説明

硬表面のための洗剤

吹付ディスペンサーによりフォームの形態で洗浄すべき表面に適用される、硬表面のための水性洗剤が開示される。この洗剤は、脂肪アルコールスルフェートおよび/または脂肪酸サルコシネートならびにイソプロパノールおよびブチルグリコールを含有する。本発明の洗剤は、硬表面、特にガラスの縞形成のない洗浄のための方法において使用することができる。洗浄フォームの分解を、硬表面を洗浄するための適切な使用中に、はじけ音の形態で聴くことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、硬表面、特にガラスのための洗浄組成物であって、吹付ディスペンサーによりフォームの形態で洗浄すべき表面に適用され、脂肪アルコールスルフェートおよび/または脂肪酸サルコシネートならびにイソプロパノールおよびブチルグリコールを含有する組成物を提供する。また、噴霧時に生成するフォームは、垂直表面に容易に付着するが、拭き取り時に迅速に、かつ静かなはじけ音を伴って分解し、浄化表面に実質的に残留物を残さない(より具体的には、縞またはしみ形成が観察されない)。
【背景技術】
【0002】
硬表面の洗浄において、洗浄組成物は、汚れの成功裏の洗浄の後に、完全に除去され、残留物を残さずに実質的に完全に乾燥するのが常に望ましい。特にガラス表面において、見た目の悪い縞およびしみが残り、これは作業量の増加によって除去しうるにすぎない。さらに、特に垂直表面の場合、例えば窓または鏡の場合、洗浄組成物は、適用の直後に流れ去らず、一定時間は汚れに付着したままであり、汚れ分解の良好な開始を可能にするのが望ましい。これは、例えば、洗浄組成物をフォームの形態で適用することによって達成することができる。しかし、このフォームは、後に布、スポンジ、皮革または他の適する基材を用いて拭き取ったときに迅速に分解して、所望の残留物のない洗浄を確実にすべきである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
即ち、本発明の目的は、良好な洗浄性能を有する硬表面のための水性洗浄組成物であって、第1に安定な容易に付着するフォームを形成し、第2にこれが拭き取り時に容易に分解し、除去時に非常に低レベルの残留物を残す水性洗浄組成物を提供することであった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ここに、吹付ディスペンサーによりフォームの形態で洗浄すべき表面に適用され、脂肪アルコールスルフェートおよび/または脂肪酸サルコシネートならびにイソプロパノールおよびブチルグリコールを含有する、硬表面(特にガラス)のための水性洗浄組成物が、特に良好な洗浄性能を有することがわかった。一方において、形成されるフォームは、洗浄すべき表面に特に効率的に付着して、比較的長い時間にわたり汚れを濡らし、部分的に溶解するが、他方において、フォームは、拭き取り時に迅速に分解し、実質的に残留物または縞を残さずに除去することができる。同時に、はじけ音(パチパチ音)を、フォームの分解時に聞き取ることができ、これが汚れの程度が比較的大きい場合に増強されるので、使用者は、組成物の作用を同時に感覚的に知ることができる。
【0005】
即ち、本発明は、吹付ディスペンサーによりフォームの形態で洗浄すべき表面に適用され、脂肪アルコールスルフェートおよび/または脂肪酸サルコシネートならびにイソプロパノールおよびブチルグリコールを含有する、硬表面のための水性洗浄組成物を提供するものである。
【0006】
驚くべきことに、フォームの安定性および垂直表面でのフォームの流れ去り速度を、通常は親水性化剤としてコロイド状シリカゾルを添加することによってさらに改善することができるので、好ましい態様はこの成分をさらに含有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明において、脂肪酸、脂肪アルコールおよびこれらの誘導体は、他に特記することがなければ、好ましくは6〜22個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖のカルボン酸、アルコールおよびこれらの誘導体を表す。再生可能な原料に基づくと、特にこれらが植物に基づくために、これが環境的理由から好ましいが、本発明の教示をそれに限定するものではない。特に、オキソアルコールまたはその誘導体[例えば、レーレン(Roelen)オキソ合成によって得られる]を対応して使用することもできる。
【0008】
以下において、1価陰イオンの対イオンとしてアルカリ土類金属に言及する場合、これは、アルカリ土類金属が、当然に陰イオンの半分量(電荷のバランスをとるのに十分な量)でのみ存在することを意味する。
【0009】
化粧品組成物の成分としても働く物質を、以下において、International Nomenclature Cosmetic Ingredient(INCI)命名法に従って言及する。化学的化合物はINCI名称を有し、植物成分は専らラテン語のリンネ(Linne)に従って命名される。「水」、「蜂蜜」または「海塩」などのいわゆる通称名も、同様にラテン語で特定される。これらのINCI名称は、「International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook、第7版(1997)」から採ることができる。これは、「The Cosmetic, Toiletry and Fragrance Association(CTFA)」[1101、17th Street、NW、Suite 300、ワシントン、DC 20036、米国]によって出版され、9000以上のINCI名称ならびに37000以上の商標名および技術的名称への参照を含んでいる(付随して31カ国以上の国の販売者を含む)。「International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook」は、各成分に、1つまたはそれ以上の化学的分類(例えば「ポリマー性エーテル」)ならびに1つまたはそれ以上の機能(例えば「界面活性剤-洗浄剤」)を割り当て、次いでそれを詳しく説明している。以下においては同じように、これらを参考にすることもある。
【0010】
標示「CAS」は、それに続く数列が、Chemical Abstracts Serviceの標示であることを意味する。
他に特記することがなければ、重量パーセント(重量%)で特定した量は、全組成物を基準とする。この%割合は、活性な含有物に基づく。
【0011】
脂肪アルコールスルフェート
好ましいアルキルスルフェート(脂肪アルコールスルフェート、FAS)は、C12-18脂肪アルコール(例えば、ヤシ油脂肪アルコール、獣脂脂肪アルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコールまたはステアリルアルコール)あるいはC10-20オキソアルコールの硫酸モノエステルならびにこれら鎖長の第二アルコールの硫酸モノエステルのアルカリ金属塩(特にナトリウム塩)である。さらに好ましいのは、石油化学に基づいて調製され、脂肪化学原料に基づく等価化合物に類似した分解挙動を有する、合成の直鎖アルキル基を含む上記した鎖長のアルキルスルフェートである。特に好ましいのは、C10-16アルキルスルフェート、特にC12-14アルキルスルフェートである。さらに、単一または複数の分岐を有するアルキル鎖または環式アルキル基を含むアルキルスルフェートを使用することもできる。
【0012】
通常、脂肪アルコールスルフェートは、アルカリ金属、アルカリ土類金属および/またはモノ、ジもしくはトリアルカノールアンモニウム塩の形態で、および/または、その対応する酸をその場で適当なアルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物および/またはモノ、ジもしくはトリアルカノールアミンを用いて中和した形態で使用される。ここで、好ましいアルカリ金属はカリウム、特にナトリウムであり、好ましいアルカリ土類金属はカルシウム、特にマグネシウムであり、好ましいアルカノールアミンはモノ、ジもしくはトリエタノールアミンである。
【0013】
好ましく使用される脂肪アルコールスルフェートは、特に、ラウリル硫酸ナトリウムまたはラウリル硫酸モノエタノールアミンであり、例えば、対応するTexapon型である(これはCognisから供給されている)。特に好ましいのは、ラウリル硫酸モノエタノールアミンである。さらに好ましい原料は、ラウリル硫酸ナトリウムと1-オクチル-2-ピロリドンの混合物である(これはISPから商標名 EasyWetTM 20のもとで供給されている)。
【0014】
本発明によれば、脂肪アルコールスルフェートは、0.01〜1重量%、好ましくは0.02〜0.5重量%の量で使用する。
【0015】
脂肪酸サルコシネート
脂肪アルコールスルフェートの代替としてまたはそれに加えて、本組成物は、1つまたはそれ以上の脂肪酸サルコシネート(アルキルメチルグリシネート)を含有することもできる。これらは、一般式:R-CO-N(CH3)-CH2-COOH(式中、Rは直鎖C7-21アルキル基である)で示される脂肪酸とN-メチルグリシン(サルコシン)との縮合生成物の塩である。
【0016】
通常、これらも、アルカリ金属、アルカリ土類金属および/またはモノ、ジもしくはトリアルカノールアンモニウム塩の形態で、および/または、その対応する酸をその場で適当なアルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物および/またはモノ、ジもしくはトリアルカノールアミンを用いて中和した形態で使用される。好ましいのは、特にそのナトリウム塩である。特に好ましい脂肪酸サルコシネートは、C12-18サルコシン酸ナトリウム(INCI:ナトリウム ココイル サルコシネート)(これは、例えば、Schill & Seilacherから商標名Perlastan C-30のもとで購入することができる)、およびラウロイルサルコシン酸ナトリウム(これは、例えば、Clariantから商標名Medialan LD30のもとで市販されている)である。
【0017】
本発明によれば、脂肪酸サルコシネートは、0.01〜0.5重量%の量で使用する。
【0018】
溶媒
本発明の組成物は、溶媒として、イソプロパノール(INCI:イソプロピル アルコール)およびブチルグリコール(INCI:ブトキシ エタノール、エチレン グリコール ブチル エーテル)を含有する。さらに、1つまたはそれ以上のさらなる水溶性有機溶媒が存在していてもよく、これらの中でジエチレングリコールが特に好ましい。
【0019】
適する溶媒は、少なくとも1つのヒドロキシル基および所望により1つまたはそれ以上のエーテル基:C-O-C(即ち、炭素原子鎖を遮断する酸素原子)を含む、例えば飽和または不飽和の、好ましくは飽和の分岐または未分岐のC1-20炭化水素、好ましくはC2-15炭化水素である。
【0020】
好ましい溶媒は、C2-6アルキレングリコールおよび1分子あたりに平均して1〜9個の同一または異なる(好ましくは同一)アルキレングリコール基を含むポリ-C2-3アルキレングリコールエーテル(所望により一方の側がC1-6アルカノールでエーテル化されている)、ならびに、C1-6アルコール、好ましくはエタノール、n-プロパノールまたはn-ブタノール、特にエタノールである。
【0021】
溶媒の例は、以下の化合物である(名称はINCIに従う):アルコール(エタノール)、Buteth-3、ブトキシジグリコール、ブトキシイソプロパノール、ブトキシプロパノール、n-ブチル アルコール、t-ブチル アルコール、ブチレン グリコール、ブチルオクタノール、ジエチレン グリコール、ジメトキシジグリコール、ジメチル エーテル、ジプロピレン グリコール、エトキシジグリコール、エトキシエタノール、エチル ヘキサンジオール、グリコール、ヘキサンジオール、1,2,6-ヘキサントリオール、ヘキシル アルコール、ヘキシレン グリコール、イソブトキシプロパノール、イソペンチルジオール、3-メトキシブタノール、メトキシジグリコール、メトキシエタノール、メトキシイソプロパノール、メトキシメチルブタノール、メトキシ PEG-10、メチラール、メチル アルコール、メチル ヘキシル エーテル、メチルプロパンジオール、ネオペンチル グリコール、PEG-4、PEG-6、PEG-7、PEG-8、PEG-9、PEG-6 メチル エーテル、ペンチレン グリコール、PPG-7、PPG-2-Buteth-3、PPG-2 ブチル エーテル、PPG-3 ブチル エーテル、PPG-2 メチル エーテル、PPG-3 メチル エーテル、PPG-2 プロピル エーテル、プロパンジオール、プロピル アルコール(n-プロパノール)、プロピレン グリコール、プロピレン グリコール ブチル エーテル、プロピレン グリコール プロピル エーテル、テトラヒドロフルフリル アルコール、トリメチルヘキサノール。
【0022】
特に好ましい溶媒は、一方の側がC1-6アルカノールでエーテル化され、平均して1〜9個(好ましくは2〜3個)のエチレングリコールまたはプロピレングリコール基を含むポリ-C2-3アルキレングリコールエーテル、例えば、PPG-2 メチル エーテル(ジプロピレングリコールモノメチルエーテル)である。
【0023】
本発明の組成物は、イソプロパノールを、好ましくは0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜3重量%の量で含有し、ブチルグリコールを、好ましくは0.1〜6重量%、好ましくは1〜5重量%の量で含有する。
【0024】
好ましい態様において、0.01〜0.5重量%、好ましくは0.025〜0.1重量%のジエチレングリコールがさらに存在する。さらなる特に好ましい有機溶媒は、好ましくは、C1-6アルコール、C2-6ジオールおよびこれらの混合物からなる群から選択され、特に、エタノール、n-ブタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコールおよびこれらの混合物からなる群から選択される。
【0025】
上記した成分に加えて、本発明の組成物は、さらなる成分を含有することができる。これらには、特に、表面を修飾または親水性化するための組成物、pH調整剤、界面活性剤、防腐剤、腐蝕抑制剤、染料、芳香剤、漂白剤、酵素、増粘剤、殺菌剤、電解質塩、UV安定剤およびこれらの混合物が含まれる。
【0026】
表面を親水性化するための組成物
親水性化に適する物質は、特に、二酸化ケイ素が好ましくはナノ粒状形態で存在するコロイド状シリカゾルである。本発明におけるコロイド状のナノ粒状シリカゾルは、1〜100nmの範囲内の粒径を有する無定形粒状二酸化ケイ素SiO2の安定な分散液である。この粒径は、好ましくは3〜50nm、より好ましくは4〜40nmの範囲内である。本発明において使用するのに適するシリカゾルの1つの例は、Akzoから商標名Bindzil 30/360のもとで得られ、9nmの粒径を有するシリカゾルである。さらなる適するシリカゾルは、Bindzil 15/500、30/220、40/200(Akzo)、Nyacol 215、830、1430、2034DIおよびNyacol DP5820、DP5480、DP5540など(Nyacol Products)、Levasil 100/30、100F/30、100S/30、200/30、200F/30、300F/30、VP 4038、VP 4055(H.C. Starck/Bayer)あるいはCAB-O-SPERSE PG 001、PG 002(CAB-O-SILの水性分散液、Cabot)、Quartron PL-1、PL-3(FusoChemical Co.)、Koestrosol 0830、1030、1430(Chemiewerk Bad Koestritz)である。また、使用するシリカゾルは、アルミン酸ナトリウムで処理した表面修飾シリカ(アルミナ修飾シリカ)であってもよい。
【0027】
さらに、ある種のポリマーを表面の親水性化のために使用することもできる。適する親水性化ポリマーは、特に両性ポリマー、例えば、アクリル酸またはメタクリル酸と、MAPTAC、DADMACまたは他の重合可能な第四アンモニウム化合物のコポリマーである。さらに、AMPS(2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸)とのコポリマーを使用することもできる。ポリエーテルシロキサン、即ち、ポリメチルシロキサンとエチレンオキシドまたはプロピレンオキシドセグメントとのコポリマーがさらなる適するポリマーである。同様に、PEG(ポリエチレングリコール)単位を有するアクリルポリマー、マレイン酸コポリマーおよびポリウレタンを使用することもできる。
【0028】
適するポリマーは、例えば、商標名Mirapol Surf-S 100、110、200、210、400、410、A 300、A 400(Rhodia)、Tegopren 5843(Goldschmidt)、Sokalan CP 9(BASF)またはPolyquart Ampho 149(Cognis)のもとで市販されている。
しかし、特に好ましいのは、商標名Bindzil 30/360のもとで得られるコロイド状シリカゾルを、好ましくは0.01〜0.6重量%の量で使用することである。
【0029】
揮発性アルカリ:塩基
さらに、本発明の組成物は揮発性アルカリを含有することができる。使用する揮発性アルカリは、アンモニアおよび/またはアルカノールアミン(分子中に9個までの炭素原子を含むことができる)である。好ましいアルカノールアミンはエタノールアミンであり、これらの中でモノエタノールアミンが好ましい。アンモニアおよび/またはアルカノールアミンの含量は、好ましくは0.01〜0.5重量%である。特に好ましいのはアンモニアを使用することである。
【0030】
さらに、本発明の洗浄組成物、特に酸性pHを有する配合物は、少量の塩基を含有することもできる。好ましい塩基は、アルカリ金属の水酸化物および炭酸塩ならびにアルカリ土類金属の水酸化物および炭酸塩、特にアルカリ金属の水酸化物の群からの塩基であり、これらの中で、水酸化カリウムおよび特に水酸化ナトリウムが好ましい。酸性組成物において、塩基は、1重量%以下、好ましくは0.01〜0.1重量%の量で使用される。
【0031】

アルカリ性の組成物は、揮発性アルカリに加えて、カルボン酸をさらに含有することができる。ここで、アミンおよび/またはアンモニア:カルボン酸の当量比は、好ましくは1:0.9〜1:0.1である。適するカルボン酸は、6個までの炭素原子を有するものであり、これはモノ、ジまたはポリカルボン酸であってよい。アミンとカルボン酸の当量比に応じて、カルボン酸の含量は、好ましくは0.01〜2.7重量%、特に0.01〜0.9重量%である。適するカルボン酸の例は、酢酸、グリコール酸、乳酸、クエン酸、コハク酸、アジピン酸、リンゴ酸、酒石酸およびグルコン酸であり、これらの中で好ましいのは酢酸、クエン酸および乳酸を使用することである。特に好ましいのは、酢酸を使用することである。
【0032】
また、本発明の酸性洗浄組成物は、揮発性アルカリに代えて酸を含有することができる。適する酸は、特に有機酸、例えば既に記載したカルボン酸であり、酢酸、クエン酸、グリコール酸、乳酸、コハク酸、アジピン酸、リンゴ酸、酒石酸およびグルコン酸、さらにはアミドスルホン酸である。さらに、無機酸である塩化水素酸、硫酸および硝酸またはこれらの混合物を使用することもできる。特に好ましいのは、アミドスルホン酸、クエン酸およびギ酸からなる群から選択される酸を使用することである。これらは、好ましくは0.1〜5重量%、より好ましくは0.5〜4重量%、特に1〜3重量%の量で使用される。
【0033】
さらなる界面活性剤
本発明の組成物は、上記した脂肪アルコールスルフェートに加えて、さらなる表面活性物質(界面活性剤)、特に陰イオン性および非イオン性界面活性剤の群からの物質を含有することもできる。
【0034】
適する陰イオン性界面活性剤は、好ましくは、C8-18アルキルベンゼンスルホネート(特にアルキル部分に約12個の炭素原子を含むもの)、C8-20アルカンスルホネート、C8-18アルキルポリグリコールエーテルスルフェート(脂肪アルコールエーテルスルフェート)[エーテル部分に2〜10個のエチレンオキシド(EO)および/またはプロピレンオキシド(PO)単位を含む]、ならびに、スルホコハク酸モノおよびジ-C8-18アルキルエステルである。さらに、C8-18-α-オレフィンスルホネート、スルホン化C8-18脂肪酸、特にドデシルベンゼンスルホネート、C8-22カルボキサミドエーテルスルフェート、C8-18アルキルポリグリコールエーテルカルボキシレート、C8-18-N-アシルタウリドおよびC8-18アルキルイセチオネートまたはこれらの混合物を使用することもできる。
【0035】
陰イオン性界面活性剤は、好ましくはナトリウム塩の形態で使用されるが、他のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩(例えばマグネシウム塩)の形態ならびにアンモニウム塩またはモノ、ジ、トリもしくはテトラアルキルアンモニウム塩の形態で存在することもでき、スルホン酸塩の場合には、その対応する酸、例えばドデシルベンゼンスルホン酸の形態で存在することもできる。
【0036】
このような界面活性剤の例は、2個のEOを含むラウリルエーテル硫酸ナトリウム、約15個の炭素原子を含むsec-アルカンスルホン酸ナトリウムあるいはジオクチルスルホコハク酸ナトリウムである。
【0037】
挙げるべき非イオン性界面活性剤は、特に、C8-18アルコールポリグリコールエーテル[即ち、アルキル部分に8〜18個の炭素原子を含み、2〜15個のエチレンオキシド単位(EO)および/またはプロピレンオキシド単位(PO)を含むエトキシル化および/またはプロポキシル化アルコール]、2〜15個のEOを含むC8-18カルボン酸ポリグリコールエステル(例えば、獣脂脂肪酸+6EOエステル)、エトキシル化脂肪酸アミド(脂肪酸部分に12〜18個の炭素原子を含み、2〜8個のEOを含む)、長鎖アミンオキシド(14〜20個の炭素原子を含む)、および長鎖アルキルポリグリコシド(アルキル部分に8〜14個の炭素原子を含み、1〜3個のグリコシド単位を含む)である。このような界面活性剤の例は、5個のEOを含むオレイル-セチルアルコール、10個のEOを含むノニルフェノール、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油アルキルジメチルアミンオキシドおよびヤシ油アルキルポリグルコシド(平均して1.4個のグルコース単位を含む)である。さらに、末端基キャップしたC8-18アルキルアルコールポリグリコールエーテル、即ち、C8-18アルキルアルコールポリグリコールエーテルの通常は遊離のOH基がエーテル化された化合物を使用することもできる。さらなる非イオン性界面活性剤として、窒素含有の界面活性剤、例えば、脂肪酸ポリヒドロキシアミド、例えばグルカミド、およびアルキルアミン、隣接ジオールおよび/またはカルボキサミドのエトキシレート(10〜22個の炭素原子、好ましくは12〜18個の炭素原子を含むアルキル基を有する)が存在することもできる。これら化合物のエトキシル化の程度は、通常は1〜20、好ましくは3〜10である。好ましいのは、8〜22個の炭素原子、好ましくは12〜16個の炭素原子を含むアルカン酸のエタノールアミド誘導体である。
しかし、好ましい態様において、本発明の組成物は、アルコキシル化した非イオン性界面活性剤を含まない。
【0038】
上記した種類の界面活性剤に加えて、本発明の組成物は、さらに陽イオン性界面活性剤および/または両性界面活性剤を含有することもできる。
適する両性界面活性剤は、例えば、式:(Riii)(Riv)(Rv)N+CH2COO-[式中、Riiiは、所望によりヘテロ原子またはヘテロ原子基によって遮断され、8〜25個、好ましくは10〜21個の炭素原子を含むアルキル基であり、RivおよびRvは、1〜3個の炭素原子を含む同一または異なるアルキル基である]で示されるベタイン、特に、C10-18アルキルジメチルカルボキシメチルベタインおよびC11-17アルキルアミドプロピルジメチルカルボキシメチルベタインである。本組成物は、両性界面活性剤を、組成物を基準に0〜10重量%の量で含有する。
【0039】
適する陽イオン性界面活性剤には、式:(Rvi)(Rvii)(Rviii)(Rix)N+-[式中、Rvi〜Rixは、4つの同一または異なるアルキル基、特に2つの長鎖および2つの短鎖アルキル基であり、X-は陰イオン、特にハロゲン陰イオンである]で示される第四アンモニウム化合物、例えば、ジデシルジメチルアンモニウムクロリド、アルキルベンジルジデシルアンモニウムクロリドおよびこれらの混合物が含まれる。本組成物は、陽イオン性界面活性剤を、組成物を基準に0〜10重量%の量で含有する。
【0040】
しかし、特に好ましい態様において、本組成物は、C8-18アルキルスルフェートおよび/または脂肪酸サルコシネートの他に、さらなる界面活性剤成分を全く含まない。
【0041】
粘度
本組成物は、好ましくは0.1〜200mPa、特に0.5〜100mPa、極めて好ましくは1〜60mPaのブルックフィールド粘度(モデルDV-II+、スピンドル31、回転数 20回/分、20℃)を有する。この目的のために、本組成物は、粘度調節剤を含有することができる。粘度調節剤の量は、通常は0.5重量%まで、好ましくは0.001〜0.3重量%、特に0.01〜0.2重量%、極めて好ましくは0.01〜0.15重量%である。
【0042】
粘度調節剤
適する粘度調節剤は、例えば、有機天然増粘剤(寒天、カラギーナン、トラガカント、アラビアゴム、アルギネート、ペクチン、ポリオース、グアー粉、イナゴマメゴム、デンプン、デキストリン、ゼラチン、カゼイン)、有機修飾した天然物質(カルボキシメチルセルロースおよび他のセルロースエーテル、ヒドロキシエチルおよびヒドロキシプロピルセルロースなど、種子粉エーテル)、有機全合成増粘剤(ポリアクリルおよびポリメタクリル化合物、ビニルポリマー、ポリカルボン酸、ポリエーテル、ポリイミン、ポリアミド)ならびに無機増粘剤(ポリケイ酸、粘度無機物、例えばモンモリロナイト、ゼオライト、シリカ)である。
【0043】
ポリアクリルおよびポリメタクリル化合物には、例えば、ポリアルケニルポリエーテル、特にスクロース、ペンタエリトリトールまたはプロピレンのアリルエーテルで架橋したアクリル酸の高分子量ホモポリマー[International Dictionary of Cosmetic Ingredients of the Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association(CTFA)に従うINCI標示:カルボマー]が含まれ、これはカルボキシビニルポリマーとも称される。このようなポリアクリル酸は、特に、3V Sigmaから商標名Polygel、例えばPolygel DAのもとで、ならびに、BFGoodrichから商標名Carbopol、例えば、Carbopol 940(分子量 約4,000,000)、Carbopol 941(分子量 約1,250,000)またはCarbopol 934(分子量 約3,000,000)のもとで得られる。これには、次のアクリル酸コポリマーも含まれる:
(i)アクリル酸、メタクリル酸およびこれらのモノエステル(好ましくはC1-4アルカノールとで形成される)からなる群からの2つまたはそれ以上のモノマーのコポリマー(INCI:アクリレート コポリマー);これには、例えば、メタクリル酸、アクリル酸ブチルおよびメタクリル酸メチルのコポリマー(Chemical Abstracts Serviceに従うCAS標示:25035-69-2)またはアクリル酸ブチルおよびメタクリル酸メチルのコポリマー(CAS:25852-37-3)が含まれ、これらは、例えば、Rohm & Haasから商標名AculynおよびAcusolのもとで、Degussa(Goldschmidt)から商標名Tego Polymerのもとで、例えば、陰イオン性の非会合性ポリマー Aculyn 22、Aculyn 28、Aculyn 33(架橋)、Acusol 810、Acusol 823およびAcusol 830(CAS:25852-37-3)のもとで得られる;
(ii)架橋した高分子量アクリル酸コポリマー;これには、例えば、C10-30アルキルアクリレートと、アクリル酸、メタクリル酸およびこれらのモノエステル(好ましくはC1-4アルカノールとで形成される)からなる群からの1つまたはそれ以上のモノマーとのコポリマーが含まれ、これらは、スクロースまたはペンタエリトリトールのアリルエーテルで架橋されており(INCI:アクリレート/C10-30 アルキル アクリレート 架橋ポリマー)、そしてこれらは、例えば、BFGoodrichから商標名Carbopolのもとで、例えば、疎水性化Carbopol ETD 2623およびCarbopol 1382(INCI:アクリレート/C10-30 アルキル アクリレート 架橋ポリマー)、さらにCarbopol AQUA 30(以前はCarbopol EX473)のもとで得られる。
【0044】
さらなる増粘剤は、多糖およびヘテロ多糖、特に多糖ゴム、例えばアラビアゴム、寒天、アルギネート、カラギーナンおよびその塩、グアー、グアラン、トラガカント、ゲラン、ラムザン、デキストランまたはキサンタン、およびこれらの誘導体、例えばプロポキシル化グアー、およびこれらの混合物である。他の多糖増粘剤、例えばデンプンまたはセルロース誘導体を、代替として使用することができるが、好ましくは多糖ゴムに加えて使用される。これらは、例えば多種多様の異なる起源のデンプンおよびデンプン誘導体、例えばヒドロキシエチルデンプン、リン酸デンプンエステルまたは酢酸デンプン、あるいはカルボキシメチルセルロースまたはそのナトリウム塩、メチル-、エチル-、ヒドロキシエチル-、ヒドロキシプロピル-、ヒドロキシプロピルメチル-またはヒドロキシエチルメチル-セルロースまたはセルロースアセテートである。特に好ましい多糖増粘剤は、微生物性の陰イオン性ヘテロ多糖キサンタンゴムであり、これは、Xanthomonas campestrisおよびいくつかの他の種によって好気性条件下で産生され、2〜15×106の分子量を有し、例えば、Kelcoから商標名KeltrolおよびKelzanのもとで、あるいはさらにRhodiaから商標名Rhodopolのもとで得られる。
【0045】
また、使用する増粘剤は、シート状ケイ酸塩であってもよい。これらには、例えば、Solvay Alkaliから商標名Laponiteのもとで、特にLaponite RDまたはLaponite RDSのもとで得られるシート状ケイ酸マグネシウムまたはナトリウム-マグネシウム、さらにはSud-Chemieから得られるケイ酸マグネシウム、特にOptigel SHが含まれる。
【0046】
適する粘度調節剤の選択において、洗浄組成物の透明な外観が維持されること、即ち、増粘剤の使用が組成物の曇化を導かないことを確実にすべきである。
粘度調節剤は、特に、全目的クリーナーとして配合された本発明の洗浄組成物において使用することができる。対照的に、本発明のガラスクリーナーは、特に好ましい態様において、そのような添加剤を含まない。
【0047】
さらなる成分
上記した成分に加えて、本発明の組成物は、このような組成物において普通であるように、さらなる助剤および添加剤を含有することができる。これらには、特に、染料、芳香剤(芳香油)、帯電防止剤、防腐剤、腐蝕抑制剤、アルカリ土類金属イオンのための錯化剤、酵素、漂白系、殺菌剤、UV吸収剤、電解質塩およびUV安定剤が含まれる。このような添加剤の量は、洗浄組成物において通常は2重量%以下である。その使用の下限は、添加剤の種類に依存し、例えば、染料の場合には0.001重量%までおよびそれ以下であってよい。助剤の量は、好ましくは0.01〜1重量%である。
【0048】
本発明の水性組成物の水含量は、通常は少なくとも90重量%、好ましくは少なくとも95重量%である。
【0049】
本発明の組成物のpHは、広範囲にわたって変化することができるが、好ましいのは2.5〜12の範囲である。ガラスクリーナー配合物および全目的クリーナーは、特にpHが6〜11、特に好ましくは7〜10.5であり、浴室クリーナーは、特にpHが2〜5、特に好ましくは2.5〜4.0である。
【0050】
本発明の組成物は、好ましくは、即時使用される形態で配合される。同様に、使用前に適宜希釈される濃縮物としての配合も、本発明の教示の範囲内で可能であり、この場合には、各成分は、それぞれに特定した範囲の上方範囲で存在する。
【0051】
本発明の組成物は、その原料を直接混合し、次いで完全に混合し、最後に泡がなくなるまで組成物を静置することによって製造することができる。
【0052】
使用のためには、本発明の組成物を、洗浄すべき表面にフォームの形態で適用すべきである。この目的のために、特に、エアロゾル吹付ディスペンサー、自己加圧吹付ディスペンサー、ポンプ吹付ディスペンサーおよび引き金吹付ディスペンサーからなる群から選択される手動の吹付ディスペンサー、特に、ポリエチレン、ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートから作製された容器を含むポンプ吹付ディスペンサーおよび引き金吹付ディスペンサーが特に適する。このような引き金ボトルは、例えば、Afa-Polytecから供給されている。噴霧ヘッドには、好ましくは発泡ノズルが装備されている。さらに、例えば、Airspray、Keltec、Taplast、さらにDaiwa Can Companyから供給されているポンプフォームディスペンサーを使用することもできる。
【0053】
即ち、本発明は、本発明の水性洗浄組成物および吹付ディスペンサー、特に、本発明の水性洗浄組成物および発泡ノズルを有する引き金ボトルからなる製品をさらに提供する。
【0054】
本発明の組成物は、好ましくはガラス洗浄のため、窓および鏡および他のガラスのために使用する。しかし、本組成物を、良好な洗浄性能と同時に洗浄組成物の残留物のない除去が同じように非常に望ましい硬表面(特に輝く表面の場合)の洗浄に使用することもできる。即ち、本願における硬表面とは、窓および鏡、さらにはガラス表面だけでなく、例えば、家庭および商業において見られるセラミック、プラスチック、金属、さらに木材(特に塗装した木材)の表面、例えば、浴室セラミック、台所表面または床である。
【0055】
即ち、本発明は、第3に、硬表面、特にガラスを洗浄するための、本発明の水性洗浄組成物または本発明の製品の使用を提供する。
【0056】
本発明の組成物を用いる硬表面の洗浄のためには、以下の方法が有用であることがわかった。即ち、以下の方法が本発明の第4の対象を構成する:本発明の水性洗浄組成物を、洗浄すべき表面に、発泡ノズルを有する吹付ディスペンサー(引き金ボトル)を用いて適用し、フォームを、所望により5分までの作用時間後に、洗浄目的に普通に使用されるスポンジ、布、皮革または他の用具を用いて表面に塗り付け、その過程でフォームが分解し、分離された汚れと一緒に吸収され、有意の残留物が浄化表面に残らない。
【実施例】
【0057】
本発明のガラスクリーナーE1〜E4および本願の対象に包含されない比較配合物C1〜C3を調製した。これらの組成は、以下の表に見ることができる。全ての量は、全組成物を基準に、活性物質の重量%で示した。
【表1】

【0058】
本発明の組成物および比較配合物の流れ去り速度および残留挙動を試験した。
流れ去り速度を測定するために、特定の組成物を、Afa Polytecからの引き金ボトルの1ストロークで、垂直表面に10cmの距離から適用し、生成したフォームが20cm滑り落ちるのに要する時間を測定した。それぞれの場合に3回の測定を行い、それを平均した。
【0059】
残留物形成を測定するために、それぞれの場合に引き金ボトルからの1ストロークを、サイズが30cm×60cmの鏡に、合計サイズが20cm×20cmの折り畳み不織拭き取り布(Chicopee、Duralace 60)を用いて広げ、通常のように磨いた。次いで、この鏡を視覚試験にかけた。組成物を塗り付けたときに、フォームが音なしに分解するか、またははじけ音を伴って分解するかを同時に測定した。
【0060】
これら試験の結果を、以下の表に示す:
【表2】

【0061】
これらの結果により、本発明の組成物の全てが安定なフォームを形成し、対応して満足しうる流れ去り速度を有すると同時に、有意の残留物形成を伴わずに除去することができ、同時にわずかのはじけ音を音として知覚できることがわかる。比較組成物C1およびC3は、同様に安定なフォームを形成し、分解の過程ではじけ音を発するが、塗り付けたときに縞状皮膜の形態で有意の残留物を残す。これはC2も同様であるが、C2は急速に流れ去り、はじけ音を発さない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吹付ディスペンサーによりフォームの形態で洗浄すべき表面に適用される硬表面のための水性洗浄組成物であって、脂肪アルコールスルフェートおよび/または脂肪酸サルコシネートならびにイソプロパノールおよびブチルグリコールを含有することを特徴とする水性洗浄組成物。
【請求項2】
フォームの分解が、はじけ音の形態で音として知覚できることを特徴とする請求項1に記載の水性洗浄組成物。
【請求項3】
アルコキシル化した非イオン性界面活性剤を含まないことを特徴とする請求項1または2に記載の水性洗浄組成物。
【請求項4】
0.01〜1重量%、好ましくは0.02〜0.5重量%の脂肪アルコールスルフェートを含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水性洗浄組成物。
【請求項5】
0.01〜0.5重量%の脂肪酸サルコシネートを含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水性洗浄組成物。
【請求項6】
1つまたはそれ以上のさらなる有機溶媒を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の水性洗浄組成物。
【請求項7】
さらなる有機溶媒が、好ましくは、C1-6アルコール、C2-6ジオールおよびこれらの混合物からなる群から、特に、エタノール、n-ブタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコールおよびこれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項6に記載の水性洗浄組成物。
【請求項8】
0.01〜0.5重量%、好ましくは0.025〜0.1重量%のジエチレングリコールを含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の水性洗浄組成物。
【請求項9】
0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜3重量%のイソプロパノールを含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の水性洗浄組成物。
【請求項10】
0.1〜6重量%、好ましくは1〜5重量%のブチルグリコールを含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の水性洗浄組成物。
【請求項11】
コロイド状シリカゾルを、好ましくは0.01〜0.6重量%の量でさらに含有することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の水性洗浄組成物。
【請求項12】
アンモニアを、好ましくは0.01〜0.5重量%の量で含有することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の水性洗浄組成物。
【請求項13】
硬表面のための洗浄組成物において普通に使用される助剤および添加剤、好ましくは、表面を修飾または親水性化するための組成物、揮発性アルカリ、酸、塩基、増粘剤、染料、芳香剤、帯電防止剤、防腐剤、腐蝕抑制剤、アルカリ土類金属イオンのための錯化剤、酵素、漂白系、殺菌剤、UV吸収剤、電解質塩およびUV安定剤、ならびにこれらの混合物からなる群から選択される助剤および添加剤をさらに含有することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の水性洗浄組成物。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれかに記載の水性洗浄組成物および吹付ディスペンサー、特に、請求項1〜13のいずれかに記載の水性洗浄組成物および発泡ノズルを有する引き金ボトルからなる製品。
【請求項15】
硬表面、特にガラスを洗浄するための、請求項1〜14のいずれかに記載の水性洗浄組成物または製品の使用。
【請求項16】
硬表面、特にガラスを縞形成なしに洗浄するための方法であって、請求項1〜13のいずれかに記載の水性洗浄組成物を、洗浄すべき表面に、発泡ノズルを有する吹付ディスペンサーを用いて適用し、フォームを、所望により5分までの作用時間後に、洗浄目的に普通に使用されるスポンジ、布、皮革または他の用具を用いて表面に塗り付け、その過程でフォームが分解し、分離された汚れと一緒に吸収され、有意の残留物が浄化表面に残らないことを特徴とする方法。

【公表番号】特表2009−507970(P2009−507970A)
【公表日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−530381(P2008−530381)
【出願日】平成18年9月5日(2006.9.5)
【国際出願番号】PCT/EP2006/008638
【国際公開番号】WO2007/033761
【国際公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(391008825)ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン (309)
【氏名又は名称原語表記】Henkel AG & Co. KGaA
【住所又は居所原語表記】Henkelstrasse 67,D−40589 Duesseldorf,Germany
【Fターム(参考)】