説明

皮膚疾患の光学診断および治療のための装置、光源システムおよび方法

【課題】蛍光および白色光を同時に使用して皮膚状態を評価する。
【解決手段】蛍光および白色光を同時に使用して皮膚状態を精密に評価することで、皮膚診断の効果が向上され、皮膚の同一部位で蛍光診断および光線力学治療を同時に行うことのできる皮膚疾患の光学診断および治療のための装置、光源システムおよび方法に関する。本発明の光学診断および治療装置は、カメラヘッドと、カメラヘッドのケースと光転送が可能な光ガイドで連結されて皮膚部位に照射される蛍光励起光を前記カメラヘッドに提供する光源システムと、カメラヘッドから映像シグナルの転送を受けて処理および分析、保存し、モニターを通してデジタルカラーTVカメラにより獲得された白色光によるカラー映像および励起光による蛍光映像をディスプレーしたりこれらの合成映像をディスプレイし、カメラヘッドと光源システムの作動全般を制御する映像処理および分析システムにて構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は皮膚疾患の光学診断および治療のための装置、光源システムおよび方法に関し、更に詳しくは、蛍光および白色光を同時に使用して皮膚の状態を精密に評価することで皮膚診断の効果を向上させることができ、皮膚の同一部位で蛍光診断および光線力学治療を同時に行うことのできる皮膚疾患の光学診断および治療のための装置、光源システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、化粧品店やエステ、病院の皮膚科などでは自身の皮膚状態を測定および診断して自身の皮膚状態に合った化粧品を選択することができるようにしたり、自身の皮膚状態においての問題点を発見してその解決策を探すのに利用する多様な皮膚診断装置が見かけられる。
【0003】
この中でも特に、皮膚に特定波長の光線を照射し、前記光線に照射された皮膚が示す特有の蛍光色を分析することで皮膚状態を診断する診断用ランプを利用した皮膚診断装置が広く使用されている。
【0004】
従来の皮膚診断装置について参照文献を参考にして見ると下記の通りである。
【0005】
人体の毛根には皮脂を作る皮脂腺がある。
【0006】
健康な人体においては、皮脂腺が適当量の皮脂を毛根から皮膚表面に放出して皮脂膜を形成させ、皮脂膜は皮膚の天然保護膜として作用する。
【0007】
しかしながら、健康ではない人体は過度の皮脂を分泌させ、過度に分泌された皮脂は空気に接して酸化する。
【0008】
そして、酸化された皮脂は硬くなり、毛根を詰まらせてしまう。
【0009】
このように毛根が詰まった部分の皮脂には細菌が繁殖し、この細菌の内部にポルフィリンという物質が生成される。
【0010】
このように生成されたポルフィリンは紫外線に反応して発光する。
【0011】
これにより、紫外線に反応するポルフィンの性質を利用した皮膚診断装置が開発されたところがある。
【0012】
従来の皮膚診断装置は暗箱の中で患者の顔全体を紫外線ランプで照射し、発光された蛍光強度(intensity of fluorescene)の変化を検出器を通して肉眼で観察する方法を使用する。
【0013】
一方、光を使用した疾病診断および治療のために、一般的にによく知られたハロゲン、キセノン、金属ハロゲン化物、水銀などの多様な形態のランプ使用を基盤とした光繊維の光源が使用された。
【0014】
このようなランプの選択は特殊な医療目的の手段および技術的、経済的な面を考慮した装備の製作要求などにより選択された。
【0015】
広範囲であったり、選択的な波長帯の多様な光が要求される複合作業が必要な場合、単一ランプの使用は一般的に最適の方法を提供することはできなかった。
【0016】
この場合、装備開発者は特殊な機能のランプに依存したり、同時に複数のランプを使用して短所を補完した。
【0017】
特に、蛍光を使用する疾病診断において、励起光の照射による診断対象で発生する蛍光の観察以外に、白色光による診断部位の全体形状、位置および色などの観察が必須的であることで知られている。
【0018】
皮膚疾患に5−ALAを含有する光線感作物質(photosensitizer)を使用する蛍光診断(Fluorescence Diagnoses;FD)および光線力学治療(PhotoDynamic Therapy;PDT)活用の長所および可能性、最新傾向などは参照文献[C.Fritch and T. Ruzichka,"Fluorescence Diagnosis and Photodynamic Therapy of Skin Diseases",Atlas and Handbook, 2003, Springer-Verlag. Wien]に記載されている。
【0019】
前記参照文献によると、皮膚層の蛍光像は写真形態で記録され、撮影のために暗室で診断対象にウッドランプの紫外線を0.25で1.5秒露出し、1600ASAのような高感度のフィルムを使用して現像する。
【0020】
一方、米国特許第5,363,854号では、蛍光映像および可視光の偏光から対照映像を検出するために、単一ケーシングに光源と共に固定された一般的なビデオカメラが使用された。
【0021】
皮膚の異形(anomalies)、特に黒色腫(melanoma)の検出方法および検出を行うための装備は、皮膚照射部位を2次元的に拡張して連続的に照射する紫外線範囲および可視光を有する光源を含む。
【0022】
前記カメラは紫外線の光を照射して得られる照射部位の映像座標x、yにて信号値F(x、y)を有する蛍光映像と、可視光の光を照射して得られる照射部位の映像座標x、yにて信号値R(x、y)を有する対照映像を記録する。
【0023】
メモリーは蛍光映像および対照映像の少なくとも一方の信号値を保存し、メモリーに対応するプロセッサーは同一映像座標にて蛍光映像および対照映像の信号値各自の比率F(x、y)/R(x、y)から形成された映像座標で各自の信号値A(x、y)を有する出力映像を作り出す。
【0024】
装備の接眼レンズを通して観察される映像はダイクロイックミラーを通して2つのカラー映像に再構成されたものである。
【0025】
光源は連続条件またはインパルス条件で作動し、インパルス条件ではエネルギー節約および雑光の影響を減少させる。
【0026】
皮膚疾患検出システムは照射部位から蛍光を生成するための励起光源を含む。
【0027】
対照光と共に生成された蛍光は光分割器(beam splitter)で分けられて各自の光学経路に送られ、各光学経路は照射される照射部位の映像を生成し、光結合器(opticalcoupler)は各異なる光学経路により生成された映像を使用者の肉眼を通して見ることができるように提供する。
【0028】
米国特許第5,760,407号にはヒトの皮膚にあるにきび、微小面皰、バクテリアの確認用装備が提案されている。
【0029】
一方、正常および損傷された皮膚の皮膚疾患の診断のための方法として、分光学的手段と形態学的手段による一連の光学診断方法がある。
【0030】
皮膚治療の場合も電子波の光照射の作用による光治療方法があり、このような一連の光学手段中、蛍光診断および光線力学治療(PDT)は重要な位置を占めている。
【0031】
蛍光診断の場合、与えられた条件において組織の病的状態部位と正常組織部位は蛍光特性が異なって観察され、このような差は放射される波長および蛍光の明るさの強度により表れる。
【0032】
分光学的な波長分析手段の短所は、試験部位の空間分解能が低く、調査される点の数が少ないという点である。
【0033】
観察部位から蛍光映像を獲得する手段は前記短所を除去し、多くの場合、観察される蛍光映像は単色光で与えられる。
【0034】
従って、単色蛍光映像と共に形態学的な精密な分析のために、同一部位に対して白色光で同時に獲得したカラー映像が補充される[simultaneous acquisition and display of morphological (color image)and physiological (fluorescence image) information) (DYADERM professional,Biocam GmbH; http://www.biocam.de)]。
【0035】
しかし、単色光の蛍光映像は皮膚の個別部位において、波長の差異を表す情報を喪失することより本質的に画像が貧弱となるしかなく、特に皮膚自体から発生する固有の蛍光の特性研究において蛍光の原因究明を難しくする。
【0036】
多波長映像システム手段を通して、蛍光分光学的手段と蛍光映像手段の長所を結合させることが可能である[Hewett et al., 2000, "Fluorescence detection of superficialskin cancer,” J. Mod. Opt. 47, 2021-2027]。
【0037】
そして、皮膚から発生する蛍光の基本的な分光学的情報は可視光線領域から獲得されるため、多波長映像システムとして高感度カラーカメラを適用することができ、これを通して装置を単純化させ、更に空間分解能を増加させることができる。
【0038】
顔のカラー蛍光写真はMoritex USA Inc.社により生産されたClarity Pro装置により行われるが[http://www.moritexusa.com]、この装置は紫外線の光照明により蛍光写真を獲得することができるようになり、顔の皮膚の照射に集中されている。
【0039】
しかし、Moritex USA Inc.社のUV−Scope装備は顔だけでなく身体部分へも照射可能であり、このような装備の構成は米国特許公開第2004/0257439号に開示されており、開示された装備の構成を図1に添付した。
【0040】
ここで、皮膚組織を観察することのできる皮膚観察装置は、皮下の色素から引き起こされたしみ、および角質摩耗により引き起こされた肌のかさつきなどを偏光を使用せずとも映像ピックアップ装置の単一モジュールにより観察することができる。
【0041】
映像ピックアップヘッド3を含む装置は映像ピックアップヘッド3の中に、提供された皮膚と接触して観察することができる視野ホール2を通して入ってくる皮膚映像をピックアップするための映像ピックアップ装置4および3個のシステム5A,5B,5Cを含む照明システムで構成される。
【0042】
即ち、照明システムは白色光をイメージピックアップ光軸(X)に沿って視野ホールに照明するための組織観察用照明システム5Aと、白色光をその側面方向から視野ホール2に照明するための角質摩耗観察用照明システム5Bと、紫外線を視野ホール2まで照明するための皮下色素観察用照明システム5Cにて構成される。
【0043】
しかし、前記のような装置は紫外線励起手段により蛍光(UV imaging mode)を観察するため、皮膚に有害となり得り、皮膚診断の深さが低いため蛍光診断の可能性を縮小させるという短所を有している。
【0044】
また、5−ALAなどの光線感作物質(光促進剤または造影剤)、ニキビ菌に含まれたポルフィンなどは光の主吸収帯が約400nmであり、ニキビ疾患および皮膚癌の蛍光診断などのためには紫外線より400nmで主ピークを有する青い光を使用することが効率的である。
【0045】
更に、前述した装置は光線力学治療(PDT)を行うことができないという短所を有する。
【0046】
また、紫外線LED光をイメージピックアップの光軸に対して円形に配列し、照明光軸(Xc)が視野ホールの中心を向くようにする場合、視野ホール内で均一で強度の紫外線照明光を得るためにはLEDで照らす照明部位を互いに光軸(X)の中心に重なるようにしなければならないため、LED光による照明面積の範囲は非常に狭い範囲で限界となるという短所がある。
【0047】
光線力学治療の目的のためには、特殊な光源が使用されるが、皮膚分野において光線力学治療用光源はコヒーレントまたは非コヒーレントであり、一般的に非コヒーレントな光源がより安価であるだけでなく、広い波長範囲で照明を許容し、多様な光線感作物質と共に使用することができる。
【0048】
光線力学治療を行うために広範囲に使用される、非コヒーレントな形態の光源装置のうち一つはLumaCare社により生産されるModel LC-122 Medicalである[http://www.lumacare.com/genprod.htm;Non-Coherent Light Sources for PDT]。
【0049】
このような光源装置の光源は主にハロゲンランプ(波長範囲:400nm〜800nm、出力:20mW/cm〜1000mW/cm)を使用し、患者の皮膚の必要部位に交換可能な光ガイドを通して光が伝達される。
【0050】
そして、必要な波長範囲の光分離は光ガイドに挿入された干渉フィルターを通して行われ、照明装置の波長を変化させるためには光ガイドを交換させる。
【0051】
しかし、前記のような装置はPDTを行うための光繊維を装着した別の非コヒーレント光源のように、蛍光映像を撮影するために製作されなかった。
【0052】
先で説明した通り、蛍光を映像形態で提供する装置と光伝達のための光ガイドを装着した非コヒーレントな光源による光線力学治療用装置は各々の用途に合わせて個別装置として製作されている。
【0053】
即ち、蛍光診断のための装置や光線力学治療用でなかったり、または光線力学治療用や蛍光診断用ではない装置形態で製作されている。
【特許文献1】米国特許第5,363,854号
【特許文献2】米国特許第5,760,407号
【特許文献3】米国特許公開第2004/0257439号
【非特許文献1】C.Fritch and T. Ruzichka, "Fluorescence Diagnosis andPhotodynamic Therapy of Skin Diseases", Atlas and Handbook, 2003,Springer-Verlag. Wien
【非特許文献2】simultaneous acquisition and displayof morphological (color image) and physiological (fluorescence image)information) (DYADERM professional, Biocam GmbH; http://www.biocam.de)
【非特許文献3】Hewett et al., 2000,"Fluorescence detection of superficial skin cancer,” J. Mod. Opt. 47,2021-2027
【非特許文献4】http://www.moritexusa.com
【非特許文献5】http://www.lumacare.com/genprod.htm; Non-Coherent Light Sources forPDT
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0054】
従って、本発明は前記のような問題点を解決するために発明したものであり、蛍光および白色光を同時に使用して皮膚状態を精密に評価することで、皮膚診断の効果が向上される皮膚疾患の光学診断および治療のための装置、光源システムおよび方法を提供することにその目的がある。
【0055】
また、本発明は皮膚の同一部位にて蛍光診断および光線力学治療を同時に行うことのできる皮膚疾患の光学診断および治療のために、装置、光源システムおよび方法を提供することに別の目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0056】
前記目的を達成するために、本発明は前面に皮膚部位に密着される視野ホールが形成されたケースと、前記ケース内部において視野ホールを通して白色光を照射するように設置された白色光源と、前記ケース後方に設置されたデジタルカラーTVカメラとから構成され、前記ケース内部において視野ホールに密着された皮膚部位に白色光、蛍光励起光および光線力学治療のための治療光を全て照射することができるように構成され、前記デジタルカラーTVカメラが皮膚部位から光を収集して生成した映像シグナルを出力するように構成されたカメラヘッドと、前記カメラヘッドのケースと光転送が可能な光ガイドで連結されて皮膚部位に照射される蛍光励起光、光線力学治療のための治療光および白色光を前記カメラヘッドに提供する光源システムと、前記カメラヘッドから映像シグナルの転送を受けて処理および分析、保存し、モニターを通して前記デジタルカラーTVカメラにより獲得された白色光によるカラー映像および励起光と光線力学治療のための治療光による蛍光映像をディスプレーしたりこれらの合成映像をディスプレイし、前記カメラヘッドと光源システムの作動全般を制御する映像処理および分析システムとを含む皮膚疾患の光学診断および治療のための装置を提供する。
【0057】
また、本発明は、カメラヘッドのケース前面に形成された視野ホールに皮膚部位を密着させる段階と、
前記ケース内の白色光源を利用して視野ホールを通して密着された皮膚部位を白色光にて照明する段階と、
ケース後方に設置されたデジタルカラーTVカメラを利用して前記白色光の照明により反射された反射光を基にカラー映像シグナルを獲得し、映像処理および分析システムでデジタルカラーTVカメラから転送されたカラー映像シグナルを処理および保存する段階と、
視野ホールを通して密着された皮膚部位を、光源システムで光ガイドにより前記ケース内に提供された励起光で照明する段階と、
前記デジタルカラーTVカメラを利用して前記励起光の照明による蛍光を基に蛍光映像シグナルを獲得し、映像処理および分析システムでデジタルカラーTVカメラから転送された蛍光映像シグナルを処理および保存する段階と、
前記映像処理および分析システムで獲得されたカラー映像および蛍光映像をディスプレイしたり、これらの合成映像をディスプレイして分析する段階と
を含む皮膚疾患の光学診断および治療のための方法を提供する。
【0058】
また、本発明は、皮膚疾患の光学診断および治療のための光源システムにおいて、
一側に、光が最終出力される部分として光ガイドの終端部が連結される光出力部を具備したケースと、
前記ケース内部で電源装置部から電源の供給を受けて作動する複数の光源と、
前記ケース内部で前記複数の光源から放射される光を選択して透過させるためのスイッチング経路−カップリングユニットと、
前記ケース内部で前記スイッチング経路−カップリングユニットと光出力部の間に設置され、複数の光学フィルターが搭載され、光の波長透過を選択するためのフィルター交換ユニットと、
遠距離制御インターフェースを通して映像処理および分析システムと通信が可能となるように連結され、そこから転送されたシグナルに沿って前記電源装置部と各ユニットの作動を制御して光源システムの作動全般を制御する制御部と
を含むことを特徴とする皮膚疾患の光学診断および治療のための光源システムを提供する。
【発明の効果】
【0059】
本発明による皮膚疾患の光力学診断および治療のための装置、光源システムおよび方法によると、白色光によるカラー映像および励起光による蛍光形状を同時に使用しえ皮膚状態を精密に評価することで、皮膚診断の効果を向上させることができ、皮膚の同一部位で蛍光診断および光線力学治療を同時に行うことができるという長所がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0060】
以下、本発明の好ましい実施例を添付図面を参照にして詳しく説明する。
【0061】
本発明は皮膚疾患の光学診断および治療のための装置、光源システムおよび方法に関し、白色光によるカラー映像および励起光による蛍光形状を同時に使用して皮膚状態を精密に評価することで、皮膚診断の効果が向上され、皮膚の同一部位で蛍光診断および光線力学治療を同時に行うことのできる皮膚疾患の光学診断および治療のための装置、光源システムおよび方法に関する。
【0062】
添付した図2は本発明による光学診断および治療装置を図示した構成図であり、図3は本発明による光学診断および治療装置にて皮膚診断および治療用カメラヘッドの具体的な実施例を図示した断面図である。
【0063】
本発明の光学診断および治療装置は皮膚診断および治療部位に光を照射し、また、皮膚診断および治療部位から光を収集して映像を撮影すると同時に、撮影した映像を外部の映像処理および分析システム300へ提供するカメラヘッド100を含む。
【0064】
図3に図示した好ましい実施例において、カメラヘッド100は手でつかみ、皮膚診断および治療部位に直接当てて使用することができるように具備されており、このために取っ手101、ケース110およびケース内部の構成部品、デジタルカラーTVカメラ(CCDチップが内装されたもので実施可能)120とから構成される。
【0065】
このような構成において、ケース110とデジタルカラーTVカメラ120は取っ手101の上側に一体に固定装着され、前記デジタルカラーTVカメラ120は後方に、前記ケース110およびその内部の構成部品はデジタルTVカメラ120の前方に装着される。
【0066】
まず、前記カメラヘッド100のケース110は光非透過性の材料を使用して製作され、皮膚部位1に密着させるようにされた前面部には皮膚部位に接触させて皮膚部位を観察することができるようにするための視野ホール111が形成されており、この視野ホール111を通して皮膚部位1に光を照射し、または映像撮影のために光を収集する。
【0067】
前記カメラヘッド100は前面に焦点面を定め、皮膚表面を平坦にするためにケース110の視野ホール111部位を皮膚部位1に密着させて使用し、この時、ケース110はカメラヘッド100内部に外部の光ノイズが入ってくることを遮断する。
【0068】
そして、カメラヘッド100のケース110には外部の光源システム200から連結された光ガイド201が連結設置されるが、前記光ガイド201は光転送が可能な光繊維光ガイド(optical fiber light guide)または液相光ガイド(liquid light guide)を含み、光源システム200から光ガイド201を通して提供された光ケース110前面の視野ホール111を通して皮膚部位1に照射されるように前記光ガイド201の終端部はその光の照射方向が視野ホール111を向くようにし、ケース110の内部に挿入される。
【0069】
前記光ガイド201から提供される光の出射角はLRDとは異なり、70°以上と非常に大きく、光の出力もまたLEDより大きいため、視野ホール111で光照明の均一性および光線力学治療などのための光の出力を確保することが容易である。
【0070】
添付した図8は光ガイドを通した照明の明るさ分布を見せている。
【0071】
より均一な照明を獲得するためには、光ガイド201の終端部と視野ホール111の間に光学システムを配置することができる。
【0072】
例えば、光学システムとしては光ガイドの終端部に光の出力を均一に提供することができるレンズを組み合わせた光アダプターを装着することができ、または視野ホールに入射される光を均一に拡散させる拡散板を配置することができる。
【0073】
そして、前記ケース110内に挿入される光ガイド201の終端部、即ち、前記光ガイドから光が出てくる部分は様々な角度で皮膚部位の照明が可能な複数の光ガイドからなる束(bundle)形態で構成される。
【0074】
これにより、光源システム200が提供する光が光ガイド201を通してカメラヘッド100に提供され、カメラヘッド100のケース110内部で光ガイド201の終端部から放射された光はケース110前面の視野ホール111を通して選択された皮膚部位1を照らすようになる。
【0075】
図2に図示されたように、前記光ガイド201は取っ手101の内部通路102に挿入され、前記内部通路102を通してカメラヘッド100のケース110内部に連結される。
【0076】
前記光源システム200は蛍光励起および光線力学治療のために使用される光を提供するものとして、光ガイド201を通して皮膚部位1に照射される蛍光励起光を提供し、以降詳しく説明する通り、光を放射する複数のランプと光学フィルターを主要構成として構成される。
【0077】
前記光源システム200は照射される光の主なスペクトルの範囲が400〜750nmとなるように構成させることができる。
【0078】
一方、前記カメラヘッド100のケース110内部でデジタルカラーTVカメラ120前方に装着された光学計140は定められたスペクトルの領域で皮膚部位1の映像をデジタルカラーTVカメラ120のTVセンサー表面に形成させる構成部として、光学計140内に到達された光の波長透過は光学計140の内部に挿入されたフィルターにより決定される。
【0079】
そして、前記カメラヘッド100のケース110内部一側には、一般的なTV映像記録のために製作された小さい白色光源130が配置され、前記白色光源130が白色光を放射するようになると、放射された白色光はケース110前面の視野ホール111を通して皮膚部位1に照射されるようになっている。
【0080】
このように、カメラヘッド100のケース110内部に設置された白色光源130はデジタルカラーTVカメラ120により撮影されるように皮膚部位1を照明するのに使用し、皮膚部位の表面を見るために利用する光源となる。
【0081】
そして、本発明でカメラヘッド100の取っ手101の上側後方に装着されるTVカメラ120はRGBマトリクスを含み、白色光の反射光を基に皮膚部位のカラー映像を獲得することと合わせて、後述する光源システム200が提供する励起光の蛍光を基に皮膚部位1の蛍光映像を獲得するようになる。
【0082】
前記デジタルカラーTVカメラ120の後端部にはコネクター122が設置され、コネクター122の高速デジタルインターフェース231がシグナル転送用ケーブル123を通して映像処理および分析システム300に連結され、撮影した映像シグナルの転送が可能となるようにカメラヘッド200のデジタルカラーTVカメラ120がケーブル123を通して映像処理および分析システム300に連結され、これによりデジタルカラーTVカメラ120が出力する映像シグナルがケーブル123を通して映像処理および分析システム300に転送されるようになる。
【0083】
前記映像処理および分析システム300はデジタルカラーTVカメラ120がケーブル123を通して連結された制御手段、即ちコンピューター310とこれに付属された表示手段(ディスプレイ手段)であるモニター311にて実施可能である。
【0084】
前記映像処理および分析システム300ではコンピューター310がデジタルカラーTVカメラ120が転送した映像シグナルを処理および分析、保存し、モニター311を通してデジタルカラーTVカメラ120により獲得された白色光によるカラー映像および蛍光励起光と光線力学治療のための治療光による蛍光映像をディスプレイし、また、これらの合成映像をディスプレイするようになる。
【0085】
また、前記映像処理および分析システム300は作業条件によりカメラヘッド100と光源システム200の作動全般を制御するようになる。
【0086】
以下、前記光学計について更に詳しく説明する。
【0087】
図3に図示された通り、光学計140は大きく皮膚部位の表面から反射される光を受けるための対物レンズ141と、複数のフィルターが搭載されたフィルター交換ユニット142を含み、対物レンズ141の焦点を調節するための通常の焦点調節ユニット148と、対物レンズ141のズーム駆動が可能となるようにするための通常の移動焦点システム(ズームシステム)(図示なし)を含む。
【0088】
添付した図4は光学計140において、対物レンズ141とフィルター交換ユニット142の配置状態を図示した例示図として、2種類の構成例を表している。
【0089】
対物レンズ141とフィルター交換ユニット142の位置は図4の左側図面と右側図面に各々表した通り、2つの方式への設計が可能であり、図4の左側図面に表した通り、TVセンサー121前方に対物レンズ141が位置し、前記対物レンズ141前方にフィルター交換ユニット142が位置する方式と、図4の右側図面に表した通り、TVセンサー121前方にフィルター交換ユニット142が位置し、前記フィルター交換ユニット142前方に対物レンズ141が位置する方式にて実施が可能である。
【0090】
即ち、皮膚部位の表面と対物レンズ141の間にフィルター交換ユニット142が位置されるようにしたり、対物レンズ141とデジタルカラーTVカメラのTVセンサー121の間にフィルター交換ユニット142が位置されるようにすることが可能である。
【0091】
これにより、対物レンズ141が皮膚部位1で反射された光を受けてTVセンサーに伝達するとデジタルカラーTVカメラ120が収集された反射光を映像シグナル(映像を表す電子シグナル)に変換してケーブル123を通して映像処理および分析システム300のコンピューター310に転送するようになる。
【0092】
前記フィルター交換ユニット142は複数の光学フィルターが設置されたものとして、蛍光−励起光の条件にて励起光または治療光を遮断する励起光遮蔽フィルター(long pass barrier emission filter)144と、白色光観察条件にて元々の皮膚の色の再現および色の改善のためのカラー矯正フィルター(color-conversion filter)145または不必要な赤外線を遮断する赤外線遮断フィルター(IR cut-off filter)146が設置される。
【0093】
ここで、励起光遮蔽フィルター144は励起光または治療光がカメラに入ってくるのを防止するために搭載され、前記赤外線遮断フィルター146は不必要な赤外線を遮断することで白色光のスペクトルの特性を矯正して画質を良くするために搭載される。
【0094】
要約すると、励起光遮蔽フィルター144はTVカメラ120が励起光の蛍光を基に皮膚部位1の蛍光映像を獲得する間、ケース110内で照射された励起光がTVセンサー121に入ってくるのを遮断するようになり、前記赤外線遮断フィルター146はTVカメラ120が白色光の反射光を基に皮膚部位1のカラー映像を獲得する間、赤外線がTVセンサー121に入ってくるのを遮断するようになる。
【0095】
このようなフィルター交換ユニット142において光学フィルターはフィルター搭載用フレーム143の各位置に具備されたホルダーに交換が可能となるように設置され、前記フィルター搭載用フレーム143は対物レンズ141前方または対物レンズ141後方(カメラ前方)に位置され、通常のフィルター交換用手動または自動位置調節器(例、線形アクチュエータ)147により横方向への位置移動が可能となるように設置される。
【0096】
これにより、フィルター搭載用フレーム143を移動させて使用しようとする光学フィルターをカメラ120前方に位置させることでフィルターの選択が可能となる。
【0097】
次に、添付した図5は本発明の光学診断および治療装置に使用され得る光源システムの好ましい実施例を図示した構成図であり、図6と図7は光選択の別の状態を図示した状態図として、これを参照にして使用可能な光源システムの好ましい実施例について説明すると下記の通りである。
【0098】
皮膚組織の疾病可否による組織内の自己蛍光(autofluorescence light)の強度の差異または造影剤投入時、疾病部位と正常部位での2次蛍光強度の差異を観察するための励起光源または光線力学治療のための治療光源が必要であり、前記光源システム200は励起光および治療光を提供するための構成部となる。
【0099】
この他に、前記光源システムは白色光を提供することもできる。
【0100】
図示された通り、本発明においての光源システム200は複合光源装置の形態で構成されるが、ケース210、光源、電源装置部223,224、制御部230および遠距離制御インターフェース231、光選択のためのスイッチング経路−カップリングユニット240、複数のフィルターが搭載されたフィルター交換ユニット250とから構成される。
【0101】
まず、ケース210の光出力部211に光ガイド201の終端部が連結され、前記光出力部211は蛍光診断および光線力学治療のために作られた光が最終出力される部分であり、カメラヘッド100にて光を提供するための光ガイド201が連結される。
【0102】
そこで、光出力部211を通して出力された光は光ガイド201に沿ってカメラヘッド100へ提供された後、最終的にはカメラヘッド100のケース110前面に接触させた皮膚部位1に照射されるようになる。
【0103】
そして、前記ケース210内には該当電源装置部223,224から電源の供給を受けて作動する2種類の光源、即ち2個の異なるランプ221,222が設置され、また、前記電源装置部223,224と各ユニット240,250の作動を制御して光源システム200の作動全般を制御する制御部230が設置される。
【0104】
前記制御部230は遠距離制御インターフェース231を通して前記映像処理および分析システム300のコンピューターと通信が可能となるように連結され、前記映像処理および分析システム300から転送されたシグナルにより電源装置部223,224と各ユニット240,250の作動を制御して光源システム200の作動全般を制御するための制御シグナルを出力する。
【0105】
また、光源として設置される2個のランプ221,222は各電源装置部223,224から電源が供給されると点灯されて光を放射するようになり、ケース210内でスイッチング経路−カップリングユニット240を間に置き、その両側に2個のランプが90°方向に光を照射することができるように配置される。
【0106】
そして、好ましい実施例において、前記2つのランプのうち片方のランプ(以下、第1ランプとする)221は水銀ショートアークランプ(mercury short arc lamp)が使用されることができ、もう一方のランプ(以下、第2ランプとする)222はハロゲン白熱ランプ(tungsten halogen lamp)が使用されることができる。
【0107】
次に、光源システム200において、前記二つのランプ221,222から放射された光はスイッチング経路−カップリングユニット240とフィルター交換ユニット250を順に通過した後、光出力部211に入るが、この中でスイッチング経路−カップリングユニット240のフレーム241内の3つのホルダーのうち二つのホルダーには図5に図示された通り、ダイクロイックミラー242、不透明ミラー243が各々搭載され、残りのホルダーは空のホルダー状態となるようにミラーを搭載しない。
【0108】
ここで、前記ダイクロイックミラーは短波長の範囲である500nm以下の光スペクトルの範囲で高い光透過率を有するものを使用する。
【0109】
前記スイッチング経路−カップリングユニット240のフレーム241は前記二つのランプ221,222の間に傾斜方向(例えば、45°)で配置され、前記制御部230により駆動が制御される位置調節器244により傾斜方向への位置移動が可能となるように具備される。
【0110】
これにより、スイッチング経路−カップリングユニット240のフレーム241を移動させて、その位置により二つのランプ221,222の光全て、また二つのランプのうち選択されたランプ一つの光が照射される光の選択が可能となる。
【0111】
そして、前記フィルター交換ユニット250はスイッチング経路−カップリングユニット240と光出力部211の間に配置され、フィルター交換ユニット250のフィルター搭載用フレーム251には複数の光学フィルター252が搭載される。
【0112】
前記フィルター交換ユニット250には蛍光励起時のためのフィルター、光治療時のためのフィルター、白色光観察時のフィルターが搭載されるが、具体的には、短波長フィルター、長波長フィルター、、狭いバンド通過フィルター、広帯域通過フィルター、マルチバンド通過フィルターなどが搭載される。
【0113】
このようなフィルター交換ユニット250において、光学フィルター252はフレーム251の各位置に具備されたホルダーに交換可能なように設置され、前記フレーム251はスイッチング経路−カップリングユニット240前方に位置されて通常のフィルター交換用位置調節器(例、線形アクチュエーター)253により横方向の位置移動が可能となるように具備される。
【0114】
これにより、フィルター搭載用フレーム251を移動させて使用しようとする光学フィルター252を光経路であるスイッチング経路−カップリングユニット240前方に位置させることでフィルター選択が可能となる。
【0115】
そして、前述した通り、前記スイッチング経路−カップリングユニット240とフィルター交換ユニット250の作動は制御部230により制御され、制御部230が出力する制御シグナルにより各ユニット240,250の位置調節器244,253が駆動制御されることで光の選択およびフィルターの選択が行われる。
【0116】
以下、図5〜図7を参照にして光源システムの各作動状態を説明すると下記の通りである。
【0117】
図5はダイクロイックミラー242が選択されたスイッチング経路−カップリングユニット240の状態を示しており、この状態ではダイクロイックミラー242が各ランプ221,222から放射された光の経路上に位置される。
【0118】
前記スイッチング経路−カップリングユニット240において、ダイクロイックミラー242の光スペクトルの特性は下記のような方法により選択される。
【0119】
高い光透過性のスペクトルの領域では第1ランプ221のスペクトルの明るさが第2ランプ222のスペクトルの明るさより大きく、高い反射率を有するスペクトルの領域では第2ランプ222のスペクトルの明るさが第1ランプ221のスペクトルの明るさより大きい。
【0120】
この場合、選択されたダイクロイックスペクトルの領域でランプ各自の波長によるスペクトルの強度の差異のため、スペクトルの広い範囲で高い明るさに到達する。
【0121】
即ち、第1ランプ221は短波長で、第2ランプ222は長波長でスペクトルの明るさが強く、ダイクロイックミラー242のスペクトルの特性が短波長の範囲で光透過性が高く、長波長の範囲で光反射率が高いと、図5に表される通り、第1ランプ221と第2ランプ222が放射した光がダイクロイックミラー242を通過し、光出力部211に進行する場合、広い波長範囲で高い明るさの強度を有するようになる。
【0122】
そして、図6は不透明ミラー243が選択されたスイッチング経路−カップリングユニット240の状態を表しており、この状態では不透明ミラー243が各ランプ21,222から放射された光の経路上に位置される。
【0123】
図示された通り、第2ランプ222のみ使用する条件では第1ランプ221の光は不透明ミラー243により遮断され、第2ランプ222の光のみが不透明ミラー243により反射(図面上、下方に反射)され、光学フィルター252を通った後、光出力部211を通して光ガイド201に出力される。
【0124】
また、図7は空のホルダーが選択されたスイッチング経路−カップリングユニット240の状態を表しており、この状態では空のホルダーが各ランプ221,222から反射された光の経路上に位置される。
【0125】
図示された通り、第1ランプ221のみ使用する条件では、第1ランプ221の光が空のホルダーを通り、この時、エネルギーの損失なしに光学フィルター252を通った後、光出力部221を通して光ガイド201に出力される。
【0126】
以下、本発明による実施例の構成について、添付した図面を参照にして具体的に例示および記述するが、本発明が記述する下記実施例に限定されるわけではない。
【0127】
まず、カメラヘッド100を皮膚に接触させるが、ケース110前面の視野ホール111を診断および治療しようとする皮膚部位1の組織の表面に密着させ、光源システム200から光ガイド201を通して提供される光を視野ホール111内側の皮膚部位1に照射する。
【0128】
前記光ガイド201としては、直径8mmの液相光ガイド(Series 380, Lumatec GmbH, Deisenhofen,Germany)を使用することができる。
【0129】
そして、対物レンズ(焦点F=16mm、絞り数値f/2)141は12×16mmの視野を有する皮膚部位をデジタルカラーTVカメラ120のセンサー表面に投射させる。
【0130】
前記対物レンズ141は焦点調節ユニット148により皮膚部位の様々な色の表面に精密な焦点を提供するようになる。
【0131】
そして、対物レンズ141前方に光学フィルターが搭載されたフィルター交換ユニット142が位置し、励起光遮蔽フィルター(GG-475, Schott AG)は蛍光測定条件で励起光がTVカメラ120に入ってくるのを防止するために使用され、赤外線遮断フィルター(BG-39, Schott AG)は白色光観察条件で不必要な赤外線を遮断することで、白色光のスペクトルの特性を矯正してTVカメラ120により撮影される映像の画質を良くするために使用される。
【0132】
前記二つの光学フィルターは使用条件により選択して使用される。
【0133】
前記TVカメラ120は解像度576×768ピクセルの順次走査RGB CCD-array CXD3611AR chip(SONY)により製作されたものを使用することができ、カメラのフレーム速度は25Hzである。
【0134】
前記TVカメラ120はコネクター122から高速デジタルインターフェースIEEE-1394を通して映像処理および分析システム300のコンピューター310に連結され、インターフェースIEEE-1394を通してデータ、制御命令および供給電圧の伝達が行われる(デジタルインターフェースがコンピューターとIEEE-1394プロトコルにより作動する)。
【0135】
一方、複合光源装置の形態で構成された光源システム200は光ガイド201を通して皮膚部位1に照射される光を供給するが、本発明の実施例において、第1ランプ221としては水銀ショートアークランプが設置され、第2ランプ222としてはハロゲン白熱ランプが設置された。
【0136】
水銀ショートアークランプは短波長スペクトル領域(約500nmまで)で最も明るく、ハロゲン白熱ランプは長波長領域(500nm以上)で最も明るい。
【0137】
従って、光源システム200において二つのランプを同時に点灯させ、約500nmで高い透過特性と反射特性を表すダイクロイックミラー242を光経路に位置させる時、前記ダイクロイックミラー242によりスペクトルの広範囲の波長範囲で高い明るさを提供することができるようになる。
【0138】
ここで、光学部品(光ガイド含む)などの光透過性を考慮した時に適用される波長範囲は400nmから750nmまで考慮することができる。
【0139】
前述した光源システム200を使用して皮膚部位の表面で蛍光診断および光線力学治療が同時に可能であり、光線力学治療を使用する時、関心のあるスペクトル領域で出力密度を100mW/cm2以上にして光を供給する。
【0140】
前記光源システム200は蛍光モード(F)、白色光モード(W)、光線力学治療(PDT)モード(P)の3種類の条件で作動するようにし、このために各モードに従って組み合わされる光学フィルター252をフィルター交換ユニット250に設置し、光学フィルター252のうち数個は同時にFモードとPモードで使用することのできるものを具備する。
【0141】
例えば、青色−紫色の領域(400〜450nm)で透過する蛍光励起のためのフィルターの場合、多くの光線感作物質の吸収波長帯が配置された領域とスペクトルで一致する。
【0142】
従って、蛍光診断および光線力学治療のために前記のような光学フィルターを同時に使用することができる。
【0143】
このようにして、本発明ではカメラヘッド100の取っ手101に搭載されたデジタルカラーTVカメラ120がカメラヘッド100内の白色光源130または光源システム200から皮膚部位1に入射される白色光の反射光を基にカラー映像を獲得すると共に、光源システム200から光ガイド201を通してカメラヘッド100から皮膚部位1に入射される励起光の蛍光または光線力学治療のための治療光を基に蛍光映像を獲得し、デジタルカラーTVカメラ120により獲得された白色光によるカラー映像と励起光による蛍光形状を制御手段、即ち映像処理および分析システム300のコンピューター310が転送を受け、これを処理、分析、保存および合成する一方、表示手段であるモニター311を通して獲得された白色光によるカラー映像、蛍光映像またはこれらの合成映像を表示する。
【0144】
前記のように構成された本発明の皮膚診断および治療装置では、白色光による皮膚疾患部位の照明と一般映像の獲得および記録が可能であり、励起光および治療光による皮膚疾患部位の照明および蛍光映像の獲得および記録が可能である。
【0145】
また、カメラ120で獲得された映像をコンピューター310を通して分析が可能であり、光線力学治療のための皮膚疾患部位の光照射が可能である。
【0146】
また、前記一般映像および蛍光映像はカラー(RGB)フレームで獲得され、特に、蛍光映像は皮膚組織の疾病有無による組織内の固有蛍光または身体内の光線感作物質(光促進剤または造影剤)の投入後、それによる2次蛍光の結果で獲得された映像である。
【0147】
本発明の装置において、TVカメラ120により獲得された一般および蛍光映像は各画像の明るさを変化させることのできる、与えられたフレームで、互いに重なり合う(映像合成)ことにより1つのフレームの形態で映像処理および分析システム300の表示手段、即ちコンピューター310に連結されたモニター311を通してディスプレイされ、各画像の明るさは手動またはコンピューター310を通して調整することができる。
【0148】
また、白色光の反射光および励起光の蛍光測定において予め保存された標準映像を利用して矯正を行うことができ、前記一般映像および蛍光映像の分析で獲得された白色光によるカラー映像および励起光による蛍光映像は分析対象、即ち、皮膚の明るさ、カラーおよび形態学的な媒介変数の評価のために使用される。
【0149】
例えば、オレンジ−赤色の蛍光は皮膚部位の疾患部位で観察され、ここでプロピオン酸菌属ニキビ(Propionibacterium acnes)が増殖するが、ニキビ菌の光治療のための評価のために利用される。
【0150】
また、光源システムにおいては、光線感作物質の吸収範囲である400〜750nmの範囲で光を照射し、ここで照射される光の出力密度は100mW/cm2以上とし、前記光線感作物質は内部で生成または外部から投入することができる。
【0151】
また、紫色−青色スペクトル領域(400〜450nm)の励起光は蛍光映像を得るために皮膚疾患の部位に照明するだけでなく皮膚疾患治療のための光線力学治療のためにも使用される。
【0152】
そして、光線力学治療のための光の照射過程では、定められた光スペクトルの範囲で最初の蛍光の明るさの測定値を記録し、最初の蛍光の明るさ値から指定された範囲まで蛍光の明るさの減少(photo bleaching)後には治療のための光の照射を止める。
【0153】
以上説明した通り、本発明による皮膚疾患の光力学診断および治療のための装置、光源システムおよび方法によると、白色光によるカラー映像および励起光による蛍光形状を同時に使用しえ皮膚状態を精密に評価することで、皮膚診断の効果を向上させることができ、皮膚の同一部位で蛍光診断および光線力学治療を同時に行うことができるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0154】
【図1】従来技術による皮膚観察装置の構成図である。
【図2】本発明による光学診断および治療装置を図示した構成図である。
【図3】本発明による光学診断および治療装置において、皮膚診断および治療用カメラヘッドの具体的な実施例を図示した断面図である。
【図4】本発明による光学計の対物レンズとフィルター交換ユニットの配置状態を図示した例示図である。
【図5】本発明の光学診断および治療装置に使用することができる光源システムの好ましい実施例を図示した構成図である。
【図6】本発明による光源システムにおいて、光の選択による一状態を図示した状態図である。
【図7】本発明による光源システムにおいて、光の選択による図6とは異なる状態を図示した状態図である。
【図8】光ガイドを通した照明の明るさ分布を表す図面である。
【符合の説明】
【0155】
1 皮膚部位 100 カメラヘッド
101 取っ手 102 内部通路
110 ケース 111 視野ホール
120 デジタルカラーTVカメラ 121 TVセンサー
122 カメラ 123 ケーブル
130 白色光源 140 光学計
141 対物レンズ 142 フィルター交換ユニット
144 励起光遮蔽フィルター 145 カラー矯正フィルター
146 赤外線遮断フィルター 200 光源システム
201 光ガイド 210 ケース
211 光出力部 221 第1ランプ
222 第2ランプ 223,224 電源装置部
230 制御部 231 遠距離制御インターフェース
240 スイッチング経路−カップリングユニット
242 ダイクロイックミラー 243 不透明ミラー
250 フィルター交換ユニット 252 光学フィルター
300 映像処理および分析システム 310 コンピューター
311 モニター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面に皮膚部位に密着される視野ホールが形成されたケースと、前記ケース内部において視野ホールを通して白色光を照射するように設置された白色光源と、前記ケース後方に設置されたデジタルカラーTVカメラとから構成され、前記ケース内部において視野ホールに密着された皮膚部位に白色光、蛍光励起光および光線力学治療(photodynamic therapy)のための治療光を全て照射することができるように構成され、前記デジタルカラーTVカメラが皮膚部位から光を収集して生成した映像シグナルを出力するように構成されたカメラヘッドと、
前記カメラヘッドのケースと光転送が可能な光ガイドで連結されて皮膚部位に照射される蛍光励起光、光線力学治療のための治療光および白色光を前記カメラヘッドに提供する光源システムと、
前記カメラヘッドから映像シグナルの転送を受けて処理および分析、保存し、モニターを通して前記デジタルカラーTVカメラにより獲得された白色光によるカラー映像および励起光と光線力学治療のための治療光による蛍光映像をディスプレーし、またはこれらの合成映像をディスプレイし、前記カメラヘッドと光源システムの作動全般を制御する映像処理および分析システムと
を含む皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項2】
前記カメラヘッドは、上側にケースとデジタルカラーTVカメラが固定設置される部分であり、手で掴むことができるように具備された取っ手を更に含むことを特徴とする、請求項1記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項3】
前記取っ手が内部通路を有し、光ガイドが前記内部通路を通してケースに挿入連結されることを特徴とする、請求項2記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項4】
前記光ガイドは光学繊維光ガイド(optical fiber light guide)を含むことを特徴とする、請求項1記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項5】
前記光ガイドは液相光ガイドを含むことを特徴とする、請求項1記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項6】
前記ケース内に挿入連結された光ガイドの終端部は、光の照射方向が視野ホールを向くようにケース内に挿入され、様々な角度で皮膚部位の照明が可能な複数の光ガイドからなる束(bundle)形態で構成されることを特徴とする、請求項1記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項7】
前記ケース内部のデジタルカラーTVカメラ前方には、定められたスペクトル領域で皮膚部位の映像をデジタルカラーTVカメラのTVセンサーに形成させるための光学計が設置され、前記光学計は複数の光学フィルターが搭載され、皮膚部位から到達された光の波長透過を選択するためのフィルター交換ユニットと、皮膚部位から反射される光を受けるための対物レンズとで構成されることを特徴とする、請求項1記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項8】
前記フィルター交換ユニットには、蛍光測定条件で励起光を遮断するための励起光遮蔽フィルターが搭載されることを特徴とする、請求項7記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項9】
前記フィルター交換ユニットには、白色光観察条件で赤外線を遮断するための赤外線遮断フィルターが搭載されることを特徴とする、請求項7または8記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項10】
前記フィルター交換ユニットには、白色光観察条件で皮膚自体の色の再現および色の改善のためのカラー矯正フィルターが搭載されることを特徴とする、請求項7乃至8のうちいずれか一項に記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項11】
前記光学計は前記対物レンズの焦点を調節するための焦点調節ユニットを更に含むことを特徴とする、請求項7記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項12】
前記光学計は前記対物レンズのズーム駆動が可能となるようにするための移動焦点システム(ズームシステム)を更に含むことを特徴とする、請求項7記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項13】
前記デジタルカラーTVカメラは高速デジタルインターフェースにより前記映像処理および分析システムのコンピューターと連結されることを特徴とする、請求項1記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項14】
前記デジタルインターフェースが前記コンピューターとIEEE−1394プロトコルにより作動することを特徴とする、請求項13記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項15】
前記光源システムから照射される光の主スペクトルの範囲が400〜750nmであることを特徴とする、請求項1記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項16】
前記光源システムは、
一側に光が最終出力される部分であり、前記光ガイドの終端部が連結される光出力部を具備するケースと、
前記ケース内部において、電源装置部から電源の供給を受けて作動する複数の光源と、
前記ケース内部において、前記複数の光源から放射される光の選択透過のためのスイッチング経路−カップリングユニットと、
前記ケース内部において、前記スイッチング経路−カップリングユニットと光出力部の間に設置され、複数の光学フィルターが搭載されて光の波長透過を選択するためのフィルター交換ユニットと、
遠距離制御インターフェースを通して前記映像処理および分析システムと通信が可能となるように連結され、そこから転送されたシグナルにより前記電源装置部と各ユニットの作動を制御して光源システムの作動全般を制御する制御部と
を含むことを特徴とする、請求項1または15記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項17】
前記光源として、ケース内でスイッチング経路−カップリングユニットを間に置き、その両側に第1ランプと第2ランプが互いに90°方向に光を照射することができるように設置されることを特徴とする、請求項16記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項18】
前記スイッチング経路−カップリングユニットは、
前記第1ランプと第2ランプの間に傾斜方向に配置され、制御部の制御下で駆動される位置調節器により傾斜方向への位置移動が可能となるように具備され、
フレーム内の3つのホルダーのうち2つのホルダーにはダイクロイックミラーと不透明ミラーが各々搭載されると同時に、残りの1つのホルダーは空のホルダー状態に維持され、移動された位置により2つのランプの光、または2つのランプのうち選択された1つのランプの光を透過させるようにされたことを特徴とする、請求項17記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項19】
前記ダイクロイックミラーは、短波長である500nm以下の光スペクトル範囲で高い光透過率を有することを特徴とする、請求項18記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項20】
前記第1ランプが水銀ショートアークランプであり、前記第2ランプがハロゲン白熱ランプであることを特徴とする、請求項17または18記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項21】
前記フィルター交換ユニットには蛍光励起、光治療、白色光観察時に、各々選択される短波長フィルター、長波長フィルター、狭帯域通過フィルター、広帯域通過フィルター、マルチ帯域通過フィルターが搭載されることを特徴とする、請求項16記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための装置。
【請求項22】
カメラヘッドのケース前面に形成された視野ホールに皮膚部位を密着させる段階と、
前記ケース内の白色光源を利用して視野ホールを通して密着された皮膚部位を白色光にて照明する段階と、
ケース後方に設置されたデジタルカラーTVカメラを利用して前記白色光の照明により反射された反射光を基にカラー映像シグナルを獲得し、映像処理および分析システムでデジタルカラーTVカメラから転送されたカラー映像シグナルを処理および保存する段階と、
視野ホールを通して密着された皮膚部位を、光源システムで光ガイドにより前記ケース内に提供された励起光で照明する段階と、
前記デジタルカラーTVカメラを利用して前記励起光の照明による蛍光を基に蛍光映像シグナルを獲得し、映像処理および分析システムでデジタルカラーTVカメラから転送された蛍光映像シグナルを処理および保存する段階と、
前記映像処理および分析システムで獲得されたカラー映像および蛍光映像をディスプレイし、またこれらの合成映像をディスプレイして分析する段階と
を含む皮膚疾患の光学診断および治療のための方法。
【請求項23】
前記光源システムにおいて、光ガイドにより前記ケース内に提供された光を前記視野ホールを通して密着された皮膚治療部位に照射し、光線力学治療を行う段階を更に含むことを特徴とする、請求項22記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための方法。
【請求項24】
前記光線力学治療のための光照射過程において、定められた光スペクトルの範囲内で最初の蛍光の明るさの測定値を記録し、最初の蛍光の明るさの値から指定された範囲まで明るさを減少させた後、光の照射を止めることを特徴とする、請求項23記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための方法。
【請求項25】
前記光源システムから光ガイドを通して400〜750nmの範囲で光を照射し、照射される治療光の出力密度を100mW/cm2以上とすることを特徴とする、請求項22乃至24のうちいずれか一項に記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための方法。
【請求項26】
前記蛍光映像は皮膚組織の疾病有無による組織内の固有蛍光結果から獲得することを特徴とする、請求項22記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための方法。
【請求項27】
前記蛍光映像は身体内に造影剤を投入した後、それによる2次蛍光結果から獲得することを特徴とする、請求項22記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための方法。
【請求項28】
前記映像処理および分析システムから獲得されたカラー映像および蛍光映像の分析は、皮膚部位の明るさ、カラーおよび形態学的の媒介変数の評価を行うことを特徴とする、請求項22記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための方法。
【請求項29】
検査対象の皮膚部位から獲得されたカラー映像および蛍光映像に対し、検査対象と同一/類似した光学的特性を有する標準対象から予め獲得、保存された標準映像データを利用して明るさの矯正を含む映像矯正を行う段階と更に含むことを特徴とする、請求項22記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための方法。
【請求項30】
皮膚疾患の光学診断および治療のための光源システムにおいて、
一側に、光が最終出力される部分として光ガイドの終端部が連結される光出力部を具備したケースと、
前記ケース内部において、電源装置部から電源の供給を受けて作動する複数の光源と、
前記ケース内部において、前記複数の光源から放射される光を選択して透過させるためのスイッチング経路−カップリングユニットと、
前記ケース内部において、前記スイッチング経路−カップリングユニットと光出力部の間に設置され、複数の光学フィルターが搭載され、光の波長透過を選択するためのフィルター交換ユニットと、
遠距離制御インターフェースを通して映像処理および分析システムと通信が可能となるように連結され、そこから転送されたシグナルにより前記電源装置部と各ユニットの作動を制御して光源システムの作動全般を制御する制御部と
を含むことを特徴とする皮膚疾患の光学診断および治療のための光源システム。
【請求項31】
前記光源として、ケース内において、スイッチング経路−カップリングユニットを間に置き、その両側に第1ランプと第2ランプが互いに90°方向に光を照射することができるように設置されることを特徴とする、請求項30記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための光源システム。
【請求項32】
前記スイッチング経路−カップリングユニットは、
前記第1ランプと第2ランプの間に傾斜方向に配置され、制御部の制御下で駆動される位置調節器により傾斜方向への位置移動が可能となるように具備され、
フレーム内の3つのホルダーのうち2つのホルダーにはダイクロイックミラーと不透明ミラーが各々搭載されると同時に、残りの1つのホルダーは空のホルダー状態に維持され、移動された位置により2つのランプの光、または2つのランプのうち選択された1つのランプの光を透過させるようにされたことを特徴とする、請求項31記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための光源システム。
【請求項33】
前記ダイクロイックミラーは短波長である500nm以下の光スペクトル範囲で高い光透過率を有することを特徴とする、請求項32記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための光源システム。
【請求項34】
前記第1ランプが水銀ショートアークランプであり、前記第2ランプがハロゲン白熱ランプであることを特徴とする、請求項31または32記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための光源システム。
【請求項35】
前記フィルター交換ユニットには蛍光励起、光治療、白色光観察時に、各々選択される短波長フィルター、長波長フィルター、狭帯域通過フィルター、広帯域通過フィルター、マルチ帯域通過フィルターが搭載されることを特徴とする、請求項30記載の皮膚疾患の光学診断および治療のための光源システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2008−149107(P2008−149107A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−159236(P2007−159236)
【出願日】平成19年6月15日(2007.6.15)
【出願人】(500581814)コリア エレクトロテクノロジー リサーチ インスティチュート (14)
【Fターム(参考)】