説明

発酵乳製品およびその製造方法

【課題】乳漿分離ステップなしで調製され、かつ発酵乳製品材料の濃度が低減された発酵クリームチーズ組成物を提供し、またそうした発酵乳製品またはクリームチーズ製品の製造方法を提供すること。
【解決手段】相当量の非発酵乳製品材料(全乳タンパク質の一般に約60%超、好ましくは約70〜約80%)を、発酵乳製品混合物に加える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発酵乳製品、具体的には発酵クリームチーズ製品に関し、より具体的には、乳漿分離ステップなしで調製され、かつ発酵乳製品材料の濃度が低減されている発酵クリームチーズ組成物に関する。本発明は、そうした発酵乳製品の製造方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
クリームチーズは通常、甘性乳(sweet milk)またはスキムミルクを甘性クリーム(sweet cream)と所望の脂肪含量(通常約10〜約16%)になるように混合して製造する。この混合物を低温殺菌し、均質化し、セッティング温度まで冷却する(一般に約62°F〜約92°F)。次いで、乳酸菌を植菌し、十分な酸度が得られて乳漿から凝乳(curd)が分離されるまでインキュベートする。この凝集プロセスは任意選択で、少量のレンネットの添加により促進することもできる。乳漿から凝乳を分離した後(例えば、遠心分離機を用いて、例えば、特許文献1を参照されたい)、安定剤、塩および他の成分を加える。最後に製品を包装して冷蔵する。このプロセスに対する多くの変更形態が長年にわたって紹介されている(例えば特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9を参照されたい)。
【0003】
乳漿タンパク質が高い栄養価を有していることがわかってきており、一般にカゼインタンパク質より安価であるので、最近では、クリームチーズを製造する際に、乳漿タンパク質の利用および保存を改善する努力がなされている。例えば、特許文献7(2003年5月6日)は乳漿タンパク質を、乳漿分離後の凝乳中に再度混ぜ込む方法を提供している。この方法によって、高濃度の乳漿タンパク質を有する最終チーズ製品が得られるが、乳漿分離ステップによる非効率的な収率損失の問題は残り、比較的少量の乳漿タンパク質が戻されて凝乳へ加えられるだけである。さらに、特許文献7の方法は酸性度のより低い(したがって、官能検査的に(organoleptically)よりおいしい)チーズをもたらすが、液状乳製品混合物が濃縮されている間に、生きた微生物である細菌培養物が酸を生成し続けるので一定したpHレベルが得られず、最終製品の酸度/pHが一定しないものとなる。商業規模のクリームチーズ製造においては、乳製品混合物は所与のpH(例えば4.5〜5.5の間で)で破砕される。低温殺菌するために乳製品混合物を抜き出す間に、pHは低下し続ける。低温殺菌によって乳酸菌は効果的に殺菌される。しかし、バットからの最初の乳製品混合物が低温殺菌されてから、バットからの乳製品混合物の最後の部分が低温殺菌されるまでの間、乳製品混合物と得られた凝乳のpHは最大でpH単位の約1/2まで変動する可能性がある。したがって、バットの最後の生成物はバットの最初の生成物より相当酸性となる。
【0004】
特許文献6(2002年6月18日)は、液状乳製品混合物の直接酸性化を提案することによって、安定していない(non−robust)pH制御の問題に対処している。(乳漿分離ステップを必要としなくても)直接酸性化を用いて凝乳を作製することができるが、液状乳製品混合物中でクリームチーズの質を高める補助的な化合物(すなわち、ジアセチル、アセトイン、遊離脂肪酸)を生成する活性な生きた細菌培養物を用いて調製される高品質クリームチーズの所望される官能検査特性が、最終製品に欠けている。
【0005】
乳漿分離ステップはないが、直接酸性化ではなく従来の乳酸生産菌培養物を利用するクリームチーズを製造する他の努力がなされてきた。例えば、特許文献10(2005年3月1日)は、全固形分(タンパク質を含む)を乳製品混合物中に混ぜ込み、次いでそれを使用して、0.8ミクロン未満の小さな脂肪平均粒子径、および高品質の官能検査特性を有するエマルジョンを生成させる。しかし、この種のチーズを製造するためには、一般に、エマルジョン生成用の特殊な装置(例えば、高圧ホモジナイザー)や伝熱装置のための投資を必要とする。さらに、培養の前に乳製品材料のすべては一緒にブレンドされており、最終製品の酸度を最小化するか、または安定した(robust)pH制御を確実にする(すなわち、pHレベルの変動を製造運転の範囲内に制御する)ための教示は示されていない。
【0006】
【特許文献1】米国特許第2387276号明細書
【特許文献2】米国特許第5656320号明細書
【特許文献3】米国特許第5079024号明細書
【特許文献4】米国特許第5180604号明細書
【特許文献5】米国特許第6419975号明細書
【特許文献6】米国特許第6406736号明細書
【特許文献7】米国特許第6558716号明細書
【特許文献8】米国特許第6416797号明細書
【特許文献9】米国特許第4597971号明細書
【特許文献10】米国特許第6861080号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、乳酸生産菌培養物を用いて作製されるが、望ましくない酸度をより低くして、一定したpHレベルをもたらし、したがって官能検査的によりおいしい製品である天然クリームチーズを製造する必要性がまだある。さらに、乳漿分離ステップ、熱移動させる特殊装置、および/または小さい平均粒子径を有するエマルジョンを生成する必要なく、多くの乳漿タンパク質を混ぜ込むことを容易にすることによって、収率と効率を増大させるクリームチーズ製造方法が必要である。本発明は、そうした改良された方法とクリームチーズ製品を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、発酵乳製品、特に、乳漿分離ステップなしで調製される発酵させたクリームチーズ製品を提供する。本発明は、そうした発酵させた乳製品および/またはクリームチーズ製品を調製するための方法も提供する。その方法では、相当量の非発酵乳製品材料(一般に全乳タンパク質の約60%超、好ましくは約70〜約80%)を、発酵させた乳製品混合物に加え、続いて官能化させて(例えば、高温と高せん断の条件を用いて)、従来法で作製されたクリームチーズ製品と比較して類似した官能検査特性を有し、且つ乳漿タンパク質の濃度が増大した最終チーズ製品を提供する。乳漿分離ステップを用いないので、より費用効率の高いものとなる。発酵後に、かなりの割合のタンパク質と乳固形物を加えるので、特殊な伝熱装置なしで、製品を連続的に製造することができ、より一定したpHレベルを有し、望ましくない酸度がより少ない最終製品が最終的に提供され、それによってより望ましい風味特性(profile)を有する製品が提供される。
【0009】
本発明は、発酵乳成分と非発酵乳成分を含む発酵乳製品を製造する方法であって、前記方法は、
(1)第1の量の乳タンパク質を有する乳成分の第1の混合物を提供するステップ、
(2)上記第1の混合物を均質化及び低温殺菌して、均質化及び低温殺菌された第1の混合物を生成するステップ、
(3)上記均質化及び低温殺菌された第1の混合物を約68°F〜約104°Fに冷却して、冷却された第1の混合物を生成するステップ、
(4)乳酸生産菌培養物を上記冷却された第1の混合物に加え、冷却後、培養物を含有する第1の混合物を生成するステップ、
(5)上記培養物を含有する第1の混合物を、pHの安定した発酵させた第1の混合物を得るのに十分な温度と時間で発酵させるステップであって、上記安定したpHが約3.5〜約5.5の範囲(好ましくは約4.0〜約4.5)であるステップ、
(6)第2の量の乳タンパク質、塩およびガムを有する乳成分の第2の混合物を提供するステップ、
(7)上記安定したpHの発酵させた第1の混合物を、上記第2の混合物に加えて第3の混合物を生成するステップ、ならびに
(8)乳タンパク質の全量を有する、発酵乳成分および非発酵乳成分を含む発酵乳製品を得るのに十分な温度と時間で上記第3の混合物を加熱及び均質化するステップ
を含み、
乳タンパク質の全量を基準に、乳タンパク質の上記第1の量は約10〜約40%であり、乳タンパク質の上記第2の量は約60〜約90%であり、
上記発酵乳製品は約60:40を超える乳漿タンパク質とカゼインの比を有し、かつ
上記方法は乳漿分離ステップを含まない方法を提供する。
【0010】
本発明は、発酵乳成分および非発酵乳成分を含む発酵乳組成物であって、前記組成物は
(1)発酵乳成分を含む第1の混合物であって、上記第1の混合物は第1の量の発酵乳タンパク質を含み、乳酸生産菌培養物を用いて上記第1の混合物の発酵を実施して、第1の混合物について約3.5〜約5.5の範囲(好ましくは約4.0〜約4.5)の安定したpHを得て、乳漿分離ステップを用いることなく調製される混合物と、
(2)非培養乳成分、塩およびガムを含み、第2の量の非発酵乳タンパク質を含む第2の混合物と
を含み、
上記第1の混合物および第2の混合物を一緒にし、次いで、乳タンパク質の全量を有する、発酵乳成分および非発酵乳成分を含む発酵乳組成物を得るのに十分な温度と時間で加熱及び均質化し、
乳タンパク質の全量に対して、上記第1の量の発酵乳タンパク質は約10〜約40%であり、上記第2の量の非発酵乳タンパク質は約60〜約90%であり、上記発酵乳組成物は約60:40を超える乳漿タンパク質とカゼインの比を有する組成物を提供する。この発酵乳組成物は、乳タンパク質の全量に対して、約20〜約30%の発酵乳タンパク質と約70〜約80%の非発酵乳タンパク質を含む発酵させたクリームチーズ組成物であり、乳漿タンパク質とカゼインの比が約75:25〜約85:15を有することが好ましい。第2の混合物中の乳タンパク質は、これに限定されないが、一般に乳漿タンパク質を含む。第2の混合物中の乳タンパク質は、その中の全タンパク質に対して、約80〜100%の乳漿タンパク質からなることが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1に示すように、液状乳成分を均質化及び低温殺菌して、後続のステップで発酵させることになる第1の混合物を形成する。適切な乳成分には、例えば、様々な脂肪濃度の乳(すなわち、無脂肪乳又はスキムミルク、低脂肪乳、全脂肪乳又は全乳、脂肪を付加した全乳等)、乳固形物、クリーム等が含まれる。一般に、この第1の混合物は約10〜約50%の固形分を含む。次いで、通常の方法でこの第1の混合物を低温殺菌及び均質化し、次いで約68°F〜約104°Fに冷却する。
【0012】
次いで、第1の混合物を、約68°F〜約104°Fの温度で、乳酸菌培養物および発酵条件を用いて、約3.5〜約5.5(好ましくは約4.0〜約4.5)の安定したpHを得るのに十分な時間発酵させる。使用する乳酸菌培養物は特に限定されるものではない。例えば、ラクトバチルス・ブルガリカス(Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバチルス・ラクティス(Lactobacillus lactis)、ラクトバチルス・ヘルベチクス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス・デルブリッキ・サブスピーシーズラクティス(Lactobacillus delbrueckii subsp.lactis)、ストレプトコッカス・サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズラクティス(Lactococcus lactis subsp.lactis)、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズクレモリス(Lactococcus lactis subsp.cremoris)、ラクトコッカス・ラクティス・サブスピーシーズラクティス・バイオバラエティ・ディアセチラクティス(Lactococcus lactis subsp.lactis biovar diacetylactis)、ロイコノストック・ラクティス(Leuconostoc lactis)、ロイコノストック・メセンテロイデス・サブスピーシーズクレモリス(Leuconostoc mesenteroides subsp.cremoris)、ペディオコッカス・ペントサセウス(Pediococcus pentosaceus)およびラクトバチルス・カセイ(Lactobacillus casei)ならびにそれらの混合物からなる群から選択することができる。培養物はバットに直接セットした(DVS)培養物であることが好ましい。そうした培養物は一般に発酵混合物に約0.01〜約1%、特に約0.05〜約0.5%の濃度で加えられる。一般に、所望の範囲内の安定したpHは約10〜約16時間以内に得られる。
【0013】
次いで得られた発酵させた混合物を、追加の(しかし発酵させていない)乳成分、塩、ガム、および任意選択の従来のチーズ添加物を含む第2の混合物とブレンドする。これらの追加の乳成分には、例えば乾燥乳漿タンパク質濃縮物、液状乳漿タンパク質濃縮物、乳漿タンパク質単離物、液状または乾燥甘性乳漿、液状または乾燥酸乳漿等、ならびにそれらの混合物が含まれる。タンパク質の約20%までは、非乳漿乳タンパク質(例えば、乾燥乳、乳固形物、乳濃縮物等)であってもよい。第2の混合物中の様々な成分の組成および量、ならびにブレンドされた混合物に加える第2の混合物の量は、所望の組成のクリームチーズ製品を提供するように調節すべきである。一般に、第1の混合物(すなわち、発酵されている)によって提供される乳タンパク質の量は最終製品の約10〜約40%にすべきであり、第2の混合物(すなわち、発酵させていない)によって提供される乳タンパク質の量は最終製品の約60〜約90%にすべきである。好ましくは、最終製品は約20〜約30%の発酵乳タンパク質および約70〜約80%の非発酵乳タンパク質を含むべきである。さらに、最終製品は一般に約0.5〜約2%の塩および約0.2〜約1%のガム/安定剤を含み、好ましくは約0.7〜約1.3%の塩および約0.3〜約0.7%のガム/安定剤を含む。したがって、第2の混合物は、十分な非発酵乳タンパク質、塩およびガム/安定剤が得られるように調節して最終製品中にこれらの所望の濃度を得るようすべきである。
【0014】
適切なガム/安定剤には、従来のクリームチーズ製品に使用されるものが含まれる。適切なガム/安定剤の具体例には、カロブガム、タラガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、セルロースガム、マルトデキストリン、ペクチン、イヌリン、デンプン、ゼラチン、寒天等、ならびにそれらの混合物が含まれる。好ましいガム/安定剤にはキサンタンガム、ローカストビーンガムおよびグアールガムが含まれる。本明細書では「ガム」、「安定剤」および「ガム/安定剤」という用語は同義的に使用する。第2の混合物は、香味剤、着色剤、抗菌剤などの追加の成分を任意選択で含むこともできる。そうした任意選択の成分を、そのプロセスまたは得られる製品に悪影響を及ぼさない限り、プロセスの別の個所で加えてもよい。
【0015】
次いで、発酵させた混合物と、発酵させていない乳タンパク質、塩およびガム/安定剤を含む第2の混合物とのブレンド物を、加熱処理と均質化に、その順序を問わずにかけて所望の製品を得る。1つの操作では、混合物を高せん断力のホモジナイザー中で均質化する。このブレンド物を、約500〜約8,000重量ポンド毎平方インチ(pounds per square inch)(psi)の圧力で均質化することが好ましい。ブレンド物を、約1,500psi〜約6,000psi、最も好ましくは約2,000psi〜約4,000psiの圧力で均質化することがより好ましい。均質化によって粒子径は混合物中で微細化される。約2.5μ未満の粒子径、より好ましくは約1.5μ未満の粒子径を得ることが好ましい。この目的で使用できる適切なホモジナイザーは乳製品科学および食品化学の分野でよく知られている。
【0016】
ブレンド物に施す第2の操作は高温における制御処理である。一般に、ブレンド物を約175°F〜約215°Fで約2〜約60分間処理する。この処理は約180°F〜約205°Fの温度で約5〜約30分間行うことが好ましい。制御された高温処理を実施する様々な方法は乳製品科学および食品化学分野の技術者に周知である。そうした方法には、例えば、加熱用ジャケットを備えた回分容器内で加熱すること、または熱交換用管内を通過させることが含まれる。その熱交換用管内では、流体の流速とその管の長さによって処理時間が決まる。これらの操作の好ましい順序は、均質化を温度処理に先行させるものである。しかし、順序が逆でも機能することが分かっている。一般に、例えば、均質化の前および/またはその間にブレンド物を加熱することによって、均質化および熱処理を同時に実施することもできる。あるいは、これらの手順の1つを最初に実施する場合、続いて他方を操作的に好都合な時に実施することができる。理論により制限しようとするわけではないが、加熱と均質化処理を組合せると、第2の混合物の乳漿タンパク質を変性かつ架橋させ、それによって所望の質感(texture)が構築されると考えられる。
【0017】
発酵乳タンパク質と非発酵乳タンパク質の両方を含有する得られた発酵乳製品またはクリームチーズ製品は、約4.5〜約5.5、好ましくは約4.8〜約5.2の範囲のpHを有する。さらに、得られた発酵乳製品またはクリームチーズ製品は、その製造の間、より一定したpHを有し、従来のクリームチーズ製品より低い酸度を有することが分かっている。一般に、本発明の発酵乳製品またはクリームチーズは、密封容器中に包装し、冷蔵条件下で(すなわち約45°F)保存した場合、少なくとも約9カ月の保存期間を有する。さらに、得られた発酵乳製品またはクリームチーズ製品は約60:40〜約90:10、好ましくは約75:25〜約85:15の乳漿タンパク質とカゼインの比を有する。したがって、本発明のクリームチーズ製品は、特許文献7に記載の方法で製造された、全タンパク質を基準に通常45%未満の乳漿タンパク質を含むクリームチーズ製品を含め、従来のクリームチーズ製品より著しく多い乳漿タンパク質を含有する。一般に、本発明によって提供される本発明のクリームチーズ製品は、全タンパク質含量を基準に、約60〜約90%の乳漿タンパク質、好ましくは約75〜約85%の乳漿タンパク質を含む。
【0018】
これらに限定されないが、甘味料、果実、香味料および他の通常の添加物を含めて、他の成分を、得られた発酵クリームチーズ製品に加えてもよい。発酵乳製品またはクリームチーズ製品に、空気を含ませて約5%超、好ましくは約15%超、より好ましくは約15〜50%のオーバーランを有する、空気を含ませた低脂肪乳製品を提供することもできる。適当な濃度の甘味料を加え(すなわち味付けして)、空気を含ませることによって、約12%未満の脂肪(好ましくは約3〜約9%脂肪)、約5%超のタンパク質(好ましくは約6〜約10%タンパク質)および約40〜80%の水分(好ましくは約60〜約75%水分)を含む、空気を含ませた低脂肪乳製品を調製することができる。そうした空気を含ませた乳製品は、脂肪とタンパク質の比が約2.5未満(好ましくは約1.4未満)で、少なくとも約5%(好ましくは約15%超、より好ましくは約15〜50%)のオーバーラン値、少なくとも10%の乳固形物および少なくとも約100パスカルの泡強度を有する。
【0019】
別段の指定のない限り、本明細書におけるすべての割合および比は、最終クリームチーズ製品組成物の全重量を基準とした重量によるものである。本明細書で引用したすべての特許および刊行物の全体を参照により本明細書に組み込む。
【実施例1】
【0020】
本発明の脂肪分の多いクリームチーズを、プロセス流れ図(図1)に示す一般的な方法を用いて調製した。低温殺菌されたクリーム(39.6%のバター脂肪)を、約72°Fで約1%の乳酸生産菌培養物(DSM Food Specialties、Milville、UT)を用いて、pH4.43の定常状態まで(合計約12.5時間)発酵させた。180°Fに加熱後、成分の添加を以下の処方に示すようにして行った(最終製品100ポンドを基準とした)。
【0021】
【表1】

【0022】
乳漿タンパク質濃縮物(WPC)はGlanbia Nutritional,Inc.(Monroe、WI)から、乳漿粉末はAmerican Milk Producers,Inc.(Jim Falls、WI)から入手し、安定剤/ガムはDanisco USA,Inc.(New Century、KS)からのローカストビーンガムを用いた。すべての成分を加えた後、ブレンド物を180°〜185°Fに10分間保持し、続いて3000/500psi(第1および第2段階)で均質化した。生成物を集めて包装した。
【0023】
本発明のクリームチーズは、(1)従来の手法で作製した脂肪分の多いソフトスプレッド・クリームチーズおよび(2)特許文献7の実施例2の方法を用いて調製したクリームチーズと比較して、以下の組成と物理的特性を示した。表1B(ならびに実施例2および3の対応する表2Cおよび3Cのそれぞれ)において、全固形分、全脂肪、全非脂肪固形分および全タンパク質は最終クリームチーズ組成物に対する割合であり、他方、非発酵の固形分割合、非発酵の脂肪分割合、非脂肪非発酵の固形分割合および非発酵のタンパク質割合は、それぞれ、最終クリームチーズ組成物の全固形分、全脂肪、全非脂肪固形分および全タンパク質に対する割合である。例えば、本発明の製品は6.0%のタンパク質を含有し、このタンパク質のうち、73.9%は非発酵である(したがって、26.1%は発酵させている)。
【0024】
【表2】

【0025】
本発明の方法では、発酵ステップ後に、主要部分を占めるタンパク質(すなわち、約74%の全タンパク質)を混ぜ込む。これによって、乳漿タンパク質の濃度が高く、商業生産の間、より一定した、すなわち安定したpHレベルを有し、従来法およびこれまで検討されてきたものより高いpHレベルを有する最終チーズ製品が得られる。本発明の製品は、従来のクリームチーズと比べて、望ましくない酸度が低レベルであり、良好な香味および総合的食感品質を有すると判定された。さらに、本発明の方法は乳漿分離ステップを含まず、したがってより効率的である。
【実施例2】
【0026】
本発明の脂肪低減クリームチーズをプロセス流れ図(図1)に示す一般的な方法を用いて調製した。乳およびクリームをブレンドし、均質化し、低温殺菌して以下の組成を有する乳製品混合物を作製した。
【0027】
【表3】

【0028】
乳製品混合物を、pHレベルが定常状態(pH4.17)になるまで発酵させた。約61°Fから約180°Fまで加熱後、成分の添加を以下の処方に示すようにして行った(最終製品100ポンドを基準とした)。
【0029】
【表4】

【0030】
WPCおよび乳漿粉末は実施例1と同じものを使用した。安定剤/ガムは約80%のローカストビーンガム(Danisco,USA,Inc.、New Century、KS)と約20%のキサンタンガム(CP Kelco、Chicago、IL)の配合物であった。すべての成分を混合物に加えた後、ブレンド物を約180°F〜約185°Fで10分間保持し、続いて3000/500psi(第1および第2段階)で均質化した。生成物を集めて包装した。
【0031】
本発明のクリームチーズは、(1)従来の手法で作製した低脂肪(ライト)クリームチーズおよび(2)特許文献7の実施例7の方法を用いて調製した類似のクリームチーズと比較して以下の組成と物理的特性を示した。
【0032】
【表5】

【0033】
上述の実施例と同様に、本発明の方法では、発酵ステップ後に、主要な部分を占めるタンパク質を混ぜ込む。これによって、乳漿タンパク質の濃度が高く、商業生産の間、より一定した、すなわち安定したpHを有し、従来法およびこれまで検討されてきたものより高いpHレベルを有する最終チーズ製品が得られる。本発明の製品は、従来のクリームチーズと比べて、望ましくない酸度が低レベルであり、良好な香味および総合的食感品質を有すると判定された。さらに、本発明の方法は乳漿分離ステップを含まず、したがってより効率的である。
【実施例3】
【0034】
本発明の超低脂肪(ライト)クリームチーズをプロセス流れ図(図1)に示す一般的な方法を用いて調製した。乳およびクリームをブレンドし、均質化し、低温殺菌して以下の組成を有する乳製品混合物を作製した。
【0035】
【表6】

【0036】
乳製品混合物を、定常状態のpH4.17になるまで発酵させた。約58°Fから約180°Fまで加熱後、成分の添加を以下の処方に示すようにして行った(最終製品100ポンドを基準とした)。
【0037】
【表7】

【0038】
WPC、乳漿粉末および安定剤/ガムブレンドは実施例2と同じものを使用した。すべての成分を混合物に加えた後、ブレンドを180°F〜約185°Fで10分間保持し、続いて3000/500psi(第1および第2段階)で均質化した。生成物を集めて包装した。本発明のクリームチーズは以下の組成と物理的特性を示した。
【0039】
【表8】

【0040】
上述の実施例と同様に、本発明の方法では、発酵ステップ後に、主要な部分を占めるタンパク質を混ぜ込む。これによって、高い濃度の乳漿タンパク質、安定したより高いpHレベル、ならびに良好な香味と総合的食感品質を有する最終チーズ製品が得られる。さらに、本発明の方法は乳漿分離ステップを含まず、したがってより効率的である。比較製品(すなわち、従来の製品および特許文献7の方法を用いて調製した製品)は評価しなかったが、そうした比較製品の特性は、実施例1および2に示す比較製品と類似していると推定される(より低い全脂肪濃度を除く)。
【実施例4】
【0041】
表4Aに示す組成となるように乳とクリームをブレンドして、本発明の低脂肪、空気を含ませた、発酵乳製品を調製した。
【0042】
【表9】

【0043】
ブレンドした乳製品混合物を2500/500psi(第1および第2段階)で均質化し、低温殺菌し(168°Fで30秒間)、約72°Fに冷却した。続いて、乳製品混合物にChr.Hansenから入手した0.03%のDVS乳酸生産菌培養物を接種し、72°Fで15時間インキュベートさせた。pHが定常状態の4.35に達したら、混合物を180°Fまで加熱し、以下の成分の添加を、表4Bに示したように行った。
【0044】
【表10】

【0045】
WPC(49.75%のタンパク質)はFirst District Association(Litchfield、MN)から入手した。使用した安定剤/ガムは、約77%のローカストビーンガム(Danisco USA Inc.からの供給)、約15%のキサンタン(CP Kelcoからの供給)および約8%のカラギーナン(FMC Corp.、Philadelphia、PAからの供給)の配合物であった。成分を混合物に加えた後、ブレンド物を180°Fで15分間保持し、続いて3000psiで均質化した(一段階のみ)。次いで、乳製品を三重管で188°Fに加熱し、グローン(Grohn)釜の中で製品温度を175°F〜180°Fに60分間保持した。次に、発酵乳製品の一部を、表4Cに示す処方で追加の成分と混合した。
【0046】
【表11】

【0047】
表面掻き取り型熱交換器を用いて、得られた製品を約36°Fに冷却し、約20%オーバーランまで泡立て/空気を含ませた。最終生成物を8オンスカップに集め、密封し冷蔵貯蔵庫(45°F)に設置した。この製品を冷蔵条件下(<45°F)に保持し、4カ月間モニターした。気泡安定性の低下やオーバーランの見た目の損失は認められなかった。本発明の製品は保存期間を通して、良好な香味および総合的食感品質を有すると評価され判定された。最終生成物の特性のまとめを表4Dに示す。
【0048】
【表12】

【0049】
泡強度を、Haake model VT550粘度計(Gebruder Haake GmbH、Karlsruhe、Germany)を用いて、0.0236秒−1のせん断速度および45°Fの温度で測定した。
【0050】
本明細書で引用したすべての文献の全体は参照により本明細書に組み込まれる。本発明をすべて説明してきたが、当分野の技術者は、本発明の精神もしくは範囲またはどの実施形態にも影響を及ぼすことなく、条件、パラメータ等の広くかつ均等の範囲内で、本発明を実施できることを理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の概略プロセスを示す流れ図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発酵乳成分と非発酵乳成分を含む発酵乳製品を製造する方法であって、前記方法は、
(1)第1の量の乳タンパク質を有する乳成分の第1の混合物を提供するステップ、
(2)前記第1の混合物を均質化及び低温殺菌して、均質化及び低温殺菌された第1の混合物を生成するステップ、
(3)前記均質化及び低温殺菌された第1の混合物を約68°F〜約104°Fに冷却して、冷却された第1の混合物を生成するステップ、
(4)乳酸生産菌培養物を前記冷却された第1の混合物に加え、冷却後、培養物を含有する第1の混合物を生成するステップ、
(5)前記培養物を含有する第1の混合物を、pHの安定した発酵させた第1の混合物を得るのに十分な温度と時間で発酵させるステップであって、前記安定したpHが約3.5〜約5.5の範囲であるステップ、
(6)第2の量の乳タンパク質、塩およびガムを有する乳成分の第2の混合物を提供するステップ、
(7)前記第2の混合物を、前記pHの安定した発酵させた第1の混合物に加えて第3の混合物を生成するステップ、ならびに
(8)乳タンパク質の全量を有する、発酵乳成分および非発酵乳成分を含む発酵乳製品を得るのに十分な温度と時間で前記第3の混合物を加熱及び均質化するステップと
を含み、
前記乳タンパク質の全量を基準に、乳タンパク質の前記第1の量は約10〜約40%であり、乳タンパク質の前記第2の量は約60〜約90%であり、前記発酵乳製品は約60:40を超える乳漿タンパク質とカゼインの比を有し、かつ前記方法は乳漿分離ステップを含まないことを特徴とする方法。
【請求項2】
乳タンパク質の全量を基準に、乳タンパク質の前記第1の量は約20〜約30%であり、乳タンパク質の前記第2の量は約70〜約80%であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記乳漿タンパク質とカゼインの比は約75:25〜約85:15であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記乳漿タンパク質とカゼインの比は約75:25〜約85:15であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記発酵乳製品は約4.5〜約5.5の範囲のpHを有し、前記発酵乳製品は冷蔵条件下で少なくとも約9カ月の保存期間を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記発酵乳製品は約4.5〜約5.5の範囲のpHを有し、前記発酵乳製品は冷蔵条件下で少なくとも約9カ月の保存期間を有することを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記発酵乳製品は約4.5〜約5.5の範囲のpHを有し、前記発酵乳製品は冷蔵条件下で少なくとも約9カ月の保存期間を有することを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記発酵乳製品は約4.5〜約5.5の範囲のpHを有し、前記発酵乳製品は冷蔵条件下で少なくとも約9カ月の保存期間を有することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項9】
発酵乳成分および非発酵乳成分を含む発酵乳組成物であって、前記組成物は
(1)発酵乳成分を含む第1の混合物であって、前記第1の混合物は第1の量の発酵乳タンパク質を含み、前記第1の混合物について約3.5〜約5.5の範囲の安定したpHが得られるように乳酸産生菌培養物を用いて前記第1の混合物の発酵を実施し、かつ乳漿分離ステップを用いることなく調製される混合物と、
(2)非培養乳成分、塩およびガムを含み、第2の量の非発酵乳タンパク質を含む第2の混合物と
を含み、
前記第1の混合物と第2の混合物は一緒にされ、次いで、乳タンパク質の全量を有する、発酵乳成分および非発酵乳成分を含む発酵乳組成物を得るのに十分な温度と時間で加熱及び均質化され、
乳タンパク質の全量を基準に、前記第1の量の発酵乳タンパク質は約10〜約40%であり、記第2の量の非発酵乳タンパク質は約60〜約90%であり、前記発酵乳組成物は約60:40を超える乳漿タンパク質とカゼインの比を有することを特徴とする組成物。
【請求項10】
乳タンパク質の全量を基準に、前記第1の量の発酵乳タンパク質は約20〜約30%であり、第2の量の非発酵乳タンパク質は約70〜約80%であることを特徴とする請求項9に記載の発酵乳組成物。
【請求項11】
前記乳漿タンパク質とカゼインの比は約75:25〜約85:15であることを特徴とする請求項9に記載の発酵乳組成物。
【請求項12】
前記乳漿タンパク質とカゼインの比は約75:25〜約85:15であることを特徴とする請求項10に記載の発酵乳組成物。
【請求項13】
前記発酵乳製品は約4.5〜約5.5の範囲のpHを有し、前記発酵乳組成物は冷蔵条件下で少なくとも約9カ月の保存期間を有することを特徴とする請求項9に記載の発酵乳組成物。
【請求項14】
前記発酵乳製品は約4.5〜約5.5の範囲のpHを有し、前記発酵乳組成物は冷蔵条件下で少なくとも約9カ月の保存期間を有することを特徴とする請求項10に記載の発酵乳組成物。
【請求項15】
前記発酵乳製品は約4.5〜約5.5の範囲のpHを有し、前記発酵乳組成物は冷蔵条件下で少なくとも約9カ月の保存期間を有することを特徴とする請求項11に記載の発酵乳組成物。
【請求項16】
前記発酵乳製品は約4.5〜約5.5の範囲のpHを有し、前記発酵乳組成物は冷蔵条件下で少なくとも約9カ月の保存期間を有することを特徴とする請求項12に記載の発酵乳組成物。
【請求項17】
発酵乳成分と非発酵乳成分を含む、空気を含ませた発酵乳製品を製造する方法であって、前記方法は、
(1)第1の量の乳タンパク質を有する乳成分の第1の混合物を提供するステップ、
(2)前記第1の混合物を均質化及び低温殺菌して、均質化及び低温殺菌された第1の混合物を生成するステップ、
(3)前記均質化及び低温殺菌された第1の混合物を約68°F〜約104°Fに冷却して、冷却された第1の混合物を生成するステップ、
(4)乳酸生産菌培養物を前記冷却された第1の混合物に加え、冷却後、培養物を含有する第1の混合物を生成するステップ、
(5)前記培養物を含有する第1の混合物を、pHの安定した発酵させた第1の混合物を得るのに十分な温度と時間で発酵させるステップであって、前記安定したpHが約3.5〜約5.5の範囲であるステップ、
(6)第2の量の乳タンパク質、塩およびガムを有する乳成分の第2の混合物を提供するステップ、
(7)前記第2の混合物を、前記pHの安定した発酵させた第1の混合物に加えて第3の混合物を生成するステップ、
(8)乳タンパク質の全量を有する発酵乳成分および非発酵乳成分を含む発酵乳製品を得るのに十分な温度と時間で前記第3の混合物を加熱及び均質化するステップ、ならびに
(9)前記発酵乳製品に空気を含ませて、少なくとも約5%のオーバーランを有する、空気を含ませた発酵乳製品を提供するステップ
を含み、
乳タンパク質の全量を基準に、乳タンパク質の前記第1の量は約10〜約40%であり、乳タンパク質の前記第2の量は約60〜約90%であり、前記空気を含ませた発酵乳製品は約60:40を超える乳漿タンパク質とカゼインの比を有し、かつ前記方法は乳漿分離ステップを含まないことを特徴とする方法。
【請求項18】
空気を含ませる前に甘味料を前記発酵乳製品にブレンドし、前記空気を含ませた発酵乳製品は、約12%未満の脂肪、約5%を超える全乳タンパク質、約40〜約80%の水分を含み、約2.5未満の脂肪と全乳タンパク質の比を有することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記空気を含ませた発酵乳製品は約3〜約9%の脂肪、約6〜約10%の全乳タンパク質および約60〜約75%の水分を含み、前記脂肪と全乳タンパク質の比は約1.4未満であり、前記オーバーランは約15〜約50%であることを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
発酵乳成分および非発酵乳成分を含む、空気を含ませた発酵乳組成物であって、前記組成物は
(1)発酵乳成分を含む第1の混合物であって、前記第1の混合物は第1の量の発酵乳タンパク質を含み、前記第1の混合物について約3.5〜約5.5の範囲の安定したpHが得られるように、乳酸生産菌培養物を用いて前記第1の混合物の発酵を実施し、かつ乳漿分離ステップを用いることなく調製される混合物と、
(2)非培養乳成分、塩およびガムを含み、第2の量の非発酵乳タンパク質を含む第2の混合物と
を含み、
前記第1の混合物と第2の混合物が一緒にされ、次いで、乳タンパク質の全量を有する、発酵乳成分および非発酵乳成分を含む発酵乳組成物を得るのに十分な温度と時間で加熱及び均質化され、前記発酵乳組成物に少なくとも約5%のオーバーランまで空気を含ませ、
乳タンパク質の全量を基準に、前記第1の量の発酵乳タンパク質は約10〜約40%であり、記第2の量の非発酵乳タンパク質は約60〜約90%であり、前記空気を含ませた発酵乳組成物は約60:40を超える乳漿タンパク質とカゼインの比を有することを特徴とする組成物。
【請求項21】
空気を含ませる前に、甘味料を前記発酵乳組成物とブレンドし、前記空気を含ませた発酵乳組成物は約12%未満の脂肪、約5%を超える全乳タンパク質、約40〜約80%の水分を含み、約2.5未満の脂肪と全乳タンパク質の比を有することを特徴とする請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
前記空気を含ませた発酵乳組成物は約3〜約9%の脂肪、約6〜約10%の全乳タンパク質および約60〜約75%水分を含み、前記脂肪と全乳タンパク質の比は約1.4未満であり、前記オーバーランは約15〜約50%であることを特徴とする請求項21に記載の組成物。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2006−345865(P2006−345865A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−168996(P2006−168996)
【出願日】平成18年6月19日(2006.6.19)
【出願人】(501360131)クラフト・フーヅ・ホールディングス・インコーポレイテッド (49)
【氏名又は名称原語表記】KRAFT FOODS HOLDINGS, INC.
【住所又は居所原語表記】Three Lakes Drive, Northfield, Illinois 60093 United States of America
【Fターム(参考)】