説明

磁気共鳴イメージング装置

【課題】撮像プロトコルごとに設定される撮像位置に関する操作を操作者が容易に行うことができるようにする。
【解決手段】実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、表示制御部と、操作受付部と、処理実行部とを備える。表示制御部は、撮像プロトコルを識別するプロトコル情報と、該撮像プロトコルにおける撮像位置が設定済みであることを示すとともに操作受付可能な領域で表される位置決め情報とを対応付けて表示部に表示させる。操作受付部は、前記表示部に表示された前記位置決め情報を表す領域に対する操作を受け付ける。処理実行部は、前記操作受付部により受け付けられた前記位置決め情報に対する操作に応じて、当該位置決め情報に対応する撮像プロトコルに関する撮像位置に基づく処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、磁気共鳴イメージング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging:MRI)装置は、被検体の任意の断面を撮像することが可能である。そのため、MRI装置による撮像では、撮像が行われる前に操作者によって撮像対象の断面の位置である撮像位置が設定される。このような撮像位置の設定は、例えば、本撮像の前に撮像された被検体の画像(以下、位置決め画像と呼ぶ)上に操作者が関心領域(Region Of Interest:ROI)を設定することで行われる。
【0003】
また、一般的に、MRI装置による撮像では、1回の検査で複数の撮像プロトコルが実行される。ここでいう撮像プロトコルとは、T1強調画像撮像やT2強調画像撮像、拡散強調画像撮像、MRA(Magnetic Resonance Angiography)などの撮像の種類ごとに操作者が撮像パラメータを設定することで定義された撮像の単位である。このように、複数の撮像プロトコルが実行される場合には、操作者によって撮像プロトコルごとに撮像位置が設定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−118461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術では、複数の撮像プロトコルが実行される場合に、プロトコルごとに位置決め画像上で撮像位置の設定が行われるため操作が煩雑になり、操作者の負担が大きくなる場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の磁気共鳴イメージング装置は、表示制御部と、操作受付部と、処理実行部とを備える。表示制御部は、撮像プロトコルを識別するプロトコル情報と、該撮像プロトコルにおける撮像位置が設定済みであることを示すとともに操作受付可能な領域で表される位置決め情報とを対応付けて表示部に表示させる。操作受付部は、前記表示部に表示された前記位置決め情報を表す領域に対する操作を受け付ける。処理実行部は、前記操作受付部により受け付けられた前記位置決め情報に対する操作に応じて、当該位置決め情報に対応する撮像プロトコルに関する撮像位置に基づく処理を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、本実施例に係るMRI装置の構成を示す図である。
【図2】図2は、本実施例に係る計算機システムの詳細な構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図3は、本実施例に係るプロトコル定義情報記憶部により記憶されるプロトコル定義情報の一例を示す図である。
【図4】図4は、本実施例に係るMRI装置により実行される撮像プロトコルの追加処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図5は、本実施例に係る表示制御部により表示されるプロトコル一覧画面の一例を示す図である。
【図6】図6は、本実施例に係るMRI装置により実行される位置決め画像の参照表示処理及び位置決め情報複写処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本実施例に係る表示制御部による位置決め画像の参照表示の一例を示す図である。
【図8】図8は、本実施例に係る表示制御部による位置決め情報の複写の一例を示す図である。
【図9】図9は、本実施例に係るMRI装置により実行される撮像条件変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】図10は、本実施例に係る表示制御部による位置決め情報の表示態様の変更の一例を示す図である。
【図11】図11は、本実施例に係るMRI装置により実行される撮像位置変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】図12は、本実施例に係る位置決めアイコンの表示態様の変更に関する他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、図面を参照して、本実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置について詳細に説明する。
【実施例】
【0009】
まず、本実施例に係るMRI装置の構成について説明する。図1は、本実施例に係るMRI装置の構成を示す図である。図1に示すように、このMRI装置100は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、寝台4、寝台制御部5、送信RFコイル6、送信部7、受信RFコイル8、受信部9、シーケンス制御部10及び計算機システム20を備える。
【0010】
静磁場磁石1は、中空の円筒形状に形成された磁石であり、内部の空間に一様な静磁場を発生する。この静磁場磁石1としては、例えば永久磁石、超伝導磁石等が使用される。
【0011】
傾斜磁場コイル2は、中空の円筒形状に形成されたコイルであり、静磁場磁石1の内側に配置される。この傾斜磁場コイル2は、互いに直交するX,Y,Zの各軸に対応する3つのコイルが組み合わされて形成されており、これら3つのコイルは、後述する傾斜磁場電源3から個別に電流供給を受けて、X,Y,Zの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜磁場を発生させる。なお、Z軸方向は、静磁場と同方向とする。傾斜磁場電源3は、傾斜磁場コイル2に電流を供給する。
【0012】
ここで、傾斜磁場コイル2によって発生するX,Y,Z各軸の傾斜磁場は、例えば、スライス選択用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Ge及びリードアウト用傾斜磁場Grにそれぞれ対応する。スライス選択用傾斜磁場Gsは、任意に撮像断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Geは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の位相を変化させるために利用される。リードアウト用傾斜磁場Grは、空間的位置に応じて磁気共鳴信号の周波数を変化させるために利用される。
【0013】
寝台4は、被検体Pが載置される天板4aを備え、後述する寝台制御部5による制御のもと、被検体Pが載置された状態で天板4aを傾斜磁場コイル2の空洞(撮像口)内へ挿入する。通常、この寝台4は、長手方向が静磁場磁石1の中心軸と平行になるように設置される。寝台制御部5は、制御部26による制御のもと、寝台4を制御する装置であり、寝台4を駆動して、天板4aを長手方向及び上下方向へ移動する。
【0014】
送信RFコイル6は、傾斜磁場コイル2の内側に配置され、送信部7から高周波パルスの供給を受けて高周波磁場を発生する。送信部7は、ラーモア周波数に対応する高周波パルスを送信RFコイル6に送信する。受信RFコイル8は、傾斜磁場コイル2の内側に配置され、上記の高周波磁場の影響によって被検体Pから放射される磁気共鳴信号を受信する。この受信RFコイル8は、磁気共鳴信号を受信すると、その磁気共鳴信号を受信部9へ出力する。
【0015】
受信部9は、受信RFコイル8から出力される磁気共鳴信号に基づいて磁気共鳴(Magnetic Resonance:MR)信号データを生成する。この受信部9は、受信RFコイル8から出力される磁気共鳴信号をデジタル変換することによってMR信号データを生成する。このMR信号データには、前述したスライス選択用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Ge及びリードアウト用傾斜磁場Grによって、位相エンコード方向、リードアウト方向、スライスエンコード方向の空間周波数の情報が対応付けられてk空間に配置される。そして、MR信号データを生成すると、受信部9は、そのMR信号データをシーケンス制御部10へ送信する。
【0016】
シーケンス制御部10は、計算機システム20から送信されるシーケンス実行データに基づいて、傾斜磁場電源3、送信部7及び受信部9を駆動することによって、被検体Pのスキャンを実行する。ここで、シーケンス実行データとは、傾斜磁場電源3が傾斜磁場コイル2に供給する電源の強さや電源を供給するタイミング、送信部7が送信RFコイル6に送信するRF信号の強さやRF信号を送信するタイミング、受信部9が磁気共鳴信号を検出するタイミングなど、被検体Pのスキャンを実行するための手順を示すパルスシーケンスを定義した情報である。なお、シーケンス制御部10は、シーケンス実行データに基づいて傾斜磁場電源3、送信部7及び受信部9を駆動した後に、受信部9からMR信号データが送信されると、そのMR信号データを計算機システム20へ転送する。
【0017】
計算機システム20は、MRI装置100の全体制御を行う。例えば、計算機システム20は、MRI装置100が有する各部を駆動することで、被検体Pのスキャンや画像再構成などを行う。この計算機システム20は、インタフェース部21、画像再構成部22、記憶部23、入力部24、表示部25及び制御部26を有する。
【0018】
インタフェース部21は、シーケンス制御部10との間で授受される各種信号の入出力を制御する。例えば、このインタフェース部21は、シーケンス制御部10に対してシーケンス実行データを送信し、シーケンス制御部10からMR信号データを受信する。MR信号データを受信すると、インタフェース部21は、各MR信号データを被検体Pごとに記憶部23に格納する。
【0019】
画像再構成部22は、記憶部23によって記憶されたMR信号データに対して、後処理、すなわちフーリエ変換等の再構成処理を施すことによって、被検体P内における所望核スピンのスペクトラムデータあるいは画像データを生成する。
【0020】
記憶部23は、後述する制御部26によって実行される処理に必要な各種データや各種プログラムなどを記憶する。例えば、記憶部23は、インタフェース部21によって受信されたMR信号データや、画像再構成部22によって生成されたスペクトラムデータや画像データなどを、被検体Pごとに記憶する。
【0021】
入力部24は、操作者からの各種指示や情報入力を受け付ける。この入力部24としては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスを適宜に利用可能である。
【0022】
表示部25は、制御部26による制御のもと、スペクトラムデータあるいは画像データ等の各種の情報を表示する。この表示部25としては、液晶表示器などの表示デバイスを利用可能である。
【0023】
制御部26は、図示していないCPU(Central Processing Unit)やメモリ等を有し、MRI装置100の全体制御を行う。この制御部26は、例えば、入力部24を介して操作者から入力される撮像条件に基づいて各種のシーケンス実行データを生成し、生成したシーケンス実行データをシーケンス制御部10に送信することによってスキャンを制御する。また、制御部26は、スキャンの結果としてシーケンス制御部10からMR信号データが送られた場合に、そのMR信号データに基づいて画像を再構成するよう画像再構成部22を制御する。
【0024】
以上、本実施例に係るMRI装置100の構成について説明した。このような構成のもと、MRI装置100では、計算機システム20が、撮像プロトコルを識別するプロトコル情報と、その撮像プロトコルにおける撮像位置が設定済みであることを示すとともに操作受付可能な領域で表される位置決め情報とを対応付けて表示部25に表示させる。また、計算機システム20は、表示部25に表示された位置決め情報を表す領域に対する操作を受け付け、操作を受け付けた位置決め情報に対応する撮像プロトコルに関する撮像位置に基づく処理を実行する。
【0025】
ここで、位置決め情報を表す操作受付可能な領域とは、例えば、所定の形状や文字で表されるアイコンである。本実施例では、かかるアイコンなどに対する操作を操作者から受け付け、受け付けた操作に応じて、撮像位置に関する操作を実行する。したがって、本実施例によれば、撮像プロトコルごとに設定される撮像位置に関する操作を操作者が容易に行うことができる。
【0026】
次に、図1に示した計算機システム20について詳細に説明する。図2は、本実施例に係る計算機システム20の詳細な構成を示す機能ブロック図である。なお、図2では、図1に示した記憶部23、入力部24、表示部25、及び制御部26を示し、他の部については図示を省略している。
【0027】
図2に示すように、記憶部23は、画像記憶部23aと、プロトコル定義情報記憶部23bとを有する。画像記憶部23aは、画像再構成部22により生成された画像データを記憶する。
【0028】
プロトコル定義情報記憶部23bは、撮像プロトコルを識別するプロトコル情報と、該撮像プロトコルにおける撮像位置を示す撮像位置情報とを対応付けたプロトコル定義情報を撮像プロトコルごとに記憶する。図3は、本実施例に係るプロトコル定義情報記憶部23bにより記憶されるプロトコル定義情報の一例を示す図である。
【0029】
図3に示すように、例えば、プロトコル定義情報には、プロトコルIDと、撮像位置情報と、撮像パラメータ情報とが含まれる。プロトコルIDは、撮像プロトコルを一意に識別するための情報である。例えば、プロトコルIDには、「プロトコル−1」や「プロトコル−2」などのように、撮像プロトコルごとに決められる識別情報が設定される。
【0030】
また、撮像位置情報は、撮像プロトコルに設定された撮像位置を示す情報である。例えば、撮像位置情報は、装置座標に対する3次元の相対座標として設定される。ここでいう装置座標は、例えば、静磁場中心の座標(0,0,0)である。なお、図3では、1つのスライスに関する撮像位置情報のみを示しているが、実際には、複数のスライスに関する複数の撮像位置情報が設定される。また、ここでは、装置座標に対する相対座標が撮像位置情報として設定される場合について説明するが、実施形態はこれに限られない。例えば、撮像位置情報として、複数の装置座標すなわち各スライスの絶対位置情報が設定されてもよい。
【0031】
また、撮像パラメータ情報は、撮像プロトコルを実行する際に必要となる各種撮像パラメータに関する情報である。例えば、撮像パラメータ情報には、撮像が開始される前に操作者によって設定された各種撮像パラメータに関する具体的な値が設定される。また、撮像パラメータ情報には、撮像位置の設定に用いられた位置決め画像を示す画像IDも設定される。
【0032】
また、制御部26は、表示制御部26aと、操作受付部26bと、位置決め処理実行部26cと、撮像条件変更部26dと、撮像位置設定部26eとを有する。
【0033】
表示制御部26aは、操作受付部26bにより受け付けられた位置決め情報に対する操作に応じて、その位置決め情報に対応する撮像プロトコルに関する撮像位置に基づく処理を実行する。例えば、表示制御部26aは、プロトコル定義情報記憶部23bにより記憶されたプロトコル定義情報に基づいて、プロトコル情報と位置決め情報とを対応付けたプロトコル一覧画面を表示部25に表示させる。
【0034】
操作受付部26bは、入力部24を介して、操作者から各種操作を受け付ける。例えば、操作受付部26bは、プロトコル一覧画面に対する操作や、プロトコル一覧画面上の任意の位置にポインタを配置する操作などを受け付ける。
【0035】
位置決め処理実行部26cは、表示制御部26aによる制御のもと、プロトコル定義情報記憶部23bに格納されているプロトコル定義情報の撮像位置情報を更新することで、撮像プロトコルの撮像位置を設定する。
【0036】
撮像条件変更部26dは、撮像プロトコルごとに撮像条件を変更する。例えば、撮像条件変更部26dは、撮像が開始された後に、被検体Pの大きさや撮像部位の種類に応じてSAR(Specific Absorption Rate)を算出し、算出された値に応じて撮像条件を変更する。例えば、撮像条件変更部26dは、算出されたSARが上限値を超えていた場合には、スライス枚数を減らすように、プロトコル定義情報記憶部23bに格納されているプロトコル定義情報の撮像パラメータ情報を変更する。
【0037】
撮像位置設定部26eは、撮像プロトコルごとに撮像位置を設定する。例えば、撮像位置設定部26eは、位置決め画像上にROIを設定する操作を操作者から受け付ける。そして、撮像位置設定部26eは、位置決め画像上に設定されたROIの位置に基づいて、プロトコル定義情報記憶部23bに格納されているプロトコル定義情報の撮像位置情報を更新する。
【0038】
次に、図4〜11を用いて、本実施例に係るMRI装置100により実行される各種処理の処理手順について説明する。
【0039】
最初に、撮像プロトコルの追加処理について説明する。図4は、MRI装置100により実行される撮像プロトコルの追加処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0040】
図4に示すように、まず、操作受付部26bが、入力部24を介して、プロトコル一覧画面の表示を要求する操作を操作者から受け付ける(ステップS101)。そして、操作受付部26bによってプロトコル一覧画面の表示を要求する操作が受け付けられた場合に(ステップS101,Yes)、表示制御部26aが、検査において実行される撮像プロトコルの一覧を表示するためのプロトコル一覧画面を表示部25に表示させる。
【0041】
図5は、表示制御部26aにより表示されるプロトコル一覧画面の一例を示す図である。図5に示すように、表示制御部26a、例えば、番号と、プロトコル情報と、位置決め情報とを対応付けたプロトコル一覧画面30を表示部25に表示させる。ここで、番号は、例えば、「1」、「2」、「3」・・・のような自然数である。
【0042】
また、プロトコル情報は、撮像プロトコルを一意に識別する情報である(「プロトコル−1」〜「プロトコル−6」)。例えば、プロトコル情報は、「T1 AX(Axial)」、「FLAIR(Fluid Attenuated IR) AX」、「3D TOF(Time Of Flight)」などの撮像プロトコル名である。なお、このプロトコル情報は、図3に示したプロトコルIDに対応する。
【0043】
また、位置決め情報は、撮像位置が設定済みであることを示すとともに、操作受付可能な領域で表される。図5に示すように、例えば、撮像位置情報は、「P1」、「P2」などの文字が標記された四角形状のアイコン31〜35で表される。なお、以下では、撮像位置情報を表すアイコンを位置決めアイコンと呼ぶ。なお、位置決めアイコンとしては、図5に示したものに限られず、各種形状や各種文字で表されるものを用いることが可能である。
【0044】
ここで、表示制御部26aは、同じ撮像位置が設定された撮像プロトコルについては、位置決め情報を表す領域を同じ表示態様で表示させる。例えば、図5に示す例では、各位置決めアイコン31〜35に標記される文字は、位置決め画像上に設定された撮像位置に対応している。すなわち、同じ撮像位置が設定されている撮像プロトコルについては、同じ文字が標記されたアイコンが表示される。図5に示す例では、プロトコル−1、プロトコル−2、及びプロトコル−3に関する撮像位置が同じであり、プロトコル−4及びプロトコル−5に関する撮像位置が同じであることを示している。
【0045】
図4にもどって、表示制御部26aによってプロトコル一覧画面が表示された後に、操作受付部26bが、入力部24を介して、撮像プロトコルを追加する操作を操作者から受け付ける(ステップS102)。ここで、撮像プロトコルを追加する操作が受け付けられない場合には(ステップS102,No)、計算機システム20は、撮像プロトコルの追加処理を終了する。
【0046】
一方、撮像プロトコルを追加する操作が受け付けられた場合には(ステップS102,Yes)、表示制御部26aは、プロトコル定義情報記憶部23bを参照して、操作者によって指定されたプロトコル定義情報を読み込み(ステップS103)、読み込んだプロトコル定義情報をプロトコル一覧画面上に出力する。
【0047】
続いて、表示制御部26aは、読み込んだプロトコル定義情報に撮像位置が設定されているか否かを判定する(ステップS104)。ここで、プロトコル定義情報に撮像位置が設定されていなかった場合には(ステップS104,No)、表示制御部26aは、撮像プロトコルを追加する操作が行われるまで待機する(ステップS102に戻る)。
【0048】
一方、プロトコル定義情報に撮像位置が設定されていた場合には(ステップS104,Yes)、表示制御部26aは、そのプロトコル定義情報と撮像位置が同じ撮像プロトコルがプロトコル一覧画面上に表示されているか否かを判定する(ステップS105)。
【0049】
そして、撮像位置が同じ撮像プロトコルが表示されていた場合には(ステップS105,Yes)、表示制御部26aは、追加された撮像プロトコルの位置決めアイコンとして、撮像位置が同じ撮像プロトコルと同じ位置決めアイコンを表示する(ステップS106)。例えば、図5に示した例では、表示制御部26aは、表示済みの位置決めアイコンと同じ文字が標記された位置決めアイコンを表示する。
【0050】
また、撮像位置が同じ撮像プロトコルが表示されていなかった場合には(ステップS105,No)、表示制御部26aは、追加された撮像プロトコルの位置決めアイコンとして、表示済みの位置決めアイコンとは異なる位置決めアイコンを表示する(ステップS107)。例えば、図5に示した例では、表示制御部26aは、表示済みの位置決めアイコンとは異なる文字が標記された位置決めアイコンを表示する。
【0051】
次に、位置決め画像の参照表示処理及び位置決め情報複写処理について説明する。図6は、MRI装置100により実行される位置決め画像の参照表示処理及び位置決め情報複写処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0052】
図6に示すように、まず、操作受付部26bが、入力部24を介して、プロトコル一覧画面上の任意の位置にポインタを配置する操作を操作者から受け付ける。そして、プロトコル一覧画面に表示された位置決めアイコン上にポインタが置かれた場合には(ステップS201,Yes)、表示制御部26aが、ポインタが置かれた位置決めアイコンに対応する撮像プロトコルの撮像位置を示す情報を位置決め画像とともに参照表示する(ステップS202)。
【0053】
図7は、表示制御部26aによる位置決め画像の参照表示の一例を示す図である。図7に示すように、例えば、表示制御部26aは、プロトコル一覧画面30に表示された位置決めアイコン31上にポインタ40が置かれた場合に、プロトコル−1に設定されている撮像位置を示す矩形状のROIを位置決め画像50上に重ねて表示する。
【0054】
このとき、例えば、表示制御部26aは、プロトコル一覧画面30に表示された位置決めアイコンそれぞれについて、位置決めアイコンの表示位置を示す座標と、位置決めアイコンに対応する撮像プロトコルのプロトコルIDとを関連付けた情報を内部メモリに記憶しておく。そして、表示制御部26aは、ポインタ40によって指し示された位置がいずれかの位置決めアイコン上であった場合には、内部メモリに記憶されている情報に基づいて、ポインタ40で指定された位置決めアイコンに関連付けられているプロトコルIDを特定する。
【0055】
続いて、表示制御部26aは、プロトコル定義情報記憶部23bに記憶されているプロトコル定義情報を参照して、特定したプロトコルIDに対応する撮像位置情報と位置決め画像の画像IDとを取得する。その後、表示制御部26aは、取得した画像IDに基づいて画像記憶部23aから位置決め画像の画像データを読み出し、読み出した画像データを用いてプロトコル一覧画面30上に位置決め画像を表示する。さらに、表示制御部26aは、取得した撮像位置情報に基づいて、撮像位置を示す矩形状のROIを位置決め画像上に描画する。
【0056】
なお、例えば、画像記憶部23aに記憶されている位置決め画像の画像データにプロトコルIDを付帯させておくようにしてもよい。その場合には、表示制御部26aは、ポインタ40で指定された位置決めアイコンに関連付けられているプロトコルIDを特定した後に、特定したプロトコルIDに基づいて、画像記憶部23aから位置決め画像の画像データを読み出す。
【0057】
以上の処理により、例えば、位置決めアイコン31と同じ文字「P1」が標記されている位置決めアイコン32又は33上にポインタ40が置かれた場合には、同じ位置決め画像50が表示されることになる。
【0058】
図6にもどって、操作受付部26bは、入力部24を介して、プロトコル一覧画面に表示された位置決めアイコンの中から1つの撮像プロトコルに対応する位置決めアイコンを選択する操作と、他の撮像プロトコルを選択する操作とをそれぞれ受け付ける。例えば、表示制御部26aは、位置決めアイコンをドラッグ・アンド・ドロップする操作を受け付ける(ステップS203)。なお、ここでは、ドラッグ・アンド・ドロップの例について説明するが、2つの位置決めアイコンを選択する操作は、他の操作であってもよい。例えば、クリック・アンド・クリックなどでもよい。
【0059】
そして、2つの位置決めアイコンを選択する操作が受け付けられた場合に、表示制御部26aが、位置決め処理実行部26cを制御して、一方の位置決めアイコンに対応する撮像プロトコルの撮像位置を他方の位置決めアイコンに対応する撮像プロトコルの撮像位置として設定する。このとき、位置決め処理実行部26cは、プロトコル定義情報記憶部23bに格納されているプロトコル定義情報を参照して、一方の位置決めアイコンの撮像プロトコルに対応する撮像位置情報を、他方の位置決めアイコンの撮像プロトコルに対応する撮像位置情報に複写する。
【0060】
例えば、表示制御部26aは、位置決めアイコンがドラック・アンド・ドロップされた場合には(ステップS203,Yes)、位置決め処理実行部26cを制御して、位置決めアイコンがドラッグされた撮像プロトコルの撮像位置を位置決めアイコンがドロップされた撮像プロトコルの撮像位置として設定する(ステップS204)。
【0061】
図8は、表示制御部26aによる位置決め情報の複写の一例を示す図である。図8に示すように、例えば、プロトコル一覧画面30に表示された位置決めアイコン35がドラッグされ、プロトコル−7に対応する位置決めアイコン36の位置にドロップされた場合には、位置決め処理実行部26cは、プロトコル−5に対応するプロトコル定義情報の撮像位置情報を、プロトコル−7に対応するプロトコル定義情報の撮像位置情報に複写する。
【0062】
なお、位置決め処理実行部26cが撮像位置情報を複写する際には、撮像位置情報のみを複写してもよいし、撮像位置情報に影響を与える付随情報(例えば、スライス厚、画像ピッチなど)を撮像位置情報とともに複写されてもよい。ここで、撮像位置情報のみを複写する場合には、位置決め処理実行部26cは、複写する撮像位置情報に応じて、複写先のプロトコル定義情報にすでに設定されていたスライス厚、画像ピッチなどの撮像パラメータを補正する。
【0063】
次に、撮像条件変更処理について説明する。図9は、MRI装置100により実行される撮像条件変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0064】
図9に示すように、入力部24を介して、操作者から撮像の開始指示が受け付けられた場合には(ステップS301,Yes)、撮像条件変更部26dが、被検体Pの大きさや撮像部位の種類に応じてSARを算出する(ステップS302)。
【0065】
そして、撮像条件変更部26dは、算出したSARが上限値を超えていた場合には(ステップS303,Yes)、実施される撮像プロトコルの撮像条件を変更する(ステップS304)。なお、SARが上限値を超えていなかった場合には(ステップS303,No)、撮像条件変更部26dは、撮像条件の変更は行わない。
【0066】
そして、撮像条件変更部26dによって撮像条件が変更された後に、表示制御部26aが、撮像条件変更部26dにより撮像条件が変更された撮像プロトコルについては、撮像条件が変更される前の表示態様とは異なる表示態様で位置決めアイコンを表示させる(ステップS305)。
【0067】
図10は、表示制御部26aによる位置決め情報の表示態様の変更の一例を示す図である。図10に示すように、例えば、表示制御部26aは、撮像条件変更部26dによってプロトコル−3に関する撮像条件が変更された場合には、プロトコル−3に対応する位置決めアイコン33に標記されている文字を「P1」から「P3」に変更する。
【0068】
次に、撮像位置変更処理について説明する。図11は、MRI装置100により実行される撮像位置変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0069】
図11に示すように、まず、撮像位置設定部26eが、プロトコル一覧画面に表示されている撮像プロトコルのうちいずれかの撮像位置を変更する操作を操作者から受け付ける(ステップS401)。
【0070】
そして、撮像位置を変更する操作が受け付けられた場合に(ステップS401,Yes)、表示制御部26aが、位置決め処理実行部26cを制御して、撮像位置設定部26eにより変更された撮像プロトコルの撮像位置を変更する(ステップS402)。このとき、撮像位置設定部26eは、プロトコル定義情報記憶部23bを参照して、変更対象となった撮像プロトコルに対応するプロトコル定義情報の撮像位置情報を変更する。
【0071】
その後、表示制御部26aは、撮像位置が変更された撮像プロトコルの変更前の撮像位置と同じ撮像位置が設定されている他の撮像プロトコルがプロトコル一覧画面上に表示されているか否かを判定する(ステップS403)。ここで、撮像位置が同じ撮像プロトコルが表示されていなかった場合には(ステップS403,No)、表示制御部26aは、撮像位置変更処理を終了する。
【0072】
一方、撮像位置が同じ撮像プロトコルが表示されていた場合には(ステップS403,Yes)、表示制御部26aは、それら他の撮像プロトコルの撮像位置も変更するか否かを操作者に問い合わせるためのメッセージを表示部25に出力する。
【0073】
そして、操作者から他の撮像プロトコルの撮像位置も変更するよう指示された場合には(ステップS404,Yes)、表示制御部26aは、位置決め処理実行部26cを制御して、他の撮像プロトコルの撮像位置を同様に変更する(ステップS405)。一方、操作者から他の撮像プロトコルの撮像位置は変更しないよう指示された場合には(ステップS404,No)、表示制御部26aは、撮像位置が変更された撮像プロトコルの位置決めアイコンのみを他の撮像プロトコルの位置決めアイコンとは異なるものに変更する(ステップS406)。
【0074】
すなわち、操作者から他の撮像プロトコルの撮像位置も変更するよう指示された場合には表示制御部26aは、変更対象となった撮像プロトコルの位置決めアイコンは変更しない。これにより、変更対象となった撮像プロトコルの位置決めアイコンと、その撮像プロトコルと撮像位置が同じ他の撮像プロトコルの位置決めアイコンとを同じにした状態で、それぞれの撮像プロトコルに対応するプロトコル定義情報の撮像位置情報が同じになるように変更される。
【0075】
なお、ここでは、他の撮像プロトコルの撮像位置は変更しないよう指示された場合には、変更対象となった撮像プロトコルの位置決めアイコンを変更し、他の撮像プロトコルの撮像位置も変更するよう指示された場合には、変更対象となった撮像プロトコルの位置決めアイコンも他の撮像プロトコルの位置決めアイコンも変更しないこととした。
【0076】
これに対し、例えば、複数の撮像プロトコルのうち1つの撮像プロトコルの撮像位置が変更された場合に、変更対象となった撮像プロトコルの位置決めアイコンについて、色を同じにしたまま、文字を変えるようにしてもよい。
【0077】
図12は、位置決めアイコンの表示態様の変更に関する他の例を示す図である。図12は、図5に示したプロトコル一覧画面のように、プロトコル−1〜プロトコル−3の撮像位置が同じであり、プロトコル−4及びプロトコル−5の撮像位置が同じであった状態で、プロトコル−3の撮像位置を変更した例を示している。
【0078】
この例では、表示制御部26aは、撮像位置が同じ撮像プロトコルに対応する位置決めアイコンについては同じ色で表示しておく。すなわち、プロトコル−1〜プロトコル−3の位置決めアイコン31〜33の色を同じにし、プロトコル−4及びプロトコル−5の位置決めアイコン34及び35の色を同じにする。そして、例えば、プロトコル−3の撮像位置が変更された場合に、表示制御部26aは、プロトコル−3の位置決めアイコン33に標記されている文字を「P1」から「P3」に変更する。このとき、表示制御部26aは、プロトコル−3の位置決めアイコン33の色は、プロトコル−1及びプロトコル−2の位置決めアイコンと同じ色のままにしておく。
【0079】
これにより、複数の撮像プロトコルのうち1つの撮像プロトコルの撮像位置が変更された場合に、変更対象となった撮像プロトコルが位置決めアイコンの文字によって判別可能になるとともに、変更前は撮像位置が同じであった撮像プロトコルのグループが位置決めアイコンの色によって判別可能になる。
【0080】
上述してきたように、本実施例では、表示制御部26aは、撮像プロトコルを識別するプロトコル情報と、その撮像プロトコルにおける撮像位置が設定済みであることを示すとともに操作受付可能な領域で表される位置決め情報とを対応付けて表示部25に表示させる。また、操作受付部26bは、表示部25に表示された位置決め情報を表す領域に対する操作を受け付ける。また、位置決め処理実行部26cは、操作受付部26bにより受け付けられた位置決め情報に対する操作に応じて、その位置決め情報に対応する撮像プロトコルに関する撮像位置に基づく処理を実行する。したがって、本実施例によれば、撮像プロトコルごとに設定される撮像位置に関する操作を操作者が容易に行うことができる。
【0081】
また、本実施例では、表示制御部26aは、同じ撮像位置が設定された撮像プロトコルについては、位置決め情報を表す領域を同じ表示態様で表示させる。したがって、本実施例によれば、同じ撮像位置が設定されている撮像プロトコルを操作者が容易に識別することができる。
【0082】
また、本実施例では、表示制御部26aは、位置決め情報を表す領域に対する操作に応じて、その位置決め情報に対応する撮像プロトコルにおける撮像位置を示す情報を被検体Pの画像とともに表示部25に表示させる。したがって、本実施例によれば、操作者が、位置決め画像を基準にして、撮像される断面の位置を容易に確認することができる。
【0083】
また、本実施例では、位置決め処理実行部26cは、第1の撮像プロトコルに対応する位置決め情報を表す領域を選択する操作と第2の撮像プロトコルを選択する操作とをそれぞれ受け付けた場合に、第1の撮像プロトコルの撮像位置を第2の撮像プロトコルの撮像位置として設定する。したがって、本実施例によれば、操作者が、複数の撮像プロトコルについて撮像位置を容易に設定することができる。
【0084】
また、本実施例では、撮像条件変更部26dは、撮像プロトコルごとに撮像条件を変更する。また、表示制御部26aは、撮像条件変更部26dにより撮像条件が変更された撮像プロトコルについては、撮像条件が変更される前の表示態様とは異なる表示態様で位置決め情報を表示させる。したがって、本実施例によれば、操作者が、複数の撮像プロトコルのうち、撮像条件が変更された撮像プロトコルを容易に識別することができる。
【0085】
また、本実施例では、撮像位置設定部26eは、撮像プロトコルごとに撮像位置を変更する。そして、撮像位置変更部26eは、複数の撮像プロトコルのうちいずれかの撮像プロトコルに関する撮像位置が変更された場合に、変更前の撮像位置と同じ撮像位置が設定されている他の撮像プロトコルについても同様に撮像位置を変更する。したがって、本実施例によれば、同じ撮像位置を設定すべき複数の撮像プロトコルについて、撮像位置を容易に変更することができる。
【0086】
また、本実施例では、プロトコル定義情記憶部23bは、撮像プロトコルを識別するプロトコル情報と、その撮像プロトコルにおける撮像位置を示す撮像位置情報とを対応付けたプロトコル定義情報を撮像プロトコルごとに記憶する。また、表示制御部26aは、プロトコル定義情報記憶部23bにより記憶されたプロトコル定義情報に基づいて、プロトコル情報と位置決め情報とを表示部25に表示させる。したがって、本実施例によれば、あらかじめプロトコル情報に撮像位置を設定しておくことで、操作者が、撮像が行われるたびに撮像位置を設定する必要がなくなる。これにより、撮像位置の設定に関する操作者の負担を軽減することができる。
【0087】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0088】
100 MRI装置
26a 表示制御部
26b 操作受付部
26c 位置決め処理実行部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像プロトコルを識別するプロトコル情報と、該撮像プロトコルにおける撮像位置が設定済みであることを示すとともに操作受付可能な領域で表される位置決め情報とを対応付けて表示部に表示させる表示制御部と、
前記表示部に表示された前記位置決め情報を表す領域に対する操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部により受け付けられた前記位置決め情報に対する操作に応じて、当該位置決め情報に対応する撮像プロトコルに関する撮像位置に基づく処理を実行する処理実行部と、
を備えたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、同じ撮像位置が設定された撮像プロトコルについては、位置決め情報を表す領域を同じ表示態様で表示させることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記位置決め情報を表す領域に対する操作に応じて、当該位置決め情報に対応する撮像プロトコルにおける撮像位置を示す情報を被検体の画像とともに前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項4】
前記処理実行部は、第1の撮像プロトコルに対応する位置決め情報を表す領域を選択する操作と第2の撮像プロトコルを選択する操作とをそれぞれ受け付けた場合に、前記第1の撮像プロトコルの撮像位置を前記第2の撮像プロトコルの撮像位置として設定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項5】
撮像プロトコルごとに撮像条件を変更する撮像条件変更部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記撮像条件変更部により撮像条件が変更された撮像プロトコルについては、撮像条件が変更される前の表示態様とは異なる表示態様で位置決め情報を表示させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項6】
撮像プロトコルごとに撮像位置を変更する撮像位置変更部をさらに備え、
当該撮像位置変更部は、複数の撮像プロトコルのうちいずれかの撮像プロトコルに関する撮像位置が変更された場合に、変更前の撮像位置と同じ撮像位置が設定されている他の撮像プロトコルについても同様に撮像位置を変更することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
【請求項7】
撮像プロトコルを識別するプロトコル情報と、該撮像プロトコルにおける撮像位置を示す撮像位置情報とを対応付けたプロトコル定義情報を撮像プロトコルごとに記憶するプロトコル定義情報記憶部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記プロトコル定義情報記憶部により記憶されたプロトコル定義情報に基づいて、前記プロトコル情報と前記位置決め情報とを表示部に表示させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−16512(P2012−16512A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−156632(P2010−156632)
【出願日】平成22年7月9日(2010.7.9)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【出願人】(594164531)東芝医用システムエンジニアリング株式会社 (892)
【Fターム(参考)】