説明

粉末供給装置

【課題】キャリアガスが供給され、上方から粉末が投入されるホッパと、該ホッパの下部に設けられ、前記キャリアガスが排出されるキャリアガス排出部と、前記ホッパの下部に設けられ、投入された粉末を前記キャリアガス排出部に定量的に供給する粉末定量供給部とを有する粉末供給装置に関し、ホッパ内で粉末の凝集を抑えることができ、低騒音の粉末供給装置を提供することにある。
【解決手段】31ホッパ内で落下する粉体に直接振動を加える振動付与手段61を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャリアガスが供給され、上方から粉末が投入されるホッパと、該ホッパの下部に設けられ、前記キャリアガスが排出されるキャリアガス排出部と、前記ホッパの下部に設けられ、投入された粉末を前記キャリアガス排出部に供給する粉末定量供給部とを有する粉末供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図8、図9に粉末供給装置の一例を示す。
図8において、ベース1上に両端面に開口が形成された円筒形のホッパ3が設けられている。このホッパ3の上部開口3aから粉末が投入され、ホッパ3内には、アルゴンなどのキャリアガスGが供給される。そして、キャリアガスGが供給されるホッパ3内は気密性が要求されるので、上部開口1aは、のぞき窓を有する蓋5で塞がれている。
【0003】
ホッパ3の下部には、キャリアガスが排出されるキャリアガス排出部13と、投入された粉末をキャリアガス排出部13に供給する粉末定量供給部12とが設けられている。
ここで、粉末定量供給部12の説明を行う。ベース1には、ホッパ3の中心軸に沿ってホッパ3の内部へ延出する撹拌羽根7が設けられている。この撹拌羽根7の断面形状は矩形で、周面には、ベース1上に摺接する粉末擦り切り羽根9が取り付けられている。ベース1には、円板状の供給板11が回転可能に設けられている。この供給板11のホッパ3の下部開口3bと対向する面側には、供給板11の回転中心軸を中心とする円形の溝11aが形成されている。更に、溝11aの一部分は、ホッパ3の下部開口3bに対向し、他の部分はホッパ3の外部に位置するように供給板11は設けられている。
【0004】
キャリアガス排出部13の説明を行なう。キャリアガス排出部13は、一方の端部側の開口がホッパ3の外部に位置する供給板11の溝11aに臨み、他方の端部側の開口がホッパ3の外部に臨むチューブ15を有している。このチューブ15の一方の端部側の開口が、粉末吸引口となっている。
【0005】
次に、上記構成の作動を図8、図9を用いて説明する。
先ず、撹拌羽根7と、供給板11とを図示しない駆動源により所定の回転数で回転させておく。また、ホッパ3内へは、時間当たり一定量のキャリアガスGを常時供給されている。そして、キャリアガスGは、供給板11の溝11a、キャリアガス排出部13のチューブ15を介して外部へ放出されている。
【0006】
次に、蓋5を開き、ホッパ3内へ粉末Pを投入し、蓋5を閉じてホッパ3内を密閉する。
ホッパ3の底まで落下した粉末は、一定速度で回転する撹拌羽根7の粉末擦り切り羽根9によって、時間当たり一定量の粉末が供給板11の溝11aへ送り込まれる。更に、この供給板11が一定速度で回転することにより、溝11aの粉末が、キャリアガス排出部13の粉末吸引口に至ると、キャリアガスGがチューブ15から排出される時に生じる吸引力によって、粉末がキャリアガスGと共に、排出される。
【0007】
このような構成の粉末供給装置において、粒径/粒度/静電気や湿気或いはその組成等により、凝集し固まりやすい粉末を使用すると、粉末が撹拌羽根7で撹拌される間に、ホッパ3内に大きさが異なる固まりが発生する。更に時間が経つにつれて、異なる粉末の質量による重力によって、粉末が下へ下へと押し固められるか、或いは固まりとなった大きな粒子が上側に、微粒子は下側へ分離する現象が生じる。この現象により、撹拌羽根7にある粉末擦り切り羽根9で粉末を供給板11の溝11aに入れ込もうとしても、固まりのまま溝11aへ入ったり、固まりの大きさによっては全く溝11aへ入らなかったりする不具合が生じる。また、粉末吸引口においても、供給板11の溝11aに入っている粉末の質量が場所によって異なることで、吸引量も大きく変化する。
【0008】
このようなも問題点を解決するために、図10に示すように、加振装置を設ける場合がある。図10において、ホッパ3上に大型ホッパ21を設けている。大型ホッパ21に外周面に加振装置(バイブレータ)23を設けている。この加振装置は、電磁力や空気圧により加振装置23内に設けられたシリンダを瞬時に動かして、大型ホッパ21の周面をたたき、振動を大型ホッパ21へ伝達するものである。そして、この振動により、大型ホッパ21、ホッパ3内で固まりとなった粉末が壊される(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平10−46205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、上述した加振装置は、強い振動でないと、ホッパ内の粉末の固まりを壊せない問題点がある。このため、ホッパが変形したり、駆動箇所が壊れたりする問題点もある。又、ホッパの周面をたたく音も大きく、室内は使用できない問題点もある。
【0011】
更に、加振装置を用いても粉末の固まりが壊れない場合が多い。又、固まりが壊れて、撹拌羽根周辺に一気に粉末が落ちることで、逆に粉末の凝集性を増加させる場合もある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、ホッパ内で粉末の凝集を抑えることができる粉末供給装置を提供することにある。又、低騒音の粉末供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に係る発明は、キャリアガスが供給され、上方から粉末が投入されるホッパと、該ホッパの下部に設けられ、前記キャリアガスが排出されるキャリアガス排出部と、前記ホッパの下部に設けられ、投入された粉末を前記キャリアガス排出部に定量的に供給する粉末定量供給部と、を有する粉末供給装置において、前記ホッパ内で落下する粉体に直接振動を加える振動付与手段を設けたことを特徴とする粉末供給装置である。
【0013】
請求項2に係る発明は、前記振動付与手段は、上部端面、下部端面に開口が形成され、前記ホッパ内で、前記粉末の落下方向と交差する平面上を移動可能なように設けられ、前記上部端面の開口から前記粉末が投入される筒体と、該筒体の上部内周面に設けられたアッパメッシュプレートと、前記筒体に設けられ、前記アッパメッシュプレートを通過した粉末が接触する粉末接触部と、前記筒体を前記粉末の落下方向と交差する方向に振動させる加振部と、からなることを特徴とする請求項1記載の粉末供給装置である。
【0014】
請求項3に係る発明は、前記粉末接触部は、前記筒体の下部内周面に設けられ、落下する前記粉体が当接する突部であることを特徴とする請求項2記載の粉末供給装置である。
請求項4に係る発明は、前記粉末接触部は、前記筒体の下部内周面に設けられたロアメッシュプレートであることを特徴とする請求項2記載の粉末供給装置である。
【0015】
請求項5に係る発明は、前記ロアメッシュプレートは、前記粉末の落下方向に沿って複数枚設けられ、前記アッパメッシュプレート、前記ロアメッシュプレートのメッシュは、下方に行くに従って細かくなることを特徴とする請求項4記載の粉末供給装置である。
【0016】
請求項6に係る発明は、前記加振部は、駆動源と、該駆動源によって回転駆動されるクランクと、前記筒体側に形成され、前記粉末の落下方向と交差する平面上に延出し、前記クランクの回転端部側に設けられたピンが移動可能に係合する溝と、からなることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の粉末供給装置である。
【発明の効果】
【0017】
請求項1−6に係る発明によれば、前記ホッパ内で落下する粉体に直接振動を加える振動付与手段を設けたことにより、粉体の凝集を防止できる。
請求項2に係る発明によれば、前記振動付与手段は、上部端面、下部端面に開口が形成され、前記ホッパ内で、前記粉末の落下方向と交差する平面上を移動可能なように設けられ、前記上部端面の開口から前記粉末が投入される筒体と、該筒体の上部内周面に設けられたアッパメッシュプレートと、前記筒体を前記粉末の落下方向と交差する方向に振動させる加振部とからなることで、アッパメッシュプレートで、粉体の固まりを除去でき、粉体のみを落下させることができる。
【0018】
また、前記振動付与手段は、 上部端面、下部端面に開口が形成され、前記ホッパ内で、前記粉末の落下方向と交差する平面上を移動可能なように設けられ、前記上部端面の開口から前記粉末が投入される筒体と、前記筒体に設けられ、前記アッパメッシュプレートを通過した粉末が接触する粉末接触部と、前記筒体を前記粉末の落下方向と交差する方向に振動させる加振部とからなることにより、落下中の粉体に直接振動を加えることにより、粉体の凝集を防止できる。
【0019】
更に、加振部は、前記筒体を前記粉末の落下方向と交差する方向に振動させるだけなので、低騒音である。
請求項5に係る発明によれば、前記ロアメッシュプレートは、前記粉末の落下方向に沿って複数枚設けられ、前記アッパメッシュプレート、前記ロアメッシュプレートのメッシュは、下方に行くに従って細かくなることにより、粉体を精度よく分級できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】第1実施形態の粉末供給装置の全体構成を説明する断面図である。
【図2】図1の筒体を分離した図である。
【図3】図1の加振部の作動を説明する図である。
【図4】第2実施形態の粉末供給装置の筒体を分離した全体構成を説明する断面図である。
【図5】図4のアッパメッシュプレートの上面図である。
【図6】図4の第1ロアメッシュプレートの上面図である。
【図7】図4の第2ロアメッシュプレートの上面図である。
【図8】従来の粉末供給装置の船体構成を説明する断面図である。
【図9】図8の粉末供給部の作動を説明する図である。
【図10】従来の加振装置を設けた粉末供給装置を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(第1実施形態)
図1−図3を用いて説明する。図1は第1実施形態の粉末供給装置の全体構成を説明する断面図、図2は図1の筒体を分離した図、図3は図1の加振部の作動を説明する図である。
【0022】
図1、図2において、ベース0上に設けられ、キャリアガスが供給され、上方から粉末が投入されるホッパ31は、下部ホッパ33と上部ホッパ35とに分かれている。
上部ホッパ35は、粉末が投入される円筒形のホッパ本体35aと、ホッパ本体35aの下部周面に設けられたつば部35bとからなっている。
【0023】
上部ホッパ35の上部開口35cは、のぞき窓を有する蓋34で塞がれている。
下部ホッパ33の上部端面には、上部ホッパ35のつば部35bと対向するフランジ36が設けられている。
【0024】
下部ホッパ33の下部には、キャリアガスが排出されるキャリアガス排出部37と、投入された粉末をキャリアガス排出部37に定量的に供給する粉末定量供給部39とが設けられている。
【0025】
ここで、粉末定量供給部39の説明を行う。尚、粉末定量供給部の基本的な構成及び作動は、図8、図9に示す粉末定量供給部12と同じである。
ベース30には、ホッパ31の中心軸に沿ってホッパ31の内部へ延出する撹拌羽根47が設けられている。この撹拌羽根47の周面には、ベース30上に摺接する粉末擦り切り羽根49が取り付けられている。ベース30には、円板状の供給板51が回転可能に設けられている。この供給板51のホッパ31の下部開口31aと対向する面側には、供給板51の回転中心軸を中心とする円形の溝51aが形成されている。更に、溝51aの一部分は、下部ホッパ33の下部開口33bに対向し、他の部分は下部ホッパ33の外部に位置するように供給板51は設けられている。
【0026】
キャリアガス排出部37の説明を行なう。キャリアガス排出部37は、一方の端部側の開口が下部ホッパ33の外部に位置する供給板51の溝51aに臨み、他方の端部側の開口が下部ホッパ33の外部に臨むチューブ55を有している。このチューブ55の一方の端部側の開口が、粉末吸引口となっている。
【0027】
そして、本実施形態では、ホッパ31内で落下する粉体に直接振動を加える振動付与手段61が設けられている。
振動付与手段61は、上部端面、下部端面に上部開口63a、下部開口63bが形成され、下部ホッパ33内に設けられる筒体63と、筒体63の上部内周面に設けられ、上部開口63aを塞ぐアッパメッシュプレート65と、筒体63に設けられ、アッパメッシュプレート65を通過した粉末が接触する粉末接触部67と、筒体63を粉末の落下方向と交差する方向に振動させる加振部69とからなっている。
【0028】
筒体63の外径寸法は、下部ホッパ33の内径寸法より若干小さく設定され、ホッパ31内に粉末が投入されると、筒体63の上部開口63aから粉末が投入されるようになっている。
【0029】
下部ホッパ33の上部周面には、上部ホッパ35のつば部35bと、フランジ36との間の空間に位置し、粉体の落下方向と交差する方向に延出する振動フランジ71が取り付けられている。振動フランジ71とフランジ36との間にはベアリング73が設けられている。よって、振動フランジ71が取り付けられた筒体63はベアリング73により支持され、下部ホッパ33内で、下部ホッパ33の周方向に移動可能(粉末の落下方向と交差する平面上を移動可能)となっている。
【0030】
アッパメッシュプレート65の下面の中心部には、粉末接触部としてのアッパプレート75が粉末の落下方向に沿って複数枚設けられている。また、筒体63の下部の内周面には粉末接触部としてのロアプレート77が粉末の落下方向に沿って複数枚設けられている。
【0031】
次に、加振部69の説明を行う。上部ホッパ35のつば部35b側に設けられたモータベース80には、モータ81が設けられている。このモータ81の出力軸81aには、ピニオン83が取り付けられている。また、上部ホッパ35のつば部35b、モータベース80には、ベアリング85,87を介してシャフト89が回転可能に設けられている。このシャフト89には、ピニオン83に噛合する平歯車91が取り付けられている。従って、モータ81の回転は、ピニオン83,平歯車91によって減速され、シャフト89へ伝達されるようになっている。シャフト89の下部には、円板93が設けられ、この円板93の回転中心以外の箇所に偏心ピン95が設けられている。よって、円板93と、偏心ピン95とで、回転端部にピンが設けられたクランクが形成されている。図3に示すように、振動フランジ71には、半径方向に延び、偏心ピン95が遊嵌する長穴71aが形成されている。よって、モータ81が回転すると、ピニオン83,平歯車91,シャフト89を介して偏心ピン95が回転する。偏心ピン95が回転することにより、振動フランジ71の長穴71aの半径方向に沿った面71b、71cを交互に押す。このため、振動フランジ71が設けられた筒体63は、周方向に揺動する。即ち、筒体63は、粉末の落下方向と交差する方向に振動する。
【0032】
次に、上記構成の作動を説明する。
先ず、撹拌羽根47と、供給板51とを図示しない駆動源により所定の回転数で回転させる。なお、ホッパ31内へは、時間当たり一定量のキャリアガスが常時供給されている。そして、キャリアガスは、供給板51の溝51a、キャリアガス排出部37のチューブ55を介して外部へ放出されている。更に、モータ81を駆動して、筒体63を周方向に揺動させる。
【0033】
次に、蓋24を開き、ホッパ31内へ粉末を投入し、蓋24を閉じてホッパ31内を密閉する。
投入されて落下する粉末は、最初に、周方向に揺動する筒体63に設けられたアッパメッシュプレート65上に載る。
【0034】
アッパメッシュプレート65を通過した粉体は、周方向に揺動する筒体63に設けられたアッパプレート75やロアプレート77に接触しながら落下する。
ホッパ31の底まで落下した粉末は、一定速度で回転する撹拌羽根47の粉末擦り切り羽根49によって、時間当たり一定量の粉末が供給板51の溝51aへ送り込まれる。更に、この供給板51が一定速度で回転することにより、溝51aの粉末が、キャリアガス排出部37の粉末吸引口に至ると、キャリアガスがチューブ55から排出される時に生じる吸引力によって、粉末がキャリアガスと共に、排出される。
【0035】
このような構成によれば、下記のような効果が得られる。
(1) ホッパ31内で落下する粉体に直接振動を加える振動付与手段61を設けたことにより、粉体の凝集を防止できる。更に詳しく説明すれば、周方向に揺動する筒体63に設けられたアッパメッシュプレート65やアッパプレート75やロアプレート77に、ホッパ31内で落下する粉末が接触することにより、粉体に直接振動が加えられ、粉体の凝集を防止できる。
【0036】
(2) アッパメッシュプレート65は、周方向に揺動する筒体63に設けられているので、アッパメッシュプレート65上に粉体が乗ることで、粉体の固まりを除去でき、細かな粉体のみを落下させることができる。
【0037】
(3) 加振部69は、筒体63を粉末の落下方向と交差する方向に振動させるだけなので、低騒音である。
(第2実施形態例)
図4−図7を用いて説明する。尚、本実施形態例と前述した第1実施との相違点は、振動付与手段の粉末接触部であり、他の部分の構成は同一である。よって、本実施形態例と前述した第1実施との同一部分には、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0038】
図4において、筒体63の上部内周面には、振動付与手段100としてのアッパメッシュプレート101が設けられている。筒体63の下部内内周面には、振動付与手段100としてのロアメッシュプレートが設けられている。本実施形態例では、ロアメッシュプレートは、粉末の落下方向に沿って、上から第1ロアメッシュプレート103、第2ロアメッシュプレート105が設けられている。
【0039】
更に、図5−図7に示すように、アッパメッシュプレート101、第1ロアメッシュプレート103、第2ロアメッシュプレート105のメッシュ(目の粗さ)は、下方に行くに従って細かくなるように設定した。
【0040】
このような構成によれば、下記のような効果が得られる。
(1) ホッパ31内で落下する粉体に直接振動を加える振動付与手段100を設けたことにより、粉体の凝集を防止できる。更に詳しく説明すれば、周方向に揺動する筒体63に設けられたアッパメッシュプレート101や第1ロアメッシュプレート103、第2ロアメッシュプレート105に、ホッパ31内で落下する粉末が接触することにより、粉体に直接振動が加えられ、粉体の凝集を防止できる。
【0041】
(2) アッパメッシュプレート101は、周方向に揺動する筒体63に設けられているので、アッパメッシュプレート65で、粉体の固まりを除去でき、細かな粉体のみを落下させることができる。
【0042】
(4) アッパメッシュプレート101、第1ロアメッシュプレート103、第2ロアメッシュプレート105のメッシュ(目の粗さ)は、下方に行くに従って細かくなるように設定したことにより、粉体を精度よく分級(粉体を必要なサイズだけ選り分けること)できる。
【符号の説明】
【0043】
31 ホッパ
61 振動付与手段
69 加振部
67 粉末接触部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリアガスが供給され、上方から粉末が投入されるホッパと、
該ホッパの下部に設けられ、前記キャリアガスが排出されるキャリアガス排出部と、
前記ホッパの下部に設けられ、投入された粉末を前記キャリアガス排出部に定量的に供給する粉末定量供給部と、
を有する粉末供給装置において、
前記ホッパ内で落下する粉体に直接振動を加える振動付与手段を設けたことを特徴とする粉末供給装置。
【請求項2】
前記振動付与手段は、
上部端面、下部端面に開口が形成され、前記ホッパ内で、前記粉末の落下方向と交差する平面上を移動可能なように設けられ、前記上部端面の開口から前記粉末が投入される筒体と、
該筒体の上部内周面に設けられたアッパメッシュプレートと、
前記筒体に設けられ、前記アッパメッシュプレートを通過した粉末が接触する粉末接触部と、
前記筒体を前記粉末の落下方向と交差する方向に振動させる加振部と、
からなることを特徴とする請求項1記載の粉末供給装置。
【請求項3】
前記粉末接触部は、
前記筒体の下部内周面に設けられ、落下する前記粉体が当接する突部であることを特徴とする請求項2記載の粉末供給装置。
【請求項4】
前記粉末接触部は、
前記筒体の下部内周面に設けられたロアメッシュプレートであることを特徴とする請求項2記載の粉末供給装置。
【請求項5】
前記ロアメッシュプレートは、前記粉末の落下方向に沿って複数枚設けられ、
前記アッパメッシュプレート、前記ロアメッシュプレートのメッシュは、下方に行くに従って細かくなることを特徴とする請求項4記載の粉末供給装置。
【請求項6】
前記加振部は、
駆動源と、
該駆動源によって回転駆動されるクランクと、
前記筒体側に形成され、前記粉末の落下方向と交差する平面上に延出し、前記クランクの回転端部側に設けられたピンが移動可能に係合する溝と、
からなることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の粉末供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−63409(P2011−63409A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−217029(P2009−217029)
【出願日】平成21年9月18日(2009.9.18)
【出願人】(000004271)日本電子株式会社 (811)
【Fターム(参考)】