説明

紫外線照射装置

【課題】小型化を図った紫外線照射装置を提供する。
【解決手段】紫外線照射装置1は、被照射物に対して紫外光を照射する紫外光照射部2と、紫外光照射部2からの紫外光の照射領域に窒素ガスを噴き出すガス噴出部3とを備える。紫外線照射装置1の装置本体10は、紫外光照射部2が設けられた光源部本体11と、光源部本体11と一体に設けられて、下面に窒素ガスのガス噴出口12aを有するフード12とで構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線照射装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、紫外線硬化樹脂を混ぜた印刷インクを塗布した印刷用紙に紫外線を照射し、紫外線硬化樹脂を硬化させることによって印刷インクを印刷用紙に定着させる印刷用乾燥装置が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この印刷用乾燥装置では、搬送部によって搬送されてくる印刷用紙に印刷インクを塗布した後、UVランプから紫外線を照射させることで、印刷インクを硬化させ、印刷用紙に定着させるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−351654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のような印刷用乾燥装置では、印刷インクに混ぜられた紫外線硬化樹脂が紫外線の照射を受けて硬化する際に、紫外線硬化樹脂が酸素と接触すると反応阻害が起こることが知られている。このような反応阻害を低減するために、窒素雰囲気中で紫外線硬化樹脂に紫外線を照射することが検討され、紫外線の照射部位に対して窒素を噴き出すための装置を備えることが検討されている。紫外線の照射部位に十分な量の窒素を送り込むためには、紫外線を照射する紫外線照射装置の近傍に、窒素を噴き出すための装置を設ける必要があるが、この装置を支持するための機構も別途必要になるため、全体として装置が大型化するという問題があった。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、小型化を図った紫外線照射装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本願の紫外線照射装置は、被照射物に対して紫外光を照射する紫外光照射部と、紫外光照射部と一体に設けられ、紫外光照射部からの紫外光の照射領域に窒素ガスを噴き出すガス噴出部とを備えることを特徴とする。
【0008】
この紫外線照射装置において、紫外光照射部からの紫外光の照射方向に対して窒素ガスの噴出方向を調整する方向調整部を備えることも好ましい。
【0009】
この紫外線照射装置において、紫外光照射部に対して、ガス噴出部と反対側に、ガス噴出部から噴き出された窒素ガスが照射領域の外側に流出するのを遮る第1仕切り部材が設けられることも好ましい。
【0010】
この紫外線照射装置において、ガス噴出部に対して、紫外光照射部と反対側に、ガス噴出部から噴き出された窒素ガスが照射領域の外側に流出するのを遮る第2仕切り部材が設けられることも好ましい。
【0011】
この紫外線照射装置において、各仕切り部材は、紫外光照射部及びガス噴出部の何れかと一体に設けられ、各仕切り部材と被照射物との間にできる隙間の量を調整する調整手段が設けられることも好ましい。
【0012】
この紫外線照射装置において、各仕切り部材には、気体を通過させる孔が部分的に設けられることも好ましい。
【0013】
この紫外線照射装置において、ガス噴出部は、被照射物が相対的に移動する方向に向かって窒素ガスを噴き出す向きに取り付けられることも好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、紫外光照射部とガス噴出部とが一体に設けられているので、ガス噴出部を支持するための機構が不要になり、紫外線照射装置全体として小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態の紫外線照射装置の使用状態を示し、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図2】同上の使用状態を模式的に示した側面図である。
【図3】同上を示し、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は下面図である。
【図4】同上を示し、(a)は上側から見た斜視図、(b)は下側から見た斜視図である。
【図5】同上の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本実施形態の紫外線照射装置を図1〜図5に基づいて説明する。尚、以下の説明では特に断りがないかぎり、図3(a)に示す向きにおいて上下左右の方向を規定し、図3(b)における上側を前側、下側を後側として説明を行うこととする。但し、ここで定義した方向は説明のための便宜上のものであり、実際の使用形態における取付方向を限定する趣旨のものではない。
【0017】
この紫外線照射装置1は例えば印刷用途に使用され、印刷インク(紫外線硬化樹脂を混ぜたインク)が塗布された印刷媒体(例えば紙やフィルムなど)に紫外線を照射することで、印刷インクを印刷用紙に定着させるために用いられる。尚、紫外線照射装置1の用途は印刷用途に限定される趣旨のものではなく、対象物に塗布した紫外線硬化樹脂に紫外線を照射し、硬化させることで対象物を接着する用途にも使用可能である。
【0018】
図2は紫外線照射装置1を用いた印刷機30の要部を示し、印刷機30の要部を示し、ロール状の紙やフィルムからなる印刷媒体40を搬送するためのローラ31,32を備え、後段のローラ32には、その周面に対向させて紫外線照射装置1が配置されている。ローラ31,32が、図中に示す矢印の方向に回転すると、印刷媒体40がローラ31,32の回転に応じて搬送される。印刷媒体40には、紫外線照射装置1のところへ搬送されるまでの間に、インク着ローラ(図示せず)によって印刷インクが塗布される。そして、紫外線照射装置1から印刷媒体40の表面に紫外線が照射されると、光重合反応により印刷インクに混ぜられた紫外線硬化樹脂が硬化して、印刷インクが印刷媒体40に定着する。
【0019】
この紫外線照射装置1は、図3〜図5に示すように、被照射物に対して紫外光を照射する紫外光照射部2と、この紫外光照射部2と一体に設けられ、紫外光照射部2からの紫外光の照射領域(図1の斜線部A1)に窒素ガスを噴き出すガス噴出部3を備えている。
【0020】
紫外線照射装置1の装置本体10は、細長い直方体状の光源部本体11と、光源部本体11の前側部に光源部本体11と一体に設けられた略直方体状のフード12とで構成される。
【0021】
光源部本体11の下面には、紫外光を発光する複数個の発光ダイオード20が長手方向(左右方向に)に沿って配列されている。光源部本体10の内部には、複数個の発光ダイオード20を点灯させる点灯回路や、複数個の発光ダイオード20を冷却する水冷式の冷却機構が収納されている。ここで、発光ダイオード20や、発光ダイオード20が取り付けられた光源部本体11などから、紫外光照射部2が構成される。尚、本実施形態では光源として紫外光を発光する発光ダイオード20を用いているが、紫外線を発光する蛍光ランプでもよく、紫外光を発光するものであればよい。
【0022】
フード12は、光源部本体11の前側部から、光源部本体11の下面に対してやや斜め下向きに張り出す形で設けられており、フード12下面の略全体には、窒素ガスを噴き出すための噴出口12aが開口している。光源部本体11には、窒素ガスが充填されたタンク及び送風ファンよりなる送風装置(図示せず)からのゴムホースが接続されており、ゴムホースを通して送られてきた窒素ガスはフード12に送られ、フード12下面の噴出口12aから外部に噴出される。ここで、窒素ガスを噴出する噴出口12aが設けられたフード12によりガス噴出部3が構成されている。
【0023】
本実施形態の紫外線照射装置1は紫外光照射部2とガス噴出部3とを備え、ガス噴出部3は紫外光照射部2に対して前側に配置されている。この紫外線照射装置1は印刷機30に取り付けられて使用され、印刷媒体40は装置本体10の下側を前方から後方へと搬送されていく。すなわち印刷媒体40はガス噴出部3の下方を通過した後、紫外光照射部2の下方を通過することになり、紫外光照射部2からの紫外線が照射される照射領域A1はガス噴出部3の後方に位置することになる。そのため、ガス噴出部3は、被照射物である印刷媒体40がガス噴出部3に対して相対的に移動する方向(本実施形態では後側)に向かって窒素ガスを噴き出す向きで、紫外光照射部2に取り付けられている。
【0024】
噴出口12aの内側には、紫外光照射部2からの紫外光の照射方向に対して、窒素ガスの噴出方向を調整するためのルーバ16が、左右方向に延びる回転軸を中心として回転自在に支持されている。例えば作業者がルーバ16の向きを手動で調整することで、窒素ガスの噴出方向が調整され、紫外光の照射方向に対する窒素ガスの噴出方向が調整されるようになっている。尚、窒素ガスの噴出角度を調整する方向調整部はルーバ16に限定されるものではなく、光源部本体11に対するフード12の取付角度を調整自在とし、フード12そのものの取付角度を調整することで、窒素ガスの噴出方向を調整してもよい。
【0025】
光源部本体11においてガス噴出部3と反対側(後側)の側縁からは、矩形板状の第1仕切り板13(第1仕切り部材)が、斜め下向きに(すなわち印刷媒体40側に向かって)突出する。また、フード12において紫外光照射部2と反対側(前側)の側縁からは、矩形板状の第2仕切り板14(第2仕切り部材)が、斜め下向きに(すなわち印刷媒体40側に向かって)突出している。ここで、第1仕切り板13及び第2仕切り板14は、それぞれ、窒素ガスが充填される照射領域A1の前側及び後側に配置されているので、照射領域A1に充填された窒素ガスが、照射領域A1の外側に拡散しにくくなる。したがって、第1及び第2仕切り板13,14が設けられていない場合に比べて、照射領域A1における酸素濃度を効率良く低減でき、紫外線硬化樹脂が硬化する際に酸素による反応阻害がさらに低減されて、紫外線硬化樹脂の硬化性をさらに向上できる。
【0026】
尚、本実施形態では、紫外光照射部2に対してガス噴出部3と反対側(後側)に第1仕切り板13が設けられ、ガス噴出部3に対して紫外光照射部2と反対側(前側)に第2仕切り板14が設けられているが、第1及び第2仕切り板13,14を両方共に備える必要はない。例えば図2に示すように紫外光照射部2に対してガス噴出部3と反対側(後側)のみに第1仕切り板13が設けられていてもよい。この場合でも、ガス噴出部3から噴き出された窒素ガスは第1仕切り板13にあたって照射領域A1に滞留すると考えられるので、照射領域A1における酸素濃度を低下させて、紫外線照射時に酸素による反応阻害を低減することができる。また、ガス噴出部3に対して紫外光照射部2と反対側(前側)のみに第2仕切り板14が設けられていてもよい。この場合でも、第2仕切り板14と光源部本体11と印刷媒体40とで照射領域A1の周囲が部分的に囲まれるので、ガス噴出部3から噴き出された窒素ガスは、仕切り板13,14が両方共に無い場合に比べて拡散しにくくなる。その結果、照射領域A1における酸素濃度が低減され、紫外線照射時の酸素による反応阻害が低減されるから、紫外線硬化樹脂の硬化性を向上させることができる。
【0027】
また本実施形態では、第1仕切り板13及び第2仕切り板14にそれぞれ通気用の孔15が設けられており、孔15の大きさや数や配置を使用条件に応じて適宜設定することで、照射領域A1における窒素ガスの流れや窒素ガスの濃度を調整することができる。
【0028】
また、第1仕切り板13及び第2仕切り板14はそれぞれ装置本体10に固定的に設けられているが、第1仕切り板13及び第2仕切り板14がヒンジ(図示せず)を介して装置本体10に取り付けられ、第1仕切り板13及び第2仕切り板14の取付角度θ1,θ2(図5参照)を調整できるようにしてもよい。ガス噴出部3から噴出された窒素ガスは第1仕切り板13や第2仕切り板14に当たると、窒素ガスの流れが乱れ、照射領域A1における窒素ガスの濃度が不均一になり、その結果、酸素の反応阻害を抑制する効果にムラが生じる可能性がある。ここで、第1仕切り板13及び第2仕切り板14の取付角度θ1,θ2を調整可能とし、印刷媒体40と第1仕切り板13,第2仕切り板14との間にできる隙間の量を調整できるようにすれば、窒素ガスの流れが均一になるように隙間を調整することができる。そして、窒素ガスの流れが均一にできれば、照射領域A1における窒素ガスの濃度が均一になり、それによって照射領域A1において酸素濃度を一様に低減できるから、紫外線照射時に酸素による反応阻害を抑制する効果が照射領域A1の全体で得られ、紫外線硬化樹脂の硬化性を向上させることができる。
【0029】
尚、本実施形態では、第1及び第2仕切り板13,14と被照射物(印刷媒体40)との間にできる隙間の量を調整する調整手段が、第1仕切り板13及び第2仕切り板14の取付角度θ1,θ2を調整する手段(例えばヒンジなど)で構成されているが、第1仕切り板13及び第2仕切り板14が伸縮自在に構成され、第1仕切り板13及び第2仕切り板14の長さ寸法L1,L2を調整することで、隙間の量を調整するようにしてもよい。
【0030】
また、各仕切り板13,14は、左右方向の長さ寸法を印刷媒体40の幅寸法に合わせて調整可能とすることも好ましく、印刷媒体の幅に合わせて窒素ガスが噴き出される範囲を調整することができる。
【0031】
以上説明したように本実施形態の紫外線照射装置1では、被照射物(印刷媒体40)に対して紫外光を照射する紫外光照射部2と、紫外光照射部2からの紫外光の照射領域A1に窒素ガスを噴き出すガス噴出部3とが一体に設けられている。
【0032】
これにより、窒素ガスの雰囲気中で印刷インクに紫外光を照射して、紫外線硬化樹脂を硬化させることができる。したがって、紫外線硬化樹脂に紫外光が照射される際に、雰囲気中の酸素濃度が低減されるから、酸素による反応阻害が低減され、紫外線硬化樹脂の硬化性を向上させることができる。しかも、ガス噴出部3が紫外光照射部2と一体に設けられているので、ガス噴出部3を支持するための機構を別途設ける必要が無く、全体として装置の小型化を図ることができる。また、紫外光照射部2への電気配線やガス噴出部3へのガス配管などを纏めて配設できるから、これらの電気配線やガス配管の取り回しが良好になり、配線や配管のためのスペースをコンパクトに纏めることで、装置全体の小型化が図られる。
【0033】
また、本実施形態では紫外光照射部2からの紫外光の照射方向に対して窒素ガスの噴出方向を調整する方向調整部(本実施形態では例えばルーバ16)を備えている。
【0034】
これにより、方向調整部で窒素ガスの噴射方向を調整できるから、被照射物である印刷媒体40までの距離や窒素ガスの送風量などの条件に合わせて、噴射方向を適宜調整することで、照射領域A1における窒素ガスの濃度や流れを調整することが可能になる。
【0035】
また、本実施形態では、紫外光照射部2に対して、ガス噴出部3と反対側に、ガス噴出部3から噴き出された窒素ガスが照射領域A1の外側に流出するのを遮る第1仕切り部材(上記の第1仕切り板13)が設けられている。
【0036】
これにより、ガス噴出部3から噴出された窒素ガスは第1仕切り部材に当たって照射領域内に滞留することになり、照射領域から外側に窒素ガスが拡散しにくくなって、照射領域における窒素ガス濃度を高めることができる。したがって、第1仕切り部材が設けられていない場合に比べて、照射領域における酸素濃度を効率良く低減でき、紫外線硬化樹脂が硬化する際に酸素による反応阻害がさらに低減されて、紫外線硬化樹脂の硬化性を向上させることができる。
【0037】
また、ガス噴出部3に対して、紫外光照射部2と反対側に、ガス噴出部3から噴き出された窒素ガスが照射領域の外側に流出するのを遮る第2仕切り部材(上記の第2仕切り板14)が設けられることも好ましい。
【0038】
これにより、ガス噴出部3から噴出された窒素ガスは第2仕切り部材に当たって照射領域内に滞留することになり、照射領域から外側に窒素ガスが拡散しにくくなって、照射領域における窒素ガス濃度を高めることができる。したがって、第2仕切り部材が設けられていない場合に比べて、照射領域における酸素濃度を効率良く低減でき、紫外線硬化樹脂が硬化する際に酸素による反応阻害がさらに低減されて、紫外線硬化樹脂の硬化性を向上させることができる。
【0039】
また本実施形態では、各仕切り部材(上述の第1仕切り板13、第2仕切り板14)が、紫外光照射部2及びガス噴出部3の何れかと一体に設けられ、各仕切り部材と被照射物(印刷媒体40)との間にできる隙間の量を調整する調整手段が設けられている。
【0040】
これにより、各仕切り部材と被照射物との間の隙間を通って照射領域の外側に出て行く窒素ガスの量を調整できるから、使用条件に応じて照射領域における窒素ガスの濃度を調整することができる。
【0041】
また本実施形態では、各仕切り部材(上述の第1仕切り板13、第2仕切り板14)に、気体を通過させる孔15が部分的に設けられている。
【0042】
これにより、照射領域A1に充填された窒素ガスを、各仕切り部材の孔を通して照射領域の外側に逃がすことができ、照射領域において窒素ガスの流れに乱れが生じるのを抑制でき、照射領域における窒素ガスの濃度を均一にできる。したがって、照射領域において酸素による反応阻害が発生するのを抑制でき、紫外線硬化樹脂の硬化性を向上させることができる。
【0043】
また本実施形態では、ガス噴出部3は、被照射物(印刷物40)が相対的に移動する方向に向かって窒素ガスを噴き出す向きに取り付けられている。
【0044】
ガス噴出部3が、被照射物の移動する方向に逆流して窒素ガスを噴き出す場合は、被照射物の移動によって窒素ガスの流れに乱れが生じる可能性があるが、ガス噴出部3が、被照射物の移動する方向に沿って、窒素ガスを噴出することで、窒素ガスの流れを良くすることができる。したがって、窒素ガスの流れに乱れが生じにくくなり、照射領域における窒素ガスの濃度が均一になるから、照射領域において酸素による反応阻害が発生しにくくなり、紫外線硬化樹脂の硬化性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0045】
1 紫外線照射装置
2 紫外光照射部
3 ガス噴出部
10 装置本体
11 光源部本体
12 フード
12a 噴出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被照射物に対して紫外光を照射する紫外光照射部と、
前記紫外光照射部と一体に設けられ、前記紫外光照射部からの紫外光の照射領域に窒素ガスを噴き出すガス噴出部とを備えたことを特徴とする紫外線照射装置。
【請求項2】
前記紫外光照射部からの紫外光の照射方向に対して窒素ガスの噴出方向を調整する方向調整部を備えたことを特徴とする請求項1記載の紫外線照射装置。
【請求項3】
前記紫外光照射部に対して、前記ガス噴出部と反対側に、前記ガス噴出部から噴き出された窒素ガスが前記照射領域の外側に流出するのを遮る第1仕切り部材が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の紫外線照射装置。
【請求項4】
前記ガス噴出部に対して、前記紫外光照射部と反対側に、前記ガス噴出部から噴き出された窒素ガスが前記照射領域の外側に流出するのを遮る第2仕切り部材が設けられたことを特徴とする請求項3記載の紫外線照射装置。
【請求項5】
前記各仕切り部材は、前記紫外光照射部及び前記ガス噴出部の何れかと一体に設けられ、前記各仕切り部材と前記被照射物との間にできる隙間の量を調整する調整手段が設けられたことを特徴とする請求項3又は4の何れかに記載の紫外線照射装置。
【請求項6】
前記各仕切り部材には、気体を通過させる孔が部分的に設けられたことを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載の紫外線照射装置。
【請求項7】
前記ガス噴出部は、前記被照射物が相対的に移動する方向に向かって窒素ガスを噴き出す向きに取り付けられたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の紫外線照射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−217873(P2012−217873A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−82988(P2011−82988)
【出願日】平成23年4月4日(2011.4.4)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】