説明

紙製缶容器の製缶金型

【課題】トップ又はボトムガイドリング金型を改良することにより紙製缶容器の天板部又は底板部近傍のサイド貼り合わせ部の隙間から液体が漏れ出たり、漏れ出た液体が原紙に回り込んで、原紙が液体によって滲んで弱化してしまうようなトラブルを解消する。
【解決手段】ボトムガイドリング部40又は/及びトップガイドリング部41のリング内周面のうち、前記筒状胴部10のサイド貼り合わせ部13に相当する部位に、該内周面側に凹む形状の凹陥形状雌型部Aを備え、該凹陥形状雌型部Aは、前記サイド貼り合わせ部13の胴部原紙一端のエッジプロテクトテープ相当部に対向する位置に形成された第1K凹陥部A1 と、該サイド貼り合わせ部13の胴部原紙他端に対向する位置に形成された前記第1の凹陥部A1 の凹陥深度より小さい深度の第2の凹陥部A2 とから構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体包装用の筒状の紙製缶容器を成形製缶するための成型金型において、容器内の液体の漏れ出し等のトラブルを解消するための液体包装用の紙製缶容器の製缶金型に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に飲料等の液体が充填される液体包装用の円筒状又は角筒状の紙製缶容器は、紙を基材とし、容器の内層及び外層をヒートシール性及び耐水性に優れたポリオレフィン系樹脂層とする容器成形用原紙を材料として成形、製缶される。
【0003】
その成形、製缶工程は、図6(a)に示すように、容器の筒状胴部となる下端部(ボトム側部)と上端部(トップ側部)とに折り返し部1a、1bを連設した胴部原紙1を丸めて、その左右両端部11、12を図6(b)に示すようにサイド貼り合わせ部13にて重ね合わ、ヒートシールにて貼り合わせ、円筒又は角筒状に成形して上端及び下端にそれぞれ開口部14を備えた筒状胴部10を形成する。
【0004】
続いて、図6(c)に示すように、リッド(天板部及び底板部)成形工程にて、胴部10下部の開口部14から、底板貼着部15aを立設して連設した底板部となる底板原紙15を、その開口部14内周面に底板貼着部15a外周面を密接させて、該貼着部15aの立設高さの2倍の深さまで装填する。
【0005】
一方、胴部10上部の開口部14から、天板貼着部16aを立設して連設した天板部となる天板原紙16を、胴部10上部の開口部14から、その開口部14内周面に天板貼着部16a外周面を密接させて、該貼着部16aの立設高さの2倍の深さまで装填する。図6(d)は、その天板原紙16の貼着部16aを、胴部10上部の開口部14から該貼着部16aの立設高さの2倍程度の深さまで装填した状態を示す部分側断面図である。
【0006】
続いて、胴部10下部と上部のそれぞれ開口部14にある胴部原紙1の下端(ボトム側)(及び上端(トップ側))のそれぞれ折り返し部1a、1bを、胴部10の筒内方に折り返し、その折り返された原紙1の折り返し部1a、1bの内周面を、それぞれ底板貼着部15aと天板貼着部16aの内周面に重ね合わせ、胴部10下端(ボトム側)及び上端(トップ側)の内周面と折り返された原紙1の折り返し部1a、1b内周面とにて、底板貼着部15aと天板貼着部16aのそれぞれ両面を、胴部10を装填保持する外壁部分となるトップガイドリング金型と、リング金型内に装填されるコア金型にて、ホールドして、かしめ、ヒートシールにて貼り合わせることにより、紙製の缶容器が製缶される。図6(e)は、その胴部10の上端(トップ側)の内周面と、上端折り返し部1b内周面とにて、天板部16の天板貼着部16a両面をホールドして、かしめて、ヒートシールにて貼り合わせた状態を示す部分側断面図である。なお図6(c)に示すように、天板原紙16には一般的に飲口部16bが孔設されていて、液体内容物を缶容器内に充填した後には、該飲口部16bには、引っ張り剥離性(ピールオフ性)のプルタブシートを被覆し貼着することにより該缶容器は密封状態に封止される。
【0007】
このような飲料等の液体が充填される紙製の缶容器の製缶においては、容器の筒状胴部10となる胴部原紙1の左右両端11、12のサイド貼り合わせ部13の貼り合わせ状態や、胴部10の上部(トップ側)及び下部(ボトム側)の開口部14において、筒内方に折り返された原紙1の折り返し部1a、1bの内周面と、天板貼着部16a及び底板貼着部15aとの貼り合わせ状態が良好でないと、貼り合わせ部に、僅かな隙間が発生して容
器の密封性が損なわれる。
【0008】
そして、このように密封性が損なわれることにより、サイド貼り合わせ部の僅かな隙間から容器内の液体が外に漏れ出したり、容器内の漏れ出した液体がサイド貼り合わせ部内に回り込んでサイド貼り合わせ部の胴部原紙や、容器の上部(トップ側)や下部(ボトム側)の折り返し部の天板原紙や底板原紙が、滲んで容器品質を低下させてしまうトラブルが発生し易い。
【0009】
特に、上記のような紙製の缶容器の製缶においては、胴部10のトップ側部(及びボトム側部)の開口部14において、筒状(リング状)となっている折り返し部1b(及び1a)が筒内方に折り返される際に、その折り返し部1b(及び1a)に懸かる折り返しストレスに耐えるだけのサイド貼り合わせ部13のヒートシール強度の保持や、胴部10の内周面とその胴部10の筒内方に折り返された折り返し部1b(及び1a)の内周面とによる、天板貼着部16a及び底板貼着部15aに対する確実なホールド(かしめ)状態と良好な貼り合わせ状態の確保が、その容器の密封性にとって重要となっている。
【0010】
図7(a)〜(c)は、上記のような紙製の缶容器の製缶装置及びその製缶工程の一例を説明する側断面図であり、図7(a)に示すように、胴部原紙1の左右両端11、12をサイド貼り合わせ部13にて貼着して形成した筒状胴部10を、その外周側にて保持する胴部保持部20と、該胴部保持部20にて保持される筒状胴部10の左右(上下)両端部の各々折り返し部1b、1a側に配置したそれぞれ筒状のリッド(天板部及び底板部)成形雌型30、31及びそれより僅か小径の雌型開口部30a、31aと、該成形雌型30、31よりも筒状胴部10側に、該胴部10の左右(上下)両端部(各々折り返し部1b、1a近傍)を、その胴部10の外周側にて保持する切欠部40a(胴部原紙1厚さ相当のカットダウン)を備えたトップガイドリング40、及び切欠部41a(胴部原紙1厚さ相当のカットダウン)を備えたボトムガイドリング41と、前記トップリッド成形雌型30の雌型開口部30aとボトムリッド成形雌型31の雌型開口部31a内に進退移動可能なそれぞれトップリッド成形雄型60とボトムリッド成形雄型50とを備える。
【0011】
そして図7(b)に示すように、前記トップリッド成形雌型30とボトムリッド成形雌型31内に、それぞれ天板原紙16と底板原紙15を装填した後、それぞれトップリッド成形雄型60とボトムリッド成形雄型50を矢印方向に進行させ、その先端部61、51をそれぞれ天板原紙16と底板原紙15を介して雌型開口部30a、31a内に進入させながら、天板原紙16と底板原紙15とを、それぞれその外周端部に天板貼着部16a、底板貼着部15aを立設成形する。
【0012】
そして図7(c)に示すように、天板原紙16と底板原紙15とを、胴部保持部20にて保持されている筒状胴部10の左右(上下)両端の各々開口部14内に装填して、胴部10の両端部1b、1a内周面と、天板原紙16と底板原紙15のそれぞれ天板貼着部16a外周面、底板貼着部15a外周面とを密着させてヒートシールにて貼着する。
【0013】
その後、天板貼着部16a、底板貼着部15aより外側にある筒状胴部10のそれぞれ上端部1b、下端部1aを、図6(d)に示すように筒内方に折り入れて、図6(e)に示すように天板貼着部16a、底板貼着部15aを、筒状胴部10の内周面と折り入れられた上下端部1b、1aにてホールドして密着させ(かしめ)て、ヒートシールにて貼着することにより、胴部10と底板部15と天板部16(飲口部16bを備える)とからなる密封性の紙製の缶容器が製缶される。
【0014】
以下に、本願に関連する先行技術文献を記載する。
【特許文献1】特開2006−272820号公報
【特許文献2】特開2006−273396号公報
【特許文献3】特開2006−281487号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明の課題は、紙製の缶容器の筒状胴部となる胴部原紙の上端部(トップ側部)(及びボトム側部)にて容器の天板部となる天板原紙の天板貼着部、又は底板部となる底板原紙の底板貼着部をホールトして(かしめて)接続し、ヒートシールにて貼り合わせる時の外壁部分となるトップガイドリング金型又は/及びボトムガイドリング金型を改良して、天板貼着部をホールドした胴部原紙の折り返し部分におけるサイド貼り合わせ部に生ずる隙間を埋めると同時に、胴部原紙と天板貼着部とのホールド部分における貼り合わせ部の全体に圧が掛かるようなトップガイドリング金型(あるいはボトムガイドリング金型)に改良することにより、容器の天板部近傍のサイド貼り合わせ部の隙間から容器内の液体が漏れ出したり、漏れ出した液体が胴部原紙や天板原紙側に回り込んで滲んでしまうようなトラブルを解消する紙製缶容器の製缶用金型を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の請求項1に係る発明は、胴部原紙を丸めてその両端部を、その一端にエッジプロテクトテープを介在させてサイド貼り合わせ部にて重ね合わせて貼り合わせた筒状胴部と、その筒状胴部のボトム側とトップ側のそれぞれ開口部を底部原紙と天板原紙により密封して形成した底板部と天板部とからなる液体包装用の角筒状又は円筒状の紙製缶容器を製缶するための製缶金型であって、前記筒状胴部をその外周面側から保持する胴部保持部と、該胴部保持部の下部に前記筒状胴部の下端開口部をその開口部の外周面側から保持するボトムガイドリング部と、該胴部保持部の上部に前記筒状胴部の上端開口部をその開口部の外周面側から保持するトップガイドリングリング部と、前記ボトムガイドリング部内及びトップガイドリングリング部内に進入し且つ該リング部の内面方向に分割移動可能な各々分割コア金型部とから構成され、前記ボトムガイドリング部40又は/及びトップガイドリングリング部41のリング内周面の形状が、製缶時の前記筒状胴部10の下端1a及び上端1bの各々開口部外周面に沿う形状を備え、前記トップガイドリングリング部41のリング内周面のうち、前記筒状胴部10のサイド貼り合わせ部13に相当する部位に、該内周面側に凹む形状の凹陥形状雌型部Aを備え、該凹陥形状雌型部Aは、前記サイド貼り合わせ部13の胴部原紙一端のエッジプロテクトテープ相当部に対向する位置に形成された第1の凹陥部A1 と、該サイド貼り合わせ部13の胴部原紙他端に対向する位置に形成された前記第1の凹陥部A1 の凹陥深度より小さい深度の第2の凹陥部A2 とから構成されることを特徴とする紙製缶容器の製缶用金型である。
【0017】
本発明の請求項2に係る発明は、胴部原紙を丸めてその両端部を、その一端にエッジプロテクトテープを介在させてサイド貼り合わせ部にて重ね合わせて貼り合わせた筒状胴部と、その筒状胴部のボトム側とトップ側のそれぞれ開口部を底部原紙と天板原紙により密封して形成した底板部と天板部とからなる液体包装用の角筒状又は円筒状の紙製缶容器を製缶するための製缶金型であって、前記筒状胴部をその外周面側から保持する胴部保持部と、該胴部保持部の下部に前記筒状胴部の下端開口部をその開口部の外周面側から保持するボトムガイドリング部と、該胴部保持部の上部に前記筒状胴部の上端開口部をその開口部の外周面側から保持するトップガイドリングリング部と、前記ボトムガイドリング部内及びトップガイドリングリング部内に進入し且つ該リング部の内面方向に分割移動可能な各々分割コア金型部とから構成され、前記ボトムガイドリング部40又は/及びトップガイドリングリング部41のリング内周面の形状が、製缶時の前記筒状胴部10の下端1a
及び上端1bの各々開口部外周面に沿う形状を備え、前記ボトムガイドリング部40又は/及びトップガイドリングリング部41のリング内周面のうち、前記筒状胴部10のサイド貼り合わせ部13に相当する部位に、該内周面側に凹む形状の凹陥形状雌型部Aを備え、該凹陥形状雌型部Aは、前記サイド貼り合わせ部13の胴部原紙一端のエッジプロテクトテープ相当部に対向する位置に形成された第1の凹陥部A1 と、該サイド貼り合わせ部13の胴部原紙他端に対向する位置に形成された前記第1の凹陥部A1 の凹陥深度より小さい深度の第2の凹陥部A2 とから構成されることを特徴とする紙製缶容器の製缶用金型である。
【発明の効果】
【0018】
本発明の紙製缶容器の製缶用金型は、該金型のボトムガイドリングリング部、又は/及び、トップガイドリングリング部41のリング内周面のうち、前記筒状胴部10のサイド貼り合わせ部13に相当する部位に、該内周面側に凹む形状の凹陥形状雌型部Aを備えており、その凹陥形状雌型部Aは、前記サイド貼り合わせ部13の胴部原紙1の一端に設けたエッジプロテクトテープ2の相当部に対向する位置に形成された第1の凹陥部A1 と、該サイド貼り合わせ部13の胴部原紙他端に対向する位置に形成された前記第1の凹陥部A1 の凹陥深度よりも小さい第2の凹陥部A2 とから構成されている。
【0019】
このように、本発明における凹陥形状雌型部Aは、前記筒状胴部10のサイド貼り合わせ部13に使用されたエッジプロテクトテープ2の貼着相当位置に、第2の凹陥部A2 よりも凹陥深度を大きく形成された第1の凹陥部A1 を備えている。
【0020】
上記の筒状胴部10のサイド貼り合わせ部13には、筒状胴部10外面に位置する単一枚の一端部11と、該胴部10の内面(接液面)に位置する胴部原紙1の他端部12の端縁を耐液性のエッジプロテクトテープ2にて被覆して3枚重ねとなって厚さが増大している端部12との重なり合った4枚重ね部位と、筒状胴部10外面に位置する単一枚の一端部11と、該胴部10の内面(接液面)に位置する胴部原紙1の他端部12の端縁を耐液性のエッジプロテクトテープ2にて被覆して3枚重ねとなった部位より一端側の一枚の厚さの端部12との重なり合った2枚重ね部位とが形成される。
【0021】
ところで、筒状胴部10下端又は/及び上端のそれぞれ開口部14にある胴部原紙1の下端(ボトム側)(又は/及び上端(トップ側))のそれぞれ折り返し部1a、1bを、それと直交する方向に形成されているサイド貼り合わせ部13と共に、該胴部10の筒内方に折り返す際において、該サイド貼り合わせ部13における単一枚の一端部11と他端部12との重なり合った2枚重ね部位と、単一枚の一端部11とエッジプロテクトテープ2により厚さが増大している端部12との重なり合った4枚重ね部位とは、該金型のボトムガイドリングリング部又は/及びトップガイドリングリング部41のリング内周面側の一部若しくは全部の2枚重ね部位が前記第2の凹陥部A2 内に嵌入、退避でき、特に、本発明においては、厚みのある前記4枚重ね部位を、第2の凹陥部A2 よりも凹陥深度が大きく形成された前記第1の凹陥部A1 内(退避用空間部)に嵌入して退避させることができる。
【0022】
このように、筒状胴部10のサイド貼り合わせ部13の厚みのある部位が、第1の凹陥部A1 、第2の凹陥部A2 、特に前記第1の凹陥部A1 内に嵌入、退避することにより、前記筒状胴部10内面のサイド貼り合わせ部13相当部の重ね枚数の相違による生ずる段差を軽減又は解消することができ、その筒状胴部10の下端、上端の折り返し部1a、1bの全周面の折り返しを円滑に行うことができ、筒状(リング状)となっている折り返し部1b(及び1a)が胴部10の筒内方に折り返される際に、その折り返し部1b(及び1a)に懸かる折り返しストレスに耐えるだけのサイド貼り合わせ部13のヒートシール強度の保持や、胴部10の内周面とその胴部10の筒内方に折り返された折り返し部1b
(及び1a)の内周面とによる、天板フランジ部16a及び底板フランジ部15aに対する確実なホールド(かしめ)状態と、良好な貼り合わせ状態の確保が達成されるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明の紙製缶容器の製缶用金型の実施の形態を、図面に基づいて以下に詳細に説明すれば、図1(a)は、紙製缶容器の製缶用パーツである筒状胴部10と、その胴部10上端又は下端の開口部14内に装填された天板原紙により形成された天板部16又は底板部15とにより構成される本発明の紙製缶容器の全体構造平面図であり、図1(b)は、図1(a)のM部分の部分拡大平面図である。
【0024】
本発明の製缶用金金型用いて製缶される紙製缶容器は、容器の内層及び外層をヒートシール性及び耐水性に優れたポリオレフィン系樹脂層とする容器成形用原紙を、製缶用パーツである筒状胴部(角筒状胴部又は円筒状胴部又は楕円筒状胴部)、底板部、天板部のそれぞれ材料として成形製缶されるものである。
【0025】
筒状胴部10は、図1(a)、(b)、及び図6(a)、(b)に示すように、矩形状の胴部原紙1を丸めて、その左右両端部11、12を、その一端部12の端縁に、耐液性及びヒートシール性のエッジプロテクトテープ2(樹脂テープ)を介在させて、サイド貼り合わせ部13にて互いに重ね合わせてヒートシールにて貼り合わせて、角丸の四角筒状にしたものである。
【0026】
前記筒状胴部10の上端部には折り返し部1bを備え、下端部には折り返し部1aを備えている。前記筒状胴部10の形状は、円筒状であってもよいし、角丸な角筒状であってもよい。なお本明細書においては円筒状の筒状胴部10を採り上げて以下に説明する。
【0027】
天板部16と底板部15は、図6(c)に示すように、筒状胴部10が円筒状の場合は円形状(角筒状の場合は角丸な角形状)の原紙(胴部原紙1と同様の紙質)の周縁部を同一な垂直方向に折り曲げ立ち上げることにより形成されたリッド貼着部16a、15aが連設されている。天板部16には、後にピールオフ性のタブフィルム(樹脂フィルム)にて密封される飲口部16bが孔設されている。
【0028】
前記筒状胴部10のそれぞれ上端部(トップ部)と下端部(ボトム部)(図6(b)参照)のそれぞれ開口部14は、前記底板部15と天板部16とにより密封されて、液体包装用の紙製缶容器が製缶される。なお、本発明の金型による紙製缶容器の製缶方法及びその工程は、後に詳細に説明する本発明の製缶用金型を併用して成形、製缶する以外は、前述の従来技術及び図6(a)〜(e)にて説明した製缶方法及び工程により製缶することができる。
【0029】
また、本発明の製缶用金型を用いて紙製缶容器を成形、製缶する際についても、本発明の製缶用金型を併用して成形、製缶する以外は、前述の従来技術及び図7(a)〜(c)にて説明した製缶用金型を用いて製缶することができるものである。
【0030】
図7(a)に示すように、胴部原紙1の左右両端11、12をサイド貼り合わせ部13にて貼着して形成した筒状胴部10を、その外周側にて保持する胴部保持部20と、該胴部保持部20にて保持される筒状胴部10の左右(上下)両端部の各々折り返し部1b、1a側に配置したそれぞれ筒状のリッド(天板部及び底板部)成形雌型30、31及びそれより僅か小径の雌型開口部30a、31aと、該成形雌型30、31よりも筒状胴部10側に、該胴部10の左右(上下)両端部(各々折り返し部1b、1a近傍)を、その胴部10の外周側にて保持する切欠部40a(胴部原紙1厚さ相当のカットダウン)を備えたトップガイドリング40、及び切欠部41a(胴部原紙1厚さ相当のカットダウン)を備えたボトムガイドリング41と、前記トップリッド成形雌型30の雌型開口部30aとボトムリッド成形雌型31の雌型開口部31a内に進退移動可能なそれぞれトップリッド成形雄型60とボトムリッド成形雄型50とを備える。
【0031】
そして図7(b)に示すように、前記トップリッド成形雌型30とボトムリッド成形雌型31内に、それぞれ天板原紙16と底板原紙15を装填した後、それぞれトップリッド成形雄型60とボトムリッド成形雄型50を矢印方向に進行させ、その先端部をそれぞれ天板原紙16と底板原紙15を介して雌型開口部30a、31a内に進入させながら、天板原紙16と底板原紙15とを、それぞれその外周端部に天板貼着部16a、底板貼着部15aを立設成形する。
【0032】
そして図7(c)に示すように、天板原紙16と底板原紙15とを、胴部保持部20にて保持されている筒状胴部10の左右(上下)両端の各々開口部14内に装填して、胴部10の両端部1b、1a内周面と、天板原紙16と底板原紙15のそれぞれ天板貼着部16a外周面、底板貼着部15a外周面とを密着させてヒートシールにて貼着するものである。
【0033】
図1(a)において、筒状胴部10の外周側には、金型のボトムガイドリング部40又は/及びトップガイドリングリング部41が配置されており、該筒状胴部10内周面には、その胴部10の下端開口部14内、又は/及び、その胴部10の上端開口部14内に装填された底板部15に対してその周縁に垂直方向に立設するリッド貼着部15a、又は/及び、同様に装填された天板部16に対してその周縁に垂直方向に立設するリッド貼着部16aが周接している。
【0034】
そして、前記底板部15のリッド貼着部15a、又は/及び、天板部16のリッド貼着部16aの内周面には、トップリッド成形雄型60、又は/及び、ボトムリッド成形雄型50が配置されている。
【0035】
図2は、本発明の製缶用金型のボトムガイドリング部40、又は/及び、トップガイドリングリング部41のM部分の部分拡大平面図であり、本発明におけるリング部40、41の内周面、筒状胴部10、底板部15のリッド貼着部15a、又は/及び、天板部16のリッド貼着部16aは、図1(a)、(b)に示すように、それぞれ筒状胴部10が角筒状(角丸四角形筒状)の場合は直線状、又はそれぞれ筒状胴部10が円筒状(又は楕円筒状)の場合は円弧状であるが、図2では、直線状に図示して以下に説明する。
【0036】
本発明の製缶用金型は、図7(a)〜(c)に示す製缶用金型において、図2に示すように、そのボトムガイドリング部40、又は/及び、トップガイドリングリング部41のリング内周面の形状が、製缶時の前記筒状胴部10の下端1a及び上端1bの各々開口部外周面に沿う形状を備えているものである。
【0037】
そして、図2に示すように、前記ボトムガイドリング部40、又は/及び、トップガイドリングリング部41のリング内周面のうち、前記筒状胴部10のサイド貼り合わせ部13に相当する部位には、該リング部40、又は/及び41の内周面に、該内周面側に凹む形状の凹陥形状雌型部Aを備え、該雌型部Aは、凹陥形状の第1の凹陥部A1 と、該第1の凹陥部A1 に連続する凹陥形状の第2の凹陥部A2 とから構成されている。
【0038】
第1の凹陥部A1 は、前記サイド貼り合わせ部13の胴部原紙1の一端部12(筒状胴部10の内面側に位置する端部)の端縁をUの字状に被覆して保護し、耐液性を付与したエッジプロテクトテープ2に相当する部位に対向する位置に形成され、第2の凹陥部A2
は、該第1の凹陥部A1 に連続するように、前記サイド貼り合わせ部13の胴部原紙1の他端部11(筒状胴部10の外面側に位置する端部)に対向する位置に、前記第1の凹陥部A1 の凹陥深度よりも浅い深度に形成されているものである。
【0039】
前記凹陥形状雌型部Aの領域のうち、第1の凹陥部A1 の形状は、図2に示すように、その凹陥部A1 領域の外端部が、前記ボトムガイドリング部40、又は/及び、トップガイドリングリング部41のリング内周面から該リング部40、41側に該リング内周面に平行に(同じ深度にて)凹陥状に、筒状胴部10の貼り合わせ部13の他端部11の下側にあるUの字状のエッジプロテクトテープ2の両側及び上側相当部を覆うように陥入する形状であり、その後、該第1の凹陥部A1 領域の内端部は、浅い方向に立ち上がって、前記外端部よりも深い位置に該凹陥部A1 領域の内端部が形成された形状となっている。
【0040】
また第2の凹陥部A2 の形状は、図2に示すように、その凹陥部A2 領域の内端部が、前記第1の凹陥部A1 領域の内端部に連続して形成されていて、前記ボトムガイドリング部40、又は/及び、トップガイドリングリング部41のリング内周面と略平行に(同じ深度にて)、Uの字状のエッジプロテクトテープ2を過ぎた位置における筒状胴部10の貼り合わせ部13の他端部11と一端部12との重ね合わせ相当部を覆うように陥入する形状であり、その後、該第2の凹陥部A2 領域の外端部は、浅い方向に立ち上がって、前記第1の凹陥部A1 領域の外端部と同じリング内周面の位置に該凹陥部A2 領域の外端部が形成された形状となっている。
【0041】
上記凹陥形状雌型部A、第1の凹陥部A1 、第2の凹陥部A2 のそれぞれ凹陥深度の数値的な規定については、本発明の紙製缶容器の製缶用金型においては、特に制限されるものではないが、例えば紙製缶容器の製缶に使用する原紙(1、15、16など)の厚さ、剛度、腰力等の原紙の材質に対応して適宜に規定することができる。
【0042】
上記凹陥形状雌型部A、第1の凹陥部A1 、第2の凹陥部A2 のそれぞれ凹陥深度の数値的な規定として、その一例を以下に説明する。
【0043】
例えば、図2に示すように、凹陥形状雌型部A全体の深度(実質的に深い方の第1の凹陥部A1 の深度)をd1 、第2の凹陥部A2 の深度をd2 、第1の凹陥部A1 と第2の凹陥部A2 との深度差をΔd、筒状胴部の貼り合わせ部13における原紙端部11と端部12のそれぞれ厚さをt1 、該端部12の端縁に被覆するUの字状のエッジプロテクトテープ2の厚さをt2 としたとき、貼り合わせ部13におけるエッジプロテクトテープ2を含む重ね合わせ(4枚重ね)の総厚T1 は、
T1 =2t1 +2t2
となり、筒状胴部の貼り合わせ部13における端部11と端部12との重ね合わせ(2枚重ね)の総厚T2 は、
T2 =2t1
となる。そして、凹陥深度の数値的な規定として、
2t1 ≦d1 <T1
t1 ≦d2 <T2
が設定される。
【0044】
なお、図2において、前記ボトムガイドリング部40、又は/及び、トップガイドリングリング部41のリング内周面、及び筒状胴部10と、その胴部10内面側の底板部15のリッド貼着部15a又は/及び天板部16のリッド貼着部16aは、全体に直線状に図示してあるが、成形、製缶する対象の紙製缶容器の筒状胴部10が、円筒形状であれば実際は円弧状であり、それが角筒形状(角丸角筒形状)であれば実際は直線状となる。
【0045】
図3(a)は、本発明の製缶用金型を説明する部分側断面図であり、(b)は、そのX−X上面断面図である。図3(a)に示すように、筒状胴部10をその外周側にて保持する胴部保持部20と、該胴部保持部20にて保持される筒状胴部10の上端部にある折り返し部1b側に配置したそれぞれ筒状のリッド(天板部及び底板部)成形雌型30及びそれより僅か小径の雌型開口部30aと、該成形雌型30よりも筒状胴部10側に、該胴部10の上端部(折り返し部1b)近傍を、その胴部10の外周側にて保持する切欠部40a(胴部原紙1厚さ相当のカットダウン)を備えたトップガイドリング40と、前記トップリッド成形雌型30の雌型開口部30a内に進退移動可能なトップリッド成形雄型60の先端部61を備える。なお、トップリッド成形雄型60はその先端部61に亘って、パーティーライン62(金型分割線)にて、例えば、図示するように4分割、あるいは4分割以上の複数分割に、開放(拡大)、閉鎖(縮少)動作して分割可能な割り型となっている。
【0046】
図3(a)に示すように、前記筒状のトップリッド成形雌型30の空間内に天板原紙16(点線にて示す)を水平方向に装填して、筒状胴部10の上端開口部14に正対させた後、閉鎖状態(縮少状態)の割り型のトップリッド成形雄型60を矢印方向に進行させ、その先端部61を天板原紙16を介して雌型開口部30a内に進入させながら、天板原紙16の外周端部を折り立てて天板貼着部16aを立設成形するとともに、該天板部16をその天板貼着部16a面を筒状胴部10内面に沿って周接させながら、胴部保持部20にて保持されている該筒状胴部10の上端の開口部14内に装填する。
【0047】
続いて、図4に示すように、トップリッド成形雄型60(割り型)を、図3(a)、(b)の点線にて示す位置まで開放(分割)動作させ、分割した雄型60の先端部61側面を天板貼着部16aとともに筒状胴部10内周面側に圧接させて、該胴部10の上端部の折り返し部1b下側の内周面と天板貼着部16a外周面とを密着させた後、ヒートシールにて貼着する。これにより、図5(a)に示すように、紙製缶容器の筒状胴部10の上端開口部14に天板部16が形成されるものである。
【0048】
なお図3(b)に示す製缶用金型を説明する図3(a)X−X上面断面図において、製缶用金型に装填される前記筒状胴部10のサイド貼り合わせ部13の位置は、開放(分割)移動したトップリッド成形雄型60の先端部61側面が天板貼着部16aとともに筒状胴部10内周面側に圧接した時点における該成形雄型60のパーティーライン62(金型分割線)を回避した位置に設定されることが好ましい。
【0049】
その後は、図5(a)に示すように、上記の本発明の製缶用金型を用いた状態にて、従来技術に記載すると同様にして、筒状胴部10上端の折り返し部1bを筒状胴部10の内方に折り返し、図5(b)に示すように、折り返しにより重ね合わされた折り返し部1bの内周面と天板貼着部16aの内周面とを、ヒートシールにて貼着することにより、筒状胴部10の上端開口部14に天板部16が密封状態に取付けられた紙製缶容器が製缶される。
【0050】
なお、本発明においては勿論、筒状胴部10の下端開口部14に底板部15を密封状態に取付ける際についても、筒状胴部10の上端開口部14に天板部16を密封状態に取付ける場合と同様にして製缶するものであり、ボトムリッド成形雄型50(割り型)を、図3(a)、(b)の点線にて示す位置まで開放(分割)動作させ、分割した雄型50の先端部51側面を底板貼着部15aとともに筒状胴部10内周面側に圧接させて、該胴部10の下端部1a下方の内周面と底板貼着部15a外周面とを密着させた後、ヒートシールにて貼着することにより、図5(a)に示すように、紙製缶容器の筒状胴部10の下端開口部14に底板部15が形成されるものである。
【0051】
その後は、図5(a)に示すように、上記の本発明の製缶用金型を用いた状態にて、従来技術に記載すると同様にして、筒状胴部10下端の折り返し部1aを筒状胴部10の内方に折り返し、図5(b)に示すように、折り返しにより重ね合わされた折り返し部1aの内周面と底板貼着部15aの内周面とを、ヒートシールにて貼着することにより、筒状胴部10の下端開口部14に底板部15が密封状態に取付けられた紙製缶容器が製缶される。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】(a)は、本発明の製缶用金型により成形、製缶される紙製缶容器の全体平面図、(b)は、そのM部分の部分拡大平面図。
【図2】本発明の製缶用金型のM部分の部分拡大平面図。
【図3】(a)は、本発明の製缶用金型を説明する部分側断面図、(b)は、そのX−X上面断面図。
【図4】本発明の製缶用金型を説明する部分側断面図。
【図5】(a)は、本発明の製缶用金型により成形、製缶される紙製缶容器の天板部又は底板部を筒状胴部に貼着した上端又は下端折り返し部を折り返す前の部分側断面図、(b)は、折り返し後の部分側断面図。
【図6】(a)は、紙製缶容器の筒状胴部を形成するための胴部原紙の平面図、(b)は、胴部原紙を丸めて両端部を貼着して筒状にした筒状胴部の斜視図、(c)は、筒状胴部と底板部と天板部の組立構成図、(d)は、紙製缶容器の天板部又は底板部を筒状胴部に貼着した上端又は下端折り返し部を折り返す前の部分側断面図、(e)は、折り返し後の部分側断面図。
【図7】(a)〜(c)は、紙製缶容器の製缶装置及び製缶工程の一例を説明する側断面図。
【符号の説明】
【0053】
A…凹陥形状雌型部
A1 …第1の凹陥部
A2 …第2の凹陥部A2
1…胴部原紙
1a、1b…折り返し部
10…筒状胴部
11、12…貼り合わせ端部
13…貼り合わせ部
15…底板部
16…天板部
20…胴部保持部
30、31…リッド(天板部及び底板部)成形雌型
40…トップガイドリング
40a…切欠部
41…ボトムガイドリング
41a…切欠部
50…ボトムリッド成形雄型
60…トップリッド成形雄型

【特許請求の範囲】
【請求項1】
胴部原紙を丸めてその両端部を、その一端にエッジプロテクトテープを介在させてサイド貼り合わせ部にて重ね合わせて貼り合わせた筒状胴部とその筒状胴部のボトム側とトップ側のそれぞれ開口部を底部原紙と天板原紙により密封して形成した底板部と天板部とからなる液体包装用の角筒状又は円筒状の紙製缶容器を製缶するための製缶金型であって、前記筒状胴部をその外周面側から保持する胴部保持部と、該胴部保持部の下部に前記筒状胴部の下端開口部をその開口部の外周面側から保持するボトムガイドリング部と、該胴部保持部の上部に前記筒状胴部の上端開口部をその開口部の外周面側から保持するトップガイドリングリング部と、前記ボトムガイドリング部内及びトップガイドリングリング部内に進入し且つ該リング部の内面方向に分割移動可能な各々分割コア金型部とから構成され、前記ボトムガイドリング部40又は/及びトップガイドリングリング部41のリング内周面の形状が、製缶時の前記筒状胴部10の下端1a及び上端1bの各々開口部外周面に沿う形状を備え、前記トップガイドリングリング部41のリング内周面のうち、前記筒状胴部10のサイド貼り合わせ部13に相当する部位に、該内周面側に凹む形状の凹陥形状雌型部Aを備え、該凹陥形状雌型部Aは、前記サイド貼り合わせ部13の胴部原紙一端のエッジプロテクトテープ相当部に対向する位置に形成された第1の凹陥部A1 と該サイド貼り合わせ部13の胴部原紙他端に対向する位置に形成された前記第1の凹陥部A1 の凹陥深度より小さい深度の第2の凹陥部A2 とから構成されることを特徴とする紙製缶容器の製缶用金型。
【請求項2】
胴部原紙を丸めてその両端部を、その一端にエッジプロテクトテープを介在させてサイド貼り合わせ部にて重ね合わせて貼り合わせた筒状胴部とその筒状胴部のボトム側とトップ側のそれぞれ開口部を底部原紙と天板原紙により密封して形成した底板部と天板部とからなる液体包装用の角筒状又は円筒状の紙製缶容器を製缶するための製缶金型であって、前記筒状胴部をその外周面側から保持する胴部保持部と、該胴部保持部の下部に前記筒状胴部の下端開口部をその開口部の外周面側から保持するボトムガイドリング部と、該胴部保持部の上部に前記筒状胴部の上端開口部をその開口部の外周面側から保持するトップガイドリングリング部と、前記ボトムガイドリング部内及びトップガイドリングリング部内に進入し且つ該リング部の内面方向に分割移動可能な各々分割コア金型部とから構成され、前記ボトムガイドリング部40又は/及びトップガイドリングリング部41のリング内周面の形状が、製缶時の前記筒状胴部10の下端1a及び上端1bの各々開口部外周面に沿う形状を備え、前記ボトムガイドリング部40又は/及びトップガイドリングリング部41のリング内周面のうち、前記筒状胴部10のサイド貼り合わせ部13に相当する部位に、該内周面側に凹む形状の凹陥形状雌型部Aを備え、該凹陥形状雌型部Aは、前記サイド貼り合わせ部13の胴部原紙一端のエッジプロテクトテープ相当部に対向する位置に形成された第1の凹陥部A1 と、該サイド貼り合わせ部13の胴部原紙他端に対向する位置に形成された前記第1の凹陥部A1 の凹陥深度より小さい深度の第2の凹陥部A2 とから構成されることを特徴とする紙製缶容器の製缶用金型。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−286039(P2009−286039A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−142266(P2008−142266)
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】