神経系を標的する薬理学的物質の性質を改善することに関連する方法および組成物
神経系を標的する生物活性化合物の薬理学的性質を改善することに関連する組成物および方法が開示される。本発明は、1つの態様では、配列番号3、配列番号3のアミノ酸配列と少なくとも約90%同一のアミノ酸配列、あるいは1以上の保存的アミノ酸置換を有する配列番号3のアミノ酸配列を含む単離ポリペプチドに関する。さらに、血液脳関門の高い透過性を有する組成物が開示され、これは、変化していない形態のペプチドと比較したとき高い親油特性と高い塩基度を有するペプチドを含む。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号3、配列番号3のアミノ酸配列と少なくとも約90%同一のアミノ酸配列、あるいは1以上の保存的アミノ酸置換を有する配列番号3のアミノ酸配列を含む単離ポリペプチド。
【請求項2】
配列番号2、4−29、37−39、50、64、65、66、67、80、82および89から成る群より選択されるアミノ酸配列、配列番号2、4−29、37−39、50、64、65、66、67、80、82および89から成る群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも約90%同一のアミノ酸配列、あるいは1以上の保存的アミノ酸置換を有する配列番号2、4−29、37−39、50、64、65、66、67、80、82および89から成る群より選択されるアミノ酸配列を含む単離ポリペプチド。
【請求項3】
配列番号31−36から成る群より選択されるアミノ酸セグメント、配列番号31−36から成る群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも約90%同一のアミノ酸配列、あるいは1以上の保存的アミノ酸置換を有する配列番号31−36から成る群より選択されるアミノ酸配列を含む単離ポリペプチド。
【請求項4】
配列番号40、配列番号40のアミノ酸配列と少なくとも約90%同一のアミノ酸配列、あるいは1以上の保存的アミノ酸置換を有する配列番号40のアミノ酸配列を含む単離ポリペプチド。
【請求項5】
配列番号105、106、107、108、109−112および113−118から成る群より選択されるアミノ酸配列、配列番号105、106、107、108、109−112および113−118から成る群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも約90%同一のアミノ酸配列、あるいは1以上の保存的アミノ酸置換を有する配列番号105、106、107、108、109−112および113−118から成る群より選択されるアミノ酸配列を含む単離ポリペプチド。
【請求項6】
配列番号58および135−141から成る群より選択されるアミノ酸配列、配列番号58および135−141から成る群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも約90%同一のアミノ酸配列、あるいは1以上の保存的アミノ酸置換を有する配列番号58および135−141から成る群より選択されるアミノ酸配列を含む単離ポリペプチド。
【請求項7】
前記ポリペプチドが、ガラニンと比較したとき高い安定性を有する、請求項1または2に記載のポリペプチド。
【請求項8】
前記ポリペプチドが、ソマトスタチンと比較したとき高い安定性を有する、請求項3に記載のポリペプチド。
【請求項9】
前記ポリペプチドが、デルタ睡眠誘発ペプチド(DSIP)と比較したとき高い安定性を有する、請求項6に記載のポリペプチド。
【請求項10】
血液脳関門の高い透過性を有する組成物であって、変化していない形態のペプチドと比較したとき高い親油特性と高い塩基度を有する該ペプチドを含む組成物。
【請求項11】
1以上のさらなる組成物と組み合わせて使用される、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
前記さらなる組成物が、神経ペプチドY、ジノルフィン、オピオイドおよびオピオイドペプチド、モルヒネ、ヒドロキシモルヒネ、フェンタニル、オキシコドン、コデイン;カプサイシン;ならびにカルバマゼピン、プリミドン、ガバペンチン、プレガバリン、ジアゼパム、フェルバメート、フルオロフェルバメート、ラモトリギン、ラコサミド、レベチラセタム、フェノバルビタール、フェニトイン、フォスフェニトイン、トピラメート、バルプロエート、ビガバトリン、ゾニサミド、オキシカルバゼピン、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、局所麻酔薬(リドカインなど)、グルタミン酸受容体アンタゴニスト、NMDAアンタゴニスト、αアドレナリン作用性受容体アゴニストおよびアンタゴニスト、アデノシン、カンナビノイド、NK−1アンタゴニスト(CI−1021)、抗うつ薬(例えばアミトリプチリン、デシプラミン、イミプラミン)、ガラニン、ソマトスタチン、デルタ睡眠誘発ペプチド、エンケファリン、オキシトシン、コレシストキニン、カルシトニン、コルチスタチン、ノシセプチンおよび他の神経ペプチドに基づく治療薬の類似体および誘導体、プルロニックP85ブロックコポリマーを含むが、これらに限定されない、クラスとしての抗てんかん薬、Flurizanなどのアミロイド低下剤;ガランタミン(Razadyne);リバスチグミン(Exelon);ドネペジル(Aricept);タクリン(Cognex);メマンチン(Namenda);およびアルツハイマー病のためのワクチンから成る群より選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記親油特性が、前記ペプチドを疎水性部分に結合体化することによって高められる、請求項10−12のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
前記疎水性部分がポリ脂肪族鎖である、請求項10に記載の組成物。
【請求項15】
前記親油特性が、芳香族残基のハロゲン化を増大させることによって高められる、請求項10−14のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項16】
前記塩基度が、リシン、アルギニン、ホモリシン、ホモアルギニン、LまたはD異性体立体配置のオルニチン;2,3−ジアミノプロピオン酸;2,4−ジアミノ酪酸を含むが、これらに限定されない、正に荷電したアミノ酸残基のホモおよびヘテロオリゴマーを導入することによって高められる、請求項10−15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項17】
前記塩基度が、スペルミン、スペルミジン、ポリアミドアミンデンドリマーまたはポリアミン毒素およびそれらの誘導体などの、ポリアミンベースの部分への結合体化によって高められる、請求項10−15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項18】
前記ペプチドが、変化していない該ペプチドと比較して1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%または100%より効率的に血液脳関門を通過することができる、請求項10−17のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項19】
前記ペプチドがまた、変化していない形態の該ペプチドと比較したとき高いグリコシル化を有する、請求項10−18のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項20】
請求項10−18のいずれか1項に記載の組成物を含むベクター。
【請求項21】
ペプチドについての血液脳関門の透過性を上昇させる方法であって、変化していない形態の該ペプチドと比較して該ペプチドの親油特性を上昇させることおよび塩基度を増大させることを含む、方法。
【請求項22】
前記親油特性が、前記ペプチドを疎水性部分に結合体化することによって高められる、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記疎水性部分がポリ脂肪族鎖である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記親油特性が、芳香族残基のハロゲン化を増大させることによって高められる、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記塩基度が、リシン、アルギニン、ホモリシン、ホモアルギニン、LまたはD異性体立体配置のオルニチン;2,3−ジアミノプロピオン酸;2,4−ジアミノ酪酸を含むが、これらに限定されない、正に荷電したアミノ酸残基のホモおよびヘテロオリゴマーを導入することによって高められる、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記塩基度が、スペルミン、スペルミジン、ポリアミドアミンデンドリマーまたはポリアミン毒素およびそれらの誘導体などの、ポリアミンベースの部分への結合体化によって高められる、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記ペプチドが、変化していない該ペプチドと比較して1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%または100%より効率的に血液脳関門を通過することができる、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
変化していない形態の前記ペプチドと比較して該ペプチドのグリコシル化を増大させることをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
請求項1に記載のポリペプチドの有効量をその必要のある対象に投与することを含む、てんかんを治療する方法。
【請求項30】
請求項10−19のいずれか1項に記載の組成物の有効量をその必要のある対象に投与することを含む、てんかんを治療する方法。
【請求項31】
前記てんかんが、全身、部分または難治性てんかんである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
請求項1に記載のポリペプチドの有効量をその必要のある対象に投与することを含む、疼痛または他の神経障害を治療、予防または改善する方法。
【請求項33】
請求項32に記載の方法であって、前記疼痛が以下の1つ以上によって引き起こされる、または前記神経障害が以下の1つ以上から選択される:慢性背痛、癌、線維筋痛、ヘルペス後神経痛、多発性硬化症、糖尿病性ニューロパシー、末梢神経損傷、外傷性モノニューロパシー、複合性局所疼痛症候群および脊髄損傷。
【請求項34】
請求項10−12のいずれか1項に記載のポリペプチドを対象に投与することを含む、対象において脊髄損傷を治療する方法。
【請求項35】
請求項10−12のいずれか1項に記載のポリペプチドを対象に投与することを含む、対象において多発性硬化症を治療する方法。
【請求項36】
請求項2に記載のポリペプチドの有効量をその必要のある対象に投与することを含む、神経障害を治療、予防または改善する方法。
【請求項37】
請求項3に記載のポリペプチドの有効量をその必要のある対象に投与することを含む、神経障害を治療、予防または改善する方法。
【請求項38】
前記神経障害がてんかんである、請求項32または36−37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
前記神経障害がうつ病である、請求項32または36−37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記神経障害が疼痛である、請求項32または36−37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
前記神経障害がアルツハイマー病である、請求項32または36−37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
前記対象がまた、1以上の付加的な組成物でも治療される、請求項32または36−37のいずれかに記載の方法。
【請求項43】
血液脳関門を通過する組成物を必要とする対象を治療する方法であって、
i.該対象の治療において使用する該組成物を同定すること;
ii.該組成物の親油性と塩基度を増大させることによって該組成物を修飾すること;
iii.該修飾した組成物をその必要のある該対象に投与すること;
を含む、方法。
【請求項44】
血液脳関門を通過する組成物を必要とする対象を治療する方法であって、
i.該対象の治療において使用する該組成物を同定すること;
ii.該組成物の親油性、グリコシル化および塩基度を増大させることによって該組成物を修飾すること;
iii.該修飾した組成物をその必要のある該対象に投与すること;
を含む、方法。
【請求項45】
血液脳関門を通過する組成物を必要とする対象を治療する方法であって、
i.該対象の治療において使用する該組成物を同定すること;
ii.該組成物の親油性、グリコシル化および塩基度を増大させることによって該組成物を修飾すること;
iii.該修飾した組成物をベクターに挿入すること;
iv.その必要のある該対象に該ベクターを投与すること
を含む、方法。
【請求項46】
血液脳関門を通過する組成物を必要とする対象を治療する方法であって、
i.該対象の治療において使用する該組成物を同定すること;
ii.該組成物の親油性と塩基度を増大させることによって該組成物を修飾すること;
iii.該修飾した組成物をベクターに挿入すること;
iv.その必要のある該対象に該ベクターを投与すること
を含む、方法。
【請求項47】
血液脳関門の高い透過性を有する組成物を作製する方法であって、血液脳関門の高い透過性を有する組成物を作製することを含み、該組成物が、変化していない形態のペプチドと比較したとき高い親油特性と高い塩基度を有する該ペプチドを含有する、方法。
【請求項48】
前記親油特性が、前記ペプチドを疎水性部分に結合体化することによって高められる、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記疎水性部分がポリ脂肪族鎖である、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記親油特性が、芳香族残基のハロゲン化を増大させることによって高められる、請求項47に記載の方法。
【請求項51】
前記塩基度が、リシン、アルギニン、ホモリシン、ホモアルギニン、LまたはD異性体立体配置のオルニチン;2,3−ジアミノプロピオン酸;2,4−ジアミノ酪酸を含むが、これらに限定されない、正に荷電したアミノ酸残基のホモおよびヘテロオリゴマーを導入することによって高められる、請求項47に記載の方法。
【請求項52】
前記塩基度が、スペルミン、スペルミジン、ポリアミドアミンデンドリマーまたはポリアミン毒素およびそれらの誘導体などの、ポリアミンベースの部分への結合体化によって高められる、請求項47に記載の方法。
【請求項53】
前記ペプチドが、変化していない該ペプチドと比較して1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%または100%より効率的に血液脳関門を通過することができる、請求項47に記載の方法。
【請求項54】
前記ペプチドがまた、変化していない形態の該ペプチドと比較したとき高いグリコシル化を有する、請求項47に記載の方法。
【請求項55】
前記ペプチドがスペーサーを含む、請求項47に記載の方法。
【請求項56】
前記スペーサーが、Gly、Ahx、Gly−AhxまたはPEG−O2Ocから成る群より選択される、請求項55に記載の方法。
【請求項1】
配列番号3、配列番号3のアミノ酸配列と少なくとも約90%同一のアミノ酸配列、あるいは1以上の保存的アミノ酸置換を有する配列番号3のアミノ酸配列を含む単離ポリペプチド。
【請求項2】
配列番号2、4−29、37−39、50、64、65、66、67、80、82および89から成る群より選択されるアミノ酸配列、配列番号2、4−29、37−39、50、64、65、66、67、80、82および89から成る群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも約90%同一のアミノ酸配列、あるいは1以上の保存的アミノ酸置換を有する配列番号2、4−29、37−39、50、64、65、66、67、80、82および89から成る群より選択されるアミノ酸配列を含む単離ポリペプチド。
【請求項3】
配列番号31−36から成る群より選択されるアミノ酸セグメント、配列番号31−36から成る群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも約90%同一のアミノ酸配列、あるいは1以上の保存的アミノ酸置換を有する配列番号31−36から成る群より選択されるアミノ酸配列を含む単離ポリペプチド。
【請求項4】
配列番号40、配列番号40のアミノ酸配列と少なくとも約90%同一のアミノ酸配列、あるいは1以上の保存的アミノ酸置換を有する配列番号40のアミノ酸配列を含む単離ポリペプチド。
【請求項5】
配列番号105、106、107、108、109−112および113−118から成る群より選択されるアミノ酸配列、配列番号105、106、107、108、109−112および113−118から成る群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも約90%同一のアミノ酸配列、あるいは1以上の保存的アミノ酸置換を有する配列番号105、106、107、108、109−112および113−118から成る群より選択されるアミノ酸配列を含む単離ポリペプチド。
【請求項6】
配列番号58および135−141から成る群より選択されるアミノ酸配列、配列番号58および135−141から成る群より選択されるアミノ酸配列と少なくとも約90%同一のアミノ酸配列、あるいは1以上の保存的アミノ酸置換を有する配列番号58および135−141から成る群より選択されるアミノ酸配列を含む単離ポリペプチド。
【請求項7】
前記ポリペプチドが、ガラニンと比較したとき高い安定性を有する、請求項1または2に記載のポリペプチド。
【請求項8】
前記ポリペプチドが、ソマトスタチンと比較したとき高い安定性を有する、請求項3に記載のポリペプチド。
【請求項9】
前記ポリペプチドが、デルタ睡眠誘発ペプチド(DSIP)と比較したとき高い安定性を有する、請求項6に記載のポリペプチド。
【請求項10】
血液脳関門の高い透過性を有する組成物であって、変化していない形態のペプチドと比較したとき高い親油特性と高い塩基度を有する該ペプチドを含む組成物。
【請求項11】
1以上のさらなる組成物と組み合わせて使用される、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
前記さらなる組成物が、神経ペプチドY、ジノルフィン、オピオイドおよびオピオイドペプチド、モルヒネ、ヒドロキシモルヒネ、フェンタニル、オキシコドン、コデイン;カプサイシン;ならびにカルバマゼピン、プリミドン、ガバペンチン、プレガバリン、ジアゼパム、フェルバメート、フルオロフェルバメート、ラモトリギン、ラコサミド、レベチラセタム、フェノバルビタール、フェニトイン、フォスフェニトイン、トピラメート、バルプロエート、ビガバトリン、ゾニサミド、オキシカルバゼピン、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、局所麻酔薬(リドカインなど)、グルタミン酸受容体アンタゴニスト、NMDAアンタゴニスト、αアドレナリン作用性受容体アゴニストおよびアンタゴニスト、アデノシン、カンナビノイド、NK−1アンタゴニスト(CI−1021)、抗うつ薬(例えばアミトリプチリン、デシプラミン、イミプラミン)、ガラニン、ソマトスタチン、デルタ睡眠誘発ペプチド、エンケファリン、オキシトシン、コレシストキニン、カルシトニン、コルチスタチン、ノシセプチンおよび他の神経ペプチドに基づく治療薬の類似体および誘導体、プルロニックP85ブロックコポリマーを含むが、これらに限定されない、クラスとしての抗てんかん薬、Flurizanなどのアミロイド低下剤;ガランタミン(Razadyne);リバスチグミン(Exelon);ドネペジル(Aricept);タクリン(Cognex);メマンチン(Namenda);およびアルツハイマー病のためのワクチンから成る群より選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記親油特性が、前記ペプチドを疎水性部分に結合体化することによって高められる、請求項10−12のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
前記疎水性部分がポリ脂肪族鎖である、請求項10に記載の組成物。
【請求項15】
前記親油特性が、芳香族残基のハロゲン化を増大させることによって高められる、請求項10−14のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項16】
前記塩基度が、リシン、アルギニン、ホモリシン、ホモアルギニン、LまたはD異性体立体配置のオルニチン;2,3−ジアミノプロピオン酸;2,4−ジアミノ酪酸を含むが、これらに限定されない、正に荷電したアミノ酸残基のホモおよびヘテロオリゴマーを導入することによって高められる、請求項10−15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項17】
前記塩基度が、スペルミン、スペルミジン、ポリアミドアミンデンドリマーまたはポリアミン毒素およびそれらの誘導体などの、ポリアミンベースの部分への結合体化によって高められる、請求項10−15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項18】
前記ペプチドが、変化していない該ペプチドと比較して1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%または100%より効率的に血液脳関門を通過することができる、請求項10−17のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項19】
前記ペプチドがまた、変化していない形態の該ペプチドと比較したとき高いグリコシル化を有する、請求項10−18のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項20】
請求項10−18のいずれか1項に記載の組成物を含むベクター。
【請求項21】
ペプチドについての血液脳関門の透過性を上昇させる方法であって、変化していない形態の該ペプチドと比較して該ペプチドの親油特性を上昇させることおよび塩基度を増大させることを含む、方法。
【請求項22】
前記親油特性が、前記ペプチドを疎水性部分に結合体化することによって高められる、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記疎水性部分がポリ脂肪族鎖である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記親油特性が、芳香族残基のハロゲン化を増大させることによって高められる、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記塩基度が、リシン、アルギニン、ホモリシン、ホモアルギニン、LまたはD異性体立体配置のオルニチン;2,3−ジアミノプロピオン酸;2,4−ジアミノ酪酸を含むが、これらに限定されない、正に荷電したアミノ酸残基のホモおよびヘテロオリゴマーを導入することによって高められる、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記塩基度が、スペルミン、スペルミジン、ポリアミドアミンデンドリマーまたはポリアミン毒素およびそれらの誘導体などの、ポリアミンベースの部分への結合体化によって高められる、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記ペプチドが、変化していない該ペプチドと比較して1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%または100%より効率的に血液脳関門を通過することができる、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
変化していない形態の前記ペプチドと比較して該ペプチドのグリコシル化を増大させることをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
請求項1に記載のポリペプチドの有効量をその必要のある対象に投与することを含む、てんかんを治療する方法。
【請求項30】
請求項10−19のいずれか1項に記載の組成物の有効量をその必要のある対象に投与することを含む、てんかんを治療する方法。
【請求項31】
前記てんかんが、全身、部分または難治性てんかんである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
請求項1に記載のポリペプチドの有効量をその必要のある対象に投与することを含む、疼痛または他の神経障害を治療、予防または改善する方法。
【請求項33】
請求項32に記載の方法であって、前記疼痛が以下の1つ以上によって引き起こされる、または前記神経障害が以下の1つ以上から選択される:慢性背痛、癌、線維筋痛、ヘルペス後神経痛、多発性硬化症、糖尿病性ニューロパシー、末梢神経損傷、外傷性モノニューロパシー、複合性局所疼痛症候群および脊髄損傷。
【請求項34】
請求項10−12のいずれか1項に記載のポリペプチドを対象に投与することを含む、対象において脊髄損傷を治療する方法。
【請求項35】
請求項10−12のいずれか1項に記載のポリペプチドを対象に投与することを含む、対象において多発性硬化症を治療する方法。
【請求項36】
請求項2に記載のポリペプチドの有効量をその必要のある対象に投与することを含む、神経障害を治療、予防または改善する方法。
【請求項37】
請求項3に記載のポリペプチドの有効量をその必要のある対象に投与することを含む、神経障害を治療、予防または改善する方法。
【請求項38】
前記神経障害がてんかんである、請求項32または36−37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
前記神経障害がうつ病である、請求項32または36−37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記神経障害が疼痛である、請求項32または36−37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
前記神経障害がアルツハイマー病である、請求項32または36−37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
前記対象がまた、1以上の付加的な組成物でも治療される、請求項32または36−37のいずれかに記載の方法。
【請求項43】
血液脳関門を通過する組成物を必要とする対象を治療する方法であって、
i.該対象の治療において使用する該組成物を同定すること;
ii.該組成物の親油性と塩基度を増大させることによって該組成物を修飾すること;
iii.該修飾した組成物をその必要のある該対象に投与すること;
を含む、方法。
【請求項44】
血液脳関門を通過する組成物を必要とする対象を治療する方法であって、
i.該対象の治療において使用する該組成物を同定すること;
ii.該組成物の親油性、グリコシル化および塩基度を増大させることによって該組成物を修飾すること;
iii.該修飾した組成物をその必要のある該対象に投与すること;
を含む、方法。
【請求項45】
血液脳関門を通過する組成物を必要とする対象を治療する方法であって、
i.該対象の治療において使用する該組成物を同定すること;
ii.該組成物の親油性、グリコシル化および塩基度を増大させることによって該組成物を修飾すること;
iii.該修飾した組成物をベクターに挿入すること;
iv.その必要のある該対象に該ベクターを投与すること
を含む、方法。
【請求項46】
血液脳関門を通過する組成物を必要とする対象を治療する方法であって、
i.該対象の治療において使用する該組成物を同定すること;
ii.該組成物の親油性と塩基度を増大させることによって該組成物を修飾すること;
iii.該修飾した組成物をベクターに挿入すること;
iv.その必要のある該対象に該ベクターを投与すること
を含む、方法。
【請求項47】
血液脳関門の高い透過性を有する組成物を作製する方法であって、血液脳関門の高い透過性を有する組成物を作製することを含み、該組成物が、変化していない形態のペプチドと比較したとき高い親油特性と高い塩基度を有する該ペプチドを含有する、方法。
【請求項48】
前記親油特性が、前記ペプチドを疎水性部分に結合体化することによって高められる、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記疎水性部分がポリ脂肪族鎖である、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記親油特性が、芳香族残基のハロゲン化を増大させることによって高められる、請求項47に記載の方法。
【請求項51】
前記塩基度が、リシン、アルギニン、ホモリシン、ホモアルギニン、LまたはD異性体立体配置のオルニチン;2,3−ジアミノプロピオン酸;2,4−ジアミノ酪酸を含むが、これらに限定されない、正に荷電したアミノ酸残基のホモおよびヘテロオリゴマーを導入することによって高められる、請求項47に記載の方法。
【請求項52】
前記塩基度が、スペルミン、スペルミジン、ポリアミドアミンデンドリマーまたはポリアミン毒素およびそれらの誘導体などの、ポリアミンベースの部分への結合体化によって高められる、請求項47に記載の方法。
【請求項53】
前記ペプチドが、変化していない該ペプチドと比較して1%、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%または100%より効率的に血液脳関門を通過することができる、請求項47に記載の方法。
【請求項54】
前記ペプチドがまた、変化していない形態の該ペプチドと比較したとき高いグリコシル化を有する、請求項47に記載の方法。
【請求項55】
前記ペプチドがスペーサーを含む、請求項47に記載の方法。
【請求項56】
前記スペーサーが、Gly、Ahx、Gly−AhxまたはPEG−O2Ocから成る群より選択される、請求項55に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【公表番号】特表2009−523129(P2009−523129A)
【公表日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−549570(P2008−549570)
【出願日】平成19年1月5日(2007.1.5)
【国際出願番号】PCT/US2007/000261
【国際公開番号】WO2007/081792
【国際公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(506051429)ユニバーシティ オブ ユタ リサーチ ファウンデーション (25)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月5日(2007.1.5)
【国際出願番号】PCT/US2007/000261
【国際公開番号】WO2007/081792
【国際公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(506051429)ユニバーシティ オブ ユタ リサーチ ファウンデーション (25)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]