説明

端末装置、端末装置における画像撮像方法、及び撮像装置

【課題】撮影契機を逃さないようにした端末装置、端末装置における画像撮像方法、及び撮像装置を提供すること。通話の相手先を待たせないようにした端末装置、端末装置における画像撮像方法、及び撮像装置を提供すること。
【解決手段】端末装置において、他の端末装置と通信する通信部と、画像を撮像する撮像部と、撮像した前記画像を記憶する記憶部と、前記通信部を介した割込み処理を報知する報知部と、前記撮像部により画像を撮像するときに前記割込み処理が発生したとき、前記撮像部により画像を撮像させ、前記撮像された画像に対応する画像データを前記記憶部に記憶した後、前記報知部により前記割込み処理を報知させる制御部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、端末装置における画像撮像方法、及び撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯電話システムや無線LAN(Local Area Network)などの無線通信システムが広く利用されている。このような無線通信システムにおいては、フィーチャーフォンばかりでなく、スマートフォンなどの端末装置などが用いられ、さまざまなサービスの提供を受けることができるようになってきている。
【0003】
このような端末装置は、例えばカメラを備え、外出先などで手軽に画像などを撮影することができる。撮影した画像は、端末装置のメモリに保存させたり、電子メールとともに他の端末装置に送信させることもできる。
【0004】
また、端末装置は、着信が発生すると、例えば音や振動などで報知することで着信をユーザに知らせることができる。ユーザは着信による報知により、端末装置の通話ボタンを操作するなどして、他の端末装置を介して相手先と通話することができる。
【0005】
しかし、ユーザが端末装置を用いて画像を撮影しているときに、着信により音や振動などが発生した場合、例えば、ユーザは音や振動に気を取られ、撮影契機を逃してしまう場合もある。或いは、着信の振動により端末装置が動いてしまう場合もある。
【0006】
着信などにより撮影が妨害されないようにするため、例えば、以下のような技術がある。すなわち、ビューファインダに画像を映し出している状態において着信があると、ビューファインダに電話形状のアイコンを点滅表示させたり、データ着信を表わすアイコンを表示させたりすることで、撮影を妨害することなく撮影動作中に着信を報知できるようにした通信機能付き撮像装置がある。
【0007】
また、撮影中に着信があった場合、ユーザが通話を望めば撮影に関する情報をメモリに記憶させ、且つ通話モードを強制的に設定し、通話が終了した後はメモリに記憶された撮像に関する情報を用いることで迅速な撮像処理を行わせるようにした撮像機能付き携帯電話もある。
【0008】
さらに、テレビジョン放送を視聴中に電話が着信した場合でも、端末利用者の通話開始操作、通話終了操作と連動して受信画像の記録、再生処理を自動的に行うことで、操作性の良いプレイバック機能を搭載した携帯電話端末内蔵型テレビジョン受信装置もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2001−16560号公報
【特許文献2】特開2005−333296号公報
【特許文献3】特開2004−336438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、ビューファインダに画像を映し出している状態で、電話形状のアイコンを点滅表示させる技術の場合、撮影者はアイコン表示に気を取られて撮影契機を逃してしまう場合がある。また、かかる技術の場合、撮影が行われている間、ユーザは通話を行うことができないため、着信の相手先は通話が待たされることになる。
【0011】
さらに、撮影に関する情報をメモリに記憶させる技術の場合、ユーザは通話が行われている間、画像を撮影することができない。通話終了後に撮影に関する情報を用いて撮影が行われたとしても、撮影契機を逃してしまう場合もある。
【0012】
また、端末利用者の通話開始操作、通話終了操作と連動して受信画像の記録、再生処理を自動的に行う技術は、例えば装置に内蔵されたカメラを用いて静止画像などの画像を撮影すること自体ができない。
【0013】
そこで、本発明の一目的は、撮影契機を逃さないようにした端末装置、端末装置における画像撮像方法、及び撮像装置を提供することにある。
【0014】
また、本発明の一目的は、通話の相手先を待たせないようにした端末装置、端末装置における画像撮像方法、及び撮像装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
一態様によれば、端末装置において、他の端末装置と通信する通信部と、画像を撮像する撮像部と、撮像した前記画像を記憶する記憶部と、前記通信部を介した割込み処理を報知する報知部と、前記撮像部により画像を撮像するときに前記割込み処理が発生したとき、前記撮像部により画像を撮像させ、前記撮像された画像に対応する画像データを前記記憶部に記憶した後、前記報知部により前記割込み処理を報知させる制御部とを備える。
【発明の効果】
【0016】
撮影契機を逃さないようにした端末装置、端末装置における画像撮像方法、及び撮像装置を提供することができる。また、通話の相手先を待たせないようにした端末装置、端末装置における画像撮像方法、及び撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は端末装置の構成例を表わす図である。
【図2】図2は端末装置の構成例を表わす図である。
【図3】図3は動作例を表わすフローチャートである。
【図4】図4は動作例を表わすフローチャートである。
【図5】図5(A)〜図5(C)は動作例をそれぞれ説明するための図である。
【図6】図6は動作例を表わすフローチャートである。
【図7】図7は動作例を表わすフローチャートである。
【図8】図8は動作例を表わすフローチャートである。
【図9】図9は動作例を表わすフローチャートである。
【図10】図10は端末装置の構成例を表わす図である。
【図11】図11は動作例を表わすフローチャートである。
【図12】図12は動作例を表わすフローチャートである。
【図13】図13(A)〜図13(D)は動作例を説明するための図である。
【図14】図14は動作例を表わすフローチャートである。
【図15】図15は動作例を表わすフローチャートである。
【図16】図16は動作例を表わすフローチャートである。
【図17】図17は動作例を表わすフローチャートである。
【図18】図18は端末装置の構成例を表わす図である。
【図19】図19は端末装置の構成例を表わす図である。
【図20】図20は端末装置の構成例を表わす図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
【0019】
[第1の実施の形態]
最初に第1の実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形態における端末装置100の構成例を表わす図である。端末装置100は、例えば、携帯電話機など無線基地局装置を介して他の端末装置と無線通信を行うことができる。また、端末装置100は、例えば、デジタルカメラなど、画像を撮影する撮像装置であってもよい。
【0020】
端末装置100は、他の端末装置と通信する通信部150と、画像を撮像する撮像部151、撮像した画像を記憶する記憶部152、制御部153、及び通信部150を介した割込み処理を報知する報知部154を備える。
【0021】
制御部153は、撮像部151により画像を撮像するときに割込み処理が発生したとき、撮像部151により画像を撮像させる。そして、制御部153は、撮像された画像に対応する画像データを記憶部152に記憶した後、報知部154により割込み処理を報知させることができる。
【0022】
したがって、例えば、ユーザは、画像を撮影するときに端末装置100において割込み処理が発生したときでも、撮像部151により画像が撮像されて記憶部152に記憶された後、割込み処理に対する報知が行われるため、報知によって撮影契機を逃すこともない。
【0023】
また、割込み処理が発生したときから、記憶部152に撮像された画像が記憶されるまでの時間は、例えば、着信元の相手先を待たせない程度の時間であり、従って、着信元の相手先は通話を待たせることもない。
【0024】
なお、割込み処理は、例えば、着信通知であって、通信部150は他の端末装置から着信を受けると着信があったことを制御部153に通知することができる。
【0025】
[第2の実施の形態]
<端末装置100の構成例>
次に第2の実施の形態について説明する。図2は第2の実施の形態における端末装置100の構成例を表わす図である。端末装置100は、例えば、カメラなどの撮影部を備える携帯電話機やパーソナルコンピュータなどであって、無線基地局装置などを介して他の端末装置と無線通信を行うことができる。また、端末装置100は、通信機能の付いた撮像装置であってもよく、通信機能の付いたデジタルカメラなどでもよい。なお、本第2の実施の形態を含む以下の実施の形態において、携帯電話機にはフィーチャーフォンとスマートフォンの双方を含む。
【0026】
端末装置100は、アンテナ101、RF(Radio Frequency)部102、ベースバンド部103、GPS(Global Positioning System)104、CPUブロック105、RAM(Random Access Memory)106、ROM(Read Only Memory)107、マイク108、スピーカ109、A/D変換部110、ディスプレイ111、及びカメラ112を備える。
【0027】
また、CPUブロック105は、第1のCPU105aと第2のCPU105bとを備えている。例えば、第1のCPU105aは、ベースバンド部103、GPS104、及び第2のCPU105bに接続され、第2のCPU105bは、A/D変換部110、ディスプレイ111、及びカメラ112に接続されている。なお、第1及び第2のCPU105a,105bはともにRAM106とROM107に接続されている。
【0028】
なお、第1の実施の形態における通信部150は、例えば、アンテナ101、RF部102、及びベースバンド部103に対応する。また、第1の実施の形態における撮像部151は、カメラ112に対応する。さらに、第1の実施の形態における記憶部152は、RAM106に対応し、制御部153は第1及び第2のCPU105a,105bに対応する。また、第1の実施の形態における報知部154は、例えば、第2のCPU105b、スピーカ109、及びA/D変換部110に対応する。
【0029】
アンテナ101は、RF部102から出力された無線信号を、無線基地局などを介して他の端末装置に送信したり、無線基地局などを介して他の端末装置から受信した無線信号をRF部102に出力することができる。
【0030】
RF部102は、ベースバンド部103から出力されたベースバンド信号を周波数変換(例えばアップコンバート)して無線信号としてアンテナ101に出力することができる。また、RF部102は、アンテナ101で受信した無線信号を周波数変換(例えばダウンコンバード)してベースバンド信号として、ベースバンド部103に出力することができる。このような周波数変換が行われるために、RF部102は、例えば、A/D変換回路、D/A変換回路、周波数変換器、帯域通過フィルタ(BPF)などを備えてもよい。
【0031】
ベースバンド部103は、例えば、第1のCPU105aから出力された映像信号や音声信号などのデータ信号に対して誤り訂正符号化処理や変調処理を施すことでベースバンド信号に変換し、RF部102に出力することができる。また、ベースバンド部103は、RF部102から出力されたベースバンド信号に対して、復調処理や誤り訂正復号化処理などを施すことで映像データや音声データなどのデータを抽出し、第1のCPU105aに出力することができる。
【0032】
GPS104は、第1のCPU105aから出力された制御信号に基づいて、端末装置100の位置を測位することができる。GPS104は、測位した位置を位置情報として第1のCPU105aに出力することができる。
【0033】
第1のCPU105aは、例えば、通信に関する処理や、端末装置100におけるハードウェアに関する処理などを行う。例えば、第1のCPU105aはROM107に記憶された通信プログラムを読み出して実行することで、無線通信に関する処理を行うことができる。
【0034】
第2のCPU105bは、例えば、ディスプレイ111に表示される画面表示に関する各種処理を行うことができる。例えば、第2のCPU105bは、ROM107に記憶されたカメラアプリケーションに関するプログラムを読み出してカメラアプリケーションを実行することで、撮像処理などカメラ機能を実現又は実行することができる。また、第2のCPU105bは、ROM107に記憶された通話アプリケーションに関するプログラムを読み出して通話アプリケーションを実行することで、通話機能を実現又は実行することもできる。さらに、第2のCPU105bは、ROM107に記憶された低電圧監視アプリケーションに関するプログラムを読み出して低電圧監視アプリケーションを実行することで、低電圧監視機能を実現又は実行することができる。第1のCPU105aと第2のCPU105bで実行される各種機能などについては後述する。
【0035】
RAM106は、例えば、第1及び第2のCPU105a,105bが各種プログラムを実行するときのワーキングメモリの役割を果たし、第1及び第2のCPU105a,105bからデータなどが適宜記憶されたり、読み出されたりすることができる。RAM106は、例えば、カメラ112により撮像された画像の画像データを記憶することもできる。
【0036】
ROM107は、第1及び第2のCPU105a,105bで実行される各種プログラムを記憶することができる。ROM107に記憶された各種プログラムは、第1及び第2のCPU105a,105bにより適宜読み出されることができる。
【0037】
マイク108は、端末装置100において通話が行われるとき、音声が入力され、これを音声データとしてA/D変換部110に出力することができる。端末装置100を使用するユーザは、例えば、マイク108を介して自身の音声を通話の相手先に伝えることができる。
【0038】
スピーカ109は、例えば、他の端末装置から送信された音声データを音声として出力することができる。端末装置100を使用するユーザは、例えば、スピーカ109を介して、通話の相手先の音声を聞くことができる。
【0039】
A/D変換部110は、マイク108から出力されたアナログの音声データをデジタルの音声データに変換して第2のCPU105bに出力することができる。また、A/D変換部110は、第2のCPU105bから出力されたデジタルの音声データをアナログの音声データに変換してスピーカ109に出力することができる。
【0040】
ディスプレイ111は、例えば、第2のCPU105bを介してカメラ112で撮像した画像を表示したり、第2のCPU105bを介してRAM106に記憶された画像データに対する画像を表示することもできる。ディスプレイ111は、第2のCPU105bの制御により、例えば、撮影した画像を保存するか破棄するかを選択するための選択画面などを表示することもできる。
【0041】
カメラ112は、静止画像や動画像などの画像を撮影することができ、撮影した画像を画像データとして第2のCPU105bに出力することができる。このような撮像処理を実現するために、カメラ112には、例えば、レンズ、撮像素子、A/D変換回路、画像処理回路などを備えていてもよい。
【0042】
<動作例>
次に端末装置100の動作例について説明する。本動作例は、例えば、ユーザが端末装置100において画像を撮影しようとしているときに通話に対する着信があったときの動作例である。図3及び図4は動作例をそれぞれ表わすフローチャート、図5(A)〜図5(C)は動作例をそれぞれ説明するための図である。なお、着信は、例えば、他の端末装置との間で通話を行うことを要求する処理である。例えば、端末装置100は、他の端末装置から送信された着信通知(又は着信呼)をアンテナ101、RF部102、及びベースバンド部103を介して第1のCPU105bにおいて受信することで、着信が行われる。
【0043】
なお、図3及び図4において、「カメラ機能」、「制御部」、「通話機能」と表わしている部分がある。「カメラ機能」や「通話機能」は、例えば、第2のCPU105bがROM107からカメラアプリケーションに関するプログラムや通話アプリケーションに関するプログラムをそれぞれ読み出して実行することでそれぞれ実現又は実行することができる機能である。従って、本動作例において「カメラ機能」と「通話機能」は、例えば第2のCPU105bが対応するものとして以下説明する。
【0044】
また、「制御部」は、例えば、「カメラ機能」と「通話機能」とを端末装置100において別々のタスクとして動作させるときタスク制御を行うことができる。タスク制御の例としては、例えば、2つの機能のうちいずれを優先するかなどである。本動作例において、このようなタスク制御は、例えば第2のCPU105bが実行するものとして説明する。従って、「制御部」は、例えば第2のCPU105bが対応しているものとして説明する。例えば、図3の処理における中断指示(S14)は、このようなタスク制御を行っている第2のCPU105bから、「カメラ機能」を実行している第2のCPU105bに内部的に通知していることになる。
【0045】
以下、図3及び図4を適宜参照しながら動作例を説明する。第2のCPU105bは、例えばROM107からカメラに関するアプリケーションを実行するためのプログラムを読み出し実行することで、カメラアプリケーションを起動し、「カメラ機能」を実行する(S10)。
【0046】
次いで、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、ファインダビューに関する処理を行う(S11)。ファインダビューに関する処理は、例えば、カメラ112で撮影された画像が第2のCPU105bを介してディスプレイ111にそのまま出力される処理である。ユーザは、ディスプレイ111に表示された画面を通じて、撮影契機を逃さないようにシャッターボタンを押すタイミングをはかることができる。
【0047】
一方、ファインダビューに関する処理が行われているとき、「制御部」として機能する第2のCPU105bは通話に対する着信通知を受けたとき(S12)、以下のような処理が行われる。すなわち、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、タスク優先度を一時的に変更する(S13)。
【0048】
タスク優先度を一時的に変更する理由は、例えば、以下の理由からである。すなわち、端末装置100は、例えば、「カメラ機能」や「通話機能」など複数の機能を実現することができ、各機能が同時に実行される状況が発生したとき、どの機能を優先して実行させるかを予め決定しておくことができる。どの機能を優先させるかは、端末装置100の使用方法などに依存することになるが、本端末装置100では、「通話機能」と「カメラ機能」の2つの機能については「通話機能」を「カメラ機能」に優先するものとしている。そのため、「カメラ機能」は「通話機能」よりもタスク優先度は低いため、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、「カメラ機能」としての第2のCPU105bに対して、「カメラ機能」の中断指示を出力する(S14)。
【0049】
ただし、本端末装置100は、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは中断指示(S14)を受け取っても、すぐに中断するのではなく、画像の自動撮影を行い、撮影した画像の画像データを記憶領域に記憶するようにしている(S16〜S18)。例えば、本端末装置100は、タスク優先度を一時的に「カメラ機能」が「通話機能」よりも高くすることで、このような自動撮影に関する(S16〜S18)を行うことができるようにしている。
【0050】
例えば、タスク優先度はRAM106などに記憶させておくことができ、第2のCPU105bは、RAM106に記憶されたタスク優先度を「カメラ機能」が「通話機能」よりも高くなるように変更してRAM106に記憶し直すことができる。例えば、RAM106に記憶された「カメラ機能」と「通話機能」の各タスク優先度を入れ替えるなどの処理により変更することができる。
【0051】
「制御部」として機能する第2のCPU105bは、タスク優先度を一時的に変更後(S14)、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bに中断指示を出力する(S14)。中断指示を出力するのは、上述したように、例えば、タスク優先度が一時的に変更される前はもともと「通話機能」が「カメラ機能」よりもタスク優先度は高く、「カメラ機能」を中断させて「通話機能」が行われるようにするためである。
【0052】
次いで、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、着信通知を「通話機能」を実行する第2のCPU105bに出力する(S15)。例えば、この着信通知により、「通話機能」を実行する第2のCPU105bに通話に対する着信があったことを通知することができる。なお、S14の処理とS15の処理は逆順でもよい。
【0053】
着信通知を受けた第2のCPU105bは、「通話機能」を実行するためのプログラムをROM107から読み出して実行することで、通話アプリケーションを起動させることができる(S20)。これにより、第2のCPU105bは「通話機能」を実現又は実行することができる。
【0054】
一方、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、中断指示を受けると(S14)、ファインダビューに関する処理を終了し、自動撮影に関する処理(S16〜S18)を行う。すなわち、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、撮影モードの自動切り替えを行う(S16)。例えば、撮影モードが拡大画面による撮影モードのとき、拡大画面から通常画面の自動撮影モードに切り替えを行うことができる。或いは、シャッタースピードが閾値よりも速かったり遅かったりする撮影モードを、シャッタースピードが閾値と同じ自動撮影モードに切替えることができる。
【0055】
本端末装置100は、このように中断指示を受けると撮影モードを自動撮影モードに切替えるようにしている。そのため、ユーザによるマニュアル選択で撮影モードが選択される場合と比較して、本端末装置100において、自動撮影の処理時間(例えば、S16〜S18までの処理時間)が少なくなり、着信の相手先の待ち時間を少なくさせることができる。
【0056】
次いで、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、パラメータの調整を行い、自動撮影を行う(S17)。パラメータは、例えば、焦点位置、明度、各種モード値などであり、調整されたパラメータにより自動撮影が行われる。例えば、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、パラメータを調整し、調整されたパラメータをカメラ112に出力する。また、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bはカメラ112に撮影を行うよう指示する。これにより、カメラ112は、調整されたパラメータにより自動撮影が行われる。
【0057】
次いで、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、撮影した画像を一時記憶領域に記憶する(S17)。例えば、カメラ112は撮影した画像を画像データとして第2のCPU105bに出力し、第2のCPU105bは画像データをRAM106に記憶する。
【0058】
次いで、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、「制御部」として機能する第2のCPU105bに処理完了通知を通知する(S19)。これにより、例えば、「制御部」として機能する第2のCPU105bは「カメラ機能」の処理完了を把握することができる。
【0059】
処理完了通知を受け取った「制御部」として機能する第2のCPU105bは、一時的に変更したタスク優先度を元に戻す(S21)。例えば、第2のCPU105bは、一時的に「カメラ機能」を「通話機能」よりもタスク優先度を高くした場合、「通話機能」の方が「カメラ機能」よりもタスク優先度を高くすることで元に戻す。例えば、第2のCPU105bは、RAM106に記憶された「カメラ機能」と「通話機能」のタスク優先度を入れ替えて、RAM106に記憶することでタスク優先度を元に戻すことができる。
【0060】
次いで、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、「通話機能」を実行する第2のCPU105bに画面表示許可指示を出力する(S22)。
【0061】
ここで画面表示許可指示について説明する。「カメラ機能」は、例えばファインダビュー処理によりディスプレイ111に撮像画像が表示される。また、「通話機能」は、例えば着信などによる音声通知やディスプレイ111における画面表示などが行われる。このように「カメラ機能」や「通話機能」など、画面表示や音声出力などが行われる機能については、画面表示許可指示を受けて、画面表示や音声出力に関する処理を行うことができる。例えば、「通話機能」を実行する第2のCPU105bは、画面表示許可指示を受けることで、通話による着信をディスプレイ111に表示させたり、スピーカ109に着信による音声出力を行わせることができる。
【0062】
画面表示許可指示を受けた第2のCPU105bは着信報知を行う(S23)。着信報知における報知形態は、例えば画面表示、音鳴動、又はバイブレーションなどがある。例えば、「通話機能」を実行する第2のCPU105bは、画面表示許可指示を受けると、ROM107又はRAM106に記憶された着信表示に関する画像データを読み出してディスプレイ111に出力することで、画面表示による着信表示を行うことができる。例えば、「通話機能」を実行する第2のCPU105bは、画面表示許可指示を受けると、ROM107又はRAM106に記憶された音声データを読み出し、A/D変換部110を介してスピーカ109に出力することで音鳴動による着信表示を行うことができる。或いは、「通話機能」を実行する第2のCPU105bは、画面表示許可指示を受け取ると、バイブレーションモータを振動させることでバイブレーションによる報知を行うこともできる。
【0063】
このように本端末装置100は画像撮影動作を行っているときに着信割込みがあったとき(S12)、自動撮影処理の終了後(S19)、着信報知を行う(S23)ようにしている。従って、本端末装置100は撮影動作を行っているとき着信割込みが発生しても自動撮影を行うため、撮影契機を逃すこともない。
【0064】
また、着信割込み(S12)から着信報知(S23)までの時間は、着信後すぐに着信報知させる場合と比較して長くなる。しかし、自動撮影に関する処理(S16〜S19)にかかる時間は着信元の相手先を待たせない程度の時間であり、従って、着信元の相手先は通話を待たされることもない。
【0065】
なお、自動撮影(S17)については一度に何十枚も撮影する連写モードなどではなく、1枚程度の枚数の画像を撮影するようにすることが望ましい。これにより、撮影(S17)にかかる時間も連写モードよりも少なくなり、自動撮影に関する処理にかかる時間を少なくさせることができる。
【0066】
次いで、ユーザによる通話が行われ、「通話機能」を実行する第2のCPU105bは終話を検知すると(S24)、通話アプリケーションを終了する(図4のS25)。通話は、例えばマイク108やスピーカ109を介して行われる。例えば、第1のCPU105aによる通信処理が実行されることで、マイク108から出力された音声データが無線信号に変換されて他の端末装置に送信されたり、他の端末装置から送信された無線信号から音声データに変換されてスピーカ109に出力されることができる。なお、終話の検知は、例えば、ユーザが終話ボタンを押圧したか否かを第2のCPU105bが検知することにより行うことができる。
【0067】
次いで、「通話機能」を実行する第2のCPU105bは、「制御部」として機能する第2のCPU105bに対して、通話アプリケーションの終了を通知する(S26)。
【0068】
次いで、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bに画面表示許可指示を出力する(S27)。「制御部」として機能する第2のCPU105bは、「通話機能」の終了を受けて、着信報知前に記憶した画像の表示等に関する処理を行うようにしている。
【0069】
画面表示許可指示を受けた「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、一時記憶領域から自動撮影(S17)で撮影した画像の画像データを読み出す(S30)。例えば、第2のCPU105bは、一時記憶処理(S18)で記憶した画像データをRAM106から読み出す。
【0070】
次いで、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは画像表示を行う(S31)。例えば、第2のCPU105bは、RAM106から読み出した画像データをディスプレイ111に出力することで、ディスプレイ111において画像が表示される。
【0071】
次いで、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、画像の保存又は破棄を選択する選択画面を表示させ、ユーザによる選択が行われる(S32)。例えば、後述する図13(D)に表わされるような保存するか否かの選択画面が表示される。このような選択画面は、例えばROM107またはRAM106などに記憶され、第2のCPU105bがROM107またはRAM106から読み出してディスプレイ111に出力することで表示される。「保存」が選択されたとき、例えば、第2のCPU105bは、表示された画像をRAM106の一時記憶領域からRAM106の保存領域に記憶したり、RAM106から移動可能な記憶媒体に記憶させることもできる。「破棄」が選択されたとき、例えば、第2のCPU105bはRAM106から表示された画像の画像データを削除することができる。
【0072】
次いで、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bはファインダビュー処理を行う(S33)などして、処理待ちの状態に移行したり、「カメラ機能」を終了させることもできる。
【0073】
なお、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、画面表示許可指示(S27)を通知後、処理待ちの状態に移行したり、本端末装置100の電源オフなどにより「制御部」としての機能を終了させることもできる。
【0074】
図5(A)〜図5(C)は端末装置100における動作例をそれぞれ説明するための図である。例えば、図5(A)に表わされるように、ディスプレイ111に撮影対象の画像が表示されている状態で、着信割込みが発生しても(S12)、すぐに着信報知は行われない。
【0075】
そして、図5(B)に表わされるように、端末装置100は画面に表示される画像を自動撮影モードにより自動撮影し(S17)、自動撮影した画像を例えばRAM106に記憶又は保存する(S18)。
【0076】
図5(C)に表わされるように、端末装置100は自動撮影した画像を保存した後、着信報知(S23)が行われる。図5(C)の例の着信報知は、画面表示と音声出力とが同時に行われている。
【0077】
[第3の実施の形態]
次に第3の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では撮影動作中に着信割込みが発生したとき、自動撮影後に着信報知する例について説明した。本第3の実施の形態では、さらに、緊急呼のコールバックによる割込みが発生したときの例である。図6及び図7は第3の実施の形態における動作例を表わすフローチャートである。第2の実施の形態と同一の処理部分には同一に符号が付されている。なお、第3の実施の形態における端末装置100の構成例は、例えば、第2の実施の形態における端末装置100の構成例と同一であり、図2に表わされている。
【0078】
また、図6及び図7において「GPS」は、第1のCPU105aとGPS104とに対応し、例えば第1のCPU105aがGPS104に対して動作開始の指示を通知することで、GPS104はGPSに関する処理を行うことができる。
【0079】
図6及び図7における動作例は、第2の実施の形態と同様に、撮影動作中に着信割込みが発生しているが、本第3の実施の形態では、その後、更に緊急呼により割込みが発生した場合の例である。
【0080】
以下、動作例を説明する。図6に表わされるように、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、カメラアプリケーションを起動してファインダビューに関する処理を行っている(S10,S11)。
【0081】
ファインダビュー処理を行っているとき、着信割込みが発生すると(S12)、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、タスク優先度を一時的に変更し、「カメラ機能」のタスク優先度を「通話機能」のタスク優先度よりも高くする(S13)。
【0082】
次いで、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、「カメラ」機能を実行する第2のCPU105bに「カメラ機能」の中断指示を通知し(S14)、「通話機能」を実行する第2のCPU105bに着信通知を通知する(S15)。
【0083】
そして、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは自動撮影に関する処理(S16〜S18)を行い、「通話機能」を実行する第2のCPU105bは通話アプリケーションを起動させる(S20)。
【0084】
以上の処理は第2の実施の形態と同様である。本第3の実施の形態では、その後、端末装置100は緊急呼のコールバックを受けることになる。例えば、ユーザは端末装置100を利用して、救急施設や警察署などに緊急呼による通話を行った後、当該施設などから緊急呼に対するコールバックがかかってきたりする場合などである。あるいは、緊急地震速報などの緊急呼が発生する場合などである。「制御部」として機能する第2のCPU105bは、例えば第1のCPU105aから緊急呼による割込み処理の通知を受ける(S40)。
【0085】
次いで、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bに「カメラ機能」の中断を指示する(S41)。この中断指示は、例えば、緊急呼の割込み処理(S40)に基づくもので、タスク優先度は「緊急呼」が最も高く、「カメラ機能」を中断させて、緊急呼による通話を行わせるようにするためである。この場合、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、中断指示(S41)を受けたとき、2回目の中断指示(S14とS41による中断指示)を受けることになり、緊急呼による中断指示であることを認識することができる。
【0086】
本第3の実施の形態では、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、2回目の中断指示(S41)を受けても、自動撮影に関する処理(S16〜S18)を中断せずに処理を続けるようにしている。これにより、緊急呼による割込み処理があっても、撮影契機を逃すことなく画像を撮影することができる。
【0087】
次いで、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、緊急呼通知を「通話機能」を実行する第2のCPU105bに通知する(S42)。また、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、緊急呼通知を第1のCPU105aにも通知する(S43)。なお、S41〜S43までの処理の順番はどのような順番でも実施することができる。
【0088】
第1のCPU105aは、緊急呼通知を受けると、GPSアプリケーションを起動する(S44)。例えば、第1のCPU105aは、ROM107からGPSアプリケーションに関するプログラムを読み出して実行することで、GPSアプリケーションを起動させることができる。
【0089】
次いで、第1のCPU105aは、GPSハードウェアを起動させる(S45)。例えば、第1のCPU105aは、GPS動作開始の指示を表わす制御信号をGPS104に出力する。GPS104はこの制御信号を受けて、起動することができる。
【0090】
ここで、第1のCPU105aは、「カメラ機能」や「通話機能」を実行する第2のCPU105bとは異なるCPUのため、第2のCPU105bに対してバックグランドで並列にGPSアプリケーションを開始させ、実行させることができる。そのため、本第3の実施の形態では、バックグランドで並列に処理できる動作(例えばS44とS45)については「制御部」として機能する第2のCPU105bからの指示を待つことなく、処理を開始させ実行させるようにしている。これにより、緊急呼による割込み処理(本動作例では、例えば、S40から図7のS25までの処理)による待ち時間を短縮することができる。なお、第1のCPU105aは、GPSハードウェア起動後は例えば処理待ちの状態となる。
【0091】
一方、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、中断指示を受けると自動撮影を行い(S16,S17)、撮影した画像の画像データを例えばRAM106に記憶する(S18)。そして、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、処理完了通知を「制御部」として機能する第2のCPU105bに通知する(S19)。
【0092】
処理完了通知を受けた「制御部」として機能する第2のCPU105bは、タスク優先度を元に戻し(S21)、「通話機能」を実行する第2のCPU105bに対して、緊急呼通話に対する画面表示許可指示を出力する(S22)。
【0093】
「通話機能」を実行する第2のCPU105bは、画面表示許可指示を受けて、緊急呼通話を開始させることができる(S46)。例えば、ユーザはマイク108やスピーカ109を介して緊急呼に対する通話を行うことができる。
【0094】
緊急呼に対する位置測位条件が満たされると、「通話機能」を実行する第2のCPU105bは、GPSアプリケーションを実行する第1のCPU105aに対して位置測位開始通知を通知する(図7のS47)。
【0095】
次いで、GPS104は端末装置100の位置測位を開始する(S48)。例えば、第1のCPU105aは、位置測位開始通知を受け取ると、GPS104に位置測位開始を表わす制御信号を出力する。これにより、例えば、GPS104は測位を開始することができる。GPS104は、端末装置100の位置を測位すると、測位した位置を位置情報として、第1のCPU105aに出力することができる。
【0096】
次いで、第1のCPU105aは、GPS104から測位した位置情報を受け取り、当該位置情報を緊急呼の相手先である他の端末装置に送信する(S49)。例えば、第1のCPU105aは、緊急呼の着信(S40)において、アンテナ101等を介して相手先である他の端末装置から着信メッセージを受信することができる。そして、第1のCPU105aは、測位した位置情報を含み、着信メッセージに含まれる電話番号を送信先とする位置情報送信メッセージを生成し、アンテナ101等を介して他の端末装置に送信することができる。
【0097】
次いで、第1のCPU105aはGPSアプリケーションを終了する(S50)。例えば、第1のCPU105aは、位置情報を送信すると、GPSアプリケーションの終了をGPS104に通知することで、GPS104とともにGPSアプリケーションを終了することができる。
【0098】
次いで、第1のCPU105aは、GPSアプリケーションの終了通知を「通話機能」を実行する第2のCPU105bに通知する(S51)。
【0099】
次いで、「通話機能」を実行する第2のCPU105bは、通話アプリケーションを終了させる(S25)。例えば、緊急呼による割込み処理は通話アプリケーションの終了により終了することができる。
【0100】
次いで、「通話機能」を実行する第2のCPU105bは、「制御部」として機能する第2のCPU105bに通話アプリケーションの終了通知を通知する(S26)。
【0101】
「制御部」として機能する第2のCPU105bは、通話アプリケーションの終了通知を受けて、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bに対して画面表示許可指示を通知する(S27)。例えば、本端末装置100は、緊急呼のよる通話が終了後に「カメラ機能」を実行するようにしている。
【0102】
以降は、第2の実施の形態と同様に、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、一時記憶領域に記憶した画像データを読み出して、画像をディスプレイ111に表示させ、画面の保存又は破棄を行い、ファインダビュー処理に戻ることになる(S30〜S33)。
【0103】
本第3の実施の形態では、撮影動作を行っているときに緊急呼による割込みが発生したときでも(S40)、第2の実施の形態と同様に自動撮影を行うようにしている(S16〜S18)。そのため、本端末装置100は撮影契機を逃す事態を防止することができる。
【0104】
また、自動撮影に関する処理(S16〜S19)にかかる時間は、第2の実施の形態と同様に緊急呼の相手先を待たせない程度の時間であり、従って、緊急呼の相手先は、例えば、着信後(S40)から通話開始(S46)までの時間において通話を待たされることもない。
【0105】
[第4の実施の形態]
次に第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態では、タスク優先度の一時変更などの処理に代えて、端末ステータスを利用して自動撮影が行われる例である。例えば、通話による着信やアラームによる報知などの割込み処理が発生したとき、端末ステータスが変更され、この端末ステータスに応じて自動撮影が行われるようにすることができる。端末ステータスは、例えば、端末(又は端末装置100)の状態を表わすもので、端末ステータスごとに異なる変数がRAM106に記憶される。端末ステータスとしては、例えば、「通話なし」、「着信中」、「通話中」、「アラーム受信中」などがある。
【0106】
図8及び図9は本第4の実施の形態における動作例を表わすフローチャートである。第2の実施の形態と同様に、撮影動作が行われているときに、着信による割込みが発生した場合の動作例について説明する。図8及び図9の処理において第2の実施の形態と同一の処理については同一の番号が付されている。端末装置100の構成例は、第2の実施の形態と同様に例えば図2に表わされる。
【0107】
「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、「カメラ機能」を実現するためのプログラムを読み出して実行することでカメラアプリケーションを起動し、次いで、ファインダビュー処理を行う(S10,S11)。
【0108】
ファインダビュー処理が行われているときに、着信による割込み処理が発生すると(S12)、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、端末ステータスを「着信中」に変更する(S60)。例えば、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、端末ステータスを「通話なし」の状態を表わす変数から「着信中」の状態を表わす変数に変更し、変更後の変数をRAM106に記憶することができる。
【0109】
「制御部」として機能する第2のCPU105bは、端末ステータスを変更した後(S60)、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bに対して端末ステータス変更通知を通知する(S61)。
【0110】
次いで、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bに対して、着信(S12)に対する「カメラ機能」の中断指示を通知する(S14)。「カメラ機能」の中断指示が通知されるのは、例えば、タスク優先度は「通話機能」の方が「カメラ機能」よりも高く、通話による割込みが発生した場合、「通話機能」を優先させるためである。
【0111】
次いで、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、「通話機能」を実行する第2のCPU105bに対して、着信割込みに対する着信通知を通知する(S15)。着信通知を受けた「通話機能」を実行する第2のCPU105bは通話アプリケーションを起動させる(S20)。これにより、第2のCPU105bは「通話機能」を実現又は実行することができる。
【0112】
一方、中断指示を受けた「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、端末ステータスをRAM106から読み出し、「着信中」の端末ステータスを確認すると、自動撮影に関する処理を行うようにする(S16〜S18)。例えば、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、端末ステータスが「アラーム着信中」のときは、自動撮影(S16〜S18)を行わないようにすることもできる。本端末装置100では、端末ステータスに応じて自動撮影を行ったり、自動撮影を行わないようにすることもできる。
【0113】
次いで、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、「制御部」として機能する第2のCPU105bに対して処理完了通知を通知する(S19)。
【0114】
そして、「制御部」として機能する第2のCPU105bは画面表示許可指示を「通話機能」を実行する第2のCPU105bに通知する(S22)。
【0115】
次いで、「通話機能」を実行する第2のCPU105bは、着信割込み(S12)に対する着信報知を行い(S23)、通話が行われる(S24)。
【0116】
端末ステータスについては、通話が行われると「着信中」から「通話中」に変更される(S62)。例えば、「通話機能」を実行する第2のCPU105bは、通話ボタンの押圧を検知すると、RAM106に記憶された端末ステータスを「着信中」から「通話中」に変更する。
【0117】
次いで、「通話機能」を実行する第2のCPU105bは、ステータス変更通知を「制御部」として機能する第2のCPU105bに通知する(S63)。また、ステータス変更通知は、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bにも通知される(S64)。
【0118】
一方、「通話機能」を実行する第2のCPU105bは、終話を検知すると(図9のS65)、端末ステータスを「通話中」から「通話なし」に変更する(S66)。例えば、第2のCPU105bは、終話ボタンの押圧を検知すると、RAM106に記憶された「通話中」の端末ステータスを「通話なし」の端末ステータスに変更する。
【0119】
次いで、「通話機能」を実行する第2のCPU105bは、「制御部」として機能する第2のCPU105bにステータス変更通知を通知する(S67)。そして、「制御部」として機能する第2のCPU105bはステータス変更通知を「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bに通知する(S68)。
【0120】
次いで、「通話機能」を実行する第2のCPU105bは、通話アプリケーションを終了し(S25)、以後、第2の実施の形態と同様の処理を行う(S26〜S33)。
【0121】
本第4の実施の形態では、例えば、着信割込みにより中断指示を受けた第2のCPU105bが端末ステータスの情報を確認し、「着信中」の端末ステータスのとき、自動撮影処理を行うようにしている(S16〜S18)。従って、本端末装置100は、撮影動作を行っているとき着信割込みが発生しても自動撮影を行うため、撮影契機を逃すこともない。また、第2のCPU105bは、自動撮影した画像を記憶した後(S18)、着信報知を行うようにしており(S23)、自動撮影に関する処理(S16〜S19)にかかる時間は、第2の実施の形態と同様に相手先を待たせない程度の時間とすることができる。従って、着信の相手先は、例えば着信後(S12)から通話開始(S24)までの時間において通話を待たされることがない。
【0122】
[第5の実施の形態]
次に第5の実施の形態について説明する。第2〜第4の実施の形態では割込み処理として通話による着信を例にして説明した。第5の実施の形態では、低電圧通知の割込み処理による例例について説明する。
【0123】
本第5の実施の形態では、例えば、端末装置100においてカメラアプリケーションが実行されているときに、端末装置100の電源電圧が閾値電圧より低くなり低電圧を検知すると、カメラアプリケーションの動作に割込んで低電圧通知を行う場合の動作例を説明する。例えば、撮影動作が行われているときに低電圧を検知すると、自動撮影処理を行った後、低電圧通知を行い電源オフにする動作例について説明する。
【0124】
図10は本第5の実施の形態における端末装置100の構成例、図11及び図12は動作例を表わすフローチャート、図13(A)〜図13(D)は動作例をそれぞれ説明するための図をそれぞれ表わしている。
【0125】
端末装置100は、更に、不揮発性メモリ125を備える。不揮発性メモリ125は、例えば、電源がオフとなっても記憶したデータなどを保持することができるメモリであり、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリなどがある。不揮発性メモリ125は、例えば、自動撮影処理により撮影した画像の画像データが記憶される。
【0126】
本第5の実施の形態においては、例えば、第2のCPU105bにおいて「低電圧監視機能」が実行される。例えば、第2のCPU105bは、低電圧監視アプリケーションを実行するためのプログラムをROM107から読み出し実行することで、「低電圧監視機能」を実行することができる。
【0127】
図11に表わされるように、「低電圧監視機能」を実行する第2のCPU105bは、低電圧監視アプリケーションを起動する(S70)。例えば、上述したように、第2のCPU105bは、低電圧監視機能を実行するためのプログラムを読み出して実行することで、低電圧監視アプリケーションを起動させることができる。なお、本動作例において、「低電圧監視機能」は、例えば、端末装置100が起動されるときに起動を開始することができる。
【0128】
次いで、「低電圧監視機能」を実行する第2のCPU105bは、低電圧を検知すると(S71)、「制御部」として機能する第2のCPU105bに低電圧検知を通知する(S72)。低電圧検知の通知が、本動作例1において、「カメラ機能」に対する割込み処理となる。例えば、第2のCPU105bは、電源の電圧を一定時間ごとに検知し、検知した電圧が低電圧検知閾値以下になると低電圧を検知して通知することができる(S71,S72)。なお、第2のCPU105bは、例えば、検知した電圧が低電圧検知閾値を超えたとき、低電圧の通知(S71,S72)を行わない。
【0129】
一方、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、カメラアプリケーションを起動させ、ファインダビュー処理を行う(S10,S11)。カメラアプリケーションの起動(S10)は、例えば、低電圧監視アプリケーションの起動(S70)より後でもよい。
【0130】
また、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、低電圧検知の通知を受け取ると(S72)、低電圧についてのタスク優先度を判定する(S73)。例えば、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bからカメラアプリケーションが起動したことを表わす通知を受けることができる。第2のCPU105bは、例えば、この通知により、「カメラ機能」が実行されていることを把握することができる。他方で、「カメラ機能」が実行されているとき、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、低電圧検知の通知(S72)を受けると、「カメラ機能」に対する割込み処理として、低電圧検知の通知を受けることになる。このとき、例えば、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、「カメラ機能」と「低電圧監視機能」の2つのタスクについてタスク優先度を判定することで(S73)、いずれのタスクを優先して処理を行うかについて決定することができる。
【0131】
タスク優先度の判定は、例えば、「制御部」として機能する第2のCPU105bがRAM106に記憶されたタスク優先度について「低電圧」と「カメラ機能」とでどちらのタスク優先度が高いかを判定することで行われる。本動作例1においては、「低電圧」の方が「カメラ機能」よりもタスク優先度は高いものとして説明する。なお、第2〜第4の実施の形態においても、着信による割込み(S12)を受けたとき、着信に対するタスク優先度を判定する(S73)ようにしてもよい。
【0132】
次いで、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、「カメラ機能」のタスク優先度を「低電圧」よりも高くして、一時的にタスク優先度を変更する(S13)。第2の実施の形態と同様に、「カメラ機能」のタスク優先度を「低電圧監視機能」よりも高くすることで、例えば、自動撮影処理(S16〜S74)を行わせるようにするためである。
【0133】
次いで、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bに対して、中断指示を出力する(S14)。「カメラ機能」のタスク優先度は、もともと「低電圧監視機能」よりも低く、この中断指示により、「カメラ機能」を中断させることができる。
【0134】
「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、中断指示を受けて、自動撮影に関する処理を行う(S16〜S17,S74)。本動作例においては、第2のCPU105bは自動撮影後(S17)、撮影した画像の画像データを不揮発性メモリ125に記憶するようにしている(S74)。不揮発性メモリ125に画像データを記憶しているのは、例えば、電源オフとなっても自動撮影した画像を記憶して、電源がオンになったとき読み出すことができるようにするためである。
【0135】
次いで、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、「制御部」として機能する第2のCPU105bに処理完了通知を通知し(S19)、「制御部」として機能する第2のCPU105bはタスク優先度を元に戻す処理を行う(S21)。本動作例1においては、第2のCPU105bは、「低電圧」よりもタスク優先度を高くした「カメラ機能」について、「カメラ機能」のタスク優先度を「低電圧」よりも低くするようにする。
【0136】
次いで、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、「低電圧監視機能」を実行する第2のCPU105bに対して、画面表示許可指示を通知する(S22)。
【0137】
次いで、「低電圧監視機能」を実行する第2のCPU105bは、検知した低電圧(S71)に対して低電圧を報知する(図12のS75)。低電圧の報知形態は、第2の実施の形態におおける着信による報知形態と同様に、音声出力や画面表示などの報知形態でもよい。
【0138】
このように本第5の実施の形態においても、端末装置100は撮影動作中に低電圧を検知してもすぐに低電圧を報知するのではなく、自動撮影を行って(S17)、不揮発性メモリ125に記憶した後(S74)、報知するようにしている(S75)。これにより、例えば、ユーザは低電圧報知によって撮影契機を逃すことがなくなり、画像を撮影することができる。
【0139】
また、低電圧の検知から報知までは(S71〜S75)、端末装置100の電源がオフとならないように電源が確保されており、従って、報知が遅れることで撮影(S17)ができなかったり、報知されずに電源がオフになるような事態を防止することができる。
【0140】
次いで、「低電圧監視機能」を実行する第2のCPU105bは、電源オフ依頼通知を「制御部」として機能する第2のCPU105bに通知する(S76)。例えば、「低電圧監視機能」を実行する第2のCPU105bは、低電圧を報知し、所定時間経過後に電源オフ依頼通知を出力することができる。
【0141】
「制御部」として機能する第2のCPU105bは、電源オフ依頼通知を受けて、端末装置100の電源をオフにする(S77)。
【0142】
その後、端末装置100は充電され、端末装置100の電源がオンとなる(S78,S79)。「制御部」として機能する第2のCPU105bは、電源オンを検知すると、「低電圧監視機能」を実行する第2のCPU105bに対して低電圧監視アプリケーションの起動を指示する(S80)。例えば、電源オンボタンの押圧を「制御部」として機能する第2のCPU105bが検知することで電源オンを検知することができる。
【0143】
次いで、「低電圧監視機能」を実行する第2のCPU105bは、ROM107から低電圧監視アプリケーションを実行するためのプログラムを読み出して実行することで、低電圧監視アプリケーションを起動する(S81)。以後、「低電圧監視機能」を実行する第2のCPU105bは処理待ちの状態などに移行する。
【0144】
一方、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、ユーザによるカメラアプリケーションを起動する指示を受けると(S82)、カメラアプリケーションを起動する(S83)。カメラアプリケーションの起動は、例えば、「制御部」として機能する第2のCPU105bからの起動通知を契機にしてもよいし、カメラアプリケーションの起動開始ボタンの押圧を検知して起動するようにしてもよい。
【0145】
次いで、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、不揮発性メモリ125から画像データを読み出し(S84)、ディスプレイ111に出力して、自動撮影した画像(S17)を表示させる(S31)。これにより、ユーザに対して自動撮影した画像の確認を行わせることができる。
【0146】
次いで、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、画像の保存又は破棄が選択されて(S32)、ファインダビュー処理(S33)に移行する。以降は、第2の実施の形態と同様に「カメラ機能」が終了してもよいし、処理待ちの状態となってもよい。「制御部」として機能する第2のCPU105bも処理待ちの状態となってもよい。
【0147】
図13(A)〜図13(D)は本動作例1を説明するための図である。図13(A)に表わされるように、端末装置100は、ディスプレイ111に画像を表示しファインダビュー処理を行っているときに低電圧を検知すると、低電圧通知の割込み処理が行われる(S72)。
【0148】
次いで、図13(B)に表わされるように、端末装置100は画面に表示されている画像を自動撮影し(S17)、撮影した画像を不揮発性メモリ125に記憶する(S74)。
【0149】
次いで、図13(C)に表わされるように、端末装置100は低電圧を報知する(S75)。図13(C)の例は、「充電してください」の文字がディスプレイ111に表示される報知形態である。このような文字も例えばROM107又はRAM106に記憶され、「低電圧監視機能」を実行する第2のCPU105bがROM107又はRAM106から文字データを読み出してディスプレイ111に出力することで行われる。
【0150】
次いで、端末装置100は低電圧により電源がオフとなり、その後充電されて電源がオンとなると(S77〜S79)、端末装置100は自動撮影した画像をディスプレイ111に表示させ、ユーザに保存又は破棄を選択させる(S31,S32)。図13(D)は選択画面の例を表わす図である。図13(D)の例は、保存するか否かを選択させる選択画面とともに、撮影した画像が表示されている。このような選択画面についても、画像データ又は文字データなどとしてROM107又はRAM106に記憶されており、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bがROM107又はRAM106から読み出してディスプレイ111に出力することで表示される。
【0151】
[第6の実施の形態]
次に第6の実施の形態について説明する。第2〜第5の実施の形態では、「カメラ機能」よりも割込み処理による機能(例えば、「通話機能」や「低電圧監視機能」など)の方がタスク優先度は高く、割込み処理による報知を優先させる例について説明した。本第6の実施の形態では、「カメラ機能」と割込み処理による機能とについてどちらを優先させるかをユーザが決定できるようにした例についても説明する。
【0152】
図14から図17は本第6の実施の形態における動作例を表わすフローチャートである。このうち、図14及び図15は、第2〜図5の実施の形態と同様に、割込み処理による機能を「カメラ機能」よりも優先させる例を表わし、図16及び図17は、「カメラ機能」を割込み処理による機能よりも優先させる例を表わしている。これらの例においては、どちらの機能を優先させるかは、アラーム優先設定が行われるか(図14のS92)、ユーザ操作機能優先設定が行われるか(図16のS110)により、ユーザによって選択できるようになっている。なお、図14〜図17の例では、割込み処理の機能としては「アラーム機能」を例にしている。
【0153】
最初に、割込み処理の「アラーム機能」の方が「カメラ機能」よりもタスク優先度が高い場合の例について図14及び図15を例にして説明する。
【0154】
「アラーム機能」は、例えば、第2のCPU105bにおいて実行され、設定された時刻になるとアラーム報知が行われる。例えば、第2のCPU105bは、アラームアプリケーションを実行するためのプログラムをROM107から読み出し実行することで、アラームアプリケーションが起動され(S90)、「アラーム機能」を実行することができる。なお、アラームアプリケーションの実行は、例えば、ユーザによる操作ボタンによる操作などにより行うことができる。或いは、第5の実施の形態と同様に、端末装置100の電源がオンとなって起動するときに実行することができる。
【0155】
次いで、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bは、アラーム時刻の設定を行う(S91)。例えば、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bは、ユーザによる操作ボタンの操作により入力されたアラーム時刻をRAM106に記憶することで設定を行う。
【0156】
次いで、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bは、「アラーム機能」のタスク優先度を優先設定にする(S92)。例えば、ユーザが所定の操作ボタンを操作することで「アラーム優先設定」を入力する。その場合、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bは、操作ボタンの押下により「アラーム優先設定」を入力したことを検知すると、例えば、ユーザ操作による機能(例えば「カメラ機能」)よりも「アラーム機能」のタスク優先度を高い値にする。或いは、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bは、例えば、「アラーム機能」のタスク優先度を最大値にする。
【0157】
次いで、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bは、「制御部」として機能する第2のCPU105bに対して、アラーム優先通知を通知する(S93)。例えば、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bは、設定した「アラーム機能」のタスク優先度の値を「制御部」として機能する第2のCPU105bにアラーム優先通知とともに通知する。「制御部」として機能する第2のCPU105bは、アラーム優先通知を受け取ると、設定した「アラーム機能」のタスク優先度の値をRAM106に記憶することができる。
【0158】
次いで、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bはアラーム設定時刻になると(S94)、「制御部」として機能する第2のCPU105bにアラーム設定時刻到来通知を出力する(S95)。例えば、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bは、タイマにより現在時刻がアラーム設定時刻になったか否かを検知するようにしており、現在時刻がアラーム設定時刻になると、アラーム設定時刻到来通知を出力することができる。
【0159】
一方、第2のCPU105bは、ユーザによるカメラアプリケーションの起動指示を受けてカメラアプリケーションを起動させる(S96,S10)。例えば、起動指示に対応する操作ボタンがユーザにより押圧されたことを第2のCPU105bが検知すると、ROM107からカメラアプリケーションを実行するためのプログラムを読み出して実行することで、起動させることができる。例えば、第2のCPU105bは、カメラアプリケーションの起動により「カメラ機能」の実行を開始すると、「制御部」として機能する第2のCPU105bに対して、カメラアプリケーションが実行されていること通知することができる。これにより、「制御部」として機能する第2のCPU105bは「カメラ機能」が実行していることを把握することができる。
【0160】
次いで、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、ファインダビュー処理を行う(S11)。
【0161】
一方、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、アラーム設定時刻到来通知を受け取ると、「アラーム機能」と「カメラ機能」についてどちらのタスク優先度が高いかを判定する(S73)。例えば、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、例えばRAM106に記憶されたタスク優先度に基づいて、「アラーム機能」の方が「カメラ機能」よりもタスク優先度は高いと判定する。
【0162】
そして、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、「カメラ機能」の方が「アラーム機能」よりもタスク優先度は低いため、第2の実施の形態と同様に、「カメラ機能」の中断指示を出力する(S14)。また、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、タスク優先度を「カメラ機能」の方が「アラーム機能」よりも高くなるように一時的に変更する処理も行う(S13)。
【0163】
中断指示を受けた「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、タスク優先度が一時的に変更されたことで、自動撮影処理(S16〜S18)を行い、自動撮影した画像を記憶する。
【0164】
次いで、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、「制御部」として機能する第2のCPU105bに処理完了通知を通知する(図15のS19)。
【0165】
次いで、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、タスク優先度を「アラーム機能」の方が「カメラ機能」よりも高くすることで元に戻し(S21)、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bに画面表示許可指示を出力する(S22)。
【0166】
「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bは、画面表示許可指示を受け取ると、アラーム設定時刻到来(S94)に対するアラーム報知を行う(S97)。
【0167】
このように、本第5の実施の形態においても、撮影動作中にアラーム設定時刻が到来したとき(S95)、ディスプレイ111に表示されている画像を自動撮影して記憶した後(S18)、アラーム報知を行うようにしている(S97)。これにより、例えば、撮影動作を行っているときにアラーム通知による割込みが発生しても、自動撮影を行うため、アラーム報知によってユーザが撮影契機を逃すことがなくなる。なお、アラーム報知による報知形態は、画面表示によるものでも、音声出力によるものでもよい。いずれの場合も、例えば、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bがROM107又はRAM106に記憶された画像データ又は音声データを読み出してディスプレイ111に出力したり、スピーカ109に出力することで報知される。
【0168】
次いで、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bは、アラーム報知終了後、アラーム報知を停止させる(S98)。例えば、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bは、ROM107又はRAM106に記憶された設定時間が経過したり、ユーザによる操作ボタンによる操作などにより、画面表示や音声出力により報知されるアラーム報知を停止させることができる。
【0169】
次いで、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bは、アラームアプリケーションを終了させ(S99)、「制御部」として機能する第2のCPU105bに対して、アラームアプリケーションの終了通知を通知する(S100)。以降は、第2の実施の形態と同様に実施することができる(S27〜S33)。
【0170】
次に図16及び図17を参照して、「カメラ機能」が「アラーム機能」よりも優先して動作が行われる例について説明する。
【0171】
図16に表わされるように、例えば、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bはユーザによる操作により、ユーザ操作機能優先設定を行うことができる(S110)。ユーザ操作機能優先設定は、例えば、ユーザによる起動指示により動作する機能(例えば「カメラ機能」)のタスク優先度を「アラーム機能」よりも高くするようにする設定のことである。例えば、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bは、ユーザの操作ボタンによる操作によりユーザ操作機能優先設定を検知すると、例えば、ユーザ操作のタスク優先度を決定し、その優先度よりも「アラーム機能」の方を低い値にする。或いは、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bは、「アラーム機能」のタスク優先度を最小のタスク優先度の値にすることもできる。
【0172】
そして、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bは、「アラーム機能」のタスク優先度の値(と、ユーザ操作のタスク優先度の値の場合もある)を「制御部」として機能する第2のCPU105bにユーザ操作機能優先通知とともに通知する(S111)。
【0173】
これにより、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、「カメラ機能」と「アラーム機能」の2つのタスクのタスク優先度を判別するとき(S73)、「カメラ機能」を「アラーム機能」よりもタスク優先度は高いと判定することができる。この場合、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、「カメラ機能」の中断指示を受けることなく、カメラアプリケーションが終了するまで(S114)、「カメラ機能」を実行することができる。つまり、ユーザ操作中の機能(例えば「カメラ機能」)を割込み処理による機能(例えば「アラーム機能」)よりも優先して行うことができる。
【0174】
一方、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、アラーム割込みが発生しても(S95)、「カメラ機能」の方が「アラーム機能」よりもタスク優先度は高いため、アラーム報知の保留を決定する(S112)。そして、「制御部」として機能する第2のCPU105bは、アラーム報知保留指示を「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bに通知する(S113)。
【0175】
これにより、例えば、「アラーム機能」は「カメラ機能」が終了するまでアラーム報知が保留され、アラーム設定時刻が到来してもアラーム報知が行われない。よって、撮影動作が行われているときにアラーム設定時刻が到来しても撮影動作が継続され、ユーザは撮影契機を逃すこともない。
【0176】
「制御部」として機能する第2のCPU105bは、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bから、カメラアプリケーションの終了通知を受け取ると(S115)、「アラーム機能」について画面表示許可指示を出力する(S116)。
【0177】
「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bは、画面表示許可指示を受けて、アラーム報知を行うことができる(図17のS97)。この例では、アラーム設定時刻が到来しても、アラーム報知が行われず、カメラアプリケーションが終了すると、アラーム報知が行われる(S115,S97)。
【0178】
以降は、上述した動作例2と同様に、「アラーム機能」を実行する第2のCPU105bはアラーム報知を停止し(S98)、アラームアプリケーションを終了させ(S99)、「制御部」として機能する第2のCPU105bに終了通知を通知する(S100)。
【0179】
本第6の実施の形態では、割込み機能を優先させるか、あるいは「カメラ機能」を優先させるかは、ユーザにより設定可能とすることができる。従って、本端末装置100は常にどちから一方を優先させるのではなく、ユーザにより自由に設定することができ、ユーザフレンドリーな端末装置100とすることができる。
【0180】
第6の実施の形態において、割込み処理による機能の例として「アラーム機能」を例にして説明した。例えば、図14〜図17の「アラーム機能」を「通話機能」に代えて実施することも可能である。例えば第2のCPU105bによりユーザ操作機能優先設定(図16のS110)が行われるとき、「通話機能」が保留されて、カメラアプリケーションが終了すると(S114)、着信による報知が行われることになる。
【0181】
[その他の実施の形態]
次にその他の実施の形態について説明する。例えば、自動撮影が行われるとき(S17)、室内や夜景など明度が一定の値以下であれば、自動的にライトやフラッシュが使用されて自動撮影が行われるようにすることができる。図18はかかる例における端末装置100の構成例を表わす図である。端末装置100は、更に、照度センサ120を備える。
【0182】
照度センサ120は、例えば、ディスプレイ111に表示される画像の明度を測定することができる。例えば、第2のCPU105bは、ファインダビュー処理によりカメラ112で撮影した画像の画像データを第1のCPU105aを介して照度センサ120に出力することができる。照度センサ120は、例えば、カメラ112から出力されるRGB(Red,Green,Blue)色空間の画像データに対して、HSV(Hue,Saturation Value,Value)色空間の画像データに変換し、変換後のV(Value)を明度として測定することができる。または、照度センサ120は、RGB色空間の画像データに対して,YUV色空間に変換し、変換後の輝度Yを明度として測定することもできる。
【0183】
例えば、第2の実施の形態において、「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、自動撮影(S17)の際、第1のCPU105aを介して照度センサ120でディスプレイ111に表示された画像の照度を計算させるよう指示する。照度センサ120は、この指示を受けてディスプレイ111に表示された画像の明度を計算し、第1のCPU105aを介して第2のCPU105bに出力する。「カメラ機能」を実行する第2のCPU105bは、計算された明度が明度閾値以下のときは、LED又は半導体レーザなどの光源(ライト又はフラッシュとも呼ばれる)を使用するよう、カメラ112に通知する。カメラ112は、この通知を受けて、カメラ112内に設けられた光源を点灯させ画像を自動撮影する。これにより、例えば、室内や夜景など、明度が一定以下の値のときでも、明るい画像を撮影することができる。光源は、カメラ112に内蔵されていても、カメラ112の外部にあってもよい。
【0184】
また、第2〜第6の実施の形態において、自動撮影が行われるとき(S17)、シャッター音による音鳴動や画面表示を行わないようにすることもできる。これにより、自動撮影がユーザに対して誤動作であることを認識させないようにすることができる。そして、これにより、ユーザに対してスムースに通話を行わせるようにすることもできる。
【0185】
例えば、ファインダビュー処理が行われているときに、ユーザによるシャッターボタンの押下を第2のCPU105bが検知したときでも、第2のCPU105bはシャッター音に対応する音声信号をROM107又はRAM106から読み出さないようにすればよい。
【0186】
あるいは、逆に自動撮影が行われるとき(S17)、音鳴動や画面表示を行わせるようにすることもできる。この場合は、例えば、撮影が行われたことをユーザに報知させることができる。
【0187】
さらに、第2〜第6の実施の形態において、連続撮影モード(又は連写モード)となっているとき、自動撮影のときに撮影枚数を設定しておき、自動撮影の際に設定枚数分撮影するようにすることもできる。例えば、ユーザの操作ボタンによる操作によって撮影枚数が入力され、第2のCPU105bは入力された撮影枚数をRAM106に記憶する。そして、第2のCPU105bは、自動撮影のとき(S17)、連続撮影モードとなっているときは、RAM106から撮影枚数を読み出して、その枚数分の画像の画像データをRAM106に記憶することで実施することができる。この撮影枚数は、例えば、通話の相手先を待たせない程度の撮影枚数とすることができる。
【0188】
また、第2〜第6の実施の形態において、端末装置100については携帯電話など、所謂通信機能が付加された端末装置として説明した。例えば、端末装置100は、通信機能のないデジタルカメラやデジタルビデオカメラなど、通信機能が付加されていない撮像装置により実施することができる。
【0189】
図19は通信機能が付加されていない撮像装置を例にした端末装置100の構成例を表わす図である。例えば、このような端末装置100は、第5の実施の形態で説明した低電圧による割込み処理の動作例(例えば図11〜図13)、アラーム通知による割込み処理の動作例(例えば図14〜図18)を実施することができる。例えば、図13(A)〜図13(D)は、このような通話機能のない撮像装置による端末装置100の画面表示例を表わしている。
【0190】
さらに、第2〜第6の実施の形態において、自動撮影を行うとき(S17)、撮影モードについて自動撮影のモードに自動で切り替える(S16)として説明した。例えば、手ぶれの影響を抑えて自動撮影が行われるように、自動撮影モードにオートフォーカスモードを含ませるようにすることもできる。つまり、自動撮影モード(S16)として設定するモードは、ユーザにより設定できるようにするようにしてもよい。例えば、ユーザにより操作ボタンの操作により自動撮影モードの設定内容が入力され、第2のCPU105bは設定内容をRAM106に記憶することができる。そして、第2のCPU105bは、自動撮影モードのとき(S16)、RAM106から設定内容を読み出し、設定内容に従ってパラメータの調整を行うことで(S17)、自動撮影を行うようにすることもできる。あるいは推奨される自動撮影モードについては、端末装置100が製造されるとき、ROM107又はRAM106に記憶させるようにすることで設定することもできる。
【0191】
また、第2〜第4の実施の形態において、着信は例えば通話による着信の例で説明した。例えば、電子メールの着信など文字データによる着信の場合でも、第2〜第4の実施の形態と同様に実施することができる。この場合、例えば、第2のCPU105bはROM107に記憶されたメールアプリケーションプログラムなどを読み出して実行することで「メール機能」を実行することができる。例えば、図3及び図4における「通話機能」を「メール機能」に置き換えることで実施することができる。
【0192】
さらに、第2〜第6の実施の形態や、上述したその他の実施の形態は、例えば図20に表わされる端末装置100により実施することもできる。図20に表わされた端末装置100は、第2の実施の形態における端末装置100(例えば図2)の他の構成例である。端末装置100は、更に、DSP(Digital Signal Processor)130を備える。
【0193】
DSP130は、例えば、第1のCPU105aからの制御信号に基づいて動作することができる。DSP130は、第2の実施の形態におけるベースバンド部103、GPS104に対応する。また、第1のCPU105a又は第2のCPU105bは、第2の実施の形態におけるA/D変換部110、第1のCPU105a、及び第2のCPU105bに対応する。それ以外の構成部分は、第2の実施の形態と同一であり同一の符号が付されている。
【0194】
以上まとめると付記のようになる。
【0195】
(付記1)
他の端末装置と通信する通信部と、
画像を撮像する撮像部と、
撮像した前記画像を記憶する記憶部と、
前記通信部を介した割込み処理を報知する報知部と、
前記撮像部により画像を撮像するときに前記割込み処理が発生したとき、前記撮像部により画像を撮像させ、前記撮像された画像に対応する画像データを前記記憶部に記憶した後、前記報知部により前記割込み処理を報知させる制御部と
を備える端末装置。
【0196】
(付記2)
前記制御部は、前記撮像部による画像の撮像を前記割込み処理よりも優先させる第1の指示を受けたとき、前記撮像部により画像を撮像するときに前記割込み処理が発生しても前記撮像部による画像の撮像が終了した後で、前記報知部により前記割込み処理を報知させ、前記割込み処理を前記撮像部による画像の撮像よりも優先させる第2の指示を受けたとき、前記撮像部により画像を撮像するときに前記割込み処理が発生したときは、前記撮像部により撮像された画像を前記記憶部に記憶した後、前記報知部により前記割込み処理を報知させることを特徴とする付記1の端末装置。
【0197】
(付記3)
前記制御部は、前記撮像部により画像を撮像するときに前記割込み処理が発生したとき、前記報知部により報知を行わせないで前記撮像部に前記画像を撮像させ、前記撮像された画像を前記記憶部に記憶することを特徴とする付記1記載の端末装置。
【0198】
(付記4)
更に、前記撮像部で撮像された画像の明度を測定する照度センサと、光源とを備え、
前記制御部は、前記照度センサにより測定された前記明度が明度閾値以下のとき、前記光源を点灯させて、前記撮像部により画像を撮像させることを特徴とする付記1記載の端末装置。
【0199】
(付記5)
前記制御部は、前記撮像部により画像を撮像するときに前記割込み処理が発生したときにおいて前記撮像により画像を撮像させるとき、設定された1又は複数枚の画像を撮像することを特徴とする付記1記載の端末装置。
【0200】
(付記6)
更に、ディスプレイを備え、
前記制御部は、前記割込み処理が終了した後、前記記憶部に記憶された画像データに対応する画像を前記ディスプレイに表示させることを特徴とする付記1記載の端末装置。
【0201】
(付記7)
前記割込み処理は、前記通信部を介して前記他の端末装置との間で通話を要求する着信通知による割込み処理であることを特徴とする付記1記載の端末装置。
【0202】
(付記8)
前記割込み処理は、前記端末装置の電源電圧が電圧閾値以下を表わす低電圧通知、又は設定した時刻が到来したことを表わすアラーム設定時刻到来通知による割込み処理であることを特徴とする付記1記載の端末装置。
【0203】
(付記9)
他の端末装置と通信する通信部と、画像を撮像する撮像部と、撮像した前記画像を記憶する記憶部と、前記通信部を介した割込み処理を報知する報知部と、制御部とを有する端末装置における画像撮像方法において、
前記制御部は、前記撮像部により画像を撮像するときに前記割込み処理が発生したとき、前記撮像部により画像を撮像させ、前記撮像された画像に対応する画像データを前記記憶部に記憶した後、前記報知部により前記割込み処理を報知させる
ことを特徴とする画像撮像方法。
【0204】
(付記10)
画像を撮像する撮像部と、
撮像した前記画像を記憶する記憶部と、
割込み処理を報知する報知部と、
前記撮像部により画像を撮像するときに前記割込み処理が発生したとき、前記撮像部により画像を撮像させ、前記撮像された画像に対応する画像データを前記記憶部に記憶した後、前記報知部により前記割込み処理を報知させる制御部と
を備える撮像装置。
【0205】
(付記11)
他の端末装置と通信する通信部と、画像を撮像する撮像部と、撮像した前記画像を記憶する記憶部と、前記通信部を介した割込み処理を報知する報知部とを有する端末装置において実行される画像撮像プログラムであって、
前記撮像部に画像を撮像させるときに前記割込み処理が発生したとき、前記撮像部に画像を撮像させ、前記撮像された画像に対応する画像データを前記記憶部に記憶させた後、前記報知部に割込み処理を報知させる処理を
実行させることを特徴とする画像撮像プログラム。
【符号の説明】
【0206】
100:端末装置 104:GPS
105a:第1のCPU 105b:第2のCPU
106:RAM 107:ROM
111:ディスプレイ 112:カメラ
120:照度センサ 125:不揮発性メモリ
130:DSP

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の端末装置と通信する通信部と、
画像を撮像する撮像部と、
撮像した前記画像を記憶する記憶部と、
前記通信部を介した割込み処理を報知する報知部と、
前記撮像部により画像を撮像するときに前記割込み処理が発生したとき、前記撮像部により画像を撮像させ、前記撮像された画像に対応する画像データを前記記憶部に記憶した後、前記報知部により前記割込み処理を報知させる制御部と
を備える端末装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記撮像部による画像の撮像を前記割込み処理よりも優先させる第1の指示を受けたとき、前記撮像部により画像を撮像するときに前記割込み処理が発生しても前記撮像部による画像の撮像が終了した後で、前記報知部により前記割込み処理を報知させ、前記割込み処理を前記撮像部による画像の撮像よりも優先させる第2の指示を受けたとき、前記撮像部により画像を撮像するときに前記割込み処理が発生したときは、前記撮像部により撮像された画像を前記記憶部に記憶した後、前記報知部により前記割込み処理を報知させることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記撮像部により画像を撮像するときに前記割込み処理が発生したとき、前記報知部により報知を行わせないで前記撮像部に前記画像を撮像させ、前記撮像された画像を前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項4】
他の端末装置と通信する通信部と、画像を撮像する撮像部と、撮像した前記画像を記憶する記憶部と、前記通信部を介した割込み処理を報知する報知部と、制御部とを有する端末装置における画像撮像方法において、
前記制御部は、前記撮像部により画像を撮像するときに前記割込み処理が発生したとき、前記撮像部により画像を撮像させ、前記撮像された画像に対応する画像データを前記記憶部に記憶した後、前記報知部により前記割込み処理を報知させる
ことを特徴とする画像撮像方法。
【請求項5】
画像を撮像する撮像部と、
撮像した前記画像を記憶する記憶部と、
割込み処理を報知する報知部と、
前記撮像部により画像を撮像するときに前記割込み処理が発生したとき、前記撮像部により画像を撮像させ、前記撮像された画像に対応する画像データを前記記憶部に記憶した後、前記報知部により前記割込み処理を報知させる制御部と
を備える撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−46144(P2013−46144A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−181497(P2011−181497)
【出願日】平成23年8月23日(2011.8.23)
【出願人】(310022372)富士通モバイルコミュニケーションズ株式会社 (219)
【Fターム(参考)】