少なくとも一つの上部接続点を有する上部プリント基板と、
前記上部プリント基板の下方に位置し、前記上部接続点に対応する隔離層開口部を有する隔離層と、
前記隔離層の下方に位置し、前記上部接続点に対応する下部接続点を有する下部プリント基板を含むことを特徴とする、請求項1に記載の発光キーボード。
【請求項3】
前記薄膜スイッチ回路と前記透光フレームの間に位置し、前記ビームを案内するための導光フィルムをさらに含み、前記ビームが前記支持板、前記導光フィルム、前記透光フレーム、前記薄膜スイッチ回路及び前記キーの前記透光エリアを順に透過することを特徴とする、請求項2に記載の発光キーボード。
【請求項4】
前記キーは、
前記発光キーボードの表面に露呈され、前記透光エリアはその上に位置されるキーキャップと
前記透光フレームと前記キーキャップの間に位置し、前記透光フレームと前記キーキャップを接続させ、また前記キーキャップを前記透光フレームに対向させ上下移動させるはさみ型接合部材と、
前記薄膜スイッチ回路と前記キーキャップの間に位置し、前記キーキャップが押された時、それは圧縮され前記薄膜スイッチ回路に接触し前記信号を出力させ、また前記キーキャップが触圧から解放された時、それは前記キーキャップに対し弾力を発生し前記キーキャップを復位させる弾性要素を含むことを特徴とする、請求項2に記載の発光キーボード。
【請求項5】
前記キーキャップはキーキャップ固定槽とキーキャップスライド槽を有し、前記透光フレームは第一フレーム固定構造と第二フレーム固定構造を有し、また前記第一フレーム固定構造、前記第二フレーム固定構造と前記透光フレームは一体成型となり、前記はさみ型接合部材は第一フレームと第二フレームからなり、前記第一フレームの第一端は前記第二フレーム固定構造に接続され、前記第一フレームの第二端は前記キーキャップ固定槽に接続され、前記第二フレームの第一端は前記第一フレーム固定構造に接続され、前記第二フレームの第二端は前記キーキャップスライド槽に接続されることを特徴とする、請求項4に記載の発光キーボード。
【請求項6】
前記光源は発光ダイオード(Light Emitter Diode、LED)であることを特徴とする、請求項1に記載の発光キーボード。
【請求項7】
発光キーボードの前記支持板は金属により製造されることを特徴とする、請求項1に記載の発光キーボード。
【請求項8】
前記透光フレームは透明素材により製造されることを特徴とする、請求項1に記載の発光キーボード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−79278(P2012−79278A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−247358(P2010−247358)
【出願日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(501280046)致伸科技股▲ふん▼有限公司 (104)
【Fターム(参考)】