説明

空気圧用消音装置

【課題】
空気圧機器の駆動開始直後に発生する過大な騒音を、例えば人間が許容し得る騒音レベルまで抑制させることができる空気圧用消音装置を提供する。
【解決手段】
第1流路L1又は第2流路L2の何れか一方における第1消音手段又は第2消音手段より上流側にフェードイン発生手段1を配設するとともに、当該フェードイン発生手段1は、当該第1流路L1又は第2流路L2を全開状態として排気の流通を許容する全開位置と当該排気の流通を遮断する全閉位置との間で変位可能なスプール10と、空気圧機器からの排気の流通開始を条件として、スプール10を全開位置から全閉位置まで変位させるアクチュエータ11と、スプール10を全閉位置から全開位置の方向に付勢するコイルスプリング12とを具備したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気圧機器で発生した騒音を低減し得る空気圧用消音装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば高齢者に対する介護のための福祉機器として空気圧機器を使用する場合が多々あり、その場合、物理的に低騒音であるとともに心理的にうるささを低減した特性が求められている。従来、空気圧機器で発生した騒音を低減すべく、当該騒音を伴う空気を流通させつつ先端から排出させる流路と、該流路の途中に配設された消音器とを具備した空気圧用消音装置が提案されるに至っている。
【0003】
かかる従来の空気圧用消音装置における消音器として、例えば内部に吸音材が配設されたものや音の共鳴や干渉を利用したもの等が挙げられる。例えば、吹出口消音器、共鳴形消音器、膨張形消音器、干渉形消音器又は膨張形消音器なる消音器があり、これらを流路に対して複数直列配置させたものも提案されている。また、空気圧機器で発生した騒音を伴う空気を流通させる流路を枝分かれさせて、それぞれの流路に異なった消音器を配設することにより、広い範囲の消音特性を具備させることも提案されていた。尚、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の空気圧用消音装置においては、空気圧機器の駆動開始直後に発生する過大な騒音を低減させるには不十分であるという問題があった。すなわち、空気圧機器の駆動開始時には、通常、その後の運転経過時に比べて極めて大きなレベルの騒音が発生するのであるが、従来のものにおいては、一律的に騒音を低減させ得るものの、駆動開始時の過大な騒音を人間が許容し得る騒音レベルまで抑制させることが困難であったのである。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、空気圧機器の駆動開始直後に発生する過大な騒音を、例えば人間が許容し得る騒音レベルまで抑制させることができる空気圧用消音装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、前記空気圧機器で発生した騒音を伴う排気を流通させるとともに、枝分かれしてそれぞれの端部から当該排気を排出し得る第1流路及び第2流路と、該第1流路及び第2流路それぞれの途中に配設され、流通する排気の騒音を低減させるための第1消音手段及び第2消音手段とを具備した空気圧用消音装置において、前記第1流路又は第2流路の何れか一方における前記第1消音手段又は第2消音手段より上流側にフェードイン発生手段を配設するとともに、当該フェードイン発生手段は、当該第1流路又は第2流路を全開状態として排気の流通を許容する全開位置と当該排気の流通を遮断する全閉位置との間で変位可能な変位手段と、前記空気圧機器からの排気の流通開始を条件として、前記変位手段を全開位置から全閉位置まで変位させる駆動手段と、前記変位手段を全閉位置から全開位置の方向に付勢する付勢手段とを具備したことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の空気圧用消音装置において、前記駆動手段は、電流を流すことにより縮み、当該電流の遮断により元の長さまで復元するアクチュエータから成ることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の空気圧用消音装置において、前記空気圧機器からの排気の流通開始を検知し得るセンサを具備するとともに、当該センサによる検知に基づき前記アクチュエータに電流を流すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、フェードイン発生手段の変位手段が変位する過程で付勢手段にて逆方向に負荷が付与されるため、一方の流路の開口面積を全開から全閉まで緩やかに減少させるので、空気圧機器の駆動開始直後に発生する過大な騒音を、例えば人間が許容し得る騒音レベルまで抑制させることができる。
【0010】
請求項2の発明によれば、フェードイン発生手段の駆動手段が、電流を流すことにより縮み、当該電流の遮断により元の長さまで復元するアクチュエータから成るので、他のアクチュエータに比べ、動作時の騒音を著しく抑制することができる。
【0011】
請求項3の発明によれば、空気圧機器からの排気の流通開始を検知し得るセンサを具備するとともに、当該センサによる検知に基づきアクチュエータに電流を流すので、変位手段の動作を素早く且つ正確に行わせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る空気圧用消音装置は、空気圧機器で発生した騒音を低減し得るものであり、図1に示すように、空気圧機器における排気の発生源2と、該発生源2から枝分かれして延びる第1流路L1及び第2流路L2と、第1流路L1の途中に配設された速度制御弁C、超高性能消音器3及び(ノーマル)消音器5と、第2流路L2の途中に配設されたフェードイン発生手段1、高性能消音器4及び(ノーマル)消音器6とを具備したものである。
【0013】
尚、第1流路L1の途中に配設された超高性能消音器3及び(ノーマル)消音器5は、本発明の第1消音手段を構成するとともに、第2流路L2の途中に配設された高性能消音器4及び(ノーマル)消音器6は、本発明の第2消音手段を構成している。特に、高性能消音器4及び超高性能消音器3は、異なった特定の周波数の騒音を有効的に低減させるものを直列配置したものであり、例えば吹出口消音器、共鳴形消音器、膨張形消音器、干渉形消音器又は膨張形消音器を選択的に直列配置したものが挙げられる。
【0014】
また、(ノーマル)消音器5及び6は、周波数に拘わらず騒音レベルを一律に低下させるものから成り、例えば焼結材などの吸音材を内部に具備したものが挙げられる。第1流路L1の途中に配設された速度制御弁Cは、超高性能消音器3よりも上流側に配設された絞り弁などから成り、当該第1流路L1を流れる排気の流量を任意に調整し得るようになっている(但し、一旦設定した流量を手動にて変更するものであり、消音中の設定の変更は困難とされている)。
【0015】
第1流路L1及び第2流路L2は、空気圧機器で発生した騒音を伴う排気を流通し、それぞれの端部から当該排気を排出し得るものであり、例えば排気管や排気チューブ等により構成される。すなわち、発生源2からの排気は、第1流路L1及び第2流路L2に分岐してそれぞれ流通し、各消音器にて騒音が低減された後、各端部から排出されるよう構成されている。
【0016】
フェードイン発生手段1は、第2流路L2を時間経過と共に全開から全閉状態とし得るものであり、図2で示すように、ケース7、8及び9を組み合わせて成る筐体部と、変位手段としてのスプール10と、駆動手段としてのアクチュエータ11と、付勢手段としてのコイルスプリング12と、筐体部内部に配設されたパイプP1〜P3とを主に有して構成されている。尚、同図中符号B1、B2は、ケース7と8、ケース7と9を連結するためのボルトを示しており、符号B3、B4は、ケース9と蓋17、ケース8と蓋16とを連結するためのボルトを示している。
【0017】
ケース7、8及び9から成る筐体部は、その内部に長手方向に延びる空間を有したものであり、端部の開口が蓋16及び17にて塞がれたものである。このうちケース7には発生源2からの排気を吸入し得る吸入口7aが、ケース9には第2流路L2の下流側に通じて当該排気を排出し得る排出口7bがそれぞれ形成されており、スプール10が同図の位置にあるとき、吸入口7aから吸入した排気が後述するパイプP1の微小孔を流通して排出口7bから排出され得るよう構成されている。
【0018】
スプール10は、パイプP1内を同図中左右方向に摺動自在とされたもので、その外周面がパイプP1の内周面と略等しい寸法(摺動のための微小クリアランスはある)に設定されている。また、スプール10の周面には2本の溝が形成されており、当該溝内にパイプPの内周面とのシールを図るためのシール部材が介装されている。一方、パイプP1は、その周面の所定位置に排気を通過させ得る微小孔が複数形成されたものから成り、当該パイプP1の外側には、排出口7bに通じる空間D2が形成されている。尚、パイプP1に形成された微小孔は、当該パイプP1の軸方向における中央近傍に螺旋状に形成されている。
【0019】
また、スプール10からは連結棒15が延設され、その突端が摺動部材18に固定されている。かかる摺動部材18は、パイプP2(周面においてパイプP1の如き微小孔は形成されていない)の内周面においてシールしつつスプール10の動作と共に摺動するものであり、これにより、スプール10と摺動部材18との間には吸入口7aに通じる空間D1が形成されることとなる。
【0020】
そして、スプール10が右端の位置にあるとき(図3参照)は、吸入口7aから吸入された排気は、空間D1からパイプP1の微小孔を介して空間D2に至り、排出口7bから下流側へ排出される一方、スプール10が同図中左端の位置にあるとき(図4参照)は、パイプP1の微小孔が全てスプール10の外周面にて遮断されることとなり、空間D1に至った排気の更なる下流側への流通が遮断されることとなる。即ち、スプール10が右端位置にあるときは、第2流路L2を全開状態とし、左端位置にあるときは当該第2流路L2を全閉状態とするよう構成されているのである。
【0021】
更に、摺動部材18からはアクチュエータ11が延設されており、その端部が筐体部に対して固定された固定部14に接続されている。かかるアクチュエータ11は、電流を流すことにより縮み、当該電流の遮断により元の長さまで復元するものであり、通常状態においては電流が遮断された状態(即ち、元の長さ)とされている。具体的には、アクチュエータ11は、加熱して高温となることにより縮む材質(形状記憶合金)から成るものであり、例えば螺旋状に形成して電流を流すことにより発熱させ、それにより縮むようなものとされている。
【0022】
尚、図2中符号E1及びE2は、図示しない電源と接続され得る電極を示しており、これら電極に電圧を印可することによりアクチュエータ11に電流を流し得るよう構成されている。具体的には、電極E1と接続された固定部13、後述の案内部材19、スプール10、連結棒15、摺動部材18及び電極E2と接続された固定部14は、何れも金属等の導電性材料から成り、アクチュエータ11へ供給する電流の流路を構成しているのである。
【0023】
これにより、アクチュエータ11に電流を供給するための別個の配線を不要とすることができ、例えば配線のためにケース7や8に孔を形成する必要がなくなる。また、パイプP1〜P4は、例えばアクリルなど絶縁材料から成り、電極E1及びE2で印可された電流がケース7〜9側に漏れて漏電が生じてしまうのを回避している。
【0024】
一方、スプール10からはコイルスプリング12が延設されており、その端部が筐体部(厳密にはパイプP3)に対して固定された固定部13に接続されている。かかるコイルスプリング12により、スプール10は全閉位置から全開位置の方向(同図中右方向)に常時付勢されることとなる。尚、符号19は、2つのパイプ材を長手方向に組み合わせて伸縮自在とされた案内部材であり、スプール10の左右への摺動に伴って伸縮し、当該摺動を妨げず且つ案内し得るよう構成されている。
【0025】
従って、アクチュエータ11に電流を流すと、当該アクチュエータ11が縮んで、スプール10をコイルスプリング12による付勢力に抗して全開位置(右端位置)から全閉位置(左端位置)まで変位させることができる。すなわち、コイルスプリング12によってスプール10の変位速度が任意速度まで低下されており、これにより、当該スプール10の変位に伴い、全開状態から除々に全閉状態に至るようになっている。
【0026】
然るに、吸入口7aより上流側の流路には、空気圧機器からの排気の流通開始を検知し得るセンサ(図示せず)が配設されており、かかるセンサによる検知に基づきアクチュエータ11に電流を流して第2流路L2を除々に全開状態から全閉状態とし得るようになっている。このセンサは、流路を流通する排気の流速を検知するもの、或いは排気の圧力を検知するもの等如何なる形態であってもよく、排気の流れや圧力の増加を検知して図示しない制御手段等に電気信号を送信し、そこからアクチュエータ11に電流を流すよう指示し得るものとすることができる。
【0027】
次に、上記空気圧用消音装置における作用について説明する。
フェードイン発生手段1のアクチュエータ11に対する電流は遮断しておくことによりコイルスプリング11の付勢力で、図3の如く、スプール10を全開位置(右端の位置)に位置決めさせておく。この状態で、空気圧機器における排気の発生源2から排気が供給されると、その排気は第1流路L1を通過する過程において速度制御弁Cを通過し、超高性能消音器3及び消音器5にて騒音が低減され端部より排出されるとともに、枝分かれした第2流路L2をも通過して高性能消音器4及び消音器6による騒音の低減が図られることとなる。
【0028】
このとき、フェードイン発生手段1の吸入口7aより上流側に配設されたセンサが、空気圧機器からの排気の流通開始が検知されるので、アクチュエータ11に対して電流が流され、当該アクチュエータ11が縮んでスプール10がコイルスプリング12の付勢力に抗して除々に変位することとなる。すなわち、フェードイン発生手段1におけるスプール10が変位する過程でコイルスプリング12にて逆方向に負荷が付与されるため、第2流路L2(一方の流路)の開口面積を全開から全閉まで緩やかに減少させることができるのである。
【0029】
最終的には、スプール10は図4に示す如き全閉位置となり、第2流路L2における排気の流通が遮断され、排気は第1流路L1のみを通過して排出されることとなる。上記過程における騒音レベルは、図5に示すように、全開状態では急激に上がるものの、その後緩やかに上昇し続けることとなる。尚、同図中符号aは、アクチュエータ11に対する電流の供給開始時(スプール10の変位開始時であって流路の全開時)、符号bはスプール10の変位終了時(流路の全閉時)を示している。
【0030】
従って、本実施形態に係る空気圧用消音装置によれば、図5に示すように、空気圧機器の駆動開始直後に発生する過大な騒音を、時間軸方向に分散することができ、例えば人間が許容し得る騒音レベルまで抑制させることができる。また、コイルスプリング12を任意変更すれば、スプール10の変位速度を任意に設定することができ、より消音効果を高めることができる。
【0031】
更に、上記の如き実施形態によれば、フェードイン発生手段1の駆動手段が、電流を流すことにより縮み、当該電流の遮断により元の長さまで復元するアクチュエータ11から成るので、モータやシリンダ等他のアクチュエータに比べ、動作時の騒音を著しく抑制することができる。また更に、空気圧機器からの排気の流通開始を検知し得るセンサを具備するとともに、当該センサによる検知に基づきアクチュエータ11に電流を流すので、変位手段の動作を素早く且つ正確に行わせることができる。
【0032】
尚、空気圧機器の駆動開始直後に発生する過大な騒音を伴う排気が排出された後、アクチュエータ11に対する電流を遮断すれば、当該アクチュエータ11の元の長さまでの復元力とコイルスプリング12による付勢力によってスプール10が全閉位置から全開位置まで戻り、通常の消音作用を行わせることができる。よって、コイルスプリング12は、全開位置から全閉位置へのスプール10の変位に対する制動機能を有するとともに、全閉位置から全開位置へのスプール10の変位に対する補助機能を有することとなる。
【0033】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばアクチュエータ11に代えて他の形態の駆動手段(モータやシリンダ等)としてもよく、コイルスプリング12に代えて他の形態の付勢手段(板ばね等他のスプリングや弾性部材など)としてもよい。また、本実施形態におけるフェードイン発生手段1は、第2流路L2における第2消音手段(高性能消音器4及び消音器6)より上流側に配設されているが、これに代えて第1流路L1における第1消音手段(超高性能消音器3及び消音器5)より上流側に配設するようにしてもよい。勿論、各流路に配設される消音器については、適宜選択した汎用の消音器を用いることができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
第1流路又は第2流路を全開状態として排気の流通を許容する全開位置と当該排気の流通を遮断する全閉位置との間で変位可能な変位手段と、空気圧機器からの排気の流通開始を条件として、変位手段を全開位置から全閉位置まで変位させる駆動手段と、変位手段を全閉位置から全開位置の方向に付勢する付勢手段を有するフェードイン発生手段を具備した空気圧用消音装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたものにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施形態に係る空気圧用消音装置を示す全体模式図
【図2】同空気圧用消音装置におけるフェードイン発生手段を示す断面模式図
【図3】同フェードイン発生手段における変位手段が全開位置にある状態を示す断面模式図
【図4】同フェードイン発生手段における変位手段が全閉位置にある状態を示す断面模式図
【図5】同空気圧用消音装置の消音効果を実証するための実験データ
【符号の説明】
【0036】
1 フェードイン発生手段
2 空気圧機器における排気の発生源
3 超高性能消音器
4 高性能消音器
5、6 (ノーマル)消音器
7、8、9 ケース
10 スプール(変位手段)
11 アクチュエータ(駆動手段)
12 コイルスプリング(付勢手段)
13、14 固定部
15 連結棒
16、17 蓋
18 摺動部材
19 案内部材
L1 第1流路
L2 第2流路
P1〜P4 パイプ
C 速度制御弁
E1、E2 電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前記空気圧機器で発生した騒音を伴う排気を流通させるとともに、枝分かれしてそれぞれの端部から当該排気を排出し得る第1流路及び第2流路と、
該第1流路及び第2流路それぞれの途中に配設され、流通する排気の騒音を低減させるための第1消音手段及び第2消音手段と、
を具備した空気圧用消音装置において、
前記第1流路又は第2流路の何れか一方における前記第1消音手段又は第2消音手段より上流側にフェードイン発生手段を配設するとともに、
当該フェードイン発生手段は、
当該第1流路又は第2流路を全開状態として排気の流通を許容する全開位置と当該排気の流通を遮断する全閉位置との間で変位可能な変位手段と、
前記空気圧機器からの排気の流通開始を条件として、前記変位手段を全開位置から全閉位置まで変位させる駆動手段と、
前記変位手段を全閉位置から全開位置の方向に付勢する付勢手段と、
を具備したことを特徴とする空気圧用消音装置。
【請求項2】
前記駆動手段は、電流を流すことにより縮み、当該電流の遮断により元の長さまで復元するアクチュエータから成ることを特徴とする請求項1記載の空気圧用消音装置。
【請求項3】
前記空気圧機器からの排気の流通開始を検知し得るセンサを具備するとともに、当該センサによる検知に基づき前記アクチュエータに電流を流すことを特徴とする請求項2記載の空気圧用消音装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−92910(P2007−92910A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−284406(P2005−284406)
【出願日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(802000020)財団法人浜松科学技術研究振興会 (63)
【Fターム(参考)】