説明

緩衝具、光源装置及び表示装置

【課題】孔が開設されている部材の前記孔に嵌入することにより取付けることができるとともに、位置ずれを防ぐことができる緩衝具、該緩衝具により音鳴りを低減することができる光源装置及びこれを備える表示装置を提供する。
【解決手段】離隔して対向する二つの部材の一方に開設されている孔11に嵌入されるべき取付部21及び該取付部21に連なり、筒形をなす保持部22を有する保持体2と、保持部22の内部に嵌合により保持された緩衝体3とを備え、前記孔11に取付部21を嵌入することにより、緩衝具Aを位置ずれなく取付けることができ、経年劣化による位置ずれをなくすることができ、長期間に亘って振動を抑制でき、振動による音鳴りをなくすることができるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は孔への嵌入により取付けられる緩衝具、電源回路基板等の機器が発生する振動を抑制し、振動による音鳴りを緩衝具によりなくすることができる光源装置、及びこれを備える表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン等の表示装置は、前側に表示面を有し直方体をなす表示パネルと、該表示パネルに光を照射する光源と、該光源及び前記表示パネルの周縁部を後側で支持する支持体と、該支持体の後側に装着される電源回路基板等の複数の回路基板と、該回路基板及び前記支持体の後側を隠蔽するカバーとを備え、該カバーの周縁部が前記支持体に雄螺子にて締結されている。
【0003】
近年の表示装置は薄型化の一途をたどっており、前記回路基板と前記カバーとの間の離隔寸法が短くなっている。これに伴い、電源回路基板に実装されているトランスが作動した際に発生する音等により回路基板が振動し、この振動による音が聴き取り可能な音量となり、耳ざわりな音になる。また、表示装置の薄型化に伴って前記カバーは、合成樹脂製から薄肉の金属板製に変更される傾向にあるが、薄肉金属板製のカバーでは、前記トランスの影響により前記カバーに渦電流が発生し、磁束の影響でカバーがゆすられ、音鳴りすることになる。
【0004】
トランス等の部品が実装されている回路基板の振動を抑制するには、内部に回路基板が装着されているケースの内面と、回路基板に実装されている部品との間に、該部品に接触する面に複数の切れ目を有する板状の緩衝材が介在されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭58−29888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、特許文献1のようにケースの内面と、回路基板に実装されている部品との間に緩衝材が介在されているだけでは、緩衝材の位置が安定せず、適正位置から位置ずれして緩衝機能を損なうことがある。
【0007】
緩衝材の位置ずれを防ぐには、該緩衝材を接着剤にて貼付けることが考えられる。しかし、接着剤による貼付けでは、接着剤の経年劣化により貼付力が低下し、貼付け状態を維持することができなくなり、緩衝材が位置ずれ、落下することになるし、また、緩衝材の貼付け作業時に、緩衝材の貼付け位置がずれ易く、貼付け位置のバラツキが多くなり易いという問題がある。
【0008】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的は孔が開設されている部材の前記孔に嵌入することにより取付けることができるとともに、取付位置のずれを防ぐことができる緩衝具、及び該緩衝具により音鳴りをなくすることができる光源装置及びこれを備える表示装置を提供することにある。また、他の目的は保持部に嵌合により保持される緩衝体が抜出方向へ位置ずれするのを防ぐことができる緩衝具、光源装置及び表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る緩衝具は、孔への嵌入により取付けられる緩衝具であって、前記孔に嵌入されるべき取付部及び該取付部に連なる保持部を有する保持体と、前記保持部に嵌合により保持された緩衝体とを備えることを特徴とする。
【0010】
この発明にあっては、孔が開設されている部材の前記孔に取付部を嵌合することにより、緩衝具を位置ずれなく取付けることができ、しかも、経年劣化による緩衝具の位置ずれをなくすることができるため、前記孔が開設されている一の部材と対向する他の部材に前記緩衝体が接触することにより、二つの部材の相対的な振動を長期間に亘って抑制でき、振動による音鳴りをなくすることができる。また、離隔して対向する2部材間の間隔を維持するスペーサとして使用することができ、また、スペーサに対応した比較的小形に形成することができるため、比較的安価に得ることができる。
【0011】
また、本発明に係る緩衝具は、前記保持部は筒形をなしている構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、筒形をなす保持部内に緩衝体を嵌入することにより該緩衝体を保持することができるため、弾性率、長さ等により種類が異なる緩衝体のいずれかを、共用の保持体に嵌入保持することにより、複数種類の緩衝具を簡易に得ることができ、コストを低減できる。
【0012】
また、本発明に係る緩衝具は、前記保持部は柱形をなし、前記緩衝体は前記保持部が嵌入されている嵌入孔を有する構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、柱形をなす保持部を緩衝体の嵌入孔に嵌入することにより該緩衝体を保持することができるため、弾性率、長さ等により種類が異なる緩衝体のいずれかを、共用の保持体に嵌入保持することにより、複数種類の緩衝具を簡易に得ることができ、コストを低減できる。
【0013】
また、本発明に係る緩衝具は、前記保持部は、前記取付部が前記孔に嵌入される方向と交差する方向へ離隔して対向する二つの保持片及び各保持片を前記取付部に連結する連結部を有する構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、離隔して対向する保持片間に緩衝体を嵌入することにより該緩衝体を保持することができるため、弾性率、長さ等により種類が異なる緩衝体のいずれかを、共用の保持体に嵌入保持することにより、複数種類の緩衝具を簡易に得ることができ、また、緩衝体に孔加工等を施す必要がなく、コストを低減できる。
【0014】
また、本発明に係る緩衝具は、前記保持部は、前記取付部が嵌入される嵌入方向と交差する方向の中心軸を有する筒形をなし、前記緩衝体は前記保持部内に嵌合されている嵌合軸部及び該嵌合軸部の少なくとも一端から前記保持部の外側面より外方へ延出されている可撓部を有する構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、嵌合量のバラツキに影響されることなく前記嵌入方向の長さ、換言すると緩衝方向の長さを複数の緩衝具間で等しくすることが可能であるため、緩衝方向の長さが等しい複数の緩衝具を簡易に作ることができ、また、抜出方向への位置ずれに影響されることなく緩衝方向の長さを保つことができ、適正な緩衝機能を保つことができる。
【0015】
また、本発明に係る緩衝具は、前記保持部は、周方向の一箇所に他の部分より薄肉のヒンジを有し、該ヒンジから周方向へ離隔した箇所で分断され、前記ヒンジを支点として揺動可能な可動部が形成されており、該可動部の揺動を防止する揺動止部を有する構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、取付部が嵌入される嵌入方向と交差する方向の中心軸を有する筒形の保持部に、緩衝体の嵌合軸部を嵌合する際、揺動止部による可動部の揺動防止を解除することにより、保持部の周方向の一部を開放することができるため、緩衝体の嵌合軸部を簡易に嵌合することができ、また、揺動止部にて可動部の揺動を防止することができるため、緩衝体が緩衝方向へ位置ずれするのを防止することができる。
【0016】
また、本発明に係る緩衝具は、前記保持部及び緩衝体の少なくとも一方は、前記緩衝体が抜出方向へ位置ずれするのを防止する抜止部を有する構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、保持部に嵌合されている緩衝体が抜出方向へ位置ずれするのを抜止部にて防ぐことができ、緩衝体の嵌合状態を維持することができるため、緩衝具の輸送時、緩衝具が装着された適宜機器の組立て工程時、適宜機器の組立て後に緩衝体が抜出方向へ位置ずれすることがなく、適正な緩衝機能を保つことができる。従って、適宜機器が多量に生産される場合であっても、適正な緩衝機能を有する緩衝具を組み込むことができ、組立て作業性を高めることができるし、また、組み込まれた緩衝具を改める作業が必要でなく、適宜機器の量産作業性を向上することができる。
【0017】
また、本発明に係る緩衝具は、前記保持部は、周方向の一部が欠除され、該欠除されている部分の縁に、前記嵌合軸部に係合して該嵌合軸部が前記嵌入方向と逆方向に位置ずれするのを防止する抜止部を有する構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、周方向の一部が欠除されている欠除箇所から保持部内に嵌合軸部を嵌入することにより、該嵌合軸部に抜止部が係合するため、より一層簡易な操作で緩衝体を保持することができ、また、抜止部を離隔方向へ操作することにより、抜止部の係止を解除することができるため、緩衝体の取外しを簡易にできる。
【0018】
また、本発明に係る緩衝具は、前記保持体は、前記取付部及び保持部の間に、前記取付部が嵌入される嵌入方向と交差する方向へ延出され、前記取付部の嵌入位置を規制する規制片を有する構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、孔が開設されている部材の前記孔に取付部が嵌入されるとき、孔の縁部に規制片が当たり、取付部の嵌入位置を規制することができるため、取付部が嵌入不足になることなく緩衝具を迅速に取付けることができ、取付作業性を高めることができる。
【0019】
また、本発明に係る緩衝具は、前記規制片は可撓性を有し、先端部が前記取付部側へ偏倚している構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、孔が開設されている部材の前記孔に取付部が嵌入されるとき、孔の縁部に規制片が当たり、規制片が緩衝体側へ撓み、孔が開設されている部材の前記孔周りに規制片が押付けられるため、緩衝具のガタ付きをなくすることができる。
【0020】
また、本発明に係る緩衝具は、前記取付部は、前記保持部が連なる基部及び該基部の先端から前記保持部側へ延出され、前記孔の縁部に係止されるべき爪部を有し、該爪部から前記保持部の外面と対向する位置に延出され、摘み操作により前記爪部を偏倚させるための被摘み部を備える構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、孔が開設されている部材の前記孔に取付部が嵌入され、爪部が前記孔の縁部に係止されている状態で、被摘み部を摘むことにより、前記孔の縁部との係合が外れる方向へ爪部が偏倚するため、取付部を前記孔から簡易に抜出すことができ、緩衝具の取外しを簡易に行うことができる。
【0021】
また、本発明に係る緩衝具は、前記緩衝体は、前記嵌入孔の縁部が前記取付部側へ偏倚している構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、孔が開設されている部材の前記孔に取付部が嵌入されるとき、孔の縁部に緩衝体の嵌入孔の縁部が当たり、緩衝体の嵌入孔の縁部が保持部側へ撓み、孔が開設されている部材の前記孔の縁部に緩衝体が押付けられるため、孔が開設されている部材との密着度を高めることができ、振動抑制効果を高めることができる。
【0022】
また、本発明に係る光源装置は、板状をなし、一面で光源を支持している支持体と、該支持体の他面側を隠蔽するカバーと、該カバー及び前記支持体の間に配され、前記カバー及び支持体の一方に装着され、前記光源に給電する回路基板と、前記カバー及び支持体の他方又は前記回路基板に開設されている前記孔に前記取付部が嵌入されている前述した発明の緩衝具とを備えることを特徴とする。
この発明にあっては、回路基板と、該回路基板が装着されていないカバー又は支持体との一方に孔が開設されることにより、該孔に取付部を嵌入するだけの作業により緩衝具を位置ずれなく取付けることができ、しかも、経年劣化による位置ずれをなくすることができ、回路基板及びカバーの相対的な振動を長期間に亘って抑制でき、振動による音鳴りをなくすることができる。
【0023】
また、本発明に係る表示装置は、一側に表示面を有する表示部と、該表示部の他側に配された前述した発明の光源装置とを備えることを特徴とする。
この発明にあっては、光源装置が備える緩衝具が孔への嵌入により取付けられているため、経年劣化による緩衝具の位置ずれがなく、回路基板装着部分の振動を長期間に亘って抑制でき、振動による音鳴りを長期間に亘ってなくすることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば孔が開設されている部材の前記孔に取付部を嵌入することにより、緩衝具を位置ずれなく取付けることができ、しかも、経年劣化による緩衝具の位置ずれをなくすることができる。よって、前記孔が開設されている一の部材と対向する他の部材に前記緩衝体が接触することにより、二つの部材の相対的な振動を長期間に亘って抑制でき、振動による音鳴りをなくすることができるとともに、離隔して対向する2部材間の間隔を維持するスペーサとして使用することができる。
また、本発明によれば取付部が嵌入される嵌入方向と交差する方向の中心軸を有する筒形の保持部内に緩衝体が嵌合されているため、緩衝体の嵌合量のバラツキに影響されることなく緩衝方向の長さが等しい複数の緩衝具を簡易に作ることができ、また、抜出方向への位置ずれに影響されることなく緩衝方向の長さを保つことができ、適正な緩衝機能を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係る緩衝具の構成を示す正面図である。
【図2】本発明に係る緩衝具の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る緩衝具の使用状態を示す断面図である。
【図4】本発明に係る表示装置の構成を示す横断平面図である。
【図5】本発明に係る緩衝具の他の構成を示す正面図である。
【図6】本発明に係る緩衝具の使用状態を示す断面図である。
【図7】本発明に係る緩衝具の他の構成を示す正面図である。
【図8】本発明に係る緩衝具の使用状態を示す断面図である。
【図9】本発明に係る緩衝具の他の構成を示す正面図である。
【図10】本発明に係る緩衝具の使用状態を示す断面図である。
【図11】本発明に係る緩衝具の保持体の他の構成を示す縦断正面図である。
【図12】本発明に係る緩衝具の保持体の他の構成を示す側面図である。
【図13】本発明に係る緩衝具の緩衝体の他の構成を示す斜視図である。
【図14】本発明に係る緩衝具の他の構成を示す側面図である。
【図15】本発明に係る緩衝具の使用状態を示す断面図である。
【図16】本発明に係る緩衝具の他の構成を示す縦断正面図である。
【図17】本発明に係る緩衝具の他の構成を示す縦断正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は本発明に係る緩衝具の構成を示す正面図、図2は緩衝具の構成を示す斜視図、図3は緩衝具の使用状態を示す断面図である。
【0027】
図示した緩衝具Aは、離隔して対向する二つの部材の一方に、厚さ方向へ貫通する孔11が開設されている回路基板1が装着され、該回路基板1の孔11に取付けられるものであり、柱形をなし、孔11に嵌入係止される取付部21を一端側に有し、他端側に有底の嵌入孔22aが開設されている保持部22を有する保持体2と、柱形をなし、一端側が嵌入孔22aに嵌入保持されているゴム製の緩衝体3とを備える。
【0028】
保持体2は可撓性の低い合成樹脂材により略柱形に成形され、取付部21及び保持部22の間に、取付部21が嵌入される嵌入方向と交差する方向へ延出され、取付部21の嵌入位置を規制する規制片23が一体に設けられている。
【0029】
取付部21は、板状の基部21a、及び該基部21aの先端に連なり、孔11の縁部に係止される二つの爪部21bを有し、該爪部21bを若干撓ませた状態で取付部21が孔11に嵌入され、爪部21bが孔11から抜け出たとき、該爪部21bが弾性復元し、爪部21bの先端が孔11の縁部に係止されるように構成されている。
【0030】
保持部22は筒形をなし、内側に嵌入孔22aが開設されている。規制片23は可撓性を有し、先部が取付部21側へ偏倚している。
【0031】
緩衝体3は円柱形をなし、他端側が保持部22の外部に配されている。緩衝体3はゴム製である他、可撓性を有する合成樹脂材であってもよいし、また、可撓性を有する難燃材であってもよい。また、緩衝体3の周面及び嵌入孔22aの周面の一方に抜止凸部を設け、該抜止凸部に係合する抜止凹部を他方に設けて緩衝体3の抜出し方向への位置ずれを防止する構成としてもよい。
【0032】
以上のように構成された緩衝具Aは、テレビジョン等の液晶の表示装置が備える光源装置Bに装着される。
図4は表示装置の構成を示す横断平面図である。
【0033】
この表示装置はテレビ画像を表示する表示面を前側に有し、略直方体をなす表示部としての液晶の表示パネル4と、該表示パネル4の後側に配され、側面から入光した光を一面から出光して表示パネル4を照射する導光板5と、該導光板5の前記側面に対向する光源としての複数の発光素子6と、導光板5及び発光素子6を支持する支持体7と、該支持体7の後側に装着された電源回路基板等の複数の回路基板1と、該回路基板1及び支持体7の後側を隠蔽するカバー8とを備え、回路基板1に緩衝具Aが取付けられている液晶テレビジョン、換言すれば液晶表示装置である。
【0034】
表示パネル4は前面及び後面に偏光板が接合されており、表示パネル4の四辺側に配された杆部材により厚さ方向に押付けられ、複数本の雄螺子にて支持体7に保持されている。
【0035】
導光板5はアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂製であり、略直方形に形成されており、導光板5及び支持体7の間に光反射板10が配され、導光板5及び表示パネル4の間に複数枚の光学シート20が配されている。
【0036】
支持体7は、金属板を略直方形に成形することにより全体が板部になっており、中央側には後方へ突出する複数の基板受部71が一体に設けられ、周縁側には後方へ突出し、円錐台形をなす複数の結合凸部72が一体に設けられている。また、基板受部71には取付孔73が開設され、結合凸部72には貫通孔74が開設され、取付孔73に螺入される雄螺子9により回路基板1が支持体7の後側に装着されている。
【0037】
回路基板1は、一面にトランス等の複数の電子部品が実装されている。回路基板1の周縁部には、基板取付用の複数の挿通孔12が開設されており、トランス等の振動発生源となり易い電子部品の近傍には、緩衝具取付用の複数の孔11が開設されている。挿通孔12には雄螺子9が挿通され、該雄螺子9が、基板受部71の取付孔73に螺入されることにより、回路基板1が支持体7に取付けられる。孔11には緩衝具Aの取付部21が嵌入され、規制片23が回路基板1の一面に押付けられた状態で爪部21bが孔11の縁周りに係止され、ガタ付き及び位置ずれなく緩衝具Aが取付けられる。
【0038】
支持体7の前面の四角部には略L字形をなす角部材が固定され、該角部材よりも内側の前面に、表示パネル4よりも若干大形の光反射板10、導光板5及び光学シート20が載置されている。支持体7の前面の四辺側には、複数の発光素子6が一面に実装された発光素子基板30が配されている。
【0039】
発光素子基板30は短冊形をなし、長手方向に沿って発光素子6が並置され、発光素子基板30の他面に杆状の放熱体40が結合され、該放熱体40を介して発光素子基板30が支持体7に固定され、発光素子6が導光板5の四辺側の側面に対向している。
【0040】
カバー8は、薄肉の金属板を略直方形の深皿形に成形してなり、周縁の口部よりも中央側の結合凸部72と対向する位置に、支持体7に向けて前方へ突出し、結合凸部72の先端に接触する複数の筒形ボス81が一体成形され、該筒形ボス81から結合凸部71の貫通孔74に螺入される雄螺子41にて支持体7に結合され、緩衝具Aにおける緩衝体3の端部がカバー8の内面に接触し、回路基板1とカバー8内面との間の離隔寸法が保たれるようになしてある。離隔寸法は、回路基板1に実装されている電子部品にカバーが接触しない約20mmである。
【0041】
以上のように構成された表示装置は、発光素子6、導光板5、回路基板1、光反射板10及びカバー8にてエッジライト方式の光源装置Bが構成され、該光源装置B、光学シート20及び表示パネル4にてパネルモジュールが構成され、該パネルモジュールにおける支持体7の結合凸部72にカバー8が雄螺子41にて結合され、該カバー8がパネルモジュールの後側を覆う。パネルモジュールにおける表示パネル4の前側には外装体としての透光パネル42が貼付られ、該透光パネル42の周縁部にカバー8の口部が対接し、防塵される。
【0042】
カバー8は薄肉の金属板製であり、該カバー8が支持体7の結合凸部72に結合されるため、全体の前後厚さが薄くなるように薄型化を図ることができる。カバー8の内面には、光源装置の回路基板1に取付けられた緩衝具Aの緩衝体3が接触しているため、回路基板1に実装されているトランスが作動するとき、回路基板1及び該回路基板1と対向するカバー8が振動するのを緩衝体3により抑制することができ、この振動による音鳴りをなくすることができる。また、回路基板1に取付けられた緩衝具Aの緩衝体3がカバー8の内面に接触し、回路基板1及びカバー8の離隔寸法が保たれているため、換言すると緩衝具Aがスペーサを兼ねているため、薄肉金属板製のカバー8が外部から叩かれたりすることがあっても、回路基板1に実装されている部品にカバー8が当接するのを回避することができる。
【0043】
緩衝具Aは、回路基板1に開設されている孔11に取付部21を嵌入することにより爪部21bが孔11の縁周りに係止されるため、取付位置のずれをなくすることができ、長期間に亘って振動による音鳴りをなくすることができ、また、孔11への嵌入作業により簡易に取付けることができる。また、スペーサを兼ねる緩衝具Aは回路基板1及びカバー8の離隔寸法を保つことができる程度の比較的小形に形成されているため、比較的安価に得ることができる。
【0044】
実施の形態2
図5は緩衝具Aの他の構成を示す正面図、図6は緩衝具Aの使用状態を示す断面図である。この緩衝具Aは、筒形の保持部22に代えて、柱形をなす保持部24とし、該保持部24に嵌入される嵌入孔31が開設されているゴム製の緩衝体3を保持部24に嵌入保持したものである。
【0045】
保持部24の先部には外向きに突出する鍔部24aが設けられ、保持部24が嵌入孔31に嵌入されるとき、緩衝体3の嵌入孔31周りを鍔部24aが拡げつつ嵌入され、嵌入後の弾性復元力にて保持力が高くなるように構成されている。尚、鍔部24aは緩衝体3の抜出し方向への位置ずれを防止する抜止部を構成している。
【0046】
緩衝体3は円柱形又は角柱形に形成され、一面に有底の嵌入孔31が開設されている。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0047】
実施の形態3
図7は緩衝具Aの他の構成を示す正面図、図8は緩衝具Aの使用状態を示す断面図である。この緩衝具Aは、筒形の保持部22に代えて、略凹形をなす保持部25とし、該保持部25に、略直方体に形成されたゴム製の緩衝体3を嵌入保持したものである。
【0048】
保持部25は、取付部21が孔11に嵌入される方向と交差する方向へ離隔して対向する二つの保持片25a,25a及び各保持片25a,25aを取付部21に連結する連結部25bを有し、取付部21と一体に成形されている。
【0049】
緩衝体3は、保持部25に嵌入されるとき、撓みつつ嵌入され、嵌入後の弾性復元力にて保持力が高くなるように構成されている。
尚、保持片25a,25aの先端には内向きに突出する抜止凸部を設け、該抜止凸部に係合する抜止凹部を緩衝体の側部に設けて緩衝体3の抜出し方向への位置ずれを防止する構成としてもよい。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0050】
実施の形態4
図9は緩衝具Aの他の構成を示す正面図、図10は緩衝具Aの使用状態を示す断面図である。この緩衝具Aは、筒形の保持部22に代えて、柱形をなす保持部24とし、規制片23をなくして、保持部24に嵌入される嵌入孔31が開設されているゴム製の緩衝体3を保持部24に嵌入保持したものである。
【0051】
保持部24の先部には外向きに突出する鍔部24aが設けられ、保持部24が嵌入孔31に嵌入されるとき、緩衝体3の嵌入孔31周りを鍔部24aが拡げつつ嵌入され、嵌入後の弾性復元力にて保持力が高くなるように構成されている。尚、鍔部24aは緩衝体3の抜出し方向への位置ずれを防止する抜止部を構成している。
【0052】
緩衝体3は円柱形又は角柱形に形成され、一面に有底の嵌入孔31が開設され、嵌入孔31の縁周りが取付部21側へ弧状に偏倚している。
その他の構成及び作用は実施の形態1、2と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0053】
実施の形態5
図11は保持体2の他の構成を示す縦断正面図、図12は保持体2の他の構成を示す側面図、図13は緩衝体3の他の構成を示す斜視図、図14は緩衝具Aの他の構成を示す側面図、図15は緩衝具Aの使用状態を示す断面図である。この緩衝具Aは、取付部21が孔11に嵌入される嵌入方向へ緩衝体3が嵌合される代わりに、前記嵌入方向と交差する方向へ緩衝体3aを嵌合し、該緩衝体3aが前記嵌入方向に位置ずれ、換言する緩衝方向に位置ずれするのを防ぐように構成したものである。
【0054】
保持体2は、前記嵌入方向と交差する方向の中心軸を有する四角筒形の保持部26と、該保持部26の一辺部26aから前記嵌入方向へ延出された板状の基部27aと、該基部27aの先端から保持部26側へ末広がりに延出され、孔11の縁部に係止される可撓の二つの爪部27b,27bと、該爪部27b,27bの先端からさらに保持部26側へ延出され、延出方向の中途から基部27aと離隔する方向へ屈曲する二つの中継部27c,27cと、該中継部27c,27cの先端から前記爪部27b,27bと反対方向へ延出され、保持部26の一辺部26aに連なる対向辺部26b,26cの外側に配された二つの被摘み部28,28と、中継部27c,27cの中途から爪部27b,27b側へ末広がりに延出され、爪部27b,27bの嵌入位置を規制する規制片29,29とが合成樹脂材にて一体に成形され、二つの被摘み部28,28を摘むことにより爪部27b,27bを基部27a側へ偏倚させることができるように構成されている。尚、基部27a及び爪部27bが取付部27を構成している。
【0055】
四角筒形の保持部26は、一方の対向辺部26b及び他辺部26dの境界部で分断され、他方の対向辺部26c及び他辺部26dの境界部に他の部分より薄肉のヒンジ26eがあり、該ヒンジ26eを支点として揺動可能な可動部26fが形成されている。
【0056】
他辺部26dの分断された端部、換言すると可動部26fの先端には略U字形をなす可撓の係止爪26gが設けられ、一方の対向辺部26bの分断された端部には、係止爪26gが係合する係合孔26hを有する筒部26jが設けられ、係止爪26gが係合孔26hに挿入されることにより、該係止爪26gが係合孔26hの縁部に係止されるように構成されている。尚、係止爪26g及び係合孔26hが揺動止部を構成している。
【0057】
緩衝体3aは、四角筒形の保持部26内に嵌合され、角柱形をなす嵌合軸部32及び該嵌合軸部32の両端から保持部26の外側面より外方へ延出され、角柱形をなす二つの可撓部33,33を有する略コ字形をなし、ゴム等の可撓性を有する材料にて形成されている。尚、可撓部33,33が抜止部を構成している。
【0058】
この実施の形態にあっては、略U字形をなす係止爪26gが係合孔26hに挿入されるとき、該係止爪26gが撓みつつ係合孔26hに挿入され、係止爪26gの弾性復元にて係合孔26hの縁部に係止され、可動部26fの揺動が防止される。また、係止爪26gを撓ませつつ係合孔26hから抜き操作を行うことにより係止が解除され、係合孔26hから抜出すことができるとともに可動部26fを、ヒンジ26eを支点として開動方向へ揺動させることができる。よって、可動部26fが開動方向へ揺動されている状態で緩衝体3aの嵌合軸部32を、四角筒形の保持部26内に簡易に嵌入することができ、この後、可動部26fが閉動方向へ揺動されるとともに係止爪26gが係合孔26hに挿入されることにより可動部26fの揺動が防止される。
【0059】
保持部26内に嵌合保持された緩衝体3aは、緩衝方向に位置ずれするのを可動部26fにて防止されるため、嵌合量のバラツキに影響されることなく緩衝方向の長さを複数の緩衝具A間で等しくすることができ、緩衝方向の長さが等しい複数の緩衝具Aを簡易に作ることができ、また、抜出方向への位置ずれに影響されることなく緩衝方向の長さを保つことができ、適正な緩衝機能を保つことができる。
【0060】
緩衝体3aは略コ字形に形成され、嵌合軸部32が保持部26内に保持されているため、嵌合軸部32の抜出方向への位置ずれを二つの可撓部33,33にて防止でき、緩衝体3aの嵌合状態を保持することができる。
【0061】
また、可動部26fを開動方向へ揺動させることにより、緩衝体3aの嵌合軸部32を保持部26内から簡易に取外すことができる。
【0062】
緩衝具Aの取付部27が回路基板1の孔11に嵌入される際、爪部27bが撓むとともに、規制片29が撓みつつ回路基板1の一面に押付けられ、爪部27bが孔11の縁周りに係止される。緩衝具Aが取外しされる際、二つの被摘み部28,28が摘み操作されることにより、取付部27の爪部27bが基部27a側へ偏倚し、該係部26gの係止が解除されるため、緩衝具Aを簡易に取外すことができる。また、保持部26の対向辺部26b,26cと対向する位置に配されている被摘み部28,28にて保持部26の横方向への傾倒を抑制することができ、適正な緩衝機能を保つことができる。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0063】
実施の形態6
図16は緩衝具Aの他の構成を示す縦断正面図である。この緩衝具Aは、四角形をなす環状の保持部26の周方向の一部(他辺部26d)を欠除し、欠除部分の縁に、緩衝体3aの嵌合軸部32に係合して該嵌合軸部32が可撓部33,33の延出方向に位置ずれするのを防止する抜止部26k,26kを設けたものである。
【0064】
抜止部26k,26kは前記欠除部分の縁から内向きに突設されている。また、対向辺部26b,26cは若干の可撓性を有し、抜止部26k,26kに離隔方向の押圧力を加えることにより対向辺部26b,26cが撓み、嵌合軸部32を保持部26内に嵌入することができるように構成されている。
【0065】
この実施の形態にあっては、緩衝体3aの嵌合軸部32を保持部26の欠除されている部分にあてがった状態で保持部26の内方へ押圧することにより、保持部26の対向辺部26b,26cが離隔方向へ撓み、嵌合軸部32を嵌入することができ、また、対向辺部26b,26cの弾性復元にて抜止部26k,26kが嵌合軸部32の外面に係合し、嵌合軸部32が可撓部33,33の延出方向に位置ずれ、換言すると緩衝方向に位置ずれするのを防止することができる。
【0066】
また、保持部26の抜止部26k,26kを離隔方向に押圧することにより、対向辺部26b,26cが離隔方向に撓み、嵌合軸部32を保持部26内から取出すことができる。
その他の構成及び作用は実施の形態1、5と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0067】
実施の形態7
図17は緩衝具Aの他の構成を示す縦断正面図である。この緩衝具Aは、四角筒形の保持部26内に嵌合される緩衝体3aを、保持部26内に嵌合される嵌合軸部32及び嵌合軸部32の一端から保持部26の外側面より外方へ延出されている可撓部33を有する略L字形とし、嵌合軸部32の他端に凸状の抜止部34を設けたものである。保持体2は実施の形態5と同様に形成されている。
【0068】
抜止部34は嵌合軸部32の周方向の一部から外向きに形成され、保持部26における可動部26fの一側に係合し、嵌合軸部32の抜出方向への位置ずれが防止され、緩衝体3aの嵌合状態が保持される。
その他の構成及び作用は実施の形態1、5と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
【0069】
尚、以上説明した実施の形態では、光源装置の支持体7に装着された回路基板1に緩衝具Aを取付け、緩衝具Aの緩衝体3又は緩衝体3aがカバー8の内面に接触する構成としたが、その他、カバー8に緩衝具Aを取付け、緩衝具Aの緩衝体3又は緩衝体3aが回路基板1の部品が実装されている一面に接触する構成としてもよい。この場合、カバー8の一部には複数の孔が開設され、該孔に緩衝具Aの取付部21又は取付部27が嵌入保持される。
【0070】
また、緩衝具Aの取付部21又は取付部27が嵌入される孔11は丸形又は角形に形成され、嵌入方向と交差する方向へ取付部21又は取付部27が位置ずれしないように構成されているが、その他、孔11は大径孔及び小径孔の周方向の一部が連なる略ダルマ形、略L字形等をなし、嵌入された取付部21、27を前記嵌入方向と交差する方向に摺動可能であり、摺動位置の孔縁部にて取付部21、27が係止される形状であってもよく、孔11の形状は特に制限されない。
【0071】
また、以上説明した実施の形態では、表示装置が備える光源装置に緩衝具Aが適用されている形態について説明したが、その他、緩衝具Aは光源装置以外に適用されてもよく、離隔して対向する二つの部材の一方に取付けられ、他方に緩衝体3が接触して振動を抑制する形態であればよい。
【0072】
また、本発明に係る緩衝具Aは光源装置を備える表示装置に使用される他、表示装置以外の装置に使用されてもよい。
【0073】
また、本発明に係る表示装置は液晶テレビジョン等の液晶表示装置である他、プラズマ表示装置、ELディスプレイ等の表示装置であってもよい。
【符号の説明】
【0074】
A 緩衝具
B 光源装置
1 電源回路基板(回路基板)
11 孔
2 保持体
21 取付部
22、24、25 保持部
22a 嵌入孔
23 規制片
26 保持部
26e ヒンジ
26f 可動部
26g 係止爪(揺動止部)
26h 係合孔(揺動止部)
26k 抜止部
27 取付部
27a 基部
27b 爪部
28 被摘み部
3、3a 緩衝体
32 嵌合軸部
33 可撓部
34 抜止部
4 表示パネル(表示部)
6 発光素子(光源)
7 支持体
8 カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
孔への嵌入により取付けられる緩衝具であって、前記孔に嵌入されるべき取付部及び該取付部に連なる保持部を有する保持体と、前記保持部に嵌合により保持された緩衝体とを備えることを特徴とする緩衝具。
【請求項2】
前記保持部は筒形をなしている請求項1記載の緩衝具。
【請求項3】
前記保持部は柱形をなし、前記緩衝体は前記保持部が嵌入されている嵌入孔を有する請求項1記載の緩衝具。
【請求項4】
前記保持部は、前記取付部が前記孔に嵌入される方向と交差する方向へ離隔して対向する二つの保持片及び各保持片を前記取付部に連結する連結部を有する請求項1記載の緩衝具。
【請求項5】
前記保持部は、前記取付部が嵌入される嵌入方向と交差する方向の中心軸を有する筒形をなし、前記緩衝体は前記保持部内に嵌合されている嵌合軸部及び該嵌合軸部の少なくとも一端から前記保持部の外側面より外方へ延出されている可撓部を有する請求項1記載の緩衝具。
【請求項6】
前記保持部は、周方向の一箇所に他の部分より薄肉のヒンジを有し、該ヒンジから周方向へ離隔した箇所で分断され、前記ヒンジを支点として揺動可能な可動部が形成されており、該可動部の揺動を防止する揺動止部を有する請求項5記載の緩衝具。
【請求項7】
前記保持部及び緩衝体の少なくとも一方は、前記緩衝体が抜出方向へ位置ずれするのを防止する抜止部を有する請求項1から6のいずれか一つに記載の緩衝具。
【請求項8】
前記保持部は、周方向の一部が欠除され、該欠除されている部分の縁に、前記嵌合軸部に係合して該嵌合軸部が前記嵌入方向と逆方向に位置ずれするのを防止する抜止部を有する請求項5記載の緩衝具。
【請求項9】
前記保持体は、前記取付部及び保持部の間に、前記取付部が嵌入される嵌入方向と交差する方向へ延出され、前記取付部の嵌入位置を規制する規制片を有する請求項1から8のいずれか一つに記載の緩衝具。
【請求項10】
前記規制片は可撓性を有し、先端部が前記取付部側へ偏倚している請求項9記載の緩衝具。
【請求項11】
前記取付部は、前記保持部が連なる基部及び該基部の先端から前記保持部側へ延出され、前記孔の縁部に係止されるべき爪部を有し、該爪部から前記保持部の外面と対向する位置に延出され、摘み操作により前記爪部を偏倚させるための被摘み部を備える請求項1から8のいずれか一つに記載の緩衝具。
【請求項12】
前記緩衝体は、前記嵌入孔の縁部が前記取付部側へ偏倚している請求項3記載の緩衝具。
【請求項13】
板状をなし、一面で光源を支持している支持体と、該支持体の他面側を隠蔽するカバーと、該カバー及び前記支持体の間に配され、前記カバー及び支持体の一方に装着され、前記光源に給電する回路基板と、前記カバー及び支持体の他方又は前記回路基板に開設されている前記孔に前記取付部が嵌入されている請求項1から12のいずれか一つに記載の緩衝具とを備えることを特徴とする光源装置。
【請求項14】
一側に表示面を有する表示部と、該表示部の他側に配された請求項13記載の光源装置とを備えることを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−241973(P2011−241973A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−184394(P2010−184394)
【出願日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】