説明

穀類包装用紙袋

【課題】 古くなった穀物の異臭を抑えることができるものであって、内部の通気性が良く、そして、使用後の廃棄が容易である包装用紙袋を提供する。
【解決手段】 シートを筒状に形成した胴部11と、その一端を閉じることで形成される底部12と、その他端である開口部13とからなり、胴部11と底部12の内面にアルミノ珪酸塩が担持されており、胴部11の上端には結び紐14が設けられている包装用紙袋。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は紙袋に関する。さらに詳しくは、古くなった穀物などの臭気を除去する機能を備えた紙袋に関する。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開昭63−74449号公報
【特許文献2】特開平11−76835号公報
【特許文献3】特開2001−303434号公報
【0003】
従来、米、麦などの穀物はクラフト紙などからなる紙袋または麻袋・樹脂袋などに保管されている。しかし、これらの穀物は、古くなると臭気を発生するため、消費者の購買意欲を減少させるという問題がある。特に米は、冷害などによって収穫が不足し、新米の供給が難しくなった場合、新米と古米とを混ぜ合わせた混米として販売することになるため、いかにこの混米の臭気をなくすかが問題になっている。また、豊作の場合でも米が余り、在庫が増えるため、古米が増加することになる。
このような穀物用の袋として、特許文献1には、微粒子酸化チタンで被覆したチタンマイカ顔料が練りこまれた光透過性合成樹脂製のフィルムを袋または袋の一部として用いることが開示されている。しかし、光透過性のほとんどない紙への適用については記載がない。さらに、このようなフィルムを用いた袋の封緘にはヒートシール機が必要である。また、このフィルムを二枚の紙で挟んだ三層構造の紙袋が考えられるが、この紙袋の製造は、2種類の材料からなるシートを用意して製造するため、その製造過程が増加する。さらに、このような三層構造の紙袋は前記フィルムと紙袋とに分別して廃棄または再利用することが環境上望まれることから、その廃棄に手間がかかる。
一方、特許文献2には、樹脂、繊維、紙、不織布、塗膜(塗料)等の高分子固体と複合化しても、これらの高分子固体を大きく劣化させることなく、臭気ガス等の有機物を分解する、光触媒含有体である光触媒微粒子含有アルミノ珪酸塩粒子が開示されている。このアルミノ珪酸塩は、いわゆるフィロ珪酸塩構造を有する層状アルミノ珪酸塩(アルミニウム含有フィロ珪酸塩)であり、フィロ珪酸塩構造を有する層に八面体構造金属酸化物層が積層して構成された複合体アルミノ珪酸塩(アルミニウム含有複合フィロ珪酸塩)である。また、この複合体アルミノ珪酸塩は、SiOを基本とする四面体構造層と、ZnOを基本とする八面体構造層とが酸素原子を共有する形で積層した粘土鉱物型の二層構造を有しており、通常、四面体構造層SiOの一部のSiがAlにより置換され、八面体構造層ZnOの一部のZnがAlにより置換されて構成されている。しかし、この特許文献2には、アルミノ珪酸塩を穀類包装用紙袋へ適用する旨の記載はない。
また、特許文献3には、上記アルミノ珪酸塩の水性懸濁液であって、水溶性カチオン界面活性剤と混合することによって得られる光触媒含有アルミノ珪酸塩スラリー状溶液が開示されている。このスラリー状溶液を紙処理剤に適用する旨の記載はあるが、穀類包装用紙袋へ適用する旨の記載はない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、アルミノ珪酸塩、好ましくは光触媒含有アルミノ珪酸塩を用いることにより古くなった穀物(特に、玄米、精米、双方の古米)の異臭を抑えることができ、袋内部の通気性が良く、そして、使用後の廃棄または再利用が容易である穀類包装用紙袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の穀類包装用紙袋(請求項1)は、アルミノ珪酸塩を担持していることを特徴としている。また、そのアルミノ珪酸塩が光触媒を含有しているものが好ましい(請求項2)。さらに、アルミノ珪酸塩の組成がSiO:5〜80モル%、ZnO:5〜65モル%、Al:1〜60モル%であるものが好ましい(請求項3)。
このような包装用袋であって、アルミノ珪酸塩含有スラリーを内面にコーティングしたものが好ましい(請求項4)。さらに、複層構造の包装用紙袋であって、少なくとも一層にアルミノ珪酸塩が担持されているものが好ましい(請求項5)。
上述した包装用袋は、古米を収容するのに特に効果的である(請求項6、7)。
【発明の効果】
【0006】
本発明の包装用紙袋(請求項1)は、アルミノ珪酸塩を担持しているため、古くなった穀物等の内容物の異臭成分をアルミノ珪酸塩が除去し、内容物の消臭をする。これはアルミノ珪酸塩が多孔質であるため、紙袋内に存在する異臭成分を吸着するためであると考えられる。またこの包装用紙袋は、包装袋を形成するクラフト紙などにアルミノ珪酸塩を直接担持させた後、折りたたむことにより形成することができるため、その製造が容易であり、廃棄するときに、紙と合成樹脂とに分別する必要が無く、そのままリサイクルすることができる。つまりリサイクルの工程を減少させることができ、環境に優しい。さらに紙袋であるため、袋の内部は通気性があり、穀物等の保存に好ましい。
【0007】
また前記アルミノ珪酸塩が光触媒を含有している場合(請求項2)、アルミノ珪酸塩自身の異臭成分の吸着に加えて光触媒によっても異臭成分が分解されるため、一層効率よく穀物の消臭を行うことができる。特に、アルミノ珪酸塩は多孔質であり、多くの光触媒を担持させることができるため、その効果は顕著である。
【0008】
前記アルミノ珪酸塩の組成がSiO:5〜80モル%、ZnO:5〜65モル%、Al:1〜60モル%である場合(請求項3)、アルミノ珪酸塩の立体構造上、多孔質性が高く、異臭成分の吸着に適している。
【0009】
前記アルミノ珪酸塩含有のスラリーを包装用紙袋の内面にコーティングする場合(請求項4)、つまり、アルミノ珪酸塩を溶媒または塗料等に分散させたスラリー状の溶液を紙の表面に塗布し、乾燥させる場合、特に、酸化チタン等の光触媒を担持したアルミノ珪酸塩を紙袋の内面にコーティング乾燥させた場合、最も効果が高い。通常、光触媒は光により活性化されるが紙袋の内面は光が極めて通らないので、この結果は意外な結果であった。その作用については、まだ不明である。またこの場合、クラフト紙の状態でコーティングした後、そのクラフト紙を折りたたむことによって紙袋を成形することができるので、一連の製造を既存の設備で行うことができ、また、製造工程も最小限である。そのため、製造コストを抑えることができ、工場のライン化に適しており生産性も高い。
【0010】
また、複層構造の包装用紙袋であって、いずれか一層にアルミノ珪酸塩が担持している場合(請求項5)、消臭作用を有し、かつ、重い内容物を充填しても、破れにくく丈夫である。また、本発明の紙袋は、特に古米の収容に適する(請求項6、7)。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に図面を用いて本発明の包装用紙袋の説明をする。図1aは本発明の紙袋の一実施形態を示す斜視図、図1b、図1cは本発明の紙袋に用いられるシートの一実施形態を示す断面図、図2は本発明の紙袋の底部の製造工程を示す工程図、図3a、図3bは図1aの紙袋に内容物を充填した後、開口部の閉鎖工程を示す斜視図、図4a、図4bは本発明の紙袋の他の実施形態を示す斜視図、図5aは本発明の紙袋のさらに他の実施形態を示す斜視図、図5bは図5aのX−X線断面図である。
【0012】
図1に示す包装用紙袋10は、アルミノ珪酸塩が担持されている紙のシートを筒状に形成した胴部11と、その一端を閉じることで形成される底部12と、その他端である開口部13とからなり、胴部11と底部12の内面(内容物である穀類と接する面)にはアルミノ珪酸塩からなるコーティング層16が設けられている。また、胴部11の上端には結び紐14が設けられている。
【0013】
この包装用紙袋10は次のように製造される。始めに胴部11の材料となるアルミノ珪酸塩がコーティングされているシート15を用意する(図1b参照)。このシート15は、クラフト紙15aにアルミノ珪酸塩を溶媒に分散させたスラリー状の溶液を印刷または塗布し、この印刷または塗布した原紙をワインダーで巻取り、その後約5〜6時間自然乾燥させたものである。この溶液の塗布方法として、凸版印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷等の印刷方法または他の塗布方法を用いてもよい。これによりアルミノ珪酸塩をクラフト紙の表面にムラ無く担持させることができる。このようなクラフト紙としては、通気性の高いものを用いるのが好ましい。
【0014】
このコーティング層16を備えたシート15の両端をコーティング層16が内側(内面)を向くように貼り合わせ紙筒20とする。次に図2に示すように底部12を従来の方法により形成する。始めに紙筒20を平坦に折り、その一方の開口端21(下端開口部)をその開口端と平行な第1折れ線aに沿って谷折し、開口端21の上面21aと下面21bとを形成する。ついで、開口端部の上面21aを、第1折線aを中心に両隅に形成される三角形状の折り込み部22a、22bと、中央に形成される矩形状の開口部23とを有する展開面24を形成するように展開する。さらに、前記展開面24の両側縁25をその両側縁と平行な一対の第2折線bに沿って、その側縁と第2折線とを底辺とする台形がそれぞれ形成するように展開面の両側縁がそれぞれ重なるよう山折りし、貼り合わせる。
この底部12は上記の折り込み方法に限定されるものではなく、他の折り込み方法によって形成されてもよい。例えば、紙筒20の下端開口部21を接着剤等によって閉じても良い。
【0015】
次に、平坦に折った紙筒20の上端面の外周にその開口部の幅より長い結び紐14をその両端が紙筒からはみ出すように貼り付けることにより紙袋10は製造される。
【0016】
このように製造された包装用紙袋10に米、麦等の穀物を充填し、胴部11の上端に備え付けられた結び紐14を中心として、胴部上端を上端開口部が閉じるように巻き込む(図3a参照)。その後、結び紐14の両端を結ぶことにより紙袋10を閉じる(図3b参照)。またこの内容物が充填された紙袋は結び紐14をほどき、再度上端の開口部を開放することにより袋を開くことができ、そして、内容物を取り出すことができる。
【0017】
本発明の紙袋は図1に示す形状または構造の紙袋に限らず、紙を材料とした袋であれば特に限定されるものではない。図1に示す実施の形態では、アルミノ珪酸塩を紙の表面に担持しているシート15を用いて紙袋を形成しているが、図4a、図4bに示す紙袋30a、30bはアルミノ珪酸塩を紙の表面に担持しているシート15を従来の紙袋31の外周面または内周面に貼り付けている。図4aのように外周面にシート15を設ける場合、コーティング層16は紙袋の外側(外気と接する側)に向いている。また、図4bのように内周面にシート15を設ける場合、つまり、コーティング層16が紙袋の内側(古米等の収容物と接する側)に向いている場合の方が、消臭効果が高いことは意外であった。内容物の異臭成分およびその分解物が紙袋を透過しやすいように、クラフト紙としては通気性の高いものを使用することが好ましい。
【0018】
さらに、図5に示す紙袋40は3枚のクラフト紙または同様な紙を用意し、アルミノ珪酸塩からなるコーティング層16を有するシート15が最内層41となるように重ね合わせて、形成された3層構造の紙袋であり、最内層41の外面42にコーティング層16が位置するように紙袋を形成している。これにより内容物がアルミノ珪酸塩からなるコーティング層16と接触することがなく、内容物の異臭成分を分解することができる。この紙袋40の紙材料には、通気性の高いものを用いると特に効果的である。尚、シート15はいずれの層(つまり、中層43、最外層44)に用いてもよく、また、2層あるいは4層以上の複層構造の紙袋に用いても構わない。
【0019】
このようにコーティング層16のアルミノ珪酸塩としては、その組成がSiO:5〜80モル%、ZnO:5〜65モル%、Al:1〜60モル%であるものが多孔質性が高くなり、効率良く異臭成分の吸着を行うことができる。そして、このアルミノ珪酸塩と溶媒とを混合したスラリー溶液を用いることによりコーティングを容易にすることができる。このような溶媒として、水、アルコールなどの人体に安全な溶媒が挙げられる。
特に、溶媒として水を用いた場合、水とアルミノ珪酸塩との混合比が100:1〜100:30、好ましくは100:5〜100:25となるように混ぜ合わせるのが好ましい。また、このように水と混合した場合、添加剤としてカチオン界面活性剤を加えるのが好ましい。このようなカチオン界面活性剤としては、常温(25℃)で少なくとも1%の割合で水に溶解するものが好ましく、例えば、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、オクチルトリメチルアンモニウムクロライド、オクチルアンモニウムクロライドなどの四級アンモニウム塩が挙げられる。この場合アルミノ珪酸塩とカチオン界面活性剤の割合は100:0.1〜1:10であり、特に100:0.5〜1:3が好ましい。このような構成とすることにより、アルミノ珪酸塩を含むスラリー状の溶液を作製することができる。
【0020】
また、アルミノ珪酸塩に光触媒を含有させてもよい。この場合、内容物の消臭効果が一層高まる。このような光触媒として、特に限定するものではないが金属酸化物またはその化合物で水に不溶なものが挙げられ、特に酸化チタン、酸化亜鉛または酸化タングステンが好ましい。具体的には、本発明の出願人の一人の出願した特許文献2記載の光触媒含有アルミノ珪酸塩粒子が好適であり、また、このもののスラリーとしては、同じ出願人の特許文献3記載のスラリーが好適である。
【0021】
これまでの実施形態では光触媒を溶媒に分散させた溶液を用い、クラフト紙または紙の表面にアルミノ珪酸塩を担持させたシート15を用いているが、前述したいずれの実施形態においてもこのシート15の代わりにクラフト紙または紙を製造する紙漉きの工程でアルミノ珪酸塩を漉き込ませることにより、クラフト紙または紙の繊維全体にアルミノ珪酸塩を担持したシート17を用いてもよい(図1c参照)。この場合、紙全体の繊維にアルミノ珪酸塩をムラ無く担持させることができるため、アルミノ珪酸塩の担持面積は一層大きくなり、好ましい。
また、本発明の紙袋は、従来の方法により紙袋を形成し、その後、アルミノ珪酸塩を溶媒に分散させたスラリー溶液を直接紙袋の内側、または外側に塗布または噴霧し、乾燥させることにより形成しても構わない。特に、内側(古米等の収容物と接する側)に塗布または噴霧するのが好ましい。
【実施例】
【0022】
[実施例1]
図1の一層構造のクラフト紙袋を作成し、その内面(収容物と接する面)にライオン株式会社の商品名ライオナイト(光触媒を含まないアルミノ珪酸塩)を微粒子化したスラリーを塗布し、これを実施例1とした。
[実施例2]
実施例1と同じクラフト紙袋の内面(収容物と接する側)にライオン株式会社の商品名ライオナイトPC−541S(光触媒含有アルミノ珪酸塩)スラリーを塗布し、これを実施例2とした。
[比較例1]
図1の一層構造のクラフト紙袋を作成し、これを比較例1とした。
【0023】
これらの実施例1、2および比較例1に古米(玄米)を充填し、20日間暗所にて保存した。保存後の古米(玄米)を標準炊飯器で炊き上げたときの古米臭の消臭評価を行った。この評価方法は、パネラー6人が炊きたての米の臭いを嗅いで行う官能評価方法を取る。そのときの古米臭気強度を次の評価点で評価し、その平均値を表1に表す。
5点:強烈な臭い
4点:強い臭い
3点:楽に感知できる臭い
2点:何の臭いか分かる弱い臭い
1点:やっと検知できる臭い
0点:古米臭なし
【0024】
【表1】

【0025】
表1に示すように、実施例1、2の紙袋で保存した古米は、経日での臭気劣化も少なく、また、炊き上げたご飯からでる異臭は、比較例1の紙袋で保存した古米を炊き上げたご飯に比べて少ないのがわかる。実施例1、2の紙袋には消臭作用が認められた。特に、実施例2の場合に、その効果が高まった。
【0026】
二枚のクラフト紙を重ねて折り曲げることにより製造する二層構造の紙袋を作成した。
[実施例3]
二層構造の紙袋の内層の外面にライオン株式会社の商品名ライオナイトPC−541Sを塗布し、これを実施例3とした。
[実施例4]
二層構造の紙袋に40μmの孔を無数に形成し、実施例3と同様に内層の外面にライオナイトPC−541Sを塗布し、これを実施例4とした。
[実施例5]
二層構造の紙袋の内層の内面(穀類と接する面)にライオナイトPC−541Sを塗布し、これを実施例5とした。
[比較例2]
二層構造の紙袋を比較例2とした。
【0027】
実施例3〜5および比較例2の紙袋に、10合分の玄米および精米を入れて、暗所にて25日間保存した。このときの官能評価結果について表1で示す。
【0028】
【表2】

【0029】
玄米、精米ともにライオナイトPC−541Sスラリーを塗布した紙袋にはその効果には差があるが、消臭作用が見られた。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1aは本発明の包装用紙袋の一実施形態を示す斜視図であり、図1b、図1cは本発明の紙袋に用いられるシートの一実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明の紙袋の底部の製造工程を示す工程図である。
【図3】図3a、図3bは図1aの紙袋に内容物を充填した後、開口部の閉鎖工程を示す斜視図である。
【図4】図4a、図4bは本発明の紙袋の他の実施形態を示す斜視図である。
【図5】図5aは本発明の紙袋のさらに他の実施形態を示す斜視図であり、図5bは図5aのX−X線断面図である。
【符号の説明】
【0031】
a 第1折線
b 第2折線
10 紙袋
11 胴部
12 底部
13 上端開口部
14 結び紐
15 シート
15a クラフト紙
16 コーティング層
17 シート
20 紙筒
21 下端開口部
22a、22b 折り込み部
23 開口部
24 展開面
25 両側縁
30 紙袋
31 紙袋
40 紙袋
41 最内層
42 外周面
43 中層
44 最外層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルミノ珪酸塩を担持することを特徴とする穀類包装用紙袋。
【請求項2】
前記アルミノ珪酸塩が光触媒を含有している請求項1記載の穀類包装用紙袋。
【請求項3】
前記アルミノ珪酸塩の組成がSiO:5〜80モル%、ZnO:5〜65モル%、Al:1〜60モル%である請求項1または2記載の穀類包装用紙袋。
【請求項4】
アルミノ珪酸塩含有スラリーを内面にコーティングした請求項1〜3記載の包装用紙袋。
【請求項5】
複層構造の包装用紙袋であって、少なくとも一層にアルミノ珪酸塩が担持されている請求項1〜4記載の穀類包装用紙袋。
【請求項6】
古米を収容する請求項1〜5記載の穀類包装用紙袋。
【請求項7】
請求項1〜6記載の穀類包装用紙袋に貯蔵された古米を炊き上げることを特徴とする米の炊き上げ方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−137450(P2006−137450A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−327673(P2004−327673)
【出願日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【出願人】(597018750)シコー株式会社 (6)
【Fターム(参考)】