発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法
【課題】 発光表示装置のメモリに保存されるデータを効率的に管理する発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法を提供する。
【解決手段】 複数の画素各々が異なる色に発光する二つの副画素を備え,第1サブフィールド及び第2サブフィールドに分割されて駆動され,同じ色に対応する2つのデータ信号を時分割してデータ線に印加し,第1サブフィールド及び第2サブフィールドの走査線に順次に選択信号を印加し,a)発光表示装置の表示映像に対応する入力データを第1サブフィールドのデータまたは第2サブフィールドのデータに分ける段階と,b)第1サブフィールドのデータ及び第2サブフィールドデータを発光駆動の順番に配列する段階と,c)配列された第1サブフィールドのデータ及び第2サブフィールドデータを画素毎に分けて保存する段階と,を含むことを特徴とする。
【解決手段】 複数の画素各々が異なる色に発光する二つの副画素を備え,第1サブフィールド及び第2サブフィールドに分割されて駆動され,同じ色に対応する2つのデータ信号を時分割してデータ線に印加し,第1サブフィールド及び第2サブフィールドの走査線に順次に選択信号を印加し,a)発光表示装置の表示映像に対応する入力データを第1サブフィールドのデータまたは第2サブフィールドのデータに分ける段階と,b)第1サブフィールドのデータ及び第2サブフィールドデータを発光駆動の順番に配列する段階と,c)配列された第1サブフィールドのデータ及び第2サブフィールドデータを画素毎に分けて保存する段階と,を含むことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法に関し,特に,有機物質の電界発光を利用した有機電界発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置,有機電界発光表示装置(以下OLED表示装置とする)などの能動駆動型表示装置の表示領域には,行方向に伸びている複数の選択走査線と列方向に伸びている複数のデータ線が形成されている。隣接する二つの選択走査線と隣接する二つのデータ線によって画素領域が定義され,このような画素領域に画素が行列形態で形成される。
【0003】
そして,一つの画素には選択走査線から伝達される選択信号に応じて,データ線からのデータ信号を伝達する能動素子,つまり,トランジスタが形成されている。したがって,このような表示装置は,選択走査線を駆動するための走査駆動部とデータ線を駆動するためのデータ駆動部が必要である。
【0004】
そして,このような表示装置では,一般に赤色(R)光を出すR画素,緑色(G)光を出すG画素,または青色(B)光を出すB画素の明るさの組み合わせによって多数の色が表現される。したがって,表示装置には,一般に行方向にR,G,B画素が連続的に配置され,これらR,G,B画素の各々に別途のデータ線が連結されている。
【0005】
また,このような表示装置は多数の色を表現するために,一つの画素がそれぞれの色を有する複数の副画素によって構成され,このような副画素から発光する色の組み合わせによって色が表現される。一般に,一つの画素は,赤色Rを表示する副画素,緑色Gを表示する副画素及び青色Bを表示する副画素によって構成され,これら赤色,緑色及び青色の組み合わせによって色が表現される。
【0006】
また,データ駆動部は,デジタルデータ信号をアナログ信号に変換して全てのデータ線に印加しなければならないので,データ線の個数に相当する出力端子を必要とする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが,一般にデータ駆動部は複数の集積回路で製作されるが,一つの集積回路が有する出力端子の個数は制限されるので,全てのデータ線を駆動するためには多くの集積回路を使用しなければならない。また,一つの画素で形成されるトランジスタ,キャパシタ及び電圧または信号を伝達するための配線が複数必要になると,画素内部にこれらを配置するのは難しくなる。また,制限された表示領域内でR,G,B画素毎にデータ線が各々形成され,このような画素を駆動するための駆動素子も各々形成される場合には,画素の開口率が減少するという問題がある。
【0008】
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,発光表示装置のメモリに保存されるデータを発光駆動方法に適した形態に分類することで,効率的にメモリを管理できる発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,複数の画素各々が,互いに異なる色に発光する少なくとも二つの副画素を備え,一つのフィールドが第1サブフィールド及び第2サブフィールドを含む複数のサブフィールドに分割されて駆動され,一つのフィールド間に,同じ色に対応する少なくとも2つのデータ信号を時分割してデータ線に印加し,第1サブフィールド及び第2サブフィールドの複数の走査線に順次に選択信号を印加する発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法であって;
a)発光表示装置の表示映像に対応する入力データを第1サブフィールドのデータまたは第2サブフィールドのデータに分ける段階と,
b)第1サブフィールドのデータ及び第2サブフィールドデータを発光駆動の順番に配列する段階と,
c)配列された第1サブフィールドのデータ及び第2サブフィールドデータを画素毎に分けて保存する段階と,
を含むことを特徴とする,発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法が提供される。
【0010】
従来の発光表示装置においては,表示データメモリを管理していなかったが,上記のように,表示データをメモリから読み出しやすい形態に分類して保存し,管理することにより,データアクセス時間を短縮し,メモリの効率を向上させることができる。
【0011】
ここで,b)段階の発光駆動は,隣接した副画素の間の時分割駆動であることができる。また,b)段階の発光駆動は,同じ色の間の時分割駆動であることもできる。一つの画素に形成された駆動部が同じ色のOLED素子を駆動することによって,赤色,緑色,及び青色画像のホワイトバランスの制御を容易にすることができる。
【0012】
c)段階において,配列された第1サブフィールドのデータ及び第2サブフィールドデータをメモリマップから読み出された順番で保存することができる。この時,メモリマップは,列方向に6n個の入力データが提供される場合,第1及び第2サブフィールドそれぞれの列方向に3n個のデータを有することができる。
【0013】
さらに,メモリマップは,それぞれの表示ラインごとにk=0,1,2,…,n−1の場合,S(3k+1),S(3k+2)またはS(3k+3)の走査線選択信号に対応することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上詳述したように本発明によれば,発光表示装置の表示データを読み出しやすい形態に分類してメモリに保存及び管理することによって,データアクセス時間を短縮し,メモリの効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0016】
以下,本実施の形態による発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法について詳細に説明する。図1は,本実施の形態によるOLED表示装置の概略的な平面図である。図1を参照すると,OLED表示装置は,表示パネル100,選択走査駆動部200,発光走査駆動部300及びデータ駆動部400を備える。
【0017】
表示パネル100は,行方向に伸びている複数の走査線S1〜Sn,E1〜En,列方向に伸びている複数のデータ線D1〜Dm,複数の電源線VDD及び複数の画素110を備える。画素110は,隣接する二つの走査線S1〜Snと隣接する二つのデータ線D1〜Dmによって定義される画素領域に形成される。
【0018】
選択走査駆動部200は,当該走査線に連結された画素にデータ信号が記入できるように複数の走査線S1〜Snに選択信号を順次に印加し,発光走査駆動部300は,OLED素子の発光を制御するために発光走査線E1〜Enに発光信号を順次に印加する。そして,データ駆動部400は,選択信号が順次に印加されるたびに,選択信号が印加された走査線の画素に対応するデータ信号をデータ線D1〜Dmに印加する。
【0019】
そして,選択走査駆動部200及び発光走査駆動部300とデータ駆動部400は,各々表示パネル400が形成された基板に電気的に連結される。これとは異なって,選択走査駆動部200,発光走査駆動部300,またはデータ駆動部400の少なくともいずれかを表示パネル100のガラス基板上に直接装着することも可能で,表示パネル100の基板に走査線,データ線及びトランジスタと同じ層に形成される駆動回路にすることもできる。
【0020】
または,選択走査駆動部200,発光走査駆動部300,またはデータ駆動部400の少なくともいずれかを表示パネル100の基板に接着させ,電気的に連結されたTCP(tape carrier package),FPC(flexible printed circuit)またはTAB(tape automatic bonding)にチップなどの形態で装着することも可能である。
【0021】
一方,図2A〜図2Cは,それぞれ本実施の形態によるOLED表示装置のピクセル及びサブピクセルを示す図面であって,OLED表示装置で2:1マルチプレクサ(MUX)奇数/偶数フィールドのピクセル発光順番を説明するための図面である。
【0022】
図2Aは,OLED表示装置のピクセルを示す図面であって,列方向にR,G,B画素が配列され,行方向に第1ラインから配列されるピクセルを示す。図2Aで斜線の部分の画素を分離すると,図2Bのような奇数フィールド(Odd field)サブピクセルになり,また,斜線の部分の画素のみを配列する場合,図2Cのように偶数フィールド(Even field)サブピクセルを配列できる。
【0023】
図3は,本実施の形態によって2つのサブピクセルを駆動することを例示する説明図であって,駆動集積回路出力の一つを使用して,図2B及び図2Cに示すように,2つのサブピクセルを駆動することを表す。ここで,k=0,1,2,3…n−1とする時,駆動集積回路からの出力はS1,S2,S3,S4,S5,S6…S(3k+1),S(3k+2),S(3k+3)のようになる。この時,ピクセルは各々奇数と偶数に分れて,また各々R,G,Bを備えるので,結局ピクセルの数はライン当り6n個になる。
【0024】
(第1の実施の形態)
一方,図4は,第1の実施の形態による隣接サブピクセルの間の発光駆動について概略的に説明するための図面である。図4を参照すると,OLED表示装置においての隣接サブピクセルの間の発光駆動は,各々奇数フィールドと偶数フィールドに分けられ,それぞれの奇数ラインでは上段部のようにR,G,BのOLED素子が点線部分のように発光して,同様にそれぞれの偶数ラインでは下段部のようにR,G,BのOLED素子が点線部分のように発光するが,二つのサブフィールドでは各々互いに異なる色のデータが記入されて発光する。
【0025】
ここで,それぞれの選択信号S1,S2ごとに,2つの隣接したOLED素子が連結されており,発光順番は奇数フィールドと偶数フィールドで各々列方向に点線部分のOLED素子が発光して,最後のラインまで進行して1フレームの映像を表現し,通常秒当たり60回のフレームを出力する。
【0026】
一方,図5は,本実施の形態によるOLED表示装置の画素を概略的に示す図面である。図5を参照すると,各画素110は各々互いに異なる色で発光する二つのOLED素子と,OLED素子を駆動するための駆動部111〜113を備える。このようなOLED素子は,印加される電流の大きさに応じる明るさで光を発光する。そして,以下,画素領域に形成された駆動部と二つのOLED素子を一つの画素と定義する。
【0027】
本実施の形態によれば,一つのフィールドが二つのサブフィールドに分割されて駆動され,二つのサブフィールドでは各々互いに異なる色のデータが記入されて発光される。このため,図1の選択走査駆動部200は,サブフィールドごとに選択信号を順次に選択走査線S1〜Snに印加し,発光走査駆動部300も,各色のOLED素子が一つのサブフィールドで発光が行われるように発光信号を発光走査線E1〜Enに印加する。
【0028】
そして,データ駆動部400は,二つのサブフィールドで一つの画素が互いに異なる色のOLED素子に対応するデータ信号をデータ線D1〜Dmに印加する。図3で,データ駆動部400は,二つのサブフィールドで各々赤色及び緑色のOLED素子OLEDr1,OLEDg1に各々対応するデータ信号をデータ線D1に印加し,青色及び赤色のOLED素子OLEDb1,OLEDr2に各々対応するデータ信号をデータ線D2に印加する。そして,緑色及び青色のOLED素子OLEDg2,OLEDb2に各々対応するデータ信号をデータ線D3に印加する。
【0029】
以下,図6を参照して本実施の形態によるOLED表示装置の具体的な動作について詳細に説明する。図6は,OLED表示装置の画素を示す回路図である。図6では,データ線D1〜D3と選択走査線Snに連結される画素を示し,ここで,トランジスタはpチャンネルトランジスタと表現した。また,図6に示された三つの画素110a〜110cの動作は実質的に同じなので,画素110aを中心に画素の動作を説明する。
【0030】
そして,以下,現在選択信号を伝達しようとする選択走査線を現在走査線,現在選択信号が伝えられる前に選択信号を伝達した選択走査線を直前走査線ということとする。画素110aは,駆動トランジスタM11,スイッチングトランジスタM12,M13,M14,キャパシタC11,C12,OLED素子OLEDr1,OLEDg1,及びOLED素子OLEDr1,OLEDg1の発光を各々制御する発光トランジスタM15a,M15bを備える。
【0031】
そして,一つの発光走査線Enは2つの発光信号線Ena,Enbからなり,図6に図示してないが,残り発光走査線も各々2つの発光信号線からなる。このような発光トランジスタM15a,M15bと発光信号線Ena,Enbは,駆動トランジスタM11からの電流をOLED素子OLEDr1,OLEDg1に選択的に伝達するためのスイッチング部を形成する。
【0032】
駆動トランジスタM11は,OLED素子を駆動するための駆動トランジスタであって,電圧VDDを供給するための電源とトランジスタM15a,M15bのソースの接続点の間に連結される。そして,トランジスタM11は,ゲートとソースの間に印加される電圧によってトランジスタM15,M15bを通ってOLED素子OLEDr,OLEDgに流れる電流を制御する。また,トランジスタM12は,直前走査線Sn−1からの選択信号に応じて駆動トランジスタM11をダイオード連結させる。
【0033】
駆動トランジスタM11のゲートにはキャパシタC12の電極Aが接続され,キャパシタC12の他電極B及び電圧VDDを供給する電源の間にキャパシタC11とトランジスタM13が並列接続される。トランジスタM13は,直前走査線Sn−1からの選択信号に応じてキャパシタC12の他電極Bに電源VDDを供給する。
【0034】
また,スイッチングトランジスタM14は,現在走査線Snからの選択信号に応じてデータ線Dmからのデータ電圧をキャパシタC11に伝達する。また,発光トランジスタM15a,M15bはトランジスタM11のドレインとOLED素子OLEDr1,OLEDg1のアノードの間に各々接続され,発光信号線Ena,Enbから印加される発光信号に応じて,トランジスタM11の電流をOLED素子OLEDr1,OLEDg1に伝達する。
【0035】
OLED素子OLEDr1,OLEDg1は印加される電流に応じて,各々赤色及び緑色の光を放出する。本発明の第1実施例によると,OLED素子OLEDr1,OLEDg1のカソードには電圧VDDより低い電源電圧VSSが印加される。このような電源電圧VSSとしては負の電圧または接地電圧を用いることができる。
【0036】
以下,本実施の形態による画素110aの動作を具体的に説明する。まず,直前走査線Sn−1にローレベルの選択信号が印加されると,スイッチングトランジスタM12が導通して駆動トランジスタM11はダイオード連結状態となる。したがって,駆動トランジスタM11のゲート及びソースの間の電圧が駆動トランジスタM11の閾値電圧VTHになるまで変わる。この時,駆動トランジスタM11のソースには電圧VDDが印加されるので,駆動トランジスタM11のゲート,つまりキャパシタC12の一電極Aに印加される電圧はVDD+VTHになる。また,スイッチングトランジスタM13が導通してキャパシタC12の他電極Bには電圧VDDが印加される。
【0037】
また,発光信号線Ena,Enbにはハイレベルの発光信号が印加されるので,発光トランジスタM15a,M15bは遮断され,駆動トランジスタM11を通ってOLED素子OLEDr,OLEDgに電流が流れないようにされる。そして,現在走査線Snにはハイレベルの信号が印加されるので,スイッチングトランジスタM14は遮断される。
【0038】
これ以降,現在走査線Snにローレベルの選択信号が印加されると,スイッチングトランジスタM14が導通してデータ電圧VDATAがキャパシタC11に充電される。また,キャパシタC12には駆動トランジスタM11の閾値電圧VTHに該当する電圧が充電されているので,駆動トランジスタM11のゲートにはデータ電圧VDATAと駆動トランジスタM11の閾値電圧VTHの合計に相当する電圧が印加される。
【0039】
また,発光トランジスタM15a,M15bが各々発光信号線Ena,Enbからの発光信号に応じて導通すると,電流が赤色及び緑色のOLED素子OLEDr1,OLEDg1に伝達されて発光される。そして,一つのフィールドに含まれた二つのサブフィールドで選択信号が選択走査線S1〜Snに順次に印加され,二つの発光信号線E1a〜Ena,E1b〜Enbに各々印加される二つの発光信号は,一つのフィールドの間に重複されないローレベル期間を有する。
【0040】
また,画素110b,110cも画素110aと同様に,直前走査線Sn−1に選択信号が印加される間に駆動トランジスタM21,M31の閾値電圧をキャパシタC22,C32に保存して,現在走査線Snに選択信号が印加される間にデータ電圧VDATAをキャパシタC21,C31に保存する。また,画素110aのスイッチングトランジスタM12,M13,M14に対応して,スイッチングトランジスタM22,M23,M24,及びスイッチングトランジスタM32,M33,M34が設けられる。
【0041】
そして,発光トランジスタM25a,M35aが,各々発光信号線Enaからの発光信号に応じて導通すると,キャパシタC21,C31に保存された電圧に各々対応する電流が青色及び緑色のOLED素子OLEDb1,OLEDg2に伝達されて発光が行われ,発光トランジスタM25b,M35bが各々発光信号線Enbからの発光信号に応じて導通すると,キャパシタC21,C31に保存された電圧に対応する電流が赤色及び青色のOLED素子OLEDr2,OLEDb2に伝達されて発光される。
【0042】
図7は,OLED表示装置の入力データマップを示す図面である。図7を参照すると,本実施の形態によるOLED表示装置のデータ駆動部400から入力されるデータは,各ライン毎にR,G,B画素が各々6n個が配列されるようになる。
【0043】
図8A及び図8Bは奇数(Odd)及び偶数(Even)フィールドのメモリマップ管理概念を説明するための図面であって,前述した図7のような入力データマップから各々奇数及び偶数フィールドのメモリマップに分けることを表す。つまり,図8Aのような奇数フィールドと図8Bのような偶数フィールドデータに分けて,各々4ラインの6番目R,G,B画素まで示したものである。
【0044】
図8A及び図8Bに太線で表示したそれぞれの下段部データが三つのR,G,Bデータを含むように区分した。ここで,メモリマップは,入力データが列方向に6n個が提供される場合,第1及び第2サブフィールドそれぞれの列方向に3n個のデータを含むようになる。
【0045】
図9A及び図9Bは,各々本実施の形態による奇数及び偶数フィールドのメモリマップを示す図面であって,各々前述した図8A及び図8Bの下段部データで,k=0,1,2…n−1とする時,走査線選択信号S(3k+1),S(3k+2)及びS(3k+3)毎に三つのデータが区別されることがわかる。
【0046】
図9Aを参照すると,本実施の形態による奇数フィールドのメモリマップでは,例えば1ラインではk=0であるから,S(3k+1)はS1になって,発光データがR(1,1)からR(1,6n−1)まで保存され,S(3k+2)はS2になって,発光データがB(1,1)からB(1,6n)まで保存され,S(3k+3)はS3になって,発光データがG(1,1)からG(1,6n−1)まで保存されるようになる。
【0047】
また,2ラインではk=0であるから,S(3k+1)はS1になって,発光データがG(2,1)からG(2,6n−1)まで保存され,S(3k+2)はS2になって,発光データがR(2,2)からR(2,6n)まで保存され,S(3k+3)はS3になって,発光データがB(2,2)からB(2,6n)まで保存されるようになる。以降,奇数ラインと偶数ラインに対して前述したような方式で奇数フィールドメモリマップ内に保存されるようになる。
【0048】
同様に,図9Bを参照すると,偶数フィールドのメモリマップでは,例えば1ラインではk=0であるから,S(3k+1)はS1になって,発光データがG(1,1)からG(1,6n−1)まで保存され,S(3k+2)はS2になって,発光データがR(1,2)からR(1,6n)まで保存され,S(3k+3)はS3になって,発光データがB(1,2)からB(1,6n)まで保存されるようになる。
【0049】
また,2ラインではk=0であるから,S(3k+1)はS1になって,発光データがR(2,1)からR(2,6n−1)まで保存され,S(3k+2)はS2になって,発光データがB(2,1)からB(2,6n−1)まで保存され,S(3k+3)はS3になって,発光データがG2,2からG2,6nまで保存されるようになる。以降,奇数ラインと偶数ラインに対して前述したような方式で偶数フィールドメモリマップ内に保存されるようになる。
【0050】
したがって,図9A及び図9Bのように,各サブフィールドに対して各ラインに隣接サブピクセルの間の発光データを分けて保存するようになる。また,前述したように,一つの画素でいろいろな色の発光素子を共通の駆動及びスイッチングトランジスタとキャパシタに駆動することができるので,画素内で使用される素子等の構成と電流,電圧または信号を伝達する配線を単純化させることができる。
【0051】
しかし,第1の実施の形態による画素を実際駆動する場合,キャパシタC12,C22,C32に保存される電圧は駆動トランジスタM11,M21,M31のドレイン電極,つまり,ノードCの電圧状態によって異なるようになる。つまり,駆動トランジスタM11,M21,M31を通って電流が流れると,ドレイン電極,つまりノードCの寄生キャパシタンスによって一定の電圧が充電されて,ノードCの電圧状態が以前サブフィールドで駆動トランジスタM11,M21,M31に流した電流レベルの影響を受けるようになる。
【0052】
したがって,直前走査線Sn−1にローレベルの選択信号が印加されると,キャパシタC12の一電極Aの電圧VC12がノードCの電圧と同じになるので,ノードCの電圧状態によって,キャパシタC12に保存される電圧が変わる。
【0053】
画素110a,100b,110cは,二つのサブフィールドで互いに異なる色に対応する電流が駆動トランジスタM11,M21,M31を通って流れるようになるので,結局一つのサブフィールドで直前走査線Sn−1に選択信号が印加される間にキャパシタC12,C22,C32に保存される補償電圧は,以前のサブフィールドで駆動トランジスタM11,M21,M31が流した電流の影響を受けるようになる。
【0054】
したがって,キャパシタC12,C22,C32には,以前サブフィールドのデータ電圧による補償電圧が充電され,以前サブフィールドと現在サブフィールドで互いに異なる色に対応するデータ電圧が印加されるので,駆動トランジスタM11,M21,M31の閾値電圧の偏差が正確に補償されない問題があった。
【0055】
そして,本実施の形態による画素は,駆動トランジスタが互いに異なる色のOLED素子を駆動するので,駆動トランジスタの特性を調節することによって赤色,緑色,及び青色画像のホワイトバランスを制御するのは難しいという問題があった。
【0056】
(第2の実施の形態)
そこで,第2の実施の形態によるOLED表示装置では,一つの画素に形成された駆動部が同じ色のOLED素子を駆動することによって,このような問題を解決する。以下,図10〜14Bを参照して,第2の実施の形態によるOLED表示装置の画素について具体的に説明する。図10は,本実施の形態による同じ色のサブピクセルの間の発光駆動を概略的に説明するための図面である。
【0057】
図10を参照すると,隣接サブピクセルの間の発光駆動は,各々奇数フィールドと偶数フィールドに分けられ,それぞれの奇数ラインでは上段部のようにR,G,BのOLED素子が点線部分のように発光して,同様にそれぞれの偶数ラインでは下段部のようにR,G,BのOLED素子が点線部分のように発光するが,二つのサブフィールドでは各々同じ色のデータが記入されて発光される。ここで,それぞれの選択信号S1,S2,S3ごとに2つの同じOLED素子が連結されており,発光順番は奇数フィールドと偶数フィールドで各々列方向に点線部分のOLED素子が発光する。
【0058】
図11は,本実施の形態によるOLED表示装置の画素を概略的に示す図面である。説明を簡略にするために,データ線D1,D2,D3と選択走査線Snに連結される三つの画素120a,120b,120cを代表として示した。各画素120a,120b,120cは,駆動部121〜123と互いに異なる色で発光する二つのOLED素子を備え,データ線D1,D2,D3には各々赤色,緑色,及び青色に対応するデータ信号が印加される。
【0059】
画素120aの駆動部121は,データ線D1に連結され,データ線D1からのデータ電圧に対応する電流を赤色のOLED素子OLEDr1,OLEDr2に印加する。画素120bの駆動部122は,データ線D2に連結され,データ線D2からのデータ電圧に対応する電流を緑色のOLED素子OLEDg1,OLEDg2に印加する。そして,画素120cの駆動部123は,データ線D3に連結され,データ線D3からのデータ電圧に対応する電流を青色のOLED素子OLEDb1,OLEDb2に印加する。
【0060】
以下,本実施の形態による画素を,図12を参照してより具体的に説明する。ただし,第1の実施の形態と関連して重複される部分についての説明は省略する。図12は,第2の実施の形態によるOLED表示装置の画素を示す回路図である。
【0061】
図12に示すように,画素120aの駆動部は,駆動トランジスタM11,スイッチングトランジスタM12,M13,M14,キャパシタC11,C12,及び発光トランジスタM16a,M16bを備える。画素120bの駆動部は,駆動トランジスタM21,スイッチングトランジスタM22,M23,M24,キャパシタC21,C22,及び発光トランジスタM26a,M26bを備え,画素120cの駆動部は駆動トランジスタM31,スイッチングトランジスタM32,M33,M34,キャパシタC31,C32,及び発光トランジスタM36a,M36bを備える。
【0062】
本実施の形態によると,画素120aの駆動トランジスタM11のドレインは発光トランジスタM16a,M26bのソースに連結され,発光トランジスタM16a,M26bは発光信号線Ena,Enbの発光信号に各々応じて,駆動トランジスタM11からの電流をOLED素子OLEDr1,OLEDr2に伝達する。
【0063】
そして,駆動トランジスタM21のドレインは発光トランジスタM36a,M16bのソースに連結され,発光トランジスタM36a,M16bは発光信号線Ena,Enbの発光信号に応じて,駆動トランジスタM21からの電流をOLED素子OLEDg2,OLEDg1に伝達する。同様に,駆動トランジスタM31のドレインは発光トランジスタM26a,M36bのソースに連結され,発光トランジスタM26a,M36bは発光信号線Ena,Enbの発光信号に応じて,駆動トランジスタM31からの電流をOLED素子OLEDb1,OLEDb2に伝達する。
【0064】
したがって,一つのフィールドの間に,一つのデータ線には同じ色に対応するデータ電圧が印加され,駆動トランジスタはデータ電圧に対応する電流を同じ色のOLED素子に伝達する。以下,図13を参照して,本実施の形態によるOLED表示装置の駆動方法について詳細に説明する。図13は,本実施の形態によるOLED表示装置の駆動タイミング図である。
【0065】
本実施の形態によるOLED表示装置は,一つのフィールド(1TV)が二つのサブフィールド1SF,2SFに分割されて駆動され,各サブフィールド1SF,2SFで選択走査線S1〜Snにローレベルの選択信号が順次に印加される。一つの画素に含まれる二つのOLED素子は各々一つのサブフィールドに相当する期間に発光する。そして,サブフィールド1SF,2SFは行毎に独立的に定義され,図13では第1行の選択走査線S1を基準に二つのサブフィールド1SF,2SFを示した。
【0066】
サブフィールド1SFで直前走査線Sn−1にローレベルの選択信号が印加される間に,キャパシタC12,C22,C32に駆動トランジスタM11,M21,M31の閾値電圧VTHに対応する電圧が保存される。この後,現在走査線Snにローレベルの選択信号が印加されると,データ線D1,D2,D3には各々赤色,緑色,及び青色に対応するデータ電圧が印加され,スイッチングトランジスタM14,M24,M34を通ってデータ電圧がキャパシタC11,C21,C31に充電される。
【0067】
そして,発光トランジスタM16a,M36a,M26aが導通してキャパシタC11,C21,C31に保存された電圧に対応する電流が,トランジスタM11,M21,M31から各々OLED素子OLEDr1,OLEDg2,OLEDb1に伝達されて発光される。
【0068】
このような方法で,サブフィールド1SFの第1〜n番目行の画素にデータ電圧を印加して,一つの画素に含まれた二つのOLED素子の中の左側のOLED素子を発光させる。
【0069】
次に,サブフィールド2SFでは前のサブフィールド1SFと同様に,第1行からn番目行の選択走査線S1〜Snにローレベルの選択信号が順次に印加される。そして,現在走査線Snに連結された画素120a,120b,120cは,直前走査線Sn−1に選択信号が印加される間に,キャパシタC12,C22,32に駆動トランジスタM11,M21,M31の閾値電圧を保存して,現在走査線Snに選択信号が印加される間にデータ線D1,D2,D3には赤色,緑色,及び青色に対応するデータ電圧が印加されてキャパシタC11,C21,C31に保存される。
【0070】
そして,選択走査線S1〜Snにローレベルの選択信号が順次に印加されるのに同期して,発光信号線E1b〜Enbにローレベルの発光信号が順次に印加される。以下,印加されたデータ電圧に対応する電流が,発光トランジスタM26b,M16b,M36bを通ってOLED素子OLEDr2,OLEDg2,OLEDb2に伝達されて発光される。
【0071】
本実施の形態によると,サブフィールド1SF,2SFで発光信号線E1a〜Ena,E1b〜Enbに印加される発光信号は,一定の期間にローレベルに維持されて,発光信号がローレベルである間に,発光信号が印加された発光トランジスタに連結されたOLED素子は継続して発光する。図13では,この期間をサブフィールド1SF,2SFと実質的に同じ期間として示した。つまり,各画素で左側に連結されたOLED素子は,サブフィールド1SFに対応する期間に印加されるデータ電圧に対応する輝度で発光して,右側に連結されたOLED素子はサブフィールド2SFに対応する期間に印加されるデータ電圧に対応する輝度で発光する。
【0072】
そして,一つのフィールド(1TV)の間に各データ線D1〜Dmには同じ色に対応するデータ電圧が印加され,一つの画素に含まれる駆動トランジスタはデータ電圧に対応する電流を同じ色のOLED素子に伝達する。したがって,二つのサブフィールドの間に,同じ色に対応する電流が駆動トランジスタを通ってOLED素子に伝えられるので,駆動トランジスタのドレイン電極,つまりノードCには現在サブフィールドと同じ色の電流に対応する電圧が充電されるようになる
【0073】
つまり,画素120aで直前走査線Sn−1に選択信号が印加されてキャパシタC12にトランジスタM11の閾値電圧に対応する電圧を保存する場合,キャパシタC12に保存される電圧はノードCの電圧の影響を受けるようになるが,ノードCの電圧は前述のように以前サブフィールドでトランジスタM11を通って流れた電流の影響を受けるようになる。
【0074】
そして,駆動トランジスタM11は以前サブフィールドと現在サブフィールドとで,全て赤色に対応する電流を出力するので,現在サブフィールドと同じ条件の下でトランジスタM11の閾値電圧の偏差を補償するための電圧がキャパシタC12に保存される。したがって,駆動トランジスタM11のドレイン電極に寄生キャパシタンス成分が存在してキャパシタC12に駆動トランジスタM11の閾値電圧とは違う電圧が充電されても,現在サブフィールドと以前サブフィールドで同じ条件の下でキャパシタC12に閾値電圧に対応する電圧が充電されるので,駆動トランジスタM11の閾値電圧の偏差を効果的に補償することができるようになる。
【0075】
そして,一つの画素に含まれた駆動トランジスタは,一つのフィールドの間に各々同じ色のOLED素子に流れる電流を制御するので,駆動トランジスタのチャンネルの幅と長さの比(W/L)を制御することによって,表示パネルのホワイトバランスを調節することができる。つまり,駆動トランジスタM11,M12,M13のチャンネルの幅と長さの比(W/L)を互いに異なるように設定して,実質的に同じレベルのデータ電圧によって互いに異なる量の電流が各々赤色,緑色,及び青色のOLED素子に流れるようにすることができる。
【0076】
一方,図14A及び図14Bは各々,第2の実施の形態による奇数Odd及び偶数Evenフィールドのメモリマップを示す図面であって,前述した第1の実施の形態と同様に各々下段部データで,k=0,1,2,…n−1とする時,走査線選択信号S(3k+1),S(3k+2)及びS(3k+3)毎に三つのデータが区別されることが分かる。
【0077】
図14Aを参照すると,奇数フィールドのメモリマップでは,例えば1ラインではk=0であるから,S(3k+1)はS1になって,発光データがR(1,1)からR(1,6n−1)まで保存され,S(3k+2)はS2になって,発光データがG(1,2)からG(1,6n)まで保存され,S(3k+3)はS3になって,発光データがB(1,1)からB(1,6n−1)まで保存されるようになる。
【0078】
また,2ラインではk=0であるから,S(3k+1)はS1になって,発光データがR(2,2)からR(2,6n)まで保存され,S(3k+2)はS2になって,発光データがG(2,1)からG(2,6n−1)まで保存され,S(3k+3)はS3になって,発光データがB(2,2)からB(2,6n)まで保存されるようになる。以降,奇数ラインと偶数ラインに対して前述したような方式で奇数フィールドメモリマップ内に保存されるようになる。
【0079】
同様に,図14Bを参照すると,本実施の形態による偶数フィールドのメモリマップでは,例えば1ラインではk=0であるから,S(3k+1)はS1になって,発光データがR(1,2)からR(1,6n)まで保存され,S(3k+2)はS2になって,発光データがG(1,1)からG(1,6n−1)まで保存され,S(3k+3)はS3になって,発光データがB(1,2)からB(1,6n)まで保存されるようになる。
【0080】
また,2ラインではk=0であるから,S(3k+1)はS1になって,発光データがR(2,1)からR(2,6n−1)まで保存され,S(3k+2)はS2になって,発光データがG(2,2)からG(2,6n)まで保存され,S(3k+3)はS3になって,発光データがB(2,1)からB(2,6n−1)まで保存されるようになる。以降,奇数ラインと偶数ラインに対して前述したような方式で偶数フィールドメモリマップ内に保存されるようになる。
【0081】
したがって,図14A及び図14Bのように,各サブフィールドに対して各ラインに同じ色のサブピクセルの間の発光データを分けて保存するようになる。
【0082】
一方,前述した図12では,本実施の形態による画素の駆動部が駆動トランジスタ,四つのスイッチングトランジスタ,二つのキャパシタ,及び二つの発光トランジスタを備えることと図示したが,図12に示された画素の他にいろいろな形態の多様な画素を利用してOLED表示装置を構成することができる。
【0083】
このように本実施の形態によるOLED表示装置の他の画素でも,駆動トランジスタは同じ色で発光するOLED素子を駆動して,駆動トランジスタのチャンネルの幅と長さを制御することによって,ホワイトバランスを調節することができる。
【0084】
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0085】
例えば,図13ではOLED表示装置が単一走査において順次走査方式で駆動されるものとして図示したが,本発明はこれに限定されるのではなく,二重走査方式,飛越走査方式,または他の方式の走査方式にも適用できる。
【0086】
また,図12では,一つの画素が二つのOLED素子を備えるものとして説明したが,一つの画素が赤色,緑色,及び青色に発光するOLED素子を備えるようにした後,一つのフィールドを三つのサブフィールドに分割して画素回路を駆動することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明は,発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法に適用可能であり,有機物質の電界発光を利用した有機電界発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】第1及び第2の実施の形態によるOLED表示装置を示す概略説明図である。
【図2A】第1及び第2の実施の形態によるOLED表示装置のピクセルを示す説明図である。
【図2B】第1及び第2の実施の形態によるOLED表示装置の奇数フィールドサブピクセルを示す説明図である。
【図2C】第1及び第2の実施の形態によるOLED表示装置の偶数フィールドサブピクセルを示す説明図である。
【図3】第1及び第2の実施の形態による2つのサブピクセルの駆動を示す説明図である。
【図4】第1の実施の形態による隣接サブピクセルの発光駆動を概略的に示す説明図である。
【図5】第1の実施の形態によるOLED表示装置の画素の概略を示す説明図である。
【図6】第1の実施の形態によるOLED表示装置の画素を示す回路図である。
【図7】第1の実施の形態によるOLED表示装置の入力データマップを示す説明図である。
【図8A】第1の実施の形態による奇数フィールドのメモリマップ管理概念を示す説明図である。
【図8B】第1の実施の形態による偶数フィールドのメモリマップ管理概念を示す説明図である。
【図9A】第1の実施の形態による奇数フィールドのメモリマップを示す説明図である。
【図9B】第1の実施の形態による偶数フィールドのメモリマップを示す説明図である。
【図10】第2の実施の形態による同じ色のサブピクセルの発光駆動を概略的に示す説明図である。
【図11】第2の実施の形態によるOLED表示装置の画素の概略を示す説明図である。
【図12】第2の実施の形態によるOLED表示装置の画素を示す回路図である。
【図13】第2の実施の形態によるOLED表示装置の駆動タイミングを示す説明図である。
【図14A】第2の実施の形態による奇数フィールドのメモリマップを示す説明図である。
【図14B】第2の実施の形態による偶数フィールドのメモリマップを示す説明図である。
【符号の説明】
【0089】
100 表示パネル
110a 画素
110b 画素
110c 画素
111 駆動部
112 駆動部
113 駆動部
200 選択走査駆動部
300 発光走査駆動部
400 データ駆動部
【技術分野】
【0001】
本発明は,発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法に関し,特に,有機物質の電界発光を利用した有機電界発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置,有機電界発光表示装置(以下OLED表示装置とする)などの能動駆動型表示装置の表示領域には,行方向に伸びている複数の選択走査線と列方向に伸びている複数のデータ線が形成されている。隣接する二つの選択走査線と隣接する二つのデータ線によって画素領域が定義され,このような画素領域に画素が行列形態で形成される。
【0003】
そして,一つの画素には選択走査線から伝達される選択信号に応じて,データ線からのデータ信号を伝達する能動素子,つまり,トランジスタが形成されている。したがって,このような表示装置は,選択走査線を駆動するための走査駆動部とデータ線を駆動するためのデータ駆動部が必要である。
【0004】
そして,このような表示装置では,一般に赤色(R)光を出すR画素,緑色(G)光を出すG画素,または青色(B)光を出すB画素の明るさの組み合わせによって多数の色が表現される。したがって,表示装置には,一般に行方向にR,G,B画素が連続的に配置され,これらR,G,B画素の各々に別途のデータ線が連結されている。
【0005】
また,このような表示装置は多数の色を表現するために,一つの画素がそれぞれの色を有する複数の副画素によって構成され,このような副画素から発光する色の組み合わせによって色が表現される。一般に,一つの画素は,赤色Rを表示する副画素,緑色Gを表示する副画素及び青色Bを表示する副画素によって構成され,これら赤色,緑色及び青色の組み合わせによって色が表現される。
【0006】
また,データ駆動部は,デジタルデータ信号をアナログ信号に変換して全てのデータ線に印加しなければならないので,データ線の個数に相当する出力端子を必要とする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが,一般にデータ駆動部は複数の集積回路で製作されるが,一つの集積回路が有する出力端子の個数は制限されるので,全てのデータ線を駆動するためには多くの集積回路を使用しなければならない。また,一つの画素で形成されるトランジスタ,キャパシタ及び電圧または信号を伝達するための配線が複数必要になると,画素内部にこれらを配置するのは難しくなる。また,制限された表示領域内でR,G,B画素毎にデータ線が各々形成され,このような画素を駆動するための駆動素子も各々形成される場合には,画素の開口率が減少するという問題がある。
【0008】
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,発光表示装置のメモリに保存されるデータを発光駆動方法に適した形態に分類することで,効率的にメモリを管理できる発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,複数の画素各々が,互いに異なる色に発光する少なくとも二つの副画素を備え,一つのフィールドが第1サブフィールド及び第2サブフィールドを含む複数のサブフィールドに分割されて駆動され,一つのフィールド間に,同じ色に対応する少なくとも2つのデータ信号を時分割してデータ線に印加し,第1サブフィールド及び第2サブフィールドの複数の走査線に順次に選択信号を印加する発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法であって;
a)発光表示装置の表示映像に対応する入力データを第1サブフィールドのデータまたは第2サブフィールドのデータに分ける段階と,
b)第1サブフィールドのデータ及び第2サブフィールドデータを発光駆動の順番に配列する段階と,
c)配列された第1サブフィールドのデータ及び第2サブフィールドデータを画素毎に分けて保存する段階と,
を含むことを特徴とする,発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法が提供される。
【0010】
従来の発光表示装置においては,表示データメモリを管理していなかったが,上記のように,表示データをメモリから読み出しやすい形態に分類して保存し,管理することにより,データアクセス時間を短縮し,メモリの効率を向上させることができる。
【0011】
ここで,b)段階の発光駆動は,隣接した副画素の間の時分割駆動であることができる。また,b)段階の発光駆動は,同じ色の間の時分割駆動であることもできる。一つの画素に形成された駆動部が同じ色のOLED素子を駆動することによって,赤色,緑色,及び青色画像のホワイトバランスの制御を容易にすることができる。
【0012】
c)段階において,配列された第1サブフィールドのデータ及び第2サブフィールドデータをメモリマップから読み出された順番で保存することができる。この時,メモリマップは,列方向に6n個の入力データが提供される場合,第1及び第2サブフィールドそれぞれの列方向に3n個のデータを有することができる。
【0013】
さらに,メモリマップは,それぞれの表示ラインごとにk=0,1,2,…,n−1の場合,S(3k+1),S(3k+2)またはS(3k+3)の走査線選択信号に対応することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上詳述したように本発明によれば,発光表示装置の表示データを読み出しやすい形態に分類してメモリに保存及び管理することによって,データアクセス時間を短縮し,メモリの効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0016】
以下,本実施の形態による発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法について詳細に説明する。図1は,本実施の形態によるOLED表示装置の概略的な平面図である。図1を参照すると,OLED表示装置は,表示パネル100,選択走査駆動部200,発光走査駆動部300及びデータ駆動部400を備える。
【0017】
表示パネル100は,行方向に伸びている複数の走査線S1〜Sn,E1〜En,列方向に伸びている複数のデータ線D1〜Dm,複数の電源線VDD及び複数の画素110を備える。画素110は,隣接する二つの走査線S1〜Snと隣接する二つのデータ線D1〜Dmによって定義される画素領域に形成される。
【0018】
選択走査駆動部200は,当該走査線に連結された画素にデータ信号が記入できるように複数の走査線S1〜Snに選択信号を順次に印加し,発光走査駆動部300は,OLED素子の発光を制御するために発光走査線E1〜Enに発光信号を順次に印加する。そして,データ駆動部400は,選択信号が順次に印加されるたびに,選択信号が印加された走査線の画素に対応するデータ信号をデータ線D1〜Dmに印加する。
【0019】
そして,選択走査駆動部200及び発光走査駆動部300とデータ駆動部400は,各々表示パネル400が形成された基板に電気的に連結される。これとは異なって,選択走査駆動部200,発光走査駆動部300,またはデータ駆動部400の少なくともいずれかを表示パネル100のガラス基板上に直接装着することも可能で,表示パネル100の基板に走査線,データ線及びトランジスタと同じ層に形成される駆動回路にすることもできる。
【0020】
または,選択走査駆動部200,発光走査駆動部300,またはデータ駆動部400の少なくともいずれかを表示パネル100の基板に接着させ,電気的に連結されたTCP(tape carrier package),FPC(flexible printed circuit)またはTAB(tape automatic bonding)にチップなどの形態で装着することも可能である。
【0021】
一方,図2A〜図2Cは,それぞれ本実施の形態によるOLED表示装置のピクセル及びサブピクセルを示す図面であって,OLED表示装置で2:1マルチプレクサ(MUX)奇数/偶数フィールドのピクセル発光順番を説明するための図面である。
【0022】
図2Aは,OLED表示装置のピクセルを示す図面であって,列方向にR,G,B画素が配列され,行方向に第1ラインから配列されるピクセルを示す。図2Aで斜線の部分の画素を分離すると,図2Bのような奇数フィールド(Odd field)サブピクセルになり,また,斜線の部分の画素のみを配列する場合,図2Cのように偶数フィールド(Even field)サブピクセルを配列できる。
【0023】
図3は,本実施の形態によって2つのサブピクセルを駆動することを例示する説明図であって,駆動集積回路出力の一つを使用して,図2B及び図2Cに示すように,2つのサブピクセルを駆動することを表す。ここで,k=0,1,2,3…n−1とする時,駆動集積回路からの出力はS1,S2,S3,S4,S5,S6…S(3k+1),S(3k+2),S(3k+3)のようになる。この時,ピクセルは各々奇数と偶数に分れて,また各々R,G,Bを備えるので,結局ピクセルの数はライン当り6n個になる。
【0024】
(第1の実施の形態)
一方,図4は,第1の実施の形態による隣接サブピクセルの間の発光駆動について概略的に説明するための図面である。図4を参照すると,OLED表示装置においての隣接サブピクセルの間の発光駆動は,各々奇数フィールドと偶数フィールドに分けられ,それぞれの奇数ラインでは上段部のようにR,G,BのOLED素子が点線部分のように発光して,同様にそれぞれの偶数ラインでは下段部のようにR,G,BのOLED素子が点線部分のように発光するが,二つのサブフィールドでは各々互いに異なる色のデータが記入されて発光する。
【0025】
ここで,それぞれの選択信号S1,S2ごとに,2つの隣接したOLED素子が連結されており,発光順番は奇数フィールドと偶数フィールドで各々列方向に点線部分のOLED素子が発光して,最後のラインまで進行して1フレームの映像を表現し,通常秒当たり60回のフレームを出力する。
【0026】
一方,図5は,本実施の形態によるOLED表示装置の画素を概略的に示す図面である。図5を参照すると,各画素110は各々互いに異なる色で発光する二つのOLED素子と,OLED素子を駆動するための駆動部111〜113を備える。このようなOLED素子は,印加される電流の大きさに応じる明るさで光を発光する。そして,以下,画素領域に形成された駆動部と二つのOLED素子を一つの画素と定義する。
【0027】
本実施の形態によれば,一つのフィールドが二つのサブフィールドに分割されて駆動され,二つのサブフィールドでは各々互いに異なる色のデータが記入されて発光される。このため,図1の選択走査駆動部200は,サブフィールドごとに選択信号を順次に選択走査線S1〜Snに印加し,発光走査駆動部300も,各色のOLED素子が一つのサブフィールドで発光が行われるように発光信号を発光走査線E1〜Enに印加する。
【0028】
そして,データ駆動部400は,二つのサブフィールドで一つの画素が互いに異なる色のOLED素子に対応するデータ信号をデータ線D1〜Dmに印加する。図3で,データ駆動部400は,二つのサブフィールドで各々赤色及び緑色のOLED素子OLEDr1,OLEDg1に各々対応するデータ信号をデータ線D1に印加し,青色及び赤色のOLED素子OLEDb1,OLEDr2に各々対応するデータ信号をデータ線D2に印加する。そして,緑色及び青色のOLED素子OLEDg2,OLEDb2に各々対応するデータ信号をデータ線D3に印加する。
【0029】
以下,図6を参照して本実施の形態によるOLED表示装置の具体的な動作について詳細に説明する。図6は,OLED表示装置の画素を示す回路図である。図6では,データ線D1〜D3と選択走査線Snに連結される画素を示し,ここで,トランジスタはpチャンネルトランジスタと表現した。また,図6に示された三つの画素110a〜110cの動作は実質的に同じなので,画素110aを中心に画素の動作を説明する。
【0030】
そして,以下,現在選択信号を伝達しようとする選択走査線を現在走査線,現在選択信号が伝えられる前に選択信号を伝達した選択走査線を直前走査線ということとする。画素110aは,駆動トランジスタM11,スイッチングトランジスタM12,M13,M14,キャパシタC11,C12,OLED素子OLEDr1,OLEDg1,及びOLED素子OLEDr1,OLEDg1の発光を各々制御する発光トランジスタM15a,M15bを備える。
【0031】
そして,一つの発光走査線Enは2つの発光信号線Ena,Enbからなり,図6に図示してないが,残り発光走査線も各々2つの発光信号線からなる。このような発光トランジスタM15a,M15bと発光信号線Ena,Enbは,駆動トランジスタM11からの電流をOLED素子OLEDr1,OLEDg1に選択的に伝達するためのスイッチング部を形成する。
【0032】
駆動トランジスタM11は,OLED素子を駆動するための駆動トランジスタであって,電圧VDDを供給するための電源とトランジスタM15a,M15bのソースの接続点の間に連結される。そして,トランジスタM11は,ゲートとソースの間に印加される電圧によってトランジスタM15,M15bを通ってOLED素子OLEDr,OLEDgに流れる電流を制御する。また,トランジスタM12は,直前走査線Sn−1からの選択信号に応じて駆動トランジスタM11をダイオード連結させる。
【0033】
駆動トランジスタM11のゲートにはキャパシタC12の電極Aが接続され,キャパシタC12の他電極B及び電圧VDDを供給する電源の間にキャパシタC11とトランジスタM13が並列接続される。トランジスタM13は,直前走査線Sn−1からの選択信号に応じてキャパシタC12の他電極Bに電源VDDを供給する。
【0034】
また,スイッチングトランジスタM14は,現在走査線Snからの選択信号に応じてデータ線Dmからのデータ電圧をキャパシタC11に伝達する。また,発光トランジスタM15a,M15bはトランジスタM11のドレインとOLED素子OLEDr1,OLEDg1のアノードの間に各々接続され,発光信号線Ena,Enbから印加される発光信号に応じて,トランジスタM11の電流をOLED素子OLEDr1,OLEDg1に伝達する。
【0035】
OLED素子OLEDr1,OLEDg1は印加される電流に応じて,各々赤色及び緑色の光を放出する。本発明の第1実施例によると,OLED素子OLEDr1,OLEDg1のカソードには電圧VDDより低い電源電圧VSSが印加される。このような電源電圧VSSとしては負の電圧または接地電圧を用いることができる。
【0036】
以下,本実施の形態による画素110aの動作を具体的に説明する。まず,直前走査線Sn−1にローレベルの選択信号が印加されると,スイッチングトランジスタM12が導通して駆動トランジスタM11はダイオード連結状態となる。したがって,駆動トランジスタM11のゲート及びソースの間の電圧が駆動トランジスタM11の閾値電圧VTHになるまで変わる。この時,駆動トランジスタM11のソースには電圧VDDが印加されるので,駆動トランジスタM11のゲート,つまりキャパシタC12の一電極Aに印加される電圧はVDD+VTHになる。また,スイッチングトランジスタM13が導通してキャパシタC12の他電極Bには電圧VDDが印加される。
【0037】
また,発光信号線Ena,Enbにはハイレベルの発光信号が印加されるので,発光トランジスタM15a,M15bは遮断され,駆動トランジスタM11を通ってOLED素子OLEDr,OLEDgに電流が流れないようにされる。そして,現在走査線Snにはハイレベルの信号が印加されるので,スイッチングトランジスタM14は遮断される。
【0038】
これ以降,現在走査線Snにローレベルの選択信号が印加されると,スイッチングトランジスタM14が導通してデータ電圧VDATAがキャパシタC11に充電される。また,キャパシタC12には駆動トランジスタM11の閾値電圧VTHに該当する電圧が充電されているので,駆動トランジスタM11のゲートにはデータ電圧VDATAと駆動トランジスタM11の閾値電圧VTHの合計に相当する電圧が印加される。
【0039】
また,発光トランジスタM15a,M15bが各々発光信号線Ena,Enbからの発光信号に応じて導通すると,電流が赤色及び緑色のOLED素子OLEDr1,OLEDg1に伝達されて発光される。そして,一つのフィールドに含まれた二つのサブフィールドで選択信号が選択走査線S1〜Snに順次に印加され,二つの発光信号線E1a〜Ena,E1b〜Enbに各々印加される二つの発光信号は,一つのフィールドの間に重複されないローレベル期間を有する。
【0040】
また,画素110b,110cも画素110aと同様に,直前走査線Sn−1に選択信号が印加される間に駆動トランジスタM21,M31の閾値電圧をキャパシタC22,C32に保存して,現在走査線Snに選択信号が印加される間にデータ電圧VDATAをキャパシタC21,C31に保存する。また,画素110aのスイッチングトランジスタM12,M13,M14に対応して,スイッチングトランジスタM22,M23,M24,及びスイッチングトランジスタM32,M33,M34が設けられる。
【0041】
そして,発光トランジスタM25a,M35aが,各々発光信号線Enaからの発光信号に応じて導通すると,キャパシタC21,C31に保存された電圧に各々対応する電流が青色及び緑色のOLED素子OLEDb1,OLEDg2に伝達されて発光が行われ,発光トランジスタM25b,M35bが各々発光信号線Enbからの発光信号に応じて導通すると,キャパシタC21,C31に保存された電圧に対応する電流が赤色及び青色のOLED素子OLEDr2,OLEDb2に伝達されて発光される。
【0042】
図7は,OLED表示装置の入力データマップを示す図面である。図7を参照すると,本実施の形態によるOLED表示装置のデータ駆動部400から入力されるデータは,各ライン毎にR,G,B画素が各々6n個が配列されるようになる。
【0043】
図8A及び図8Bは奇数(Odd)及び偶数(Even)フィールドのメモリマップ管理概念を説明するための図面であって,前述した図7のような入力データマップから各々奇数及び偶数フィールドのメモリマップに分けることを表す。つまり,図8Aのような奇数フィールドと図8Bのような偶数フィールドデータに分けて,各々4ラインの6番目R,G,B画素まで示したものである。
【0044】
図8A及び図8Bに太線で表示したそれぞれの下段部データが三つのR,G,Bデータを含むように区分した。ここで,メモリマップは,入力データが列方向に6n個が提供される場合,第1及び第2サブフィールドそれぞれの列方向に3n個のデータを含むようになる。
【0045】
図9A及び図9Bは,各々本実施の形態による奇数及び偶数フィールドのメモリマップを示す図面であって,各々前述した図8A及び図8Bの下段部データで,k=0,1,2…n−1とする時,走査線選択信号S(3k+1),S(3k+2)及びS(3k+3)毎に三つのデータが区別されることがわかる。
【0046】
図9Aを参照すると,本実施の形態による奇数フィールドのメモリマップでは,例えば1ラインではk=0であるから,S(3k+1)はS1になって,発光データがR(1,1)からR(1,6n−1)まで保存され,S(3k+2)はS2になって,発光データがB(1,1)からB(1,6n)まで保存され,S(3k+3)はS3になって,発光データがG(1,1)からG(1,6n−1)まで保存されるようになる。
【0047】
また,2ラインではk=0であるから,S(3k+1)はS1になって,発光データがG(2,1)からG(2,6n−1)まで保存され,S(3k+2)はS2になって,発光データがR(2,2)からR(2,6n)まで保存され,S(3k+3)はS3になって,発光データがB(2,2)からB(2,6n)まで保存されるようになる。以降,奇数ラインと偶数ラインに対して前述したような方式で奇数フィールドメモリマップ内に保存されるようになる。
【0048】
同様に,図9Bを参照すると,偶数フィールドのメモリマップでは,例えば1ラインではk=0であるから,S(3k+1)はS1になって,発光データがG(1,1)からG(1,6n−1)まで保存され,S(3k+2)はS2になって,発光データがR(1,2)からR(1,6n)まで保存され,S(3k+3)はS3になって,発光データがB(1,2)からB(1,6n)まで保存されるようになる。
【0049】
また,2ラインではk=0であるから,S(3k+1)はS1になって,発光データがR(2,1)からR(2,6n−1)まで保存され,S(3k+2)はS2になって,発光データがB(2,1)からB(2,6n−1)まで保存され,S(3k+3)はS3になって,発光データがG2,2からG2,6nまで保存されるようになる。以降,奇数ラインと偶数ラインに対して前述したような方式で偶数フィールドメモリマップ内に保存されるようになる。
【0050】
したがって,図9A及び図9Bのように,各サブフィールドに対して各ラインに隣接サブピクセルの間の発光データを分けて保存するようになる。また,前述したように,一つの画素でいろいろな色の発光素子を共通の駆動及びスイッチングトランジスタとキャパシタに駆動することができるので,画素内で使用される素子等の構成と電流,電圧または信号を伝達する配線を単純化させることができる。
【0051】
しかし,第1の実施の形態による画素を実際駆動する場合,キャパシタC12,C22,C32に保存される電圧は駆動トランジスタM11,M21,M31のドレイン電極,つまり,ノードCの電圧状態によって異なるようになる。つまり,駆動トランジスタM11,M21,M31を通って電流が流れると,ドレイン電極,つまりノードCの寄生キャパシタンスによって一定の電圧が充電されて,ノードCの電圧状態が以前サブフィールドで駆動トランジスタM11,M21,M31に流した電流レベルの影響を受けるようになる。
【0052】
したがって,直前走査線Sn−1にローレベルの選択信号が印加されると,キャパシタC12の一電極Aの電圧VC12がノードCの電圧と同じになるので,ノードCの電圧状態によって,キャパシタC12に保存される電圧が変わる。
【0053】
画素110a,100b,110cは,二つのサブフィールドで互いに異なる色に対応する電流が駆動トランジスタM11,M21,M31を通って流れるようになるので,結局一つのサブフィールドで直前走査線Sn−1に選択信号が印加される間にキャパシタC12,C22,C32に保存される補償電圧は,以前のサブフィールドで駆動トランジスタM11,M21,M31が流した電流の影響を受けるようになる。
【0054】
したがって,キャパシタC12,C22,C32には,以前サブフィールドのデータ電圧による補償電圧が充電され,以前サブフィールドと現在サブフィールドで互いに異なる色に対応するデータ電圧が印加されるので,駆動トランジスタM11,M21,M31の閾値電圧の偏差が正確に補償されない問題があった。
【0055】
そして,本実施の形態による画素は,駆動トランジスタが互いに異なる色のOLED素子を駆動するので,駆動トランジスタの特性を調節することによって赤色,緑色,及び青色画像のホワイトバランスを制御するのは難しいという問題があった。
【0056】
(第2の実施の形態)
そこで,第2の実施の形態によるOLED表示装置では,一つの画素に形成された駆動部が同じ色のOLED素子を駆動することによって,このような問題を解決する。以下,図10〜14Bを参照して,第2の実施の形態によるOLED表示装置の画素について具体的に説明する。図10は,本実施の形態による同じ色のサブピクセルの間の発光駆動を概略的に説明するための図面である。
【0057】
図10を参照すると,隣接サブピクセルの間の発光駆動は,各々奇数フィールドと偶数フィールドに分けられ,それぞれの奇数ラインでは上段部のようにR,G,BのOLED素子が点線部分のように発光して,同様にそれぞれの偶数ラインでは下段部のようにR,G,BのOLED素子が点線部分のように発光するが,二つのサブフィールドでは各々同じ色のデータが記入されて発光される。ここで,それぞれの選択信号S1,S2,S3ごとに2つの同じOLED素子が連結されており,発光順番は奇数フィールドと偶数フィールドで各々列方向に点線部分のOLED素子が発光する。
【0058】
図11は,本実施の形態によるOLED表示装置の画素を概略的に示す図面である。説明を簡略にするために,データ線D1,D2,D3と選択走査線Snに連結される三つの画素120a,120b,120cを代表として示した。各画素120a,120b,120cは,駆動部121〜123と互いに異なる色で発光する二つのOLED素子を備え,データ線D1,D2,D3には各々赤色,緑色,及び青色に対応するデータ信号が印加される。
【0059】
画素120aの駆動部121は,データ線D1に連結され,データ線D1からのデータ電圧に対応する電流を赤色のOLED素子OLEDr1,OLEDr2に印加する。画素120bの駆動部122は,データ線D2に連結され,データ線D2からのデータ電圧に対応する電流を緑色のOLED素子OLEDg1,OLEDg2に印加する。そして,画素120cの駆動部123は,データ線D3に連結され,データ線D3からのデータ電圧に対応する電流を青色のOLED素子OLEDb1,OLEDb2に印加する。
【0060】
以下,本実施の形態による画素を,図12を参照してより具体的に説明する。ただし,第1の実施の形態と関連して重複される部分についての説明は省略する。図12は,第2の実施の形態によるOLED表示装置の画素を示す回路図である。
【0061】
図12に示すように,画素120aの駆動部は,駆動トランジスタM11,スイッチングトランジスタM12,M13,M14,キャパシタC11,C12,及び発光トランジスタM16a,M16bを備える。画素120bの駆動部は,駆動トランジスタM21,スイッチングトランジスタM22,M23,M24,キャパシタC21,C22,及び発光トランジスタM26a,M26bを備え,画素120cの駆動部は駆動トランジスタM31,スイッチングトランジスタM32,M33,M34,キャパシタC31,C32,及び発光トランジスタM36a,M36bを備える。
【0062】
本実施の形態によると,画素120aの駆動トランジスタM11のドレインは発光トランジスタM16a,M26bのソースに連結され,発光トランジスタM16a,M26bは発光信号線Ena,Enbの発光信号に各々応じて,駆動トランジスタM11からの電流をOLED素子OLEDr1,OLEDr2に伝達する。
【0063】
そして,駆動トランジスタM21のドレインは発光トランジスタM36a,M16bのソースに連結され,発光トランジスタM36a,M16bは発光信号線Ena,Enbの発光信号に応じて,駆動トランジスタM21からの電流をOLED素子OLEDg2,OLEDg1に伝達する。同様に,駆動トランジスタM31のドレインは発光トランジスタM26a,M36bのソースに連結され,発光トランジスタM26a,M36bは発光信号線Ena,Enbの発光信号に応じて,駆動トランジスタM31からの電流をOLED素子OLEDb1,OLEDb2に伝達する。
【0064】
したがって,一つのフィールドの間に,一つのデータ線には同じ色に対応するデータ電圧が印加され,駆動トランジスタはデータ電圧に対応する電流を同じ色のOLED素子に伝達する。以下,図13を参照して,本実施の形態によるOLED表示装置の駆動方法について詳細に説明する。図13は,本実施の形態によるOLED表示装置の駆動タイミング図である。
【0065】
本実施の形態によるOLED表示装置は,一つのフィールド(1TV)が二つのサブフィールド1SF,2SFに分割されて駆動され,各サブフィールド1SF,2SFで選択走査線S1〜Snにローレベルの選択信号が順次に印加される。一つの画素に含まれる二つのOLED素子は各々一つのサブフィールドに相当する期間に発光する。そして,サブフィールド1SF,2SFは行毎に独立的に定義され,図13では第1行の選択走査線S1を基準に二つのサブフィールド1SF,2SFを示した。
【0066】
サブフィールド1SFで直前走査線Sn−1にローレベルの選択信号が印加される間に,キャパシタC12,C22,C32に駆動トランジスタM11,M21,M31の閾値電圧VTHに対応する電圧が保存される。この後,現在走査線Snにローレベルの選択信号が印加されると,データ線D1,D2,D3には各々赤色,緑色,及び青色に対応するデータ電圧が印加され,スイッチングトランジスタM14,M24,M34を通ってデータ電圧がキャパシタC11,C21,C31に充電される。
【0067】
そして,発光トランジスタM16a,M36a,M26aが導通してキャパシタC11,C21,C31に保存された電圧に対応する電流が,トランジスタM11,M21,M31から各々OLED素子OLEDr1,OLEDg2,OLEDb1に伝達されて発光される。
【0068】
このような方法で,サブフィールド1SFの第1〜n番目行の画素にデータ電圧を印加して,一つの画素に含まれた二つのOLED素子の中の左側のOLED素子を発光させる。
【0069】
次に,サブフィールド2SFでは前のサブフィールド1SFと同様に,第1行からn番目行の選択走査線S1〜Snにローレベルの選択信号が順次に印加される。そして,現在走査線Snに連結された画素120a,120b,120cは,直前走査線Sn−1に選択信号が印加される間に,キャパシタC12,C22,32に駆動トランジスタM11,M21,M31の閾値電圧を保存して,現在走査線Snに選択信号が印加される間にデータ線D1,D2,D3には赤色,緑色,及び青色に対応するデータ電圧が印加されてキャパシタC11,C21,C31に保存される。
【0070】
そして,選択走査線S1〜Snにローレベルの選択信号が順次に印加されるのに同期して,発光信号線E1b〜Enbにローレベルの発光信号が順次に印加される。以下,印加されたデータ電圧に対応する電流が,発光トランジスタM26b,M16b,M36bを通ってOLED素子OLEDr2,OLEDg2,OLEDb2に伝達されて発光される。
【0071】
本実施の形態によると,サブフィールド1SF,2SFで発光信号線E1a〜Ena,E1b〜Enbに印加される発光信号は,一定の期間にローレベルに維持されて,発光信号がローレベルである間に,発光信号が印加された発光トランジスタに連結されたOLED素子は継続して発光する。図13では,この期間をサブフィールド1SF,2SFと実質的に同じ期間として示した。つまり,各画素で左側に連結されたOLED素子は,サブフィールド1SFに対応する期間に印加されるデータ電圧に対応する輝度で発光して,右側に連結されたOLED素子はサブフィールド2SFに対応する期間に印加されるデータ電圧に対応する輝度で発光する。
【0072】
そして,一つのフィールド(1TV)の間に各データ線D1〜Dmには同じ色に対応するデータ電圧が印加され,一つの画素に含まれる駆動トランジスタはデータ電圧に対応する電流を同じ色のOLED素子に伝達する。したがって,二つのサブフィールドの間に,同じ色に対応する電流が駆動トランジスタを通ってOLED素子に伝えられるので,駆動トランジスタのドレイン電極,つまりノードCには現在サブフィールドと同じ色の電流に対応する電圧が充電されるようになる
【0073】
つまり,画素120aで直前走査線Sn−1に選択信号が印加されてキャパシタC12にトランジスタM11の閾値電圧に対応する電圧を保存する場合,キャパシタC12に保存される電圧はノードCの電圧の影響を受けるようになるが,ノードCの電圧は前述のように以前サブフィールドでトランジスタM11を通って流れた電流の影響を受けるようになる。
【0074】
そして,駆動トランジスタM11は以前サブフィールドと現在サブフィールドとで,全て赤色に対応する電流を出力するので,現在サブフィールドと同じ条件の下でトランジスタM11の閾値電圧の偏差を補償するための電圧がキャパシタC12に保存される。したがって,駆動トランジスタM11のドレイン電極に寄生キャパシタンス成分が存在してキャパシタC12に駆動トランジスタM11の閾値電圧とは違う電圧が充電されても,現在サブフィールドと以前サブフィールドで同じ条件の下でキャパシタC12に閾値電圧に対応する電圧が充電されるので,駆動トランジスタM11の閾値電圧の偏差を効果的に補償することができるようになる。
【0075】
そして,一つの画素に含まれた駆動トランジスタは,一つのフィールドの間に各々同じ色のOLED素子に流れる電流を制御するので,駆動トランジスタのチャンネルの幅と長さの比(W/L)を制御することによって,表示パネルのホワイトバランスを調節することができる。つまり,駆動トランジスタM11,M12,M13のチャンネルの幅と長さの比(W/L)を互いに異なるように設定して,実質的に同じレベルのデータ電圧によって互いに異なる量の電流が各々赤色,緑色,及び青色のOLED素子に流れるようにすることができる。
【0076】
一方,図14A及び図14Bは各々,第2の実施の形態による奇数Odd及び偶数Evenフィールドのメモリマップを示す図面であって,前述した第1の実施の形態と同様に各々下段部データで,k=0,1,2,…n−1とする時,走査線選択信号S(3k+1),S(3k+2)及びS(3k+3)毎に三つのデータが区別されることが分かる。
【0077】
図14Aを参照すると,奇数フィールドのメモリマップでは,例えば1ラインではk=0であるから,S(3k+1)はS1になって,発光データがR(1,1)からR(1,6n−1)まで保存され,S(3k+2)はS2になって,発光データがG(1,2)からG(1,6n)まで保存され,S(3k+3)はS3になって,発光データがB(1,1)からB(1,6n−1)まで保存されるようになる。
【0078】
また,2ラインではk=0であるから,S(3k+1)はS1になって,発光データがR(2,2)からR(2,6n)まで保存され,S(3k+2)はS2になって,発光データがG(2,1)からG(2,6n−1)まで保存され,S(3k+3)はS3になって,発光データがB(2,2)からB(2,6n)まで保存されるようになる。以降,奇数ラインと偶数ラインに対して前述したような方式で奇数フィールドメモリマップ内に保存されるようになる。
【0079】
同様に,図14Bを参照すると,本実施の形態による偶数フィールドのメモリマップでは,例えば1ラインではk=0であるから,S(3k+1)はS1になって,発光データがR(1,2)からR(1,6n)まで保存され,S(3k+2)はS2になって,発光データがG(1,1)からG(1,6n−1)まで保存され,S(3k+3)はS3になって,発光データがB(1,2)からB(1,6n)まで保存されるようになる。
【0080】
また,2ラインではk=0であるから,S(3k+1)はS1になって,発光データがR(2,1)からR(2,6n−1)まで保存され,S(3k+2)はS2になって,発光データがG(2,2)からG(2,6n)まで保存され,S(3k+3)はS3になって,発光データがB(2,1)からB(2,6n−1)まで保存されるようになる。以降,奇数ラインと偶数ラインに対して前述したような方式で偶数フィールドメモリマップ内に保存されるようになる。
【0081】
したがって,図14A及び図14Bのように,各サブフィールドに対して各ラインに同じ色のサブピクセルの間の発光データを分けて保存するようになる。
【0082】
一方,前述した図12では,本実施の形態による画素の駆動部が駆動トランジスタ,四つのスイッチングトランジスタ,二つのキャパシタ,及び二つの発光トランジスタを備えることと図示したが,図12に示された画素の他にいろいろな形態の多様な画素を利用してOLED表示装置を構成することができる。
【0083】
このように本実施の形態によるOLED表示装置の他の画素でも,駆動トランジスタは同じ色で発光するOLED素子を駆動して,駆動トランジスタのチャンネルの幅と長さを制御することによって,ホワイトバランスを調節することができる。
【0084】
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0085】
例えば,図13ではOLED表示装置が単一走査において順次走査方式で駆動されるものとして図示したが,本発明はこれに限定されるのではなく,二重走査方式,飛越走査方式,または他の方式の走査方式にも適用できる。
【0086】
また,図12では,一つの画素が二つのOLED素子を備えるものとして説明したが,一つの画素が赤色,緑色,及び青色に発光するOLED素子を備えるようにした後,一つのフィールドを三つのサブフィールドに分割して画素回路を駆動することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明は,発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法に適用可能であり,有機物質の電界発光を利用した有機電界発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】第1及び第2の実施の形態によるOLED表示装置を示す概略説明図である。
【図2A】第1及び第2の実施の形態によるOLED表示装置のピクセルを示す説明図である。
【図2B】第1及び第2の実施の形態によるOLED表示装置の奇数フィールドサブピクセルを示す説明図である。
【図2C】第1及び第2の実施の形態によるOLED表示装置の偶数フィールドサブピクセルを示す説明図である。
【図3】第1及び第2の実施の形態による2つのサブピクセルの駆動を示す説明図である。
【図4】第1の実施の形態による隣接サブピクセルの発光駆動を概略的に示す説明図である。
【図5】第1の実施の形態によるOLED表示装置の画素の概略を示す説明図である。
【図6】第1の実施の形態によるOLED表示装置の画素を示す回路図である。
【図7】第1の実施の形態によるOLED表示装置の入力データマップを示す説明図である。
【図8A】第1の実施の形態による奇数フィールドのメモリマップ管理概念を示す説明図である。
【図8B】第1の実施の形態による偶数フィールドのメモリマップ管理概念を示す説明図である。
【図9A】第1の実施の形態による奇数フィールドのメモリマップを示す説明図である。
【図9B】第1の実施の形態による偶数フィールドのメモリマップを示す説明図である。
【図10】第2の実施の形態による同じ色のサブピクセルの発光駆動を概略的に示す説明図である。
【図11】第2の実施の形態によるOLED表示装置の画素の概略を示す説明図である。
【図12】第2の実施の形態によるOLED表示装置の画素を示す回路図である。
【図13】第2の実施の形態によるOLED表示装置の駆動タイミングを示す説明図である。
【図14A】第2の実施の形態による奇数フィールドのメモリマップを示す説明図である。
【図14B】第2の実施の形態による偶数フィールドのメモリマップを示す説明図である。
【符号の説明】
【0089】
100 表示パネル
110a 画素
110b 画素
110c 画素
111 駆動部
112 駆動部
113 駆動部
200 選択走査駆動部
300 発光走査駆動部
400 データ駆動部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素各々が,互いに異なる色に発光する少なくとも二つの副画素を備え,一つのフィールドが第1サブフィールド及び第2サブフィールドを含む複数のサブフィールドに分割されて駆動され,前記一つのフィールド間に,同じ色に対応する少なくとも2つのデータ信号を時分割してデータ線に印加し,前記第1サブフィールド及び前記第2サブフィールドの複数の走査線に順次に選択信号を印加する発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法であって;
a)発光表示装置の表示映像に対応する入力データを前記第1サブフィールドのデータまたは前記第2サブフィールドのデータに分ける段階と,
b)前記第1サブフィールドのデータ及び前記第2サブフィールドデータを発光駆動の順番に配列する段階と,
c)配列された前記第1サブフィールドのデータ及び前記第2サブフィールドデータを前記画素毎に分けて保存する段階と,
を含むことを特徴とする,発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法。
【請求項2】
前記b)段階の発光駆動は,隣接した副画素の間の時分割駆動であることを特徴とする,請求項1に記載の発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法。
【請求項3】
前記b)段階の発光駆動は,同じ色の間の時分割駆動であることを特徴とする,請求項1に記載の発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法。
【請求項4】
前記c)段階において,配列された前記第1サブフィールドのデータ及び前記第2サブフィールドデータは,メモリマップから読み出された順番で保存されることを特徴とする,請求項1に記載の発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法。
【請求項5】
前記メモリマップは,列方向に6n個の前記入力データが提供される場合,前記第1及び第2サブフィールドそれぞれの列方向に3n個の前記入力データを有することを特徴とする,請求項4に記載の発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法。
【請求項6】
前記メモリマップは,それぞれの表示ラインごとにk=0,1,2,…,n−1の場合,S(3k+1),S(3k+2)またはS(3k+3)の走査線選択信号に対応することを特徴とする請求項4に記載の表示データ用メモリ管理方法。
【請求項1】
複数の画素各々が,互いに異なる色に発光する少なくとも二つの副画素を備え,一つのフィールドが第1サブフィールド及び第2サブフィールドを含む複数のサブフィールドに分割されて駆動され,前記一つのフィールド間に,同じ色に対応する少なくとも2つのデータ信号を時分割してデータ線に印加し,前記第1サブフィールド及び前記第2サブフィールドの複数の走査線に順次に選択信号を印加する発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法であって;
a)発光表示装置の表示映像に対応する入力データを前記第1サブフィールドのデータまたは前記第2サブフィールドのデータに分ける段階と,
b)前記第1サブフィールドのデータ及び前記第2サブフィールドデータを発光駆動の順番に配列する段階と,
c)配列された前記第1サブフィールドのデータ及び前記第2サブフィールドデータを前記画素毎に分けて保存する段階と,
を含むことを特徴とする,発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法。
【請求項2】
前記b)段階の発光駆動は,隣接した副画素の間の時分割駆動であることを特徴とする,請求項1に記載の発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法。
【請求項3】
前記b)段階の発光駆動は,同じ色の間の時分割駆動であることを特徴とする,請求項1に記載の発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法。
【請求項4】
前記c)段階において,配列された前記第1サブフィールドのデータ及び前記第2サブフィールドデータは,メモリマップから読み出された順番で保存されることを特徴とする,請求項1に記載の発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法。
【請求項5】
前記メモリマップは,列方向に6n個の前記入力データが提供される場合,前記第1及び第2サブフィールドそれぞれの列方向に3n個の前記入力データを有することを特徴とする,請求項4に記載の発光表示装置の表示データ用メモリ管理方法。
【請求項6】
前記メモリマップは,それぞれの表示ラインごとにk=0,1,2,…,n−1の場合,S(3k+1),S(3k+2)またはS(3k+3)の走査線選択信号に対応することを特徴とする請求項4に記載の表示データ用メモリ管理方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【公開番号】特開2006−58886(P2006−58886A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−236882(P2005−236882)
【出願日】平成17年8月17日(2005.8.17)
【出願人】(590002817)三星エスディアイ株式会社 (2,784)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月17日(2005.8.17)
【出願人】(590002817)三星エスディアイ株式会社 (2,784)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]