説明

移動手摺用安全装置

【課題】階段歩道の出口において、手摺を隠しかつ隠したままで階段又は歩道の出発点に復帰させる場所に、使用者の手が嵌り込むのを防止する。
【解決手段】本装置は、柵の内部に引っ込み可能なストッパ5と、柵に結合されかつガイド9を有する支持構造7と、グリップと平行に移動する走行体13とローラ14とを備えたガイドロッド12を有しかつ前記構造7に対して降下可能な本体11と、本体11の駆動要素15と、を有している。駆動要素の一方の端部15bは支持構造7に回転自在に接続され、他方の端部15aは降下可能な本体11に回転自在に接続され、それにより、引っ込み可能なストッパ5が使用者の手により押されるときにロッド12が移動し、走行体13がガイド9から解放され、降下可能な本体11が駆動要素15の効果により降下する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に移動手摺に使用するために設計された安全装置に関し、具体的には機械階段又は歩道に使用されて同時に移動する手摺のための安全装置に関する。
【0002】
本発明の目的は、階段歩道の出口において、手摺を隠しかつ隠したままで階段又は歩道の出発点に復帰させる場所に、使用者の手が嵌り込むのを防止する安全装置付きの手摺を提供することである。
【0003】
従って本発明は、機械階段又は歩道(例えば空港、デパート等に使用されるもの)の分野の一部をなすものである。
【背景技術】
【0004】
歩道、機械階段のいずれの場合でも、人又は物を搬送する移動台や階段はそれぞれ、移動表面により駆動されるときに使用者の身体の安定に役立つ手摺により同期的に伴われて移動する。
【0005】
手摺に対しては種々の構造的解決策が存在するが、そのような解決策の一つとして、グリップ(handgrip)−キャリッジのアラインメントを備えるものがある。これらは歩道又は機械階段の端部において固定されている構造又は柵(railing)の下に隠されており、そこで前記グリップ−キャリッジはその経路を180°屈曲させて再び歩道又は階段の出発点へと戻る。この復帰は隠された状態で実行され、出口柵と類似したもう一つの柵を介して稼働ラインに接近する。
【0006】
通常、前述の出口柵には移動手摺のための入口開口に対応して、傾斜平面又は傾斜路が設けられている。これは、前述した固定されている要素と移動要素との間に手が「挟まること」による事故を防止するために、手摺が柵に入り込むまさにその瞬間において、使用者が握っているグリップ−キャリッジから使用者の手を引き離そうとする。
【0007】
しかしながら、前記傾斜平面によっては手摺が十分な安全性を得られず、これらのタイプの事故が起こり得ることがわかっている。
【0008】
さらに、特許文献1により述べられる解決策は、柵の内部に接近するための開口に対応するストッパを配置することを含む。前記ストッパは引っ込み可能であり、それに縦ロッドが結合される。開位置と閉位置との間で柵に対して側面に沿って降下可能である、柵の固定部に取り付けられた外蓋と、開位置と閉位置との間で柵に対してやはり側面に沿って降下可能である、柵の固定部に取り付けられた内蓋とがさらに配置されており、内蓋は、内蓋と外蓋が一緒に開かれるように外蓋に接続される。縦ロッドとストッパは縦移動自在に外蓋に連動し、縦ロッドは閉位置にある前記蓋に対する係止手段を備える。
【0009】
前述の解決策において、前述の蓋は、柵の固定された基台内に作られたハウジング内を移動する車輪付きの走行体を有するロッドを駆動するストッパの移動により開かれる。前記ハウジングは、前記車輪が移動するときに外蓋を開放可能である出口を有し、外蓋はその降下軸におけるバネ付きヒンジの作用により自動的に降下され、外蓋の上側部分は同時に内蓋を開放する爪を有しており、この内蓋は重力効果により揺動する。
【0010】
前述の解決策は二つの蓋が必要であるために、これら蓋の同時降下には問題がある。一方の蓋は時々開かれ、当初の所望の効果(歩道又は機械階段の使用者の手に対して危険がないように両方の蓋を同時に完全に開くこと)を達成しない。さらに、システムのリセットには、両方の蓋が前述の爪により係合されるように特殊なやり方で両方の蓋を閉じる必要があり、閉鎖時にそれらの同期は完全には自動化されない。
【0011】
さらに、前述の解決策は二つの独立な部品により形成されているために、その設計に固有の難点があった。このシステムでは、内蓋と外蓋間の干渉による誤動作の恐れがある。このような特徴を有する装置に要求される寸法精度が高いため、製造、組立、調整及び保守は困難である。同様に、一旦作動された後の内蓋への接近が難しいためにシステムのリセットが複雑であり、また二つの蓋を同時に閉じる必要があるために実行に二人のオペレータの介在が必要となる。また、歩道又は階段の作動に対する電源の遮断を受け持つマイクロスイッチが作動されるためには外蓋を開く必要があることも付け加えねばならない。
【0012】
【特許文献1】スペイン国特許出願第200603325号
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、手摺がその出口においてグリップにより覆われたモジュール式ガイド上を移動できる複数の移動グリップを備え、前記移動グリップがそれらの出口端部において、中空の固定された柵(3)の内部に入り込むような歩道及び機械階段を備える搬送システムに使用される移動手摺用安全装置に関する。
【0014】
本装置は開口に対応して配置されたストッパを備え、これは少なくとも一つのバネの張力に抗して引っ込み可能である。
【0015】
本装置は、それ自体で柵の一部を形成する下側支持構造を備え、前記構造は、その上側前端に少なくとも一つの保持ガイドが配置された前プレートと、後プレートとを備え、両プレートはそれらに垂直な複数のバーにより接続されることに特徴がある。本装置は移動グリップの前方方向に垂直な回転軸により支持構造に対して降下可能な本体をさらに備え、前記回転軸は支持構造の後プレート内に位置し、その降下可能な本体が今度はストッパと一体のガイドロッドを備え、このストッパに走行体が一体的に結合される。この走行体はローラを有し、このローラは、ストッパが作動されるときに移動グリップの前方方向に平行な方向にガイド上を移動できる。
【0016】
最後に、本装置は降下可能な本体の駆動要素を備え、その一端は支持構造に回転自在に接続され、他方は降下可能な本体に回転自在に接続される。
【0017】
従って、引っ込み可能なストッパが使用者の手により押されるとき、その動きがガイドロッドにより伝達されて走行体を移動し、これがガイドから解放され、降下可能な本体は駆動要素の効果によって動く。
【0018】
本発明により規定されるこの移動手摺用安全システムの構成によって、この新しい設計は単一部品にすることによりコンパクトかつ軽量であり、組立中のより単純な調整が可能であり、最適配置を達成するためのより多くの調整可能性を備えている。このシステムの新しい構成により、一人の人が単純かつ直観的にリセットを行うことができる。
【0019】
システムは滑らかさと開放が新しい設計により最適化されたが、それと同時にアセンブリの前のマイクロスイッチが開き始め、安全装置の作動時間を最小化する。この進歩における最大の利点は、この目的の達成に寄与するプラスチック材料の使用に加えて、使用者に万一接触した場合に使用者を傷つけてしまうかもしれない鋭いエッジを避け、使用者に対する攻撃性がより少ない形状の内側要素を使用することであった。このようにして、元の提案より単純かつ有効な手摺入口用安全装置が得られた。
【0020】
本発明のもう一つの態様は、駆動要素が、装置の休止位置において圧縮されるガスシリンダを備えることの実現を意図するものである。従って、降下可能な要素の走行体が解放されるときに、シリンダの圧縮力によって支持構造に対して前記要素が回転又は降下可能となる。
【0021】
支持構造の保持ガイド上には電子マイクロスイッチを配置してもよい。このマイクロスイッチは、降下可能な本体の折り曲げ位置においては、手摺に連動する機械歩道の電源回路をオンに維持してその移動を生じさせる。前記降下可能な本体が移動した位置においては、降下可能な本体に連動する走行体のローラにより作動され、歩道の電源回路を遮断し、それを停止させる。このようにして安全装置は作動されたら降下可能な本体と同時に上昇し、歩道は完全に停止し、これによって手摺が前記歩道と同期して移動するときに手が嵌り込むのを防止する。
【0022】
本発明の最後の態様は、手摺が柵に接近する領域において柵から出ている移動ストッパの前に、一対のセンサを配置することの実現を意図するものである。このセンサの機能は手摺の入口近くに位置する使用者の手の存在を検出することである。検出された場合には、使用者は自分が手摺の入口に接近しつつあることを音響信号により警告されることになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
移動手摺用安全装置の構造、組立法及び利点は添付図面中のより詳細を用いて以下に説明される。これらの図面は発明をより良く理解するのを助け、その例示的かつ非限定的な例として述べられる前記発明の実施態様に明確に関連付けられる。
【0024】
本明細書と共に提供された種々の図から分かるように、本発明の装置は移動歩道(図示せず)に、より詳細には歩道の走行端部に配置されている柵に一体化される。
【0025】
前記歩道は、歩道の移動方向に平行な方向にまた直線移動で可能な手摺を有する。前記手摺は、モジュール式ガイド(2)上を移動可能なグリップ−キャリッジによる複数の移動グリップ(1)によって形成され、移動グリップは移動歩道の構造の一部を形成する固定柵(3)に入り込む。前記移動グリップ(1)は柵(3)の内部で復帰し、柵自体によって隠された方法で歩道又は階段の入口に到達して前述の手摺の動作サイクルを再開する。
【0026】
柵(3)は開口(4)を有し、その近くに前述の開口を介して柵の内部に引き入れることができるストッパ(5)が配置され、ストッパは一対のバネ(6)によって生じる張力に抗して引っ込み可能である。前記ストッパは単一体として形成されており、前記ストッパ(5)は前述のバネ(6)の内部に位置しかつ降下可能な本体(11)の一部を形成する一対のガイドロッド(12)に接続される。この降下可能な本体は移動グリップ(1)の前方方向に垂直な回転軸により支持構造(7)に対して回転可能である。前記支持構造(7)は例えば結合プレート(17)により柵(3)に固定できる(図3及び5参照)。
【0027】
支持構造(7)は前プレート(8)と後プレート(8’)を備えている。この構造は両プレートに垂直な、プレートを相互に接続する複数のバー(10)により強化されており、この場合にはプレート(8〜8’)の4つの頂点に配置される合計4本の円形断面を有するバー(10)が使用される。
【0028】
保持ガイド(9)はL字ブラケット(28)を介して前プレート(8)に結合されて配置される。これにより前記ガイドは前記前プレート(8)に垂直に配置され、移動グリップ(1)の移動方向に平行な転がり経路を定める。
【0029】
ガイド(9)はL字ブラケット(28)の両腕部の一方、具体的には水平腕部内に配置される。このガイドはこの実施形態では矩形の扁平なバーを備えており、それにより、その水平壁はL字ブラケット(28)の水平壁に取り付けられ、前蓋(29)と上側フランジ(19)が配置される。
【0030】
次に、後プレート(8’)は上側部分(20’)を有する。これは本実施形態では前記後プレートとは独立であるが、単一の部品であってもよい。前記部分は逆U字アーチ形を有し、水平に揃った一対の固定点が前記部分の水平区分に配置され、降下可能な本体(11)の後部から出る個々のアーム(22)を接続する前記固定点内に個々のピボット要素(21)が配置される。前述のピボット要素(21)により支持構造(7)に対する降下可能な本体(11)の降下及び/又はピボット軸が定められる。この特定の実施例において、アーム(22)は“L”字状であり、これが二つの部品を有し、これらの部品が互いに接続されて前述のアームが定められる。
【0031】
降下可能な本体(11)は複数の開口及び孔(23〜24)を有する上側ケース(25)と、前記本体(11)を通過するストッパ(5)とを有し、前記ケースは中間横方向仕切り(26)を有し、ここを通って手摺の移動グリップ(1)の前方方向に平行に位置するストッパ(5)と連動するガイドロッド(12)が通過する。上側ケースは、対応するバネ(6)を有するガイドロッド(12)への接近を可能にする個々の前両側開口(36)を有する。
【0032】
ストッパ(5)はその側面に配置されたタブ(27)を有し、このタブにガイドロッド(12)それぞれが固定され、バネ(6)が保持ワッシャ(32)の間に配置され、ガイドロッド(12)を囲む。前記タブ(27)は本体(11)前部内に作られたトラック(35)それぞれの上を摺動する。
【0033】
走行体(13)が、仕切り(26)と本体(11)の後部の間に備えられたガイドロッド部に配置されており、この走行体は下端部にローラ(14)を有し、このローラは支持構造(7)のガイド(9)上を移動グリップ(1)の前方方向に平行な方向に移動することができる。
【0034】
降下可能な本体(11)と支持構造(7)は、一方は前記構造の後プレート(8’)に連動するピボット要素(21)と、降下可能な本体(11)の後部に連動するアーム(22)と、により、他方は結合された駆動要素(15)により互いに接続されている。前記降下可能な本体の下側基台へのその一方の端部(15a)において降下可能な本体(11)の降下軸に平行な回転軸により回転可能であり、その他方の端部(15b)において前述の軸に平行な回転軸により回転可能でありかつ後プレート(8’)のバー(10)の一端部に近い場所に結合される。本発明のこの好ましい実施例において、駆動要素は遅延延長部(delayed extension)を有するタイプのガスシリンダを備え、前記シリンダは本体(11)が休止、又は折り曲げ位置にあるときには圧縮位置にあるよう組み立てられる。
【0035】
システムを完成するために、本体(11)に連動するガイド(9)に、より具体的にはその行程又は経路の端部に、マイクロスイッチ(16)が配置される。その主な役割は、使用者の手により引っ込み可能なストッパ(5)が衝撃をうけたときに電源のスイッチ又は遮断器としてはたらいて、システム全体(手摺+歩道)の移動を停止することである。
【0036】
図1及び2において、本体(11)は外ケース(33)により隠されている。この外ケースは柵の上側外装の連続性を維持するように配置され、従って、安全システムの存在は一見して分からない。
【0037】
本装置は以下のように動作する。すなわち、まず使用者が、自分が歩道の端に到達しつつあることに気づかずにその手を手摺の移動グリップ(1)上に置き続ける場合に、手がストッパ(5)に衝撃を与え、ストッパは引っ込み可能であるため柵(3)の開口(4)を通って引き入れられる。これにより、降下可能な本体(11)に属するガイドロッド(12)をその直線移動で駆動し、走行体(13)を支持構造(7)のガイド(9)の長さにわたり前記ガイドの上側フランジ(19)が走行体(13)からローラ(14)を解放させる点に到達するまで走行させる。この時、後プレート(8’)及び本体(11)の下側基台と三角形を形成するように配置された駆動要素(15)の作用により、本体の下側基台がガイド(9)に対して持ち上げられてそこから出て、手が通過できかつ前記本体(11)とストッパ(5)が手に危険とならないような高さまで本体(11)を継続して移動する。ローラ(14)が解放されると同時に、歩道と手摺の動力供給の遮断を受け持つガイド上に設置された電子マイクロスイッチ(16)を通過し、システムが自動的に停止される。
【0038】
システムが停止されると、安全装置は本体(11)の最も高い自由端を下垂直方向に単純に押すことにより休止する。これにより、本体が水平位置に位置するときに、バネ(6)の作用の結果として、走行体(13)をその初期休止位置までガイド(9)上を後方に移動し、走行体のローラ(14)はガイド(9)の前蓋(29)に衝突する。
【0039】
本装置はまたセンサ(図には示されず)を有している。本実施例において、これらは移動ストッパ(5)の前に配置され、手摺の入口近くに位置する使用者の手の存在を検出し、存在が検出された場合には音響信号により使用者に警告するためのものである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】通常動作位置にある歩道又は機械階段の一部を形成する移動手摺の斜視図を示し、前記手摺には本発明の安全装置が組み込まれている。
【図2】本発明の安全装置が作動される時の図1に示されるものと同様の斜視図であり、手摺の上部が動きつつある。
【図3a】分離された安全装置(他の手摺構造は示さない)の斜視図を示し、装置は上部がまだ折り曲げられた休止位置にある。
【図3b】図3aと同様だが、装置の部品のいくつかをより観察できるように別の視点から見た、分離された安全装置(他の手摺構造は示さない)の斜視図を示す。
【図4】図3に示される安全装置の側面図である。
【図5】図3に示される安全装置の斜視図を示すが、装置は使用者の手が前記安全装置を作動して非折り曲げ位置にある。
【符号の説明】
【0041】
1 グリップ
2 モジュール式ガイド
3 柵
4 開口
5 ストッパ
6 バネ
7 支持構造
8 前プレート
8’ 後プレート
9 保持ガイド
10 バー
11 降下可能な本体
12 ガイドロッド
13 走行体
14 ローラ
15 駆動要素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械階段及び歩道を備える搬送システムに使用される移動手摺用安全装置において、前記移動手摺が前記手摺の一つの出口端部にモジュール式ガイド(2)上を移動可能である複数の移動グリップ(1)を備えており、前記モジュール式ガイド(2)が前記移動グリップによって覆われており、前記移動グリップが前記出口端部に固定された中空の柵(3)の内部に入り込み、前記柵が開口(4)を有する、移動手摺用安全装置であって、
前記開口(4)に対応して配置されかつ少なくとも一つのバネ(6)の張力に抗して引っ込み可能なストッパ(5)を備え、
その上端に少なくとも一つの保持ガイド(9)が配置された前プレート(8)と後プレート(8’)とを含んでおり、前記プレート(8〜8’)がそれらに垂直な複数のバー(10)により接続される、前記柵(3)の一部を形成する下側支持構造(7)と、
走行体(13)と一体的に結合された前記ストッパ(5)と一体のガイドロッド(12)を含んでおり、前記走行体がローラ(14)を有し、前記ローラが前記ストッパ(5)が作動されるときに前記移動グリップ(1)の前方方向と平行な方向に前記ガイド(9)上を移動可能である、前記移動グリップ(1)の前方方向と垂直でありかつ前記支持構造(7)の前記後プレート(8’)内に位置する回転軸により前記支持構造(7)に対して降下可能な本体(11)と、
その一方の端部(15b)が前記支持構造(7)に回転自在に接続され、その他方の端部(15a)が前記降下可能な本体(11)に回転自在に接続される、前記降下可能な本体(11)を駆動する駆動要素(15)と、を備え、
前記引っ込み可能なストッパ(5)が使用者の手により押されるときにその移動が前記ガイドロッド(12)により伝達されて前記走行体(13)を移動させ、前記走行体(13)が前記ガイド(9)から解放されて前記降下可能な本体(11)が前記駆動要素(15)の効果により動くことを特徴とする安全装置。
【請求項2】
前記駆動要素(15)が、前記装置の休止位置において圧縮されるガスシリンダを備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
電子マイクロスイッチ(16)が前記支持構造(7)の前記保持ガイド(9)に配置され、前記マイクロスイッチが、前記降下可能な本体(11)の折り曲げ位置において前記手摺に連動する前記機械歩道の電源回路をオンに維持してその移動を生じさせ、前記降下可能な本体(11)の移動位置において前記走行体(13)の前記ローラ(14)により作動されて前記歩道の電源回路を遮断してその移動を停止させることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記移動ストッパ(5)の前に位置する一対のセンサを備えており、前記センサが前記手摺の入口近くに位置する使用者の手の存在を検出し、検出した場合に音響信号により使用者に警告することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−179481(P2008−179481A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−341175(P2007−341175)
【出願日】平成19年12月28日(2007.12.28)
【出願人】(507421496)
【出願人】(507421500)ティッセンクルップ エレベーター (イーエス ピービービー) リミテッド (7)
【Fターム(参考)】