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禁煙用口腔内貼付剤
説明

禁煙用口腔内貼付剤

【課題】 禁煙のために口腔内に貼付して喫煙するための製剤を提供する。
【解決手段】 ハーブエキスや果実エキス、メントール等0.05%以上を含んだ禁煙用口腔内貼付剤を口腔内に貼付したまま喫煙すると煙草の味を大きく変化させてしまうため喫煙意欲を減退させることを特徴とする禁煙用製剤であり、煙草の味を大きく変えるハーブとしてローズマリーエキス、松葉エキス、グレープフルーツエキスなどの天然植物精油、果実エキスとしてカシスやブルーベリーエキス、香料としてメントール、薄荷油を製剤中に含んでいる。また禁煙用口腔内貼付剤を口腔内に貼付した状態で喫煙しては煙草の味を確認して喫煙を中断するという行為を繰り返して行うことにより高い禁煙率と禁煙期間の持続が得られる禁煙用の禁煙用口腔内貼付剤である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔内に貼付して使用することにより禁煙を支援する禁煙用口腔貼付剤に関する。
【背景技術】
【0002】
日本人の喫煙人口は2008年の統計で男女合わせて3200万人といわれ、このうち30%が女性で、年間220万人の人が禁煙している。禁煙は喫煙とガンや心臓病との因果関係が少しずつ明らかになるにつれて、喫煙者の出す煙草の煙が副流煙となって非喫煙者の健康に悪影響を与えたり、喫煙者と同じガンや心臓病のリスクを負わせることが判明し、喫煙場所を非喫煙者から隔離したり、公共の場所、レストラン等での喫煙が禁止されたり、道路での歩き煙草が条例で禁止されたりするようになり、禁煙は世界的な潮流となっている。
一方喫煙は、煙草に含まれるニコチンによる一種の依存症であり、禁煙するのは依存症の治療ということもあって、ニコチンを薬物として投与して治療する方法をはじめ、ニコチンを含んだ禁煙用の飴やガムを噛むことで喫煙と同じ効果を持たせるよう工夫された食品や、禁煙時の口寂しさを紛らわせるパイプのような形状をしたプラスチック製の道具を銜えたり、口腔内に刺激性の強い唐辛子や神経麻痺剤まで使用するような発明や考案も提示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案公開平6−17747
【特許文献2】特許公開2001−302513
【特許文献3】特許公開2008−36367
【特許文献4】特許公開2008−201805
【特許文献5】特許公開2008−301802
【特許文献6】特許公開2009−102287
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ニコチンを使った医薬品やガムなどは医師などの専門家に依頼し、禁煙プログラムを作成しそれに沿って薬物を投与し、喫煙しながら薬物の投与量と煙草の本数を減らしながら禁煙をしようというものである。この方法は確実ではあるが医師の指導と約2ヶ月の日時を要しニコチンによる副作用もしばしば見られるため禁煙の成功率は平均10%程度である。ニコチンガムなどの禁煙食品の禁煙成功率も同じく8%〜10%である。
このように医薬品を使っての禁煙もその成功率は低く、再発率が高い。
また喫煙と喫煙の合間に飴をなめたりガムを噛んだりして禁煙のストレスから開放するための道具などもあるがこれは禁煙というよりも喫煙間隔を延ばしたり1日あたりの煙草の本数を減らすためのものである。
禁煙が成功した後も喫煙が再発する理由は生活習慣や仕事、日常のストレスなどにも起因するが、ニコチンを含んだ医薬品による禁煙療法は、煙草を本能的に遠ざけることにならないことに原因がある。
本発明は、医薬品に頼らず煙草の味を変化させ、喫煙が苦痛となる禁煙用口腔内貼付剤を考案し、禁煙用口腔内貼付組成物を口腔内に貼付または含んだ状態で喫煙することにより煙草の味が変化して喫煙の意欲を減退させるとともに口腔内に貼付または含んだ状態で喫煙しては煙草の味を確認して喫煙を中断するという行為を繰り返して行うことにより、嫌な煙草の味が思い出され、自然と煙草を遠ざけるようになり、禁煙を苦痛と思わず、むしろ禁煙を求めるようになることから、高い禁煙率と禁煙期間の持続が得られる禁煙用口腔内貼付剤の使用ならびに使用方法も合わせて提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、ハーブエキスや漢方薬、果実エキス、スペアミント、メントールを含んだゲルまたはフィルムを口腔内に貼付し、且つハーブとしてローズマリーエキス、松葉エキス、松脂、グレープフルーツエキスなどの天然植物精油、漢方薬としてウイキョウ、サンザシエキス、果実エキスとしてカシスやブルーベリーエキスを含む口腔内貼付剤を調製した。そして
▲1▼禁煙用口腔内貼付剤を口腔内に貼付または含んだ状態で喫煙する。
▲2▼禁煙用口腔内貼付剤を口腔内に貼付または含んだ状態で喫煙しては煙草の味を確認して喫煙を中断するという行為を繰り返して行う。
▲3▼禁煙用口腔内貼付剤を口腔内に貼付または含んだ状態で喫煙することで煙草と禁煙用口腔内貼付剤との相乗効果で煙草の味が嫌な味に変化し、煙草を吸おうという意欲が減退する。また本発明品の禁煙用口腔内貼付剤を貼付または含むことにより、嫌な煙草の味が思い出されて喫煙を思いとどまる。このように本発明品は、煙草の本数が劇的に減少するだけでなく、禁煙がしやすくなり、禁煙の期間が長く続き、高い禁煙率が得られる。
【0006】
即ち本発明は下記の禁煙用口腔内貼付剤を使用し口腔内に貼付または含んだ状態で喫煙することで完結するが、下記の禁煙用口腔内貼付剤を使用し口腔内に貼付または含んだ状態で喫煙する。さらに禁煙用口腔内貼付剤を口腔内に貼付または含んだ状態で喫煙しては煙草の味を確認して喫煙を中断するという行為を繰り返して行う。という喫煙方法をあわせて行うことにより禁煙効果の増大と期間の延長を計ることができる。
[1](1)ローズマリー又はその抽出物及び(2)クロフサスグリまたはその抽出エキス(3)グレープフルーツまたはその抽出エキスを配合してなることを特徴とする禁煙用口腔内貼付剤
[2]さらに(4)成分としてプルラン、ポリビニルアルコールなどの水溶性高分子から選ばれる少なくとも1種の甘味剤を含有する[1]から[2]に記載の禁煙用口腔内貼付剤
[3]さらに(5)成分として還元麦芽糖、ショ糖、ブドウ糖、乳糖、アスパルテーム、トレハロースアセスルファムカリウムから選ばれる少なくとも1種の甘味剤を含有する[1]から[3]に記載の禁煙用口腔内貼付剤
[4]さらに(6)成分としてメントール及びその誘導体を配合した[1]から[4]に記載の禁煙用口腔内貼付剤
[5]さらに(7)成分として大豆油、ひまわり油、ゴマ油、米油、コーン油から選ばれる少なくとも1種の油を配合した[1]から[5]に記載の禁煙用口腔内貼付剤
[6]さらに(8)成分としてグリセリン及びその誘導体を配合した[1]から[5]に記載の禁煙用口腔内貼付剤
[7]禁煙用口腔内貼付剤である[1]から[6]のいずれかに記載の禁煙用口腔内貼付剤
【発明の効果】
【0007】
以上のごとく、本発明によれば禁煙用口腔内貼付剤に配合された松葉抽出物及びローズマリー及びその抽出物、グレープフルーツ及びその抽出物単体あるいは混合物を含む禁煙用口腔内貼付剤は口腔内に製剤を貼付したまま喫煙すると煙草の味を変化させ喫煙意欲を減退させる。さらに本発明の禁煙用口腔内貼付剤を使用し口腔内に貼付または含んだ状態で喫煙しては煙草の味を確認して喫煙を中断するという行為を繰り返して行うと本発明による禁煙用口腔内貼付剤を口腔内に貼付しただけで煙草の味の変化を思い出すため禁煙するのが容易となる禁煙用に優れたものである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明において使用される(1)成分の松葉エキスは従来より公知のものが使用でき松葉エキスは松の葉を原料とし粉砕して粉末状にしたものや、この粉末から有機溶媒による抽出によって得られた抽出物でも良い。同様に(2)(3)のローズマリー、グレープフルーツもその茎や葉、表皮などを原料として乾燥、粉砕したものでも、その粉末から有機溶媒による抽出によって得られた抽出物でも良い。
【0009】
配合量は禁煙用口腔内貼付剤全体の0.0001〜50%、特に0.001〜10%とすることが望ましくこれに満たないと満足な効果が発揮されず、50%を超えると製剤化が難しくなる。
【0010】
禁煙用口腔内貼付剤の場合には、フィルム形成能を有し可食性であるものを使用する。合成高分子であればポリビニルピロリドン(PVP)、カルボキシビニルポリマー(CVP)、ポリビニルアルコール(PVA)などであり、セルロース誘導体ではヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロール(MC)、ヒドロキシメチルプロピルセルロース(HPMC)、天然由来の高分子物質であればアルギン酸ナトリウム、プルラン、ペクチン、アラビアゴム、でんぷんなどであるが、さらに好ましいのはプルラン、PVAでありこれらの物質は単独または2種以上の組み合わせで使用することができる。配合量は全体でフィルムの乾燥重量の15〜90%で通常は20〜80%である。口腔内貼付のためには上記高分子と相溶性のある化合物を加えて軟化させる必要があるが軟化剤としてはグリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなどがあるがグリセリンが好ましい。軟化剤の添加量はフィルムの乾燥重量の1〜35%であり、5〜25%が好適である。
【0011】
前期成分に加えて禁煙用口腔内貼付剤の形態に応じて増粘剤や乳化剤を添加することが出来る。
増粘剤としてはカラギーナン、キサンタンガム、グアーガム、ペクチンなどがあり配合量としてはフィルムの乾燥重量の1〜20%であり、1〜15%が好適である。乳化剤としてはグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなどがあり、天然添加物・既存添加物として、ダイズや卵黄から採られるレシチン、キラヤから採られるサポニン、牛乳を原料とするカゼインナトリウムなどがある。配合量としてはフィルムの乾燥重量の0.1〜20%であり、0.5〜15%が好適である。
【実施例】
【0012】
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではないことをあらかじめ記す。
【0013】
[実施例1〜3]
表1に示す組成に従い、適量のエタノールに松葉エキス、ローズマリーエキス、グレープフルーツエキスを添加して溶解し、グリセリン、プルラン、水等を加えて攪拌溶解し、これをステンレス板状に厚みが200ミクロンから300ミクロンになるように広げで乾燥させた。得られたフィルムを幅10mm、長さ15mmとなるようにカットし禁煙用口腔内貼付剤を得た。調製したサンプルについて男女20名を対象として口腔内に貼付しながら喫煙することで煙草の味の変化をVAS法により100点満点で評価した。さらに禁煙用口腔内貼付剤が口腔内からなくなった後の持続効果についても、口腔内から消失後30分と60分で煙草の味の変化をVAS法で評価した。
VAS法
00 50
味が変わった 味は変わらなかった
*100点から0点の間にしるしをつけて点数評価をする。
【0014】
【表1】

上記の表のように実施例1〜3において調製された禁煙用口腔内貼付剤は口腔内に貼付したまま喫煙すると煙草の味を大きく変化させ、実施例1においては喫煙を中止した人が20人中5人あった。実施例2と3では7人と3人であった。
また禁煙用口腔内貼付剤の効果の持続については禁煙用口腔内貼付剤が口腔内から消失しても30分くらいはその味が残り、煙草の味が変わることが確認された。
【0015】
実施例1〜3について禁煙希望者8名で1日4回禁煙用口腔内貼付剤を貼付したまま喫煙しては煙草の味が変わったら煙草を消すという行為を1週間にわたり実施し、1週間後の禁煙率を確認した。さらに禁煙用口腔内貼付剤を使用したとき煙草の味の変化がどの程度記憶されているかについて調査したところ、以下のごとくであった。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハーブエキスや漢方薬、果実エキス、スペアミント、メントール0.05%以上を含んだゲルまたはフィルムを口腔内に貼付し、且つハーブとしてローズマリーエキス、松葉エキス、松脂、グレープフルーツエキスなどの天然植物精油、漢方薬としてウイキョウ、サンザシエキス、果実エキスとしてカシスやブルーベリーエキス、を含む禁煙用口腔内貼付剤。
【請求項2】
口腔内に貼付または含んだ状態で喫煙することにより煙草の味が変化して喫煙の意欲を減退させる請求項1記載の禁煙用口腔内貼付剤。
【請求項3】
口腔内に貼付または含んだ状態で喫煙しては煙草の味を確認して喫煙を中断するという行為を繰り返して行うことにより、嫌な煙草の味が思い出され、高い禁煙率と禁煙期間の持続が得られる請求項1記載の禁煙用口腔内貼付剤。

【公開番号】特開2011−162533(P2011−162533A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−48352(P2010−48352)
【出願日】平成22年2月15日(2010.2.15)
【出願人】(509127147)株式会社キコーコーポレーション (5)
【Fターム(参考)】