説明

管理サーバー、管理サーバー用プログラム、および管理サーバーを備えたネットワークシステム

【課題】 画像形成装置を利用中の利用者宛ての情報を画像形成装置の表示部に表示させることができる管理サーバー、管理サーバー用プログラム、および管理サーバーを備えたネットワークシステムを提供する。
【解決手段】 MFPに関する情報であってMFPの利用者毎に管理されている管理情報32dを記憶する記憶部32を備えている管理サーバー30は、管理情報32dの変更のための変更用情報をMFPから受信する変更用情報受信手段31aと、変更用情報受信手段31aによって受信された変更用情報に基づいて管理情報32dを変更する管理情報変更手段31bと、MFPを利用中の利用者の利用者情報32bをMFPから受信する利用者情報受信手段31cと、MFPの表示部に表示させるための表示用情報をMFPに送信する表示用情報送信手段31dとを備えており、表示用情報送信手段31dは、利用者情報受信手段31cによって受信された利用者情報32bに対応する利用者の管理情報32dに基づいた表示用情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する情報であって画像形成装置の利用者毎に管理されている管理情報を記憶している管理サーバー、管理サーバー用プログラム、および管理サーバーを備えたネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外部の装置から受信した情報を表示する表示部を備えている画像形成装置が知られている(特許文献1〜3参照。)。
【0003】
特許文献1に記載された画像形成装置は、外部の装置としてのホスト装置に接続されている画像形成装置である。この画像形成装置は、エラーメッセージなどの固有のメッセージと、ユーザがホスト装置で作成したエラーメッセージなどのユーザ定義メッセージとを格納し、メッセージの表示要求があった場合に、固有のメッセージおよびユーザ定義メッセージの何れかを画像形成装置自身の表示部に表示するものである。
【0004】
特許文献2に記載された画像形成装置は、外部の装置としてのホストコンピュータに接続されている複合機である。この複合機は、ホストコンピュータで登録されたメッセージを複合機自身の画面に表示するものである。
【0005】
特許文献3に記載された画像形成装置は、外部の装置としてのPCに接続されている複写機などの画像形成装置である。この画像形成装置は、ユーザがPCで作成した会議の案内などのスケジュール情報、伝言情報、天気予報などのメッセージを画像形成装置自身の表示器に表示するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−249781号公報
【特許文献2】特開2001−358877号公報
【特許文献3】特開2004−345161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の画像形成装置においては、外部の装置から受信して表示部に表示する情報が全ての利用者に対して同一であるという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、画像形成装置を利用中の利用者宛ての情報を画像形成装置の表示部に表示させることができる管理サーバー、管理サーバー用プログラム、および管理サーバーを備えたネットワークシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の管理サーバーは、情報を表示する表示部を備えている画像形成装置に関する情報であって前記画像形成装置の利用者毎に管理されている管理情報を記憶する記憶部を備えており、前記管理情報の変更のための情報である変更用情報を前記画像形成装置から受信する変更用情報受信手段と、前記変更用情報受信手段によって受信された前記変更用情報に基づいて前記管理情報を変更する管理情報変更手段と、前記画像形成装置を利用中の前記利用者の識別情報である利用者情報を前記画像形成装置から受信する利用者情報受信手段と、前記表示部に表示させるための情報である表示用情報を前記画像形成装置に送信する表示用情報送信手段とを備えており、前記表示用情報送信手段は、前記利用者情報受信手段によって受信された前記利用者情報に対応する前記利用者の前記管理情報に基づいた前記表示用情報を送信することを特徴とする。
【0010】
この構成により、本発明の管理サーバーは、画像形成装置から受信した利用者情報に対応する利用者の管理情報に基づいた表示用情報を画像形成装置に送信するので、画像形成装置を利用中の利用者宛ての情報を画像形成装置の表示部に表示させることができる。
【0011】
また、本発明の管理サーバーの前記記憶部は、複数の前記画像形成装置に関して纏めて管理されている前記管理情報を記憶しても良い。
【0012】
この構成により、本発明の管理サーバーは、複数の画像形成装置に関して纏めて管理されている管理情報に基づいた表示用情報を画像形成装置の表示部に表示させることができる。
【0013】
また、本発明の管理サーバーは、前記利用者情報受信手段によって受信された前記利用者情報に基づいて前記画像形成装置への前記利用者のログインのための処理を実行するログイン実行手段を備えていても良い。
【0014】
この構成により、本発明の管理サーバーは、ログインのための処理の実行のために画像形成装置から受信した利用者情報に基づいて表示用情報を画像形成装置に送信することができる。
【0015】
本発明の管理サーバー用プログラムは、情報を表示する表示部を備えている画像形成装置に関する情報であって前記画像形成装置の利用者毎に管理されている管理情報を記憶する記憶部を備えている管理サーバーに、前記管理情報の変更のための情報である変更用情報を前記画像形成装置から受信する変更用情報受信ステップと、前記変更用情報受信ステップによって受信された前記変更用情報に基づいて前記管理情報を変更する管理情報変更ステップと、前記画像形成装置を利用中の前記利用者の識別情報である利用者情報を前記画像形成装置から受信する利用者情報受信ステップと、前記表示部に表示させるための情報である表示用情報を前記画像形成装置に送信する表示用情報送信ステップとを実行させ、前記表示用情報送信ステップは、前記利用者情報受信ステップによって受信された前記利用者情報に対応する前記利用者の前記管理情報に基づいた前記表示用情報を送信するステップであることを特徴とする。
【0016】
この構成により、本発明の管理サーバー用プログラムを実行する管理サーバーは、画像形成装置から受信した利用者情報に対応する利用者の管理情報に基づいた表示用情報を画像形成装置に送信するので、画像形成装置を利用中の利用者宛ての情報を画像形成装置の表示部に表示させることができる。
【0017】
本発明のネットワークシステムは、管理サーバーと、前記画像形成装置とを備えており、前記画像形成装置は、前記利用者による操作が入力される操作部と、前記画像形成装置を利用中の前記利用者の前記利用者情報を前記操作部に入力された操作に応じて前記管理サーバーに送信する利用者情報送信手段と、前記表示用情報を前記管理サーバーから受信する表示用情報受信手段と、前記表示部による表示を制御する表示制御手段とを備えており、前記表示制御手段は、前記表示用情報受信手段によって受信された前記表示用情報が前記画像形成装置を利用中の前記利用者宛ての情報である場合に、前記表示用情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0018】
この構成により、本発明のネットワークシステムは、管理サーバーが画像形成装置から受信した利用者情報に対応する利用者の管理情報に基づいた表示用情報を画像形成装置に送信するので、画像形成装置を利用中の利用者宛ての情報を画像形成装置の表示部に表示させることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の管理サーバー、管理サーバー用プログラム、および管理サーバーを備えたネットワークシステムは、画像形成装置を利用中の利用者宛ての情報を画像形成装置の表示部に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施の形態に係るネットワークシステムのブロック図である。
【図2】図1に示すMFPのブロック図である。
【図3】図1に示す管理サーバーのブロック図である。
【図4】MFPへのMFP利用者のログインのための処理(以下「ログイン処理」という。)を実行する場合の図3に示す管理サーバーの動作のフローチャートである。
【図5】MFPに表示用情報を送信する場合の図3に示す管理サーバーの動作のフローチャートである。
【図6】表示用情報を表示する場合の図2に示すMFPの動作のフローチャートである。
【図7】図2に示す表示部に表示される表示用情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0022】
まず、本実施の形態に係るネットワークシステムの構成について説明する。
【0023】
図1は、本実施の形態に係るネットワークシステム10のブロック図である。
【0024】
図1に示すように、ネットワークシステム10は、画像形成装置であるMFP(Multifunction Peripheral)20を含む複数のMFPと、コンピューターである管理サーバー30とを備えている。MFPおよび管理サーバー30は、LAN(Local Area Network)またはインターネットなどのネットワーク11を介して互いに通信可能に接続されている。
【0025】
図2は、MFP20のブロック図である。
【0026】
図2に示すように、MFP20は、MFP20全体を制御する制御部21と、各種のデータを記憶しているEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの記憶デバイスである記憶部22と、利用者による種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部23と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部24と、用紙に印刷を実行する印刷デバイスであるプリンター25と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー26と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部27と、ネットワーク11経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部28とを備えている。
【0027】
制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部22に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
【0028】
記憶部22は、MFP20用のプログラムである画像形成装置用プログラム22aを記憶している。また、記憶部22は、表示部24に表示させるための表示用情報22bを記憶することができる。
【0029】
なお、画像形成装置用プログラム22aは、MFP20の製造段階でMFP20にインストールされていても良いし、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)などの記憶媒体から、または、ネットワーク11上からMFP20に追加でインストールされても良い。
【0030】
制御部21は、記憶部22に記憶されている画像形成装置用プログラム22aを実行することによって、MFP20を利用中の利用者の利用者情報を操作部23に入力された操作に応じて管理サーバー30に送信する利用者情報送信手段21a、表示用情報22bを管理サーバー30から受信する表示用情報受信手段21b、および、表示部24による表示を制御する表示制御手段21cとして機能する。
【0031】
なお、ネットワークシステム10の複数のMFPのうちMFP20以外のMFPの構成は、MFP20と同様な構成である。
【0032】
図3は、管理サーバー30のブロック図である。
【0033】
図3に示すように、管理サーバー30は、管理サーバー30全体を制御する制御部31と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているHDD(Hard Disk Drive)などの記憶デバイスである記憶部32と、利用者による種々の操作が入力されるマウスやキーボードなどの入力デバイスである操作部33と、種々の情報を表示するLCDなどの表示デバイスである表示部34と、ネットワーク11経由で外部の装置と通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部35とを備えている。
【0034】
制御部31は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMや記憶部32に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
【0035】
記憶部32は、管理サーバー30用のプログラムである管理サーバー用プログラム32aと、MFPの利用者(以下「MFP利用者」という。)の識別情報である利用者情報32bと、MFP利用者のログイン用のパスワード32cとを記憶している。なお、利用者情報32bおよびパスワード32cは、MFP利用者毎に記憶部32に記憶されている。また、記憶部32は、MFPに関する情報であってMFP利用者毎に管理されている管理情報32dを記憶することができる。管理情報32dは、例えば、MFPの使用に関して現時点でMFP利用者に課金されている金額、現時点でMFP利用者にMFPでの印刷が許可されている残り枚数、MFPの機能のうち現時点でMFP利用者に使用が許可されている機能などの情報である。管理情報32dは、複数のMFPに関して纏めて管理されている。
【0036】
なお、管理サーバー用プログラム32aは、管理サーバー30の製造段階で管理サーバー30にインストールされていても良いし、CD、DVDなどの記憶媒体から、または、ネットワーク11上から管理サーバー30に追加でインストールされても良い。
【0037】
制御部31は、記憶部32に記憶されている管理サーバー用プログラム32aを実行することによって、管理情報32dの変更のための情報である変更用情報をMFPから受信する変更用情報受信手段31a、変更用情報受信手段31aによって受信された変更用情報に基づいて管理情報32dを変更する管理情報変更手段31b、MFPを利用中のMFP利用者の識別情報である利用者情報をMFPから受信する利用者情報受信手段31c、MFPの表示部に表示させるための情報である表示用情報22bをMFPに送信する表示用情報送信手段31d、および、利用者情報受信手段31cによって受信された利用者情報に基づいてMFPへのMFP利用者のログイン処理を実行するログイン実行手段31eとして機能する。
【0038】
次に、ネットワークシステム10の動作について説明する。
【0039】
なお、以下において、MFP20と、管理サーバー30との動作について説明するが、MFP20以外のMFPと、管理サーバー30との動作についても同様である。
【0040】
<MFP利用者のログイン>
MFP20の制御部21の利用者情報送信手段21aは、利用者情報およびパスワードの組み合わせが操作部23を介して入力されると、入力された利用者情報およびパスワードの組み合わせをネットワーク通信部28を介して管理サーバー30に送信する。
【0041】
管理サーバー30の制御部31の利用者情報受信手段31cは、利用者情報およびパスワードの組み合わせをMFP20からネットワーク通信部35を介して受信する。
【0042】
図4は、MFP20へのMFP利用者のログイン処理を実行する場合の管理サーバー30の動作のフローチャートである。
【0043】
制御部31のログイン実行手段31eは、利用者情報およびパスワードの組み合わせが利用者情報受信手段31cによって受信されると、図4に示す処理を実行する。
【0044】
図4に示すように、ログイン実行手段31eは、利用者情報受信手段31cによって受信された利用者情報およびパスワードの組み合わせと、記憶部32に予め登録されている利用者情報32bおよびパスワード32cの組み合わせとに基づいてログイン処理を実行する(S101)。ここで、ログイン実行手段31eは、利用者情報受信手段31cによって受信された利用者情報およびパスワードの組み合わせと、記憶部32に予め登録されている利用者情報32bおよびパスワード32cの組み合わせとが一致する場合、MFP20へのMFP利用者のログインを認める。一方、ログイン実行手段31eは、利用者情報受信手段31cによって受信された利用者情報およびパスワードの組み合わせと、記憶部32に予め登録されている利用者情報32bおよびパスワード32cの組み合わせとが一致しない場合、MFP20へのMFP利用者のログインを認めない。
【0045】
次いで、ログイン実行手段31eは、S101において実行したログインが成功したか否かを判断する(S102)。ここで、ログイン実行手段31eは、S101においてMFP20へのMFP利用者のログインを認めた場合、ログインが成功したと判断する。一方、ログイン実行手段31eは、S101においてMFP20へのMFP利用者のログインを認めなかった場合、ログインが失敗したと判断する。
【0046】
ログイン実行手段31eは、ログインが成功したとS102において判断すると、ログインの成功をネットワーク通信部35を介してMFP20に通知して(S103)、図4に示す処理を終了する。したがって、MFP20は、ログインの成功によって使用可能となる機能の実行をMFP利用者に許可する。
【0047】
ログイン実行手段31eは、ログインが失敗したとS102において判断すると、ログインの失敗をネットワーク通信部35を介してMFP20に通知して(S104)、図4に示す処理を終了する。したがって、MFP20は、ログインの成功によって使用可能となる機能の実行をMFP利用者に許可しない。
【0048】
<表示用情報の表示>
図5は、MFP20に表示用情報22bを送信する場合の管理サーバー30の動作のフローチャートである。
【0049】
管理サーバー30の制御部31の表示用情報送信手段31dは、ログインが成功したとログイン実行手段31eがS102において判断すると、図5に示す処理を実行する。
【0050】
図5に示すように、表示用情報送信手段31dは、記憶部32に記憶されている管理情報32dから、利用者情報受信手段31cによって受信されてログイン処理に使用した利用者情報に対応するMFP利用者の管理情報を抽出する(S121)。
【0051】
次いで、表示用情報送信手段31dは、S121において抽出した管理情報に基づいてMFP利用者用の表示用情報22bを生成する(S122)。ここで、表示用情報送信手段31dは、ログイン中のMFP利用者の利用者情報32bを関連付けた表示用情報22bを生成する。
【0052】
そして、表示用情報送信手段31dは、S122において生成した表示用情報22bをネットワーク通信部35を介してMFP20に送信し(S123)、図5に示す処理を終了する。
【0053】
MFP20の制御部21の表示用情報受信手段21bは、表示用情報22bを管理サーバー30からネットワーク通信部28を介して受信する。
【0054】
図6は、表示用情報22bを表示する場合のMFP20の動作のフローチャートである。
【0055】
制御部21は、表示用情報受信手段21bが表示用情報22bを管理サーバー30からネットワーク通信部28を介して受信すると、図6に示す処理を実行する。
【0056】
図6に示すように、表示用情報受信手段21bは、受信した表示用情報22bを記憶部22に記憶する(S141)。
【0057】
次いで、制御部21の表示制御手段21cは、S141において記憶した表示用情報22bがログイン中のMFP利用者宛ての情報であるか否かを判断する(S142)。ここで、表示制御手段21cは、表示用情報22bに関連付けられている利用者情報32bがログイン中のMFP利用者の利用者情報32bである場合に、表示用情報22bがログイン中のMFP利用者宛ての情報であると判断する。一方、表示制御手段21cは、表示用情報22bに関連付けられている利用者情報32bがログイン中のMFP利用者の利用者情報32bではない場合に、表示用情報22bがログイン中のMFP利用者宛ての情報ではないと判断する。
【0058】
表示制御手段21cは、表示用情報22bがログイン中のMFP利用者宛ての情報であるとS142において判断すると、S141において記憶した表示用情報22bを表示部24に表示して(S143)、図5に示す処理を終了する。
【0059】
表示制御手段21cは、表示用情報22bがログイン中のMFP利用者宛ての情報ではないとS142において判断すると、図5に示す処理を終了する。
【0060】
図7は、S143において表示部24に表示される表示用情報22bの一例を示す図である。
【0061】
図7に示すように、表示用情報22bは、既に表示されている画面に重ねて表示部24に表示されても良い。また、表示用情報22bは、例えば半透明の状態で表示されても良い。図7に示す表示用情報22bには、閉じるボタン41が含まれている。図7に示す表示用情報22bによれば、MFP利用者である山田太郎さんは、「自身が、同一グループ内のMFP全体において、現時点で9500円課金されており、あと254枚印刷可能であり、プリントおよびコピーの機能が許可されている」ということを認識することができる。
【0062】
MFP利用者が操作部23を介して閉じるボタン41を押すと、表示制御手段21cは、表示部24による表示用情報22bの表示を終了する。
【0063】
<管理情報の変更>
MFP20の制御部21は、MFP利用者に使用されることによって管理情報32dが変更される必要が生じた場合、管理情報32dの変更のための情報である変更用情報をネットワーク通信部28を介して管理サーバー30に送信する。
【0064】
管理サーバー30の制御部31の変更用情報受信手段31aは、変更用情報をMFP20からネットワーク通信部35を介して受信する。
【0065】
制御部31の管理情報変更手段31bは、変更用情報が変更用情報受信手段31aによって受信されると、変更用情報受信手段31aによって受信された変更用情報に基づいて、記憶部32に記憶されている管理情報32dを変更する。
【0066】
したがって、表示用情報送信手段31dは、常に最新の管理情報に基づいた表示用情報22bをMFP20に送信することができる。
【0067】
以上に説明したように、管理サーバー30は、MFPから受信した利用者情報に対応するMFP利用者の管理情報32dに基づいた表示用情報22bをMFPに送信する(S121〜S123)ので、MFPを利用中のMFP利用者宛ての情報をMFPの表示部に表示させることができる。
【0068】
管理サーバー30は、複数のMFPに関して纏めて管理されている管理情報32dを記憶部32が記憶しているので、複数のMFPに関して纏めて管理されている管理情報32dに基づいた表示用情報22bをMFPの表示部に表示させることができる。
【0069】
なお、管理サーバー30は、MFP毎に管理されている管理情報32dを記憶部32が記憶している構成であっても良い。この構成の場合、管理サーバー30は、対象のMFPの管理情報32dに基づいた表示用情報22bを対象のMFPの表示部に表示させることができる。
【0070】
管理サーバー30は、利用者情報受信手段31cによって受信された利用者情報に基づいてMFPへのMFP利用者のログイン処理を実行するログイン実行手段31eを備えているので、ログイン処理の実行のためにMFPから受信した利用者情報に基づいて表示用情報22bをMFP20に送信することができる。
【0071】
なお、以上において、管理サーバー30は、MFP利用者のログイン時に表示用情報22bをMFPに送信するようになっているが、ログイン時以外のときに表示用情報22bをMFPに送信するようになっていても良い。例えば、管理サーバー30は、定期的に表示用情報22bをMFPに送信するようになっていても良いし、MFPを介したMFP利用者からの要求に応じて表示用情報22bをMFPに送信するようになっていても良い。
【0072】
また、以上において、管理サーバー30は、MFP利用者のログイン時に利用者情報をMFPから取得するようになっているが、ログイン時以外のときに利用者情報をMFPから取得するようになっていても良い。例えば、管理サーバー30は、MFPに表示用情報22bを送信する度に、ログイン中のMFP利用者の利用者情報を事前にMFPから取得するようになっていても良い。
【0073】
本発明の画像形成装置は、本実施の形態においてMFPであるが、プリンター専用機など、MFP以外の画像形成装置であっても良い。
【符号の説明】
【0074】
10 ネットワークシステム
20 MFP(画像形成装置)
21a 利用者情報送信手段
21b 表示用情報受信手段
21c 表示制御手段
22b 表示用情報
23 操作部
24 表示部
30 管理サーバー
31a 変更用情報受信手段
31b 管理情報変更手段
31c 利用者情報受信手段
31d 表示用情報送信手段
31e ログイン実行手段
32 記憶部
32a 管理サーバー用プログラム
32b 利用者情報
32d 管理情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示する表示部を備えている画像形成装置に関する情報であって前記画像形成装置の利用者毎に管理されている管理情報を記憶する記憶部を備えており、
前記管理情報の変更のための情報である変更用情報を前記画像形成装置から受信する変更用情報受信手段と、前記変更用情報受信手段によって受信された前記変更用情報に基づいて前記管理情報を変更する管理情報変更手段と、前記画像形成装置を利用中の前記利用者の識別情報である利用者情報を前記画像形成装置から受信する利用者情報受信手段と、前記表示部に表示させるための情報である表示用情報を前記画像形成装置に送信する表示用情報送信手段とを備えており、
前記表示用情報送信手段は、前記利用者情報受信手段によって受信された前記利用者情報に対応する前記利用者の前記管理情報に基づいた前記表示用情報を送信することを特徴とする管理サーバー。
【請求項2】
前記記憶部は、複数の前記画像形成装置に関して纏めて管理されている前記管理情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の管理サーバー。
【請求項3】
前記利用者情報受信手段によって受信された前記利用者情報に基づいて前記画像形成装置への前記利用者のログインのための処理を実行するログイン実行手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の管理サーバー。
【請求項4】
情報を表示する表示部を備えている画像形成装置に関する情報であって前記画像形成装置の利用者毎に管理されている管理情報を記憶する記憶部を備えている管理サーバーに、
前記管理情報の変更のための情報である変更用情報を前記画像形成装置から受信する変更用情報受信ステップと、前記変更用情報受信ステップによって受信された前記変更用情報に基づいて前記管理情報を変更する管理情報変更ステップと、前記画像形成装置を利用中の前記利用者の識別情報である利用者情報を前記画像形成装置から受信する利用者情報受信ステップと、前記表示部に表示させるための情報である表示用情報を前記画像形成装置に送信する表示用情報送信ステップとを実行させ、
前記表示用情報送信ステップは、前記利用者情報受信ステップによって受信された前記利用者情報に対応する前記利用者の前記管理情報に基づいた前記表示用情報を送信するステップであることを特徴とする管理サーバー用プログラム。
【請求項5】
請求項1から請求項3までの何れかに記載の管理サーバーと、前記画像形成装置とを備えており、
前記画像形成装置は、前記利用者による操作が入力される操作部と、前記画像形成装置を利用中の前記利用者の前記利用者情報を前記操作部に入力された操作に応じて前記管理サーバーに送信する利用者情報送信手段と、前記表示用情報を前記管理サーバーから受信する表示用情報受信手段と、前記表示部による表示を制御する表示制御手段とを備えており、
前記表示制御手段は、前記表示用情報受信手段によって受信された前記表示用情報が前記画像形成装置を利用中の前記利用者宛ての情報である場合に、前記表示用情報を前記表示部に表示させることを特徴とするネットワークシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−12897(P2013−12897A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−144165(P2011−144165)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】