説明

盗難警報装置

【課題】より精度の高い警報を発することができる盗難警報装置を得る。
【解決手段】周波数変調した送信波を送信し、被検出体4によって反射した反射波を受信して、送信波と反射波とから被検出体4までの距離とその大きさを検出し、その被検出体4までの距離と大きさをメモリ16に記憶する。記憶した後、記憶された被検出体4の距離と大きさが同じ被検出体4を除く被検出体4が警戒領域内で検出されたときに、スピーカ18から警報を発する。警戒領域が、第1警戒領域と、第1警戒領域を含み第1警戒領域よりも広い第2警戒領域とからなり、被検出体4が第1警戒領域内で検出されたときには、警報を発し、被検出体4が第2警戒領域内に予め設定された時間が経過するまで検出されたときには、予備警報を発する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検出体が警戒領域内に侵入したときに警報を発する盗難警報装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、被検出体が警戒領域内に侵入したときに警報を発する装置として、特許文献1にあるように、検知センサにより、警戒領域内の被検出体を検出して、警報を発するものが知られている。また、この装置では、検知センサと被検出体との距離が近い程、その出力は大きくなるので、出力のレベルに応じて、警報の種類を変えるようにしている。
【特許文献1】特開2003−89346号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
こうした従来のものでは、検知センサに赤外線センサやドプラセンサが用いられ、警戒領域内への被検出体の侵入や、警戒領域内での被検出体の移動を検知して、警報を発することはできる。しかし、警戒領域の一部を横切って、単に通過する場合であっても、警報を発してしまい、精度の高い警報を発することが困難であるという問題があった。
【0004】
本発明の課題は、より精度の高い警報を発することができる盗難警報装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、
周波数変調した送信波を送信し、被検出体によって反射した反射波を受信して、前記送信波と前記反射波とから少なくとも前記被検出体までの距離を検出する探知手段と、該探知手段により検出された前記被検出体が警戒領域内にあるときに、警報を発する警報手段とを備えた盗難警報装置において、
前記探知手段は、複数の前記被検出体のそれぞれの距離を検出可能で、
また、前記探知手段により検出された前記被検出体との距離を記憶する周囲情報記憶手段を備え、
かつ、前記警報手段は、該周囲情報記憶手段に記憶された前記被検出体の距離と同じ前記被検出体を除く前記被検出体が前記警戒領域内で前記探知手段により検出されたときに、前記警報を発することを特徴とする盗難警報装置がそれである。
【0006】
前記探知手段は、更に、前記被検出体の大きさを検出可能で、前記周囲情報記憶手段は、前記探知手段により検出された前記被検出体との距離及び前記被検出体の大きさを記憶し、 前記警報手段は、該周囲情報記憶手段に記憶された前記被検出体の距離及び大きさと同じ前記被検出体を除く前記被検出体が前記警戒領域内で前記探知手段により検出されたときに、前記警報を発するようにしてもよい。また、前記警報手段は、前記探知手段により前記被検出体が第1警戒領域内で検出されたときに、警報を発する第1警報手段と、前記探知手段により前記被検出体が前記第1警戒領域を含み前記第1警戒領域よりも広い第2警戒領域内に予め設定された時間が経過するまで検出されたときに、予備警報を発する第2警報手段とを備えた構成としてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の盗難警報装置は、周囲にある固定物等を予め被検出体として、その被検出体までの距離を記憶し、被検出体までの距離を検出して、記憶された被検出体を除く被検出体が警戒領域にあるときに、警報を発するので、周囲にある被検出体と侵入してきた被検出体とを区別することができ、しかも、被検出体までの距離を検出して判断するので、精度の高い警報を発することができるという効果を奏する。また、周囲の環境が異なった場合でも、被検出体として記憶することにより、侵入してきた被検出体と区別することができ、精度を高めることができる。更に、被検出体の大きさを検出することにより、より検出精度を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、1は電波を送信すると共に受信するアンテナで、アンテナ1にはFM送信機2が接続されている。FM送信機2は一定周期で、周波数が直線的に変化する送信機で、周波数変調した送信波をアンテナ1から送信する。本実施形態では、図6(a)に実線で示すように、FM送信機2からの送信波は、周期Tm (=1/fm )、周波数偏位幅△fの三角波変調波である。
【0009】
アンテナ1から放射された送信波は、被検出体4で反射されて、その反射波はアンテナ1を介して混合器6に入力される。混合器6には、FM送信機2からの送信波の一部が入力され、混合器6は送信波と反射波との周波数差を取り出してビート信号増幅器8に出力する。
【0010】
ビート信号増幅器8は混合器6から出力されるビート信号を増幅して、ローパスフィルタ10に出力する。ローパスフィルタ10はビート信号の高い周波数成分を減衰してA/D変換器12に出力し、高周波数成分を減衰させることにより、最大探知距離を制限する。この最大探知距離は、後述する第2警戒領域と同等の距離か、あるいはそれよりも広い領域に相当する距離に設定される。尚、本実施形態では、アンテナ1、FM送信機2、混合器6、ビート信号増幅器8、ローパスフィルタ10により周知のFM−CWレーダを構成している。
【0011】
図6(a)に破線で示すように、被検出体4との間に相対速度がない場合には、反射波の変化を示す波形は送信波の波形を横軸右方向に被検出体4までの距離Rと電波の速度Cにより定まる時間T=2R/Cだけ平行移動したものであり、送信波と反射波との周波数の差を求めることにより距離を算出することができる。
【0012】
混合器6からは、周波数偏位幅が△f/C・fm ・Rのビート信号fb が得られる。ここで、△fは三角波の周波数偏位幅であり、fm は変調周波数である。また、被検出体4との相対速度が0でない場合、即ち、被検出体4が移動している場合、ドプラ効果により送信波の周波数が受信時において相対速度に比例して変化するため、図6(c)に示すように、反射波の波形は送信波の波形を横軸右方向へ平行移動すると共に、縦軸方向へ平行移動した波形となる。
【0013】
従って、送信波と反射波との周波数差を求めると、図6(d)に示すように、周波数fb1及びfb2が交互に現れるビート信号fb が得られる。そして、被検出体4までの距離R及び相対速度Vはこのようにして得られたビート信号fb から比例定数をK1及びK2として、下記式により算出することができる。
【0014】
R=K1・(fb1+fb2)/2
V=K2・(fb1−fb2)/2
A/D変換器12は、ローパスフィルタ10からのアナログ信号をデジタル信号に変換して、CPU14に出力する。CPU14は、予め設定されたプログラムに応じて、A/D変換器12からのデジタル信号を処理し、メモリ16に記憶したり、スピーカ18から警報を発したりする。
【0015】
次に、本実施形態の盗難警報装置の作動について、CPU14により実行される周囲情報記憶処理と共に、図2によって説明する。
まず、FM送信機2からの周波数変調した送信波をアンテナ1から放射する。送信波は被検出体4で反射されて、アンテナ1で受信した反射波が混合器6に入力され、混合器6が送信波と反射波との周波数差を取り出して、ビート信号としてビート信号増幅器8に出力する。ビート信号増幅器8は、ビート信号を増幅して、ローパスフィルタ10に出力し、高い周波数成分が減衰されたアナログ信号がA/D変換器12によりデジタル信号に変換される。
【0016】
CPU14は、まず、周囲情報記憶処理を実行して、A/D変換器12により変換されたデジタル信号を読み込み(ステップ50)、フーリエ変換により周波数分析を行って、複数の被検出体4毎の距離と大きさを検出する(ステップ52)。
【0017】
被検出体4が複数ある場合には、それぞれの被検出体4までの距離Rに応じた時間Tのずれを持った複数の反射波が受信され、ビート信号fb にはそれぞれの被検出体4に応じた周波数成分の信号が重乗している。このビート信号fb をフーリエ変換により周波数分析を行って、それぞれの被検出体4毎の信号に分離し、被検出体4毎の距離Rを検出する。また、各被検出体4の信号の振幅は、大きさに比例しており、振幅を検出することにより、被検出体4の大きさを検出できる。
【0018】
次に、検出した複数の被検出体4毎の距離と大きさとをメモリ16に記憶する(ステップ54)。そして、予め設定された一定時間T0 が経過したか否かを判断し(ステップ56)、一定時間T0 が経過していないときには、ステップ50以下の処理を繰り返し実行して、検出される被検出体4毎の距離と大きさをメモリ16に記憶し、一定時間T0 が経過したときには、本周囲情報記憶処理を一旦終了する。
【0019】
本周囲情報記憶処理は、盗難警報装置を設置した場所で、設置した初期に実行、あるいは、一定時間毎に実行すればよい。本周囲情報記憶処理を実行することにより、盗難警報装置を設置した周囲の情報がメモリ16に記憶される。即ち、盗難警報装置を設置した周囲にある被検出体4の情報が記憶される。例えば、盗難警報装置を住宅に設置した場合には、住宅の周囲にある植木、門扉、柱等を被検出体4として、また、住宅内であれば家具等を被検出体4として、それらの複数の被検出体4までのそれぞれの盗難警報装置からの距離及び被検出体4の大きさが、被検出体4毎にメモリ16に記憶される。
【0020】
本周囲情報記憶処理を実行した後、警戒処理を実行する。その際にも、前述したと同様に、FM送信機2からの周波数変調した送信波を放射し、反射波が混合器6に入力され、混合器6がビート信号をビート信号増幅器8に出力する。ビート信号増幅器8及びローパスフィルタ10で処理された信号が、A/D変換器12によりデジタル信号に変換される。
【0021】
図3に示すように、CPU14は、警戒処理を実行して、A/D変換器12により変換されたデジタル信号を読み込み(ステップ60)、フーリエ変換により周波数分析を行って、複数の被検出体4毎の距離と大きさを検出する(ステップ62)。
【0022】
次に、検出した被検出体4が第1警戒領域内に有るか否かを判断する(ステップ64)。ステップ60,62の処理の実行により、検出された被検出体4の距離と、予め設定された第1警戒領域とを比較して、被検出体4が第1警戒領域内にあるか否かを判断する。その際、前述した周囲情報記憶処理によりメモリ16に記憶されている被検出体4の距離と大きさとが一致するときには、一致する被検出体4は除かれる。
【0023】
メモリ16に記憶されている被検出体4と一致しない被検出体4が第1警戒領域内にあるときには、スピーカ18に警報信号を出力して、スピーカ18から警報を発する(ステップ66)。
【0024】
メモリ16に記憶されている被検出体4と一致しない被検出体4が第1警戒領域内にないときには、次に、検出した被検出体4が第2警戒領域内に有るか否かを判断する(ステップ68)。
【0025】
ステップ60,62の処理の実行により、検出された被検出体4の距離と、予め設定された第2警戒領域とを比較して、被検出体4が第2警戒領域内にあるか否かを判断する。その際、前述した周囲情報記憶処理によりメモリ16に記憶されている被検出体4の距離と大きさとが一致するときには、一致する被検出体4は除かれる。
【0026】
第2警戒領域は、前述した第1警戒領域を内部に含み、第1警戒領域よりも広い範囲である。例えば、盗難警報装置を住宅に設置した場合、例えば、第1警戒領域を住宅内、あるいは住宅内と住宅外の近傍とを含む領域とし、第2警戒領域をそれよりも広い庭等を含む周囲領域として予め設定される。
【0027】
メモリ16に記憶されている被検出体4と一致しない被検出体4は、第1警戒領域内に侵入した不審者、あるいは不審物であり、警報を発して、住宅の居住者に報知する。第1警戒領域内に被検出体4が有ると判断されるときは、被検出体4が家具等の固定物ではなく、新に侵入してきた被検出体4(不審者、あるいは不審物)である。しかも、住宅近傍、あるいは住宅内の第1警戒領域内に侵入してきており、その際には、直ちに警報を発して、報知する。
【0028】
被検出体4が第2警戒領域内に有る場合には、予め設定された一定時間T1 が経過したか否かを判断する(ステップ70)。一定時間T1 が経過していないときには、被検出体4が接近しているか否かを判断する(ステップ72)。被検出体4が接近していないときには、ステップ60以下の処理を繰り返し実行する。そして、一定時間T1 が経過するまで、被検出体4が第2警戒領域内に留まっているときには、スピーカ18に予備警報信号を出力して、スピーカ18から予備警報を発する(ステップ74)。
【0029】
また、一定時間T1 が経過していないときでも、被検出体4が接近しているときには、同様に、スピーカ18に予備警報信号を出力して、スピーカ18から予備警報を発する(ステップ74)。
【0030】
メモリ16に記憶されている被検出体4と一致しない被検出体4が、第1警戒領域の外側の第2警戒領域内にあり、しかも、一定時間T1 が経過するまで、その被検出体4が第2警戒領域内にあるときは、住宅の周囲や庭等の敷地内を動き回っていたり、あるいは、長時間留まっている場合である。その際には、スピーカ18から予備警報を発して、居住者に注意を促す。
【0031】
また、一定時間T1 が経過する前であっても、被検出体4が接近しているときには、同様に、スピーカ18から予備警報を発して、居住者に注意を促す。しかし、一定時間T1 が経過する前に、被検出体4が第2警戒領域外に立ち去ったときには、例えば、単なる通行人、新聞配達人等であると判断して、予備警報は発しない。
【0032】
被検出体4が第1警戒領域内にも、第2警戒領域内にもない場合には、ステップ60以下の処理を繰り返し実行する。
本実施形態では、アンテナ1、FM送信機2、混合器6、ビート信号増幅器8、ローパスフィルタ10による周知のFM−CWレーダと、ステップ60及び62の処理の実行が探知手段として働き、周囲情報記憶処理の実行が周囲情報記憶手段として働き、ステップ64〜74の処理の実行が警報手段として働く。
【0033】
このように、本実施形態では、警戒処理の実行に先立って、周囲情報記憶処理を実行して、周囲にある固定物等を予め被検出体4として、その被検出体4までの距離及びその大きさを記憶する。そして、警戒処理の実行の際に、この記憶された被検出体4を除く被検出体4が第1警戒領域、第2警戒領域内にあると判断したときには、警報、予備警報を発する。
【0034】
尚、その際、少なくとも被検出体4までの距離を記憶し、距離により被検出体4が第1警戒領域、第2警戒領域内にあるか否かを判断してもよく、被検出体4の大きさを検出及び記憶しなくとも実施可能であるが、被検出体4の大きさを検出することにより、より検出精度を高めることができる。
【0035】
予め被検出体4を検出して記憶することにより、FM−CWレーダ等の高度な探知手段を用いて、精度の高い警報を発することができる。また、盗難警報装置を設置する場所によって、周囲の環境が異なり、送信波を反射する固定物等の被検出体4が異なる。その場合でも、周囲情報記憶処理を実行して、予め周囲にある被検出体4を検出して記憶することにより、新に侵入した被検出体4と区別することができ、精度の高い警報を発することができる。
【0036】
前述した実施形態では、盗難警報装置を住宅に設置する場合を例にしたが、次に、盗難警報装置を自動車に設置する場合について説明する。自動車に設置する場合には、前述した図3に示す警戒処理に代えて、図4に示す警戒処理を実行するようにすればよい。尚、前述した警戒処理と同じ処理については同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
【0037】
自動車の場合には、前述した周囲情報記憶処理を自動車を移動して駐車する毎に実行すればよい。周囲情報記憶処理を実行して、周囲の被検出体4を検出して記憶してから、警戒処理を実行する。これにより、駐車場所が異なっても、周囲の被検出体4を検出し直して、新にその駐車場所の被検出体4を記憶することができる。
【0038】
警戒処理では、第1警戒領域を自動車の車内とし、第2警戒領域を自動車の外側周囲をも含む領域として設定する。ステップ60〜66の処理の実行により、第1警戒領域内で被検出体4が検出されたときには、直ちに警報を発する。
【0039】
そして、第2警戒領域内に記憶した被検出体4を除く被検出体4があると判断したときには(ステップ68)、その被検出体4が移動しているか否かを判断する(ステップ69)。被検出体4が移動しているときには、自動車の近傍を通っている状態であるので、そのときには警報を発することなく、再び、ステップ60以下の処理を繰り返す。
【0040】
そして、その被検出体4が第2警戒領域内で予め設定された一定時間T1 の間留まっている場合には、挙動が不審であり、自動車の解錠を図っている場合もあるので、スピーカ18に予備警報信号を出力して、予備警報を発する(ステップ74)。尚、スピーカ18による警報、予備警報と共に、あるいはスピーカ18に代えて、携帯電話等に警報信号を送信するようにしてもよい。
【0041】
また、本実施形態では、被検出体4を複数検出するために、フーリエ変換による周波数分析を行っているが、これに代えて、図5に示すように、コムフィルタ20を用いてもよい。コムフィルタ20は狭帯域のフィルタをくし状に並べた周知のもので、この狭帯域のフィルタ毎にA/D変換器12を設ける。これにより、複数の被検出体4の距離毎に周波数が異なるので、複数の被検出体4を検出することができる。
【0042】
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態としての盗難警報装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態のCPUで行われる周囲情報記憶処理を示すフローチャートである。
【図3】本実施形態のCPUで行われる警戒処理を示すフローチャートである。
【図4】別の実施形態としてのCPUで行われる警戒処理を示すフローチャートである。
【図5】別の実施形態としての盗難警報装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本実施形態の送信波と反射波との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
【0044】
1…アンテナ 2…FM送信機
4…被検出体 6…混合器
8…ビート信号増幅器 10…ローパスフィルタ
12…A/D変換器 14…CPU
16…メモリ 18…スピーカ
20…コムフィルタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周波数変調した送信波を送信し、被検出体によって反射した反射波を受信して、前記送信波と前記反射波とから少なくとも前記被検出体までの距離を検出する探知手段と、該探知手段により検出された前記被検出体が警戒領域内にあるときに、警報を発する警報手段とを備えた盗難警報装置において、
前記探知手段は、複数の前記被検出体のそれぞれの距離を検出可能で、
また、前記探知手段により検出された前記被検出体との距離を記憶する周囲情報記憶手段を備え、
かつ、前記警報手段は、該周囲情報記憶手段に記憶された前記被検出体の距離と同じ前記被検出体を除く前記被検出体が前記警戒領域内で前記探知手段により検出されたときに、前記警報を発することを特徴とする盗難警報装置。
【請求項2】
前記探知手段は、更に、前記被検出体の大きさを検出可能で、
前記周囲情報記憶手段は、前記探知手段により検出された前記被検出体との距離及び前記被検出体の大きさを記憶し、
前記警報手段は、該周囲情報記憶手段に記憶された前記被検出体の距離及び大きさと同じ前記被検出体を除く前記被検出体が前記警戒領域内で前記探知手段により検出されたときに、前記警報を発することを特徴とする請求項1に記載の盗難警報装置。
【請求項3】
前記警報手段は、
前記探知手段により前記被検出体が第1警戒領域内で検出されたときに、警報を発する第1警報手段と、
前記探知手段により前記被検出体が前記第1警戒領域を含み前記第1警戒領域よりも広い第2警戒領域内に予め設定された時間が経過するまで検出されたときに、予備警報を発する第2警報手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の盗難警報装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−188436(P2007−188436A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−7810(P2006−7810)
【出願日】平成18年1月16日(2006.1.16)
【出願人】(391019681)株式会社コムテック (11)
【Fターム(参考)】