説明

監視システム、監視画像受信装置、および監視画像受信プログラム

【課題】従来、監視カメラ等の監視画像を受信して文字列等を監視画像とともに表示する場合、文字列等の内容は監視画像の送信側で決定されており、受信側では任意に文字列等の内容を決定することはできなかった。
【解決手段】監視画像配信装置(100)では、撮像装置によって撮像された監視画像データに関連付けて、監視画像に関連する情報であって撮像装置が規定する監視画像関連情報を監視画像受信装置(200)に送信する。監視画像受信装置(200)では、監視画像とともに表示出力する監視画像に関する付加的情報を決定するための情報であって監視画像受信装置にて規定する付加的表示設定情報を予め保持しておき、監視画像データと監視画像関連情報とを受信すると、監視画像関連情報と付加的表示設定情報とに基づいて監視画像と共に付加的情報を表示するか否かを判断し、表示する付加的情報の内容を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視カメラ等によって撮像された監視画像を配信する監視システムに関し、特に、遠隔地、多地点での侵入物体の監視や定点観測などにおけるカメラからの画像データおよび音声データ等の監視データを配信する監視画像配信装置と、監視データを受信、表示、保存する監視画像受信装置とがネットワークにより接続された監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、監視用コンピュータにおいて、監視カメラの撮影映像を、ネットワークを介して受信してディスプレイに表示させることで、不審者等の監視を行うネットワーク対応の監視システムが存在する。
【0003】
このようなネットワーク対応の監視システムにおける監視カメラの撮影映像を符号化して配信する監視画像配信装置(以下、適宜「Webエンコーダ」ともいう)による画像監視技術の機能の一つとして、監視用コンピュータでの表示映像上に、実際に撮影された映像に加えて機器の情報等を表示する重畳表示機能がある。重畳表示機能では、Webエンコーダに登録された機器名称や、撮影時間の情報などを表示することが可能である。また、監視用コンピュータで監視映像を表示する際には、PC(パーソナルコンピュータ)用の表示ソフトウェア(以下、「ビューアソフト」という)を用いる。重畳表示においては、受信された映像データがビューアソフトで復号された後、機器の情報等が映像上に描画される。そして、監視用コンピュータ上で監視映像を閲覧する際には、重畳表示の処理まで完了した状態の映像が表示される。
【0004】
また、重畳表示される項目としては、ビューアソフトが内部的に持っている情報の他、Webエンコーダの監視上必要な警告メッセージ等を含む情報などがある。Webエンコーダのこれらの情報をビューアソフトが取得する方法としては、ビューアソフトがWebエンコーダに情報要求コマンドを送信し情報を要求する方法や、Webエンコーダが内部に登録された送信先へ自発的に情報を送信する方法、配信中の映像ストリームデータのヘッダ部分に情報を載せて送信する方法などがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−115508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来の重畳表示方法によれば、重畳表示の内容は撮影映像の送信側(Webエンコーダ等)で決定される。よって、重畳表示の内容を変更する場合には、送信側で変更を行うことになり、受信側(監視用コンピュータ)では任意に重畳表示の内容を変更することはできなかった。特に、受信側である監視用コンピュータが複数存在する場合、送信側で重畳表示の内容を変更するとすべての監視用コンピュータにおいて重畳表示が同じように変更されてしまい、使い勝手が悪いという問題があった。例えば、一つの監視用コンピュータの都合で重畳表示内容を変更したい場合、送信側で変更するしかなく、そうすると他の監視用コンピュータでの表示も同じように変更されてしまうという問題があった。
【0007】
さらに、従来の重畳表示方法では、撮影映像の画像データに加えて、撮影映像に重畳される文字列等のデータも送信側から受信側に送信されていたため、重畳表示する文字列等のデータ量に限界があった。また、文字列等のデータ量によっては、ネットワークに過大な負荷がかかる等の問題があった。
【0008】
また、監視画像に関する動体検知の結果や監視カメラの識別番号等の情報が監視画像とともに配信され、受信側でこれらの情報を監視画像とともに利用するような場合にも、一方的に送信側で情報の内容を決定して送信する方法では同様の問題が発生しうる。
【0009】
そこで、本発明は上記課題を解決し、監視システムにおいて監視画像を受信する受信側装置において、監視画像に関連する情報を受信側装置ごとに異ならして表示したり、受信側装置ごとに異なるアプリケーションを実行したりすることが可能な監視システム、監視画像受信装置、監視画像配信装置、および監視画像受信プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明のある態様によれば、撮像装置によって撮像された監視画像の監視画像データと、前記監視画像に関連付けられた前記監視画像に関連する情報であって前記撮像装置が規定する情報である監視画像関連情報と、を前記撮像装置から受信する受信部と、前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像とともに表示出力する前記監視画像に関する付加的情報を決定するための情報であって自装置にて規定する情報である付加的表示設定情報を保持する付加的表示設定情報保持部と、前記監視画像関連情報と、前記付加的表示設定情報と、に基づいて、前記監視画像の表示出力とともに前記付加的情報を表示するか否かを決定し、前記付加的情報を表示する場合には表示する前記付加的情報の内容を決定する処理部と、を有する監視画像受信装置が提案される。
【0011】
この構成によれば、監視画像受信装置においては、受信した監視画像関連情報に基づいて、監視画像の表示出力とともに警告メッセージ等を表示することが可能である。特に、同一の画像データと監視画像関連情報とが複数の監視画像受信装置に配信される場合であっても、それぞれの監視画像受信装置においては、監視画像に関して異なる警告メッセージ等を表示することが可能である。
【0012】
また、本発明のある態様によれば、コンピュータに、撮像装置によって撮像された監視画像の監視画像データと、前記監視画像に関連付けられた前記監視画像に関連する情報であって前記撮像装置が規定する情報である監視画像関連情報と、を前記撮像装置から受信する第1のステップと、前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像とともに表示出力する前記監視画像に関する付加的情報を決定するための情報であって前記コンピュータにて規定する情報である付加的表示設定情報を前記コンピュータの記憶装置から読み出す第2のステップと、前記監視画像関連情報と、前記付加的表示設定情報と、に基づいて、前記監視画像の表示出力とともに前記付加的情報を表示するか否かを決定し、前記付加的情報を表示する場合には表示する前記付加的情報の内容を決定する第3のステップと、を実行させるための監視画像受信プログラムが提案される。
【0013】
この構成によれば、上記コンピュータにおいては、受信した監視画像関連情報に基づいて、監視画像の表示出力とともに警告メッセージ等を表示することが可能である。特に、同一の画像データと監視画像関連情報とが複数の上記コンピュータに配信される場合であっても、それぞれのコンピュータにおいては、監視画像に関して異なる警告メッセージ等を表示することが可能である。
【0014】
また、本発明のある態様によれば、撮像装置によって撮像された監視画像の監視画像データを監視画像受信装置に送信する監視画像配信装置であって、前記監視画像データを保持する画像保持部と、前記監視画像に関連する情報であって、前記監視画像受信装置にて前記監視画像とともに表示出力される前記監視画像に関する付加的情報を決定するために前記監視画像受信装置にて規定される付加的表示設定情報とともに用いられ、前記監視画像受信装置において前記監視画像の表示出力とともに前記付加的情報を表示するか否かを決定し、前記付加的情報を表示する場合には表示する前記付加的情報の内容を決定するための情報であり、かつ前記撮像装置もしくは自装置が規定する情報である監視画像関連情報を、前記画像データに関連付けて送信する送信部と、を有する監視画像配信装置が提案される。
【0015】
この構成によれば、監視画像受信装置においては、受信した監視画像関連情報に基づいて、監視画像の表示出力とともに警告メッセージ等を表示することが可能である。特に、同一の画像データと監視画像関連情報とが、監視画像配信装置から複数の監視画像受信装置に配信される場合であっても、それぞれの監視画像受信装置においては、監視画像に関して異なる警告メッセージ等を表示することが可能である。
【0016】
また、本発明のある態様によれば、撮像装置によって撮像された監視画像の監視画像データを配信する監視画像配信装置と、前記監視画像配信装置から配信される前記監視画像データを受信する監視画像受信装置と、を有する監視システムであって、前記監視画像配信装置は、前記監視画像データを保持する画像保持部と、前記監視画像に関連する情報であって前記撮像装置もしくは自装置にて規定する情報である監視画像関連情報を、前記監視画像データに関連付けて送信する送信部と、を有し、前記監視画像受信装置は、前記監視画像データと前記監視画像関連情報とを受信する受信部と、前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像とともに表示出力する前記監視画像に関する付加的情報を決定するための情報であって自装置にて規定する情報である付加的表示設定情報を保持する付加的表示設定情報保持部と、前記監視画像関連情報と、前記付加的表示設定情報と、に基づいて、前記監視画像の表示出力とともに前記付加的情報を表示するか否かを決定し、前記付加的情報を表示する場合には表示する前記付加的情報の内容を決定する処理部と、を有する監視システムが提案される。
【0017】
この構成によれば、監視画像受信装置においては、受信した監視画像関連情報に基づいて、監視画像の表示出力とともに監視画像に関して任意の処理を実行することが可能である。特に、同一の画像データと監視画像関連情報とが、監視画像配信装置から複数の監視画像受信装置に配信される場合であっても、それぞれの監視画像受信装置においては、監視画像に関して異なる警告メッセージ等を表示することが可能である。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明によれば、監視画像を受信する監視画像受信装置においては、受信した監視画像関連情報に基づいて、監視画像の表示出力とともに異なる警告メッセージ等を表示することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】監視システムの全体構成を示す図である。
【図2】監視システムの概要を示す図である。
【図3】監視システムの構成を示す図である。
【図4】監視画像関連情報の具体例を示す図である。
【図5】監視画像データの構成例を示す図である。
【図6】付加的表示設定情報の具体例を示す図である。
【図7】付加的表示設定情報の別の具体例を示す図である。
【図8】重畳表示項目の具体例を示す図である。
【図9】監視画像受信装置の具体的な構成例を示す図である。
【図10A】監視画像送信装置における処理の流れを示すフロー図である。
【図10B】監視画像受信装置における処理の流れを示すフロー図である。
【図11】第2の実施形態に係る監視システムの概要を示す図である。
【図12】第3の実施形態に係る監視システムの全体構成を示す図である。
【図13】第3の実施形態に係るWebデコーダ200dおよびモニタ310の構成例を示す図である。
【図14】第3の実施形態に係る監視システムにおける処理の流れを示すフロー図である。
【図15】従来の動体検知方法について説明する図である。
【図16】従来のネットワーク対応監視システムにおける画像受信装置の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示される。
【0021】
(第1の実施形態)
(監視システムの概要)
図1は、本実施形態に係る監視システムの全体構成を示す図である。なお、本実施形態に係る監視システムは、ネットワーク対応の監視システムであることを前提として説明するが、本実施形態はこれに限定されず、画像を配信する機能を有する他の画像配信システムにも適用可能である。
【0022】
図1に示される監視システムは、監視画像配信装置であるWebカメラ100a、Webカメラ100b、およびWebエンコーダ100cが、ネットワーク10を介して、監視画像受信装置であるPC200aおよびPC200bと、接続されている。Webカメラ100a、Webカメラ100bは、Webエンコーダとカメラとが一体化した監視カメラであり、撮像した画像をエンコードしてネットワーク10へ配信する機能を有する。また、Webエンコーダ100cは、カメラ101と接続され、カメラ101で撮像された画像をエンコードしてネットワーク10へ配信する機能を有する。すなわち、Webカメラ100a、Webカメラ100b、およびWebエンコーダ100cから、監視画像や音声などの監視データがネットワーク10を介してPC200aおよびPC200bに配信される。
【0023】
Webカメラ100a、Webカメラ100b、およびWebエンコーダ100cから配信された監視画像や音声などの監視データは、ネットワーク10を介して、PC200a、PC200bで受信される。そして、監視データは、PC200aおよびPC200bのディスプレイやNTSC(National Television System Committee)モニタ等に
表示出力等される。なお、PC200aおよびPC200bは、Webカメラ100a等で撮像された画像を監視するための監視用端末装置である。また、図1においては、監視画像配信装置が複数存在するが(Webカメラ100a、Webカメラ100b、Webエンコーダ100c)、監視画像配信装置は一つのみであってもよい。
【0024】
(動体検知処理)
また、本実施形態においては、一例として、Webカメラ100aにおいて監視画像についての動体検知が実行され、その結果がPC200a、PC200bに送信される場合について説明する。まず、一般的には、図15に示されるように、監視画像において分割されたセグメント(図15においては64セグメント)のうち、動体検知の対象となる動体検知エリア91があらかじめ設定される。そして、動体検知エリア91において動体検知がなされた場合(映像変化が発生した場合)には、監視画像データ90とともに動体検知エリア91内で映像変化が発生したセグメントの番号(本例では、21、22、29、30、35、43)がPC200a’、PC200b’に通知される。そして、PC200a’およびPC200b’では、セグメント21、22、29、30、35、43が、映像変化した検知セグメントとして認識される。また、動体検知エリア91の範囲は送信側のWebカメラ100a’で決定するため、受信側装置であるPC200a’、PC200b’で認識される検知セグメントの番号は同一である。また、動体検知エリア91の範囲を変更すると、これに応じて、PC200a’およびPC200b’で認識される検知セグメントが同じように変化する。
【0025】
これに対し、本実施形態に係る監視システムでは、図2に示されるように、Webカメラ100aではすべてのセグメントを動体検知エリアとする。そして、映像変化が検出された場合には、監視画像データ20とともに映像変化が発生したセグメントの番号のすべて(本例では、21、22、28、29、30、35、36、37、43)がPC200aおよびPC200bに通知される。また、PC200aおよびPC200bでは、それぞれ、各装置において動体検知の監視対象とする対象エリア21、22があらかじめ設定されている。そして、Webカメラ100aから通知された映像変化発生のセグメントのうち、対象エリア21、22に含まれるセグメントが検知セグメントとして認識される。例えば、PC200aにおいては対象エリア21がセグメント20〜24、28〜32であるので、セグメント21、22、28、29、30が検知セグメントとして認識される。また、PC200bにおいては対象エリアがセグメント3、4、11、12、19、20、27、28、35、36、43、44、51、52、59、60であるので、セグメント28、35、36、43が検知セグメントとして認識される。
【0026】
(監視システムの構成)
図3は、本実施形態に係る監視システムの構成を示す図である。監視画像配信装置100は、画像保持部110と、送信部120とを有する。また、監視画像受信装置200は、受信部210と、付加的表示設定情報保持部220と、処理部230と、付加的表示設定情報変更部240とを有する。ここで、監視画像配信装置100とは、図1のWebカメラ100a、Webカメラ100b、Webエンコーダ100cである。また、監視画像受信装置200とは、図1のPC200a、PC200bである。
【0027】
なお、以下に説明する監視画像配信装置100および監視画像受信装置200は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等のメモリ、ハードディスク等の記憶装置、ネットワークインターフェイス等の一般的なコンピュータの構成と同様の構成により実現される。また、監視画像配信装置100および監視画像受信装置200の各構成の機能は、例えば、各装置のCPUがハードディスク等に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、もしくは、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)においてシーケンサロジックをカスタム設計することによって実現される機能である。また、以下に説明する監視画像データ、監視画像関連情報、付加的表示設定情報等の各データは、各装置の記憶装置に記憶されるデータであり、画像保持部110、付加的表示設定情報保持部220は、各装置の記憶装置に設けられたデータ記憶領域である。
【0028】
(監視画像配信装置100の構成)
(画像保持部110)
画像保持部110は、撮像装置によって撮像された監視画像の監視画像データを保持する機能を有する。ここで、「撮像装置」とは具体的には監視カメラ等が該当するが、撮像装置は監視画像配信装置100と一体となっていてもよいし、別体となっていてもよい。例えば図1のWebカメラ100a、100bは、監視画像配信装置100と撮像装置とが一体になったものである。また、例えば図1のカメラ101とWebエンコーダ100cは、監視画像配信装置100と撮像装置とが別体になっているものである。また、カメラ101とWebエンコーダ100cのように監視画像配信装置100と撮像装置とが別体となっている場合には、画像保持部110は、例えば撮像装置(カメラ101)から通信インタフェースを介して監視画像を受信し、監視画像配信装置100(Webエンコーダ100c)内部のハードディスク等の記憶装置に保持する。
【0029】
(送信部120)
送信部120は、監視画像に関連する情報であって撮像装置もしくは監視画像配信装置100にて規定する情報である監視画像関連情報を、監視画像の監視画像データに関連付けて送信する。本実施形態においては、監視画像関連情報は、監視画像配信装置100における監視画像での動体検知の結果を表す情報であり、監視画像において映像変化が発生したセグメントを示す情報であるが、後述するように、監視画像関連情報は撮像装置における撮像方向、ズーム、フォーカスなどの撮像装置の状態を表す情報であってもよい。
【0030】
(監視画像関連情報の具体例)
図4は、監視画像関連情報の具体例を示す図である。なお、図4に示される監視画像関連情報は、図2に示される例に則したものであり、監視画像配信装置100における動体検知の結果として、監視画像データ20で映像変化が発生したセグメントの番号21、22、28、29、30、35、36、37、43を示している。図4に示される監視画像関連情報は64ビットで構成されており、各ビットは監視画像データ20における64のセグメントにおいて映像変化が発生したか否かを表す。ビットが“1”の場合は、そのセグメントは映像変化が発生したセグメントであることを意味し、ビットが“0”である場合は、そのセグメントでは映像変化が発生しなかったことを意味する。つまり、本例の場合は、セグメント21、22、28、29、30、35、36、37、43の動体検知結果を表すビットが“1”となっており、よって、“0x00 0x00 0x0C 0x1C 0x38 0x20 0x00 0x00”という監視画像関連情報が監視画像配信装置100において生成されて監視画像受信装置200に送信される。
【0031】
また、送信部120は、監視画像の監視画像データと監視画像関連情報とを関連付けて監視画像受信装置200に送信するが、具体的には、例えば、監視画像関連情報は監視画像データに埋め込まれて送信される。図5は、監視画像データの構成例を示す図である。また、図5に示される監視画像データは、JPEG(Joint Photographic Experts Group)のストリームデータである。関連情報は、例えばJPEGストリームデータのHeaderのUser Data領域30に格納される。
【0032】
なお、本例は一例であり、監視画像の監視画像データと監視画像関連情報とは関連付けられてさえいればよく、別々のタイミングで送信されるようになっていてもよい。例えば、送信部120において監視画像データと監視画像関連情報とを送信する際に、両者に同一の識別情報を付して送信するようになっていれば、これらを受信する監視画像受信装置200においては、この識別情報によって両者が関連付けられたものであることを判別することができる。
【0033】
また、送信部120は、所定のイベントが発生したことをトリガーとして、監視画像関連情報を生成し、監視画像の監視画像データに関連付けてこの監視画像関連情報を送信するようになっていてもよい。具体的には、例えば、監視画像において映像変化が検出されたことをトリガーにして、動体検知の結果を表す監視画像関連情報を監視画像配信装置100から監視画像受信装置200に送信する場合である。すなわち、これらのイベントが発生すると図4に示されるような監視画像関連情報が生成されて監視画像配信装置100のRAM等の記憶装置に記憶される。そして、送信部120は、監視画像データと監視画像関連情報を監視画像配信装置100の記憶装置から読み出して、通信インタフェースを介してネットワーク10に送出する。
【0034】
(監視画像受信装置200の構成)
(受信部210)
受信部210は、監視画像配信装置100の送信部120から送信される監視画像データと監視画像関連情報とを受信する。ここで、受信部210は、監視画像データと監視画像関連情報とを同時に受信するようになっていてもよいし、別々に受信するようになっていてもよい。すなわち、受信部210は図5に示されるような監視画像関連情報が埋め込まれた監視画像データを受信するようになっていてもよいし、別々のタイミングで受信される監視画像関連情報と監視画像データについて、同一の識別情報が付されたものを、関連付けられたものであると認識するようになっていてもよい。より具体的には、受信部210は、例えば通信インタフェースを介して受信した監視画像データおよび監視画像関連情報をハードディスクもしくはRAM等の記憶装置に記憶する。
【0035】
(付加的表示設定情報保持部220)
付加的表示設定情報保持部220は、監視画像関連情報の内容に応じて受信部210で受信された監視画像データで構成される監視画像とともに表示出力する監視画像に関する付加的情報を決定するための情報であって監視画像受信装置200にて規定する情報である付加的表示設定情報を保持する。また、付加的表示設定保持部220は、付加的表示設定情報に代えて、監視画像関連情報の内容に応じて監視画像の表示出力とともに実行するアプリケーションを決定するための情報であって監視画像受信装置200にて規定する情報である付加的処理設定情報を保持する付加的処理設定情報保持部を有していてもよい。
付加的情報とは、例えば受信部210で受信した監視画像関連情報が動体検知の結果を表す情報である場合には、動体検知の結果に応じて監視画像受信装置200のディスプレイに監視画像とともに表示する警告メッセージ等が該当する。また、アプリケーションとは、例えば受信部210で受信した監視画像関連情報が動体検知の結果を表す情報である場合には、アラームを鳴らしたり、警告通知のためのアプリケーション等が該当する。
【0036】
(処理部230)
処理部230は、監視画像関連情報と、付加的表示設定情報と、に基づいて、監視画像の表示出力とともに付加的情報を表示するか否かを決定し、付加的情報を表示する場合には表示する付加的情報の内容を決定する。また、本実施形態においては、付加的表示設定情報は、監視画像関連情報の内容に応じて監視画像に重畳させる文字列および画像の少なくとも一方(以下、適宜「文字列等」という)を決定するための情報であり、処理部230は、監視画像に文字列および画像の少なくとも一方を重畳して表示出力するか否かを決定し、表示出力する場合には文字列および画像の少なくとも一方の内容を決定する。
また、上述したように監視画像受信装置が付加的処理設定情報保持部を有する場合には、処理部230は、監視画像関連情報と、付加的処理設定情報と、に基づいて、監視画像の表示出力とともにアプリケーションを実行するか否かを決定し、アプリケーションを実行する場合には実行するアプリケーションの内容を決定するようになっていてもよい。
【0037】
(付加的表示設定情報の具体例)
図6は、付加的表示設定情報の具体例を示す図である。監視画像受信装置200には、監視画像配信装置100から送信される監視画像関連情報によって表される動体検知結果のうち、どのエリアを自装置における動体検知の対象とするか(すなわち、図2の対象エリア21、22)を示す情報として、図6に示されるような付加的表示設定情報が保持されている。つまり、図6においては、付加的表示設定情報は、監視画像受信装置200において動体検知の検知対象とする監視画像内の領域を規定する情報である。
【0038】
また、監視画像受信装置200が複数存在する場合には、それぞれの監視画像受信装置200において保持される付加的表示設定情報が異なっていてもよい。本例では、図6(a)は図2のPC200aに保持されている付加的表示設定情報であり、図6(b)は図2のPC200bに保持されている付加的表示設定情報である。これらの付加的表示設定情報は図4に示される監視画像関連情報と同様に、各ビットの1、0で対象エリア21、22の範囲が示される。64のセグメントのうち、ビットが“1”のセグメントは検知対象とするセグメントであることを表し、ビットが“0”のセグメントは検知対象外であるセグメントであることを表す。例えば、図6(a)の場合は、セグメント番号が20〜24、28〜32のセグメントを検知対象とすることを示している。
【0039】
そして、この付加的表示設定情報で示される対象エリア21、22において、監視画像関連情報でビットが“1”となっているセグメント、すなわち映像変化が発生したセグメントがあるか否かが、処理部230において判断される。そして、映像変化が発生したセグメントが存在する場合には、あらかじめ設定された文字列および画像の少なくとも一方が受信された監視画像に重畳されて表示出力される。これにより、PC200a、PC200bでは、自装置において付加的表示設定情報によって定められる対象エリア21、22内に限定して、映像変化があったか否かを認識することができる。
【0040】
このように、監視画像受信装置200においては、動体検知の検知対象とする対象エリアを独自に設定することができるため、図15に示されるような従来の動体検知の方法と異なり、監視画像受信装置200ごとに異なる動体検知を行うことができる。例えば、ビルの通路の出入口を撮影している一つの監視画像について、PC200aでは通路の人通りについて検知し、PC200bでは出入口を抜けてくる侵入者を検知するといった使い分けをすることができる。
【0041】
(付加的表示設定情報の他の具体例)
また、図7は、付加的表示設定情報の別の具体例を示す図である。図7の付加的表示設定情報において、「条件式」は監視画像関連情報の内容についての条件を示す。また、「正誤」は、“1”の場合(正)と“0”の場合(誤)とがある。“1”は監視画像関連情報において条件式が成立する場合には、そのカラムに設定された処理を実行することを示し、“0”は監視画像関連情報において条件式が成立しない場合に、そのカラムに設定された処理を実行することを示す。
【0042】
例えば、図7に示される付加的表示設定情報の1行目の条件においては、監視画像関連情報の1ビット目が“1”である場合に、受信部210で受信された監視画像の座標(30,5)に文字列IDが“1”の文字列を重畳して表示することを表す。また、監視画像受信装置200は、図8(a)に示される情報も自装置のハードディスク等の記憶装置に保持している。図8に示される情報は、文字列の「ID」ごとに、文字列の文字のサイズ、色、内容を示すものである。また、図8(b)は、ID“1”〜“5”の文字列の表示例を示す。例えば、ID“1”の文字列は、10ポイントで文字色“0xFFFFFF”で“警告!!”という文字列であることを意味する。すなわち、処理部230では、図7に示されるような付加的表示設定情報と、受信部210で受信された監視画像関連情報とを比較した後、付加的表示設定情報の「アドレス」で指定される文字列IDについて図8の情報を参照し、指定された文字列を監視画像に重畳して表示する。
【0043】
なお、図6のようなビット列である付加的表示設定情報によって監視画像受信装置200における動体検知の対象とするか否かが決定され、さらに図7のような条件式を含む付加的表示設定情報によって実行される重畳表示等の処理が決定されるようになっていてもよい。
【0044】
なお、図8(b)では、作図の都合上、網掛けによって色の濃淡を表現している。例えば、「警告!!」「エリア1」は白色で、「Warning!」は赤色で、「※注意」は黄色で、「撮影場所XXX」は緑色でそれぞれ表示されてもよい。
【0045】
図7に戻り、2行目の条件においては、監視画像関連情報において条件式が成立する場合、「アドレス」で示される画像を重畳して表示することを表す。また、3行目の条件においては、「条件式」では監視画像関連情報の1ビット目または2ビット目が“1”であることを意味しているが、「正誤」は“0”であるので、監視画像関連情報の1ビット目または2ビット目が“1”でないこと、すなわち、1ビット目も2ビット目も“0”である場合に、文字列ID“2”の文字列を重畳表示することを意味する。また、4行目の条件においては、監視画像を表示出力する際に、「アドレス」で表される実行ファイルを実行することを意味する。
【0046】
このように、監視画像受信装置200においては、付加的表示設定情報を独自に設定することができるため、同一の監視画像関連情報が複数の監視画像受信装置200に配信されても、監視画像受信装置200によって文字列等を重畳させる条件を異ならせるとともに、監視画像に重畳させる文字列や画像を異ならせることもできる。例えば、監視画像受信装置200で監視画像を監視しているユーザが警備員であるかシステム管理者であるか等によって知りたい情報は異なる場合もあるため、従来のネットワーク対応監視システムよりも利便性が高い。また、監視画像受信装置200によって、それを使用するユーザの使用言語を考慮して監視画像に重畳させる文字列等を設定する(すなわち、監視画像に重畳させる文字列等の表示言語を設定する)ことも可能である。
【0047】
図3に戻り、付加的表示設定情報変更部240は、付加的表示設定情報保持部220に保持されている付加的表示設定情報を変更する機能を有する。具体的には、付加的表示設定情報変更部240は、例えばキーボードやマウス等のユーザインタフェースを介して監視画像受信装置200のユーザからの入力を受け付け、その入力内容に応じて、ハードディスク等の記憶装置に保持されている付加的表示設定情報を書き換える。これにより、複数の監視画像受信装置200が存在する場合に、監視画像受信装置200ごとに付加的表示設定情報を設定しなおすことができる。
【0048】
(監視画像受信装置200の構成の詳細)
また、図9は監視画像受信装置200のさらに具体的な構成例を示す図である。受信部210は、例えば監視画像データ受信部211と、監視画像データ取得部212と、監視画像関連情報取得部213とから構成される。すなわち、監視画像データ受信部211において、監視画像配信装置100から送信される監視画像データおよび監視画像関連情報が受信され、監視画像データ取得部212、監視画像関連情報取得部213において、それぞれ監視画像データ、監視画像関連情報が取得される。そして、監視画像データ取得部212で取得された監視画像データは監視画像データ復号部231で復号される。
【0049】
また、監視画像関連情報判定部232において、ハードディスク等の記憶装置15に設けられている付加的表示設定情報保持部220から付加的表示設定情報が読み出され、監視画像関連情報取得部213で取得された監視画像関連情報の内容が判定される。この判定結果に応じて、記憶装置15に設けられている重畳表示項目記憶部261から図8に示される情報(重畳表示項目)が読み出される。そして、読み出された重畳表示項目は、重畳表示部233において、監視画像データ復号部231で復号された監視画像データに重畳表示するための処理が実行されて、映像出力部234にて表示出力される。
【0050】
(従来のネットワーク対応監視システムとの比較)
ここで、本実施形態に係る監視システムの構成と、特許文献1のような従来のネットワーク対応監視システムの構成とを比較する。図16は、従来の監視システムにおける監視画像受信装置の構成例を示す図である。従来の監視画像受信装置においては、図示しない監視画像配信装置から文字列等が重畳された監視画像データが配信され、監視画像受信装置の監視画像データ受信部901においてこの監視画像データが受信される。そして、監視画像データ取得部902において監視画像データのみが取得され、監視画像データ復号部903においてこの監視画像データが復号される。そして、重畳表示情報取得部904においては、監視画像データ受信部901において受信された監視画像データに重畳されている文字列等の重畳表示情報が取得される。また、重畳表示部905において、復号された監視画像データに、取得された重畳表示情報(文字列等)が重畳表示するための処理が実行されて、映像出力部906において表示出力される。
【0051】
すなわち、図16に示される従来の監視画像受信装置においては監視画像データ受信部901において受信された監視画像データに重畳されている文字列等が、そのまま重畳されて表示出力されるのに対し、図9に示される本実施形態の監視画像受信装置200においては、監視画像関連情報取得部213で監視画像関連情報が取得され、その監視画像関連情報に応じた重畳表示項目がメモリ等から読み出されて重畳されて表示出力される。よって、ネットワーク対応監視システムにおいて複数の監視画像受信装置200が存在する場合には、それぞれの監視画像受信装置200に記憶されている付加的表示設定情報に基づいて異なる重畳表示項目が読み出されて監視画像に重畳されるため、同一の監視画像データが監視画像配信装置100から配信されても、各監視画像受信装置200においては異なる文字列等が重畳表示されることになる。
【0052】
また、従来のネットワーク対応監視システムでは、監視画像の監視画像データに加えて、監視画像に重畳される文字列等のデータも監視画像配信装置から監視画像受信装置に送信されていたため、重畳表示する文字列等のデータ量に限界があった。また、文字列等のデータ量によっては、ネットワーク10に過大な負荷がかかる等の問題があった。本実施形態に係る監視システムによれば、監視画像関連情報は64ビットのビット列からなるため、ネットワーク10に送出されるデータ量が抑えられる。また、監視画像データに埋め込まれる監視画像関連情報のデータ量が少なくて済むため、空いた領域を他の用途に利用することができる。
【0053】
なお、図9の構成において、監視画像データ受信部211、監視画像データ取得部212、および監視画像関連情報取得部213は、図3における受信部210に該当する。また、監視画像データ復号部231、監視画像関連情報判定部232、重畳表示部233、および映像出力部234は、図3における処理部230に該当する。
【0054】
(監視システムの処理フロー)
図10Aおよび図10Bは、本実施形態に係る監視システムにおける処理の流れを示すフロー図である。図10Aは監視画像配信装置100の処理フロー図であり、図10Bは監視画像受信装置200の処理フロー図である。
【0055】
まず、図10Aのフロー図について説明する。監視画像配信装置100に備えられているカメラ等の撮像装置から監視画像が取得され(ステップS101)、監視画像受信装置200へ配信するための監視画像データが作成されて、画像保持部110にて保持される(ステップS102)。
【0056】
この監視画像において動体検知(映像変化)のイベントが発生した場合には(ステップS103)、監視画像データのヘッダ部中の監視画像関連情報が変更される(ステップS104)。なお、監視画像データのヘッダ部中の監視画像関連情報が格納される領域は、デフォルトにおいては、監視画像関連情報が存在しないという意味で空データとなっていればよい。そして、送信部120において、監視画像データが配信される(ステップS105)。以上の処理が、終了するまで繰り返される(ステップS106)。
【0057】
次に、図10Bのフロー図について説明する。監視画像受信装置200では、あらかじめ付加的表示設定情報保持部220に保持されている付加的表示設定情報がメモリ上に読み出される(ステップS201)。また、図7、図8(a)の重畳表示項目がメモリ上に読み出される(ステップS202)。
【0058】
そして、図10AのステップS105で配信された監視画像データが受信部210で受信されると(ステップS203)、監視画像データが復号化され、表示出力用の出力映像が作成される(ステップS204)。また、ステップS203で受信された監視画像データのヘッダ部から監視画像関連情報が取得される(ステップS205)。
【0059】
次に、処理部230において、ステップS205で取得された監視画像関連情報と、ステップS201で読み出された付加的表示設定情報の条件式とが比較される(ステップS206)。監視画像において該当するイベントが発生していた場合(条件式に合致する場合)には(ステップS207)、ステップS204で作成された出力映像に文字列等が重畳される(ステップS208)。そして、ステップS208で文字列等が重畳された出力映像がディスプレイ等の表示装置に出力される(ステップS209)。
【0060】
なお、監視画像において該当するイベントが発生していなかった場合(条件式に合致しない場合)には(ステップS207)、監視画像はそのままディスプレイ等に出力される(ステップS209)。
【0061】
以上の処理が、終了するまで繰り返される(ステップS210)。
【0062】
なお、ステップS201、S202の処理は、ステップS203の処理の後であって、S206の処理の前に実行されるようになっていてもよい。
【0063】
(第2の実施形態)
図11は、他の実施例を示す図である。図11に示される監視システムにおいては、図示しない別途のクライアント装置(PC200cでもよい)からカメラの向きを制御することのできるカメラである雲台一体型カメラ102に接続されているWebエンコーダ100d(監視画像配信装置100)が、ネットワーク10を介して、PC200c(監視画像受信装置200)と接続されている。また、雲台一体型カメラ102では、カメラの向き、ズーム、フォーカス等の状態をプリセット登録しておくことができる。そして、以後、クライアント装置でプリセットボタンが押されると、雲台一体型カメラ102では、あらかじめプリセット登録された状態にカメラの向き、ズーム、フォーカス等が変更される。
【0064】
本実施例では、このようにして雲台一体型カメラ102においてカメラの向き等が変更されると、その時のカメラの向き、ズーム、フォーカス等の設定値が監視画像関連情報としてWebエンコーダ100dで生成される。そして、この監視画像関連情報が監視画像の監視画像データ中に埋め込まれて、Webエンコーダ100dからPC200cに配信される。
【0065】
また、PC200cでは、カメラの向き等に対応させて重畳表示されるべき文字列等を規定した付加的表示設定情報が保存されている。例えば、監視画像関連情報に示される雲台一体型カメラ102の向きがArea1の方向を示すものである場合には“Area1”の文字列を(図11(a))、雲台一体型カメラ102の向きがArea2の方向を示すものである場合には“Area2”の文字列を(図11(b))、監視画像に重畳するように付加的表示設定情報にて設定されている。そして、PC200cにおいて監視画像関連情報が格納された監視画像データが受信されると、受信された監視画像関連情報と、自装置に保存されている付加的表示設定情報とが比較されて、監視画像関連情報で示されるカメラの向きによって、“Area1”もしくは“Area2”の文字列が監視画像に重畳されて表示出力される。
【0066】
例えば、雲台一体型カメラ102は所定の場所に設置されている固定カメラであり、カメラの角度によって、その角度がどの場所の方向であるのかがあらかじめ分かっている。これに基づいて、PC200cではカメラの各角度において、例えば「正門」、「出入口扉」等の文字列が監視画像に重畳表示されるように付加的表示設定情報にあらかじめ設定しておく。
【0067】
図11においては監視画像受信装置200としてPC200cのみが示されているが、監視画像受信装置200は複数存在してもよい。第1の実施形態と同様に、複数の監視画像受信装置200が存在する場合には、雲台一体型カメラ102の向き等に応じて、それぞれの監視画像受信装置200において異なる文字列等を重畳表示させることができる。
【0068】
なお、雲台一体型カメラ102のカメラの向き等がクライアント装置から変更される場合のみならず、雲台一体型カメラ102においてユーザの手動やWebエンコーダ100dからの制御信号などにより向き等が変更された場合に、監視画像とともに監視画像関連情報が送信されるようになっていてもよい。また、時間によって雲台一体型カメラ102のカメラの向き等が変化した場合や、外部のセンサの反応へ連動して雲台一体型カメラ102のカメラの向き等が変化した場合等に、その時の雲台一体型カメラ102の向き等が監視画像関連情報として監視画像とともに監視画像受信装置200へ配信されるようになっていてもよい。
【0069】
(第3の実施形態)
ところで、上述した監視画像受信装置200として、従来、WebカメラやWebエンコーダ等の監視画像配信装置からネットワーク上に配信された監視画像を受信しモニタ等に出力する装置として、ネットワーク型映像復号装置(以下、「Webデコーダ」という)がある。このWebデコーダは、WebカメラやWebエンコーダ等のネットワーク監視画像配信装置から配信された符号化画像データを復号化し、アナログモニタ等へ出力可能な信号形式へ変換する機能を有する。
このWebデコーダの機能の一つとして、出力映像上に文字列等の情報を重畳表示させる機能がある。重畳表示させる情報の例としては、映像配信元機器の名称などがあるが、従来のWebデコーダには以下のような問題があった。
【0070】
Webデコーダの各種設定は、Webデコーダからネットワーク上へ提供される設定用Webページから変更を行う。また、この設定用Webページへのアクセスは、Webデコーダと同一のネットワーク上に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)のネットワークブラウザ等から行う必要がある。つまり、出力映像への文字列の重畳表示機能のON/OFFを行う際には、その都度、PCからWebデコーダの設定用Webページへアクセスし変更を行う必要があった。
【0071】
また、WebカメラやWebエンコーダが監視画像の映像閲覧者と離れた位置に設置されるのに対し、Webデコーダはモニタへのライブ映像出力を行うため、映像閲覧者の近くに設置され使用される。そのため、Webデコーダに対する基本設定が完了した後の通常運用時には、Webデコーダに制御用コントローラ等を接続し、PCなどを介さず直接操作が行われる。
【0072】
つまり、Webデコーダで重畳表示等の制御を行う場合、次のような取り回し上の問題点がある。
上述したように、Webデコーダはアナログモニタ等に接続して使用されるため、映像監視者の付近に設置され、映像監視者が実機を直接操作することが容易な環境である場合が多い。ところが、その際においても、画面上に表示される重畳表示文字列の表示/非表示を切り替えるためには、Webデコ−ダの設定用Webページへアクセスし、表示設定を変更するという手順が必要だった。そのため、設定変更用のPCを別途用意しなければならなかった。
【0073】
以下に説明する本実施形態に係る監視システムは、このような問題に対処することを可能とするものである。
【0074】
(監視システムの構成)
図12は、本実施形態に係る監視システムの全体構成を示す図である。なお、図12に示される構成において、Webカメラ100a、100b、カメラ101、Webエンコーダ100cの機能は、第1の実施形態にて説明した通りである。また、これらに代えて、第2の実施形態にて説明した雲台一体型カメラ102、Webエンコーダ100d(図11)が用いられてもよい。
【0075】
また、図12に示されるWebデコーダ200dは、Webエンコーダ100cおよびWebカメラ100a、100bからの映像を、ネットワーク10を経由して受信し、モニタ310へ出力する。また、Webデコーダ200dは、受信した監視画像データに名称や時刻等の情報を重畳させ出力させる機能を有する。
【0076】
また、Webデコーダ200dは、PC400からの制御の他に、Webデコーダ本体に接続された制御用コントローラ320から直接制御を行うことも可能である。制御用コントローラ320からは、モニタ310へ出力される映像の切り替えや、旋回機能を持ったカメラの動作制御などを、Webデコーダ200dを経由し制御することが可能である。なお、Webデコーダ200dは図3の監視画像受信装置200に該当し、基本的な機能は、第1の実施形態にて説明した通りである。
【0077】
すなわち、Webデコーダ200dは映像出力機器であるため、クライアントPCにおけるビューアソフトと同様に、その出力映像に文字列等を重畳表示させること等が可能である。文字列の表示方法や表示項目に関しては、第1および第2の実施形態と同様に、監視画像関連情報および付加的表示設定情報を使用した表示方法をそのまま用いることが出来る。また、第1および第2の実施形態で説明したように、重畳表示のみならず、所定のアプリケーションの起動等も可能である。(以下、これらの機能を総称して、適宜「重畳表示等」という。)
【0078】
なお、ネットワーク10上にはクライアントPC(以下、「PC」という)400などのクライアント機器が存在する。これらのクライアント機器からは、Webエンコーダ100c、Webカメラ100a、100b、Webデコーダ200d等の各クライアント機器の各種設定変更や制御を行うことが可能である。
【0079】
また、上述したように、従来では、Webデコーダの設定変更は、PC等の端末機器からWebデコーダが持つ設定変更用Webページにアクセスをして行っていた。しかし、Webデコーダを運用するネットワークシステムでは、Webデコーダにアクセス可能な端末機器が必ずしも存在しているとは限らず、即座に設定変更ができない場合があった。
【0080】
また、Webデコーダはモニタとケーブル接続を行うため、ユーザに比較的近い位置に設置される場合が多い。その場合、ネットワーク経由でWebデコーダに接続して設定を変更するより、Webデコーダに設けられたスイッチ等を操作する方が簡易である場合が多い。そこで、本実施形態では、Webデコーダに重畳表示等を行うか否かを設定するための切替スイッチを設けた。以下、Webデコーダ200dの構成について詳述する。
【0081】
(Webデコーダ200dの構成)
図13は、本実施形態に係るWebデコーダ200dの構成例を示す図である。本実施形態のWebデコーダ200dでは、重畳表示等切替スイッチ302を設けた点が特徴である。また、Webデコーダ200dは図3の監視画像受信装置200に該当し、この重畳表示等切替スイッチ302以外の機能については監視画像受信装置200における機能と同様である。すなわち、監視画像データ受信部211は図3の受信部210に該当し、監視画像データ処理部303は図3の付加的表示設定情報保持部220、処理部230、および付加的表示設定情報変更部240に該当し、さらに映像信号出力部304を有する。
なお、映像出力機器310の構成は、従来の映像出力機器の構成と同様である。
【0082】
Webデコーダ200dは監視画像データ受信部211においてネットワーク上の各監視画像配信装置(図12のWebカメラ100a、100b、Webエンコーダ100c)から送信される監視画像の監視画像データを受信する。その後、監視画像データ処理部303において監視画像データの復号化等を行い、映像信号出力部304からNTSC出力等で表示映像をモニタ310へ出力する。
【0083】
さらに、本実施形態のWebデコーダ200dでは、Webデコーダ200d本体に取り付けられた重畳表示等切替スイッチ302の状態を読み取り、重畳表示等切替スイッチ302がONの場合には監視画像データ処理部303において出力映像上に重畳表示等を行う。出力映像311は、一例として、カメラ名称が重畳表示された場合の例である。
また、重畳表示等切替スイッチ302がOFFの場合には監視画像データ処理部303においては重畳表示等のための処理は実行されずに監視映像のみが出力される(出力映像312)。
【0084】
また、このWebデコーダ200dにおける機能を実現するために、Webデコーダ200dでは、重畳表示等制御設定と重畳表示等ON/OFF設定の2種類の設定情報がRAM等のメモリに記憶されて保持される。
重畳表示等制御設定は、重畳表示等切替スイッチ302によるスイッチ制御を優先するか、従来の設定用Webページからの設定による制御(以下、「ネットワーク制御」という)を優先するかの選択を切り替える機能を有する。重畳表示等ON/OFF設定は、従来の設定用Webページからの設定を保持する。
【0085】
なお、Webデコーダ200dの設定用Webページには、これらの設定情報を設定するための設定項目を設けることによって、設定用Webページからの変更を可能とする。
つまり、Webデコーダ200d本体の重畳表示等切替スイッチ302がOFFとなっている場合には、設定用Webページであらかじめ設定された重畳表示等ON/OFF設定の状態によって、配信映像への重畳表示等のON/OFFを切り替えられるようにする。
【0086】
これにより、遠隔地等のWebデコーダ200dの重畳表示等切替スイッチ302を直接変更出来ない状況下においても、配信映像への重畳表示等のON/OFFを切り替えることが可能となる。なお、重畳表示等制御設定の変更は、設定用Webページからのみ行えるものとし、デコーダ200dの本体にはスイッチ制御優先とネットワーク制御優先を切り替えるスイッチを取り付けないものとする。
【0087】
(監視システムの処理フロー)
図14は、本実施形態に係る監視システムにおける処理の流れを示すフロー図である。
【0088】
Webデコーダ200dの監視画像データ処理部303において実行される制御ソフトウェアは、まず重畳表示等制御設定を参照する(ステップS301)。
この重畳表示等制御設定がスイッチ制御優先に設定されている状態では(ステップS302)、Webデコーダ200d本体の重畳表示等切替スイッチ302により、配信映像への重畳表示等のON/OFFを切り替えられるようにする。すなわち、重畳表示等切替スイッチ302の状態を参照し(ステップS303)、重畳表示等切替スイッチ302がONになっている場合には(ステップS304)、出力映像上に重畳表示等を行う(ステップS305)。
【0089】
また、重畳表示等制御設定がネットワーク制御優先に設定されている状態では(ステップS302)、重畳表示等ON/OFF設定を参照する(ステップS306)。重畳表示等ON/OFF設定がONになっている場合には(ステップS307)、出力映像上に重畳表示等を行う(ステップS305)。
最後に、映像信号出力部304において、表示映像を出力する(ステップS308)。
【0090】
なお、上述した一群の設定項目については、Webデコーダ200d本体の重畳表示等切替スイッチ302の状態のみならず、ネットワーク制御による設定の切替を保障する機能があればよく、必ずしも上記の選択肢・名称と同じである必要はない。例えば、重畳表示等制御設定と重畳表示等ON/OFF設定とを一つにまとめ、「スイッチ制御優先」、「ON」(上記における「ネットワーク制御優先」+「重畳表示ON」と同等)、「OFF」(上記における「ネットワーク制御優先」+「重畳表示OFF」と同等)の3つの値を持つ設定情報と、Webデコーダ200d本体の重畳表示等切替スイッチ302によって切替を行えるようにしてもかまわない。
【0091】
また、重畳表示等切替スイッチ302のON/OFFの設定を、図12に示されるような外付けの制御用コントローラ320から入力可能としても構わない。
また、Webデコーダ200dには、モニタ310での表示画面を分割して複数の画像配信元からの映像を一つの映像として出力する機能がある。よって、デコーダ200dの本体に複数の重畳表示等切替スイッチを設けて、画像配信元ごとに重畳表示等のON/OFFを切替られるようにしても構わない。
【0092】
以上説明したように、本実施形態に係る監視システムでは、重畳表示等の切り替えスイッチをWebデコーダ200dに取り付けることにより、設定変更用PCを介さずに出力映像上への重畳表示等のON/OFFを切り替えられるようにした。従来では、PCからネットワークブラウザを使用してWebデコーダの設定用Webページにアクセスし、重畳表示機能の表示/非表示の設定を変更するという手順が必要であったが、本実施形態に係るWebデコーダ200dでは、本体に設けられたスイッチの切り替えのみで変更が可能となるため、設定の手順が簡略化される。また、設定変更用PCを映像監視者のそばに常設する必要もなくなるため、システムの低コスト化、省スペース化が期待できる。
【0093】
(他の実施形態)
人の出入りを検知する赤外線センサや、ドアの開け閉めを検知するセンサ等の外部センサから検知信号が出力されたことをトリガーとして、検知信号の値を監視画像関連情報として、監視画像配信装置100から監視画像とともに配信されるようになっていてもよい。
【0094】
また、上記の実施形態においては、監視画像受信装置200において文字列等が監視画像に重畳表示される場合について説明したが、他の処理であってもよい。例えば、監視画像の表示出力とともに警告音や音声が出力されるようになっていてもよいし、監視画像受信装置200に備えられている警告ランプが点滅する等となっていてもよい。また、監視画像の録画が自動的に行われるようになっていてもよい。さらに、これらの処理が組み合わされて用いられてもよい。
【0095】
(監視画像受信プログラム)
上述した監視システムにおいて、監視画像受信装置200であるコンピュータには、監視画像受信プログラムをインストールしておく必要がある。この監視画像受信プログラムは、以下のようなプログラムである。すなわち、撮像装置によって撮像された監視画像の監視画像データと、前記監視画像に関連付けられた前記監視画像に関連する情報であって前記撮像装置が規定する情報である監視画像関連情報と、を前記撮像装置から受信する第1のステップと、前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像とともに表示出力する前記監視画像に関する付加的情報を決定するための情報であって前記コンピュータにて規定する情報である付加的表示設定情報を前記コンピュータの記憶装置から読み出す第2のステップと、前記監視画像関連情報と、前記付加的表示設定情報と、に基づいて、前記監視画像の表示出力とともに前記付加的情報を表示するか否かを決定し、前記付加的情報を表示する場合には表示する前記付加的情報の内容を決定する第3のステップと、を実行させるための監視画像受信プログラムである。
【0096】
つまり、コンピュータが備える記憶装置にこの監視画像受信プログラムを記憶させておき、CPUがこのプログラムを読み出して実行することで、図10(b)のフロー図に示される各ステップを実行することができる。
【0097】
なお、上記の監視画像受信プログラムは、ネットワークを通じてダウンロードされることによりコンピュータにインストールされて実行されてもよいし、記憶媒体に記憶されて配布されることによりコンピュータにインストールされて実行されてもよい。
【0098】
また、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
【0099】
(付記)
以上に、本発明に係る実施形態について詳細に説明したことからも明らかなように、上述の実施形態の一部または全部は、以下の各付記のようにも記載することができる。しかしながら、以下の各付記は、あくまでも、本発明の単なる例示に過ぎず、本発明は、かかる場合のみに限るものではない。
【0100】
(付記1)
撮像装置によって撮像された監視画像の監視画像データと、前記監視画像に関連付けられた前記監視画像に関連する情報であって前記撮像装置が規定する情報である監視画像関連情報と、を前記撮像装置から受信する受信部と、
前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像とともに表示出力する前記監視画像に関する付加的情報を決定するための情報であって自装置にて規定する情報である付加的表示設定情報を保持する付加的表示設定情報保持部と、
前記監視画像関連情報と、前記付加的表示設定情報と、に基づいて、前記監視画像の表示出力とともに前記付加的情報を表示するか否かを決定し、前記付加的情報を表示する場合には表示する前記付加的情報の内容を決定する処理部と、
を有する監視画像受信装置。
【0101】
(付記2)
前記監視画像関連情報は、前記監視画像における動体検知の結果を表す情報であり、前記付加的表示設定情報は、自装置において前記動体検知の検知対象とする前記監視画像内の領域を規定する情報であることを特徴とする付記1に記載の監視画像受信装置。
この構成によれば、監視画像受信装置では、動体検知の結果に応じてディスプレイに監視画像とともに警告メッセージ等を表示することが可能である。
【0102】
(付記3)
前記監視画像関連情報は、前記撮像装置における撮像方向、ズーム、フォーカスなどの前記撮像装置の状態を表す情報であることを特徴とする付記1に記載の監視画像受信装置。
この構成によれば、監視画像受信装置では、撮像装置の撮像方向等の変化に応じてディスプレイに監視画像とともに警告メッセージ等を表示することが可能である。
【0103】
(付記4)
前記付加的表示設定情報は、前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像に重畳させる文字列および画像の少なくとも一方を決定するための情報であり、
前記処理部は、前記監視画像に前記文字列および前記画像の少なくとも一方を重畳して表示出力するか否かを決定し、表示出力する場合には前記文字列および前記画像の少なくとも一方の内容を決定することを特徴とする付記1から3のいずれか一項に記載の監視画像受信装置。
この構成によれば、監視画像関連情報の内容に基づいて、監視画像受信装置のディスプレイに監視画像に文字列等を重畳して表示することが可能である。
【0104】
(付記5)
前記処理部において前記付加的情報に関する処理を実行するか否かを切り替えるための切替スイッチをさらに有する付記1から付記4のいずれか一項に記載の監視画像受信装置。
従来では、出力映像への文字列の重畳表示機能のON/OFFの設定を行う際には、その都度、PCからWebデコーダの設定用Webページへアクセスし変更を行う必要があったが、この構成によれば、Webデコーダ等の監視画像受信装置において、より簡単に設定を行うことができる。
【0105】
(付記6)
前記監視画像関連情報は、前記監視画像に関連する情報をビット列で表したものであることを特徴とする付記1から5のいずれか一項に記載の監視画像受信装置。
従来のネットワーク対応監視システム等では、監視画像の画像データに加えて、監視画像に重畳される文字列等のデータも、画像を配信する監視画像配信装置から監視画像受信装置に送信されていたため、重畳表示する文字列等のデータ量に限界があった。また、文字列等のデータ量によっては、監視画像配信装置と監視画像受信装置との間のネットワークに過大な負荷がかかる等の問題があった。上記構成の監視画像受信装置によれば、監視画像関連情報はサイズの小さいビット列からなるため、ネットワークを流れるデータ量が抑えられる。
【0106】
(付記7)
前記付加的表示設定情報を変更する付加的表示設定情報変更部をさらに有することを特徴とする付記1から6のいずれか一項に記載の監視画像受信装置。
この構成によれば、監視画像受信装置において付加的表示設定情報を設定しなおすことができる。
【0107】
(付記8)
前記付加的表示設定保持部は、前記付加的表示設定情報に代えて前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像の表示出力とともに実行するアプリケーションを決定するための情報であって自装置にて規定する情報である付加的処理設定情報を保持する付加的処理設定情報保持部を有し、
前記処理部は、前記監視画像関連情報と、前記付加的処理設定情報と、に基づいて、前記監視画像の表示出力とともに前記アプリケーションを実行するか否かを決定し、前記アプリケーションを実行する場合には実行する前記アプリケーションの内容を決定することを特徴とする付記1から7のいずれか一項に記載の監視画像受信装置。
この構成によれば、監視画像関連情報と付加的処理設定情報とに基づいて、監視画像受信装置において所定のアプリケーションが実行される。
【0108】
(付記9)
コンピュータに、
撮像装置によって撮像された監視画像の監視画像データと、前記監視画像に関連付けられた前記監視画像に関連する情報であって前記撮像装置が規定する情報である監視画像関連情報と、を前記撮像装置から受信する第1のステップと、
前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像とともに表示出力する前記監視画像に関する付加的情報を決定するための情報であって前記コンピュータにて規定する情報である付加的表示設定情報を前記コンピュータの記憶装置から読み出す第2のステップと、
前記監視画像関連情報と、前記付加的表示設定情報と、に基づいて、前記監視画像の表示出力とともに前記付加的情報を表示するか否かを決定し、前記付加的情報を表示する場合には表示する前記付加的情報の内容を決定する第3のステップと、
を実行させるための監視画像受信プログラム。
【0109】
(付記10)
前記監視画像関連情報は、前記監視画像における動体検知の結果を表す情報であり、前記付加的表示設定情報は、前記コンピュータにおいて前記動体検知の検知対象とする前記監視画像内の領域を規定する情報であることを特徴とする付記9に記載の監視画像受信プログラム。
この構成によれば、コンピュータにおいて、動体検知の結果に応じてディスプレイに監視画像とともに警告メッセージ等を表示することが可能となる。
【0110】
(付記11)
前記監視画像関連情報は、前記撮像装置における撮像方向、ズーム、フォーカスなどの前記撮像装置の状態を表す情報であることを特徴とする付記9に記載の監視画像受信プログラム。
この構成によれば、コンピュータにおいて、撮像装置の撮像方向等の変化に応じてディスプレイに監視画像とともに警告メッセージ等を表示することが可能となる。
【0111】
(付記12)
前記付加的表示設定情報は、前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像に重畳させる文字列および画像の少なくとも一方を決定するための情報であり、
前記処理ステップは、前記監視画像に前記文字列および前記画像の少なくとも一方を重畳して表示出力するか否かを決定し、表示出力する場合には前記文字列および前記画像の少なくとも一方の内容を決定することを特徴とする付記9から11のいずれか一項に記載の監視画像受信プログラム。
この構成によれば、監視画像関連情報の内容に基づいて、コンピュータのディスプレイに監視画像に文字列等を重畳して表示することが可能となる。
【0112】
(付記13)
前記監視画像関連情報は、前記監視画像に関連する情報をビット列で表したものであることを特徴とする付記9から12のいずれか一項に記載の監視画像受信プログラム。
従来のネットワーク対応監視システム等では、監視画像の画像データに加えて、監視画像に重畳される文字列等のデータも画像を配信する監視画像配信装置から監視画像受信装置に送信されていたため、重畳表示する文字列等のデータ量に限界があった。また、文字列等のデータ量によっては、監視画像配信装置と監視画像受信装置との間のネットワークに過大な負荷がかかる等の問題があった。上記構成の監視画像受信プログラムによれば、監視画像関連情報はサイズの小さいビット列からなるため、ネットワークを流れるデータ量が抑えられる。
【0113】
(付記14)
前記第2のステップは、前記付加的表示設定情報に代えて、前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像の表示出力とともに実行するアプリケーションを決定するための情報であって自装置にて規定する情報である付加的処理設定情報を前記コンピュータの記憶装置から読み出し、
前記第3のステップは、前記監視画像関連情報と、前記付加的処理設定情報と、に基づいて、前記監視画像の表示出力とともに前記アプリケーションを実行するか否かを決定し、前記アプリケーションを実行する場合には実行する前記アプリケーションの内容を決定することを特徴とする付記9から13のいずれか一項に記載の監視画像受信プログラム。
この構成によれば、監視画像関連情報と付加的処理設定情報とに基づいて、コンピュータにおいて所定のアプリケーションが実行される。
【0114】
(付記15)
撮像装置によって撮像された監視画像の監視画像データを監視画像受信装置に送信する監視画像配信装置であって、
前記監視画像データを保持する画像保持部と、
前記監視画像に関連する情報であって、前記監視画像受信装置にて前記監視画像とともに表示出力される前記監視画像に関する付加的情報を決定するために前記監視画像受信装置にて規定される付加的表示設定情報とともに用いられ、前記監視画像受信装置において前記監視画像の表示出力とともに前記付加的情報を表示するか否かを決定し、前記付加的情報を表示する場合には表示する前記付加的情報の内容を決定するための情報であり、かつ前記撮像装置もしくは自装置が規定する情報である監視画像関連情報を、前記画像データに関連付けて送信する送信部と、
を有する監視画像配信装置。
【0115】
(付記16)
前記監視画像関連情報は、前記監視画像における動体検知の結果を表す情報であり、前記付加的表示設定情報は、前記監視画像受信装置において前記動体検知の検知対象とする前記監視画像内の領域を規定する情報であることを特徴とする付記15に記載の監視画像配信装置。
この構成によれば、監視画像受信装置では、動体検知の結果に応じてディスプレイに監視画像とともに警告メッセージ等を表示することが可能である。
【0116】
(付記17)
前記監視画像関連情報は、前記撮像装置における撮像方向、ズーム、フォーカスなどの前記撮像装置の状態を表す情報であることを特徴とする付記15に記載の監視画像配信装置。
この構成によれば、監視画像受信装置では、撮像装置の撮像方向等の変化に応じてディスプレイに監視画像とともに警告メッセージ等を表示することが可能である。
【0117】
(付記18)
前記送信部は、所定のイベントが発生したことをトリガーとして前記監視画像関連情報を生成し、前記監視画像データに関連付けて送信することを特徴とする付記15から17のいずれか一項に記載の監視画像配信装置。
この構成によれば、所定のイベントが発生した場合に、監視画像受信装置において、発生したイベントの内容に応じてディスプレイに監視画像とともに文字列等を重畳表示する等の処理を行うことが可能である。
【0118】
(付記19)
前記監視画像関連情報は、前記監視画像受信装置にて前記監視画像に重畳表示される文字列および画像の少なくとも一方を決定するための情報であり前記付加的表示設定情報とともに用いられ、前記監視画像受信装置において前記重畳表示を行うか否かが決定され、前記重畳表示を行う場合には前記重畳表示する前記文字列および前記画像の少なくとも一方を決定するための情報であることを特徴とする付記15から18のいずれか一項に記載の監視画像配信装置。
この構成によれば、監視画像関連情報の内容に基づいて、監視画像受信装置のディスプレイに監視画像に文字列等を重畳して表示することが可能である。
【0119】
(付記20)
前記監視画像関連情報は、前記監視画像に関連する情報をビット列で表したものであることを特徴とする付記15から19のいずれか一項に記載の監視画像配信装置。
【0120】
従来のネットワーク対応監視システム等では、監視画像の画像データに加えて、監視画像に重畳される文字列等のデータも画像配信装置から画像受信装置に送信されていたため、重畳表示する文字列等のデータ量に限界があった。また、文字列等のデータ量によっては、画像配信装置と、画像受信装置との間のネットワークに過大な負荷がかかる等の問題があった。上記構成の画像配信システムによれば、監視画像関連情報はサイズの小さいビット列からなるため、ネットワークに送出されるデータ量が抑えられる。
【0121】
(付記21)
前記監視画像関連情報は、前記付加的表示設定情報に代えて、前記監視画像受信装置にて前記監視画像の表示出力とともに実行するアプリケーションを決定するために前記監視画像受信装置にて規定される付加的処理設定情報とともに用いられ、前記監視画像受信装置において前記監視画像の表示出力とともに前記アプリケーションを実行するか否かを決定し、前記アプリケーションを実行する場合には実行する場合には前記アプリケーションの内容を決定するための情報であり、かつ前記撮像装置もしくは自装置が規定する情報であることを特徴とする付記15から20のいずれか一項に記載の監視画像配信装置。
この構成によれば、監視画像関連情報と付加的処理設定情報とに基づいて、監視画像受信装置において所定のアプリケーションが実行される。
【0122】
(付記22)
撮像装置によって撮像された監視画像の監視画像データを配信する監視画像配信装置と、前記監視画像配信装置から配信される前記監視画像データを受信する監視画像受信装置と、を有する監視システムであって、
前記監視画像配信装置は、
前記監視画像データを保持する画像保持部と、
前記監視画像に関連する情報であって前記撮像装置もしくは自装置にて規定する情報である監視画像関連情報を、前記監視画像データに関連付けて送信する送信部と、
を有し、
前記監視画像受信装置は、
前記監視画像データと前記監視画像関連情報とを受信する受信部と、
前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像とともに表示出力する前記監視画像に関する付加的情報を決定するための情報であって自装置にて規定する情報である付加的表示設定情報を保持する付加的表示設定情報保持部と、
前記監視画像関連情報と、前記付加的表示設定情報と、に基づいて、前記監視画像の表示出力とともに前記付加的情報を表示するか否かを決定し、前記付加的情報を表示する場合には表示する前記付加的情報の内容を決定する処理部と、
を有する監視システム。
【0123】
(付記23)
前記監視画像関連情報は、前記監視画像における動体検知の結果を表す情報であり、前記付加的表示設定情報は、前記監視画像受信装置において前記動体検知の検知対象とする前記監視画像内の領域を規定する情報であることを特徴とする付記22に記載の監視システム。
この構成によれば、監視画像受信装置では、動体検知の結果に応じてディスプレイに監視画像とともに警告を表示したり、アラームを鳴らしたり、所定のアプリケーションを起動する等の処理を行うことが可能である。
【0124】
(付記24)
前記監視画像関連情報は、前記撮像装置における撮像方向、ズーム、フォーカスなどの前記撮像装置の状態を表す情報であることを特徴とする付記22に記載の監視システム。
この構成によれば、監視画像受信装置では、撮像装置の撮像方向等の変化に応じてディスプレイに監視画像とともに警告メッセージ等を表示することが可能である。
【0125】
(付記25)
前記送信部は、所定のイベントが発生したことをトリガーとして前記監視画像関連情報を生成し、前記監視画像データに関連付けて送信することを特徴とする付記22から24のいずれか一項に記載の監視システム。
この構成によれば、所定のイベントが発生した場合に、監視画像配信装置からの監視画像を受信する監視画像受信装置において、発生したイベントの内容に応じてディスプレイに監視画像とともに文字列等を重畳表示したり、アラームを鳴らしたり、所定のアプリケーションを起動する等の処理を行うことが可能である。
【0126】
(付記26)
前記付加的表示設定情報は、前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像に重畳させる文字列および画像の少なくとも一方を決定するための情報であり、
前記処理部は、前記監視画像に前記文字列および前記画像の少なくとも一方を重畳して表示出力するか否かを決定し、表示出力する場合には前記文字列および前記画像の少なくとも一方の内容を決定することを特徴とする付記22から25のいずれか一項に記載の監視システム。
この構成によれば、監視画像関連情報の内容に基づいて、監視画像受信装置のディスプレイに監視画像に文字列等を重畳して表示することが可能である。
【0127】
(付記27)
前記処理部において前記付加的情報に関する処理を実行するか否かを切り替えるための切替スイッチをさらに有する付記22から26のいずれか一項に記載の監視システム。
【0128】
(付記28)
前記監視画像関連情報は、前記監視画像に関連する情報をビット列で表したものであることを特徴とする付記22から27のいずれか一項に記載の監視システム。
従来のネットワーク対応監視システム等では、監視画像の画像データに加えて、監視画像に重畳される文字列等のデータも監視画像配信装置から監視画像受信装置に送信されていたため、重畳表示する文字列等のデータ量に限界があった。また、文字列等のデータ量によっては、監視画像配信装置と監視画像受信装置との間のネットワークに過大な負荷がかかる等の問題があった。上記構成の監視システムによれば、監視画像関連情報はサイズの小さいビット列からなるため、ネットワークに送出されるデータ量が抑えられる。
【0129】
(付記29)
前記画像受信装置は、
前記付加的表示設定情報を変更する付加的表示設定情報変更部をさらに有することを特徴とする付記22から28のいずれか一項に記載の監視システム。
この構成によれば、監視画像受信装置において付加的表示設定情報を設定しなおすことができる。
【0130】
(付記30)
前記付加的表示設定保持部は、前記付加的表示設定情報に代えて、前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像の表示出力とともに実行するアプリケーションを決定するための情報であって前記監視画像受信装置にて規定する情報である付加的処理設定情報を保持する付加的処理設定情報保持部を有し、
前記処理部は、前記監視画像関連情報と、前記付加的処理設定情報と、に基づいて、前記監視画像の表示出力とともに前記アプリケーションを実行するか否かを決定し、前記アプリケーションを実行する場合には実行する前記アプリケーションの内容を決定することを特徴とする付記22から29のいずれか一項に記載の監視システム。
この構成によれば、監視画像関連情報と付加的処理設定情報とに基づいて、監視画像受信装置において所定のアプリケーションが実行される。
【符号の説明】
【0131】
10 ネットワーク
100 監視画像配信装置
100a、100b Webカメラ
100c、100d Webエンコーダ
101 カメラ
102 雲台一体型カメラ
110 画像保持部
120 送信部
200 監視画像受信装置
200a、200b、200c PC
200d Webデコーダ
210 受信部
211 監視画像データ受信部
212 監視画像データ取得部
213 監視画像関連情報取得部
220 付加的表示設定情報保持部
230 処理部
231 監視画像データ復号部
232 監視画像関連情報判定部
233 重畳表示部
234 映像出力部
240 付加的表示設定情報変更部
261 重畳表示項目記憶部
302 重畳表示等切替スイッチ
303 監視画像データ処理部
304 映像信号出力部
310 映像出力機器(モニタ)
311、312 出力映像
320 制御用コントローラ
400 PC(クライアント機器)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置によって撮像された監視画像の監視画像データと、前記監視画像に関連付けられた前記監視画像に関連する情報であって前記撮像装置が規定する情報である監視画像関連情報と、を前記撮像装置から受信する受信部と、
前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像とともに表示出力する前記監視画像に関する付加的情報を決定するための情報であって自装置にて規定する情報である付加的表示設定情報を保持する付加的表示設定情報保持部と、
前記監視画像関連情報と、前記付加的表示設定情報と、に基づいて、前記監視画像の表示出力とともに前記付加的情報を表示するか否かを決定し、前記付加的情報を表示する場合には表示する前記付加的情報の内容を決定する処理部と、
を有する監視画像受信装置。
【請求項2】
前記監視画像関連情報は、前記監視画像における動体検知の結果を表す情報であり、前記付加的表示設定情報は、自装置において前記動体検知の検知対象とする前記監視画像内の領域を規定する情報であることを特徴とする請求項1に記載の監視画像受信装置。
【請求項3】
前記付加的表示設定保持部は、前記付加的表示設定情報に代えて前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像の表示出力とともに実行するアプリケーションを決定するための情報であって自装置にて規定する情報である付加的処理設定情報を保持する付加的処理設定情報保持部を有し、
前記処理部は、前記監視画像関連情報と、前記付加的処理設定情報と、に基づいて、前記監視画像の表示出力とともに前記アプリケーションを実行するか否かを決定し、前記アプリケーションを実行する場合には実行する前記アプリケーションの内容を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の監視画像受信装置。
【請求項4】
コンピュータに、
撮像装置によって撮像された監視画像の監視画像データと、前記監視画像に関連付けられた前記監視画像に関連する情報であって前記撮像装置が規定する情報である監視画像関連情報と、を前記撮像装置から受信する第1のステップと、
前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像とともに表示出力する前記監視画像に関する付加的情報を決定するための情報であって前記コンピュータにて規定する情報である付加的表示設定情報を前記コンピュータの記憶装置から読み出す第2のステップと、
前記監視画像関連情報と、前記付加的表示設定情報と、に基づいて、前記監視画像の表示出力とともに前記付加的情報を表示するか否かを決定し、前記付加的情報を表示する場合には表示する前記付加的情報の内容を決定する第3のステップと、
を実行させるための監視画像受信プログラム。
【請求項5】
前記監視画像関連情報は、前記監視画像における動体検知の結果を表す情報であり、前記付加的表示設定情報は、前記コンピュータにおいて前記動体検知の検知対象とする前記監視画像内の領域を規定する情報であることを特徴とする請求項4に記載の監視画像受信プログラム。
【請求項6】
前記第2のステップは、前記付加的表示設定情報に代えて、前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像の表示出力とともに実行するアプリケーションを決定するための情報であって自装置にて規定する情報である付加的処理設定情報を前記コンピュータの記憶装置から読み出し、
前記第3のステップは、前記監視画像関連情報と、前記付加的処理設定情報と、に基づいて、前記監視画像の表示出力とともに前記アプリケーションを実行するか否かを決定し、前記アプリケーションを実行する場合には実行する前記アプリケーションの内容を決定することを特徴とする請求項4又は5に記載の監視画像受信プログラム。
【請求項7】
撮像装置によって撮像された監視画像の監視画像データを配信する監視画像配信装置と、前記監視画像配信装置から配信される前記監視画像データを受信する監視画像受信装置と、を有する監視システムであって、
前記監視画像配信装置は、
前記監視画像データを保持する画像保持部と、
前記監視画像に関連する情報であって前記撮像装置もしくは自装置にて規定する情報である監視画像関連情報を、前記監視画像データに関連付けて送信する送信部と、
を有し、
前記監視画像受信装置は、
前記監視画像データと前記監視画像関連情報とを受信する受信部と、
前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像とともに表示出力する前記監視画像に関する付加的情報を決定するための情報であって自装置にて規定する情報である付加的表示設定情報を保持する付加的表示設定情報保持部と、
前記監視画像関連情報と、前記付加的表示設定情報と、に基づいて、前記監視画像の表示出力とともに前記付加的情報を表示するか否かを決定し、前記付加的情報を表示する場合には表示する前記付加的情報の内容を決定する処理部と、
を有する監視システム。
【請求項8】
前記監視画像関連情報は、前記監視画像における動体検知の結果を表す情報であり、前記付加的表示設定情報は、前記監視画像受信装置において前記動体検知の検知対象とする前記監視画像内の領域を規定する情報であることを特徴とする請求項7に記載の監視システム。
【請求項9】
前記付加的表示設定保持部は、前記付加的表示設定情報に代えて、前記監視画像関連情報の内容に応じて前記監視画像の表示出力とともに実行するアプリケーションを決定するための情報であって前記監視画像受信装置にて規定する情報である付加的処理設定情報を保持する付加的処理設定情報保持部を有し、
前記処理部は、前記監視画像関連情報と、前記付加的処理設定情報と、に基づいて、前記監視画像の表示出力とともに前記アプリケーションを実行するか否かを決定し、前記アプリケーションを実行する場合には実行する前記アプリケーションの内容を決定することを特徴とする請求項7又は8に記載の監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−109926(P2012−109926A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−67416(P2011−67416)
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】