説明

相互に連結されたネットワーク間で予測されたネットワーク動作を通信する方法とシステム

予測されたネットワーク動作を通信する方法は、第一ネットワークのトポロジーの少なくとも一部を記述するネットワークのトポロジー構造データを生成するステップ、を含む。要求構造データは、第一ネットワーク内の送信元と、第二ネットワーク内の送信先に関係した、少なくともいくらかのトラフィックの要求群を記述した要求構造データであり、ここで第一ネットワークと第二ネットワークとの間にはネットワークリンクが複数存在する。トラフィックの経路設定の変更が必要としうる少なくとも一つの変更シナリオを記述した、トラフィックの経路設定変更データを生成する。このデータは次に、少なくともひとつの変更シナリオに関して、第一ネットワークと第二ネットワークとの間の複数のネットワークリンクのそれぞれを通るトラフィックの経路設定を記述した変更データを計算するために使用される。この変更データは第二ネットワークに送信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先権の主張]
この出願は2005年1月28日に出願されたUS仮出願60,647,900「METHOD AND SYSTEM FOR COMMUNICATING MODELS OF NETWORK BEHAVIOR BETWEEN NETWORKS」についての優先権を35 U.S.C. §119(e)の下に出願するものである。この出願の全体の内容はこの参照により本明細書に含まれる。
【0002】
[技術分野]
この実施形態群は、ネットワークのデータ通信の一般的な技術分野に関連するものであり、実施形態の一例では、相互に連結されたネットワーク間で予測されたネットワーク動作を通信する方法とシステムとに関連する。
【背景技術】
【0003】
ネットワーク、例えば電気通信網では、情報元から通信回線内の目的地へとデータ又はトラフィックを送達する。このネットワークは独自の非公開通信のためにネットワークを使用する会社によって運営されるものであってもよい。また、こうしたネットワークは、サービス・プロバイダによって運営されるものであってもよく、サービス・プロバイダは、他者が自身のデータを通信するためにこのネットワークを使用できるようにしている。
【0004】
2人以上のネットワークオペレータが、それぞれのネットワーク間のトラフィックの伝達を許可すると、それらのネットワークを使っている人々が利用できる通信範囲が拡大され、有用なことがある。インターネットはこうした相互通信ネットワークの最大の集合体である。ネットワークオペレータAが、もう一人のネットワークオペレータBに支払いをして、ネットワークAのユーザを送信元又は送信先とするトラフィックがネットワークB上を伝達する許可を得ることもできる。この構成はつまり、ネットワークBの通過権をネットワークAが購入する、ということである。また、ネットワークA・B間の相互の構成として、それぞれのネットワークのユーザを送信元及び送信先とするトラフィックが、他方のネットワーク上を伝達する許可を、支払いを必要とせずに得られる、というものを設定してもよい。こうした構成はピアリングとして知られている。或るネットワークが、別のネットワーク群と、通過・ピアリングの構成を複数締結してもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
本明細書では、ピアリング及び通過の構成を実施しやすくするために、特定のメカニズムについて記述してある。2つのネットワーク、A及びBの特定の例において、トラフィックは交換されるものとみなす。便宜上、契約された構成が上のピアリングの定義と違っている可能性があっても、AとBはお互いにピアリングしているものとみなす。なお、2つのネットワークのみを参照しているが、この2つのネットワークが同時にその他のネットワークとトラフィック交換に関して契約していてもよい。また、記載したメカニズムを拡張して、多数のネットワーク間でピアリングしやすくするようにしてもよい。
【0006】
ネットワークBが別のネットワークAとピアしたいとすると、以下の2つの条件が望まれることになると考えられる。

1. 各ネットワークは、ネットワーク間で交換されうるトラフィックの性質を予測して備える助けとするため、別のネットワークについて可能な限り多くの情報を知っているほうがよい。

2. ただし、各ネットワークは、自身のネットワークについて他のネットワークが得るナレッジをできる限り制限してもよい。これは例えば(他の理由よりもとりわけ)、これらのネットワークが競合している商業体に属する場合、他のネットワークがナレッジから商業的優位に立つのを防ぐために行う。
【0007】
ネットワークBはネットワークAについて知りたい種類の情報としては、ネットワークAを始点もしくは終点とし、ネットワークBを通過して流れることになるトラフィック量;トラフィックがネットワークAを入出する際の、ネットワークB内の受入地点(entry point)及び送出地点(exit point);ならびに、ネットワークB内で、トラフィックがどの経路をとることになるか、といったものが含まれるが、これらに限定はされない。また、ネットワークBは、トラフィックのこれらの特性が、以下に挙げるものによって将来起こしうる変化についての情報も望む。すなわち、ネットワークA内の部品の故障;ネットワークA内の計画された停電;そしてネットワークA内のルート設定方針又はトポロジーの変更、である。本明細書では、これらの全ての事象のことを指して、ネットワークA内の変更又は故障として記載している。これは、実際のネットワーク要素の故障以外の原因は、トラフィックの移行の結果による事象に帰すことができるためである。
【0008】
この情報はネットワークBにとっても有用であって、他の理由よりもとりわけ、ネットワークAを入出するトラフィックの経路と、そのネットワーク内で別のトラフィックがとることになる経路とを計画設定して、ネットワークの過負荷又は混雑を最小化し、ネットワークデザインの将来の変更計画(容量及びトポロジーの変更を含む)を補助し、どのレベルのサービスを、自身の顧客に現在・今後提供できるかどうかを知ることができる、という理由により有用であると云える。
【0009】
本明細書では、上述した条件1,2のバランスをとるため、2つのピアリングネットワークA及びBを考慮したメカニズムを実施例として提案している。この2つのネットワーク間で交換されうる特定のデータ構造をこのメカニズムは含んでいる。ネットワークAからネットワークBに提供されるデータ構造は、例えば、2つのネットワーク間の現在のトラフィックの動作及びありうる将来のトラフィックの動作を十分に明らかにするので、ネットワークBが将来の予定を立てる上で有用となる。同時に、その構造はネットワークA自体の内部設計については最低限の情報のみを提供するので、ネットワークAの秘密は守られる。その代わりに、ネットワークBも同じようなデータ構造をネットワークAに提供する。当然、ネットワークBは他の方法でこの情報を提供したネットワークAに補償することもでき、例えば情報に対して金銭を支払ってもよい。
【0010】
ここで説明する方法では、第一及び第二ネットワークを使う。特定の場合においては、この情報が第一ネットワークであるネットワークAから、第二ネットワークであるネットワークBに提供されて、ネットワークBが、ネットワークAからネットワークBへと移動してそのネットワークBへの受入地点がネットワークAによって制御されているようなトラフィックの動作を予測することを助ける。こういった場合というのは例えば、ネットワークAとネットワークBとがピアリング構成をとっているときにあたる。この方法を拡張して、ネットワークBからネットワークAへのトラフィックの動作予測をするための情報を、ネットワークAがネットワークBに提供し、且つネットワークAへの受入地点がネットワークAによって制御されているという場合に対応させることも容易にできる。こういった場合というのは、例えばネットワークAがネットワークBの顧客であって、ネットワークBからネットワークAへのトラフィックの受入地点を指定する機能を得るためにネットワークAがネットワークBに支払いをする、というときに発生するものである。
【0011】
ネットワークA及びBのモデリングには、ネットワークのトラフィックの送信要求の概念を使用する。こうした要求により、ネットワークの特定の送信元からのトラフィック(又はその送信元へ向けてネットワークに入るトラフィック)の量が指定され、その要求はそのネットワーク又は別のネットワーク内の特定の送信先へと送られる。その後、その要求に関するトラフィックがネットワーク内にとる経路を、それぞれのネットワークによって実行されるネットワーク経路設定プロトコルを使って、決定する。インターネットで使われる経路設定プロトコルはIP(インターネットプロトコル)である。ネットワークに異なる故障状態が発生すると、異なる経路がとられると考えられる。IPの許す範囲内で、ネットワークはトラフィックの経路設定の制御をある程度維持する。つまり、上の実施例では、ネットワークAは、ネットワークAからネットワークBへの要求の受入地点を制御できる。
【0012】
ネットワークの要求の概算方法ならびに、ネットワーク内に将来設定される経路の立案及び変更を目的とするネットワークシミュレーションの情報を使う方法については、2004年9月9日に出願された、米国特許出願No.10/937,988「METHOD AND SYSTEM TO PERFORM TRAFFIC ENGINEERING IN A METRIC-ROUTED NETWORK」に記述されており、その内容はこの参照により本明細書に含まれる。
【0013】
図1は経路設定交換システムの全体を表すブロック図である。この実施形態では、2つのサブシステム100と150から構成されている。サブシステム100はネットワークAのオペレータの制御下にある。サブシステム150はネットワークBのオペレータの制御下にある。
【0014】
サブシステム100では、ネットワークAと、ネットワークAのネットワークBへの接続とを表す、以下に述べるデータ構造を三組生成し、使用している。

1.トポロジー構造102は、この実施形態例においては、ネットワークAのトポロジーを記述したものである。このトポロジー構造102には、ネットワークAとネットワークBとをつなぐリンクの表現が含まれる。

2.要求構造103は、この実施形態例においては、ネットワークA内の送信元とネットワークB内の送信先とに関した2地点間のトラフィック要求群を記述している。これらの要求群は、ネットワークAが、ネットワークA内のさまざまな地点からネットワークBへと送信しようと試みる、ネットワークのトラフィック量を表す。

3.故障構造101は、この実施形態例においては、ネットワークA内の要素が変化するシナリオのリストを記述したものである。ここで言う変化とは、故障シナリオであってもよく、または、保全シナリオであってもよい。ネットワークAには、このシナリオのリストの下、ネットワークAからネットワークBに入るトラフィックの動作についての情報を、ネットワークBに供給することが望まれる。
【0015】
これらの構造の詳細を図4と5に示す。
【0016】
或る実施形態例においては、これらの構造は、サブシステム100の一部を成すモジュール(不図示)、すなわちネットワークのトポロジーモジュール、トラフィック要求モジュール及びトラフィック経路設定変更モジュール、によって生成される。
【0017】
データ構造101,102,103を使って、ピアリンク使用量計算器110がピアリンク使用量構造120を算出する。この計算器についてはさらに図11でも述べ、また得られる構造については図7で述べる。ピアリンク使用量構造は、故障構造101中の各故障シナリオの下、ネットワークAからネットワークBへのピアリングのリンクごとに、どのくらいトラフィック量があるかを記述する。
【0018】
ピアリンク使用量構造120を使って、フェールオーバ行列構成器130がフェールオーバ行列構造140を成すデータの変更を計算する。このフェールオーバ行列構造140は、サブシステム100からサブシステム150へと送信される。フェールオーバ行列構造140は、故障構造101内に列挙されたフェールオーバシナリオの下、どのようにトラフィックが或るピアリングのリンクから他方のピアリングのリンクへと動くかを記述する。フェールオーバ行列構造の詳細は図7に、またフェールオーバ行列構成器の詳細については図12に示す。
【0019】
サブシステム150は101,102,103と同じ形態の以下に述べる三組のデータ構造を使用して、ネットワークBを記述する。

1.故障構造151は、この実施形態例においては、ネットワークBの要素が故障するシナリオのリストを記述する。また故障構造151には、ネットワークBの動作シミュレーションにおいてネットワークBが含めたいシナリオ、及び、ネットワークBの将来の変更又は最適化を予定する上でネットワークBが含めたいシナリオ、などを含めてもよい。

2.トポロジー構造152は、この実施形態例においては、ネットワークBのトポロジーを記述する。この構造には、ネットワークBからネットワークAへとつなげるリンクの表現が含まれる。

3.要求構造153には、この実施形態例においては、ネットワークBを通過する経路をとり、その結果ネットワークBのトラフィック使用量及び管理に影響を与えるトラフィック要求(例えば全てのトラフィック要求)が含まれる。要求構造153は特に、ネットワークA内の送信元とネットワークB内の送信先とに関する要求、ネットワークB内の送信元と送信先とに関する要求、ならびに、ネットワークB内の送信元とネットワークA内の送信先とに関する要求、を含む。
【0020】
一実施形態例として、これらの構造は、サブシステム150の一部を成すモジュール(不図示)、すなわち、ネットワークのトポロジーモジュール、トラフィック要求モジュール及び変更モジュールによって生成される。
【0021】
ネットワークBの動作シミュレーションを行なうため、ネットワークシミュレーター160は151,152,153に含まれる情報を、サブシステム100から受信モジュール(不図示)によって受け取ったフェールオーバ行列構造140と共に使う。具体的には、ネットワークシミュレーター160は、151に記述された各故障シナリオの下、153の各要求ごとのネットワークBを通過する経路設定を記述する、要求経路設定構造165を作る。これらの故障シナリオのうちどれかがネットワークAからネットワークBへの一以上のピアリングのリンクの故障を含んでいるとすると、ネットワークシミュレーター160はフェールオーバ行列構造140を参照して、ピアリングのリンクを介してネットワークAを通ってネットワークBへと入る要求の動作を定める。ネットワークシミュレーター160の詳細については図13に示す。
【0022】
要求経路設定構造165を、故障シナリオの下でのネットワークの動作を可視化するために、ネットワークBの制御者がGUI170に表示してもよい。GUIの要素の詳細については図14に示す。また、要求経路設定構造165は、ネットワーク設計ツール180への入力として使うこともできる。このネットワーク設計ツール180は、ネットワーク設計又は経路設定方針の修正もしくは最適化を提案して、記述された発生しうる故障の影響を低減できる。
【0023】
図2は、ネットワークAのオペレータが使用する、ネットワークAの実施モデルを表すものであって、以下これに基づいて図1のシステムに使われるデータ構造を説明してゆく。ネットワークA 200は、この実施例では、6つ一組のノードまたはルーター N1(201)〜N6から構成される。これらのノード群は2方向リンクによって接続される。例えば、202はN1とN4を接続する。ネットワークAのオペレータはネットワークBのトポロジーを知らないので、ネットワークBは単一のノード210として図示してある。ネットワークAとネットワークBの間をつなぐピアリングのリンク(P1,P2およびP3,220−222)は、ネットワークAのノードからネットワークBに接続している。
【0024】
3つのルート要求を図2に表示する。DA1、DA2とDA3(230−232)はそれぞれ、N1,N2とN3からNBへのトラフィック要求である。これらの要求の経路設定の実施例は、示してあるように、ネットワークAのリンクを通り、且つピアリングのリンクを通っている。これらは平時の運営下(例えば、ネットワークAに故障している要素が無い時)で経路設定されている。要求DA1,DA2とDA3はそれぞれ50、100、100Mb/s(毎秒メガビット)のトラフィックで運ばれる。なお、DA3は分岐した経路設定をされていることに留意されたい。これは例えば、IGP最短経路優先設定プロトコル(IGP shortest-path first routing protocol)を使うことで可能となる。この要求のトラフィックの半分が、送信先へとひとつの経路をとり、もう半分は別の経路をとる。
【0025】
図3は、ネットワークBのオペレータによって使用されるネットワークBの実施モデルであって、以下これに基づいて図1のシステムで使われるデータ構造を説明してゆく。ネットワークB 300は、この実施例では、6つ一組のノードまたはルーター N7(301)〜N12からで構成される。これらのノード群は2方向リンクによって接続される。ネットワークBのオペレータがネットワークAのトポロジーを知らないので、ネットワークAを単一ノード310として示してある。ネットワークAとネットワークBの間のピアリングのリンク(P1とP2とP3,320−322)は、図2のリンク220−222である。
【0026】
3つのルート要求を図3に表す。DB1とDB2とDB3(330−332)はそれぞれ、NAからN10、N11、N11へのトラフィック要求である。これらの要求の経路設定の実施例は、示しているように、ピアリングのリンクを通り、且つネットワークBのリンクを通っている。平時の運営下では、図2の要求の経路設定と同様の経路設定がされる。
【0027】
図4は、フェールオーバ行列構造140の作成及び使用の際に用いられるデータを格納するために、図1のサブシステム100とサブシステム150の双方が使う2つのデータ構造を表している。図4では、説明を行うため、これらの構造を図2のネットワークAの実施例を表すデータで埋めてある。
【0028】
トポロジー構造400は、或る実施形態として、各行がトポロジー内のリンクを示している表を含んでいる。この表の列は次の通りとすることができる。

1.リンクID:リンク識別用の文字列

2.From:そのリンクに結合し、且つそのリンク上にデータを送信するノード

3.From Node/AS:Fromのノードが物理的なノードである場合にはNode、また、Fromのノードが他のネットワークをまとめて表すものである場合にはAS(Autonomous System; 自律システム)

4.To:そのリンクに結合し、且つそのリンクからデータを受け取るノード

5.To Node/AS:From Node/ASと同様に、Toのノードに関して記述したもの
【0029】
要求構造410は、各行にトポロジー内の要求を示した表を含む。表の列は次の通りとすることができる。

1.要求ID:要求識別用の文字列

2.Source:ネットワークを通過するトラフィックの伝達を始める、送信元ノードまたは送信元AS

3.Destination:ネットワークを通過するトラフィックの伝達を受け取る、送信先ノードまたは送信先AS

4.トラフィック(Mb/s):送信されるトラフィック量をMb/s(毎秒メガビット)または他の単位で表したもの
【0030】
図5は故障構造500を示し、実施形態例では、この故障構造500を、図1のサブシステム100と150の両方が使って、フェールオーバ行列構造140の作成及び使用に関連する故障シナリオを記述する。
【0031】
故障構造500には、説明例として、図2のネットワークAの実施例の3つの故障シナリオの記述を含める。故障構造500は各行が特定の故障シナリオを示している表であってもよい。この表の各列はネットワーク内のリンクを表している。この表の各入力欄は空白のままか、またはXが入力されている。特定の行・列に在るXは、その行が示す故障シナリオが、(少なくとも)その列が示すリンクの故障を含んでいる、ということを表している。500の3つの故障シナリオは、図2の220−222の3つのピアリングのリンクが故障することを表している。
【0032】
1つの故障シナリオが、複数のリンクの故障を含むことができる、ということに留意されたい。例えば、故障構造510は図3のネットワークBが故障するという記述を含んでいる。表示されている故障は、ネットワーク内のノードの故障であって、そのノードに接続している全てのリンクの故障として記述されている。従ってこの表では、リンクP2とN8-N7とN8-N10(他のリンクの中から抜粋したもの)にXをつけてある。
【0033】
図6は、特定の故障状態にある図2のネットワークAの実施例を表している。この図を使って、図7のピアリンク使用量構造とフェールオーバ行列構造を作成する例を示してゆく。
【0034】
ネットワークA 600は図2のそれと同じネットワークである。この図では、ピアリングのリンクのうちのひとつP2が故障したことを、×印610で示している。これは図5の構造500の表の2行目に示された故障シナリオである。DA1とDA2とDA3(601-603)の3つの要求はピアリングのリンクの故障を避けるように再度経路設定しなおしたものである。この故障シナリオでは、これらの要求が、共通の送信先であるネットワークB内のNBへと至るまでに、ピアリングのリンクP1とP3のみを使用している。
【0035】
図7は、図1のサブシステム100によって計算される、ピアリンク使用量構造700及びフェールオーバ行列構造710、を表示している。この図では、これらの構造を、図2のネットワークAの実施例と、図5の故障構造500中の故障シナリオの実施例を使って埋めてある。
【0036】
ピアリンク使用量構造700は、各行に故障構造500から故障シナリオがコピーされた表から成っている。さらに、最初の行はネットワークの要素が故障していないという“故障なし”のシナリオを示している。列はピアリングのリンクを示している。この例では、3つのピアリングのリンクP1とP2とP3がある。
【0037】
個々の行・列への入力は、故障シナリオの下でのピアリングのリンクの使用量をMb/sで表したものである。故障シナリオの下で、ピアリングのリンクが故障した場合は、数字は入力されない。例えば、故障シナリオP2は表700の3行目と図6に表されている。この故障シナリオにおいて、ネットワークAは、要求DA2がピアリングのリンクP1を通るように経路の再設定を行い、この結果P1の総使用量がDA1からは50Mb/s、DA2からは100Mb/sとなる。よって、使用量の合計は150Mb/sとなるので、これを表700の3行目の2列目に入力する。
【0038】
ピアリンク使用量構造700が算出されてから、図1のサブシステム100のフェールオーバ行列構成器130がフェールオーバ行列構造140を計算する。フェールオーバ行列構造140はピアリンク使用量構造700に対応するデータを含んでいる。
【0039】
フェールオーバ行列構造140は、各行が故障シナリオを示し、且つ各行がピア回路を示している表として、実施できる。一実施形態例では、個々の行列に入力されるものとして、以下のいずれを使うことができる。すなわち、

1.空白(対応する故障シナリオで、対応するピアリングのリンクが故障するとき)。または、

2.その行内の全ての故障したリンクから、ピアリングのリンクへと送られるトラフィックの割合に等しい数。例えば、故障シナリオP2の下では、構造700からの、平時はP2を通過することになる150Mb/sのトラフィックの経路が再設定される。故障シナリオP2の下では、P1の使用量は100Mb/s増加し、これは150Mb/sの67%にあたる。よって、故障シナリオP2に対応する710の行とピア回路P1に対応する列への入力は67%となる。
【0040】
図8は、特定の故障状態にある図3のネットワークBの実施例を表している。この図を使って、図9の要求経路設定構造を作成する実施例についての説明をしてゆく。
【0041】
ネットワークB 800は図2のネットワークと同じネットワークである。この図ではネットワーク内のノードのひとつN8(820)が故障したことを、×印で示してある。これは図5の構造510の表に示した故障シナリオである。ネットワークAを送信元とする3つの要求DB1とDB2とDB3(801−803)は、故障したノードを避けて経路再設定される。
【0042】
図9は、図1のネットワーク計算器160が、フェールオーバ行列構造140と、ネットワークBの故障構造151およびトポロジー構造152および要求構造153とを使って算出する、要求経路設定構造900を表示している。
【0043】
要求経路設定構造900は、故障シナリオ構造151中のすべての故障シナリオについての或る表と、故障する要素の無い平時のネットワーク運営についての或る表とを含んでいる。この図ではこうした2つの表、すなわち平時運営表910と、図5の故障構造510に表されている単独の故障シナリオである、ノードN8の故障に対応した表920とを示している。
【0044】
900の表のそれぞれは、ネットワーク中の各要求に応じた或る行と、ネットワーク中の各リンクに応じた或る列とをもつ。特定の要求とリンクに対応して表内に入力されるものは、そのリンクを通過するその要求のトラフィック量である。
【0045】
図10は、図1のシステムにより実施される実施形態例に係る手順を記載したフローチャートである。フローはステップ1000からスタートする。ステップ1010では、ネットワークAのトポロジー構造、要求構造、および故障構造を、ピアリンク使用量計算器110が使って、ピアリンク使用量構造120を構成する。このプロセスについては図11でもさらに述べる。
【0046】
ステップ1020では、ピアリンク使用量構造120を、フェールオーバ行列構成器130が使って、フェールオーバ行列構造140を計算する。このプロセスは図12でも後述する。
【0047】
ステップ1030では、ネットワークAがネットワークBにフェールオーバ行列構造140を送信する。
【0048】
ステップ1040では、ネットワークBがネットワークAからフェールオーバ行列構造140を受け取る。
【0049】
ステップ1050では、ネットワークシミュレーター160が、ネットワークBのトポロジー構造、要求構造、および故障構造を、フェールオーバ行列構造とともに使って、ネットワークB内の要求の経路設定をシミュレートする。このようにして、要求経路設定構造165を構成する。このプロセスは図13でも後述する。
【0050】
ステップ1060では、要求構造165を使って、GUIを介してネットワークシミュレーションを表示し、また、これらの経路設定として記述されているネットワークの動作を考慮して、ネットワークのレイアウトと、ルート設定と、将来の予定とを最適化するよう提案して最適化を実行する。図14は、ピアされたネットワークからの要求のシミュレーションを特に参照できるようにしつつ、ネットワークシミュレーションを表示することができるGUIの要素群を描いたものである。
【0051】
ステップ1070で、この手順は終わりである。
【0052】
図11は、或る実施形態例に係る、図1のピアリンク使用量計算器110でピアリンク使用量構造120を計算する方法を記述したフローチャートである。このプロセスはステップ1100からスタートする。
【0053】
ステップ1110では、ピアリンク使用量構造120は、行列U(i,j)として定義される。ここで、iは故障シナリオを指し、またjはピアリングのリンクを指している。i=0は平時の“故障なし”にあてる。まず、U(0,j)を、各jについて、“故障なし”シナリオの下での要求の経路設定から生じるリンク使用量とする。ネットワークAにより使われるいずれかの経路設定プロトコル(例えばIP経路設定プロトコル)を用いて、要求の経路を設定する。各U(i,j)は、i>0のとき0とする。指数iは1とする。
【0054】
ステップ1120では、所定の故障シナリオiについてのピアリングのリンクU(i,j)を、故障シナリオiの下での要求の経路設定に帰結する使用量として、ネットワークAによって使われる経路設定プロトコルの動作と、特にこの故障シナリオで記述された故障に遭遇した際のこのプロトコルの動作とを再度シミュレートする。ピアリングのリンクjのすべてが故障シナリオiで故障する場合は、U(i,j)を、このリンクがまったく使用されないことを示す“−”とする。
【0055】
ステップ1130では、iがネットワークAにおける故障構造の最後の故障シナリオであるかをチェックする。もしそうであればステップ1140でプロセスは終了し、必要なピアリンク使用量の表U(i,j)を得る、。もし違うのであればステップ1150でiを増分し、制御をステップ1120に返す。
【0056】
図12は、或る実施形態例に係る、図1のフェールオーバ行列構成器130でフェールオーバ行列構造140を計算する方法を記述したフローチャートである。
【0057】
プロセスはステップ1200からスタートする。ピアリンク使用量構造U(i,j)を、“故障なし”の場合をi=0として、定める。
【0058】
ステップ1210では、F(i,j)を全ての故障シナリオiとピアリングのリンクjについて0として、またiの初期値を1とする。そうしてからF(i,j)をフェールオーバ行列構造140で埋めてゆく。
【0059】
ステップ1220では、T(i)を、U(i,j)が“−”と等しいものについて計算したU(0,j)の総使用量とする。これはつまり、T(i)が、シナリオiの下で故障するピアリングのリンクから別のリンクへと移す必要があるトラフィックの総量である、ということである。ピアリングのリンクの計数値jの初期値を1とする。
【0060】
ステップ1230では、U(i,j)=“−”であるかどうかに依り分岐する。YESのときは、ステップ1260でF(i,j)を“−”とする。NOのときは、ステップ1240で、F(i,j)を、故障シナリオを故障なしシナリオと比較したときのリンクiのトラフィックの増加分を、T(i)の移動したトラフィックの総量に対するパーセンテージで表したものとする。すなわち、F(i,j)を、パーセンテージで表した (U(i,j) - U(0,j)) / T(i) とする、ということである。
【0061】
ステップ1250では、最後のピアリングのリンクjに到達したかどうかに依り分岐する。是であれば、制御はステップ1270に移る。否であれば、ステップ1280でjを加算し、制御を1230に返す。
【0062】
ステップ1270では、最後の不履行シナリオiに到達したかどうかに依り分岐する。是であれば、制御はステップ1295に移る。否であれば、ステップ1290でiは加算し、制御を1220に返す。
【0063】
図13は、或る実施形態例に係る、図1のネットワークB 160をシュミレートする方法を記載したフローチャートである。
【0064】
ステップ1300からプロセスはスタートする。ネットワークAからネットワークBへもたらされるフェールオーバ行列 F(i',j') を定める。このi’はネットワークAの故障シナリオを指し、またj’はネットワークAの故障シナリオを指す。
【0065】
要求経路設定構造165は3元配列D(i,j,k)で表される。ここでiは、ネットワークBの故障シナリオを指し、i=0は“故障なし”のシナリオとする。またjはネットワークBのリンクを指し、kはネットワークBの要求を指す。
【0066】
ステップ1310では、D(0,j,k)を、各リンクj及び各要求kについて、ネットワークBが平時運営されている際に要求kがリンクjを使用する量、とする。i > 0 ではすべてのD(i,j,k)を0とする。要求指数kの初期値を1とする。
【0067】
ステップ1320では、故障シナリオ指数iの初期値を1とする。
【0068】
ステップ1330では、故障シナリオiにおいて、要求kが、故障したピアリングのリンクを迂回するよう経路変更することになるかどうかに依り分岐する。否であれば、ステップ1350で、このiについてD(i,j,k)を、ネットワークB内の要求の経路設定に使われる通常のプロトコルをシミュレートするこの故障シナリオで、経路設定された要求kの使用量とする。否であれば、ステップ1340で、フェールオーバ行列(i',j')の、ネットワークAの故障シナリオi’を表す行i’を参照して、ピアリングのリンクの故障を、ネットワークB内の処理中の故障シナリオiに対応させる。
【0069】
ステップ1360では、要求kに関する経路設定 r(j',j) を、ネットワークB内のリンクjのすべてについて、且つシナリオiにおいて故障しないピアリングのリンクj’のそれぞれについて、計算する。この際には、ネットワークBに入る要求はそのリンクj'を通ると仮定し、また、ネットワークB内の経路設定には通常のプロトコルを使う。各j’について、D(i,j,k)に r(j',j) x F(i',j') を加算する。すなわち、D(i,j,k)を、フェールオーバ行列構造140が規定する比率を以って、故障していない全てのピアリングのリンクを同時に通るように経路設定する。この比率は、故障したピアリングのリンクから、他のピアリングのリンクへのトラフィックがフェールオーバする比率である。
【0070】
ステップ1370では、最後の故障シナリオiに到達したかどうかに依って分岐する。是であれば、制御はステップ1380に移る。否であれば、ステップ1375でiを加算し、制御をステップ1320に返す。
【0071】
ステップ1380では、最後の要求kが到達したかどうかに依って分岐する。是であれば、制御はステップ1390に移る。否であれば、制御をステップ1320に返す。
【0072】
ステップ1390で、要求経路設定構造D(i,j,k)は完成し、フローは終了となる。
【0073】
図14は、或る実施形態例に係る、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を図式的に表示したものである。このGUIは、図1の160によって行なわれるネットワークシミュレーションの結果を見るために使うことができる。一例として、図3のネットワークBを表示してある。ネットワークBのトポロジーをこのネットワークのオペレータは完全に知っているので、1410の箱の中に記載したように、1460などとして示している全てのノード又はルーター、ならびに1420などとして示している全ての回路により、ネットワークBのトポロジーを完全に表示できている。これらの2方向回路は、各方向に向かうリンクの双方を並べて示してあり、矢印の向きは構成要素リンクの方向を示す。各リンク内の空隙に種々の色を塗ることで、例えば、特定の故障シナリオの下でのリンクの総使用量を示すこともでき、又は、特定の故障シナリオの下で要求がそのリンクを通るかどうかを表してもよい。GUI上で故障した要素に×印をつけて、種々の故障シナリオを表示することもできる。図6では、例えば、この故障シナリオで故障するノードN8に、×印 1440をつけることで、故障シナリオを表現している。
【0074】
また、ネットワークAのトポロジーはネットワークBに知られていない。ネットワークAからネットワークBへとつながるピア回路のみが知られている。こうしたときは、ネットワークAを、一つのノード 1400に“圧縮”して表現できる。ピア回路は1450で表現され、ノード1400に接続された回路となっている。
【0075】
普通、ネットワークはピア接続を介して、多くのピアネットワークと接続できる。この場合全てのピア回路は2方向リンクとして表示される。こうしたピア回路を、例えばネットワークB内の回路(1420など)で行っているようにして表示すると、このネットワークを表示するスクリーン上もしくはそのプリントアウトに、表示上の乱れが大量発生してしまう可能性がある。そこで、ピア回路を1450のような短い回路として示し、またこのピア回路に接続するネットワークB内のノードを、回路1450の尖端からノードへと引いた単独の線(1430など)で表現することができる。こうした線での表現により、表示上の乱れの発生を完全に除くことが可能となる。
【0076】
図15は、コンピュータシステム1500の実施例を機械の模式的な表現を使って示したものであって、その内部では、この機械に本明細書中で述べたいずれかの方法を一つ以上実施させるための、命令のセットを実行できる。別の実施形態として、機械は独立した装置として作動し、または、他の機械と(例えばネットワークを介して)接続されていてもよい。ネットワーク内の配置としては、この機械は、サーバ-クライアントネットワーク環境内で、サーバーかクライアント機械としての機能を担ってもよく、又は、ピアツーピア型(又は分散型)ネットワーク環境内で、ピア機械としての機能を担ってもよい。こうした機械は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話、ウェブアプリケーション、ネットワークルーター、スイッチ又はブリッジとすることができ、あるいは、機械がとる動作を指定する命令のセットを(連続的にか又は他のやりかたで)実行できる任意の機械であってもよい。尚、ここでは単一の機械だけを説明したが、“機械”という言葉はさらに、ここで述べた方法の一つ以上を実施するための、命令の一以上のセットを、個別に又は連携して実行する、任意の機械の集合体を含んでいるとも解釈されるべきである。
【0077】
コンピュータシステム1500の実施例には、演算処理装置1502(中央演算装置(CPU)、グラフィック演算装置(GPU)、又はその両方、など)、主メモリ1504、及び静的メモリ1506が含まれ、これらはバス1508によって相互接続される。コンピュータシステム1500は更に、ビデオディスプレイ1510(例えば液晶表示装置(LCD)又は陰極線管(CRT))を含んでもよい。コンピュータシステム1500はまた英数入力装置1512(例えばキーボード)、ユーザインターフェース(UI)ナビゲーション装置1514(例えばマウス)、ディスクドライブ装置1516、信号生成装置1518(例えばスピーカー)及びネットワークインターフェース装置1520を含んでいる。
【0078】
ディスクドライブ装置1516は、本明細書中に記載した一以上の方法又は機能によって実施もしくは利用される、命令ならびにデータ構造(例えばソフトウェア1524)のひとつもしくは複数のセットを格納する機械可読媒体1522を含んでいる。ソフトウェア1524自体も、機械可読媒体も構成するコンピュータシステム1500、主メモリ装置1504、及び演算処理装置1502によって実行されている際には、主メモリ装置1504及び/又は演算処理装置1502の中に、完全に又は少なくとも一部が存在することになる。
【0079】
ソフトウェア1524は、よく知られている転送プロトコル(例えばhttp)のどれかを利用したネットワークインターフェース装置1520を経由して、ネットワーク1526への送信、又はネットワーク1526からの受信を行うことができる。
【0080】
機械可読媒体1522は、一実施形態例では単一の媒体として示されているが、この“機械可読媒体”という言葉は、命令の一以上のセットを格納する一以上の媒体(例えば中央集約型データベース又は分散型データベース、ならびに/あるいは、関連したキャッシュ及びサーバー)を含む、と解釈するべきである。“機械可読媒体”という言葉はまた、本発明に係る任意の一以上の方法を実施するために機械により実行される命令のセットを格納し、符号化し、又は運搬する能力を有する任意の媒体を含むと解釈されるべきであるか、あるいは、こうした命令のセットにより利用されるか又は関連するデータ構造を格納し、符号化し、又は運搬する媒体を含む、と解釈されるべきである。“機械読み取り媒体”という言葉は、固相メモリ、光学媒体及び磁気媒体、ならびに搬送波信号を含むと解釈されるが、これらに限定はされない。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】図1は、経路設定交換システムの全体を表示するブロック図である。
【図2】図2は、ネットワークAのオペレータによって使われるネットワークAの実施例モデルを表す。
【図3】図3は、ネットワークBのオペレータによって使われるネットワークBの実施例モデルを表す。
【図4】図4は、フェールオーバ行列構造の作成及び使用にあたって用いられるデータを格納するための、図1のシステムで使われる2つのデータ構造を表す。
【図5】図5は、フェールオーバ行列の構成及び使用の際に関連する故障シナリオを記述するために、図1のシステムが使う故障構造を表す。
【図6】図6は、特定の故障状態にある図2のネットワークAの実施例の表示である。
【図7】図7は、フェールオーバ行列構造の実施モデルの表示である。
【図8】図8は、特定の故障状態にある図3のネットワークBの実施例の表示である。
【図9】図9は、経路設定要求構造の実施例の表示である。
【図10】図10は、図1のシステムの動作方法の実施例をフローチャートに記述したものである。
【図11】図11は、ピアの結合を計算する方法の実施例をフローチャートに記述したものである。
【図12】図12は、フェールオーバ行列を計算する方法の実施例をフローチャートに記述したものである。
【図13】図13は、ネットワークをシミュレートする方法の実施例をフローチャートに記述したものである。
【図14】図14は、グラフィカルユーザーインターフェースの実施例の表示である。
【図15】図15は、コンピュータシステムの実施例を、機械を図式的に表現して示したものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予測されるネットワーク動作の通信方法であって、
第一のネットワークのトポロジーの少なくとも一部を記述する、ネットワークのトポロジー構造データを生成するステップと、
前記第一のネットワーク内の送信元と、第二のネットワーク内の送信先とに関係する、トラフィック要求の少なくともいくらかを記述する、要求構造データを生成するステップであって、ここで、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークとの間には、複数のネットワークリンクが存在する、というステップと、
トラフィック経路設定の変更を必要とする可能性のある、少なくともひとつの変更シナリオを記述する、トラフィック経路設定変更データを生成するステップと、 ネットワークのトポロジー構造データ、要求構造データ、及びトラフィック経路設定変更データを使用して、少なくとも一つの変更シナリオについて、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークとの間の前記複数のネットワークリンクのそれぞれを通るトラフィックの経路設定を計算するステップと、
変更データを第二ネットワークに送信するステップであって、ここで前記変更データは、前記少なくとも一つの変更シナリオにおいて、前記複数のネットワークリンクを通るネットワークのトラフィックの動きを記述するものであるというステップと
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記変更シナリオが、前記ネットワークリンクのうちの少なくとも一つが保全されることになるかもしくは故障する、保全シナリオおよび故障シナリオのうちの少なくとも一方であることを特徴とする、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第一のネットワークと前記第二のネットワークとの間の前記複数のネットワークリンクのそれぞれを通るトラフィックの前記要求経路設定が、複数の変更シナリオに関して計算されることを特徴とする、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記変更データが、前記第二ネットワークのオペレータが、起きうる変更シナリオに対する予定を立てられるようにするための十分な情報を記しており、且つ、前記第一のネットワークについての他の情報を前記第二ネットワークのオペレータに明らかにはしないことを特徴とする、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記トラフィック要求群のそれぞれに関する前記要求構造データが、前記要求の前記送信元、前記要求の前記送信先、及び前記要求のサイズを記述することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワークのトポロジー構造データが、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークとの間の前記複数のネットワークリンクを記述したデータを含んでいることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記変更シナリオのそれぞれに関してトラフィックの経路設定を計算する前記ステップが、一以上のネットワークリンクが変更された場合、その他のネットワークリンクのそれぞれを通るように経路設定されるトラフィックの量を計算するステップ、を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記変更データが、少なくとも一つの変更シナリオに関する、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークとの間の前記複数のネットワークリンクのそれぞれを通るトラフィックの前記経路設定を前記計算から決定されることを特徴とする請求項7記載の方法。
【請求項9】
各前記変更シナリオに関して、一以上のネットワークリンクが変更された前記の場合に、変更データが、その他のネットワークリンクのそれぞれを通り経路設定されたトラフィックの前記増加割合を含んでいることを特徴とする請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記増加割合が、変更シナリオの前記の場合、再度経路設定されることになる前記トラフィックの割合であることを特徴とする請求項9記載の方法。
【請求項11】
予測されたネットワーク動作を通信するシステムであって、
第一のネットワークのトポロジーの少なくとも一部を記述したネットワークのトポロジー構造データを生成して、メモリ装置に前記ネットワークのトポロジー構造データを格納する、ネットワークのトポロジーモジュールと、
前記第一のネットワークと前記第二のネットワークとの間にある複数のネットワークリンクが存在するとき、前記第一ネットワーク内の送信元と、前記第二ネットワーク内の送信先とに関係する、少なくともいくらかのトラフィック要求群に関して記述した要求構造データを生成して、前記メモリ装置に前記要求構造データを格納する、トラフィック要求モジュールと、
少なくとも一つの変更シナリオに関して記述したトラフィックの経路設定変更データを生成して、メモリ装置に前記トラフィックの経路設定変更データを格納する、トラフィックの経路設定変更モジュールと、
少なくとも一つの変更シナリオに関する、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークとの間の前記複数のリンクのそれぞれを通るトラフィックの経路設定を計算するために、前記ネットワークのトポロジー構造データ、前記要求構造データ及び前記トラフィックの経路設定変更データを使用する計算器と、
前記少なくとも一つの変更シナリオ内で、前記複数のネットワークリンクを通るネットワークのトラフィックの動きに関して記述した変更データを、前記第二ネットワークへと送信する送信モジュールと
を含むことを特徴とする、システム。
【請求項12】
前記ネットワークの変更シナリオが、少なくとも一つの前記ネットワークリンクが保全されることになるか又は故障する、保全シナリオ及び故障シナリオの少なくとも一方であることを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項13】
前記第二のネットワークの変更シナリオが、前記第二のネットワークの少なくとも一つのノードが保全されることになるか又は故障する、保全シナリオ及び故障シナリオの少なくとも一方であることを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項14】
複数の変更シナリオに関して、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークとの間の前記複数のネットワークリンクのそれぞれを通るトラフィックの前記経路設定を、前記計算器が計算することを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項15】
前記送信モジュールが、前記第二ネットワークのオペレータが、起きうる変更シナリオに対して予定を立てられるよう十分な情報を記述し、且つ第一ネットワークについての別の情報を前記第二ネットワークのオペレータに明らかにしない変更データを、送信することを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項16】
前記要求の前記送信元、前記要求の前記送信先及び前記要求のサイズに関して記述した、前記トラフィック要求のそれぞれに関する要求構造データを、前記トラフィックの要求モジュールが生成することを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項17】
前記第一ネットワークと前記第二ネットワークとの間の、前記複数のネットワークリンクに関して記述したデータを含んだネットワークのトポロジー構造データを、前記ネットワークのトポロジーモジュールが生成することを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項18】
前記計算器の、前記変更シナリオのそれぞれに関するトラフィックの経路設定についての計算が、一以上のネットワークリンクが変更される場合、その他のネットワークリンクのそれぞれを通るよう経路設定されることになるトラフィックの量の計算、を含むことを特徴とする請求項11記載のシステム。
【請求項19】
少なくとも一つの変更シナリオに関する、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークとの間の前記複数のネットワークリンクのそれぞれを通るトラフィックの前記経路設定に関する前記計算から、前記計算器が前記変更データを決定することを特徴とする請求項18記載のシステム。
【請求項20】
各前記変更シナリオに関して、一以上の前記ネットワークリンクが変更される場合に、その他のネットワークリンクのそれぞれを通るよう再度経路設定されることになるトラフィックの前記増加割合を含んだ前記変更データを、前記計算器が決定することを特徴とする請求項19記載のシステム。
【請求項21】
前記増加割合が、変更シナリオの前記場合に再度経路設定されることになる前記トラフィックの割合、であることを特徴とする請求項20記載のシステム。
【請求項22】
予測されたネットワーク動作を通信する方法であって、
第一ネットワークからの第一ネットワークの変更データを、第二ネットワークで受信するステップであって、ここで、前記第一ネットワークの変更データが、少なくとも一つのネットワークリンクの変更シナリオ内での、前記第一のネットワークと前記第二のネットワークとの間の複数のリンクを通るネットワークのトラフィックの動きを、前記複数のリンクのうちの少なくともひとつが変更された場合に、記述するものであるというステップと、
前記第二ネットワークのトポロジーの少なくとも一部を記述した、ネットワークのトポロジー構造データを生成するステップと、
前記第一のネットワーク内の送信元と、前記第二のネットワーク内の送信先とに関係した、少なくともいくらかのトラフィック要求に関して記述した要求構造データを生成するステップと、
前記第二ネットワーク内の少なくとも一つの変更シナリオに関して記述した、第二ネットワークの変更データを生成するステップと、
前記ネットワークのトポロジー構造データ、前記要求構造データ、前記第一ネットワークの変更データ及び前記第二ネットワークの変更データを使用して、前記第二ネットワーク内の、前記少なくとも一つの変更シナリオに関する、前記第二のネットワークを通るトラフィックの経路設定を計算するステップと、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項23】
前記ネットワークリンクの変更シナリオが、少なくとも一つのネットワークリンクが保全されることになるか又は故障する、保全シナリオ及び故障シナリオのうちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記第二ネットワークの変更シナリオが、前記第二ネットワークの少なくとも一つのノードが保全されることになるか又は故障する、保全シナリオ及び故障シナリオのうちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項25】
前記ネットワークリンクの変更データが、前記第二ネットワークのオペレータが、起きうるネットワークの変更シナリオに対する予定を立てられる十分な情報に関して記述しており、且つ、前記第一のネットワークについての他の情報を前記第二ネットワークのオペレータに明らかにしないことを特徴とする、請求項21記載の方法。
【請求項26】
前記トラフィックの要求のそれぞれに関する、前記要求の前記送信元、前記要求の前記送信先、及び前記要求のサイズを記述した、前記要求構造データを特徴とする、請求項21記載の方法。
【請求項27】
前記第二ネットワークの複数のノードを記述したデータを含む、前記ネットワークのトポロジー構造データを特徴とする、請求項21記載の方法。
【請求項28】
前記第二ネットワークの各変更シナリオに関するトラフィックの経路設定についての前記計算が、前記第二ネットワークの一以上のノードが変更される場合、前記第二ネットワークのその他のノードのそれぞれを通るよう経路設定されることになるトラフィックの量を計算することを含む、ことを特徴とする請求項21記載の方法。
【請求項29】
少なくとも一つの第二ネットワークの変更シナリオに関して、前記複数の第二ネットワークのノードのそれぞれを通るトラフィックの前記経路設定についての前記計算から、前記第二ネットワークの変更データが決定されることを特徴とする、請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記第二ネットワークの各変更シナリオに関して、前記第二ネットワークの一以上のノードが変更される場合に前記第二ネットワークのその他のノードのそれぞれを通るよう経路設定されることになるトラフィックの前記増加割合を、前記第二ネットワークの変更データが含んでいることを特徴とする請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記増加割合が、第二ネットワークの変更シナリオの前記場合に再度経路設定されることになる前記トラフィックの割合であることを特徴とする、請求項30記載の方法。
【請求項32】
前記トポロジー構造データ、前記要求構造データ、前記第一ネットワークの変更データ及び前記第二ネットワークの変更データを使用するグラフィカルユーザーインターフェースをさらに含み、ここで前記グラフィカルユーザーインターフェースは、前記第二ネットワークの全てのノード、ならびに、前記第二ネットワークと前記第一ネットワークとの間の前記複数のリンクを表示するが、その一方、前記グラフィカルユーザーインターフェースは、前記第二ネットワークの前記オペレータが知らない前記第一ネットワークの詳細を表示しない
ことを特徴とする、請求項22記載の方法。
【請求項33】
前記第二ネットワークの前記ノードの間の前記リンクが、2方向リンクとして表示されることを特徴とする請求項32記載の方法。
【請求項34】
前記第一ネットワークが、圧縮されたノードとして表示され、また、前記第一ネットワークと前記第二ネットワークとの間の前記リンクが、単独のラインとして表示されることを特徴とする請求項32記載の方法。
【請求項35】
予測されたネットワーク動作を通信するシステムであって、
第一ネットワークからの第一ネットワークの変更データを、第二ネットワークにおいて受信する受信モジュールであって、ここで前記第一ネットワークの変更データは、少なくとも一つのネットワークリンクの変更シナリオ内で、前記第一ネットワークと前記第二ネットワークの間の複数のリンクを通るネットワークのトラフィックの動きを、前記複数のリンクのうちの少なくとも一つが変更された場合に、記述するものである、という受信モジュールと、
前記第二ネットワークのトポロジーの少なくとも一部を記述するネットワークのトポロジー構造データを生成して、メモリ装置に前記ネットワークのトポロジー構造データを格納する、ネットワークのトポロジーモジュールと、
前記第一ネットワーク内の送信元と前記第二ネットワーク内の送信先とに関係した少なくともいくらかのトラフィック要求群を記述した要求構造データを生成して、前記メモリ装置に前記要求構造データを格納するトラフィック要求モジュールと、
第二ネットワーク内の、第二ネットワークの変更シナリオの少なくとも一つを記述する第二ネットワークの変更データを生成して、前記メモリ装置に前記第二ネットワークの変更データを格納する変更モジュールと、
前記ネットワークのトポロジー構造データ、前記要求構造データ、前記第一ネットワークの変更データ及び前記第二ネットワークの変更データを使って、前記第二ネットワーク内の第二ネットワークの変更シナリオのうちの少なくとも一つに関する、前記第二ネットワークを通るトラフィックの経路設定を計算する、ネットワークシミュレーターと、
を含むことを特徴とする、システム。
【請求項36】
前記ネットワークリンクの変更シナリオが、前記ネットワークリンクのうちの少なくとも一つが保全されることになるか又は故障する、保全シナリオ及び故障シナリオのうちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項35記載のシステム。
【請求項37】
前記第二のネットワークの変更シナリオが、前記第二のネットワークの少なくともひとつのノードが保全されることになるか又は故障する、保全シナリオ及び故障シナリオの少なくとも一方であることを特徴とする、請求項35記載のシステム。
【請求項38】
第二ネットワークの変更シナリオの少なくとも一つに関する、前記第二ネットワークの前記複数の各ノードを通るトラフィックの前記経路設定を、前記ネットワークシミュレーターがシミュレートすることを特徴とする請求項35記載のシステム。
【請求項39】
前記要求の前記送信元、前記要求の前記送信先及び前記要求のサイズに関して記述した、前記トラフィック要求群のそれぞれに関する要求構造データを、前記トラフィックの要求モジュールが生成することを特徴とする請求項35記載のシステム。
【請求項40】
前記第二ネットワークの前記複数のノードを記述したデータを含んだ、ネットワークのトポロジー構造データを、前記ネットワークのトポロジーモジュールが生成することを特徴とする請求項35記載のシステム。
【請求項41】
前記第二ネットワークの変更シナリオのそれぞれに関するトラフィックについての、前記ネットワークシミュレーターによる経路設定が、第二ネットワークの少なくとも一つの変更シナリオの前記の場合、前記第二ネットワークのノードのそれぞれを通るよう経路設定されることになるトラフィックの量を計算することを含むことを特徴とする請求項40記載のシステム。
【請求項42】
少なくとも一つの変更シナリオに関して、前記第二ネットワークの前記複数のノードのそれぞれを通るようにトラフィックの前記経路設定をする前記計算から、前記ネットワークシミュレーターが、前記第二ネットワークの変更データを決定する請求項41記載のシステム。
【請求項43】
前記ネットワークシミュレーターが、前記第二ネットワークの変更データを、前記第二ネットワークの変更シナリオのそれぞれについて、前記第二ネットワークの一以上のノードが変更される前記場合に、その他の第二ネットワークのノードを通るよう経路設定されることになるトラフィックの増加割合を含むように決定することを特徴とする請求項41記載のシステム。
【請求項44】
前記増加割合が、変更シナリオの前記の場合、再度経路設定されることになる前記トラフィックの割合であることを特徴とする請求項43記載のシステム。
【請求項45】
グラフィカルユーザーインターフェースモジュールは、前記トポロジー構造データ、前記要求構造データ、前記第一ネットワークの変更データ及び前記第二ネットワークの変更データを使って、グラフィカルユーザーインターフェースを前記第二ネットワークのオペレータに表示するものであって、前記グラフィカルユーザーインターフェースが第二ネットワークの全ての前記ノード、並びに前記第二ネットワークと前記第一ネットワークとの間の前記複数のリンクを表示するが、その一方前記グラフィカルユーザーインターフェースが、前記第二ネットワークの前記オペレータに知られていない第一ネットワークの詳細を表示しない
前記グラフィカルユーザーインターフェースをさらに含んだことを特徴とする、請求項35記載のシステム。
【請求項46】
前記グラフィカルユーザーインターフェースモジュールが、前記第二ネットワークの前記ノードの間の前記リンクを2方向リンクとして表示することを特徴とする、請求項45記載のシステム。
【請求項47】
前記グラフィカルユーザーインターフェースモジュールが、前記第一ネットワークを圧縮されたノードとして表示し、また、前記第一ネットワークと前記第二ネットワークとの間の前記リンクを、単独のラインとして表示することを特徴とする、請求項46記載の方法。
【請求項48】
ネットワークオペレータのためのグラフィカルユーザーインターフェースであって、
ノード間の2方向リンクと併せて表示される、第一ネットワークの複数のノードと、
圧縮された単独のノードとして表示される少なくとも一つの第二ネットワークであって、前記圧縮されたノードから前記第一ネットワークにつながる単独のラインと併せて表示される第二ネットワークと
を含むことを特徴とする、グラフィカルユーザーインターフェース。
【請求項49】
第一ネットワークから第二ネットワークに転送する変更データであって、
前記変更データが少なくとも一つの変更シナリオに関して前記第一ネットワークと前記第二ネットワークとの間の複数のネットワークリンクを通るネットワーク内トラフィックの動きを記述したものであり、前記少なくとも一つの変更シナリオが、少なくとも一つの前記ネットワークリンクが保全又は故障する、保全シナリオ及び故障シナリオのうちの少なくとも一方であり、また、前記変更データが、前記第二ネットワークのオペレータが起きうる変更シナリオに対して予定を立てることを可能にするための十分な情報を記述し、且つ前記第一のネットワークについての他の情報を前記第二ネットワークのオペレータに明らかにはしない、というステップと、
前記第二ネットワークから、前記変更データに関する補償を受けるステップと、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項50】
前記補償が、金銭的な補償であることを特徴とする、請求項49記載の方法。
【請求項51】
前記補償が、前記第二ネットワークからの変更データの受取であることを特徴とする請求項49記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2008−535290(P2008−535290A)
【公表日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−553312(P2007−553312)
【出願日】平成18年1月27日(2006.1.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/003168
【国際公開番号】WO2006/081540
【国際公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【出願人】(505143064)カリデン テクノロジーズ,インク. (3)
【Fターム(参考)】