説明

絞り機構

【課題】絞り機構の組み立て時の調整工程を削減すると共に、小型化できる絞り機構を提供すること。
【解決手段】基材である固定部材300と、固定部材300に対して回動する駆動部材400と、固定部材300及び駆動部材400のいずれか一方に結合された弾性部202を有する絞り羽根201と、固定部材300及び駆動部材400の他方に形成された規制部材500とを有し、駆動部材400の回動動作に伴い、弾性部202を規制部材500に接触させることで弾性部202に撓みを生じさせ、絞り羽根201の開口量を変化させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、絞り機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の撮像光学系に用いられる絞り機構には、絞り羽根の回転中心となる回転軸や、絞り羽根を駆動する為の駆動軸が設けられている。また、複数の絞り羽根を同時に駆動する為にカム機構等が用いられている。
【0003】
このような例として、特許文献1に開示されている構成が挙げられる。特許文献1では、絞りケースに支持ピンを設けて、絞り羽根の支持孔に挿通させ、回転軸を形成している。また、絞り羽根には、駆動ピンを設けて、矢車と呼ばれるカム機構のカム溝に嵌入させている。そして、矢車を回転させる事で、複数枚の絞り羽根が回転軸を中心に同時に回動し、所望の開口径を得ている。
【0004】
【特許文献1】特開平7−168245号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、支持孔やカム溝に支持ピンや駆動ピンを挿入するには、小さい構成部品をハンドリングした状態で、正確に位置合わせをする必要がある。例えば、開口径を連続的に変化させる虹彩絞りは、絞り羽根によって作られる開口形状が正円に近くなる事が望ましい。
【0006】
このため、虹彩絞りでは、通常は8枚以上の絞り羽根が用いられている。このように絞り羽根の枚数が増えると、それに応じて支持孔やカム溝に支持ピンや駆動ピンを挿入する工数は増加する。
【0007】
また、近年は、撮影機能付きの携帯機器や細径スコープのように、より小さい撮像光学系に絞り機構を搭載する需要が増えている。このために、絞り機構の直径が数mm程度の小型絞り機構が求められている。しかしながら、従来の構成のまま更に小型化した絞り機構では、これらの工程は実質的に実施する事は不可能であると言える。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の絞り羽根を備えた絞り機構において、絞り機構の組み立て時の調整工程を削減すると共に、小型化できる絞り機構を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、基材と、基材に対して回動する駆動部材と、基材及び駆動部材のいずれか一方に結合された弾性部を有する絞り羽根と、基材及び駆動部材の他方に形成された規制部材とを有し、駆動部材の回動動作に伴い、弾性部を規制部材に接触させることで弾性部に撓みを生じさせ、絞り羽根の開口量を変化させることを特徴とする絞り機構を提供できる。
【0010】
また、本発明の好ましい態様によれば、弾性部の少なくとも一部が、光束を通過させる開口の径方向に延在し、弾性部の径方向に延在している部位において、弾性部と規制部材とを接触させることが望ましい。
【0011】
また、本発明の好ましい態様によれば、弾性部の少なくとも一部が、開口の径方向に延在し、弾性部の少なくとも他の一部が、開口の周方向に延在し、弾性部の径方向に延在している部位において、弾性部と前期規制部材とを接触することが望ましい。
【0012】
また、本発明の好ましい態様によれば、弾性部材が円弧状であることが望ましい。
【0013】
また、本発明の好ましい態様によれば、複数の弾性部を有する絞り羽根が連結部に結合されており、複数の弾性部を有する絞り羽根と規制部材が開口の周方向に対して等角度の位置に配置されていることが望ましい。
【0014】
また、本発明の好ましい態様によれば、複数の弾性部を有する絞り羽根が全て同一形状であることが望ましい。
【0015】
また、本発明の好ましい態様によれば、弾性部を有する絞り羽根が複数組設けられ、光軸方向から見て絞り羽根同士の一部分が重なった状態で積層されていることが望ましい。
【0016】
また、本発明の好ましい態様によれば、複数組の絞り羽根のうちの一組に形成されている絞り羽根の枚数をm、組数をnとした時、各々の組が360゜/(m×n)毎に、開口の周方向に対して回転して配置されていることが望ましい。
【0017】
また、本発明の好ましい態様によれば、複数の弾性部を有する絞り羽根が連結部で結合されており、連結部を撓ませ、絞り羽根のうち、隣り合う羽根同士の一部が重なった状態で、固定部材もしくは駆動部材に結合されていることが望ましい。
【0018】
また、本発明によれば、第一の部材と、第一の部材に対して相対的に変位する第二の部材と、第一の部材及び第二の部材のいずれか一方に結合された弾性部を有する絞り羽根と、第一の部材及び第二の部材の他方に形成された規制部材と、を有し、第一の部材及び第二の部材の相対的な変位に伴い、弾性部を規制部材に接触させることで弾性部に撓みを生じさせ、絞り羽根の開口量を変化させることを特徴とする絞り機構を提供できる。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る絞り機構は、複数の絞り羽根を有し、小型化できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、本発明にかかる絞り機構の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0021】
本発明の実施例1に係る絞り機構について説明する。図1は、絞り機構を構成する絞り羽根部200の正面図である。図2は、本実施例の絞り機構100の分解斜視図である。図3は、本実施例の絞り機構100の斜視図である。
【0022】
初めに、図1を用いて絞り羽根部200の構成について説明する。図1に示すように、絞り羽根部200は、遮光性を持ち開口状態を規定する絞り羽根201と、絞り羽根201から延在する弾性部202と、複数の絞り羽根201及び複数の弾性部202を連結する連結部203とで構成される。
【0023】
本実施例では、同一形状の絞り羽根201と弾性部202とがそれぞれ4枚形成されている。そして、各々が開口702の周方向に対して等角度になるように連結部203に結合されている。
【0024】
絞り羽根201は、一辺が、開口702を最大開口径とした時の形状を規定する正円弧形状204を成している。また、他辺は、開口702の開口径を変化させるとき、隣接する絞り羽根201の正円弧形状204の辺と重なる事で間隙が生じない円弧形状205を成している。更に、絞り羽根部201は、後述する規制部材500と干渉する事の無いような形状を有している。
【0025】
なお、詳細については後述するが、本実施例では、同一の絞り羽根部200を2枚用いて、各々の角度が開口702の周方向に対し45度回転した状態で配置する。これにより、開口702の開口径を変化させる時に、隣接する絞り羽根201の正円弧形状204の辺と円弧形状205の辺とが重なり合い、間隙が生じない構成となる。
【0026】
弾性部202は、その一端を絞り羽根201の基端部に結合し、開口702の径方向に沿って延在し、他端を連結部203に結合している。
【0027】
絞り羽根201と、弾性部202と、連結部203とは、黒色ポリエステルフィルムのような遮光性フィルムをレーザー加工法やプレス加工法を用いて一体形成しても良い。また、絞り羽根201を黒色ポリエステルフィルム、弾性部202を超弾性素材のワイヤー、連結部を金属等、各々別の素材で形成して、これらを接合する事で形成しても良い。
【0028】
次に絞り機構の構成について説明する。図2は、絞り機構100の構成を示す図である。通過光束の光軸を701とする。絞り機構100は、2枚の絞り羽根部200と、固定部材300と、駆動部材400と、規制部材500と、アクチュエータ保持部材600と、アクチュエータ601とで構成される。なお、固定部材300は、基材または第一の部材に対応する。駆動部材400は、第二の部材に対応する。
【0029】
以下、各構成要素について詳細を説明する。前述の様に同一形状の2枚の絞り羽根部200は、各々の角度が開口702の周方向に対し45度回転した状態で配置される。駆動部材400に対向する位置の絞り羽根部200は、その連結部203が、駆動部材400の外周部の底面に接着されている。
【0030】
また、絞り羽根201の総数と同一数の8個の規制部材500は、各々の角度が開口702の周方向に対し等角となる45度の角度で固定部材300上に形成されている。
【0031】
アクチュエータ601は、駆動部材400を開口702の周方向に沿って回動させる。アクチュエータ601は、アクチュエータ保持部材600に保持された状態で、固定部材300の外縁部に形成されている。アクチュエータには、特許文献1で挙げられている超音波アクチュエータ等を用いることが出来る。
【0032】
なお、本構成図において、固定部材300に対し駆動部材400を所定の位置関係に固定・把持する為の機構等は省略している。
【0033】
次に、本実施例の絞り機構100の動作について説明する。図4は、本実施の絞り機構100において、最大開口径時の状態を示す上面図である。図5は、ある程度絞り込みを行った時の状態を示す上面図である。なお、説明を簡略化する様に、駆動部材、アクチュエータ及びアクチュエータ保持部材は図中省略している。
【0034】
図4に示すように、最大開口径時においては、弾性部202は、規制部材500と乖離しているか、または接触していても力が作用しない状態で接している。
【0035】
このとき、アクチュエータ600を駆動し、駆動部材400を、光軸701を中心として図中反時計回りに回動させる。回動に伴い、連結部203は、光軸701を中心として図中反時計回りに回動する。
【0036】
その結果、図5に示すように弾性部202は、規制部材500に接触して撓みを生じる。この撓みにより、絞り羽根201は、光軸701に対して鉛直平面内を、弧を描く様に移動する。そして、開口702の開口径が絞り込まれる。
【0037】
逆に、図5に示すように、開口702の開口径が絞り込まれた状態から、アクチュエータ601を駆動し、駆動部材400を、光軸701を中心として図中時計回りに回動させる。回動に伴い、連結部203は、光軸701を中心として図中時計回りに回動する。その結果、図4に示すように、弾性部202の撓み量は減少し、開口702が開口する。
【0038】
また、図5に示すように、開口702の開口径が絞り込まれた状態を考える。そして、アクチュエータ601が駆動部材400の回転状態を保持する力を減少させる。このとき、弾性部202の復元力により、駆動部材400は、図4に示す位置に戻ろうとする。
【0039】
このように、復元力による動作を利用すれば、上述のような双方向に駆動可能なアクチュエータ601を用いる事無く、一方向(本実施例では駆動部材400を、光軸701を中心として図中反時計回りにのみ回動させる)のみに駆動出来るアクチュエータ601を用いる事も可能である。
【0040】
なお、駆動部材400と固定部材500、絞り羽根部200と規制部材500は、各々が相対的な関係にあるので、各々が前述の説明と逆の関係になっていても良い。具体的には、駆動部材400を固定する事で固定部材とし、固定部材500を駆動する事で駆動部材とする。この場合、絞り羽根部200は固定部材に結合され、規制部材500は駆動部材上に形成されている事になるが、この様な構成でも同様の効果を得る事が出来る。また、これに限られず、絞り羽根部200は駆動部材400と固定部材300とのいずれか一方に設け、規制部材500はいずれか他方に設ける構成でも良い。
【0041】
このように、本実施例の絞り機構を用いることで、絞り機構の構成として、支持孔に支持ピンを挿入する必要も無く、さらにカム機構を用いる必要も無くなる。また、絞り羽根の形状や、規制部材の成形位置が必要な精度で成形されていれば良く、各々の位置関係は突き当てにより初期位置(最大開口径時の位置)を出すことが可能である。このため、正確な位置合わせをする必要も無くなる。
【0042】
更に、絞り羽根の枚数や絞り羽根を連結する角度、絞り羽根部の枚数、規制部材の個数や形成する角度を適当に設定することで、容易に絞り羽根の枚数を増やすことが可能になる。
【0043】
これらの構成は、組み立て工数を低減させるだけでなく、絞り機構の小型化にも大変適した構成である。
【実施例2】
【0044】
次に、本発明の実施例2に係る絞り機構について説明する。図6は、実施例2の絞り機構の羽根部の構成を示す上面図である。図6に示すように、絞り羽根部200は、遮光性を持ち開口状態を規定する絞り羽根201と、絞り羽根201から延在する弾性部202と、複数の絞り羽根201及び複数の弾性部202を連結する連結部203とで構成される点では、実施例1と同一である。
【0045】
本実施例では、弾性部202は、開口702の径方向に延在している部分610aと共に、開口702の周方向にも延在している部分610bとで構成されている。そして、その先端部において連結部203に結合している点で実施例1の形態とは異なる。
【0046】
また、本実施例の形態では、絞り動作に伴い弾性部202を撓ませることで、弾性部202の屈曲している部位が、開口702の径方向外側に向かって変形する。その為、連結部203には、この動作の妨げとならないように、切り欠き部207が形成されている。
【0047】
このような構成をとることで、絞り機構の径方向の大きさを増すこと無く、弾性部202の全長を長くすることが出来る。ここで、絞り動作に伴う絞り羽根201の変位量は変わらない。このため、弾性部202の全長を長くすることで、弾性部202に掛かる力を低減させる事ができ、また、弾性部202に生じる歪量を低減させることが可能となる。
【0048】
この歪量の低減は、絞り機構の劣化防止と共に、弾性部202の塑性変形の低減につながる。したがって、弾性部202に用いる素材の自由度を上げる効果やアクチュエータ601の駆動力を低減させる効果もある。
【実施例3】
【0049】
次に、本発明の実施例3に係る絞り機構について説明する。図7は、実施例3における絞り羽根部200の構成を示す上面図である。
【0050】
図7に示すように、絞り羽根部200は、遮光性を持ち開口状態を規定する絞り羽根201と、絞り羽根201から延在する弾性部202と、複数の絞り羽根201及び複数の弾性部202を連結する連結部203とで構成される点では、実施例1及び実施例2と同一である。
【0051】
これに対して、弾性部202が、絞り羽根201との結合部から連結部203の結合部に渡って一連の曲率を持つことで実施例1及び実施例2とは異なる。
【0052】
このような構成をとることで、絞り機構の径方向の大きさを増すこと無く、弾性部202の長さを長くすることができる。ここで、絞り動作に伴う絞り羽根201の変位量は変わらない。このため、弾性部202の全長を長くすることで、弾性部202に掛かる力を低減させる事ができ、また、弾性部202に生じる歪量を低減させることが可能となる。
【実施例4】
【0053】
次に、実施例4の形態に係る絞り羽根部200の構成について説明する。図8は、実施例4における絞り羽根部の構成を示す展開図である。図9は、実施例4の絞り羽根部の構成を示す上面図である。
【0054】
図8に示すように、絞り羽根201は、初期状態において、直線上の連結部203に一定の間隔で結合している。また、連結部203には複数の切り欠き210が設けられている。そして、図9に示すように、連結部203を撓ませ、隣り合う絞り羽根201同士が一部重なる様に、連結部203の端部同士を接着する。
【0055】
このような構成をとることで、複数の絞り羽根201を設けるとき、実施例1のように、絞り羽根部200を2層以上貼り合わせること無く、1枚で絞り羽根部200を構成することができる。したがって、複数の絞り羽根部200を重ねる際の角度を調整する工程が必要無くなる。
【0056】
また、 本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変形例をとることができる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
以上のように、本発明に係る絞り機構は、複数の絞り羽根を備える絞り機構に有用であり、特に、小型化に適している。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】実施例1に係る絞り羽根部の正面図である。
【図2】実施例1に係る絞り機構の分解斜視図である。
【図3】実施例1に係る絞り機構の斜視図である。
【図4】実施例1に係る絞り機構の最大開口径時の状態を示す上面図である。
【図5】実施例1に係る絞り機構の絞り込みを行った時の状態を示す上面図である。
【図6】実施例2に係る羽根部の構成を示す上面図である。
【図7】実施例3に係る絞り羽根部の構成を示す上面図である。
【図8】実施例4に係る絞り羽根部の構成を示す展開図である。
【図9】実施例4に係る絞り羽根部の構成を示す上面図である。
【符号の説明】
【0059】
100 絞り機構
200 絞り羽根部
201 絞り羽根
202 弾性部
203 連結部
204、205 正円弧形状
207、210 切り欠き
300 固定部材
400 駆動部材
500 規則部材
600 アクチュエータ保持部材
601 アクチュエータ
701 光軸
702 開口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材と、
前記基材に対して回動する駆動部材と、
前記基材及び前記駆動部材のいずれか一方に結合された弾性部を有する絞り羽根と、
前記基材及び前記駆動部材の他方に形成された規制部材と
を有し、
前記駆動部材の回動動作に伴い、前記弾性部を前記規制部材に接触させることで前記弾性部に撓みを生じさせ、
前記絞り羽根の開口量を変化させることを特徴とする絞り機構。
【請求項2】
前記弾性部の少なくとも一部が、光束を通過させる開口の径方向に延在し、
前記弾性部の径方向に延在している部位において、前記弾性部と前記規制部材とを接触させることを特徴とする請求項1に記載の絞り機構。
【請求項3】
前記弾性部の少なくとも一部が、前記開口の径方向に延在し、
前記弾性部の少なくとも他の一部が、前記開口の周方向に延在し、
前記弾性部の径方向に延在している部位において、
前記弾性部と前記規制部材とを接触することを特徴とする請求項1に記載の絞り機構。
【請求項4】
前記弾性部材が円弧状であることを特徴とする請求項1に記載の絞り機構。
【請求項5】
複数の弾性部を有する絞り羽根が連結部に結合されており、
前記複数の弾性部を有する絞り羽根と前記規制部材が前記開口の周方向に対して等角度の位置に配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の絞り機構。
【請求項6】
前記複数の弾性部を有する絞り羽根が全て同一形状であることを特徴とする請求項5に記載の絞り機構。
【請求項7】
前記弾性部を有する絞り羽根が複数組設けられ、
光軸方向から見て前記絞り羽根同士の一部分が重なった状態で積層されていることを特徴とする請求項5または6に記載の絞り機構。
【請求項8】
前記複数組の絞り羽根のうちの一組に形成されている絞り羽根の枚数をm、前記組数をnとした時、
各々の組が360゜/(m×n)毎に、前記開口の周方向に対して回転して配置されていることを特徴とする請求項7に記載の絞り機構。
【請求項9】
前記複数の弾性部を有する絞り羽根が連結部で結合されており、
前記連結部を撓ませ、
前記絞り羽根のうち、隣り合う羽根同士の一部が重なった状態で、前記固定部材もしくは前記駆動部材に結合されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の絞り機構。
【請求項10】
第一の部材と、
前記第一の部材に対して相対的に変位する第二の部材と、
前記第一の部材及び前記第二の部材のいずれか一方に結合された弾性部を有する絞り羽根と、
前記第一の部材及び前記第二の部材の他方に形成された規制部材と、を有し、
前記第一の部材及び前記第二の部材の相対的な変位に伴い、
前記弾性部を前記規制部材に接触させることで前記弾性部に撓みを生じさせ、
前記絞り羽根の開口量を変化させることを特徴とする絞り機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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