筐体装置、及び電子機器
【課題】第1の筐体に対し第2の筐体を移動させて、第1の筐体自身では起立できない状態にした場合にあっても、安定した起立状態が得られるようにする。
【解決手段】第1の筐体1に対し第2の筐体2を移動可能に結合した筐体装置であって、第1の筐体1に対し第2の筐体2を移動させて、第1の筐体1のみでは起立できない状態において、自身が起立して第1の筐体1の起立状態を補助する起立補助具6を備える。第1の筐体1と第2の筐体2との間に中間体3が設けられ、第1の筐体1に対しヒンジ軸を介して中間体3が回転可能に結合され、中間体3に対しヒンジ軸と軸線が交差する回転支軸を介して第2の筐体2が回転可能に結合されている。起立補助具6は、第2の筐体2をコ字状に囲むフレーム状である。第2の筐体2に表示部4が備えられ、中間体3にカメラ5が備えられている。
【解決手段】第1の筐体1に対し第2の筐体2を移動可能に結合した筐体装置であって、第1の筐体1に対し第2の筐体2を移動させて、第1の筐体1のみでは起立できない状態において、自身が起立して第1の筐体1の起立状態を補助する起立補助具6を備える。第1の筐体1と第2の筐体2との間に中間体3が設けられ、第1の筐体1に対しヒンジ軸を介して中間体3が回転可能に結合され、中間体3に対しヒンジ軸と軸線が交差する回転支軸を介して第2の筐体2が回転可能に結合されている。起立補助具6は、第2の筐体2をコ字状に囲むフレーム状である。第2の筐体2に表示部4が備えられ、中間体3にカメラ5が備えられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1の筐体に対し第2の筐体を回転可能に結合した筐体装置と、その筐体装置を備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話において、表示部を備えた受話部と入力部を備えた送話部とをヒンジ部により結合して、受話部と送話部を折り畳み状態から、縦方向あるいは横方向に開放自在にするようにした技術が特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2003−110673号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1のような折り畳み式携帯電話でカメラを備えたものがあるが、受話部の表示部を回転させ、表示部を浮かせた状態で携帯電話を置いた場合に不安定になってしまっていた。
【0004】
本発明の課題は、第1の筐体に対し第2の筐体を移動させて、第1の筐体自身では起立できない状態にした場合にあっても、安定した起立状態が得られるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、第1の筐体に対し第2の筐体を移動可能に結合した筐体装置であって、前記第1の筐体に対し第2の筐体を移動させて、前記第1の筐体のみでは起立できない状態において、自身が起立して前記第1の筐体の起立状態を補助する起立補助具を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の筐体装置であって、前記第1の筐体と第2の筐体との間に中間体が設けられ、前記第1の筐体に対しヒンジ軸を介して前記中間体が回転可能に結合され、前記中間体に対し前記ヒンジ軸と軸線が交差する回転支軸を介して前記第2の筐体が回転可能に結合されていることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の筐体装置であって、前記起立補助具は、前記第2の筐体をコ字状に囲むフレーム状であることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の筐体装置であって、前記起立補助具は、前記第2の筐体をL字状に囲む足状であることを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の筐体装置であって、前記起立補助具は、前記中間体に対し前記回転支軸を介して回転可能に結合されていることを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項1または2に記載の筐体装置であって、前記起立補助具は、前記第2の筐体の先端部に移動可能またはスライド可能に組み付けられた棒状であることを特徴とする。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の筐体装置であって、前記起立補助具を前記第2の筐体に沿わせた状態と起立した状態とに切り替える切替手段を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の筐体装置であって、前記自動切替手段は、前記起立補助具を起立状態に保持し、起立状態以外では保持を解除することを特徴とする。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の筐体装置であって、前記第1の筐体の起立状態の有無を検出して前記起立補助具を前記第2の筐体に沿わせた状態と起立した状態とに自動的に切り替える自動切替手段を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の筐体装置であって、前記自動切替手段は、前記第1の筐体の起立状態では前記起立補助具を起立状態に動作し、前記第2の筐体が起立状態でない状態では前記起立補助具を前記第2の筐体に沿わせた状態に動作することを特徴とする。
【0015】
請求項11に記載の発明は、請求項2から10のいずれか一項に記載の筐体装置であって、前記第2の筐体に表示部が備えられ、前記中間体にカメラが備えられていることを特徴とする。
【0016】
請求項12に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の筐体装置であって、前記第2の筐体に表示部が備えられ、前記第1の筐体にカメラが備えられていることを特徴とする。
【0017】
請求項13に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の筐体装置であって、前記第1の筐体に表示部が備えられ、前記第2の筐体にカメラが備えられていることを特徴とする。
【0018】
請求項14に記載の発明は、請求項1から13のいずれか一項に記載の筐体装置を備える電子機器を特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、第1の筐体に対し第2の筐体を回転させて、第1の筐体自身では起立できない状態にした場合にあっても、安定させて起立させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本発明を適用した電子機器の実施形態1の構成として携帯電話を横開きした状態を示したもので、図2は図1の携帯電話を縦開きした状態を示しており、1は第1の筐体、2は第2の筐体、3は中間体、4は表示部、5はカメラ、6は起立補助具である。
【0021】
図示のように、第1の筐体1と第2の筐体2は中間体3を介して互いに回転可能にヒンジ結合され、第1の筐体1に図略の操作部が設けられて、第2の筐体2に表示部4が設けられており、中間体3にカメラ5が設けられている。そして、第2の筐体2をコ字状に囲むフレーム状の起立補助具6が設けられている。
【0022】
図3は同じく携帯電話のヒンジ構成を示したもので、図示のように、第1の筐体1に対し中間体3が一対のヒンジ軸31を介して回転可能に結合される一方、中間体3に対し第2の筐体2が、ヒンジ軸31と軸線が直交する回転支軸32を介して一側部を中心に回転可能に結合されている。
【0023】
従って、図1に示すように、第1の筐体1に対し第2の筐体2を横開きして、中間体3のカメラ5を上向きにするとともに、第2の筐体2の表示部4を見る状態にすることができる。また、図2に示すように、第1の筐体1に対し第2の筐体2を縦開きして、中間体3のカメラ5を向こう向きにするとともに、第2の筐体2の表示部4を見る状態にすることができる。
【0024】
そして、図3に示したように、第2の筐体2の長辺部及びその両側の短辺部をコ字状に囲むフレーム状の起立補助具6が、その上方に開放されたコ字状をなす両側の短辺部の両端部で第2の筐体2の一側部に対し回転支軸32と同心的に回転可能に組み付けられている。
【0025】
従って、図4に示すように、第1の筐体1を一側面で起立させて下置きして、その延長上にカメラ5を向けながら、起立補助具6を起立させるとともに、第2の筐体2の表示部4を上向きにして上から見た状態にすることができる。また、図5に示すように、第1の筐体1と起立補助具6で卓上置きして、第2の筐体2の表示部4を斜め手前向きにした状態にすることができる。さらに、図6に示すように、第1の筐体1と起立補助具6で卓上置きして、カメラ5と表示部4を手前向きにして自分撮り状態にすることもできる。
【0026】
以上、実施形態1の携帯電話によれば、第1の筐体1に対し第2の筐体2を回転させて、第1の筐体1自身では起立できない状態にした場合にあっても、第2の筐体2をコ字状に囲むフレーム状の起立補助具6により安定させて起立させることができる。
【0027】
(実施形態2)
図7は実施形態2の起立補助具を示すもので、携帯電話を卓上置きした状態を示しており、第2の筐体2の長辺部及び短辺部の二辺に沿うL字状に囲む足状の起立補助具6が、そのL字状をなす長辺部の一端部で第2の筐体2の一側部に対し回転支軸32と同心的に回転可能に組み付けられている。
【0028】
従って、図7に示したように、第1の筐体1と起立補助具6で起立させて卓上置きして、第1の筐体1の延長上にカメラ5を向けながら、第2の筐体2の表示部4を斜め手前向きにした状態にすることができる。さらに、図8に示すように、第1の筐体1と起立補助具6で卓上置きして、カメラ5と表示部4を手前向きにして自分撮り状態にすることもできる。
【0029】
(実施形態3)
図9は実施形態3の起立補助具の収納状態を示したもので、第2の筐体2の先端部に沿って棒状の起立補助具6が一端部で回転により移動可能に組み付けられている。この棒状の起立補助具6は、図10に示すように、第2の筐体2の先端部に添って形成した溝部21に収納される。
【0030】
従って、図示しない第1の筐体1を起立させるとともに、図10に示すように、第2の筐体2の先端部から棒状の起立補助具6を一端部で回転させて起立させた状態にすることができる。
【0031】
なお、第2の筐体2の先端部に沿って棒状の起立補助具6をスライド可能に組み付けておいても、第2の筐体2の先端部から棒状の起立補助具6をスライドさせて起立させた状態にすることができる。
【0032】
(実施形態4)
図11は実施形態4のカメラ位置を示したもので、第1の筐体1にカメラ5が設けられている。すなわち、カメラ5の位置は、どの筐体でも筐体背面でも等、どの筐体のどの面に設けてもよい。
【0033】
(実施形態5)
図12は実施形態5の起立補助具を示すもので、第2の筐体2をコ字状に囲むフレーム状の起立補助具6を第2の筐体2に沿わせた状態と起立した状態とに切り替える切替手段としてのソレノイド7と、その操作手段としてのソレノイドON/OFFスイッチ8とが備えられている。
【0034】
図12(a)は起立補助具6の非固定状態を示しており、起立補助具6の非使用状態では、図示のように、ソレノイドON/OFFスイッチ8を押し込まないOFF状態でソレノイド7はそのプランジャ71が起立補助具6に対し退避位置にある。
【0035】
図12(b)は起立補助具6の固定状態を示しており、起立補助具6の使用状態では、図示のように、例えば第1の筐体1と起立補助具6で卓上置きして、カメラ5と表示部4を手前向きにした自分撮り状態において、ソレノイドON/OFFスイッチ8を押し込んでON状態にすることでソレノイド7はそのプランジャ71が前進して起立補助具6に形成した凹部に突入した状態になる。これにより、起立補助具6が固定状態に保持される。
【0036】
なお、切替手段としては、ソレノイドに限らず、モータ等、他の構成のものでもよい。
【0037】
(実施形態6)
図13は実施形態6の起立補助具を示すもので、第1の筐体1の一側面に第1の検出手段としてのスイッチ11が設けられて、第2の筐体2の一側面に第2の検出手段としてのスイッチ12が設けられている。そして、第2の筐体2の先端部内に沿って棒状の起立補助具6が組み込まれている。この棒状の起立補助具6は一側面に沿ってラック61を形成したもので、このラック61には、第2の筐体2に内蔵したモータ13により駆動されるピニオン14が噛み合っている。
【0038】
図13(a)は起立補助具6の収納状態を示しており、図示のように、起立状態の第1の筐体1の下面に設けた第1のスイッチ11がONで、同じく起立状態の第2の筐体2の下面に設けた第2のスイッチ12もONなら、モータ13の通電駆動は行われず、棒状の起立補助具6が第2の筐体2の先端部内に沿って収納状態に保持される。
【0039】
図13(b)は起立補助具6の使用状態を示しており、図示のように、起立状態の第1の筐体1の下面に設けた第1のスイッチ11がONで、例えば第2の筐体2を前記回転支軸32周りに回転させて浮かせた状態にして表示部4を手前向きにした自分撮り状態では、第2の筐体2に設けた第2のスイッチ12がOFFになると、モータ13が通電されて回転駆動されるピニオン14に噛み合うラック61により棒状の起立補助具6が第2の筐体2の下面から突出動作して起立状態となる。
【0040】
このような自動切替手段を備えるようにしてもよい。
なお、検出手段としては、スイッチに限らず、センサ等、他の構成のものでもよい。
【0041】
(実施形態7)
図14は実施形態7の起立補助具を示すもので、中間体3に設けた支持プレート33に対し第2の筐体2が可動支点22を中心に回転可能に組み付けられて、第2の筐体2の長辺部にコ字状の起立補助具6が収納・突出動作可能に組み付けられている。
【0042】
図14(a)は起立補助具6の収納状態を示しており、図示のように、第1の筐体1を起立して、第2の筐体2を短辺部で起立した場合は、第2の筐体2の長辺部に起立補助具6が収納状態にある。
【0043】
図14(b)は起立補助具6の使用状態を示しており、図示のように、第1の筐体1を起立して、第2の筐体2を可動支点22周りに回転させて長辺部を浮かせた場合は、第2の筐体2の下面長辺部からコ字状の起立補助具6を突出動作させて、起立補助具6を起立状態にする。
【0044】
なお、起立補助具6の収納・突出動作は、手動により行っても、自動により行ってもいずれでもよい。
【0045】
(実施形態8)
図15は実施形態8のカメラが動く例を示すもので、第1の筐体1の図示しない面側に表示部が設けられて、第2の筐体2にカメラ5が設けられていて、第2の筐体2のカメラ5と反対側の面にコ字状の起立補助具6が収納・突出動作可能に組み付けられている。
【0046】
図15(a)はカメラ5を正面に向けた状態を示しており、すなわち、図示のように、第1の筐体1を起立して、手前側にカメラ5が向いた第2の筐体2を長辺部で起立した場合は、第2の筐体2の向こう側に起立補助具6が収納状態にある。
【0047】
図15(b)はカメラ5を上方に向けた状態を示しており、すなわち、図示のように、第2の筐体2を前記回転支軸32周りに回転させて浮かせ、カメラ5を上方に向けた場合には、第2の筐体2の課面側からコ字状の起立補助具6を突出動作させて、起立補助具6を起立状態にする。
【0048】
なお、起立補助具6の収納・突出動作は、前述した実施形態7と同様、手動により行っても、自動により行ってもいずれでもよい。
【0049】
(実施形態9)
図16は実施形態9の携帯電話を示すもので、第1の筐体1に表示部4が設けられて、第2の筐体2にカメラ5が設けられていて、第1の筐体1に三辺部に沿ったコ字状をなすフレーム状の起立補助具6が折り畳み可能(開閉可能)に組み付けられている。
【0050】
すなわち、図示のように、第1の筐体1を起立するとともに、その背面側にコ字状をなすフレーム状の起立補助具6を開いて起立させている。そして、表示部4を手前側に向けた第1の筐体1の上方に回転可能に結合された第2の筐体2に設けたカメラ5が向こう側に向けられている。
【0051】
(実施形態10)
図17は実施形態10の携帯電話を示すもので、第1の筐体1にカメラ5が設けられて、第2の筐体2に表示部4が設けられていて、第1の筐体1に三辺部に沿ったコ字状をなすフレーム状の起立補助具6が折り畳み可能(開閉可能)に組み付けられている。
【0052】
すなわち、図示のように、第1の筐体1を起立するとともに、その背面側にコ字状をなすフレーム状の起立補助具6を開いて起立させている。そして、カメラ5を向こう側に向けた第1の筐体1の手前側に回転可能に結合された第2の筐体2が寝かせて置かれて、その表示部4が上方に向けられている。
【0053】
(実施形態11)
図18は実施形態11の携帯電話を示すもので、第1の筐体1にカメラ5が設けられて、第2の筐体2に表示部4が設けられていて、第1の筐体1にその三辺部に沿ったコ字状をなすフレーム状の起立補助具6が折り畳み可能(開閉可能)に組み付けられている。
【0054】
すなわち、図示のように、第1の筐体1を起立するとともに、その背面側にコ字状をなすフレーム状の起立補助具6を開いて寝かせている。そして、カメラ5を向こう側に向けた第1の筐体1の左側に回転可能に結合された第2の筐体2が寝かせて置かれて、その表示部4が上方に向けられている。
【0055】
(実施形態12)
図19は実施形態12の本体薄型ムービーを示すもので、本体側をなす第1の筐体1にカメラ5とファインダー9が設けられて、第1の筐体1の側方に回転可能に組み付けられた第2の筐体2に表示部4が設けられていて、第2の筐体2にその三辺部に沿ったコ字状をなすフレーム状の起立補助具6が折り畳み可能(開閉可能)に組み付けられている。
【0056】
すなわち、図示のように、第1の筐体1を起立するとともに、その側方にコ字状をなすフレーム状の起立補助具6を立てている。そして、第2の筐体2に設けた表示部4を斜め手前側に向けている。
【0057】
(変形例)
なお、以上の実施形態においては、携帯電話やビデオカメラとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、電卓、デジタルカメラ、PDA、ノートパソコン、ウェアラブルパソコンなど、筐体をヒンジで結合した機器の全てに用いることができる。
また、起立補助具は、機器を安定的に載置するもの以外に、載置の際にぐらつきを防ぐ足のようなものでもよい。
また、各筐体をスライド自在に結合した機器であってもよく、スライドにより機器が不安定になるスタイルとなる場合に適用してもよい。
さらに、起立補助具の形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明を適用した電子機器の実施形態1の構成を示すもので、携帯電話を横開きした状態を示した斜視図である。
【図2】図1の携帯電話を縦開きした状態を示すもので、一側方から見た斜視図(a)と他側方から見た斜視図(b)である。
【図3】同じく携帯電話のヒンジ構成を示した分解斜視図である。
【図4】同じく携帯電話を下置きして上から見た状態を示すもので、一側方から見た斜視図(a)と他側方から見た斜視図(b)である。
【図5】同じく携帯電話を卓上置きした状態を示すもので、カメラ側から見た斜視図(a)とモニタから見た斜視図(b)である。
【図6】同じく自分撮り状態を示した斜視図である。
【図7】実施形態2の起立補助具を示すもので、携帯電話を卓上置きした状態を示す斜視図である。
【図8】同じく自分撮り状態を示した斜視図である。
【図9】実施形態3の起立補助具の収納状態を示した斜視図である。
【図10】同じく起立補助具の使用状態を示した斜視図である。
【図11】実施形態4のカメラ位置を示した斜視図である。
【図12】実施形態5の起立補助具を示すもので、非固定状態を示した正面図(a)と固定状態を示した正面図(b)である。
【図13】実施形態6の起立補助具を示すもので、収納状態を示した正面図(a)と使用状態を示した正面図(b)である。
【図14】実施形態7の起立補助具を示すもので、収納状態を示した斜視図(a)と使用状態を示した斜視図(b)である。
【図15】実施形態8のカメラが動く例を示すもので、カメラを正面に向けた状態を示した斜視図(a)とカメラを上方に向けた状態を示した斜視図(b)である。
【図16】実施形態9の携帯電話を示すもので、起立補助具の使用状態を示した斜視図である。
【図17】実施形態10の携帯電話を示すもので、起立補助具の使用状態を示した斜視図である。
【図18】実施形態11の携帯電話を示すもので、起立補助具の使用状態を示した斜視図である。
【図19】実施形態12の本体薄型ムービーを示すもので、起立補助具の使用状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
【0059】
1 第1の筐体
2 第2の筐体
3 中間体
4 表示部
5 カメラ
6 起立補助具
7 切替手段
8 操作手段
9 ファインダー
11 第1の検出手段
12 第2の検出手段
13 モータ
14 ピニオン
21 溝部
22 可動支点
31 ヒンジ軸
32 回転支軸
33 支持プレート
61 ラック
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1の筐体に対し第2の筐体を回転可能に結合した筐体装置と、その筐体装置を備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話において、表示部を備えた受話部と入力部を備えた送話部とをヒンジ部により結合して、受話部と送話部を折り畳み状態から、縦方向あるいは横方向に開放自在にするようにした技術が特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2003−110673号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1のような折り畳み式携帯電話でカメラを備えたものがあるが、受話部の表示部を回転させ、表示部を浮かせた状態で携帯電話を置いた場合に不安定になってしまっていた。
【0004】
本発明の課題は、第1の筐体に対し第2の筐体を移動させて、第1の筐体自身では起立できない状態にした場合にあっても、安定した起立状態が得られるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、第1の筐体に対し第2の筐体を移動可能に結合した筐体装置であって、前記第1の筐体に対し第2の筐体を移動させて、前記第1の筐体のみでは起立できない状態において、自身が起立して前記第1の筐体の起立状態を補助する起立補助具を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の筐体装置であって、前記第1の筐体と第2の筐体との間に中間体が設けられ、前記第1の筐体に対しヒンジ軸を介して前記中間体が回転可能に結合され、前記中間体に対し前記ヒンジ軸と軸線が交差する回転支軸を介して前記第2の筐体が回転可能に結合されていることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の筐体装置であって、前記起立補助具は、前記第2の筐体をコ字状に囲むフレーム状であることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の筐体装置であって、前記起立補助具は、前記第2の筐体をL字状に囲む足状であることを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の筐体装置であって、前記起立補助具は、前記中間体に対し前記回転支軸を介して回転可能に結合されていることを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項1または2に記載の筐体装置であって、前記起立補助具は、前記第2の筐体の先端部に移動可能またはスライド可能に組み付けられた棒状であることを特徴とする。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の筐体装置であって、前記起立補助具を前記第2の筐体に沿わせた状態と起立した状態とに切り替える切替手段を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の筐体装置であって、前記自動切替手段は、前記起立補助具を起立状態に保持し、起立状態以外では保持を解除することを特徴とする。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の筐体装置であって、前記第1の筐体の起立状態の有無を検出して前記起立補助具を前記第2の筐体に沿わせた状態と起立した状態とに自動的に切り替える自動切替手段を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の筐体装置であって、前記自動切替手段は、前記第1の筐体の起立状態では前記起立補助具を起立状態に動作し、前記第2の筐体が起立状態でない状態では前記起立補助具を前記第2の筐体に沿わせた状態に動作することを特徴とする。
【0015】
請求項11に記載の発明は、請求項2から10のいずれか一項に記載の筐体装置であって、前記第2の筐体に表示部が備えられ、前記中間体にカメラが備えられていることを特徴とする。
【0016】
請求項12に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の筐体装置であって、前記第2の筐体に表示部が備えられ、前記第1の筐体にカメラが備えられていることを特徴とする。
【0017】
請求項13に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の筐体装置であって、前記第1の筐体に表示部が備えられ、前記第2の筐体にカメラが備えられていることを特徴とする。
【0018】
請求項14に記載の発明は、請求項1から13のいずれか一項に記載の筐体装置を備える電子機器を特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、第1の筐体に対し第2の筐体を回転させて、第1の筐体自身では起立できない状態にした場合にあっても、安定させて起立させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本発明を適用した電子機器の実施形態1の構成として携帯電話を横開きした状態を示したもので、図2は図1の携帯電話を縦開きした状態を示しており、1は第1の筐体、2は第2の筐体、3は中間体、4は表示部、5はカメラ、6は起立補助具である。
【0021】
図示のように、第1の筐体1と第2の筐体2は中間体3を介して互いに回転可能にヒンジ結合され、第1の筐体1に図略の操作部が設けられて、第2の筐体2に表示部4が設けられており、中間体3にカメラ5が設けられている。そして、第2の筐体2をコ字状に囲むフレーム状の起立補助具6が設けられている。
【0022】
図3は同じく携帯電話のヒンジ構成を示したもので、図示のように、第1の筐体1に対し中間体3が一対のヒンジ軸31を介して回転可能に結合される一方、中間体3に対し第2の筐体2が、ヒンジ軸31と軸線が直交する回転支軸32を介して一側部を中心に回転可能に結合されている。
【0023】
従って、図1に示すように、第1の筐体1に対し第2の筐体2を横開きして、中間体3のカメラ5を上向きにするとともに、第2の筐体2の表示部4を見る状態にすることができる。また、図2に示すように、第1の筐体1に対し第2の筐体2を縦開きして、中間体3のカメラ5を向こう向きにするとともに、第2の筐体2の表示部4を見る状態にすることができる。
【0024】
そして、図3に示したように、第2の筐体2の長辺部及びその両側の短辺部をコ字状に囲むフレーム状の起立補助具6が、その上方に開放されたコ字状をなす両側の短辺部の両端部で第2の筐体2の一側部に対し回転支軸32と同心的に回転可能に組み付けられている。
【0025】
従って、図4に示すように、第1の筐体1を一側面で起立させて下置きして、その延長上にカメラ5を向けながら、起立補助具6を起立させるとともに、第2の筐体2の表示部4を上向きにして上から見た状態にすることができる。また、図5に示すように、第1の筐体1と起立補助具6で卓上置きして、第2の筐体2の表示部4を斜め手前向きにした状態にすることができる。さらに、図6に示すように、第1の筐体1と起立補助具6で卓上置きして、カメラ5と表示部4を手前向きにして自分撮り状態にすることもできる。
【0026】
以上、実施形態1の携帯電話によれば、第1の筐体1に対し第2の筐体2を回転させて、第1の筐体1自身では起立できない状態にした場合にあっても、第2の筐体2をコ字状に囲むフレーム状の起立補助具6により安定させて起立させることができる。
【0027】
(実施形態2)
図7は実施形態2の起立補助具を示すもので、携帯電話を卓上置きした状態を示しており、第2の筐体2の長辺部及び短辺部の二辺に沿うL字状に囲む足状の起立補助具6が、そのL字状をなす長辺部の一端部で第2の筐体2の一側部に対し回転支軸32と同心的に回転可能に組み付けられている。
【0028】
従って、図7に示したように、第1の筐体1と起立補助具6で起立させて卓上置きして、第1の筐体1の延長上にカメラ5を向けながら、第2の筐体2の表示部4を斜め手前向きにした状態にすることができる。さらに、図8に示すように、第1の筐体1と起立補助具6で卓上置きして、カメラ5と表示部4を手前向きにして自分撮り状態にすることもできる。
【0029】
(実施形態3)
図9は実施形態3の起立補助具の収納状態を示したもので、第2の筐体2の先端部に沿って棒状の起立補助具6が一端部で回転により移動可能に組み付けられている。この棒状の起立補助具6は、図10に示すように、第2の筐体2の先端部に添って形成した溝部21に収納される。
【0030】
従って、図示しない第1の筐体1を起立させるとともに、図10に示すように、第2の筐体2の先端部から棒状の起立補助具6を一端部で回転させて起立させた状態にすることができる。
【0031】
なお、第2の筐体2の先端部に沿って棒状の起立補助具6をスライド可能に組み付けておいても、第2の筐体2の先端部から棒状の起立補助具6をスライドさせて起立させた状態にすることができる。
【0032】
(実施形態4)
図11は実施形態4のカメラ位置を示したもので、第1の筐体1にカメラ5が設けられている。すなわち、カメラ5の位置は、どの筐体でも筐体背面でも等、どの筐体のどの面に設けてもよい。
【0033】
(実施形態5)
図12は実施形態5の起立補助具を示すもので、第2の筐体2をコ字状に囲むフレーム状の起立補助具6を第2の筐体2に沿わせた状態と起立した状態とに切り替える切替手段としてのソレノイド7と、その操作手段としてのソレノイドON/OFFスイッチ8とが備えられている。
【0034】
図12(a)は起立補助具6の非固定状態を示しており、起立補助具6の非使用状態では、図示のように、ソレノイドON/OFFスイッチ8を押し込まないOFF状態でソレノイド7はそのプランジャ71が起立補助具6に対し退避位置にある。
【0035】
図12(b)は起立補助具6の固定状態を示しており、起立補助具6の使用状態では、図示のように、例えば第1の筐体1と起立補助具6で卓上置きして、カメラ5と表示部4を手前向きにした自分撮り状態において、ソレノイドON/OFFスイッチ8を押し込んでON状態にすることでソレノイド7はそのプランジャ71が前進して起立補助具6に形成した凹部に突入した状態になる。これにより、起立補助具6が固定状態に保持される。
【0036】
なお、切替手段としては、ソレノイドに限らず、モータ等、他の構成のものでもよい。
【0037】
(実施形態6)
図13は実施形態6の起立補助具を示すもので、第1の筐体1の一側面に第1の検出手段としてのスイッチ11が設けられて、第2の筐体2の一側面に第2の検出手段としてのスイッチ12が設けられている。そして、第2の筐体2の先端部内に沿って棒状の起立補助具6が組み込まれている。この棒状の起立補助具6は一側面に沿ってラック61を形成したもので、このラック61には、第2の筐体2に内蔵したモータ13により駆動されるピニオン14が噛み合っている。
【0038】
図13(a)は起立補助具6の収納状態を示しており、図示のように、起立状態の第1の筐体1の下面に設けた第1のスイッチ11がONで、同じく起立状態の第2の筐体2の下面に設けた第2のスイッチ12もONなら、モータ13の通電駆動は行われず、棒状の起立補助具6が第2の筐体2の先端部内に沿って収納状態に保持される。
【0039】
図13(b)は起立補助具6の使用状態を示しており、図示のように、起立状態の第1の筐体1の下面に設けた第1のスイッチ11がONで、例えば第2の筐体2を前記回転支軸32周りに回転させて浮かせた状態にして表示部4を手前向きにした自分撮り状態では、第2の筐体2に設けた第2のスイッチ12がOFFになると、モータ13が通電されて回転駆動されるピニオン14に噛み合うラック61により棒状の起立補助具6が第2の筐体2の下面から突出動作して起立状態となる。
【0040】
このような自動切替手段を備えるようにしてもよい。
なお、検出手段としては、スイッチに限らず、センサ等、他の構成のものでもよい。
【0041】
(実施形態7)
図14は実施形態7の起立補助具を示すもので、中間体3に設けた支持プレート33に対し第2の筐体2が可動支点22を中心に回転可能に組み付けられて、第2の筐体2の長辺部にコ字状の起立補助具6が収納・突出動作可能に組み付けられている。
【0042】
図14(a)は起立補助具6の収納状態を示しており、図示のように、第1の筐体1を起立して、第2の筐体2を短辺部で起立した場合は、第2の筐体2の長辺部に起立補助具6が収納状態にある。
【0043】
図14(b)は起立補助具6の使用状態を示しており、図示のように、第1の筐体1を起立して、第2の筐体2を可動支点22周りに回転させて長辺部を浮かせた場合は、第2の筐体2の下面長辺部からコ字状の起立補助具6を突出動作させて、起立補助具6を起立状態にする。
【0044】
なお、起立補助具6の収納・突出動作は、手動により行っても、自動により行ってもいずれでもよい。
【0045】
(実施形態8)
図15は実施形態8のカメラが動く例を示すもので、第1の筐体1の図示しない面側に表示部が設けられて、第2の筐体2にカメラ5が設けられていて、第2の筐体2のカメラ5と反対側の面にコ字状の起立補助具6が収納・突出動作可能に組み付けられている。
【0046】
図15(a)はカメラ5を正面に向けた状態を示しており、すなわち、図示のように、第1の筐体1を起立して、手前側にカメラ5が向いた第2の筐体2を長辺部で起立した場合は、第2の筐体2の向こう側に起立補助具6が収納状態にある。
【0047】
図15(b)はカメラ5を上方に向けた状態を示しており、すなわち、図示のように、第2の筐体2を前記回転支軸32周りに回転させて浮かせ、カメラ5を上方に向けた場合には、第2の筐体2の課面側からコ字状の起立補助具6を突出動作させて、起立補助具6を起立状態にする。
【0048】
なお、起立補助具6の収納・突出動作は、前述した実施形態7と同様、手動により行っても、自動により行ってもいずれでもよい。
【0049】
(実施形態9)
図16は実施形態9の携帯電話を示すもので、第1の筐体1に表示部4が設けられて、第2の筐体2にカメラ5が設けられていて、第1の筐体1に三辺部に沿ったコ字状をなすフレーム状の起立補助具6が折り畳み可能(開閉可能)に組み付けられている。
【0050】
すなわち、図示のように、第1の筐体1を起立するとともに、その背面側にコ字状をなすフレーム状の起立補助具6を開いて起立させている。そして、表示部4を手前側に向けた第1の筐体1の上方に回転可能に結合された第2の筐体2に設けたカメラ5が向こう側に向けられている。
【0051】
(実施形態10)
図17は実施形態10の携帯電話を示すもので、第1の筐体1にカメラ5が設けられて、第2の筐体2に表示部4が設けられていて、第1の筐体1に三辺部に沿ったコ字状をなすフレーム状の起立補助具6が折り畳み可能(開閉可能)に組み付けられている。
【0052】
すなわち、図示のように、第1の筐体1を起立するとともに、その背面側にコ字状をなすフレーム状の起立補助具6を開いて起立させている。そして、カメラ5を向こう側に向けた第1の筐体1の手前側に回転可能に結合された第2の筐体2が寝かせて置かれて、その表示部4が上方に向けられている。
【0053】
(実施形態11)
図18は実施形態11の携帯電話を示すもので、第1の筐体1にカメラ5が設けられて、第2の筐体2に表示部4が設けられていて、第1の筐体1にその三辺部に沿ったコ字状をなすフレーム状の起立補助具6が折り畳み可能(開閉可能)に組み付けられている。
【0054】
すなわち、図示のように、第1の筐体1を起立するとともに、その背面側にコ字状をなすフレーム状の起立補助具6を開いて寝かせている。そして、カメラ5を向こう側に向けた第1の筐体1の左側に回転可能に結合された第2の筐体2が寝かせて置かれて、その表示部4が上方に向けられている。
【0055】
(実施形態12)
図19は実施形態12の本体薄型ムービーを示すもので、本体側をなす第1の筐体1にカメラ5とファインダー9が設けられて、第1の筐体1の側方に回転可能に組み付けられた第2の筐体2に表示部4が設けられていて、第2の筐体2にその三辺部に沿ったコ字状をなすフレーム状の起立補助具6が折り畳み可能(開閉可能)に組み付けられている。
【0056】
すなわち、図示のように、第1の筐体1を起立するとともに、その側方にコ字状をなすフレーム状の起立補助具6を立てている。そして、第2の筐体2に設けた表示部4を斜め手前側に向けている。
【0057】
(変形例)
なお、以上の実施形態においては、携帯電話やビデオカメラとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、電卓、デジタルカメラ、PDA、ノートパソコン、ウェアラブルパソコンなど、筐体をヒンジで結合した機器の全てに用いることができる。
また、起立補助具は、機器を安定的に載置するもの以外に、載置の際にぐらつきを防ぐ足のようなものでもよい。
また、各筐体をスライド自在に結合した機器であってもよく、スライドにより機器が不安定になるスタイルとなる場合に適用してもよい。
さらに、起立補助具の形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明を適用した電子機器の実施形態1の構成を示すもので、携帯電話を横開きした状態を示した斜視図である。
【図2】図1の携帯電話を縦開きした状態を示すもので、一側方から見た斜視図(a)と他側方から見た斜視図(b)である。
【図3】同じく携帯電話のヒンジ構成を示した分解斜視図である。
【図4】同じく携帯電話を下置きして上から見た状態を示すもので、一側方から見た斜視図(a)と他側方から見た斜視図(b)である。
【図5】同じく携帯電話を卓上置きした状態を示すもので、カメラ側から見た斜視図(a)とモニタから見た斜視図(b)である。
【図6】同じく自分撮り状態を示した斜視図である。
【図7】実施形態2の起立補助具を示すもので、携帯電話を卓上置きした状態を示す斜視図である。
【図8】同じく自分撮り状態を示した斜視図である。
【図9】実施形態3の起立補助具の収納状態を示した斜視図である。
【図10】同じく起立補助具の使用状態を示した斜視図である。
【図11】実施形態4のカメラ位置を示した斜視図である。
【図12】実施形態5の起立補助具を示すもので、非固定状態を示した正面図(a)と固定状態を示した正面図(b)である。
【図13】実施形態6の起立補助具を示すもので、収納状態を示した正面図(a)と使用状態を示した正面図(b)である。
【図14】実施形態7の起立補助具を示すもので、収納状態を示した斜視図(a)と使用状態を示した斜視図(b)である。
【図15】実施形態8のカメラが動く例を示すもので、カメラを正面に向けた状態を示した斜視図(a)とカメラを上方に向けた状態を示した斜視図(b)である。
【図16】実施形態9の携帯電話を示すもので、起立補助具の使用状態を示した斜視図である。
【図17】実施形態10の携帯電話を示すもので、起立補助具の使用状態を示した斜視図である。
【図18】実施形態11の携帯電話を示すもので、起立補助具の使用状態を示した斜視図である。
【図19】実施形態12の本体薄型ムービーを示すもので、起立補助具の使用状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
【0059】
1 第1の筐体
2 第2の筐体
3 中間体
4 表示部
5 カメラ
6 起立補助具
7 切替手段
8 操作手段
9 ファインダー
11 第1の検出手段
12 第2の検出手段
13 モータ
14 ピニオン
21 溝部
22 可動支点
31 ヒンジ軸
32 回転支軸
33 支持プレート
61 ラック
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の筐体に対し第2の筐体を移動可能に結合した筐体装置であって、
前記第1の筐体に対し第2の筐体を移動させて、前記第1の筐体のみでは起立できない状態において、自身が起立して前記第1の筐体の起立状態を補助する起立補助具を備えることを特徴とする筐体装置。
【請求項2】
前記第1の筐体と第2の筐体との間に中間体が設けられ、
前記第1の筐体に対しヒンジ軸を介して前記中間体が回転可能に結合され、
前記中間体に対し前記ヒンジ軸と軸線が交差する回転支軸を介して前記第2の筐体が回転可能に結合されていることを特徴とする請求項1に記載の筐体装置。
【請求項3】
前記起立補助具は、前記第2の筐体をコ字状に囲むフレーム状であることを特徴とする請求項1または2に記載の筐体装置。
【請求項4】
前記起立補助具は、前記第2の筐体をL字状に囲む足状であることを特徴とする請求項1または2に記載の筐体装置。
【請求項5】
前記起立補助具は、前記中間体に対し前記回転支軸を介して回転可能に結合されていることを特徴とする請求項3または4に記載の筐体装置。
【請求項6】
前記起立補助具は、前記第2の筐体の先端部に移動可能またはスライド可能に組み付けられた棒状であることを特徴とする請求項1または2に記載の筐体装置。
【請求項7】
前記起立補助具を前記第2の筐体に沿わせた状態と起立した状態とに切り替える切替手段を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の筐体装置。
【請求項8】
前記自動切替手段は、前記起立補助具を起立状態に保持し、起立状態以外では保持を解除することを特徴とする請求項7に記載の筐体装置。
【請求項9】
前記第1の筐体の起立状態の有無を検出して前記起立補助具を前記第2の筐体に沿わせた状態と起立した状態とに自動的に切り替える自動切替手段を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の筐体装置。
【請求項10】
前記自動切替手段は、前記第1の筐体の起立状態では前記起立補助具を起立状態に動作し、前記第2の筐体が起立状態でない状態では前記起立補助具を前記第2の筐体に沿わせた状態に動作することを特徴とする請求項9に記載の筐体装置。
【請求項11】
前記第2の筐体に表示部が備えられ、
前記中間体にカメラが備えられていることを特徴とする請求項2から10のいずれか一項に記載の筐体装置。
【請求項12】
前記第2の筐体に表示部が備えられ、
前記第1の筐体にカメラが備えられていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の筐体装置。
【請求項13】
前記第1の筐体に表示部が備えられ、
前記第2の筐体にカメラが備えられていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の筐体装置。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載の筐体装置を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項1】
第1の筐体に対し第2の筐体を移動可能に結合した筐体装置であって、
前記第1の筐体に対し第2の筐体を移動させて、前記第1の筐体のみでは起立できない状態において、自身が起立して前記第1の筐体の起立状態を補助する起立補助具を備えることを特徴とする筐体装置。
【請求項2】
前記第1の筐体と第2の筐体との間に中間体が設けられ、
前記第1の筐体に対しヒンジ軸を介して前記中間体が回転可能に結合され、
前記中間体に対し前記ヒンジ軸と軸線が交差する回転支軸を介して前記第2の筐体が回転可能に結合されていることを特徴とする請求項1に記載の筐体装置。
【請求項3】
前記起立補助具は、前記第2の筐体をコ字状に囲むフレーム状であることを特徴とする請求項1または2に記載の筐体装置。
【請求項4】
前記起立補助具は、前記第2の筐体をL字状に囲む足状であることを特徴とする請求項1または2に記載の筐体装置。
【請求項5】
前記起立補助具は、前記中間体に対し前記回転支軸を介して回転可能に結合されていることを特徴とする請求項3または4に記載の筐体装置。
【請求項6】
前記起立補助具は、前記第2の筐体の先端部に移動可能またはスライド可能に組み付けられた棒状であることを特徴とする請求項1または2に記載の筐体装置。
【請求項7】
前記起立補助具を前記第2の筐体に沿わせた状態と起立した状態とに切り替える切替手段を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の筐体装置。
【請求項8】
前記自動切替手段は、前記起立補助具を起立状態に保持し、起立状態以外では保持を解除することを特徴とする請求項7に記載の筐体装置。
【請求項9】
前記第1の筐体の起立状態の有無を検出して前記起立補助具を前記第2の筐体に沿わせた状態と起立した状態とに自動的に切り替える自動切替手段を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の筐体装置。
【請求項10】
前記自動切替手段は、前記第1の筐体の起立状態では前記起立補助具を起立状態に動作し、前記第2の筐体が起立状態でない状態では前記起立補助具を前記第2の筐体に沿わせた状態に動作することを特徴とする請求項9に記載の筐体装置。
【請求項11】
前記第2の筐体に表示部が備えられ、
前記中間体にカメラが備えられていることを特徴とする請求項2から10のいずれか一項に記載の筐体装置。
【請求項12】
前記第2の筐体に表示部が備えられ、
前記第1の筐体にカメラが備えられていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の筐体装置。
【請求項13】
前記第1の筐体に表示部が備えられ、
前記第2の筐体にカメラが備えられていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の筐体装置。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載の筐体装置を備えることを特徴とする電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2010−98499(P2010−98499A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−267177(P2008−267177)
【出願日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】
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