紙葉類処理装置
【課題】投入される紙葉類の間に異物が混入した場合でも、混入した異物を確実に除去できる紙葉類処理装置を提供する。
【解決手段】紙幣Pが投入される紙幣プール部21の下部に捌きベルト25a、25bを回転可能に設ける。捌きベルト25a、25bはモータ30により駆動される。紙幣Pが投入されると、ビルプレス24が、紙幣Pの下部から離れ、上部を圧接するように回動する。この回動時に捌きベルト25a、25bはモータ30により駆動され、紙幣Pに混入した異物9が落下する。
【解決手段】紙幣Pが投入される紙幣プール部21の下部に捌きベルト25a、25bを回転可能に設ける。捌きベルト25a、25bはモータ30により駆動される。紙幣Pが投入されると、ビルプレス24が、紙幣Pの下部から離れ、上部を圧接するように回動する。この回動時に捌きベルト25a、25bはモータ30により駆動され、紙幣Pに混入した異物9が落下する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙幣入出金機等、紙葉状の媒体(紙葉類)を処理する紙葉類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般に、紙幣入出金機においては、入金時に顧客から投入される紙幣の間に紙幣以外の異物が混入している場合がある。この場合に備えて、従来の紙幣入出金機には異物除去機能を具備したものがある。このような異物除去機能を有する装置を開示するものとして、例えば、特許文献1(特開2006−65435号公報)が挙げられる。以下、異物除去機能を有する紙幣入出金機について図面にしたがって説明する。図17は従来の紙幣入出金機の紙幣入出金部を示す側面図である。
【0003】
図17において、紙幣入出金部1には紙幣の投入口としての紙幣プール部2が設けられ、紙幣プール部2は紙幣プール壁3およびビルプレス4により側面および底面を囲まれることにより形成されている。紙幣プール壁3は図における左側側面3a、手前と奥側の側面および底面3bを形成している。紙幣プール壁3の底面3bは、投入された紙幣に混入した異物が紙幣プール部2から落下できるように、図18に示すような、高さの異なる第1の櫛歯54と第2の櫛歯55とを所定の間隔で交互に設けた形状を有している。
【0004】
紙幣プール壁3の底面3bの下方には異物回収箱5が配置されている。異物回収箱5には紙幣プール壁3の底面3bを通過してきた異物が収容される。また紙幣プール部2の上方には紙幣入出金口シャッター6が移動可能に設けられている。紙幣入出金口シャッター6は、開時は装置筐体7の内部に収容され、閉じられたときは紙幣プール部2の上方に位置する。
【0005】
ビルプレス4は、図示しない機構により支点8を中心に回動可能に形成され、略くの字形に形成されている。ビルプレス4は支点8を中心に反時計回り方向に回転することにより、投入された紙幣Pの上部を押圧する。紙幣プール部2は、それ自体が支点8を中心に回動可能となっている。紙幣プール部2は、図17に示す位置において、入金時に投入紙幣を受け入れるとともに、出金時に出金紙幣を利用者に取り出し可能とする。紙幣プール部2は、図17に示す状態から支点8を左側へ約90度回動した状態において、投入された紙幣を装置内部に繰出すとともに、装置内の収納部から繰出された出金用の紙幣を受け入れる。投入紙幣の装置内部への繰出しは、繰出しローラ10、フィードローラ51及びゲートローラ52で行なわれ、出金用紙幣は紙幣搬送路53から受け入れる。
【0006】
図19はビルプレス4により投入紙幣を押圧した状態を示す。図19において、ビルプレス4が図17に示す状態から支点8を中心に反時計回り方向に回転すると、ビルプレス4の上部4aが紙幣Pに圧接し、ビルプレス4の下部4bは紙幣Pから離れる。このとき、投入紙幣Pの間に硬貨やクリップなどの異物9が混入していた場合、紙幣Pの下部がビルプレス4により押圧されていないので、異物9は紙幣Pの間から下方に落下し易くなっている。落下した異物9は異物回収箱5に回収される。
【特許文献1】特開2006−65435号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、投入紙幣の間に1円硬貨等の重量の軽い異物が混入した場合など、紙幣間の摩擦抵抗や紙幣の重さにより、図20に示すように、異物9aが落下せずに紙幣の間に留まっていることがある。また図20に符号9bで示すように、投入紙幣Pの上部に異物が混入している場合には、ビルプレス4で紙幣Pの上部が押圧されているので、異物9bは落下せずに紙幣Pの間に留まる。
【0008】
異物が紙幣の間に残留した状態で紙幣プール部2が紙幣繰出しのために回動すると、図21に示すように、紙幣Pは繰出しローラ10により1枚ずつ装置内へ繰出されるが、異物9も装置内へ進入し、紙幣搬送のジャムエラーの発生原因となるなどの不具合を発生する。なお図20および図21は従来の課題を示す説明図である。
【0009】
そこで本発明は、投入される紙葉類の間に異物が混入した場合でも、混入した異物を確実に除去できる紙葉類処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために本発明は、投入口に束状に投入される紙葉類を処理する紙葉類処理装置において、投入された紙葉類の端部に接触しながら移動する捌き手段を設けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の紙葉類処理装置によれば、投入された紙葉類の端部を捌く捌き手段を設けたので、紙葉類の間に混入している異物を確実に除去することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。各図面に共通する要素には同一の符号を付す。図1は本発明の第1の実施の形態の紙幣入出金装置を示す側断面図、図2は本発明が適用される自動取引装置を示す斜視図である。以下に説明する各実施の形態では、紙葉類処理装置として自動取引装置に実装される紙幣入出金装置を例にして説明する。まず図2にしたがって自動取引装置について説明する。
【0013】
図2において、自動取引装置11の前面側には、顧客操作部12、紙幣入出金口13、硬貨入出金口14、カード挿入排出口15および通帳挿入排出口16が設けられている。また自動取引装置11の内部には紙幣入出金装置17が実装されており、紙幣入出金口13は紙幣入出金装置17に接続されている。
【0014】
図1において、紙幣入出金口13の下方には紙幣プール部21が設けられ、紙幣プール部21は紙幣プール壁23およびビルプレス24により側面および底面を囲まれることにより形成されている。紙幣プール壁23は図における左側側面23a、図示しない手前と奥側の側面および底部23bを形成している。紙幣プール壁23の底部23bは、投入された紙幣に混入した異物が紙幣プール部21から落下できるように、図18に示すような、高さの異なる第1の櫛歯54と第2の櫛歯55とを所定の間隔で交互に設けた形状を有している。
【0015】
また紙幣プール壁23の底部23bの下方には図3に示すように、2つの無端状の捌きベルト25a、25bが回転可能に配設されている。捌きベルト25a、25bは、図3に示すように、それぞれプーリ26a、27a、26b、27bに掛け渡され、プーリ26a、26bに設けられたシャフト28の回転により回転する。シャフト28の一端部にはギア29が取付けられ、ギア29はモータ30のギア31と噛み合っている。捌きベルト25a、25bは上述の第1の櫛歯54と第2の櫛歯55の間に、投入された紙幣Pに接触する位置に、回転可能に配設されている。なお図3は第1の実施の形態の捌きベルトを示す斜視図である。
【0016】
図1において、紙幣プール壁23の底部23bの下方には異物回収箱5が配置されている。異物回収箱5には紙幣プール壁23の底部23bを通過してきた異物が収容される。また紙幣プール部21の上方には紙幣入出金口シャッター6が移動可能に設けられている。紙幣入出金口シャッター6は、開時は破線で示すように装置筐体11aの内部に収容され、閉じられたときは実線で示すように紙幣プール部21の上方に位置する。
【0017】
ビルプレス24は、ビルプレス32およびビルプレス33とが支点34で接続されることにより構成される。図4はビルプレスを示す側面図である。図4において、ビルプレス32は、上部の支点35でビルプレスアームリンク36(以下では符号36a、36bで示す)と回転可能に接続されている。またビルプレス33の下部にスライド支点37が設けられ、スライド支点37は、紙幣プール壁23の底部23bに形成されたスライド溝38に入り込んで水平方向にのみ移動可能となっている。
【0018】
図3において、ビルプレスアームリンク36a、36bは、支点8を中心に回動可能に設けられ、スプリング40a、40bにより装置後方側へ付勢されている。ビルプレスアームリンク36a、36bには側方に突出した係止部41a、41bが形成されている。ビルプレスアームリンク36a、36bの回動支点8と同軸上にギア42a、42bが設けられている。ギア42a、42bの周面には係止突起43a、43bが形成され、係止突起43a、43bが係止部41a、41bを押圧することにより、ビルプレスアームリンク36a、36bが回動するようになっている。ギア42a、42bはギア44a、44bを介して図示しない駆動手段により回転される。
【0019】
図1において、ビルプレス24は支点8を中心に反時計回り方向に回転することにより、投入された紙幣Pの上部を押圧する。紙幣プール部21は、同様に支点8を中心に回動し、図1に示す位置において、入金時に投入紙幣を受け入れるとともに、出金時に出金紙幣を利用者に取り出し可能とする。また紙幣プール部21は、図1に示す状態から支点8を左側へ約90度回動した状態において、投入された紙幣を装置内部に繰出すとともに、装置内の収納部から繰出された出金用の紙幣を受け入れる。
【0020】
紙幣プール部21の左側には繰出しローラ10、フィードローラ51、ゲートローラ52が設けられている。繰出しローラ10は、紙幣プール部21が図1に示す状態から支点8を左側へ約90度回動した状態において、投入紙幣Pを下側から1枚ずつ分離して繰出すものである。紙幣プール部21の紙幣プール壁23には図示しない孔が形成されており、繰出しローラ10はこの孔を通って紙幣Pに接触する。
【0021】
フィードローラ51は、図示しない駆動手段により駆動され、繰出しローラ10により繰出された紙幣Pを装置内部へと搬送する。ゲートローラ52は、フィードローラ51の周面に接触して配設され、紙幣取り込みゲートを形成する。フィードローラ51を図中反時計回り方向に回転し、繰出しローラ10により繰出された紙幣Pをゲートローラ52で1枚に分離し、装置内部へ搬送する。出金紙幣搬送路53は上下に配設された2つのベルトにより構成され、出金用の紙幣を紙幣プール部21方向へ搬送するものである。
【0022】
次に第1の実施の形態の動作を説明する。ここでは紙幣の投入から、投入された紙幣を繰出すまでの紙幣入出金装置の動作を説明する。顧客が入金取引のために自動取引装置に接近すると、図示しない近接センサにより接近が検出され、図2に示す顧客操作部12に取引種別選択画面が表示される。ここで顧客が入金取引を選択すると、紙幣入出金口シャッター6が開けられる。
【0023】
次に顧客は入金紙幣を入出金口13の紙幣プール部21内に投入する。このとき、図1に示すように、投入紙幣Pの束の間に異物としての硬貨9が混入しているものとする。紙幣プール部21内の図示しないセンサにより紙幣Pの投入が検出されると、紙幣入出金口シャッター6が開位置から閉位置へ閉動作を開始する。紙幣入出金口シャッター6の閉動作開始から任意の時間が経過した後、図3に示すモータ30を駆動し、モータギア31及びギア29を介してシャフト28を回転させる。これにより捌きベルト25a、25bが矢印A方向に回転する。なお捌きベルト25a、25bの回転方向は矢印A方向の逆方向であってもよい。
【0024】
捌きベルト25a、25bが回転することにより、投入紙幣Pの下端部が捌かれる。このとき紙幣Pはまだビルプレス24で押圧されていないので、紙幣Pの下端部が広がり、紙幣Pの間に異物9が混入している場合には、その異物9は下方に落下しやすくなる。異物9は底部23bに設けた第1の櫛歯54と第2の櫛歯55の間から下方に落下し、異物回収箱5内に収容される。捌きベルト25a、25bの回転は所定時間継続され、その後停止する。
【0025】
図5、図6は第1の実施の形態の動作を示す動作説明図である。捌きベルト25a、25bが回転開始する時点では、図5に示すように、紙幣Pの下端部は広がってはいない。捌きベルト25a、25bが回転した後においては、図6に示すように、紙幣Pの下端が大きく広がり(L1からL2に広がる(L1<L2))、紙幣Pの間に挟まれた異物9は落下しやすくなる。
【0026】
捌きベルト25a、25bの回転が停止した後、図示しない駆動手段により、図3に示すギア44a、44bを介してギア42a、42bを矢印方向に回転させる。ギア42a、42bが矢印方向に回転すると、係止突起43a、43bがビルプレスアームリンク36a、36bの側方に突出した係止部41a、41bから離れる方向に移動し、これによりビルプレスアームリンク36a、36bはスプリング40a、40bに引っ張られ、支点8を中心に図4における反時計回り方向に回動する。
【0027】
図4において、ビルプレスアームリンク36a、36bの回動により、ビルプレス24は、上部の支点35が図中左側へ移動し、ビルプレス32が紙幣Pに圧接する。またビルプレス24の下端のスライド支点37は図中右側へ移動し、ビルプレス33は紙幣Pから離れる。
【0028】
またギア42a、42bの回転により紙幣プール壁23の全体が支点8を中心に回転し、ビルプレス32が紙幣Pを押圧した状態で紙幣Pは略横向きにされ、分離可能な状態にされる。この状態から繰出しローラ10により紙幣Pが繰出され、フィードローラ51及びゲートローラ52により1枚ずつ分離され、装置内部に搬送され、入金処理が行われる。
【0029】
以上のように第1の実施の形態によれば、投入された紙幣Pをビルプレス24で押圧する前に捌きベルト25a、25bにより紙幣Pの下端部を捌くようにしたので、紙幣と紙幣の間隔が広く開き、紙幣Pの間に混入している異物9が落下しやすくなり、容易に異物9を除去することが可能になる。
【0030】
次に第2の実施の形態を説明する。図7は第2の実施の形態の紙幣入出金装置を示す側断面図である。図7において、第2の実施の形態の紙幣入出金装置では、第1の実施の形態と同様に、紙幣プール部21、ビルプレス24、紙幣入出金口シャッター6、異物回収箱5および捌きベルト25a、25bが設けられている。
【0031】
図8は第2の実施の形態の捌きベルトを示す斜視図である。図8において、第1の実施の形態と同様に、ビルプレスアームリンク36a、36bは、支点8を中心に回動可能に設けられ、スプリング40a、40bにより装置後方へ付勢されている。ビルプレスアームリンク36a、36bには側方に突出した係止部41a、41bが形成されている。ビルプレスアームリンク36a、36bの回動支点8と同軸上にギア42a、42bが設けられている。ギア42a、42bの周面には係止突起43a、43bが形成され、係止突起43a、43bが係止部41a、41bを押圧することにより、ビルプレスアームリンク36a、36bが回動するようになっている。ギア42a、42bはギア44a、44bを介して図示しない駆動手段により回転される。
【0032】
また図7に示す紙幣プール部21下方には、2つの無端状の捌きベルト25a、25bが回転可能に配設されている。捌きベルト25a、25bは、それぞれプーリ26a、27a、26b、27bに掛け渡され、プーリ26a、26bに設けられたシャフト28の回転により回転する。シャフト28の一端部にはギア50が取付けられ、ギア50は上述のギア42aと噛み合っている。したがって紙幣プール部21を回動させるために図示しない駆動手段によりギア42aが回転されると、ギア50およびシャフト28を介して捌きベルト25a、25bが回転する。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0033】
次に第2の実施の形態の動作を説明する。ここでは紙幣の投入から、投入された紙幣を繰出すまでの紙幣入出金装置の動作を説明する。顧客が入金取引のために自動取引装置に接近すると、図示しない近接センサにより接近が検出され、図2に示す顧客操作部12に取引種別選択画面が表示される。ここで顧客が入金取引を選択すると、紙幣入出金口シャッター6が開けられる。
【0034】
次に顧客は入金紙幣を入出金口13の紙幣プール部21内に投入する。このとき、図7に示すように、投入紙幣Pの束の間に異物としての硬貨9が混入しているものとする。紙幣プール部21内の図示しないセンサにより紙幣Pの投入が検出されると、紙幣入出金口シャッター6が開位置から閉位置へ閉動作を開始する。紙幣入出金口シャッター6の閉動作が終了すると、図示しない駆動手段が駆動され、図8に示すギア44a、44bを介してギア42a、42bを矢印方向に回転させる。紙幣入出金口シャッター6が閉じた状態を図9に示す。
【0035】
ギア42a、42bが矢印方向に回転すると、第1の実施の形態で説明したように、係止突起43a、43bがビルプレスアームリンク36a、36bの側方に突出した係止部41a、41bから離れる方向に移動し、これによりビルプレスアームリンク36a、36bはスプリング40a、40bに引っ張られ、支点8を中心に図4における反時計回り方向に回動する。ビルプレスアームリンク36a、36bの回動により、ビルプレス24は、図10に示すように、反時計回り方向に回転し、これによりビルプレス32が紙幣Pの上部に圧接する。またビルプレス24の下端のスライド支点37は図中右側へ移動し、ビルプレス33は紙幣Pの下部から離れる。なお図10は第2の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【0036】
図8において、ギア42aが回転することにより、ギア50が回転する。ギア50の回転によりシャフト28を介して捌きベルト25a、25bが回転する。回転方向は上記第1の実施の形態の場合と逆方向(図9、図10に示す矢印B方向)である。捌きベルト25a、25bのこの回転により、投入紙幣Pの下端部が捌かれるが、捌きベルト25a、25bが紙幣Pを捌くのは、ビルプレス24が紙幣Pの上部に対する押圧動作開始時点から押圧完了時点までである。
【0037】
ビルプレス24が回転開始する時点では、図11に示すように、紙幣Pの下端部は広がってはいない。ビルプレス24が回転した後においては、図12に示すように、紙幣Pの下端が大きく広がり(L3からL4に広がる(L3<L4))、紙幣Pの間に挟まれた異物9は落下しやすくなる。なお図10、図11は第2の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【0038】
捌きベルト25a、25bの回転方向はギアの数を変えることにより、任意に設定可能である。またギア50のギア42aに対するギア比を変えることにより、捌きベルト25a、25bの回転量を調整することも可能である。捌きベルト25a、25bが回転することにより、投入紙幣Pの下端部が捌かれる。このとき紙幣Pの下端部はビルプレス24で押圧されていないので、紙幣Pの間に異物9が混入している場合には、その異物9は下方に落下しやすくなる。異物9は底部23bに設けた第1の櫛歯54と第2の櫛歯55の間から下方に落下し、異物回収箱5内に収容される。
【0039】
またギア42a、42bの回転により紙幣プール壁23の全体が支点8を中心に回転し、ビルプレスA32が紙幣Pを押圧した状態で紙幣Pは略横向きにされ、分離可能な状態にされる。この状態から繰出しローラ10により紙幣Pが繰出され、フィードローラ51及びゲートローラ52により1枚ずつ分離され、装置内部に搬送され、入金処理が行われる。
【0040】
以上のように第2の実施の形態によれば、投入された紙幣Pをビルプレス24で押圧する間に、ビルプレス24を動作させるための動力を利用して捌きベルト25a、25bを回転させ、紙幣Pの下端部を強制的に捌くようにしたので、第1の実施の形態と同様に、紙幣Pの間に混入している異物9が落下しやすくなり、容易に異物9を除去することが可能になるとともに、捌きベルト25a、25bを専用に駆動するためのモータが不要になるので、コスト低減の効果も奏する。
【0041】
次に第3の実施の形態を説明する。図13は第3の実施の形態の紙幣入出金装置を示す側断面図である。図13において、第3の実施の形態の紙幣入出金装置では、紙幣プール部21、ビルプレス24、紙幣入出金口シャッター61、異物回収箱5が設けられている。第3の実施の形態では、捌きベルト25a、25bは設けられていない。紙幣入出金口シャッター61の側部には、紙幣捌きレバー62が回動可能に設けられている。
【0042】
紙幣捌きレバー62は略L字形に形成され、一端部には引っ張りスプリング63が取付けられ、他端部には摩擦部材64が具備されている。スプリング63は紙幣捌きレバー62を反時計回り方向に付勢する。摩擦部材64については、紙幣を捌くことができれば材質を問わないが、さらに摩擦部材64を設ける代わりに、紙幣捌きレバー62の他端部を凹凸形状やローレット形状等にしてもよい。紙幣捌きレバー62は、図示しないロック機構により、スプリング63の付勢力に抗して任意の位置で保持することができるようになっている。
【0043】
紙幣入出金口シャッター61が開時に収納された際の紙幣捌きレバー62の下方に、ガイド部材65が設けられている。ガイド部材65は略くの字状に形成され、紙幣プール部21側に傾斜部65aを有する。また紙幣入出金口シャッター61開時の紙幣捌きレバー62の下方には、紙幣捌きレバー62のロック状態を解除する図示しないロック解除機構が設けられている。
【0044】
次に第3の実施の形態の動作を説明する。ここでは紙幣の投入から、投入された紙幣を繰出すまでの紙幣入出金装置の動作を説明する。顧客が入金取引のために自動取引装置に接近すると、図示しない近接センサにより接近が検出され、図2に示す顧客操作部12に取引種別選択画面が表示される。ここで顧客が入金取引を選択すると、紙幣入出金口シャッター61が開けられる。
【0045】
紙幣入出金口シャッター61が閉じている状態においては、図14に示すように、図示しないロック機構により紙幣捌きレバー62はロックされた状態にある。即ち、紙幣捌きレバー62の摩擦部材64側の他端部が紙幣入出金口シャッター61の内部に入り込んだ状態にある。この状態から紙幣入出金口シャッター61が開動作を開始する。このように紙幣捌きレバー62をロック状態にして紙幣入出金口シャッター61を開くことにより、紙幣プール部21内に紙幣がある場合には、紙幣Pに紙幣捌きレバー62が接触するのを避けることができる。
【0046】
紙幣入出金口シャッター61が開けられて紙幣捌きレバー62が図示しないロック解除機構のところへ来ると、紙幣捌きレバー62は、摩擦部材64側の他端部がガイド部材65に乗り上げた状態で図示しないロック解除機構によりロック状態が解除される。これにより紙幣捌きレバー62は、紙幣入出金口シャッター61が開状態にある間は、摩擦部材64側の他端部がガイド部材65に当接した状態に保持される。
【0047】
次に顧客は入金紙幣を入出金口13の紙幣プール部21内に投入する。このとき、図13に示すように、投入紙幣Pの束の間に異物としての硬貨9が混入しているものとする。紙幣プール部21内の図示しないセンサにより紙幣Pの投入が検出されると、紙幣入出金口シャッター61が開位置から閉位置へ閉動作を開始する。紙幣入出金口シャッター61が閉動作を開始すると、図15に示すように、紙幣捌きレバー62の摩擦部材65側の他端部がガイド部材65の傾斜部65aを滑り降り、下方へ突出した状態になる。なお図15は第3の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【0048】
紙幣入出金口シャッター61が更に移動すると、図16に示すように、紙幣捌きレバー62の摩擦部材65側の他端部が投入紙幣Pの上端部に接触し、該上端部を捌く。このとき投入紙幣Pの上端部は、図16に示すように、ビルプレス24により押圧されていないので、紙幣捌きレバー62の捌き動作で紙幣Pの間隔が広がり、紙幣Pの間に混入している異物9が容易に落下するようになる。即ち、紙幣入出金口シャッター61の開時には紙幣Pの幅はL5(図15に示す)であるが、紙幣捌きレバー62の捌きによりL6(図16に示す)に広がる。
【0049】
落下した異物9は、紙幣プール壁23の底部23bに設けた第1の櫛歯と第2の櫛歯の間から下方に落下し、異物回収箱5内に収容される。紙幣Pの捌きの程度は、紙幣捌きレバー62の摩擦部材65側の他端部の長さを変えるなどにより任意に設定可能である。図16は第3の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【0050】
紙幣入出金口シャッター61が図14に示す閉位置に到達すると、図示しないロック機構により紙幣捌きレバー62がロックされ、摩擦部材65側の他端部が紙幣入出金口シャッター61のスペース内に入り込み、この状態に保持される。また紙幣入出金口シャッター61の閉動作が終了すると、第2の実施の形態で説明したように、図示しない駆動手段を駆動し、ビルプレス24を反時計回り方向に回転させ、上側のビルプレスA32を紙幣Pに圧接させる。
【0051】
また図示しない駆動手段を駆動することにより、紙幣プール壁23の全体が支点8を中心に回転し、ビルプレスA32が紙幣Pを押圧した状態で紙幣Pは略横向きにされ、分離可能な状態にされる。この状態から繰出しローラ10により紙幣Pが繰出され、フィードローラ51及びゲートローラ52により1枚ずつ分離され、装置内部に搬送され、入金処理が行われる。
【0052】
第3の実施の形態において、出金処理においては紙幣プール部21に出金用紙幣が集積された後、紙幣入出金口シャッター61が開けられるが、紙幣入出金口シャッター61が開けられる際に、紙幣捌きレバー62はロックされて集積紙幣には接触しないようになっているので、出金用の集積紙幣の整列を乱すようなことはない。
【0053】
以上のように第3の実施の形態によれば、紙幣入出金口シャッター61に紙幣捌きレバー62を設け、紙幣が投入されてから紙幣入出金口シャッター61を閉める際に紙幣捌きレバー62により紙幣の上端部を捌き、紙幣の間隔を広げるので、紙幣の間に混入している異物を、特に紙幣の上部に混入している異物を容易に落下させることが可能になる。
【0054】
上記各実施の形態では、紙葉類処理装置として自動取引装置に内蔵される紙幣入出金装置を例にとり、紙幣入出金装置における異物の除去について説明したが、本発明は、紙葉状の媒体を束として垂直方向または傾斜した状態で投入され、さらにシャッター機構および媒体押圧機構を有する処理装置であれば、適用可能であり、同様の作用効果を得ることができる。
【0055】
また上記第1及び第2の実施の形態では、紙幣の間に混入していた異物9を異物回収箱5の中に回収するようにしたが、異物9を捌きベルト25a、25b上に載せ、捌きベルト25a、25bで搬送して直接顧客に返却する構成にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】第1の実施の形態の紙幣入出金装置を示す側断面図である。
【図2】本発明が適用される自動取引装置を示す斜視図である。
【図3】第1の実施の形態の捌きベルトを示す斜視図である。
【図4】ビルプレスを示す側面図である。
【図5】第1の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【図6】第1の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【図7】第2の実施の形態の紙幣入出金装置を示す側断面図である。
【図8】第2の実施の形態の捌きベルトを示す斜視図である。
【図9】紙幣入出金口シャッターが閉じた状態を示す動作説明図である。
【図10】第2の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【図11】第2の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【図12】第2の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【図13】第3の実施の形態の紙幣入出金装置を示す側断面図である。
【図14】紙幣入出金口シャッターが閉じた状態を示す動作説明図である。
【図15】第3の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【図16】第3の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【図17】従来の紙幣入出金機の紙幣入金部を示す側面図である。
【図18】紙幣プール部を示す斜視図である。
【図19】ビルプレスにより紙幣を押圧した状態を示す側面図である。
【図20】従来の課題を示す説明図である。
【図21】従来の課題を示す説明図である。
【符号の説明】
【0057】
6、61 紙幣入出金口シャッター
9 異物
13 紙幣入出金口
17 紙幣入出金装置
21 紙幣プール部
24 ビルプレス
25a、25b 捌きベルト
51 ギア
62 紙幣捌きレバー
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙幣入出金機等、紙葉状の媒体(紙葉類)を処理する紙葉類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般に、紙幣入出金機においては、入金時に顧客から投入される紙幣の間に紙幣以外の異物が混入している場合がある。この場合に備えて、従来の紙幣入出金機には異物除去機能を具備したものがある。このような異物除去機能を有する装置を開示するものとして、例えば、特許文献1(特開2006−65435号公報)が挙げられる。以下、異物除去機能を有する紙幣入出金機について図面にしたがって説明する。図17は従来の紙幣入出金機の紙幣入出金部を示す側面図である。
【0003】
図17において、紙幣入出金部1には紙幣の投入口としての紙幣プール部2が設けられ、紙幣プール部2は紙幣プール壁3およびビルプレス4により側面および底面を囲まれることにより形成されている。紙幣プール壁3は図における左側側面3a、手前と奥側の側面および底面3bを形成している。紙幣プール壁3の底面3bは、投入された紙幣に混入した異物が紙幣プール部2から落下できるように、図18に示すような、高さの異なる第1の櫛歯54と第2の櫛歯55とを所定の間隔で交互に設けた形状を有している。
【0004】
紙幣プール壁3の底面3bの下方には異物回収箱5が配置されている。異物回収箱5には紙幣プール壁3の底面3bを通過してきた異物が収容される。また紙幣プール部2の上方には紙幣入出金口シャッター6が移動可能に設けられている。紙幣入出金口シャッター6は、開時は装置筐体7の内部に収容され、閉じられたときは紙幣プール部2の上方に位置する。
【0005】
ビルプレス4は、図示しない機構により支点8を中心に回動可能に形成され、略くの字形に形成されている。ビルプレス4は支点8を中心に反時計回り方向に回転することにより、投入された紙幣Pの上部を押圧する。紙幣プール部2は、それ自体が支点8を中心に回動可能となっている。紙幣プール部2は、図17に示す位置において、入金時に投入紙幣を受け入れるとともに、出金時に出金紙幣を利用者に取り出し可能とする。紙幣プール部2は、図17に示す状態から支点8を左側へ約90度回動した状態において、投入された紙幣を装置内部に繰出すとともに、装置内の収納部から繰出された出金用の紙幣を受け入れる。投入紙幣の装置内部への繰出しは、繰出しローラ10、フィードローラ51及びゲートローラ52で行なわれ、出金用紙幣は紙幣搬送路53から受け入れる。
【0006】
図19はビルプレス4により投入紙幣を押圧した状態を示す。図19において、ビルプレス4が図17に示す状態から支点8を中心に反時計回り方向に回転すると、ビルプレス4の上部4aが紙幣Pに圧接し、ビルプレス4の下部4bは紙幣Pから離れる。このとき、投入紙幣Pの間に硬貨やクリップなどの異物9が混入していた場合、紙幣Pの下部がビルプレス4により押圧されていないので、異物9は紙幣Pの間から下方に落下し易くなっている。落下した異物9は異物回収箱5に回収される。
【特許文献1】特開2006−65435号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、投入紙幣の間に1円硬貨等の重量の軽い異物が混入した場合など、紙幣間の摩擦抵抗や紙幣の重さにより、図20に示すように、異物9aが落下せずに紙幣の間に留まっていることがある。また図20に符号9bで示すように、投入紙幣Pの上部に異物が混入している場合には、ビルプレス4で紙幣Pの上部が押圧されているので、異物9bは落下せずに紙幣Pの間に留まる。
【0008】
異物が紙幣の間に残留した状態で紙幣プール部2が紙幣繰出しのために回動すると、図21に示すように、紙幣Pは繰出しローラ10により1枚ずつ装置内へ繰出されるが、異物9も装置内へ進入し、紙幣搬送のジャムエラーの発生原因となるなどの不具合を発生する。なお図20および図21は従来の課題を示す説明図である。
【0009】
そこで本発明は、投入される紙葉類の間に異物が混入した場合でも、混入した異物を確実に除去できる紙葉類処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために本発明は、投入口に束状に投入される紙葉類を処理する紙葉類処理装置において、投入された紙葉類の端部に接触しながら移動する捌き手段を設けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の紙葉類処理装置によれば、投入された紙葉類の端部を捌く捌き手段を設けたので、紙葉類の間に混入している異物を確実に除去することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。各図面に共通する要素には同一の符号を付す。図1は本発明の第1の実施の形態の紙幣入出金装置を示す側断面図、図2は本発明が適用される自動取引装置を示す斜視図である。以下に説明する各実施の形態では、紙葉類処理装置として自動取引装置に実装される紙幣入出金装置を例にして説明する。まず図2にしたがって自動取引装置について説明する。
【0013】
図2において、自動取引装置11の前面側には、顧客操作部12、紙幣入出金口13、硬貨入出金口14、カード挿入排出口15および通帳挿入排出口16が設けられている。また自動取引装置11の内部には紙幣入出金装置17が実装されており、紙幣入出金口13は紙幣入出金装置17に接続されている。
【0014】
図1において、紙幣入出金口13の下方には紙幣プール部21が設けられ、紙幣プール部21は紙幣プール壁23およびビルプレス24により側面および底面を囲まれることにより形成されている。紙幣プール壁23は図における左側側面23a、図示しない手前と奥側の側面および底部23bを形成している。紙幣プール壁23の底部23bは、投入された紙幣に混入した異物が紙幣プール部21から落下できるように、図18に示すような、高さの異なる第1の櫛歯54と第2の櫛歯55とを所定の間隔で交互に設けた形状を有している。
【0015】
また紙幣プール壁23の底部23bの下方には図3に示すように、2つの無端状の捌きベルト25a、25bが回転可能に配設されている。捌きベルト25a、25bは、図3に示すように、それぞれプーリ26a、27a、26b、27bに掛け渡され、プーリ26a、26bに設けられたシャフト28の回転により回転する。シャフト28の一端部にはギア29が取付けられ、ギア29はモータ30のギア31と噛み合っている。捌きベルト25a、25bは上述の第1の櫛歯54と第2の櫛歯55の間に、投入された紙幣Pに接触する位置に、回転可能に配設されている。なお図3は第1の実施の形態の捌きベルトを示す斜視図である。
【0016】
図1において、紙幣プール壁23の底部23bの下方には異物回収箱5が配置されている。異物回収箱5には紙幣プール壁23の底部23bを通過してきた異物が収容される。また紙幣プール部21の上方には紙幣入出金口シャッター6が移動可能に設けられている。紙幣入出金口シャッター6は、開時は破線で示すように装置筐体11aの内部に収容され、閉じられたときは実線で示すように紙幣プール部21の上方に位置する。
【0017】
ビルプレス24は、ビルプレス32およびビルプレス33とが支点34で接続されることにより構成される。図4はビルプレスを示す側面図である。図4において、ビルプレス32は、上部の支点35でビルプレスアームリンク36(以下では符号36a、36bで示す)と回転可能に接続されている。またビルプレス33の下部にスライド支点37が設けられ、スライド支点37は、紙幣プール壁23の底部23bに形成されたスライド溝38に入り込んで水平方向にのみ移動可能となっている。
【0018】
図3において、ビルプレスアームリンク36a、36bは、支点8を中心に回動可能に設けられ、スプリング40a、40bにより装置後方側へ付勢されている。ビルプレスアームリンク36a、36bには側方に突出した係止部41a、41bが形成されている。ビルプレスアームリンク36a、36bの回動支点8と同軸上にギア42a、42bが設けられている。ギア42a、42bの周面には係止突起43a、43bが形成され、係止突起43a、43bが係止部41a、41bを押圧することにより、ビルプレスアームリンク36a、36bが回動するようになっている。ギア42a、42bはギア44a、44bを介して図示しない駆動手段により回転される。
【0019】
図1において、ビルプレス24は支点8を中心に反時計回り方向に回転することにより、投入された紙幣Pの上部を押圧する。紙幣プール部21は、同様に支点8を中心に回動し、図1に示す位置において、入金時に投入紙幣を受け入れるとともに、出金時に出金紙幣を利用者に取り出し可能とする。また紙幣プール部21は、図1に示す状態から支点8を左側へ約90度回動した状態において、投入された紙幣を装置内部に繰出すとともに、装置内の収納部から繰出された出金用の紙幣を受け入れる。
【0020】
紙幣プール部21の左側には繰出しローラ10、フィードローラ51、ゲートローラ52が設けられている。繰出しローラ10は、紙幣プール部21が図1に示す状態から支点8を左側へ約90度回動した状態において、投入紙幣Pを下側から1枚ずつ分離して繰出すものである。紙幣プール部21の紙幣プール壁23には図示しない孔が形成されており、繰出しローラ10はこの孔を通って紙幣Pに接触する。
【0021】
フィードローラ51は、図示しない駆動手段により駆動され、繰出しローラ10により繰出された紙幣Pを装置内部へと搬送する。ゲートローラ52は、フィードローラ51の周面に接触して配設され、紙幣取り込みゲートを形成する。フィードローラ51を図中反時計回り方向に回転し、繰出しローラ10により繰出された紙幣Pをゲートローラ52で1枚に分離し、装置内部へ搬送する。出金紙幣搬送路53は上下に配設された2つのベルトにより構成され、出金用の紙幣を紙幣プール部21方向へ搬送するものである。
【0022】
次に第1の実施の形態の動作を説明する。ここでは紙幣の投入から、投入された紙幣を繰出すまでの紙幣入出金装置の動作を説明する。顧客が入金取引のために自動取引装置に接近すると、図示しない近接センサにより接近が検出され、図2に示す顧客操作部12に取引種別選択画面が表示される。ここで顧客が入金取引を選択すると、紙幣入出金口シャッター6が開けられる。
【0023】
次に顧客は入金紙幣を入出金口13の紙幣プール部21内に投入する。このとき、図1に示すように、投入紙幣Pの束の間に異物としての硬貨9が混入しているものとする。紙幣プール部21内の図示しないセンサにより紙幣Pの投入が検出されると、紙幣入出金口シャッター6が開位置から閉位置へ閉動作を開始する。紙幣入出金口シャッター6の閉動作開始から任意の時間が経過した後、図3に示すモータ30を駆動し、モータギア31及びギア29を介してシャフト28を回転させる。これにより捌きベルト25a、25bが矢印A方向に回転する。なお捌きベルト25a、25bの回転方向は矢印A方向の逆方向であってもよい。
【0024】
捌きベルト25a、25bが回転することにより、投入紙幣Pの下端部が捌かれる。このとき紙幣Pはまだビルプレス24で押圧されていないので、紙幣Pの下端部が広がり、紙幣Pの間に異物9が混入している場合には、その異物9は下方に落下しやすくなる。異物9は底部23bに設けた第1の櫛歯54と第2の櫛歯55の間から下方に落下し、異物回収箱5内に収容される。捌きベルト25a、25bの回転は所定時間継続され、その後停止する。
【0025】
図5、図6は第1の実施の形態の動作を示す動作説明図である。捌きベルト25a、25bが回転開始する時点では、図5に示すように、紙幣Pの下端部は広がってはいない。捌きベルト25a、25bが回転した後においては、図6に示すように、紙幣Pの下端が大きく広がり(L1からL2に広がる(L1<L2))、紙幣Pの間に挟まれた異物9は落下しやすくなる。
【0026】
捌きベルト25a、25bの回転が停止した後、図示しない駆動手段により、図3に示すギア44a、44bを介してギア42a、42bを矢印方向に回転させる。ギア42a、42bが矢印方向に回転すると、係止突起43a、43bがビルプレスアームリンク36a、36bの側方に突出した係止部41a、41bから離れる方向に移動し、これによりビルプレスアームリンク36a、36bはスプリング40a、40bに引っ張られ、支点8を中心に図4における反時計回り方向に回動する。
【0027】
図4において、ビルプレスアームリンク36a、36bの回動により、ビルプレス24は、上部の支点35が図中左側へ移動し、ビルプレス32が紙幣Pに圧接する。またビルプレス24の下端のスライド支点37は図中右側へ移動し、ビルプレス33は紙幣Pから離れる。
【0028】
またギア42a、42bの回転により紙幣プール壁23の全体が支点8を中心に回転し、ビルプレス32が紙幣Pを押圧した状態で紙幣Pは略横向きにされ、分離可能な状態にされる。この状態から繰出しローラ10により紙幣Pが繰出され、フィードローラ51及びゲートローラ52により1枚ずつ分離され、装置内部に搬送され、入金処理が行われる。
【0029】
以上のように第1の実施の形態によれば、投入された紙幣Pをビルプレス24で押圧する前に捌きベルト25a、25bにより紙幣Pの下端部を捌くようにしたので、紙幣と紙幣の間隔が広く開き、紙幣Pの間に混入している異物9が落下しやすくなり、容易に異物9を除去することが可能になる。
【0030】
次に第2の実施の形態を説明する。図7は第2の実施の形態の紙幣入出金装置を示す側断面図である。図7において、第2の実施の形態の紙幣入出金装置では、第1の実施の形態と同様に、紙幣プール部21、ビルプレス24、紙幣入出金口シャッター6、異物回収箱5および捌きベルト25a、25bが設けられている。
【0031】
図8は第2の実施の形態の捌きベルトを示す斜視図である。図8において、第1の実施の形態と同様に、ビルプレスアームリンク36a、36bは、支点8を中心に回動可能に設けられ、スプリング40a、40bにより装置後方へ付勢されている。ビルプレスアームリンク36a、36bには側方に突出した係止部41a、41bが形成されている。ビルプレスアームリンク36a、36bの回動支点8と同軸上にギア42a、42bが設けられている。ギア42a、42bの周面には係止突起43a、43bが形成され、係止突起43a、43bが係止部41a、41bを押圧することにより、ビルプレスアームリンク36a、36bが回動するようになっている。ギア42a、42bはギア44a、44bを介して図示しない駆動手段により回転される。
【0032】
また図7に示す紙幣プール部21下方には、2つの無端状の捌きベルト25a、25bが回転可能に配設されている。捌きベルト25a、25bは、それぞれプーリ26a、27a、26b、27bに掛け渡され、プーリ26a、26bに設けられたシャフト28の回転により回転する。シャフト28の一端部にはギア50が取付けられ、ギア50は上述のギア42aと噛み合っている。したがって紙幣プール部21を回動させるために図示しない駆動手段によりギア42aが回転されると、ギア50およびシャフト28を介して捌きベルト25a、25bが回転する。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0033】
次に第2の実施の形態の動作を説明する。ここでは紙幣の投入から、投入された紙幣を繰出すまでの紙幣入出金装置の動作を説明する。顧客が入金取引のために自動取引装置に接近すると、図示しない近接センサにより接近が検出され、図2に示す顧客操作部12に取引種別選択画面が表示される。ここで顧客が入金取引を選択すると、紙幣入出金口シャッター6が開けられる。
【0034】
次に顧客は入金紙幣を入出金口13の紙幣プール部21内に投入する。このとき、図7に示すように、投入紙幣Pの束の間に異物としての硬貨9が混入しているものとする。紙幣プール部21内の図示しないセンサにより紙幣Pの投入が検出されると、紙幣入出金口シャッター6が開位置から閉位置へ閉動作を開始する。紙幣入出金口シャッター6の閉動作が終了すると、図示しない駆動手段が駆動され、図8に示すギア44a、44bを介してギア42a、42bを矢印方向に回転させる。紙幣入出金口シャッター6が閉じた状態を図9に示す。
【0035】
ギア42a、42bが矢印方向に回転すると、第1の実施の形態で説明したように、係止突起43a、43bがビルプレスアームリンク36a、36bの側方に突出した係止部41a、41bから離れる方向に移動し、これによりビルプレスアームリンク36a、36bはスプリング40a、40bに引っ張られ、支点8を中心に図4における反時計回り方向に回動する。ビルプレスアームリンク36a、36bの回動により、ビルプレス24は、図10に示すように、反時計回り方向に回転し、これによりビルプレス32が紙幣Pの上部に圧接する。またビルプレス24の下端のスライド支点37は図中右側へ移動し、ビルプレス33は紙幣Pの下部から離れる。なお図10は第2の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【0036】
図8において、ギア42aが回転することにより、ギア50が回転する。ギア50の回転によりシャフト28を介して捌きベルト25a、25bが回転する。回転方向は上記第1の実施の形態の場合と逆方向(図9、図10に示す矢印B方向)である。捌きベルト25a、25bのこの回転により、投入紙幣Pの下端部が捌かれるが、捌きベルト25a、25bが紙幣Pを捌くのは、ビルプレス24が紙幣Pの上部に対する押圧動作開始時点から押圧完了時点までである。
【0037】
ビルプレス24が回転開始する時点では、図11に示すように、紙幣Pの下端部は広がってはいない。ビルプレス24が回転した後においては、図12に示すように、紙幣Pの下端が大きく広がり(L3からL4に広がる(L3<L4))、紙幣Pの間に挟まれた異物9は落下しやすくなる。なお図10、図11は第2の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【0038】
捌きベルト25a、25bの回転方向はギアの数を変えることにより、任意に設定可能である。またギア50のギア42aに対するギア比を変えることにより、捌きベルト25a、25bの回転量を調整することも可能である。捌きベルト25a、25bが回転することにより、投入紙幣Pの下端部が捌かれる。このとき紙幣Pの下端部はビルプレス24で押圧されていないので、紙幣Pの間に異物9が混入している場合には、その異物9は下方に落下しやすくなる。異物9は底部23bに設けた第1の櫛歯54と第2の櫛歯55の間から下方に落下し、異物回収箱5内に収容される。
【0039】
またギア42a、42bの回転により紙幣プール壁23の全体が支点8を中心に回転し、ビルプレスA32が紙幣Pを押圧した状態で紙幣Pは略横向きにされ、分離可能な状態にされる。この状態から繰出しローラ10により紙幣Pが繰出され、フィードローラ51及びゲートローラ52により1枚ずつ分離され、装置内部に搬送され、入金処理が行われる。
【0040】
以上のように第2の実施の形態によれば、投入された紙幣Pをビルプレス24で押圧する間に、ビルプレス24を動作させるための動力を利用して捌きベルト25a、25bを回転させ、紙幣Pの下端部を強制的に捌くようにしたので、第1の実施の形態と同様に、紙幣Pの間に混入している異物9が落下しやすくなり、容易に異物9を除去することが可能になるとともに、捌きベルト25a、25bを専用に駆動するためのモータが不要になるので、コスト低減の効果も奏する。
【0041】
次に第3の実施の形態を説明する。図13は第3の実施の形態の紙幣入出金装置を示す側断面図である。図13において、第3の実施の形態の紙幣入出金装置では、紙幣プール部21、ビルプレス24、紙幣入出金口シャッター61、異物回収箱5が設けられている。第3の実施の形態では、捌きベルト25a、25bは設けられていない。紙幣入出金口シャッター61の側部には、紙幣捌きレバー62が回動可能に設けられている。
【0042】
紙幣捌きレバー62は略L字形に形成され、一端部には引っ張りスプリング63が取付けられ、他端部には摩擦部材64が具備されている。スプリング63は紙幣捌きレバー62を反時計回り方向に付勢する。摩擦部材64については、紙幣を捌くことができれば材質を問わないが、さらに摩擦部材64を設ける代わりに、紙幣捌きレバー62の他端部を凹凸形状やローレット形状等にしてもよい。紙幣捌きレバー62は、図示しないロック機構により、スプリング63の付勢力に抗して任意の位置で保持することができるようになっている。
【0043】
紙幣入出金口シャッター61が開時に収納された際の紙幣捌きレバー62の下方に、ガイド部材65が設けられている。ガイド部材65は略くの字状に形成され、紙幣プール部21側に傾斜部65aを有する。また紙幣入出金口シャッター61開時の紙幣捌きレバー62の下方には、紙幣捌きレバー62のロック状態を解除する図示しないロック解除機構が設けられている。
【0044】
次に第3の実施の形態の動作を説明する。ここでは紙幣の投入から、投入された紙幣を繰出すまでの紙幣入出金装置の動作を説明する。顧客が入金取引のために自動取引装置に接近すると、図示しない近接センサにより接近が検出され、図2に示す顧客操作部12に取引種別選択画面が表示される。ここで顧客が入金取引を選択すると、紙幣入出金口シャッター61が開けられる。
【0045】
紙幣入出金口シャッター61が閉じている状態においては、図14に示すように、図示しないロック機構により紙幣捌きレバー62はロックされた状態にある。即ち、紙幣捌きレバー62の摩擦部材64側の他端部が紙幣入出金口シャッター61の内部に入り込んだ状態にある。この状態から紙幣入出金口シャッター61が開動作を開始する。このように紙幣捌きレバー62をロック状態にして紙幣入出金口シャッター61を開くことにより、紙幣プール部21内に紙幣がある場合には、紙幣Pに紙幣捌きレバー62が接触するのを避けることができる。
【0046】
紙幣入出金口シャッター61が開けられて紙幣捌きレバー62が図示しないロック解除機構のところへ来ると、紙幣捌きレバー62は、摩擦部材64側の他端部がガイド部材65に乗り上げた状態で図示しないロック解除機構によりロック状態が解除される。これにより紙幣捌きレバー62は、紙幣入出金口シャッター61が開状態にある間は、摩擦部材64側の他端部がガイド部材65に当接した状態に保持される。
【0047】
次に顧客は入金紙幣を入出金口13の紙幣プール部21内に投入する。このとき、図13に示すように、投入紙幣Pの束の間に異物としての硬貨9が混入しているものとする。紙幣プール部21内の図示しないセンサにより紙幣Pの投入が検出されると、紙幣入出金口シャッター61が開位置から閉位置へ閉動作を開始する。紙幣入出金口シャッター61が閉動作を開始すると、図15に示すように、紙幣捌きレバー62の摩擦部材65側の他端部がガイド部材65の傾斜部65aを滑り降り、下方へ突出した状態になる。なお図15は第3の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【0048】
紙幣入出金口シャッター61が更に移動すると、図16に示すように、紙幣捌きレバー62の摩擦部材65側の他端部が投入紙幣Pの上端部に接触し、該上端部を捌く。このとき投入紙幣Pの上端部は、図16に示すように、ビルプレス24により押圧されていないので、紙幣捌きレバー62の捌き動作で紙幣Pの間隔が広がり、紙幣Pの間に混入している異物9が容易に落下するようになる。即ち、紙幣入出金口シャッター61の開時には紙幣Pの幅はL5(図15に示す)であるが、紙幣捌きレバー62の捌きによりL6(図16に示す)に広がる。
【0049】
落下した異物9は、紙幣プール壁23の底部23bに設けた第1の櫛歯と第2の櫛歯の間から下方に落下し、異物回収箱5内に収容される。紙幣Pの捌きの程度は、紙幣捌きレバー62の摩擦部材65側の他端部の長さを変えるなどにより任意に設定可能である。図16は第3の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【0050】
紙幣入出金口シャッター61が図14に示す閉位置に到達すると、図示しないロック機構により紙幣捌きレバー62がロックされ、摩擦部材65側の他端部が紙幣入出金口シャッター61のスペース内に入り込み、この状態に保持される。また紙幣入出金口シャッター61の閉動作が終了すると、第2の実施の形態で説明したように、図示しない駆動手段を駆動し、ビルプレス24を反時計回り方向に回転させ、上側のビルプレスA32を紙幣Pに圧接させる。
【0051】
また図示しない駆動手段を駆動することにより、紙幣プール壁23の全体が支点8を中心に回転し、ビルプレスA32が紙幣Pを押圧した状態で紙幣Pは略横向きにされ、分離可能な状態にされる。この状態から繰出しローラ10により紙幣Pが繰出され、フィードローラ51及びゲートローラ52により1枚ずつ分離され、装置内部に搬送され、入金処理が行われる。
【0052】
第3の実施の形態において、出金処理においては紙幣プール部21に出金用紙幣が集積された後、紙幣入出金口シャッター61が開けられるが、紙幣入出金口シャッター61が開けられる際に、紙幣捌きレバー62はロックされて集積紙幣には接触しないようになっているので、出金用の集積紙幣の整列を乱すようなことはない。
【0053】
以上のように第3の実施の形態によれば、紙幣入出金口シャッター61に紙幣捌きレバー62を設け、紙幣が投入されてから紙幣入出金口シャッター61を閉める際に紙幣捌きレバー62により紙幣の上端部を捌き、紙幣の間隔を広げるので、紙幣の間に混入している異物を、特に紙幣の上部に混入している異物を容易に落下させることが可能になる。
【0054】
上記各実施の形態では、紙葉類処理装置として自動取引装置に内蔵される紙幣入出金装置を例にとり、紙幣入出金装置における異物の除去について説明したが、本発明は、紙葉状の媒体を束として垂直方向または傾斜した状態で投入され、さらにシャッター機構および媒体押圧機構を有する処理装置であれば、適用可能であり、同様の作用効果を得ることができる。
【0055】
また上記第1及び第2の実施の形態では、紙幣の間に混入していた異物9を異物回収箱5の中に回収するようにしたが、異物9を捌きベルト25a、25b上に載せ、捌きベルト25a、25bで搬送して直接顧客に返却する構成にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】第1の実施の形態の紙幣入出金装置を示す側断面図である。
【図2】本発明が適用される自動取引装置を示す斜視図である。
【図3】第1の実施の形態の捌きベルトを示す斜視図である。
【図4】ビルプレスを示す側面図である。
【図5】第1の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【図6】第1の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【図7】第2の実施の形態の紙幣入出金装置を示す側断面図である。
【図8】第2の実施の形態の捌きベルトを示す斜視図である。
【図9】紙幣入出金口シャッターが閉じた状態を示す動作説明図である。
【図10】第2の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【図11】第2の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【図12】第2の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【図13】第3の実施の形態の紙幣入出金装置を示す側断面図である。
【図14】紙幣入出金口シャッターが閉じた状態を示す動作説明図である。
【図15】第3の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【図16】第3の実施の形態の動作を示す動作説明図である。
【図17】従来の紙幣入出金機の紙幣入金部を示す側面図である。
【図18】紙幣プール部を示す斜視図である。
【図19】ビルプレスにより紙幣を押圧した状態を示す側面図である。
【図20】従来の課題を示す説明図である。
【図21】従来の課題を示す説明図である。
【符号の説明】
【0057】
6、61 紙幣入出金口シャッター
9 異物
13 紙幣入出金口
17 紙幣入出金装置
21 紙幣プール部
24 ビルプレス
25a、25b 捌きベルト
51 ギア
62 紙幣捌きレバー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
投入口に束状に投入される紙葉類を処理する紙葉類処理装置において、
投入された紙葉類の端部に接触しながら移動する捌き手段を設けたことを特徴とする紙葉類処理装置。
【請求項2】
紙葉類は前記投入口に立設状態で投入され、
前記捌き手段は、立設状態の紙葉類の下端部に接触して移動するベルトで構成される請求項1記載の紙葉類処理装置。
【請求項3】
前記投入口に投入された紙葉類を押圧する押圧手段と、
前記押圧手段を駆動する駆動手段を有し、
前記ベルトは、前記駆動手段の駆動により移動する請求項2記載の紙葉類処理装置。
【請求項4】
前記投入口を開閉するシャッターを有し、
前記捌き手段は、前記シャッターに設けられ、該シャッターとともに移動して投入された紙葉類の上端部に接触し、該上端部を捌く請求項1記載の紙葉類処理装置。
【請求項1】
投入口に束状に投入される紙葉類を処理する紙葉類処理装置において、
投入された紙葉類の端部に接触しながら移動する捌き手段を設けたことを特徴とする紙葉類処理装置。
【請求項2】
紙葉類は前記投入口に立設状態で投入され、
前記捌き手段は、立設状態の紙葉類の下端部に接触して移動するベルトで構成される請求項1記載の紙葉類処理装置。
【請求項3】
前記投入口に投入された紙葉類を押圧する押圧手段と、
前記押圧手段を駆動する駆動手段を有し、
前記ベルトは、前記駆動手段の駆動により移動する請求項2記載の紙葉類処理装置。
【請求項4】
前記投入口を開閉するシャッターを有し、
前記捌き手段は、前記シャッターに設けられ、該シャッターとともに移動して投入された紙葉類の上端部に接触し、該上端部を捌く請求項1記載の紙葉類処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2009−181372(P2009−181372A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−20058(P2008−20058)
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】
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