説明

糖尿病管理システム及び方法

本明細書で説明するのは、保存された血中グルコースデータに基づいた事実情報を利用するシステム及び方法であり、ユーザーの糖尿病の管理に対する洞察を更に得ることを可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、本出願に先だって出願され、その全体が参照として組み込まれる米国特許仮出願第61/221,840号(2009年6月30日出願)及び同第61/239,945号(2009年9月4日出願)に対し、米国特許法119条及び/又は120条の下で優先権の利益を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
糖尿病患者にとって、グルコース監視は日常のことである。この監視の精度は、糖尿病患者の健康、及び最終的には生活の質に多大な影響を与えることがある。一般に糖尿病患者は、血中グルコース濃度を1日に数回測定し、血糖値を監視かつ制御する。血中グルコース濃度を正確にかつ定期的に検査しないと、心臓血管疾患、腎疾患、神経損傷、及び失明などの重篤な糖尿病関連合併症を引き起こす可能性がある。現在は、少量の血液サンプル中のグルコース濃度を個人が検査できる、多くの電子機器が存在する。このようなグルコース測定器の1つが、LifeScan製の製品であるOneTouch(登録商標)Profile(商標)グルコース測定器である。
【0003】
グルコース監視に加え、糖尿病患者は多くの場合、例えば不規則な食事又は運動によって悪影響を受けないように、ライフスタイルに対する厳しい管理を維持しなければならない。更に、特定の糖尿病患者を扱う医師は、糖尿病管理に対して効果的な治療や治療の変更を提供するために、その患者のライフスタイルに関する詳細な情報を必要とする。現在、糖尿病患者のライフスタイルを管理する方法の1つとして、その患者にライフスタイルに関する紙の日記をつけさせることがある。別の方法として、その患者にライフスタイルに関する出来事を単に記憶させ、各診察時に医師にその詳細を伝えさせることがある。
【0004】
ライフスタイルに関する情報を記録する上記の方法は、本質的に難しく、時間がかかり、かつ場合によっては正確ではない。紙の日記は、患者が必ずしも常に携帯しておらず、必要な時に正確に記録できない場合がある。このような紙の日記は小さいため、ライフスタイルにおける出来事の詳細な記述を必要とする詳細情報を記入することが難しい。更に、手書きのノートを手作業で確認し、その情報を解釈すべき医師に質問された際に、しばしば、患者はライフスタイルの主要な出来事を忘れている場合がある。紙の日記からは、要素情報を抽出又は分類するための分析が提供されない。また、この情報の縮図又は概要もない。二次データ記憶システム、例えばデータベース又はその他電子システムへのデータ入力は、この二次データ記憶装置への、ライフスタイルデータを含む情報の労力を要する複写作業を必要とする。データの記録が難しいため、関連情報を思い出しながら入力することになり、結果として不正確かつ不完全な記録となる。
【0005】
その上、多くの場合、糖尿病患者は、診断及び治療のための複数の機器、例えば、グルコース濃度モニタリング装置及び投薬装置の両方を携帯しなくてはならない。したがって、ライフスタイルを記録する紙を携帯しなければならないことは、不要な更なる負担であり、それにデータを入力することは、非常に時間がかかる。
【0006】
現在は、個人のグルコース濃度を測定でき、かつ、分析用の別のコンピュータに読み出し又はアップロードするためにこの濃度を保存できる多くの携帯用電子機器が存在する。このような機器の1つが、Roche DiagnosticsのAccu−Check(商標)Complete(商標)Systemであり、ライフスタイルデータの保存に対する制限された機能を提供する。しかし、Accu−Check(商標)Complete(商標)Systemでは、計測器内に保存されるライフスタイル変数は制限されたものが選択できるのみである。事前に計測器内に入力された値からのインテリジェントフィードバックはなく、計測器をたまに使用するユーザーにとってユーザーインターフェースは直観的ではない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態では、分析物計測器によりユーザーの分析物情報を提供する方法が提供される。この計測器は、メモリ、ディスプレイ、ユーザーインターフェースボタン、及び分析物センサーに接続されるマイクロコントローラを含む。この方法は、第1の所定期間に採取された複数の生理学的サンプルのそれぞれに存在する少なくとも1つの分析物を分析物センサーで測定すること、複数の生理学的サンプルのそれぞれに存在する少なくとも1つの分析物の代表的な分析値を保存すること、第1の所定期間に保存された分析値の数が、最小閾値に合致するかどうかを判断すること、現在の分析物測定を完了し、保存された分析値の数の少なくとも最小閾値に達すると、(a)所定期間に保存された分析値の確認、又は(b)保存された分析値の傾向パターン、を含む、2つの選択可能なメッセージヘッダーのうち少なくとも1つを提示すること、保存された分析値を確認するメッセージヘッダーを選択すると、所定の範囲、第1の閾値、又は第1の閾値より高い第2の閾値のうち少なくとも1つにわたる保存された分析値の分布を示すメッセージを明示すること、及び、傾向パターンのメッセージヘッダーを選択すると、第2の所定期間に保存された値の傾向を示すメッセージを表明することにより、達成することができる。
【0008】
更なる実施形態では、血中グルコース試験ストリップ及び血中グルコース測定機器を含む、糖尿病管理システムが提供される。血中グルコース試験ストリップは、血液サンプルを注入する注入部を有する。血中グルコース測定機器は、試験ストリップを受け入れる形状の試験ストリップポート、並びに、その試験ストリップを用いて現在の血中グルコース測定を完了すると、ディスプレイ画面が、現在の血中グルコース測定の値、及び、所定期間にメモリに保存された血中グルコース値の確認、又は保存された血中グルコース値の傾向パターンを含む、2つの選択可能なメッセージヘッダーのうち、少なくとも1つをディスプレイ画面上に表示するように、メモリ、ディスプレイ画面、及びユーザーインターフェースボタンに接続されるマイクロコントローラを含む。
【0009】
更に別の実施形態では、ハウジング、測定センサー、マイクロコントローラ、メモリ、ディスプレイ画面、及びユーザーインターフェースボタンを含む分析物試験測定機器が提供される。測定センサーはハウジング内に配置され、分析物試験ストリップを受け入れる形状となっている。マイクロコントローラは、分析物試験ストリップを用いて生理学的サンプルの現在の分析物測定を完了すると、ディスプレイ画面が、現在の分析物測定値、及び、所定期間にメモリに保存された分析値の確認、又は保存された分析値の傾向パターンを含む、2つの選択可能なメッセージヘッダーのうち、少なくとも1つを表示するように、ハウジングに搭載されているメモリ、ディスプレイ画面、ユーザーインターフェースボタン、及び測定センサーに接続される。
【0010】
その上更なる実施形態では、分析物計測器によりユーザーの分析物情報を提供する方法が提供される。この計測器は、メモリ、ディスプレイ、ユーザーインターフェースボタン、及び分析物センサーに接続されるマイクロコントローラを含む。この方法は、第1の所定期間に採取された複数の生理学的サンプルのそれぞれに存在する少なくとも1つの分析物を分析物センサーで測定すること、複数の生理学的サンプルのそれぞれに存在する少なくとも1つの分析物の代表的な分析値を保存すること、第1の所定期間に保存された分析値の数が、最小閾値に合致するかどうかを判断すること、現在の分析物測定を完了し、保存された分析値の数の少なくとも最小閾値に達すると、(a)所定期間の保存された分析値の確認、又は(b)保存された分析値の傾向パターン、を含む、2つの選択可能なメッセージヘッダーのうち少なくとも1つを選択するようにユーザーに質問すること、保存された分析値を確認するメッセージヘッダーを選択すると、所定の範囲、第1の閾値、又は第1の閾値より高い第2の閾値のうち少なくとも1つにわたる保存された分析値の分布を示すメッセージを通知すること、及び、傾向パターンのメッセージヘッダーを選択すると、第2の所定期間に保存された値の傾向を示すメッセージを通知することにより、達成することができる。
【0011】
その上更なる実施形態では、分析物計測器によりユーザーの分析物情報を提供する方法が提供される。この計測器は、メモリ、ディスプレイ、ユーザーインターフェースボタン、及び分析物センサーに接続されるマイクロコントローラを有する。この方法は、第1の所定期間に採取された複数の生理学的サンプルのそれぞれに存在する少なくとも1つの分析物を分析物センサーで測定すること、この測定の少なくとも1つの結果をユーザーに報告すること、複数の生理学的サンプルのそれぞれに存在する少なくとも1つの分析物の代表的な分析値を保存すること、第1の所定期間に保存された分析値の数が、最小閾値に合致するかどうかを判断すること、その数が最小閾値に合致すると判断したとき、計測器内に予め保存された1つ以上の法則に対して保存された分析値を評価して、ユーザーに対するメッセージの一部として保存されたデータの一部を有するメッセージを定義すること、及び、ユーザーにそのメッセージを表明することにより、達成することができる。そのメッセージは、任意のその他メッセージより前にユーザーに伝えられる第1のメッセージであってよい。
【0012】
更に別の実施形態では、血中グルコース試験ストリップ及び血中グルコース測定機器を含む、糖尿病管理システムが提供される。血中グルコース試験ストリップは、血液サンプルを注入する注入部を有する。血中グルコース測定機器は、試験ストリップを受け入れる形状の試験ストリップポート、並びに、その試験ストリップを用いて現在の血中グルコース測定を完了すると、ディスプレイ画面が、現在の血中グルコース測定の値、及び、ディスプレイ画面上に2つの選択可能なメッセージヘッダーのうち少なくとも1つを表示するように、メモリ、ディスプレイ画面、及びユーザーインターフェースボタンに接続されるマイクロコントローラを有する。メッセージヘッダーは、所定期間にメモリに保存された血中グルコース値の確認、又は現在の血中グルコース測定値をタグ付けするプロンプトを含む。
【0013】
更なる実施形態では、グルコース計測器によりユーザーの分析物情報を提供する方法が提供される。この計測器は、メモリ、ディスプレイ、ユーザーインターフェースボタン、及びグルコースセンサーに接続されるマイクロコントローラを有する。この方法は、第1の所定期間に採取された複数の生理学的サンプルのそれぞれのグルコース濃度をグルコースセンサーで測定すること、特定の日において、少なくとも1つのグルコース濃度が直近3日間のそれぞれにおいて第2の所定閾値を下回るとき、特定の日に検出されたグルコース値が低値傾向であることを自動的に識別すること、特定の日において、少なくとも1つのグルコース濃度が同じ時間帯において直近3日間のそれぞれにおいて第1の所定閾値を超えるとき、特定の日に検出されたグルコース値が高値傾向であることを自動的に識別すること、及び、それぞれの日が対応するメッセージを1つのみ有する複数の日付をユーザーに対し報告することであって、その対応するメッセージは、高値傾向又は低値傾向のいずれかを含み、特定の日付において高値傾向と低値傾向の両方が起きる場合は、低値傾向のみをユーザーに対し報告する、報告することにより、達成することができる。
【0014】
これら及びその他の実施形態、特徴、並びに利点は、まずは以下に簡潔に説明する添付図面と併せて以降の本発明の実施形態のより詳細な説明を参照することによって、当業者には明らかになるであろう。
【0015】
本明細書に含まれ明細書の一部をなす添付の図面は、本発明の現時点における好ましい実施形態を示すものであり、前述した一般的な説明及び後述する詳細な説明とともに、本発明の特徴を説明する役割を果たすものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】分析物の測定及び管理装置を含む糖尿病管理システムを示す。
【図2】図1の機器における分析物の測定及び管理装置の代表的な回路基板の上部を示す。
【図3】分析物の測定及び管理装置の回路基板の底部を示す。
【図4A】ユーザーの血中グルコースデータの事実情報の伝達を可能にするユーザーインターフェース400を示す。
【図4B】ユーザーの血中グルコースデータの事実情報の伝達を可能にするユーザーインターフェース400を示す。
【図4C】ユーザーの血中グルコースデータの事実情報の伝達を可能にする別の実施形態であるユーザーインターフェース400Cを示す。
【図5A】糖尿病患者に対する追加のメニュー選択を示す。
【図5B】糖尿病患者に対する追加のメニュー選択を示す。
【図5C】糖尿病患者に対する追加のメニュー選択を示す。
【図6】血中グルコースデータの7日分確認、7日分確認のスナップショット、及び確認の追加の詳細に関するメッセージに使用される別のユーザーインターフェースを示す。
【図7】血中グルコースの傾向に関するメッセージに使用される更に別のユーザーインターフェースを示す。
【図8】モバイル通信装置向けの、本明細書で説明かつ図示するユーザーインターフェースの複製又は具現化を可能にするシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の詳細な説明は、図面を参照しつつ読まれるべきもので、異なる図面中、同様の要素は同様の参照符号にて示してある。図面は必ずしも一定の縮尺を有さず、特定の例示の実施形態を示したものであって、本発明の範囲を限定するものではない。詳細な説明は本発明の原理を限定するものではなく、あくまでも例として説明するものである。この説明文は、当業者による本発明の製造及び使用を明確に可能ならしめるものであり、出願時における本発明を実施するための最良の形態と考えられるものを含む、本発明の複数の実施形態、適応例、変形例、代替例、並びに使用例を述べるものである。
【0018】
本明細書で任意の数値又は数値の範囲について用いる「約」又は「およそ」という用語は、構成要素の部分又は構成要素の集合が、本明細書で述べるその所望の目的に従って機能することを可能とするような適当な寸法の許容誤差を示すものである。更に、本明細書で用いる「患者」、「ホスト」、「ユーザー」、及び「被験者」という用語は任意のヒト又は動物の被験対象を指し、システム又は方法をヒトにおける使用に限定することを目的としたものではないが、ヒト患者における本発明の使用は好ましい実施形態を代表するものである。
【0019】
図1は、血液サンプルを注入するための注入部122を有する血中グルコース試験ストリップ120有し、糖尿病管理においてユーザーを補助するようにデザインされたユーザーインターフェース400を有する血中グルコース測定ユニット100を含む糖尿病管理システムを示す。血中グルコース測定機器100は、試験ストリップを受け入れる形状となっている試験ストリップポート104を有するハウジング102と、ユーザーインターフェースボタン108、110、及び112と共にディスプレイ106と、を含む。図2に示すように、ハウジング102の内部に配置されるのは、メモリ204、クロック206、オペアンプ208、及びディスプレイコネクタ210に接続されるマイクロコントローラ202を有する回路基板200である。オペアンプ208及びマイクロコントローラ202は、試験ストリップ120上の対応する導電性経路と機械的に接触するための接点212a、212b、及び212bを有するストリップポートコネクタ212に動作可能なように接続される。その他データ処理装置との通信を容易にするため、無線トランシーバーモジュール214が設けられ、ユニット100のメモリ204に保存されたデータの双方向通信を可能にする。本明細書の図3に示すように、回路基板200の反対側には、電池212の形状の電源が提供される。また、データポート216を提供してもよい。注目すべきは、ユニット100が携帯用に好ましい寸法及び形状であり、トランシーバー214が、短距離無線ネットワーク(例えば、BlueTooth(登録商標)若しくはWi−Fiなど)又はより長距離の無線ネットワーク(例えば、GSM(登録商標)、CDMA、3Gなど)のいずれか又は両方と共に使用し得ることである。
【0020】
マイクロコントローラ202は、ストリップポート212、オペアンプ回路208、第1の無線モジュール214、ディスプレイ106、不揮発性メモリ204、クロック206、バッテリーコネクタ216、データポート218、並びにユーザーインターフェースボタン(108、110及び112)と電気的に接続できる。具体的には、ユーザーインターフェースボタン(108、110及び112)には、第1のユーザーインターフェースボタン108、第2のユーザーインターフェースボタン110、及び第3のユーザーインター112が含まれる。ユーザーインターフェースボタン(108、110及び112)には、ユーザーがユーザーインターフェースをナビゲートすることを可能にする第1のマーキング109、第2のマーキング111、及び第3のマーキング113がそれぞれ含まれる。入力されるデータには、分析物濃度を代表する値、又は分析物濃度値と関連して患者の日常のライフスタイルに関する情報と連動する値を含んでよい。日常のライフスタイルに関する情報には、その日又は週の特定の時点におけるユーザーの分析物濃度値に連動する又は「タグ付け」される、食事、薬の使用、健康診断の実施、並びに、患者の一般的な健康状態及び運動レベルを含んでよい。
【0021】
オペアンプ回路208は、ポテンシオスタット機能及び電流測定機能の一部を与えるように構成された2つ以上のオペアンプであってもよい。ポテンシオスタット機能とは、試験ストリップの少なくとも2つの電極間に試験電圧を加えることを指し得る。電流機能とは、試験ストリップ120に印加された試験電圧に起因する試験電流の測定を指し得る。電流測定は、電流電圧変換器によって行うことができる。マイクロコントローラ202は、例えばTexas Instrument MSP430F2419などの混合シグナルマイクロプロセッサ(MSP)の形態であってよい。TI−MSP430F2419は、ポテンシオスタット機能及び電流測定機能の一部を実行するようにも構成されてよい。更に、MSP430F2419は、揮発性及び不揮発性メモリを含んでもよい。別の実施形態では、電子要素の多くを特定用途向け集積回路(ASIC)の形態でマイクロコントローラに組み込むことができる。
【0022】
ストリップポート212は、試験ストリップに電気的接続を形成するよう構成されてもよい。ディスプレイコネクタ210は、ディスプレイ106に取り付けるように構成することができる。ディスプレイ106は、測定したグルコース濃度を報告し、ライフスタイル関連情報の入力を容易にし、かつ画像データ、図形結果、及び動画ビデオを操作するための液晶ディスプレイの形状であってよい。ディスプレイ106はバックライトを含んでもよい。データポート218は接続リード線に接続される好適なコネクタに対応し、それによりパソコンなどの外部装置に計測器ユニット100を接続できるようにしてよい。データポート218は、例えば、シリアル、USB、又はパラレルポートなど、データ送信が可能ないずれのポートであってもよい。クロック206は、時間を測定するように構成することができ、振動結晶の形態であってよい。バッテリーコネクタ216は、電源に電気的に接続されるように構成することができる。
【0023】
図1を参照すると、試験ストリップ120は、電気化学的グルコース試験ストリップの形状であってよい。試験ストリップ120は、1つ以上の作用電極及び対電極を含んでよい。試験ストリップ120は、複数の電気的接触パッドを更に含んでもよく、その場合、各電極は少なくとも1つの電気的接触パッドと電気的に連通している。ストリップポート212は、電気的接触パッドに電気的にインターフェース接続し、試験ストリップ120の電極と電気的連通を形成するように構成できる。試験ストリップ120は、少なくとも1つの電極上に配置された試薬層を含んでよい。試薬層は、酵素及び調節物質を含み得る。試薬層に使用するのに適した例示的な酵素としては、グルコースオキシダーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ(ピロロキノリンキノン補因子「PQQ」と共に)、及びグルコースデヒドロゲナーゼ(フラビンアデニンジヌクレオチド補因子「FAD」と共に)が挙げられる。試薬層に使用するのに適した例示的な調節物質としては、フェリシアニドが挙げられ、この場合では酸化型である。試薬層は、グルコースを酵素的副生成物に物理的に変換し、そのプロセスにおいて、グルコース濃度値に比例する量の還元型調節物質(例えばフェロシアニド)を発生させるように構成することができる。この後、作用電極によって還元型調節物質の濃度を電流の形態で測定することができる。次に、計測器ユニット100は電流量をグルコース濃度値に変換することができる。
【0024】
図4A、4B、及び4Cは、計測器ユニット100の使用により糖尿病ユーザーに対して見識を提供するための上記方法で実行され得るユーザーインターフェース400A、400B、400C(総じて400とする)を示す。ユーザーに提供される見識又は情報は、事実報告の形態であってよく、ディスプレイ106に合わせて十分に簡潔でありながらも直観的であるようデザインされてよい。一実施形態では、ユーザーインターフェース400を管理するプログラム及び方法を、計測器ユニット100の不揮発性メモリ204に保存できる。ユーザーインターフェース400の工程及び指示を、計測器ユニット100のディスプレイ106上に表示できる。
【0025】
ユーザーインターフェース400Aは、ユーザーが血中グルコース測定を実施すると起動されてよい。具体的には、工程402で、導電性経路を有する試験ストリップ120が試験ストリップコネクタポート104内に挿入されるとすぐに、計測器100の電源が入る。工程404において、計測器のディスプレイ106が全ピクセル画面を実行し、その後工程406で全システムの自己診断テストを実施し、その結果、エラー画面408が表示される場合もある。システムにエラーがない場合には、画面410中にストリップ及び血液を表す図的記述を有するディスプレイを介してユーザーに通知することにより、システムが血中グルコース測定を実施する準備ができた状態となる。ユーザーが試験ストリップ120のサンプル注入部122(図1)上に血液サンプルを注入すると、オペアンプが試験ストリップの導電性経路に出力電圧を供給し、工程412においてサンプルが検出されているか、及び十分な量が供給されているかを検出する。サンプル検出試験412をパスすると、工程414において、計測器100が化学反応の持続時間を秒読みし(同時に、秒読みタイマーのディスプレイ106を介して出力する)、その後計測器100(マイクロコントローラ及びオペアンプを介して)が試験ストリップからの電流出力を検出する。工程416でエラーが検出されないと仮定すると、画面404に示すように、検出された電流は後に血中グルコース濃度に変換されてユーザーに表示され、血中グルコース測定の日付及び時間も同様にユーザーに表示される。
【0026】
工程418では、ユーザーが終えたばかりの血中グルコース測定値にフラグを付ける機能を有するかどうかを判断する。工程418がはいの場合、工程420において、計測器はユーザーに対するメッセージが有効かどうかを判断する。420でメッセージ機能が有効である場合、画面422において、ディスプレイ106の上部に日付、時間と共に測定された血中グルコース値、並びに、ユーザーが表示された血中グルコース測定値に対してタグ形式で血中グルコースに関連する情報を付加するため、7日分確認424の形式のメッセージ及び矩形ダイアログの形式のプロンプト426(プロンプトを更に強調するために点滅してよい)が使用できることを、計測器がディスプレイ106に表示させる。
【0027】
判断ひし形420においてメッセンジャー機能が有効になっていない場合、ディスプレイ106は、フラグプロンプトのみが提供されている画面428を示す。画面422又は画面428のいずれかにおいて、計測器は、工程430でユーザーがOKボタン112を押したかどうかを検出する。ユーザーが結果にフラグ付けをしないと選択した場合、ユーザーは上矢印ボタン108を用いてプロンプトを移動させ、メッセージダイアログ432又はメニュー選択434をハイライトすることができる。
【0028】
判断ひし形418で、フラグ付けは有効ではないが、ひし形436で決定されるメッセンジャーが有効である場合、ひし形440で決定されるように、OKボタンを1回押すと、ユーザーが「7日分確認」プロンプト432を直ちに選択できるように、ディスプレイ106は画面438を提供するよう構成される。
【0029】
ユーザーフロー400Aの続きとして図4B(ここで400Bとする)を参照すると、判断ひし形442が血中グルコースの低値傾向についてのメッセージが選択されているかを判断し、そうでなければ、判断ひし形444が血中グルコースの高値傾向についてのメッセージが選択されているかを判断し、そうでなければ、ディスプレイ106は、第1の分布範囲内の保存された分析値の割合、第1の分布範囲の最低値より低い保存された分析値がある場合にはその割合、及び第1の分布範囲の最高値より高い保存された分析値がある場合にはその割合を識別にするため、文字、音声、画像、又は音声画像の組み合わせで提供され得る、保存された分析値の分布を示す7日間概要メッセージ448を含む画面446を提示する。好ましくは、少なくとも1つのメッセージには、次の文字情報、「結果の____%が70〜180mg/dL」、「____%が70を下回る」、又は「____%が180を超える」を含む。ユーザー又は介護者が概要メッセージよりも更に詳細を知りたい場合、ユーザーインターフェース400Bは、OKボタンの1回の作動だけで概要の詳細を選択できるように構成されている。本明細書で用いるとき、「文字」とは、単に全データを表示するもの(多くの場合ユーザーを混乱させるであろう)ではなく、分析データの簡潔な事実説明を表す英数文字を指す。
【0030】
OKボタンを押すと、計測器100は、画像又は音声メッセージにより直近7日間のスナップショットを提供することができる。好ましくは、メッセージには、第1の分布範囲454、第1の分布範囲の最低値より低い値を有する第2の分布範囲452、及び第1の分布範囲の最高値より高い値を有する第3の分布範囲456、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の値を有する測定値の実数、並びに、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の測定値の割合を含む、保存された分析値の分布を表示するために分類されているデータの事実表示を含む。また、画面450のメッセージには、この7日分確認期間中に測定された最低血中グルコース値に関するデータを含めてもよい。
【0031】
計測器が収集したデータに関する更なる見識を提供するため、ユーザー又は介護者が分布範囲452及び456のそれぞれをハイライトし、詳細に確認ができるようにユーザーインターフェース400Bを構成してよい。具体的には、ボタン108又は110のうち1つの作動、及びOKボタンの作動により分布範囲452がハイライトされると、文字形態又は音声画像形態(図示せず)のメッセージとして、画面460をユーザー又は介護者に提供することができる。画面460は、測定値、並びにそれぞれの測定値に対応する日付及び時間を含む、第2の所定閾値を下回る保存された分析値の分布を示す。あるいは、ユーザーは画面450中の分布範囲456を選択し、画面462を表示させることができる。画面462は、測定値、並びにそれぞれの測定値に対応する日付及び時間を含む、第1の所定閾値を超える保存された分析値の分布を示す。本出願の明細書に記載の画面のうち任意のものが、別の方法として文字、音声、又は音声及び画像情報の組み合わせで提供できることは明らかであろう。
【0032】
図4Bの判断ひし形442に戻り、血中グルコースの低値傾向についてのメッセージが、ユーザーにより、又はカスタマイズセットアップを介して予め選択されている場合、低値傾向を示す十分なデータがある場合に画面464が提供される。あるいは、血中グルコースの高値傾向が選択されている場合、かかる傾向の報告を裏付ける十分なデータがある場合に画面466が提供される。すなわち、計測器100に収集される実データに応じて、少なくとも分析物の測定値の上昇傾向又は低下傾向のうち1つを示すメッセージを含む、第2の所定期間に保存された値の傾向を示すメッセージを提供してよい。
【0033】
更により詳しくは、ユーザーは画面464でOKボタンを押し、画面468が提供されるようにすることができる。あるいは、ユーザーは画面466でOKボタンを押し、画面470にアクセスできるようにすることができる。すなわち、対応する画面468及び470に、保存された値の傾向を示し、日付、時間、並びにその日付及び時間における分析物測定値を有する表を含み得る、それぞれの詳細メッセージが提供される。その後、ユーザーインターフェース400(パートA及びBを含む)は、OKボタンを押すと、ユーザーをメニュー画面500に戻すように構成される。
【0034】
図4Cは、メッセンジャーが既に有効になっている場合の、ユーザーの血中グルコースデータの事実情報の伝達を可能にする別の実施形態であるユーザーインターフェース400Cを示す。OKボタンを1回押すと、ユーザーがメッセージヘッダー「最近の状態は?」という質問474を直ちに選択できるように、ディスプレイ106は画面472を提供するよう構成される。
【0035】
図4Cを参照すると、ディスプレイ106は、第1の分布範囲内にある保存された分析値の割合、第1の分布範囲の最低値より低い保存された分析値がある場合はその割合、及び第1の分布範囲の最高値より高い保存された分析値がある場合はその割合を明確にするため、文字、音声、画像、又は音声画像の組み合わせで提供され得る、保存された分析値の分布を示す7日間概要メッセージ448を含む画面446Aを提示する。好ましくは、少なくとも1つのメッセージには、次の文字情報、「結果の____%が70〜180mg/dL」、「____%が70を下回る」、又は「____%が180を超える」を含む。ユーザー又は介護者が概要メッセージよりも更に詳細を知りたい場合、ユーザーインターフェース400Cは、OKボタンの1回の作動だけで概要の詳細を選択できるように構成されている。本明細書で用いるとき、「文字」とは、単に全データを表示するもの(多くの場合ユーザーを混乱させるであろう)ではなく、分析データの簡潔な事実説明を表す英数文字を指す。
【0036】
画面446Aはハイライトされた「詳細」とラベル表示された選択肢を有し、画面446Bはハイライトされた「戻る」とラベル表示された選択肢を有することに留意されたい。画面446Aは、ユーザーインターフェースボタン110を押すことにより画面446Bに移動できる。また、画面446Bは、OKボタンを押すことにより画面472に移動できる。
【0037】
画面446AでOKボタンを押すと、図4Cに示すように、計測器100は、画像又は音声メッセージにより直近7日間のスナップショット450Aを提供することができる。好ましくは、メッセージには、第1の分布範囲454、第1の分布範囲の最低値より低い値を有する第2の分布範囲452、及び第1の分布範囲の最高値より高い値を有する第3の分布範囲456、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の値を有する測定値の実数、並びに、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の測定値の割合を含む、保存された分析値の分布を表示するために分類されているデータの事実表示を含む。また、画面450A又は450Bのメッセージには、この7日分確認期間中に測定された最低血中グルコース値に関するデータを含めてもよい。
【0038】
図4Cを再度参照すると、画面450A、450B、450C、及び450Dは、それぞれ、第2の分布範囲452、第3の分布範囲456、ラベル表示「戻る」、及びラベル表示「メニュー」である、異なる部分がハイライトされている画面に対応する。ユーザーは、ユーザーインターフェースボタン108及び110を用いて、画面450A、450B、450C、及び450Dを操作できる。画面450Cは、OKボタンを押すことにより画面446Aに戻ることができる。画面450Dは、OKボタンを押すことによりメニュー画面500に戻ることができる。
【0039】
計測器が収集したデータに関する更なる見識を提供するため、それぞれスナップショット450A及び450Bに示すように、ユーザー又は介護者が分布範囲452及び456のそれぞれをハイライトし、詳細に確認ができるようにユーザーインターフェース400Cを構成してよい。具体的には、ボタン108又は110のうち1つの作動、及びOKボタンの作動により分布範囲452がハイライトされると、文字形態又は音声画像形態のメッセージとして、画面460をユーザー又は介護者に提供することができる。画面460は、測定値、並びにそれぞれの測定値に対応する日付及び時間を含む、第2の所定閾値を下回る保存された分析値の分布を示す。第2の所定閾値は、第1の分布範囲の最低値に対応してよい。あるいは、ユーザーは画面450B中の分布範囲456を選択し、画面462を表示させることができる。画面462は、測定値、並びにそれぞれの測定値に対応する日付及び時間を含む、第1の所定閾値を超える保存された分析値の分布を示す。第1の所定閾値は、第1の分布範囲の最高値に対応してよい。
【0040】
図5Aを参照すると、メニュー画面500は血中グルコースデータを確認する選択肢のメニューを提供する。画面500における選択肢には、例えば、様々な期間(例えば、3、5、7、14、21、30、60、90日間、又は任意の好適な期間)における結果のスナップショット、様々な期間における平均値、直近結果、ユーザー又は介護者に提供したメッセージのログ、及び計測機器の設定を挙げてよい。特に興味深いのは、画面502中の選択された選択肢、又は画面504中のハイライトボックス506を図示的に強調することにより、ユーザーが選択肢を選択できる機能である。どちらの場合でも、上又は下ボタンを押すことにより、その選択を変更できる。画面504にあるようにOKボタンを押して選択すると、画面462又は画面460を表示する結果となり得る。また、例えば、インスリン投与量、運動、食事、薬物療法などといった、保存された分析物データ及びハイライトボックス506に関連する画面504の動的メッセージ507を提示することもできる。すなわち、動的メッセージ507は、画面504が同じままであっても変化し得るメッセージとして提示され、このメッセージはハイライトボックス506で選択されたグルコースの範囲、又はユーザーに対してより関連性があると指定された基準に依存する。この例では、現在の7日分確認期間中に測定された最低血中グルコース値に関するデータとして、動的メッセージ507が提供される。
【0041】
図5Bを参照すると、メニュー画面において、例えば画面508にあるような、あらゆる既定閾値のスペクトルにおける平均値、画面510にある全結果における既定期間(例えば、7、14、30、又は90日間)の平均値、画面512にある「空腹時」の結果としてフラグ付けされた結果のみに対する既定期間(例えば、7、14、30、又は90日間)の平均値、画面514にある「食前」とフラグ付けされた結果のみに対する既定期間(例えば、7、14、30、又は90日間)の平均値、画面516にある「食後」とフラグ付けされた結果のみに対する既定期間(例えば、7、14、30、又は90日間)の平均値、又は、画面518にある「就寝時」における測定としてフラグ付けされた結果のみに対する既定期間(例えば、7、14、30、又は90日間)の平均値を確認することを、ユーザー又は介護者は決定できる。
【0042】
図5Cを参照すると、メニュー画面500において、それぞれの日が1つ以上のグルコース測定値を含み得る特定の日の関連メッセージを含むメッセージログを確認することを、ユーザー又は介護者は決定できる。メニュー画面500で「メッセージログ」を選択すると、ディスプレイ106は、複数のメッセージログの日付及び関連メッセージを含む画面520Aを提示できる。一実施形態では、例えば、画面520Aに示すように「高値」、「低値」、及び「7日間」などの3種類の関連メッセージがあり得る。一実施形態では、簡略化のため、特定のメッセージログの日付を含む1種類のみの関連メッセージがあり得る。2つ以上の関連メッセージが特定のメッセージログの日付に関連し得る場合、最優先される関連メッセージのみが示されるであろう。「低値」が最優先で、「高値」が次に高い優先順位で、「7日間」が最下位優先順位といった優先順位で、関連メッセージを表示してよい。「低値」、「高値」、及び「7日間」の関連メッセージについて、より詳細に以下に説明する。
【0043】
関連メッセージ「低値」は、特定の日に検出されたグルコース値の低値傾向を表す。直近3日間のそれぞれにおいて第2の所定閾値(例えば、70mg/dL)を下回るグルコース濃度があると、計測器は自動的に低値傾向を識別する。検出されない場合、低血糖値は切迫かつ重篤な身体的危害をユーザーに与え得るため、低値傾向が最優先であることに留意されたい。
【0044】
関連メッセージ「高値」は、特定の日に検出されたグルコース値の高値傾向を表す。同一時間帯において直近3日間のそれぞれに第1の所定閾値(例えば、180mg/dL)を超えるグルコース濃度があると、計測器は自動的に高値傾向を識別する。一実施形態では、1日を8つの別個の間隔に分けた場合、時間帯は3時間間隔であってよい。高血糖値も重篤な身体的危害の原因となり得るが、一般に低血糖症ほど切迫して危険ではないため、高値傾向が次に高い優先順位であることに留意されたい。高血糖症が長期合併症を引き起こす傾向があるのに対し、低血糖症は即死を引き起こす可能性がある。
【0045】
関連メッセージ「7日間」は、ユーザーが特定の日においてメッセージヘッダー「最近の状態は?」という質問474(図4C参照)を選択したことを示す。ユーザーが質問474を選択し、その特定の日において計測器が高値傾向又は低値傾向のいずれも認識しなかった場合に、「7日間」関連メッセージが示される。メッセージヘッダー質問474は、単にプロンプトとも呼ばれる場合があることに留意されたい。そして本明細書で用いるとき、2つの用語「質問」及び「プロンプト」は互いに同義語である。
【0046】
図5Cを再度参照すると、ユーザーは、ユーザーインターフェースボタン108及び110を用いて、第1の日付(例えば、520Aに示すように6月23日)、第2の日付(例えば、520Bに示すように6月22日)などの特定の日付をハイライトでき、又は「メニュー」選択(520C参照)をハイライトできる。
【0047】
図5Cの画面520Aを再度参照すると、OKボタンを押すことで6月23日の日付のメッセージログが選択され、画面522に高値傾向メッセージを表示させる。高値傾向メッセージは、同じ時間帯(例えば、午後5〜8時)において直近3日間のそれぞれに第1の所定閾値(例えば、180mg/dL)を超えるグルコース濃度が少なくとも1つあったことを示す。ユーザーがOKボタンを押すことにより、血中グルコース高閾値を超えるデータが生じたときの明細526(例えば、測定値、日付、及び時間)を提供する画面524Aにユーザーを導き、追加の詳細を更に確認することができる。ユーザーインターフェースボタン108及び110を用いて、後続の画面524B上で追加の明細情報を確認することができる。
【0048】
一実施形態では、画面522の高値傾向メッセージは、ユーザーがフラグ情報を入力した場合、かかる情報も含んでよい。例えば、同じ時間帯(例えば、午後5〜8時)における直近3日間のそれぞれにおいて、全て同じ種類のフラグを有し、全て第1の所定閾値(例えば、180mg/dL)を超えるグルコース濃度が少なくとも3つある場合、高値傾向メッセージと共に適切な種類のフラグ(例えば、空腹時、食前、食後、又は就寝時)も表示できる。別の実施形態では、任意の時間帯における直近3日間のそれぞれにおいて、全て同じ種類のフラグを有し、全て第1の所定閾値(例えば、180mg/dL)を超えるグルコース濃度が少なくとも1つある場合、高値傾向メッセージと共に適切な種類のフラグ(例えば、空腹時、食前、食後、又は就寝時)を表示できる。
【0049】
図5Cの画面520Bを再度参照すると、OKボタンを押すことで6月22日の日付のメッセージログが選択され、画面528に低値傾向メッセージを表示させる。低値傾向メッセージは、直近3日間のそれぞれにおいて第2の所定閾値(例えば、70mg/dL)を下回るグルコース濃度があったことを示す。ユーザーがOKボタンを押すことにより、血中グルコース低閾値を下回るデータが生じたときの明細532(例えば、測定値、日付、及び時間)を提供する画面530にユーザーを導き、追加の詳細を更に確認することができる。
【0050】
一実施形態では、画面528の低値傾向メッセージは、ユーザーがフラグ情報を入力した場合、かかる情報も含んでよい。例えば、直近3日間のそれぞれにおいて、全て同じ種類のフラグを有し、全て第2の所定閾値(例えば、70mg/dL)を下回るグルコース濃度が少なくとも1つある場合、低値傾向メッセージと共に適切な種類のフラグ(例えば、空腹時、食前、食後、又は就寝時)も表示できる。
【0051】
更に別の実施形態では、画面528の低値傾向メッセージは、直近3日間のそれぞれにおいて第2の所定閾値(例えば、70mg/dL)を下回り、同じ時間帯(例えば、午後5〜8時)に起こるグルコース濃度が少なくとも1つあるかどうかを特定することもできる。更に別の実施形態では、画面528の低値傾向メッセージは、直近3日間のそれぞれにおいて第2の所定閾値(例えば、70mg/dL)を下回り、同じ時間帯(例えば、午後5〜8時)に起こり、かつ同じ種類のフラグ(例えば、空腹時、食前、食後、又は就寝時)を有するグルコース濃度が少なくとも1つあるかどうかを特定することもできる。
【0052】
ユーザーが手動で、又は計測器100が自動的にフラグ付けプロセスを実施できることに留意する。一実施形態では、時間、日付、及び/又は過去のユーザーの検査パターンに基づき、空腹時のフラグを推奨することができる。例えば、ユーザーが午前7時に複数回「空腹時」フラグを選択していた場合、午前7時前後に実施された次の測定値について、計測器は同じ「空腹時」フラグを提案するであろう。一実施形態では、予測プロセスは、空腹時フラグが付いている同じ期間の間に実施された、少なくとも「n」個のグルコース測定値を必要としてよい。特定の時間帯の間に一致するフラグを有するグルコース測定値の最低数を、ユーザー又は医療提供者が調節することができる。例えば、サブルーチンは、特定の期間における、直近5回分のグルコース測定値のうち3回が空腹時フラグを有することを必要とし得る。期間は2時間と定義できるが、任意にユーザー又は医療提供者が調節することができる。推奨される空腹時フラグがユーザーに提示される時点で、ユーザーはこの提案を無効にするか、又は受け入れるかの選択権を有する。
【0053】
別の実施形態では、検査がその日最初の検査である場合に空腹時フラグを推奨してよい。計測器ユニット100のマイクロプロセッサ及びクロックは、電源が入った最初の時間を判定できる。別の実施形態では、ユーザーが入力した食事時間のスケジュールに基づき空腹時フラグを推奨してよい。グルコース検査を行う前に、ユーザーは計測器ユニット100のユーザーインターフェースを用いて、食事時間のスケジュールを入力してよい。あるいは、工場出荷段階で、計測器のメモリ部にデフォルトの食事時間のスケジュールを保存してよい。グルコース検査がその日の最初の食事前に行われる場合、空腹時フラグを推奨してよい。別の実施形態では、グルコース検査がその日の最初の検査であり、例えば午前6〜10時など午前中である場合、空腹時フラグを推奨してよい。朝の時間帯はユーザーが定義してよく、又は計測器の製造時に設定されるデフォルト設定であってよい。
【0054】
図6を参照すると、所定期間に実施された血中グルコース測定が十分な回数存在する場合は常に、更なる別のユーザーインターフェース600を実行できる。画面602でユーザーが血中グルコース測定を実施し、かかる閾値条件に合致すると仮定すると、7日分確認があることをハイライトすると同時に、計測器は画面604で測定結果の表示を提供する。ユーザーが「7日分確認」メッセージがハイライトされている状態でOKボタンを押すと、計測器100は、第1の分布範囲内にある保存された分析値の割合、第1の分布範囲の最低値より低い保存された分析値がある場合にはその割合、及び第1の分布範囲の最高値より高い保存された分析値がある場合にはその割合を明確にするため、文字、音声、画像、又は音声画像の組み合わせで提供され得る、保存された分析値の分布を示す7日間概要メッセージ608を含む画面606を提示する。好ましくは、少なくとも1つのメッセージ608には、次の文字、「結果の____%が70〜180mg/dL」、「____%が70を下回る」、又は「____%が180を超える」を含む。ユーザー又は介護者が概要メッセージよりも更に詳細を知りたい場合、ユーザーインターフェース600は、OKボタンの1回の作動だけで概要の詳細を選択できるように構成されている。
【0055】
OKボタンを押すと、計測器100は、画像又は音声メッセージにより直近7日間のスナップショットを提供することができる。好ましくは、スナップショットメッセージ610には、第1の分布範囲612、第1の分布範囲の最低値より低い値を有する第2の分布範囲614、及び第1の分布範囲の最高値より高い値を有する第3の分布範囲616、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の値を有する測定値の実数、並びに、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の測定値の割合を含む、保存された分析値の分布を表示するために分類されているデータの事実表示を含む。また、例えば、インスリン投与量、運動、食事、薬物療法などといった、保存された分析物データに関連する画面610の動的メッセージ618を提示することもできる。動的メッセージ618は、選択されたグルコースの範囲、又はユーザーに対してより関連性があると指定されたグルコースの範囲に応じて動的に表示される。この例では、この7日分確認期間中に測定された最低血中グルコース値に関するデータとして、動的メッセージ618が提供される。
【0056】
計測器が収集したデータに関する更なる見識を提供するため、ユーザー又は介護者が分布範囲612及び616のそれぞれをハイライトし、詳細に確認ができるようにユーザーインターフェース600を構成してよい。具体的には、ボタン108又は110のうち1つの作動、及びOKボタンの作動により分布範囲616がハイライトされると、文字形態又は音声画像形態(図示せず)のメッセージとして、画面620をユーザー又は介護者に提供することができる。画面620は、測定値、並びにそれぞれの測定値に対応する日付及び時間を含む、第1の所定閾値を超える保存された分析値の分布を示す。あるいは、ユーザーは画面610中の分布範囲612を選択し、画面622を出力することができる。画面622は、測定値、並びにそれぞれの測定値に対応する日付及び時間を含む、第2の所定閾値を下回る保存された分析値の分布を示す。ユーザーインターフェースの設定においてユーザーによるフラグ付けが有効になっている場合、ユーザーインターフェース600は、ユーザーを画面605に導き、ユーザーが適切なフラグ(例えば、空腹時、食前、食後、就寝時、又はフラグなし)619を選択し追加できる画面604’において、質問615をハイライトすることによりタグ又はフラグを入力するよう画面604’でユーザーに指示するように構成される。適切なフラグが追加された後、画面は画面604’に戻る。その後、ユーザーインターフェースは、画面604’から画面606及び画面610に続く。本出願の明細書に記載の画面のうち任意のものが、別の方法として文字、音声、又は音声及び画像情報の組み合わせで提供できることは明らかであろう。
【0057】
図7を参照すると、所定期間に実施された血中グルコース測定が十分な回数存在する場合は常に、別のユーザーインターフェース700を実行できる。画面702でユーザーが血中グルコース測定を実施し、かかる閾値条件に合致すると仮定すると、ユーザーインターフェース700の事実メッセージが利用できる。保存データが血中グルコースの低値傾向又は血中グルコースの高値傾向を示すかどうかに応じて、保存されたデータが特定の法則に合致する場合は常に、ユーザーインターフェース700が特定のメッセージを提供することができる。例えば、前3日間の任意の時間の血中グルコース測定値が、例えば70mg/dL、又は50〜90mg/dLの任意の値といった第2の所定閾値を下回る場合は常に、ユーザーにメッセージが提供される。逆の例として、前3日間の任意の時間の血中グルコース測定値が、例えば180mg/dL、又は140〜500mg/dLの任意の値といった第1の所定閾値を超える場合は常に、ユーザーにメッセージが提供される。
【0058】
画面702の測定の結果が直近3日間に第2の所定閾値(例えば、70mg/dL)を下回る値をもたらすと仮定すると、画面702の測定の実際の結果と共に、「低値傾向」のメッセージヘッダー706が画面704で表示される。OKボタンを作動させると、直近3日間(又は任意の選択した期間)のそれぞれにおいて、ユーザーが第2の所定閾値を下回る結果を得たという事実に関するメッセージ710を提供する画面708をもたらすであろう。ユーザーがOKボタンを押すことにより、血中グルコース低閾値に合致するデータが生じたときの明細714(例えば、日付、時間、及び測定値)を提供する画面712にユーザーを導き、追加の詳細を更に確認することができる。図6と同様に、ユーザーインターフェースの設定においてユーザーによるフラグ付けが有効になっている場合、ユーザーインターフェース700は、ユーザーを画面605に導き、ユーザーが適切なフラグ(例えば、空腹時、食前、食後、就寝時、又はフラグなし)619を選択し追加できる画面604’において、質問615をハイライトすることによりタグ又はフラグを入力するよう画面604’でユーザーに指示するように構成される。適切なフラグが追加された後、画面は画面604’に戻る。その後、ユーザーインターフェースは、画面604’から画面708及び画面712に続く。
【0059】
画面702の血中グルコースの結果が第1の所定の高閾値より高いと仮定すると、ユーザーインターフェース700は画面720に、ハイライトされたメッセージヘッダー722と共に実際の測定結果を表示させる。OKボタンを作動させると、直近3日間(又は任意の選択した期間)のそれぞれにおいて、ユーザーが第1の所定閾値を超える結果を得たという事実に関するメッセージ726を提供する画面724をもたらすであろう。ユーザーがOKボタンを押すことにより、血中グルコース高閾値を超えるデータが生じたときの明細730(例えば、日付、時間、及び測定値)を提供する画面728にユーザーを導き、追加の詳細を更に確認することができる。ユーザーインターフェースの設定においてユーザーによるフラグ付けが有効になっている場合、ユーザーインターフェース700は、ユーザーを画面605に導き、ユーザーが適切なフラグ(例えば、空腹時、食前、食後、就寝時、又はフラグなし)619を選択し追加できる画面604’において、質問615をハイライトすることによりタグ又はフラグを入力するよう画面604’でユーザーに指示するように構成される。
【0060】
本明細書で説明し例示した様々な実施形態に基づいて、出願者らは、データ管理ユニットを操作する方法と共に様々なユーザーインターフェースを実装し、ユーザーが自身で分析を実施することなく、ユーザーの血中グルコースデータについての関連事実をユーザーに提供する。更に、本明細書で説明した様々な実施形態は、介護者若しくは医療提供者との話し合いにおいてユーザーが利用でき、又は更にはユーザーがユーザーの糖尿病管理計画を調整するための関連情報を提供すると考えられる。具体的には、ユーザー又は医療提供者に関連事実情報を提供する1つの方法は、第1の所定期間に採取された複数の生理学的サンプルのそれぞれに存在する少なくとも1つの分析物を分析物センサーで測定すること、複数の生理学的サンプルのそれぞれに存在する少なくとも1つの分析物の代表的な分析値を保存すること、第1の所定期間に保存された分析値の数が、最小閾値に合致するかどうかを判断すること、現在の分析物測定を完了し、保存された分析値の数の少なくとも最小閾値に達すると、(a)所定期間の保存された分析値の確認、又は(b)保存された分析値の傾向パターン、を含む2つの選択可能なメッセージヘッダーのうち少なくとも1つを提示すること、保存された分析値を確認するメッセージヘッダーを選択すると、所定の範囲、第1の閾値、又は第1の閾値より高い第2の閾値のうち少なくとも1つにわたる保存された分析値の分布を示すメッセージを明示すること、及び、傾向パターンのメッセージヘッダーを選択すると、第2の所定期間に保存された値の傾向を示すメッセージを表明することにより、達成することができる。メッセージを提供する代わりに、この方法は、保存された分析値を確認するメッセージヘッダーを選択すると、所定の範囲、第1の閾値、又は第1の閾値より高い第2の閾値のうち少なくとも1つにわたる保存された分析値の分布を示すメッセージを通知すること、及び、傾向パターンのメッセージヘッダーを選択すると、第2の所定期間に保存された値の傾向を示すメッセージを通知することを含んでよい。
【0061】
この方法の測定工程は、分析物計測器に連結される試験ストリップ上に生理学的サンプルを付着させること、及び、サンプル中の分析物と試験ストリップ上に付着された酵素との間の反応を開始することを含んでよく、保存することは、測定が行われた時間及び日付のうち少なくとも1つに保存された分析値を索引付け、フラグ付け、又はタグ付けすることを含んでよく、判断することは、第1の所定期間内の日にちの範囲を定義すること、及び第1の所定期間内の最小閾値として測定値の数を定義することを含んでよいことに留意する。日にちの範囲は、3、5、7、14、30、90、又は120日間から本質的になる群から選択される範囲を含んでよい。保存された分析値の分布を示すメッセージは、第1の分布範囲内にある保存された分析値の割合、第1の分布範囲の最低値より低い保存された分析値がある場合にはその割合、及び第1の分布範囲の最高値より高い保存された分析値がある場合にはその割合の識別表示608を含んでよい。あるいは、保存された分析値の分布を示すメッセージは、第1の分布範囲614、第1の分布範囲の最低値より低い値を有する第2の分布範囲612、及び第1の分布範囲の最高値より高い値を有する第3の分布範囲616、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の値を有する測定値の実数、並びに、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の測定値の割合を含んでよい。第1の所定閾値を超える保存された分析値の分布を示すメッセージは、測定値、並びにそれぞれの測定値に対応する日付及び時間を含んでよい。あるいは、第2の所定閾値を下回る保存された分析値の分布を示すメッセージは、測定値、並びにそれぞれの測定値に対応する日付及び時間を含んでよい。更なる代替形態では、第2の所定期間に保存された値の傾向を示すメッセージが、分析物の測定値の上昇傾向又は低下傾向のうち1つを示す文字を含んでよい。更に別の代替形態では、保存された値の傾向を示すメッセージは、日付、時間、並びにその日付及び時間における分析物測定値を有する表を含んでよい。
【0062】
ユーザーに伝えられるメッセージは、メッセージ中に保存された分析物データの少なくとも一部を含む、好ましくは英数文字データである。例えば、図6の画面604から直接画面606、610、若しくは620の任意の1つへ、704から直接708若しくは712の任意の1つへ、又は720から直接画面724若しくは728の任意の1つへなど、キーを1回作動させるだけで、メッセージをユーザーに表明する(例えば、表示する、通知する、又はその両方)ことが好ましい。あるいは、任意のユーザーインターフェースボタンを作動させずにメッセージを伝えるように機器100を構成してよい。好ましくは、このメッセージは測定に続き、あるいは、任意のその他メッセージに先立ちユーザーに伝えられる。
【0063】
本発明の実施形態は計測器100上のメッセージに限られるものではないが、無線通信可能な全ての携帯用機器で再現されることを意図していることに留意すべきである。出願者らは、医療機器(すなわち、血中グルコース測定器100)の、人前での使用はイメージが悪いとユーザーが考えていることに気付いている。しかし、このようなデータ及びメッセージがおしゃれなモバイル通信装置での使用に再現され、又は設定されると、ユーザーは躊躇せずに、かかるモバイル通信装置で病状経過を監視すると考えられる。したがって、図8を参照すると、計測器100に保存されたデータ又はメッセージを様々なモバイル通信装置(例えば、携帯電話、スマートフォン、又はモバイルコンピューティングプラットフォーム)602又は604に提供するために、計測機器100は携帯電話ネットワーク600と直接通信できる。あるいは、例えば、BlueTooth(登録商標)、ZigBee、Wi−Fi、又はその変更例及び組み換え例などの好適なプロトコル601を利用する短距離ネットワークにより、計測器100は、ユーザーインターフェース400及び500からモバイル通信装置602又は604(例えば、Blackberry又はiPhoneなどのスマートフォンを含む携帯電話)へ、収集したデータ又はメッセージを伝送できる。
【0064】
上述のように、マイクロプロセッサをプログラムし、本明細書に記載する様々なプロセスの工程を一般に実施することができる。このマイクロプロセッサは、例えば、血糖値計、インスリンペン、インスリンポンプ、サーバ、携帯電話、パーソナルコンピュータ、又は移動携帯型装置などの特定の装置の一部であってよい。更に、本明細書に記載する様々な方法を用いて、例えば、C、C+、C++、C−Sharp、Visual Studio 6.0、Windows(登録商標) 2000 Server、及びSQL Server 2000などの既製のソフトウェア開発ツールを用いてソフトウェアコードを生成することができる。しかしながら、これらの方法は、こうした方法をコードするための新しいソフトウェア言語の必要条件及び入手可能性に応じて、他のソフトウェア言語に変換することもできる。更に、本明細書で述べた様々な方法は、適当なソフトウェアコードに一旦変換されれば、適当なマイクロプロセッサ又はコンピュータによって実行される際に、これらの方法において述べられた工程をあらゆる他の必要な工程とともに実行するように動作する、任意のコンピュータ読み出し可能な記憶媒体として実施することができる。
【0065】
本明細書では本発明の好ましい実施形態が図示、説明されているが、こうした実施形態はあくまで例として与えられたものであることは当業者には明らかであろう。例えば本発明は、ドッキングステーション及びグルコース測定器のみに適用されるのではなく、電源を必要とし、リセット可能な任意の電子装置、例えばインスリン注入ポンプ、継続的グルコース監視システムなどにも適用されてよい。本発明から逸脱することなく、多くの変形例、変更例、及び代替例が、当業者には思いつくであろう。本発明の実施に際し本明細書で述べた本発明の実施形態には、様々な代替例を用い得る。以下の「特許請求の範囲」は発明の範囲を規定することを目的としたものであり、「特許請求の範囲」に含まれる方法及び構造並びにそれらの均等物をこれによって網羅することを目的としたものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
糖尿病管理システムであって、
血液サンプルを注入する注入部を有する血中グルコース試験ストリップと、
前記試験ストリップを受け入れる形状の試験ストリップポート、並びに、前記試験ストリップを用いて現在の血中グルコース測定を完了すると、ディスプレイ画面が、前記現在の血中グルコース測定の値、及び、所定期間にメモリに保存された血中グルコース値の確認、又は前記保存された血中グルコース値の傾向パターンを含む、2つの選択可能なメッセージヘッダーのうち、少なくとも1つをディスプレイ画面上に表示するように、メモリ、ディスプレイ画面、及びユーザーインターフェースボタンに接続されるマイクロコントローラを有する血中グルコース測定機器と、を含む、システム。
【請求項2】
保存された血中グルコース値の分布を示す前記メッセージが、第1の分布範囲内にある保存された血中グルコース値の割合、前記第1の分布範囲の最低値より低い保存された血中グルコース値がある場合にはその割合、及び前記第1の分布範囲の最高値より高い保存された血中グルコース値がある場合にはその割合の識別表示を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
保存された血中グルコース値の分布を示す前記メッセージが、第1の分布範囲と、前記第1の分布範囲の最低値より低い値を有する第2の分布範囲と、前記第1の分布範囲の最高値より高い値を有する第3の分布範囲と、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の値を有する測定値の実数と、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の前記測定値の割合と、を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
第1の所定閾値を超える保存された血中グルコース値の分布を示す前記メッセージが、測定値と、前記それぞれの測定値に対応する日付及び時間と、を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
第2の所定閾値を下回る保存された血中グルコース値の分布を示す前記メッセージが、測定値と、前記それぞれの測定値に対応する日付及び時間と、を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
第2の所定期間に前記保存された値の傾向を示す前記メッセージが、前記血中グルコースの前記測定値の上昇傾向又は低下傾向のうち1つを示す文字を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記保存された値の傾向を示す前記メッセージが、日付、時間、並びにその日付及び時間における血中グルコース測定値を有する表を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記メッセージが文字メッセージを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
分析物試験測定機器であって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、分析物試験ストリップを受け入れる形状となっている測定センサーと、
分析物試験ストリップを用いて生理学的サンプルの現在の分析物測定を完了すると、ディスプレイ画面が、現在の分析物測定値、及び、所定期間にメモリに保存された分析値の確認、又は前記保存された分析値の傾向パターンを含む、2つの選択可能なメッセージヘッダーのうち、少なくとも1つをディスプレイ画面上に表示するように、前記ハウジングに搭載されているメモリ、ディスプレイ画面、ユーザーインターフェースボタン、及び前記測定センサーに接続されるマイクロコントローラと、を備える、機器。
【請求項10】
保存された分析値の分布を示す前記メッセージが、第1の分布範囲内にある保存された分析値の割合、前記第1の分布範囲の最低値より低い保存された分析値がある場合にはその割合、及び前記第1の分布範囲の最高値より高い保存された分析値がある場合にはその割合の識別表示を含む、請求項9に記載の機器。
【請求項11】
保存された分析値の分布を示す前記メッセージが、第1の分布範囲と、前記第1の分布範囲の最低値より低い値を有する第2の分布範囲と、前記第1の分布範囲の最高値より高い値を有する第3の分布範囲と、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の値を有する測定値の実数と、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の前記測定値の割合と、を含む、請求項9に記載の機器。
【請求項12】
第1の所定閾値を超える保存された分析値の分布を示す前記メッセージが、測定値と、前記それぞれの測定値に対応する日付及び時間と、を含む、請求項9に記載の機器。
【請求項13】
第2の所定閾値を下回る保存された分析値の分布を示す前記メッセージが、測定値と、前記それぞれの測定値に対応する日付及び時間と、を含む、請求項9に記載の機器。
【請求項14】
第2の所定期間に前記保存された値の傾向を示す前記メッセージが、前記分析物の前記測定値の上昇傾向又は低下傾向のうち1つを示す文字を含む、請求項9に記載の機器。
【請求項15】
前記保存された値の傾向を示す前記メッセージが、日付、時間、並びにその日付及び時間における分析物測定値を有する表を含む、請求項9に記載の機器。
【請求項16】
前記識別表示が、文字、画像、音声、又はこれらの組み合わせから本質的になる群から選択されるメッセージを含む、請求項9〜15のいずれか一項に記載の機器。
【請求項17】
メモリ、ディスプレイ、ユーザーインターフェースボタン、及び分析物センサーに接続されるマイクロコントローラを有する分析物計測器を介してユーザーの分析物情報を提供する方法であって、
第1の所定期間に採取された複数の生理学的サンプルのそれぞれに存在する少なくとも1つの分析物を前記分析物センサーで測定することと、
前記複数の生理学的サンプルのそれぞれに存在する前記少なくとも1つの分析物の代表的な分析値を保存することと、
前記第1の所定期間に前記保存された分析値の数が、最小閾値に合致するかどうかを判断することと、
現在の分析物測定を完了し、前記保存された分析値の数の少なくとも前記最小閾値に達すると、
(a)前記所定期間に前記保存された分析値の確認、又は
(b)前記保存された分析値の傾向パターン、を含む、2つの選択可能なメッセージヘッダーのうち少なくとも1つを提示することと、
保存された分析値を確認する前記メッセージヘッダーを選択すると、所定の範囲、第1の閾値、又は前記第1の閾値より高い第2の閾値のうち少なくとも1つにわたる保存された分析値の分布を示すメッセージを明示することと、
傾向パターンの前記メッセージヘッダーを選択すると、第2の所定期間に前記保存された値の傾向を示すメッセージを表明することと、を含む、方法。
【請求項18】
前記測定することが、前記分析物計測器に連結される試験ストリップ上に生理学的サンプルを付着させることと、前記サンプル中の前記分析物と前記試験ストリップ上に付着された酵素との間の反応を開始することと、を含み、前記保存することが、前記測定が行われた時間及び日付のうち少なくとも1つに前記保存された分析値を索引付けすることを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記判断することが、前記第1の所定期間内の日にちの範囲を定義することと、前記第1の所定期間内の前記最小閾値として測定値の数を定義することと、を含み、前記範囲が3、5、7、14、30、90、又は120日間から本質的になる群から選択される範囲を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
保存された分析値の分布を示す前記メッセージが、第1の分布範囲内にある保存された分析値の割合、前記第1の分布範囲の最低値より低い保存された分析値がある場合にはその割合、及び前記第1の分布範囲の最高値より高い保存された分析値がある場合にはその割合の識別表示を含み、保存された分析値の分布を示す前記メッセージが、第1の分布範囲と、前記第1の分布範囲の最低値より低い値を有する第2の分布範囲と、前記第1の分布範囲の最高値より高い値を有する第3の分布範囲と、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の値を有する測定値の実数と、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の前記測定値の割合と、を含み、第1の所定閾値を超える保存された分析値の分布を示す前記メッセージが、測定値と、前記それぞれの測定値に対応する日付及び時間と、を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
第2の所定閾値を下回る保存された分析値の分布を示す前記メッセージが、測定値と、前記それぞれの測定値に対応する日付及び時間と、を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
第2の所定期間に前記保存された値の傾向を示す前記メッセージが、前記分析物の前記測定値の上昇傾向又は低下傾向のうち1つを示す文字を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記保存された値の傾向を示す前記メッセージが、日付、時間、並びにその日付及び時間における分析物測定値を有する表を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
前記明示すること又は表明することが、前記メッセージを表示することを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項25】
メモリ、ディスプレイ、ユーザーインターフェースボタン、及び分析物センサーに接続されるマイクロコントローラを有する分析物計測器を介してユーザーの分析物情報を提供する方法であって、
第1の所定期間に採取された複数の生理学的サンプルのそれぞれに存在する少なくとも1つの分析物を前記分析物センサーで測定することと、
前記複数の生理学的サンプルのそれぞれに存在する少なくとも1つの分析物の代表的な分析値を保存することと、
前記第1の所定期間に前記保存された分析値の数が、最小閾値に合致するかどうかを判断することと、
現在の分析物測定を完了し、前記保存された分析値の数の少なくとも前記最小閾値に達すると、
(a)前記所定期間に前記保存された分析値の確認、又は
(b)前記保存された分析値の傾向パターン、を含む、2つの選択可能なメッセージヘッダーのうち少なくとも1つを選択するように前記ユーザーに質問することと、
保存された分析値を確認する前記メッセージヘッダーを選択すると、所定の範囲、第1の閾値、又は前記第1の閾値より高い第2の閾値のうち少なくとも1つにわたる保存された分析値の分布を示すメッセージを通知することと、
傾向パターンの前記メッセージヘッダーを選択すると、第2の所定期間に前記保存された値の傾向を示すメッセージを通知することと、を含む、方法。
【請求項26】
保存された分析値の分布を示す音声画像メッセージが、第1の分布範囲内にある保存された分析値の割合、前記第1の分布範囲の最低値より低い保存された分析値がある場合にはその割合、及び前記第1の分布範囲の最高値より高い保存された分析値がある場合にはその割合の識別表示を含み、保存された分析値の分布を示す音声画像メッセージが、第1の分布範囲と、前記第1の分布範囲の最低値より低い値を有する第2の分布範囲と、前記第1の分布範囲の最高値より高い値を有する第3の分布範囲と、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の値を有する測定値の実数と、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の前記測定値の割合と、を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
第1の所定閾値を超える保存された分析値の分布を示す音声画像メッセージが、測定値と、前記それぞれの測定値に対応する日付及び時間と、を含み、第2の所定閾値を下回る保存された分析値の分布を示す音声画像メッセージが、測定値と、前記それぞれの測定値に対応する日付及び時間と、を含み、第2の所定期間に前記保存された値の傾向を示す音声画像メッセージが、前記分析物の前記測定値の上昇傾向又は低下傾向のうち1つを示す文字を含み、前記保存された値の傾向を示す音声画像メッセージが、日付、時間、並びにその日付及び時間における分析物測定値を有する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記識別表示が、文字、画像、音声、又はこれらの組み合わせから本質的になる群から選択されるメッセージを含む、請求項2、10、22、又は26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
メモリ、ディスプレイ、ユーザーインターフェースボタン、及び分析物センサーに接続されるマイクロコントローラを有する分析物計測器を介してユーザーの分析物情報を提供する方法であって、
第1の所定期間に採取された複数の生理学的サンプルのそれぞれに存在する少なくとも1つの分析物を前記分析物センサーで測定することと、
前記測定の少なくとも1つの結果を前記ユーザーに報告することと、
前記複数の生理学的サンプルのそれぞれに存在する少なくとも1つの分析物の代表的な分析値を保存することと、
前記第1の所定期間に前記保存された分析値の数が、最小閾値に合致するかどうかを判断することと、
前記数が前記最小閾値に合致すると判断したとき、前記計測器内に予め保存された1つ以上の法則に対して前記保存された分析値を評価して、前記ユーザーに対するメッセージの一部として前記保存されたデータの一部を有するメッセージを定義することと、
任意のその他メッセージより前に、前記ユーザーに伝えられる第1のメッセージとして前記ユーザーに前記メッセージを表明することと、を含む、方法。
【請求項30】
メモリ、ディスプレイ、ユーザーインターフェースボタン、及び分析物センサーに接続されるマイクロコントローラを有する分析物計測器を介してユーザーの分析物情報を提供する方法であって、
第1の所定期間に採取された複数の生理学的サンプルのそれぞれに存在する少なくとも1つの分析物を前記分析物センサーで測定することと、
前記測定の少なくとも1つの結果を前記ユーザーに報告することと、
前記複数の生理学的サンプルのそれぞれに存在する少なくとも1つの分析物の代表的な分析値を保存することと、
前記第1の所定期間に前記保存された分析値の数が、最小閾値に合致するかどうかを判断することと、
前記数が前記最小閾値に合致すると判断したとき、前記計測器内に予め保存された1つ以上の法則に対して前記保存された分析値を評価して、前記ユーザーに対するメッセージの一部として前記保存されたデータの一部を有するメッセージを定義することと、
前記測定することに続いて前記ユーザーに前記メッセージを表明することと、を含む、方法。
【請求項31】
前記メッセージが、
第1の分布範囲内にある保存された分析値の割合、前記第1の分布範囲の最低値より低い保存された分析値がある場合にはその割合、及び前記第1の分布範囲の最高値より高い保存された分析値がある場合にはその割合の識別表示と、
第1の分布範囲と、前記第1の分布範囲の最低値より低い値を有する第2の分布範囲と、前記第1の分布範囲の最高値より高い値を有する第3の分布範囲と、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の値を有する測定値の実数と、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の前記測定値の割合と、を含む、請求項38又は請求項39に記載の方法。
【請求項32】
第1の所定閾値を超える保存された分析値の分布を示す前記メッセージが、測定値と、前記それぞれの測定値に対応する日付及び時間と、を含み、第2の所定閾値を下回る保存された分析値の分布を示す前記メッセージが、測定値と、前記それぞれの測定値に対応する日付及び時間と、を含み、第2の所定期間に前記保存された値の傾向を含む前記メッセージが、前記分析物の前記測定値の上昇傾向又は低下傾向のうち1つを示す文字を含み、前記保存された値の傾向を示す前記メッセージが、日付、時間、並びにその日付及び時間における分析物測定値を有する表を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
糖尿病管理システムであって、
血液サンプルを注入する注入部を有する血中グルコース試験ストリップと、
前記試験ストリップを受け入れる形状の試験ストリップポート、並びに、前記試験ストリップを用いて現在の血中グルコース測定を完了すると、ディスプレイ画面が、現在の血中グルコース測定値、及び、ディスプレイ画面上に2つの選択可能なメッセージヘッダー、すなわち、所定期間にメモリに保存された血中グルコース値の確認、又は前記現在の血中グルコース測定値をタグ付けするプロンプトを含む前記メッセージヘッダーのうち、少なくとも1つを表示するように、メモリ、ディスプレイ画面、及びユーザーインターフェースボタンに接続されるマイクロコントローラを有する血中グルコース測定機器と、を含む、システム。
【請求項34】
保存された血中グルコース値の分布を示す前記メッセージが、第1の分布範囲内にある保存された血中グルコース値の割合、前記第1の分布範囲の最低値より低い保存された血中グルコース値がある場合はその割合、及び前記第1の分布範囲の最高値より高い保存された血中グルコース値がある場合はその割合の識別表示を含み、保存された血中グルコース値の分布を示す前記メッセージが、第1の分布範囲と、前記第1の分布範囲の最低値より低い値を有する第2の分布範囲と、前記第1の分布範囲の最高値より高い値を有する第3の分布範囲と、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の値を有する測定値の実数と、第1、第2、及び第3のそれぞれの分布範囲内の前記測定値の割合と、を含み、第1の所定閾値を超える保存された血中グルコース値の分布を示す前記メッセージが、測定値と、前記それぞれの測定値に対応する日付及び時間と、を含み、第2の所定閾値を下回る保存された血中グルコース値の分布を示す前記メッセージが、測定値と、前記それぞれの測定値に対応する日付及び時間と、を含み、前記プロンプトが、前記測定値と同時に関連情報を含み、前記情報が空腹時状態、食前状態、食後状態、及び就寝時状態からなる群から選択され、前記メッセージヘッダーのうち1つが、質問「最近の状態は?」を含む、請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
メモリ、ディスプレイ、ユーザーインターフェースボタン、及びグルコースセンサーに接続されるマイクロコントローラを有するグルコース計測器を介してユーザーの分析物情報を提供する方法であって、
第1の所定期間に採取された複数の生理学的サンプルのそれぞれのグルコース濃度を前記グルコースセンサーで測定することと、
特定の日において、少なくとも1つのグルコース濃度が直近3日間のそれぞれにおいて第2の所定閾値を下回るとき、特定の日に検出されたグルコース値が低値傾向であることを自動的に識別することと、
特定の日において、少なくとも1つのグルコース濃度が同じ時間帯において直近3日間のそれぞれにおいて第1の所定閾値を超えるとき、特定の日に検出されたグルコース値が高値傾向であることを自動的に識別することと、
それぞれの日が対応するメッセージを1つのみ有する複数の日付を前記ユーザーに対し報告することであって、前記対応するメッセージは、前記高値傾向又は前記低値傾向のいずれかを含み、特定の日付において前記高値傾向と前記低値傾向の両方が起きる場合は、前記低値傾向のみを前記ユーザーに対し報告する、報告することと、を含む、方法。
【請求項36】
前記時間帯が約3時間であり、前記対応するメッセージが、前記高値傾向、前記低値傾向、又はユーザーがレポートプロンプトを選択することのいずれかを更に含み、特定の日付において前記高値傾向及び前記低値傾向の両方が起きず、前記ユーザーが前記レポートプロンプトを選択した場合は、前記レポートが選択されたことを示すメッセージが前記ユーザーに報告される、請求項35に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−532316(P2012−532316A)
【公表日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−517864(P2012−517864)
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/040443
【国際公開番号】WO2011/002791
【国際公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【出願人】(502328710)ライフスキャン・スコットランド・リミテッド (70)
【Fターム(参考)】