説明

移行検査プログラム作成装置、移行検査プログラム作成方法および移行検査プログラム作成プログラム

【課題】コンピュータ装置を新しいものに置き換える作業を効率的に行うことを可能とする移行検査プログラム作成装置等を提供する。
【解決手段】移行元コンピュータ20で動作する対象プログラム25の実行状況を記録したトレースファイル24から、対象プログラムが移行元コンピュータ以外のコンピュータ装置30で動作可能か否かを判定するための移行検査プログラムを作成する移行検査プログラム作成装置10は、対象プログラムのファイルの実行およびアクセスに関するトレース情報をトレースファイルから抽出するトレースファイル整形機能102aと、抽出されたトレース情報と同様のファイルの実行およびアクセスが他のコンピュータ装置でも同様に可能か否かを判定する移行検査プログラムを作成する移行検査プログラム生成機能102bとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移行検査プログラム作成装置、移行検査プログラム作成方法および移行検査プログラム作成プログラムに関し、特にプログラムを動作させるコンピュータ装置を新しいものに置き換える作業を効率的に行うことを可能とする移行検査プログラム作成装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
企業、役所、学校などの組織では、多数のコンピュータ装置およびそれらが相互に接続されて構築されるコンピュータネットワークが、各々の業務の中核をなすものとして機能している。それらのコンピュータ装置では、各々の業務を遂行するために不可欠な情報を扱う多数のコンピュータプログラムが動作している。ハードウェアとしての耐用年数の経過、記憶装置の容量不足、および通信容量の増大などに伴うネットワークの構成変更などのような理由で、各々のプログラムを動作させるコンピュータ装置を新しいものに置き換える必要が生じる場合も当然ある。
【0003】
その際、単に当該プログラムの実行ファイルを古い装置から新しい装置に移し替えるだけで正常に動作することは殆どない。多くの場合、新しい装置でそのプログラムを正しく動作させるためには、ライブラリファイルやログファイルなどの整備、ディレクトリの構成、およびアクセス権の設定などをやり直す必要がある。これらの設定は、同一のOS(オペレーティングシステム)で動作するコンピュータ装置であっても、各々の装置ごと、あるいはバージョンごとに異なっていることが多い。
【0004】
これに関連する技術文献として、以下の各々がある。その中でも特許文献1には、コンピュータプログラムが実行中にOSの機能を呼び出すシステムコールについて、複数のシステムコールをグループ化して扱うことによってそれらを容易にトレースするという技術が記載されている。
【0005】
特許文献2には、コンピュータプログラムの動作時に記録されたトレース情報をカテゴライズおよび特定の情報を隠蔽して必要な情報のみを表示するという技術が記載されている。特許文献3には、被テストプログラムからスクリプトおよびテストデータを生成してテストを行うというコンピュータプログラムの自動テストシステムが記載されている。そして特許文献4には、コンピュータのハードウェアが変更された時にもテストプログラムの新規作成が不要であるという模擬アプリケーション試験装置等が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−101029号公報
【特許文献2】特開2002−108649号公報
【特許文献3】特開2002−366387号公報
【特許文献4】特開2007−156822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
各々のプログラムを動作させるコンピュータ装置を新しいものに置き換える場合、特にアプリケーションサーバなどのように多種多様なプログラムを実行させている装置である場合には、各々のプログラムについて一々動作環境の確認および整備を行うだけでも膨大な作業量になる。その整備作業の殆どが、該プログラムが動作中に実行させる他のプログラムファイルのパス、および動作中にアクセスする他ファイルのパスおよびアクセス権についての整備である。
【0008】
そのプログラムの実行ファイルは、プログラム言語の文章が記述されているスクリプトファイルである場合もあれば、人間が読み書きすることを前提とせずに2進数のみで記述されたバイナリファイルである場合もある。
【0009】
実行ファイルがスクリプトである場合には、その構文について1行ずつ静的解析を行うことによって動作環境の確認および整備を自動化できる可能性はあるが、動作環境の細かい点について確認できないことがある。実行ファイルがバイナリである場合には、そのような静的解析自体が極めて困難であるのに加えて、当該プログラムが実行時に必要とする動作環境や、処理途中で必要とする中間ファイルなどについて、マニュアルや仕様書などにも十分な記載がない場合が多いという問題点がある。
【0010】
特に実行ファイルがバイナリである場合、移行先の装置で当該プログラムを実行させ、そのプログラムの実行中に発生したエラーを、エラーログを参照しながら1つずつ解消していくことによって、そのプログラムを新しい装置へ対応させる以外に有効な方法がない。これには多くの工数と時間がかかるため、特に多数のプログラムを実行させるアプリケーションサーバなどのような装置を新しいものに置き換える作業は困難なものとなる。
【0011】
以上の問題を解決しうる構成は、前述の特許文献1〜4には記載されていない。これらの文献はいずれも、前述のような動作環境の確認および整備を効率的に行うことを目的にしたものではなく、またそれらを効率化しうる構成も記載されていない。
【0012】
本発明の目的は、プログラムを動作させるコンピュータ装置を新しいものに置き換える作業を効率的に行うことを可能とする移行検査プログラム作成装置、移行検査プログラム作成方法および移行検査プログラム作成プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、本発明に係る移行検査プログラム作成装置は、移行元コンピュータで動作している対象プログラムが動作中に該移行元コンピュータのOSに対して発した情報をトレース情報として記録したトレースファイルに基づいて、対象プログラムが移行元コンピュータ以外のコンピュータ装置で動作可能か否かを判定するための移行検査プログラムを作成する移行検査プログラム作成装置であって、トレースファイルの中からファイルの実行およびアクセスについてのトレース情報を抽出するトレースファイル整形機能と、抽出されたトレース情報の内容と同様のファイルの実行およびアクセスが他のコンピュータ装置においても可能であるか否かを判定するための移行検査プログラムを作成する移行検査プログラム生成機能とを有することを特徴とする。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明に係る移行検査プログラム作成方法は、移行元コンピュータで動作している対象プログラムが動作中に該移行元コンピュータのOSに対して発した情報をトレース情報として記録したトレースファイルに基づいて、対象プログラムが移行元コンピュータ以外のコンピュータ装置で動作可能か否かを判定するための移行検査プログラムを作成する移行検査プログラム作成装置にあって、トレースファイルの中からファイルの実行およびアクセスについてのトレース情報をトレースファイル整形機能が抽出し、抽出されたトレース情報の内容と同様のファイルの実行およびアクセスが他のコンピュータ装置においても可能であるか否かを判定するための移行検査プログラムを移行検査プログラム生成機能が作成することを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明に係る移行検査プログラム作成プログラムは、移行元コンピュータで動作している対象プログラムが動作中に該移行元コンピュータのOSに対して発した情報をトレース情報として記録したトレースファイルに基づいて、対象プログラムが移行元コンピュータ以外のコンピュータ装置で動作可能か否かを判定するための移行検査プログラムを作成する移行検査プログラム作成装置にあって、移行検査プログラム作成装置が備えるコンピュータに、トレースファイルの中からファイルの実行およびアクセスについてのトレース情報を抽出する手順、および抽出されたトレース情報の内容と同様のファイルの実行およびアクセスが他のコンピュータ装置においても可能であるか否かを判定するための移行検査プログラムを作成する手順を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、上述したように対象プログラムの実行状況を記録したトレースファイルから対象プログラムのファイルの実行およびアクセスに関するトレース情報を抽出して移行検査プログラムを作成する構成としたので、この移行検査プログラムを移行先のコンピュータ装置で実行するだけで、この装置が対象プログラムの実行に必要なライブラリファイルやログファイル、ディレクトリの構成、およびアクセス権の設定などが整備されているか否かを容易に確認することができる。
【0017】
これによって、プログラムを動作させるコンピュータ装置を新しいものに置き換える作業を効率的に行うことが可能であるという優れた特徴を持つ移行検査プログラム作成装置、移行検査プログラム作成方法および移行検査プログラム作成プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る移行検査プログラム作成装置の構成について示す説明図である。
【図2】図1に示したトレースファイル整形機能の動作を示すフローチャートである。
【図3】図2のステップS201〜202で、トレースファイル整形機能がトレース情報記憶部から抽出するトレース情報の例を示す説明図である。
【図4】図2に示した処理によってトレースファイル整形機能が動作環境情報記憶部に記憶した環境情報データの一例について示す説明図である。
【図5】図1に示した移行検査プログラム生成機能の動作を示すフローチャートである。
【図6】図5の続きのフローチャートである。
【図7】図1に示した検査関数情報記憶部に記憶されている内容の一例について示す説明図である。
【図8】図5〜図6の動作を経て作成された移行検査プログラム、およびこれを移行先アプリケーションサーバで実行して得られる実行結果の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態の構成について添付図1〜図3に基づいて説明する。
最初に、本実施形態の基本的な内容について説明し、その後でより具体的な内容について説明する。
本実施形態に係る移行検査プログラム作成装置10は、移行元コンピュータ(移行元アプリケーションサーバ20)で動作する対象プログラム25が動作中に該移行元コンピュータのOSに対して発した情報をトレース情報として記録したトレースファイル24から、対象プログラムが移行元コンピュータ以外のコンピュータ装置(移行先アプリケーションサーバ30)で動作可能か否かを判定するための移行検査プログラム120を作成する移行検査プログラム作成装置である。この移行検査プログラム作成装置10は、トレースファイルの中からファイルの実行およびアクセスについてのトレース情報を抽出するトレースファイル整形機能102aと、抽出されたトレース情報の内容と同様のファイルの実行およびアクセスが他のコンピュータ装置においても可能であるか否かを判定するための移行検査プログラム120を作成する移行検査プログラム生成機能102bとを有する。
【0020】
ここで、トレースファイル整形機能102aは、トレース情報を実行環境に依存しない環境情報に変換して予め備えられた動作環境情報記憶部112に保存する。
【0021】
また、ファイル実行に関するトレース情報が、当該実行ファイルのファイルパスについての情報を含み、移行検査プログラム生成機能102bは、移行検査プログラムの中に実行ファイルのパスが正当に設定されているか否かを判定する処理を含める。さらに、ファイルアクセスに関するトレース情報が、当該アクセス対象ファイルのパスおよびアクセス権についての情報を含み、移行検査プログラム生成機能102bは、移行検査プログラムの中にアクセス対象ファイルのパスおよびアクセス権が正当に設定されているか否かを判定する処理を含める。
【0022】
以上の構成を備えることにより、本実施形態の移行検査プログラム作成装置10は対象プログラム25を動作させるコンピュータ装置を新しいものに置き換える作業を効率的に行うことが可能となる。
以下、これをより詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る移行検査プログラム作成装置10の構成について示す説明図である。移行検査プログラム作成装置10は、一般的なコンピュータ装置としての構成を有する。即ち、コンピュータプログラムを実行する主体となる主演算制御手段(CPU: Micro Processing Unit)11と、データを記憶する記憶手段12と、ネットワーク40に接続して他のコンピュータとのデータ通信を行う通信手段13と、ユーザからの操作を受け付けると共に主演算制御手段11による処理結果をユーザに表示する入出力手段14とを備える。
【0024】
移行検査プログラム作成装置10は、ネットワーク40を介して、単数もしくは複数のコンピュータ装置である移行元アプリケーションサーバ20および単数もしくは複数のコンピュータ装置である移行先アプリケーションサーバ30とデータ通信を行っている。
【0025】
移行元アプリケーションサーバ20が備える主演算制御手段21aでは、移行対象となるコンピュータプログラム(以後対象プログラム25という)を実行する対象プログラム実行部22と、このプログラムの実行状況をトレースしてトレースファイル24を作成するトレース部23とがコンピュータプログラムとして各々の機能を実行されるように構成されている。
【0026】
移行元アプリケーションサーバ20は、これと同時に、トレースファイル24および対象プログラム25を記憶している記憶手段21bと、ネットワーク40を介して他のコンピュータ装置とデータ通信を行う通信手段21cも備えている。そして、トレース部23はトレースファイル24を、ネットワーク40を介して移行検査プログラム作成装置10に送信する。移行元アプリケーションサーバ20では、対象プログラム25が正常に動作しうる環境はもちろん整えられている。
【0027】
移行先アプリケーションサーバ30は、移行検査プログラム作成装置10が生成した移行検査プログラム120を実行可能なコンピュータ装置であり、最終的に対象プログラム25を実行しようとしているコンピュータ装置である。なお、トレースファイル24、対象プログラム25、および移行検査プログラム120は、ネットワーク40を経由して交換しなくても、たとえば光ディスクやフラッシュメモリなどのような記憶媒体を経由して交換するものとしてもよい。
【0028】
移行検査プログラム作成装置10の主演算制御手段11では、移行元アプリケーションサーバ20からトレースファイル24を受信するトレースファイル収集部101と、受信および収集されたトレースファイル24から移行検査プログラムを生成する移行検査プログラム生成部102とがコンピュータプログラムとして実行されるように構成されている。
【0029】
移行検査プログラム生成部102はさらに、受信および収集されたトレースファイル24から必要な情報を抽出するトレースファイル整形機能102aと、そこから移行検査プログラム120を生成する移行検査プログラム生成機能102bとに分かれる。
【0030】
そして、移行検査プログラム作成装置10の記憶手段12には、トレースファイル収集部101が収集したトレースファイル24を記憶するトレース情報記憶部111と、トレースファイル整形機能102aがトレースファイル24から抽出した情報を記憶する動作環境情報記憶部112と、移行検査プログラム生成機能102bが移行検査プログラム120の生成に使用する情報を予め記憶している検査関数情報記憶部113とが、記憶領域として確保されている。
【0031】
移行元アプリケーションサーバ20で、トレース部23は、たとえばLinuxにおけるstrace、HP−UXにおけるtusc、Solarisにおけるtrussなどのように、対象プログラム実行部22で実行される対象プログラム25が実行中にOSの機能を呼び出すために発したシステムコールを取得し、そのシステムコールの名前、引数、戻り値などのような情報を記憶手段21b上のトレースファイル24に出力する。
【0032】
トレース部23は、出力の終わったトレースファイル24をネットワーク40(もしくは記憶媒体など)を介して移行検査プログラム作成装置10に送信する。移行検査プログラム作成装置10では、トレースファイル収集部101がこれを受信し、アプリケーション名をキーとしてトレース情報記憶部111に記憶する。
【0033】
図2は、図1に示したトレースファイル整形機能102aの動作を示すフローチャートである。トレースファイル整形機能102aは、トレース情報記憶部111の中から、特定のアプリケーションに関するトレース情報を読み込み(ステップS201)、その中からファイル実行に関するトレース情報とファイルアクセスに関するトレース情報を抽出する(ステップS202)。
【0034】
図3は、図2のステップS201〜202で、トレースファイル整形機能102aがトレース情報記憶部111から抽出するトレース情報の例を示す説明図である。Unix(登録商標)を例に取れば、execシステムコールが「ファイル実行に関するトレース情報」に該当し、openシステムコールが「ファイルアクセスに関するトレース情報」に該当し、ステップS202で抽出される対象となる。
【0035】
図2に戻って、トレースファイル整形機能102aは、ステップS202で抽出したトレース情報の中から、実行に成功したものをさらに抽出し、そのトレースの中からトレース名(システムコール名)および必要な引数を抽出する(ステップS203)。execシステムコールの場合、トレース名は「exec」であり、必要な引数は「実行ファイルパス」である。openシステムコールの場合は、トレース名は「open」であり、必要な引数は「オープンしようとした対象ファイルのファイルパス」および「当該ファイルのアクセス権」である。
【0036】
トレースファイル整形機能102aは、ステップS203で抽出した引数を、実行サーバのトレース情報に非依存な環境情報に変換する(ステップS204)。ここでいう環境情報とは、環境名112bと付随情報112cからなり、環境名112bはアプリケーションがどのような振舞いを示すかの仮想的な名称で、付随情報112cは環境に付随する情報である。この変換により、トレース部23の種類によって異なるトレース情報の形式を統一することができる。
【0037】
図3に示したexecシステムコールの場合、(exec,実行ファイルのファイルパス)といったデータは、「exec」が「ファイルの実行」という環境名112bであり、「実行ファイルのファイルパス」が付随情報112cである。openシステムコールの場合、(open,ファイルパス,実行モード)といったデータは、「open」が「ファイルアクセス」という環境名112bであり、「ファイルパス」および「実行モード」が付随情報112cである。
【0038】
トレースファイル整形機能102aは、ステップS202で抽出してステップS203〜204の処理を行ったトレース情報の中から、実行環境に特に関係ない既知のトレース情報を除外する(ステップS205)。ここで除外される対象となる「実行環境に特に関係ない既知のトレース情報」とは、たとえばテンポラリディレクトリへのアクセスや、対象プログラム25に固有なものではない一般的なファイルもしくはディレクトリに対するアクセスである。
【0039】
トレースファイル整形機能102aは、ステップS205までの処理の完了したトレース情報の環境名112bおよび付随情報112cを、対象プログラム25のアプリケーション名112aをキーとして、動作環境情報記憶部112に記憶する(ステップS206)。トレースファイル整形機能102aは最後に、トレース情報記憶部111に未参照のデータが残っているか否かを判断し(ステップS207)、残っていればステップS201に戻ってその未参照データに対してステップS202〜206の処理を繰り返す。残っていなければ処理を終了する。
【0040】
図4は、図2に示した処理によってトレースファイル整形機能102aが動作環境情報記憶部112に記憶した環境情報データの一例について示す説明図である。前述のように、動作環境情報記憶部112には、対象プログラム25のアプリケーション名112aに対応して、その対象プログラム25の環境名112bおよび付随情報112cが記憶される。
【0041】
図4に示した動作環境情報記憶部112に記憶されている環境情報データの例では、アプリケーション名112a「アプリケーションA」について、環境名112b=「ファイル実行」でかつ付随情報112c=「ファイルパスX」、環境名112b=「ファイルアクセス」でかつ付随情報112c=「ファイルパスY」および「アクセス権“読み込み”」というデータが記憶されている。
【0042】
同様に、動作環境情報記憶部112には、アプリケーション名112a「アプリケーションB」について、環境名112b=「ファイルアクセス」でかつ付随情報112c=「ファイルパスZ」および「アクセス権“書き込み/読み込み”」というデータも記憶されている。
【0043】
図5〜図6(紙面の都合で2枚に分ける)は、図1に示した移行検査プログラム生成機能102bの動作を示すフローチャートである。移行検査プログラム生成機能102bが生成する移行検査プログラム120は、移行先アプリケーションサーバ30で実行可能なプログラムである。本実施形態では、移行検査プログラム120はシェルスクリプトによって記述される。
【0044】
図5〜図6で説明する各ステップの中には、移行検査プログラム生成機能102bがシェルスクリプトのコードを作成するものがあり、作成されたそれらのコードは一つのテキストファイルに追記され、これが最終的に移行検査プログラム120として出力される。具体的にはステップS301、302、306、308、および310の動作が、移行検査プログラム生成機能102bがコードを出力するものである。
【0045】
移行検査プログラム生成機能102bはまず、移行検査プログラム120のヘッダを作成し(ステップS301)、引き続いて戻り値保存用の変数を「成功」に初期化するコードを作成する(ステップS302)。本実施形態ではシェルスクリプトを使用するので、ステップS301で作成されるヘッダは、たとえば「#!/bin/sh」などのようになる。また、ステップS302で作成される戻り値保存用の変数は、たとえば「ret=0」のように、成功を0、失敗を1で示すブーリアン変数となる。
【0046】
初期値の生成が完了した移行検査プログラム生成機能102bは、引き続いて動作環境情報記憶部112から特定の対象プログラム25のアプリケーション名112aについての情報を読み込み(ステップS303)、その中から環境名112bおよび付随情報112cを読み込む(ステップS304)。
【0047】
移行検査プログラム生成機能102bは、これに引き続いて、検査関数情報記憶部113から環境名112bをキーとして、これに対応する検査関数を読み出す(ステップS305)。図7は、図1に示した検査関数情報記憶部113に記憶されている内容の一例について示す説明図である。検査関数情報記憶部113には、環境名112bに対応した検査関数113aが予め記憶されている。本実施形態では、検査関数113aはシェルスクリプトの関数である。
【0048】
検査関数113aは、アプリケーション名112aと付随情報112cとを引数として、その動作環境を検査し、アプリケーション名112aで示される対象プログラム25が動作しうるか否かを判定する関数である。動作しうる場合には「成功」を、そうでない場合には「失敗」とその「失敗理由」を出力する。
【0049】
本実施形態では、検査関数113aはシェルスクリプトの関数であるので、execシステムコールに対応した「ファイルの実行」の検査関数であるFile_exec_check{}関数と、openシステムコールに対応した「ファイルアクセス」の検査関数であるFile_access_check{}関数が記憶されている。
【0050】
図5に戻って、移行検査プログラム生成機能102bは、ステップS305で読み出した検査関数113aに、アプリケーション名112aと付随情報112cとを引数として当てはめて、移行検査プログラム120の断片となるコードを作成する(ステップS306)。このコードでは、検査関数の戻り値が失敗の場合、ステップS302で初期化した戻り値保存用の変数を「ret=1」のように失敗を意味する数値とする。
【0051】
移行検査プログラム生成機能102bは、ステップS303で読み込んだアプリケーション名112aについての情報の中で、処理していない環境名112bが残っているか否かを判断し(ステップS307)、残っていればその環境名112bに対してステップS304〜306の処理を繰り返す。残っていなければステップS308の処理に進む。
【0052】
移行検査プログラム生成機能102bは、これに引き続いて戻り値保存用の変数が0であるか1であるか、即ち対象プログラム25が移行先アプリケーションサーバ30で動作しうるか否かを判断してこの判断結果を出力するコードを生成する(ステップS308)。
【0053】
引き続いて動作環境情報記憶部112に他の対象プログラム25のアプリケーション名112aについての情報が未処理のまま残っているか否かについて判断し(ステップS309)、残っていればステップS303に戻ってその未参照データに対してステップS303〜308の処理を繰り返す。残っていなければ移行検査プログラム120のフッタを作成して(ステップS310)処理を終了する。本実施形態で使用するシェルスクリプトではフッタは特に必要ないが、他の言語で検査プログラムを生成したい場合にはフッタが必要となる場合もありうる。
【0054】
図8は、図5〜図6の動作を経て作成された移行検査プログラム120、およびこれを移行先アプリケーションサーバ30で実行して得られる実行結果121の一例を示す説明図である。前述のように図4に示した動作環境情報記憶部112には、アプリケーション名112a「アプリケーションA」について、環境名112b=「ファイル実行」でかつ付随情報112c=「ファイルパスX」、環境名112b=「ファイルアクセス」でかつ付随情報112c=「ファイルパスY」および「アクセス権“読み込みのみ”」という環境情報データが記憶されている。
【0055】
また同様に、動作環境情報記憶部112には、アプリケーション名112a「アプリケーションB」について、環境名112b=「ファイルアクセス」でかつ付随情報112c=「ファイルパスZ」および「アクセス権“書き込み/読み込み”」というデータも記憶されている。
【0056】
そこで、移行検査プログラム生成機能102bは、移行検査プログラム120として、アプリケーション名112a「アプリケーションA」について、「ファイルパスXの実行ファイルが存在するか否か」および「ファイルパスYにアクセス権“読み込みのみ”のファイルが存在するか否か」を確認する処理、およびアプリケーション名112a「アプリケーションB」について「ファイルパスZにアクセス権“書き込み/読み込み”のファイルが存在するか否か」を確認する処理を記述して出力する。
【0057】
実行結果121は、移行先アプリケーションサーバ30で移行検査プログラム120を実行して出力される結果である。図8で示される例では、「ファイルパスXの実行ファイルが存在するか否か」の処理についてはこれに該当する実行ファイルは存在するが、「ファイルパスYにアクセス権“読み込みのみ”のファイルが存在するか否か」の処理についてはこれに該当するファイルのアクセス権は“読み込みのみ”になっていない。そこで、移行検査プログラム120は「NG」、即ち「アプリケーションAは移行先アプリケーションサーバ30で動作し得ない」旨を出力する。移行検査プログラム120は、これと同時に失敗理由、即ち「読み込みのアクセス権限がない」ことを出力する。
【0058】
同様に、「ファイルパスZにアクセス権“書き込み/読み込み”のファイルが存在するか否か」の処理についてはこれに該当するファイルのアクセス権は“書き込み/読み込み”に正しく設定されているので、移行検査プログラム120は「OK」、即ち「アプリケーションBは移行先アプリケーションサーバ30で動作し得る」旨を出力する。
【0059】
以上で記載した例でわかるように、複数の対象プログラム25の動作環境を、1本の移行検査プログラム120でまとめてテストすることができる。ユーザ(コンピュータシステム管理者)は、従来は対象プログラム25を移行先アプリケーションサーバ30で実行させて発生するエラーを1つずつ解消していくしかなかったが、本実施形態によればこの実行結果121を見て、対象プログラム25の動作についてエラーとなりうる点をまとめて解消することができるので、対象プログラム25の移行先アプリケーションサーバ30への移行を効率的に行うことができる。
【0060】
(第1の実施形態の全体的な動作)
次に、上記の実施形態の全体的な動作について説明する。本実施形態に係る移行検査プログラム作成方法は、移行元コンピュータ(移行元アプリケーションサーバ20)で動作する対象プログラム25が動作中に該移行元コンピュータのOSに対して発した情報をトレース情報として記録したトレースファイル24から、対象プログラムが移行元コンピュータ以外のコンピュータ装置(移行先アプリケーションサーバ30)で動作可能か否かを判定する移行検査プログラムを作成する移行検査プログラム作成装置10にあって、トレースファイルの中からファイルの実行およびアクセスについてのトレース情報をトレースファイル整形機能102aが抽出し(図2・ステップS202〜206)、抽出されたトレース情報の内容と同様のファイルの実行およびアクセスが他のコンピュータ装置においても可能であるか否かを判定するための移行検査プログラムを移行検査プログラム生成機能102bが作成する(図5・ステップS303〜306)。
【0061】
ここで、上記各動作ステップについては、これをコンピュータで実行可能にプログラム化し、これらを前記各ステップを直接実行するコンピュータである移行検査プログラム作成装置10に実行させるようにしてもよい。本プログラムは、非一時的な記録媒体、例えば、DVD、CD、フラッシュメモリ等に記録されてもよい。その場合、本プログラムは、記録媒体からコンピュータによって読み出され、実行される。
この動作により、本実施形態は以下のような効果を奏する。
【0062】
本実施形態によれば、対象プログラム25が移行元アプリケーションサーバ20で動作する際に使用するライブラリファイルやログファイル、ディレクトリの構成、およびアクセス権の設定などを移行先アプリケーションサーバ30上で一括して確認することができ、その結果として移行先アプリケーションサーバ30での動作環境の整備を簡単に行うことができる。
【0063】
特に、移行元アプリケーションサーバ20から移行先アプリケーションサーバ30に移行させねばならない対象プログラム25が多数ある場合にも、移行検査プログラム120を一括して実行するだけでよいので、コンピュータ装置の移行にかかる工数と時間を大幅に削減することができる。
【0064】
(実施形態の拡張)
以上で説明した第1の実施形態は、その趣旨を改変しない範囲で様々な拡張が考えられる。たとえば、移行検査プログラム作成装置10と移行元アプリケーションサーバ20とを同一のコンピュータ装置としてもよいし、また移行検査プログラム作成装置10と移行先アプリケーションサーバ30とを同一のコンピュータ装置としてもよい。
【0065】
特に、移行検査プログラム作成装置10と移行元アプリケーションサーバ20とを同一のコンピュータ装置として、各々の移行元アプリケーションサーバ20でトレースファイル24から移行検査プログラム120を作成し、移行先アプリケーションサーバ30で複数の移行元アプリケーションサーバ20で作成された移行検査プログラム120を結合して一括して実行させるように構成することも可能である。
【0066】
トレースファイル24は、容量が巨大になることが多い。特に複数の対象プログラム25を持つ移行元アプリケーションサーバ20が複数ある場合、移行先アプリケーションサーバ30に送信せねばならないデータの容量も膨大なものとなる。そのため、各々の移行元アプリケーションサーバ20の側で移行検査プログラム120を作成することによって、移行先アプリケーションサーバ30に送信するデータの容量を少なく抑えることが可能となる。
【0067】
これまで本発明について図面に示した特定の実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができる。
【0068】
上述した各々の実施形態について、その新規な技術内容の要点をまとめると、以下のようになる。なお、上記実施形態の一部または全部は、新規な技術として以下のようにまとめられるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
【0069】
(付記1) 移行元コンピュータで動作している対象プログラムが動作中に該移行元コンピュータのOSに対して発した情報をトレース情報として記録したトレースファイルに基づいて、前記対象プログラムが前記移行元コンピュータ以外のコンピュータ装置で動作可能か否かを判定するための移行検査プログラムを作成する移行検査プログラム作成装置であって、
前記トレースファイルの中からファイルの実行およびアクセスについての前記トレース情報を抽出するトレースファイル整形機能と、
抽出された前記トレース情報の内容と同様の前記ファイルの実行およびアクセスが他のコンピュータ装置においても可能であるか否かを判定するための前記移行検査プログラムを作成する移行検査プログラム生成機能と
を有することを特徴とする移行検査プログラム作成装置。
【0070】
(付記2) 前記トレースファイル整形機能が、前記トレース情報を実行環境に依存しない環境情報に変換して予め備えられた動作環境情報記憶部に保存することを特徴とする、付記1に記載の移行検査プログラム作成装置。
【0071】
(付記3) 前記ファイルの実行に関するトレース情報が、当該実行ファイルのファイルパスについての情報を含み、
前記移行検査プログラム生成機能が、前記移行検査プログラムの中に前記実行ファイルのパスが正当に設定されているか否かを判定する処理を含めることを特徴とする、付記1に記載の移行検査プログラム作成装置。
【0072】
(付記4) 前記ファイルのアクセスに関するトレース情報が、当該アクセス対象ファイルのパスおよびアクセス権についての情報を含み、
前記移行検査プログラム生成機能が、前記移行検査プログラムの中に前記アクセス対象ファイルのパスおよびアクセス権が正当に設定されているか否かを判定する処理を含めることを特徴とする、付記1に記載の移行検査プログラム作成装置。
【0073】
(付記5) 移行元コンピュータで動作している対象プログラムが動作中に該移行元コンピュータのOSに対して発した情報をトレース情報として記録したトレースファイルに基づいて、前記対象プログラムが前記移行元コンピュータ以外のコンピュータ装置で動作可能か否かを判定するための移行検査プログラムを作成する移行検査プログラム作成装置にあって、
前記トレースファイルの中からファイルの実行およびアクセスについての前記トレース情報をトレースファイル整形機能が抽出し、
抽出された前記トレース情報の内容と同様の前記ファイルの実行およびアクセスが他のコンピュータ装置においても可能であるか否かを判定するための前記移行検査プログラムを移行検査プログラム生成機能が作成する
ことを特徴とする移行検査プログラム作成方法。
【0074】
(付記6) 移行元コンピュータで動作している対象プログラムが動作中に該移行元コンピュータのOSに対して発した情報をトレース情報として記録したトレースファイルに基づいて、前記対象プログラムが前記移行元コンピュータ以外のコンピュータ装置で動作可能か否かを判定するための移行検査プログラムを作成する移行検査プログラム作成装置にあって、
前記移行検査プログラム作成装置が備えるコンピュータに、
前記トレースファイルの中からファイルの実行およびアクセスについての前記トレース情報を抽出する手順、
および抽出された前記トレース情報の内容と同様の前記ファイルの実行およびアクセスが他のコンピュータ装置においても可能であるか否かを判定するための前記移行検査プログラムを作成する手順、
を実行させることを特徴とする移行検査プログラム作成プログラム。
【産業上の利用可能性】
【0075】
移行元アプリケーションサーバから移行先アプリケーションサーバへ動作プログラムを移行させる用途に適用できる。
【符号の説明】
【0076】
10 移行検査プログラム作成装置
11、21a 主演算制御手段
12、21b 記憶手段
13、21c 通信手段
14 入出力手段
20 移行元アプリケーションサーバ
22 対象プログラム実行部
23 トレース部
24 トレースファイル
25 対象プログラム
30 移行先アプリケーションサーバ
40 ネットワーク
101 トレースファイル収集部
102 移行検査プログラム生成部
102a トレースファイル整形機能
102b 移行検査プログラム生成機能
111 トレース情報記憶部
112 動作環境情報記憶部
112a アプリケーション名
112b 環境名
112c 付随情報
113 検査関数情報記憶部
113a 検査関数
120 移行検査プログラム
121 実行結果

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移行元コンピュータで動作している対象プログラムが動作中に該移行元コンピュータのOSに対して発した情報をトレース情報として記録したトレースファイルに基づいて、前記対象プログラムが前記移行元コンピュータ以外のコンピュータ装置で動作可能か否かを判定するための移行検査プログラムを作成する移行検査プログラム作成装置であって、
前記トレースファイルの中からファイルの実行およびアクセスについての前記トレース情報を抽出するトレースファイル整形機能と、
抽出された前記トレース情報の内容と同様の前記ファイルの実行およびアクセスが他のコンピュータ装置においても可能であるか否かを判定するための前記移行検査プログラムを作成する移行検査プログラム生成機能と
を有することを特徴とする移行検査プログラム作成装置。
【請求項2】
前記トレースファイル整形機能が、前記トレース情報を実行環境に依存しない環境情報に変換して予め備えられた動作環境情報記憶部に保存することを特徴とする、請求項1に記載の移行検査プログラム作成装置。
【請求項3】
前記ファイルの実行に関するトレース情報が、当該実行ファイルのファイルパスについての情報を含み、
前記移行検査プログラム生成機能が、前記移行検査プログラムの中に前記実行ファイルのパスが正当に設定されているか否かを判定する処理を含めることを特徴とする、請求項1に記載の移行検査プログラム作成装置。
【請求項4】
前記ファイルのアクセスに関するトレース情報が、当該アクセス対象ファイルのパスおよびアクセス権についての情報を含み、
前記移行検査プログラム生成機能が、前記移行検査プログラムの中に前記アクセス対象ファイルのパスおよびアクセス権が正当に設定されているか否かを判定する処理を含めることを特徴とする、請求項1に記載の移行検査プログラム作成装置。
【請求項5】
移行元コンピュータで動作している対象プログラムが動作中に該移行元コンピュータのOSに対して発した情報をトレース情報として記録したトレースファイルに基づいて、前記対象プログラムが前記移行元コンピュータ以外のコンピュータ装置で動作可能か否かを判定するための移行検査プログラムを作成する移行検査プログラム作成装置にあって、
前記トレースファイルの中からファイルの実行およびアクセスについての前記トレース情報をトレースファイル整形機能が抽出し、
抽出された前記トレース情報の内容と同様の前記ファイルの実行およびアクセスが他のコンピュータ装置においても可能であるか否かを判定するための前記移行検査プログラムを移行検査プログラム生成機能が作成する
ことを特徴とする移行検査プログラム作成方法。
【請求項6】
移行元コンピュータで動作している対象プログラムが動作中に該移行元コンピュータのOSに対して発した情報をトレース情報として記録したトレースファイルに基づいて、前記対象プログラムが前記移行元コンピュータ以外のコンピュータ装置で動作可能か否かを判定するための移行検査プログラムを作成する移行検査プログラム作成装置にあって、
前記移行検査プログラム作成装置が備えるコンピュータに、
前記トレースファイルの中からファイルの実行およびアクセスについての前記トレース情報を抽出する手順、
および抽出された前記トレース情報の内容と同様の前記ファイルの実行およびアクセスが他のコンピュータ装置においても可能であるか否かを判定するための前記移行検査プログラムを作成する手順
を実行させることを特徴とする移行検査プログラム作成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−73682(P2012−73682A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−216138(P2010−216138)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】