説明

真空チャンバ用扉のクランプ装置

【課題】チャンバ内の真空が解除されるとき扉の蝶番への負担がなく、またチャンバ内の真空状態を外部から容易に確認できるクランプ装置を提供する。
【解決手段】ドアDを閉じ、ハンドルバー3で、ばね7に抗してフック部材6を受金4に向かって回転操作する。フック体62の係合面62fの先端側がローラ42の係合面42aに当接し、扉Dを筐体Bへ押しつけ、パッキングPを圧縮する。フック部材6は、ローラ42の係合面42aがフック体の凹面部62gに落ち込んだ状態で、パッキングPの反発力により保持される。筐体B内が真空引きされ、負圧によりパッキングPがさらに圧縮されると、ローラ42の係合面42aがフック体の凹面部62gから浮き上がって相互の係合が外れ、ばね7の力でフック部材6が原位置へ復帰する。これで、筐体B内の真空度を外部から察知できる。真空が解除されると、扉Dが自然に開くので、蝶番に過度の負担がかからない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、真空チャンバを構成する筐体の前面側の開口を開閉するために筐体に蝶着される扉を、筐体の前面との間にパッキングを介して筐体に圧接させることにより開口を密閉するクランプ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
真空チャンバ用のクランプ装置として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このクランプ装置は、物品を出し入れするための開口を有する真空チャンバ部と、開口を開閉可能な蓋部とを含む真空チャンバの開口を蓋部で密閉するために使用するクランプである。クランプは、チャンバ部に取り付けられている受金部と、蓋部に取り付けられているハンドル部とを有する。受金部は、チャンバ部の外側から内側に向かう方向へばね付勢されている作用部位を有する。ハンドル部における掛金部材は、受金部の作用部位に対し、チャンバ部の内側から外側へ向かう方向に圧接可能である。ハンドル部は、レバーハンドルと、掛金部材と、これら両者の間に介在するリンク部材とを含む。レバーハンドルが旋回するとリンク部材を介して掛金部材が旋回して、受金部の作用部位を付勢力に抗して押圧し、反力で蓋部をチャンバに圧接させる。
受金部の作用部位が、チャンバ部の外側から内側に向かう方向へばね付勢されているので、チャンバ部の真空度が高くなって蓋部がチャンバ部に接近するように動くと、その動きに受金部の作用部位が追随して、掛金部材は受金部に対する圧接状態を維持することができ、その結果として、真空チャンバには空気漏れが生じない、というものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−47978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来のクランプ装置においては、蓋部の一側を常時チャンバ部に圧接させるように締め付けているため、チャンバ内に大気圧以上の空気が導入されると、蓋部の動きによる応力が蝶番に集中し、蝶番の疲労破損を招くおそれがある。また、クランプ装置で蓋部材を締め付けた状態では、チャンバ内が真空状態にあるか否かを外観上、容易に察知することができない。
したがって、この出願に係る発明は、チャンバ内の真空が解除されるときに蓋の拘束を解いて蝶番への負担をなくすことができ、またチャンバ内が所定の真空状態にあるか否かを外部から容易に確認することができるクランプ装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、添付図面の符号を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記課題を解決するための、この出願に係るクランプ装置1は、真空チャンバを構成する筐体Bの前面B1側の開口B2を開閉するために筐体Bに蝶着される扉Dを、筐体Bの前面B1との間にパッキングPを介して筐体Bに圧接させることにより開口B2を密閉するクランプ装置であり、ハンドルバー3によって互いに連動するように連結される複数のクランプユニット2を具備する。クランプユニット2は、受金4と、台座5と、フック部材6とばね7とを具備する。受金4は、筐体Bの前面B1に取り付けられ、当該前面と対向する係合面42aを有する。台座5は、受金4に対応して扉Dの前面D1に取り付けられる。フック部材6は、枢軸53で台座5に枢着され、受金4の係合面42aから離脱する原位置である非ロック位置と、これに係合するロック位置との間で正逆回転可能である。ばね7は、フック部材6を原位置へ回転付勢する。フック部材6は、他のクランプユニット2のフック部材6とハンドルバー3で連結され、台座5への枢支部から受金4を越えてそれの前方へ延出し、受金4に向かって回転操作されるとき、受金4の係合面42aに対し、前方へ向かう押圧力を及ぼしつつ摺動する対応係合面62fを有する。この係合面62fは、所定の圧縮代だけパッキングPを圧縮しつつ扉Dを筐体Bへ押圧した状態で、受金4の係合面42aを保持し、かつ筐体B内の負圧によりパッキングPがさらに大きく圧縮されたとき、受金4の係合面42aから離脱してフック部材6の原位置復帰を許容する凹面部62gを含む。
【発明の効果】
【0006】
この出願に係る発明の装置によれば、チャンバ内の真空が解除されるとき、扉Dが自然に開くので、チャンバ内に大気圧以上の空気が導入されても、蝶番に過度の負担がかからない。またチャンバ内が所定の真空度に達すると、フック部材が原位置に復帰するので、チャンバ内の状態を外部から容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】クランプ装置のロック状態の平面図である。
【図2】図1のクランプ装置の非ロック状態の平面図である。
【図3】図1のクランプ装置の正面図である。
【図4】図1のクランプ装置の右側面図である。
【図5】図3におけるV−V断面図である。
【図6】図4におけるVI−VI断面図である。
【図7】図1のクランプ装置におけるフック部材本体の背面図である。
【図8】図1のクランプ装置の分解斜視図である。
【図9】図1のクランプ装置の分解斜視図である。
【図10】中間に追加配置されるクランプユニットの平面図である。
【図11】図10のクランプユニットの正面図である。
【図12】図10のクランプユニットの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。
真空チャンバを構成する筐体Bは、前面B1側に、物品を出し入れするための開口B2を有する。筐体Bには、開口B2を開閉するための扉Dが蝶着される。筐体Bの前面B1と扉Dとの間にはパッキングPが介設される。
【0009】
クランプ装置1は、扉Dを筐体Bの前面B1に圧接させることにより開口B2を密閉する。クランプ装置1は、ハンドルバー3によって互いに連動するように連結される複数のクランプユニット2を具備する。各クランプユニット2は、筐体Bに固着される受金4と、扉Dに固着される台座5と、台座5に枢支され受金4に対して係合離脱するフック部材6と、フック部材6を受金4から離脱した原位置へ回転付勢するばね7とを具備する。
【0010】
受金4は、筐体Bの前面B1に取り付けられ、当該前面と対向する係合面42aを有する。受金4は、筐体Bに固着されるブラケット41と、このブラケットに架設されるローラ42とを具備し、このローラの外周に筐体の前面B1と対向する係合面42aが形成される。
【0011】
台座5は、扉Dの閉鎖状態において受金4に対向するように、扉Dの前面D1に取り付けられる。台座5は、扉Dの前面にボルトで固着される取付部51と、この取付部から立ち上がって受金4の前方へ延出する対向一対の軸受け部52とを具備する。
【0012】
フック部材6は、枢軸53で台座5の軸受け部52に枢着され、受金4の係合面42aから離脱する原位置である非ロック位置(図1において仮想線、図2において実線で示す位置)と、これに係合するロック位置(図1において実線で示す位置)との間で正逆回転可能であり、ばね7によって原位置へ回転付勢される。図5に示すように、ばね7は、枢軸53の外周に巻かれ、一端が軸受け部52に、他端がフック部材6にそれぞれ係止される。
【0013】
フック部材6は、他のクランプユニット2のフック部材6とハンドルバー3で連結され、それらが同時に動作する。図1、図3に示すように、扉Dの閉鎖状態において、枢軸53の軸線は、筐体の前面に対して垂直前方においてローラ42の軸線とほぼ平行になるよう配置される。フック部材6は、台座5への枢支部から受金4を越えてそれの前方へ延出する。フック部材6が、受金4に向かって回転操作されるとき、フック部材の対応係合面62fは、受金4の係合面42aに対し、前方へ向かう押圧力(扉Dに対しては、これを筐体Bへ押しつける圧力)を及ぼしつつ、摺動する。この係合面62fは、凹面部62gを含む。凹面部62gは、所定の圧縮代だけパッキングPを圧縮して扉Dを筐体Bへ押圧した状態で、受金4の係合面42aを保持するが、筐体B内の負圧によりパッキングPがさらに大きく圧縮されたとき、受金4の係合面42aから離脱して、フック部材6が原位置へ復帰するのを許容する。
【0014】
フック部材6は、本体61とフック体62とを具備する。本体61は、一端側が枢軸53によって台座5に枢支され、他端側がハンドルバー3に連結され、中間にはフック体62との結合部61aを具備する。結合部61aは、受け入れ空胴61bを具備する。
【0015】
本体61の他端側には、ハンドルバー3を挿通させる貫通孔61gと、この貫通孔の軸線に直交するボルト孔61hが形成される。図3,4に示すように、ハンドルバー3の両端部に配置されるクランプユニット2は、ハンドルバー3に予め形成されたねじ孔に、ボルト孔61hを通してボルト61iを螺合することでハンドルバー3に固定される。また本体61の、ハンドルバー3の貫通方向の両側面には、バー把持部材8(図10〜12)をボルト81で固着するためのねじ穴61jが形成される。
【0016】
図10〜12に示すように、バー把持部材8は、ハンドルバー3の中間部に追加的にクランプユニット2が設置される場合に、当該クランプユニット2のフック部材本体61の両側面に取り付けられるもので、本体61の側面にボルト83で固着される取付部81と、スリット82aにより一部が切断された環部82とを具備する。環部82はハンドルバー3の外周を包囲し、スリット82aの両側間をボルト84で締め付けることによりハンドルバー3を把持することができる。扉Dの大きさに応じてハンドルバー3の長さを変更し、必要に応じて中間に複数のクランプユニット2を設置することができる。
【0017】
フック体62は、柄部62aと係合部62bとを具備し、柄部62aが結合部61aの空胴61bに軸線方向の固定位置を変更可能に受け入れられる。
【0018】
図1に示すように、柄部62aは、本体61の結合部61aから枢軸53の軸心A1とハンドルバーの軸心A2とを結ぶ直線L1に対して直角方向に軸線を向けて延出し、フック部材6のロック位置において筐体Bの前面B1に対してほぼ垂直に配置される。図6に示すように、柄部62aは、軸線直交方向の小ねじ穴62cを有すると共に、図5に示すように、軸線方向に延びるねじ穴62dを有する。フック体62の係合部62bは、柄部62aの先端から直角に屈曲して延び、その内側面に係合面62f、凹面部62gが形成される。
【0019】
図6に示すように、フック部材本体61は、柄部62aの小ねじ穴62cに対応する長孔61cを有すると共に、図5に示すように、ねじ穴62dに対応するボルト孔61dを有する。長孔61cを通して柄部の小ねじ穴62cに固定ボルト62eが螺合され、ボルト孔61dを通して柄部のねじ穴62dに調整ボルト61eが螺合される。調整ボルト61eの正逆回転により、パッキングPの厚さやドアDの厚さに応じて、柄部62aの本体61からの延出長さを調整できる。すなわち、柄部62aは、空胴61b内において、当該空胴の底部との間に挿入されたばね61fにより、常時空胴61bdから突出する方向に付勢されている。調整ボルト61eを締め付けることにより、ばね61fを圧縮して柄部62aを空胴61bへ引き込み、又は弛めることによって、ばね61fを解放して柄部62aを空胴61bから突出させる。調整後、固定ボルト62eを締め付けてフック体62を本体61に固定する。
【0020】
真空チャンバを使用する場合、開口B2を介して筐体B内へ所要の物品の出し入れを行った後、ドアDを閉じ、ハンドルバー3を握り、図1の仮想線(図2)の位置から、ばね7に抗してフック部材6を受金4に向かって反時計方向へ回転操作する。フック部材6の回転に伴い、フック体62の係合面62fの先端側がローラ42の係合面42aに当接し、扉Dを筐体Bへ押しつけ、パッキングPを圧縮しつつ係合面42aに対して摺動する。そして、フック部材6は、ローラ42の係合面42aがフック体の凹面部62gに落ち込んだ状態で、パッキングPの反発力により保持され、この状態で係合部62bが筐体Bの前面B1とほぼ平行に配置される。これで、開口B2が密閉される。筐体B内が真空引きされ、筐体B内の負圧によりパッキングPがさらに大きく圧縮されると、ローラ42の係合面42aがフック体の凹面部62gから浮き上がって相互の係合が外れると同時に、ばね7の付勢力でフック部材6が図2に示す原位置へ復帰する。フック部材6が原位置に戻っているので、筐体B内の真空度が所定値に達したことを外部から察知できる。真空チャンバの使用が完了し、筐体内部に大気が導入されると扉Dが自然に開くので、筐体内に大気圧以上の空気が導入された場合にも、蝶番に過度の負担がかからない。パッキングPの厚さやドアDの厚さに応じて、柄部62aの本体61からの延出長さを微調整する。
【符号の説明】
【0021】
1 クランプ装置
2 クランプユニット
3 ハンドルバー
4 受金
41 ブラケット
42 ローラ
42a 係合面
5 台座
51 取付部
52 軸受け部
53 枢軸
6 フック部材
61 本体
61a 結合部
61b 受け入れ空間
61c 長孔
61d ボルト孔
61e 調整ボルト
61f ばね
61g 貫通孔
61h ボルト孔
61i ボルト
61j ねじ穴
62 フック体
62a 柄部
62b 係合部
62c 小ねじ穴
62d ねじ穴
62e 固定ボルト
62f 係合面
62g 凹面部
7 ばね
8 バー把持部材
81 取付部
82 環部
83 ボルト
84 ボルト
A1 ローラの軸線
A2 枢軸の軸線
B 筐体
B1 前面
B2 開口
D 扉
D1 前面
P パッキング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空チャンバを構成する筐体の前面側の開口を開閉するために筐体に蝶着される扉を、筐体の前面との間にパッキングを介して筐体に圧接させることにより開口を密閉するクランプ装置であって、
ハンドルバーによって互いに連動するように連結される複数のクランプユニットを具備し、
前記クランプユニットは、筐体の前面に取り付けられ当該前面と対向する係合面を有する受金と、この受金に対応して扉の前面に取り付けられる台座と、受金の係合面から離脱する原位置と係合するロック位置との間で正逆回転可能に前記台座に枢軸により枢着されるフック部材と、このフック部材を原位置へ回転付勢するばねとを具備し、
前記フック部材は、他の前記クランプユニットのフック部材と前記ハンドルバーで連結され、前記台座への枢支部から前記受金を越えてそれの前方へ延出し、受金に向かって接近する方向へ回転操作されるとき、受金の前記係合面に対し、前方へ向かう押圧力を及ぼしつつ摺動する係合面を有し、
前記フック部材の係合面は、所定の圧縮代だけ前記パッキングを圧縮しつつ扉を筐体へ押圧した状態で前記受金の係合面を保持し、かつ筐体内の負圧によりパッキングがさらに大きく圧縮されたとき受金の係合面から離脱してフック部材が原位置へ復帰するのを許容する凹面部を含むことを特徴とする真空チャンバ用扉のクランプ装置。
【請求項2】
前記受金は、筐体に固着されるブラケットと、このブラケットに架設されるローラとを具備し、このローラの外周に筐体の前面と対向する前記係合面が形成され、
前記台座は、扉の前面から立ち上がって前記受金の前方へ延出し、前記枢軸の軸線と前記ローラの軸線が筐体の前面に対して垂直方向に並んで互いに平行に配置されることを特徴とする請求項1に記載の真空チャンバ用扉のクランプ装置。
【請求項3】
前記フック部材は、一端側が前記枢軸によって前記台座に枢支され他端側が前記ハンドルバーに連結される本体と、この本体の中間部から枢軸の軸心とハンドルバーの軸心とを結ぶ直線に対して直角に延出する柄部を有するフック体とを具備し、
このフック体は、前記柄部の先端から直角に屈曲して延びる係合部を具備し、この係合部の内側面に前記フック部材の係合面が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の真空チャンバ用扉のクランプ装置。
【請求項4】
前記フック部材の本体は、中間部に前記フック体との結合部を有し、この結合部は、フック体の柄部を軸線方向の固定位置を変更可能に受け入れ可能に構成されることを特徴とする請求項3に記載の真空チャンバ用扉のクランプ装置。
【請求項5】
前記フック体の柄部は、軸線方向に延びるねじ穴を有し、前記本体は、柄部のねじ穴に対応するボルト孔を有し、このボルト孔を通して柄部のねじ穴に螺合される調整ボルトの回転により、柄部の本体からの延出長さを調整可能に構成されることを特徴とする請求項4に記載の真空チャンバ用扉のクランプ装置。
【請求項6】
前記クランプユニットは、前記ハンドルバーの両端に連結される第1,第2のクランプユニットと、ハンドルバーの中間部に少なくとも1つ連結される第3のクランプユニットの少なくとも3つを具備し、
前記フック部材本体は、先端側に前記ハンドルバーを挿通させる貫通孔を具備し、
前記第3のクランプユニットにおけるハンドルバーの軸線方向の両側には、バー把持部材がボルト止めされ、
このバー把持部材8は、前記第3のクランプユニット2のフック部材本体61にボルトで固着される取付部と、スリット8により一部が切断された環部とを具備し、この環部はハンドルバーの外周を包囲し、スリットの両側間をボルトで締め付けることによりハンドルバーを把持することを特徴とする請求項1に記載の真空チャンバ用扉のクランプ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−241623(P2011−241623A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−115533(P2010−115533)
【出願日】平成22年5月19日(2010.5.19)
【出願人】(000108708)タキゲン製造株式会社 (256)
【Fターム(参考)】