説明

穀粒乾燥機

【課題】穀粒乾燥機を使用した後、わらくず等が山型形状の上部のうち特に排風排出室に近い部分において堆積量が多くなるという問題、及び遠赤外線放射体の上方に設ける覆いカバーにおいても、排風排出室に近い部分において堆積しやすいという問題を解決する。
【解決手段】乾燥部3にある穀粒流下通路13への分岐頂部、または熱風室11等に備えた遠赤外線放射体上方に山型に形成する覆いカバーに沿ってスライド動作可能に山型スクレーパ22を設けたことを特徴とする穀粒乾燥機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、穀粒を循環しながら乾燥する穀粒乾燥機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、穀粒を比較的短時間で、確実かつ均一に乾燥することのできる穀粒循環型の穀粒乾燥機は、張込み穀粒を受ける貯留部と、この貯留部から穀粒を流下しつつ熱風乾燥する乾燥部と、その乾燥部から流下した穀粒を集積する集穀部とを順次上から重ねて配置し、乾燥部の前面位置には、穀粒を集穀部から貯留部上部に搬送するエレベータ部、及びバーナーによる熱風供給部を備え、後面位置には排風ファンを含む排風排出部を備える構造を採用している。穀粒乾燥機の機種によっては、遠赤外線を利用するものがある(特許文献1、特許文献2)。
【0003】
特許文献に記載の穀粒乾燥機の乾燥部には、貯留部から左右に分岐する穀粒流下通路を設け、それら穀粒流下通路を挟んで、熱風室と排風室を設ける。熱風室は、乾燥部の前面から背面に達するように設けられ、熱風供給部から熱風を受けると共に、排風ファンを含む排風排出部に連結した排風室を対向して設ける。特許文献1においては熱風室が筒状体を構成し、熱風室と排風室の間隙である穀粒流下通路においては、穀粒よりも目の細かい金網を熱風室と排風室の両方に設け、貯留部から集穀部へ向けて流下する穀粒が、熱風室から排風室へ流れる熱風により乾燥させられる。筒状体の熱風室や排風室は、貯留部からの穀粒の流下を容易にするため、分岐頂部、即ちその筒状体の軸線に垂直な断面の頂部形状が山型であり、通常鉄板で構成している。
また、特許文献2の図1には、遠赤外線放射体の上方に山型の覆いカバーを設け、その覆いカバーによって、放射体への上方からの塵埃の落下を防止することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−113140
【特許文献2】特許第4301018号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
頂部形状が山型であることで、穀粒は容易に穀粒流下通路を通過し、通路部及び筒状体の上部に穀粒が残存することはないものとして、乾燥部は特段のメンテナンスなしに使用できる。
しかし、コンバインにより収穫された穀粒には、わらくずなどが含まれており、穀粒乾燥機を使用した後、それらが山型形状をしている筒状体の上部に堆積したままになっていることがある。特に排風ファンを設けた排風排出室を乾燥部の背面位置に設け、熱風が前面から背面に向けて流れることから背面位置に近い部分において堆積しやすいという問題があった。
また、遠赤外線放射体の上方に設ける覆いカバーにおいても、同様に、背面位置に近い部分において堆積しやすいという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の発明は、張込穀粒を貯留する貯留部(2)と、この貯留部(2)から穀粒を流下しつつ熱風乾燥する乾燥部(3)と、この乾燥部(3)から流下した穀粒を集積する集穀部(4)とを順次上から重ねて配置し、その集穀部(4)から前記貯留部(2)に穀粒を搬送するエレベータ部(5)を備えた穀粒乾燥機において、前記乾燥部(3)には、熱風供給部(6)から熱風を受ける熱風室(11)と、熱風を排出側に案内する排風室(12)と、を設け、前記熱風室(11)又は集穀部(4)の少なくとも一方に遠赤外線放射体(32)を備え、この遠赤外線放射体(32)上方に山型に形成する覆いカバー(33)を設け、この覆いカバー(33)に沿ってスライド動作可能に山型スクレーパ(22)を設けたことを特徴とする穀粒乾燥機である。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、張込み穀粒を貯留する貯留部(2)と、この貯留部(2)から穀粒を流下しつつ熱風乾燥する乾燥部(3)と、この乾燥部(3)から流下した穀粒を集積する集穀部(4)とを順次上から重ねて配置し、その集穀部(4)から前記貯留部(2)に穀粒を搬送するエレベータ部(5)を備えた穀粒乾燥機において、前記乾燥部(3)には、二以上の穀粒流下通路(13)を設けるともに、それらの穀粒流下通路(13)を挟んで、熱風供給部(6)から熱風を受ける熱風室(11)と、熱風を排出側に案内する排風室(12)と、を通気可能に対向して設け、前記穀粒流下通路(13)への分岐頂部を山型に形成するとともに、その分岐頂部にスライド動作可能に山型スクレーパ(22)を設けたことを特徴とする穀粒乾燥機である。
【0008】
また、請求項3記載の発明は、前記山型スクレーパ(22)の頂上部が、前記スライド動作の動作方向に一以上の切欠によるスクレーパ部(22a)を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の穀粒乾燥機である。
【0009】
また、請求項4記載の発明は、前記穀粒乾燥機の機外から、前記山型スクレーパ(22)をスライド動作させるスクレーパ動作把持部(26)と、前記山型スクレーパ(22)とを、連結部材によりに結合したことを特徴とする請求項1から請求項3いずれか記載の穀粒乾燥機である。
【0010】
また、請求項5記載の発明は、前記山型スクレーパ(22)と、穀流乾燥機の機体の内壁とを、スプリング(27)により連結したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の穀粒乾燥機である。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明によれば、前記熱風室11又は集穀部4には遠赤外線放射体32を備え、この遠赤外線放射体32の上方には山型に形成する覆いカバー33を設け、この覆いカバー33に沿ってスライド動作可能とする山型スクレーパ22を設けたことで、覆いカバーに堆積するわらくずなどの堆積物を除去することができる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、熱風室11の分岐頂部に山型スクレーパ22を設け、分岐頂部に沿ってスライド動作させることで、わらくずなどの堆積物を除去することができる。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、山型スクレーパ22の頂上部が、前記筒状体の軸線方向に1以上の切欠によるスクレーパ部22aを有していることにより、山型スクレーパ22頂上部にある切欠によるスクレーパ部22aのスライド方向への長さとほぼ同等の短いスライド距離を確保するだけで、広範囲に亘る堆積物を除去することができる。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、山型スクレーパ22と、穀粒乾燥機の機体の外側に設けたスクレーパ動作把持部26とを連結部材により結合することにより、機体の外側から山型スクレーパ22を動作させることができ堆積物の除去作業が容易になる。
【0015】
請求項5記載の発明によれば、山型スクレーパ22と、穀流乾燥機の機体の内壁とを、スプリング27により連結することにより、スクレーパ動作把持部26により山型スクレーパ22を動作させた後自動的に山型スクレーパ22を初期位置に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】穀粒乾燥機の側断面図である。
【図2】穀粒乾燥機の正面図である。
【図3】穀物乾燥機の乾燥部の内部構成を説明する透視斜視図である。
【図4】穀粒乾燥機の正面図の部分拡大図である。
【図5】分岐頂部とスクレーパの側面図である。
【図6】分岐頂部とスクレーパの断面図である。
【図7】分岐頂部とスクレーパの側面方向からの部分拡大図である。
【図8】遠赤外線放射体を備えた穀粒乾燥機の側断面図である。
【図9】遠赤外線放射体を備えた穀粒乾燥機の正面から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつ
つ説明する。
【0018】
図1は本実施形態における穀粒乾燥機の側断面図であり、図2は正面図である。穀物乾燥機1は、コンバイン等で脱穀した穀粒を張り込み、貯留する貯留部2と、その貯留部2から穀粒を流下しつつ熱風乾燥する乾燥部3と、その乾燥部3から流下した穀粒を集積して再度貯留部2に移送するための集穀部4とを順次上から重ねて配置した構造としている。乾燥部3の穀粒出口には回転しながら所定量の穀物を流下させるロータリーバルブ10を備え、その繰出し穀粒を乾燥部3からエレベータ部5に送る集穀部4の下部移送装置9に受け、エレベータ部5の上部側に接続する上部移送装置8で貯留室2の拡散盤14に供給することにより、張込み穀粒が貯留室2の全面に均一に堆積貯留される。乾燥部3の前面位置には外気を加熱するバーナー6aを備えて熱風を熱風室11に供給する熱風供給部6を配置し、背面位置には排風室12から排風を吸引排出する排風ファン7aを備える排風排出部7を配置する。
【0019】
図2に示すように本実施形態においては、穀粒の流れを滑らかにするように筒状体である熱風室11の上部の形態を左右の傾斜面による山型形状の分岐頂部11aに形成すると共に、排風室12を左右一対設ける構成とし、貯留部2から左右に分岐するそれぞれの穀粒流下通路13に穀粒が分かれて流下する。
【0020】
図3は、乾燥部の内部構成を説明する透視斜視図である。乾燥部3については、機体の前面板3aと背面板3bとの間に貯留部2からの穀粒が通過するように、上端部を貯留部2と連通した複数の穀粒流下通路13を設け、その下方においてはそれらの穀粒流下通路13を挟むように、中央の熱風室11の左右に排風室12を形成する。熱風室11と排風室12とに挟まれた部分の穀粒流下通路13は、熱風が透過可能な金網材構成の穀粒通路であり、両下端部をロータリーバルブ10に合流して下方の集穀部4に臨む。
【0021】
本実施形態においては、分岐頂部である熱風室11の分岐頂部11aに重畳するように山型スクレーパ22を設け、その山型スクレーパ22が前後にスライドするようにする。このように使用することで、筒状体である熱風室11の頂部のわらくずなどの堆積物を除去することができる。また、山型スクレーパ22上への堆積物も、山型スクレーパ22を動作させることにより除去することができる。この山型スクレーパ22について図4から図7を用いて詳細に説明する。
【0022】
山型スクレーパ22は分岐頂部11a上に、乾燥部3の背面板3bの内壁にその一方の端部が接するように設置する。山型スクレーパ22の前後の長さは、乾燥部3の1/3から1/2である。山型スクレーパ22は、その排風室12筒状体の軸線方向に複数の切欠によるスクレーパ部22aを有するようにする。この切欠によるスクレーパ部22aは、わらくず等が最も堆積する山型の頂部を切り欠いて穴部をなしており、本実施形態においては側面方向から見たときに方形の穴形状としている。穴の形状は本実施例におけるような方形に限定されるものではないが、山型スクレーパ22は分岐頂部11aの頂上部の堆積物を除去する必要があることから、頂上部に当たる穴部の軸線方向の寸法は、山型スクレーパ22のスライド動作の動作量Lより小さくなる必要がある。このような構成とすることにより、山型スクレーパ22頂上部にある切欠によるスクレーパ部22aのスライド方向への長さとほぼ同等の短いスライド距離Lを動作させるだけで、広範囲に亘る堆積物を除去することができる。
【0023】
本実施例における山型スクレーパ22は、分岐頂部11aと頂部を構成する角度がほぼ同じようになるように鋼板を曲げて製作し、分岐頂部11aに設けた長穴31を通して、連結部材の一つであるスクレーパサポート23とボルト30で結合する。このように固定されることにより、山型スクレーパ22をスライドさせるときに山型スクレーパ22が持ち上がることがなくなり、山型スクレーパ22と分岐頂部11aの間に穀粒等が入り込むことを防止できると共に、わらくずなどの堆積物を適切に取り除くことができる。また山型スクレーパ22の頂部の形状を長期に亘って維持することができる。上記の長穴31は計4箇所設け、スクレーパサポート23は軸方向に2本設置する。長穴31の長さは、山型スクレーパ22がスライド距離Lを動作可能とするように十分に確保する。山型スクレーパ22でなく、分岐頂部11aに長穴31を設けていることにより、穀粒がその穴部に直接望むことが無くなり、穀粒がその部分に残存することは無い。また、分岐頂部11aと山型スクレーパ22の間にはシム28を挟み込み、山型スクレーパ22がスライドする際に働く摩擦力を小さなものとしている。
【0024】
山型スクレーパ22をスライドさせるために、二本設けたスクレーパサポート23の内、乾燥部3の前面に近い側に設けたスクレーパサポート23の中央のケーブル連結部29に連結部材の一つであるケーブル24の一端を取り付け、乾燥部3の前面板3aよりケーブル24を取り出し、ケーブル24の他端にスクレーパ動作把持部26を設ける。穀粒の乾燥作業を行うときは、ケーブル24及びスクレーパ動作把持部26は、乾燥部3の前面板3aを出たところで折り曲げ、乾燥作業の妨げにならないようにケーブル固定プレート25により固定する。ケーブル24へのほこりの付着の防止及びそれに接した作業者が火傷をしないように、本ケーブル24の内、乾燥機外にある部分には被膜を行う。もう一本の乾燥部3の背面に近いスクレーパサポート23は、背面板3bの内壁とスプリング27により連結する。山型スクレーパ22が初期位置にあるとき、スプリング27は初期長さであり、山型スクレーパ22を動作させたときに、山型スクレーパ22を初期位置に戻すような引張力が働くようにする。
【0025】
本実施形態においては、穀粒の乾燥作業を終了して分岐頂部11aの堆積物を取り除く場合、ケーブル固定プレート25からスクレーパ動作把持部26を取外し、ケーブル24が排風室12筒状体の軸線と平行になるようにスクレーパ動作把持部26を移動させ、スクレーパ動作把持部26へ乾燥部3の前面板3aから離れる方向へ力を付加することにより、山型スクレーパ22がスライド動作を行うようになる。穀粒乾燥機1の機外から、山型スクレーパ22をスライド動作させるスクレーパ動作把持部26と、前記山型スクレーパ22とを、連結部材であるケーブル24により結合していることにより、機体の外側から山型スクレーパ22を動作させることができ堆積物の除去作業が容易になる。
【0026】
山型スクレーパ22を初期位置に戻す場合は、スクレーパ動作把持部26に付加されていた力を除去する。山型スクレーパ22と、穀流乾燥機の機体の内壁とを、スプリング27により連結しているので、スプリング27の収縮力により山型スクレーパ22が初期位置に自動的に戻るようになる。
【0027】
本実施形態においては、スクレーパサポート23とスクレーパ動作把持部26をケーブル24により連結したが、一本の棒により結合することも可能である。この場合、山型スクレーパ22を収縮力により初期位置に戻すためのスプリング27は用いる必要は無く、スクレーパ動作把持部26の押し引きの動作により、山型スクレーパ22をスライド動作させる。
【0028】
図8と図9は遠赤外線放射体32を備えた穀粒乾燥機である。本実施の形態の遠赤外線放射体32は集穀部4に備え、遠赤外線放射体32の上方には山型の覆いカバー33を設けている。覆いカバー33は穀粒流下通路13の金網材を通過して落下したわらくず等が高温の遠赤外線放射体32に落下するのを防止するためのものである。
【0029】
この実施の形態では、山型スクレーパ22を覆いカバー33と重ね合わせてスライドする構成とすることで、覆いカバー33に堆積するわらくずを除去するものである。なお、山型スクレーパ22の動作や構成は図1から図7までに記載しているものと同様である。
【0030】
また、本実施の形態は手動で山型スクレーパ22をスライド動作する構成を記載しているが、操作盤34にスイッチを設け、電動でスライド動作する構成としても良い。また、排風室12の分岐頂部に山型スクレーパ22を設けても良い。また、遠赤外線放射体32は熱風室に設けても良い。
【符号の説明】
【0031】
1 穀粒乾燥機
2 貯留部
3 乾燥部
3a 前面板
3b 背面板
4 集穀部
5 エレベータ部
6 熱風供給部
6a バーナー
7 排風排出部
7a 排風ファン
8 上部移送装置
9 下部移送装置
10 ロータリーバルブ
11 熱風室
11a 分岐頂部
12 排風室
13 穀粒流下通路
14 拡散盤
22 山型スクレーパ
22a 切欠によるスクレーパ部
23 スクレーパサポート
24 ケーブル
25 ケーブル固定プレート
26 スクレーパ動作把持部
27 スプリング
28 シム
29 ケーブル連結部
30 ボルト
31 長穴
32 遠赤外線放射体
33 覆いカバー
34 操作盤


【特許請求の範囲】
【請求項1】
張込穀粒を貯留する貯留部(2)と、
この貯留部(2)から穀粒を流下しつつ熱風乾燥する乾燥部(3)と、
この乾燥部(3)から流下した穀粒を集積する集穀部(4)とを順次上から重ねて配置し、
その集穀部(4)から前記貯留部(2)に穀粒を搬送するエレベータ部(5)を備えた穀粒乾燥機において、
前記乾燥部(3)には、熱風供給部(6)から熱風を受ける熱風室(11)と、熱風を排出側に案内する排風室(12)と、を設け、
前記熱風室(11)又は集穀部(4)の少なくとも一方に遠赤外線放射体(32)を備え、
この遠赤外線放射体(32)上方に山型に形成する覆いカバー(33)を設け、
この覆いカバー(33)に沿ってスライド動作可能に山型スクレーパ(22)を設けたことを特徴とする穀粒乾燥機。
【請求項2】
張込み穀粒を貯留する貯留部(2)と、
この貯留部(2)から穀粒を流下しつつ熱風乾燥する乾燥部(3)と、
この乾燥部(3)から流下した穀粒を集積する集穀部(4)とを順次上から重ねて配置し、
その集穀部(4)から前記貯留部(2)に穀粒を搬送するエレベータ部(5)を備えた穀粒乾燥機において、
前記乾燥部(3)には、
二以上の穀粒流下通路(13)を設けるともに、それらの穀粒流下通路(13)を挟んで、熱風供給部(6)から熱風を受ける熱風室(11)と、熱風を排出側に案内する排風室(12)と、を通気可能に対向して設け、
前記穀粒流下通路(13)への分岐頂部を山型に形成するとともに、その分岐頂部にスライド動作可能に山型スクレーパ(22)を設けたことを特徴とする穀粒乾燥機。
【請求項3】
前記山型スクレーパ(22)の頂上部が、
前記スライド動作の動作方向に一以上の切欠によるスクレーパ部(22a)を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の穀粒乾燥機。
【請求項4】
前記穀粒乾燥機の機外から、前記山型スクレーパ(22)をスライド動作させるスクレーパ動作把持部(26)と、
前記山型スクレーパ(22)とを、
連結部材によりに結合したことを特徴とする請求項1から請求項3いずれか記載の穀粒乾燥機。
【請求項5】
前記山型スクレーパ(22)と、穀流乾燥機の機体の内壁とを、
スプリング(27)により連結したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の穀粒乾燥機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−72606(P2013−72606A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−212765(P2011−212765)
【出願日】平成23年9月28日(2011.9.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】