網膜神経線維層変性の治療に使用するためのRGMAタンパク質に対するモノクローナル抗体
本出願は、網膜神経線維層(RNFL)変性の治療に使用するためのRGM Aに結合し、RGMタンパク質のRGM A受容体及び他のRGM A結合タンパク質に対する結合を妨げ、よってRGM Aの機能を中和する能力を有するRGM A結合タンパク質、特にモノクローナル抗体、とりわけそのCDRグラフト化ヒト化バージョン、並びにRNFL変性を防ぐために哺乳動物を治療上または予防上治療する方法を記載している。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
網膜神経線維層(RNFL)変性の治療に使用するためのヒトRGM Aに対する結合タンパク質。
【請求項2】
前記治療は治療上または予防上の、神経再生的または神経保護的、局所または全身治療である請求項1に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項3】
前記治療の結果として、
a)網膜ニューロン発芽が観察される;及び/または
b)網膜中のRGC(網膜神経節細胞)軸索が変性から保護される;
請求項1または2に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項4】
RNFL変性は糖尿病性網膜症、虚血性視神経症、X染色体連鎖性網膜分離症、薬物誘発性視神経症、網膜ジストロフィー、加齢黄斑変性、視神経乳頭ドルーゼンにより特徴づけられる眼病、光受容器変性の遺伝的決定因子により特徴づけられる眼病、常染色体劣性錐体−桿性ジストロフィー及び視神経症を伴うミトコンドリア障害から選択される疾患に関連する請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項5】
両方とも表面プラズモン共鳴により測定して、1×10−7M以下のKD及び1×10−2s−1以下のkoff速度定数でヒトRGM Aから解離する請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項6】
標準インビトロアッセイで測定して、ヒトRGM Aに結合し、ヒトRGM Aの神経突起伸長阻害活性を中和する請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項7】
ヒト化抗体である請求項1〜6のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項8】
RGM分子のエピトープに結合し得、
a)配列番号59及び65、及び前記配列の1つに対して少なくとも50%の配列同一性を有する修飾CDRアミノ酸配列から構成されるCDR−H3グループアミノ酸配列;及び/または
b)配列番号62及び68、及び前記配列の1つに対して少なくとも50%の配列同一性を有する修飾CDRアミノ酸配列から構成されるCDR−L3グループアミノ酸配列;
からなる群から選択される少なくとも1つのCDRを含む抗原結合ドメインを含む請求項1〜7のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項9】
更に、
a)配列番号57及び63から構成されるアミノ酸配列のCDR−H1グループ;及び/または
b)配列番号60及び66から構成されるアミノ酸配列のCDR−L1グループ;及び/または
c)配列番号58及び64から構成されるアミノ酸配列のCDR−H2グループ;及び/または
d)配列番号61及び67から構成されるアミノ酸配列のCDR−L2グループ、
並びに前記配列の1つに対して少なくとも50%の配列同一性を有する修飾CDRアミノ酸配列
から選択される少なくとも1つのCDRを含む請求項1〜8のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項10】
【表1】
から構成される可変ドメインCDR組から選択される少なくとも3つのCDR、または前記した少なくとも3つのCDRの少なくとも1つが親配列に対して少なくとも50%の配列同一性を有する修飾CDRアミノ酸配列である可変ドメイン組を含む請求項9に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項11】
少なくとも2つの可変ドメインCDR組を含む請求項10に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項12】
少なくとも2つの可変ドメインCDR組は
VH 5F9組とVL 5F9組;及び
VH 8D1組とVL 8D1組;
からなる群から選択される請求項11に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項13】
更に、ヒトアクセプターフレームワークを含む請求項1〜12のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項14】
配列番号35、36、37、38、39、40、41、42及び43から選択される少なくとも1つの重鎖可変ドメイン及び/または配列番号44、45及び46から選択される少なくとも1つの軽鎖可変ドメインを含む請求項1〜13のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項15】
ヒトアクセプターフレームワークはキー残基での少なくとも1つのフレームワーク領域アミノ酸置換を含み、前記キー残基は
(重鎖配列位置):1、5、37、48、49、88、98;
(軽鎖配列位置):2、4、41、51;
からなる群から選択される請求項13および14のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項16】
結合タンパク質は
(重鎖配列)配列番号47、48、49、50;及び
(軽鎖配列)配列番号51、52、53及び54;
からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する少なくとも1つの(フレームワーク突然変異した)可変ドメインを含む請求項1〜15のいずれか1項に記載の結合タンパク質。
【請求項17】
5F9及び8D1から選択される抗体である請求項1〜16のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項18】
治療を要する哺乳動物に対して有効量の請求項1〜17のいずれか1項に記載の単離結合タンパク質を含む組成物を投与するステップを含むRNFL変性の治療方法。
【請求項19】
治療は治療上または予防上の、神経再生的または神経保護的、局所または全身治療である請求項18に記載の方法。
【請求項1】
網膜神経線維層(RNFL)変性の治療に使用するためのヒトRGM Aに対する結合タンパク質。
【請求項2】
前記治療は治療上または予防上の、神経再生的または神経保護的、局所または全身治療である請求項1に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項3】
前記治療の結果として、
a)網膜ニューロン発芽が観察される;及び/または
b)網膜中のRGC(網膜神経節細胞)軸索が変性から保護される;
請求項1または2に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項4】
RNFL変性は糖尿病性網膜症、虚血性視神経症、X染色体連鎖性網膜分離症、薬物誘発性視神経症、網膜ジストロフィー、加齢黄斑変性、視神経乳頭ドルーゼンにより特徴づけられる眼病、光受容器変性の遺伝的決定因子により特徴づけられる眼病、常染色体劣性錐体−桿性ジストロフィー及び視神経症を伴うミトコンドリア障害から選択される疾患に関連する請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項5】
両方とも表面プラズモン共鳴により測定して、1×10−7M以下のKD及び1×10−2s−1以下のkoff速度定数でヒトRGM Aから解離する請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項6】
標準インビトロアッセイで測定して、ヒトRGM Aに結合し、ヒトRGM Aの神経突起伸長阻害活性を中和する請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項7】
ヒト化抗体である請求項1〜6のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項8】
RGM分子のエピトープに結合し得、
a)配列番号59及び65、及び前記配列の1つに対して少なくとも50%の配列同一性を有する修飾CDRアミノ酸配列から構成されるCDR−H3グループアミノ酸配列;及び/または
b)配列番号62及び68、及び前記配列の1つに対して少なくとも50%の配列同一性を有する修飾CDRアミノ酸配列から構成されるCDR−L3グループアミノ酸配列;
からなる群から選択される少なくとも1つのCDRを含む抗原結合ドメインを含む請求項1〜7のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項9】
更に、
a)配列番号57及び63から構成されるアミノ酸配列のCDR−H1グループ;及び/または
b)配列番号60及び66から構成されるアミノ酸配列のCDR−L1グループ;及び/または
c)配列番号58及び64から構成されるアミノ酸配列のCDR−H2グループ;及び/または
d)配列番号61及び67から構成されるアミノ酸配列のCDR−L2グループ、
並びに前記配列の1つに対して少なくとも50%の配列同一性を有する修飾CDRアミノ酸配列
から選択される少なくとも1つのCDRを含む請求項1〜8のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項10】
【表1】
から構成される可変ドメインCDR組から選択される少なくとも3つのCDR、または前記した少なくとも3つのCDRの少なくとも1つが親配列に対して少なくとも50%の配列同一性を有する修飾CDRアミノ酸配列である可変ドメイン組を含む請求項9に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項11】
少なくとも2つの可変ドメインCDR組を含む請求項10に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項12】
少なくとも2つの可変ドメインCDR組は
VH 5F9組とVL 5F9組;及び
VH 8D1組とVL 8D1組;
からなる群から選択される請求項11に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項13】
更に、ヒトアクセプターフレームワークを含む請求項1〜12のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項14】
配列番号35、36、37、38、39、40、41、42及び43から選択される少なくとも1つの重鎖可変ドメイン及び/または配列番号44、45及び46から選択される少なくとも1つの軽鎖可変ドメインを含む請求項1〜13のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項15】
ヒトアクセプターフレームワークはキー残基での少なくとも1つのフレームワーク領域アミノ酸置換を含み、前記キー残基は
(重鎖配列位置):1、5、37、48、49、88、98;
(軽鎖配列位置):2、4、41、51;
からなる群から選択される請求項13および14のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項16】
結合タンパク質は
(重鎖配列)配列番号47、48、49、50;及び
(軽鎖配列)配列番号51、52、53及び54;
からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する少なくとも1つの(フレームワーク突然変異した)可変ドメインを含む請求項1〜15のいずれか1項に記載の結合タンパク質。
【請求項17】
5F9及び8D1から選択される抗体である請求項1〜16のいずれか1項に記載の使用するための結合タンパク質。
【請求項18】
治療を要する哺乳動物に対して有効量の請求項1〜17のいずれか1項に記載の単離結合タンパク質を含む組成物を投与するステップを含むRNFL変性の治療方法。
【請求項19】
治療は治療上または予防上の、神経再生的または神経保護的、局所または全身治療である請求項18に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公表番号】特表2013−512942(P2013−512942A)
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−542530(P2012−542530)
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【国際出願番号】PCT/EP2010/069120
【国際公開番号】WO2011/070045
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【国際出願番号】PCT/EP2010/069120
【国際公開番号】WO2011/070045
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【Fターム(参考)】
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