説明

発光素子およびその製造方法

本発明は、特定の濃度範囲内で特定の無機変換顔料を含有するプラスチック組成物に関し、また、成型プラスチック製品、例えば該組成物製の成型プラスチック製品/プラスチック片を製造することに適し、さらには、該成型プラスチック製品を具備する発光素子に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチック成形品と併用されるプラスチック成形体と、該プラスチック成形体のキャビティ内に配設される例えば青色LED(発光ダイオード)または紫外線LEDとを具備し、白色光をもたらすことができる発光素子に関する。
【0002】
更に本発明は、例えばこのようなプラスチック成形体の製造に適し、特定の濃度範囲内で特定の無機変換顔料を含有するプラスチック材料組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
人間環境において照明(周囲照明)を使用するために、照明産業は、良好な色再現性を備える白色光を生じさせる光源にとりわけ関心を示している。なぜならば、白色光は最も自然光に近いからである。
【0004】
無機LED(発光ダイオード)とLED DIE(LEDチップ)は、長寿命で、サイズが小さく、振動に対する影響を受けにくく、および狭帯域スペクトル発光をもたらすものとして認識されている。低いエネルギー消費のために、特にLEDのみならずエレクトロルミネセント・ランプも、近年、光源として益々注目されている。
【0005】
LEDまたはLED DIE自体によりもたらすことのできない発光色は、外部色変換手段を介してもたらされる。いわゆる変換物質または変換顔料が、LEDまたはLED DIEの周囲に施される。吸収された輻射線は、変換顔料を光ルミネッセンスに励起させる。原理上は、有機または無機顔料が変換顔料として使用できる。
【0006】
しかしながら、LEDまたはLED DIEなどの無機光源は、単色光、すなわち単一のスペクトル色光しか発光できないという欠点を有する。LEDの場合、これらの色は、特にブルー、グリーン、イエロー、オレンジ、レッド、バイオレットのスペクトル色または単色性UV光(UV-LED)であり、エレクトロルミネセント・ランプの場合、これらの色はブルー、グリーンまたはオレンジのスペクトル色である。更なる補助なく白色光を発光するLEDは、技術的に不可能である。
【0007】
この欠点を改善するために、LEDをベースとする白色光源が、様々な方法で製造されている。
【0008】
基本的に、単色性の発光素子と有機変換顔料および無機変換顔料を併用することで、白色光がもたらされる。例えば、発光素子と変換顔料とを併用することが適当である。
【0009】
従って、放射される白色光の色(光温度)は、変換顔料、該顔料濃度、および発光素子の波長に基づく。放射される光の均質性は、発光素子または発光装置上に分散した変換顔料の均一性により決定される。
【0010】
例えば、変換顔料はLEDのブルー光の幾分かを吸収することによりイエロー光を放射できる。残存するブルー光と変換顔料層によりもたらされたイエロー光の加法混色が白色光をもたらす。
【0011】
原理上、CIE1931色度図における色度座標は、ブルーLEDの色度座標と変換顔料の色度座標の間の直線上に位置する。使用されるブルーLEDは、240〜510nm、300〜500nm、特に400〜490nm、就中450nm〜480nm、特に460〜470nmで発光ピークを有する。とりわけ好ましい場合、発光ピークは460nm〜470nmの間、好ましくは464nmである。
【0012】
白色光をもたらす方法は、いわゆる分配法と称される(VDIレポートno.2006および2007参照)、粘性を有する透明シリコーンとイエロー燐光物質若しくはグリーン燐光物質を混合させ、該混合物を、ブルーLED DIEへ液滴形態(グロブ・トップ)で塗布する「グロブトップ流延法」である。
【0013】
別の方法は、上述した方法に類似した方法でおこなわれ、この場合、複数の燐光物質または種々の適当な燐光物質の混合物が使用される。
【0014】
最初に記載した方法の別の変形例として、「RGB燐光物質」(三色燐光物質)と共にUV-LEDを使用することもできる。しかし、この変形例はあまり使用されない。なぜならば、UV-LED/LED DIEは極めて高価であり、光収率があまり高くないからである。
【0015】
別の変形例の場合、LEDを一体成型する前にスプレーコーティングを用いることにより、燐光物質がLED DIEへ施される。この方法は極めて複雑であり、クリーンルームの条件下、高価な装置を用いることによってのみ行うことができる。
【0016】
既知の方法の場合、変換顔料は分散液中で不規則かつ不均一に分散しており、該分散液からもたらされる層を使用するので、結果的に、変換された光は不均一に放射される。人間の目は白色光の色差に対して特に敏感であるので、的確なスペクトル色(光温度)のLEDを得るためには、発光素子のソーティング(ビニング)が重要である。それに続くソーティング処理は、極めて多くの資源およびコストを必要とする。なぜならば、個々の発光素子を比較し、発光スペクトル色に従って選別/分類しなければならないからである(www.ledmagazine.com/news/5/2/11参照)。
【0017】
別の既知の方法の場合、異なる色の発光ダイオード、例えばブルーおよびイエロー(2つのLED)、またはレッド、グリーンおよびブルー(RGB)を組合せることにより、結合光が白色光をもたらす。しかしながら、光を良好に混合させるためには更なる光学部材を必要とする。
【0018】
実用的な理由から、多くの場合、種々の着色LEDチップが構成部品内へ導入されている。この方法は、幅広く利用されているが、極めて複雑であり、付加的な電子機器を使用するために高価となる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0019】
【非特許文献1】VDIレポートno.2006および2007
【非特許文献2】www.ledmagazine.com/news/5/2/11
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
従って、本発明の目的は、先行技術の上述した欠点を克服することであり、また、本発明は、発光素子において、変換された光の不均一な放射を妨げるプラスチック組成物を提供し、特に、該組成物を含有する成形品を提供する。更に、任意な形態においても単純かつ安価に製造でき、エネルギー消費が少なく、外的影響に無反応である発光素子が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0021】
光の均一性と同様に、十分に高い散乱光強度をもたらすことも重要である。本発明の範囲において、散乱光は、光源/LED面から生じる非散乱光の垂線方向に対し20°若しくは45°の角度内で検出できる光であり、この場合、20°の角度において、0.7よりも大きく、好ましくは0.85よりも大きい相対散乱光強度が得られ、45°の角度において、0.4より大きく、好ましくは0.55よりも大きい相対散乱光強度が得られる。
【0022】
本発明によるプラスチック組成物、および本発明によるプラスチック組成物から形成される透明または半透明なプラスチック成形品、特に透明または半透明なカバーシート若しくはフィルム、並びに前記プラスチック成型品を使用する本発明による発光素子を用いることにより、これらの目的および他の目的を達成できる。このことは、本発明における以下の詳細から、当業者に明らかとなるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0023】
従って、本発明は、特定の濃度範囲で特定の変換顔料(K)を含有するプラスチック組成物(Z)および、該プラスチック組成物(Z)を含有する透明または半透明なプラスチック成形品、例えば透明または半透明なプラスチックシート若しくはフィルム、特に発光素子において使用可能な基板(A)を提供する。
【0024】
また、本発明は、表面上の少なくとも一部にLED若しくはLED DIEを具備する1個または複数個のキャビティを有するプラスチック成型体(以下、基板Bと称する)と、該成型体の該キャビティ側を少なくとも部分的に被覆し、所望により、更なる接着促進剤または接着層により該基板Bに接合される本発明による基板Aから製造され、特に白色光を放射する発光素子を提供する。
【0025】
基板Aおよび、所望により、キャビティを有する基板Bは、光散乱粒子を付加的に含有してもよくおよび/または光を散乱させるような構造を有してもよい。
【0026】
更に、本発明は、本発明による発光素子を製造する以下の工程a)〜c)を含む方法を提供する:
a)1または複数のキャビティを有する基板Bを製造し、
b)電気的に相互に接続させた1または複数のLED、好ましくはLED DIEを該キャビティへ装備させ、
c)変換顔料Kを含有する透明または半透明なプラスチック成形品、例えばフィルムまたはシートである基板Aを、LEDまたはLED DIEを装備したキャビティを少なくとも部分的に被覆するようにして貼り合せる。
【0027】
本発明の範囲内において「被覆」または「被覆する」という用語は、利用される光が、変換顔料を含有する基板Aまたは成形体を介して放射されることにより、該光が部分的に色変換されることを意味する。基板Aは、発光素子の前方、またはエレクトロルミネッセンス素子、1または複数のLED、好ましくはLED DIEを装備する1または複数のキャビティを有する基板Bの前方に、直接若しくは一定の距離を保って備え付けることができる。該基板は、透明な接着剤/接着促進剤を用いて発光素子に直接貼り合わせることができ、または例えば、接着または機械的締結などにより、発光素子が配設されるハウジングまたは成形体に取り付けることができ、あるいは発光素子が配設される基板または可撓性導体に取り付けることができる。
【0028】
発光素子(例えばLEDまたはLED DIE)と基板Aの間に、1または複数の実質的に透明な接着層、フィルム層または空気層を設けてもよい。
【0029】
また、基板Aを、基板Bの外周部に部分的又は完全に配列させてもよい。好ましくは、基板Aおよび基板Bの製造は、配合工程および射出成型工程または押出し工程で行われる。該製造工程は再現可能であり、規格品を成形できる。
【0030】
本発明の本質となるものは、均質な態様でLED光を光変換すると共に光散乱させ、特定の濃度(濃度B)で特定の変換顔料Kを含有する、本発明によるプラスチック材料組成物(以下「組成物Z]と称する場合がある)である。
【0031】
本発明による組成物Zは、例えば、LEDまたはLED DIEを具備する成形体と併用され、例えば上述の発光素子において使用される基板Aの製造に適している。この発光素子は、本発明による組成物を有利に使用できる方法の1例に過ぎない。更なる可能性は、LEDを具備する発光素子の技術分野における当業者によって明らかにされるであろう。変換顔料Kを含有する基板A、例えば本発明によるフィルムまたはシートを、LED-光源と観察者の間に配設することが重要である。更に、変換顔料Kを、LEDまたはLED DIEを具備する基板Bに存在させてもよい。
【0032】
本発明による発光素子は、1または複数のキャビティが付与されるプラスチック成型体(基板B)を具備する。該キャビティは、電気的に相互に接続させたLED、好ましくはLED DIEを装備する。接着層の態様で接着促進剤として所望により塗布される、シリコーンまたはポリウレタンを基剤とする流延材料と共に、LEDまたはLID DIEを備えるプラスチック成型体を成形させてもよい。次いで、均一に分散させた変換顔料Kを含有し、光散乱特性を有する基板Aを貼り合わす。
【0033】
有機顔料および無機顔料は共に、変換顔料Kとして適当である。本発明の範囲内における変換顔料は、2種以上の異なる変換顔料の混合物であってもよい。
【0034】
驚くべきことに、変換顔料Kの含量が7〜20wt%、好ましくは10〜15wt%の濃度範囲である場合、組成物Zは光変換および光散乱性基板の製造に最も適することが判明した。これらの下限値および上限値を超えると、本発明の本質的な目的に関連する組成物Zの特性を低減させてしまう。
【0035】
使用できる有機顔料には、例えば以下のものが含まれる:いわゆる昼光顔料、例えばサワダ社製のTシリーズまたはFTXシリーズなど、シンロイヒ社製の昼光発光顔料(daylight luminescent pigment)、例えば、FZ-2000シリーズ、FZ-5000シリーズ、FZ-6000シリーズ、FZ-3040シリーズ、FA-40シリーズ、FA-200シリーズ、FA-000シリーズ、FM-100、FX-300またはSB-10など。
【0036】
無機顔料として使用できる物質は、ガーネットまたは酸化窒化物、例えば、Ceを添加した(Y, Gd, Lu, Tb)(Al, Ga)O12、Euを添加した(Ca, Sr, Ba)SiO、Ceを添加したYSiON、Ceを添加したYSiON、Ceを添加したGdSiON、Ceを添加した(Y, Gd, Tb, Lu)Al-xSixO12-xNx、Euを添加したBaMgAl10O17、Euを添加したSrAlO、Euを添加したSrAl14O25、Euを添加した(Ca, Sr, Ba)SiNO、Euを添加したSrSiAlON、Euを添加した(Ca, Sr, Ba)SiN、Euを添加したCaAlSiNなど;モリブデン酸塩、タングステン酸塩、バナジウム酸塩、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウムおよびタリウムの窒化物および/または酸化物であり、これらを単独で使用する場合またはこれらの混合物を使用する何れの場合においても、1または複数の活性化イオン、例えばCe、Eu、Mn、Cr および/または Biなどが併用される。
【0037】
特に好ましくは、本発明による変換顔料Kは、0ppmより高い濃度でSi、Sr、Ba、CaおよびEuを含有すると共に、50ppm以下(但し、0ppmも含む)の濃度でAl、Co、Fe、Mg、Mo、Na、Ni、Pd、P、Rh、Sb、TiおよびZrを含有する無機顔料である。
【0038】
プラスチック組成物Zおよび基板Aは共に、基剤として好ましくは透明なポリマー材料を含有する。好ましくは、該ポリマー材料は以下のものから成るプラスチック材料の群から選択される:ポリオレフィン、例えばポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)など、ポリエステル、例えばポリアルキレンテレフタレート、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)およびポリブチレンテレフタレート(PBT)など、シアノアクリレート(CA)、セルローストリアセテート(CTA)、エチルビニルアセテート(EVA)、ポリビニルアセテート(PVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリビニルクロリド(PVC)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリウレタン(PU)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、ポリアミド(PA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリスチレン(PS)、硝酸セルロース、および上記ポリマーに係る少なくとも2種類のモノマーのコポリマー、並びにこれらのポリマーの2種または複数種の混合物。
【0039】
本発明の範囲に含まれる適当なポリカーボネートは、既知である全てのポリカーボネートである。これらは、ホモポリカーボネート、コポリカーボネートおよび熱可塑性のポリエステルカーボネートである。
【0040】
好ましくは、適当なポリカーボネートは、10000〜50000、好ましくは14000〜40000、特に14000〜35000の平均分子量(Mw)を有する(ジクロロメタン中またはフェノール/o−ジクロロベンゼンの等重量混合物中で溶液の相対粘度を測定し、光散乱により較正することによって決定される)。
【0041】
好ましくは、ポリカーボネートは、文献に様々な記載がされている界面法、または溶融エステル交換法によって調製される。界面法に関する文献には以下のものが含まれる:例えば、H.シュネル著「Chemistry and Physics of Polycarbonates」、Polymer Reviews,第9巻、インターサイエンスパブリッシャーズ、ニューヨーク、1964年、第33頁以下、Polymer Reviews,第10巻「界面法および溶液法による縮合ポリマー」ポールW.モーガン著、インターサイエンスパブリッシャーズ、ニューヨーク、1965年、第8章、第325頁、ドレス.U.グリゴ、K.キルヒャーおよびP.R.-ミューラー著「ポリカーボネート」ベッカー/ブラウン、「プラスチックハンドブック(Kunststoff−Handbuch)」第3/1巻、「ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリエステル、セルロースエステル」カールハンサーバーグ社、ミュンヘン、ウィーン、1992年、第118頁〜第145頁、および欧州特許出願公開第0517044号A明細書。
【0042】
溶融エステル交換法は、例えば「高分子科学工学百科事典(Encyclopedia of Polymer Science)」第10巻(1969年),「ポリカーボネート化学および物理」Polymer Reviews,H.シュネル,第9巻,John Wiley and Sons,Inc.(1964年)、ならびに独国特許第1031512号B明細書および米国特許第6228973号B明細書に記載されている。
【0043】
好ましくは、ポリカーボネートは、ビスフェノール化合物と炭酸化合物、特にホスゲンとを反応させることにより調製されるか、あるいは溶融エステル交換法の場合、ビスフェノール化合物とジフェニルカーボネート若しくはジメチルカーボネートから調製される。ビスフェノールAに基づくホモポリカーボネートと、ビスフェノールAモノマーおよび1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサンモノマーに基づくコポリカーボネートが特に好ましい。ポリカーボネートの合成に使用できる別のビスフェノールおよびジオール化合物は、とりわけ、国際特許出願公開第2008037364号A明細書(第7頁1.21〜第10頁1.5まで)および、欧州特許出願公開第1582549号A明細書([0018]〜[0034])、国際特許出願公開第2002026862号A明細書(第2頁1.20〜第5頁1.14まで)、および同第2005113639号A明細書(第2頁1.1〜第7頁1.20まで)に記載されている。
【0044】
ポリカーボネートは直鎖状であってもよく、分枝鎖状であってもよい。分枝鎖状のポリカーボネートと、非分枝鎖状のポリカーボネートの混合物を使用してもよい。
【0045】
ポリカーボネート用の適当な分枝剤は文献において既知であり、以下の文献に開示されている:例えば、特許明細書の場合、米国特許第4185009号B明細書、独国特許出願公開第2500092号A明細書(本発明における3,3-ビス-4-ヒドロキシアリール-オキシインドール、何れの場合も明細書全体を参照されたい)、独国特許出願公開第4240313号明細書(第3頁1.33〜第3頁1.55参照)、独国特許出願公開第19943642号A明細書(第5頁1.25〜第5頁1.34参照)、および米国特許第5367044号B明細書、並びにそれらに記載された参考文献。さらに、使用されるポリカーボネートは、本質的に分枝鎖状であってもよく、この場合、ポリカーボネートの調製に際し分枝剤を添加しなくてもよい。本質的な枝分かれの例は、いわゆるフリース構造であり、欧州特許出願第1506249号明細書において、溶融ポリカーボネートに関する記載がある。
【0046】
ポリカーボネートの調製に際し、連鎖停止剤を付加的に使用してもよい。フェノール、例えばフェノールなど、アルキルフェノール、例えばクレソールおよび4-tert-ブチルフェノール、クロロフェノール、ブロモフェノール、クミルフェノールまたはこれらの混合物が、連鎖停止剤として好ましく使用される。
【0047】
プラスチック材料は、添加剤、例えば紫外線吸収剤、常套の加工助剤、特に離型剤および流動性向上剤、安定剤、特に熱安定剤、帯電防止剤、光学的光沢剤または着色剤などを更に含有してもよい。本発明の範囲内における着色剤は、有機顔料および無機顔料並びにプラスチック材料に可溶する染料である。
【0048】
特定の実施態様において、組成物Zは、冷延伸可能(cold-stretchable)なプラスチック組成物である。この性質は、特に、プラスチック材料の軟化温度よりも低い処理温度で等高圧成型法(isostatic high-pressure forming)により、三次元に形成されたフィルム素子が製造される場合に必要である。適当な冷延伸性プラスチック材料は、例えば、欧州特許出願公開第0371425号A明細書に記載されている。熱可塑性材料およびデュロプラスチック(duroplastic)は共に、少なくとも部分的に透明な冷延伸性プラスチック材料が使用できる。室温および使用温度で、低いレジリエンス(resilience)またはレジリエンスを示さない冷延伸性プラスチック材料を使用することが好ましい。特に好ましいプラスチック材料は、以下のものから成る群から選択される少なくとも1種の材料である:ポリカーボネート、好ましくはビスフェノールAに基づくポリカーボネート、ポリエステル、特に芳香族ポリエステル、例えばポリアルキレンテレフタレート、ポリアミド、例えばPA6またはPA6,6型、高強度「アラミドフィルム」、ポリイミド、例えばポリ-(ジフェニルオキシドピロメリットイミド)に基づくフィルム、ポリアリレート、有機熱可塑性セルロースエステル、特に、それらのアセテート、プロピオネートおよびアセトブチレート。ビスフェノールAに基づくポリカーボネートが、プラスチック材料として特に好ましく使用される。バイエル・マテリアルサイエンス・AG社製の、「Bayfol」(登録商標)CR(ポリカーボネート/ポリブチレンテレフタレートフィルム)、「Makrofol」(登録商標)TPまたは「Makrofol」(登録商標)DEの商品名を有するフィルムが特に好ましい。その後、このような成形フィルムは、例えばLED/LED DIEを有する成型体に接着接合、貼合せまたは取り付けられる。
【0049】
特定の実施態様において、少なくとも1種の冷延伸性プラスチック組成物から成る基板Aは、プラスチック成形品、特にフィルムまたはシートである。変換顔料Kが、本発明による濃度で組成物Z中に存在することに起因して、基板Aは、すでに良好な散乱特性を有している。更なる散乱添加剤を補助的に添加することにより、光散乱特性を更に付与してもよい。
【0050】
光散乱特性は、成型体または成形品および/またはフィルム/シート内へ導入される光拡散粒子、例えばガラス球、ガラス繊維、金属酸化物、SiO、鉱物、または散乱性の有機添加剤、例えばコア-シェルアクリレート若しくは非相溶性ポリマーのブレンドなどの形態、並びに組成物Zの内部構造によりもたらすことができる。該粒子は入射光に対する散乱中心として機能し、該入射光を、プラスチック成型品、特にフィルム/シートの表面に急角度で到達させ、該入射光を全反射させることなく結合させるような態様で散乱させる。同様な効果が、入射光を散乱させる界面を形成するガスを封入することにより、もたらすことができる。粒子は、蛍光体を同様に含有してもよい。
【0051】
組成物Zは、当業者に既知である別の常套なプラスチック添加剤を含有でき、例えば国際特許出願公開第99/55772号明細書(第15頁〜第25頁)、欧州特許出願公開第1308804号A明細書、「プラスチック添加剤ハンドブック」の関連章(Hans Zweifel、第5版、2000年、ハンサー・パブリッシャーズ、ミュンヘン)に記載されている。
【0052】
好ましくは、基板Bも同様に、プラスチック材料、特に上述したポリマーの1種または複数種から製造され、所望により、上述した添加剤をさらに含有する。
【0053】
基板Aおよび基板Bの何れにおいても、更なる散乱特性を付与させるために、光散乱粒子を表面に取り込むことにより、基板表面を構造化させてもよい。粒子は表面上の散乱中心として機能し、入射光を結合させない。
【0054】
溝、丸溝、うねおよび/または穴により基板、特に基板Aの表面を構造化させてもよい。この種の表面構造の場合、表面上に散乱中心が形成される1または複数のレンズ形素子がその表面にもたらされるレンチキュラー構造も可能である。
【0055】
無機発光素子若しくは有機発光素子(LEDまたはLED DIE)は、基板Aにより全体的又は部分的に被覆される。この場合、基板Aは厚さdを有している。以下の関係下にある場合、基板Aによる効果的な光の変換と均質な光の散乱がもたらされることが判明した。
【0056】
変換顔料の濃度(wt%)×厚さd(mm)=12〜30、好ましくは15〜25(wt%×mm)。
【0057】
ここで、wt%は全組成に関連し、この場合基板Aの全組成に関連する。
【0058】
既に記載したように、本発明の範囲内において「被覆」または「被覆する」という用語は、利用される光が変換顔料を含有する基板Aまたは成形体を介して放射されることにより、該光が部分的に色変換されることを意味する。基板Aは、発光素子の前、あるいはエレクトロルミネッセンス素子、1または複数のLED、好ましくはLED DIEを装備する1または複数のキャビティを有する基板Bの前方に直接若しくは一定の距離を保って備え付けることができ、該基板は、透明な接着剤/接着促進剤を用いて発光素子に直接貼り合わせることができ、または例えば、接着または機械的締結などにより、発光素子が配設されるハウジングまたは成形体に取り付けることができ、あるいは発光素子が配設される基板または可撓性導体に取り付けることができる。
【0059】
発光素子(例えばLEDまたはLED DIE)と基板Aの間に、1または複数の実質的に透明な接着層、フィルム層または空気層を設けてもよい。
【0060】
また、基板Aを、基板Bの外周部に部分的又は完全に配列させてもよい。
【0061】
発光素子は、1または複数のLED、LED DIEまたはエレクトロルミネッセンス素子であってもよい。
【0062】
発光素子の最終的な色温度は、変換顔料または変換顔料混合物の性質、変換顔料の充填度、基板A若しくは成型体の幾何学的形態、および発光素子が本来備える発光波長によって決定される。この色温度は、個々の処理条件に応じて決定され、再現される。
【0063】
変換顔料を含有する基板Aおよび/または成型体(基板B)を製造するために、まず、変換顔料Kを、透明または半透明なプラスチック材料内へ混合させる。混合は既知の方法、例えば配合などにより行われるか、またはポリマー材料と共に変換顔料を溶解させ、濃縮させることにより行われる。
【0064】
変換顔料Kを含有する、基板Aおよびそのプラスチック成形品並びに基板Bおよびそのプラスチック成形品は、既知の方法、例えば射出成型、押出成型、共押出成型、ブロー成型または深絞り成型により、変換顔料を含有するプラスチック材料から製造できる。フィルムは、流延または他の既知のコーティング法により溶液から製造できる。変換顔料を含有するフィルムおよびキャリアのラミネートも使用できる。
【0065】
キャスティング法、印刷法、噴霧法により、変換顔料およびプラスチック材料の溶液を適当な基板へ施してもよい。
【0066】
粒子、例えばガラス球、あるいはガラス繊維、金属酸化物、SiO若しくは鉱物、または有機散乱剤を取り込むことにより内部構造化を行うために、プラスチック材料へ添加剤を添加する常套の方法、例えば、配合法が使用される。ガス封入法による内部構造化の場合、常套の方法が使用され、例えば、フォーム形成法が使用できる。
【0067】
基板Aおよび/または基板Bの表面を構造化させる場合、第1段階において、溶媒中に粒子を懸濁させ、次いで、力学的手段若しくは装置、例えばスタンプまたは印刷機により、該懸濁液を基板表面へ施す。その結果、粒子および溶媒が接触する表面領域が膨潤する。次いで、該溶媒を蒸発させる。最後に、基板Bまたは基板Aは、溶媒が完全に蒸発するまで調質される。
【0068】
基板Aおよび/または基板Bの表面構造化は、研削、引掻き、剥離、切断、穿孔、しぼ付け、スタンピング、レーザー切断、ドットマトリックス印刷または、結果的に表面の局所的な変形または表面構造を変化させる他の機械的な方法により行うことができる。表面は、溶媒を用いるエッチングにより化学的に構造化させてもよい。
【0069】
好ましくは、フィルムまたはレンズと一体化させたフィルムとしての基板Aは、10μm〜3000μm、好ましくは70μm〜1500μm、特に好ましくは100μm〜1000μm、最も好ましくは125μm〜750μmの厚さを有する。
【0070】
好ましくは、押出シートまたはレンズと一体化させた押出シートとしての基板Aは、1000μm〜30000μm、好ましくは1200μm〜15000μm、特に好ましくは1500μm〜10000μmの厚さを有する。
【0071】
本発明によるプラスチック組成物Zは、例えば、屋内および屋外部門、特に輸送分野、例えば動力車、航空機および船舶におけるLEDランプ、照明装置および発光体、並びに居住空間および作業空間用の内部照明、展示スタンド建造物および店舗設営部門におけるLED背面光ユニットおよび家具工業、例えばキッチン、ベッドルーム等のアクセント照明におけるランプ、照明装置および発光体などに使用される、例えば成型体、シート若しくはフィルムに使用できる。
【0072】
特定の実施態様において、LEDまたはLED DIEを具備する1または複数のキャビティを表面上の少なくとも一部に有する基板Bを具備し、特に白色光を放射する発光素子で使用される基板Aが、プラスチック組成物Zから製造される。このような態様において、本発明に係る基板Aは、キャビティを有する基板Bの該キャビティ側を少なくとも部分的に被覆し、所望により、接着層を用いることで基板Bまたは該キャビティ内に配設されたLED若しくはLED DIEへ接合できる。
【0073】
図1および図3は、例えば、白色LED光を生じる機構を示す。基板B(1)は、例えばブルーLEDまたはLED-DIE(5)を具備するキャビティ(7)を有する。透明なキャスティング化合物または接着層(2)は、基板B(1)と、変換顔料(6)を含有してLED/LED-DIE(5)を保護する基板A(3)との間の接着促進層として機能する。基板(A)は、フィルム形態(図1)であるか、集光特性を有するフィルム形態、例えばマイクロレンズ(8)(図3)である。
【0074】
あるいは、層(2)は空気層であり、基板Aは、保持手段により、基板BおよびLEDの前方に間隔を設けて配設されてもよい。
【0075】
図2および図4において、例えばLEDの白色光を生じる発光素子は、キャビティ(7)および例えばブルーLEDまたはLED DIE(5)を備える成型体(1)と、保護および熱管理用のキャスティング化合物、プラスチック板、セラミック板若しくは金属板(4)とを具有する。透明なキャスティング化合物または接着層(2)は、変換顔料(6)を含有する基板A(3)用の接着促進層として機能する。基板A(3)は、フィルム形態(図2)であるか、集光特性を有するフィルム形態(例えばマイクロレンズ(8))(図4)である。
【0076】
図5は、LEDが配設されたキャビティ(7)を具備する成型体(1)における別の実施態様を示す。この場合、該成型体(1)は、組成物Zから成り、基板Aに相当する。キャスティング化合物、プラスチック板、セラミック板若しくは金属板(4)は、保護層および熱管理層として機能する。
【0077】
本発明による別の実施態様において、例えば、表面の少なくとも一部にLED若しくはLED DIEを備えたキャビティを有するプラスチック成型体と、該キャビティを有する成型体の面を少なくとも部分的に被覆し、所望により接着層を介して該プラスチック成型体へ接着される透明または半透明なプラスチック製のフィルム若しくはシートを具備する発光素子において、該透明または半透明なプラスチックフィルム若しくはシートおよび/または該プラスチック成型体は、その内部に、均一に分散させた変換顔料を含有することを特徴とする。この発光素子は、屋内および屋外部門、特に輸送分野、例えば動力車、航空機および船舶におけるLEDランプ、照明装置および発光体、並びに居住空間および作業空間用の内部照明、展示スタンド建造物および店舗設営部門におけるLED背面光ユニットおよび家具工業、例えばキッチン、ベッドルーム等のアクセント照明におけるランプ、照明装置および発光体などに使用できる。
【0078】
本発明による発光素子の製造方法は、以下の工程を含む:
a)キャビティを備えるプラスチック成型体を製造し、
b)電気的に相互に接続させたLEDまたはLED DIEを該キャビティへ装備させ、
c)所望により接着促進層を施し、
d)透明または半透明なプラスチックフィルム若しくはシートを施す、
ただし、透明または半透明プラスチックフィルム若しくはシートおよび/またはプラスチック成型体は均一に分散させた変換顔料を含有する。
【0079】
本発明による組成物Z、およびこれらに関連した本発明における効果は、以下の実施例により説明される。しかしながら、該実施例は、本発明を限定するものではない。
【実施例】
【0080】
本発明による組成物Zの調製に使用される成分:
【0081】
ポリカーボネート 成分A
Makrolon3108(バイエルAG社(レバークーゼン)製の、直鎖状ビスフェノールAを基剤とするポリカーネート;300℃、荷重1.2kgの条件下、ISO1133に従い決定したメルトボリュームフローレート(MVR)は6.0cm/10分を示し、荷重50N、1時間あたり50℃の昇温率でISO306に従い測定したビカー軟化温度は149℃を示し、ならびに、23℃、試験片の厚さが3mmの条件下、ISO179/1eAに従い測定したシャルピーノッチ付き衝撃強さは80kJ/mを示す)。
【0082】
変換顔料B
a)変換顔料F560;ロイクストフベルグ・ブライトゥンゲン(Leuchtstoffwerk Breitungen)GmbH社(98597、ブライトゥンゲン、ドイツ)製の、平均粒径d50が13.4μmを示す帯黄色で蛍光性の粉末である、ユウロピウム活性化アルカリ土類オルトシリケート。ユウロピウムに加えて、変換顔料a)は、以下に示されるような、更なる化学元素により特徴づけられる。
【0083】
【表1】

【0084】
b)変換顔料F565;ロイクストフベルグ・ブライトゥンゲンGmbH社(98597、ブライトゥンゲン、ドイツ)製の、平均粒径d50が12.1μmを示す帯黄色で蛍光性の粉末である、ユウロピウム活性化アルカリ土類オルトシリケート。ユウロピウムの存在に加えて、変換顔料b)は、以下に示されるような、更なる化学元素により特徴づけられる。
【0085】
【表2】

【0086】
c)変換顔料LP-7912、ロイクストフベルグ・ブライトゥンゲンGmbH社(98597、ブライトゥンゲン、ドイツ)製の、平均粒径d50が12.1μmを示す帯黄色で蛍光性の粉末である、ユウロピウム活性化アルカリ土類オルトシリケート。ユウロピウムの存在に加えて、変換顔料c)は、以下に示されるような、更なる化学元素により特徴づけられる。
【0087】
【表3】

【0088】
表1に示された相対濃度で、粒状の変換顔料Bとポリカーボネート成分Aとを相互に混合させた。該混合物を溶解させ、60秒間、溶融状態で均質化を行った。この目的のために、15cmの二軸型小型混練機(micro-compounder)を具備する小型押出機(DSM)であるDSM XPLOREを、溶融温度310℃で使用した。次いで、金型温度80℃の条件下で、押出機を付随させたTS/I-01(DSM)型の射出成型機を用いて、溶融物を射出成型することにより、厚さd=15mmのシート状のプラスチック成形品を形成し、該シートを室温まで冷却させた。
【0089】
成形品の試験
散乱光の角度依存性測定
散乱光の角度依存性測定は、DSM射出成型機により製造した厚さ1.5mmのシートを用いて行った。この測定のために、インスツールメント・システム社製のCAS140Bスペクトロメーターを備えるGON360ゴニオメーターを使用した。測定に際し、光源のランプ電流を8.5Aとした。放射した光を透過する該シートを、光源に対して垂直に配置した。まず、シートの平面に対して垂直な(角度0°)位置における、光源から直線的に出現する光の強度を測定した。次いで、0°〜180°の測定角において半円弧状のスパニング(semicircular arc spanning)で散乱光を検出した。相対散乱光強度を決定するために、各測定角において検出した光強度を0°(散乱無し)で測定した光の強度と関連づけた。試験の結果を表1に示す。
【0090】
【表4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
0ppmより高い濃度でSi、Sr、Ba、CaおよびEuを含有すると共に、50ppm以下(但し、0ppmも含む)の濃度でAl、Co、Fe、Mg、Mo、Na、Ni、Pd、P、Rh、Sb、TiおよびZrを含有する無機変換顔料を7〜20wt%含有することを特徴とするプラスチック材料組成物。
【請求項2】
0ppmより高い濃度でSi、Sr、Ba、CaおよびEuを含有すると共に、50ppm以下(但し、0ppmも含む)の濃度でAl、Co、Fe、Mg、Mo、Na、Ni、Pd、P、Rh、Sb、TiおよびZrを含有する無機変換顔料を10〜15wt%含有することを特徴とする請求項1に記載のプラスチック材料組成物。
【請求項3】
プラスチック材料がポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレートおよび/またはポリアミドであることを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
ポリカーボネートが、ビスフェノールAに基づくホモポリカーボネート、およびビスフェノールAと1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチル-シクロヘキサンモノマーに基づくコポリカーボネートであることを特徴とする請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
プラスチック材料が冷延伸可能なプラスチック材料であることを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。
【請求項6】
散乱添加剤および/または着色剤を更に含有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の組成物。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載のプラスチック材料組成物を含有する、透明または半透明なプラスチック成型体またはプラスチック成形品。
【請求項8】
請求項1〜6のいずれかに記載のプラスチック材料組成物を含有する、透明または半透明なプラスチックシートまたはフィルム。
【請求項9】
発光素子における、請求項7に記載の透明または半透明なプラスチック成型体またはプラスチック成形品の使用。
【請求項10】
発光素子における、請求項8に記載の透明または半透明なプラスチックシートまたはフィルムの使用。
【請求項11】
請求項1に記載の組成物から製造されるプラスチック製の成型体、シートまたはフィルムを具備する発光素子。
【請求項12】
プラスチック成形品、特にプラスチック製のシートまたはフィルムが、
LEDまたはLED DIEを具備する1個または複数個のキャビティを表面上の少なくとも一部に有するプラスチック成型体の該キャビティ側を、少なくとも部分的に被覆することを特徴とする請求項11に記載の発光素子。
【請求項13】
屋内および屋外部門、特に輸送分野、例えば動力車、航空機および船舶におけるランプ、照明装置および発光体、並びに居住空間および作業空間用の内部照明、展示スタンド建造物および店舗設営部門におけるLCD背面光ユニットおよび家具工業、例えばキッチン、ベッドルーム等のアクセント照明におけるランプ、照明装置および発光体としての請求項11または請求項12に記載の素子の使用。

【公表番号】特表2012−502122(P2012−502122A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−525452(P2011−525452)
【出願日】平成21年8月28日(2009.8.28)
【国際出願番号】PCT/EP2009/006250
【国際公開番号】WO2010/025876
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(504037346)バイエル・マテリアルサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト (728)
【氏名又は名称原語表記】Bayer MaterialScience AG
【Fターム(参考)】