説明

管体の止水連結装置

【課題】管体相互を止水を確保して分離可能に連結一体化できると共に、その連結を簡易且つ確実に行うことのできる管体の止水連結装置を提供する。
【解決手段】連結されるべき両管体6,6の連結側の端部開口9,9を止水キャップ部材10,10で閉蓋する。止水キャップ部材10は、管体6の軸線方向に窪む収容凹部40が形成された有底の筒状を呈する。一方の止水キャップ部材の端部に設けられた雌ネジ連結片49と他方の止水キャップ部材10の端部に設けられた雄ネジ連結片57とを螺合により係合一体化させ得る。この係合一体化により両収容凹部40,40が連なって形成された収容空所に、連結杆7が収容せしめられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、園芸用の支柱等としての管体相互を止水を確保して簡易且つ強固に、然も分離可能に連結し得る管体の止水連結装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
トマトやナス等を栽培する際、これらに雨水が付着すると、病害虫が発生してトマト等がひび割れしたり腐ったりし易い。そこで、このような被害を防止するために例えば図36に示すような簡易な雨除けaが用いられている。
【0003】
該雨除けaは、上側部分bが逆U字状に屈曲し且つ両側の支柱部c,cの下端部分d,dが土に埋設されるパイプ状のU型支柱eの複数本を一方向に所要間隔を置いて並設すると共に、並設されたU型支柱eの上端部f及びその両側部g,gをパイプ状の横繋ぎ杆hで連結して図37に示す支持枠体jを形成し、該支持枠体jの上側部分kに雨除けシートmを被せた構成を有していた。そして前記U型支柱eは、図37に示すように、アーチ状パイプnと、その両下端p,pに連結される直線状上パイプq,qと、該直線状上パイプq,qの下端rに連結される直線状下パイプs,sとから構成されていた。又前記横繋ぎ杆hは、相互が連結される2本の直線状横パイプt,tとから構成されていた。
【0004】
該U型支柱eや横繋ぎ杆hの組み立てには、例えば特開2002−814020号公報が開示すると同様のジョイントパイプ挿入方式が採用されていた。即ち、U型支柱eに関しては、図38〜39に示すように、前記直線状上パイプqの上端に、前記アーチ状パイプnの下端部分uに挿入されるジョイントパイプvが一体に突設されると共に、前記直線状下パイプsの上端には前記直線状上パイプqの下端部分wに挿入されるジョイントパイプvが突設されていた。なお、該直線状下パイプsの下端には下方に向けて細くなる円錐状キャップxが嵌着されていた。又前記横繋ぎ杆hに関しては、図40〜41に示すように、一方の直線状横パイプt1の一端に他方の直線状横パイプt2の端部分yに挿入されるジョイントパイプvが突設されていた。なお、両横繋ぎ杆h,hの外端にはキャップzが嵌着されていた。
【0005】
従来の雨除けaが、このように、短いパイプ相互を着脱可能に連結する組立て方式を採用していたのは、トマト等の収穫が終わった後の雨除け収納の便宜のためや販売店における売場スペースの削減を図るためであった。
【0006】
しかしながら、前記構成を有する雨除けaにおけるパイプ相互の連結は、前記したように、一方のパイプに突設したジョイントパイプvを他方のパイプの端部分に挿入するというジョイントパイプ挿入方式を採用していたため、雨除けとして使用中に、雨除けの内部に風が吹き込んだ場合、アーチ状部分iが浮き上がることによって前記ジョイントパイプvが前記端部分から抜けてしまう恐れがあった。又前記U型支柱eの下端部分d,dを土に突き刺した後に、突き刺し状態を手直しするために該U型支柱を突き刺し直す際、前記ジョイントパイプvが前記端部分から抜けてしまう問題があり手直し作業が難しかった。
【0007】
又パイプ相互の連結を、ジョイントパイプを端部分に挿入して行っていたため、パイプ相互の繋ぎ目部分からパイプ内に雨水が侵入することによってパイプの内部に錆が発生し、パイプ強度が劣化し易い問題もあった。
【特許文献1】特開2002−814020号公報(2−4頁、図1、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前記問題点に鑑みて開発されたものであり、管体相互を止水を確保して連結一体化できると共に、その連結を簡易且つ確実に行うことができ、然もその連結を分離可能として、収納の容易化や売場スペースの削減を達成せしめる管体の止水連結装置の提供を課題とするものである。更に進んで、短かい管体を単独で栽培支柱として使用したり複数本の短かい管体を連結して長い栽培支柱として使用することができる等、管体を汎用的に活用可能とする管体の止水連結装置の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用する。
即ち本発明に係る管体の止水連結装置は、管体相互を連結杆を介して連結一体化する管体の止水連結装置であって、両管体の連結側の端部開口は、管体内への水の侵入を防止する止水キャップ部材で閉蓋されており、各止水キャップ部材は、管体の連結側の端部で開口し且つ管体の軸線方向に窪むことによって収容凹部が形成された有底の筒状を呈し、一方の止水キャップ部材の端部に設けられた連結片と他方の止水キャップ部材の端部に設けられた連結片とが分離可能に係合一体化されることにより、前記両収容凹部が連なって収容空所が形成され、該収容空所に、前記両収容凹部に跨がって存する如く前記連結杆が略密接状態で収容されることを特徴とするものである。
【0010】
本発明に係る管体の止水連結装置のより具体的な第1の態様は、管体相互を連結杆を介して連結一体化する管体の止水連結装置であって、両管体の連結側の端部開口は、管体内への水の侵入を防止する止水キャップ部材で閉蓋されており、各止水キャップ部材は、管体の連結側の端部で開口し且つ管体の軸線方向に窪むことによって収容凹部が形成された有底の筒状を呈し、一方の止水キャップ部材の端部に設けられた雄ネジ連結片と他方の止水キャップ部材の端部に設けられた雌ネジ連結片とが螺合によって分離可能に係合一体化されることにより、前記両収容凹部が連なって収容空所が形成され、該収容空所に、前記両収容凹部に跨がって存する如く前記連結杆が略密接状態で収容されることを特徴とするものである。
【0011】
本発明に係る管体の止水連結装置のより具体的な第2の態様は、管体相互を連結杆を介して連結一体化する管体の止水連結装置であって、両管体の連結側の端部開口は、管体内への水の侵入を防止する止水キャップ部材で閉蓋されており、各止水キャップ部材は、管体の連結側の端部で開口し且つ管体の軸線方向に窪むことによって収容凹部が形成された有底の筒状を呈し、一方の止水キャップ部材の端部に設けられた係合連結片と他方の止水キャップ部材の端部に設けられた係合連結片とが、前記止水キャップ部材の軸線回りに相対的に逆方向に回動されて分離可能に係合一体化されることにより、前記両収容凹部が連なって収容空所が形成され、該収容空所に、前記両収容凹部に跨がって存する如く前記連結杆が略密接状態で収容されることを特徴とするものである。
【0012】
本発明に係る管体の止水連結装置のより具体的な第3の態様は、管体相互を連結杆を介して連結する管体連結装置であって、両管体の連結側の端部は、管体内への水の侵入を防止する止水キャップ部材で閉蓋されており、各止水キャップ部材は、管体の連結側の端部で開口し且つ管体の軸線方向に窪むことによって収容凹部が形成された有底の筒状を呈し、両止水キャップ部材の端部相互の突き合わせ部分を外側から覆うように且つ該連結筒体と前記突き合わせ部分との螺合によって該連結筒体と該突き合わせ部分とが分離可能に係合一体化されることにより、前記両収容凹部が連なって収容空所が形成され、該収容空所に、前記両収容凹部に跨がって存する如く前記連結杆が略密接状態で収容されることを特徴とするものである。
【0013】
前記第1の態様において、前記一方の止水キャップ部材は、合成樹脂製のものとし、前記管体の連結側の端部分に挿入せしめられる、一端が開口した有底の筒体を具えたものとし、該筒体の内部は前記収容凹部とし、又、前記筒体の開口端には外方に張り出す環状鍔部が周設されると共に該環状鍔部に前記筒体を囲む囲壁部が周設され、該囲壁部と前記筒体との間に、前記管体の前記端部分の周壁部を密接に嵌入させ得る環状嵌入溝が形成されたものとし、又前記環状鍔部には、前記筒体の軸線と同心に、内面に雌ネジが設けられた雌ネジ筒部が突設されたものとし、一方、前記他方の止水キャップ部材は、合成樹脂製のものとし、前記管体の連結側の端部分に挿入せしめられる、一端が開口した有底の筒体を具え、該筒体の内部は前記収容凹部となし、又、前記筒体の開口端には外方に張り出す環状鍔部が周設されると共に該環状鍔部に前記筒体を囲む囲壁部が周設され、該囲壁部と前記筒体との間に、前記管体の前記端部分の周壁部を密接に嵌入させ得る環状嵌入溝が形成されたものとし、又前記環状鍔部には、前記筒体の軸心と同心に、前記雌ネジ筒部に螺合し得る雄ネジが外面に設けられた雄ネジ筒部が突設されたものとして構成するのがよい。
【0014】
又前記第2の態様において、前記一方の止水キャップ部材は、合成樹脂製のものとし、前記管体の連結側の端部分に挿入せしめられる、一端が開口した有底の筒体を具えたものとし、該筒体の内部は前記収容凹部とし、又、前記筒体の開口端には外方に張り出す環状鍔部が周設されると共に該環状鍔部に前記筒体を囲む囲壁部が周設され、該囲壁部と前記筒体との間に、前記管体の前記端部分の周壁部を密接に嵌入させ得る環状嵌入溝が形成されたものとし、又前記環状鍔部には、前記筒体の軸線と同心に係合筒部が突設されると共に、該係合筒部の端部に内方に張り出す内環状鍔部が周設され、該内環状鍔部の対向側に導入溝が設けられ、該内環状鍔部と前記環状鍔部との間を係合空所となし、一方、前記他方の止水キャップ部材は、合成樹脂製のものとし、前記管体の連結側の端部分に挿入せしめられる、一端が開口した有底の筒体を具えたものとし、該筒体の内部は前記収容凹部となし、又、前記筒体の開口端には外方に張り出す環状鍔部が周設されると共に該環状鍔部に前記筒体を囲む囲壁部が周設され、該囲壁部と前記筒体との間に、前記管体の前記端部分の周壁部を密接に嵌入させ得る環状嵌入溝が形成されたものとし、又前記環状鍔部には、前記筒体の軸線と同心に係合筒部が突設されると共に該係合筒部の端部分の外面の対向部位に、前記導入溝を通過でき且つ前記係合空所に納められる係合突部が突設されたものとし、該係合突部が前記係合空所に納められた状態で、前記係合突部が突設された係合筒部と他方の係合筒部とが前記止水キャップ部材の軸線回りに相対的に逆方向に回動されることにより、前記係合突部が前記内環状鍔部と係合するように構成するのがよい。
【0015】
又前記第3の態様において、前記一方の止水キャップ部材及び前記他方の止水キャップ部材は、共に、合成樹脂製のものとし、前記管体の連結側の端部分に挿入せしめられる、一端が開口した有底の筒体を具えたものとし、該筒体の内部は前記収容凹部とし、又、前記筒体の開口端には外方に張り出す環状鍔部が周設されると共に、該環状鍔部に、前記筒体を囲む囲壁部が周設され、該囲壁部と前記筒体との間に、前記管体の前記端部分の周壁部を密接に嵌入させ得る環状嵌入溝が形成されたものとし、又前記環状鍔部には、前記筒体の軸線と同心に、外面に雄ネジが設けられた雄ネジ筒部が突設されたものとし、又前記連結筒体の内周面には、前記両雄ネジ筒部の雄ネジに螺合し得る雌ネジが設けられたものとして構成するのがよい。
【0016】
前記第1〜3の態様において、前記筒体の外周面に、外面が前記端部分の内周面に密接し得る上下方向に延長する外突条の複数を、前記筒体の外周面に所要間隔を置いて突設するのがよい。この場合、前記外突条の筒体底部側の部分は、徐々に高さが減ずる傾斜面に形成するのがよい。
【0017】
又前記各態様において、前記筒体の内周面に、前記連結杆の外面と密接し得る上下方向に延長する内突条の複数を周方向に所要間隔を置いて設けるのがよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明は以下の如き優れた効果を奏する。
本発明に係る管体の止水連結装置は、連結されるべき両管体の端部開口が止水キャップ部材で閉蓋されると共に該止水キャップ部材の端部に連結片が設けられ、又、両止水キャップ部材に形成された収容凹部が連なることによって、連結杆を略密接状態で収容させ得る収容空所を形成可能となされている。
【0019】
(1) かかることから、管体の端部開口の止水を確保して管体相互を分離可能に連結一体化でき、これにより、管体内部での錆の発生を抑制して管体の耐用年数を延長させ得る。
【0020】
(2) 又、該連結状態は、止水キャップ部材が有底であることから、その内部に形成された収容凹部が連結杆を安定状態で収容させる機能を発揮するため、前記収容凹部が連なって形成された収容空所に略密接状態に内在された連結杆が連結の芯材として機能できる。かかることから、両連結片を単に係合一体化させる連結とは異なり、管体相互の強固な連結が得られることになる。
【0021】
(3) 又、両連結片が分離可能に係合一体化されることから、一つの管体を他の管体と組み合わせることが自在である。それ故、雨除けの組み立てに用いるU型支柱や直線状支柱等の各種の園芸用等の資材を形成するために各管体を汎用的に活用できるので経済的である。特に直線状支柱として用いる場合は、比較的短い管体を単独で栽培支柱として使用できると共に、管体の複数本を連結一体化して長い栽培支柱として使用できる。
【0022】
(4) 更に、管体相互の連結は分離可能であるため、販売店における売場スペースの削減に寄与し得ると共に、園芸用支柱等としての使用時期が終わった後は、個々の管体に分離することによって省スペースを図ってこれをコンパクトに収納できる利点がある。
【実施例1】
【0023】
本発明に係る管体の止水連結装置(以下装置という)1の実施例を、図1に示すような園芸用の雨除け2を構成するパイプ状のU型支柱3や横繋ぎ杆5に応用された場合を例にとって説明すれば、該装置1は、図2に示すように、管体6,6相互を連結杆7を介して連結一体化するものであり、両管体6,6の連結側の端部開口9,9は、管体6内への水の侵入を防止する止水キャップ部材10,10で閉蓋されている。又各止水キャップ部材10,10は、管体6の連結側の端部で開口し且つ管体の軸線方向に窪むことによって収容凹部40が形成された有底の筒状を呈しており、一方の止水キャップ部材10の端部に設けられた連結片12と他方の止水キャップ部材10の端部に設けられた連結片12とが分離可能に係合一体化されることにより、前記両収容凹部40,40が連なって収容空所13が形成され、該収容空所13内に前記連結杆7が略密接状態で収容される如く構成されている。
【0024】
前記雨除け2は、上側部分が逆U字状に屈曲した同径円形パイプ状の前記U型支柱3の複数本、例えば3本を、一方向に所要間隔を置いて並設すると共に、並設されたU型支柱3の上端部15及びその両側部16,16を同径円形パイプ状の前記横繋ぎ杆5で連結することによって図3に示す支持枠体17を形成し、該支持枠体17の上側部分18に雨除けシート19を被せ、該雨除けシート19をパッカー20で支持枠体17に止着することにより構成されている。
【0025】
前記U型支柱3は、図3に示すように、アーチ状円形パイプとしてのアーチ状管体21(前記管体6)と、その両下端22,22に連結される直線状円形パイプとしての直線状上管体23,23と、該直線状上管体23,23(前記管体6)の下端25に連結される直線状円形パイプとしての直線状下管体26,26(前記管体6)とから構成されている。又前記横繋ぎ杆5は、図3に示すように、相互が連結される、直線状円形パイプとしての2本の直線状横管体27a,27b(前記管体6)で構成されている。
【0026】
そして、前記アーチ状管体21、直線状上管体23,23、直線状下管体26,26、直線状横管体27a,27bは、例えば、鋼製パイプの表面に樹脂被覆が施されてなり、これらの連結側の端部開口9の夫々は、例えば図2に示すように、全体が合成樹脂製の前記止水キャップ部材10,10で閉蓋されている。前記止水キャップ部材10の構成を、アーチ状管体21の下端部分29と直線状上管体23の上端部分30に装着されるものについて具体的に説明する。
【0027】
該アーチ状管体21に装着される止水キャップ部材10(以下、上の止水キャップ部材10aともいう)は、図4〜7に示すように、該アーチ状管体21の下端部分29内にその端部開口9から上に向けて挿入される有底の円筒状を呈しており、下端28が開放して上方に延長し上端が頂面部31で閉じられた有底の円筒状の筒体32を具える。該筒体32は、前記下端部分29の内径よりも稍小径であり、その外周面33には、上下全長に亘る如く、周方向に複数条に例えば60度の角度ピッチで、弾性変形可能な外突条35が突設され、該外突条35の外面34の上端側の部分は、突条高さが上端においてゼロとなるように徐々に高さが減ずる傾斜面36に形成されている。該傾斜面36は、該外突条35が突設されてなる挿入筒部37を前記下端部分29に挿入し易くする案内面となる。又、前記筒体32の内部空間は、鋼製の円形パイプ状を呈する前記連結杆7の上側部分39を図8に示すように収容させる前記収容凹部11とされており、該筒体32の内周面41には、上下方向に延長する、弾性変形可能な内突条42が、周方向に複数条に例えば90度の角度ピッチで突設されている。
【0028】
又前記筒体32の下端(開口端)には外方に張り出す環状鍔部43が周設されると共に、該環状鍔部43には、その先端で上方向に屈曲して前記筒体32を囲む囲壁部45が周設されており、図4、図6に示すように、前記外突条35の外面34と該囲壁部45との間に、前記下端部分29の周壁部46が嵌入する環状嵌入溝47が形成されている。又前記環状鍔部43の外縁側には、前記筒体32の軸線と同心に、連結片としての雌ネジ筒部(雌ネジ連結片)49が下方に突設されている。そして該環状鍔部43よりも上側の部分は、前記下端部分29内に挿入される前記挿入筒部37とされている。又、該雌ネジ筒部(雌ネジ連結片)の下端で開放した前記収容凹部40に、図2に示すように、前記連結杆7の上側部分39が略密接状態に挿入せしめられる。この挿入は、前記連結杆7の外面が前記内突条42の内面側を弾性変形させながら部分的に潰して圧入状態で行われる。そして該雌ネジ筒部49の内面には雌ネジ50が設けられている。該雌ネジ50は、複数条の雌ネジ、例えば3条の雌ネジとされている。
【0029】
かかる構成を有する挿入筒部37を、図7に示すように前記下端部分29内に挿入し、前記外突条35の外面34が、前記傾斜面36を除いて該下端部分29の内周面51に密接した状態とする。そして、前記下端部分29の周壁部46を前記環状嵌入溝47に嵌入させることにより、前記アーチ状管体21としての管体6の連結側の端部開口9が止水キャップ部材10で閉蓋され、該管体6内に水が侵入するのが防止される。この閉蓋状態で、前記囲壁部45が、前記周壁部46に超音波溶着や接着剤を用いて接着される。或いは、前記環状嵌入溝47に前記周壁部46が圧入されることによって周壁部46と囲壁部45が固着される。
【0030】
このような構成を有する止水キャップ部材10の各部の寸法を例示すれば、前記筒体32の深さは50mmに設定されると共にその外径は、前記下端部分29の内径17.5mmよりも稍小さい13.7mmに設定されている。又、前記筒体32の内径は10.2mmに設定されると共に、前記内突条42の突出量は0.2mmに設定されている。
【0031】
又、前記直線状上管体23の上端部分30に装着される前記止水キャップ部材10(以下、下の止水キャップ部材10bともいう)は、図9〜11に示すように、該上端部分30内にその端部開口9から下に向けて挿入される有底の円筒状を呈しており、上端52が開放して下方に延長し下端が底面部53で閉じられた有底の円筒状の筒体32を具える。該筒体32は、前記上端部分30の内径よりも稍小径であり、その外周面33には、上下全長に亘る如く、周方向に複数条に例えば60度の角度ピッチで、弾性変形可能な外突条35が突設され、該外突条35の外面34の下端側の部分は、突条高さが下端においてゼロとなるように徐々に高さが減ずる傾斜面36に形成されている。該傾斜面36は、該外突条35が突設されてなる挿入筒部37を前記上端部分30に挿入し易くする案内面となる。又、前記筒体32の内部空間は、鋼製の円形パイプ状を呈する前記連結杆7の下側部分55を収容させる前記収容凹部40とされており、該筒体32の内周面41には、上下方向に延長する、弾性変形可能な内突条42が、周方向に複数条に例えば90度の角度ピッチで突設されている。なお本実施例においては、該内突条42が、後述する雄ネジ筒部57の内面の上端にまで延長されている。
【0032】
又前記筒体32の上端(開口端)には外方に張り出す環状鍔部43が周設されると共に、該環状鍔部43には、その先端で下方向に屈曲して前記筒体32を囲む囲壁部45が周設されており、図9、図11に示すように、前記外突条35の外面34と該囲壁部45との間に、前記上端部分30の周壁部56が嵌入する環状嵌入溝47が形成されている。又前記環状鍔部43の内縁側には、前記筒体32の軸線と同心に、連結片としての雄ネジ筒部(雄ネジ連結片)57が上方に突設されている。そして該環状鍔部43よりも下側の部分は、前記上端部分30内に挿入される前記挿入筒部37とされている。又、該雄ネジ筒部(雄ネジ連結片)57の上端で開放した前記収容凹部40に、前記連結杆7の下側部分55が略密接状態に挿入せしめられる。この挿入は、前記内突条42の内面側を弾性変形させながら部分的に潰して圧入状態で行われる。そして該雄ネジ筒部57の外面には前記3条の雌ネジ50に螺合し得る3条の雄ネジ60が設けられている。該雄ネジ60は、複数条の雄ネジ、例えば3条の雄ネジとされている。
【0033】
かかる構成を有する挿入筒部37を、図12に示すように前記上端部分30内に挿入し、前記外突条35の外面34が、前記傾斜面36を除いて該上端部分30の内周面61に密接した状態とする。そして、前記上端部分30の周壁部56を前記環状嵌入溝47に嵌入させることにより、前記直線状上管体23としての管体6の連結側の端部開口9が止水キャップ部材10で閉蓋され、該管体6内に水が侵入するのが防止される。この閉蓋状態で、前記囲壁部45が前記周壁部56に超音波溶着や接着剤を用いて接着される。或いは、前記環状嵌入溝47に前記周壁部56が圧入されることによって周壁部56と囲壁部45が固着される。
【0034】
このような構成を有する止水キャップ部材10の各部の寸法を例示すれば、前記筒体32の深さは40mmに設定されると共にその外径は、前記上端部分30の内径17.5mmよりも稍小さい13.7mmに設定されている。又、前記筒体32の内径は10.2mmに設定されると共に、前記内突条42の突出量は0.2mmに設定されている。
【0035】
このようにして上下の止水キャップ部材10a,10bで前記端部開口9,9を閉蓋した後、図2に示すように、前記雄ネジ筒部57を前記雌ネジ筒部49に螺合し締め付けるのであるが、その螺合に先立って、下の止水キャップ部材10bの前記収容凹部40内に前記連結杆7の下側部分59を挿入する。この挿入は、図8に示すように、前記内突条42の内面側を弾性変形させながら部分的に潰して圧入状態で行われるため、該下側部分59が収容凹部40にガタツキなく挿入されることとなる。
【0036】
その後、前記連結杆7の上側部分39を、前記上の止水キャップ部材10aの前記収容凹部40に挿入させる。この挿入は、前記内突条42の内面側を弾性変形させながら部分的に潰して圧入状態で行われる。そして前記雄ネジ筒部57を前記雌ネジ筒部49に螺合し締め付けることにより、雄ネジ連結片57と雌ネジ連結片49とが分離可能に係合一体化され、前記上端部分30と前記下端部分29とは前記連結杆7が内在された状態で連結一体化される。このような管体相互の連結一体化は、内在された連結杆7が芯材として機能する連結であるため、雄ネジ筒部と雌ネジ筒部との単なる螺合による連結とは異なり、強固な連結が得られることになる。
【0037】
図13は、前記直線状上管体23と前記直線状下管体26とを連結した状態を示すものであり、該直線状上管体23の下端部分62に、前記アーチ状管体21の下端部分29に対してと同様にして、前記上の止水キャップ部材10aと同様構成の止水キャップ部材10が装着されている。又前記直線状下管体26の上端部分63にも、前記直線状上管体23の上端部分30に対してと同様にして、前記下の止水キャップ部材10aと同様構成の止水キャップ部材10が装着されている。このように上下の止水キャップ部材10,10で該上端部分63の端部開口9と該下端部分62の端部開口9を閉蓋した後、前記と同様の要領により連通せしめられた両収容凹部40,40に前記と同様構成の連結杆7を収容した状態で、前記雄ネジ筒部57を前記雌ネジ筒部49に螺合し締め付ける。これにより、雄ネジ連結片57と雌ネジ連結片49とが分離可能に係合一体化され、前記上端部分63と前記下端部分62とは、連結杆7が内在された状態で強固に連結される。
【0038】
以上のようにして、アーチ状管体21の両下端22,22に直線状上管体23,23を連結すると共に、該直線状上管体23,23に直線状下管体26,26を連結することにより、図3に示すU型支柱3を構成できる。なお本実施例においては、前記直線状下管体26の下端に、図3、図14(A)(B)に示すように、下方に向けて細くなる円錐状の下端キャップ64をねじ込みにより取り付けている。該下端キャップ64を取り付けるには、例えば図14に示すように、前記下の止水キャップ10aと同様構成の止水キャップ部材10を、前記直線状上管体23の上端部分30に対してと同様にして、前記直線状下管体26の下端部分24に装着する。その後、前記下端キャップ64の上部に設けたネジ筒部28を前記止水キャップ部材10に設けられている雄ネジ筒部49に螺合し締め付けることによって行う。
【0039】
図15は、前記直線状横管体27a,27bとしての管体6,6相互を連結してなる横繋ぎ杆5を示すものであり、一方の直線状横管体27aの連結側の端部分65に、前記上の止水キャップ部材10aと同様構成の止水キャップ部材10が前記と同様にして装着され、該止水キャップ部材10で端部開口9が閉蓋されている。又、他方の直線状横管体27bの連結側の端部分66には、前記下の止水キャップ部材10bと同様構成の止水キャップ部材10が前記と同様にして装着され、該止水キャップ部材10で端部開口9が閉蓋されている。かかる閉蓋により、直線状横管体27a,27b内に水が侵入するのが防止されている。このようにして両端部開口9,9を止水キャップ部材10,10で閉蓋した後、前記と同様の要領により連通せしめられた両収容凹部40,40に前記と同様構成の連結杆7を収容した状態で、前記雄ネジ筒部57を前記雌ネジ筒部49に螺合し締め付ける。これにより、雄ネジ連結片57と雌ネジ連結片49とが分離可能に係合一体化され、直線状横管体27a,27bの端部分65,66相互が連結杆7が内在された状態で強固に連結されて前記横繋ぎ杆5が構成される。なお本実施例においては、前記直線状横管体27a,27bの外端に、図3、図16(A)(B)に示すように、端部キャップ34を螺合により取り付けている。該端部キャップ34を取り付けるには、先ず図16(A)に示すように、前記下の止水キャップ10bと同様構成の止水キャップ部材10を、前記直線状横管体27a,27bの外端部分38に装着する。その後、前記端部キャップ34に設けたネジ筒部44を前記止水部材10に設けられている雄ネジ筒部57に螺合し締め付けることによって行う。
【0040】
そして、このように構成されたU型支柱3と横繋ぎ杆5を用いて図3に示すような支持枠体17を構成でき、該支持枠体17の上側部分に前記雨除けシート19を被せることにより、図1に示す前記雨除け2を構成できる。又、このように構成した支持枠体17にネットを被せることにより、胡瓜棚等を構成することもできる。
【0041】
又、該雨除け2や胡瓜棚等を構成するU型支柱3及び横繋ぎ杆5は、アーチ状管体21と直線状上管体23,23と直線状下管体26,26に分離できると共に、前記横繋ぎ杆5は2本の直線状横管体27a,27bに分離できることから、かかる直線状上管体23や直線状下管体26、直線状横管体27a,27bは、単独使用によって短い栽培支柱を形成できる。又、これらの複数本を前記と同様にして連結することにより、えんどう等の草丈の大きい植物を栽培するための長い栽培支柱を構成できる。図17(A)は、80cm長さの管体6、例えば前記直線状上管体23そのものを栽培支柱67として使用した場合を示し、図17(B)は、80cm長さの2本の管体6,6相互、例えば前記直線状上管体23と直線状下管体26相互を連結して約160cmの栽培支柱として使用した場合を示す。又図17(C)は、80cm長さの3本の管体6,6,6、例えば前記直線状上管体23と直線状下管体26と直線状横管体27aを連結して約240cmの栽培支柱67として使用した場合を示している。なお図17(A)(B)(C)においては、栽培支柱67の上端に上端キャップ69をねじ込みにより取り付けると共に栽培支柱67の下端に、下端に向けて細くなる円錐状の下端キャップ70を、図14に示すと同様にしてねじ込みにより取り付けている。
【0042】
前記上端キャップ69としては、図18(B)に示すような、紐状物やロープを嵌め入れてネットや張り線等を固定し支持するための十字状溝71を具えたものを用いるのがよい。該上端キャップ69のねじ込みは、図18に示すように、前記止水キャップ部材10に設けられている前記雄ネジ筒部57を用いて行うのがよい。そのために、前記上端キャップ69には、前記雄ネジ筒部57が螺合し得るネジ筒部72を設けておく。
【実施例2】
【0043】
図19は本発明に係る装置1の他の実施例を示すものである。前記実施例における装置との相違点は、前記実施例においては雄ネジ連結片57を雌ネジ連結片49にねじ込むことによって両連結片相互を分離可能に係合一体化させているのであるが、本実施例においては、一方の止水キャップ部材10の端部に設けられた、連結片としての係合連結片75(以下、第1係合片75aともいう)と他方の止水キャップ部材10の端部に設けられた、連結片としての係合連結片75(以下、第2係合連結片75bともいう)とが、止水キャップ部材の軸線回りに相対的に逆方向に回動されて分離可能に係合一体化される点にある。その他の構成は前記と同様である。
【0044】
両止水キャップ部材10,10の構成を、前記と同様のU型支柱3を構成するアーチ状管体21(前記管体6)の下端部分29と直線状上管体23(前記管体6)の上端部分30に装着されるものについてより具体的に説明すれば次のようである。
【0045】
該アーチ状管体21に装着される止水キャップ部材10(以下、上の止水キャップ部材10cともいう)は、図20〜23に示すように、該アーチ状管体21の下端部分29内にその端部開口9から上に向けて挿入される有底の円筒状を呈しており、下端28が開放して上方に延長し上端が頂面部31で閉じられた有底の円筒状の筒体32を具える。該筒体32は、前記下端部分29の内径よりも稍小径であり、その外周面33には、上下全長に亘る如く、周方向に複数条に例えば60度の角度ピッチで、弾性変形可能な外突条35が突設され、該外突条35の外面34の上端側の部分は、突条高さが上端においてゼロとなるように徐々に高さが減ずる傾斜面36に形成されている。該傾斜面36は、該外突条35が突設されてなる挿入筒部37を前記下端部分29に挿入し易くする案内面となる。又、前記筒体32の内部空間は、鋼製の円形パイプ状を呈する前記連結杆7の上側部分39を収容させる前記収容凹部40とされており、該筒体32の内周面41には、上下方向に延長する、弾性変形可能な内突条42が、周方向に複数条に例えば90度の角度ピッチで突設されている。
【0046】
又前記筒体32の下端には外方に張り出す環状鍔部43が周設されると共に、該環状鍔部43には、その先端で上方向に屈曲して前記筒体32を囲む囲壁部45が周設されており、図20、図22に示すように、前記外突条35の外面34と該囲壁部45との間に、前記下端部分29の周壁部46が嵌入する環状嵌入溝47が形成されている。又前記環状鍔部43の外縁側には、前記筒体32の軸線と同心に、前記第1の係合片75aを構成する係合筒部76が下方に突設されると共に、該係合筒部76の下端には内方に張り出す内環状鍔部77が周設され、該内環状鍔部77の対向側には導入溝79,79が設けられている。又図23〜24に示すように、該係合筒部76の内周面80には、前記導入溝79,79間においてストッパ片81,81が突設されている。そして、前記内環状鍔部77と前記環状鍔部43の内縁側の部分82との間に係合空所83が形成され、該内縁側の部分82の下面(係合空所の頂面)84に、前記両ストッパ片81,81に近接した部位で、球面状凹面としての係止凹部85,85が設けられている。前記第1の係合片75aは、前記した係合筒部76と内環状鍔部77と、導入溝79とストッパ片81と係合空所83とから構成され、より好ましい態様としては、前記係止凹部85も含めて構成される。
【0047】
そして前記環状鍔部43よりも上側の部分は、前記下端部分29内に挿入される前記挿入筒部37とされている。又、前記係合筒部76の下端で開放した前記と同様構成の収容凹部40に前記と同様構成の連結杆7の上側部分39が略密接状態に挿入せしめられる。この挿入は、前記内突条42の内面側を弾性変形させながら部分的に潰して圧入状態で行われる。
【0048】
かかる構成を有する挿入筒部37を、図24に示すように前記下端部分29内に挿入し、前記外突条35の外面34が、前記傾斜面36を除いて該下端部分29の内周面51に密接した状態とする。そして、前記下端部分29の周壁部46を前記環状嵌入溝47に嵌入させることにより、前記アーチ状管体21としての管体6の連結側の端部開口9が止水キャップ部材10で閉蓋され、該管体6内に水が侵入するのが防止される。この閉蓋状態で、前記囲壁部45が前記周壁部46に超音波溶着や接着剤を用いて接着される。或いは、前記環状嵌入溝47に前記周壁部46が圧入されることによって周壁部46と囲壁部45が固着される。
【0049】
このような構成を有する止水キャップ部材10の、前記筒体32の深さ、その外径、その内径、内突条42の突出量は、前記と同様である。
【0050】
又前記直線状上管体23の上端部分30に装着される前記止水キャップ部材10(以下、下の止水キャップ部材10dともいう)は、図25〜28示すように、該上端部分30内にその端部開口9から下に向けて挿入される有底の円筒状を呈しており、上端52が開放して下方に延長し下端が底面部53で閉じられた有底の円筒状の筒体32を具える。該筒体32は、前記上端部分30の内径よりも稍小径であり、その外周面33には、上下全長に亘る如く、周方向に複数条に例えば60度の角度ピッチで、弾性変形可能な外突条35が突設され、該外突条35の外面34の下端側部分は、突条高さが下端においてゼロとなるように徐々に高さが減ずる傾斜面36に形成されている。該傾斜面36は、該外突条35が突設されてなる挿入筒部37を前記上端部分30に挿入し易くする案内面となる。又、前記筒体32の内部空間は、鋼製の円形パイプ状を呈する前記連結杆7の下側部分55を収容させる前記収容凹部40とされており、該筒体32の内周面41には、上下方向に延長する、弾性変形可能な内突条42が、周方向に複数条に例えば90度の角度ピッチで突設されている。なお本実施例においては、該内突条42が、後述する係合筒部86の内面の上端にまで延長されている。
【0051】
又前記筒体32の上端には外方に張り出す環状鍔部43が周設されると共に、該環状鍔部43には、その先端で下方向に屈曲して前記筒体32を囲む囲壁部45が周設されており、図25、図27に示すように、前記外突条35の外面34と該囲壁部45との間に、前記上端部分30の周壁部56が嵌入する環状嵌入溝47が形成されている。又前記環状鍔部43の内縁側には、前記筒体32の軸線と同心に、前記第2の係合片75bを構成する係合筒部86が上方に突設されると共に、係合筒部86の上端部分の外面の対向部位に係合突部87,87が突設され、各係合突部87,87の上面中央に前記係止凹部86と嵌合し得る係止突起89が設けられている。そして該環状鍔部43よりも下側の部分は、前記上端部分30内に挿入される前記挿入筒部37とされている。又、前記係合筒部86の上端で開放した前記と同様構成の収容凹部40に前記連結杆7の下側部分55が略密接状態に挿入せしめられる。この挿入は、前記内突条42の内面側を弾性変形させながら部分的に潰して圧入状態で行われる。
【0052】
かかる構成を有する挿入筒部37を、図28に示すように前記上端部分30内に挿入し、前記外突条35の外面34が、前記傾斜面36を除いて該上端部分30の内周面61に密接した状態とする。そして、前記上端部分30の周壁部56を前記環状嵌入溝47に嵌入させることにより、前記直線状上管体23としての管体6の連結側の端部開口9が止水キャップ部材10で閉蓋され、該管体6内に水が侵入するのが防止される。この閉蓋状態で、前記囲壁部45が前記周壁部56に超音波溶着や接着剤を用いて接着される。或いは、前記環状嵌入溝47に前記周壁部56が圧入されることによって周壁部56と囲壁部45が固着される。
【0053】
このような構成を有する止水キャップ部材10の、前記筒体32の深さ、その外径、その内径、内突条42の突出量は、前記と同様である。
【0054】
このようにして上下の止水キャップ部材10c,10dで前記端部開口9,9を閉蓋した後、図19に示すように、第1、第2の両係合連結片75a,75b相互を分離可能に係合一体化させるのであるが、該係合一体化に先立って、下の止水キャップ部材10dの前記収容凹部40内に前記連結杆7の下側部分59を挿入する。この挿入は、前記内突条42の内面側を弾性変形させながら部分的に潰して圧入状態で行われるため、該下側部分59が収容凹部40にガタツキなく圧入される。
その後、前記連結杆7の上側部分39を、前記上の止水キャップ部材10cの前記収容凹部40に挿入させる。この挿入は、前記内突条42の内面側を弾性変形させながら部分的に潰して圧入状態で行われる。
【0055】
前記係合一体化は、前記係合突部87,87を前記導入溝79,79と位置合わせして前記上端部分30を持ち上げ(前記下端部分29に対しての相対的な持ち上げ)、該係合突部87,87を前記係合空所83に入れ、その後、該上端部分30を周方向に回動させ(前記下端部分29に対しての相対的な回動)させ、図29に示すように、該係合突部87を前記ストッパ片81に当接させる。このように当接した状態で、図19(B)に示すように、該係合突部87に設けられている係止突起89と前記係合空所83の頂面84に設けられている係止凹部85とが弾性的に嵌合し、確実な回り止めが図られる。なお、該係止突起87と該係止凹部85は、前記と逆の態様で設けられてもよい。
【0056】
このようにして第1、第2の両係合連結片75a,75b相互を係合一体化させることにより、前記上端部分30と前記下端部分29とは前記連結杆7が内在された状態で強固に連結一体化される。
【0057】
以上のようにして、アーチ状管体21の両下端22,22に直線状上管体23,23を連結すると共に、該直線状上管体23,23の下端25,25に直線状下管体26,26を連結することにより、図3に示すと同様構成のU型支柱3を構成できる。
【0058】
前記直線状横管体27a,27b相互の連結も、前記と同様にして行うことができ、前記と同様構成の横繋ぎ杆5を構成できる。
【0059】
そして、このようにして構成されたU型支柱と横繋ぎ杆を用いて支持枠体を構成でき、該支持枠体に雨除けシートやネットを被せることにより、雨除けや胡瓜棚等を構成できる。
【0060】
又、前記直線状上管体や直線状下管体、直線状横管体を単独使用したり、これらの複数本を前記と同様にして連結することにより、図15に示すと同様にして所要長さの栽培支柱を構成できる。
【実施例3】
【0061】
図30〜33は本発明に係る装置1のその他の実施例を示すものであり、両止水キャップ部材10,10の端部相互の突き合わせ部分90を外側から被うように円筒状の連結筒体91が螺合状態に装着されることにより、管体6,6相互を連結杆7を介して連結一体化できる構成のものである。
【0062】
そのために両止水キャップ部材10,10は同一の構成を有しており、前記と同様構成の挿入筒部37の前記環状鍔部43に、外面に雄ネジ(例えば複数条、例えば3条の雄ネジ)60が設けられた雄ネジ筒部57が、本実施例においては、前記囲壁部45と略面一状態で突設されている。そして、突き合わされた雄ネジ筒部57,57の外側に被るように、内周面に雌ネジ92が設けられた前記連結筒体91の長さ方向の略1/2部分93,94が前記雄ネジ筒部57,57に螺合することにより、管体6,6相互を該連結筒体91を介して連結一体化可能となされている。
【0063】
図31は、前記連結筒体91を一方の止水キャップ部材10Aの前記雄ネジ筒部57Aにのみ螺合させた状態を示すものである。この状態で、両止水キャップ部材10A,10Bの連通せしめられた収容凹部40,40が形成する収容空所13に前記と同様構成の連結杆7を収容した状態で両雄ネジ筒部57A,57Bの端部相互を突き合わせ、その後、図32〜33に示すように、該連結筒体91を他方の雄ネジ筒部57Bにも螺合させることにより、管体6,6相互を連結杆7を芯材として強固に連結できる。この螺合状態において、前記連結筒体91の一端に内方に突出するように設けられた係合鍔部95が前記一方の止水キャップ部材10Aの前記囲壁部45の先端96に当接することにより、該連結筒体91が抜け止めされる。
【実施例4】
【0064】
本発明は、前記実施の形態で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次のようである。
【0065】
(1) 前記係合連結片75,75の相対的な回動による連結一体化手段としては、前記実施例2で示したものの他、両係合連結片75,75を止水キャップ部材の軸線回りに相対的に逆方向に回動(一方の係合連結片を他方の係合連結片に対して相対的に回動)することにより分離可能に係合一体化できる各種の公知手段を採用できる。
【0066】
(2) 両収容凹部40,40が連なって形成された収容空所13に収容される連結杆7は、前記した鋼製パイプを以って構成するのが好ましいが、中実棒状のものであってもよい。又、管体相互の連結を強固に行い得るものであれは鋼製のものには限らず、樹脂製や木製等のものであってもよい。
又該連結杆7の長さは、収容空所13に収容されることによって管体6,6相互を強固に連結できる限り、その長さは例えば30〜50mmの範囲で所要に設定できる。
【0067】
(3) 本発明に係る装置は、主として園芸用に用いられるが、屋外で使用される各種の管体の止水連結装置に応用できる。
【0068】
(4) 連結される管体6は伸縮式のものであってもよい。
【0069】
(5) 前記実施例においては、連結される管体が同径のものを示したが、例えば図34に示すように、連結される管体6,6の直径が異なることもある。
【0070】
(6) 図35は、止水キャップ部材10のその他の態様を示すものであり、前記囲壁部45を、前記構成の挿入筒部37とは別体の囲壁部材97を以って構成し、該囲壁部材97を挿入筒部37に組み合わせて止水キャップ部材10を構成している。
なお本実施例において挿入筒部37は、先側部分の外周面100がテーパ状面として形成された有底の円筒状に形成されており、その内部空間が、連結杆7を収容させる収容凹部40として形成されている。そして図35に係る装置1にあっては、実施例2で示したと同様の構成で、両管体6,6の端部分に装着された止水キャップ部材10,10の端部に設けられた係合連結片75,75が分離可能に係合一体化されている。このように囲壁部材97を用いて止水キャップ部材10を構成する考え方は、一方の止水キャップ部材の端部に設けられた雄ネジ連結片と他方の止水キャップ部材の端部に設けられた雌ネジ連結片とをねじ込みにより分離可能に係合一体化する場合においても採用できる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明に係る装置を応用して構成された管体の連結体を用いて構成された雨除けを示す斜視図である。
【図2】本発明に係る装置により管体相互を連結した状態を示す断面図である。
【図3】雨除けを構成する支持枠体を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る装置を構成する止水キャップ部材を、管体及び連結杆と共に示す一部欠切斜視図である。
【図5】止水キャップ部材を示す斜視図である。
【図6】その断面図である。
【図7】止水キャップ部材を管体の下端部分に装着した状態を示す断面図である。
【図8】止水キャップ部材の収容凹部に連結杆を収容する工程を説明する断面図である。
【図9】本発明に係る装置を構成する止水キャップ部材を、管体及び連結杆と共に示す一部欠切斜視図である。
【図10】止水キャップ部材の他の態様を示す斜視図である。
【図11】その断面図である。
【図12】その止水キャップ部材を管体の上端部分に装着した状態を示す断面図である。
【図13】管体相互の連結状態を示す断面図である。
【図14】管体の下端に取り付ける円錐状の下端キャップの構成をその取り付け状態と共に示す説明図である。
【図15】直線状横管体相互を連結して構成した横繋ぎ杆の管体連結部分を示す断面図である。
【図16】直線状横管体の端部に取り付ける端部キャップの構成をその取り付け状態と共に示す説明図である。
【図17】栽培支柱の一例を示す斜視図である。
【図18】栽培支柱の上端に取り付ける上端キャップの構成をその取り付け状態と共に示す説明図である。
【図19】本発明に係る装置を応用して管体相互を連結した状態を示す断面図である。
【図20】その装置を構成する一方の止水キャップ部材を、管体及び連結杆と共に示す一部欠切斜視図である。
【図21】その止水キャップ部材を示す斜視図である。
【図22】その断面図である。
【図23】一方の止水キャップ部材における係合連結片の構成を示す断面図である。
【図24】一方の止水キャップ部材を管体の下端部分に装着した状態を示す断面図である。
【図25】他方の止水キャップ部材を、管体及び連結杆と共に示す一部欠切斜視図である。
【図26】他方の止水キャップ部材を示す斜視図である。
【図27】その断面図である。
【図28】その止水キャップ部材を管体の上端部分に装着した状態を示す断面図である。
【図29】軸線回りの相対的な回動によって止水キャップ部材相互を連結した状態を示す断面図である。
【図30】連結筒体を用いる本発明に係る装置を説明する分解斜視図である。
【図31】連結筒体を一方の止水キャップ部材にのみ取り付けた状態を示す断面図である。
【図32】連結筒体により管体相互を連結した状態を示す断面図である。
【図33】その斜視図である。
【図34】本発明に係る装置を用いて、直径の異なる管体相互を連結した状態を示す断面図である。
【図35】本発明に係る装置の他の実施例を示す断面図である。
【図36】従来の雨除けを示す斜視図である。
【図37】その雨除けを構成する支持枠体を示す斜視図である。
【図38】その支持枠体を構成するU型支柱の構成を説明する説明図である。
【図39】パイプ相互を連結した状態を示す断面図である。
【図40】その支持枠体を構成する横繋ぎ杆の構成を説明する斜視図である。
【図41】パイプ相互を連結した状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
【0072】
1 装置
6 管体
7 連結杆
9 端部開口
10 止水キャップ部材
11 収容凹所
12 連結杆
13 収容空所
32 筒体
35 外突条
36 傾斜面
37 挿入筒部
40 収容凹部
42 内突条
43 環状鍔部
45 囲壁部
47 環状嵌入溝
49 雌ネジ筒部
57 雄ネジ筒部
75 係合連結片
76 係合筒部
77 内環状鍔部
79 導入溝
86 係合筒部
87 係合突部
91 連結筒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管体相互を連結杆を介して連結一体化する管体の止水連結装置であって、両管体の連結側の端部開口は、管体内への水の侵入を防止する止水キャップ部材で閉蓋されており、各止水キャップ部材は、管体の連結側の端部で開口し且つ管体の軸線方向に窪むことによって収容凹部が形成された有底の筒状を呈し、一方の止水キャップ部材の端部に設けられた連結片と他方の止水キャップ部材の端部に設けられた連結片とが分離可能に係合一体化されることにより、前記両収容凹部が連なって収容空所が形成され、該収容空所に、前記両収容凹部に跨がって存する如く前記連結杆が略密接状態で収容されることを特徴とする管体の止水連結装置。
【請求項2】
管体相互を連結杆を介して連結一体化する管体の止水連結装置であって、両管体の連結側の端部開口は、管体内への水の侵入を防止する止水キャップ部材で閉蓋されており、各止水キャップ部材は、管体の連結側の端部で開口し且つ管体の軸線方向に窪むことによって収容凹部が形成された有底の筒状を呈し、一方の止水キャップ部材の端部に設けられた雄ネジ連結片と他方の止水キャップ部材の端部に設けられた雌ネジ連結片とが螺合によって分離可能に係合一体化されることにより、前記両収容凹部が連なって収容空所が形成され、該収容空所に、前記両収容凹部に跨がって存する如く前記連結杆が略密接状態で収容されることを特徴とする管体の止水連結装置。
【請求項3】
管体相互を連結杆を介して連結一体化する管体の止水連結装置であって、両管体の連結側の端部開口は、管体内への水の侵入を防止する止水キャップ部材で閉蓋されており、各止水キャップ部材は、管体の連結側の端部で開口し且つ管体の軸線方向に窪むことによって収容凹部が形成された有底の筒状を呈し、一方の止水キャップ部材の端部に設けられた係合連結片と他方の止水キャップ部材の端部に設けられた係合連結片とが、前記止水キャップ部材の軸線回りに相対的に逆方向に回動されて分離可能に係合一体化されることにより、前記両収容凹部が連なって収容空所が形成され、該収容空所に、前記両収容凹部に跨がって存する如く前記連結杆が略密接状態で収容されることを特徴とする管体の止水連結装置。
【請求項4】
管体相互を連結杆を介して連結する管体の止水連結装置であって、両管体の連結側の端部は、管体内への水の侵入を防止する止水キャップ部材で閉蓋されており、各止水キャップ部材は、管体の連結側の端部で開口し且つ管体の軸線方向に窪むことによって収容凹部が形成された有底の筒状を呈し、両止水キャップ部材の端部相互の突き合わせ部分を外側から覆うように且つ該連結筒体と前記突き合わせ部分との螺合によって該連結筒体と該突き合わせ部分とが分離可能に係合一体化されることにより、前記両収容凹部が連なって収容空所が形成され、該収容空所に、前記両収容凹部に跨がって存する如く前記連結杆が略密接状態で収容されることを特徴とする管体の止水連結装置。
【請求項5】
前記一方の止水キャップ部材は、合成樹脂製のものであり、前記管体の連結側の端部分に挿入せしめられる、一端が開口した有底の筒体を具え、該筒体の内部は前記収容凹部とされており、又、前記筒体の開口端には外方に張り出す環状鍔部が周設されると共に該環状鍔部に前記筒体を囲む囲壁部が周設され、該囲壁部と前記筒体との間に、前記管体の前記端部分の周壁部を密接に嵌入させ得る環状嵌入溝が形成されており、又前記環状鍔部には、前記筒体の軸線と同心に、内面に雌ネジが設けられた雌ネジ筒部が突設されており、又、前記他方の止水キャップ部材は、合成樹脂製のものであり、前記管体の連結側の端部分に挿入せしめられる、一端が開口した有底の筒体を具え、該筒体の内部は前記収容凹部となされており、又、前記筒体の開口端には外方に張り出す環状鍔部が周設されると共に該環状鍔部に前記筒体を囲む囲壁部が周設され、該囲壁部と前記筒体との間に、前記管体の前記端部分の周壁部を密接に嵌入させ得る環状嵌入溝が形成されており、又前記環状鍔部には、前記筒体の軸心と同心に、前記雌ネジ筒部に螺合し得る雄ネジが外面に設けられた雄ネジ筒部が突設されていることを特徴とする請求項2記載の管体の止水連結装置。
【請求項6】
前記一方の止水キャップ部材は、合成樹脂製のものであり、前記管体の連結側の端部分に挿入せしめられる、一端が開口した有底の筒体を具え、該筒体の内部は前記収容凹部とされており、又、前記筒体の開口端には外方に張り出す環状鍔部が周設されると共に該環状鍔部に前記筒体を囲む囲壁部が周設され、該囲壁部と前記筒体との間に、前記管体の前記端部分の周壁部を密接に嵌入させ得る環状嵌入溝が形成されており、又前記環状鍔部には、前記筒体の軸線と同心に係合筒部が突設されると共に、該係合筒部の端部に内方に張り出す内環状鍔部が周設され、該内環状鍔部の対向側に導入溝が設けられ、該内環状鍔部と前記環状鍔部との間が係合空所とされており、又、前記他方の止水キャップ部材は、合成樹脂製のものであり、前記管体の連結側の端部分に挿入せしめられる、一端が開口した有底の筒体を具え、該筒体の内部は前記収容凹部となされており、又、前記筒体の開口端には外方に張り出す環状鍔部が周設されると共に該環状鍔部に前記筒体を囲む囲壁部が周設され、該囲壁部と前記筒体との間に、前記管体の前記端部分の周壁部を密接に嵌入させ得る環状嵌入溝が形成されており、又前記環状鍔部には、前記筒体の軸線と同心に係合筒部が突設されると共に該係合筒部の端部分の外面の対向部位に、前記導入溝を通過でき且つ前記係合空所に納められる係合突部が突設されており、該係合突部が前記係合空所に納められた状態で、前記係合突部が突設された係合筒部と他方の係合筒部とが前記止水キャップ部材の軸線回りに相対的に逆方向に回動されることにより、前記係合突部が前記内環状鍔部と係合することを特徴とする請求項3記載の管体の止水連結装置。
【請求項7】
前記一方の止水キャップ部材及び前記他方の止水キャップ部材は、共に、合成樹脂製のものであり、前記管体の連結側の端部分に挿入せしめられる、一端が開口した有底の筒体を具え、該筒体の内部は前記収容凹部とされており、又、前記筒体の開口端には外方に張り出す環状鍔部が周設されると共に、該環状鍔部に、前記筒体を囲む囲壁部が周設され、該囲壁部と前記筒体との間に、前記管体の前記端部分の周壁部を密接に嵌入させ得る環状嵌入溝が形成されており、又前記環状鍔部には、前記筒体の軸線と同心に、外面に雄ネジが設けられた雄ネジ筒部が突設されており、又前記連結筒体の内周面には、前記両雄ネジ筒部の雄ネジに螺合し得る雌ネジが設けられていることを特徴とする請求項4記載の管体の止水連結装置。
【請求項8】
前記筒体の外周面には、外面が前記端部分の内周面に密接し得る上下方向に延長する外突条の複数が、前記筒体の外周面に所要間隔を置いて突設されていることを特徴とする請求項5、6又は7記載の管体の止水連結装置。
【請求項9】
前記外突条の筒体底部側の部分は、徐々に高さが減ずる傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項8記載の管体の止水連結装置。
【請求項10】
前記筒体の内周面には、前記連結杆の外面と密接し得る上下方向に延長する内突条の複数が、周方向に所要間隔を置いて設けられていることを特徴とする5、6、7、8又は9記載の管体の止水連結装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【公開番号】特開2006−105239(P2006−105239A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−291477(P2004−291477)
【出願日】平成16年10月4日(2004.10.4)
【出願人】(392003225)第一ビニール株式会社 (27)
【Fターム(参考)】