説明

直動装置

【課題】動力伝達効率の向上を図り、かつ往復移動体を精度良く直線的に移動させる。
【解決手段】外周面にネジ溝を有し、両端部に設けた軸受部材14,15を介して自身の軸心回りに回転可能となる態様で本体フレーム10に支持させた出力軸20と、本体フレーム10に係合するとともに出力軸20のネジ溝に螺合し、出力軸20が回転した場合に出力軸20の軸方向に沿って往復移動する往復移動体40とを備え、回転アクチュエータ30の駆動によって出力軸20を回転させることにより、往復移動体40を移動させるようにした直動装置において、本体フレーム10において先端側の軸受部材14を保持する軸受保持部12にガイド孔12bを形成するとともに、このガイド孔12bにガイドロッド42をスライド可能に貫通させ、ガイドロッド42の基端部を往復移動体40の端面に接続する一方、ガイドロッド42の先端部に補助移動体43を接続した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転アクチュエータの駆動によって直線的に動作する直動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の直動装置として、出願人は既に特許文献1に記載のものを提供している。すなわち、モータによって駆動される出力軸のネジ部に往復移動体を螺合させるとともに、この往復移動体にガイドシャフトを貫通させることにより、モータの駆動によって往復移動体を直線的に動作させるようにしたものである。
【0003】
上記のように構成された直動装置では、例えばシリンジポンプに適用する場合、被往復移動体であるプランジャを往復移動体に接続すれば、モータを駆動することによってプランジャを直線的に動作させ、液体の吸入や注出を行うことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−187290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、往復移動体を精度良く直線的に動作させるには、出力軸の両端部を支持する必要がある。すなわち、精度の良い往復移動体の直線運動を確保するには、出力軸の先端部にも軸受部材及びこれを保持する本体フレームの軸受保持部が必須となる。このため、特許文献1に記載された直動装置では、出力軸の延長上に被往復移動体を配置することが困難となり、往復移動体が移動する軸心、つまり出力軸の軸心と、被往復移動体の軸心とを一致させることもできず、例えばモータを駆動した場合に往復移動体が出力軸の軸心に対して傾斜する等、動力伝達効率の点で必ずしも好ましいとはいえない。
【0006】
また、上述したように、出力軸の両端部に個別に軸受部材を設ける必要があるため、部品点数の点でも改善の余地がある。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みて、動力伝達効率の向上を図り、かつ往復移動体を精度良く直線的に移動させることのできる直動装置を提供することを目的とする。また、部品点数の削減を図ることのできる直動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る直動装置は、外周面にネジ溝を有し、両端部に設けた軸受部材を介して自身の軸心回りに回転可能となる態様で本体フレームに支持させた出力軸と、前記本体フレームに係合するとともに前記出力軸のネジ溝に螺合し、前記出力軸が回転した場合に前記出力軸の軸方向に沿って往復移動する往復移動体とを備え、回転アクチュエータの駆動によって前記出力軸を回転させることにより、前記往復移動体を移動させるようにした直動装置において、前記本体フレームにおいて前記出力軸の先端側に設けた軸受部材を保持する軸受保持部にガイド孔を形成するとともに、このガイド孔にガイドロッドをスライド可能に貫通させ、前記ガイドロッドの基端部を前記往復移動体の端面に接続する一方、前記ガイドロッドの先端部に補助移動体を接続したことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上述した直動装置において、前記往復移動体と前記補助移動体との間に前記ガイドロッドを一対配設したことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る直動装置は、外周面にネジ溝を有し、両端部に設けた軸受部材を介して自身の軸心回りに回転可能となる態様で本体フレームに支持させた出力軸と、前記本体フレームに係合するとともに前記出力軸のネジ溝に螺合し、前記出力軸が回転した場合に前記出力軸の軸方向に沿って往復移動する往復移動体とを備え、回転アクチュエータの駆動によって前記出力軸を回転させることにより、前記往復移動体を移動させるようにした直動装置において、前記回転アクチュエータの駆動軸を合成樹脂材によって構成し、その先端面に形成した嵌合孔に前記出力軸の基端部を嵌合するとともに、前記駆動軸の先端部を前記出力軸の軸受部材として適用することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上述した直動装置において、前記駆動軸の先端部を回転アクチュエータの本体ケースによって回転可能に支持するとともに、前記本体ケースの外周面を前記本体フレームに固着させたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上述した直動装置において、前記回転アクチュエータは、有底円筒状のリングギヤを備えた遊星歯車機構を減速機として内蔵するものであり、前記リングギヤの底壁外表面に一体の駆動軸を備え、かつ前記遊星歯車機構の遊星キャリヤには前記リングギヤの底壁内面を支持する突起を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、補助移動体を出力軸の延長上に配置することができ、かつこの補助移動体に対して往復移動体の往復移動をガイドロッドによって伝達することができる。従って、補助移動体に被往復移動体を接続させれば、出力軸の軸心と、被往復移動体の軸心とを一致させることが可能となり、動力伝達効率の点で好ましいものとなる。
【0014】
また、本発明によれば、回転アクチュエータの駆動軸を軸受部材として用いているため、別途軸受部材を用意する必要がなく、部品点数の削減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1である直動装置の側面図である。
【図2】図2は、図1に示した直動装置の斜視図である。
【図3】図3は、図1に示した直動装置の動作を示すもので、(a)は往復移動体が出力軸の基端側に位置した状態の正面図、(b)は往復移動体が出力軸の先端側に移動した状態の正面図である。
【図4】図4は、図1に示した直動装置の断面側面図である。
【図5】図5は、図1に示した直動装置において回転アクチュエータと出力軸との連結部を示す分解斜視図である。
【図6】図6は、図1に示した直動装置を適用した分注装置の斜視図である。
【図7】図7は、図1に示した直動装置を適用した多連の分注装置を示す斜視図である。
【図8】図8は、本発明の実施の形態2である直動装置の断面側面図である。
【図9】図9は、図8に示した直動装置の要部分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る直動装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0017】
(実施の形態1)
図1〜図5は、本発明の実施の形態1である直動装置を示したものである。ここで例示する直動装置は、図6に示すように、分注装置Aを駆動するためのアクチュエータユニットBとして適用するものである。分注装置Aは、シリンジCに対してプランジャDを往復移動させることにより、試薬や検体等の液体を吸入したり、注出したりするシリンジポンプタイプのものである。図1〜図5に示すように、本実施の形態1の直動装置は、本体フレーム10を備えている。本体フレーム10は、図1〜図4に示すように、長尺矩形の板状を成す基部11と、基部11の両端部からそれぞれ同一の方向に向けて約90°屈曲した一対の軸受保持部12,13とを一体に形成したものである。基部11には、そのほぼ全長に長手方向に沿って係合溝11aが形成してある。一対の軸受保持部12,13には、互いに対向する部位に装着孔12a,13aが形成してあり、各装着孔12a,13aに軸受部材14,15を介して出力軸20の端部を回転可能に支持させてある。出力軸20は、外周面にネジ溝を有した円柱状部材であり、一方の端部が軸受部材14の内部で終端する一方、他方の端部が軸受部材14を介して基端側の軸受保持部13を貫通している。図5に示すように、出力軸20において基端側の軸受保持部13から外部に突出した端部は、ネジ溝が形成された部分よりも細径で、かつ互いに平行となる2つの平面21a,21bを有した嵌合軸部21を構成している。
【0018】
また、本体フレーム10において出力軸20の端部が突出した基端側の軸受保持部13には、図4に示すように、回転アクチュエータ30が設けてある。回転アクチュエータ30は、駆動源となる電動モータ31と、電動モータ31の回転軸31aに取り付けた回転ギヤ32aをサンギヤとして構成した遊星歯車機構32とを備えて構成したもので、遊星歯車機構32の外周部を覆う本体ケース33を介して本体フレーム10の軸受保持部13に取り付けてある。電動モータ31は、通電方向に応じて回転方向を任意に変更することのできるものである。遊星歯車機構32のリングギヤ32bは、有底の円筒状を成し、底壁外表面の中心部に一体の駆動軸32cを構成したもので、本体ケース33に対して回転することが可能である。駆動軸32cは、出力軸20の嵌合軸部21よりも太径の円柱状に形成してあり、その先端面に嵌合孔32dを有している。嵌合孔32dは、嵌合軸部21の平面21a,21bを有した部分に嵌合する横断面形状を有した孔である。この嵌合孔32dの内部には、出力軸20の嵌合軸部21が嵌着してある。
【0019】
一方、出力軸20には、ネジ溝を形成した部位に往復移動体40が設けてある。往復移動体40は、内周面にネジ溝を有した円筒状部材であり、図1〜図4に示すように、ネジ溝を出力軸20のネジ溝に螺合させた状態で出力軸20に配設してある。この往復移動体40には、外周部に係合爪41が設けてあるとともに、先端面に一対のガイドロッド42が設けてある。係合爪41は、往復移動体40の外周面から径外方向に向けて突設した舌片状部分であり、その先端部が本体フレーム10に形成した係合溝11aの内部に位置している。ガイドロッド42は、出力軸20よりも細径で、出力軸20と同等の長さを有した円柱状部材であり、個々の基端部が、往復移動体40の先端面において出力軸20の軸心を中心とした円弧上に互いに180°離隔して取り付けてある。それぞれのガイドロッド42は、先端側の軸受保持部12に形成したガイド孔12bを介して当該軸受保持部12を貫通しており、互いに平行、かつ出力軸20の軸心に対して平行となるように延在している。
【0020】
ガイドロッド42の先端部において軸受保持部12を貫通した部分には、補助移動体43が取り付けてある。補助移動体43は、直動装置において実質的な出力部となる部分である。本実施の形態1では、円柱状を成し、分注装置AにおいてプランジャDの基端部を装着することのできる装着部43aを有した補助移動体43を適用している。
【0021】
上記のように構成した直動装置では、電動モータ31を駆動すると、遊星歯車機構32において適宜減速された回転力がリングギヤ32bの駆動軸32cを介して出力軸20に伝達され、本体フレーム10に対して出力軸20が自身の軸心回りに回転する。本体フレーム10に対して出力軸20が回転すると、これに螺合する往復移動体40が出力軸20の軸心方向に沿って直線的に往復移動することになる。出力軸20に対して往復移動体40が移動すると、その移動がガイドロッド42を介して補助移動体43に伝達され、図3の(a)及び図3の(b)に示すように、本体フレーム10に対して補助移動体43が直線的に移動する。従って、図6に示すように、補助移動体43の装着部43aに分注装置AのプランジャDを装着する一方、シリンジCを本体フレーム10に支持させ、その状態から電動モータ31を適宜方向に駆動すれば、出力軸20に対して往復移動体40が移動するとともに、補助移動体43が移動し、これに装着されたプランジャDをシリンジCに対して移動させることが可能となる。
【0022】
ここで、上述した直動装置によれば、出力軸20の両端部をそれぞれ本体フレーム10に支持させるようにしている。従って、出力軸20の回転が安定するとともに、往復移動体40の移動も安定することとなり、シリンジCに対するプランジャDの移動量を正確に制御することが可能となる。しかも、上述の直動装置によれば、出力軸20の軸心延長上に補助移動体43が配置されることになり、これに装着したプランジャDの軸心も出力軸20の軸心と合致することになる。加えて、出力軸20を移動する往復移動体40とプランジャDが装着された補助移動体43とが一対のガイドロッド42を介して互いに180°ずれた位置で連結されている。従って、シリンジCに対してプランジャDを挿入方向に移動する場合等、比較的反力が大きな状況下であっても、出力軸20の軸心に対して往復移動体40の軸心や補助移動体43の軸心が傾斜する事態を招来する恐れが無く、効率良く、かつ精度良くプランジャDを動作させることが可能となる。
【0023】
さらに、上述した直動装置によれば、出力軸20の軸心とプランジャDの軸心とが一致しているため、出力軸20の軸心に対して分注装置Aの外径寸法を可及的に小さく抑えることができるようになる。従って、例えば図7に示すように、幅の広い本体フレーム10′に対して複数の直動装置及びシリンジポンプを密に並設して多連の分注装置Aを構成することができるようになる。この場合、個々の分注装置Aに個別にアクチュエータユニットBが設けられるため、これらを個別に制御することが可能である。
【0024】
尚、上述した実施の形態1では、往復移動体40と補助移動体43との間に一対のガイドロッド42を配設するようにしているが、ガイドロッド42の数は必ずしも一対である必要はなく、3以上であっても構わない。
【0025】
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2である直動装置を示したものである。ここで例示する直動装置は、実施の形態1と同様、分注装置Aを駆動するためのアクチュエータユニットBとして適用するもので、実施の形態1とは、回転アクチュエータ130の減速機である遊星歯車機構132の詳細構成、並びに出力軸20を支持する一方の軸受部材の詳細構成のみが異なっている。尚、実施の形態2において実施の形態1と同様の構成に関しては同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。
【0026】
まず、本実施の形態2では、遊星歯車機構132において少なくとも駆動軸132cが一体に形成されたリングギヤ132bを合成樹脂材によって成形するようにしている。ここで適用する合成樹脂材としては、本体ケース133を構成する金属材料に対して軸受部材となり得るもの、例えばポリアセタールやナイロンを適用することが可能である。この場合、ポリアセタールやナイロンに金属の粉体を混合させた、いわゆるMIM(Metal In Mold)としても良い。さらに、図8に示すように、リングギヤ132bに設けた駆動軸132cの先端部外周面を本体ケース133によって回転可能に支持する一方、本体ケース133の先端部を本体フレーム10の基端側に位置する軸受保持部13の装着孔13aに固着させている。出力軸20において基端側の軸受保持部13を貫通した端部が細径で、かつ互いに平行となる2つの平面21a,21bを有した嵌合軸部21を構成しており、この嵌合軸部21を駆動軸132cの嵌合孔132dに嵌着させる点は、実施の形態1と同様である。つまり、本実施の形態2では、出力軸20の基端部側が駆動軸132cを軸受部材として本体フレーム10の軸受保持部13に支持されることとなる。これにより、別途軸受部材を用意する必要がなく、部品点数の削減を図ることが可能になるとともに、長さ寸法を小さくすることができる。
【0027】
一方、実施の形態2の遊星歯車機構132には、図9に示すように、遊星ギヤ132eを支持する遊星キャリヤ132fに複数の突起132gが設けてある。突起132gは、図8及び図9に示すように、それぞれが電動モータ131側に位置するキャリヤプレート132hからリングギヤ132bに向けて突出したものである。個々の突起132gは、キャリヤプレート132hからの突出量がサンギヤ132a及び遊星ギヤ132eよりも大きくなるように構成してあり、個々の先端が有底円筒状を成すリングギヤ132bの底壁内面に当接している。
【0028】
上記のように構成した直動装置では、リングギヤ132bの底壁内面がキャリヤプレート132hの突起132gに当接する一方、遊星ギヤ132eとリングギヤ132bとの間に間隙が確保されることになる。従って、予め組み立てられた遊星歯車機構132に対して駆動軸132cの嵌合孔132dに出力軸20の嵌合軸部21を嵌合させる際の力が過大となった場合にも、その力が突起132gを通じてキャリヤプレート132hで受止められることになり、サンギヤ132a及び遊星ギヤ132eに負荷となって加えられることがない。これにより、駆動軸132cと出力軸20とを強固に嵌着させることができるようになり、換言すれば、駆動軸132cの回転をガタ無く出力軸20に伝達することができるようになり、動力伝達効率を向上させることが可能となるばかりでなく、実施の形態1と同様に分注装置AのアクチュエータユニットBとして適用した場合にプランジャDを精度良く動作させることが可能となる。
尚、実施の形態2の動作については実施の形態1と同様である。
【符号の説明】
【0029】
10 本体フレーム
12,13 軸受保持部
12b ガイド孔
14,15 軸受部材
20 出力軸
30 回転アクチュエータ
32 遊星歯車機構
32a 回転ギヤ
32b リングギヤ
32c 駆動軸
32d 嵌合孔
33 本体ケース
40 往復移動体
42 ガイドロッド
43 補助移動体
130 回転アクチュエータ
131 電動モータ
132 遊星歯車機構
132a サンギヤ
132b リングギヤ
132c 駆動軸
132d 嵌合孔
132e 遊星ギヤ
132f 遊星キャリヤ
132g 突起
132h キャリヤプレート
133 本体ケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面にネジ溝を有し、両端部に設けた軸受部材を介して自身の軸心回りに回転可能となる態様で本体フレームに支持させた出力軸と、
前記本体フレームに係合するとともに前記出力軸のネジ溝に螺合し、前記出力軸が回転した場合に前記出力軸の軸方向に沿って往復移動する往復移動体と
を備え、回転アクチュエータの駆動によって前記出力軸を回転させることにより、前記往復移動体を移動させるようにした直動装置において、
前記本体フレームにおいて前記出力軸の先端側に設けた軸受部材を保持する軸受保持部にガイド孔を形成するとともに、このガイド孔にガイドロッドをスライド可能に貫通させ、前記ガイドロッドの基端部を前記往復移動体の端面に接続する一方、前記ガイドロッドの先端部に補助移動体を接続したことを特徴とする直動装置。
【請求項2】
前記往復移動体と前記補助移動体との間に前記ガイドロッドを一対配設したことを特徴とする請求項1に記載の直動装置。
【請求項3】
外周面にネジ溝を有し、両端部に設けた軸受部材を介して自身の軸心回りに回転可能となる態様で本体フレームに支持させた出力軸と、
前記本体フレームに係合するとともに前記出力軸のネジ溝に螺合し、前記出力軸が回転した場合に前記出力軸の軸方向に沿って往復移動する往復移動体と
を備え、回転アクチュエータの駆動によって前記出力軸を回転させることにより、前記往復移動体を移動させるようにした直動装置において、
前記回転アクチュエータの駆動軸を合成樹脂材によって構成し、その先端面に形成した嵌合孔に前記出力軸の基端部を嵌合するとともに、前記駆動軸の先端部を前記出力軸の軸受部材として適用することを特徴とする直動装置。
【請求項4】
前記駆動軸の先端部を回転アクチュエータの本体ケースによって回転可能に支持するとともに、前記本体ケースの外周面を前記本体フレームに固着させたことを特徴とする請求項3に記載の直動装置。
【請求項5】
前記回転アクチュエータは、有底円筒状のリングギヤを備えた遊星歯車機構を減速機として内蔵するものであり、
前記リングギヤの底壁外表面に一体の駆動軸を備え、かつ前記遊星歯車機構の遊星キャリヤには前記リングギヤの底壁内面を支持する突起を設けたことを特徴とする請求項4に記載の直動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−169423(P2011−169423A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−35066(P2010−35066)
【出願日】平成22年2月19日(2010.2.19)
【出願人】(503366841)株式会社アイカムス・ラボ (27)
【Fターム(参考)】