立体映像表示装置及びその製造方法
【課題】本発明は立体映像表示装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る立体映像表示装置は薄膜トランジスタアレイ基板、前記薄膜トランジスタアレイ基板に対向しブラックマトリックスを含むカラーフィルタ基板、前記カラーフィルタ基板上における、前記ブラックマトリックスに対応する位置に形成された第1ブラックストライプ及び前記第1ブラックストライプ上に形成されるパターンドリターダフィルムを含むことができる。
【解決手段】本発明に係る立体映像表示装置は薄膜トランジスタアレイ基板、前記薄膜トランジスタアレイ基板に対向しブラックマトリックスを含むカラーフィルタ基板、前記カラーフィルタ基板上における、前記ブラックマトリックスに対応する位置に形成された第1ブラックストライプ及び前記第1ブラックストライプ上に形成されるパターンドリターダフィルムを含むことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は立体映像表示装置及びその製造方法に関し、さらに詳しくはブラックマトリックスの幅を減少させながら表示装置の開口率及び輝度を向上させ、製造工程が容易にできる立体映像表示装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
立体映像表示装置は両眼視差方式(stereoscopic technique)または複合視差知覚方式(autostereoscopic technique)を利用し立体映像を具現する。
【0003】
両眼視差方式は立体効果が大きい左右目の視差映像を利用し、眼鏡方式と無眼鏡方式があって二つの方式皆実用化されている。眼鏡方式は直視型表示素子やプロジエクタに左右時差映像の偏光方向を変えてまたは時分割方式で表示し、偏光メガネまたは液晶シャッタメガネを用いて立体映像を具現する。無眼鏡方式は一般的に左右時差映像の光軸を分離するためのファレルレックスバリアーなどの光学板を表示画面の前にまたは後に設置する方式である。
【0004】
図1は従来立体映像表示装置を示す図である。
【0005】
図1を参照すれば、眼鏡方式の立体映像表示装置1は薄膜トランジスタアレイ基板10、カラーフィルタ13及びブラックマトリックス14を含むカラーフィルタ基板12、薄膜トランジスタアレイ基板10とカラーフィルタ基板12の間に介在された液晶層15を含む。そして、薄膜トランジスタアレイ基板10及びカラーフィルタ基板12に上部偏光板16aと下部偏光板16bが位置し、上部偏光板16a上にパターンドリターダ17が位置し、パターンドリターダ17上に表面処理された保護フィルム18が位置して構成される。
【0006】
このように構成された眼鏡方式の立体映像表示装置1は左目イメージと右目イメージを互に表示しパターンドリターダ17を通じて偏光メガネに入射される偏光特性を切り替えするこれを通じて、眼鏡方式は左目イメージと右目イメージを空間的に分割し立体映像を具現することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、立体映像表示装置は立体映像具現時、ブラックマトリックスの幅、カラーフィルタとパターンドリターダの間の距離)などによって上下視野角が決定される。従来立体映像表示装置はブラックマトリックスの幅を増加させ上下視野角26度を具現しているが、ブラックマトリックスの幅の増加は開口率及び輝度を低下させる問題点がある。
【0008】
本発明の目的とするところは、ブラックマトリックスの幅を減少させながら表示装置の開口率及び輝度を向上させることができる立体映像表示装置及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を果たすために、本発明の立体映像表示装置は薄膜トランジスタアレイ基板、前記薄膜トランジスタアレイ基板に対向し、ブラックマトリックスを含むカラーフィルタ基板と前記カラーフィルタ基板上に形成され、前記ブラックマトリックスに対応する位置に形成された第1ブラックストライプ及び前記第1ブラックストライプ上に形成されるパターンドリターダフィルムを含むことができる。
【0010】
また、本発明の立体映像表示装置の製造方法は薄膜トランジスタアレイ基板を形成する段階とカラーフィルタ基板の一面にブラックマトリックスを形成する段階と前記ブラックマトリックス上にカラーフィルタを形成する段階と前記薄膜トランジスタアレイ基板と前記カラーフィルタ基板を合着する段階と前記カラーフィルタ基板の他面における、前記ブラックマトリックスと対応する位置に第1ブラックストライプを形成する段階及び前記第1ブラックストライプ上にパターンドリターダフィルムを接着する段階を含むことができる。
【0011】
また、本発明の立体映像表示装置の製造方法は薄膜トランジスタアレイ基板を形成する段階とカラーフィルタ基板の一面に第1ブラックストライプを形成する段階、前記カラーフィルタ基板の他面における、前記第1ブラックストライプに対応する一にブラックマトリックスを形成する段階と前記ブラックマトリックス上にカラーフィルタを形成する段階及び前記第1ブラックストライプ上にパターンドリターダフィルムを接着する段階を含むことができる。
【発明の効果】
【0012】
前記のように、本発明の実施の形態に係る立体映像表示装置はブラックマトリックスに加えて複数のブラックストライプをさらに形成することで、ブラックマトリックスの幅を減少させ開口率を向上させることができる利点がある。
【0013】
また、立体映像表示装置の上下視野角を向上させることと共にクロストークを低めることができる利点がある。
【0014】
また、本発明の実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法は透過率を有した材料でブラックストライプを形成することで、ブラックマトリックスとブラックストライプの間の整列工程の信頼性を付与し、整列工程が容易にできる利点がある。これによって、ブラックマトリックスとブラックストライプの間の整列が行き違って発生するクロストークも防止することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】従来立体映像表示装置を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図6】本発明の感光性樹脂組成物の波長帯に係る透過率を示すグラフである。
【図7】立体映像表示装置の視野角を示す模式図である。
【図8A】図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図8B】図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図8C】図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図8D】図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図8E】図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図8F】図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図8G】図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図8H】図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図9A】図4の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図9B】図4の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図9C】図4の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図9D】図4の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図9E】図4の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図9F】図4の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図10A】図4の構造を有する立体映像表示装置の他の製造方法を工程別で示す図である。
【図10B】図4の構造を有する立体映像表示装置の他の製造方法を工程別で示す図である。
【図10C】図4の構造を有する立体映像表示装置の他の製造方法を工程別で示す図である。
【図10D】図4の構造を有する立体映像表示装置の他の製造方法を工程別で示す図である。
【図10E】図4の構造を有する立体映像表示装置の他の製造方法を工程別で示す図である。
【図11A】図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図11B】図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図11C】図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図11D】図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図11E】図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図11F】図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図11G】図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図11H】図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図12】本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図13】本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図14】本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図15】本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置を示す模式図である。
【図16A】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図16B】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図16C】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図16D】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図16E】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図16F】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図16G】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図16H】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図16I】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図17】本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図18】本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図19】本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図20A】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20B】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20C】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20D】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20E】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20F】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20G】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20H】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20I】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20J】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図21】第1ブラックストライプの透過率による上下視野角を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に添付図面の図2乃至図10を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0017】
図2は本発明の一実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【0018】
図2を参照すれば、本発明の一実施の形態に係る立体映像表示装置100は表示パネル(DP)、偏光板170、パターンドリターダ180及び偏光メガネ195を備える。
【0019】
表示パネル(DP)は液晶表示パネルだけでなく電界放出表示素子(Field Emission Display)、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel) 及び電界発光素子(Electroluminescence Device、EL) などの他の平板表示素子で表示パネルでも具現されることができる。
【0020】
表示パネル(DP)を液晶表示パネルで具現する場合に、立体映像表示装置100は表示パネル(DP)下部に配置されるバックライトユニットと、表示パネル(DP)とバックライトユニットの間に配置される偏光板(図示せず)をさらに備える。パターンドリターダ180及び偏光メガネ195は立体映像駆動素子として左目イメージと右目イメージを空間的に分離し両眼視差を具現する。
【0021】
表示パネル(DP)は二枚のガラス基板と、これらの間に狭持された液晶層を有する。 薄膜トランジスタアレイ基板には薄膜トランジスタアレイ(Thin Film Transistor Array)が形成される。カラーフィルタ基板にはカラーフィルタアレイ(Color Filter Array)が形成される。カラーフィルタアレイはブラックマトリックス、カラーフィルタなどを含む。カラーフィルタ基板には偏光板170が附着し薄膜トランジスタアレイ基板にも偏光板が附着する。
【0022】
このような表示パネル(DP)には左目イメージ(L)と右目イメージ(R)がラインバイライン(Line by line) 形態に交互に表示される。偏光板170は表示パネル(DP)のカラーフィルタ基板上に附着する検光子(Analyzer)として表示パネル(DP)の液晶層を透過し入射される光で特定線偏光のみを透過させる。
【0023】
パターンドリターダ180は互いにラインバイライン形態に交互に配置された第1リターダパターンと第2リターダパターンを備える。リターダパターンは偏光板170の吸収軸と(+)45度及び(−)45度を成すようにラインバイライン形態に配置されることが望ましい。
【0024】
リターダパターンそれぞれは複屈折媒質(birefringence medium)を利用し広の位相をλ(波長)/4 遅延させる。第1リターダパターンの光軸と第2リターダパターンの光軸は互いに直交される。
【0025】
したがって、第1リターダパターンは表示パネル(DP)で左目イメージが表示されるラインと対向するように配置され左目イメージの光を第1偏光(円偏光または線偏光)に変換する。第2リターダパターンは表示パネル(DP)で右目イメージが表示されるラインと対向するように配置され右目イメージの光を第2偏光(円偏光または線偏光)に変換する。一例で第1リターダパターンは左円偏光を透過する偏光フィルターに具現されることができ、第2リターダパターンは右円偏光を透過する偏光フィルターに具現されることができる。
【0026】
偏光メガネ195の左目には第1偏光成分のみを通過させる偏光フィルムが接着され、偏光メガネ195の右目には第2偏光成分のみを通過させる偏光フィルムが接着される。したがって、偏光メガネ195を着用した観察者は左目で左目イメージのみを見るようになり、右目で右目イメージのみを見るようになって表示パネル(DP)に表示された映像を立体映像に感じるようになる。
【0027】
以下、さらに詳しい本発明の実施の形態に係る立体映像表示装置及びその製造方法に対して説明すれば下記のようである。下記では前述の立体映像表示装置と同一である構成に対しては同じ図面符号を付けてその説明を簡略にする。
【0028】
図3乃至図5は本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図であり、図6は本発明の感光性樹脂組成物の波長帯に係る透過率を示したグラフであり、図7は立体映像表示装置の視野角を示す模式図である。
【0029】
図3を参照すれば、本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置100は薄膜トランジスタアレイ基板110、薄膜トランジスタアレイ基板110と対向するカラーフィルタ基板120及びこれらの間に介在された液晶層150を含む表示パネル(DP)を構成する。
【0030】
さらに詳しくは、薄膜トランジスタアレイ基板110は薄膜トランジスタアレイが形成される。薄膜トランジスタアレイはR、G及びBデータ電圧が供給される複数のデータライン、データラインと交差されゲートパルス(またはスキャンパルス)が供給される複数のゲートライン(またはスキャンライン)、データラインとゲートラインの交差部に形成される複数の薄膜トランジスター(Thin Film Transistor)、液晶セルにデータ電圧を充電させるための複数の画素電極、及び画素電極に接続され液晶セルの電圧を維持させるためのストレージキャパシタ(Storage Capacitor)などを含む。
【0031】
画素電極と対向し電界を形成する共通電極はTN(Twisted Nematic) モードとVA(Vertical Alignment) モードのような垂直または水平電界駆動方式でカラーフィルタ基板120に形成され、IPS(In Plane Switching) モードとFFS(Fringe Field Switching) モードのような水平電界駆動方式で画素電極とともに薄膜トランジスタアレイ基板110に形成される。
【0032】
カラーフィルタ基板120にはR、G及びBカラーフィルタ135とこれらの間に複数のブラックマトリックス130が形成されて、カラーフィルタ135とブラックマトリックス130を保護するオーバーコート層140が形成される。カラーフィルタ135はバックライトユニットで出射されて液晶層150を透過した光を赤色、緑色及び青色で変換する役割をする。そして、カラーフィルタ135はブラックマトリックス130がそれぞれ位置し、左目イメージと右目イメージを区分する役割をする。オーバーコート層140はカラーフィルタ135の段差を減らしカラーフィルタ135を保護する役割をする。
【0033】
そして、薄膜トランジスタアレイ基板110とカラーフィルタ基板120らには液晶層150と接する内面に液晶のプレチルト角を設定するための配向膜が形成され、液晶セルのセルギャップ(Cell gap)を維持するためのカラムスペーサ145が形成される。
【0034】
カラーフィルタ基板120の外面には背面ITO160、背面ITO160上に形成された第1ブラックストライプ165、第1ブラックストライプ165上に形成された偏光板170、偏光板170上にパターンドリターダフィルム185が形成される。
【0035】
背面ITO160はカラーフィルタ基板120上に発生される精電気を外部に排出させることでカラーフィルタ基板120前面に形成される。背面ITO160上に前記ブラックマトリックス130と対応する第1ブラックストライプ165が形成される。第1ブラックストライプ165上には前述の偏光板170が形成され、表示パネル(DP)を透過した光を偏光する。追加的に図4に示されたように、偏光板170に接着剤167が形成され第1ブラックストライプ165及び背面ITO160上に接着されることができる。
【0036】
偏光板170上にパターンドリターダフィルム185が位置する。パターンドリターダフィルム185は前述のように、第1リターダパターン180aと第2リタドパターン180bが保護フィルム190上に形成される。第1リターダパターン180aが表示パネル(DP)で左目イメージが表示されるラインと対向するように配置されて左目イメージの光を第1偏光(円偏光または線偏光)に変換する。第2リタドパターン180bは表示パネル(DP)で右目イメージが表示されるラインと対向するように配置されて右目イメージの光を第2偏光(円偏光または線偏光)に変換する。一例で第1リターダパターン180aは左円偏光を透過する偏光フィルターに具現されることができ、第2リタドパターン180bは右円偏光を透過する偏光フィルターに具現されることができる。
【0037】
第1ブラックストライプ165はブラックマトリックス130に対応する位置に形成される。ここで、表示装置の開口率が低下されることを防止するため、第1ブラックストライプ165の幅はブラックマトリックス130の幅より狭いか同じに形成され、ブラックマトリックス130と対応する領域内でブラックマトリックス130の面積より狭いか同じ面積に形成される。
【0038】
一方、図5を参照すれば、前述の立体映像表示装置100とは異なり、カラーフィルタ基板120の外面に第1ブラックストライプ165が形成され、第1ブラックストライプ165を覆う構造で背面ITO160が形成されることもある。そして、背面ITO160上に偏光板170が形成され、偏光板170上にパターンドリターダフィルム185が位置する。パターンドリターダフィルム185は前述のように、第1リターダパターン180aと第2リターダパターン180bが保護フィルム190上に形成される。
【0039】
前述の本発明のブラックマトリックス130と第1ブラックストライプ165はカーボンブラックを含む感光性樹脂組成物からなる。さらに詳しくは、ブラックマトリックス130と第1ブラックストライプ165の材料で使われる感光性樹脂組成物は顔料(pigment)、バインダー、多官能単量体(monomer:モノマー)、光開始剤、分散剤、添加剤を含む。
【0040】
顔料では黒色顔料と有機顔料の中で少なくとも一つを含む。前記黒色顔料はカーボンブラックを使うことができ、遮光性がある顔料なら特別に限定されない。黒色顔料の例ではチャンネルブラック(channel black)、ファーネスブラック(furnace black)、サーマルブラック(thermal black)、ランプブラック(lamp black) などを使うことができる。そして、有機顔料では水溶性アゾ顔料(azo pigment)、不溶性アゾ顔料、フタロシアニン顔(phthalocyanine pigment)、キナクドリン顔料(quinacridone pigment)、イソインドリノン顔料(isoindolinone pigment)、ペリレン顔料(perylene pigment)、ペリノン顔料(perinone pigment)、dioxadine pigment 、アントラキノン顔料(anthraquinone pigment)、ジアントラキノニル顔料(dianthraquinonyl pigment) 、アントラピリミディン顔料、アントアントロン顔料(anthanthrone pigment)、インダントロン顔料(indanthrone pigment)、フラバントロン顔料(flavanthrone pigment)、ピラントロン顔料(pyranthrone pigment)、ジケトピロロピロール顔料(diketopyrrolopyrrole pigment )などを使うことができる。
【0041】
バインダーは樹脂組成物の結合特性を向上させるためのことで、他のモノ−モとの共重合が可能な物質を使うことができる。バインダーは例えば、アクリル係樹脂、ポリイミド樹脂 、フェノール樹脂及びカド係樹脂(Cardo type resin)の中で選択されたいずれか一つ以上で有りえる。また、これら樹脂は酸基またはエポキシ基を含む化合物であることができる。望ましくはエポキシアクリレート樹脂を使うことができる。
【0042】
多官能単量体(モノマー)は光開始剤によって重合されることができる化合物でアクリレイト係単量体で有りえる。例えば、エチレングリコールジメタクリラート( ethylene glycol diacrylate )、1、4-シクルロヘックサンデ−オルデ−アクリレート(1,4-cyclohexanediol acrylate、trimethylol triacrylate、トリメチロールプロパントリアクリレート(trimethylolpropanetriacrylate)、ペンタエリスリトールトリアクリレート(pentaerythritoltriacrylate)、テトラエティルレングルリコルデ−アクリレート(tetraethyleneglycoldiacrylate)、デ−ペンタエリトリトルトリアクリレート(dipentaerythritoltriacrylate)、デ−ペンタエリトリトルテトラアクリレート(dipentaerythritoltetraacrylate)ソルビトルトリアクリレート(sorbitoltriacrylate)、ソルビトルテトラクリルレイト(sorbitoltetraacrylate),酢酸ビニル(vinyl acetate)、トリアリルシアヌレート(triaryl cyanurate)などを使うことができ、これらモノマー以外に2量体及び3量体のようなポリマーも効果的に使うことができる。
【0043】
光開始剤は光によってラジカルを発生させ重合を触発させる材料として、アセトフェノン(acetophenone)系化合物、ビイミダゾール(biimidazole)系化合物、トリアジン(triazine)系化合物及びオキシム(oxime )系化合物の中で選択された一つ以上を使うことができ、望ましくはオキシム系化合物を使うことができる。
【0044】
分散剤は樹脂組成物内の顔料成分が溶出されることを防止するためのことで、界面活性剤を利用することができる。分散剤は例えば、シリコーン系、フッ素系、エステル系、陽イオン系、陰イオン系、非イオン系、両性などの界面活性剤などを使うことができる。
【0045】
添加剤は本発明の樹脂組成物に必要によって添加されることができることで、充填剤、硬化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などを使うことができる。
【0046】
前記のように、ブラックマトリックス130と第1ブラックストライプ165の材料で使われる感光性樹脂組成物は顔料(pigment)、バインダー、多官能単量体、光開始剤、分散剤、添加剤を含む。図6を参照すれば、本発明の感光性樹脂組成物は顔料成分が含まれているから可視光線で少しの透過を見せるが、波長帯が800nm以上では60%以上の透過率を示すことができる。 したがって、本発明ではこのような感光性組成物でブラックマトリックス130と第1ブラックストライプ165を製造することで、後述する製造工程が容易くできる。これに対する詳しい説明は後述する。
【0047】
一方、図7の(a)を参照すれば、従来第1ブラックストライプなしにブラックマトリックス130の幅を広く形成した表示装置の場合、視野角が13度(上下視野角26度)に具現されている。反面、前述のように構成された本発明の立体映像表示装置は図7の(b)に示されたように、第1ブラックストライプ165を形成することで、ブラックマトリックス130の幅を狭めながら視野角13度(上下視野角26度)を具現することができる。
【0048】
そうするので、本発明の立体映像表示装置はブラックマトリックスの幅を元々どおり回して狭く形成し、ブラックマトリックスと対応する領域に第1ブラックストライプを形成することで、上下視野角26度を具現しながら開口率と輝度が低下されることを防止することができる利点がある。
【0049】
以下、前述の本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を説明する。図8A乃至図8Hは前述の図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図であり、図9A乃至図9Fは前述の図4の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図であり、図10A乃至図10Eは前述の図4の構造を有する立体映像表示装置の他の製造方法を工程別で示す図であり、図11A乃至図11Hは前述の図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【0050】
先ず、図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を説明すれば次のようである。図8Aを参照すれば、カラーフィルタ基板120の一面全体にITOを蒸着して背面ITO160を形成する。図8Bを参照すれば、背面ITO160 上に第1ブラックストライプ165及びアライン・キー(align key:AK)を形成する。 第1ブラックストライプ165とアライン・キー(AK)は前述の感光性樹脂組成物である第1ブラックストライプ組成物を背面ITO160上に塗布しフォトリソグラフィ法にパターニングして形成する。ここで、アライン・キー(AK)は非表示領域に形成され追後スクライビングされるようになる。そして、第1ブラックストライプ165は追後形成されるブラックマトリックスが形成される領域と対応しながらブラックマトリックスの幅より小さいか同じく、ブラックマトリックスの面積より小さいか同じ面積で形成する。
【0051】
次、図8Cを参照すれば、第1ブラックストライプ165が形成された面の反対面であるカラーフィルタ基板120の他面に前述の感光性樹脂組成物であるブラックマトリックス組成物を塗布しブラックマトリックス層131を形成する。そして、ブラックマトリックスをパターニングするためのマスク(mask)を整列する。この時、マスク(mask)にはマスクアライン・キー(MAK)が形成されて、光学カメラ(OC)を通じてカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)と整列させることができる。ここで、前述のように、本発明のブラックマトリックス組成物は800nm以上で透過率が60%以上を示す。これによって、光学カメラ(OC)で800nm以上の波長帯の光を照射してブラックマトリックス層131を透過させることができるから、マスクアライン・キー(MAK)とカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)を整列させることができる。
【0052】
引き継いで、マスク(mask)によってマスクされたブラックマトリックス層131に紫外線(UV)を照射した後現像し図8Dのように、ブラックマトリックス130を形成する。
【0053】
次、図8E及び図8Fを参照すれば、ブラックマトリックス130上に赤色、緑色及び青色のカラーフィルタ(135R、135G、135B)を形成し、カラーフィルタ(135R、135G、135B)上にITOを積層しオーバーコート層140を形成して、オーバーコート層140上にカラムスペーサ145を形成する。次、図8Gを参照すれば、先立って製造されたカラーフィルタ基板120を薄膜トランジスタアレイ基板110と合着し液晶層150を形成する。そして、合着された基板(110、120)をセル単位にスクライビングする。この時、先立って形成されたアライン・キー(AK)は除去される。引き継いで、図8Hを参照すれば、カラーフィルタ基板120の第1ブラックストライプ165 上に偏光板170を附着し、偏光板170上に保護フィルム190が附着したパターンドリターダフィルム185を附着して立体映像表示装置を製造する。
【0054】
一方、図4の構造による本発明の立体映像表示装置は次のような方法でも製造されることができる。
【0055】
図9Aを参照すれば、カラーフィルタ基板120の一面全体にITOを蒸着し背面ITO160を形成する。引き継いで、カラーフィルタ基板120の他面にブラックマトリックス130及びアライン・キー(AK)を形成する。 ブラックマトリックス130とアライン・キー(AK)は前述の感光性樹脂組成物であるブラックマトリックス組成物をカラーフィルタ基板120の他面に塗布しフォトリソグラフィ法でパターニングして形成する。ここで、アライン・キー(AK)は非表示領域に形成され追後スクライビングされるようになる。
【0056】
次、図9B及び図9Cに示されたように、ブラックマトリックス130 上に赤色、緑色及び青色のカラーフィルタ(135R、135G、135B)を形成し、カラーフィルタ(135R、135G、135B)上にITOを積層してオーバーコート層140を形成し、オーバーコート層140上にカラムスペーサ145を形成する。
【0057】
次、図9Dを参照すれば、先立って製造されたカラーフィルタ基板120を薄膜トランジスタアレイ基板110と合着し液晶層150を形成する。引き継いで、カラーフィルタ基板120の背面ITO160上に前述の感光性樹脂組成物である第1ブラックストライプ組成物を塗布して第1ブラックストライプ層166を形成する。そして、第1ブラックストライプをパターニングするためのマスク(mask)を整列する。この時、マスク(mask)にはマスクアライン・キー(MAK)が形成されていて、光学カメラ(OC)を通じてカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)と整列させることができる。ここで、前述のように、本発明の第1ブラックストライプ組成物は800nm 以上で透過率が60%以上を示す。これによって、光学カメラ(OC)で800nm以上の波長帯の光を照射し第1ブラックストライプ層166を透過させることができるから、マスクアライン・キー(MAK)とカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)を整列させることができる。
【0058】
引き継いで、マスク(mask)によってマスクされた第1ブラックストライプ層166に紫外線(UV)を照射した後現像して図9Dのように、第1ブラックストライプ165を形成する。そして、合着された基板(110、120)をセル単位にスクライビングする。この時、先立って形成されたアライン・キー(AK)は除去される。次、図9Fを参照すれば、カラーフィルタ基板120の第1ブラックストライプ165上に偏光板170を附着し、偏光板170上にパターンドリターダフィルム185を附着して立体映像表示装置を製造する。
【0059】
一方、図4の構造による本発明の立体映像表示装置は次のような他の方法でも製造されることができる。
【0060】
図10Aを参照すれば、カラーフィルタ基板120の一面全体にITOを蒸着し背面ITO160を形成する。引き継いで、カラーフィルタ基板120の他面にブラックマトリックス130を形成する。次、図10B及び図10Cに示されたように、ブラックマトリックス130上に赤色、緑色及び青色のカラーフィルタ(135R、135G、135B)を形成し、カラーフィルタ(135R、135G、135B)上にITOを積層しオーバーコート層140を形成して、オーバーコート層140上にカラムスペーサ145を形成する。
【0061】
次、図10Dを参照すれば、先立って製造されたカラーフィルタ基板120を薄膜トランジスタアレイ基板110と合着し液晶層150を形成する。 引き継いで、カラーフィルタ基板120の背面ITO160上に第1ブラックストライプ165を形成する。第1ブラックストライプ165は前のブラックマトリックス130のように、前述の感光性樹脂組成物で形成することができる。特に、本第1ブラックストライプ165を形成する工程はプリンティング法を使うことができる。プリンティング法では林プリンティング、スクリーンプリンティング、ロールプリンティングなどを使うことができる。前記プリンティング法で第1ブラックストライプ165を形成すれば、内部素子にダメージが加えられることを最小化するから基板を合着した後に第1ブラックストライプ165を形成することができる。
【0062】
次、図10Eを参照すれば、カラーフィルタ基板120の第1ブラックストライプ165上に偏光板170を附着し、偏光板170上にパターンドリターダフィルム185を附着して立体映像表示装置を製造する。
【0063】
一方、図5の構造を有する本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を説明すれば次のようである。
【0064】
図11Aを参照すれば、カラーフィルタ基板120上に第1ブラックストライプ165及びアライン・キー(AK)を形成する。第1ブラックストライプ165とアライン・キー(AK)は前述の感光性樹脂組成物である第1ブラックストライプ組成物を背面ITO160上に塗布しフォトリソグラフィ法にパターニングして形成する。ここで、アライン・キー(AK)は非表示領域に形成され追後スクライビングされるようになる。そして、第1ブラックストライプ165は追後形成されるブラックマトリックスが形成される領域と対応しながらブラックマトリックスの幅より小さいか同じく、ブラックマトリックスの面積より小さいか同じ面積で形成する。
【0065】
引き継いで、図11Bを参照すれば、第1ブラックストライプ165が形成されたカラーフィルタ基板120上にITOを前面蒸着し背面ITO160を形成する。本発明の実施の形態では背面ITO160を先に形成し第1ブラックストライプ165を形成した前の実施の形態とは異なり、第1ブラックストライプ165を先に形成し背面ITO165を形成する。
【0066】
次、図11Cを参照すれば、第1ブラックストライプ165が形成された面の反対面であるカラーフィルタ基板120の他面に前述の感光性樹脂組成物であるブラックマトリックス組成物を塗布しブラックマトリックス層131を形成する。そして、ブラックマトリックスをパターニングするためのマスク(mask)を整列する。この時、マスク(mask)にはマスクアライン・キー(MAK)が形成されていて、光学カメラ(OC)を通じてカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)と整列させることができる。ここで、前述のように、本発明のブラックマトリックス組成物は800nm以上で透過率が60% 以上を示す。これによって、光学カメラ(OC)で800nm以上の波長帯の光を照射してブラックマトリックス層131を透過させることができるから、マスクアライン・キー(MAK)とカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)を整列させることができる。引き継いで、マスク(mask)によってマスクされたブラックマトリックス層131に紫外線(UV)を照射した後現像して図11Dのように、ブラックマトリックス130を形成する。
【0067】
引き継いで、図11E及び図11Fを参照すれば、ブラックマトリックス130上に赤色、緑色及び青色のカラーフィルタ(135R、135G、135B)を形成し、カラーフィルタ(135R、135G、135B)上に ITOを積層しオーバーコート層140を形成して、オーバーコート層140 上にカラムスペーサ145を形成する。次、図11Gを参照すれば、先立って製造されたカラーフィルタ基板120を薄膜トランジスタアレイ基板110と合着して液晶層150を形成する。 そして、合着された基板(110、120)をセル単位にスクライビングする。 この時、先立って形成されたアライン・キー(AK)は除去される。
【0068】
引き継いで、図11Hを参照すれば、カラーフィルタ基板120の第1ブラックストライプ165上に偏光板170を附着し、偏光板170上にパターンドリターダフィルム185を附着して立体映像表示装置を製造する。
【0069】
前述のように、本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置及びその製造方法はカラーフィルタ基板とパターンドリターダフィルムの間に第1ブラックストライプをさらに形成することで、ブラックマトリックスの幅を減少させて開口率を向上させながらこれと共に上下視野角26度を具現することができる利点がある。
【0070】
また、本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法は800nm以上の波長帯で透過率が優秀な組成物で第1ブラックストライプとブラックマトリックスを形成することで、第1ブラックストライプとブラックマトリックスの整列工程を容易にして信頼性を付与することができる利点がある。
【0071】
下記では本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置及びその製造方法に対して説明する。以下記述される第2実施の形態では前述の第1実施の形態に係る立体映像表示装置と同一である構成に対しては同じ図面符号を付けてその説明を簡略にする。
【0072】
図12乃至図14は本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図であり、図15は本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置を示した模式図である。
【0073】
図12乃至図14を参照すれば、本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置100は偏光板170上に第2ブラックストライプ210がさらに形成される。さらに詳しく、本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置100は薄膜トランジスタアレイ基板110、薄膜トランジスタアレイ基板110と対向するカラーフィルタ基板120及びこれらの間に介在された液晶層150を含む表示パネル(DP)を構成する。
【0074】
図12に示されように、カラーフィルタ基板120の外面には背面ITO160、背面ITO160上に形成された第1ブラックストライプ165、第1ブラックストライプ165上に形成された偏光板170、偏光板170上に形成された第2ブラックストライプ210及び第2ブラックストライプ210上に形成されたパターンドリターダフィルム185が形成される。
【0075】
第2ブラックストライプ210は第1ブラックストライプ165のようにクロストークを防止する役割をすることで、さらに微細なクロストークまで防止する。第2ブラックストライプ210はブラックマトリックス130及び第1ブラックストライプ165と対応される領域に形成される。ここで、表示装置の開口率が低下されることを防止するため、第2ブラックストライプ210の幅はブラックマトリックス130の幅より狭いか同じく形成され、ブラックマトリックス130と対応する領域内でブラックマトリックス130の面積より狭いか同じ面積に形成される。また、第2ブラックストライプ210は前述のブラックマトリックス130と第1ブラックストライプ165と同一である材料であるカーボンブラックを含む感光性樹脂組成物からなる。
【0076】
また、本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置は図13に示されたように、カラーフィルタ基板120の外面に形成された背面ITO160、背面ITO160上に形成された第1ブラックストライプ165、第1ブラックストライプ165上に形成された接着剤167、接着剤167によってカラーフィルタ基板120に附着した偏光板170、偏光板170上に形成された第2ブラックストライプ210及び第2ブラックストライプ210上に形成されたパターンドリターダフィルム185を含むこともできる。
【0077】
また、本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置は図14に示されたように、カラーフィルタ基板120の外面に形成された第1ブラックストライプ165、第1ブラックストライプ165上に形成された背面ITO160、背面ITO160上に形成された偏光板170、偏光板170上に形成された第2ブラックストライプ210及び第2ブラックストライプ210上に形成されたパターンドリターダフィルム185を含むこともできる。
【0078】
図15を参照すれば、本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置は第1ブラックストライプ165と第2ブラックストライプ210を備えて、第1ブラックストライプ165によって遮断することができなかったAで表示された光を第2ブラックストライプ210で遮断しクロストークが発生することを防止することができる。
【0079】
そうするので、本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置は第1ブラックストライプに加えて第2ブラックストライプをさらに形成することで、クロストークを防止しながら上下視野角をさらに増加させることができる利点がある。
【0080】
以下、本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を説明する。本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置は前述の第1実施の形態に係る立体映像表示装置の偏光板上に第2ブラックストライプだけさらに形成された構造であるので、第2ブラックストライプを形成する工程だけが第1 実施の形態の製造方法と他の点である。したがって、下記では図12の構造を有する立体映像表示装置の製造方法に対してだけ説明する事にし、図13及び図14の構造を有する立体映像表示装置の製造方法は下記に説明される第2ブラックストライプの製造方法をそのまま適用すれば良いことでその説明を省略する。
【0081】
図16A乃至図16Hは図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【0082】
図16Aを参照すれば、カラーフィルタ基板120の一面全体にITOを蒸着し背面ITO160を形成する。図16bを参照すれば、背面ITO160 上に第1ブラックストライプ165 及びアライン・キー(AK)を形成する。 第1ブラックストライプ165とアライン・キー(AK)は前述の感光性樹脂組成物である第1ブラックストライプ組成物を背面ITO160上に塗布しフォトリソグラフィ法にパターニングして形成する。ここで、アライン・キー(AK)は非表示領域に形成されて追後スクライビングされるようになる。そして、第1ブラックストライプ165は追後形成されるブラックマトリックスが形成される領域と対応しながらブラックマトリックスの幅より小さいか同じく、ブラックマトリックスの面積より小さいか同じ面積で形成する。
【0083】
次、図16Cを参照すれば、第1ブラックストライプ165が形成された面の反対面であるカラーフィルタ基板120の他面に前述の感光性樹脂組成物であるブラックマトリックス組成物を塗布しブラックマトリックス層131を形成する。そして、ブラックマトリックスをパターニングするためのマスク(mask)を整列する。この時、マスク(mask)にはマスクアライン・キー(MAK)が形成されていて、光学カメラ(OC)を通じてカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)と整列させることができる。ここで、前述のように、本発明のブラックマトリックス組成物は800nm以上で透過率が60%以上を示す。これによって、光学カメラ(OC)で800nm以上の波長帯の光を照射しブラックマトリックス層131を透過させることができるから、マスクアライン・キー(MAK)とカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)を整列させることができる。
【0084】
引き継いで、マスク(mask)によってマスクされたブラックマトリックス層131に紫外線(UV)を照射した後現像して図16Dのように、ブラックマトリックス130を形成する。
【0085】
次、図16E及び図16Fを参照すれば、ブラックマトリックス130上に赤色、緑色及び青色のカラーフィルタ(135R、135G、135B)を形成し、カラーフィルタ(135R、135G、135B)上にITOを積層してオーバーコート層140を形成し、オーバーコート層140上にカラムスペーサ145を形成する。次、図16Gを参照すれば、先立って製造されたカラーフィルタ基板120を薄膜トランジスタアレイ基板110と合着し液晶層150を形成する。そして、合着された基板(110、120)をセル単位にスクライビングする。この時、先立って形成されたアライン・キー(AK)は除去される。
【0086】
引き継いで、図16Hを参照すれば、偏光板170を準備し、偏光板170 上に第2ブラックストライプ210を形成する。この時、第2ブラックストライプ210は前述のブラックマトリックス130または第1ブラックストライプ165の設計値と同一であるか小さく形成する。そして、第2ブラックストライプ210が形成された偏光板170を第1ブラックストライプ165が形成されたカラーフィルタ基板120上に整列する。この時、第1ブラックストライプ165それぞれをアライン・キーと見て、偏光板170に形成された第2ブラックストライプ210の形状をアラインして附着する。
【0087】
引き継いで、図16Iを参照すれば、第2ブラックストライプ165上に保護フィルム190が附着したパターンドリターダフィルム185を附着して立体映像表示装置を製造する。
【0088】
一方、下記では本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置及びその製造方法に対して説明する。以下記述される第3実施の形態では前述の第1及び第2実施の形態に係る立体映像表示装置と同一である構成に対しては同じ図面符号を付けその説明を簡略にする。
【0089】
図17乃至図19は本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【0090】
図17乃至図19を参照すれば、本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置100は前述の第2実施の形態に係る立体映像表示装置で第2ブラックストライプ210上にTACフィルム220と第3ブラックストライプ230がさらに形成される。さらに詳しくは、本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置100は薄膜トランジスタアレイ基板110と薄膜トランジスタアレイ基板110と対向するカラーフィルタ基板120及びこれらの間に介在された液晶層150を含む表示パネル(DP)を構成する。
【0091】
図17に示されたように、カラーフィルタ基板120の外面には背面ITO160、背面ITO160上に形成された第1ブラックストライプ165、第1ブラックストライプ165上に形成された偏光板170、偏光板170 上に形成された第2ブラックストライプ210、第2ブラックストライプ210上に形成されたTACフィルム220、TACフィルム220上に形成された第3ブラックストライプ230及び第3ブラックストライプ230上にパターンドリターダフィルム185が形成される。
【0092】
第3ブラックストライプ230は第1ブラックストライプ165及び第2ブラックストライプ210のようにクロストークを防止する役割をすることで、より微細なクロストークまで防止する。第3ブラックストライプ230はブラックマトリックス130、第1ブラックストライプ165及び第2ブラックストライプ210と対応される領域に形成される。ここで、表示装置の開口率が低下されることを防止するため、第3ブラックストライプ230の幅はブラックマトリックス130の幅より狭いか同じく形成され、ブラックマトリックス130と対応する領域内でブラックマトリックス130の面積より狭いか同じ面積に形成される。また、第3ブラックストライプ230は前述のブラックマトリックス130、第1ブラックストライプ165及び第2ブラックストライプ230と同一する材料であるカーボンブラックを含む感光性樹脂組成物からなる。
【0093】
また、本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置は図18に示されたように、カラーフィルタ基板120の外面に形成された背面ITO160、背面ITO160上に形成された第1ブラックストライプ165、第1ブラックストライプ165上に形成された接着剤167、接着剤167によってカラーフィルタ基板120に附着した偏光板170、偏光板170上に形成された第2ブラックストライプ210及び第2ブラックストライプ210上に形成されたTACフィルム220、TACフィルム220上に形成された第3ブラックストライプ230及び第3ブラックストライプ230上に形成されたパターンドリターダフィルム185を含むこともできる。
【0094】
また、本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置は図19に示されたように、カラーフィルタ基板120の外面に形成された第1ブラックストライプ165、第1ブラックストライプ165 上に形成された背面ITO160、背面ITO160上に形成された偏光板170、偏光板170 上に形成された第2ブラックストライプ210 及び第2ブラックストライプ210 上に形成された TACフィルム220、TACフィルム220 上に形成された第3ブラックストライプ230及び第3ブラックストライプ230上に形成されたパターンドリターダフィルム185を含むこともできる。
【0095】
本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置は第1ブラックストライプ及び第2ブラックストライプに加えて第3ブラックストライプをさらに形成することで、クロストークを防止しながら上下視野角をさらに増加させることができる利点がある。
【0096】
以下、本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を説明する。本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置は前述の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の偏光板上に第3ブラックストライプだけさらに形成された構造であるから、第3ブラックストライプを形成する工程だけが第2実施の形態の製造方法との異なる点である。したがって、下記では図19の構造を有する立体映像表示装置の製造方法に対してだけ説明し、図17及び図18の構造を有する立体映像表示装置の製造方法は下記説明される第3ブラックストライプの製造方法をそのまま適用すれば良いことでその説明を省略する。
【0097】
図20A乃至図20Jは図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【0098】
図20Aを参照すれば、カラーフィルタ基板120上に第1ブラックストライプ165及びアライン・キー(AK)を形成する。第1ブラックストライプ165とアライン・キー(AK)は前述の感光性樹脂組成物である第1ブラックストライプ組成物を背面ITO160上に塗布しフォトリソグラフィ法にパターニングして形成する。ここで、アライン・キー(AK)は非表示領域に形成され追後スクライビングされるようになる。そして、第1ブラックストライプ165は追後形成されるブラックマトリックスが形成される領域と対応しながらブラックマトリックスの幅より小さいか同じく、ブラックマトリックスの面積より小さいか同じ面積で形成する。引き継いで、図20Bを参照すれば、第1ブラックストライプ165が形成されたカラーフィルタ基板120上にITOを前面蒸着して背面ITO160を形成する。
【0099】
次、図20Cを参照すれば、第1ブラックストライプ165が形成された面の反対面であるカラーフィルタ基板120の他面に前述の感光性樹脂組成物であるブラックマトリックス組成物を塗布しブラックマトリックス層131を形成する。そして、ブラックマトリックスをパターニングするためのマスク(mask)を整列する。この時、マスク(mask)にはマスクアライン・キー(MAK)が形成されていて、光学カメラ(OC)を通じてカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)と整列させることができる。ここで、前述のように、本発明のブラックマトリックス組成物は800nm 以上で透過率が 60%以上を示す。これによって、光学カメラ(OC)で800nm以上の波長帯の光を照射してブラックマトリックス層131を透過させることができるから、マスクアライン・キー(MAK)とカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)を整列させることができる。引き継いで、マスク(mask)によってマスクされたブラックマトリックス層131に紫外線(UV)を照射した後現像して図20Dのように、ブラックマトリックス130を形成する。
【0100】
引き継いで、図20E及び図20Fを参照すれば、ブラックマトリックス130上に赤色、緑色及び青色のカラーフィルタ(135R、135G、135B)を形成し、カラーフィルタ(135R、135G、135B)上に ITOを積層しオーバーコート層140を形成して、オーバーコート層140 上にカラムスペーサ145を形成する。次、図20Gを参照すれば、先立って製造されたカラーフィルタ基板120を薄膜トランジスタアレイ基板110と合着し液晶層150を形成する。そして、合着された基板(110、120)をセル単位にスクライビングする。この時、先立って形成されたアライン・キー(AK)は除去される。
【0101】
引き継いで、図20Hを参照すれば、偏光板170を準備し、偏光板170 上に第2ブラックストライプ210を形成する。この時、第2ブラックストライプ210は前述のブラックマトリックス130または第1ブラックストライプ165の設計値と同一であるか小さく形成する。そして、第2ブラックストライプ210が形成された偏光板170を第1ブラックストライプ165が形成されたカラーフィルタ基板120上に整列する。この時、第1ブラックストライプ165それぞれをアライン・キーと見て、偏光板170に形成された第2ブラックストライプ210の形状をアラインして附着する。
【0102】
次、図20Iを参照すれば、TACフィルム220を準備し、TACフィルム220上に第3ブラックストライプ230を形成する。この時、第3ブラックストライプ230は前述のブラックマトリックス130の設計値と同一であるか小さく形成する。そして、第3ブラックストライプ230が形成されたTACフィルム220を第2ブラックストライプ210が形成されたカラーフィルタ基板120上に整列する。この時、第2ブラックストライプ210それぞれをアライン・キーと見て、TACフィルム220に形成された第3ブラックストライプ230の形状をアラインして附着する。
【0103】
最後に、図20Jを参照すれば、第3ブラックストライプ230上に保護フィルム190が附着したパターンドリターダフィルム185を附着して立体映像表示装置を製造する。
【0104】
以下、本発明の立体映像表示装置に関して下記実験例で上述する。ただ、下記の実験例は本発明を例示することであるだけ本発明が下記実験例に限定されるのではない。
【0105】
実験例1
【0106】
図3に示された本発明の立体映像表示装置と図1に示された従来立体映像表示装置のブラックマトリックス幅による開口率を測定し下記表1に示した。
【0107】
【表1】
【0108】
前記表1を参照すれば、従来立体映像表示装置に比べて、本発明のブラックストライプを備えた立体映像表示装置は約17%以上の開口率を向上させることができることが分かる。
【0109】
実験例2
【0110】
立体映像表示装置でブラックマトリックス、第1ブラックストライプ、第2ブラックストライプの幅と形成可否による上下視野角を条件別に測定し下記表2に示した。下記表2で幅が0に表示されたものは該当の構成物が形成されないことを意味する。(例えば、下記条件1で第1ブラックストライプと第2ブラックストライプの幅が0と記載したが、これは条件1の立体映像表示装置に第1ブラックストライプと第2ブラックストライプが形成されないでブラックマトリックスだけ形成されたことである。)
【0111】
【表2】
【0112】
前記表2を参照すれば、ブラックマトリックスだけ備えた条件1に比べて、第1ブラックストライプを備えた条件2の場合上下視野角が約3.9%位上昇したことで現われた。また、第2ブラックストライプをさらに備えた条件3 及び4は条件2に比べて上下視野角がさらに上昇したことで現われた。特に、条件3及び条件4を比べると、第2ブラックストライプの幅がさらに大きい条件4が条件3に比べて上下視野角がさらに上昇したことと現われた。
【0113】
実験例3
【0114】
比較例として透過率が0%であるブラックマトリックスのみを備えた立体映像表示装置を製造したし、実施の形態で透過率が0%であるブラックマトリックスと第1ブラックストライプを備えた立体映像表示装置を製造した。この時、実施の形態の第1ブラックストライプの透過率を10%、20%、30%、50%及び100%に調節しながら立体映像表示装置の上下視野角を測定して下記表3及び図21に示した。
【0115】
【表3】
【0116】
前記表3及び図21を参照すれば、第1ブラックストライプの透過率が減少されるほど立体映像表示装置の上下視野角が増加されることを確認することができた。前記実験例3を通じて、先立った第1ブラックストライプとブラックマトリックスの整列工程が容易しながら上下視野角を向上させることができる第1ブラックストライプの透過率が適切に調節されることができる。
【0117】
以上説明した内容を通じて当業者なら本発明の技術思想を逸脱しない範囲で多様な変更及び修正が可能であることが分かる。したがって、本発明の技術的範囲は明細書の詳細な説明に記載した内容に限定されるのではなく特許請求の範囲によって決められなければならないはずである。
【技術分野】
【0001】
本発明は立体映像表示装置及びその製造方法に関し、さらに詳しくはブラックマトリックスの幅を減少させながら表示装置の開口率及び輝度を向上させ、製造工程が容易にできる立体映像表示装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
立体映像表示装置は両眼視差方式(stereoscopic technique)または複合視差知覚方式(autostereoscopic technique)を利用し立体映像を具現する。
【0003】
両眼視差方式は立体効果が大きい左右目の視差映像を利用し、眼鏡方式と無眼鏡方式があって二つの方式皆実用化されている。眼鏡方式は直視型表示素子やプロジエクタに左右時差映像の偏光方向を変えてまたは時分割方式で表示し、偏光メガネまたは液晶シャッタメガネを用いて立体映像を具現する。無眼鏡方式は一般的に左右時差映像の光軸を分離するためのファレルレックスバリアーなどの光学板を表示画面の前にまたは後に設置する方式である。
【0004】
図1は従来立体映像表示装置を示す図である。
【0005】
図1を参照すれば、眼鏡方式の立体映像表示装置1は薄膜トランジスタアレイ基板10、カラーフィルタ13及びブラックマトリックス14を含むカラーフィルタ基板12、薄膜トランジスタアレイ基板10とカラーフィルタ基板12の間に介在された液晶層15を含む。そして、薄膜トランジスタアレイ基板10及びカラーフィルタ基板12に上部偏光板16aと下部偏光板16bが位置し、上部偏光板16a上にパターンドリターダ17が位置し、パターンドリターダ17上に表面処理された保護フィルム18が位置して構成される。
【0006】
このように構成された眼鏡方式の立体映像表示装置1は左目イメージと右目イメージを互に表示しパターンドリターダ17を通じて偏光メガネに入射される偏光特性を切り替えするこれを通じて、眼鏡方式は左目イメージと右目イメージを空間的に分割し立体映像を具現することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、立体映像表示装置は立体映像具現時、ブラックマトリックスの幅、カラーフィルタとパターンドリターダの間の距離)などによって上下視野角が決定される。従来立体映像表示装置はブラックマトリックスの幅を増加させ上下視野角26度を具現しているが、ブラックマトリックスの幅の増加は開口率及び輝度を低下させる問題点がある。
【0008】
本発明の目的とするところは、ブラックマトリックスの幅を減少させながら表示装置の開口率及び輝度を向上させることができる立体映像表示装置及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を果たすために、本発明の立体映像表示装置は薄膜トランジスタアレイ基板、前記薄膜トランジスタアレイ基板に対向し、ブラックマトリックスを含むカラーフィルタ基板と前記カラーフィルタ基板上に形成され、前記ブラックマトリックスに対応する位置に形成された第1ブラックストライプ及び前記第1ブラックストライプ上に形成されるパターンドリターダフィルムを含むことができる。
【0010】
また、本発明の立体映像表示装置の製造方法は薄膜トランジスタアレイ基板を形成する段階とカラーフィルタ基板の一面にブラックマトリックスを形成する段階と前記ブラックマトリックス上にカラーフィルタを形成する段階と前記薄膜トランジスタアレイ基板と前記カラーフィルタ基板を合着する段階と前記カラーフィルタ基板の他面における、前記ブラックマトリックスと対応する位置に第1ブラックストライプを形成する段階及び前記第1ブラックストライプ上にパターンドリターダフィルムを接着する段階を含むことができる。
【0011】
また、本発明の立体映像表示装置の製造方法は薄膜トランジスタアレイ基板を形成する段階とカラーフィルタ基板の一面に第1ブラックストライプを形成する段階、前記カラーフィルタ基板の他面における、前記第1ブラックストライプに対応する一にブラックマトリックスを形成する段階と前記ブラックマトリックス上にカラーフィルタを形成する段階及び前記第1ブラックストライプ上にパターンドリターダフィルムを接着する段階を含むことができる。
【発明の効果】
【0012】
前記のように、本発明の実施の形態に係る立体映像表示装置はブラックマトリックスに加えて複数のブラックストライプをさらに形成することで、ブラックマトリックスの幅を減少させ開口率を向上させることができる利点がある。
【0013】
また、立体映像表示装置の上下視野角を向上させることと共にクロストークを低めることができる利点がある。
【0014】
また、本発明の実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法は透過率を有した材料でブラックストライプを形成することで、ブラックマトリックスとブラックストライプの間の整列工程の信頼性を付与し、整列工程が容易にできる利点がある。これによって、ブラックマトリックスとブラックストライプの間の整列が行き違って発生するクロストークも防止することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】従来立体映像表示装置を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図6】本発明の感光性樹脂組成物の波長帯に係る透過率を示すグラフである。
【図7】立体映像表示装置の視野角を示す模式図である。
【図8A】図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図8B】図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図8C】図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図8D】図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図8E】図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図8F】図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図8G】図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図8H】図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図9A】図4の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図9B】図4の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図9C】図4の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図9D】図4の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図9E】図4の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図9F】図4の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図10A】図4の構造を有する立体映像表示装置の他の製造方法を工程別で示す図である。
【図10B】図4の構造を有する立体映像表示装置の他の製造方法を工程別で示す図である。
【図10C】図4の構造を有する立体映像表示装置の他の製造方法を工程別で示す図である。
【図10D】図4の構造を有する立体映像表示装置の他の製造方法を工程別で示す図である。
【図10E】図4の構造を有する立体映像表示装置の他の製造方法を工程別で示す図である。
【図11A】図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図11B】図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図11C】図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図11D】図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図11E】図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図11F】図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図11G】図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図11H】図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図12】本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図13】本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図14】本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図15】本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置を示す模式図である。
【図16A】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図16B】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図16C】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図16D】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図16E】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図16F】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図16G】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図16H】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図16I】図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図17】本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図18】本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図19】本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【図20A】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20B】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20C】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20D】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20E】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20F】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20G】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20H】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20I】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図20J】図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【図21】第1ブラックストライプの透過率による上下視野角を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に添付図面の図2乃至図10を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0017】
図2は本発明の一実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【0018】
図2を参照すれば、本発明の一実施の形態に係る立体映像表示装置100は表示パネル(DP)、偏光板170、パターンドリターダ180及び偏光メガネ195を備える。
【0019】
表示パネル(DP)は液晶表示パネルだけでなく電界放出表示素子(Field Emission Display)、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel) 及び電界発光素子(Electroluminescence Device、EL) などの他の平板表示素子で表示パネルでも具現されることができる。
【0020】
表示パネル(DP)を液晶表示パネルで具現する場合に、立体映像表示装置100は表示パネル(DP)下部に配置されるバックライトユニットと、表示パネル(DP)とバックライトユニットの間に配置される偏光板(図示せず)をさらに備える。パターンドリターダ180及び偏光メガネ195は立体映像駆動素子として左目イメージと右目イメージを空間的に分離し両眼視差を具現する。
【0021】
表示パネル(DP)は二枚のガラス基板と、これらの間に狭持された液晶層を有する。 薄膜トランジスタアレイ基板には薄膜トランジスタアレイ(Thin Film Transistor Array)が形成される。カラーフィルタ基板にはカラーフィルタアレイ(Color Filter Array)が形成される。カラーフィルタアレイはブラックマトリックス、カラーフィルタなどを含む。カラーフィルタ基板には偏光板170が附着し薄膜トランジスタアレイ基板にも偏光板が附着する。
【0022】
このような表示パネル(DP)には左目イメージ(L)と右目イメージ(R)がラインバイライン(Line by line) 形態に交互に表示される。偏光板170は表示パネル(DP)のカラーフィルタ基板上に附着する検光子(Analyzer)として表示パネル(DP)の液晶層を透過し入射される光で特定線偏光のみを透過させる。
【0023】
パターンドリターダ180は互いにラインバイライン形態に交互に配置された第1リターダパターンと第2リターダパターンを備える。リターダパターンは偏光板170の吸収軸と(+)45度及び(−)45度を成すようにラインバイライン形態に配置されることが望ましい。
【0024】
リターダパターンそれぞれは複屈折媒質(birefringence medium)を利用し広の位相をλ(波長)/4 遅延させる。第1リターダパターンの光軸と第2リターダパターンの光軸は互いに直交される。
【0025】
したがって、第1リターダパターンは表示パネル(DP)で左目イメージが表示されるラインと対向するように配置され左目イメージの光を第1偏光(円偏光または線偏光)に変換する。第2リターダパターンは表示パネル(DP)で右目イメージが表示されるラインと対向するように配置され右目イメージの光を第2偏光(円偏光または線偏光)に変換する。一例で第1リターダパターンは左円偏光を透過する偏光フィルターに具現されることができ、第2リターダパターンは右円偏光を透過する偏光フィルターに具現されることができる。
【0026】
偏光メガネ195の左目には第1偏光成分のみを通過させる偏光フィルムが接着され、偏光メガネ195の右目には第2偏光成分のみを通過させる偏光フィルムが接着される。したがって、偏光メガネ195を着用した観察者は左目で左目イメージのみを見るようになり、右目で右目イメージのみを見るようになって表示パネル(DP)に表示された映像を立体映像に感じるようになる。
【0027】
以下、さらに詳しい本発明の実施の形態に係る立体映像表示装置及びその製造方法に対して説明すれば下記のようである。下記では前述の立体映像表示装置と同一である構成に対しては同じ図面符号を付けてその説明を簡略にする。
【0028】
図3乃至図5は本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図であり、図6は本発明の感光性樹脂組成物の波長帯に係る透過率を示したグラフであり、図7は立体映像表示装置の視野角を示す模式図である。
【0029】
図3を参照すれば、本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置100は薄膜トランジスタアレイ基板110、薄膜トランジスタアレイ基板110と対向するカラーフィルタ基板120及びこれらの間に介在された液晶層150を含む表示パネル(DP)を構成する。
【0030】
さらに詳しくは、薄膜トランジスタアレイ基板110は薄膜トランジスタアレイが形成される。薄膜トランジスタアレイはR、G及びBデータ電圧が供給される複数のデータライン、データラインと交差されゲートパルス(またはスキャンパルス)が供給される複数のゲートライン(またはスキャンライン)、データラインとゲートラインの交差部に形成される複数の薄膜トランジスター(Thin Film Transistor)、液晶セルにデータ電圧を充電させるための複数の画素電極、及び画素電極に接続され液晶セルの電圧を維持させるためのストレージキャパシタ(Storage Capacitor)などを含む。
【0031】
画素電極と対向し電界を形成する共通電極はTN(Twisted Nematic) モードとVA(Vertical Alignment) モードのような垂直または水平電界駆動方式でカラーフィルタ基板120に形成され、IPS(In Plane Switching) モードとFFS(Fringe Field Switching) モードのような水平電界駆動方式で画素電極とともに薄膜トランジスタアレイ基板110に形成される。
【0032】
カラーフィルタ基板120にはR、G及びBカラーフィルタ135とこれらの間に複数のブラックマトリックス130が形成されて、カラーフィルタ135とブラックマトリックス130を保護するオーバーコート層140が形成される。カラーフィルタ135はバックライトユニットで出射されて液晶層150を透過した光を赤色、緑色及び青色で変換する役割をする。そして、カラーフィルタ135はブラックマトリックス130がそれぞれ位置し、左目イメージと右目イメージを区分する役割をする。オーバーコート層140はカラーフィルタ135の段差を減らしカラーフィルタ135を保護する役割をする。
【0033】
そして、薄膜トランジスタアレイ基板110とカラーフィルタ基板120らには液晶層150と接する内面に液晶のプレチルト角を設定するための配向膜が形成され、液晶セルのセルギャップ(Cell gap)を維持するためのカラムスペーサ145が形成される。
【0034】
カラーフィルタ基板120の外面には背面ITO160、背面ITO160上に形成された第1ブラックストライプ165、第1ブラックストライプ165上に形成された偏光板170、偏光板170上にパターンドリターダフィルム185が形成される。
【0035】
背面ITO160はカラーフィルタ基板120上に発生される精電気を外部に排出させることでカラーフィルタ基板120前面に形成される。背面ITO160上に前記ブラックマトリックス130と対応する第1ブラックストライプ165が形成される。第1ブラックストライプ165上には前述の偏光板170が形成され、表示パネル(DP)を透過した光を偏光する。追加的に図4に示されたように、偏光板170に接着剤167が形成され第1ブラックストライプ165及び背面ITO160上に接着されることができる。
【0036】
偏光板170上にパターンドリターダフィルム185が位置する。パターンドリターダフィルム185は前述のように、第1リターダパターン180aと第2リタドパターン180bが保護フィルム190上に形成される。第1リターダパターン180aが表示パネル(DP)で左目イメージが表示されるラインと対向するように配置されて左目イメージの光を第1偏光(円偏光または線偏光)に変換する。第2リタドパターン180bは表示パネル(DP)で右目イメージが表示されるラインと対向するように配置されて右目イメージの光を第2偏光(円偏光または線偏光)に変換する。一例で第1リターダパターン180aは左円偏光を透過する偏光フィルターに具現されることができ、第2リタドパターン180bは右円偏光を透過する偏光フィルターに具現されることができる。
【0037】
第1ブラックストライプ165はブラックマトリックス130に対応する位置に形成される。ここで、表示装置の開口率が低下されることを防止するため、第1ブラックストライプ165の幅はブラックマトリックス130の幅より狭いか同じに形成され、ブラックマトリックス130と対応する領域内でブラックマトリックス130の面積より狭いか同じ面積に形成される。
【0038】
一方、図5を参照すれば、前述の立体映像表示装置100とは異なり、カラーフィルタ基板120の外面に第1ブラックストライプ165が形成され、第1ブラックストライプ165を覆う構造で背面ITO160が形成されることもある。そして、背面ITO160上に偏光板170が形成され、偏光板170上にパターンドリターダフィルム185が位置する。パターンドリターダフィルム185は前述のように、第1リターダパターン180aと第2リターダパターン180bが保護フィルム190上に形成される。
【0039】
前述の本発明のブラックマトリックス130と第1ブラックストライプ165はカーボンブラックを含む感光性樹脂組成物からなる。さらに詳しくは、ブラックマトリックス130と第1ブラックストライプ165の材料で使われる感光性樹脂組成物は顔料(pigment)、バインダー、多官能単量体(monomer:モノマー)、光開始剤、分散剤、添加剤を含む。
【0040】
顔料では黒色顔料と有機顔料の中で少なくとも一つを含む。前記黒色顔料はカーボンブラックを使うことができ、遮光性がある顔料なら特別に限定されない。黒色顔料の例ではチャンネルブラック(channel black)、ファーネスブラック(furnace black)、サーマルブラック(thermal black)、ランプブラック(lamp black) などを使うことができる。そして、有機顔料では水溶性アゾ顔料(azo pigment)、不溶性アゾ顔料、フタロシアニン顔(phthalocyanine pigment)、キナクドリン顔料(quinacridone pigment)、イソインドリノン顔料(isoindolinone pigment)、ペリレン顔料(perylene pigment)、ペリノン顔料(perinone pigment)、dioxadine pigment 、アントラキノン顔料(anthraquinone pigment)、ジアントラキノニル顔料(dianthraquinonyl pigment) 、アントラピリミディン顔料、アントアントロン顔料(anthanthrone pigment)、インダントロン顔料(indanthrone pigment)、フラバントロン顔料(flavanthrone pigment)、ピラントロン顔料(pyranthrone pigment)、ジケトピロロピロール顔料(diketopyrrolopyrrole pigment )などを使うことができる。
【0041】
バインダーは樹脂組成物の結合特性を向上させるためのことで、他のモノ−モとの共重合が可能な物質を使うことができる。バインダーは例えば、アクリル係樹脂、ポリイミド樹脂 、フェノール樹脂及びカド係樹脂(Cardo type resin)の中で選択されたいずれか一つ以上で有りえる。また、これら樹脂は酸基またはエポキシ基を含む化合物であることができる。望ましくはエポキシアクリレート樹脂を使うことができる。
【0042】
多官能単量体(モノマー)は光開始剤によって重合されることができる化合物でアクリレイト係単量体で有りえる。例えば、エチレングリコールジメタクリラート( ethylene glycol diacrylate )、1、4-シクルロヘックサンデ−オルデ−アクリレート(1,4-cyclohexanediol acrylate、trimethylol triacrylate、トリメチロールプロパントリアクリレート(trimethylolpropanetriacrylate)、ペンタエリスリトールトリアクリレート(pentaerythritoltriacrylate)、テトラエティルレングルリコルデ−アクリレート(tetraethyleneglycoldiacrylate)、デ−ペンタエリトリトルトリアクリレート(dipentaerythritoltriacrylate)、デ−ペンタエリトリトルテトラアクリレート(dipentaerythritoltetraacrylate)ソルビトルトリアクリレート(sorbitoltriacrylate)、ソルビトルテトラクリルレイト(sorbitoltetraacrylate),酢酸ビニル(vinyl acetate)、トリアリルシアヌレート(triaryl cyanurate)などを使うことができ、これらモノマー以外に2量体及び3量体のようなポリマーも効果的に使うことができる。
【0043】
光開始剤は光によってラジカルを発生させ重合を触発させる材料として、アセトフェノン(acetophenone)系化合物、ビイミダゾール(biimidazole)系化合物、トリアジン(triazine)系化合物及びオキシム(oxime )系化合物の中で選択された一つ以上を使うことができ、望ましくはオキシム系化合物を使うことができる。
【0044】
分散剤は樹脂組成物内の顔料成分が溶出されることを防止するためのことで、界面活性剤を利用することができる。分散剤は例えば、シリコーン系、フッ素系、エステル系、陽イオン系、陰イオン系、非イオン系、両性などの界面活性剤などを使うことができる。
【0045】
添加剤は本発明の樹脂組成物に必要によって添加されることができることで、充填剤、硬化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などを使うことができる。
【0046】
前記のように、ブラックマトリックス130と第1ブラックストライプ165の材料で使われる感光性樹脂組成物は顔料(pigment)、バインダー、多官能単量体、光開始剤、分散剤、添加剤を含む。図6を参照すれば、本発明の感光性樹脂組成物は顔料成分が含まれているから可視光線で少しの透過を見せるが、波長帯が800nm以上では60%以上の透過率を示すことができる。 したがって、本発明ではこのような感光性組成物でブラックマトリックス130と第1ブラックストライプ165を製造することで、後述する製造工程が容易くできる。これに対する詳しい説明は後述する。
【0047】
一方、図7の(a)を参照すれば、従来第1ブラックストライプなしにブラックマトリックス130の幅を広く形成した表示装置の場合、視野角が13度(上下視野角26度)に具現されている。反面、前述のように構成された本発明の立体映像表示装置は図7の(b)に示されたように、第1ブラックストライプ165を形成することで、ブラックマトリックス130の幅を狭めながら視野角13度(上下視野角26度)を具現することができる。
【0048】
そうするので、本発明の立体映像表示装置はブラックマトリックスの幅を元々どおり回して狭く形成し、ブラックマトリックスと対応する領域に第1ブラックストライプを形成することで、上下視野角26度を具現しながら開口率と輝度が低下されることを防止することができる利点がある。
【0049】
以下、前述の本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を説明する。図8A乃至図8Hは前述の図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図であり、図9A乃至図9Fは前述の図4の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図であり、図10A乃至図10Eは前述の図4の構造を有する立体映像表示装置の他の製造方法を工程別で示す図であり、図11A乃至図11Hは前述の図5の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【0050】
先ず、図3の構造を有する立体映像表示装置の製造方法を説明すれば次のようである。図8Aを参照すれば、カラーフィルタ基板120の一面全体にITOを蒸着して背面ITO160を形成する。図8Bを参照すれば、背面ITO160 上に第1ブラックストライプ165及びアライン・キー(align key:AK)を形成する。 第1ブラックストライプ165とアライン・キー(AK)は前述の感光性樹脂組成物である第1ブラックストライプ組成物を背面ITO160上に塗布しフォトリソグラフィ法にパターニングして形成する。ここで、アライン・キー(AK)は非表示領域に形成され追後スクライビングされるようになる。そして、第1ブラックストライプ165は追後形成されるブラックマトリックスが形成される領域と対応しながらブラックマトリックスの幅より小さいか同じく、ブラックマトリックスの面積より小さいか同じ面積で形成する。
【0051】
次、図8Cを参照すれば、第1ブラックストライプ165が形成された面の反対面であるカラーフィルタ基板120の他面に前述の感光性樹脂組成物であるブラックマトリックス組成物を塗布しブラックマトリックス層131を形成する。そして、ブラックマトリックスをパターニングするためのマスク(mask)を整列する。この時、マスク(mask)にはマスクアライン・キー(MAK)が形成されて、光学カメラ(OC)を通じてカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)と整列させることができる。ここで、前述のように、本発明のブラックマトリックス組成物は800nm以上で透過率が60%以上を示す。これによって、光学カメラ(OC)で800nm以上の波長帯の光を照射してブラックマトリックス層131を透過させることができるから、マスクアライン・キー(MAK)とカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)を整列させることができる。
【0052】
引き継いで、マスク(mask)によってマスクされたブラックマトリックス層131に紫外線(UV)を照射した後現像し図8Dのように、ブラックマトリックス130を形成する。
【0053】
次、図8E及び図8Fを参照すれば、ブラックマトリックス130上に赤色、緑色及び青色のカラーフィルタ(135R、135G、135B)を形成し、カラーフィルタ(135R、135G、135B)上にITOを積層しオーバーコート層140を形成して、オーバーコート層140上にカラムスペーサ145を形成する。次、図8Gを参照すれば、先立って製造されたカラーフィルタ基板120を薄膜トランジスタアレイ基板110と合着し液晶層150を形成する。そして、合着された基板(110、120)をセル単位にスクライビングする。この時、先立って形成されたアライン・キー(AK)は除去される。引き継いで、図8Hを参照すれば、カラーフィルタ基板120の第1ブラックストライプ165 上に偏光板170を附着し、偏光板170上に保護フィルム190が附着したパターンドリターダフィルム185を附着して立体映像表示装置を製造する。
【0054】
一方、図4の構造による本発明の立体映像表示装置は次のような方法でも製造されることができる。
【0055】
図9Aを参照すれば、カラーフィルタ基板120の一面全体にITOを蒸着し背面ITO160を形成する。引き継いで、カラーフィルタ基板120の他面にブラックマトリックス130及びアライン・キー(AK)を形成する。 ブラックマトリックス130とアライン・キー(AK)は前述の感光性樹脂組成物であるブラックマトリックス組成物をカラーフィルタ基板120の他面に塗布しフォトリソグラフィ法でパターニングして形成する。ここで、アライン・キー(AK)は非表示領域に形成され追後スクライビングされるようになる。
【0056】
次、図9B及び図9Cに示されたように、ブラックマトリックス130 上に赤色、緑色及び青色のカラーフィルタ(135R、135G、135B)を形成し、カラーフィルタ(135R、135G、135B)上にITOを積層してオーバーコート層140を形成し、オーバーコート層140上にカラムスペーサ145を形成する。
【0057】
次、図9Dを参照すれば、先立って製造されたカラーフィルタ基板120を薄膜トランジスタアレイ基板110と合着し液晶層150を形成する。引き継いで、カラーフィルタ基板120の背面ITO160上に前述の感光性樹脂組成物である第1ブラックストライプ組成物を塗布して第1ブラックストライプ層166を形成する。そして、第1ブラックストライプをパターニングするためのマスク(mask)を整列する。この時、マスク(mask)にはマスクアライン・キー(MAK)が形成されていて、光学カメラ(OC)を通じてカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)と整列させることができる。ここで、前述のように、本発明の第1ブラックストライプ組成物は800nm 以上で透過率が60%以上を示す。これによって、光学カメラ(OC)で800nm以上の波長帯の光を照射し第1ブラックストライプ層166を透過させることができるから、マスクアライン・キー(MAK)とカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)を整列させることができる。
【0058】
引き継いで、マスク(mask)によってマスクされた第1ブラックストライプ層166に紫外線(UV)を照射した後現像して図9Dのように、第1ブラックストライプ165を形成する。そして、合着された基板(110、120)をセル単位にスクライビングする。この時、先立って形成されたアライン・キー(AK)は除去される。次、図9Fを参照すれば、カラーフィルタ基板120の第1ブラックストライプ165上に偏光板170を附着し、偏光板170上にパターンドリターダフィルム185を附着して立体映像表示装置を製造する。
【0059】
一方、図4の構造による本発明の立体映像表示装置は次のような他の方法でも製造されることができる。
【0060】
図10Aを参照すれば、カラーフィルタ基板120の一面全体にITOを蒸着し背面ITO160を形成する。引き継いで、カラーフィルタ基板120の他面にブラックマトリックス130を形成する。次、図10B及び図10Cに示されたように、ブラックマトリックス130上に赤色、緑色及び青色のカラーフィルタ(135R、135G、135B)を形成し、カラーフィルタ(135R、135G、135B)上にITOを積層しオーバーコート層140を形成して、オーバーコート層140上にカラムスペーサ145を形成する。
【0061】
次、図10Dを参照すれば、先立って製造されたカラーフィルタ基板120を薄膜トランジスタアレイ基板110と合着し液晶層150を形成する。 引き継いで、カラーフィルタ基板120の背面ITO160上に第1ブラックストライプ165を形成する。第1ブラックストライプ165は前のブラックマトリックス130のように、前述の感光性樹脂組成物で形成することができる。特に、本第1ブラックストライプ165を形成する工程はプリンティング法を使うことができる。プリンティング法では林プリンティング、スクリーンプリンティング、ロールプリンティングなどを使うことができる。前記プリンティング法で第1ブラックストライプ165を形成すれば、内部素子にダメージが加えられることを最小化するから基板を合着した後に第1ブラックストライプ165を形成することができる。
【0062】
次、図10Eを参照すれば、カラーフィルタ基板120の第1ブラックストライプ165上に偏光板170を附着し、偏光板170上にパターンドリターダフィルム185を附着して立体映像表示装置を製造する。
【0063】
一方、図5の構造を有する本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を説明すれば次のようである。
【0064】
図11Aを参照すれば、カラーフィルタ基板120上に第1ブラックストライプ165及びアライン・キー(AK)を形成する。第1ブラックストライプ165とアライン・キー(AK)は前述の感光性樹脂組成物である第1ブラックストライプ組成物を背面ITO160上に塗布しフォトリソグラフィ法にパターニングして形成する。ここで、アライン・キー(AK)は非表示領域に形成され追後スクライビングされるようになる。そして、第1ブラックストライプ165は追後形成されるブラックマトリックスが形成される領域と対応しながらブラックマトリックスの幅より小さいか同じく、ブラックマトリックスの面積より小さいか同じ面積で形成する。
【0065】
引き継いで、図11Bを参照すれば、第1ブラックストライプ165が形成されたカラーフィルタ基板120上にITOを前面蒸着し背面ITO160を形成する。本発明の実施の形態では背面ITO160を先に形成し第1ブラックストライプ165を形成した前の実施の形態とは異なり、第1ブラックストライプ165を先に形成し背面ITO165を形成する。
【0066】
次、図11Cを参照すれば、第1ブラックストライプ165が形成された面の反対面であるカラーフィルタ基板120の他面に前述の感光性樹脂組成物であるブラックマトリックス組成物を塗布しブラックマトリックス層131を形成する。そして、ブラックマトリックスをパターニングするためのマスク(mask)を整列する。この時、マスク(mask)にはマスクアライン・キー(MAK)が形成されていて、光学カメラ(OC)を通じてカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)と整列させることができる。ここで、前述のように、本発明のブラックマトリックス組成物は800nm以上で透過率が60% 以上を示す。これによって、光学カメラ(OC)で800nm以上の波長帯の光を照射してブラックマトリックス層131を透過させることができるから、マスクアライン・キー(MAK)とカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)を整列させることができる。引き継いで、マスク(mask)によってマスクされたブラックマトリックス層131に紫外線(UV)を照射した後現像して図11Dのように、ブラックマトリックス130を形成する。
【0067】
引き継いで、図11E及び図11Fを参照すれば、ブラックマトリックス130上に赤色、緑色及び青色のカラーフィルタ(135R、135G、135B)を形成し、カラーフィルタ(135R、135G、135B)上に ITOを積層しオーバーコート層140を形成して、オーバーコート層140 上にカラムスペーサ145を形成する。次、図11Gを参照すれば、先立って製造されたカラーフィルタ基板120を薄膜トランジスタアレイ基板110と合着して液晶層150を形成する。 そして、合着された基板(110、120)をセル単位にスクライビングする。 この時、先立って形成されたアライン・キー(AK)は除去される。
【0068】
引き継いで、図11Hを参照すれば、カラーフィルタ基板120の第1ブラックストライプ165上に偏光板170を附着し、偏光板170上にパターンドリターダフィルム185を附着して立体映像表示装置を製造する。
【0069】
前述のように、本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置及びその製造方法はカラーフィルタ基板とパターンドリターダフィルムの間に第1ブラックストライプをさらに形成することで、ブラックマトリックスの幅を減少させて開口率を向上させながらこれと共に上下視野角26度を具現することができる利点がある。
【0070】
また、本発明の第1実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法は800nm以上の波長帯で透過率が優秀な組成物で第1ブラックストライプとブラックマトリックスを形成することで、第1ブラックストライプとブラックマトリックスの整列工程を容易にして信頼性を付与することができる利点がある。
【0071】
下記では本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置及びその製造方法に対して説明する。以下記述される第2実施の形態では前述の第1実施の形態に係る立体映像表示装置と同一である構成に対しては同じ図面符号を付けてその説明を簡略にする。
【0072】
図12乃至図14は本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図であり、図15は本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置を示した模式図である。
【0073】
図12乃至図14を参照すれば、本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置100は偏光板170上に第2ブラックストライプ210がさらに形成される。さらに詳しく、本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置100は薄膜トランジスタアレイ基板110、薄膜トランジスタアレイ基板110と対向するカラーフィルタ基板120及びこれらの間に介在された液晶層150を含む表示パネル(DP)を構成する。
【0074】
図12に示されように、カラーフィルタ基板120の外面には背面ITO160、背面ITO160上に形成された第1ブラックストライプ165、第1ブラックストライプ165上に形成された偏光板170、偏光板170上に形成された第2ブラックストライプ210及び第2ブラックストライプ210上に形成されたパターンドリターダフィルム185が形成される。
【0075】
第2ブラックストライプ210は第1ブラックストライプ165のようにクロストークを防止する役割をすることで、さらに微細なクロストークまで防止する。第2ブラックストライプ210はブラックマトリックス130及び第1ブラックストライプ165と対応される領域に形成される。ここで、表示装置の開口率が低下されることを防止するため、第2ブラックストライプ210の幅はブラックマトリックス130の幅より狭いか同じく形成され、ブラックマトリックス130と対応する領域内でブラックマトリックス130の面積より狭いか同じ面積に形成される。また、第2ブラックストライプ210は前述のブラックマトリックス130と第1ブラックストライプ165と同一である材料であるカーボンブラックを含む感光性樹脂組成物からなる。
【0076】
また、本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置は図13に示されたように、カラーフィルタ基板120の外面に形成された背面ITO160、背面ITO160上に形成された第1ブラックストライプ165、第1ブラックストライプ165上に形成された接着剤167、接着剤167によってカラーフィルタ基板120に附着した偏光板170、偏光板170上に形成された第2ブラックストライプ210及び第2ブラックストライプ210上に形成されたパターンドリターダフィルム185を含むこともできる。
【0077】
また、本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置は図14に示されたように、カラーフィルタ基板120の外面に形成された第1ブラックストライプ165、第1ブラックストライプ165上に形成された背面ITO160、背面ITO160上に形成された偏光板170、偏光板170上に形成された第2ブラックストライプ210及び第2ブラックストライプ210上に形成されたパターンドリターダフィルム185を含むこともできる。
【0078】
図15を参照すれば、本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置は第1ブラックストライプ165と第2ブラックストライプ210を備えて、第1ブラックストライプ165によって遮断することができなかったAで表示された光を第2ブラックストライプ210で遮断しクロストークが発生することを防止することができる。
【0079】
そうするので、本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置は第1ブラックストライプに加えて第2ブラックストライプをさらに形成することで、クロストークを防止しながら上下視野角をさらに増加させることができる利点がある。
【0080】
以下、本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を説明する。本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置は前述の第1実施の形態に係る立体映像表示装置の偏光板上に第2ブラックストライプだけさらに形成された構造であるので、第2ブラックストライプを形成する工程だけが第1 実施の形態の製造方法と他の点である。したがって、下記では図12の構造を有する立体映像表示装置の製造方法に対してだけ説明する事にし、図13及び図14の構造を有する立体映像表示装置の製造方法は下記に説明される第2ブラックストライプの製造方法をそのまま適用すれば良いことでその説明を省略する。
【0081】
図16A乃至図16Hは図12に示された本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【0082】
図16Aを参照すれば、カラーフィルタ基板120の一面全体にITOを蒸着し背面ITO160を形成する。図16bを参照すれば、背面ITO160 上に第1ブラックストライプ165 及びアライン・キー(AK)を形成する。 第1ブラックストライプ165とアライン・キー(AK)は前述の感光性樹脂組成物である第1ブラックストライプ組成物を背面ITO160上に塗布しフォトリソグラフィ法にパターニングして形成する。ここで、アライン・キー(AK)は非表示領域に形成されて追後スクライビングされるようになる。そして、第1ブラックストライプ165は追後形成されるブラックマトリックスが形成される領域と対応しながらブラックマトリックスの幅より小さいか同じく、ブラックマトリックスの面積より小さいか同じ面積で形成する。
【0083】
次、図16Cを参照すれば、第1ブラックストライプ165が形成された面の反対面であるカラーフィルタ基板120の他面に前述の感光性樹脂組成物であるブラックマトリックス組成物を塗布しブラックマトリックス層131を形成する。そして、ブラックマトリックスをパターニングするためのマスク(mask)を整列する。この時、マスク(mask)にはマスクアライン・キー(MAK)が形成されていて、光学カメラ(OC)を通じてカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)と整列させることができる。ここで、前述のように、本発明のブラックマトリックス組成物は800nm以上で透過率が60%以上を示す。これによって、光学カメラ(OC)で800nm以上の波長帯の光を照射しブラックマトリックス層131を透過させることができるから、マスクアライン・キー(MAK)とカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)を整列させることができる。
【0084】
引き継いで、マスク(mask)によってマスクされたブラックマトリックス層131に紫外線(UV)を照射した後現像して図16Dのように、ブラックマトリックス130を形成する。
【0085】
次、図16E及び図16Fを参照すれば、ブラックマトリックス130上に赤色、緑色及び青色のカラーフィルタ(135R、135G、135B)を形成し、カラーフィルタ(135R、135G、135B)上にITOを積層してオーバーコート層140を形成し、オーバーコート層140上にカラムスペーサ145を形成する。次、図16Gを参照すれば、先立って製造されたカラーフィルタ基板120を薄膜トランジスタアレイ基板110と合着し液晶層150を形成する。そして、合着された基板(110、120)をセル単位にスクライビングする。この時、先立って形成されたアライン・キー(AK)は除去される。
【0086】
引き継いで、図16Hを参照すれば、偏光板170を準備し、偏光板170 上に第2ブラックストライプ210を形成する。この時、第2ブラックストライプ210は前述のブラックマトリックス130または第1ブラックストライプ165の設計値と同一であるか小さく形成する。そして、第2ブラックストライプ210が形成された偏光板170を第1ブラックストライプ165が形成されたカラーフィルタ基板120上に整列する。この時、第1ブラックストライプ165それぞれをアライン・キーと見て、偏光板170に形成された第2ブラックストライプ210の形状をアラインして附着する。
【0087】
引き継いで、図16Iを参照すれば、第2ブラックストライプ165上に保護フィルム190が附着したパターンドリターダフィルム185を附着して立体映像表示装置を製造する。
【0088】
一方、下記では本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置及びその製造方法に対して説明する。以下記述される第3実施の形態では前述の第1及び第2実施の形態に係る立体映像表示装置と同一である構成に対しては同じ図面符号を付けその説明を簡略にする。
【0089】
図17乃至図19は本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置を示す図である。
【0090】
図17乃至図19を参照すれば、本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置100は前述の第2実施の形態に係る立体映像表示装置で第2ブラックストライプ210上にTACフィルム220と第3ブラックストライプ230がさらに形成される。さらに詳しくは、本発明の第2実施の形態に係る立体映像表示装置100は薄膜トランジスタアレイ基板110と薄膜トランジスタアレイ基板110と対向するカラーフィルタ基板120及びこれらの間に介在された液晶層150を含む表示パネル(DP)を構成する。
【0091】
図17に示されたように、カラーフィルタ基板120の外面には背面ITO160、背面ITO160上に形成された第1ブラックストライプ165、第1ブラックストライプ165上に形成された偏光板170、偏光板170 上に形成された第2ブラックストライプ210、第2ブラックストライプ210上に形成されたTACフィルム220、TACフィルム220上に形成された第3ブラックストライプ230及び第3ブラックストライプ230上にパターンドリターダフィルム185が形成される。
【0092】
第3ブラックストライプ230は第1ブラックストライプ165及び第2ブラックストライプ210のようにクロストークを防止する役割をすることで、より微細なクロストークまで防止する。第3ブラックストライプ230はブラックマトリックス130、第1ブラックストライプ165及び第2ブラックストライプ210と対応される領域に形成される。ここで、表示装置の開口率が低下されることを防止するため、第3ブラックストライプ230の幅はブラックマトリックス130の幅より狭いか同じく形成され、ブラックマトリックス130と対応する領域内でブラックマトリックス130の面積より狭いか同じ面積に形成される。また、第3ブラックストライプ230は前述のブラックマトリックス130、第1ブラックストライプ165及び第2ブラックストライプ230と同一する材料であるカーボンブラックを含む感光性樹脂組成物からなる。
【0093】
また、本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置は図18に示されたように、カラーフィルタ基板120の外面に形成された背面ITO160、背面ITO160上に形成された第1ブラックストライプ165、第1ブラックストライプ165上に形成された接着剤167、接着剤167によってカラーフィルタ基板120に附着した偏光板170、偏光板170上に形成された第2ブラックストライプ210及び第2ブラックストライプ210上に形成されたTACフィルム220、TACフィルム220上に形成された第3ブラックストライプ230及び第3ブラックストライプ230上に形成されたパターンドリターダフィルム185を含むこともできる。
【0094】
また、本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置は図19に示されたように、カラーフィルタ基板120の外面に形成された第1ブラックストライプ165、第1ブラックストライプ165 上に形成された背面ITO160、背面ITO160上に形成された偏光板170、偏光板170 上に形成された第2ブラックストライプ210 及び第2ブラックストライプ210 上に形成された TACフィルム220、TACフィルム220 上に形成された第3ブラックストライプ230及び第3ブラックストライプ230上に形成されたパターンドリターダフィルム185を含むこともできる。
【0095】
本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置は第1ブラックストライプ及び第2ブラックストライプに加えて第3ブラックストライプをさらに形成することで、クロストークを防止しながら上下視野角をさらに増加させることができる利点がある。
【0096】
以下、本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を説明する。本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置は前述の第2実施の形態に係る立体映像表示装置の偏光板上に第3ブラックストライプだけさらに形成された構造であるから、第3ブラックストライプを形成する工程だけが第2実施の形態の製造方法との異なる点である。したがって、下記では図19の構造を有する立体映像表示装置の製造方法に対してだけ説明し、図17及び図18の構造を有する立体映像表示装置の製造方法は下記説明される第3ブラックストライプの製造方法をそのまま適用すれば良いことでその説明を省略する。
【0097】
図20A乃至図20Jは図19に示された本発明の第3実施の形態に係る立体映像表示装置の製造方法を工程別で示す図である。
【0098】
図20Aを参照すれば、カラーフィルタ基板120上に第1ブラックストライプ165及びアライン・キー(AK)を形成する。第1ブラックストライプ165とアライン・キー(AK)は前述の感光性樹脂組成物である第1ブラックストライプ組成物を背面ITO160上に塗布しフォトリソグラフィ法にパターニングして形成する。ここで、アライン・キー(AK)は非表示領域に形成され追後スクライビングされるようになる。そして、第1ブラックストライプ165は追後形成されるブラックマトリックスが形成される領域と対応しながらブラックマトリックスの幅より小さいか同じく、ブラックマトリックスの面積より小さいか同じ面積で形成する。引き継いで、図20Bを参照すれば、第1ブラックストライプ165が形成されたカラーフィルタ基板120上にITOを前面蒸着して背面ITO160を形成する。
【0099】
次、図20Cを参照すれば、第1ブラックストライプ165が形成された面の反対面であるカラーフィルタ基板120の他面に前述の感光性樹脂組成物であるブラックマトリックス組成物を塗布しブラックマトリックス層131を形成する。そして、ブラックマトリックスをパターニングするためのマスク(mask)を整列する。この時、マスク(mask)にはマスクアライン・キー(MAK)が形成されていて、光学カメラ(OC)を通じてカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)と整列させることができる。ここで、前述のように、本発明のブラックマトリックス組成物は800nm 以上で透過率が 60%以上を示す。これによって、光学カメラ(OC)で800nm以上の波長帯の光を照射してブラックマトリックス層131を透過させることができるから、マスクアライン・キー(MAK)とカラーフィルタ基板120に形成されたアライン・キー(AK)を整列させることができる。引き継いで、マスク(mask)によってマスクされたブラックマトリックス層131に紫外線(UV)を照射した後現像して図20Dのように、ブラックマトリックス130を形成する。
【0100】
引き継いで、図20E及び図20Fを参照すれば、ブラックマトリックス130上に赤色、緑色及び青色のカラーフィルタ(135R、135G、135B)を形成し、カラーフィルタ(135R、135G、135B)上に ITOを積層しオーバーコート層140を形成して、オーバーコート層140 上にカラムスペーサ145を形成する。次、図20Gを参照すれば、先立って製造されたカラーフィルタ基板120を薄膜トランジスタアレイ基板110と合着し液晶層150を形成する。そして、合着された基板(110、120)をセル単位にスクライビングする。この時、先立って形成されたアライン・キー(AK)は除去される。
【0101】
引き継いで、図20Hを参照すれば、偏光板170を準備し、偏光板170 上に第2ブラックストライプ210を形成する。この時、第2ブラックストライプ210は前述のブラックマトリックス130または第1ブラックストライプ165の設計値と同一であるか小さく形成する。そして、第2ブラックストライプ210が形成された偏光板170を第1ブラックストライプ165が形成されたカラーフィルタ基板120上に整列する。この時、第1ブラックストライプ165それぞれをアライン・キーと見て、偏光板170に形成された第2ブラックストライプ210の形状をアラインして附着する。
【0102】
次、図20Iを参照すれば、TACフィルム220を準備し、TACフィルム220上に第3ブラックストライプ230を形成する。この時、第3ブラックストライプ230は前述のブラックマトリックス130の設計値と同一であるか小さく形成する。そして、第3ブラックストライプ230が形成されたTACフィルム220を第2ブラックストライプ210が形成されたカラーフィルタ基板120上に整列する。この時、第2ブラックストライプ210それぞれをアライン・キーと見て、TACフィルム220に形成された第3ブラックストライプ230の形状をアラインして附着する。
【0103】
最後に、図20Jを参照すれば、第3ブラックストライプ230上に保護フィルム190が附着したパターンドリターダフィルム185を附着して立体映像表示装置を製造する。
【0104】
以下、本発明の立体映像表示装置に関して下記実験例で上述する。ただ、下記の実験例は本発明を例示することであるだけ本発明が下記実験例に限定されるのではない。
【0105】
実験例1
【0106】
図3に示された本発明の立体映像表示装置と図1に示された従来立体映像表示装置のブラックマトリックス幅による開口率を測定し下記表1に示した。
【0107】
【表1】
【0108】
前記表1を参照すれば、従来立体映像表示装置に比べて、本発明のブラックストライプを備えた立体映像表示装置は約17%以上の開口率を向上させることができることが分かる。
【0109】
実験例2
【0110】
立体映像表示装置でブラックマトリックス、第1ブラックストライプ、第2ブラックストライプの幅と形成可否による上下視野角を条件別に測定し下記表2に示した。下記表2で幅が0に表示されたものは該当の構成物が形成されないことを意味する。(例えば、下記条件1で第1ブラックストライプと第2ブラックストライプの幅が0と記載したが、これは条件1の立体映像表示装置に第1ブラックストライプと第2ブラックストライプが形成されないでブラックマトリックスだけ形成されたことである。)
【0111】
【表2】
【0112】
前記表2を参照すれば、ブラックマトリックスだけ備えた条件1に比べて、第1ブラックストライプを備えた条件2の場合上下視野角が約3.9%位上昇したことで現われた。また、第2ブラックストライプをさらに備えた条件3 及び4は条件2に比べて上下視野角がさらに上昇したことで現われた。特に、条件3及び条件4を比べると、第2ブラックストライプの幅がさらに大きい条件4が条件3に比べて上下視野角がさらに上昇したことと現われた。
【0113】
実験例3
【0114】
比較例として透過率が0%であるブラックマトリックスのみを備えた立体映像表示装置を製造したし、実施の形態で透過率が0%であるブラックマトリックスと第1ブラックストライプを備えた立体映像表示装置を製造した。この時、実施の形態の第1ブラックストライプの透過率を10%、20%、30%、50%及び100%に調節しながら立体映像表示装置の上下視野角を測定して下記表3及び図21に示した。
【0115】
【表3】
【0116】
前記表3及び図21を参照すれば、第1ブラックストライプの透過率が減少されるほど立体映像表示装置の上下視野角が増加されることを確認することができた。前記実験例3を通じて、先立った第1ブラックストライプとブラックマトリックスの整列工程が容易しながら上下視野角を向上させることができる第1ブラックストライプの透過率が適切に調節されることができる。
【0117】
以上説明した内容を通じて当業者なら本発明の技術思想を逸脱しない範囲で多様な変更及び修正が可能であることが分かる。したがって、本発明の技術的範囲は明細書の詳細な説明に記載した内容に限定されるのではなく特許請求の範囲によって決められなければならないはずである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄膜トランジスタアレイ基板と
前記薄膜トランジスタアレイ基板に対向し、ブラックマトリックスを含むカラーフィルタ基板と
前記カラーフィルタ基板上における、前記ブラックマトリックスに対応する位置に形成された第1ブラックストライプと、
前記第1ブラックストライプ上に形成されるパターンドリターダフィルムを含む立体映像表示装置。
【請求項2】
前記第1ブラックストライプと前記パターンドリターダフィルムとの間に第2ブラックストライプが形成された請求項1に記載の立体映像表示装置。
【請求項3】
前記第2ブラックストライプと前記パターンドリターダフィルムとの間に第3ブラックストライプが形成された請求項2に記載の立体映像表示装置。
【請求項4】
前記第1ブラックストライプと前記パターンドリターダフィルムの間に第1接着層が形成された請求項1〜3のいずれかに記載の立体映像表示装置。
【請求項5】
前記パターンドリターダフィルムと前記第1接着層の間に形成された偏光板をさらに含む請求項4記載の立体映像表示装置。
【請求項6】
前記偏光板と前記パターンドリターダフィルムの間に形成され、前記第1ブラックストライプに対応する位置に形成された第2ブラックストライプをさらに含む請求項5記載の立体映像表示装置。
【請求項7】
前記第2ブラックストライプと前記パターンドリターダフィルムの間に形成されるTACフィルムをさらに含む請求項6記載の立体映像表示装置。
【請求項8】
前記TACフィルムと前記パターンドリターダフィルムの間に形成されて、前記第2ブラックストライプと対応する位置に形成された第3ブラックストライプをさらに含む請求項7記載の立体映像表示装置。
【請求項9】
前記第1ブラックストライプ、前記第2ブラックストライプ及び前記第3ブラックストライプの中で少なくとも一つの幅は前記ブラックマトリックスの幅より狭いか同じ請求項3または8に記載の立体映像表示装置。
【請求項10】
前記第1ブラックストライプ、前記第2ブラックストライプ及び前記第3ブラックストライプの中で少なくとも一つの面積は前記ブラックマトリックスと対応する領域内で前記ブラックマトリックスの面積より狭いか同じ請求項3または8に記載の立体映像表示装置。
【請求項11】
前記ブラックマトリックス、前記第1ブラックストライプ、前記第2ブラックストライプ及び前記第3ブラックストライプの中で少なくとも一つはカーボンブラックを含む感光性樹脂組成物からなる請求項1記載の立体映像表示装置。
【請求項12】
薄膜トランジスタアレイ基板を形成する段階と
カラーフィルタ基板の一面にブラックマトリックスを形成する段階と
前記ブラックマトリックス上にカラーフィルタを形成する段階と
前記薄膜トランジスタアレイ基板と前記カラーフィルタ基板を合着する段階と
前記カラーフィルタ基板の他面における、前記ブラックマトリックスと対応する位置に第1ブラックストライプを形成する段階と、
前記第1ブラックストライプ上にパターンドリターダフィルムを接着する段階を含む立体映像表示装置の製造方法。
【請求項13】
前記ブラックマトリックスを形成することと同時に前記カラーフィルタ基板の一面にアライン・キーを形成する請求項12記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項14】
前記第1ブラックストライプを形成する段階は、
前記カラーフィルタ基板の他面に第1ブラックストライプ組成物を塗布して、第1ブラックストライプ層を形成する段階と
前記アライン・キーを利用してマスクを整列する段階と、
前記マスクを通じ前記第1ブラックストライプ層を露光して、前記第1ブラックストライプを形成する段階を含む請求項13記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項15】
前記第1ブラックストライプを形成する前または後に背面ITOを形成する段階をさらに含む請求項14記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項16】
前記第1ブラックストライプと前記パターンドリターダフィルムとの間に第2ブラックストライプを形成する段階を含む請求項14または15に記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項17】
前記第1ブラックストライプ上にパターンドリターダフィルムを接着する段階以前に、
前記第1ブラックストライプ上に偏光板を接着する段階と、
前記偏光板上に第2ブラックストライプ組成物を塗布し、第2ブラックストライプ層を形成する段階と
前記アライン・キーを利用してマスクを整列する段階と、
前記マスクを通じ前記第2ブラックストライプ層を露光して、第2ブラックストライプを形成する段階をさらに含む請求項16記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項18】
前記第2ブラックストライプと前記パターンドリターダフィルムとの間に第3ブラックストライプを形成する段階を含む請求項17に記載の立体映像表示装置。
【請求項19】
前記第2ブラックストライプを形成する段階以後に、
前記第2ブラックストライプ上にTACフィルムを接着する段階と
前記TACフィルム上に第3ブラックストライプ組成物を塗布し、第3ブラックストライプ層を形成する段階と、
前記アライン・キーを利用しマスクを整列する段階と、
前記マスクを通じ前記第3ブラックストライプ層を露光して、第3ブラックストライプを形成する段階をさらに含む請求項18記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項20】
薄膜トランジスタアレイ基板を形成する段階と
カラーフィルタ基板の一面に第1ブラックストライプを形成する段階と
前記カラーフィルタ基板の他面における、前記第1ブラックストライプに対応する位置にブラックマトリックスを形成する段階と
前記ブラックマトリックス上にカラーフィルタを形成する段階と、
前記第1ブラックストライプ上にパターンドリターダフィルムを接着する段階を含む立体映像表示装置の製造方法。
【請求項21】
前記第1ブラックストライプを形成すること共に前記カラーフィルタ基板の一面にアライン・キーを形成する請求項20記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項22】
前記ブラックマトリックスを形成する段階は、
前記カラーフィルタ基板の他面にブラックマトリックス組成物を塗布し、ブラックマトリックス層を形成する段階と
前記アライン・キーを利用しマスクを整列する段階と、
前記マスクを通じ前記ブラックマトリックス層を露光して、前記ブラックマトリックスを形成する段階を含む請求項21記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項23】
前記第1ブラックストライプを形成する前または後に背面ITOを形成する段階をさらに含む請求項22記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項24】
前記第1ブラックストライプと前記パターンドリターダフィルムとの間に第2ブラックストライプを形成する段階を含む請求項22または23に記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項25】
前記第1ブラックストライプ上にパターンドリターダフィルムを接着する段階以前に、
前記第1ブラックストライプ上に偏光板を接着する段階と
前記偏光板上に第2ブラックストライプ組成物を塗布し、第2ブラックストライプ層を形成する段階と
前記アライン・キーを利用してマスクを整列する段階と、
前記マスクを通じ前記第2ブラックストライプ層を露光して、第2ブラックストライプを形成する段階をさらに含む請求項24記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項26】
前記第2ブラックストライプと前記パターンドリターダフィルムとの間に第3ブラックストライプを形成する段階を含む請求項25に記載の立体映像表示装置。
【請求項27】
前記第2ブラックストライプを形成する段階以後に、
前記第2ブラックストライプ上にTACフィルムを接着する段階と
前記TACフィルム上に第3ブラックストライプ組成物を塗布し、第3ブラックストライプ層を形成する段階と
前記アライン・キーを利用してマスクを整列する段階と、
前記マスクを通じて前記第3ブラックストライプ層を露光し、第3ブラックストライプを形成する段階をさらに含む請求項26記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項28】
前記カラーフィルタを形成する段階以後に、
前記カラーフィルタ上にオーバーコート層及びコンタクトスペーサを形成して前記カラーフィルタ基板を形成する段階と、
前記薄膜トランジスタアレイ基板と前記カラーフィルタ基板を合着する段階をさらに含む請求項27記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項1】
薄膜トランジスタアレイ基板と
前記薄膜トランジスタアレイ基板に対向し、ブラックマトリックスを含むカラーフィルタ基板と
前記カラーフィルタ基板上における、前記ブラックマトリックスに対応する位置に形成された第1ブラックストライプと、
前記第1ブラックストライプ上に形成されるパターンドリターダフィルムを含む立体映像表示装置。
【請求項2】
前記第1ブラックストライプと前記パターンドリターダフィルムとの間に第2ブラックストライプが形成された請求項1に記載の立体映像表示装置。
【請求項3】
前記第2ブラックストライプと前記パターンドリターダフィルムとの間に第3ブラックストライプが形成された請求項2に記載の立体映像表示装置。
【請求項4】
前記第1ブラックストライプと前記パターンドリターダフィルムの間に第1接着層が形成された請求項1〜3のいずれかに記載の立体映像表示装置。
【請求項5】
前記パターンドリターダフィルムと前記第1接着層の間に形成された偏光板をさらに含む請求項4記載の立体映像表示装置。
【請求項6】
前記偏光板と前記パターンドリターダフィルムの間に形成され、前記第1ブラックストライプに対応する位置に形成された第2ブラックストライプをさらに含む請求項5記載の立体映像表示装置。
【請求項7】
前記第2ブラックストライプと前記パターンドリターダフィルムの間に形成されるTACフィルムをさらに含む請求項6記載の立体映像表示装置。
【請求項8】
前記TACフィルムと前記パターンドリターダフィルムの間に形成されて、前記第2ブラックストライプと対応する位置に形成された第3ブラックストライプをさらに含む請求項7記載の立体映像表示装置。
【請求項9】
前記第1ブラックストライプ、前記第2ブラックストライプ及び前記第3ブラックストライプの中で少なくとも一つの幅は前記ブラックマトリックスの幅より狭いか同じ請求項3または8に記載の立体映像表示装置。
【請求項10】
前記第1ブラックストライプ、前記第2ブラックストライプ及び前記第3ブラックストライプの中で少なくとも一つの面積は前記ブラックマトリックスと対応する領域内で前記ブラックマトリックスの面積より狭いか同じ請求項3または8に記載の立体映像表示装置。
【請求項11】
前記ブラックマトリックス、前記第1ブラックストライプ、前記第2ブラックストライプ及び前記第3ブラックストライプの中で少なくとも一つはカーボンブラックを含む感光性樹脂組成物からなる請求項1記載の立体映像表示装置。
【請求項12】
薄膜トランジスタアレイ基板を形成する段階と
カラーフィルタ基板の一面にブラックマトリックスを形成する段階と
前記ブラックマトリックス上にカラーフィルタを形成する段階と
前記薄膜トランジスタアレイ基板と前記カラーフィルタ基板を合着する段階と
前記カラーフィルタ基板の他面における、前記ブラックマトリックスと対応する位置に第1ブラックストライプを形成する段階と、
前記第1ブラックストライプ上にパターンドリターダフィルムを接着する段階を含む立体映像表示装置の製造方法。
【請求項13】
前記ブラックマトリックスを形成することと同時に前記カラーフィルタ基板の一面にアライン・キーを形成する請求項12記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項14】
前記第1ブラックストライプを形成する段階は、
前記カラーフィルタ基板の他面に第1ブラックストライプ組成物を塗布して、第1ブラックストライプ層を形成する段階と
前記アライン・キーを利用してマスクを整列する段階と、
前記マスクを通じ前記第1ブラックストライプ層を露光して、前記第1ブラックストライプを形成する段階を含む請求項13記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項15】
前記第1ブラックストライプを形成する前または後に背面ITOを形成する段階をさらに含む請求項14記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項16】
前記第1ブラックストライプと前記パターンドリターダフィルムとの間に第2ブラックストライプを形成する段階を含む請求項14または15に記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項17】
前記第1ブラックストライプ上にパターンドリターダフィルムを接着する段階以前に、
前記第1ブラックストライプ上に偏光板を接着する段階と、
前記偏光板上に第2ブラックストライプ組成物を塗布し、第2ブラックストライプ層を形成する段階と
前記アライン・キーを利用してマスクを整列する段階と、
前記マスクを通じ前記第2ブラックストライプ層を露光して、第2ブラックストライプを形成する段階をさらに含む請求項16記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項18】
前記第2ブラックストライプと前記パターンドリターダフィルムとの間に第3ブラックストライプを形成する段階を含む請求項17に記載の立体映像表示装置。
【請求項19】
前記第2ブラックストライプを形成する段階以後に、
前記第2ブラックストライプ上にTACフィルムを接着する段階と
前記TACフィルム上に第3ブラックストライプ組成物を塗布し、第3ブラックストライプ層を形成する段階と、
前記アライン・キーを利用しマスクを整列する段階と、
前記マスクを通じ前記第3ブラックストライプ層を露光して、第3ブラックストライプを形成する段階をさらに含む請求項18記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項20】
薄膜トランジスタアレイ基板を形成する段階と
カラーフィルタ基板の一面に第1ブラックストライプを形成する段階と
前記カラーフィルタ基板の他面における、前記第1ブラックストライプに対応する位置にブラックマトリックスを形成する段階と
前記ブラックマトリックス上にカラーフィルタを形成する段階と、
前記第1ブラックストライプ上にパターンドリターダフィルムを接着する段階を含む立体映像表示装置の製造方法。
【請求項21】
前記第1ブラックストライプを形成すること共に前記カラーフィルタ基板の一面にアライン・キーを形成する請求項20記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項22】
前記ブラックマトリックスを形成する段階は、
前記カラーフィルタ基板の他面にブラックマトリックス組成物を塗布し、ブラックマトリックス層を形成する段階と
前記アライン・キーを利用しマスクを整列する段階と、
前記マスクを通じ前記ブラックマトリックス層を露光して、前記ブラックマトリックスを形成する段階を含む請求項21記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項23】
前記第1ブラックストライプを形成する前または後に背面ITOを形成する段階をさらに含む請求項22記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項24】
前記第1ブラックストライプと前記パターンドリターダフィルムとの間に第2ブラックストライプを形成する段階を含む請求項22または23に記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項25】
前記第1ブラックストライプ上にパターンドリターダフィルムを接着する段階以前に、
前記第1ブラックストライプ上に偏光板を接着する段階と
前記偏光板上に第2ブラックストライプ組成物を塗布し、第2ブラックストライプ層を形成する段階と
前記アライン・キーを利用してマスクを整列する段階と、
前記マスクを通じ前記第2ブラックストライプ層を露光して、第2ブラックストライプを形成する段階をさらに含む請求項24記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項26】
前記第2ブラックストライプと前記パターンドリターダフィルムとの間に第3ブラックストライプを形成する段階を含む請求項25に記載の立体映像表示装置。
【請求項27】
前記第2ブラックストライプを形成する段階以後に、
前記第2ブラックストライプ上にTACフィルムを接着する段階と
前記TACフィルム上に第3ブラックストライプ組成物を塗布し、第3ブラックストライプ層を形成する段階と
前記アライン・キーを利用してマスクを整列する段階と、
前記マスクを通じて前記第3ブラックストライプ層を露光し、第3ブラックストライプを形成する段階をさらに含む請求項26記載の立体映像表示装置の製造方法。
【請求項28】
前記カラーフィルタを形成する段階以後に、
前記カラーフィルタ上にオーバーコート層及びコンタクトスペーサを形成して前記カラーフィルタ基板を形成する段階と、
前記薄膜トランジスタアレイ基板と前記カラーフィルタ基板を合着する段階をさらに含む請求項27記載の立体映像表示装置の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図8G】
【図8H】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図9E】
【図9F】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図11E】
【図11F】
【図11G】
【図11H】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図16E】
【図16F】
【図16G】
【図16H】
【図16I】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図20D】
【図20E】
【図20F】
【図20G】
【図20H】
【図20I】
【図20J】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図8G】
【図8H】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図9E】
【図9F】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図11E】
【図11F】
【図11G】
【図11H】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図16E】
【図16F】
【図16G】
【図16H】
【図16I】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図20D】
【図20E】
【図20F】
【図20G】
【図20H】
【図20I】
【図20J】
【図21】
【公開番号】特開2013−61641(P2013−61641A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−180774(P2012−180774)
【出願日】平成24年8月17日(2012.8.17)
【出願人】(501426046)エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド (732)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年8月17日(2012.8.17)
【出願人】(501426046)エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド (732)
【Fターム(参考)】
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