説明

盗電防止用カバー

【課題】屋内外のコンセントを問わずに、多種のコンセントからの盗電を防止することができ、また、大きな取り付けスペースを必要とせず、さらには、簡易な操作でコンセントへの着脱も可能となる盗電防止用カバーを提供する。
【解決手段】コンセントのプラグ差込口へ挿入可能な対をなすプラグ刃2a,2bを備えたケース本体3と、ケース本体3から突出し、プラグ刃の少なくとも一方(プラグ刃2a)に収容されて該プラグ刃の軸方向に変位可能な施錠用可動ピン15と、ケース本体3に収容されて施錠用工具にて回動されることにより施錠用可動ピンを軸方向に変位させるカム機構(傾斜カム11)と、プラグ刃2aに設けられ、施錠用可動ピン15の先端部を該施錠用可動ピンの軸方向への変位に伴いプラグ刃2aの側面から突出させるガイド部20とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、屋内外の設置された電源供給用のコンセントからの盗電を有効に防止するために用いられる盗電防止用カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
公共設備や店舗などに設置されているコンセントから、モバイルPCや携帯電話の充電などを勝手におこなう盗電行為が問題となっており、従来においては、この対策として、下記する特許文献等が公知となっている。
【0003】
このうち、特許文献1には、屋外コンセントにおいて、コンセント本体のプラグ差込口に差し込まれた電源プラグを包囲するための盗電防止用カバーを屋外壁面に固定される取付プレートにねじ止めする際に、コンセント本体用のネジ孔を利用して盗電防止用カバーをコンセント本体に取り外し可能に止着するカバー止着手段(コンセント本体と盗電防止用カバーとの間に介在され、取付プレートの螺子孔に螺入する雄螺子が一体に形成された棒状スペーサと、この棒状スペーサに盗電防止用カバーを介して螺入されるねじとを有して構成される)を具備した盗電防止装置が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、防水用コンセントの背面から取り付けられる表側カバーとこれに嵌合可能な裏側カバーとを嵌合させることで、箱状の盗電防止用カバーを形成し、裏側カバーを防水用コンセントの背面に取り付けられた取付枠と共に設置面に対してビス止めし、表側カバーと裏側カバーとをそれぞれの錠取付貫通孔に挿通される錠によって施錠することで分離できないように固定する構成が開示されている。
【特許文献1】特開2005−259411号公報
【特許文献2】実用新案登録第3097566号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したいずれの技術も屋外コンセントからの盗電を有効に防止することは可能であるが、盗電は屋内外を問わずに行われるため、屋内用のコンセントに対して同様の構成は採用できない不都合がある。特に、屋内においては、コンセントの数も多く、使用していないコンセントに対して上述した盗電防止用カバーを利用しようとすると、盗電防止用カバーは電源プラグの周囲を覆うことができるような大きさに形成されているので、この盗電防止用カバーを設置するために充分な取付スペースが必要となり、場所によっては使用することができず、また、設置しても邪魔になる不都合がある。
さらに、上述した従来の構成においては、螺子止めしたり施錠する必要があるため、これら作業を伴う煩わしさもある。
【0006】
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、屋内外のコンセントを問わずに、多種のコンセントからの盗電を防止することができ、また、大きな取り付けスペースを必要とせず、さらには、簡易な操作でコンセントへの着脱も可能となる盗電防止用カバーを提供することを主たる課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を達成するために、本発明に係る盗電防止用カバーは、コンセントのプラグ差込口へ挿入可能な対をなすプラグ刃を備えたケース本体と、前記ケース本体から突出し、前記プラグ刃の少なくとも一方に該プラグ刃の軸方向に変位可能に収容された施錠用可動ピンと、前記ケース本体に収容されて施錠用工具にて動かされることで前記施錠用可動ピンを前記軸方向に変位させる運動機構と、前記プラグ刃に設けられ、前記施錠用可動ピンの先端部を該施錠用可動ピンの前記軸方向への変位に伴い前記プラグ刃の側面から突出させるガイド部とを具備することを特徴としている(請求項1)。
【0008】
したがって、施錠用可動ピンをプラグ刃の側面から突出しない状態として、ケース本体の対をなすプラグ刃をプラグ差込口に挿入し、ケース本体に収容された運動機構を施錠用工具によって動かせば、施錠用可動ピンがプラグ刃の軸方向に動かされてその先端部がガイド部に案内されてプラグ刃の側面から突出することになるので、プラグ刃がプラグ差込口から抜けなくなる。また、この装着状態を解除するためには、ケース本体に収容された運動機構を施錠用工具によって動かし、施錠用可動ピンをプラグ刃の側面から突出しないようにすれば、プラグ刃がプラグ差込口から抜ける状態となるので、盗電防止用カバーをコンセントから取り外すことが可能となる。
【0009】
ここで、運動機構は、前記施錠用可動ピンが接触する傾斜面を有する斜面カムを有し、前記傾斜カムを前記施錠用工具にて回動させることで施錠用可動ピンをプラグ刃の軸方向に変位させるカム機構としてもよい(請求項2)。
【0010】
また、コンセントに装着されたケース本体を取り外しにくくするために、ケース本体の基端部周囲に、前記プラグ刃の挿入方向と直角方向にフランジ状に延設され、前記ケース本体により押し付けられて前記コンセントの前記プラグ差込口の周囲に当接可能な取り外し防止部材を設けることが好ましい(請求項3)。
【0011】
さらに、コンセントに装着されたケース本体を取り外しにくくするために、盗電防止用カバーの全体形状を、ケース本体については、頂部に施錠用工具を挿入可能な挿入孔が形成された略半球状に形成し、取り外し防止部材については、ケース本体から外側へ向かうにつれてコンセントのプラグ差込口の周囲に当接されつつ肉薄に形成することが好ましい(請求項4)。
【発明の効果】
【0012】
以上述べたように、本発明によれば、盗電防止用カバーを、コンセントのプラグ差込口へ挿入可能な対をなすプラグ刃を備えたケース本体と、ケース本体から突出してプラグ刃の少なくとも一方に該プラグ刃の軸方向に変位可能に収容された施錠用可動ピンと、ケース本体に収容されて施錠用工具にて動かされることにより施錠用可動ピンを軸方向に変位させる運動機構と、施錠用可動ピンの先端部を該施錠用可動ピンの軸方向への変位に伴いプラグ刃の側面から突出させるガイド部とを有して構成したので、プラグ刃をプラグ差込口へ挿入した後に施錠用工具にて運動機構を動かしてプラグ刃の側面から施錠用可動ピンの先端部を突出させれば、盗電防止用カバーのプラグ刃がプラグ差込口から抜けなくなるので、コンセントからの盗電を防止することが可能となる。
【0013】
このため、屋内外のコンセントを問わずに、多種のコンセントに対して取り付けが可能となり、また、大きな取り付けスペースが必要とならないため、屋内の狭いスペースでの設置も可能となる。さらに、施錠用工具にてケース本体に収容された運動機構を作動させれば、施錠状態が形成されるので、ビス止めや外部からの施錠の取り付けも不要となり、簡易な操作でコンセントへの着脱(施錠、解錠)も可能となる。
【0014】
特に、運動機構を施錠用工具にて回動させる傾斜カムを有して構成し、この傾斜カムを施錠用工具で回転させることで施錠用可動ピンをプラグ刃の軸方向に変位させる構成とすれば、施錠用工具を回転させるだけで盗電防止用カバーの施錠又は解錠が可能となる。
【0015】
さらに、ケース本体の基端部周囲にプラグ刃の挿入方向と直角方向にフランジ状に延設され、コンセント表面に当接可能な取り外し防止部材を設ければ、コンセントに装着された盗電防止用カバーを取り外しにくくすることが可能となる。
【0016】
さらにまた、ケース本体を、頂部に施錠用工具を挿入可能な挿入孔が形成された略半球状に形成し、取り外し防止部材を、ケース本体から外側へ向かうにつれてコンセント表面に当接しつつ肉薄に形成すれば、ケース本体をつかみにくくすることが可能となり、コンセントに装着された盗電防止用カバーを一層取り外しにくくすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、この発明の最良の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
【0018】
図1及び図2において、盗電防止用カバー1の全体構成が示されている。この盗電防止用カバー1は、コンセントのプラグ差込口へ挿入可能な対をなすプラグ刃2a,2bを備えたケース本体3を有している。
【0019】
ケース本体3は、図3〜図6にも示されるように、一対のブラグ歯2a,2bがコンセントのプラグ差込口の間隔に合わせて固定された基板4と、この基板4に対してプラグ刃2a,2bが突出された側と反対側に取り付けられ、プラグ刃が突出された側から螺子5によって固定されるケース部材6とを有して構成され、内部に基板4とケース部材6とよって画成された収容空間7が形成されている。このケース部材6は、基板4を覆うように取り付けられる略半球形状をなし、その頂部が平坦に形成され、この平坦部分に施錠用工具8が挿入可能な通孔9が形成されている。
【0020】
収容空間7には、竪軸10とこの竪軸10に一体に形成されて竪軸10と共に回転可能な傾斜カム11とが収容されている。竪軸10は、その先端がケース部材6の通孔9と対峙するよう基板4に対して垂直に回転自在に取り付けられ、通孔9と対峙する先端部には施錠用工具8の先端が嵌合する嵌合孔12が形成されている。この竪軸10に一体に形成される傾斜カム11は、基板4と対向する面に周方向に傾斜する傾斜面13が形成され、この傾斜面13に下記する施錠用可動ピン15の頭部15aが摺接可能に当接されている。
【0021】
施錠用可動ピン15は、基板4に形成された通孔17を移動可能に挿通してプラグ歯2a,2bの軸方向に沿って延設されたピン部15bと、前記傾斜カム11の傾斜面13と基板4との間に配される頭部とを有して構成されており、この例においては、プラグ刃の一方(プラグ刃2a)に施錠用可動ピン15が収容可能なスリット16を形成し、このスリット16に臨むように前記通孔17を形成し、この通孔17を介して挿通された施錠用可動ピン15のピン部15bをこのスリット16内に軸方向への変位を許容するように収容している。
【0022】
尚、この実施例において傾斜カム11は、略半円板状に形成され、180度回転させると、施錠用可動ピン15の頭部15aが傾斜面13と基板4との間隔が最も広い部分から最も狭い部分にかけて、又は、最も狭い部分から最も広い部分にかけて相対的に変位するようになっている。
【0023】
そして、施錠用可動ピン15の頭部15aと基板4との間には、施錠用可動ピン15のピン部15bの周囲に圧縮スプリング18が弾装され、この圧縮スプリング18により施錠用可動ピン15の頭部15aを傾斜カム11の傾斜面13に常時当接させるようにしている。
【0024】
したがって、竪軸10を回転させて傾斜カム11を回転させると、傾斜面13に当接している施錠用可動ピン15の頭部15aが傾斜面13に案内されてプラグ歯2aの軸方向に変位するので、プラグ刃2aのスリット16に収容されているピン部15bもプラグ刃2aの軸方向に沿って変位されることとなる。
【0025】
プラグ刃2aのスリット16の先端部には、ピン部15bの先端部を、軸方向への変位に伴いプラグ刃2aの側面から突出させるガイド部20が形成されている。この例においては、ピン部15bの先端部を後方から先端に向けて徐々に先細りとなるようなくさび形状に形成し、ガイド部20を平面又は曲面によって構成された傾斜面(図中では、スリット側に向けて凸となる曲面によって構成された傾斜面)とし、ピン部15bがプラグ歯2aの先端に向かって変位すると、ピン部15bの先端部がガイド部20に当接し、このガイド部20に案内されてプラグ刃2aの側面から側方へ(プラグ刃の側面と直角方向、例えば、他方のプラグ刃2b側へ)突出される。
【0026】
したがって、図3及び図4に示されるように、施錠用可動ピン15の頭部15aを傾斜カム11と基板4との間隔が最も広い部位に配される状態においては、圧縮スプリング18により頭部15aが傾斜面13に当接されるので、施錠用可動ピン15のピン部15bは、最も後退した状態となり、その先端がガイド部20に接触、又は、ガイド部20から離れた状態でプラグ刃2aのスリット16内に収容され、施錠用可動ピン15はプラグ刃2aの側面から突出しない状態となる。
【0027】
そして、この状態から、施錠用工具8により竪軸10を180度回転させると、図5及び図6に示されるように、施錠用可動ピン15の頭部15aは、傾斜カム11と基板4との間隔が最も狭い部位に配されるので、施錠用可動ピン15の頭部15aは、傾斜面13に案内されて圧縮スプリング18に抗して相対的に基板4に近づく。このため、施錠用可動ピン15のピン部15bは、最も基板4から突出した状態となり、その先端部がガイド部20に案内されてプラグ刃2aの側面から突出した状態となる。
【0028】
また、ケース本体3には、ケース部材6の基端部周囲に係止されて、径方向にフランジ状に延設された環状の取外し防止用部材21が着脱可能に取り付けられている。この取外し防止用部材21は、合成ゴム等によって構成され、ケース部材6との係止部分から外側に向かって徐々に肉薄となるように形成されている。また取外し防止用部材21は、内周縁がケース部材6の基端部側面と当接するよう肉厚に形成されると共に内縁にケース部材6を載置可能な段部21aが形成されており、プラグ刃側の端面が前記基板4の端面と同一面となるように取付けられ、また、ケース部材6の基端部が段部21aに圧入されるようになっている。
【0029】
上述の構成において、屋内外のコンセントに盗電防止用カバー1を装着させるには、盗電防止用カバー1がコンセントに挿着されていない状態において、図3及び図4に示されるように、施錠用可動ピン15のピン部15bがプラグ刃2aの側面から突出しない状態としておき、コンセント30のコンセント本体31に形成されたプラグ差込口32a,32bにプラグ刃2a,2bを挿入する(図7(a))。
【0030】
この状態においては、図8(a)に示されるように、プラグ刃2a,2bは、コンセント本体31のプラグ差込口31a,31bに臨むように設けられた刃受けバネ33a、33bに単に挿入された状態となる。
【0031】
その後、ケース本体内部の竪軸10の嵌合孔12にケース部材6の通孔9を介して施錠用工具8を嵌合させ、この施錠用工具8を回転させて竪軸10を回転させる(図7(b))。そして、施錠用工具8を180度回転させた後に施錠用工具8を抜き取る(図7(c))。
【0032】
この状態においては、図8(b)に示されるように、施錠用可動ピン15のピン部15aが、刃受けバネ32aの内側でプラグ刃2aの側面から突出し、プラグ刃2aが刃受けバネ33aから抜けなくなる状態となる。
【0033】
したがって、屋内外のコンセントを問わず、盗電防止用カバー1のプラグ刃2a,2bをプラグ差込口32a,32bへ挿入した後に施錠用工具8を操作してプラグ刃2aの側面から施錠用可動ピン15のピン部15bを突出させれば、プラグ刃2a,2bはプラグ差込口32a,32bから抜けなくなるので、コンセント30からの盗電を防止することが可能となる。また、上述の構成によれば、盗電防止用カバー1の取り付けに際し、大きな取り付けスペースが不要となるので、屋内の狭いスペースでの設置も可能となる。
【0034】
さらに、ケース本体3の通孔9を介して竪軸10の嵌合孔12に取り付けられる施錠用工具8の操作にて施錠状態の形成および解除が行えるので、ビス止めや外部からの施錠の取り付けが不要となり、簡易な操作でコンセント30への着脱を行うことが可能となる。
【0035】
また、ケース本体3の基端部周囲にプラグ刃2a,2bの挿入方向と直角方向にフランジ状に延設されてコンセント表面に当接可能な取り外し防止部材21が設けられているので、コンセント表面とケース本体3との間にドライバー等の工具を差し込んで強引に取り外すこともできなくなり、コンセント30に装着された盗電防止用カバー1を取り外しにくくすることが可能となる。
【0036】
さらにまた、ケース本体3が、頂部に施錠用工具8を挿入可能な挿入孔9を有する略半球状に形成され、また、取り外し防止部材21が、ケース本体3から外側へ向かうにつれてコンセント表面に当接されつつ肉薄に形成されているので、ケース本体3がつかみにくくなり、また、コンセント30とケース本体3との間にドライバー等の工具を差し込みにくくなり、コンセント30に装着された盗電防止用カバー1を一層取り外しにくくすることが可能となる。
【0037】
尚、上述の構成においては、対をなすプラグ刃2a,2bの一方にスリット16を形成し、施錠用可動ピン15を収容するようにしたが、両プラグ刃2a,2bを同様の構成とし、施錠用可動ピン15を両プラグ刃の側面からそれぞれ突出させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は、本発明に係る盗電防止用カバーの全体構成を示す概観図であり、(a)はこの盗電防止用カバーを施錠用工具と共に記載した斜視図、(b)は盗電防止用カバーをプラグ刃側から見た斜視図である。
【図2】図2は、本発明に係る盗電防止用カバーの分解斜視図である。
【図3】図3は、コンセントに装着される前の本発明に係る盗電防止用カバーの内部構造を示す図であり、(a)はその斜視図、(b)は(a)の矢視I方向から見た側面図、(c)は(a)の矢印II方向から見た側面図、(d)は(a)の矢視III方向から見た側面図である。
【図4】図4(a)は、コンセントに装着される前の状態を示す盗電防止用カバーの断面図であり、図4(b)は、図4(a)の一点鎖線で示される部分の詳細を示し、施錠用可動ピンとこれを収容するプラグ刃との関係を説明する図である。
【図5】図5は、コンセントに装着されて施錠した後の本発明に係る盗電防止用カバーの内部構造を示す図であり、(a)はその斜視図、(b)は(a)の矢視I方向から見た側面図、(c)は(a)の矢印II方向から見た側面図、(d)は(a)の矢視III方向から見た側面図である。
【図6】図6(a)は、コンセントに装着されて施錠した後の状態を示す盗電防止用カバーの断面図であり、図6(b)は、図6(a)の一点鎖線で示される部分の詳細を示し、施錠用可動ピンとこれを収容するプラグ刃との関係を説明する図である。
【図7】図7は、盗電防止用カバーをコンセントに装着する手順を説明する斜視図であり、(a)は盗電防止用カバーをコンセントに取り付ける前の状態を示す図、(b)は盗電防止用カバーをコンセントに装着させ、施錠用工具を取り付けた状態を示す図、(c)は施錠用工具を回動させた後に抜き取った状態を示す図である。
【図8】図8は、コンセントに装着された盗電防止用カバーの施錠前後の状態を説明する一部切り欠きの断面図であり、(a)は施錠前の状態を示す図であり、(b)は施錠後の状態を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
1 盗電防止用カバー
2a,2b プラグ刃
3 ケース本体
13 傾斜面
15 施錠用可動ピン
16 スリット
20 ガイド部と
21 取り外し防止部材
30 コンセント
32a,32b プラグ差込口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンセントのプラグ差込口へ挿入可能な対をなすプラグ刃を備えたケース本体と、
前記ケース本体から突出し、前記プラグ刃の少なくとも一方に該プラグ刃の軸方向に変位可能に収容された施錠用可動ピンと、
前記ケース本体に収容されて施錠用工具にて動かされることで前記施錠用可動ピンを前記軸方向に変位させる運動機構と、
前記プラグ刃に設けられ、前記施錠用可動ピンの先端部を該施錠用可動ピンの前記軸方向への変位に伴い前記プラグ刃の側面から突出させるガイド部と
を具備することを特徴とする盗電防止用カバー。
【請求項2】
前記運動機構は、前記施錠用可動ピンが接触する傾斜面を有する斜面カムを有し、前記傾斜カムを前記施錠用工具にて回動させることで前記施錠用可動ピンを前記プラグ刃の軸方向に変位させるカム機構であることを特徴とする請求項1記載の盗電防止用カバー。
【請求項3】
前記ケース本体の基端部周囲には、前記プラグ刃の挿入方向と直角方向にフランジ状に延設され、前記ケース本体により押し付けられて前記コンセントの前記プラグ差込口の周囲に当接可能な取り外し防止部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の盗電防止用カバー。
【請求項4】
前記ケース本体は、頂部に前記施錠用工具を挿入可能な挿入孔が形成された略半球状に形成され、前記取り外し防止部材は、前記ケース本体から外側へ向かうにつれて前記コンセントの前記プラグ差込口の周囲に当接されつつ肉薄に形成されることを特徴とする請求項3記載の盗電防止用カバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−181789(P2008−181789A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−15014(P2007−15014)
【出願日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【出願人】(000109598)テンパール工業株式会社 (217)
【Fターム(参考)】