説明

移動通信システム、基地局装置、移動局装置および通信方法

【課題】高いモビリティケース下での移動局装置に対して、より良いパフォーマンスゲインを得ることができる移動通信システム、基地局装置、移動局装置および通信方法を提供する。
【解決手段】基地局装置が、下りリンク制御情報フォーマットを使用して物理上りリンク共用チャネルをスケジュールする移動通信システムであって、前記基地局装置は、前記下りリンク制御情報フォーマットに第1の値または第2の値を選択的にセットして送信し、前記移動局装置は、前記第1の値がセットされている場合には、4アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信し、前記第2の値がセットされている場合には、2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信システム、基地局装置、移動局装置および通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
セルラー移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワークの進化(以下、LTE:Long Term Evolution、または、EUTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Accessとも呼称する)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)において検討されている。LTEでは、基地局装置から移動局装置への下りリンクの通信方式として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が用いられる。また、移動局装置から基地局装置への上りリンクの通信方式として、PAPR(Peak to Average Power Ratio)特性に優れたSC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)方式が用いられる。ここで、LTEでは、基地局装置をeNodeB(evolved NodeB)、移動局装置をUE(User Equipment)とも呼称する。
【0003】
また、LTEリリース11では、上りリンクにおいて、MIMO(Multiple Input Multiple Output)による空間多重(SM:Spatial Multiplexing、MIMO SMとも呼称される)を利用することが検討されている。ここで、MIMO SMとは、複数の送信/受信アンテナポートによって実現され、複数の信号系列(レイヤ(layer)、ストリーム(stream)とも呼称される)が空間多重されて送受信が行なわれる技術である。また、空間多重される信号系列の数(レイヤ数、ストリーム数、空間多重系列数とも呼称される)は、ランク(rank)とも呼称される。
【0004】
また、アンテナポートとは信号処理に用いられる論理的なアンテナポートのことを示している。すなわち、1つのアンテナポートは1つの物理的なアンテナに対応しても良いし、複数の物理的なアンテナに対応しても良い。すなわち、アンテナポートの数は、物理的なアンテナの数と同じ、または、少ない数として定義される。すなわち、アンテナポートとは、物理アンテナ毎、または2つ以上の物理アンテナの合成によって定義される。
【0005】
さらに、MIMO SMを利用して通信を行う場合の送信側(例えば、移動局装置側)では、複数の信号系列に対して適切な空間チャネルを形成するためにプリコーディング(プリコーディング行列)を施し、プリコーディングを施した複数の信号系列を複数のアンテナポートを用いて(複数のアンテナポートにマッピングして)送信する。すなわち、複数のアンテナポートを使用して送信される複数の信号系列の情報を正しく分離するために、予め信号系列に対してプリコーディングを施し、プリコーディングを施した複数の信号を複数のアンテナポートを用いて送信する。
【0006】
ここで、上りリンクにおけるMIMO SMを利用した送信に関して、高いモビリティケース下での移動局装置に対して、より良いパフォーマンスゲインを得るために、チャネル(伝搬路とも呼称される)に依存しないMIMO方式(a channel independent MIMO scheme)が提案されている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】"UL MIMO Proposed Enhancements in Rel-11", 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #65, R1-111478, May 9-13, 2011.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の技術では、基地局装置が、複数のアンテナポートでの送信に関する情報を、どのように移動局装置へ指示するかの具体的な記載がなかった。
【0009】
ここで、例えば、複数のアンテナポートでの送信に関する情報とは、移動局装置が、複数のアンテナポートでの送信を行う際に使用される送信ランク数が含まれる。また、例えば、複数のアンテナポートでの送信に関する情報とは、移動局装置が、複数のアンテナポートでの送信を行う際に使用されるコードブックインデックス(プレコーディング行列)が含まれる。また、例えば、複数のアンテナポートでの送信に関する情報とは、移動局装置が、複数のアンテナポートでの送信を行う際に使用されるアンテナポート数が含まれる。
【0010】
ここで、高いモビリティケース下での移動局装置に対して、より良いパフォーマンスゲインを得るためには、基地局装置が、複数のアンテナポートでの送信に関する情報を、動的に(ダイナミックに、例えば、1ms毎に)指示できる(切り換える)ことが望ましい。
【0011】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、高いモビリティケース下での移動局装置に対して、より良いパフォーマンスゲインを得ることができる移動通信システム、基地局装置、移動局装置および通信方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の移動通信システムは、基地局装置が、下りリンク制御情報フォーマットを使用して物理上りリンク共用チャネルを移動局装置に対してスケジュールする移動通信システムであって、前記基地局装置は、前記下りリンク制御情報フォーマットに含まれる情報フィールドに第1の値または第2の値を選択的にセットして前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、前記情報フィールドに前記第1の値がセットされている場合には、4アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを前記基地局装置へ送信し、前記情報フィールドに前記第2の値がセットされている場合には、2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを前記基地局装置へ送信し、前記情報フィールドは、前記物理上りリンク共用チャネルに対する送信レイヤ数およびコードブックインデックスを示すために使用されることを特徴としている。
【0013】
(2)また、前記移動局装置が、前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際の送信レイヤ数は2であることを特徴としている。
【0014】
(3)また、前記移動局装置が、前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際のコードブックインデックスは1/√2[1、0;0、1]に対応することを特徴としている。
【0015】
(4)また、下りリンク制御情報フォーマットを使用して物理上りリンク共用チャネルを移動局装置に対してスケジュールする基地局装置であって、前記下りリンク制御情報フォーマットに含まれる情報フィールドに第1の値または第2の値を選択的にセットして前記移動局装置へ送信するユニットと、前記情報フィールドに前記第1の値がセットされている場合には、前記移動局装置によって4アンテナポートを用いて送信される前記物理上りリンク共用チャネルを受信するユニットと、前記情報フィールドに前記第2の値がセットされている場合には、前記移動局装置によって2アンテナポートを用いて送信される前記物理上りリンク共用チャネルを受信するユニットと、を備え、前記情報フィールドは、前記物理上りリンク共用チャネルに対する送信レイヤ数およびコードブックインデックスを示すために使用されることを特徴としている。
【0016】
(5)また、前記移動局装置が、前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際の送信レイヤ数は2であることを特徴としている。
【0017】
(6)また、前記移動局装置が、前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際のコードブックインデックスは1/√2[1、0;0、1]に対応することを特徴としている。
【0018】
(7)また、下りリンク制御情報フォーマットを使用して物理上りリンク共用チャネルを基地局装置によってスケジュールされる移動局装置であって、前記基地局装置によって第1の値または第2の値が選択的にセットされた情報フィールドが含まれる前記下りリンク制御情報フォーマットを前記基地局装置から受信するユニットと、前記情報フィールドに前記第1の値がセットされている場合には、4アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを前記基地局装置へ送信するユニットと、前記情報フィールドに前記第2の値がセットされている場合には、2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを前記基地局装置へ送信するユニットと、を備え、前記情報フィールドは、前記物理上りリンク共用チャネルに対する送信レイヤ数およびコードブックインデックスを示すために使用されることを特徴としている。
【0019】
(8)また、前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際の送信レイヤ数は2であることを特徴としている。
【0020】
(9)また、前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際のコードブックインデックスは1/√2[1、0;0、1]に対応することを特徴としている。
【0021】
(10)また、下りリンク制御情報フォーマットを使用して物理上りリンク共用チャネルを移動局装置に対してスケジュールする基地局装置の通信方法であって、前記下りリンク制御情報フォーマットに含まれる情報フィールドに第1の値または第2の値を選択的にセットして前記移動局装置へ送信し、前記情報フィールドに前記第1の値がセットされている場合には、前記移動局装置によって4アンテナポートを用いて送信される前記物理上りリンク共用チャネルを受信し、前記情報フィールドに前記第2の値がセットされている場合には、前記移動局装置によって2アンテナポートを用いて送信される前記物理上りリンク共用チャネルを受信し、前記情報フィールドは、前記物理上りリンク共用チャネルに対する送信レイヤ数およびコードブックインデックスを示すために使用されることを特徴としている。
【0022】
(11)また、前記移動局装置が、前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際の送信レイヤ数は2であることを特徴としている。
【0023】
(12)また、前記移動局装置が、前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際のコードブックインデックスは1/√2[1、0;0、1]に対応することを特徴としている。
【0024】
(13)また、下りリンク制御情報フォーマットを使用して物理上りリンク共用チャネルを基地局装置によってスケジュールされる移動局装置の通信方法であって、前記基地局装置によって第1の値または第2の値が選択的にセットされた情報フィールドが含まれる前記下りリンク制御情報フォーマットを前記基地局装置から受信し、前記情報フィールドに前記第1の値がセットされている場合には、4アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを前記基地局装置へ送信し、前記情報フィールドに前記第2の値がセットされている場合には、2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを前記基地局装置へ送信し、前記情報フィールドは、前記物理上りリンク共用チャネルに対する送信レイヤ数およびコードブックインデックスを示すために使用されることを特徴としている。
【0025】
(14)また、前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際の送信レイヤ数は2であることを特徴としている。
【0026】
(15)また、前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際のコードブックインデックスは1/√2[1、0;0、1]に対応することを特徴としている。
【発明の効果】
【0027】
高いモビリティケース下での移動局装置に対して、より良いパフォーマンスゲインを得ることができる移動通信システム、基地局装置、移動局装置および通信方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施形態に係る物理チャネルの構成を概念的に示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る基地局装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る移動局装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】上りリンク送信モードの例を示す図である。
【図5】2アンテナポートでの送信に対するコードブックの例を示す図である。
【図6】送信レイヤ数が“1”における4アンテナポートでの送信に対するコードブックの例を示す図である。
【図7】送信レイヤ数が“2”における4アンテナポートでの送信に対するコードブックの例を示す図である。
【図8】送信レイヤ数が“3”における4アンテナポートでの送信に対するコードブックの例を示す図である。
【図9】送信レイヤ数が“4”における4アンテナポートでの送信に対するコードブックの例を示す図である。
【図10】プレコーディング情報フィールドの内容の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
次に、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態における物理チャネルの一構成例を示す図である。ここで、物理チャネルは、時間領域、周波数領域によって定義される(構成される)。
【0030】
図1に示すように、下りリンクの物理チャネルには、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)、物理下りリンク共用チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)などが含まれる。また、上りリンクの物理チャネルには、物理上りリンク共用チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)などが含まれる。
【0031】
ここで、PDCCHは、下りリンクのスケジューリング情報(下りリンクアサインメント:downlink assignmentとも呼称される)や上りリンクのスケジューリング情報(上りリンクグラント:uplink grantとも呼称される)などの下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を送信(通知、指定)するために使用される物理チャネルである。また、下りリンク制御情報の送信に対して、複数のフォーマットが定義される。ここで、下りリンク制御情報のフォーマットは、DCIフォーマット(Downlink Control Information format)とも呼称される。
【0032】
例えば、DCIフォーマット1は、1つの下りリンクセルにおけるPDSCH(1つのPDSCHコードワード(CW:Codeword)でも良い)のスケジューリングに使用される。また、DCIフォーマット2は、マルチアンテナポートモードでの1つの下りリンクセルにおけるPDSCHのスケジューリングに使用される。すなわち、DCIフォーマット1およびDCIフォーマット2は、PDSCHのスケジューリングに使用される下りリンクアサインメントである。
【0033】
すなわち、例えば、DCIフォーマット1やDCIフォーマット2には、PDSCHに対するリソース割り当て情報(Resource block assignment)、PDSCH(PDSCHで送信される下りリンクトランスポートブロック)に対する変調方式および符号化率に関する情報(MCS:Modulation and Coding Scheme)などの情報フィールド(情報ビットへマップされるフィールド、ビットフィールドとも呼称される)が定義される。
【0034】
また、例えば、DCIフォーマット0は、(シングルアンテナポート送信モードでの)1つの上りリンクセルにおけるPUSCHのスケジューリングに使用される。また、DCIフォーマット4は、マルチアンテナポートモードでの1つの上りリンクセルにおけるPUSCHのスケジューリングに使用される。すなわち、DCIフォーマット0およびDCIフォーマット4は、PUSCHのスケジューリングに使用される上りリンクグラントである。
【0035】
すなわち、例えば、DCIフォーマット0には、PUSCHに対するリソース割り当て情報(Resource block assignment)、PUSCH(PUSCHで送信される上りリンクトランスポートブロック)に対する変調方式および符号化率に関する情報(MCS:Modulation and Coding Scheme)などの情報フィールドが定義される。
【0036】
また、例えば、DCIフォーマット4には、PUSCHに対するリソース割り当て情報(Resource block assignment)、PUSCHで送信される上りリンクトランスポートブロック1に対する変調方式および符号化率に関する情報(MCS:Modulation and Coding Scheme)、PUSCHで送信される上りリンクトランスポートブロック2に対する変調方式および符号化率に関する情報(MCS:Modulation and Coding Scheme)などの情報フィールドが定義される。
【0037】
また、例えば、DCIフォーマット4には、プレコーディング情報とレイヤ数(送信レイヤ数)を示す情報(Precoding information and number of layers)の情報フィールドが定義される。以下、プレコーディング情報とレイヤ数を示す情報を、単に、プレコーディング情報とも記載する。また、プレコーディング情報とレイヤ数を示す情報として定義された情報フィールドを、プレコーディング情報フィールドとも記載する。すなわち、プレコーディング情報フィールドにセットされる値(情報ビットでも良い)に従って、コードブックインデックス(プレコーディング行列)が指示される。また、プレコーディング情報にセットされる値(情報ビットでも良い)に従って、送信レイヤ数が指示される。
【0038】
ここで、例えば、プレコーディング情報(プレコーディング情報フィールド)は、移動局装置でのアンテナポート数が2の場合には、3ビットの情報ビットによって表される。また、例えば、プレコーディング情報(プレコーディング情報フィールド)は、移動局装置でのアンテナポート数が4の場合には、6ビットの情報ビットによって表される。
【0039】
また、PDSCHは、下りリンクデータ(下りリンク共用チャネル(DL−SCH:Downlink Shared Channel)に対するトランスポートブロック)またはページング情報(ページングチャネル、(PCH:Paging Channel)に対するトランスポートブロック)を送信するために使用されるチャネルである。基地局装置は、PDCCHによって割り当てたPDSCHを使用して、下りリンクデータを移動局装置へ送信する。
【0040】
ここで、下りリンクデータとは、例えば、ユーザーデータを示しており、DL−SCHは、トランスポートチャネルである。ここで、下りリンクトランスポートブロックは、MAC(Medium Access Control)層で取り扱われる単位である。また、下りリンクトランスポートブロックは、物理層(Physical layer)において、コードワードに対応付けられる。すなわち、下りリンクトランスポートブロックは、MAC層から物理層へ供給される(deliverされる)データの単位である。
【0041】
さらに、PUSCHは、上りリンクデータ(上りリンク共用チャネル(UL−SCH:Uplink Shared Channel)に対するトランスポートブロック)を送信するために使用される物理チャネルである。移動局装置は、基地局装置から送信されたPDCCHによって割り当てられたPUSCHを使用して、上りリンクデータを基地局装置へ送信する。
【0042】
ここで、上りリンクデータとは、例えば、ユーザーデータを示しており、UL−SCHは、トランスポートチャネルである。ここで、上りリンクトランスポートブロックは、MAC層で取り扱われる単位である。また、上りリンクトランスポートブロックは、物理層において、コードワードに対応付けられる。すなわち、上りリンクトランスポートブロックは、MAC層から物理層へ供給されるデータの単位である。
【0043】
さらに、基地局装置と移動局装置は、上位層(Higher layer)において信号をやり取り(送受信)する。例えば、基地局装置と移動局装置は、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層において、無線リソース制御信号(以下、RRCシグナリング:Radio Resource Control Signalingとも記載する)を送受信する。
【0044】
ここで、RRC層において、基地局装置によって、ある移動局装置に対して送信される専用の信号(ある移動局装置に対する専用の信号)は、dedicated signalingとも呼称される。また、基地局装置と移動局装置は、MAC(Medium Access Control)層において、MACコントロールエレメントを送受信する。ここで、RRCシグナリングおよび/またはMACコントロールエレメントは、上位層の信号(Higher layer signaling)とも呼称される。
【0045】
また、PUCCHは、上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)を送信するために使用される物理チャネルである。ここで、上りリンク制御情報には、下りリンクのチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)が含まれる。また、上りリンク制御情報には、下りリンクデータに対するACK/NACK(肯定応答:Positive Acknowledgement/否定応答:Negative Acknowledgement)を示す情報が含まれる。
【0046】
[基地局装置の構成]
図2は、本発明の実施形態に係る基地局装置100の概略構成を示すブロック図である。基地局装置100は、データ制御部101と、送信データ変調部102と、無線部103と、スケジューリング部104と、チャネル推定部105と、受信データ復調部106と、データ抽出部107と、上位層108と、アンテナ109と、を含んで構成される。また、無線部103、スケジューリング部104、チャネル推定部105、受信データ復調部106、データ抽出部107、上位層108およびアンテナ109で受信部を構成し、データ制御部101、送信データ変調部102、無線部103、スケジューリング部104、上位層108およびアンテナ109で送信部を構成している。ここで、基地局装置100を構成する各部を、ユニットとも呼称する。
【0047】
アンテナ109、無線部103、チャネル推定部105、受信データ復調部106、データ抽出部107で上りリンクの物理層の処理を行なう。アンテナ109、無線部103、送信データ変調部102、データ制御部101で下りリンクの物理層の処理を行なう。
【0048】
データ制御部101は、スケジューリング部104からトランスポートチャネルを受信する。データ制御部101は、トランスポートチャネルと、物理層で生成される信号およびチャネルを、スケジューリング部104から入力されるスケジューリング情報に基づいて、物理チャネルにマッピングする。以上のようにマッピングされた各データは、送信データ変調部102へ出力される。
【0049】
送信データ変調部102は、送信データをOFDM方式に変調する。送信データ変調部102は、データ制御部101から入力されたデータに対して、スケジューリング部104からのスケジューリング情報や、各物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)に対応する変調方式および符号化方式に基づいて、コーディング、入力信号の直列/並列変換、IFFT(逆高速フーリエ変換:Inverse Fast Fourier Transform)処理、CP(Cyclic Prefix)挿入、並びに、フィルタリングなどの信号処理を行ない、送信データを生成して、無線部103へ出力する。
【0050】
ここで、スケジューリング情報には、PRB割り当て情報、例えば、周波数、時間によって構成されるPRBの位置情報が含まれ、各PRBに対応する変調方式および符号化方式には、例えば、変調方式:16QAM、符号化率:2/3コーディングレートなどの情報が含まれる。
【0051】
無線部103は、送信データ変調部102から入力された変調データを無線周波数にアップコンバートして無線信号を生成し、アンテナ109を介して、移動局装置200に送信する。また、無線部103は、移動局装置200からの上りリンクの無線信号を、アンテナ109を介して受信し、ベースバンド信号にダウンコンバートして、受信データをチャネル推定部105と受信データ復調部106とに出力する。
【0052】
スケジューリング部104は、MAC層の処理を行なう。スケジューリング部104は、論理チャネルとトランスポートチャネルのマッピング、下りリンクおよび上りリンクのスケジューリング(HARQ処理、トランスポートフォーマットの選択など)などを行なう。スケジューリング部104は、各物理層の処理部を統合して制御するため、スケジューリング部104と、アンテナ109、無線部103、チャネル推定部105、受信データ復調部106、データ制御部101、送信データ変調部102およびデータ抽出部107との間のインターフェースが存在する。
【0053】
スケジューリング部104は、下りリンクのスケジューリングでは、移動局装置200から受信した上りリンク制御情報や、各移動局装置200において使用可能なPRBの情報や、バッファ状況や、上位層108から入力されたスケジューリング情報などに基づいて、各データを変調するための下りリンクのトランスポートフォーマット(送信形態、すなわち、PRBの割り当てや変調方式や符号化方式)の選定処理およびHARQにおける再送制御および下りリンクに使用されるスケジューリング情報の生成を行なう。これら下りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報は、データ制御部101へ出力される。
【0054】
また、スケジューリング部104は、上りリンクのスケジューリングでは、チャネル推定部105が出力する上りリンクのチャネル状態(無線伝搬路状態)の推定結果、移動局装置200からのリソース割り当て要求、各移動局装置200において使用可能なPRBの情報、上位層108から入力されたスケジューリング情報などに基づいて、各データを変調するための上りリンクのトランスポートフォーマット(送信形態、すなわち、PRBの割り当てや変調方式や符号化方式など)の選定処理および上りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報の生成を行なう。これら上りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報は、データ制御部101へ出力される。
【0055】
また、スケジューリング部104は、上位層108から入力された下りリンクの論理チャネルをトランスポートチャネルにマッピングし、データ制御部101へ出力する。また、スケジューリング部104は、データ抽出部107から入力された上りリンクで取得した制御データとトランスポートチャンネルを、必要に応じて処理した後、上りリンクの論理チャネルにマッピングし、上位層108へ出力する。
【0056】
チャネル推定部105は、上りリンクデータの復調のために、上りリンク復調用参照信号(UDRS:Uplink Demodulation Reference Signal)から上りリンクのチャネル状態を推定し、その推定結果を受信データ復調部106に出力する。また、上りリンクのスケジューリングを行なうために、上りリンク測定用参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)から上りリンクのチャネル状態を推定し、その推定結果をスケジューリング部104に出力する。
【0057】
受信データ復調部106は、OFDM方式および/またはSC−FDMA方式に変調された受信データを復調するOFDM復調部および/またはDFT−Spread−OFDM(DFT−S−OFDM)復調部を兼ねている。受信データ復調部106は、チャネル推定部105から入力された上りリンクのチャネル状態推定結果に基づいて、無線部103から入力された変調データに対し、DFT変換、サブキャリアマッピング、IFFT変換、フィルタリング等の信号処理を行なって、復調処理を施し、データ抽出部107に出力する。
【0058】
データ抽出部107は、受信データ復調部106から入力されたデータに対して、正誤を確認するとともに、確認結果(ACKまたはNACK)をスケジューリング部104に出力する。また、データ抽出部107は、受信データ復調部106から入力されたデータからトランスポートチャネルと物理層の制御データとに分離して、スケジューリング部104に出力する。分離された制御データには、移動局装置200から送信されたCSIやHARQにおける制御情報やスケジューリングリクエストなどが含まれている。
【0059】
上位層108は、パケットデータ統合プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層の処理を行なう。上位層108は、下位層の処理部を統合して制御するため、上位層108と、スケジューリング部104、アンテナ109、無線部103、チャネル推定部105、受信データ復調部106、データ制御部101、送信データ変調部102およびデータ抽出部107との間のインターフェースが存在する。
【0060】
上位層108は、無線リソース制御部110(制御部とも呼称される)を有している。また、無線リソース制御部110は、各種設定情報の管理、システム情報の管理、ページング制御、各移動局装置200の通信状態の管理、ハンドオーバーなどの移動管理、移動局装置200ごとのバッファ状況の管理、ユニキャストおよびマルチキャストベアラの接続設定の管理、移動局識別子(UEID)の管理などを行なっている。上位層108は、別の基地局装置100への情報および上位ノードへの情報の授受を行なう。
【0061】
[移動局装置の構成]
図3は、本発明の実施形態に係る移動局装置200の概略構成を示すブロック図である。移動局装置200は、データ制御部201と、送信データ変調部202と、無線部203と、スケジューリング部204と、チャネル推定部205と、受信データ復調部206と、データ抽出部207と、上位層208、アンテナ209と、を含んで構成されている。また、データ制御部201、送信データ変調部202、無線部203、スケジューリング部204、上位層208、アンテナ209で送信部を構成し、無線部203、スケジューリング部204、チャネル推定部205、受信データ復調部206、データ抽出部207、上位層208、アンテナ209で受信部を構成している。ここで、移動局装置200を構成する各部を、ユニットとも呼称する。
【0062】
データ制御部201、送信データ変調部202、無線部203、で上りリンクの物理層の処理を行なう。無線部203、チャネル推定部205、受信データ復調部206、データ抽出部207、で下りリンクの物理層の処理を行なう。
【0063】
データ制御部201は、スケジューリング部204からトランスポートチャネルを受信する。トランスポートチャネルと、物理層で生成される信号およびチャネルを、スケジューリング部204から入力されるスケジューリング情報に基づいて、物理チャネルにマッピングする。このようにマッピングされた各データは、送信データ変調部202へ出力される。
【0064】
送信データ変調部202は、送信データをOFDM方式および/またはSC−FDMA方式に変調する。送信データ変調部202は、データ制御部201から入力されたデータに対し、データ変調、DFT(離散フーリエ変換)処理、サブキャリアマッピング、IFFT(逆高速フーリエ変換)処理、CP挿入、フィルタリングなどの信号処理を行ない、送信データを生成して、無線部203へ出力する。
【0065】
無線部203は、送信データ変調部202から入力された変調データを無線周波数にアップコンバートして無線信号を生成し、アンテナ209を介して、基地局装置100に送信する。また、無線部203は、基地局装置100からの下りリンクのデータで変調された無線信号を、アンテナ209を介して受信し、ベースバンド信号にダウンコンバートして、受信データを、チャネル推定部205および受信データ復調部206に出力する。
【0066】
スケジューリング部204は、MAC層の処理を行なう。スケジューリング部104は、論理チャネルとトランスポートチャネルのマッピング、下りリンクおよび上りリンクのスケジューリング(HARQ処理、トランスポートフォーマットの選択など)などを行なう。スケジューリング部204は、各物理層の処理部を統合して制御するため、スケジューリング部204と、アンテナ209、データ制御部201、送信データ変調部202、チャネル推定部205、受信データ復調部206、データ抽出部207および無線部203との間のインターフェースが存在する。
【0067】
スケジューリング部204は、下りリンクのスケジューリングでは、基地局装置100や上位層208からのスケジューリング情報(トランスポートフォーマットやHARQ再送情報)などに基づいて、トランスポートチャネルおよび物理信号および物理チャネルの受信制御、HARQ再送制御および下りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報の生成を行なう。これら下りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報は、データ制御部201へ出力される。
【0068】
スケジューリング部204は、上りリンクのスケジューリングでは、上位層208から入力された上りリンクのバッファ状況、データ抽出部207から入力された基地局装置100からの上りリンクのスケジューリング情報(トランスポートフォーマットやHARQ再送情報など)、および、上位層208から入力されたスケジューリング情報などに基づいて、上位層208から入力された上りリンクの論理チャネルをトランスポートチャネルにマッピングするためのスケジューリング処理および上りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報の生成を行なう。なお、上りリンクのトランスポートフォーマットについては、基地局装置100から通知された情報を利用する。これらスケジューリング情報は、データ制御部201へ出力される。
【0069】
また、スケジューリング部204は、上位層208から入力された上りリンクの論理チャネルをトランスポートチャネルにマッピングし、データ制御部201へ出力する。また、スケジューリング部204は、チャネル推定部205から入力されたチャネル状態情報や、データ抽出部207から入力されたCRC(Cyclic Redundancy Check)の確認結果についても、データ制御部201へ出力する。また、スケジューリング部204は、データ抽出部207から入力された下りリンクで取得した制御データとトランスポートチャネルを、必要に応じて処理した後、下りリンクの論理チャネルにマッピングし、上位層208へ出力する。
【0070】
チャネル推定部205は、下りリンクデータの復調のために、下りリンク参照信号から下りリンクのチャネル状態を推定し、その推定結果を受信データ復調部206に出力する。また、チャネル推定部205は、基地局装置100に下りリンクのチャネル状態の推定結果を通知するために、下りリンク参照信号から下りリンクのチャネル状態を推定し、この推定結果を、チャネル状態情報として、スケジューリング部204に出力する。
【0071】
受信データ復調部206は、OFDM方式に変調された受信データを復調する。受信データ復調部206は、チャネル推定部205から入力された下りリンクのチャネル状態推定結果に基づいて、無線部203から入力された変調データに対して、復調処理を施し、データ抽出部207に出力する。
【0072】
データ抽出部207は、受信データ復調部206から入力されたデータに対して、CRCを行ない、正誤を確認するとともに、確認結果(ACKまたはNACKを示す情報)をスケジューリング部204に出力する。また、データ抽出部207は、受信データ復調部206から入力されたデータからトランスポートチャネルと物理層の制御データに分離して、スケジューリング部204に出力する。分離された制御データには、下りリンクまたは上りリンクのリソース割り当てや上りリンクのHARQ制御情報などのスケジューリング情報が含まれている。
【0073】
上位層208は、パケットデータ統合プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層の処理を行なう。上位層208は、下位層の処理部を統合して制御するため、上位層208と、スケジューリング部204、アンテナ209、データ制御部201、送信データ変調部202、チャネル推定部205、受信データ復調部206、データ抽出部207および無線部203との間のインターフェースが存在する。
【0074】
上位層208は、無線リソース制御部210(制御部とも呼称される)を有している。無線リソース制御部210は、各種設定情報の管理、システム情報の管理、ページング制御、自局の通信状態の管理、ハンドオーバーなどの移動管理、バッファ状況の管理、ユニキャストおよびマルチキャストベアラの接続設定の管理、移動局識別子(UEID)の管理を行なう。
【0075】
(第1の実施形態)
次に、基地局装置100および移動局装置200を用いた移動通信システムにおける第1の実施形態を説明する。第1の実施形態において、基地局装置は、PUSCHのスケジューリングに使用されるDCIフォーマットに含まれる情報フィールドに第1の値(以下、所定の値以外の値とも記載する)または第2の値(以下、所定の値とも記載する)を選択的にセットして移動局装置へ送信し、移動局装置は、情報フィールドに第1の値がセットされている場合には、4アンテナポートを用いてPUSCHを基地局装置へ送信し、情報フィールドに第2の値がセットされている場合には、2アンテナポートを用いてPUSCHを基地局装置へ送信する。ここで、基地局装置によって、第1の値または第2の値が選択的にセットされる情報フィールドは、PUSCHに対する送信レイヤ数およびコードブックインデックスを示すために使用される情報フィールドが含まれる。
【0076】
また、移動局装置が、2アンテナポートを用いてPUSCHを送信する際の送信レイヤ数は2である。また、移動局装置が、2アンテナポートを用いてPUSCHを送信する際のコードブックインデックスは1/√2[1、0;0、1]に対応する。すなわち、移動局装置が、2アンテナポートを用いてPUSCHを送信する際の送信ランクは2である。
【0077】
ここで、以下に記載する、複数のアンテナポートでの送信に関する情報とは、例えば、移動局装置が、複数のアンテナポートでの送信を行う際に使用される送信ランク数が含まれる。また、例えば、複数のアンテナポートでの送信に関する情報とは、移動局装置が、複数のアンテナポートでの送信を行う際に使用されるコードブックインデックス(プレコーディング行列)が含まれる。また、例えば、複数のアンテナポートでの送信に関する情報とは、移動局装置が、複数のアンテナポートでの送信を行う際に使用されるアンテナポート数が含まれる。
【0078】
図4は、基地局装置によって設定される上りリンク送信モードを示している。すなわち、図4は、基地局装置から指示されるC−RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier、User-Equipment identity、移動局装置識別子とも呼称される)によって設定されるPDCCHとPUSCH(PDCCHとPUSCHの関連性)を示している。ここで、例えば、C−RNTIは、あるセルの中でRRC接続を持っている(RRC層で接続されている)ある移動局装置を特定するために使用される。
【0079】
図4において、移動局装置は、上位層の信号(例えば、dedicated signaling)を経由して純静的(semi-statically)に、PUSCHの送信が設定される。ここで、上記に示したように、PUSCHの送信(PUSCHに対するスケジューリング情報)は、PDCCHを経由して指示される。すなわち、モード1、モード2として示される2つの上りリンク送信モードの1つが、基地局装置によって設定される。
【0080】
ここで、移動局装置は、モニタするPDCCH(デコードを試みるPDCCH)に応じて、対応するPUSCHを送信する。すなわち、移動局装置は、C−RNTIによってスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)のPDCCHをデコードすることを基地局装置によって設定された場合には、図4に示される組み合わせに従って、対応するPUSCHを送信する。
【0081】
すなわち、基地局装置によって、送信モード1(上りリンク送信モード1とも呼称する)が設定された移動局装置は、共通検索領域(common search space)と移動局装置固有(UE-specific search space)において、DCIフォーマット0をモニタする。
【0082】
また、基地局装置によって送信されたDCIフォーマット0を受信(検出)した移動局装置は、DCIフォーマット0に含まれる下りリンク制御情報に従って、シングルアンテナポート方式でPUSCH(以下、上りリンクトランスポートブロックでも良い)を送信する。
【0083】
さらに、基地局装置によって、送信モード2(上りリンク送信モード2とも呼称する)が設定された移動局装置は、共通検索領域と移動局装置固有においてDCIフォーマット0をモニタするとともに、移動局装置固有においてDCIフォーマット4をモニタする。
【0084】
また、基地局装置によって送信されたDCIフォーマット0を受信(検出)した移動局装置は、DCIフォーマット0に含まれる下りリンク制御情報に従って、シングルアンテナポート方式でPUSCHを送信する。
【0085】
すなわち、基地局装置によって送信モード2が設定された移動局装置は、DCIフォーマット0を受信した際に、上りリンクトランスポートブロック1に関連するPUSCHの送信(のみ)を行い、上りリンクトランスポートブロック2に関連するPUSCHの送信を行わない。すなわち、基地局装置によって送信モード2が設定された移動局装置は、DCIフォーマット0を受信した際に、上りリンクトランスポートブロック1に関連するPUSCHの送信を想定(assume)し、上りリンクトランスポートブロック2を無効とする。
【0086】
ここで、移動局装置によって(1つの)PUSCHを使用して送信される2つの上りリンクトランスポートブロックそれぞれを、上りリンクトランスポートブロック1、上りリンクトランスポートブロック2とも記載する。
【0087】
また、基地局装置によって送信されたDCIフォーマット4を受信(検出)した移動局装置は、DCIフォーマット4に含まれる下りリンク制御情報に従って、マルチアンテナポート方式でPUSCHを送信する。ここで、マルチアンテナポート方式でのPUSCHの送信には、クローズドループ空間多重(Closed-loop spatial multiplexing)によるPUSCHの送信が含まれる。また、マルチアンテナポート方式でのPUSCHの送信には、オープンループ空間多重(Open-loop spatial multiplexing)によるPUSCHの送信が含まれる。
【0088】
すなわち、基地局装置によって送信モード2が設定された移動局装置は、2つ以下の上りリンクトランスポートブロックを送信することが可能となる。すなわち、移動局装置は、1つの上りリンクトランスポートブロック、または、2つの上りリンクトランスポートブロックを、(1つの)PUSCHを使用して(PUSCHにマップして)、基地局装置へ送信する。
【0089】
ここで、上りリンクトランスポートブロック1および上りリンクトランスポートブロック2の両方のトランスポートブロックが有効の場合には、上りリンクトランスポートブロック1がコードワード0へ、上りリンクトランスポートブロック2がコードワード1へマップされる。また、上りリンクトランスポートブロック1が有効、上りリンクトランスポートブロック2が無効の場合には、上りリンクトランスポートブロック1がコードワード0へマップされる。さらに、上りリンクトランスポートブロック1が無効、上りリンクトランスポートブロック2が有効の場合には、上りリンクトランスポートブロック2がコードワード0へマップされる。
【0090】
以下、上りリンクトランスポートブロック1が有効の場合を、コードワード0が有効であるとも記載する。また、上りリンクトランスポートブロック1が無効の場合を、コードワード0が無効であるとも記載する。また、上りリンクトランスポートブロック2が有効の場合を、コードワード1が有効であるとも記載する。さらに、上りリンクトランスポートブロック2が無効の場合を、コードワード2が無効であるとも記載する。
【0091】
ここで、例えば、基地局装置は、DCIフォーマット4に含まれる、MCSに関する情報を所定の値(例えば、MCSに関するインデックスを“0”)に、リソース割り当て情報を所定の値(例えば、リソース割り当て情報を“1”よりも大きい値)に、セットすることによって1つの上りリンクトランスポートブロックを無効とできる。
【0092】
また、例えば、基地局装置は、DCIフォーマット4に含まれる、MCSに関する情報を所定の値(例えば、MCSに関するインデックスを“28”)に、リソース割り当て情報を所定の値(例えば、リソース割り当て情報を“1”)に、セットすることによって1つの上りリンクトランスポートブロックを無効とできる。
【0093】
ここで、図4に示すように、移動局装置は、基地局装置によって、送信モード2に対して2アンテナポートを使用することが設定された場合には、2アンテナポートでの送信を行う。すなわち、移動局装置は、2アンテナポートを使用してPUSCHを送信する。また、移動局装置は、基地局装置によって、送信モード2に対して2アンテナポートまたは4アンテナポートを使用することが設定されている場合には、2アンテナポートでの送信または4アンテナポートでの送信を行う。すなわち、移動局装置は、2アンテナポートまたは4アンテナポートを使用してPUSCHを送信する。すなわち、移動局装置は、2アンテナポートでの送信と4アンテナポートでの送信が選択的に行う。
【0094】
例えば、移動局装置は、送信モード2のデフォルトとして、2アンテナポートでの送信を行う。また、例えば、移動局装置は、基地局装置によって、4アンテナポートでの送信が活性化(アクティベイト、activate)された場合には、2アンテナポートでの送信または4アンテナポートでの送信を行う。
【0095】
例えば、基地局装置は、4アンテナポートでの送信を活性化するための情報(例えば、four Antenna Port Activated)を、上位層の信号に含めて移動局装置へ送信する。例えば、基地局装置は、4アンテナポートでの送信の活性化を、セル共通(cell-common)に移動局装置へ設定することができる。また、基地局装置は、4アンテナポートでの送信の活性化を、移動局装置特有(User equipment-dedicated)に移動局装置へ設定することができる。例えば、基地局装置は、4アンテナポートでの送信を活性化するための情報を、dedicated signalingを使用して移動局装置へ設定する。
【0096】
以下、2アンテナポートでの送信に対するコードブック、4アンテナポートでの送信に対するコードブックについて記載する。ここで、上記で示したように、基地局装置は、DCIフォーマット4に含まれるプレコーディング情報を使用して、コードブックインデックスを移動局装置へ通知(指示)する。
【0097】
図5は、2アンテナポートでの送信に対するコードブックを示している。すなわち、図5は、移動局装置が、2アンテナポートでの送信を行う際に使用されるプレコーディング行列を示している。ここで、“υ”は、送信レイヤの数を示している。
【0098】
例えば、図5において、基地局装置によって、コードブックインデックス“0”を通知され、送信レイヤ数“1”での送信を行う移動局装置は、プレコーディング行列“1/√2[1;1]”を使用する(2アンテナポートを使用した送信レイヤ数“1”でのPUSCH送信を行う)。また、基地局装置によって、コードブックインデックス“1”を通知され、送信レイヤ数“1”での送信を行う移動局装置は、プレコーディング行列“1/√2[1;−1]”を使用する(2アンテナポートを使用した送信レイヤ数“1”でのPUSCH送信を行う)。ここで、[A;B]は2×1の行列を示している。
【0099】
さらに、基地局装置によって、コードブックインデックス“0”を通知され、送信レイヤ数“2”での送信を行う移動局装置は、プレコーディング行列“1/√2[1、0;0、1]”を使用する(2アンテナポートを使用した送信レイヤ数“2”のPUSCH送信を行う)。ここで、[A、B;C、D]は2×2の行列を示している。
【0100】
すなわち、2アンテナポート、送信レイヤ数“2”でのPUSCH送信を行う移動局装置は、プレコーディング行列として“1/√2[1、0;0、1]”(以下、プレコーディング行列“W”とも記載する)を使用する。ここで、プレコーディング行列“1/√2[1、0;0、1]”は、送信レイヤ数“2”での送信を行うことを示すためのプレコーディング行列である。また、プレコーディング行列“1/√2[1、0;0、1]は、チャネルに依存しないプレコーディング行列とも言える。
【0101】
ここで、後述するように、プレコーディング行列“W=1/√2[1、0;0、1]”は、例えば、4アンテナポート、送信レイヤ数“2”での送信を行う移動局装置によって使用されても良い。すなわち、プレコーディング行列“W=1/√2[1、0;0、1]”とバーチャライゼーション行列“V”を定義することによって、4アンテナポート、送信レイヤ数“2”での送信を行う移動局装置によって使用されても良い。
【0102】
図6は、送信レイヤ数が“1”における4アンテナポートでの送信に対するコードブックを示している。すなわち、図6は、移動局装置が、送信レイヤ数“1”における4アンテナポートでの送信を行う際に使用されるプレコーディング行列を示している。ここで、図6において、各列は、コードブックインデックスの順序の増加に従って、左から右に順番付けられる。
【0103】
例えば、図6において、基地局装置によって、コードブックインデックス“0”を通知され、送信レイヤ数“1”での送信を行う移動局装置は、プレコーディング行列“1/2[1;1;1;−1]”を使用する(4アンテナポートを使用した送信レイヤ数“1”でのPUSCH送信を行う)。また、基地局装置によって、コードブックインデックス“1”を通知され、送信レイヤ数“1”での送信を行う移動局装置は、プレコーディング行列“1/2[1;1;j;j]”を使用する(4アンテナポートを使用した送信レイヤ数“1”でのPUSCH送信を行う)。ここで、[A;B;C;D]は4×1の行列を示している。
【0104】
図7は、送信レイヤ数が“2”における4アンテナポートでの送信に対するコードブックを示している。すなわち、図7は、移動局装置が、送信レイヤ数“2”における4アンテナポートでの送信を行う際に使用されるプレコーディング行列を示している。ここで、図7において、各列は、コードブックインデックスの順序の増加に従って、左から右に順番付けられる。
【0105】
例えば、図7において、基地局装置によって、コードブックインデックス“0”を通知され、送信レイヤ数“2”での送信を行う移動局装置は、プレコーディング行列“1/2[1、0;1、0;0、1;0、−j]”を使用する(4アンテナポートを使用した送信レイヤ数“2”でのPUSCH送信を行う)。また、基地局装置によって、コードブックインデックス“1”を通知され、送信レイヤ数“2”での送信を行う移動局装置は、プレコーディング行列“1/2[1、0;1、0;0、1;0、j]”を使用する(4アンテナポートを使用した送信レイヤ数“2”でのPUSCH送信を行う)。ここで、[A、B;C、D;E、F;G、H]は4×2の行列を示している。
【0106】
図8は、送信レイヤ数が“3”における4アンテナポートでの送信に対するコードブックを示している。すなわち、図8は、移動局装置が、送信レイヤ数“3”における4アンテナポートでの送信を行う際に使用されるプレコーディング行列を示している。ここで、図8において、各列は、コードブックインデックスの順序の増加に従って、左から右に順番付けられる。
【0107】
例えば、図8において、基地局装置によって、コードブックインデックス“0”を通知され、送信レイヤ数“3”での送信を行う移動局装置は、プレコーディング行列“1/2[1、0、0;1、0、0;0、1、0;0、0、1]”を使用する(4アンテナポートを使用した送信レイヤ数“3”でのPUSCH送信を行う)。また、基地局装置によって、コードブックインデックス“1”を通知され、送信レイヤ数“3”での送信を行う移動局装置は、プレコーディング行列“1/2[1、0、0;−1、0、0;0、1、0;0、0、1]”を使用する(4アンテナポートを使用した送信レイヤ数“3”でのPUSCH送信を行う)。ここで、[A、B、C;D、E、F;G、H、I;J、K、L]は4×3の行列を示している。
【0108】
図9は、送信レイヤ数が“4”における4アンテナポートでの送信に対するコードブックを示している。すなわち、図9は、移動局装置が、送信レイヤ数“4”における4アンテナポートでの送信を行う際に使用されるプレコーディング行列を示している。
【0109】
例えば、基地局装置によって、コードブックインデックス“0”を通知され、送信レイヤ数“4”での送信を行う移動局装置は、プレコーディング行列“1/2[1、0、0、0;0、1、0、0;0、0、1、0;0、0、0、1]”を使用する(4アンテナポートを使用した送信レイヤ数“4”でのPUSCH送信を行う)。ここで、[A、B、C、D;E、F、G、H;I、J、K、L;M、N、O、P]は4×4の行列を示している。すなわち、4アンテナポートを使用した送信レイヤ数“4”でのPUSCH送信を行う移動局装置は、常に、プレコーディング行列“1/2[1、0、0、0;0、1、0、0;0、0、1、0;0、0、0、1]”を使用する。
【0110】
図10は、基地局装置によって4アンテナポートでの送信が活性化された際のプレコーディング情報フィールドの内容を示している。すなわち、図10は、基地局装置によって、4アンテナポートでの送信を活性化するための情報が設定された場合の(例えば、four Antenna Port Activatedがセットされた場合の)プレコーディング情報フィールドの内容を示している。
【0111】
上記で示したように、基地局装置によって、4アンテナポートでの送信の活性化が設定された移動局装置は、2アンテナポートでの送信または4アンテナポートでの送信を行う。また、基地局装置は、DCIフォーマット4に含まれるプレコーディング情報を使用して、送信レイヤ数やコードブックインデックスを移動局装置へ通知(指示)する。
【0112】
例えば、基地局装置は、プレコーディング情報フィールドに情報ビットをセットすることによって、図10に示すような送信レイヤ数やコードブックインデックスに対応するインデックスを指定する。すなわち、情報ビットがマップされたプレコーディング情報フィールド(ビットフィールド)が、インデックスへマップされる。また、例えば、基地局装置は、プレコーディング情報フィールドに情報ビットをセットすることによって、図10に示すようなアンテナポート数に対応するインデックスを指定する。
【0113】
図10の左側には、1つのコードワード(1つのコードワードの送信)に対するプレコーディング情報フィールドの内容が示されている。すなわち、図10の左側には、コードワード0が有効、コードワード1が無効の場合の、プレコーディング情報フィールドの内容が示されている。
【0114】
また、図10の右側には、2つのコードワード(2つのコードワードの送信)に対するプレコーディング情報フィールドの内容が示されている。すなわち、図10の左側には、コードワード0が有効、コードワード1が有効の場合のプレコーディング情報フィールドの内容が示されている。
【0115】
例えば、図10の左側において、プレコーディング情報(プレコーディング情報フィールドにセットされた情報ビット)がインデックス“0”を示すDCIフォーマット4を受信(検出)した移動局装置は、送信レイヤ数“1”での送信を、コードブックインデックス=“0”に対応する(コードブックインデックス=“0”によって示される)プレコーディング行列を使用して行う。この際、移動局装置は、4アンテナポートでのPUSCHの送信を行う。
【0116】
すなわち、移動局装置は、図6に示される送信レイヤ数“1”、コードブックインデックス=“0”に対応するプレコーディング行列を使用して、PUSCHを送信する。すなわち、移動局装置は、プレコーディング行列“1/2[1;1;1;−1]”を使用して、送信レイヤ数“1”でPUSCHを送信する(4アンテナポートを使用した送信レイヤ“1”でのPUSCH送信を行う)。
【0117】
また、例えば、図10の左側において、プレコーディング情報がインデックス“25”を示すDCIフォーマット4を受信した移動局装置は、送信レイヤ数“2”での送信を、コードブックインデックス=“1”に対応するプレコーディング行列を使用して行う。この際、移動局装置は、4アンテナポートでのPUSCHの送信を行う。
【0118】
すなわち、移動局装置は、図7に示される送信レイヤ数“2”、コードブックインデックス=“1”に対応するプレコーディング行列を使用して、PUSCHを送信する。すなわち、移動局装置は、プレコーディング行列“1/2[1、0;1、0;0、1;0、j]”を使用して、送信レイヤ数“2”でPUSCHを送信する(4アンテナポートを使用した送信レイヤ数“2”でのPUSCH送信を行う)。
【0119】
また、例えば、図10の右側において、プレコーディング情報がインデックス“17”を示すDCIフォーマット4を受信した移動局装置は、送信レイヤ数“3”での送信を、コードブックインデックス=“1”に対応するプレコーディング行列を使用して行う。この際、移動局装置は、4アンテナポートでのPUSCHの送信を行う。
【0120】
すなわち、移動局装置は、図8に示される送信レイヤ数“3”、コードブックインデックス=“1”に対応するプレコーディング行列を使用して、PUSCHを送信する。すなわち、移動局装置は、プレコーディング行列“1/2[1、0、0;−1、0、0;0、1、0;0、0、1]”を使用して、送信レイヤ数“3”でPUSCHを送信する(4アンテナポートを使用した送信レイヤ数“3”でのPUSCH送信を行う)。
【0121】
また、例えば、図10の右側において、プレコーディング情報がインデックス“28”を示すDCIフォーマット4を受信した移動局装置は、送信レイヤ数“4”での送信を、コードブックインデックス=“0”に対応するプレコーディング行列を使用して行う。この際、移動局装置は、4アンテナポートでのPUSCHの送信を行う。
【0122】
すなわち、移動局装置は、図9に示される送信レイヤ数“4”、コードブックインデックス=“0”に対応するプレコーディング行列を使用して、PUSCHを送信する。すなわち、移動局装置は、プレコーディング行列“1/2[1、0、0、0;0、1、0、0;0、0、1、0;0、0、0、1]”を使用して、送信レイヤ数“4”でPUSCHを送信する(4アンテナポートを使用した送信レイヤ数“4”でのPUSCH送信を行う)。
【0123】
ここで、図10の左側において、プレコーディング情報がインデックス“40”を示すDCIフォーマット4を受信した移動局装置は、送信レイヤ数“2”での送信を、コードブックインデックス=“0”に対応するプレコーディング行列を使用して行う。この際、移動局装置は、2アンテナポートでのPUSCHの送信を行う。
【0124】
また、図10の右側において、プレコーディング情報がインデックス“29”を示すDCIフォーマット4を受信した移動局装置は、送信レイヤ数“2”での送信を、コードブックインデックス=“0”に対応するプレコーディング行列を使用して行う。この際、移動局装置は、2アンテナポートでのPUSCHの送信を行う。
【0125】
すなわち、移動局装置は、図5に示される送信レイヤ数“2”、コードブックインデックス=“0”に対応するプレコーディング行列を使用して、PUSCHを送信する。すなわち、移動局装置は、プレコーディング行列“1/√2[1、0;0、1]”を使用して、送信レイヤ数“2”でPUSCHを送信する(2アンテナポートを使用した送信レイヤ数“2”でのPUSCH送信を行う)。
【0126】
すなわち、図10に示されるようなテーブルの中に、2アンテナポートでの送信に対応するインデックスが定義される。すなわち、図10に示されるようなテーブルの中に、2アンテナポートを使用した送信レイヤ数“2”での送信に対応するインデックスが定義される。ここで、このように、2アンテナポートを使用した送信レイヤ数“2”での送信に対応するインデックスが定義されることを、2アンテナポートを使用した送信レイヤ数“2”での送信に対するコードポイントがセットされるとも呼称する。
【0127】
すなわち、4アンテナポートでの送信に対する送信レイヤ数、コードブックインデックスを定義するテーブルの中に、2アンテナポートを使用した送信レイヤ数“2”での送信に対するコードポイントがセットされる。すなわち、例えば、2アンテナポートを使用した送信レイヤ数“2”での送信に対するコードポイントとして、インデックス“29”やインデックス“40”がセットされる、とも呼称する。
【0128】
すなわち、移動局装置は、プレコーディング情報(プレコーディング情報フィールドにセットされた情報ビット)が所定の値を示している場合(例えば、インデックスが“40”や“29”を示している場合)には、送信レイヤ数“2”における2アンテナポートでの送信を行う(2アンテナポートを使用した送信レイヤ数“2”での送信を行う)。また、この際、移動局装置は、2アンテナポート、送信ランク数“2”での送信に対応するプレコーディング行列(すなわち、“1/√2[1、0;0、1]”)を使用する。
【0129】
ここで、上記までに示したように、プレコーディング情報は、4アンテナポートでの送信に対する送信レイヤ数を示すことができる。また、プレコーディング情報は、4アンテナポートでの送信に対するコードブックインデックス(プレコーディング行列)を示すことができる。
【0130】
すなわち、移動局装置は、プレコーディング情報が所定の値以外の値を示している場合には、値に従った送信レイヤ数で、4アンテナポートでの送信を行う。また、移動局装置は、プレコーディング情報が所定の値以外の値を示している場合には、値に従ったコードブックインデックスで、4アンテナポートでの送信を行う。
【0131】
すなわち、移動局装置は、プレコーディング情報が所定の値を示している場合にのみ、2アンテナポートでの送信を行う。この際、移動局装置は、送信レイヤ数“2”での送信を行う。すなわち、移動局装置は、プレコーディング行列として、“1/√2[1、0;0、1]”を使用する。
【0132】
ここで、例えば、プレコーディング情報にセットされる所定の値は、予め、仕様等によって定義される。すなわち、プレコーディング情報にセットされる所定の値は、基地局装置と移動局装置に間において、既知としておくことができる。
【0133】
また、本実施形態では、説明を分かり易くするために、所定の値がセットされる情報フィールドを、プレコーディング情報フィールドとして記載したが、所定の値がセットされる情報フィールドとして、DCIフォーマット4に定義されるその他の情報フィールドが使用されても良い。すなわち、所定の値がセットされる情報フィールドも、予め、仕様等によって、所定の情報フィールドとして定義されても良い。すなわち、所定の値がセットされる所定の情報フィールドは、基地局装置と移動局装置の間において、既知としておくことができる。
【0134】
すなわち、基地局装置によって4アンテナポートでの送信を活性化された移動局装置は、DCIフォーマット4に定義されたプレコーディング情報フィールドに所定の値がセットされているかどうかに基づいて、2アンテナポートでの送信、または、4アンテナポートでの送信を行う。すなわち、移動局装置は、DCIフォーマット4に定義されたプレコーディング情報フィールドに所定の値がセットされている場合には、2アンテナポートでの送信を行い、プレコーディング情報フィールドに所定の値以外の値がセットされている場合には、4アンテナポートでの送信を行う。
【0135】
この際、2アンテナポートでの送信を行う移動局装置は、送信ランク数“2”での送信を行う。すなわち、移動局装置は、プレコーディング行列として“1/√2[1、0;0、1]を使用する。また、4アンテナポートでの送信を行う移動局装置は、プレコーディング情報フィールドにセットされた値に従った送信ランク、コードブックインデックスでの送信を行う。
【0136】
すなわち、プレコーディング情報フィールドにセットされた値に従って、4アンテナポート(4アンテナポートでの送信)に対するレイヤ数が指示される。また、プレコーディング情報フィールドにセットされた値によって、4アンテナポート(4アンテナポートでの送信)に対するコードブックインデックス(プレコーディング行列)が指示される。また、プレコーディング情報フィールドにセットされた値に従って、アンテナポート数(2アンテナポートでの送信、または、4アンテナポートでの送信)が指示されるとも言える。
【0137】
上記までに説明したように、移動局装置が、DCIフォーマット4に含まれるプレコーディング情報が所定の値以外の値を示している場合には、所定の値以外の値に従って複数のアンテナポートでの送信を行い、プレコーディング情報が所定の値を示している場合には、2アンテナポート、送信レイヤ数“2”での送信を行うことによって、複数のアンテナポートを使用した送信を行う際に使用される情報を、動的に指示する(切り換える)ことが可能となる。すなわち、高いモビリティケース下での移動局装置に対して、より良いパフォーマンスゲインを得ることができる。
【0138】
また、2アンテナポート、送信レイヤ数“2”での送信での送信を指示するための情報フィールドを新たに定義する必要がなくなり、下りリンク制御情報を送信する際のオーバーヘッドを削減することが可能となる。すなわち、無線リソースを効率的に使用して、複数のアンテナポートを使用した送信を行う際に使用される情報を指示する(切り換える)ことができる。
【0139】
ここで、上記までに説明したチャネルに依存しないプレコーディング行列“W=1/√2[1、0;0、1]”を適用する送信(情報の送信、信号の送信)の処理は、2アンテナポートでの送信を、基地局装置と移動局装置の間において明示的に定義しなくても実施することができる。
【0140】
すなわち、上記までの説明では、プレコーディング行列“W=1/√2[1、0;0、1]”が、2つの行からなるプレコーディング行列であるために、移動局装置が、2アンテナポートでの送信を行うことを記載していたが、これに対して、例えば、4×2のアンテナバーチャライゼーション行列“V”(以下、バーチャライゼーション行列とも記載する)を乗算したプレコーダ“V*W”を定義することによって、移動局装置が、2アンテナポートでの送信を行うことなく、同様の効果を得ることが可能となる。
【0141】
すなわち、例えば、移動局装置は、プレコーディング行列“W=1/√2[1、0;0、1]”とバーチャライゼーション行列“V”を乗算したプレコーダ“V*W”(この際、このプレコーダ“V*W”がプレコーディング行列であるとも言える)を使用して、4アンテナポートでの送信を行うことができる。すなわち、移動局装置が、プレコーディング行列“W=1/√2[1、0;0、1]”とバーチャライゼーション行列“V”を使用して4アンテナポートでの送信を行うことによって、プレコーディング行列“W=1/√2[1、0;0、1]”を使用して2アンテナポートでの送信を行う際の効果と、同様の効果を得ることが可能となる。
【0142】
ここで、プレコーディング行列“W=1/√2[1、0;0、1]”とバーチャライゼーション行列“V”を使用して4アンテナポートでの送信を行う移動局装置は、送信レイヤ数“2”での送信を行う(4アンテナポートと使用した送信レイヤ数“2”でのPUSCH送信を行う)。
【0143】
ここで、例えば、バーチャライゼーション行列“V”は、CDD(Cyclic delay diversity)を実現するための行列によって表されても良い。また、例えば、バーチャライゼーション行列“V”は、4つのアンテナポートから2つのアンテナポートを選択することで信号の出力を行うアンテナスイッチ行列によって表されても良い。すなわち、具体的なバーチャライゼーション行列“V”(“V”の値)は、基地局装置と移動局装置の間において、共通の値を持つ必要はなく(仕様等によって予め定義される必要はなく)、移動局装置によって自由に決定することができる。すなわち、具体的なバーチャライゼーション行列“V”は、移動局装置の実装に依存される。
【0144】
以下、移動局装置が、プレコーディング行列として“V*W”を使用し、4アンテナポートでの送信を行う際の動作について記載する。
【0145】
上記で説明した通り、図4において、移動局装置は、送信モード2に対して2アンテナポートを使用することが設定された場合には、2アンテナポートでの送信を行う。ここで、図4において、移動局装置は、送信モード2に対して4アンテナポートでの送信が活性化された場合には、4アンテナポートでの送信(のみ)を行う(すなわち、2アンテナポートでの送信は行わない)。
【0146】
すなわち、基地局装置は、4アンテナポートでの送信を活性化するための情報(例えば、four Antenna Port Activated)を上位層の信号に含めて移動局装置へ送信し、移動局装置は、4アンテナポートでの送信を活性化するための情報がセットされている場合には4アンテナポートでの送信(のみ)を行う。すなわち、移動局装置は、4アンテナポートを使用してPUSCHを送信する。
【0147】
さらに、基地局装置は、DCIフォーマット4に含まれるプレコーディング情報に所定の値をセットして移動局装置へ通知する。例えば、図10で示したように、基地局装置は、プレコーディング情報がインデックス“40”やインデックス“29”を示すDCIフォーマット4を移動局装置へ送信する。
【0148】
ここで、移動局装置は、プレコーディング情報が所定の値を示している場合(例えば、インデックスが“40”や“29”を示している場合)には、送信レイヤ数“2”における4アンテナポートでの送信を行う(4アンテナポートを使用した送信レイヤ数“2”での送信を行う)。また、この際、移動局装置は、4アンテナポート、送信レイヤ数“2”での送信に対して、プレコーディング行列“V*W”を使用する。すなわち、移動局装置は、プレコーディング行列“W=1/√2[1、0;0、1]”とバーチャライゼーション行列“V”を使用して、4アンテナポート、送信レイヤ数“2”での送信を行う。
【0149】
すなわち、移動局装置は、プレコーディング情報が所定の値を示している場合にのみ、プレコーディング行列“W=1/√2[1、0;0、1]”を使用して、4アンテナポートでの送信を行う。すなわち、移動局装置は、プレコーディング情報が所定の値を示している場合にのみ、プレコーディング行列“W=1/√2[1、0;0、1]”を使用して、送信レイヤ数“2”での送信を行う。
【0150】
すなわち、所定の値を示すプレコーディング情報が含まれるDCIフォーマット4を受信した移動局装置は、プレコーディング行列“W=1/√2[1、0;0、1]”を使用して、必ずしも、2アンテナポートでの送信を行わなくても良い。すなわち、所定の値を示すプレコーディング情報が含まれるDCIフォーマット4を受信した移動局装置が、プレコーディング行列“W”とバーチャライゼーション行列“V”を使用して4アンテナポート、送信レイヤ数“2”での送信を行うことによって、2アンテナポート、送信レイヤ数“2”での送信を行う際の効果と、同様の効果を得ることが可能となる。
【0151】
すなわち、基地局装置によって4アンテナポートでの送信を活性化された移動局装置は、DCIフォーマット4に定義されたプレコーディング情報フィールドに所定の値がセットされているかどうかに基づいて、プレコーディング行列“W=1/√2[1、0;0、1]”を使用した4アンテナポートでの送信を行う。すなわち、移動局装置は、DCIフォーマット4に定義されたプレコーディング情報フィールドに所定の値がセットされている場合には、プレコーディング行列“W=1/√2[1、0;0、1]”を使用した4アンテナポートでの送信を行い、プレコーディング情報フィールドに所定の値以外の値がセットされている場合には、所定の値以外の値に従って(所定の値以外の値に従った送信レイヤ数、コードブックインデックスで)4アンテナポートでの送信を行う。
【0152】
上記までに説明したように、移動局装置が、DCIフォーマット4に含まれるプレコーディング情報が所定の値以外の値を示している場合には、所定の値以外の値に従って複数のアンテナポートでの送信を行い、プレコーディング情報が所定の値を示している場合には、プレコーディング行列“V*W”を使用して、4アンテナポート、送信レイヤ数“2”での送信を行うことによって、複数のアンテナポートを使用した送信を行う際に使用される情報を、動的に指示する(切り換える)ことが可能となる。すなわち、高いモビリティケース下での移動局装置に対して、より良いパフォーマンスゲインを得ることができる。
【0153】
また、プレコーディング行列“W=1/√2[1、0;0、1]”を使用した4アンテナポート、送信レイヤ数“2”での送信を指示するための情報フィールドを新たに定義する必要がなくなり、下りリンク制御情報を送信する際のオーバーヘッドを削減することが可能となる。すなわち、無線リソースを効率的に使用して、複数のアンテナポートを使用した送信を行う際に使用される情報を指示する(切り換える)ことができる。
【0154】
以上説明した実施形態は、基地局装置または移動局装置に搭載される集積回路にも適用される。また、以上説明した実施形態において、基地局装置内の各機能や、移動局装置内の各機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより基地局装置や移動局装置の制御を行なっても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0155】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、更に前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0156】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0157】
100 基地局装置
101 データ制御部
102 送信データ変調部
103 無線部
104 スケジューリング部
105 チャネル推定部
106 受信データ復調部
107 データ抽出部
108 上位層
109 アンテナ
110 無線リソース制御部
200 移動局装置
201 データ制御部
202 送信データ変調部
203 無線部
204 スケジューリング部
205 チャネル推定部
206 受信データ復調部
207 データ抽出部
208 上位層
209 アンテナ
210 無線リソース制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局装置が、下りリンク制御情報フォーマットを使用して物理上りリンク共用チャネルを移動局装置に対してスケジュールする移動通信システムであって、
前記基地局装置は、
前記下りリンク制御情報フォーマットに含まれる情報フィールドに第1の値または第2の値を選択的にセットして前記移動局装置へ送信し、
前記移動局装置は、
前記情報フィールドに前記第1の値がセットされている場合には、4アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを前記基地局装置へ送信し、
前記情報フィールドに前記第2の値がセットされている場合には、2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを前記基地局装置へ送信し、
前記情報フィールドは、前記物理上りリンク共用チャネルに対する送信レイヤ数およびコードブックインデックスを示すために使用される
ことを特徴とする移動通信システム。
【請求項2】
前記移動局装置が、前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際の送信レイヤ数は2である
ことを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
【請求項3】
前記移動局装置が、前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際のコードブックインデックスは1/√2[1、0;0、1]に対応する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移動通信システム。
【請求項4】
下りリンク制御情報フォーマットを使用して物理上りリンク共用チャネルを移動局装置に対してスケジュールする基地局装置であって、
前記下りリンク制御情報フォーマットに含まれる情報フィールドに第1の値または第2の値を選択的にセットして前記移動局装置へ送信するユニットと、
前記情報フィールドに前記第1の値がセットされている場合には、前記移動局装置によって4アンテナポートを用いて送信される前記物理上りリンク共用チャネルを受信するユニットと、
前記情報フィールドに前記第2の値がセットされている場合には、前記移動局装置によって2アンテナポートを用いて送信される前記物理上りリンク共用チャネルを受信するユニットと、を備え、
前記情報フィールドは、前記物理上りリンク共用チャネルに対する送信レイヤ数およびコードブックインデックスを示すために使用される
ことを特徴とする基地局装置。
【請求項5】
前記移動局装置が、前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際の送信レイヤ数は2である
ことを特徴とする請求項4に記載の基地局装置。
【請求項6】
前記移動局装置が、前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際のコードブックインデックスは1/√2[1、0;0、1]に対応する
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の基地局装置。
【請求項7】
下りリンク制御情報フォーマットを使用して物理上りリンク共用チャネルを基地局装置によってスケジュールされる移動局装置であって、
前記基地局装置によって第1の値または第2の値が選択的にセットされた情報フィールドが含まれる前記下りリンク制御情報フォーマットを前記基地局装置から受信するユニットと、
前記情報フィールドに前記第1の値がセットされている場合には、4アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを前記基地局装置へ送信するユニットと、
前記情報フィールドに前記第2の値がセットされている場合には、2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを前記基地局装置へ送信するユニットと、を備え、
前記情報フィールドは、前記物理上りリンク共用チャネルに対する送信レイヤ数およびコードブックインデックスを示すために使用される
ことを特徴とする移動局装置。
【請求項8】
前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際の送信レイヤ数は2である
ことを特徴とする請求項7に記載の移動局装置。
【請求項9】
前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際のコードブックインデックスは1/√2[1、0;0、1]に対応する
ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の移動局装置。
【請求項10】
下りリンク制御情報フォーマットを使用して物理上りリンク共用チャネルを移動局装置に対してスケジュールする基地局装置の通信方法であって、
前記下りリンク制御情報フォーマットに含まれる情報フィールドに第1の値または第2の値を選択的にセットして前記移動局装置へ送信し、
前記情報フィールドに前記第1の値がセットされている場合には、前記移動局装置によって4アンテナポートを用いて送信される前記物理上りリンク共用チャネルを受信し、
前記情報フィールドに前記第2の値がセットされている場合には、前記移動局装置によって2アンテナポートを用いて送信される前記物理上りリンク共用チャネルを受信し、
前記情報フィールドは、前記物理上りリンク共用チャネルに対する送信レイヤ数およびコードブックインデックスを示すために使用される
ことを特徴とする通信方法。
【請求項11】
前記移動局装置が、前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際の送信レイヤ数は2である
ことを特徴とする請求項10に記載の通信方法。
【請求項12】
前記移動局装置が、前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際のコードブックインデックスは1/√2[1、0;0、1]に対応する
ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の通信方法。
【請求項13】
下りリンク制御情報フォーマットを使用して物理上りリンク共用チャネルを基地局装置によってスケジュールされる移動局装置の通信方法であって、
前記基地局装置によって第1の値または第2の値が選択的にセットされた情報フィールドが含まれる前記下りリンク制御情報フォーマットを前記基地局装置から受信し、
前記情報フィールドに前記第1の値がセットされている場合には、4アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを前記基地局装置へ送信し、
前記情報フィールドに前記第2の値がセットされている場合には、2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを前記基地局装置へ送信し、
前記情報フィールドは、前記物理上りリンク共用チャネルに対する送信レイヤ数およびコードブックインデックスを示すために使用される
ことを特徴とする通信方法。
【請求項14】
前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際の送信レイヤ数は2である
ことを特徴とする請求項13に記載の通信方法。
【請求項15】
前記2アンテナポートを用いて前記物理上りリンク共用チャネルを送信する際のコードブックインデックスは1/√2[1、0;0、1]に対応する
ことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−34047(P2013−34047A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−168051(P2011−168051)
【出願日】平成23年8月1日(2011.8.1)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】