説明

移動間仕切装置における間仕切パネル

【課題】内部の構成部材が露呈することなく、体裁よく透視可能パネルを装着するすることができ、しかも、部品点数が少なく、構造が簡単な移動間仕切装置における間仕切パネルを提供する。
【解決手段】フレーム21の上部の前後両面に、透視可能パネル2を装着するとともに、フレーム21における上部の横杆20およびそれに装着された部材の前後面および下面を、遮蔽板13をもって覆い、かつ前後のパネル2を、透視可能なパネル基材2aの外周縁を、左右の縦サッシ15、および上下部サッシ14、16をもって囲繞したものとし、左右の縦サッシ15と、下部サッシ16との裏面に、フレーム21内において、互いに前後に対向して、先端同士が突き合わされるか、又は近接するようにした突片15a、16bをそれぞれ設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフィス等の室内を仕切る移動間仕切装置における間仕切パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
天井に設けたレールに沿って移動するランナに吊支した間仕切パネルを、レールに沿って移動しうるようにした移動間仕切装置における従来の間仕切パネルの内部には、ランナから垂下する吊りボルトの下端部を固定する手段や、間仕切パネルと、天井、床、または側壁等との間の隙間を閉塞するための上部閉塞部材、下部閉塞部材、および側部閉塞部材、並びにそれらを移動させる手段等の多くの部材が設けられている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このような従来の移動間仕切装置の間仕切パネルにおける方形枠状のフレームの前後両面に、透明のガラスパネル等の透視可能パネルを装着すると、上述のような内部の部材が外部から見えて見苦しいので、従来のこの種の間仕切パネルにおいては、透視可能パネルを装着することができなかったのが現状である。
【特許文献1】特開2002−174068号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題に鑑み、内部の構成部材が外部から見えることなく、体裁よく透視可能パネルを装着するすることができ、しかも、部品点数が少なく、構造が簡単な移動間仕切装置における間仕切パネルを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1) 天井に設けたレールに沿って移動するランナから垂下する吊りボルトにより吊支され、かつ左右1対の縦杆の各端部同士を、横杆をもって互いに連結してなる方形枠状のフレームの前後両面にパネルを装着してなる移動間仕切装置における間仕切パネルにおいて、前記フレームの少なくとも上部または下部の前後両面に、透視可能な材料製のパネルを装着するとともに、前記フレームにおける上部の横杆およびそれに装着された部材の前後面および下面、または前記フレームにおける下部の横杆およびそれに装着された部材の前後面および上面を、遮蔽板をもって覆い、かつ前後の前記パネルを、透視可能なパネル基材の外周縁を、左右の縦サッシ、および上下部サッシをもって囲繞したものとし、前記左右の縦サッシと、上下部サッシのうち、内側に前記遮蔽板が介在しないものとの裏面に、前記フレーム内において、互いに前後に対向して、先端同士が突き合わされるか、又は近接するようにした突片をそれぞれ設ける。
【0006】
(2) 上記(1)項において、フレームの左右の縦杆に、ねじ挿通孔と長手方向を向く長孔とを設け、前後の側縁に、透視可能パネルにおける縦サッシに設けた係止孔に係合しうるフックを有するとともに、前記フレームの縦杆における長孔を挿通する移動操作用のボルトが螺合しうるねじ孔と、前記フレームの縦杆におけるねじ挿通孔を挿通する固定用ねじが螺合するねじ孔とが設けられた係止部材を、前記フレームの両縦杆の内側面に沿って配設し、前記係止部材の各フックを、対応する透視可能パネルにおける縦サッシの係止孔の縁に係合させるとともに、前記係止部材を、固定用ねじをもって縦杆にねじ止めし、さらに、透視可能パネルの縦サッシに設けた突片が、前記係止部材より内側に位置して、係止部材の内側を覆うようにする。
【0007】
(3) 上記(1)または(2)項において、フレームの上下いずれかの端部に、フックに係合している係止孔の縁がフックから外れる方向への透視可能パネルの移動を阻止する外向き突片を設ける。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によると、フレームにおける上部の横杆や下部の横杆、およびそれらに装着された部材等は、遮蔽板により覆われるとともに、フレームにおけるそれ以外の部分とそれに装着された部材は、互いに前後に対向する突片をもって、内側が覆われ、フレーム内に装着された内部の構成部材が、透視可能パネルを通して、外部から見えることがなく、体裁よく透視可能パネルを装着するすることができ、しかも、突片を透視可能パネルと一体的に形成することができるので、部品点数を少なくすることができ、また構造を簡素化することができる。
【0009】
請求項2記載の発明によると、フレームの左右の縦杆の内側に、係止部材を配設し、フレームの両面に、透視可能パネルを、それぞれの係止孔に、係止部材のフックが嵌合するようにして添設し、次いで、移動操作用ボルトを、縦杆の長孔を通して、各係止部材の移動用ねじ孔に螺合し、移動操作用ボルトとともに、係止部材を、各フックの先端が向く方向に移動させることにより、各フックを対応する各係止孔の縁に係止させ、その状態で、縦杆のねじ挿通孔に挿通した固定ねじを、係止部材の固定ねじ用のねじ孔に螺合して、係止部材を縦杆に固着することにより、間仕切パネルを、現場等において、一人でも簡単かつ迅速に組み立てることができる。
なお、間仕切パネルの完成後、移動操作用のボルトは、外して、次の間仕切パネルの組立てに再利用することができる。
また、フレームと、複数のパネルと、係止部材とのわずかの部品点数だけで、間仕切パネルを簡単に形成することができ、構造を簡素化することができる。
さらに、係止部材は、その内側を、互いに前後に対向する突片により覆われるので、透視可能パネルを通して、外部から見えることがなく、体裁がよい。
【0010】
請求項3記載の発明によると、フレームの上下いずれかの端部に、フックに係合している係止孔の縁がフックから外れる方向への透視可能パネルの移動を阻止する外向き突片を設けてあるので、透視可能パネルは、フレームに、外れることなく、確実に装着される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1に示すように、この実施形態の間仕切パネル1は、室内の天井高さに応じた上下寸法としてあり、その上半部を、透明もしくは半透明の板ガラスもしくはアクリル板、またはそれらに模様を付したもの、網板、格子状板等よりなる前後1対の透視可能パネル2により構成し、下半部を、前後1対の鋼板製化粧パネル3により構成してあり、その上端部を、天井4の下面に固着したレール5に沿って移動する1対のランナ6、6に、吊りボルト7、7をもって吊支し、下端が床8の床面FLに近接した状態で移動するようになっている。この間仕切パネル1の上半部の透視可能パネル2により、間仕切パネル1によって仕切られた両室内の視認性を確保するようにしてある。
【0012】
ランナ6は、どのようなタイプのものでもよいが、この例では、図2に示すように、吊りボルト7の上端部に、スペーサ9を介して、上下に離して枢支した1対の水平ローラ10、11を備えるものとしてある。
上段のローラ10は、下端が開口する下向きコ字状としたレール5の内面における中位部の一側より内向き突設したローラ受片5a上に、また、下段のローラ11は、レール5の内面における下端部の他側より内向き突設したローラ受片5b上に、それぞれ回転可能に支持されて、互いに逆方向に回転しつつ、レール5に沿って移動しうるようになっている。
【0013】
間仕切パネル1の上下の端部には、間仕切パネル1の上端とレール5の下面との間、および間仕切パネル1の下端と床面FLとの間の隙間を閉塞する隙間閉塞部材12、12が、上下方向に進退自在に設けられている。
なお、この隙間閉塞部材12、12を移動させる手段については、本発明に直接関係しないため、図示および詳細な説明は省略する。
【0014】
上部の隙間閉塞部材12と、それを移動させる手段と、上部の隙間閉塞部材12を貫通して、間仕切パネル1を吊支する吊りボルト7の下端部との前後面と下端面とは、上方に向かって開口する側面視上向コ字状の遮蔽板13により覆われており、間仕切パネル1内の部品が透視可能パネル2を通して、外方から視認されることを防止している。
【0015】
各透視可能パネル2は、所要の縦横寸法に形成された板ガラス等のパネル基材2aと、パネル基材2aの上縁を縁取る上部サッシ14と、パネル基材2aの左右の両側縁を縁取る1対の縦サッシ15、15と、パネル基材2aの下縁を縁取る下部サッシ16とを備えている。
すなわち、パネル基材2aの外周を、左右の縦サッシ15、15、および上下部サッシ14、16をもって囲繞している。
【0016】
下部サッシ16は、化粧パネル3の上縁と接合するための連結具、前後の透視可能パネル2、2の前後間隔を規制するスペーサ、および透視可能パネル2、2を通して、それらの下端より下方の間仕切パネル1の内部空間が視認されることを防止する遮蔽体等としての機能を有している。
【0017】
図4に拡大して示すように、下部サッシ16は、アルミニウム合金の押出し成形体からなり、パネル基材2aの下縁をシール材17を介して嵌め付けたサッシ部16aと、サッシ部16aの内側に一体化され、かつ互いに前後より突き合わされることにより、透視可能パネル2、2同士の前後間隔を保持するほぼ中空角筒状のスペーサ部16bとを備えている。
なお、前後のスペーサ部16b、16bは、後述する左右の縦サッシ15における突片15a、15aのような、板状の突片とし、その先端同士が互いに近接するように配置することもある。
【0018】
化粧パネル3は、薄鋼板製のパネル基材3aの外周縁を裏面側に向けて直角に折曲して折曲片3bを形成するとともに、その内側のパネル基材3aの裏面に、石膏ボード等からなる所定厚さの断熱材18を固着し、さらに、上端の折曲片3bの遊端に、上向きの係止片3cを連設したものよりなり、この係止片3bを、透視可能パネル2におけるサッシ部16aの下部とスペーサ部16bとの間に形成した係合溝16cに差し込み、かつ断熱材18の裏面を、スペーサ部16bの下部表面に形成した当接部16dに当接させることにより、化粧パネル3の表面と、透視可能パネル2の下部サッシ16の前面とが整合するように、化粧パネル3と透視可能パネル2との前後方向の相対移動を阻止するようにしてある。
【0019】
図5は、上記間仕切パネル1を分解して示すものであり、左右1対の縦杆19、19の上下の端部同士を、横杆20、20により互いに連結した矩形枠状のフレーム21の両面に、透視可能パネル2および化粧パネル3のそれぞれを、左右1対の係止部材22をもって位置決めして固定したものよりなっている。
【0020】
各縦杆19は、アルミニウム合金の押出し成形体からなり、その側面には、複数のねじ挿通孔23と上下方向に長い長孔24との対が、その長手方向に沿って設けられている。
【0021】
上方の横杆20の上部及び下方の横杆20の下部は、それぞれ上下外向きに開口し、そこに、隙間閉塞部材12が上下動可能として収容されるようになっており、各開口の両縁には、透視可能パネル2の上端および化粧パネル3の下端を取付るための前後外向きのフランジ20a、20aが形成されている。
【0022】
遮蔽板13は、その前後の側片を、フレーム21における上部の横杆20の前後面に接着するか、または前後の側片の上端に設けた外向き突片(図示略)を、フランジ20a、20aの下面に当接させて、透視可能パネル2とともに、固定用ねじBをもって、フランジ20a、20aに固着してもよい。
【0023】
各係止部材22は、縦杆19の内側に配設されるものであり、前後の側縁に複数対の上向きL字形のフック25aが一体に形成された縦長板材25と、この板材25の内側に沿って溶接等により一体化された平面視内向きコ字状の補強材26とからなっており、この板材25および補強材26を貫通する固定用ねじ孔27と移動操作用ねじ孔28との対が、長手方向に沿って複数対設けられている。
これらの対は、縦杆19に設けられた挿通孔23と長孔24の対に対応しており、長孔24に移動操作用のボルト29を挿通し、その先端部を係止部材22のねじ孔28に螺合して、移動操作用ボルト29とともに係止部材22を上下方向に移動させ、縦杆19のねじ挿通孔23と係止部材22のねじ孔27とが一致したことを目視により確認した上で、固定用ねじBを、ねじ挿通孔23を通して、ねじ孔27に螺合することにより、係止部材22の固定がなされる。
【0024】
各係止部材22のフック25aに対応して、透視可能パネル2の縦サッシ15の裏面、および化粧パネル3の裏面の両側部には、上下方向に長い長孔状の複数の係止孔30が形成されており、フック25aが係止孔30の上縁に係合した状態で、透視可能パネル2および化粧パネル3の両側部の位置決め固定がなされるようになっている。
【0025】
前後の透視可能パネル2における左右の縦サッシ15の裏面には、係止部材22より内方において、互いに対向して、先端同士が突き合わされるか、又は近接するようにした遮蔽用の突片15a、15aがそれぞれ設けられており、両突片15a、15aにより、係止部材22およびそのねじ結合部が内側より覆われるので、それらが透視可能パネル2、2を通して外部に露呈することがなく、美麗な外観を呈することができる。
【0026】
上記間仕切パネル1の組立作業は、図6、および図7に示すように、移動操作用ボルト29により係止部材22をフレーム21の両側部内側に仮固定し、かつフレーム21の前後の面を、前後の透視可能パネル2および化粧パネル3で挟んだ状態で、それらを床面または適宜の支持台(図示略)上に水平に載置する。
このとき、上下の横杆20、20のフランジ20a、20aにより、透視可能パネル2と化粧パネル3とが両側から挟まれ、かつ各係止部材22のフック25aが、対応する透視可能パネル2および化粧パネル3の係止孔30に嵌合するようにして、透視可能パネル2および化粧パネル3の上にフレーム21と各係止部材22とを重ね、さらにその上に、別の透視可能パネル2および化粧パネル3を、上記と同様にして重ねておく。
【0027】
次に、移動操作用ボルト29を、図6、および図7における矢印方向、すなわち各フック25aの先端が向く方向に移動させて、フック25aを係止孔30の縁に係合させるとともに、係止部材22のねじ孔27を、ねじ挿通孔23に一致させ、その状態で、固定用ねじBを、ねじ挿通孔23を通して、ねじ孔27に螺合することにより、透視可能パネル2および化粧パネル3を、フレーム21に位置決めして固定する。
【0028】
その後、透視可能パネル2の上端および化粧パネル3の下端を、上下の横杆20、20のフランジ20a、20aに、固定用ねじBをもってねじ止めする。
【0029】
なお、本実施形態では、透視可能パネル2および化粧パネル3を、上下方向に離間したそれらに専用の複数の係止部材22をもって、フレーム21に装着しているが、上下方向を向く1個の共通の係止部材をもって、透視可能パネル2と化粧パネル3とを、フレーム21に同時に装着するようにしてもよい。
また組立手順としては、透視可能パネル2の上端および化粧パネル3の下端を先に、上下のフランジ20aにねじ止めしておき、その後、透視可能パネル2および化粧パネル3の両側部を、係止部材22をもって、フレーム21に固定してもよい。
【0030】
図3は、組立完了状態における間仕切パネル1の横断平断面である。図3における右方の縦杆19の横断面は、外側方に向かって開口する凹状をなし、その内側に、1対のシール部材31が設けられている。
左方の縦杆19は、右方の縦杆19の凹状と補形をなす凸状をなし、これによって隣合う間仕切パネル1、1同士を接合した際に、その凹状部分と凸状部分とが互いに嵌合し合い、両間仕切パネル1、1が、隙間なく配置されるようになっている。
また、左右の縦杆19、19の外側面中央部には、固定用ねじBの頭部を覆うように、ゴム等の弾性体からなる閉塞部材32が、着脱自在に装着されている。
【0031】
図8(a)〜(c)は、間仕切パネル1の変形例を示す。
(a)は、上側に位置する透視可能パネル2の高さを、全高の2/3程度とし、下部の残部を化粧パネル3とした場合を示し、(b)は、前後両面に、1枚の透視可能パネル2を装着した場合を示し、(c)は、間仕切パネル1の全高を3分割し、その全てを透視可能パネル2とした場合を示している。
上記(b)および(c)の場合は、フレーム21における下方の横杆20にも、遮蔽板13と同様のものを、上下逆向きとして被嵌し、下方の横杆20に、遮蔽板13と同様にして、接着または固着する。
【0032】
このように、本発明においては、目的や用途に応じて、形状や構造を種々選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の間仕切パネルの一実施形態を、天井に設けたレールに沿って移動するランナに吊支した状態を示す正面図である。
【図2】図1のII-II線に沿う拡大縦断側面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う拡大横断平面図である。
【図4】図2のIV部の拡大縦断側面図である。
【図5】本発明の間仕切パネルの一実施形態の分解斜視図である。
【図6】同じく、組立て途中の状況を示す斜視図である。
【図7】図6におけるVII−VII線に沿う拡大縦断面図である。
【図8】(a)〜(c)は、本発明の間仕切パネルのそれぞれ別の変形例を示す正面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 間仕切パネル
2 透視可能パネル
2aパネル基材
3 化粧パネル
3aパネル基材
3b折曲片
3c係止片
4 天井
5 レール
5a、5b レール受け片
6 ランナ
7 吊りボルト
8 床
9 スペーサ
10、11 水平ローラ
12 隙間閉塞部材
13 遮蔽板
14 上部サッシ
15 縦サッシ
15a突片
16 下部サッシ
16aサッシ部
16bスペーサ部(突片)
16c係合溝
16d当接面
17 シール材
18 断熱材
19 縦杆
20 横杆
20aフランジ
21 フレーム
22 係止部材
23 ねじ挿通孔
24 長孔
25 板材
25aフック
26 補強材
27、28 ねじ孔
29 移動操作用ボルト
30 係止孔
31 シール部材
32 閉塞部材
B 固定用ねじ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井に設けたレールに沿って移動するランナから垂下する吊りボルトにより吊支され、かつ左右1対の縦杆の各端部同士を、横杆をもって互いに連結してなる方形枠状のフレームの前後両面にパネルを装着してなる移動間仕切装置における間仕切パネルであって、
前記フレームの少なくとも上部または下部の前後両面に、透視可能な材料製のパネルを装着するとともに、前記フレームにおける上部の横杆およびそれに装着された部材の前後面および下面、または前記フレームにおける下部の横杆およびそれに装着された部材の前後面および上面を、遮蔽板をもって覆い、かつ前後の前記パネルを、透視可能なパネル基材の外周縁を、左右の縦サッシ、および上下部サッシをもって囲繞したものとし、前記左右の縦サッシと、上下部サッシのうち、内側に前記遮蔽板が介在しないものとの裏面に、前記フレーム内において、互いに前後に対向して、先端同士が突き合わされるか、又は近接するようにした突片をそれぞれ設けたことを特徴とする移動間仕切装置における間仕切パネル。
【請求項2】
フレームの左右の縦杆に、ねじ挿通孔と長手方向を向く長孔とを設け、前後の側縁に、透視可能パネルにおける縦サッシに設けた係止孔に係合しうるフックを有するとともに、前記フレームの縦杆における長孔を挿通する移動操作用のボルトが螺合しうるねじ孔と、前記フレームの縦杆におけるねじ挿通孔を挿通する固定用ねじが螺合するねじ孔とが設けられた係止部材を、前記フレームの両縦杆の内側面に沿って配設し、前記係止部材の各フックを、対応する透視可能パネルにおける縦サッシの係止孔の縁に係合させるとともに、前記係止部材を、固定用ねじをもって縦杆にねじ止めし、さらに、透視可能パネルの縦サッシに設けた突片が、前記係止部材より内側に位置して、係止部材の内側を覆うようにしたことを特徴とする請求項1記載の移動間仕切装置における間仕切パネル。
【請求項3】
フレームの上下いずれかの端部に、フックに係合している係止孔の縁がフックから外れる方向への透視可能パネルの移動を阻止する外向き突片を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の移動間仕切装置における間仕切パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−52252(P2009−52252A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−219027(P2007−219027)
【出願日】平成19年8月24日(2007.8.24)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】