説明

統合された血液処理用のモジュール並びに体外の血液処理装置

本発明は、支持部材とこれに連結された流体流通回路(15)とを備えている統合された血液処理用のモジュール(1)に関する。流体流通回路は、少なくとも血液用のライン(44)を有し、このラインの一部は、支持部材に取り付けられていて、使用時にはポンプと協働するように設計されたU字形状のチューブ(44A)を支持部材に対して少なくとも規定している。また、支持部材に取り付けられていて、使用時にポンプと協働するように設計された少なくともU字形状のチューブ(45A,48A,50A,51A)を支持部材に対して規定している流体用のライン(45,48,50,51)も更に設けられている。支持部材は、血液用のラインの一部が取り付けられた第1の区域(274)と、この第1の区域に対向している第2の区域(275)とを有している。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、統合された血液処理用のモジュールと、この統合されたモジュールを受け得る体外の血液処理装置とに関する。
【0002】
公知のように、例えば血液透析、血液ろ過(haemofilatation)、血液ダイアフィルトレーション(haemodiafiltration)、血漿交換療法、体外血液酸素化、体外血液濾過、または他の処理などの体外の血液処理を果たすためには、血液が中を流れて処理ユニットに向かって運ばれるようにするための体外の回路を少なくとも与えなくてはならない。処理された血液は、その後、患者の心臓血チューブシステムに戻される。例として透析処理を見てみると、使用される体外の回路は、半透性膜によって互いから離された少なくとも第1および第2のチャンバを規定する収容ボディを備えた透析フィルター と、透析フィルターの第1のチャンバに通じている血液取り入れラインと、第1のチャンバから出て来る血液を受けて患者に戻す血液戻りラインとを有している。また、透析フィルターの第2のチャンバは、血液中に存在する不純物および患者の血液から取り除かれなくてはならない余分の流体を受けるように設計された透析液の循環用の回路に接続されている。
【0003】
一般に、体外の血液処理装置では、透析液の循環用に設計された全てのラインは、透析装置内に収容されている。他方で、体外の血液回路を構成するラインは、処理ごとに取り替え可能であり、透析フィルターに適当に接続される。透析フィルターもまた、処理ごとに、または、必要に応じて随時、取り替え可能である。
【0004】
透析フィルターを構造上の観点から見ると、透析液の循環用のラインと、患者に血液が戻るように血液を運ぶ取り入れブランチを構成するラインとは、適当に組立てられた後に作業中は接続され協働する別個のいくつかの部品から構成されている。
【0005】
また、現在市販されているもので、特に腎臓の血チューブを集中的に治療するために設計されている装置がある。この装置には、効果的に、支持構造体を有する統合モジュールと、支持構造体にこの支持構造体から突き出た適当な支持用突起によって係合された透析フィルターとが、患者に通じた血液の取り入れおよび戻りラインを規定するのに必要なチューブ、抗凝血剤または交換液の輸液用の可能なライン、透析液の取り入れライン、および透析装置の第2のチャンバから出た流体用の排出ラインを有する流体回路と同様に、設けられている。
【0006】
上述の統合モジュールにより、これらのラインを迅速かつ容易に処理装置に連結させることができ、例えば透析フィルターのような処理ユニットと、血液および他の流体を運ぶように設計された様々のチューブもしくはラインとの間に接続を必要としない。更に、統合モジュールにより、処理の最後に、血液を運ぶチューブと他の流体を運ぶチューブとの両方の取外しが可能にされる。即ち、端子および流体運搬ラインを袋などの対応する源に簡単に装填および接続できることから、使用者が透析装置を配チューブできる。同様に、処理工程が終了すると、統合モジュールを血液処理装置から僅かな作業で簡単に取外しおよび分解できることにより、操作者は、体外の回路と血液処理ユニットとの両方を、可能な輸液用液や透析液の循環用のチューブと同様に、完全に除去することができる。このようにモジュールの取り付けが簡単なことにより、集中治療のために確かに有利な効率と速度とが保証され、血液処理装置の使用に通じていない人でも迅速にかつ高い信頼性をもって操作することができる。
【0007】
特に、体外の血液処理用の統合モジュールは、付属の係合構造体の使用により、その中央で血液処理フィルターを支持し、各側部で流体流通回路の夫々対応するラインの4つのチューブを支持していることが知られている。
【0008】
特に、各側部は、基本的に半円形のチューブが固定される2つのコネクタを有している。各チューブは、蠕動ポンプと係合され得る。
【0009】
4つのリング形状のチューブは、4つの側部から延び、全てが同じ形状およびサイズを有している。
【0010】
特に、支持プレートおよびU字形状のチューブから成るモジュールの一部は、2つの直交軸に対して左右対称となっている。
【0011】
上述されたような構成は、集中治療用装置のために設計された統合モジュールで今日広く使用されているが、改良可能であることがわかっている。
【0012】
最初に、様々のU字形状のチューブと、かくして装置によって支持されている夫々のポンプとの特別な相対的な構成により、血液、透析液、廃液などを有するチューブの様々の部分の長さを最適化することができないことに注意したい。
【0013】
更に、統合モジュールの小型性と全体のディメンションとを失わせることなく、比較的大きなサイズのポンプ(比較的大きなサイズのU字形状のチューブを含む)をラインのいずれかで使用することは不可能である。
【0014】
最後に、最先端のモジュールは必然的に、各流体を運搬するための最高で4つの蠕動ポンプのために設計されている。これは、既に設けられているラインを超えて他の輸液ラインが設置できないためである。
【0015】
かくして、本発明は、上述されたような欠点および動作上の制限を基本的に解決することを目的としている。
【0016】
本発明の第1の目的は、様々のモジュールの構成により、流体回路の様々のラインの長さの最適な流通が可能にされているだけでなくモジュールの小型性が保たれる統合モジュールを実現することである。
【0017】
本発明の更なる目的は、統合モジュールの小型性を維持しながら生体液が比較的大きなサイズのポンプによって運搬され得る血液用のラインが少なくとも設けられるようにすることである。
【0018】
最後に、本発明の他の目的は、蠕動ポンプが作用する様々のU字形状のチューブを保護でき、従って、装置が作動する間蠕動ポンプもまた保護できる統合モジュールを実現することである。
【0019】
これらおよび他の目的は、本説明に伴って明らかになるであろうように、基本的に、請求項で説明されている統合モジュールならびに装置によって果たされる。
【0020】
更なる特徴および利点は、好ましいが限定されない実施形態の支持部材と、統合モジュールと、本発明に関わる体外の血液処理用の対応する装置との詳細な説明によって、明らかにされる。
【0021】
本発明の詳細な説明は、添付の図面を参照して以下になされ、これらは単なるガイダンスとして与えられているものであって、本発明の範囲を制限するものではない。
【0022】
上述された図面では、参照符号4は、全体的に、本発明に係わる支持部材を指している。
【0023】
他方で、参照符号1は、本発明に関われば体外の血液処理装置2と一緒に使用され得る統合モジュール(支持部材4、流通回路15、および血液処理ユニット5が組み合わせられたもの)を指している。
【0024】
添付の図1から推察され得るように、全体的な流体回路は、例えば患者の静脈もしくは動脈中に導入されたカテーテルを利用して患者から血液を取って少なくとも取り入れブランチ、即ち、ライン46を通してフィルターユニット5に血液を運ぶ血液用のライン、即ち、回路44から成る装置と統合モジュールとが協働することにより、果たされている。
【0025】
血液は、次にフィルターユニット5の第1のチャンバを通り、処理した血液は、排出ライン47を通って患者に戻される。
【0026】
補助的な予輸液用のライン50との接続部が、取り入れライン46の血液収集区域のすぐ下流に設けられている。
【0027】
特に、本装置には、予輸液用のライン50に供給するための少なくとも第2の流体用のコンテナ、即ち、袋87が設けられている。示されている例では蠕動ポンプなどの補助的な予輸液用のポンプ3Eを備えた流体を運ぶための対応する手段を使用すると、取り入れライン46への直接的な接続部を利用して血液中に直接流体を導入することによってライン中の流体フローを制御することが可能である。
【0028】
一般には、第2の流体用のコンテナ87は、予輸液のために適当な生体液を収容する。しかしながら、袋87はまた、以下に更に詳述されるような装置の特定の動作を保証するために、一般的にこのような局所的な性質(topical nature)を備える抗凝固剤を収容することもできる。
【0029】
取り入れライン46からフィルターユニットに向かい、フィルターユニットから排出ライン47を通って患者に向かう血液の循環方向88を規定した後に、公知の血圧センサー89が補助的な予輸液用のライン50のすぐ下流に配置される。
【0030】
従って、血液用の回路44は、流体を流通させる手段、即ち、この特定のケースでは、回路中の適当な血液フローを制御して操るための少なくとも血液用のポンプ3Aを有している。
【0031】
この血液用のポンプ3Aは、一般的には、蠕動ポンプである。
【0032】
血液回路の方向88に従うと、次には、抗凝固剤を投与するための装置90が設けられている。これは例えば、適当な投与量のヘパリンを含むシリンジなどである。
【0033】
血液は、血液回路中で正しく流れを制御するためのもう1つの血圧センサー91を通過する。
【0034】
半透性の膜によって薬物(substances)、分子、および流体の適当な交換が行なわれるフィルターユニット5の主チャンバを通過した後、処理された血液が、排出ライン47に入る。ここで、血液は最初に、血液中に存在している、または、処理中に血液中に入り込んだ薬物または気泡の除去を確実にするように設計されたガス分離装置(一般的には空気)52を通過する。
【0035】
処理された血液は、分離装置52を出た後、処理された血液中に血液循環中に再び入り込んだ危険な生成物がないことを確認するための気泡センサー92を通過する。
【0036】
気泡センサー92のすぐ下流には、危険に備えて、患者に戻る血液フローをブロックするための部材93が設けられている。
【0037】
特に、気泡センサー92が血液フロー中に異常を検出したときは、患者への影響を避けるために、装置が部材93(タップやクランプなど)によって即座に血液の通過をブロックする。
【0038】
部材93の下流で、処理された血液が、治療を受けている患者に戻される。
【0039】
上述された体外の血液処理装置には、また、流体回路94が設けられている。この流体回路には、フィルターユニット5につながる少なくとも取り入れライン48と、フィルターユニットの排出ライン45とが設けられている。
【0040】
少なくとも主流体コンテナ95は、流体回路94の取り入れライン48に供給するように設計されている(一般に主流体コンテナ95は、適当な透析液を収容した袋から成っているべきである)。
【0041】
取り入れライン48は、袋95からの液体フローを制御して循環方向96を決定するために、少なくともポンプ3C(示されている実施形態では蠕動ポンプ)のような流体を流通させる手段を有している。
【0042】
循環方向96のポンプ3Cの下流には、流体回路94を取り入れブランチ76と輸液ブランチ77とに分岐させる分岐部85が設けられている。
【0043】
特に、輸液ブランチ77は、血液回路(血液用のライン)44の排出ライン47に接続されている。
【0044】
即ち、輸液ブランチ77を利用することで、主流体コンテナ95の内容物を使用して血液用のライン中で直接的に次の輸液を行なうことが可能になる。
【0045】
対して、取り入れブランチ76は、フィルターユニット、特に、このユニットの第2のチャンバに直接的に流体を運ぶ。
【0046】
流体回路94には、更に、輸液ブランチ77および取り入れブランチ76中の流量の率を決定するための選択手段97が設けられている。
【0047】
一般に、通常は分岐部85の傍に配置されている選択手段97が、取り入れブランチ中の流体の流れを可能にして輸液ブランチ77中の流れをブロックする第1の動作状態と、輸液ブランチ77中の流体の流れを可能にして取り入れブランチ76中の流体の流れをブロックする第2の動作状態との間で、少なくとも位置決めされ得る。
【0048】
即ち、選択手段97は、いずれかのブランチの流体の流れを交互にブロックするように流体回路94上で動作する弁部材であってよい。
【0049】
また、これによって、同時に両ブランチを通過すべき液体の量を優先的に確立させることができる適当な切り替え弁が与えられ得ることは明らかである。
【0050】
また、時間と事前準備された治療との関数としていずれかのブランチ中の流体の率を変えることが可能である。
【0051】
取り入れブランチ76を流れる透析液は、フィルターユニット5の第2のチャンバ中に入る。
【0052】
特に、血液フローが中を通過する第1のチャンバは、透析液が中を通過する第2のチャンバから半透性の膜によって分離されており、そのため、主に対流および拡散のプロセスを利用して危険な薬物/分子および流体が血液から透析液へと適当に流れるように保証され、また、同じ原則で、透析液から血液へ向かう薬物/分子が流れることも保証される。
【0053】
透析液は、次に、排出ライン45中に入り、ラインの稼働を制御する役目を有する適当な圧力センサー98を通過する。
【0054】
次には、流体回路94の排出ライン45中の流れを制御する吸引ポンプ3Bなどの、流体を運搬するための手段が設けられている。
【0055】
このポンプはまた、一般に蠕動ポンプである。
【0056】
次に、除去される流体が、血液検出器を通り、回収コンテナ、即ち、袋99に運ばれる。
【0057】
本発明に関わる装置独特の回路を更に分析するさいには、血液回路44の排出ラインに作用する少なくとももう1つの輸液ライン51の存在に注意しなくてはならない。
【0058】
特に、輸液流体は、少なくとも付属のコンテナ200から取られ、流体運搬手段を通して血液回路44の排出ライン47に直接的に送られる。流体運搬手段は、一般には、流れを制御する輸液ポンプ3Dである(本例では蠕動ポンプ)。
【0059】
特に、添付の図面から判るように、輸液用の液体は、ガス分離装置52中に直接的に導かれる。
【0060】
更に推察されるように、流体回路94の輸液ブランチ77と輸液ライン15とには、血液回路44につながる共通のチューブの端部201が設けられている。
【0061】
この取り入れ用の端部201は、輸液202の流れる方向に対して輸液ポンプ3Dの下流に配置されており、流体を直接気泡捕捉装置(ガス分離装置)52中に運ぶ。
【0062】
図1の図では、血液回路44の取り入れライン46に接続された少なくとも予輸液用のブランチ79の輸液ライン51の存在に注意したい。
【0063】
更に詳しく述べると、輸液202の流れの方向に対して輸液ポンプ3Dから下流のところに分岐部86が設けられており、この分岐部が、輸液ライン51を予輸液ブランチ79と後輸液ブランチ80とに分岐させる。
【0064】
予輸液用ブランチ79は、特に、循環方向88に対して血液ポンプ3Aの下流で血液回路の取り入れライン46中へと袋200から取られた流体を運ぶ。
【0065】
対して、後輸液ブランチ80は、共通のチューブの端部201に直接接続されている。
【0066】
輸液ライン51は、更に、後輸液ブランチ80と予輸液ブランチ79とに送られる液体フローの率を決定するための選択手段203を有している。
【0067】
分岐部86の近くに配置された選択手段203は、予輸液ブランチ79中の流体の流れを可能にし後輸液ブランチ80中の流体の流れをブロックする少なくとも第1の動作状態と、後輸液ブランチ80中の流体の流れを可能にし予輸液ブランチ79中の流体の流れをブロックする少なくとも第2の動作状態との間で位置決めされ得る。
【0068】
明らかに、流体回路94に設けられた選択手段97の場合と同様に、他方の選択手段203は、2つのブランチの各々を通過すべき流体の率を決定でき、治療計画に従って適切な時間にこの率を変えることもできる。更に、選択手段97と選択手段203とは、必須ではないが、一般的には同じ性質を有している。
【0069】
本装置には、また、主流体コンテナ95並びに/もしくは補助的な流体コンテナ200並びに/もしくは第2の流体コンテナ87並びに/もしくは回収コンテナ99の重さを決定するための手段204が少なくとも設けられている。
【0070】
特に、この手段204は、重量センサー、例えば夫々のはかり(scales)205、206、207、208(本装置に連結された各流体袋用の少なくとも独立したもの1つ)を有している。
【0071】
特に、少なくとも4つのはかりが設けられ、各対が、他方の対から独立し、袋夫々の重さを測定する。
【0072】
続いて、血液回路44、特に圧力センサー89、血液ポンプ3A、へパリン輸液用装置90、他方の圧力センサー91、および気泡の存在を検出するための装置92とこれの夫々の閉鎖部材93に作用する処理ユニット、即ち、CPU209が設けられていることを指摘しておきたい。
【0073】
このCPU209はまた、流体回路94を制御するものである。特に、CPUは、はかり205によって得られた袋95の重さに関するデータの入力を受けて、ポンプ3C、選択手段97、圧力センサー98、そして吸引ポンプ3Bに作用し、同時に、回収コンテナ99の重さを測定するためのはかり208によって得られたデータを受けることもしなくてはならない。
【0074】
CPU209はまた、輸液ライン51に作用し、補助的なコンテナ200の重さをチェックするもので(はかり206によってチェックされる)、また、輸液ポンプ3Dと選択手段203との両方を制御することもできるだろう。
【0075】
CPU209はまた、補助的な予輸液ライン50に作用し、はかり207によって第2の流体コンテナ87の重さを検出し、また、行なわれる治療に従ってポンプ3Eを適当に制御するものである。
【0076】
これまでの説明が、体外の血液処理装置の流体回路全体を説明するためだけに成されてきたことを指摘し、本装置の作動の簡単な説明をしたい。
【0077】
流体回路およびフィルターユニット5全体が、様々の蠕動ポンプが夫々のチューブと係合し、全センサーが適当に位置付けられ、異なる流体を含む様々の袋が患者の静脈/動脈に接続されるような形で本装置に正しく連結されると、この流体回路内の最初の血液循環が可能になる。
【0078】
かくして、行なわれる治療の種類に応じて、体外の血液処理装置が自動的に起動され、処理ユニット209によって制御される。
【0079】
患者が限外ろ過治療を受けている場合は、対流によって患者の流体の余剰物(危険な薬物/分子を越えて)を取るために、血液回路を越えて流体回路94の排出ラインに接続された吸引ポンプ3Bが始動される。
【0080】
代わって、行なわれる治療が、血液濾過処理を含む場合は、血液回路と、対流によって流体を取るための吸引ポンプ3Bとを超えて、流体回路94の取り入れラインに設けられたポンプ3Cが始動され、後輸液を可能にするために選択手段97が配置される。
【0081】
また、輸液ライン51は、後輸液のための更なる液体追加か、適当な予輸液かを可能にするために使用される。
【0082】
対して、治療が、血液透析を伴う場合には、流体回路94のポンプ3Cおよび3Bが、始動され、選択手段97が、フィルターユニットを通る膜貫通型の圧力がゼロ以外の場合に、拡散と場合によっては対流とによって薬物並びに/もしくは分子並びに/もしくは液体を取るように透析液のフィルターユニット5に向かう流れのみを保証するように位置決めされるものである。
【0083】
同時に、血液ダイアフィルトレーション処理が行なわれる場合は、フィルターユニット5中の液体の循環を保証するように、血液回路を越えて、流体回路と、かくしてポンプ3Cおよび3Bとが、始動され、また、輸液ライン51のポンプ3Dが、予もしくは後輸液を保証するように始動されるものである。
【0084】
明らかに、上述された治療の1つ以上を含む様々の治療を手配することが可能である。
【0085】
場合によっては限外ろ過治療を除くが、上述された全ての治療では、抗凝固剤並びに/もしくは適当な輸液用液体を血液中に導入するために補助的な予輸液ラインを使用することが可能である。
【0086】
これに関連して、本発明に係わる装置は、投与される抗凝固剤の量に応じて様々の種類のシリンジが受けられるように設計されていることを指摘しておきたい。
【0087】
明らかになように、制御ユニット209が配置されると、様々の装置、センサー、およびポンプに接続され、様々のはかりからの重さのデータを入力され得るため、装置全体の操作を制御および自動化することができる。
【0088】
更に詳しく述べると、制御ユニット209は、開始される治療に応じて本装置の様々のポンプのフローを設定することが可能である。
【0089】
明らかなように、こうしたフローを適当に設定することで、患者から取られる流体の量が決まる(減量)。一般に、この量は、袋99中に回収された液体の重さと、回路中を主流体コンテナ95、補助的な流体コンテナ200、および第2の流体コンテナ87を通って循環する液体の重さとの間の差によって与えられる。
【0090】
特に、様々のはかりから制御ユニットが受け取ったデータ(および実行される治療の各ポンプにつき固定された理論的な流量)に従って、制御ユニット209が、様々のポンプ3A、3B、3C、3D、3Eが生じる推進力を適当に変えることにより、夫々のライン中で流体を循環させる手段を制御する。
【0091】
特に、上記で205,206,207,208として参照されたはかりからの信号が、ライン中に導入されるか回収される特定の流体の重さを決定するために、制御ユニット209によって利用される。
【0092】
特定の袋、即ち、コンテナ中に解放もしくは回収される流体の量を決定するために、制御ユニット209が、一定の間隔で(フローが大きくなるほどこの間隔が短くなる)、コンテナの実際の重さと希望の重さとを比較する(これは、ポンプごとの希望のフローと、各制御工程ΔW=QΔtの間の時間間隔との一次関数である)。
【0093】
希望の重さは、希望のフロー(コンピュータの適当な記憶装置内に記憶されている)と治療の開始から経過した時間との関数として算出され得る。
【0094】
実際の重さと希望の重さとが異なる場合は、制御ユニットが、この差を減じるか場合によってはなくすように対応するポンプに作用する。即ち、各サイクルでは、絶対的な重さの変化だけでなく時間間隔の変化までもが、時間間隔を正すために考慮されるのである。
【0095】
制御ユニットは、希望のフローの周りで実際のフローが上下するのを避けるように、最後の比較を原因とする変化を考慮する。
【0096】
回路を含む流体回路および本発明に係わる装置の運転について説明したので、ここでは、本発明に係わる支持部材4の詳しい構造を示す。
【0097】
図2ないし8Aに示されているような支持部材は、一般に、主本体6と、主本体に連結され、この本体に対して横方向に配置された支持構造体64とからなっている。
【0098】
主本体6は、一般的に平面である(必須ではない)前壁部25を有している。また、この前壁部25から離れるように突出した周壁部32が設けられており、支持部材に連結された流体流通回路15の少なくとも一部分を受けるように設計された収容室33を前壁部とともに形成している。
【0099】
図2に見られるように、前壁部25は、所定数の側部53、54、55、56によって規定されており、周壁部32はこれら側部から夫々突出している。
【0100】
上述された側部はほぼ直線形状であるが、一般的に、少なくとも第1の側部55,56と少なくとも第2の側部53,54とは、基本的に平行で互いに面する形で、それぞれに同一にされ得る点に留意されたい。
【0101】
即ち、上記の説明から、支持部材4は、およそ四角形の形状を有し、その前壁部25は、各々が2つの湾曲部55A,55B;56A,56Bを有し、ほぼ直線形に起立し、互いに対向している長い第1の側部55,56によって規定されていることが判る。湾曲部のキャビティは、夫々対向する側部に面している。
【0102】
更に詳しく述べると、各湾曲部55A,55B;56A,56Bは、円弧によって規定されていてもよい。
【0103】
また、同様にほぼ直線形に起立し、互いに対向している短い第2の側部53,54も設けられている。これら第2の側部53,54の少なくとも一方は、2つの直線部53B,53Cの間に配置された湾曲部53Aを有している。この湾曲部は、これが対向する側部に面するキャビティを有している。
【0104】
この湾曲部53Aもまた、円弧によって規定されていてもよい。
【0105】
図2を見ると判るように、湾曲部53aを規定している円弧は、対向する長い第1の側部55,56に規定されている湾曲部55A,55B;56A,56Bよりも大きな曲率半径を有していることに留意されたい。これはあとでより詳しく説明する。
【0106】
ここで周壁部32を見てみると(図7および8)、この周壁部は、支持部材の各側部から突出している少なくとも一部分を有していることが判る。
【0107】
対向する第1の側部55,56から突出する少なくとも一部分と、対向する第2の側部53,54の各々から突出する一部分とが設けられることが一般的である。
【0108】
また、周壁部32は不連続的であり、上述した収容室33を全体的に形成するように設けられたキャビティ、即ち、中断部を有することが出来ることが明らかである。
【0109】
図7、8に示された実施形態は、周壁部32が前壁部25の全側部から突出していて、収容室33を規定するような形で基本的に連続した表面を規定していることを特徴とする。
【0110】
即ち、収容室33は、閉鎖壁を一切有さないアクセス開口部57を有している。このアクセス開口部は、支持部材4が使用されているときに、体外の血液処理装置2に面するように設計されている。
【0111】
更に、図3,4,5を見ると、前面に対して横方向に延びた平面に従った部分と、特に、前面25に直交する平面に従った部分とが、主本体が実質的にC字形状の外形を有していることを示していると推察され得る。
【0112】
周壁部32は、C字形状の2つの端部を規定し、前壁部25は、その間に入る細長い直線部を規定している。
【0113】
前壁部25と周壁部32とが、どのような形で、6つの面のうち5つの面で基本的に閉じるボックス形状の構造の主本体6を規定しているかに留意されたい。
【0114】
この構成により、互いに直交する2つの平面に従って前面25を横断するように支持部材4を区分化するけれども、主本体6は互いに直交するC字形状の部分を有することになる。
【0115】
図3および4の一部分を特に例として参照してほしい。
【0116】
即ち、支持部材4は、基本的に直交する方向に突出している互いに対向する周壁部を接続する前壁部25を有している。
【0117】
図2、7、および8に示されているように、前壁部25は、支持部材が使用されている間に収容室33を外部環境と連通させる所定数の貫通孔58を有している。
【0118】
上述された図面を特に見てみると、各湾曲部53A、55A,55B、56A,および56Bに少なくとも開口部58が設けられていて、これら開口部は、湾曲部を規定する夫々の円弧と同じ軸上に配置された同心の丸い孔によって規定されていることが判る。
【0119】
使用される材料に関しては、主本体が、様々のチューブ並びに/もしくは中に収容された部材を保護し得る堅い材料、例えばプラスチックで形成されることだけを指摘しておきたい。
【0120】
また、全体的な支持部材もしくはこれの一部を、収容室33に視覚的にアクセスを与えるように透明な材料で作ることも可能である。
【0121】
特に図7を参照してより構造的な詳細を述べると、ボックス形状の本体の夫々の側部に取り付けられた幾つかの係合コネクタが設けられていることが判る。
【0122】
特に、第2の側部53の一方の曲線部53Aに対して横方向に配置された少なくとも第1および第2の係合コネクタ59A、59Bが設けられている。
【0123】
これらコネクタは、直線部53Bおよび53Cに取り付けられ、一般的にその一部として作られる。
【0124】
また、長い第1の側部55,56の湾曲部55A,55B,56A,56Bの各々の近くには、夫々に係合される係合コネクタ60A、60B、61A,61B,62A,62B,63A,63Bの対が設けられている。
【0125】
即ち、これらコネクタの対の2つは、各湾曲部のちょうど対向する端部に配置されている。
【0126】
先のコネクタの場合と同様に、係合コネクタ60A,60B,61A,61B,62A,62B,63A,63Bは、主本体6の一部として作られている。
【0127】
更に、上述されたコネクタ全てが、周壁部32の、例えば自由端部に取り付けられている。
【0128】
図5の一部分で見られるように、各係合コネクタは、収容室33につながる隙間を規定している。
【0129】
図7aおよび8aでは、主本体6に連結された支持構造体64が、主本体6に対してどのような形で横方向に位置されていることが判る。
【0130】
また、支持構造体64は、主本体に堅く取り付けられており、一般に、主本体の一部として作られる。
【0131】
支持構造体64は、長い第1の側部55,56で、更に詳しく述べると長い第1の側部55の湾曲部55A,55Bで、主本体6に係合されている点を指摘しておきたい。
【0132】
支持構造体64には、位置決めフィン65が設けられており、これは、支持部材4に連結された流体流通回路15の夫々のチューブが中に係合され得るように適当に配置された所定数の主座部66A,66B,66C,66D,66Eを有している。
【0133】
支持構造体64の様々の部品の夫々の位置を見てみると、少なくとも2つ、一般的には3つの主座部66A,66C,66Dが、長い第1の側部の一方55の湾曲部55A,55B近くに配置された夫々の係合コネクタ60A,60B,61A上に配置されていることが判る。
【0134】
即ち、3つの主座部66A,66C,66Dと、夫々のコネクタ60A,60B,61Aとは、平行なチューブを受けるように位置付けられている(図9および9aを参照)。
【0135】
図6、図7a、および8aに戻ると、位置決めフィン65が2つの更なる主座部66B,66Eを有している。支持構造体64には2つの補助部67,68が設けられており、各補助部が、これと協働する夫々の補助座部67A,68Aを有し、一般的に3つの主座部および上述された3つの係合コネクタに設けられているチューブに平行で、かつ互いに平行なチューブの位置決めを可能にしていることが判る(図9および9aを再び参照)。
【0136】
支持構造体64は、支持部材が本装置に係合された状態で動作しているときに少なくとも2つの平行なチューブを覆うように、前壁部25の平面に平行な1平面上に位置する少なくとも第1の被覆壁69を有している。
【0137】
このために図9および16を比較してほしい。
【0138】
支持構造体64は、全体的に鏡のような形で、支持部材が動作状態にあるときに少なくとも2つの更なる平行なチューブを覆うように、前壁部25の平面に平行な平面上に位置する少なくとも第2の被覆壁70を有している。
【0139】
図8を参照して指摘したいのは、支持部材64の高さが低く、最大でも主本体の周壁部32と同じ高さである点である。
【0140】
これは、支持構造体64が全体的な支持部材の高さを増さないように設計されていることを意味する。
【0141】
図7を参照すると、更に、主本体6に連結されて支持部材に連結されるチューブの正確な位置決めを可能にするための少なくとも1つの、一般的には2つの位置決め突起72,73が設けられていることが判る。後で詳しく説明する(図9,14を参照)。
【0142】
第1および第2の位置決め突起72,73は、収容室33内に配置され、概して前壁部25に接続されている(またはその一部として作られている)。
【0143】
ここで、支持部材4は、互いに離間されていて、それぞれ中に処理ユニット5のコネクタ9,10(図11を参照)が係合され得る第1および第2のコネクタ7,8を備えた主本体6を有していることに留意されたい。
【0144】
血液処理ユニット5は、例えば、プラズマフィルター、血液透析フィルター、血液ろ過フィルター、血液ダイアフィルトレーションフィルター、もしくは他のタイプのユニットなどである。
【0145】
第1および第2のコネクタ7、8は、主本体6に直接的に係合されている。示されている実施形態では、これらのコネクタは、堅いプラスチック材料で、主本体の一部として形成されている。
【0146】
支持部材4は、コネクタ7,8から離間され、主本体6に直接的に係合された第3のコネクタ11を有している。示されている実施形態では、第3のコネクタが同様に、堅いプラスチック材料で、主本体の一部として形成されている。第3のコネクタは、血液処理ユニットに接続されていて支持部材上に設けられる、対応する対向コネクタの対応する対と係合するための、互いに分化した中心軸を有する一対のコネクタを規定している。かくして、処理ユニット5が様々の膜と係合可能であるだけでなく、対応する対向コネクタが様々のサイズと様々の中心軸を有することから、主本体6は、様々の特性を有する統合モジュールを形成するように使用できる。上述された各コネクタ7,8,11は、堅い支持部であり、処理ユニット5内に収容された対向コネクタ9,10に設けられた対応するチャネル13と流体連通されるように設計された第1の端部12を備えた流体通路を規定している(図12,13を参照)。各コネクタ7,8,11はまた、主本体6に接続される流体流通回路15と流体連通されるように設計された第2の端部14を有している。更に構造上の詳細を述べると、各コネクタ7,8,11は、第1の部分を規定する管状チャネル16と、管状チャネルの径方向外方に配置されたシーリングカラー17と、管状チャネルの外面19とカラーの内面20との間に障害なしで延びた接続壁部18とを有している。実際は、管状チャネルの外面、シーリングカラーの内面、および接続壁が、リング形状の係合座部21を規定している。この座部の底部は、接続壁によって規定され、処理ユニットの対応する対向コネクタが中に係合され得るように成形されている。管状チャネル16は、シーリングカラー17に対して同軸に配置され、どちらも共通の左右対称軸の周りで向きを変えている。リング形状の座部21のサイズは、底壁から離れるにつれて大きくなる半径を有しており、一定の半径の大きさを有する底部近くの第1の区域22と、底部から離間されて第1の区域よりも大きな一定の半径の大きさを有する第2の区域23と、第1の区域と第2の区域との間に位置し底壁部18から離れるにつれて徐々にサイズが大きくなる第3の区域24とを有している。各コネクタ7,8,11の管状チャネルとシーリングカラーとは、処理ユニット5の対応する対向コネクタと連結する1つの方向を規定するように、互いに対して平行に主本体6から突出している。示されている実施形態では、様々のコネクタが、支持部材4の前面25に対して基本的に直交した左右対称軸を有している。
【0147】
示されている支持部材はまた、第1、第2、および第3のコネクタから離間された第4のコネクタ26を有している。第4のコネクタもまた、支持部材に直接的に接続されている。示されている実施形態では、第4のコネクタは、堅いプラスチック材料で、主本体6の一部として形成されており、他のコネクタのうち少なくとも1つと共に、支持部材上に設けられる血液処理ユニットに連結された対応する対向コネクタの更なる対を構成している。第4のコネクタは、中心の左右対称の位置決め本体27と、位置決め本体の径方向外方に配置されたシーリングカラー28と、位置決め本体の外面30とカラーの内面31との間に障害なしで延びている接続、即ち、底壁部29とを有している。つまり、第4のコネクタは、処理ユニット5の対応する対向コネクタ用の係合およびフロー閉鎖本体を規定している。図11,12,13に示されているように、様々のコネクタは、処理ユニットの機械的な支持部を規定するように、また必要に応じて、対応する対向コネクタ9,10を通る流体用の通路もしくはブロック部材をも規定するように、堅い材料で形成されている。支持部材内に設けられている4つのコネクタは、互いにアラインメントされ、主本体の一側面に配置されている。より端的に言えば、示されている部材の主本体は、上述した収容室33を、この収容室が支持部材4と連結される流体流通回路15の少なくとも一部分を収容できるように規定している。収容座部は、後で更に詳しく開示されるように、統合モジュール1の装置2への適当な取り付けおよび位置決めを確実にするための開いた側面57を有している。また、支持部材は、周壁部32のベース区域36から動作座部に対して横方向外方に延びた補助構造体35を有している。4つのコネクタは、補助構造体から延びている。第1、第2、および第4のコネクタ7,8,26は、並んで位置付けられ、補助構造体の第1の端部区域37に配置されている。第3のコネクタは、第1のコネクタにの対向側に位置する第2の端部区域38に配置されている。
【0148】
本発明に係わる支持部材は、例えば図9〜11に示されている図2〜8の支持部材が使用されているモジュールなどの統合モジュールを果たすために適当に使用され得る。処理ユニット5は、少なくとも一対のコネクタ上で支持部材4に取り付けられていることが分かるだろう。処理ユニットは、収容本体40と、収容本体内で動作し第1のチャンバおよび第2のチャンバを規定する少なくとも半透性の膜41(例えば平行な中空の繊維またはプレートを有する)とを有している。第1および第2の対向コネクタは、収容本体に連結され、主本体6によって収容された夫々のコネクタに取り付けられている(例えば図11を参照)。
【0149】
第1および第2の対向コネクタ9,10は、管状の形状を有し、処理ユニットの第2のチャンバと、コネクタの夫々の端部12とに流体連通されている。処理ユニットはまた、血液または他の生体液用の体外の循環ライン44と接続するために、第1のチャンバにつながったアクセスポート42と、第1のチャンバからの排出ポート43とを有している。
【0150】
流体流通回路15は、支持部材4と係合され、処理ユニット5と協働する。
【0151】
更に詳細には、この回路は、第2の側部53,54上で支持部材4に取り付けられていて、湾曲部53Aを備えている上述の血液用のライン44を有している。
【0152】
血液用のライン44は、少なくとも、支持部材に対して基本的にU字形状に配置されたチューブを支持部材に取り付けられている。
【0153】
この構成に関連して、装置2上に統合モジュールを組立てるさいに、チューブ44Aと夫々のポンプ3Aとが協働され得る。
【0154】
添付の図面から分かるように、U字形状のチューブ44は、支持部材4の周壁部32に対して内方に延びている。
【0155】
上述した位置決め突起72,73は、U字形状のチューブ44Aに作用して、これの正しい位置を保持させる。
【0156】
図1,9から分かるように、支持部材に取り付けられた血液用のライン44のチューブ44Aは、取り入れブランチ46によって規定されている。
【0157】
流通回路15は、新鮮な透析液を供給する上述の取り入れライン48を有している。
【0158】
血液用のラインは、図9,9a,10,および10aに見られるように、長い第1の側部55,56で支持部材に取り付けられている。
【0159】
また、取り入れライン48は、支持部材に対して基本的にU字形状のもの48Aとして配置されたチューブを少なくとも規定するように、支持部材に取り付けられている。
【0160】
図9aを参照して、取り入れライン48が、どのように支持構造体64上で主本体6に取り付けられているのかということと、取り入れライン48の少なくとも取り入れ用のチューブ74が、夫々の係合コネクタ60Bと同様に、どのように位置決めフィン65の主座部66C中に係合されているかということが、分かるだろう。
【0161】
同じように、取り入れラインの少なくとも排出用のチューブ75は、位置決めフィン65の主座部66A中に、並びに夫々の係合コネクタ60Aに係合されている。
【0162】
係合されるときには、夫々のコネクタと取り入れ用のチューブ74と排出用のチューブ75とは、直線形状に配置され、互いに対して平行になる(図9aを参照)。
【0163】
更に分かるように(図10aを参照)、排出用のチューブ5は、流体を血液処理ユニット5中に運ぶための取り入れブランチ76と、流体を血液用のライン44中に運ぶ輸液ブランチ77とに分岐させる分岐部85を有している。
【0164】
分岐部85は、取り入れ口および2つの排出口を備えたT字形状の係合コネクタ60a上で規定されている。
【0165】
また、輸液ブランチ77は、主座部66Bと補助座部77Aとに取り付けられている。
【0166】
輸液ブランチ77と取り入れブランチ76とは、支持構造体64に係合されているとき、直線形状に配置され、互いに平行にされる。
【0167】
流体流通回路15は、少なくとも輸液用のライン51を有しており、この輸液用のラインもまた、対向している長い第1の側部55,56の一方に取り付けられている。
【0168】
輸液ラインは、使用時に夫々のポンプ3Dと協働し得るように、支持部材4に対してU字のもの51Aとして配置されたチューブを規定している。
【0169】
また、U字形状のチューブ51Aは、支持部材の周壁部32に対して内方に延びている。
【0170】
また、輸液ラインは、支持構造体64に取り付けられている。輸液ライン71の少なくとも排出用のチューブ78は、添付図面に示されているように、位置決めフィン65の主座部66Dと、夫々の係合コネクタ61Aとに係合されている。
【0171】
取り入れラインに対して全体に鏡のような形で、排出用のチューブ78は、流体を血液用のライン44の取り入れブランチ46中に運ぶ予輸液ブランチ79と、流体を血液用ラインの血液戻りブランチ47へと運ぶ後輸液ブランチ80との中に分岐させる分岐部86を有している。
【0172】
この場合は、分岐部86が予輸液ブランチ79および後輸液ブランチ80中へとつながるようにコネクタ80によって規定されるような、T字形状の係合コネクタ61Aが設けられている。
【0173】
予輸液ブランチ79は、補助座部68Aと、位置決めフィン65の更なる主座部66Eとに取り付けられている。
【0174】
支持構造体に係合されると、2つのブランチ79,80は、直線形状に配置され、互いに平行になる。
【0175】
流体流通回路15は、長い第1の側部55,56の一方で支持部材に取り付けられた排出ライン45を有している。
【0176】
排出ライン45は、支持部材に対してU字形状のもの45Aとして配置された少なくともチューブを規定している。このチューブはまた、夫々のポンプ3Bと協働するように設計されていて、支持部材の周壁部32に対して内方に延びている。
【0177】
排出ライン45は、支持構造体64に対して対向側部で主本体6に取り付けられている。夫々の取り入れ用のチューブ81と排出用のチューブ82とは、対応する係合コネクタ62B,62A中に係合されている。
【0178】
流通回路15は、補助的な予輸液ライン50を有している。
【0179】
補助的な予輸液ラインは、支持部材に対してU字形状のもの50Aとして配置された更なるチューブを少なくとも規定するように、第1の側部55,56の一方で支持部材4に取り付けられている。
【0180】
チューブ50Aが、使用時に夫々のポンプ3Eと協働するように設計されており、支持部材の周壁部32に対して内方に延びている。
【0181】
即ち、収容室33は、流通回路15の様々のラインの全てのU字形状のチューブを収容できるように設計されている。
【0182】
指摘しておかなくてはならないのは、様々のチューブの係合コネクタの特定の位置と弓状部とを規定している支持部材4の周壁部32の特別の形状により、全ての自由なU字形状のチューブ部44A,45A,48A,50A,51Aの長さが、πR+2Rよりも小さいかこれと同じになる点である。この式で、Rは、チューブの曲率半径である。
【0183】
この統合モジュールの特別な形状により、収容室33内の自由になる長さが、チューブ内にフローを発生させる夫々のポンプの半径の大きさに従って可能な限り短くされ得る。
【0184】
ここで、血液用のラインのU字形状のチューブ44Aが、どのように、確かに比較的長い曲率半径を有する更なる流体ラインによって規定されたチューブ45A,48A,50A,51Aよりも長くされているかについて留意されたい。
【0185】
更に、血液用のラインのチューブは、必要に応じて、他のチューブとは異なる材料で作られてもよく、および/あるいは、他のチューブとは異なる流体通路用の部分を有してもよい。
【0186】
支持部材での様々のチューブの幾何学的な位置を考慮して、以下のことを留意されたい。
【0187】
最初に、支持部材は、理想的には、モジュール1の動作状態時に装置2に係合される血液用のライン44に取り付けられた第1の区域274を含む幾つかの区域に分割され得る。第1の区域は、モジュールの下方の区域によって規定されるものである。
【0188】
かくして、第1の区域に対向して第2の区域275が設けられる。流体ライン45,48,50の全てがこの第2の区域に取り付けられている。
【0189】
第2の区域は、並んで配置された少なくとも2つの望ましい半部品275A,275Bから成っている。
【0190】
排出ライン45のチューブ45Aと、補助的な予輸液ライン50のチューブ50Aとは、第2の半部品275Bに取り付けられる。
【0191】
対して、取り入れラインのチューブ48と、輸液ラインのチューブ51Aとは、第1の半部品275Aに取り付けられている。第1および第2の区域274,275への分岐部と、第2の区域の2つの半部品275A,275Bとは、理想的には、図9に斜視図で示されている。
【0192】
第2の区域275の第1および第2の半部品275A,275Bは、互いに並んで配置され、一般に主本体6の長軸に対して完全に左右対称であることが分かるだろう。第1の区域274が幾何学的に制限されなくてはならない場合は、第2の側部の少なくとも一方53と、第2の側部53側の、対向している長い第1の側部55,56の約半分の長さとによって規定された領域として規定されるだろう。
【0193】
同じように、第2の区域275は、湾曲部を有さない第2の側部の一方54と、第2の側部54側の、対向している第1の側部55,56の一部分とによって部分的に制限されている。
【0194】
統合された流体流通モジュールの組立て工程は、例えば図2〜8に示されているような支持部材4と、支持部材と連結される処理ユニット5との取り付け工程を有している。血液処理ユニットが、支持部材に取り付けられる。また、流体流通回路15が、血液の循環、排出、可能な代替液の輸液、および透析のために必要なラインを形成するように、支持部材および処理ユニットに連結される。処理ユニットへの排出回路の接続は、回路が支持部材に取り付けられる工程より前、それと同時、または後のいずれの時期に行なわれてもよいことに留意されたい。処理ユニットが支持部材に取り付けられる工程は、血液処理ユニットによって収容されている対応する対向コネクタ9,10を取り付ける一対のコネクタを選択する予備工程を有する。通常はポリマー樹脂ベースの所定量の接着剤が、選択された各コネクタのリング形状の座部21内に配置され、また、各対応する対向コネクタが、機械的なブロックおよび液体シール連結を得るために、少なくとも部分的に夫々のリング形状の座部中にはめ込まれる。はめ込み工程中に、リング形状の座部内に配置された接着剤の少なくとも一部がリング形状の座部の第2の区域23に到達することに留意されたい。対応する対向コネクタが夫々のリング形状の座部中にはめ込まれるこの工程の終わりでは、予め配置された接着剤の体積と、リング形状の座部内に収容されている対応する対向コネクタの一部分の体積との合計が、リング形状の座部の全体積よりも小さい。かくして、接着剤が管状のチャネル16へと移動して、これの部分的もしくは全体的な閉鎖状態を生じることが防がれる。
【0195】
流体流通回路15が支持部材4と処理ユニット5とに連結される工程は、廃液用の排出ライン45の端部が、コネクタの一方の第2の端部14に流密に取り付けられ、新鮮な透析液用の取り入れライン48の端部が、コネクタの他方の第2の端部にシールするように取り付けられる予備工程を有している。流通回路の連結工程はまた、第1の取り入れポートを備えた血液吸入ブランチ46の端部を第1のチャンバに、並んで、排出ポートを備えた血液戻りライン47の端部を第1のチャンバにシールするように取り付けることを有している。上述したような様々の端部の取り付けは、接着剤、何らかの力、または高温結合によって行なわれる。
【0196】
上述されたように、本発明に係わる統合されたモジュールは、図15,16に示されているように、体外の血液処理装置2上で使用されるように設計されていることに留意されたい。
【0197】
特に、装置2は、統合モジュールに規定された夫々のU字形状のチューブと協働するように設計された所定数の蠕動ポンプ3A,3B,3C,3D,3Eを前面101に備えた本体100を有している。
【0198】
図15から分かるように、装置の本体100は、前面101から突出した案内および位置決め突起102を有している。この突起は、連結される支持部材の周壁部にちょうど対応するような形にされている。
【0199】
即ち、案内および位置決め突起102は、統合モジュールに係合されたときに周壁部32によって制限されるような側面103を有している。
【0200】
蠕動ポンプもまた、装置の本体100の前面101から突出しており、側面の少なくとも一部分は、支持部材の周壁部32に対応した形状にされている。
【0201】
これは、特に、ポンプ3から突出している側部と結合するように設計され、前壁部25の湾曲されたチューブによって規定されている湾曲部である。
【0202】
突出した蠕動ポンプと、案内および位置決め突起102とは共に、基本的に半円形状またはU字形状を有していて対応するU字形状のチューブ44A,45A,48A,50A,51Aを受けるように設計されている適当な座部104A,104B,104C,104D,および104Eを規定している。
【0203】
統合モジュールについて述べてきたのと同じように、装置の前壁部にもまた、所定数の区域、特に2つの区域が規定され得る。第1の区域174は血液ポンプ3Aを有するのに対し、第2の区域175は他のポンプ3B,3C,3D,3Eを有している。
【0204】
第2の区域175は、並んで配置された少なくとも2つの半部品175A,175Bを有している。取り入れポンプ3Cと輸液ポンプ3Dとは、第1の半部品内に配置されている。補助的な予輸液ポンプ3Eと吸引ポンプ3Bとは、第2の半部品内に配置されている。
【0205】
この場合は、第1および第2の半部品は、鏡のように左右対称にされ、第1の区域174の上方で、装置の前壁部に並んで配置されている。
【0206】
ほぼ同じ部材であり装置の本体に直接的に収容されている、少なくとも第1の可動部材105と第2の可動部材106とが設けられていることに留意されたい。装置の本体は、輸液ブランチ77および/あるいは取り入れブランチ76(第1の可動部材)、並びに予輸液ブランチ79および/あるいは後輸液ブランチ80(第2の可動部材106)に夫々作用するように設計されている。特に、上述した選択手段97,203は、各ブランチ中の流体の流れをブロックするか通すかの選択決定に関してCPU209によって制御されるように設計された可動部材105,106を有していてよい。
【0207】
これら可動部材と協働するために、統合モジュールには、輸液、取り入れ、後輸液、予輸液のブランチを備えた支持構造体が設けられている。これらブランチは全て、互いに平行にされている。
【0208】
本発明は、重要な利点を有している。
【0209】
最初に、本発明により、流体ラインの様々のチューブが最適な形で配置されている、体外の血液処理用装置のための統合モジュールを得ることが可能である。
【0210】
モジュールが2つの対向する区域に分化されていることで、短い側部の一方に他の流体ラインのU字形状のチューブよりも大きいサイズの血液用回路のU字形状のチューブを係合させることができるので、比較的大きなサイズの蠕動ポンプの使用が可能である。従って、流量を比較的高くし、長いチューブが使用されている時には、ポンプが作用するチューブの損傷を抑えることができる。
【0211】
更に、血液処理部材と後輸液区域における新しい透析液用の取り入れラインの特別な構成により、取り入れラインの取り入れ部の長さを最小にし、捨てられる新しい透析液の量を最少にすることができる。
【0212】
同様のことが、予/後輸液区域に配置される予/後輸液ラインにも当てはまり、様々のブランチの長さは最少化され得る。
【0213】
上述の位置決めは、全ての生体液が量が制限された袋の中に収容されている集中治療用の装置において非常に有益であることが、明らかである。
【0214】
5つの蠕動ポンプが統合モジュールの対応するU字形状のチューブに設けられることにより、予輸液および後輸液の可能性がなくても例えば局所的な抗凝固剤の導入を果たせるように、他のライン、特に予輸液ラインが使用可能にされることを、指摘しておきたい。
【0215】
最後に、一側面で開いていて基本的にボックス形状の本体を規定している特別な支持部材の使用により、ユニットの作動中に夫々の蠕動ポンプのチューブが最適な形で保護され得る。
【図面の簡単な説明】
【0216】
【図1】本発明に関わる装置およびモジュールによって実現される流体回路の概略図を示している。
【図2】本発明に関わる支持部材を上から見た図を示している。
【図3】図2の線III−IIIに従ったモジュールの断面を示している。
【図4】図2の線IV−IVに従った支持部材の更なる断面を示している。
【図5】図2のV−V線に従った断面を示している。
【図6】図2の支持部材の線VI−VIに従った断面を示している。
【図7】図2の支持部材の第1の側部からの斜視図を示している。
【図7a】図7の支持部材の拡大された詳細を示している。
【図8】図7の支持部材の対向側部からの斜視図を示している。
【図8a】図8の支持部材の拡大された詳細を示している。
【図9】本発明に関わる統合モジュールの斜視図を示している。
【図9a】図9のモジュールの拡大された詳細を示している。
【図10】図9のモジュールの対向側部からの斜視図を示している。
【図10a】図10のモジュールの拡大された詳細を示している。
【図11】血液処理ユニットが連結可能な図10の統合モジュールを示している。
【図12】支持部材のコネクタと血液処理ユニットの対応する対向コネクタとの一部分を示している。
【図13】本発明に関わるコネクタの更なる一部分を示している。
【図14】流体回路が設けられている、本装置に連結可能な統合モジュールの概略図を示している。
【図15】統合モジュールが連結可能な本発明に関わる装置を示している。
【図16】連結された流体回路を有していない統合モジュールを備えた図15の装置の正面図を示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持部材(4)と、
この支持部材(4)に連結された流体流通回路(15)とを具備し、この流体流通回路は、
少なくとも血液用のライン(44)を有し、
この血液用のラインの少なくとも一部分は、支持部材(4)に取り付けられて、支持部材に対してU字形状の所定の長さのチューブ(44A)を少なくとも規定し、このチューブ(44A)は、ポンプ(3A)と協働するように設計されており、また、
前記支持部材に取り付けられた複数の流体用のラインを更に有し、
各流体用のラインは、支持部材に対してU字形状のチューブ(45A、48A、50A、51A)を少なくとも規定し、これらチューブの各々は、各ポンプ(3A、3B、3C、3D、3E)と協働するように設計されている、統合された流体処理用のモジュールにおいて、
前記支持部材(4)は、血液用のライン(44)の一部分が取り付けられている第1の区域(274)と、第1の区域に対向している第2の区域(275)とを少なくとも有し、他の前記流体用のライン(45,48,50,51)の全てが、第2の区域に取り付けられていることを特徴とするモジュール。
【請求項2】
前記血液用のライン(44)のU字形状のチューブ(44A)は、他の流体用のラインによって規定されているチューブ(45A、48A、50A、51A)よりも長いことを特徴とする請求項1のモジュール。
【請求項3】
前記血液用のラインのU字形状のチューブ(44A)は、他の流体用のラインによって規定されているチューブよりも大きな曲率半径を有していることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1のモジュール。
【請求項4】
前記流体流通回路(15)は、廃液のための排出ライン(45)を少なくとも有していることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1のモジュール。
【請求項5】
前記廃液のための排出ライン(45)は、前記支持部材(4)に取り付けられ、支持部材に対してU字形状のチューブ(45A)として配置されたチューブを少なくとも規定し、このU字形状のチューブ(45A)は、ポンプ(3B)と協働するように設計されていることを特徴とする請求項4のモジュール。
【請求項6】
前記第2の区域(275)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(275A、275B)と、第2の半部品(275B)に取り付けられている排出ライン(45)のチューブとを少なくとも有していることを特徴とする請求項5のモジュール。
【請求項7】
前記流体流通回路(45)は、新しい透析液の取り入れライン(48)を少なくとも有していることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1のモジュール。
【請求項8】
新しい透析液の前記取り入れライン(48)は、支持部材(4)に取り付けられていて、支持部材に対してU字形状に配置されたチューブ(48A)を少なくとも規定しており、液体の前記取り入れラインのチューブ(48A)は、使用時に、ポンプ(3C)と協働するように設計されていることを特徴とする請求項7のモジュール。
【請求項9】
前記第2の区域(275)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(275A、275B)を有しており、新しい液体用の前記取り入れライン(48)の少なくともチューブ(48A)が、第1の半部品(275A)に取り付けられていることを特徴とする請求項8のモジュール。
【請求項10】
少なくとも流体輸液用のライン(51)を更に具備していることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1のモジュール。
【請求項11】
前記流体輸液用のライン(51)は、支持部材(4)に取り付けられていて、U字形状に配置されたチューブ(51A)を少なくとも規定しており、流体輸液用ライン(51)は、使用時に、夫々のポンプ(3D)と協働するように設計されていることを特徴とする請求項10のモジュール。
【請求項12】
前記第2の区域(275)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(275A、275B)を有しており、前記輸液用のライン(51)のチューブ(51A)は、第1の半部品(275A)に取り付けられていることを特徴とする請求項11のモジュール。
【請求項13】
少なくとも補助的な予輸液用のライン(50)を更に具備していることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1のモジュール。
【請求項14】
前記補助的な予輸液用のライン(50)は、支持部材(4)に取り付けられていて、支持部材に対してU字形状に配置されたチューブ(50A)を少なくとも規定しており、補助的な予輸液用のライン(50)は、夫々のポンプと協働するように設計されていることを特徴とする請求項13のモジュール。
【請求項15】
前記第2の区域(275)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(275A、275B)を有しており、補助的な予輸液用のライン(50)のチューブ(50A)は、第2の半部品(275B)に取り付けられていることを特徴とする請求項14のモジュール。
【請求項16】
前記支持部材(4)は、前壁部(25)とこの前壁部(25)から離れる方向に突出している周壁部(32)とを少なくとも備えた主本体(6)を有しており、前記前壁部(25)と周壁部(32)とは、収容室(33)を規定していることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1のモジュール。
【請求項17】
前記前壁部(25)は、基本的に平行であり相互に面している第1の側部(55,56)と第2の側部(53,54)とを少なくとも有していることを特徴とする請求項16のモジュール。
【請求項18】
前記前壁部は、各々が2つの湾曲部(55A、55B;56A、56B)を有し、ほぼ直線的に起立し、互いに対向している長い第1の側部(55,56)によって規定されており、湾曲部のキャビティは、夫々対向する側部に面していることを特徴とする請求項17のモジュール。
【請求項19】
前記前壁部は、ほぼ直線的に起立し、互いに対向している短い第2の側部(53,54)によって規定されていることを特徴とする請求項17のモジュール。
【請求項20】
前記第2の側部の少なくとも一方(53)は、2つの直線部(53B、53C)の間に配置された湾曲部(53A)を有しており、この湾曲部のキャビティは、対向する側部に面していることを特徴とする請求項19のモジュール。
【請求項21】
前記第1の区域(274)は、前記第2の側部の少なくとも一方の、湾曲部(53A)を有する第2の側部(53)と、この湾曲部を有する第2の側部(53)の傍の、互いに対向している長い第1の側部(55,56)の一部分とによって、部分的に規定されていることを特徴とする請求項18もしくは20のモジュール。
【請求項22】
前記第2の区域(275)は、前記第2の側部の一方(54)の、湾曲部を有さない第2の側部(54)と、この湾曲部を有さない第2の側部(54)の傍の、互いに対向している長い第1の側部(55,56)の一部分とによって、部分的に規定されていることを特徴とする請求項18もしくは20のモジュール。
【請求項23】
モジュールが体外の血液処理装置(2)に連結されているとき、支持部材(4)の第1の区域(274)は、支持部材の第2の区域(275)より下方に配置されることを特徴とする前記全ての請求項1のいずれか1のモジュール。
【請求項24】
モジュール(1)が体外の血液処理装置(2)に連結されているとき、支持部材(4)の第2の区域(275)の第1および第2の半部品(275A、275B)は、横に並んで配置されていることを特徴とする請求項9のモジュール。
【請求項25】
前記血液用のラインのチューブ(44A)は、湾曲部(53A)を有する第2の側部(53)に取り付けられていることを特徴とする請求項20のモジュール。
【請求項26】
新しい透析液の前記取り入れライン(48)のチューブ(48A)は、長い第1の側部(55,56)の一方に取り付けられていることを特徴とする請求項7もしくは18のモジュール。
【請求項27】
廃液用の前記排出ライン(45)のチューブ(45A)は、長い第1の側部(55,56)の一方に取り付けられていることを特徴とする請求項4もしくは18のモジュール。
【請求項28】
前記流体輸液用のライン(51)のチューブ(51A)は、長い第1の側部(55,56)の一方に取り付けられていることを特徴とする請求項10もしくは18のモジュール。
【請求項29】
前記補助的な予輸液用のライン(50)のチューブ(50A)は、長い第1の側部(55,56)の一方に取り付けられていることを特徴とする請求項13もしくは18のモジュール。
【請求項30】
前記第2の側部の内の湾曲部を有さない側部(54)は、これに直接的に取り付けられたチューブを有していないことを特徴とする請求項20のモジュール。
【請求項31】
各U字形状のチューブ(44A、45A、48A、50A、51A)の長さは、(πR+2R)よりも小さいかこれと同じであり、この式で、Rは、チューブの夫々の曲率半径であることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1のモジュール。
【請求項32】
前記U字形状のチューブ(44A、45A、48A、50A、51A)は、支持部材(4)の周壁部(32)に対して内方に延びていることを特徴とする請求項5、8、11、14、もしくは16のモジュール。
【請求項33】
前記主本体(6)に連結され、これに対して横方向に配置された支持構造体(64)を更に具備していることを特徴とする請求項16のモジュール。
【請求項34】
前記支持構造体(64)は、長い側部(55,56)の一方で主本体(6)に係合されていることを特徴とする請求項18もしくは33のモジュール。
【請求項35】
前記支持構造体(64)は、長い第1の側部(55,56)の一方の湾曲部(55A、55B;56A、56B)で主本体(6)に係合されていることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1のモジュール。
【請求項36】
前記支持部材(4)上に係合された血液処理ユニット(5)を少なくとも更に具備していることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1のモジュール。
【請求項37】
前記支持部材(4)は、主本体(6)に連結され、互いに離間された第1および第2のコネクタ(7,8)を少なくとも有し、これら第1および第2のコネクタ(7,8)は、設けられる血液処理ユニットの対応する対向コネクタ(9,10)と係合することによって、これらコネクタ(9,10)を支持部材上に受けるように設計されていることを特徴とする請求項16のモジュール。
【請求項38】
前記血液処理ユニット(5)は、
収容本体(40)と、
この収容本体(40)内で動作し、第1および第2のチャンバを規定する少なくとも半透性の膜(41)と、
前記収容本体(40)に連結され、前記主本体(6)に連結された夫々のコネクタ(7,8)に取り付けられている第1および第2の対応する対向コネクタ(9,10)と、
前記第1のチャンバへの少なくともアクセスポート(42)と、
前記第1のチャンバからの少なくとも出口ポート(43)とを有し、
前記対応する対向コネクタ(9,10)の少なくとも一方は、血液処理ユニットの第2のチャンバおよび前記コネクタの夫々の第1の端部と流体連通されていることを特徴とする請求項36もしくは37のモジュール。
【請求項39】
前記コネクタ(7,8)と支持構造体(64)とは、長い側部(55,56)の一方で主本体(6)に対して横方向に位置付けられていることを特徴とする請求項17、33もしくは37のモジュール。
【請求項40】
前記第1および第2の半部品(275A、275B)は、主本体(6)の長軸に対して鏡のように左右対称であることを特徴とする請求項9のモジュール。
【請求項41】
体外の血液処理用の装置であって、この装置と連結される適当な流体流通回路(15)と協働する所定数のポンプ(3A、3B、3C、3D、3E)を1表面(101)に有している本体(100)を具備し、前記ポンプの少なくとも1つは、前記流体流通回路(15)の夫々の血液用のライン(44)と協働するように設計された血液用ポンプ(3A)である体外の血液処理用の装置において、装置の前記本体(100)は、その表面(101)に、血液用のポンプ(3A)を有する第1の区域(174)と、第1の区域に対向しており他のポンプ(3B、3C、3D、3E)を有する第2の区域(175)とを少なくとも規定していることを特徴とする装置。
【請求項42】
前記ポンプの少なくとも1つは、供給用のポンプ(3C)であり、流体流通回路(15)の新しい透析液用の夫々の供給用のライン(48)と協働するように設計されていることを特徴とする請求項41の装置。
【請求項43】
前記第2の区域(175)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(175A、175B)を有しており、前記供給用のポンプ(3C)は、第1の半部品(175A)内に配置されていることを特徴とする請求項42の装置。
【請求項44】
作動している状況では、前記装置の本体(100)の第1の区域(174)は、この本体の第2の区域(175)より下方に配置されていることを特徴とする請求項41ないし43のいずれか1の装置。
【請求項45】
作動している状況では、装置の本体(100)の第2の区域(175)の第1および第2の半部品(175A、175B)は、横に並んで配置されていることを特徴とする請求項43の装置。
【請求項46】
前記第1および第2の半部品(175A、175B)は、鏡のように左右対称であることを特徴とする請求項43の装置。
【請求項47】
前記ポンプの少なくとも1つは、流体流通回路(15)の夫々の排出ライン(45)と協働するように設計された取り入れ用のポンプ(3B)であることを特徴とする請求項41ないし46のいずれか1の装置。
【請求項48】
前記第2の区域(175)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(175A、175B)と、第2の半部品(175B)内に配置された取り入れ用のポンプ(3B)とを有していることを特徴とする請求項47の装置。
【請求項49】
前記ポンプの少なくとも1つは、流体流通回路(15)の夫々の輸液用のライン(51)と協働するように設計された輸液用のポンプ(3D)であることを特徴とする請求項41ないし48のいずれか1の装置。
【請求項50】
前記第2の区域(175)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(175A、175B)と、第1の半部品(175A)内に配置された輸液用のポンプ(3D)とを有していることを特徴とする請求項49の装置。
【請求項51】
前記ポンプの少なくとも1つは、流体流通回路(15)の夫々の補助的な予輸液用のライン(50)と協働するように設計された補助的な予輸液用のポンプ(3E)であることを特徴とする請求項41ないし50のいずれか1の装置。
【請求項52】
前記第2の区域(175)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(175A、175B)と、第2の半部品(175B)内に配置された補助的な予輸液用のポンプ(3E)とを有していることを特徴とする請求項51の装置。
【請求項53】
前記血液用、供給用、排出用、輸液用、および補助的な予輸液用のポンプは、蠕動ポンプであることを特徴とする請求項42、47、49、もしくは51の装置。
【請求項54】
前記各蠕動ポンプは、支点の周りを回転する可動アーム部と、回転する可動アーム部と一緒に回転するようにこのアーム部に取り付けられていて、このアーム部に連結される変形可能なチューブ上で少なくとも動作する駆動部材とを有していることを特徴とする請求項53の装置。
【請求項55】
血液用のポンプの前記可動アーム部は、他のポンプよりも長いことを特徴とする請求項54の装置。
【請求項56】
請求項1ないし40のいずれか1に従って統合された流体処理モジュールを受けるように設計されていることを特徴とする請求項41ないし55のいずれか1の装置。
【請求項57】
支持部材(4)と、
支持部材(4)に連結された流体流通回路(15)とを具備している統合された流体処理モジュールであって、前記流体流通回路は、
少なくとも血液用のライン(44)を有し、
この血液用ラインの少なくとも一部は、支持部材(4)に取り付けられていて、支持部材に対してU字形状のチューブ(44A)を少なくとも規定し、このチューブ(44A)は、使用時にポンプ(3A)と協働するように設計されており、
少なくとも新しい透析液用の取り入れライン(48)を有し、
この取り入れライン(48)の少なくとも一部は、支持部材(4)に取り付けられていて、支持部材に対してU字形状のもの(48A)として構成されたチューブを少なくとも規定し、液体用の取り入れラインのチューブ(48A)は、使用時にポンプ(3C)と協働するように設計されており、
少なくとも廃液用の排出ライン(45)を有し、
この排出ライン(45)の少なくとも一部は、支持部材(4)に取り付けられていて、支持部材に対してU字形状のもの(45A)としてチューブを少なくとも規定し、チューブ(45A)は、使用時にポンプ(3B)と協働するように設計されており、
少なくとも流体輸液用のライン(51)を有し、
この流体輸液用のライン(51)の少なくとも一部は、支持部材(4)に取り付けられ、支持部材に対してU字形状部(51A)として構成されたチューブを少なくとも規定し、この流体輸液用のラインは、使用時にポンプ(3D)と協働するように設計されている、統合された流体処理モジュールにおいて、
前記支持部材(4)は、血液用のライン(44)の一部分が取り付けられている第1の区域(274)と、第1の区域に対向している第2の区域(275)とを少なくとも有し、新しい液体用の前記取り入れライン(48)、廃液用の前記排出ライン(45)、および前記流体輸液用のライン(51)はどれも、第2の区域に取り付けられており、この第2の区域(275)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(275A,275B)を有し、新しい液体用の取り入れライン(48)のチューブと、流体輸液用のライン(51)のチューブとは少なくとも、第1の半部品(275A)に取り付けられていることを特徴とする統合された流体処理モジュール。
【請求項58】
支持部材(4)と、
支持部材(4)に連結された流体流通回路(15)とを具備している統合された流体処理モジュールであって、前記流体流通回路(15)は、
少なくとも血液用のライン(44)を有し、
この血液用ラインの少なくとも一部は、支持部材(4)に取り付けられていて、支持部材に対してU字形状のチューブ(44A)を少なくとも規定し、チューブ(44A)は、使用時にポンプ(3A)と協働するように設計されており、
支持部材に取り付けられた他の流体用のラインを有し、この流体用のラインは、支持部材に対してU字形状のチューブ(45A,48A、50A,51A)を規定していて、各チューブは、使用時にポンプ(3A,3B,3C,3D)と協働するように設計されている、統合された流体処理モジュールにおいて、
前記血液用のライン(44)のU字形状のチューブ(44A)は、他の流体用のラインによって規定されたチューブ(45A,48A、50A,51A)よりも長いことを特徴とする統合された流体処理用モジュール。
【請求項59】
体外の血液処理装置であって、この装置に連結される適当な流体流通回路(15)と協働するように設計された所定数のポンプ(3A,3B,3C,3D,3E)を表面(101)に備えている本体(100)を具備し、ポンプの少なくとも1つは、流体流通回路(15)の夫々の血液用のライン(44)と協働するように設計されている血液ポンプ(3A)である、体外の血液処理装置において、前記血液ポンプ(3A)は、他のポンプ(3B,3C,3D,3E)よりも大きいことを特徴とする体外の血液処理装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持部材(4)と、
この支持部材(4)に連結された流体流通回路(15)とを具備している統合された流体処理用のモジュールであって、前記流体流通回路は、
少なくとも血液用のライン(44)を有し、
この血液用のラインの少なくとも一部分は、支持部材(4)に取り付けられて、支持部材に対してU字形状の所定の長さのチューブ(44A)を少なくとも規定し、このチューブ(44A)は、ポンプ(3A)と協働するように設計されており、また、
前記支持部材に取り付けられた複数の流体用のラインを更に有し、
各流体用のラインは、支持部材に対してU字形状のチューブ(45A、48A、50A、51A)を少なくとも規定し、これらチューブの各々は、各ポンプ(3A、3B、3C、3D、3E)と協働するように設計されており、また、
前記血液用のライン(44)のU字形状のチューブ(44A)を有し、
このチューブは、他の流体用のラインによって規定されたチューブ(45A,48A,50A,51A)よりも長く、かつ他のチューブよりも大きな曲率半径を有しており、
前記支持部材(4)は、血液用のライン(44)の一部分が取り付けられている第1の区域(274)と、第1の区域に対向している第2の区域(275)とを少なくとも有し、他の前記流体用のライン(45,48,50,51)の全てが、第2の区域に取り付けられている、モジュール。
【請求項2】
前記流体流通回路(15)は、前記支持部材(4)に取り付けられていて、支持部材に対してU字形状のチューブ(45A)として配置されたチューブを少なくとも規定している廃液用の排出ライン(45)を少なくとも有し、前記U字形状のチューブ(45A)は、ポンプ(3B)と協働するように設計されており、また、前記第2の区域(275)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(275A、275B)と、第2の半部品(275B)に取り付けられている排出ライン(45)のチューブとを少なくとも有していることを特徴とする請求項1のモジュール。
【請求項3】
前記流体流通回路(45)は、支持部材(4)に取り付けられていて、支持部材に対してU字形状に配置されたチューブ(48A)を少なくとも規定している新しい透析液の取り入れライン(48)を少なくとも有し、前記液体の取り入れラインのチューブ(48A)は、使用時に、ポンプ(3C)と協働するように設計されており、また、前記第2の区域(275)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(275A、275B)を有しており、新しい液体用の前記取り入れライン(48)の少なくともチューブ(48A)が、第1の半部品(275A)に取り付けられていることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1のモジュール。
【請求項4】
支持部材(4)に取り付けられていて、U字形状に配置されたチューブ(51A)を少なくとも規定している流体輸液用のライン(51)を少なくとも更に具備し、この流体輸液用のライン(51)は、使用時に、ポンプ(3D)と協働するように設計されており、また、前記第2の区域(275)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(275A、275B)を有し、前記輸液用のライン(51)のチューブ(51A)は、第1の半部品(275A)に取り付けられていることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1のモジュール。
【請求項5】
支持部材(4)に取り付けられていて、支持部材に対してU字形状に配置されたチューブ(50A)を少なくとも規定している補助的な予輸液用のライン(50)を少なくとも更に具備し、この補助的な予輸液用のライン(50)は、ポンプ(3E)と協働するように設計されており、また、前記第2の区域(275)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(275A、275B)を有し、補助的な予輸液用のライン(50)のチューブ(50A)は、第2の半部品(275B)に取り付けられていることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1のモジュール。
【請求項6】
前記支持部材(4)は、前壁部(25)とこの前壁部(25)から離れる方向に突出している周壁部(32)とを少なくとも備えた主本体(6)を有し、前記前壁部(25)と周壁部(32)とは、収容室(33)を規定しており、また、前記前壁部(25)は、基本的に平行であり相互に面している第1の側部(55,56)と第2の側部(53,54)とを少なくとも有していることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1のモジュール。
【請求項7】
前記前壁部は、
夫々対向する側部に面している2つの湾曲部(55A、55B;56A、56B)を各々が有し、ほぼ直線的に起立し、互いに対向している長い第1の側部(55,56)と、
ほぼ直線的に起立し、互いに対向している短い第2の側部(53,54)とによって制限されており、
前記第2の側部の少なくとも一方(53)は、2つの直線部(53B、53C)の間に位置する湾曲部(53A)を備えていて、この湾曲部のキャビティは、対向する側部に面していることを特徴とする請求項6のモジュール。
【請求項8】
前記第1の区域(274)は、前記第2の側部の少なくとも一方の、湾曲部(53A)を有する第2の側部(53)と、この湾曲部を有する第2の側部(53)の傍の、互いに対向している長い第1の側部(55,56)の一部分とによって、部分的に規定されていることを特徴とする請求項6のモジュール。
【請求項9】
前記第2の区域(275)は、前記第2の側部の一方(54)の、湾曲部を有さない第2の側部(54)と、この湾曲部を有さない第2の側部(54)の傍の、互いに対向している長い第1の側部(55,56)の一部分とによって、部分的に規定されていることを特徴とする請求項7のモジュール。
【請求項10】
モジュールが体外の血液処理装置(2)に連結されているとき、支持部材(4)の第1の区域(274)は、支持部材の第2の区域(275)より下方に配置されることを特徴とする前記全ての請求項1のいずれか1のモジュール。
【請求項11】
モジュール(1)が体外の血液処理装置(2)に連結されているとき、支持部材(4)の第2の区域(275)の第1および第2の半部品(275A、275B)は、横に並んで配置されていることを特徴とする請求項9のモジュール。
【請求項12】
前記血液用のラインのチューブ(44A)は、湾曲部(53A)を有する第2の側部(53)に取り付けられていることを特徴とする請求項7のモジュール。
【請求項13】
新しい透析液の前記取り入れライン(48)のチューブ(48A)は、長い第1の側部(55,56)の一方に取り付けられていることを特徴とする請求項3もしくは7のモジュール。
【請求項14】
廃液用の前記排出ライン(45)のチューブ(45A)は、長い第1の側部(55,56)の一方に取り付けられていることを特徴とする請求項2もしくは7のモジュール。
【請求項15】
前記流体輸液用のライン(51)のチューブ(51A)は、長い第1の側部(55,56)の一方に取り付けられていることを特徴とする請求項4もしくは7のモジュール。
【請求項16】
前記補助的な予輸液用のライン(50)のチューブ(50A)は、長い第1の側部(55,56)の一方に取り付けられていることを特徴とする請求項5もしくは7のモジュール。
【請求項17】
前記第2の側部の内の湾曲部を有さない側部(54)は、これに直接的に取り付けられたチューブを有していないことを特徴とする請求項7のモジュール。
【請求項18】
各U字形状のチューブ(44A、45A、48A、50A、51A)の長さは、(πR+2R)よりも小さいかこれと同じであり、この式で、Rは、チューブの夫々の曲率半径であることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1のモジュール。
【請求項19】
前記U字形状のチューブ(44A、45A、48A、50A、51A)は、支持部材(4)の周壁部(32)に対して内方に延びていることを特徴とする請求項2,3,4,5,もしくは6のモジュール。
【請求項20】
前記主本体(6)に連結され、これに対して横方向に配置された支持構造体(64)を更に具備していることを特徴とする請求項6のモジュール。
【請求項21】
前記支持構造体(64)は、長い側部(55,56)の一方で主本体(6)に係合されていることを特徴とする請求項7もしくは19のモジュール。
【請求項22】
前記支持構造体(64)は、長い第1の側部(55,56)の一方の湾曲部(55A、55B;56A、56B)で主本体(6)に係合されていることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1のモジュール。
【請求項23】
前記支持部材(4)上に係合された血液処理ユニット(5)を少なくとも更に具備していることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1のモジュール。
【請求項24】
前記支持部材(4)は、主本体(6)に連結され、互いに離間された第1および第2のコネクタ(7,8)を少なくとも有し、これら第1および第2のコネクタ(7,8)は、設けられる血液処理ユニットの対応する対向コネクタ(9,10)と係合することによって、これらコネクタ(9,10)を支持部材上に受けるように設計されていることを特徴とする請求項6のモジュール。
【請求項25】
前記血液処理ユニット(5)は、
収容本体(40)と、
この収容本体(40)内で動作し、第1および第2のチャンバを規定する少なくとも半透性の膜(41)と、
前記収容本体(40)に連結され、前記主本体(6)に連結された夫々のコネクタ(7,8)に取り付けられている第1および第2の対応する対向コネクタ(9,10)と、
前記第1のチャンバへの少なくともアクセスポート(42)と、
前記第1のチャンバからの少なくとも出口ポート(43)とを有し、
前記対応する対向コネクタ(9,10)の少なくとも一方は、血液処理ユニットの第2のチャンバおよび前記コネクタの夫々の第1の端部と流体連通されていることを特徴とする請求項23もしくは24のモジュール。
【請求項26】
前記第1および第2の半部品(275A、275B)は、主本体(6)の長軸に対して鏡のように左右対称であることを特徴とする請求項3のモジュール。
【請求項27】
体外の血液処理用の装置であって、この装置と連結される前記全ての請求項のいずれか1の統合モジュールの適当な流体流通回路(15)と協働する所定数のポンプ(3A、3B、3C、3D、3E)を1表面(101)に有している本体(100)を具備し、前記ポンプの少なくとも1つは、前記流体流通回路(15)の夫々の血液用のライン(44)と協働するように設計された血液用ポンプ(3A)である体外の血液処理用の装置において、装置の前記本体(100)は、その表面(101)に、血液用のポンプ(3A)を有する第1の区域(174)と、第1の区域に対向しており他のポンプ(3B、3C、3D、3E)を有する第2の区域(175)とを少なくとも規定していることを特徴とする装置。
【請求項28】
前記ポンプの少なくとも1つは、供給用のポンプ(3C)であり、流体流通回路(15)の新しい透析液用の夫々の供給用のライン(48)と協働するように設計されており、また、前記第2の区域(175)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(175A、175B)を少なくとも有しており、前記供給用のポンプ(3C)は、第1の半部品(175A)内に配置されていることを特徴とする請求項27の装置。
【請求項29】
作動している状況では、前記装置の本体(100)の第1の区域(174)は、この本体の第2の区域(175)より下方に配置されていることを特徴とする請求項27もしくは28の装置。
【請求項30】
作動している状況では、装置の本体(100)の第2の区域(175)の第1および第2の半部品(175A、175B)は、横に並んで配置されていることを特徴とする請求項28の装置。
【請求項31】
前記第1および第2の半部品(175A、175B)は、鏡のように左右対称であることを特徴とする請求項28の装置。
【請求項32】
前記ポンプの少なくとも1つは、流体流通回路(15)の夫々の排出ライン(45)と協働するように設計された吸引ポンプ(3B)であり、前記第2の区域(175)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(175A、175B)を有し、前記吸引ポンプ(3B)は、第2の半部品(175B)内に配置されていることを特徴とする請求項27ないし31のいずれか1の装置。
【請求項33】
前記ポンプの少なくとも1つは、流体流通回路(15)の夫々の輸液用のライン(51)と協働するように設計された輸液用のポンプ(3D)であり、前記第2の区域(175)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(175A、175B)を有し、輸液用のポンプ(3D)は、第1の半部品(175A)内に配置されていることを特徴とする請求項27ないし32のいずれか1の装置。
【請求項34】
前記ポンプの少なくとも1つは、流体流通回路(15)の夫々の補助的な予輸液用のライン(50)と協働するように設計された補助的な予輸液用のポンプ(3E)であり、前記第2の区域(175)は、並んで配置された少なくとも2つの半部品(175A、175B)を有し、前記補助的な予輸液用のポンプ(3E)は、第2の半部品(175B)内に配置されていることを特徴とする請求項27ないし33のいずれか1の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図7a】
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【図8】
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【図8a】
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【図9】
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【図9a】
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【図10】
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【図10a】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2006−516917(P2006−516917A)
【公表日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−502350(P2006−502350)
【出願日】平成16年1月19日(2004.1.19)
【国際出願番号】PCT/IB2004/000104
【国際公開番号】WO2004/069308
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(501473877)ガンブロ・ルンディア・エービー (49)
【氏名又は名称原語表記】GAMBRO LUNDIA AB
【Fターム(参考)】