説明

盗撮防止装置、盗撮防止装置を備えた携帯端末、盗撮防止方法、および盗撮防止プログラム

【課題】 周辺音の大きさや周辺の光量や撮影距離が様々に異なる状況であっても、被撮影者に対して撮影されることを十分に認識できる撮影通知を行い、それによって盗撮などを確実に防止することができる盗撮防止装置、盗撮防止装置を備えた携帯端末、盗撮防止方法、および盗撮防止プログラムを提供する。
【解決手段】 周辺光量を検出する光量検出手段4と、周辺音量を検出する音量検出手段6と、被写体距離を検出する距離検出手段5と、光量が可変である発光手段8と、音量が可変である音発生手段9と、周辺光量と被写体距離とに応じた通知光量を設定するとともに周辺音量と被写体距離とに応じた通知音量を設定する光量・音量設定手段7とを備え、設定された通知光量の撮影通知光を発光手段8から発光させるとともに、設定された通知音量の撮影通知音を音発生手段9から発生させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末などに内蔵されているカメラによる盗撮を防止する盗撮防止装置、盗撮防止装置を備えた携帯端末、盗撮防止方法、および盗撮防止プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カメラなどによって被撮影者が撮影を知ることなく撮影(盗撮)されたり、プライバシーを侵害されたりするなどの問題がある。特に、カメラ付き携帯電話の普及により、このような盗撮は大きな社会問題となっている。そのため、多くのカメラ付き携帯電話では、撮影時に光および音を発生させて被撮影者に撮影を通知することにより、このような盗撮の防止を図っている。
【0003】
光学式カメラや電子スチルカメラの中にはリモートコントロール撮像が可能なものもあるが、そのようなカメラに適した盗撮防止装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この盗撮防止装置は、リモートコントロール撮影機能を持つカメラ部と、前記カメラ部をリモート制御するためのリモートコントロール受信装置と、リモートコントロールによる撮影を行う際に警告音を発生する警告音発生部とを備えたことを特徴とするものである。この盗撮防止装置では、リモートコントロールによる撮影を行う際に、撮影を行おうとする者の意志に関わらず警告音を発生するので、警告音が届く範囲で撮影された人が撮影されたことを把握して対処でき、盗撮などを防止できる。
【0004】
ところが、この盗撮防止装置では、撮影者によって不正な改造が行われて警告音発生部から警告音が発生しなくなったり、外部にほとんど聞こえなくなったりすると、周囲の人にとっては撮影されたことが把握できなくなってしまう。
【0005】
そこで、通知音の反射音、および通知光の反射光をそれぞれ計測し、一定以上の反射が計測されない場合には処理を中止することにより、不正改造が行われた場合にもそのことを検出して、盗撮などを防止できる通信端末が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この通信端末は、通信機能を有する通信手段を備えた通信端末において、照射光を照射する照明手段と、前記照明手段から照射された前記照射光の反射光を検出する反射光検出手段と、前記反射光検出手段により前記反射光が検出された場合にのみ通信を行わせるよう前記通信手段を制御する通信制御手段とを具備することを特徴とするものである。あるいは、通信機能を有する通信手段を備えた通信端末において、音を出力する音出力手段と、前記音出力手段から出力された出力音の反射音を検出する反射音検出手段と、前記反射音検出手段により前記反射音が検出された場合にのみ通信を行わせるよう前記通信手段を制御する通信制御手段とを具備することを特徴とするものである。これらの通信端末では、撮影者によって照明手段や音出力手段に不正な改造(例えば、スピーカーを塞ぐ、ライトを遮るなど)が行われた場合であっても、盗撮などは防止される。
【特許文献1】特開平10−31265号公報
【特許文献2】特開2003−218992号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図7は、上述の特許文献2のような従来技術の盗撮防止装置100の効果を説明する概略図である。図7に示すように、従来技術の盗撮防止装置100が備えられている撮像装置101の通知音S100の音量や通知光L100の光量は常に一定であった。そのため、通知音S100については、雑音などの周辺音量S0が大きい雑踏などの状況では、被撮影者3が認識するのに十分な音量とはならない場合がある。そうすると、結果的には被撮影者3に撮影を通知できないことになり、盗撮などの防止には不十分であった。
【0007】
また、最近の拡大撮影機能付の撮像装置101では、被撮影者3との距離Dが離れていることも考えられるが、そのような状況で一定音量の通知音S100や一定光量の通知光L100では、被撮影者3が認識するには十分でない場合がある。そうすると、やはり被撮影者3に撮影を通知できないことになり、盗撮などの防止には不十分であった。
【0008】
従来技術のこのような課題に鑑み、本発明の目的は、周辺音の大きさや周辺の光量や撮影距離が様々に異なる状況であっても、被撮影者に対して撮影されることを十分に認識できる撮影通知を行い、それによって盗撮などを確実に防止することができる盗撮防止装置、盗撮防止装置を備えた携帯端末、盗撮防止方法、および盗撮防止プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の盗撮防止装置は、撮像機能を有する携帯端末に使用される盗撮防止装置であって、周辺光量を検出する光量検出手段と、周辺音量を検出する音量検出手段と、被写体までの被写体距離を検出する距離検出手段と、光量が可変である発光手段と、音量が可変である音発生手段と、前記光量検出手段で検出された周辺光量と前記距離検出手段で検出された被写体距離とに応じた通知光量を設定するとともに、前記音量検出手段で検出された周辺音量と前記距離検出手段で検出された前記被写体距離とに応じた通知音量を設定する光量・音量設定手段とを備え、前記撮像機能による撮像時に、前記光量・音量設定手段で設定された前記通知光量の撮影通知光を前記発光手段から発光させるとともに、前記光量・音量設定手段で設定された前記通知音量の撮影通知音を前記音発生手段から発生させることを特徴とする。
【0010】
ここで、前記光量検出手段は、前記携帯端末が撮像機能のために使用する撮像素子を備えている場合には、この撮像素子の出力に基づいて周辺光量を検出するものでもよいが、これに限るものではない。前記音量検出手段としては、例えば、マイクが挙げられるが、これに限るものではない。前記距離検出手段は、前記携帯端末が撮像機能のために使用する撮像素子と、被写体からの光を前記撮像素子に導く移動可能な光学系と、前記撮像素子からの出力に基づいて前記光学系を合焦位置へ移動させる合焦手段とを備えている場合には、前記光学系の前記合焦位置に基づいて前記被写体距離を検出するものでもよいが、これに限るものではない。前記発光手段としては、例えば、LEDが挙げられるが、これに限るものではない。前記音発生手段としては、例えば、スピーカーが挙げられるが、これに限るものではない。
【0011】
この発明の盗撮防止装置によれば、雑音や周囲光や遠距離などの要因により、従来のように一定音量の撮影通知音や一定光量の撮影通知光では被撮影者に撮影の通知が確実には行えないような状況においても、撮影通知音の音量や撮影通知光の光量を調整し、被撮影者が認識するのに十分な音量および光量にすることができる。これにより、被撮影者に対する撮影通知が確実に行われるので、盗撮などを防止することができる。
【0012】
あるいは、本発明の盗撮防止装置は、撮像機能を有する携帯端末に使用される盗撮防止装置であって、周辺音量を検出する音量検出手段と、被写体までの被写体距離を検出する距離検出手段と、音量が可変である音発生手段と、前記音量検出手段で検出された周辺音量と前記距離検出手段で検出された被写体距離とに応じた通知音量を設定する音量設定手段とを備え、前記撮像機能による撮像時に、前記音量設定手段で設定された前記通知音量の撮影通知音を前記音発生手段から発生させることを特徴としてもよい。あるいは、本発明の盗撮防止装置は、撮像機能を有する携帯端末に使用される盗撮防止装置であって、周辺音量を検出する音量検出手段と、音量が可変である音発生手段と、前記音量検出手段で検出された周辺音量に応じた通知音量を設定する音量設定手段とを備え、前記撮像機能による撮像時に、前記音量設定手段で設定された前記通知音量の撮影通知音を前記音発生手段から発生させることを特徴としてもよい。あるいは、本発明の盗撮防止装置は、撮像機能を有する携帯端末に使用される盗撮防止装置であって、被写体までの被写体距離を検出する距離検出手段と、音量が可変である音発生手段と、前記距離検出手段で検出された被写体距離に応じた通知音量を設定する音量設定手段とを備え、前記撮像機能による撮像時に、前記音量設定手段で設定された前記通知音量の撮影通知音を前記音発生手段から発生させることを特徴としてもよい。
【0013】
これらの発明の盗撮防止装置によれば、雑音や遠距離などの要因により、従来のように一定音量の撮影通知音では被撮影者に撮影の通知が確実には行えないような状況においても、撮影通知音の音量を調整し、被撮影者が認識するのに十分な音量にすることができる。これにより、被撮影者に対する撮影通知が確実に行われるので、盗撮などを防止することができる。
【0014】
あるいは、本発明の盗撮防止装置は、撮像機能を有する携帯端末に使用される盗撮防止装置であって、周辺光量を検出する光量検出手段と、被写体までの被写体距離を検出する距離検出手段と、光量が可変である発光手段と、前記光量検出手段で検出された周辺光量と前記距離検出手段で検出された被写体距離とに応じた通知光量を設定する光量設定手段とを備え、前記撮像機能による撮像時に、前記光量設定手段で設定された前記通知光量の撮影通知光を前記発光手段から発光させることを特徴としてもよい。あるいは、本発明の盗撮防止装置は、撮像機能を有する携帯端末に使用される盗撮防止装置であって、周辺光量を検出する光量検出手段と、光量が可変である発光手段と、前記光量検出手段で検出された周辺光量に応じた通知光量を設定する光量設定手段とを備え、前記撮像機能による撮像時に、前記光量設定手段で設定された前記通知光量の撮影通知光を前記発光手段から発光させることを特徴としてもよい。あるいは、本発明の盗撮防止装置は、撮像機能を有する携帯端末に使用される盗撮防止装置であって、被写体までの被写体距離を検出する距離検出手段と、光量が可変である発光手段と、前記距離検出手段で検出された被写体距離に応じた通知光量を設定する光量設定手段とを備え、前記撮像機能による撮像時に、前記光量設定手段で設定された前記通知光量の撮影通知光を前記発光手段から発光させることを特徴としてもよい。
【0015】
これらの発明の盗撮防止装置によれば、周囲光や遠距離などの要因により、従来のように一定光量の撮影通知光では被撮影者に撮影の通知が確実には行えないような状況においても、撮影通知光の光量を調整し、被撮影者が認識するのに十分な光量にすることができる。これにより、被撮影者に対する撮影通知が確実に行われるので、盗撮などを防止することができる。
【0016】
あるいは、上記目的を達成するため、本発明の携帯端末は、上記のような特徴を有するいずれかの盗撮防止装置を備えている。
【0017】
ここで、前記携帯端末としては、撮像機能を有しているもので、例えば、カメラ付き携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、可搬性を重視したノート型コンピュータなどが挙げられるが、これらに限るものではない。
【0018】
この発明の携帯端末によれば、撮像機能を使用して撮影を行う際には、被撮影者に対する撮影通知が音や光で確実に行われるので、盗撮などを防止することができる。
【0019】
あるいは、上記目的を達成するため、本発明の盗撮防止方法は、撮像機能を有する携帯端末に使用される盗撮防止方法であって、周辺光量を検出する光量検出工程と、周辺音量を検出する音量検出工程と、被写体までの被写体距離を検出する距離検出工程と、光量が可変である発光工程と、音量が可変である音発生工程と、前記光量検出工程で検出された周辺光量と前記距離検出工程で検出された被写体距離とに応じた通知光量を設定するとともに、前記音量検出工程で検出された周辺音量と前記距離検出工程で検出された前記被写体距離とに応じた通知音量を設定する光量・音量設定工程と、前記撮像機能による撮像時に、前記光量・音量設定工程で設定された前記通知光量の撮影通知光を前記発光手段から発光させるとともに、前記光量・音量設定工程で設定された前記通知音量の撮影通知音を前記音発生手段から発生させる撮影通知工程とを備えることを特徴とする。
【0020】
この発明の盗撮防止方法によれば、雑音や周囲光や遠距離などの要因により、従来のように一定音量の撮影通知音や一定光量の撮影通知光では被撮影者に撮影の通知が確実には行えないような状況においても、撮影通知音の音量や撮影通知光の光量を調整し、被撮影者が認識するのに十分な音量および光量にすることができる。これにより、被撮影者に対する撮影通知が確実に行われるので、盗撮などを防止することができる。
【0021】
あるいは、上記目的を達成するため、本発明の盗撮防止プログラムは、コンピュータに上記盗撮防止方法を実行させることを特徴とする。
【0022】
この発明の盗撮防止プログラムによれば、盗撮防止プログラムが実行可能なコンピュータがあれば、本発明の盗撮防止方法を実行可能な携帯端末などの開発や製造が容易になる。汎用的なワンチップマイコンなどを使用すれば、携帯端末などのコストダウンや小型化などにも貢献できる。
【発明の効果】
【0023】
本発明の盗撮防止装置および盗撮防止方法によれば、雑音や周囲光や遠距離などの要因により、従来のように一定音量の撮影通知音や一定光量の撮影通知光では被撮影者に撮影の通知が確実には行えないような状況においても、撮影通知音の音量や撮影通知光の光量を調整し、被撮影者が認識するのに十分な音量および光量にすることができる。これにより、被撮影者に対する撮影通知が確実に行われるので、盗撮などを防止することができる。
【0024】
また、本発明の盗撮防止プログラムによれば、盗撮防止プログラムが実行可能なコンピュータがあれば、本発明の盗撮防止方法を実行可能な携帯端末などの開発や製造が容易になる。汎用的なワンチップマイコンなどを使用すれば、携帯端末などのコストダウンや小型化などにも貢献できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0026】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る盗撮防止装置1の概略構成を示すブロック図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る盗撮防止装置1の効果を説明する概略図である。なお、この盗撮防止装置1は、撮像機能とオートフォーカス機能(合焦機能)とを有するデジタルカメラ装置と、携帯電話機能装置とを一体的に構成したカメラ付き携帯電話装置2に適用されているものとするが、本発明の適用はカメラ付き携帯電話装置に限るものではない。
【0027】
図1および図2に示すように、盗撮防止装置1は、光量測定部4と、距離測定部5と、マイク6と、光量・音量設定部7と、LED8と、スピーカー9とを備えている。
【0028】
光量測定部4は、カメラ付き携帯電話装置2が有するCCDなどの撮像素子(不図示)が検出する単位時間あたりの光量を基にして周辺光量L0を検出するとともに、LED8が撮影通知光L1を発光する時には、被撮影者3などによって反射される反射光L1rを検出する。
【0029】
距離測定部5は、カメラ付き携帯電話装置2が有するレンズ(不図示)がオートフォーカス機能によって合焦した時のレンズ位置を基にして被撮影者3(被写体)までの距離Dを検出する。
【0030】
マイク6は、カメラ付き携帯電話装置2が携帯電話機能装置として使用される場合には、通話者の声を入力し、カメラ付き携帯電話装置2がデジタルカメラ装置として使用される場合には、周辺音量S0を検出するとともに、スピーカー9が撮影通知音S1を発生する時には反射音S1rを検出する。
【0031】
光量・音量設定部7は、光量測定部4によって検出された周辺光量L0と、距離測定部5によって検出された被撮影者3までの距離Dと、マイク6によって検出された周辺音量S0とに基づいて、LED8が撮影通知光L1を発光する時の光量(以下、「通知光量」という)、およびスピーカー9が撮影通知音S1を発生する時の音量(以下、「通知音量」という)を設定する。
【0032】
LED8は、光量が可変である発光手段であり、カメラ付き携帯電話装置2がデジタルカメラ装置として使用される場合には、光量・音量設定部7で設定された光量で撮影通知光L1を発光し、カメラ付き携帯電話装置2が携帯電話機能装置として使用される場合には、着信時に発光して使用者に着信を知らせる。
【0033】
スピーカー9は、音量が可変である音発生手段であり、カメラ付き携帯電話装置2がデジタルカメラ装置として使用される場合には、光量・音量設定部7で設定された音量で撮影通知音S1を発生し、カメラ付き携帯電話装置2が携帯電話機能装置として使用される場合には、着信時に電子音を発生したり音楽などを再生したりして使用者に着信を知らせる。
【0034】
マイク6、LED8、スピーカー9はカメラ付き携帯電話装置2に元々備わっているものであり、本実施形態ではこれらを盗撮防止装置1の構成要素としても利用している。ただし、本発明はこれに限るものではなく、マイク6、LED8、スピーカー9の一部または全部について、盗撮防止装置1専用の構成要素を別に設けるようにしてもよい。例えば、LED8については、カメラ付き携帯電話装置2の撮像画角内に照射方向を限定して強い光を照射できるようなものを使用してもよい。
【0035】
また、光量測定部4は、カメラ付き携帯電話装置2が有する撮像素子の出力に基づいて周辺光量L0を検出しているが、これに限るものではなく、例えば、専用の測光素子を備えるようにしてもよい。距離測定部5は、カメラ付き携帯電話装置2が有するレンズがオートフォーカス機能によって合焦した時のレンズ位置を基にして被撮影者3までの距離Dを検出しているが、これに限るものではなく、例えば、専用の測距素子を備えるようにしてもよい。
【0036】
図3は、本発明の第1実施形態に係る盗撮防止装置1が適用されたカメラ付き携帯電話装置2の盗撮防止方法の概略を示すフローチャートである。
【0037】
図3に示すように、撮影者が撮影をしようとするときには、カメラ付き携帯電話装置2に備えられている撮像ボタン(不図示)が押し下げられる(ステップ15)。
【0038】
撮像ボタンが押し下げられたことが検出されると、まず、オートフォーカス機能によってレンズが合焦位置へ移動され、そのときのレンズ位置を基にして距離測定部5によって被撮影者3までの距離Dが検出される(ステップ16)。光量測定部4によって周辺光量L0が検出され、適正な露出を行うために画面内の平均の明るさが適切になる露光時間が測定される(ステップ17)。さらに、マイク6によって、周辺音量S0が測定される(ステップ18)。
【0039】
光量・音量設定部7では、ステップ16で得られた被撮影者3までの距離Dと、ステップ17で得られた周辺光量L0と、ステップ18で得られた周辺音量S0とに基づいて、LED8の通知光量およびスピーカー9の通知音量が設定される(ステップ19)。なお、このステップ19における光量・音量設定処理はサブルーチン内で行われるが、その処理については、図4を参照して後述する。
【0040】
次に、撮像素子から画像が取得することによって撮像を行い(ステップ20)、LED8がステップ19で設定された通知光量で撮影通知光L1を発光し(ステップ21)、スピーカー9がステップ19で設定された通知音量で撮影通知音S1を発生する(ステップ22)。
【0041】
このとき、撮影通知光L1が実際に発光したかどうかを確認するために、光量測定部4によって反射光L1rが測定され(ステップ23)、マイク6によって反射音S1rが測定される(ステップ24)。そして、ステップ23で測定された反射光L1rが所定光量以上か否かが判断され(ステップ25)、反射光L1rが所定光量以上の場合はさらに、ステップ24で測定された反射音S1rが所定音量以上か否かが判断される(ステップ26)。
【0042】
反射光L1rが所定光量以上で、かつ、反射音S1rが所定音量以上だった場合には、撮影通知光L1および撮影通知音S1による被撮影者3への撮影通知が適切に行われているので、ステップ20の撮像で取得された画像がカメラ付き携帯電話装置2内部のメモリ(不図示)に保存される(ステップ27)。反射光L1rが所定光量未満だった場合、または、反射音S1rが所定音量未満だった場合には、例えば、不正な改造が行われたりしていたために、撮影通知光L1および撮影通知音S1による被撮影者3への撮影通知が適切に行われなかった可能性があるので、ステップ20の撮像で取得された画像は保存されずに破棄される(ステップ28)。このようにして、盗撮などの可能性がある画像の保存を禁止する。
【0043】
以上で一連の撮像処理が完了する(ステップ29)。
【0044】
図4は、本発明の第1実施形態に係る盗撮防止装置1が適用されたカメラ付き携帯電話装置2の盗撮防止方法における光量・音量設定処理の概略を示すフローチャートである。
【0045】
図4に示すように、ステップ19a〜19cにおいて、周辺光量L0と被撮影者3までの距離Dとに基づいて通知光量を設定し、ステップ19d〜19fにおいて、周辺音量S0と被撮影者3までの距離Dとに基づいて通知音量を設定する。
【0046】
まず、通知光量の初期値として予め定められる基本光量を代入する(ステップ19a)。次に、ステップ17で検出された周辺光量L0に比例するように予め定められる所定の係数K1をその時点の通知光量に乗じ、その結果で通知光量の値を置き換える(ステップ19b)。具体例としては、周辺光量L0が明るいほど通知光量も大きくなるようにすればよいが、必ずしも単純な比例関係に限るものではない。さらに、ステップ16で検出された被撮影者3までの距離Dに比例するように予め定められる所定の係数K2をその時点の通知光量に乗じ、その結果で通知光量の値を置き換える(ステップ19c)。具体例としては、距離Dが大きいほど通知光量も大きくなるようにすればよいが、必ずしも単純な比例関係に限るものではない。係数K1および係数K2については、人の光に対する感受性とLED8の発光特性などを考慮して決めるようにしてもよい。
【0047】
続けて、通知音量の初期値として予め定められる基本音量を代入する(ステップ19d)。次に、ステップ18で検出された周辺音量S0に比例するように予め定められる所定の係数K3をその時点の通知音量に乗じ、その結果で通知音量の値を置き換える(ステップ19e)。具体例としては、周辺音量S0が大きいほど通知音量も大きくなるようにすればよいが、必ずしも単純な比例関係に限るものではない。さらに、ステップ16で検出された被撮影者3までの距離Dに比例するように予め定められる所定の係数K4をその時点の通知音量に乗じ、その結果で通知音量の値を置き換える(ステップ19f)。具体例としては、距離Dが大きいほど通知音量も大きくなるようにすればよいが、必ずしも単純な比例関係に限るものではない。係数K3および係数K4については、人の音に対する感受性とスピーカー9の出力特性などを考慮して決めるようにしてもよい。
【0048】
以上のようにして、通知光量は、基本光量に対して周辺光量L0および被撮影者3との距離Dを考慮した光量に設定変更される。通知音量は、基本音量に対して周辺音量S0および被撮影者3との距離Dを考慮した音量に設定変更される。
【0049】
以上で説明した第1実施形態の構成によれば、雑音や周囲光や遠距離などの要因により、従来のように一定音量の撮影通知音や一定光量の撮影通知光では被撮影者に撮影の通知が確実には行えないような状況においても、撮影通知音の音量や撮影通知光の光量を調整し、被撮影者が認識するのに十分な音量および光量にすることができる。これにより、被撮影者に対する撮影通知が確実に行われるので、盗撮などを防止することができる。また、撮影通知音の反射音や撮影通知光の反射光をそれぞれ測定し、少なくともいずれか一方で所定量以上の反射が検出されないときには撮影した画像の保存を禁止するので、不正改造などによって撮影通知が適切になされずに盗撮などが行われてしまうことを防止できる。
【0050】
<第2実施形態>
上述の第1実施形態では、撮影通知は音と光によって行われるが、本発明はこれに限るものではない。撮影通知を音のみによって行うものを第2実施形態として、次に説明する。なお、第1実施形態と同じ構成部材には同じ参照符号を付すこととし、説明は主に相違点について行う。
【0051】
図5は、本発明の第2実施形態に係る盗撮防止装置1の概略構成を示すブロック図であり、(a)はその基本形を示し、(b)はその変形例、(c)は別の変形例である。
【0052】
第2実施形態の基本形においては、図5(a)に示すように、盗撮防止装置1は、距離測定部5と、マイク6と、音量設定部7a1と、スピーカー9とを備えている。音量設定部7a1は、マイク6によって検出された周辺音量S0と、距離測定部5によって検出された被撮影者3までの距離Dとに基づいて、スピーカー9が撮影通知音S1を発生する時の通知音量を設定するものである。
【0053】
第2実施形態の変形例においては、図5(b)に示すように、盗撮防止装置1は、マイク6と、音量設定部7a2と、スピーカー9とを備えている。音量設定部7a2は、マイク6によって検出された周辺音量S0に基づいて、スピーカー9が撮影通知音S1を発生する時の通知音量を設定するものである。
【0054】
第2実施形態の別の変形例においては、図5(c)に示すように、盗撮防止装置1は、距離測定部5と、音量設定部7a3と、スピーカー9とを備えている。音量設定部7a3は、距離測定部5によって検出された被撮影者3までの距離Dに基づいて、スピーカー9が撮影通知音S1を発生する時の通知音量を設定するものである。
【0055】
なお、これらの盗撮防止装置1の盗撮防止方法は、図3および図4を参照して説明したフローチャートから関連するステップのみを抽出して実行すればよい。
【0056】
以上で説明した第2実施形態の各構成によれば、雑音や遠距離などの要因により、従来のように一定音量の撮影通知音では被撮影者に撮影の通知が確実には行えないような状況においても、撮影通知音の音量を調整し、被撮影者が認識するのに十分な音量にすることができる。これにより、被撮影者に対する撮影通知が確実に行われるので、盗撮などを防止することができる。また、撮影通知音の反射音を測定し、所定量以上の反射が検出されないときには撮影した画像の保存を禁止するので、不正改造などによって撮影通知が適切になされずに盗撮などが行われてしまうことを防止できる。
【0057】
<第3実施形態>
撮影通知を光のみによって行うものを第3実施形態として、次に説明する。なお、第1実施形態と同じ構成部材には同じ参照符号を付すこととし、説明は主に相違点について行う。
【0058】
図6は、本発明の第3実施形態に係る盗撮防止装置1の概略構成を示すブロック図であり、(a)はその基本形を示し、(b)はその変形例、(c)は別の変形例である。
【0059】
第3実施形態の基本形においては、図6(a)に示すように、盗撮防止装置1は、光量測定部4と、距離測定部5と、光量設定部7b1と、LED8とを備えている。光量設定部7b1は、光量測定部4によって検出された周辺光量L0と、距離測定部5によって検出された被撮影者3までの距離Dとに基づいて、LED8が撮影通知光L1を発光する時の通知光量を設定するものである。
【0060】
第3実施形態の変形例においては、図6(b)に示すように、盗撮防止装置1は、光量測定部4と、光量設定部7b2と、LED8とを備えている。光量設定部7b2は、光量測定部4によって検出された周辺光量L0に基づいて、LED8が撮影通知光L1を発光する時の通知光量を設定するものである。
【0061】
第3実施形態の別の変形例においては、図6(c)に示すように、盗撮防止装置1は、距離測定部5と、光量設定部7b3と、LED8とを備えている。光量設定部7b3は、距離測定部5によって検出された被撮影者3までの距離Dに基づいて、LED8が撮影通知光L1を発光する時の通知光量を設定するものである。
【0062】
なお、これらの盗撮防止装置1の盗撮防止方法は、図3および図4を参照して説明したフローチャートから関連するステップのみを抽出して実行すればよい。
【0063】
以上で説明した第3実施形態の各構成によれば、周囲光や遠距離などの要因により、従来のように一定光量の撮影通知光では被撮影者に撮影の通知が確実には行えないような状況においても、撮影通知光の光量を調整し、被撮影者が認識するのに十分な光量にすることができる。これにより、被撮影者に対する撮影通知が確実に行われるので、盗撮などを防止することができる。また、撮影通知光の反射光を測定し、所定量以上の反射が検出されないときには撮影した画像の保存を禁止するので、不正改造などによって撮影通知が適切になされずに盗撮などが行われてしまうことを防止できる。
【0064】
<プログラムの実施形態>
上述の第1実施形態〜第3実施形態の各盗撮防止方法は、上述の盗撮防止方法を実行させる盗撮防止プログラムをコンピュータに実行させることによっても実現が可能である。
【0065】
ここで、コンピュータとしては、例えば、電子機器などへの組み込みに好適なワンチップマイコンなどが挙げられるが、これに限るものではない。
【0066】
このような構成によれば、盗撮防止プログラムが実行可能なコンピュータがあれば、本発明の盗撮防止方法を実行可能な携帯端末などの開発や製造が容易になる。汎用的なワンチップマイコンなどを使用すれば、携帯端末などのコストダウンや小型化などにも貢献できる。
【0067】
なお、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の第1実施形態に係る盗撮防止装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る盗撮防止装置の効果を説明する概略図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る盗撮防止装置が適用されたカメラ付き携帯電話装置の盗撮防止方法の概略を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施形態に係る盗撮防止装置が適用されたカメラ付き携帯電話装置の盗撮防止方法における光量・音量設定処理の概略を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態に係る盗撮防止装置の概略構成を示すブロック図であり、(a)はその基本形を示し、(b)はその変形例、(c)は別の変形例である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る盗撮防止装置の概略構成を示すブロック図であり、(a)はその基本形を示し、(b)はその変形例、(c)は別の変形例である。
【図7】従来技術の盗撮防止装置の効果を説明する概略図である。
【符号の説明】
【0069】
1 盗撮防止装置
2 カメラ付き携帯電話装置
3 被撮影者
4 光量測定部
5 距離測定部
6 マイク
7 光量・音量設定部
7a1、7a2、7a3 音量設定部
7b1、7b2、7b3 光量設定部
8 LED
9 スピーカー
D 被撮影者までの距離
L0 周辺光量
L1 撮影通知光
L1r 反射光
S0 周辺音量
S1 撮影通知音
S1r 反射音
100 撮像装置(従来技術)
101 盗撮防止装置(従来技術)
L100 撮影通知光(従来技術)
S100 撮影通知音(従来技術)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像機能を有する携帯端末に使用される盗撮防止装置であって、
周辺光量を検出する光量検出手段と、
周辺音量を検出する音量検出手段と、
被写体までの被写体距離を検出する距離検出手段と、
光量が可変である発光手段と、
音量が可変である音発生手段と、
前記光量検出手段で検出された周辺光量と前記距離検出手段で検出された被写体距離とに応じた通知光量を設定するとともに、前記音量検出手段で検出された周辺音量と前記距離検出手段で検出された前記被写体距離とに応じた通知音量を設定する光量・音量設定手段とを備え、
前記撮像機能による撮像時に、前記光量・音量設定手段で設定された前記通知光量の撮影通知光を前記発光手段から発光させるとともに、前記光量・音量設定手段で設定された前記通知音量の撮影通知音を前記音発生手段から発生させることを特徴とする盗撮防止装置。
【請求項2】
撮像機能を有する携帯端末に使用される盗撮防止装置であって、
周辺音量を検出する音量検出手段と、
被写体までの被写体距離を検出する距離検出手段と、
音量が可変である音発生手段と、
前記音量検出手段で検出された周辺音量と前記距離検出手段で検出された被写体距離とに応じた通知音量を設定する音量設定手段とを備え、
前記撮像機能による撮像時に、前記音量設定手段で設定された前記通知音量の撮影通知音を前記音発生手段から発生させることを特徴とする盗撮防止装置。
【請求項3】
撮像機能を有する携帯端末に使用される盗撮防止装置であって、
周辺音量を検出する音量検出手段と、
音量が可変である音発生手段と、
前記音量検出手段で検出された周辺音量に応じた通知音量を設定する音量設定手段とを備え、
前記撮像機能による撮像時に、前記音量設定手段で設定された前記通知音量の撮影通知音を前記音発生手段から発生させることを特徴とする盗撮防止装置。
【請求項4】
撮像機能を有する携帯端末に使用される盗撮防止装置であって、
被写体までの被写体距離を検出する距離検出手段と、
音量が可変である音発生手段と、
前記距離検出手段で検出された被写体距離に応じた通知音量を設定する音量設定手段とを備え、
前記撮像機能による撮像時に、前記音量設定手段で設定された前記通知音量の撮影通知音を前記音発生手段から発生させることを特徴とする盗撮防止装置。
【請求項5】
撮像機能を有する携帯端末に使用される盗撮防止装置であって、
周辺光量を検出する光量検出手段と、
被写体までの被写体距離を検出する距離検出手段と、
光量が可変である発光手段と、
前記光量検出手段で検出された周辺光量と前記距離検出手段で検出された被写体距離とに応じた通知光量を設定する光量設定手段とを備え、
前記撮像機能による撮像時に、前記光量設定手段で設定された前記通知光量の撮影通知光を前記発光手段から発光させることを特徴とする盗撮防止装置。
【請求項6】
撮像機能を有する携帯端末に使用される盗撮防止装置であって、
周辺光量を検出する光量検出手段と、
光量が可変である発光手段と、
前記光量検出手段で検出された周辺光量に応じた通知光量を設定する光量設定手段とを備え、
前記撮像機能による撮像時に、前記光量設定手段で設定された前記通知光量の撮影通知光を前記発光手段から発光させることを特徴とする盗撮防止装置。
【請求項7】
撮像機能を有する携帯端末に使用される盗撮防止装置であって、
被写体までの被写体距離を検出する距離検出手段と、
光量が可変である発光手段と、
前記距離検出手段で検出された被写体距離に応じた通知光量を設定する光量設定手段とを備え、
前記撮像機能による撮像時に、前記光量設定手段で設定された前記通知光量の撮影通知光を前記発光手段から発光させることを特徴とする盗撮防止装置。
【請求項8】
請求項1、5、6のいずれか1項に記載の盗撮防止装置において、
前記携帯端末は、撮像機能のために使用する撮像素子を備えており、
前記光量検出手段は、前記撮像素子の出力に基づいて周辺光量を検出することを特徴とする盗撮防止装置。
【請求項9】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の盗撮防止装置において、
前記音量検出手段はマイクであることを特徴とする盗撮防止装置。
【請求項10】
請求項1、2、4、5、7のいずれか1項に記載の盗撮防止装置において、
前記携帯端末は、撮像機能のために使用する撮像素子と、被写体からの光を前記撮像素子に導く移動可能な光学系と、前記撮像素子からの出力に基づいて前記光学系を合焦位置へ移動させる合焦手段とを備えており、
前記距離検出手段は、前記光学系の前記合焦位置に基づいて前記被写体距離を検出することを特徴とする盗撮防止装置。
【請求項11】
請求項1、5〜7のいずれか1項に記載の盗撮防止装置において、
前記発光手段はLEDであることを特徴とする盗撮防止装置。
【請求項12】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の盗撮防止装置において、
前記音発生手段はスピーカーであることを特徴とする盗撮防止装置。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の盗撮防止装置を備えた携帯端末。
【請求項14】
前記携帯端末は携帯電話機であることを特徴とする請求項13に記載の携帯端末。
【請求項15】
撮像機能を有する携帯端末に使用される盗撮防止方法であって、
周辺光量を検出する光量検出工程と、
周辺音量を検出する音量検出工程と、
被写体までの被写体距離を検出する距離検出工程と、
光量が可変である発光工程と、
音量が可変である音発生工程と、
前記光量検出工程で検出された周辺光量と前記距離検出工程で検出された被写体距離とに応じた通知光量を設定するとともに、前記音量検出工程で検出された周辺音量と前記距離検出工程で検出された前記被写体距離とに応じた通知音量を設定する光量・音量設定工程と、
前記撮像機能による撮像時に、前記光量・音量設定工程で設定された前記通知光量の撮影通知光を前記発光手段から発光させるとともに、前記光量・音量設定工程で設定された前記通知音量の撮影通知音を前記音発生手段から発生させる撮影通知工程とを備えることを特徴とする盗撮防止方法。
【請求項16】
請求項15に記載の盗撮防止方法をコンピュータに実行させることを特徴とする盗撮防止プログラム。

【図1】
image rotate



【図2】
image rotate



【図3】
image rotate



【図4】
image rotate



【図5】
image rotate



【図6】
image rotate



【図7】
image rotate


【公開番号】特開2005−303719(P2005−303719A)
【公開日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−118036(P2004−118036)
【出願日】平成16年4月13日(2004.4.13)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】