説明

細長形状製品用梱包材

【課題】繰り返し使用可能で、梱包が容易な細長形状製品用梱包材の提供。
【解決手段】サーフボードなどの細長板状製品Aを内部に収容して保持する長方形の薄型箱状をした合成樹脂板材をもって折り畳み可能に形成した梱包材支持枠体12と、該梱包材支持枠体の外側を包み込む前記合成樹脂材と同じ材料からなるシート状材11とを有し、前記梱包材支持枠体12は帯状をした合成樹脂製ダンボール板材からなり、内部に前記細長板状製品Aが収容できる大きさの長方形状をした外周枠部13と、該外周枠部13の底板部15と頂板部18間に掛け渡され、少なくとも一端側が着脱自在で、前記細長板状製品Aが挿入される支持溝25を備えた複数の支持板14,19とをもって構成され、前記梱包材支持枠体12は、その外周枠部13の底板部15が前記シート状材11の表面に固着されており、該シート状材11上で折り畳まれた状態においてもその外周が前記シート状材にくるまれるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばサーフボードのような細長形状をした製品を傷つけずに運搬する為の細長形状製品用梱包材に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、サーフボードは発泡ウレタンやエポキシ樹脂で製造された基材をシェイバーで削るなどして最適な形に成形し、ガラスクロスとポリエステル樹脂でその周囲を被覆して形成されたものが一般的である。このようなサーフボードの表面は大変傷つき易く、細く、或いは薄く成形された端部を損傷し易い。
【0003】
また、使用者の好みに応じて受注生産されるものも多く、その場合には単品毎に形状が異なる。ため、発泡スチロールにより型抜された定型の梱包用緩衝材が使用できない。特に修理工場へ輸送するような場合には、量産品であってもその都度異なった形状のものを輸送することとなり、通常電気製品等の輸送に使用されているような、製品の形状に合わせた収容部凹部を有する定型の発泡スチロール緩衝材を使用することができない。
【0004】
このため、従来は、全体を弾力のある発泡ウレタン製のシートや、シートの片面に気泡突起を多数形成した気泡緩衝シートなどで幾重にも包んだ後、さらに頑丈な段ボール箱等に入れて、玉状の発泡スチロールなどの緩衝材にて隙間を埋めて梱包し運搬されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述の如き従来の技術では、梱包に大変手間がかかるという問題があった。
【0006】
また、梱包に用いた梱包材は再び同様の梱包に利用が難しく、使い捨てとなってしまう為コスト面でも問題があった。
【0007】
加えて、様々な素材を用いて梱包を行っていることから、廃棄にも分別の手間を要していた。
【0008】
そこで本発明は、上述の従来技術の問題を鑑み、繰り返し使用可能で、梱包が容易な細長形状製品用梱包材の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、サーフボードなどの細長板状製品を内部に収容して保持する長方形の薄型箱状をした合成樹脂板材をもって折り畳み可能に形成した梱包材支持枠体と、該梱包材支持枠体の外側を包み込む前記合成樹脂材と同じ材料からなるシート状材とを有し、
【0010】
前記梱包材支持枠体は帯状をした合成樹脂製ダンボール板材からなり、内部に前記細長板状製品が収容できる大きさの長方形状をした外周枠部と、該外周枠部の底板部と頂板部間に掛け渡され、少なくとも一端側が着脱自在で、前記細長板状製品が挿入される支持溝を備えた複数の支持板とをもって構成され、
【0011】
前記梱包材支持枠体は、その外周枠部の底板部が前記シート状材の表面に固着されており、該シート状材上で折り畳まれた状態においてもその外周が前記シート状材にくるまれるようにした細長形状製品用梱包材にある。
【0012】
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記シート状材は、1枚の平板の表面に波板を重ね、該波板の凸条の稜線部を固着した前記ダンボール板材と同じ合成樹脂製の片ダンボール材をもって形成され、前記外周枠部の長さ方向を前記波板の稜線方向と平行にして該シート状材に固着したことにある。
【0013】
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2何れかの請求項の構成に加え、前記外周部材は、底板部の両端にそれぞれ側板部を直角に立ち上げ、該両側板部の上端に互いに向き合う方向に折り曲げた形状の頂板部をそれぞれ備え、該両頂板部の先端部間を面ファスナーにて着脱自在に固定することによって長方形状に組み立てられ、該両頂板部と、底板部との間に前記支持板を介在させたことにある。
【0014】
請求項4に記載の発明の特徴は、請求項3の構成に加え、前記支持板として、前記両頂板部の先端をそれぞれ下向きに折り曲げて該頂板部と一体に形成した中央部支持板と、前記各側板部に近づけた位置にあって、下端側を底板部の表面に面ファスナーを介して取り付け位置を調整自在に固定し、上端側が前記各頂板部の下面に面ファスナーを介して着脱自在に固定される端部支持板とを用い、各端部支持板に細長板状製品の下側縁部を支持する支持溝を備えるとともに、前記中央部支持板には該細長板状製品の上縁部を押える支持溝を備えたことにある。
【0015】
請求項5に記載の発明の特徴は、請求項4の構成に加え、各端部支持板には、それぞれの側板部側の面に、不織布、網等のシート状材からなる帯状材をU字状に折り曲げ、その両端を前記各支持板の支持溝の両側部に固着した縦移動抑制部材を備え、該縦移動抑制部材が細長板状材の先端部及び後端部に掛けまわされて縦向移動が止められるようにしたことにある。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る細長形状製品用梱包材は、サーフボードなどの細長板状製品を内部に収容して保持する長方形の薄型箱状をした合成樹脂板材をもって折り畳み可能に形成した梱包材支持枠体と、該梱包材支持枠体の外側を包み込む前記合成樹脂材と同じ材料からなるシート状材とを有し、
【0017】
前記梱包材支持枠体は帯状をした合成樹脂製ダンボール板材からなり、内部に前記細長板状製品が収容できる大きさの長方形状をした外周枠部と、該外周枠部の底板部と頂板部間に掛け渡され、少なくとも一端側が着脱自在で、前記細長板状製品が挿入される支持溝を備えた複数の支持板とをもって構成され、前記梱包材支持枠体は、その外周枠部の底板部が前記シート状材の表面に固着されており、該シート状材上で折り畳まれた状態においてもその外周が前記シート状材にくるまれるようにしたことにより、不使用時には、外周枠部と支持板とからなる梱包材支持枠体が、小さく折り畳まれた状態でシート状材にくるまれてまとめられるため、場所をとらず、また、何度でも使用することができるため、サーフボードなどの特殊な製品搬送に繰り返し使用が可能となり、経済性が高い。また、全てを同材の合成樹脂材料にて製造できるため、廃品処理コストが低いものとなる。
【0018】
また本発明において、前記シート状材は、1枚の平板の表面に波板を重ね、該波板の凸条の稜線部を固着した前記ダンボール板材と同じ合成樹脂製の片ダンボール材をもって形成され、前記外周枠部の長さ方向を前記波板の稜線方向と平行にして該シート状材に固着していることにより、シート状材が、梱包材支持枠体の外周を包み込む外装材としての機能を持つと同時に、折り畳み可能な梱包材支持枠体の組み立て状態の補強材としての機能も持つこととなり、簡単な組み立て構造であっても強度の高い細長形状製品用梱包材となる。
【0019】
更に本発明において、前記外周部材は、底板部の両端にそれぞれ側板部を直角に立ち上げ、該両側板部の上端に互いに向き合う方向に折り曲げた形状の頂板部をそれぞれ備え、該両頂板部の先端部間を面ファスナーにて着脱自在に固定することによって長方形状に組み立てられ、該両頂板部と、底板部との間に前記支持板を介在させることにより、組み立て・折り畳みが容易で、組み立て時に強度の高いものとできる。
【0020】
更に本発明では、前記支持板として、前記両頂板部の先端をそれぞれ下向きに折り曲げて該頂板部と一体に形成した中央部支持板と、前記各側板部に近づけた位置にあって、下端側を底板部の表面に面ファスナーを介して取り付け位置を調整自在に固定し、上端側が前記各頂板部の下面に面ファスナーを介して着脱自在に固定される端部支持板とを用い、各端部支持板に細長板状製品の下側縁部を支持する支持溝を備えるとともに、前記中央部支持板には該細長板状製品の上縁部を押える支持溝を備えることにより、材料取りのロスが少なく、しかも強固な製品保持力がえられる。
【0021】
更に本発明において、各端部支持板には、それぞれの側板部側の面に、不織布、網等のシート状材からなる帯状材をU字状に折り曲げ、その両端を前記各支持板の支持溝の両側部に固着した縦移動抑制部材を備え、該縦移動抑制部材が細長板状材の先端部及び後端部に掛けまわされて縦向移動が止められるようにすることにより、細長板状材の縦方向の移動が、簡単な帯状材の付加によって効果的に阻止される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係る細長形状製品用梱包材の使用状態を示す縦断面図である。
【図2】図1の細長形状製品用梱包材の緩衝シート材を開いた状態を示す斜視図である。
【図3】同上の細長形状製品用梱包材の展開図である。
【図4】(a)〜(c)は同上の細長形状製品用梱包材の折畳み手順を示す平面図である。
【図5】(a)〜(d)は本発明にかかる細長形状製品用梱包材の梱包方法を示す斜視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に、本発明に係る細長形状製品用梱包材をサーフボードの梱包に実施した例について説明する。
【0024】
図1は、本発明に係る梱包材の使用状態を示しており、図中符号10は細長形状製品用梱包材であり、Aはサーフボードである。
【0025】
この細長形状製品用梱包材10は全体を覆うシート状の合成樹脂性の緩衝シート材11と、その上に接着された梱包材支持枠体12からなり、梱包材支持枠体12内にサーフボードAを保持させ、その外側を緩衝シート材11によって被覆する構造となっている。
【0026】
梱包材支持枠体12は、全体が緩衝シート材11と同材料の合成樹脂によって形成されたダンボール板材が使用されており、サーフボードAの厚さの略2倍程度の幅の細長板状材によって形成された長方形状の外周枠部13と、その内部仕切るように前記長方形の長辺間に介在させた複数の支持板14、19とから構成されている。
【0027】
外周枠部13は、緩衝シート材11の表面に固着された底板部15と、その両端よりを直角に立ち上げた側板部17,17と、その両側板部17,17の上端を互いに向き合う側に直角に折り曲げた頂板部18,18とから構成されている。両頂板部18,18はその突合せ端面同士が、面ファスナー20aを介して着脱自在となっている。
【0028】
支持板は、外周枠部13の長さ方向の中央部分において底板部15と頂板部18との間に介在される中央部分支持板19,19と、両側板部17,17に近づけた位置にそれぞれ同様に備えた端部支持板14,14とを備えている。両支持板14,19は、何れも外周枠部13と同材料からなる同幅のダンボール板材が使用されている。
【0029】
各中央部支持板19は、各頂板部18の先端を底板部15側に直角に折り曲げて形成されており、その先端、即ち中央部支持板の先端を側板部17側に直角に折り曲げた接合片部19aが一体に形成されており、この接合片部の下面が、面ファスナー20bを介して底板部15に対し着脱自在となっている。
【0030】
各端部支持板14は、両端に接合片部14a,14bがそれぞれの端部を直角に折り曲げた形状に形成されており、下側の接合片部14aは底板部15の上面に面ファスナー20dを介して取り外し可能に固定されているとともに、上側の接合片部14bはその上面が、面ファスナー20cを介して頂板部18の下面に対し取り外し可能に固定されている。
【0031】
この各面ファスナー20c,20dの底板部15の上面及び頂板部18の下面のファスナーパーツは、接合片部14a,14bよりも底板部及び頂版部の長さ方向に長いものを使用しており、これによって両端部支持板14,14の取り付け位置を外周枠13の端部寄り及び中央寄りに調整できるようになっている。
【0032】
各支持板14,19には、それぞれサーフボードAを支持する支持溝25が形成されている。各端部支持板14の支持溝25は、該支持板14の上端側が開放された凹型に形成され、その凹型の底部25aが、該支持溝25内に挿入されたサーフボードAの一方の側を支えるようになっている。
【0033】
また、中央部支持板19の支持溝25は、下端側が開放された凹型に形成され、その凹型の底部25aが、該支持溝25内に挿入されてサーフボードAの他方の側縁の中央部をさえるようになっている。
【0034】
尚、各支持溝25は、サーフボードAの厚さと略同じ幅に形成さており、支持溝25の幅方向側対向縁部によってサーフボードの表裏の面が支持され、凹型の底部25aによって、サーフボードAの一方の側縁部両端より位置と他方の縁部中央位置との三点が支持されるようになっている。
【0035】
各端部支持板14,14には、それぞれの側板部17側の面に、サーフボードの前後端に対向させる縦移動抑制部材26がそれぞれ備えられている。この縦移動抑制部材26は、不織布、網等のシート状材からなる帯状材をU字状に折り曲げ、その両端を各支持板14の支持溝25の両側部、即ち各支持板25の側板部17側面に固着したものであり、これがサーフボードAの先端部及び後端部に掛けまわされた状態となるようにし、これによってサーフボードAの縦向き、即ち長さ方向の移動が止められるようにしている。
【0036】
緩衝シート材11は、方形状をなしており、その長さ方向の中央部分上面に外周枠部13の底板部15の底面が接着剤によって固着されている。また、この緩衝シート材11は、片ダンボール、即ち1枚の平板の片面に波板の凸条の稜線部分を接着剤によって接着したシート状材を持って構成されており、外周枠部13の底板部15を前述した凸条の長さ方向と平行に向けて固着しており、これによって緩衝シート材11は、外周枠部13の長さ方向を軸として該外周枠部13の外側に巻き付けることができるようになっている。
【0037】
この緩衝シート材11は、その巻き付け方向側の両端部が、外周枠部13の頂板部18上で互いに重なりあう長さに形成され、その重なり合う部分間が面ファスナー20eを介し着脱可能に固定されるようになっている。
【0038】
このように構成される梱包材10は、不使用時には折り畳んで保管や運搬ができるようになっており、図3に示すよう、外周枠部13を1直線状に展開させることができるとともに各支持板14,19部は展開した外周枠部13上に重なる配置に寝かせることができるようになっている。
【0039】
そして折り畳みに際しては、図4(a)に示すように、緩衝シート材11の全体を平らに広げるとともに、外周枠部13の両側板部17,17を底板部15の延長方向に広げた状態で、両端部支持板14,14を互いに向き合う側に倒して底板部15上に重ねる。この時、縦移動抑制部材26,26は、各端部支持板14の上にてこれと同幅になるように畳む。
【0040】
次いで各中央部支持板19をそれぞれが一体となっている頂板部18に重ねるように折りたたみ、その頂板部18を図4(b)に示すように底板部15の上に重ねるように奥畳む。このようにして底板部15の上に重ねて折りたたまれた支持板14,19及び側板部17、頂板部18からなる梱包材支持枠体12の上に緩衝シート材11の、梱包材支持枠体12を中央にした片側12aを丸めて重ね、それらの外側をもう一方の片側12bを巻き付け、予め設置した面ファスナー図示せずによって片側12bの先端を拡がらないように止める。このようにして小形に畳んだ状態で保管、運搬に供する。
【0041】
次にこの梱包材10によるサーフボードの梱包方法について説明する。
【0042】
包装されるサーフボードAは必要に応じて予め、ウレタンシートなどで簡易に包装しておく。
【0043】
先ず梱包材10の緩衝シート材11を広げ、外周枠材を1直線状に展開する。次いで、図5(a)に示すように端部支持板14,14を、サーフボードAの長さに応じ、縦移動抑制部材26,26がサーフボードAの両端に掛けまわされるように取り付け位置を選定して立ち上げる。
【0044】
この状態で両端支持板14,14の支持溝25内にサーフボードAを横向きに立てた状態で挿入する。この時縦移動抑制部材26、26をサーフボードAの前端及び後端に掛けまわされるように広げておく。
【0045】
次いで、図5(b)に示すように、一方の側板部17を直立させ、頂板部18を水平に折り曲げて端部支持板14の上に倒し、端部支持板14の上側接合片部14bと、面ファスナー20cを介して頂板部18の下面とを固定する。この時、中央部支持板19を下向きに折り曲げ、その支持溝25内にサーフボードAの中央部分を挿入し、下端の接合片部19aと底板部15の上面とを面ファスナー20bを介して互いに固定する。更に、図5(c)に示すように、他方の側板部17側も同様に組み付ける。この時、両頂板部18,18は面ファスナー20aによって互いに固定する。これによって長さ方向への開きを防止する。
【0046】
次いで、図5(d)に示すように、緩衝シート材11を、サーフボードAを支持して長方形状に組み立てられた梱包材支持枠体12に外周に巻き付け、両端の重なり部分を面ファスナー20eによって止めることにより梱包が完成する。更に必要に応じて外周をベルト掛けによって補強してもよい。
【0047】
上述した実施例では、サーフボードの梱包に使用した場合を示しているが、本発明はこれに限らず、平板状をしたテレビジョン受信機等の電気製品、絵画や彫刻などの美術工芸品、襖や扉、欄間等の建材等、各種の細長い形状をした製品の梱包に利用できる。
【符号の説明】
【0048】
A サーフボード
10 細長形状製品用梱包材
11 緩衝シート材
12 梱包材支持枠体
13 外周枠部
14 端部支持板
14a,14b 接合片部
15 底板部
17 側板部
18 頂板部
19 中央部支持板
19a 接合片部
20a,20b,20c,20d,20e 面ファスナー
25 支持溝
25a 底部
26 抑制部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーフボードなどの細長板状製品を内部に収容して保持する長方形の薄型箱状をした合成樹脂板材をもって折り畳み可能に形成した梱包材支持枠体と、該梱包材支持枠体の外側を包み込む前記合成樹脂材と同じ材料からなるシート状材とを有し、
前記梱包材支持枠体は帯状をした合成樹脂製ダンボール板材からなり、内部に前記細長板状製品が収容できる大きさの長方形状をした外周枠部と、該外周枠部の底板部と頂板部間に掛け渡され、少なくとも一端側が着脱自在で、前記細長板状製品が挿入される支持溝を備えた複数の支持板とをもって構成され、
前記梱包材支持枠体は、その外周枠部の底板部が前記シート状材の表面に固着されており、該シート状材上で折り畳まれた状態においてもその外周が前記シート状材にくるまれるようにしたことを特徴としてなる細長形状製品用梱包材。
【請求項2】
前記シート状材は、1枚の平板の表面に波板を重ね、該波板の凸条の稜線部を固着した前記ダンボール板材と同じ合成樹脂製の片ダンボール材をもって形成され、前記外周枠部の長さ方向を前記波板の稜線方向と平行にして該シート状材に固着してなる請求項1に記載の細長形状製品用梱包材。
【請求項3】
前記外周部材は、底板部の両端にそれぞれ側板部を直角に立ち上げ、該両側板部の上端に互いに向き合う方向に折り曲げた形状の頂板部をそれぞれ備え、該両頂板部の先端部間を面ファスナーにて着脱自在に固定することによって長方形状に組み立てられ、該両頂板部と、底板部との間に前記支持板を介在させてなる請求項1又は2に記載の細長形状製品用梱包材。
【請求項4】
前記支持板として、前記両頂板部の先端をそれぞれ下向きに折り曲げて該頂板部と一体に形成した中央部支持板と、前記各側板部に近づけた位置にあって、下端側を底板部の表面に面ファスナーを介して取り付け位置を調整自在に固定し、上端側が前記各頂板部の下面に面ファスナーを介して着脱自在に固定される端部支持板とを用い、各端部支持板に細長板状製品の下側縁部を支持する支持溝を備えるとともに、前記中央部支持板には該細長板状製品の上縁部を押える支持溝を備えてなる請求項3に記載の細長形状製品用梱包材。
【請求項5】
各端部支持板には、それぞれの側板部側の面に、不織布、網等のシート状材からなる帯状材をU字状に折り曲げ、その両端を前記各支持板の支持溝の両側部に固着した縦移動抑制部材を備え、該縦移動抑制部材が細長板状材の先端部及び後端部に掛けまわされて縦向移動が止められるようにしてなる請求項4に記載の細長形状製品用梱包材。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−230824(P2011−230824A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−105209(P2010−105209)
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【出願人】(301026424)株式会社カク・コーポレーション (3)
【Fターム(参考)】