説明

粒子捕捉方法および粒子捕捉装置

【課題】大気の湿度が低い場合であっても大気中の粒子を確実に捕捉する。
【解決手段】測定粒子よりも目が細かく且つ測定粒子と反応する薬が含浸又は塗布されているフィルタを通して大気を吸引し(ステップS1)、大気中に飛散している測定粒子をフィルタで捕捉する(ステップS2)粒子捕捉方法であって、フィルタが測定粒子を捕捉した後も大気の吸引を続けて(ステップS4→S1)大気中の水分によって測定粒子を湿らし、フィルタに含浸又は塗布させた薬と反応させ(ステップS3)て固定するようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粒子捕捉方法および粒子捕捉装置に関する。さらに詳述すると、本発明は、大気中に飛散する測定粒子を大気ごと吸引してフィルタによって捕捉する粒子捕捉方法および粒子捕捉装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
大気中に飛散している海塩を正確に計測する装置として、例えば気中塩分計がある。気中塩分計は、粒子を含む空気を高速のジェットでフィルムなどの壁面に衝突させた場合、ジェットが一定速度を超えると、一定粒径以上の粒子が高い効率で壁面に捕捉されるという原理を利用したものである。具体的には、ジェットの径が1mm、ジェットの速度が40m/sを超えると、ジェット中に含まれる直径1ミクロン以上の粒子は衝突した壁面に100%捕捉されるというものである(非特許文献1)。
【0003】
この原理を利用した海塩粒子測定器(非特許文献2)を図6に示す。ケーシング101内の空気をシリンジ104で吸引してケーシング101内を負圧にすることで、ケーシング101の先端に設けられたノズル102から大気を吸引する。ノズル102の先端は直径1mmの流路に絞られており、吸引した大気を高速ジェットにしてフィルム103に衝突させている。この衝突によって大気中に含まれる海塩粒子がフィルム103に捕捉される。そして、フィルム103に衝突した大気はフィルム103の表面に沿って流れた後、フィルム103の脇を通り抜けてシリンジ104内に吸引される。
【0004】
フィルム103は、回転可能に支持されたフィルムステージ105に保持されている。ハンドル106を操作することでフィルムステージ105を回転させることができ、ノズル102から噴射させた高速ジェットが当たる場所を変えることができる。フィルム103には硝酸銀の溶液が塗布されており、捕捉した海塩粒子との接触部分は反応して変色する。この反応の痕跡を手掛かりにして大気中の海塩粒子の粒径分布を測定することができる。
【0005】
【非特許文献1】「計測技術」日本工業出版株式会社 2002.3. p16〜19
【非特許文献2】Yoshiaki TOBA and Masaaki TANAKA "Simple technique for the measurement of giant sea-salt particles by use of a hand-operated impactor and a chloride reagent film" Special Contributions, Geophysical Institute, Kyoto University,No.7, 1967, 111-118
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の気中塩分計は、原理的には高速ジェット中に含まれる全ての海塩粒子をフィルム103によって捕捉可能であるが、実際には、特に大気の湿度が低い場合等には全ての海塩粒子を捕捉できるとは限らなかった。このため、測定の信頼性に劣っていた。
【0007】
本発明は、たとえ大気の湿度が低い場合であっても大気中の粒子を確実に捕捉することができる粒子捕捉方法および粒子捕捉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、測定粒子よりも目が細かく且つ測定粒子と反応する薬が含浸又は塗布されているフィルタを通して大気を吸引し、大気中に飛散している測定粒子をフィルタで捕捉する粒子捕捉方法において、フィルタが測定粒子を捕捉した後も大気の吸引を続けて大気中の水分によって測定粒子を湿らし、薬と反応させて固定するものである。
【0009】
フィルタを通して大気を吸引すると、大気中に飛散している測定粒子、即ち測定対象の粒子がフィルタによって捕捉される。測定粒子はフィルタの目によって捕捉され、また捕捉後も大気の吸引が続けられているので、測定粒子はフィルタにしっかりと付着する。そして、測定粒子が湿っている場合には、フィルタに含浸又は塗布されている薬とただちに反応して固定される。また、たとえ観測する大気の湿度が低く捕捉した測定粒子が乾燥している場合であっても、大気の吸引を続けることで大気中の水分によって捕捉した測定粒子を徐々に湿らすことができ、大気中の水分を吸ってミスト状になった部分がただちにフィルタに含まれている薬と反応して固定される。このため、測定粒子はさらにしっかりとフィルタに付着する。
【0010】
また、請求項2記載の粒子捕捉方法は、測定粒子は海塩粒子であり、フィルタに含浸又は塗布されている薬は硝酸銀である。したがって、大気中に飛散している海塩粒子をフィルタで捕捉して硝酸銀と反応させて固定することができる。フィルタ上の反応部分は変色して反応の痕跡を生じさせる。
【0011】
さらに、請求項3記載の粒子捕捉装置は、測定粒子よりも目が細かく且つ測定粒子と反応する薬が含浸又は塗布されているフィルタと、フィルタを通して大気を吸引する吸引装置とを備え、吸引装置はフィルタが測定粒子を捕捉した後も大気の吸引を続け、フィルタに捕捉された測定粒子を大気中の水分で湿らせて薬と反応させて固定するものである。
【0012】
吸引装置がフィルタを通して大気を吸引すると、大気中に飛散している測定粒子、即ち測定対象の粒子がフィルタによって捕捉される。測定粒子はフィルタの目によって捕捉され、また捕捉後も吸引装置は大気の吸引を続けているので、測定粒子はフィルタにしっかりと付着する。そして、測定粒子が湿っている場合には、フィルタに含浸又は塗布されている薬とただちに反応して固定される。また、たとえ大気の湿度が低く捕捉した測定粒子が乾燥している場合であっても、吸引装置が大気の吸引を続けることで大気中の水分によって捕捉された測定粒子を少しずつ湿らすことができ、大気中の水分を吸ってミスト状になった部分がただちにフィルタに含まれている薬と反応して固定される。このため、測定粒子はさらにしっかりとフィルタに付着する。
【0013】
また、請求項4記載の粒子捕捉装置は、測定粒子は海塩粒子であり、フィルタに含浸又は塗布されている薬は硝酸銀である。したがって、大気中に飛散している海塩粒子をフィルタで捕捉して硝酸銀と反応させて固定することができる。フィルタ上の反応部分は変色して反応の痕跡を生じさせる。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の粒子捕捉方法では、フィルタが測定粒子を捕捉した後も大気の吸引を続けて大気中の水分によって測定粒子を湿らし、薬と反応させて固定するようにしているので、たとえ大気の湿度が低く測定粒子が乾燥している場合であっても測定粒子を湿らせて薬と反応させて固定することができ、フィルタにしっかりと付着させることができる。このため、より確実に測定粒子を捕捉することができ、捕捉の信頼性を向上させることができる。
【0015】
また、請求項2記載の粒子捕捉方法では、測定粒子は海塩粒子であり、フィルタに含浸又は塗布されている薬は硝酸銀であるので、大気中に飛散している海塩粒子をフィルタで捕捉して硝酸銀と反応させて固定することができる。また、フィルタ上の反応部分が変色して反応の痕跡となるので、この反応の痕跡に基づいて海塩粒子の粒径やその分布を求めることが可能になる。
【0016】
さらに、請求項3記載の粒子捕捉装置では、測定粒子よりも目が細かく且つ測定粒子と反応する薬が含浸又は塗布されているフィルタと、フィルタを通して大気を吸引する吸引装置とを備え、吸引装置はフィルタが測定粒子を捕捉した後も大気の吸引を続け、フィルタに捕捉された測定粒子を大気中の水分で湿らせて薬と反応させて固定するようにしているので、たとえ大気の湿度が低く測定粒子が乾燥している場合であっても測定粒子を湿らせて薬と反応させて固定することができ、フィルタにしっかりと付着させることができる。このため、より確実に測定粒子を捕捉することができ、捕捉の信頼性を向上させることができる。
【0017】
また、請求項4記載の粒子捕捉装置では、測定粒子は海塩粒子であり、フィルタに含浸又は塗布されている薬は硝酸銀であるので、大気中に飛散している海塩粒子をフィルタで捕捉して硝酸銀と反応させて固定することができる。また、フィルタ上の反応部分が変色して反応の痕跡となるので、この反応の痕跡に基づいて海塩粒子の粒径やその分布を求めることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1に本発明の粒子捕捉方法の実施形態の一例を、図2及び図3に本発明の粒子捕捉装置の実施形態の一例をそれぞれ示す。粒子捕捉装置は、測定粒子11よりも目が細かく且つ測定粒子11と反応する薬が含浸又は塗布されているフィルタ12と、フィルタ12を通して大気を吸引する吸引装置13とを備え、吸引装置13はフィルタ12が測定粒子11を捕捉した後も大気の吸引を続け、フィルタ12に捕捉された測定粒子11を大気中の水分で湿らせて前記薬と反応させて固定するものである。
【0020】
フィルタ12は例えばセルロースフィルタであり、ホルダ14内に設置されている。フィルタ12は測定粒子11よりも細かい目を有している。例えば、測定粒子11が粒径:数μm〜数十μmの海塩である場合には、例えば口径:0.45μmの目を有するセルロースフィルタを使用する。フィルタ12には測定粒子11に反応する薬が含浸されている。例えば、測定粒子11が海塩である場合には、硝酸銀が含浸されている。
【0021】
ホルダ14の断面を図3に示す。ホルダ14は、例えば先端14aが開口し、後端14bが閉塞している円筒体であり、例えば脚15によって地面から所定の高さの位置に支持されている。ホルダ14内にはメッシュ状のフィルタ支持体16が設けられており、フィルタ支持体16の前面にフィルタ12を設置する。
【0022】
吸引装置13は、例えば単位時間当たりの吸引流量が調節可能な排気ポンプであり、チューブ18によってホルダ14の後端14bに接続されている。吸引装置13はバッテリ17から電力の供給を受けて作動する。吸引装置13には、例えば瞬間的な流量と積算流量とを計測できる流量計量機としての気体用マスフローメータが設けられている。
【0023】
次に、粒子捕捉方法について説明する。粒子捕捉方法は、例えば上述の粒子捕捉装置によって実施されるものである。粒子捕捉方法は、測定粒子11よりも目が細かく且つ測定粒子と反応する薬が含浸又は塗布されているフィルタ12を通して大気を吸引し、大気中に飛散している測定粒子11をフィルタ12で捕捉するものであり、フィルタ12が測定粒子11を捕捉した後も大気の吸引を続けて大気中の水分によって測定粒子11を湿らし、薬と反応させて固定するものである。
【0024】
吸引装置13が吸引を開始するとホルダ14の先端の開口から大気が吸い込まれる(ステップS1)。ホルダ14内に吸い込まれた大気はフィルタ12を通過し、チューブ18を通って吸引装置13に吸い込まれ、そして外に排出される。大気がフィルタ12を通過する際、大気中の測定粒子11がフィルタ12によって捕捉される(ステップS2)。
【0025】
フィルタ12には測定粒子11と反応する薬が含浸又は塗布されているので、フィルタ12の測定粒子11との接触部分が変色し反応の痕跡が生じる(ステップS3)。図4に反応の痕跡が生じたフィルタ12の顕微鏡写真を示す。図4中、黒丸部分が反応の痕跡である。測定粒子11はフィルタ12の目によって捕捉され、また捕捉後も吸引装置13は大気の吸引を続けているので、測定粒子11はフィルタ12にしっかりと付着する。そして、測定粒子11が十分湿っている場合には、測定粒子11は薬とただちに反応してしっかりと固定される。また、たとえ大気の湿度が低く捕捉した測定粒子11が乾燥している場合であっても、吸引装置13が大気の吸引を続けることで大気中の水分によって測定粒子11及びフィルタ12を徐々に湿らせることができる。このため、たとえ大気の湿度が低く捕捉した測定粒子11が乾燥している場合であっても、測定粒子11を湿らせてミスト状になった部分をただちに薬と反応さこせてフィルタ12に固定することができる。
【0026】
吸引装置13は予め決められた時間が経過するまで大気を吸引し続ける(ステップS4→ステップS1)。例えば0.5〜1時間大気の吸引が継続される。吸引を継続する時間は、例えば大気の湿度、測定粒子の大気中濃度等を考慮して決定される。つまり、フィルタ12に捕捉された測定粒子11がフィルタ12の薬と反応できる程度にまで湿るのに必要な時間(大気の湿度を考慮した時間)や、フィルタ12上に生じた反応の痕跡が隣同士で著しく重ならない程度の時間(測定粒子11の大気中濃度を考慮した時間)等を考慮して、吸引を継続する時間を決定する。ただし、通常は後者の時間の方が前者の時間よりも長く、後者の時間条件を満たせば前者の時間条件も満たすことになるので、後者の時間を主に考慮して吸引継続時間を決定する。
【0027】
所定時間の経過後、吸引装置13を停止させてホルダ14からフィルタ12を取り出す(ステップS5)。また、必要に応じて、取り出したフィルタ12に大気の積算流量値を記入する。これにより、測定粒子11の捕捉の作業が終了する。
【0028】
なお、ホルダ14から取り出したフィルタ12は湿っていることから、捕捉した測定粒子11はフィルタ12上で液状になって薬と反応すると考えられる。
【0029】
このように、本発明では、たとえ大気の湿度が低く測定粒子11が乾燥している場合であっても測定粒子11を湿らせてフィルタ12にしっかりと付着させることができる。このため、より確実に測定粒子11を捕捉することができ、捕捉の信頼性を向上させることができる。図6の気中塩分計では、大気の湿度が例えば60%よりも低くなるとフィルム103によって捕捉されない海塩が発生し始めるが、本発明では、大気の湿度が例えば60%よりも低くなった場合にも、海塩をフィルタ12によって良好に捕捉することができる。
【0030】
なお、本発明によって大気中の測定粒子11を捕捉したフィルタ12を使用して、例えば大気中に飛散している測定粒子11の粒径分布を正確に測定することができる。即ち、フィルタ12の測定粒子11が接触している部分は薬との反応によって変色しており、反応の痕跡が生じているので、この痕跡の直径を測定し、その測定結果に基づいて測定粒子11の実際の粒径を求めることができる。大気中には多数の測定粒子11が飛散しており、フィルタ12には多数の反応の痕跡が生じているが、各反応の痕跡を測定することで、大気中に飛散している測定粒子11の粒径分布を求めることができる。
【0031】
フィルタ12上の痕跡に基づいて測定粒子11の実際の粒径を求める手段は、公知の手段によるのでここでは詳しい説明は省略するが、フィルタ12上の痕跡の直径を測定する公知手段としては、例えばコンピュータを使用した画像測定技術を利用することができる。画像計測を行うソフトウェアとしては、例えばシオンイメージ(Scion Corporation社製)の使用が可能である。ホルダ14から取り出したフィルタ12に紫外線を当てて反応の痕跡を固定した後、画像計測を行う。測定粒子11が海塩であり、フィルタ12に塗布されている薬が硝酸銀の場合には、反応によって塩化銀が生じるので、これを紫外線によって感光させた後、画像計測を行う。画像計測では、例えば図4に示すフィルタ12の顕微鏡写真を画像解析して図5に示すように各反応の痕跡の位置や直径を特定する。また、画像計測による測定データに基づいて測定粒子11の実際の粒径を求める公知手段としては、例えばフィルタ12上の痕跡径と実際の粒径との関係を示す検定曲線を利用して算出する手段がある。検定曲線は、例えば予備実験を行って求めることができる。即ち、実際の観測を模擬して噴霧を行い、フィルタ12上に生じた反応痕跡の直径の分布と噴霧粒子の直径の分布とを対比して検定曲線を求めることができる。
【0032】
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
【0033】
例えば、上述の説明ではフィルタ12に薬を含浸させていたが、薬を塗布しても良い。
【0034】
また、海塩を測定粒子11としていたが、海塩以外の粒子を測定粒子11としても良い。即ち、海塩以外の粒子を測定の対象にしても良い。例えば、大気中に飛散しているクロム、鉄等の粒子を測定の対象にしても良い。なお、クロムの粒子を測定の対象にする場合には、フィルタ12に含浸又は塗布させておく薬として、例えばジフェニルカルバジドを使用することができる。また、鉄の粒子を測定の対象にする場合には、フィルタ12に含浸又は塗布させておく薬として、例えばN,N-ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウムを使用することができる。
【実施例1】
【0035】
大気中に飛散している海塩を測定の対象にする場合のフィルタ12を、例えば以下のようにして作成した。
【0036】
フィルタ12のベースフィルムとして、例えば口径:0.45μm、フィルター直径:47mmのセルロースフィルタを使用した。このベースフィルムを、蒸留水ベース硝酸銀15%溶液に染料(例えば青)を混ぜたものに約15分間浸した後、溶液が均一に染み込んでいることを確認して乾燥させた。染料によってベースフィルムが均一に着色されていれば、溶液が均一に染み込んでいると判断した。溶液の染み込みが不均一の場合には、さらに数分間溶液に浸して上述の操作を行うようにした。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の粒子捕捉方法の実施形態の一例を示すフローチャートである。
【図2】本発明の粒子捕捉装置の実施形態の一例を示す図である。
【図3】ホルダを示す断面図である。
【図4】反応の痕跡が生じているフィルタの顕微鏡写真である。
【図5】図4の顕微鏡写真の画像解析後の様子を示す図である。
【図6】従来の海塩粒子測定器を示す概略構成図である。
【符号の説明】
【0038】
11 測定粒子
12 フィルタ
13 吸引装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定粒子よりも目が細かく且つ前記測定粒子と反応する薬が含浸又は塗布されているフィルタを通して大気を吸引し、前記大気中に飛散している前記測定粒子を前記フィルタで捕捉する粒子捕捉方法において、前記フィルタが前記測定粒子を捕捉した後も前記大気の吸引を続けて前記大気中の水分によって前記測定粒子を湿らし、前記薬と反応させて固定することを特徴とする粒子捕捉方法。
【請求項2】
前記測定粒子は海塩粒子であり、前記薬は硝酸銀であることを特徴とする請求項1記載の粒子捕捉方法。
【請求項3】
測定粒子よりも目が細かく且つ前記測定粒子と反応する薬が含浸又は塗布されているフィルタと、前記フィルタを通して大気を吸引する吸引装置とを備え、前記吸引装置は前記フィルタが前記測定粒子を捕捉した後も前記大気の吸引を続け、前記フィルタに捕捉された測定粒子を前記大気中の水分で湿らせて前記薬と反応させて固定することを特徴とする粒子捕捉装置。
【請求項4】
前記測定粒子は海塩粒子であり、前記薬は硝酸銀であること特徴とする請求項3記載の粒子捕捉装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2007−71653(P2007−71653A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−258146(P2005−258146)
【出願日】平成17年9月6日(2005.9.6)
【出願人】(000173809)財団法人電力中央研究所 (1,040)
【出願人】(598023425)株式会社電力テクノシステムズ (7)
【Fターム(参考)】