説明

空気循環式マット装置

【課題】マット装置を、その平面視でコンパクトにして、限られた狭い空間である自動車の運転台などへのマット装置の設置が容易にできるようにする。
【解決手段】マット装置5は、水平かつ平坦に延び、その上面に人体10を横臥可能とさせる通気性マット11と、このマット11内に供給される熱交換用空気19を生成する熱交換器20と、マット11の平面視(図4)での一端部22を通しこのマット11内に熱交換用空気19を供給するよう、この熱交換用空気19を上記熱交換器20からマット11の一端部22にまで案内する供給空気案内体23と、マット11内に供給された熱交換用空気19を、このマット11の他端部24から熱交換器20に戻すよう案内する戻し空気案内体25とを備える。供給、戻し空気案内体23,25のいずれか一方の空気案内体を水平かつ平坦に延びる形状とし、この一方の空気案内体の上面にマット11を重ね合わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体を横臥可能とさせる通気性マットの内部に対し熱交換器からの熱交換用空気を供給して流動させ、その後、この熱交換用空気を上記熱交換器に戻すようにした空気循環式マット装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記空気循環式マット装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、上記マット装置は、水平かつ平坦に延び、その上面に人体を横臥可能とさせる通気性マットと、このマット内に供給される熱交換用空気を生成する熱交換器と、上記マットの平面視での一端部を通しこのマット内に上記熱交換用空気を供給するよう、この熱交換用空気を上記熱交換器から上記マットの一端部にまで案内する供給空気案内体と、上記マット内に供給された上記熱交換用空気を、このマットの他端部から上記熱交換器に戻すよう案内する戻し空気案内体とを備えている。
【0003】
上記熱交換器を駆動させれば、この熱交換器により生成される熱交換用空気は上記供給空気案内体と上記マットの一端部とを順次通ってこのマット内に供給される。次に、上記熱交換用空気は、上記マット内をその他端部に向けて流動する。
【0004】
そして、上記のように上記マット内を熱交換用空気が流動するとき、この熱交換用空気は、上記マット上の人体との間で熱交換される。これにより、この人体は冷却され、もしくは暖められる。次に、上記熱交換用空気は、上記マットの他端部と戻し空気案内体とを通して上記熱交換器に戻される。ここで、上記熱交換用空気は上記熱交換器により冷却、もしくは加熱されて、再び、上記のようにマットに向けて供給される。
【特許文献1】特開平10−174636号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記従来の技術では、上記供給、戻し空気案内体は、上記マットとは、別個に設けられている。このため、通常、平面視で、上記各空気案内体は、マットの周りに配設されると考えられる。しかし、このようなマット装置は大型になりがちである。よって、例えば、限られた狭い空間である自動車の運転台に対し、上記マット装置を設置しようとしても、これは、極めて困難になるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、マット装置を、その平面視でコンパクトにして、限られた狭い空間である自動車の運転台などへの上記マット装置の設置が容易にできるようにすることである。
【0007】
また、本発明の他の目的は、簡単な構成により、上記マット装置における寝心地を、より向上させるようにすることである。
【0008】
請求項1の発明は、水平かつ平坦に延び、その上面に人体10を横臥可能とさせる通気性マット11と、このマット11内に供給される熱交換用空気19を生成する熱交換器20と、上記マット11の平面視(図4)での一端部22を通しこのマット11内に上記熱交換用空気19を供給するよう、この熱交換用空気19を上記熱交換器20から上記マット11の一端部22にまで案内する供給空気案内体23と、上記マット11内に供給された上記熱交換用空気19を、このマット11の他端部24から上記熱交換器20に戻すよう案内する戻し空気案内体25とを備えた空気循環式マット装置において、
上記供給、戻し空気案内体23,25のいずれか一方の空気案内体を水平かつ平坦に延びる形状とし、この一方の空気案内体の上面に上記マット11を重ね合わせたものである。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記一方の空気案内体を通気性を有する他のマット36により構成したものである。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1、もしくは2の発明に加えて、平面視で、上記マット11と一方の空気案内体とを互いにほぼ同形同大とし、これらが一体となるよう互いに結合したものである。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1から3のうちいずれか1つの発明に加えて、上記マット11の一端部22側に上記人体10の頭部10aが位置し、上記マット11の他端部24側に足部10bが位置するようにしたものである。
【0012】
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
【発明の効果】
【0013】
本発明による効果は、次の如くである。
【0014】
請求項1の発明は、水平かつ平坦に延び、その上面に人体を横臥可能とさせる通気性マットと、このマット内に供給される熱交換用空気を生成する熱交換器と、上記マットの平面視での一端部を通しこのマット内に上記熱交換用空気を供給するよう、この熱交換用空気を上記熱交換器から上記マットの一端部にまで案内する供給空気案内体と、上記マット内に供給された上記熱交換用空気を、このマットの他端部から上記熱交換器に戻すよう案内する戻し空気案内体とを備えた空気循環式マット装置において、
上記供給、戻し空気案内体のいずれか一方の空気案内体を水平かつ平坦に延びる形状とし、この一方の空気案内体の上面に上記マットを重ね合わせている。
【0015】
即ち、上記したように一方の空気案内体を水平かつ平坦に延びる形状にしたため、上記一方の空気案内体の横断面の断面積は大きく確保できて、この一方の空気案内体の内部における上記熱交換用空気の流動を円滑にさせることができる。
【0016】
そして、上記したように、一方の空気案内体の上面に上記マットを重ね合わせたため、このマットの下側の広い空間が上記一方の空気案内体の配置のために有効に利用されることとなる。つまり、平面視で、上記マットと一方の空気案内体とが同じところに配置されて各占有空間が共用され、よって、その分、上記マット装置をコンパクトにできる。この結果、例えば、限られた狭い空間である自動車の運転台などへの上記マット装置の設置が容易にできるなど便利である。
【0017】
請求項2の発明は、上記一方の空気案内体を通気性を有する他のマットにより構成している。
【0018】
このため、上記マットは上記他のマットの上面に重ね合わされることにより、上記人体に対するマット装置のクッション性能が向上する。よって、上記一方の空気案内体を他のマットにする、という簡単な構成により、上記マット装置における寝心地を向上させることができる。
【0019】
請求項3の発明は、平面視で、上記マットと一方の空気案内体とを互いにほぼ同形同大とし、これらが一体となるよう互いに結合している。
【0020】
このため、上記マットと一方の空気案内体とによる全体形状が簡単になると共に、これらを別個に設けることに比べてマット装置の部品点数が少なくて済む。よって、このマット装置の成形を、より容易にすることができる。
【0021】
請求項4の発明は、上記マットの一端部側に上記人体の頭部が位置し、上記マットの他端部側に足部が位置するようにしている。
【0022】
ここで、前記したようにマット内を流動する熱交換用空気は、まず、上記マットの一端部側を通りマット内を流動する。このため、特に、上記熱交換器が低温の熱交換用空気を生成する場合には、この熱交換用空気は、まず、上記マットの一端部側上の人体の頭部を足部よりも、より低温の熱交換用空気により冷却する。よって、上記マット装置による寝心地を更に向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明の空気循環式マット装置に関し、マット装置を、その平面視でコンパクトにして、限られた狭い空間である自動車の運転台などへの上記マット装置の設置が容易にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
【0024】
即ち、空気循環式マット装置は、水平かつ平坦に延び、その上面に人体を横臥可能とさせる通気性マットと、このマット内に供給される熱交換用空気を生成する熱交換器と、上記マットの平面視での一端部を通しこのマット内に上記熱交換用空気を供給するよう、この熱交換用空気を上記熱交換器から上記マットの一端部にまで案内する供給空気案内体と、上記マット内に供給された上記熱交換用空気を、このマットの他端部から上記熱交換器に戻すよう案内する戻し空気案内体とを備えている。上記供給、戻し空気案内体のいずれか一方の空気案内体が水平かつ平坦に延びる形状とされ、この一方の空気案内体の上面に上記マットが重ね合わされている。
【実施例】
【0025】
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
【0026】
図において、符号1は乗り物の一例としての自動車(トラック)である。また、矢印Frは、この自動車1の進行方向の前方を示している。
【0027】
上記自動車1の運転台2の後壁3と、上記運転台2に設置された運転席4との間で、上記運転台2の内部に空気循環式マット装置5が設けられている。このマット装置5は、運転者などの乗員6により、仮眠用就寝ベッドなどとして用いられる。
【0028】
上記マット装置5は、上記後壁3と運転席4との間のフロア8上に設置される敷物9と、この敷物9上に設置され、その上面に乗員6の人体10を横臥可能とさせるマット11とを備えている。上記敷物9とマット11とは、その平面視(図4)で、自動車1の幅方向に長い長方形状とされ、互いにほぼ同形同大とされている。上記敷物9は弾性を有しているが、この敷物9は設けなくてもよい。
【0029】
上記マット11は、弾性かつ通気性を有し、スポンジ材などにより形成されるマット本体12と、このマット本体12を全体的に覆う袋形状のカバー体13とを備えている。このカバー体13は、上下方向で上記マット本体12を挟んで対面し、各外縁部同士が結合される上、下面シート14,15を備えている。上記上面シート14は、通気性を有しているが、水分を通さない織物、編物もしくは不織布などにより形成されている。一方、上記下面シート15は非通気性とされ、かつ、断熱性を有するシート材により形成されている。
【0030】
上記上面シート14の外縁部にはスリット16が形成され、このスリット16の互いの対向縁部を開閉可能とするファスナー17が設けられている。そして、開かれたスリット16を通し、上記カバー体13にマット本体12が出し入れ可能とされている。
【0031】
上記マット装置5は、上記マット11内に供給される熱交換用空気19を生成する熱交換器20と、上記マット11の平面視(図4)での一端部22を通しこのマット11内に上記熱交換用空気19を供給するよう、この熱交換用空気19を上記熱交換器20から上記マット11の一端部22にまで案内する供給空気案内体23と、上記マット11内に供給された熱交換用空気19を、このマット11の他端部24から上記熱交換器20に戻すよう案内する戻し空気案内体25とを備えている。
【0032】
上記熱交換器20は低温の熱交換用空気19を生成可能であって、上記マット11の他端部24の外方近傍に配置されている。上記熱交換器20は、冷媒を加圧するコンプレッサ28と、このコンプレッサ28を覆うケーシング29と、このケーシング29内で冷却されて低温とされた熱交換用空気19を上記ケーシング29から送り出し可能とする供給パイプ30と、この供給パイプ30内に設けられ、上記熱交換用空気19をケーシング29内から送り出すよう回転駆動する供給ファン31と、上記ケーシング29内に熱交換後の熱交換用空気19を送り込み可能とする戻しパイプ32と、この戻しパイプ32内に設けられ、上記熱交換用空気19を上記ケーシング29内に送り込むよう回転駆動する戻しファン33とを備えている。
【0033】
上記供給空気案内体23は、水平かつ平坦に延びる形状とされ、かつ、平面視(図4)で、自動車1の幅方向に長い長方形状とされている。そして、上記供給空気案内体23は、上記敷物9とマット11との間に介設されている。具体的には、上記供給空気案内体23は上記敷物9の上面に重ね合わされ、かつ、上記供給空気案内体23の上面に上記マット11が重ね合わされている。
【0034】
上記供給空気案内体23は、通気性を有する他のマット36により構成されている。この他のマット36は、弾性かつ通気性を有するマット本体37と、このマット本体37を全体的に覆う袋形状のカバー体38とを備えている。上記マット本体37は、樹脂製の単数もしくは複数の細線材を三次元的にジグザグ状に屈曲させて互いに絡み合わせたものである。上記マット本体37は、その厚さ方向(上下方向)でのばね定数が、上記マット11のマット本体12よりも大きく(硬く)されている。これにより、上記他のマット36のマット本体37は、人体10からの外力により収縮変形した場合でも、所定の通気性が確保されるようになっている。
【0035】
上記カバー体38は、上下方向で上記マット本体37を挟んで対面し、各外縁部同士が結合される上、下面シート39,40を備えている。この場合、上記マット11と他のマット36とは、その平面視(図4)で、互いにほぼ同形同大とされ、一体となるよう互いに結合されている。具体的には、上記他のマット36の上面シート39は、上記マット11の下面シート15により兼用されている。一方、上記他のマット36の下面シート40は上記マット11の下面シート15と同じ材質とされている。
【0036】
上記他のマット36の下面シート40の外縁部にはスリット41が形成され、このスリット41の互いの対向縁部を開閉可能とするファスナー42が設けられている。そして、開かれたスリット41を通し、上記カバー体38にマット本体37が出し入れ可能とされている。
【0037】
上記マット11の一端部22側に上記人体10の頭部10aが位置するよう上記マット11の一端部22側上面にピラー45が設置されている。一方、上記マット11の他端部24側に上記人体10の足部10bが位置することとされている。上記ピラー45(頭部10a)の下方域における上記マット11のカバー体13の下面シート15には開口46が形成され、この開口46は通気性を有するシート47により閉じられている。
【0038】
上記マット11上の人体10を、その頭部10aを除き上方から覆う上掛けシート49が設けられている。この上掛けシート49は、上記マット11の一端部22側を除き、その外縁部が上記マット11の外縁部に結合されている。なお、上記上掛けシート49は設けなくてもよい。
【0039】
上記マット11の内部には不図示の多数の吸湿体が設けられている。これら吸湿体は、それぞれ通気性のある小さな袋体にシリカゲルを収容させたものである。このシリカゲルはB型といわれるもので、その周りの湿度が75−85%に達したとき、吸湿効果が急上昇するものである。
【0040】
上記熱交換器20を駆動させれば、この熱交換器20で生成され、かつ、送り出される熱交換用空気19は、まず、上記供給空気案内体23(他のマット36)と上記マット11の一端部22の開口46とを順次通ってこのマット11内に供給される。次に、上記熱交換用空気19は、上記マット11内をその他端部24に向けて流動する。
【0041】
そして、上記のように上記マット11内を熱交換用空気19が流動するとき、この熱交換用空気19は、上記マット11上の人体10との間で熱交換される。これにより、この人体10が冷却される。また、この際、上記マット11内を流動する熱交換用空気19の一部19aは、上記カバー体13の上面シート14を通過して、上記人体10の周りに空気流を生じさせ、これによっても、上記人体10が冷却される。
【0042】
次に、上記熱交換用空気19は、上記マット11の他端部24と戻し空気案内体25とを通して上記熱交換器20に戻される。そして、上記熱交換用空気19は上記熱交換器20により冷却されて、再び、上記のようにマット11に向けて送り出される。
【0043】
なお、以上は図示の例によるが、上記マット11のマット本体12と上記他のマット36のマット本体37とは互いに同構成であってもよい。また、上記両マット本体12,37の厚さ方向でのばね定数は、互いにほぼ同じであってもよい。また、上記熱交換器20は、暖かい熱交換用空気19をも生成可能なものであってもよい。また、上記供給空気案内体23に代えて、上記戻し空気案内体25を他のマット36としてもよい。また、上記マット11と他のマット36とは互いに別体としてもよい。また、供給ファン31と戻しファン33とは、いずれか一方のファンのみを設けてもよい。
【0044】
上記構成によれば、供給、戻し空気案内体23,25のいずれか一方の空気案内体を水平かつ平坦に延びる形状とし、この一方の空気案内体の上面に上記マット11を重ね合わせている。
【0045】
即ち、上記したように一方の空気案内体を水平かつ平坦に延びる形状にしたため、上記一方の空気案内体の横断面の断面積は大きく確保できて、この一方の空気案内体の内部における上記熱交換用空気19の流動を円滑にさせることができる。
【0046】
そして、上記したように、一方の空気案内体の上面に上記マット11を重ね合わせたため、このマット11の下側の広い空間が上記一方の空気案内体の配置のために有効に利用されることとなる。つまり、平面視(図4)で、上記マット11と一方の空気案内体とが同じところに配置されて各占有空間が共用され、よって、その分、上記マット装置5をコンパクトにできる。この結果、例えば、限られた狭い空間である自動車1の運転台2などへの上記マット装置5の設置が容易にできるなど便利である。
【0047】
また、前記したように、一方の空気案内体を通気性を有する他のマット36により構成している。
【0048】
このため、上記マット11は上記他のマット36の上面に重ね合わされることにより、上記人体10に対するマット装置5のクッション性能が向上する。よって、上記一方の空気案内体を他のマット36にする、という簡単な構成により、上記マット装置5における寝心地を向上させることができる。
【0049】
また、前記したように、平面視で、マット11と一方の空気案内体とを互いにほぼ同形同大とし、これらが一体となるよう互いに結合している。
【0050】
このため、上記マット11と一方の空気案内体とによる全体形状が簡単になると共に、これらを別個に設けることに比べてマット装置5の部品点数が少なくて済む。よって、このマット装置5の成形を、より容易にすることができる。
【0051】
また、前記したように、マット11の一端部22側に上記人体10の頭部10aが位置し、上記マット11の他端部24側に足部10bが位置するようにしている。
【0052】
ここで、前記したようにマット11内を流動する熱交換用空気19は、まず、上記マット11の一端部22側を通りマット11内を流動する。このため、特に、上記熱交換器20が低温の熱交換用空気19を生成する場合には、この熱交換用空気19は、まず、上記マット11の一端部22側上の人体10の頭部10aを足部10bよりも、より低温の熱交換用空気19により冷却する。よって、上記マット装置5による寝心地を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】図3で示したものの側面部分断面図である。
【図2】自動車の運転台の側面図である。
【図3】図2の部分拡大断面図である。
【図4】図1で示したものの平面図である。
【符号の説明】
【0054】
1 自動車
2 運転台
3 後壁
4 運転席
5 マット装置
6 乗員
10 人体
10a 頭部
10b 足部
11 マット
19 熱交換用空気
19a 一部
20 熱交換器
22 一端部
23 供給空気案内体
24 他端部
25 戻し空気案内体
36 他のマット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平かつ平坦に延び、その上面に人体を横臥可能とさせる通気性マットと、このマット内に供給される熱交換用空気を生成する熱交換器と、上記マットの平面視での一端部を通しこのマット内に上記熱交換用空気を供給するよう、この熱交換用空気を上記熱交換器から上記マットの一端部にまで案内する供給空気案内体と、上記マット内に供給された上記熱交換用空気を、このマットの他端部から上記熱交換器に戻すよう案内する戻し空気案内体とを備えた空気循環式マット装置において、
上記供給、戻し空気案内体のいずれか一方の空気案内体を水平かつ平坦に延びる形状とし、この一方の空気案内体の上面に上記マットを重ね合わせたことを特徴とする空気循環式マット装置。
【請求項2】
上記一方の空気案内体を通気性を有する他のマットにより構成したことを特徴とする請求項1に記載の空気循環式マット装置。
【請求項3】
平面視で、上記マットと一方の空気案内体とを互いにほぼ同形同大とし、これらが一体となるよう互いに結合したことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の空気循環式マット装置。
【請求項4】
上記マットの一端部側に上記人体の頭部が位置し、上記マットの他端部側に足部が位置するようにしたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1つに記載の空気循環式マット装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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