簡易な液体混合冷却器具
【課題】 本発明は、簡単に複数の液体を混合し、かつ冷却するための器具である。本器具を活用する一例として、カクテルの製造があげられるが、従来の方法では氷と材料が直接触れるため、1.氷を1回毎に捨てなければならない、2.氷により製品が薄まる、という課題がある。また、3.材料の分量を別の器具で量る必要がある、という課題もある。本発明は以上の課題を解決し、氷を再使用しながら、冷たくて濃い製品を、本器具のみで簡単に製造できる器具を提供する。
【手段】 任意の形状の外容器に液体材料を入れ、それよりひとまわり小さい任意の形状の中容器に氷や塩を入れ、それにフタをする構造の器具で、この状態で激しく振ることにより壁を介して液体材料を冷却し、冷たい混合液体を製造する。さらに容器に目盛りを施すことにより、本器具のみで材料を計量することができる。
【手段】 任意の形状の外容器に液体材料を入れ、それよりひとまわり小さい任意の形状の中容器に氷や塩を入れ、それにフタをする構造の器具で、この状態で激しく振ることにより壁を介して液体材料を冷却し、冷たい混合液体を製造する。さらに容器に目盛りを施すことにより、本器具のみで材料を計量することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡単に複数の液体を混合し、かつ冷却するための器具に関するものである。特長は、氷を入れ替えることなく何度も使用でき、また氷により製品が薄まるのを防ぐ効果があり、かつ材料の分量を本器具で計量することができる。
【背景技術】
【0002】
複数の液体を混合し同時に冷却するケースの一例として、カクテルを製造するケースがあげられる。従来のカクテル製造方法は次の通りである。まず液体の材料を計る器具(メジャーカップ)を用いて計量されたカクテルの材料(液体)を、シェーカーやミキシンググラスと呼ばれる容器に、氷と一緒に入れる。次に激しく振ったり、もしくはバースプーンで撹拌することにより材料を混合する。そして出来上がった製品を氷と分離し、別の容器に移すことにより、カクテルを製造することがなされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のシェーカーやミキシンググラスを用いてカクテルを作る場合、氷とカクテルの材料が直接触れるため、1.氷を他種類のカクテルに使用することができず、1回毎に捨てなければならない、2.氷により製品(カクテル)が薄まる、という課題がある。また、3.カクテルの分量を量る際、別の器具(メジャーカップ)が必要である、という課題もある。本発明は以上の課題を解決し、氷を再使用しながら、冷たくて濃い製品を、本器具のみで簡単に製造できるようになされたものである。本発明はカクテル製造のみならず、複数の液体を冷却しながら混合する場合に広く応用できる。また、単一の液体を冷却する場合ににも使用できる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
任意の形状(たとえば円筒や角柱など)の外容器に液体材料を入れ、それよりひとまわり小さい任意の形状(たとえばすり鉢状または袋状)の中容器に氷(場合によっては塩も)を入れ、それにフタをする構造の器具で、この状態で激しく振ることにより、材料は混合され、同時に中容器の壁を介して氷により冷やされる。さらに、外容器の全体または一部を透明または半透明の材料でつくりそこに計量の目盛りを施したり、容器の内面に目盛りを施すことにより、材料を計量することができる。また逆に、外容器に氷を入れ、中容器に材料を入れて使用しても同様の効果を得ることができる。その際は中容器の内面に目盛りを施し、材料を計量する。
本発明は、以上の構成よりなる冷たい混合液体(カクテルなど)を簡単に製造する器具である。
【発明の効果】
【0005】
本発明の器具を使用することにより、1.氷は材料に直接触れていないため、材料が触れた部分を洗えば、他の種類の混合液体製造に再利用することができる。2.氷が材料に直接触れていないため、製品が薄まらない。3.外容器の透明部に施した計量目盛り、または容器の内面に施した内目盛りにより、本器具のみで材料を計量することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)図1に示すように、本発明は任意の形状(たとえば円筒や角柱など)の外容器(3)に、それよりひとまわり小さい任意の形状(たとえばすり鉢状または袋状)の中容器(2)を入れ、それにフタ(1)をする構造である。
(ロ)外容器(3)と中容器(2)の接触部B(7)にはパッキンやねじ込み等を用いて、密閉した際に漏れない構造とする。
(ハ)中容器(2)とフタ(1)の接触部A(6)も同様に、パッキンやねじ込み等を用いて漏れない構造とする。
(ニ)図1に示すような、外容器(3)に材料を、中容器(2)に氷などの冷却物を入れるケースでは、外容器(3)に製品(カクテルなど)を注ぎだすための注ぎ口(4)を設け、その注ぎ口に撹拌中に材料が漏れないようにバルブ(5)を設ける。また図12に示すように、おねじ付注ぎ口(17)、めねじ付キャップ(18)を、注ぎ口(4)、バルブ(5)の代わりに設けることも可能である。
(ホ)外容器(3)に材料を、中容器(2)に冷却物を入れるケースでは、図2に示すように、外容器の全体または一部を透明または半透明の材質でつくり、外部から目視できるような目盛りを設けるか、または容器内面に目盛りを設けることにより、液体を計量できるようにする。
(ヘ)図3に示すように、外容器(3)を中容器(2)と相似な形状で、ひとまわり大きい大きさにすることにより、材料と中容器(2)表面の接触面積を増やすこともできる。
(ト)図4に示すように、外容器(3)に材料を、中容器(2)に冷却物を入れるケースでは、中容器(2)にあらかじめ水などの液体を入れフタ(1)をして冷凍庫で凍らせ、そのまま冷却物として使用することもできる。
(チ)なお外容器(3)に材料を、中容器(2)に冷却物を入れるケースでは、図5に示すように冷凍できる物質を封入した冷凍物質封入フタ(9)を、あらかじめ冷凍庫で凍らせて、中容器(2)およびフタ(1)の代わりに使用することもできる。
(リ)さらに図6に示すように、外容器(3)に材料を入れるケースでは、任意の形状の冷凍物体(10)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、中容器(2)の代わりに使用できる。その際フタ(1)と外容器(3)は、隙間なく密封できる構造とする。
(ヌ)図8に示すように、中容器(2)に材料を、外容器(3)に氷などの冷却物を入れるケースでは、材料を計量するために中容器(2)に内目盛り(12)を施す構造とする。
(ル)また同図8に示すように、中容器(2)に材料を、外容器(3)に冷却物を入れるケースでは、外容器(3)の周囲に任意の形状の保温材(13)を設置することができる。その保温材(13)は、外容器(3)と一体型でも、周囲を覆うタイプでも良い。
(ヲ)さらに図8に示すように、中容器(2)に材料を、外容器(3)に冷却物を入れるケースでは、バルブ付フタ(11)に製品(カクテルなど)を注ぎだすための注ぎ口(4)を設け、その注ぎ口にバルブ(5)を設ける。また図12に示すように、おねじ付注ぎ口(17)とめねじ付キャップ(18)を注ぎ口(4)、バルブ(5)の代わりに設けた、キャップ注ぎ口付フタ(19)を用いることも可能である。
(ワ)図9に示すように、中容器(2)に材料を、外容器(3)に冷却物を入れるケースでは、外容器(3)に入れる冷却物として、外容器(3)と中容器(2)の間の空間を満たす形状で、水などの液体や冷凍できる物質を封入した冷凍容器(14)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、氷の代わりに使用することができる。
(カ)なお図10に示すように、冷凍容器(14)の代わりに、任意の形状(例えばシート状)の冷凍物質である冷凍シート(15)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、単独または複数で中容器(2)の周囲に設置して使用することもできる。
(ヨ)また図11に示すように、図9の冷凍容器(14)と中容器(2)を一体とした構造で、容器の中に直接材料を入れて使用できる冷凍中容器(16)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて用いることもできる。
(タ)図8に示すように、材料をよく混合させるために、材料を入れる側の容器に、任意の形状の撹拌物(20)を入れても良い。
本発明は以上の構成よりなる。
本発明を、図1に示すように外容器(3)に材料を、中容器(2)に氷などの冷却物を入れて使用する場合は、まず外容器(3)に、目盛り(8)を利用して必要量の材料を入れる。次に外容器(3)に中容器(2)を入れ、中容器(2)に氷(場合により塩も)を入れる。そして中容器(2)にフタ(1)をはめ、バルブ(5)を閉める。その状態で図7に示すように、外容器(3)、中容器(2)、フタ(1)からなる本器具を、材料が混合し、かつ冷たくなるまで激しく振る。製品が出来上がった時点で、バルブ(5)を開き、注ぎ口(4)から製品をグラスなどの器に注ぎ出す。
また図4に示すように、中容器(2)に水などの液体を入れ、フタ(1)をしたものを、あらかじめ冷凍庫で凍らせ、図1の氷の代わりとして使用することもできる。
さらに図5に示すように、冷凍できる物質を封入した、冷凍物質封入フタ(9)をあらかじめ冷凍庫で凍らせ、中容器(2)およびフタ(1)の代わりに使用することもできる。
そして図6に示すように、冷凍できる物質を封入した任意の形状の冷凍物体(10)をあらかじめ冷凍庫で凍らせ、中容器(2)の代わりに材料の入った外容器(3)に入れ撹拌することにより製品を製造することもできる。
また本発明を図8に示すように、中容器(2)に材料を、外容器(3)に氷などの冷却物を入れて使用する場合は、まず外容器(3)に氷(場合により塩も)を入れる。次に外容器(3)に中容器(2)を入れ、中容器(2)内面の内目盛り(12)を利用して、必要量の材料を入れる。そして中容器(2)にバルブ付フタ(11)をはめ、バルブ(5)を閉める。その状態で、外容器(3)、中容器(2)、バルブ付フタ(11)からなる本器具を、材料が混合し、かつ冷たくなるまで激しく振る。製品が出来上がった時点で、バルブ(5)を開き、注ぎ口(4)から製品をグラスなどの器に注ぎ出す。
その際図8に示すように、外容器(3)の周囲に任意の形状の保温材(13)を設置することができる。保温材(13)は、外容器(3)と一体型でも、周囲を覆うタイプでも良い。
また中容器(2)内の材料がよく混合するために、任意の形状の撹拌物(20)を入れても良い。
さらに図9に示すように、外容器(3)に入れる冷却物として、水などの液体や冷凍できる物質を封入した冷凍容器(14)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、使用することができる。
なお図10に示すように、冷凍容器(14)の代わりに、任意の形状(例えばシート状)の冷凍物質である冷凍シート(15)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、単独または複数で中容器(2)の周囲に設置して使用することもできる。
図11に示すように、図9の冷凍容器(14)と中容器(2)を一体とした構造で、容器の中に直接材料を入れて使用できる冷凍中容器(16)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、冷凍容器(14)と中容器(2)の代わりに使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の基本構成図(外材料・中冷却時)
【図2】本発明の外容器目盛り表示図(外材料・中冷却時)
【図3】本発明の外容器の形状一例図
【図4】本発明の中容器使用状態一例図(外材料・中冷却時)
【図5】本発明の冷凍物質封入フタ使用状態図
【図6】本発明の冷凍物体使用状態図
【図7】本発明の使用状態図(外材料・中冷却時)
【図8】本発明の基本構成図(中材料・外冷却時)
【図9】本発明の冷凍容器使用状態図(中材料・外冷却時)
【図10】本発明の冷凍シート図
【図11】本発明の冷凍中容器使用状態図(中材料・外冷却時)
【図12】本発明のキャップ付注ぎ口図
【符号の説明】
【0008】
(1)フタ、(2)中容器、(3)外容器、(4)注ぎ口、(5)バルブ、(6)接触部A、(7)接触部B、(8)目盛り、(9)冷凍物質封入フタ、(10)冷凍物体、(11)バルブ付フタ、(12)内目盛り、(13)保温材、(14)冷凍容器、(15)冷凍シート、(16)冷凍中容器、(17)おねじ付注ぎ口、(18)めねじ付キャップ、(19)キャップ注ぎ口付フタ、(20)撹拌物
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡単に複数の液体を混合し、かつ冷却するための器具に関するものである。特長は、氷を入れ替えることなく何度も使用でき、また氷により製品が薄まるのを防ぐ効果があり、かつ材料の分量を本器具で計量することができる。
【背景技術】
【0002】
複数の液体を混合し同時に冷却するケースの一例として、カクテルを製造するケースがあげられる。従来のカクテル製造方法は次の通りである。まず液体の材料を計る器具(メジャーカップ)を用いて計量されたカクテルの材料(液体)を、シェーカーやミキシンググラスと呼ばれる容器に、氷と一緒に入れる。次に激しく振ったり、もしくはバースプーンで撹拌することにより材料を混合する。そして出来上がった製品を氷と分離し、別の容器に移すことにより、カクテルを製造することがなされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のシェーカーやミキシンググラスを用いてカクテルを作る場合、氷とカクテルの材料が直接触れるため、1.氷を他種類のカクテルに使用することができず、1回毎に捨てなければならない、2.氷により製品(カクテル)が薄まる、という課題がある。また、3.カクテルの分量を量る際、別の器具(メジャーカップ)が必要である、という課題もある。本発明は以上の課題を解決し、氷を再使用しながら、冷たくて濃い製品を、本器具のみで簡単に製造できるようになされたものである。本発明はカクテル製造のみならず、複数の液体を冷却しながら混合する場合に広く応用できる。また、単一の液体を冷却する場合ににも使用できる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
任意の形状(たとえば円筒や角柱など)の外容器に液体材料を入れ、それよりひとまわり小さい任意の形状(たとえばすり鉢状または袋状)の中容器に氷(場合によっては塩も)を入れ、それにフタをする構造の器具で、この状態で激しく振ることにより、材料は混合され、同時に中容器の壁を介して氷により冷やされる。さらに、外容器の全体または一部を透明または半透明の材料でつくりそこに計量の目盛りを施したり、容器の内面に目盛りを施すことにより、材料を計量することができる。また逆に、外容器に氷を入れ、中容器に材料を入れて使用しても同様の効果を得ることができる。その際は中容器の内面に目盛りを施し、材料を計量する。
本発明は、以上の構成よりなる冷たい混合液体(カクテルなど)を簡単に製造する器具である。
【発明の効果】
【0005】
本発明の器具を使用することにより、1.氷は材料に直接触れていないため、材料が触れた部分を洗えば、他の種類の混合液体製造に再利用することができる。2.氷が材料に直接触れていないため、製品が薄まらない。3.外容器の透明部に施した計量目盛り、または容器の内面に施した内目盛りにより、本器具のみで材料を計量することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)図1に示すように、本発明は任意の形状(たとえば円筒や角柱など)の外容器(3)に、それよりひとまわり小さい任意の形状(たとえばすり鉢状または袋状)の中容器(2)を入れ、それにフタ(1)をする構造である。
(ロ)外容器(3)と中容器(2)の接触部B(7)にはパッキンやねじ込み等を用いて、密閉した際に漏れない構造とする。
(ハ)中容器(2)とフタ(1)の接触部A(6)も同様に、パッキンやねじ込み等を用いて漏れない構造とする。
(ニ)図1に示すような、外容器(3)に材料を、中容器(2)に氷などの冷却物を入れるケースでは、外容器(3)に製品(カクテルなど)を注ぎだすための注ぎ口(4)を設け、その注ぎ口に撹拌中に材料が漏れないようにバルブ(5)を設ける。また図12に示すように、おねじ付注ぎ口(17)、めねじ付キャップ(18)を、注ぎ口(4)、バルブ(5)の代わりに設けることも可能である。
(ホ)外容器(3)に材料を、中容器(2)に冷却物を入れるケースでは、図2に示すように、外容器の全体または一部を透明または半透明の材質でつくり、外部から目視できるような目盛りを設けるか、または容器内面に目盛りを設けることにより、液体を計量できるようにする。
(ヘ)図3に示すように、外容器(3)を中容器(2)と相似な形状で、ひとまわり大きい大きさにすることにより、材料と中容器(2)表面の接触面積を増やすこともできる。
(ト)図4に示すように、外容器(3)に材料を、中容器(2)に冷却物を入れるケースでは、中容器(2)にあらかじめ水などの液体を入れフタ(1)をして冷凍庫で凍らせ、そのまま冷却物として使用することもできる。
(チ)なお外容器(3)に材料を、中容器(2)に冷却物を入れるケースでは、図5に示すように冷凍できる物質を封入した冷凍物質封入フタ(9)を、あらかじめ冷凍庫で凍らせて、中容器(2)およびフタ(1)の代わりに使用することもできる。
(リ)さらに図6に示すように、外容器(3)に材料を入れるケースでは、任意の形状の冷凍物体(10)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、中容器(2)の代わりに使用できる。その際フタ(1)と外容器(3)は、隙間なく密封できる構造とする。
(ヌ)図8に示すように、中容器(2)に材料を、外容器(3)に氷などの冷却物を入れるケースでは、材料を計量するために中容器(2)に内目盛り(12)を施す構造とする。
(ル)また同図8に示すように、中容器(2)に材料を、外容器(3)に冷却物を入れるケースでは、外容器(3)の周囲に任意の形状の保温材(13)を設置することができる。その保温材(13)は、外容器(3)と一体型でも、周囲を覆うタイプでも良い。
(ヲ)さらに図8に示すように、中容器(2)に材料を、外容器(3)に冷却物を入れるケースでは、バルブ付フタ(11)に製品(カクテルなど)を注ぎだすための注ぎ口(4)を設け、その注ぎ口にバルブ(5)を設ける。また図12に示すように、おねじ付注ぎ口(17)とめねじ付キャップ(18)を注ぎ口(4)、バルブ(5)の代わりに設けた、キャップ注ぎ口付フタ(19)を用いることも可能である。
(ワ)図9に示すように、中容器(2)に材料を、外容器(3)に冷却物を入れるケースでは、外容器(3)に入れる冷却物として、外容器(3)と中容器(2)の間の空間を満たす形状で、水などの液体や冷凍できる物質を封入した冷凍容器(14)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、氷の代わりに使用することができる。
(カ)なお図10に示すように、冷凍容器(14)の代わりに、任意の形状(例えばシート状)の冷凍物質である冷凍シート(15)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、単独または複数で中容器(2)の周囲に設置して使用することもできる。
(ヨ)また図11に示すように、図9の冷凍容器(14)と中容器(2)を一体とした構造で、容器の中に直接材料を入れて使用できる冷凍中容器(16)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて用いることもできる。
(タ)図8に示すように、材料をよく混合させるために、材料を入れる側の容器に、任意の形状の撹拌物(20)を入れても良い。
本発明は以上の構成よりなる。
本発明を、図1に示すように外容器(3)に材料を、中容器(2)に氷などの冷却物を入れて使用する場合は、まず外容器(3)に、目盛り(8)を利用して必要量の材料を入れる。次に外容器(3)に中容器(2)を入れ、中容器(2)に氷(場合により塩も)を入れる。そして中容器(2)にフタ(1)をはめ、バルブ(5)を閉める。その状態で図7に示すように、外容器(3)、中容器(2)、フタ(1)からなる本器具を、材料が混合し、かつ冷たくなるまで激しく振る。製品が出来上がった時点で、バルブ(5)を開き、注ぎ口(4)から製品をグラスなどの器に注ぎ出す。
また図4に示すように、中容器(2)に水などの液体を入れ、フタ(1)をしたものを、あらかじめ冷凍庫で凍らせ、図1の氷の代わりとして使用することもできる。
さらに図5に示すように、冷凍できる物質を封入した、冷凍物質封入フタ(9)をあらかじめ冷凍庫で凍らせ、中容器(2)およびフタ(1)の代わりに使用することもできる。
そして図6に示すように、冷凍できる物質を封入した任意の形状の冷凍物体(10)をあらかじめ冷凍庫で凍らせ、中容器(2)の代わりに材料の入った外容器(3)に入れ撹拌することにより製品を製造することもできる。
また本発明を図8に示すように、中容器(2)に材料を、外容器(3)に氷などの冷却物を入れて使用する場合は、まず外容器(3)に氷(場合により塩も)を入れる。次に外容器(3)に中容器(2)を入れ、中容器(2)内面の内目盛り(12)を利用して、必要量の材料を入れる。そして中容器(2)にバルブ付フタ(11)をはめ、バルブ(5)を閉める。その状態で、外容器(3)、中容器(2)、バルブ付フタ(11)からなる本器具を、材料が混合し、かつ冷たくなるまで激しく振る。製品が出来上がった時点で、バルブ(5)を開き、注ぎ口(4)から製品をグラスなどの器に注ぎ出す。
その際図8に示すように、外容器(3)の周囲に任意の形状の保温材(13)を設置することができる。保温材(13)は、外容器(3)と一体型でも、周囲を覆うタイプでも良い。
また中容器(2)内の材料がよく混合するために、任意の形状の撹拌物(20)を入れても良い。
さらに図9に示すように、外容器(3)に入れる冷却物として、水などの液体や冷凍できる物質を封入した冷凍容器(14)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、使用することができる。
なお図10に示すように、冷凍容器(14)の代わりに、任意の形状(例えばシート状)の冷凍物質である冷凍シート(15)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、単独または複数で中容器(2)の周囲に設置して使用することもできる。
図11に示すように、図9の冷凍容器(14)と中容器(2)を一体とした構造で、容器の中に直接材料を入れて使用できる冷凍中容器(16)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、冷凍容器(14)と中容器(2)の代わりに使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の基本構成図(外材料・中冷却時)
【図2】本発明の外容器目盛り表示図(外材料・中冷却時)
【図3】本発明の外容器の形状一例図
【図4】本発明の中容器使用状態一例図(外材料・中冷却時)
【図5】本発明の冷凍物質封入フタ使用状態図
【図6】本発明の冷凍物体使用状態図
【図7】本発明の使用状態図(外材料・中冷却時)
【図8】本発明の基本構成図(中材料・外冷却時)
【図9】本発明の冷凍容器使用状態図(中材料・外冷却時)
【図10】本発明の冷凍シート図
【図11】本発明の冷凍中容器使用状態図(中材料・外冷却時)
【図12】本発明のキャップ付注ぎ口図
【符号の説明】
【0008】
(1)フタ、(2)中容器、(3)外容器、(4)注ぎ口、(5)バルブ、(6)接触部A、(7)接触部B、(8)目盛り、(9)冷凍物質封入フタ、(10)冷凍物体、(11)バルブ付フタ、(12)内目盛り、(13)保温材、(14)冷凍容器、(15)冷凍シート、(16)冷凍中容器、(17)おねじ付注ぎ口、(18)めねじ付キャップ、(19)キャップ注ぎ口付フタ、(20)撹拌物
【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意の形状(たとえば円筒や角柱など)の外容器(3)に、それよりひとまわり小さい任意の形状(たとえばすり鉢状または袋状)の中容器(2)を入れ、それにフタ(1)をする構造の液体冷却器具。
【請求項2】
外容器と中容器の接触部(7)、および中容器とフタの接触部(6)は、パッキンやねじ込みなどを用いて密閉時に漏れない構造とした、請求項1の器具。
【請求項3】
外容器の全体または一部を、透明または半透明の材質でつくり、液体を計量するための目盛り(8)を設けた請求項1、請求項2および請求項8の器具。
【請求項4】
外容器に注ぎ口(4)(出入り可能)を設け、その注ぎ口にバルブ(5)を設置した請求項1、請求項2、請求項3および請求項8の器具。
【請求項5】
外容器におねじ付の注ぎ口(17)(出入り可能)を設け、その注ぎ口にめねじ付のキャップ(18)を設置した請求項1、請求項2、請求項3および請求項8の器具。
【請求項6】
中容器にあらかじめ水などの液体を入れ、冷凍庫で凍らせることを可能な構造とした、請求項1および請求項2、請求項3、請求項4、請求項5の器具。
【請求項7】
冷凍できる物質を封入した、冷凍物質封入フタ(9)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、中容器およびフタの代わりに使用できる構造とした請求項1および請求項2、請求項3、請求項4、請求項5の器具。
【請求項8】
任意の形状の冷凍物体(10)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、材料を入れた任意の形状の容器に入れ、密閉できるフタをして使用する構造とした器具。
【請求項9】
材料を入れる容器の内面に、材料を計量するための内目盛り(12)を施した、請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8の器具。
【請求項10】
外容器の周囲に任意の形状の保温材(13)を、外容器と一体型または、外容器の周囲を覆う形で設置した、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9の器具。
【請求項11】
フタに注ぎ口(4)(出入り可能)を設け、その注ぎ口にバルブ(5)を設置した請求項1、請求項2、請求項8、請求項9および請求項10の器具。
【請求項12】
フタにおねじ付の注ぎ口(17)(出入り可能)を設け、その注ぎ口にめねじ付のキャップ(18)を設置した請求項1、請求項2、請求項8、請求項9および請求項10の器具。
【請求項13】
外容器(3)と中容器(2)の間の空間を埋める形状で、水などの液体や冷凍できる物質を封入した冷凍容器(14)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、氷の代わりに冷却物として外容器に入れる構造とした、請求項1、請求項2、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12の器具。
【請求項14】
請求項13における冷凍容器(14)の代わりに、任意の形状で冷凍物質を封入した冷凍シート(15)を、あらかじめ冷凍庫で凍らせて、単独または複数で外容器と中容器の間の空間に設置して使用する構造とした請求項1、請求項2、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12の器具。
【請求項15】
請求項13における冷凍容器(14)と中容器(2)を一体とした形状で、内部に水などの液体や冷凍できる物質を封入し、かつ内面は直接材料を入れて使用できる構造とした冷凍中容器(16)を、あらかじめ冷凍庫で凍らせて使用できる、請求項1、請求項2、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12の器具。
【請求項16】
材料をよく混合させるために、材料を入れる側の容器に、任意の形状の撹拌物(20)を入れる構造とした請求項1から請求項15の器具。
【請求項1】
任意の形状(たとえば円筒や角柱など)の外容器(3)に、それよりひとまわり小さい任意の形状(たとえばすり鉢状または袋状)の中容器(2)を入れ、それにフタ(1)をする構造の液体冷却器具。
【請求項2】
外容器と中容器の接触部(7)、および中容器とフタの接触部(6)は、パッキンやねじ込みなどを用いて密閉時に漏れない構造とした、請求項1の器具。
【請求項3】
外容器の全体または一部を、透明または半透明の材質でつくり、液体を計量するための目盛り(8)を設けた請求項1、請求項2および請求項8の器具。
【請求項4】
外容器に注ぎ口(4)(出入り可能)を設け、その注ぎ口にバルブ(5)を設置した請求項1、請求項2、請求項3および請求項8の器具。
【請求項5】
外容器におねじ付の注ぎ口(17)(出入り可能)を設け、その注ぎ口にめねじ付のキャップ(18)を設置した請求項1、請求項2、請求項3および請求項8の器具。
【請求項6】
中容器にあらかじめ水などの液体を入れ、冷凍庫で凍らせることを可能な構造とした、請求項1および請求項2、請求項3、請求項4、請求項5の器具。
【請求項7】
冷凍できる物質を封入した、冷凍物質封入フタ(9)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、中容器およびフタの代わりに使用できる構造とした請求項1および請求項2、請求項3、請求項4、請求項5の器具。
【請求項8】
任意の形状の冷凍物体(10)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、材料を入れた任意の形状の容器に入れ、密閉できるフタをして使用する構造とした器具。
【請求項9】
材料を入れる容器の内面に、材料を計量するための内目盛り(12)を施した、請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8の器具。
【請求項10】
外容器の周囲に任意の形状の保温材(13)を、外容器と一体型または、外容器の周囲を覆う形で設置した、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9の器具。
【請求項11】
フタに注ぎ口(4)(出入り可能)を設け、その注ぎ口にバルブ(5)を設置した請求項1、請求項2、請求項8、請求項9および請求項10の器具。
【請求項12】
フタにおねじ付の注ぎ口(17)(出入り可能)を設け、その注ぎ口にめねじ付のキャップ(18)を設置した請求項1、請求項2、請求項8、請求項9および請求項10の器具。
【請求項13】
外容器(3)と中容器(2)の間の空間を埋める形状で、水などの液体や冷凍できる物質を封入した冷凍容器(14)をあらかじめ冷凍庫で凍らせて、氷の代わりに冷却物として外容器に入れる構造とした、請求項1、請求項2、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12の器具。
【請求項14】
請求項13における冷凍容器(14)の代わりに、任意の形状で冷凍物質を封入した冷凍シート(15)を、あらかじめ冷凍庫で凍らせて、単独または複数で外容器と中容器の間の空間に設置して使用する構造とした請求項1、請求項2、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12の器具。
【請求項15】
請求項13における冷凍容器(14)と中容器(2)を一体とした形状で、内部に水などの液体や冷凍できる物質を封入し、かつ内面は直接材料を入れて使用できる構造とした冷凍中容器(16)を、あらかじめ冷凍庫で凍らせて使用できる、請求項1、請求項2、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12の器具。
【請求項16】
材料をよく混合させるために、材料を入れる側の容器に、任意の形状の撹拌物(20)を入れる構造とした請求項1から請求項15の器具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
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【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−131582(P2009−131582A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−341606(P2007−341606)
【出願日】平成19年12月1日(2007.12.1)
【出願人】(307031138)
【出願人】(507228024)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月1日(2007.12.1)
【出願人】(307031138)
【出願人】(507228024)
【Fターム(参考)】
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