説明

緩衝用プロテクタ

【課題】特に落下により最も衝突面になりやすい面の衝撃を効果的に緩和でき、更にプロテクタ製作後も緩衝能力や重量の変更調整ができて、交換性の良い緩衝用プロテクタを提供する。
【解決手段】携帯型電子機器などの被保護物101を取り囲む側面が中空部8を有するプロテクタ容器2として形成され、この中空部8内に中空部8内を移動可能な粒状体9を挿入したプロテクタ1によって、衝撃を吸収するための部材をプロテクタ全周にわたって形成しなくとも、衝突面になり易い面の緩衝能力を効果的に向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は緩衝用プロテクタに関するものであり、特に、携帯電話、PDA、ハンディターミナル等の、携帯する機会が多い物を落下などの衝撃から保護する緩衝構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
物の種類を問わず、携帯する機会の多い物にとって、持ち歩き時の落下等の衝撃から物を保護することが望まれる。中でも、携帯電話、ハンディターミナル等の携帯型電子機器は、屋内、屋外問わず携帯され、手に持ったまま使用される機会が多い。このような電子機器は電子基板等の精密部品を有するため、特に筐体を衝撃から保護するための耐衝撃性が求められる。
【0003】
特許文献1では、携帯型電子機器を落下等による衝撃から保護する構造として、携帯型電子機器に装着するプロテクタ容器が開示されている。特許文献1によると、プロテクタ容器をウレタン系樹脂やシリコン系樹脂のゴム系樹脂で形成し、その内面にインサート成形によって板バネを一体的に形成している。板バネは、電子機器筐体の外面と局所的に接触している。あるいは、プロテクタ容器を、その内面に局部的に凹部を設けて電子機器筐体の外面と局部的に密接するように形成している。
【特許文献1】特開2000−232271号 公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記従来のプロテクタの緩衝能力は、プロテクタの形状によって緩衝構造を形成している。すなわち、板バネあるいは凹部により、電子機器筐体に対して凹凸を形成することによって緩衝能力を有する部分をプロテクタに形成している。このような凹凸状の緩衝部は電子機器筐体に対して局部的に、固定的に形成されるため、特に落下の衝撃から電子機器を保護するためには、プロテクタの全周にわたって緩衝部を形成しなければならない。
【0005】
また、緩衝部はプロテクタに対して固定的に形成されるため、一度プロテクタ容器を製作してしまうと容易には重量や緩衝能力の変更調整ができない。
また、プロテクタ容器を板バネと一体的に形成している場合、消耗によりプロテクタ容器を交換する際には、板バネを含んだ筐体ごと交換しなければならず、まだ板バネが使用可能な状態であっても切り離して交換することができない。
【0006】
本発明は、特に落下により最も衝突面になりやすい面の衝撃を効果的に緩和できる緩衝用プロテクタを提供することを目的とする。また、プロテクタ製作後も緩衝能力や重量の変更調整ができて、交換性の良い緩衝用プロテクタを提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】
【0007】
課題を解決し目的を達成するために、本発明による緩衝用プロテクタは、被保護物の外面に装着可能な緩衝用プロテクタであって、前記緩衝用プロテクタは、被保護物の外面を取り囲む側面枠が中空を有する筐体と、前記中空内を移動可能な複数の緩衝用粒状体と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、前記緩衝用プロテクタは、さらに、前記緩衝用粒状体を出し入れ可能にする開口部を備えるものであってよい。

【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、プロテクタの内面を中空状に形成し、中空内に移動可能な複数の緩衝用の粒状体を挿入した。このため、プロテクタ全周にわたって緩衝部を設ける必要がなく、また、落下面に粒状体が移動可能なため、全周に緩衝部を設けなくとも、効果的に緩衝能力を発揮することができる。
【0010】
また、緩衝用粒状体を出し入れ可能にする開口部を備える場合、使用状況に応じて中空内の粒状体の量や種類を変更することができるため、プロテクタ製作後も緩衝能力の程度や重量の調整ができる。また、プロテクタの交換を要するときも、粒状体がまだ使用可能であればプロテクタ容器のみを交換し、粒状体は再利用できるため交換性が良い。

【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の好適な一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態においては被保護物として携帯型電子機器を例示する。
【実施例1】
【0012】
まず本発明における第一の実施形態について図1から図5を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る緩衝用プロテクタ(以下プロテクタと記す)を示す斜視図で、その内部構造を一部破断して示す。図2は、プロテクタを携帯型電子機器に装着したときの平面形状を示すものであり、図2(a)はその正面図で、図2(b)は、図2(a)の2A‐2A矢視断面を示す側面図である。図3および図4は、操作状態を表す斜視図である。図5は、粒状体による緩衝原理を説明する図である。
【0013】
本実施形態における携帯型電子機器101は、上ケース102aと下ケース102bとが図示しないネジによって結合される筐体102を有しており、内部には基板等の精密部品が組付けられている。上ケース102aと下ケース102bは、マグネシウム合金、ポリカーボネイトのような、高剛性で比較的軽い材料を用いている。携帯型電子機器101の表面には、表示部103と入力部104とを備えている。本実施形態における携帯型電子機器は、表示画面を90°または180°変換して表示する公知の手段が搭載されており、使用方向に合せて表示の向きを変換可能である。
【0014】
本実施例におけるプロテクタ1は、携帯型電子機器を取り囲む側面に中空を有するプロテクタ容器2と、その中空内に挿入され中空内を重力によって移動可能な複数の緩衝用粒状体9を有している。プロテクタ容器2は、エチレンプロピレン、ネオプレン、ニトリル、シリコン、ウレタンなどのゴムや、またはスチレン系、オレフィン系、ウレタン系、ニトリル系などのゴム弾性をもったエラストマーで形成され、容器上2aと容器下2bとが専用の接着剤または熱プレスにより隙間なく一体的に接合されている。
【0015】
プロテクタ容器2は、側面3と、底面6と有している。側面3は、携帯型電子機器101の外面に密接する内側枠4と、プロテクタ1の外郭側の外側枠5とで、中空部8を形成している。中空部8は、携帯型電子機器101の厚み方向について、上下とも突出する高さを有するように形成される。また、内側枠4には、携帯型電子機器101が装着されたとき抜け落ちを防止する押えリブ7が一体的に形成されている。
【0016】
中空部8内には、エチレンプロピレン、ネオプレン、ニトリル、シリコン、ウレタンなどのゴムや、またはスチレン系、オレフィン系、ウレタン系、ニトリル系などのゴム弾性をもったエラストマーからなる複数の粒状体9が挿入されている。粒状体9は、容器上2aと容器下2bを接合するときに挿入され、挿入する量については、必要とする緩衝能力の程度にもよるが、少なくともプロテクタ容器2の長手方向の一辺に粒状体が集まったときに、この一辺を満たす程度の量が挿入されていることが好ましい。
【0017】
プロテクタ容器2および粒状体9の材質は、使用目的や必要強度に応じて決定すればよいが、リサイクル性、廃棄性を考慮すると、プロテクタ容器2と粒状体9を同じ材質にすることが好ましい。また、粒状体9の比重がプロテクタ容器2の比重以下の場合は、プロテクタ容器2が中実の場合より質量が軽くなる。プロテクタ容器2を、ポリカーボネイト、ABS、ポリスチレン、あるいはこれらのブレンド物など、剛性の高い樹脂により形成すると、プロテクタ1が破損しにくく、耐久性を向上させることができる。
【0018】
プロテクタ1を携帯型電子機器101に装着する場合は、側面3を左右に広げながら、携帯型電子機器101を底面6に押し付け、押えリブ7を携帯型電子機器101の表面にかぶせて嵌め込む。これにより携帯型電子機器101の外面にプロテクタ1の内側枠4が密着し、容易にプロテクタ1に携帯型電子機器101を保持することができる。
【0019】
プロテクタ1を携帯型電子機器101に装着し、手に持って操作する場合を図3、図4に示す。図3は、入力部104を地面Gに近い側にして操作するときの状態を表し、図3(a)はこれを表方向から見た図で、図3(b)はその側面図である。図3(a)は粒状体の位置が分かるように、図3(b)の3A-3Aのラインでプロテクタ1の側面3の表面を除いて示している。
【0020】
使用者は、中心線Cより地面G寄りの位置を手で持っている。このとき、粒状体9は、重力によって中空部8内を移動し、プロテクタ容器2の地面に近い側の一辺および下方側の角部を満たしている。
【0021】
また、対向する側の中空部8の一辺には粒状体9がない状態となるため、プロテクタ容器2の重心は地面Gの方に移動する、つまり手元に重心が移動するため、重量を感じることが少なく使用できる。
【0022】
図4は、携帯型電子機器を図3の状態から反時計廻りに90°回転させて、表示部103と入力部104を横に並べて操作するときの状態を表し、図4(a)はこれを表方向から見た図で、図4(b)はその側面図である。図4(a)は、図4(b)の4A-4Aのラインでプロテクタ1の側面3の表面を除いて示している。
【0023】
使用者は、中心線Cより地面G寄りにプロテクタ1を手で持っている。このとき粒状体9は、重力によって中空部8内を移動し、プロテクタ容器2の地面に近い側の一辺および下方側の角部を満たしている。また、対向する側の中空部8の一辺には粒状体9がない状態となるため、図3と同様に重心は手元に移動する。図示していないが、図3の状態から表示画面を180°回転させた場合は、図3の説明と、時計廻りに90°回転させた場合は、図4の説明と同様である。
【0024】
すなわち、プロテクタ1を携帯型電子機器101に装着して持ち歩く場合は、いずれかの側面や角部を地面Gに向けており、粒状体9もまた地面に近い側の中空部8の一辺を満たしていることとなる。あるいは、地面に対して表面または裏面を向けている場合にも、粒状体9は図2に示すような状態で、中空部8の一周内を下面側に寄って満たしている。
【0025】
次に、プロテクタ1の緩衝原理について説明する。側面3と中空部8内の粒状体9を一部拡大して図5に示す。
落下等の外的要因による衝撃力F1を外側枠5が受けた場合、第一に、衝撃力F1は、外側枠5が弾性変形し、衝撃力の伝播を遅らせることで緩衝し、外側枠5と接触している複数の粒状体9に衝撃力F2として伝える。第二に、衝撃力F2は、複数の粒状体9により分力F2a、F2b、・・・(この分力の和が衝撃力F2である。)に分散され、粒状体9が移動を始める。
【0026】
このとき、移動を始めた粒状体9は、周囲の粒状体9から受ける摩擦力により緩衝する。これと同時に、接触している複数の粒状体9に衝撃力を伝える。これらのサイクルを複数の粒状体9の中で繰り返し、伝播、拡散し、分散される。以上のように、複数の粒状体9により、緩衝された衝撃力F2は、さらに小さな分力F3a、F3b、・・・として、内側枠4に伝える。この分力の和を衝撃力F3とする。
【0027】
第三に、衝撃力F3は、内側枠4が弾性変形して衝撃力の伝播を遅らせることで緩衝され、内側枠4と接触している携帯型電子機器101に、分力F4a、F4b、・・・として伝える。この分力の和を衝撃力F4とする。その結果、プロテクタ容器2のみの緩衝に比べてより衝撃を効果的に緩和することができる。
【0028】
さらに粒状体9による緩衝原理を、図5(b)で詳細に説明する。図5(b)は、図5(a)中のDの拡大図で、衝撃力F2が粒状体9に伝わった直後のものを示す。
【0029】
衝撃力F2が粒状体9aに分力F2aとして伝わる。粒状体9aは、これが接触している粒状体9b、9cを押しのけるようにして移動を始める。このとき、粒状体9aと9bの間には摩擦力Ra‐bが、粒状体9aと9cとの間には摩擦力Ra‐cが生じ、分力F2aが緩衝される。
同時に緩衝された分力F2aは、粒状体9aの推進力F2a‐1と、粒状体9b、9cの衝撃力F2a‐b、F2a‐cの伝播とに別れる。粒状体9aは移動し、粒状体9b、9cも移動を開始して、それぞれが、他の粒状体に対して摩擦と衝撃力との伝播を、それぞれの推進力がなくなるまで行う。
【0030】
緩衝原理から明らかなように、粒状体9は、径が小さいほど中空を数多くの粒状体で満たすことができるので、摩擦と衝撃力の伝播の回数が増え、大きな衝撃を緩和できる。また、粒状体9が、ゴム系の弾性体など摩擦力が大きいほど、より大きな衝撃を緩和できる。また、このように粒状体9が中空部8内を移動することにより、プロテクタ容器2が弾性変形して粒状体9を押し込んでも側面3を膨張させず、プロテクタ容器2に無理な負荷がかからない。
【0031】
以上の構成により、本実施形態のプロテクタ1を装着した携帯型電子機器101を手に持って操作するときや持ち歩くときは、衝突側となることが多い地面に近い面の中空部8に、常に粒状体9が移動する。その結果、携帯型電子機器101の衝突側となることが多い面は、プロテクタ容器2のみの緩衝に比べて、より大きな衝撃を緩和することができるようになり、携帯型電子機器101に伝わる衝撃荷重を効果的に減少させることができる。さらに、手に持って操作するときは、操作時の手元に重心が近づくので、使用者はプロテクタ1の質量が増加した分ほど重量を感じないため操作性を阻害することもない。
【0032】
また、プロテクタ容器2の中空部8は、携帯型電子機器101の高さより裏表とも突出しているので、携帯型電子機器101の角部だけでなく稜線部も保護することができる。
なお、粒状体が集まっていない箇所が落下面になったとしても、中空部8を形成するためのプロテクタ容器2の内側枠4と外側枠5との2層構造により、緩衝性を期待できる。粒状体9の量を、使用者の握っている指付近まで達するように満たした場合、プロテクタ1はグリップの役割を有することができる。

【実施例2】
【0033】
次に本実施例では、上述の実施形態におけるプロテクタ容器の変形例を示す。図6は本実施例におけるプロテクタ601を携帯型電子機器101に装着して、入力部104を地面Gに近い側にして操作するときの状態を表し、図6(a)は表方向から見た図で、図6(b)は、その側面図である。図6(a)は、粒状体9の位置がわかるように、図6(b)の6A‐6Aのラインでプロテクタ601の側面603の表面を除して示している。プロテクタおよび携帯型電子機器の基本的構成は上述の実施例1と同様である。
【0034】
プロテクタ容器601は、プロテクタ容器602の外郭側の外側枠605を、携帯型電子機器101の角部の近傍について略半円状に形成することによって、中空角部8aの幅が、側面の中空側面部8bの幅より広くなるように形成している。このように中空角部8a内には、中空側面部8bよりも粒状体9をより多く集めることができる。
【0035】
このように、特に外的衝撃により破損しやすい角部の幅を広く設けることにより、中空角部8aにはより多くの粒状体9が集まるため、部分的にさらに緩衝性を向上することができる。また、プロテクタ601の角部分が側面部分より大きくなっているので、携帯型電子機器101を装着してプロテクタ601を持ったとき、手から落としにくいという効果もある。
角部に限らず、携帯型電子機器の形状により強い衝撃を受け易い所や、基板部品など強い衝撃を受けたくない所は、中空の幅を広くし、粒状体3を多く集めるようにすることで部分的な緩衝性をさらに向上することができる。

【実施例3】
【0036】
次に本発明における第3の実施形態を、図7を用いて説明する。図7(a)は、本実施例におけるプロテクタ701の外観を示す斜視図である。図7(b)は、図7(a)の7A−7A断面矢視の拡大図である。図7(c)は、図7(b)からさらに蓋が閉じた状態を表す。
【0037】
本実施例では、上述のようなプロテクタ容器に、さらに、粒状体9を出し入れするための調整を形成している。プロテクタおよび携帯型電子機器の基本的構成は上述の実施例1または実施例2と同様である。
【0038】
調整部は、プロテクタ容器702の外郭側の外側枠705に画成される開口穴11と、この開口穴11を封止する蓋13とを有している。
【0039】
プロテクタ容器702の外側枠705には、蓋13を取り付けるための座面10が凹状に形成され、座面10上には、中空部708に開口する開口穴11と、ネジ穴を有するインサート部材12が形成されている。開口穴11は、出し入れする粒状体よりも十分に大きくなっている。インサート部材12は、開口穴11の両横に、圧入または接着により取り付けられている。
【0040】
蓋13は開口穴11と嵌合してこれを閉じるための突起部14が形成され、その先端は面取りがされている。突起部14の両横には、インサート部材12のネジ穴の位置に対応した締結ねじ用の座繰りと貫通穴15が形成されている。蓋13のプロテクタ容器702への組み付けは、蓋13の突起部14を開口穴11に嵌合し、ねじ16で締結する。このとき、蓋13は、プロテクタ容器702の面と同一の平面上かあるいは凹状となるような高さの程度になっている。
【0041】
このような構成により、開口穴11から粒状体9を出し入れすることができるので、粒状体9の量の増減や、材質を変更することができる。これによって、使用環境に合わせて緩衝能力を調整することができ、重量を調整したり、緩衝能力不足といった不具合や緩衝能力が過剰といった無駄を無くしたりすることができる。
【0042】
また、設定した使用環境が途中で変更になっても、プロテクタ701を新たに製作することなしに緩衝能力を変更できるので、そのための時間も費用も節約することができる。さらに、プロテクタ701と粒状体9の材質が違う場合でも、容易に取り出すことができるので、廃却やリサイクル性を向上させることができる。プロテクタ容器702の交換を要するとき、粒状体を再利用のために取り出すのも行いやすい。
【0043】
なお、本実施形態においては被保護物として携帯型電子機器を例示したが、他にも例えば植木鉢などでも良く、本発明の緩衝用プロテクタを装着するものはこれに限定しない。
また、実施例3における蓋の取り付けは、ねじで締結するのに限らず、例えば突起部を圧入によって開口穴11と嵌合可能な形状に形成するなどして良い。また、調整部を形成する位置も内側枠上やその他の位置でも良い。
また、プロテクタ容器の中空部を有する箇所は側面に限らず底面部分に形成して粒状体を挿入しても良い。
その他、上述した実施形態は本発明を限定するためのものではなく、本発明とは直接的に関係のないあらゆる事項を含め、その用途や目的などに応じて特許請求の趣旨に鑑み任意に変更しうるものである。

【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るプロテクタを示す斜視図である。
【図2】図1に示した実施形態におけるプロテクタを携帯型電子機器に装着し、地面に平行に置いた形態を示す図である。
【図3】図1に示した実施形体における携帯型電子機器の入力部を、地面に近い側にして操作したときの状態を表す図である。
【図4】図3に示した状態から、携帯型電子機器の表示画面を反時計廻りに90°回転させて操作したときの状態を表す図である。
【図5】本実施形態の緩衝原理を説明するための説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るプロテクタで、携帯型電子機器の入力部を地面に近い側にして操作したときの状態を表す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るプロテクタの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0045】
1 プロテクタ
2 プロテクタ容器
3 側面
4 内側枠
5 外側枠
6 底面
7 押えリブ
8 中空部
8a 中空角部
8b 中空側面部
9 粒状体
10 座面
11 開口穴
12 インサート部材
13 蓋
14 突起部
15 貫通穴



【特許請求の範囲】
【請求項1】
被保護物の外面に装着可能な緩衝用プロテクタであって、
前記プロテクタは、被保護物の外面を取り囲む側面に中空を有する容器と、
前記中空内を移動可能な複数の緩衝用粒状体と、を備えることを特徴とする緩衝用プロテクタ。

【請求項2】
前記容器がさらに、前記緩衝用粒状体を出し入れ可能にする開口部を備えることを特徴とする請求項1に記載の緩衝用プロテクタ。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−133542(P2010−133542A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−312591(P2008−312591)
【出願日】平成20年12月8日(2008.12.8)
【出願人】(000104652)キヤノン電子株式会社 (876)
【Fターム(参考)】