説明

給水装置および水販売店舗

【課題】ミネラル成分や風味を損なうことなく殺菌されたおいしい水を、消費者の必要なだけ給水することができる給水装置および水販売店舗を提供する。
【解決手段】水を貯めておく貯水タンク2と、貯水タンク2に配管71を介して連通した送水ポンプ3と、送水ポンプ3の送水口32に配管72を介して連通したディスペンス装置4と、を備え、送水ポンプ3からディスペンス装置4に至る配管72の途中に、紫外線殺菌装置5を取り付けた、給水装置1とした。このとき、配管71の途中から分岐して送水ポンプ3に至るまでの下流側で合流するバイパス配管8と、配管71における分岐箇所711から合流箇所712の間の配管部分とバイパス配管8との間で水流を切り換える水流切換手段(75,85)と、を備え、バイパス配管8の途中に、殺菌剤を供給する殺菌剤供給装置6を取り付けることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給水装置および水販売店舗に関する。詳しくは、殺菌されたおいしい水を消費者に給水することができる給水装置および、この給水装置を用いた水販売店舗に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、天然のミネラル成分を多く含んだ天然水の需要が増大している。この様な天然水はスーパーや自動販売機などで、いわゆるペットボトル入り飲料として販売されていることが多い。
【0003】
しかし、従来の天然水は、このようにペットボトル等の容器に入っているため、必要な量を必要なだけ購入することができるものではなかった。
【0004】
このような課題を解決するための飲料水自動販売機が、例えば、下記特許文献1に開示されている。
【0005】
この特許文献1には、「入水口、ろ過装置、貯水タンク、取水口および殺菌装置とから成り、入水口、ろ過装置、貯水タンクおよび取水口とが給水管で接続されており、貯水タンクが保冷温蔵庫となっており、さらに機器に殺菌装置が組み込まれている殺菌機能付き飲料水自動販売機。」が開示されており、これによって、「従来保健所の衛生指導に抵触し持参容器による多量の飲料水の販売ができなかったのを、可能とした。」と記載されている。
【0006】
【特許文献1】登録実用新案第3005088号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献1記載の飲料水自動販売機は、衛生上の問題を抱えたものであった。即ち、組み込まれている殺菌装置は、あくまで消費者が持参した容器を殺菌するためのものであり、販売される天然水自体を殺菌するためのものではなかった。
【0008】
ここで、天然水自体を殺菌するために塩素を加えることが考えられるが、塩素特有の臭いが付き、天然水の風味を損なっていた。また、活性炭等を用いた吸着フィルタに不純物を吸着させた場合には、天然水に含まれているミネラル成分も吸着されるばかりか、香りなどの風味まで損なわれることがあった。さらに、吸着フィルタの交換も必要であった。
【0009】
本発明は上記課題を解決するものであり、ミネラル成分や風味を損なうことなく殺菌されたおいしい水を、消費者の必要なだけ給水することができる給水装置および水販売店舗を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の給水装置は、水を貯めておく貯水タンクと、貯水タンクに配管を介して連通した送水ポンプと、送水ポンプの送水口に配管を介して連通したディスペンス装置と、を備え、送水ポンプからディスペンス装置に至る配管の途中に、紫外線殺菌装置を取り付けた、給水装置とした。
【0011】
上記給水装置は、水を貯めておく貯水タンクと、貯水タンクに配管を介して連通した送水ポンプと、送水ポンプの送水口に配管を介して連通したディスペンス装置と、を備えているため、消費者に多量の水を必要なだけ給水することができる。
また、紫外線殺菌装置を取り付けたことによって、ミネラル成分や風味を損なうことなく殺菌されたおいしい水を、消費者に給水することができる。
さらに、紫外線殺菌装置を、ポンプからディスペンス装置に至る配管の途中に取り付けたことによって、殺菌された直後の水を消費者に給水することができ、より衛生的である。このように、紫外線殺菌装置は、送水ポンプからディスペンス装置に至る配管を流れている水を殺菌することで、給水される水を殺菌するためのものである。
【0012】
貯水タンクから送水ポンプに至る配管の途中から分岐して送水ポンプに至るまでの下流側で合流するバイパス配管と、貯水タンクから送水ポンプに至る配管における分岐箇所から合流箇所の間の配管部分とバイパス配管との間で水流を切り換える水流切換手段と、を備え、バイパス配管の途中に、給水経路を殺菌するための殺菌剤供給装置を取り付けた、給水装置とすることができる。
【0013】
衛生面を考慮すると、給水される水自体を殺菌することに加えて、配管の内部などの給水経路も定期的に殺菌することが望まれる。上記給水装置は、給水経路を殺菌するための殺菌剤供給装置を設けてあるため、配管の内部などの給水経路を殺菌することができる。特に、殺菌された直後の水を消費者に給水する目的で送水ポンプからディスペンス装置に至る配管の途中に紫外線殺菌装置を取り付けてあるため、殺菌されていない水が流れる紫外線殺菌装置よりも上流側の給水経路を殺菌することができることに大きな意義がある。このとき、殺菌剤供給装置よりも下流側の給水経路が殺菌される。
また、貯水タンクから送水ポンプに至る配管の途中から分岐して下流側で合流するバイパス配管の途中に殺菌剤供給装置を取り付け、貯水タンクから送水ポンプに至る配管における分岐箇所から合流箇所の間の配管部分とバイパス配管との間で水流(流路)を選択的に切り換える水流切換手段を備えているため、給水している通常時はバイパス配管への水の流入を止めて供給される水に殺菌剤が混入しないようにできるとともに、給水経路を殺菌するときにはバイパス配管へ水を流入させて、この水に対して殺菌剤供給装置から殺菌剤を供給して、給水経路を殺菌することができる。給水経路の殺菌は、例えば、ディスペンス装置を解放して、水が給水経路を流れている状態で行う。
【0014】
具体的には、例えば、水流切換手段が、貯水タンクから送水ポンプに至る配管における分岐箇所から合流箇所の間に設けた配管開閉弁と、バイパス配管に設けたバイパス開閉弁と、からなる、給水装置とすればよい。
【0015】
ディスペンス装置が、金銭を投入する金銭投入口と水を給水する給水口とを有し、金銭の投入額に応じた所定量の水を給水口から給水するものである、給水装置とすることもできる。
【0016】
これにより、消費者が希望する量の水を給水することができる。
【0017】
この給水装置をコンテナの内部に設置してなる、貨物自動車やトレーラで搬送自在な移動型の水販売店舗であって、コンテナの内部空間が、区画壁によって長手方向の前後に区画されており、給水装置のうちディスペンス装置が、前後に区画された空間の一方側に金銭投入口と給水口が位置するように区画壁に取り付けられており、給水装置のうちディスペンス装置を除く部分が、前後に区画された空間の他方側に収容されている、移動型の水販売店舗とすることができる。
【0018】
上記水販売店舗は、貨物自動車やトレーラで搬送自在であるから、様々な場所に搬送設置して水を給水することができる。例えば、被災地に搬送すれば住民の方々(消費者)に安全でおいしい水を多量に給水することができる。また、給水装置のうちディスペンス装置を除く部分が、前後に区画された空間の他方側に収容されているため、不特定多数の消費者が一方側に出入りしても、他方側と区画されているため衛生的である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によって、ミネラル成分や風味を損なうことなく殺菌されたおいしい水を、消費者の必要なだけ給水することができる給水装置および水販売店舗を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。図1〜3は本発明の給水装置を説明するための図であり、図4は本発明の水販売店舗を示す斜視図である。まず、図1〜3を用いて本発明の給水装置を例示説明する。
【0021】
[給水装置]
図1は本発明の給水装置の概略図であり、図2は水を給水している状態における同給水装置の概略図であり、図3は配管等の給水経路を殺菌している状態における同給水装置の概略図である。これらの図に例示するように、本発明の給水装置1は、貯水タンク2と送水ポンプ3とディスペンス装置4と紫外線殺菌装置5を備え、これに加えて、配管71,72とバイパス配管8と殺菌剤供給装置6と配管開閉弁75とバイパス開閉弁85を有する。ここで、配管開閉弁75とバイパス開閉弁85は水流切換手段を構成する。なお、図2及び図3において、配管開閉弁75又はバイパス開閉弁85が閉じているときは、閉じている方を黒く塗りつぶして表示してある。また、図2及び図3において、水の流れを実線矢印で表示してあるとともに、給水口42から給水される水は省略してある。
【0022】
1.貯水タンク
貯水タンク2は、天然水や鉱水などの水を内部に貯めておくためのものである。ある程度の量の水を安定した品質を確保しつつ内部に貯めておけるものであれば、その材質や大きさは特に制限されない。貯水タンク2は、水の温度を制御する水温制御手段を備えたものでもよい。この貯水タンク2の排水口には、配管71が接続されている。配管71の他端は、後述する送水ポンプ3と接続している。
【0023】
2.送水ポンプ
送水ポンプ3は、貯水タンク2に貯めてある水を後述するディスペンス装置4まで送り出すためのものである。送水ポンプ3の吸水口には貯水タンク2と接続した配管71が接続されている。一方、送水ポンプ3の送水口32には、配管72が接続されている。配管72の他端は、後述する紫外線殺菌装置5を介してディスペンス装置4と接続している。
【0024】
3.紫外線殺菌装置
紫外線殺菌装置5は、送水ポンプ3によって送り出されて配管72を流れている水を、流水状態で殺菌してディスペンス装置4に供給するためのものである。紫外線殺菌装置5は、その内部に水を引き込むように、送水ポンプ3からディスペンス装置4に至る配管72の途中に取り付けられている。本実施形態では、殺菌線と呼ばれている253.7nmの波長の紫外線を、内部に流れている水に照射して殺菌を行う、流水型の紫外線殺菌装置5を用いた。
【0025】
4.ディスペンス装置
ディスペンス装置4は、送水ポンプ3によって送り出され紫外線殺菌装置5によって殺菌された水を、消費者の要求に応じて給水するものである。ディスペンス装置4の入水口には送水ポンプ3及び紫外線殺菌装置5と接続した配管72が接続されている。
本実施形態において、ディスペンス装置4は、その正面に金銭が投入される金銭投入口43と水を給水する給水口42とを有しており、金銭の投入額に応じた所定量の水を給水口42から給水するような制御が行われている。
【0026】
5.バイパス配管
バイパス配管8は、その途中に、後述する殺菌剤供給装置6を取り付けるためのものであり、貯水タンク2から送水ポンプ3に至る配管71の途中の分岐箇所711から分岐して送水ポンプ3に至るまでの下流側である合流箇所712で合流するように、配管71の一部をバイパスしている。
【0027】
6.殺菌剤供給装置
殺菌剤供給装置6は、販売休止日など給水を停止しているときに、衛生上の観点等から、バイパス配管8の内部を流れる水に対して殺菌剤を供給して、配管71,72、送水ポンプ3、紫外線殺菌装置5及びディスペンス装置4を殺菌(給水経路を殺菌)するものである。殺菌剤は種々のものを使用することができるが、殺菌能力などを考慮すると、次亜塩素酸を用いることが好ましい。このとき、次亜塩素酸の濃度が1〜5mg/Lの範囲に入るように、バイパス配管8の内部を流れる水に対して次亜塩素酸を添加することが好ましい。
また、前述したバイパス配管8は、配管71から分岐する分岐箇所711と配管71と合流する合流箇所712とが近接するように設けられていることが好ましい。配管71における分岐箇所711と合流箇所712の間は殺菌されにくいが、両箇所を近接させることで、配管71のより広い部分を殺菌することができ、給水経路のほぼ全てを殺菌することができるようになる。分岐箇所711と合流箇所712の間隔は30cm以下であることが好ましい。
【0028】
7.配管開閉弁とバイパス開閉弁(水流切換手段)
配管開閉弁75とバイパス開閉弁85は水流切換手段を構成するものである。後述するように、配管開閉弁75とバイパス開閉弁85の開閉を組み合わせることによって、給水時には、殺菌剤の混ざった水が給水口42から給水されないようにするとともに、給水時以外で設定される給水経路の殺菌時には、殺菌剤の混ざった水を流すことで給水経路を殺菌するものである。
配管開閉弁75は、貯水タンク2から送水ポンプ3に至る配管71における、バイパス配管8との分岐箇所711から合流箇所712の間に設けられる。本実施例では、配管開閉弁75を分岐箇所711の近くに設けてある。
一方、バイパス開閉弁85は、殺菌剤供給装置6よりも下流側となる、バイパス配管8の下流側、合流箇所712の近くに設けてある。
【0029】
[給水時の状態]
次に、図2を用いて、上記各構成からなる給水装置1を使用して給水している状態を説明する。
まず、配管開閉弁75を開くことで、貯水タンク2の水が配管71を流れて送水ポンプ3に供給されるようにするとともに、バイパス開閉弁85を閉じて、貯水タンク2の水がバイパス配管8を流れないようにしておく。
この状態で、送水ポンプ3と紫外線殺菌装置5を動作させ、ディスペンス装置4の金銭投入口43から金銭を投入する。すると、貯水タンク2の水が、配管71を流れて送水ポンプ3に吸い込まれ、配管72及び紫外線殺菌装置5を介して、金銭の投入額に応じた所定量の水がディスペンス装置4の給水口42から給水される。このとき、バイパス開閉弁85が閉じているため、バイパス配管8に水が流れず、殺菌剤供給装置6の殺菌剤を含んだ水が、ディスペンス装置4から給水されにくい。殺菌剤供給装置6を停止して殺菌剤が供給されないようにしておいた場合であっても残留の殺菌剤を含んだ水がディスペンス装置4から給水されることがある。しかし、バイパス配管8を水が流れないようにしてあるためこのような現象が生じにくい。なお、ディスペンス装置4から給水された水は、紫外線殺菌装置5によって殺菌されているものである。
一方、給水装置1を長期間使用していると、給水経路の全体を強力に殺菌する必要が生じてくる。そのため、定期的に以下に説明するように給水経路の殺菌を行う。
【0030】
[給水経路の殺菌時の状態]
次に、図3を用いて、上記各構成からなる給水装置1を用いて給水経路を殺菌している状態を説明する。
まず、配管開閉弁75を閉じて、貯水タンク2の水が配管71における分岐箇所711と合流箇所712の間の配管部分を流れないようにしておくとともに、バイパス開閉弁85を開いて、貯水タンク2の水がバイパス配管8を流れて送水ポンプ3に供給されるようにしておく。
この状態で、送水ポンプ3、殺菌剤供給装置6を動作させ、ディスペンス装置4の給水口42を解放等して放水する。すると、貯水タンク2の水が、バイパス配管8を通って殺菌剤供給装置6から殺菌剤の供給を受けた後、送水ポンプ3に吸い込まれ、配管72を介して、ディスペンス装置4の給水口42から放水されて、給水経路が殺菌される。ここで、配管開閉弁75が閉じているため、配管71における分岐箇所711と合流箇所712の間の配管部分に水が流れず、次亜塩素酸等の殺菌剤の濃度調節を行いやすい。なお、このとき、給水口42から放水された水には、殺菌剤が含まれているため、通常は、消費者に給水しない。
殺菌後は、前述した給水時の状態に戻し、給水口42を解放等してしばらく放水してから、給水を開始することが好ましい。
【0031】
最後に、図4を用いて、本発明の水販売店舗を例示説明する。なお、本図は、説明の便宜上、コンテナの上壁と手前側の側壁を取り払った状態を仮想した図となっている。また、前述した給水装置の構成要素と対応する構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0032】
[水販売店舗]
水販売店舗9は、本発明の給水装置1をコンテナ91の内部に設置したものである。コンテナ91を利用したことによって、貨物自動車やトレーラーの荷台などに乗せて移動させることができる機動性に優れたものになっている。
【0033】
コンテナ91は、市販のコンテナを改造したものであって、長手方向のほぼ中央部で区画壁92によって前後に区画されている。前後に区画された空間の一方側は、水を購入するお客様(消費者)が入店する店舗側95である。ディスペンス装置4は、金銭投入口43と給水口42がこの店舗側95を向くように、区画壁92を刳り貫いて取り付けられている。本実施形態では、ディスペンス装置4を区画壁92の左右に二個取り付けてあり、それに対応して、ディスペンス装置4側で配管72が二股に分かれている。
また、給水装置1のうちディスペンス装置4を除く部分が、前後に区画された空間の他方側である機械室側96に収容されている。本例では、給水装置1の、貯水タンク2、配管71,72、送水ポンプ3、紫外線殺菌装置5、バイパス配管8、殺菌剤供給装置6、配管開閉弁75及びバイパス開閉弁85が、機械室側96に収容されている。ディスペンス装置4の背面側(金銭投入口43と給水口42を備えていない側)は機械室側96を向いている。
お客様は、コンテナ91に設けた入り口90から店舗側95に入り、ディスペンス装置4の金銭投入口43に所定額の金銭を投入して、所望の量の水を購入するのである。なお、貯水タンク2は3,000L容量のものを使用した。また、店舗側95に図示しない監視カメラを取り付け、機械室側96で監視や録画を行うようにしてある。
【0034】
以上、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野における熟練者等により、本出願の願書に添付された特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変更及び修正が可能である。
【0035】
例えば、ディスペンス装置の金銭投入口は金銭が投入されるものであるが、金銭にはプリペイドカードやキャッシュカードなどの金銭相当物も含まれる。また、水販売店舗において、機械室側に空調設備を設けて、この空調設備を用いて水の温度設定を行ってもよい。空調設備の温度設定は5〜8℃が好ましい。さらに、水流切換手段として、貯水タンクから送水ポンプに至る配管における分岐箇所から合流箇所の間の配管部分とバイパス配管との間で、水流を選択的に切り換える一つの流路切換弁を用いてもよい。流路切換弁は、分岐箇所又は合流箇所に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の給水装置の概略図である。
【図2】水を給水している状態における図1の給水装置の概略図である。
【図3】配管等を殺菌している状態における図1の給水装置の概略図である。
【図4】本発明の水販売店舗を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1 給水装置

2 貯水タンク
3 送水ポンプ
32 送水口
4 ディスペンス装置
42 給水口
43 金銭投入口
5 紫外線殺菌装置
6 殺菌剤供給装置

71,72 配管
711 分岐箇所
712 合流箇所
75 配管開閉弁(水流切換手段)
8 バイパス配管
85 バイパス開閉弁(水流切換手段)

9 水販売店舗
91 コンテナ
92 区画壁
95 店舗側(一方側)
96 機械室側(他方側)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を貯めておく貯水タンクと、
この貯水タンクに配管を介して連通した送水ポンプと、
この送水ポンプの送水口に配管を介して連通したディスペンス装置と、を備え、
前記送水ポンプから前記ディスペンス装置に至る配管の途中に、
紫外線殺菌装置を取り付けた、
給水装置。
【請求項2】
貯水タンクから送水ポンプに至る配管の途中から分岐して送水ポンプに至るまでの下流側で合流するバイパス配管と、
貯水タンクから送水ポンプに至る配管における分岐箇所から合流箇所の間の配管部分と前記バイパス配管との間で水流を切り換える水流切換手段と、
を備え、
前記バイパス配管の途中に、給水経路を殺菌するための殺菌剤供給装置を取り付けた、
請求項1記載の給水装置。
【請求項3】
水流切換手段が、
貯水タンクから送水ポンプに至る配管における分岐箇所から合流箇所の間に設けた配管開閉弁と、
バイパス配管に設けたバイパス開閉弁と、からなる、
請求項2記載の給水装置。
【請求項4】
ディスペンス装置が、金銭を投入する金銭投入口と水を給水する給水口とを有し、金銭の投入額に応じた所定量の水を前記給水口から給水するものである、
請求項1〜3いずれか記載の給水装置。
【請求項5】
請求項4記載の給水装置をコンテナの内部に設置してなる、貨物自動車やトレーラで搬送自在な移動型の水販売店舗であって、
コンテナの内部空間が、区画壁によって長手方向の前後に区画されており、
給水装置のうちディスペンス装置が、前後に区画された空間の一方側に金銭投入口と給水口が位置するように区画壁に取り付けられており、
給水装置のうちディスペンス装置を除く部分が、前後に区画された空間の他方側に収容されている、
移動型の水販売店舗。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−234591(P2009−234591A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−80042(P2008−80042)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【出願人】(306023015)株式会社万葉 (1)
【Fターム(参考)】